吉良吉影は星の戦士ではない (161)

ジョジョとアニメ版カービィのクロスオーバーのようなものです。

書き溜めはないので更新は一気にではなくちびちびです。

文才が無かったり誤字脱字があったりすることがありますがよろしくお願いします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1446594856

てすと

仗助「承太郎さん!「時」を止めろッ!『キラークイーン』の「スイッチ」を押させるなッ!」

吉良「いいや!「限界」だッ!押すねッ!」

康一(どうか間に合ってくれ…ぼくのエコーズッ!)

エコーズACT3「ACT 3……」

吉良「今だッ!」

ピシャアーーz_ン

康一「うわぁぁっ!」

億泰「か……雷ッ!」

仗助「吉良はッ!……吉良吉影はどこに行った?」

承太郎「……早人くん、『バイツァ・ダスト』というのは…「吉良吉影だけ」が過去に戻る能力じゃあないよな?」

早人「う、うん……本当に何もかも戻るんだ…戻った先で新たな世界を構築するんじゃあなくて、ビデオテープを巻き戻すみたいに何もかもが……さっき説明したとおり……!」

仗助「だったらよォ~~~吉良吉影はどうして消えたんだ?雷で蒸発したってわけじゃあねーよなぁ~~~ッ!」

露伴「考えるだけ無駄だな。ぼくたちは勝った。……そういうことにしようじゃあないか」

康一「こ、こんなのッ……!」

露伴「『吉良吉影は消えた』…消えたものはしかたないんじゃあないか?」

承太郎「やれやれ……しかし、そこの女が感電していないとは…かなり局地的な雷だったようだ」

仗助「……」

時を同じくして、ポップスター



フーム「つまり、私たちのプププランドは狙われてるってわけね…!?えっと、その……」

カブー「『ナイトメア』宇宙を支配する『ホーリーナイトメア社』の会長だ」

ボルン「で、そいつのせいで……」

レン「村はどうなるんでぃ?」

カブー「プププランド ほろびる」

ざわ……ざわ……

ロロロ「でもカブー!」

ラララ「希望はあるはずよ!」

フーム「たしか、言い伝えでは!」

カブー「時空を越えて、星の戦士が救いにやってくる。星のカービィが」

フーム「カービィ?」

ブン「なんかかっこよさそ……」

ドォーーーン!!!

メーム「な、何の音!?」

パーム「むぁるで、雷だぁ……」

ロロロ「音のした方に行ってみよう!」

ラララ「もしかしたらそのカービィが来たのかもしれない!」


一方その頃、カービィは……



カービィ「zzz……」


宇宙船が誤作動することなく、遠い宇宙を呑気にさすらっていた……

吉良「…………」

吉良「戻った……のか?」

吉良「いや違う…この景色、全く見覚えがないぞ…」

吉良「……」キョロキョロ

吉良「少なくとも杜王町ではなさそうだな…クソッ!」

ブロロロ……

キキィッ

デデデ「お前は何者ゾイ!」

エスカルゴン「貴様がカービィでゲスか!?」

吉良「なっ……ッ!?」

吉良(なんだこの生き物は…?喋っているし、でかいぞ……まさかスタンド……?)

エスカルゴン「で?どうなんでゲスか?」

吉良「カービィか?との質問……だったな。答えはノーだ」

デデデ「じゃじゃじゃあ何者ゾイ!」

吉良「私の名前は吉良…いや川尻浩作だ。別に君たちに害を加えることはしないよ」

エスカルゴン「へ、陛下……この人が星の戦士なんでげしょうか……」

デデデ「……ワシにはわかったゾイ!こいつは侵略者ゾイ!」グワッ

吉良「!……『キラークイーン』!」ガシイッ

デデデ「お、お?お?……は、ハンマーが下がらんゾイ!」グググ……

吉良「やれやれ…いきなり殴りかかるなんて、ずいぶんな挨拶だな……」

吉良(このままハンマーを爆弾に変えてもいいが…別に殺す理由がない)ブンッ

エスカルゴン「ほげぇっー!陛下のハンマーがすっとんでんたぁ……」

吉良「君……陛下とか呼ばれていたが……」

デデデ「わしはこのプププランドの17052代目の国王、デデデゾイ……」

吉良(「プププランド」?…聞いたこともない名だな)

吉良(そもそもここは日本なのだろうか?)

フーム「あ!見つけたわよデデデ!」

吉良「!」

ブン「ここで何やってるんだ!」

吉良(またしても奇妙な生き物が……ッ!)

デデデ「わしは別になーんにもしとらんゾイ!」

フーム「そんな事はどうでもいいわ。貴方……貴方は誰?この辺じゃ見ない顔だけど」

吉良「(いちいち自己紹介をしなくちゃあならないのか…こんな気色悪い奴らに)わたしは川尻浩作だ。言っておくが「星の戦士」ではない」

ラララ「カージリ……?」

ロロロ「かわじりこうさく……」

ボルン「随分と長い名前ですな」

吉良「…………」

…………

吉良「…………」

ラララ「どこから来たの?」

吉良「「杜王町」というところからだ。M県S市にある…知らないのか?」

フーム「ぅ……ん……と……ごめんなさい。知らないわ。」

吉良「じゃあ日本という国は知っているかな?お嬢さん」

フーム「……ごめんなさい。」

吉良(嫌な予感がしてきたな…)

吉良「ならば地球という星は知っているかな?」

フーム「ちきゅー…?」

吉良(……)

ブン「おっちゃんはさぁ、そのちきゅーってとこから来たわけ?」

吉良「そ、そうなる、な……」

吉良(落ち着け…わたしは異星人という扱いだ…下手に慌てると目立ってしまう…敵意がないことを示さなくては……)

吉良「そうなんだ。気が付いたらここにいて……」

吉良吉影は敵ではない事を説明し、その場をうまく乗り切った

ひとりになった後、吉良吉影はあることに気付いた。

そう。食料と住む場所がないのだ。

(コメントありがとうございます)





吉良(これからどうすればいい…?)

