一夏(オサレ)「叩き斬れ、白式」 (77)

一夏「あ~、やっぱ展開速度に問題ありか…でも一秒で展開なんて無理だよなあ。」

一夏「千冬姉は実戦を想定して訓練しろといってたけど戦う必要がないのが一番だし…」

一夏「…考え込んでも仕方ないか。今日はこの後休みだしたまった漫画でも読もうかな!」

一夏「確かここに積み上げてたBLEACHがあった気が」

一夏「…へえ、イチゴって実は滅却師だったのか。ハイブリッドだな…」

一夏「…」

一夏「…」

一夏「…」















一夏「なるほど!俺に足りなかったのはオサレ度だ!」

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翌日 第2アリーナ



鈴「一夏!今日はあたしが担当よ!今日こそぎゃふんと言わせてやるんだから!」

一夏「お手柔らかにな、今日あんまり寝てないんだよ…」

鈴「情けないわねえ、訓練があるのはわかってたでしょうに」

一夏「大丈夫さ、甲龍の空気砲でダメージを受けるようなへまはしないからな!」

鈴「なによ!あんたみたいな変態覗き魔には負けないんだから!」

一夏「な、なんだよ!あれはたまたま起きた事で、何度も謝ってるじゃないか!」

鈴「うるさい!変態変態変態!」

一夏(ここだ!)

一夏「鈴」

鈴「なによ変態!?」




一夏(オサレ)「あまり強い言葉を使うなよ。弱く見えるぞ」

鈴「……!!」

しばらくして……



一夏「やるじゃないか、やっぱ鈴は強いな」ボロッ

鈴「当たり前でしょ!これでも中国の代表候補生なんだから!」

一夏「燃費が悪い白式じゃ持ちこたえられないな……」

鈴「ジリ貧で追い詰めるわよ!」

一夏「……仕方ない、使うか」

鈴「まだ手があるというの?セカンドシフトはその様子じゃ使えないようだけれど?」

一夏「あるのだよ、お前と対等に戦う方法がな」

鈴「??」



スッ……

一夏「…」

一夏「鈴、これが師匠のオサレだ!」



一夏(オサレ)「叩き斬れ、白式!」

鈴「何それ……」

鈴(一夏の剣が変化した……)

鈴(さっきの意味もなく身震いしちゃう台詞といい、さっきの台詞といい、何なのよ)


一夏「これがオサレの能力…俺の剣だ」

一夏「いくぞ!」

ガキイン!!

鈴「お、重い…」

鈴(一撃がさっきとは比べものにならないほど重い!)

一夏「重いだろ?そう、これが俺の新たな白式の能力」

一夏「相手を叩くたびに一撃が重くなる。たとえ防いだとしてもだ!」

一夏「何度も叩き、白式を高めて、やがて隙ができたところに強烈な一撃を与える」

一夏「一撃必殺、白式の戦い方だ」

一夏(本当は侘助みたいなオサレ感がほしかったんだけど……)

鈴「くっ…」



アリーナ見学室

ラウラ「箒、なぜ一夏はじぶんの持つ能力をぺらぺらとしゃべるのだ?戦闘を有利に進めたいなら黙っておくのが得策であろう?」

箒「能力の説明とセットでオサレになるからだぞ、ラウラ」

一夏(オサレ)「降参しろ、鈴。今ならお前を傷つけずに済む」

鈴「傷つけるとかそれ以前にあんたどうしちゃったのよ!?なんでそんな臭い台詞いえるわけ!?」

一夏(オサレ)「それは俺のこの言葉一つ一つが魂で紡がれたものだからだ。それ故俺に恥などあるはずがない」

鈴(どうしちゃったのよ一夏…あんたこんな恥ずかしい台詞はけるようなやつじゃないはずでしょ…)

一夏(オサレ)「もはや剣すら握ることもままならぬか。いいだろう、せめて俺の手で敗北を味わわせてやる」

鈴「いや…やめて…」

一夏(オサレ)「零落…白夜!」



コツン



鈴「…」

一夏「…」


鈴「はぅ…」



一夏「…え?」


一夏「…気絶してる…やりすぎた…」


ラウラ「鈴が気絶したぞ!大丈夫なのか!?」

箒「仕方ないさ。あんなオサレな止めを刺されれば私だって気絶する」




シャル(日本人っておかしいよ…)

セシリア(オサレって…なんでしょう?)

とりあえずここまで。よりオサレ感を出したいので、アドバイスがあればじゃんじゃんお願いします!

短いですが続きを投下していきます。
このss自体ではなく、あくまで一夏を勘違いオサレにしていきたいと思います。

一夏「やっぱりオサレっていったら私服だよな。俺も師匠みたいなオサレ目指してがんばるぜ!」

一夏「ゴーグルに、バンダナ、ウォレットチェーン…まだまだありそうだな」

一夏「シンプルにシャツとネクタイでもいいな…」



コンコン



一夏「どうぞー」

箒「失礼するぞ」

一夏「箒か。どうしたんだ?」

箒「一夏もついにオサレに目覚めたのか」

一夏「え?ああ、この前の鈴との特訓みてたのか」

箒「一夏、あまり生半可なオサレを使うんじゃないぞ」

一夏「ど、どうしたんだよ…急に」

箒「せっかくだから教えておいてやる。このブルーチ愛読家がな!」

一夏「箒もブリーチを知ってるのか!いやあやっぱ俺らのISに足りないのってオサレだと思うんだよ!」

箒「それ自体は賛成だ。しかしまだお前にはオサレたる語彙力が足りん。あんな解号ではオサレではないぞ」

箒「今私がセシリアにオサレを仕込んでいる。確か明後日にセシリアと特訓だったな?」

一夏「そうだけど…」

箒「楽しみにしておけ。ふふふ…」

ガチャ、バタン




一夏「…あいつ、いつになく楽しそうだったな…」







箒「ふふふ、中学生のころブリーチでオサレに覚醒した私には友達がいなかった…でも今は違う!」

箒「セシリアという理解者と会え、一夏もオサレに目覚めつつある…」

箒「私のあこがれたブリーチごっこはもうすぐだ…!!」






シャル「…」


シャル「…悲しいなぁ…」

翌々日 第2アリーナ



一夏「今日はセシリアか!よろしくな!」

セシリア「はい!全力でかかってきなさいな!」

一夏「そういやセシリア、箒の元でオサレについて学んだんだって?」

セシリア「はい、貴方に少しでも近づくために日々特訓をしておりましたの」

セシリア「そんな私に今の限界を超える方法を教えてくださったのが箒さんですわ」

セシリア「今の私は強いですわよ?」

一夏「いいぜ!俺のオサレが上ということを証明してやるぜ!」

その後全力で一夏と戦うセシリアであったが、確実な一撃を与えられずに勝負は長引いていた。

セシリア「はぁ・・・はぁ・・・」

一夏「くっ、あんまり近づけない…強くなったな!」

セシリア「まだですわ!勝負がつくほどの一撃がまだ入っていません!」

一夏「セシリア、もうすぐアリーナも閉鎖だ。勝負をつけようか」

セシリア「もちろんですわ!私の全力を見て震えなさい!」

チャキッ

一夏「! くるか!」




見学室




シャル(あれ?これ特訓だよね?個人的な試合じゃないよね?)

ラウラ「箒、今度はセシリアにオサレとやらを教えたと聞いたが」

箒「ああ、セシリアも興味を持ってくれたようでな、今ではすっかり師匠のファンだ。」

ラウラ「師匠?よくわからんがすごい人物なのだろうな」

箒「もちろんだ、私の人生の軸になってくれた人だからな」

ラウラ「そうか・・・」

シャル「面白い漫画って何度でも読みたくなるもんね!」

シャル「そういえば、今回はどっちが勝つかの予想はしないの?」

箒「今回は一夏だ。」

ラウラ「即答か。なぜそう思う?」

箒「今回はオサレ同士の戦い。オサレ同士の戦いにおいて大切なのは、技量やISの性能ではなく…」

箒「オサレかどうかだ」

ラウラ「…」

シャル「…」





箒「そのオサレバトルでやってはいけないことが2つある。」

セシリア「その目でもって戦慄しなさい!この私、セシリア・オルコットがお見せする力の前に!」

箒「一つ目は名前をフルネームで名乗ること…」

箒「そしてもうひとつは…」





セシリア(オサレ)「奏でろ、『藍爛涙円舞曲』(ブルー・ティアーズ)」






箒「…相手より先に奥の手を出すことだ」


箒「セシリア…精一杯考えたんだな…かっこいいルビ振りだ…!」

箒「…だが残念だがお前の負けだ。なぜなら…」

箒「『オサレ』ではないからだ!」キリッ

シャル(うわぁ…)

ラウラ「…」(ポカーン)


シャキン、シャキン、

シュー

ドン!


セシリア(オサレ)「ふう、成功、というところかしら」

一夏「何…だと…」

一夏「ブルーティアーズのピットが増えてる…オサレな開放をしたんだ、それだけじゃねえはずだ」

一夏(それにしてもなんて数だ!軽く100はある!)

セシリア(オサレ)「わが『藍爛涙円舞曲』で消し炭になるがいいですわ」

セシリア(オサレ)「come on(集結せよ)」

一夏「ピットが集まってきた!くそ!数が多すぎる!」



箒「英語を使ったな、オサレポイント減点だ」



一夏「くそ!なんて早さだ!」

一夏「だがブルーティアーズは遠距離砲!攻撃にはエネルギーを消費する!これだけの数で打てば長くは持たない」

セシリア(オサレ)「…」ニヤッ





30分後



一夏「はぁ…はぁ…はぁ…」

一夏「なぜだ…なぜあれだけの射撃を行っておきながら、エネルギーが減らないんだ!?」

セシリア(オサレ)「エネルギー?一夏さん、貴方何か勘違いされているのではなくて?」

セシリア(オサレ)「このピット一つ一つから放たれるものはエネルギー砲なんかではありませんわ」



セシリア(オサレ)「私の魂と矜持がこめられたもの、この一撃一撃が私自身でもありますわ」



一夏(スタークかな?)

セシリア「ゆえにこの射撃が尽きることは、私がセシリア・オルコットでなくなることを意味します」

セシリア「そんなことは決してありえない。だからこの『藍爛涙円舞曲』は無限不尽なのです」

一夏「無限の弾丸とかありかよ…」

セシリア「そうそう、もう一つ伝えておかなければならないですわね」

一夏「…くっ」

セシリア(オサレ)「貴方の顔に青い液体がついていますね?まるで涙みたいでしょう?」

一夏「!?」

セシリア(オサレ)「それは『藍爛涙円舞曲』が弾けたときにつけたものですわ。その液体は対象者のシールドを無視して相手の肌に直接付きます」

セシリア(オサレ)「そしてその液体が奪うのは相手の『思い』」

セシリア(オサレ)「貴方の矜持と思想、魂の誓い、あらゆるものを吸い取ります」

一夏「そうか…どうりで気分が悪いはずだ…大切なものを奪われた気分だ」

セシリア(オサレ)「そして相手には後悔、失望、嫉妬、怒りなどの醜い感情しか残らず、己のふがいなさに涙する…」

セシリア(オサレ)「ゆえに『ブルーティアーズ』なのですわ」

セシリア(オサレ)「さあ貴方の醜くも美しい涙を見せてくださいな!」シャキーン!

箒 セシリア((決まったー!!!!!))

一夏(かっくいー!!)


ラウラ「…」

シャル「嗚呼・・・ついにセシリアまでもが・・・」

セシリア「さあ踊りなさい!」

ドカーン!ドカーン!

一夏「ウグっ!!」

セシリア「『藍爛涙円舞曲』がつきましたわね!」

一夏「くそっ、なんだこの怒りと悲しみは…」

セシリア「終わりですわ、自らの無力感に悲観しながら朽ちていきなさい」

チュドーン!

一夏「うわああああああああああああああ!!!!!」


一夏「いってえ…」



回想

セシリア『島国のサルには任せたくありませんわ!!屈辱です!!』

ラウラ『貴様のせいで教官はブリュンヒルデになり損ねた!!貴様さえいなければ!!』

箒『情けない男だ。貴様に恥はないのか』

一夏「やめろ…もう過ぎたことなんだ…もう…みんな仲いいじゃないか…こんなつらい過去を思い出させないでくれ…!!」

千冬『お前は私の重荷なんだ。邪魔だ。うせろ』

一夏「違う…こんなの違う…こんなの…みんなじゃない…」

一夏「くそ…なんでこんなに悔しい思いしなきゃいけないんだよ…」

一夏「くそ!くそ!くそ!」



一夏「ああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

セシリア「!?」

一夏「セシリア…俺は苦しい…かつてこんなにも傷つけられたという思い出があふれてくる…」

セシリア(オサレ)「そう。そのつらい思い出を掘り起こし矜持を砕くことで、相手を戦意喪失させるのがこの『藍爛涙円舞曲』ですわ」


箒「残念だがこの瞬間セシリアの負けが確定した」

シャル「あ…」


一夏「ごめんな…セシリア。俺はお前を…許せそうにない…」




一夏(オサレ)「叩き斬れ、『白式』」

セシリア(オサレ)「!!」




シャキーン!




一夏(オサレ)「痛みは」


一夏(オサレ)「一瞬だ」



シュッ

セシリア(オサレ)「!?」

セシリア(オサレ)「速い!」

ガシャーン!!

セシリア(オサレ)「あ…あがっ…」

一夏「…」

セシリア「なぜ…シールドを貫通して…私の胸に…剣が…」



シャル「ねえねえ箒、セシリアの胸に剣が刺さっているようには見えないんだけど…」

箒「オサレポイントが足りないな。私には見えるぞ」

箒「まあ、あくまでオサレな演出だ」

ラウラ「私にも見えるぞ!」

シャル「!?」

一夏(オサレ)「この『藍爛涙円舞曲』は思想を消すんだったな」

一夏(オサレ)「それが仇となったな。俺の思想には『女の子を傷つけたくない』という思いがある」

一夏(オサレ)「お前は仲間だ。仲間はどんなことがあっても守ると決めていた…」

一夏(オサレ)「…でも今は違う。お前は敵だ。俺にお前を守るという思いは消えた」

セシリア(オサレ)「ウグッ…」

一夏(オサレ)「消えろ」

一夏(オサレ)「零落白夜」



ズドォーン!!


箒「…」

ラウラ「…」

シャル「…」


箒 ラウラ 「かっこいい…!」

一夏(オサレ)「…ごめんなセシリア…」

セシリア「…やっぱりオサレってすごいですわ・・・ガクッ」

本日はここまで、オサレって難しい…

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