弟「うちの父親は色々おかしい」 (49)

~15年前~

姉(7)「うえーん!男の子なんて大嫌い~!」シクシク

母(30)「よしよし、大丈夫よ姉ちゃん」

父(30)「どどどどうしたの姉ちゃん?!そんなに泣いて.....」スッ

姉「パパも弟ちゃんも嫌い!触らないでッ!」ペシッ

父「」ガーン

弟(4)「ねーちゃんになにかあったの?」

母「実は....今日同じクラスの男の子に告白したみたいなんだけど....酷い振られ方されちゃったみたいでね.....」

母「『お前なんか好きでも何でもない』だって......」

父「それは災難だったな......」

母「でね?問題はここからなんだけど.......」



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弟「ねーちゃん、そんなことわすれちゃえよ。みみっちい」

姉「うるさい!」(作画崩壊パンチ)」

弟「ぐふっ?!」ドッ

母「何してるの姉ちゃん!いい加減にしなさい!」

母「こんな風に男ってだけで機嫌が悪くなるみたいで.....誰かれ構わず威嚇するのよ」

母「普段は素直なのに叱っても全然言うこと聞いてくれないし....」

父「姉ちゃん、父ちゃんの事も嫌い?」

姉「嫌い!男の子だもん!」

父「参ったな.......」

母「そうだわ.....あなた背がかなり低いし顔も中性的ですものね?」

父「うん、スーツ着てなきゃ未だに小中学生に間違えられるよ」

父「それが何?」

母「だったら私の服着てみたら?女の子の格好だったら少しは機嫌良くなるかも......」

父「ええ?!俺に女装しろってのか?!こんなアラサーのおっさんに?!」

母「ちょっとだけでいいから試してみてよ!このままじゃ家族仲崩壊しちゃうかも知れないわよ!」

母「私の部屋からテキトーな服選んで着替えてきて!」

父「うう......わ....わかったよ......」

弟「なんかへんなことになったなあ.....」

〜10分後〜

父(女装)「き.....着替えたよ......」モジモジ

母「あら!かなり似合ってるじゃない!もしかして私負けた?!完全敗北?!」

父「姉ちゃん.....父ちゃんのこと嫌い?」

姉「パパ女の子〜?」

父「う.....うん!今はね......」

姉「ほんと?!パパだいしゅきー!」ムギュ

弟「!」

父「まあ......これで良かったの.....かな......?」

母「ふう.....これで急場はしばらく凌げるわね.....あなたにはこれからもたまに女装して貰うからよろしく」

父「えーっ!そりゃないよ母さーん!」

\アハハハハハハ/

〜現在〜

父(45)(女装)「ねーねー母さん!どう?!似合ってる?!」

母(45)「あなたももうアラフォーなのに全然見た目変わらないわねえ.....何?波紋法でも習得してるの?」

母「もう一生勝てる気がしないわ.....」

父「あ!弟ちゃん!今日の晩御飯何がいい?愛する息子の為にパパ頑張っちゃうぞ〜!」


弟(19)「どうしてこうなった..............」

一旦切ります
でもあかん......安易な気持ちで手を出せるジャンルじゃなかった.....