吉良(この吉良吉影今まで乗り越えられなかった物事(トラブル)など一度だってないが…)

吉良(今の状況は「奇妙」だ…プププランド?別の星?もしかすると世界すら違うのかもしれないなァ……)

吉良(だとしたら好都合だな。承太郎や仗助に追われることはないのだからな…)

吉良(それにしてもこの世界…「静か」だな……)

吉良(車の走る音も聞こえないぞ…フフフ)

吉良(少々静かすぎるかもしれないが「平穏な暮らし」はできるかもしれないな…)

吉良(しかしペンギンとかたつむりとはにわの星か…「彼女」にふさわしい「手」はあるのか……?)

吉良「…………ん?」

レン「えー……川尻さん?」

吉良「貴方は確か…」

レン「村長のレンです。」

吉良(「村長」か…「川尻浩作」のようにペコペコしておくのが正解だな…)

吉良「レンさんですか。それで、何の用ですか?」

レン「いやその家がないとのことなのでぇ、今晩は家に泊まっていかれませんか?」

吉良「それは嬉しいですが…何故?」

レン「せっかくのよそからのお客さんだ、このププビレッジの評判が落ちたら困りますからのぉ」

レン「いや失礼。でも人助けしたいというのも本当の事じゃよ」

吉良「……お言葉に甘えさせていただきます」

吉良(はにわの家か、土造りだろうか…それでも屋根があるだけマシか)

吉良(屋根はあるのか?…)





一方その頃



デデデ「あったかゾイ?」

エスカルゴン「ないでゲスよ!んもー、陛下がいきなり殴りかかるからハンマーなくすんでゲスよ」

デデデ「しかし奇妙なことゾイ。ハンマーが急に止まったゾイ?」

エスカルゴン「ええまぁ……」

デデデ「ひょっとしてあれは魔獣なんじゃないのかゾイ?」

エスカルゴン「魔獣?」

デデデ「きっとカスタマーサービスの奴が勝手に送ってきたゾイ!」

エスカルゴン「いやでも魔獣のダウンロードは城でしかできないはずでは?」

デデデ「ばかもん!その時わしらはカブーの所の近くにいたからしろにはいなかったゾイ!」

エスカルゴン「でもワドルディたちがぁ……」

デデデ「城に戻るゾイ!エスカルゴン!」

エスカルゴン「え、あのハンマーは?」

デデデ「また新しいのにすればよいゾイ!」

エスカルゴン「ハンマー代だって馬鹿にならないでゲスよ!」

デデデ「ゲスゲスうるさいゲス!早く運転するゾイ!」

エスカルゴン「はいはいわかったよもう……」ブロロォン……ブァーーーーン……

デデデ城 謁見の間(多分)


デデデ「このっ、このっ」ピッピッ

ウイィィーン…ピロピロピロ

魔獣ダウンロードの為のモニターや装置が召喚される。

カスタマーサービス『我がホーリーナイトメア社の魔獣サイトにようこそ』

デデデ「クォラカスタマーサービス!勝手に2匹目の魔獣を送ってきおって!」

カスタマーサービス『2匹目?はて、私が陛下にお売りしたのは「オクタコン」だけですが』

エスカルゴン「とぼけないでほしいでゲス!えーっと……「川尻浩作」って魔獣も送ってきたでげしょう!」

カスタマーサービス『「川尻浩作」ですか?……少々お待ちを。我がホーリーナイトメア社の魔獣リストを確認致します』カタカタカタ

カスタマーサービス『……我がホーリーナイトメア社では「川尻浩作」などと言う魔獣は取り扱っておりませんが』

デデデ「何ー!?」

エスカルゴン「陛下……だからただの宇宙人だって言ったのに……」

デデデ「お前は言うことコロコロ変えすぎゾイ!」

カスタマーサービス『しかし魔獣と間違えるような人物とは……興味深いですね。話を詳しく聞かせて頂けませんか?』

デデデ「タダで話せってのかゾイ?」

カスタマーサービス『では、オクタコン1000万デデン(日本でいう円)のところ、3000万デデンに致します。いかがで?』

デデデ「おおお安いゾイ!」

エスカルゴン「陛下?よく考え……ぐえぇっ……首持つな首持つな」

デデデ「川尻浩作ってのはゾイ……」







レン宅


吉良「……」

吉良(夕飯の準備をするから待っていろだと……?)

吉良(人間が食べれるものならいいが…)

吉良(レンの家内のハナとか言うやつのても見てみたが……)

吉良(まったくもって美しくなかったし……ものを持つことすらできなさそうなのだが?)

吉良(……今は待とう。幸い家はしっかりしているしな)


言い忘れていましたが、吉良吉影はデデデより10cmほど大きいです。
カービィを約30cmとして考えた時明らかに吉良吉影が大きくなってしまうためこのくらいの身長にしました。

日は落ちた。別に命も没する時ではない。


ハナ「あなた、川尻さん、夕飯ができましたよ」

吉良「はい」

吉良(ワインにソーセージやステーキ、デザートのケーキまであるぞ…)

レン「なんじゃ今日はやけに豪華じゃのう」

ハナ「うふふ、ププビレッジの料理を初めて食べていただくんですもの。おいしいものじゃなくちゃね」

吉良(匂いはうまそうだが…あの手でよく調理できたものだ)

レン「えーそれでは…川尻浩作殿のご健康を概して…乾杯!」

吉良「乾杯!……ハハハ」ゴクッ

吉良(…味は上々だな)

ハナ「さぁ川尻さん、料理の方もたっぷり召し上がって……

メェー!メェー!
メェェーッ!

吉良「ん?」

ハナ「!……あ、あなた!」

レン「こ、これは……またか!」ガタッ

ハナ「あなた!外に行くのは危険です!」

吉良「ハナさん、外で何が起きているのですか?」

ハナ「うちの牧場の羊が……あぁ、川尻さん、あなたは気にせずお食事を続けてください」

吉良「……」ガタッ

ハナ「川尻さん?どちらへ行かれるのですか?」

吉良「ちょっと外にね……」ガチャッ

バタン

レン「あわわ……わわ……」

吉良「…なるほど、巨大なタコが羊を食べているってわけか」

レン「ひ、ひぃーっ!」バタン

吉良「…ただの一般人にこんな怪物相手にしろってのが無理な話だな……」

カランカラン……

吉良「もう消化して骨だけ吐き出したか…ふぅ」

吉良「どうやら、君はわたしの睡眠を妨げる『トラブル』であり『敵』というわけか」

オクタコン「……」チラッ

吉良「この穏やかな村で…いつものように寝る前にあたたかいミルクを飲むことさえできそうだったのにな…」

吉良「ここにもわたしの理想とする『平穏』はないというなら…作るしかないなぁ…」

オクタコン「グルルル……」

吉良「『キラークイーン』!…君を始末させてもらう」

>>21
一瞬ペイントローラーを「彼女」にするのかと思ったわwww

吉良「早速爆破させてもらおうか…「猫草」(ストレイ・キャット)!」ガパァ

…………

吉良「…億泰の『ザ・ハンド』で奪われたんだったな……」

吉良「ならば直接「触って」爆弾にするまでだ」ザッ

オクタコン「ギャーッ!」ビュオンッ

吉良「ぐぅッ…?一歩進んだだけだというのに…」

吉良「…こいつ、「今俺は食事中なんだ、近づくんじゃあないぜ」って感じだな…」

吉良「だがこのまま満腹になってはいさよならというわけにはいかないのでね……」

そう言うとキラークイーンは「何か」を手に取り!

オクタコンに向かっておもいきり投げつけた!

オクタコン「ギュアッ!?」ドォォォン

吉良「「小石」を爆弾に変えた!!」

意外!それは小石ッ!

吉良「…これで今夜は熟睡……何ィッ!?ば、馬鹿な!」

オクタコン「フシュー……」

吉良(爆発を受けて死なないだとッ?…ちぃッ、小石じゃあダメか……)

吉良(そういえば100円玉の時は「重ちー」の顔半分が内部でふっ飛んで脳ミソが1/3ぐらい顔の肉とシェイクされただけだったからな…)

吉良(何か……何か使えそうなものはないか…)

オクタコン「グォォォーッ!」ボァァァッ!

吉良「!…火を吐いただと…」

吉良「迂闊に近付けないじゃあないか…ん?」

吉良「「火」か……ならば奴の体内は高温なわけだよなぁ……」

吉良「あるじゃないか…熱に反応する我が『キラークイーン』第二の爆弾が…ッ!」

吉良「『シアーハートアタック』!」ドギューzン

シアーハートアタック「コッチヲ見ロ」

オクタコン「ギャーッ!」ボァァァッ!

チュドオォォンッ!

人の体温にも反応して爆発する『シアーハートアタック』ッ!

炎を吐かれればオクタコンにたどり着く前に爆発するのは当然のことである!

シアーハートアタック「コッチヲ見ロ」

オクタコン「!?」ボァァァッ!

チュドオォォンッ!

シアーハートアタック「コッチヲ見ロ」

オクタコン「!?!?」ボァァァッ!

チュドオォォンッ!

シアーハートアタック「コッチヲ見ロ」

オクタコン「!?!?!?」ボァァァッ!

チュドオォォンッ!

吉良「…『キラークイーン』!こいつの足を切断しろ」

オクタコン「ギャァァッ!!」

シアーハートアタックに気を取らせている間にッ!

吉良吉影はオクタコンの背後へと回り込んでいたのだ!

吉良「足がたくさんあるくせに使ってなかった君に問題があるんじゃあないかな?」

オクタコン「グルルル…グォォォーッ!」バッ!

吉良「そりゃあ足を取り返そうとするよなァ…誰だってそうする。だが…」

吉良「『キラークイーン』はすでにその足に触っている………………」カチッ

オクタコン「……!」

ドグオオオォン……

吉良「フゥ……これで今度こそ……今夜はくつろいで熟睡できるな」ズンッ













メタナイト「………………」

吉良「ふぅ……」ガチャッ

レン「お、おお川尻さん……あ、あのタコは……?」

吉良「「始末」しましたよ。」

レン「ほへ?」

吉良「いや、その…追い払いました」

ハナ「まぁ……ありがとうございます。お怪我はありませんか?」

吉良「えぇ。大丈夫ですよ…」

吉良(…『キラークイーン』という「力」があることは黙っておいた方がいいだろうな)

吉良(もし巨大なタコを倒すほどの力があると知れ渡ったら……「目立つ」ことになる。それはなんとしても防がなければならない)

吉良(とりあえず今日のところは夕飯をいただいてストレッチして寝るとしよう)

吉良(…さて、明日からどうするべきか)










寝室

吉良(……)

吉良(着替えがないじゃあないか……)

日は昇った。

吉良「お世話に…なりました」

レン「あんのぉ~、もし暮らす場所が見つからなければいつでも言ってくだされ。」

吉良「はい。ありがとうございます」ペコリ

吉良(…さて)



デデデ城


デデデ「貴様は川尻…何用ゾイ」

吉良「わたしはこの国がたいそう気に入りましてね…暮らす事を「許可」いただきたいのですが…」

デデデ「お、おう、そうか…プププランドに住むならば、わしに忠誠を誓うゾイ!ダーッハッハッハ」

吉良「デデデ陛下」

デデデ「なんゾイ」

吉良「空き家や賃貸物件は…あるのですか?」

デデデ「あき……ちん……?」

エスカルゴン「誰も住んでない家やお金で借りる家のことでゲスよ」

デデデ「おぉーなるほどゾイ!」

吉良「…………あるのですか?」

デデデ「そんなものないゾイ」

エスカルゴン「住みたいなら勝手に家でも建てればいいでゲスよ」

吉良「家を建てろだと……ッ!?」

吉良(なんだこの王は…何もしてはくれないのか移住者に…)

デデデ「……わかったらさっさと帰るゾイ!わしはいなくなったオクタコンちゃんを探さねばならんゾイ」テクテク

エスカルゴン「あ、陛下!お待ちになって~ん!」ヌルヌル

吉良「……」

吉良(オクタコン…オクトパスとタコ……か。)

吉良(昨日爆破したあの巨大なタコのことだろうな…バレてはいないようだ)

吉良(役所のような場所も見当たらないから城に来たというのに何も収穫なしだな…)

吉良(このぶんだと…しばらくは村長の家に居候するしかないな…)

ワドルドゥ「あのぉ……」

吉良「ん?…」クルッ

吉良(……下か)

吉良「何かな」

ワドルドゥ「もし働き口をお探しなら、村の者に声をかけるといいと思います」

吉良「丁寧にどうも。君は?」

ワドルドゥ「ハッ!私はワドルドゥと申します!この城で隊長しているのであります!」

吉良「そうか。これからよろしくな…」

ワドルドゥ「ハッ!」クルッ

吉良(村の者に……か)

吉良(やはりこの村の生活に「溶け込む」しかないんだな…)

吉良(わたしの理想とする『平穏な暮らし』には…いつたどりつけるのだろうか)

吉良(それに…)ギギギギ

吉良(……)

ププビレッジ大通り


吉良(……)

吉良(やはり視線を感じるな…無理もないな)

吉良(自分たちよりはるかに大きく、異形な者がいたら見てしまうのは当然のことだ…この吉良吉影目立つ事は…)

吉良(気にしてても仕方がないな…)

吉良(とにかく今は働き口を探して食費だけでも何とかするかな…)

吉良(まずは…ん?驚いたな……この国の文字は日本語じゃあないか……言葉が通じる時点で気付くのが普通だったが、触れるのを忘れていたからな…)

吉良(『キサワカ』……定食屋のように見えるな)

吉良(料理なら人並みに出来るし、ここでいいか)




フームやブンと友達にならないことが結構不便なことに気付きました。

レストランカワサキ


カワサキ「見ない顔だねぇ」

吉良「昨日、ププビレッジに越してきたばかりなんだ…」

カワサキ「なるほどね ご注文は?」

吉良「いや、客としてきたわけじゃあないんだ」

カワサキ「?」

………………

…………

……

カワサキ「仕事きついよ給料安いよ休みないよ」

吉良「夜の8時までに帰れればそれでいい」

吉良(…帰る場所を早く作らなければな)

カワサキ「わかったっ!それじゃあ仕事してもらうよぉ?」

吉良「……見たところ客はいないようだが」

カワサキ「え、ええ営業時間はまだだからねぇ、あはははは」

吉良(こいつ……さっきわたしに注文をさせようとしたよなァ……)

吉良(…ここで働くのはまずかっただろうか)

吉良「……」

カワサキ「……」

吉良「客…来ないようだが」

カワサキ「おかしいなぁ…」

吉良「……」

カワサキ「……」

カワサキ「ア゛!準備中の札を出しっぱなしだったかもしれない……」ガラガラ

……

カワサキ「……」ガラガラ

吉良「……」

カワサキ「出しっぱなしだった……」

吉良「…」

カワサキ「怒らないでよ~…さぁ!これでお客さんが来てくれるねー!」









吉良(結論から言ってしまえば、客はあまり来なかった…)

吉良(その理由を知るのに多くの時間は要さなかった)







カワサキ「いらっしゃい!」

レン「あいよ……あれま川尻さんではありませんか」

吉良「どうも…ここで働くことに致しましたので」

レン「そうですか。よかったのぉ……あー…カワサキ!ラーメン1つ」

カワサキ「あいよ!」スタスタ

吉良「…レンさん、このレストラン…言いにくいのですが客が少なく感じるのですが?」

レン「あー……そりゃまずいからのぉ」

吉良(ッ!?)

吉良「まッ、まずいだと……ッ!?」

吉良「で、ではなぜレンさんは…」

レン「カワサキの店はまずいが、安いから」

吉良「……はぁ」

吉良(思った以上にこの村…変わっているな)

レストランカワサキで吉良吉影が働き始めてから一週間が経ったッ!

カワサキ「4番テーブルにレバニラ炒めね!」

吉良「わかった」

吉良吉影はカワサキの飯の不味さに呆れ、自らが厨房に立ち、料理をしたッ!

……ところ!そのおいしさにカワサキが感激し料理長は瞬く間に吉良吉影となったのだ!

ただの家庭料理のレベルだというのにな…

カワサキに料理人の誇りなどなかった……ッ!

いっそのことレストランカワジリにしてしまえばいいという声もあったがそれだけはプライドにかけて許さないというッ!

安定した給料を得ることが出来る環境は作れたのだが、吉良吉影にはひとつ重大な問題があったッ!

そう!「サガ」のことである!

吉良「……」トントントン

吉良「……」ジュウー

吉良「……フゥー」カッカッ

吉良(あれから約1週間か…)

吉良(「彼女」を探してみたが…かろうじて「人間の手」をしているのはあのフームとかいう子供の家系だけだったな…)

吉良(爪が伸びるこの時期…抑えきれない気持ちはあるのに「女」がいない……ッ!)

スタンドバトルも面倒くさい会社勤めもないこの平和な世界で、皮肉にも吉良吉影は穏やかな気持ちで生活は送れていなかったのであるッ!

デデデ城



デデデ「お~いエスカルゴ~ン…暇ゾイ」

エスカルゴン「平和でいいじゃないでゲスか」

デデデ「やることがないのと平和は違うゾイ…オクタコンちゃんもいなくなったままゾイ」

エスカルゴン「ンな事言ったって……あ、そうだ陛下!」

デデデ「なんゾイ」

エスカルゴン「最近カワサキの店が繁盛してるらしいでゲスよ」

デデデ「カワサキの店ェ!?我が国民の舌はどうなってるゾイ」

エスカルゴン「なんでもぉ…新しい従業員が作った料理がおいしいらしいでゲス」

デデデ「ほほぉ、新しい従業員……」

デデデ「それを早く言わんか!」ドンッ

エスカルゴン「あ痛っ!」

デデデ「さっそく食べに行くゾイ!」

エスカルゴン「へいへいわかりましたよ…」





レストランカワサキ


デデデ「おじゃま虫」ガラッ

カワサキ「いらっしゃい!……あ、これはこれはデデデ陛下。こちらに座ってください」

デデデ「……」ドカッ

エスカルゴン「えらく繁盛してるでゲスな」

カワサキ「料理のうまいバイトが入ったからねぇ~」

エスカルゴン「料理人としてのプライドはないんでゲスか」

カワサキ「そりゃあプライドはあるっ!…………でも!」

エスカルゴン「でも?」

デデデ「でもなんゾイ」

カワサキ「儲かるからいいかなぁって」

エスカルゴン「……」




レストランカワサキ 厨房


吉良(…クッ)トントントン

吉良(忙しすぎやしないかこの仕事は……)トントントン

吉良(だいたい村にあるレストランがここだけというのはおかしいじゃあないか……)パラパラ…

吉良(まぁいい…こうして仕事をしている間は「欲求」のことを忘れることができるからな……)ジュウー

吉良(……)

デデデ「ところでカワサキ」

カワサキ「はい」

デデデ「その新しいバイトとは誰ゾイ」

カワサキ「川尻さんです陛下」

デデデ「な、何ぃ!?川尻!?」

カワサキ「知り合いなんですか?」

デデデ「知っとるゾイ!奴はわしのハンマーの仇ゾイ!」

エスカルゴン「あれは陛下が悪いでゲスよ」

デデデ「……フンッ」

デデデ「おおそうだ注文を忘れてたゾイ」

デデデ「カツ丼とキャビアと冷そーめんとイチジクのタルトとカタツムリの塩焼きを」

エスカルゴン「さ、最後のはご勘弁を……」

カワサキ「かしこまりました!」

デデデ「ただし!川尻本人に料理を運ばせるゾイ」

カワサキ「はぁ……?わかりました」

カワサキ「カツ丼とキャビアと冷そーめんとイチジクのタルト1番テーブルね!」




厨房


吉良(……ッ!)イラッ

吉良(そんなたくさんの料理を一度に出来るとでも思ってるのかあのエプロンは……!)

吉良(大体キャビアってなんだ…キャビアって……生で皿に出せばいいのか?)

カワサキ「あのぉ川尻さん?」

吉良「……なんですか?」

カワサキ「今の料理は川尻さんが運んできてくれってデデデ陛下が」

吉良「わかりました」

吉良(「デデデ」…通りで面倒な注文をするわけだ…自業自得なのにまだ怒っているのか…ッ!)

あーん!よく考えたらカワサキがスト様の声!

ダカラ『ドーダコーダ』言ウワケデハ
ナインデスガネ

吉良(料理はできたな……さっさと持っていくとするか)

吉良(キャビアは皿に盛りつけただけだがこれでよかったのだろうか…?)








吉良(……)コツコツ

デデデ(来たゾイ…足をひっかけて仕返ししてやるゾイ!)グイッ

吉良「ッ!」グラッ

ガッシャアァーーーン

デデデ「ドゥワハハハハハ!!!何してるゾイ!」

エスカルゴン「えぇ……」

ざゎ・・ざゎ・・・

カワサキ「川尻さん!大丈夫ぅ!?」

吉良「……えぇ。少しバランスを崩しただけです」

デデデ「さっさと料理を作り直してくるゾイ!ダーッハハハハ!」

吉良「……かしこまりました」










厨房


吉良「…この吉良吉影の足を引っ掛けてくれたな……」

吉良「おかげで他の客からも視線を浴び「恥ずかしい」思いをしたぞ……」

吉良「『キラークイーン』!…素麺の1本を爆弾に変えろッ!」

吉良「……」

吉良「『キラークイーン』!爆弾を解除しろ」

吉良(さすがにこの程度で爆破するのはな…)

吉良(何ひとつ事件のない村で殺人事件を…いや原因はわからないはずだが…)

吉良(あいつを殺すのはリスクが高すぎる…それに目立つことになる……というか殺すほどのものではない……落ち着くんだ吉良吉影……ッ!)

吉良(思い切りひっぱたいてやりたいが…今は我慢だ吉良吉影…ツキはいつか回ってくる…)

吉良(……)








吉良「お待たせしました……」スッ

ガッシャアァーーーン

デデデ「ギヒヒヒ」

吉良(こいつ……ッ机を引きやがったな……ッ!)

吉良(…『キラークイーン』!)バキィーーン

デデデ「うげええええ」

エスカルゴン「へ、陛下!?」

吉良「……ッ!?」

デデデ「な、なにかに殴られたゾイ!」

エスカルゴン「は?陛下がバランス崩しただけでゲスよ」

デデデ「何ぃっ!?わしは確かに殴られたゾイ!」

吉良(こ、こいつ……ッ!なぜ『キラークイーン』に殴られたのに「たんこぶ」ひとつで済んでいるんだ……ッ!?)

デデデ「んん~……!もう二度と来ないゾイ!!エスカルゴン!城に戻るゾイ!」ガラッ

エスカルゴン「あぁ、はいでゲス!」テクテク

吉良「ありがとう…ございました」

吉良(……まぁいい、爆破しなかっただけありがたく思うんだな……この吉良吉影をこれだけイラつかせた人間は今まで…)

吉良(いや、人じゃあないなあいつは…)

カワサキ「あーあ…落ちた料理は俺が拾っとくから川尻さんは厨房に戻ってて」

吉良「……はい」

日は落ちた。

レン宅



吉良(…らしくなかったな……激昴するなんて)

吉良(……)

吉良(それは置いとくとして……いつまでもここに世話になるわけにはいかないと思って約1週間……)

吉良(村を調べてみたが……やはり空き家はなさそうだ…)

吉良(…自分で「建てる」しかないのだろうか)

コンコン

吉良「……はい」

ハナ「あたたかいミルクをお持ちしました。」

吉良「あっ……すみません。わざわざ……」

ハナ「浮かない顔をしてどうかしましたか?」

吉良「…デデデ陛下が……」

……



ハナ「あぁ…………頑張ってくださいね、ホホホ」バタン

吉良「……」

吉良「ストレッチして寝るとするか…」

吉良(家の事はまた明日考えるとしよう)

翌朝 ププビレッジ大通り



吉良「……ん?」

吉良「「自販機」か……昨日はこんなものはなかったはずだが」

吉良「「ワドルディ売ります」?…ワドルディってのは確か城の兵士達のこと……だったかな」

吉良「人身売買か…なになに…「COLD」「NORMAL」「HOT」…?」

吉良「なにか違いがあるのか?いや、ないだろうな……」

吉良「10デデン…か」

吉良「試しに買ってみるとしよう……いろいろと使えるかもしれないからな……」チャリン

吉良「「NORMAL」でいいな…」ポチッ

ピピピピピピピ……

ミョォーン

ゴトッ

ワドルディ「……」

吉良「……本当に出てくるとはな」

ワドルディ「……」ジーッ

吉良「言葉はわかるのか?」

ワドルディ「……」コクコク

吉良「……」

吉良(つい買ってしまったが…こいつをどうするべきなんだろうか?)

吉良(……そうだ)

吉良「村のはずれ辺りにわたしの家を建ててくれないかな?」

ワドルディ「……」フルフル

吉良「「人数」が足りないのか?」

ワドルディ「……」コクコク

吉良「……ふ~~~~」チャリンチャリン

……

吉良「これで3匹だ。家を建ててくれるよな?」

ワドルディたち「……」コクコク

スタスタスタスタ……

吉良「……期待はしていないが、可能性に賭けてみるのも面白いかもなァ……早人のように」

吉良「クソッタレ仗助がわたしの前に現れた時はマジにびびったからなぁ~」

吉良「……」

吉良「さて、今日もレバニラ炒めだ」

レストランカワサキ

最近ではレストランカワジリと村の者に呼ばれていることをカワサキは知らないッ!

そんなレストランカワサキは、昼時にもなるとお客さんで溢れる。

大忙しのこの時間はさすがの吉良吉影も何かを考える余裕もなかったが(それが好都合であるというフシもあるが)今日は違っていたッ!

吉良「……」トントントン

ワドルディ「……」トントントン

吉良(なぜこいつらがわたしと料理をしている……ッ!?)

吉良(既に「わたしの家」を建て終わったとでも言うのか……?)

吉良(犬小屋レベルの家かもしれないな…)

ワドルディ「……」ジュウー

吉良(しかし…)

吉良(料理の手際の良さは凄いな…)

ワドルディ「わにゃわにゃ」

吉良(ッ!?)

ワドルディ「わにゃー」

ワドルディ「わにゃ。」テクテク

吉良(こいつら……ッ!仲間内では会話ができるのか……)

ワドルディ「……」テクテク

吉良(一呼吸するうちに料理を運んで戻ってきた……だと……ッ!?)

吉良(仕事の正確さ、速さ……)

吉良(全てにおいてこの吉良吉影以上ッ!)

吉良(……とんでもない奴らだ)



デデデ城 謁見の間


エスカルゴン「陛下!ワドルディを売りに出したってあんた何考えてんの!」

デデデ「オクタコンちゃんの料金をまだ払い終わってないゾイ」

エスカルゴン「だからってこんな方法でお金を集めなくてもいいじゃないでゲスか」

デデデ「ワドルディなら腐るほどいるから売り切れることはないゾイ!心配ナシナシ!」

エスカルゴン「報告によるともう売り切れ他みたいでゲスよ」

デデデ「なん、なんなんでゾイ!奴らはたくさんおったゾイ!」

エスカルゴン「知らないでゲスよ」

デデデ「ど、ど、どうすれば良いゾイ……」

エスカルゴン「あんた仮にも独裁者でしょーが国民からワドルディ取り返すくらい楽勝でしょうもう!」

デデデ「そうか…我が国はあくまで独裁国!悪の枢軸ゾイ!!」

デデデ「というかエスカルゴン!」

エスカルゴン「はい?」

デデデ「魔獣の料金なんて払う必要なかったゾイ」

エスカルゴン「はい?いや何考えてんの?」

デデデ「国家ぐるみの場合は犯罪にならんゾイ!よし!景気づけに魔獣を新たに購入するゾイ!」

エスカルゴン「全くこのオヤジわっけわかんないんだからもー……で?ワドルディはどうするでゲスか?」

デデデ「お前が連れて帰ってくればよいゾイ!」

エスカルゴン「…はいはいわっかりましたよーと」

村のはずれ

吉良「……」

吉良(今日は本当に色々なことがあったな…)

吉良(ワドルディを買い……夕方になってエスカルゴンとかいう奴がそのワドルディを引取り……)

吉良(そのワドルディに朝頼んだ「わたしの家」が…目の前にある)

※原作でいうカービィの家を想像してください

吉良「見たところワンルームだが……」ガチャッ

吉良「……何故かベッドもあるな」

吉良「それに…やたらと☆を強調したデザインだな…」

吉良「面倒な税金もなさそうだし、家はこれでいいだろう……あとは「彼女」だけか……」

吉良「……今日も寝てしまうか」

翌朝


吉良「…なかなかに寝心地のいいものだな」




レストランカワサキ


吉良「……」トントントン

吉良「ステーキにラム丸焼きにチキンソテー四人前……」

吉良「ラーメンにミートボールに酢豚にローストチキンだと……?」

吉良「1度にそんなに頼むやつがあるか……全く誰が…」トントントン










日は落ちた。


吉良の家


吉良「ふ~~~~~」

吉良「自宅というのは落ち着くよなぁ~……」

吉良「早く「彼女」を招待したいところだが…」

吉良「「フーム」か「メーム」の二択しかないこの状況は……まずいぞ」

吉良「…ミルクを飲んで寝るか」









丑三つ時……

吉良「……」zzz

ガタガタッ!!

吉良「……?」

ガタガタッ!!

吉良(…誰かがドアを叩いている……?)

バターンッ!!

「カァフ……」「ァフ……っ!」「クァァー……」「カッ……!」

吉良「なッ!?なんだこの生き物は……ッ!」

吉良吉影の前に現れた謎の生き物達ッ!

8匹はいるだろうか……否ッ!8匹だ!

この生物の名はッ!

スカーフィッ!!

何故このスカーフィが吉良吉影の前に現れたのか……

それは吉良吉影がワドルディを買ったあの日の夜から始まったッ!

デデデ城 謁見の間


エスカルゴン「陛下…ワドルディ全員連れ戻しましたでゲス……あいつらワドルディをたくさん買いやがるから苦労したでゲス……?」

デデデ「おー!エスカルゴン!見るゾイ!このかわゆいスカーフィちゃんを!」

カスタマーサービス『ホホホ、気に入って頂けましたか?陛下』

エスカルゴン「スカーフィ?……魔獣を買うとは聞いていましたが……もう買ったんでゲスか!」

デデデ「スカーフィちゃんは魔獣じゃないゾイ!かわゆいペットゾイ…よちよち」

スカーフィ「カァフ」「クァァー」「フィィー」「イィ」

デデデ「おー、そんなにわしのことが好きなのかゾイ?よちよち……ダーッハッハッハッハ!」

エスカルゴン「こりゃデレデレ大王でゲスな」

カスタマーサービス『では、かわいがってやってください』プツン

デデデ「よーしスカーフィちゃん!ご飯を食べに行くゾイ!」

スカーフィ「フィィーッ!!」




レストランカワサキ


エスカルゴン「ステーキとラム丸焼きとチキンソテー四人前……それからラーメンにミートボールに酢豚にローストチキンを」

カワサキ「あの……うちは獣お断りで……」

デデデ「スカーフィちゃんは獣じゃないゾイ!いいから持ってくるゾイ!」

カワサキ「わ、わかりました……」

カワサキ「ステーキとラム丸焼きとチキンソテー四人前とラーメンとミートボールと酢豚とローストチキン頼むよー!」

デデデ「スカーフィちゃん、おいちい料理が来まちゅからね~」

エスカルゴン「ダメだこりゃ完全にデレデレしちゃってら」

一昨日の夜、デデデ城


デデデ「エスカルゴンはまだ帰ってこないのかゾイ……」

ワドルドゥ「報告によると、住民が買ったワドルディの8割は既に回収できております」

デデデ「ほう、そうか……ところで8割とはどのくらいの数ゾイ?」

ワドルドゥ「えーっと……」

ワドルドゥ「……」

ワドルドゥ「たくさんです」

デデデ「だからたくさんってどのくらいゾイ」

ワドルドゥ「10人以上ですから……たくさんです」

デデデ「だからたくさんじゃわからないゾイ!」

ワドルドゥ「たくさんでいいのになぁ…」

デデデ「…まぁよいゾイ!わしは新たな魔獣を買って快適な生活を送るゾイ」ポチッ

ウィーン

カスタマーサービス『これはこれはデデデ陛下。何用で?』

デデデ「新たな魔獣を買いたいゾイ!」

カスタマーサービス『ほほほ、ですが陛下。まだオクタコンのぶんの代金の支払いが済んでおりませんが』

デデデ「黙れ!お前はホーリーナイトメア社のカスタマーサービス、わしは客ゾイ!客には物を売るのが当たり前ゾイ!」

ワドルドゥ(払ってないので買ったとは言えないのでは?)

カスタマーサービス『ほほほ…まぁワドルディの件から代金を払う気はあると思っておきます』

カスタマーサービス『さて、どんな魔獣をお探しで?例の川尻浩作を始末できるつよーい魔獣ですか?』

デデデ「あんなやつ興味無いゾイ!わしが欲しいのは生活が楽しくなるようなそんな魔獣ゾイ!」

カスタマーサービス『それなら、「スカーフィ」はいかがで?』

デデデ「「スカーフィ」?」

スマートフォンで書いていたもので次ページの存在を知らず、書き込みに失敗していないことに気付かずいろいろとおかしくなってしまいました。
申し訳ありません。
誠に勝手ですが、>>51はなかったものとしていただけるとありがたいです。
なので>>50の次は>>53を読んでください。

カスタマーサービス『それはそれはかわいいペットでございます。オクタコンとは違い人を操ったり巨大化したりなどは一切ありません』

デデデ「な、なんゾイその操るとか巨大化ってのは!そんなの知らんゾイ!」

カスタマーサービス『ほほほ、失礼いたしました。そしてスカーフィですが、このようなペットになっております』

画面が切り替わり、スカーフィの愛らしい姿が映し出される

デデデ「おおー!かわゆいゾイ!買うゾイ!4匹買うゾイ!」

カスタマーサービス『ご一緒に専用のエサはいかがです?』

デデデ「じゃあそれも追加で頼むゾイ」

カスタマーサービス『購入ありがとうございます。商品の方は明日の朝に到着いたします』プツン

デデデ「楽しみゾイ…」ウキウキ

デデデ「よし!もう寝ちゃうゾイ!明日が楽しみゾイ」

・・・

・・



エスカルゴン「あー疲れた…ワドルディ全員回収…あれ?陛下?デデデ陛下?」

ワドルドゥ「もうおやすみになりました」

エスカルゴン「まったく私がこんなに苦労してたのにおねんねでゲスか!もう!」

翌朝(現在から見て昨日)


