八幡「これが現在の日常」 (10)


雪乃「比企谷、雑巾がけを頼めるかしら」

八幡「ヘイヘイ」

雪乃「箒でゴミもちゃんとしてね」

八幡「ヘイヘイ」

雪乃「塵取りもお願いね」


八幡「ヘイヘイ…て雪ノ下は?なにするんだ?」

雪乃「私は読みかけの本を読むわ」

八幡「…」

雪乃「冗談よ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1446946866

雪乃「部長としては掃除をサボるというのはどうかと思うし」

八幡「じゃあ、俺が文庫本を…」

雪乃「…」

八幡「冗談ですよ、そんな氷ついた眼はやめてください」

雪乃「備品がそんなこと言うから驚いたわ」

八幡「備品なんすね、3年になっても…」

雪乃「冗談よ」

八幡「………?」


雪乃「あなたは備品ではないわね」

八幡「お前の口からそんな言葉出たから驚いた」

雪乃「そうかしら?でも、そうかもしれないわね」

八幡「今の俺は…なんだ?」

雪乃「そうね…スーパーマンかしら?」

八幡「なにそれ?」

雪乃「スーパーマンを知らないの?」

八幡「知ってるけど、意味がわからん」

雪乃「頼りになる存在ということよ」

八幡「………」

雪乃「照れているの?」

八幡「違うっての」

雪乃「掃除を始めましょうか」

八幡「ああ…」

八幡(俺達は3年になって初夏を迎えようとしていた)

八幡(2月のバレンタインの一件で俺達3人は変わらない関係で終わるかと思ってたけど…)

八幡(変わり始めてるな…俺の心も)

雪乃「どうしたの?」

八幡「いや、なんでも」

雪乃「痴漢の気配がしたわ、警察へ」

八幡「やめてください…」

喫茶店

結衣「優美子、ごめんね、私事で呼び出して…」

優美子「そんなんいいって、友達っしょ」

結衣「ありがとう」

優美子「それで、話って?」

結衣「うん…えっとさ…」

優美子「ん?とうとう告白するの?」

結衣「ええっ?」

優美子「大岡に」


結衣「いや、違うし…」

優美子「じゃあ…戸部…?」

結衣「いやいやいや」

優美子「隼人?」

結衣「絶対違うし」

優美子「なんでそこだけ、完全否定?」

結衣「もう…優美子」


優美子「ヒキオでしょ、ヒキオ」

結衣「………うん」

優美子「ふ~ん、まあいいんじゃない?」

結衣「えっ」

優美子「なんでよりによってあいつなのか全然わからないけど」

結衣「それは、色々あってさ」

優美子「部活で行動一緒にしてたからとか?」

結衣「それもあるけど」

結衣「他にもたくさんあるかな」

優美子「なんか、今の結衣ってまさに恋する乙女って感じ」

結衣「なによそれ…」


優美子「でもヒキオか…」

結衣「…」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom