老倉 育「お母さんがいなくなっちゃった・・・・・・」 (13)

育「お母さん…どこ行っちゃったんだろう?」

育「最近は喋らなくなった上に、ご飯も食べなくなったから、あまり元気じゃないのかなって思ってたけど……

育「やっと外に出る気になったのかな……」

育「ここに引っ越した頃は、お母さんに良く叩かれたり、恨み言を言われたり……」

育「最後には自分の部屋に閉じ籠って鍵まで掛けて……」

育「私だって鍵持ってるのに、よっぽど私の事が嫌いなのかな……」

育「そうだよね…子の目の前で親は子を選べないって言っちゃうくらいだし……」

育「私だってそんな酷い事を言うお母さんをキライになった時もあるけど……」

育「それでも…私のお母さんは一人しかいないんだよね……」

 




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育「でもホントにどこに……ん?なにこの変な…置物?こんなのウチにあったかな?」

育「確かに前の家にはよく分からない物もたくさんあったから、お母さんが持って来たのかな?」

育「…………でも…コレ見てると凄く厭な感じがする……」

育「こんなのお母さんだって厭だよね……もしかしてコレを見付けて厭になってどっか行っちゃったのかも……」

育「そうだお母さんが帰って来た時に、気味悪がられない様に……」


育「―――――よし。捨てよう」

 

育「でも…なんかコレ、ところどころ尖ってて、袋に入れ難いな……」

育「そうだっ鋸で切っちゃおう」

ギコギコギコギコ…

育「よし。これで袋に入れ易くなった」

育「あとはゴミの日に出すだけ」

 

育「それにしても……今まで気付かなかったけど、この部屋ちょっと臭うかな?」

育「何の匂いか知らないけど、お母さんが帰って来た時に、こんな匂いがしたら嫌だよね」

育「それに変なシミみたいなのもあるし……」

育「よしっ。ちゃんとお掃除しよう!」

 

――――――


育「ふー」

育「うん。思ったより大変だったけど、シミもちゃんと取れたし、臭いも殆どなくなった」

育「これでいつお母さんが帰って来ても大丈夫」

育「あんなお母さんでも、いなくなるとちょっとだけ寂しいから……」

育「……………………」



育「…………お母さん…早く帰ってこないかな……」




 

アニメ版でしか視ていないので何とも言えないのですが
流石に羽川さんたちのあの推理は無理があり過ぎたんじゃないかと思ったのですが
羽川さんたちは敢えてこの辺りに触れなかったのかもしれませんし
正直に言ってこれでも十分すぎる程無理はあると思いますが
あれが大まかな真相だとすると真相の真相はこんな感じなんじゃないか
と思いうっかり書かせて頂きました

とは言えかなりのお目汚しになって終い申し訳ありませんでした

それでは


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