弟『うちの親父の趣味は女装である』

弟『昔姉貴の男嫌いを直すために女装を始めたのだが数ヶ月もやるうちにハマってしまったらしい』

弟『そんなに頻繁にやるわけじゃないし家の中限定ではあるが』

弟『しかし腹立つのはそれがかなり似合っていることである。昔から親父は背が小さく顔も女っぽかった為俺から見ても中学生程度には見えるし』

弟『女装時なんかは完全に女である』

弟『その為ご近所さんからは妹や弟と間違えられる事も多い』

弟『近所の皆さん.....あんんたらが微笑ましく見てるのは弟でも妹でもない.....45のいい年したおっさんだよ....』

父(エプロン装備)「弟ちゃん!なーに難しそうな顔してるの?ごはん冷めちゃうよ!」

弟「!あ.....ああ.....悪い......」

母「美味しいわよお、お父さんが作ったオムライス。家事もこなせる夫がいて私は幸せ者だわ」

父「ホント!?じゃあ明日も頑張っちゃお!」

弟「.....あのさ!親父!」

父「?どうしたの?」

弟「.....いい加減言おうと思ってたんだけどさ.....」

弟「......女装......やめてくんないか?」

母「ちょっと〜何も食事の席でそんなこと言わなくても.....」

父「いや.......弟ちゃんの話を聞くよ。続けて」

母「.....はい.....」

弟「姉貴の男嫌いはもうとっくの昔に治ったし何よりもう独り立ちした.....」

弟「俺としては実の父親の趣味が女装なんて恥ずかしいんだ.....周りにばれたらどんな目で見られるか.....」

父「.......弟ちゃんは歯を磨かない時ってどう感じる?」

弟「.....そりゃあ......歯を磨かないとムズムズするよ.....ずっと続けてきた習慣だし.....」

父「でしょ......実はお父さんも何ヶ月もお姉ちゃんの機嫌取りのために女装していくうちに.....」

父「一種の習慣になっちゃったんだよね......定期的にしないとムズムズするというかなんというか.......」

弟「」

父「......まあでも弟ちゃんが嫌がってるなら仕方ないね!なんとか辞められるよう努力するよ!」

弟「......本当?」

父「ホントホント!トラストミー!でも今は冷めちゃうしごはん食べよ?」

弟「......うん.......」

母「..............」

〜その日の夜〜

父(パジャマ)「ふ〜!気持ち良かったあ〜!さーてと......風呂上がりのビールでも飲も!」

父「キンキンに冷えてやがるッ!ありがてえ..............!」

弟「..............」

弟「(今はしてないな......本気になってくれたんだろうか.......)」

弟「まあこれで暫くは一件落着かなあ....」

母「弟!ちょっとこっち来て!」ヒョイヒョイ

弟「?なんだ?おふくろ」

母「弟......あんた......あんまりお父さんを追い詰めるような事言わないであげて..............」

弟「.......なんでだよ......おふくろだって内心嫌だったんじゃないのか....?」

母「そりゃあ.......世間的に見ればあんまり褒められたことじゃないけどねえ.....」

弟「......だったら!」

母「......でもね?お父さんあれでも凄くストレス抱えてるの」

弟「.......ストレス?あんな典型的能天気親父が?」

母「お父さんからは言うなって言われてたんだけど.......会社でのお父さんのポジションってね?立場上凄く嫌われ易いの」

弟「そんな職になんでまた....」

母「決まってるじゃない、私たちに不自由な生活を送らせたくない一心でその嫌われ役に進んで立候補したの」

母「そっちの方が給料が良いからって.......」

弟「.....そんなことが.....」

母「それだけじゃないわ。お父さん、今でこそ明るいけど昔は凄く頑固で人を寄せ付けない人間だったのよ?」

弟「(想像出来ねえ.......あの親父が....)」

母「あなた達姉弟が産まれてからは必死で変わろうとしてたの。『このままじゃ駄目だ。子供達に嫌われちゃう』って......」

弟「..............」

母「弟の気持ちもよくわかるけど.....温かい目で見守ってあげてくれない?」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

弟「............なあ親父......」

父「ん?どうしたの?弟ちゃんまだ未成年だからビールはあげないよ?」

弟「いや.......そうじゃなくて......!さっきはハッキリ言いすぎた悪かったよ......」

父「ああ......別にいいよ。弟ちゃんの言うことはもっともだしね」

弟「さっきおふくろから聞いたよ.....色々苦労してるんだって......」

父「チッ.........母さんめ......言うなと釘を刺しといたのに.....」

弟「だからさ.......自分の好きなようにやってくれよ......さっきと言ってること真逆だけど..............」

父「ほんと!?まあでも弟ちゃんももうすぐ成人するし頻度減らさなきゃなーとは思ってたんだ〜」

弟「そうか............」

父「まあでもお墨付きもらったしごくたまになら好きにしていいよね?」

弟「例えば?」

父「そりゃあもちろん外しゅry」

弟「絶対駄目」

父「うわーん、怒られたー怖い〜」

弟「あんたに言われたく無えよ......」

こんな風に小さい話をたまに投下する予定です。
一旦切ります
マニアックな紳士の方々に楽しんで貰えれば幸いです

続き書きます

ちなみに父の外見は艦これの睦月(黒髪ver)に似た感じと勝手に思っています。

弟「ふわあ〜........ああ.....もう朝の11時か。起きよ........」ムク

弟「今日は珍しく大学が休みだったからよく寝れたな......」

弟「今日はおふくろはパートで夕方までいないし親父は仕事だからこの家には俺1人......」

弟「くくく.......即ち今日という日は俺の天下ッ!」

弟「さてと.....まずは歯を磨いて昼飯食わなきゃ......なんか食うもんあったっけ......」

ガチャ

父(メイド服)「あ!弟くん起きたー!待ってたんだよ〜!」

父「お父さんも久々に休みなんだー!」

弟『親父も休暇だったorz』

弟「で?なんでメイド服着てんだよ.....」

父「今日は母さんパートだからねー!お父さんが家事をする番なんだー!」

父「もう大半の家事は終わらせたから弟君はゆっくりしてて大丈夫だよ〜」

弟「.....つまり気分って事ね.....」

父「正解!今日はこのメイドさんになんでも言って下さいな!」

弟「いや......いい年したおっさんだろあんた.....」

父「もう!そんな夢もロマンも無い男に育てた覚えはありません!」

父「そうだ!もうお昼時だしご飯食べよっか!何食べたい?何食べたい?お父さんなんでも作ってあげるよ!」

弟「え......じゃあチャーハン」

父「え〜?チャーハン〜?若いもんが遠慮するなよ〜」

父「もっとおしゃれなもの言っていいんだよ〜?」

弟「昼時の、しかも家でおしゃれと言われてもね......」

父「まあでもわかった!弟君がそう言うのなら喜んで作りましょう!」

父「御主人様の命令は絶対ですから!」

弟「いや俺御主人様じゃねーし....」

〜10分後〜

父「出来たよ!じゃ食べよっか!」

弟「あ....ああ....サンキュー」

弟「(むっちゃ美味しそう...)」

\イタダキマース/

父「うーん!我ながら絶品!やっぱり父ちゃん天才だわー!」パク

弟「ほんとだ、こりゃうまい」パク

父「でしょ〜?喜んで貰えてお父さん嬉しいよ〜」

弟「(........やってる事はみんなめちゃくちゃだけど父親としての役目はしっかり果たしてくれてるんだよなあ...)」

父「まだまだイケるかなー、お代わりしちゃお!」パクパク

弟「.........」ジー

父「.....?どうかした?」

弟「い.....いや.....別に.....」

弟「(.....なんの脈絡もなくふと思ったんだが......)」

弟「(親父って女装時は下着どうしてるんだろうか......)」

弟「(親父が女物の下着買ってきたことなんて見たことも無いし)」

弟「(母さんのを使ってるって訳でも無さそうだ......)」

弟「(まあ親父の外見なら店員も親父を女子と思いそうだが.......)」

父「弟君もお代わりいる〜?」

弟「(.......今まで疑問と思ってなかったけど急に気になってきた....)」

弟「(......聞いてみるか.....)」

弟「.....なあ親父....」

父「ん?何?」

弟「親父ってさ.....今下何穿いてんの?」

父「.........」

弟「(ハッ!しまった!聞き方を間違えた!)」

弟「(これじゃ俺がまるで......)」

父「も〜!実の父親に欲情なんてだらしないな〜!そんなんだから童◯なんだゾ☆」

弟「orz」

父「....ごめん弟くん.....冗談だよ.....弟君の言いたい事は理解できてるよ.....」

父「ついいたずら心がね.....アハハハ....(^_^;)」

弟「で?結論としてはどうなんだよ」(立ち直った)

父「まあ親子だし見せてもいいかな〜.......」

父「ほい」ピラッ

弟「あれ......ズボンだ.....」

父「ちなみにズボンの下はトランクスだよ〜」

弟「意外だな......てっきりもっとヤバい方向にのめり込んでるかと思ったら.....」

父「弟ちゃん俺を変態かなんかと思ってない?」

弟「いや.....変態だろ.....」

父「あくまで習慣の範囲を逸脱するつもりはないからね〜そこまで突き抜けるつもりはないよ」

父「それにお父さんにも男としてのプライドってもんがあるんだ。そこを捻じ曲げてまで追求する気は無い」

弟「....曲がるどころかすでに見る影もないくらいズタボロなんですがそれは.....」

父「さて...弟ちゃんも食べ終わったね。洗い物しなきゃ.....」

弟「いや......たまには俺がやるよ....親父はゆっくりしててくれ」

父「え......いいの?」

弟「......俺が親父の助けになれるのなんてこれぐらいしかないから.....」

父「弟ちゃんありがとう!お父さんとっても嬉しいよ!じゃあたまには甘えさせてもらうね!」

弟「(あんなでもいつも家族を支えてくれてんだ......俺も出来ることはやろう.....)」

ピロリロリロリン♪

父「あ.....会社からだ.....はいもしもし!俺だよ〜」

父「例のプロジェクトの件ね....君に一任してたけど....どうなった?」

父「うんうん.....それでそれで?」

ブチッ

父「は?失敗?」

弟「ヒエッ......」

父(メイド服)「ねえ?この件社運が掛かってるって言ったよね?」ゴゴゴゴ

父(メイド服)「俺の前であんだけ啖呵切っといてそのザマ?君の首だけで済む問題じゃないんだよ?理解出来てる?ねえ?」ゴゴゴゴ

父(メイド服)「大体出来もしないことを請け負って、はい出来ませんでしたなんて何様?逐一相談しろって俺注意した筈だよね?」ゴゴゴゴ

父(メイド服)「はあ.....まあいいや.....まだ取り返しのつく範囲で俺に電話寄越したことだけは褒めてやるよ。」 ゴゴゴゴ

父(メイド服)「今から俺もそっちに行く。自分のケツ拭き終わらせるまでは帰さねえから覚悟しとけよ?」ゴゴゴゴゴ

ピッ

父「はあ.....全く.....たまの休日が台無しだぜ......」

父「.........あ」

弟「」

父「怖い思いさせちゃったね?ごめんね?ごめんね?せっかく手伝ってくれたのに.....」ムギュ

父「こんなダメなお父さんだけど許してくれる?」

弟「う.....うん.....」ガクブル

父「よかった!申し訳ないけどお父さん会社行かなきゃ!急遽仕事が出来ちゃった」

〜20分後〜

父(スーツ)「じゃあ行ってくるね!帰りは遅くなるかも。お腹空いたらチャーハンの残りを食べてね?それとコンロには気をつけて」

父「それじゃ行ってきまーす!家のことは任せたよ!」

ガチャン

弟「..........」

弟『親父は俺が成人寸前でも親バカである。背は小さいし顔はアラフォーと思えないくらい幼い。言いたくはないが女装もよく似合ってる。』

弟『だけど......俺は今まで生きてきて親父より恐ろしい人間を......見たことがない......』

おまけ

弟「今日の昼は電話であんな口調だったけど......普段会社の中じゃどんな感じなの?」

父「え〜?!いくら弟ちゃんでもそれは言いたくないなー!お父さんのイメージがダウンしちゃうし〜」

ーーーーーーーーーーーー

弟「とか言ってはぐらかされたんだけど......実際はどうなの?」

母「嫌よ、私も弟にストレスの事言っちゃったせいでお父さんから再度釘刺されたのよ?」

弟「あいつそんなことを.....じゃあ今度は絶対言わないから」

母「......一番言われるのは『天使の皮を被った悪魔』らしいわよ」

弟「......何したらそんな名前が付くんだよ......」







父「<●> <●>」

今日はこれで切ります
見て頂いた方ありがとうございました

いなみさん?知らない子ですね(本当)

ー病院ー

女医「久しぶりね、父くん。中学以来だったかしら?」

父「驚いたよ。行きつけの病院に元同級生が居たなんて」

女医「私も同じ。カルテを見てもしかして.....と思ったけど、普段私が勤務してない曜日に来てたのね」

女医「一番驚いたのはあなたの外見ね、あの時から全く変わってない.....」

女医「悪い魔女に呪いでもかけられたのかしら?」

父「女医ちゃんもとんだロマンチストなとこ.....全然変わってないね」

女医「ねえ......ここで会ったのも何かの縁だし.....今度一緒に食事でも行かない?父くんのこと.....色々知りたいわ♪」

父「勘弁してくれ、俺はこれでも妻子持ちなんだ。誤解でもされたらたまったもんじゃない」

女医「そう.....残念ね.....」シュン

父「で?健康診断の結果はどうだった?」

女医「ええ、出てるわよ。でも.....綺麗なのは外側だけね.....」

父「え.....もしかして何かの病気でも....」

女医「.....残念だけど......」

父「(;`・ω・´ )」ゴクリ


女医「典型的な生活習慣病ね。胃がとても弱ってるわ。会社でストレス溜めてる?」

女医「あとアルコールの飲み過ぎで肝臓にも負担がかかってる。便通も良くないわ。」

女医「スリーアウトチェンジね」

父「つまり.....どういうことだってばよ.......」

女医「食生活を野菜中心にすること!体調が整うまでは体に負担をかけないで食事を心がけて」

女医「油物やビールなんてもってのほかよ!」

父「Noooooooooooooooooooooooooo!!!!!!」

ー自宅ー

父「ただいまー」

母「おかえりなさい。今夕食作ってるところだからもう少し待ってね」

父「ああ.....ありがとう.....」

父「はい.....これ健康診断の結果」

母「そういえば結果出るの今日だったかしら?」

母「あら.....あんまり良くないわ.
ね.....」パラ

父「油物と酒は禁止だって医者からはきつく言われたよ.....俺の楽しみの一つが無くなっちまう.....」 ショボン

母「.....タイミング悪かったわねえ......」

父「ん?どうかした?」

母「今日の夕食はあなたの大好きな唐揚げよ?弟が今作ってくれてるんだけど.....」

父「」

〜夕食中〜

父「(潤んだ視線)」

弟「......(食いづれえ.....)」

母「あなた.....そんな顔しても唐揚げは2個までよ?」

父「いやだいやだ〜!お父さんもお肉食べたい!ビール飲みたいよ〜!」

父「弟ちゃんも母さんのこと説得してよ〜」

弟「でも医者からは止められてるんだろ?だったら我慢した方が....」

父「も〜!弟ちゃんだけはお父さんの味方してくれると思ったのに〜!けちんぼ〜!」

弟「(むしろ味方だから心配してんだがな......)」


弟「っておい!何俺の唐揚げひったくろうとしてんだ!」パシ

父「えー.....だめぇ?」(上目遣い)

弟「(うっ?!こ.....このクソ親父.....色仕掛けまでしてきやがって....)」

弟「駄目だ駄目だ!サラダはたくさんあるんだから大人しくそれでも食ってろ!馬鹿!」

父「ぶー、つまんないのー」

父「.....まあいいや、そこまで言うなら従うよう.........」モグモグ

母「ごめんなさいねお父さん....でもこれもお父さんの為なの.....わかってね?」

弟「............」

弟「(今日は珍しく素直だな.....親父...こういうことがあると駄々こねるのも時々あるのに.....)」

〜深夜〜

弟「......喉渇いて起きちまった.....明日朝早いのに.....」ヨタヨタ

弟「水分補給済ましたらとっとと寝よう.....」ヨタヨタ

弟「(......今日は親父に少し悪いことしちまったかな.......)」

弟「(まあでもあいつのことだし.....どうせ一眠りしたら忘れてるだろ.......)」

ガチャ

唐揚げ「ホカホカ」

ビール「シュワシュワ」

父「いーただきまー.......」

弟「お.....親父......お前......」

父「?!」ガバッ

父「あ.....あは......や.....やっほー弟ちゃん......」

父「.....こんな夜中にどうしたの?怖い夢でも見た?お父さんが一緒に寝てあげようか?(汗ダク)」

弟「........」

父「お願ーい!弟ちゃん!見逃してー!何でもするからあ〜!」

弟「こんの馬鹿親父が......」

父「口止料?!口止料が欲しいの?!申し訳ないけど今お父さん財布の中に全然お金が入ってないの!」

父「その代わり体で!体で支払いますから!どうか!どうか〜!」ヌギヌギ

弟「言ってねえよ!やめろ!脱ぐな!」

弟「おふくろには黙っといてやるから落ち着け!」

父「ホント?!ありがとう弟ちゃん!大好き!世界で一番愛してる!」ダキッ

弟「ハア......ったく......」

父「じゃあ改めて.....いっただっきまーす!」

父「むふーん!おいしー!ビールともよく合うわあ〜」 ゴクゴク

父「この一杯と弟ちゃんの為に生きてるって感じかなあ〜」ガツガツ

弟「..............」ジュル

弟「(畜生、人の目の前で美味しそうに食いやがって......)」

父「はい!弟ちゃんも!あーん!」

弟「?!」

父「ふふ.....顔に『俺も食べたい』ってはっきり書いてあるよ。お父さん弟ちゃんのことは何でも分かっちゃうんだ♪」

弟「し.....しかしこんな時間に食べたら..............」

父「もー!男の子が何みみっちいこと言ってんの!ほら!」

弟「........」パク

弟「......深夜に食う飯って何でこんなに美味いんだッ.......!」

父「欲望に正直になることも大切だよ〜♪」

父「でもお父さんはまだまだこんなんじゃ満足出来ないなあ......ラーメンでも作ろっかな!」

弟「お....おい....あんま調子に乗るなよ.....?」

父「弟君知らないの〜?調子には乗れる時に乗っとかないと損なんだよ〜?」

〜5分後〜

父「出来ましたー!醤油ラーメンに水溶き片栗粉と溶き卵を入れて残り物の野菜炒めを乗っけたなんちゃってサンマーめん!」

弟「......うまそう.....」

父「ふふ.....一緒に食べよっか♪」

\イタダキマース/

父「うーん!食べ飽きたラーメンなのにアツアツのトロトロでおいしー!」ズルズル

弟「餡が野菜炒めともよく絡むな.....」ズルズル

弟「くそっ.....俺も食べてたらエンジンかかってきちまった....」

弟「しゃーない....ポテチでも出すか....!」

父「おっ!やるじゃん弟ちゃ〜ん!それでこそ我が息子!」

〜10分後〜

父「ほうほうwwww夜中にコーラとはwwwwwwお主も悪よのおwwwwww」(深夜のテンション)

弟「いえいえwwwwwwお父様程ではwwwwww」(深夜のテンション)

父「まあひと昔前まではちょい悪なんて流行ってたしね〜wwwwwお父さんはちょい悪じゃなくて超カワだけど〜wwwwww」

弟「自分で言うのかよこのクソジジイwwwwww」

父「それなwwww」

父 弟「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャwwwwww」

ガチャ

母「..............」

父 弟「..............あ」

母「やけにリビングが騒がしいと思って出てきたら.......!」

母「.....何してるの男共.......!」パキポキ

父 弟「ひ......ひい〜〜〜〜〜〜〜っ!」ガクブル


弟『その後俺と親父がこってり絞られたのは言うまでもない』

これで切ります
見てくれた方ありがとうございました。

なんか書く度に俺の中の大事な何かがひび割れる音が聞こえるけど気がするけど気のせいだなうん!

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