エスカルゴン「おはようございます陛下…ん?それはなんでゲスか?」

デデデ「おー!エスカルゴン!見るゾイ!このかわゆいスカーフィちゃんを!」

カスタマーサービス『ホホホ、気に入って頂けましたか?陛下』

エスカルゴン「スカーフィ?……魔獣を買うとは聞いていましたが……もう買ったんでゲスか!」

デデデ「スカーフィちゃんは魔獣じゃないゾイ!かわゆいペットゾイ…よちよち」

スカーフィ「カァフ」「クァァー」「フィィー」「イィ」

デデデ「おー、そんなにわしのことが好きなのかゾイ?よちよち……ダーッハッハッハッハ!」

エスカルゴン「こりゃデレデレ大王でゲスな」

カスタマーサービス『では、かわいがってやってください』プツン

デデデ「よーしスカーフィちゃん!ご飯を食べに行くゾイ!」

スカーフィ「フィィーッ!!」

エスカルゴン「え?餌ならそこに見えるでゲスよ」

デデデ「こんな安っぽいの食べさせられないゾイ!」

エスカルゴン「餌買う意味ねーじゃん…」




レストランカワサキ


エスカルゴン「ステーキとラム丸焼きとチキンソテー四人前……それからラーメンにミートボールに酢豚にローストチキンを」

カワサキ「あの……うちは獣お断りで……」

デデデ「スカーフィちゃんは獣じゃないゾイ!いいから持ってくるゾイ!」

カワサキ「わ、わかりました……」

カワサキ「ステーキとラム丸焼きとチキンソテー四人前とラーメンとミートボールと酢豚とローストチキン頼むよー!」

デデデ「スカーフィちゃん、おいちい料理が来まちゅからね~」

エスカルゴン「ダメだこりゃ完全にデレデレしちゃってら」







デデデ「うまかったかゾイ?ん?そうかおいしかったかゾイ」

デデデ「それでは城に戻るとするゾイ!」




城に戻ってからデデデはスカーフィ達に特大のケーキをおやつとして与えた

…にも拘らずパーム大臣一家やワドルディたちの夕食を食い荒らし

さらにデデデが与えた豪華なフルコースもぺろりと食べてしまった



デデデの寝室


スカーフィ「zzz…」

デデデ「寝顔はとてもかわゆいゾイ」

デデデ「…寝てしまったペットは思ったよりつまらんゾイ」

デデデ「魚とか鳥とか猫とか他のペットも飼ってみるかゾイ…」パラパラ

バターンッ!

エスカルゴン「陛下問題発生!!」

デデデ「ダァァァー!…しーっ…スカーフィちゃんが起きるゾイ」

エスカルゴン「でも陛下…スカーフィちゃんにかかる一日の食費…800万デデンでゲス」

デデデ「何いっ!!!!!???」

エスカルゴン「スカーフィちゃんは大喰らいでゲスから…そして4匹いるので4倍…さらに冷暖房費等含めると…」

エスカルゴン「このままだと陛下!破産でゲスよ!破産!」

デデデ「何…むむ…スカーフィめ憎いゾイ…憎いゾイ…」













ブロロロロ…


デデデ「獣は自然の中で暮らすのが一番ゾイ」

エスカルゴン「よくぞ自分の過ちに気付いたでゲス陛下」

デデデ「ドゥワハハハ!!!」

スカーフィの入った箱を森に放置し、デデデたちは城へと帰って行った。

…スカーフィたちは思ったッ!

なんで俺たちがこんなところに置いて行かれなきゃあならないんだッ!飯を食わせろ飯を!と!

ならば!片っ端から食えるものを探し、城に戻ってやるぞと!

まず目を付けたのはレン村長の牧場の羊たちであったッ!羊を数匹食べ、瞬く間にスカーフィは繁殖したのである!原理はわからないッ!

そして次の食えるものを探す最中、吉良吉影とスカーフィ達は出会ったッ!





スカーフィたち「グァァァッ!」ガブゥッ

吉良「うぐうぅっ!?」ブジュウッ

吉良「この噛みつきかたは…間違いないッ!」

   ・・・・・・・・・・・・・・・・
吉良「この吉良吉影を食べようとしているッ!だが…」

吉良(『キラークイーン』で爆破すればいいだけのことッ!)

吉良「『キラークイーン』!こいつらを始末しろッ!第一の爆弾!」

スカーフィ「グァァ…ッ!?」ボンッ

他のスカーフィたち「…!?!?」

吉良「噛みつくのをやめたか…お前たちも爆破させてやろうか?」

スカーフィたち「フィ…フィィィーッ!」ヒューン

吉良「…逃げたか」

吉良「だが…」ザンッ





ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…





吉良「君たちは私の「睡眠」を妨げ、さらに少しではあるがわたしの肉を食いちぎった…痛いよ…涙が出そうだ…」ザッザッ

吉良「君たちを見逃すことは明日以降の睡眠を妨げる「トラブル」になることにつながる…」ザッザッザッザッ

吉良「明日…いや今日か…今日のさわやかな目覚めはもはやなくなったも同然だから諦めて…」タッタッタッ!

吉良「このまま追いかけて君たちを「始末」するッ!」ダッ!

吉良「前方に7匹…追いつけない速度ではないが、追いつこうと全力を出せば先にこちらがバテてしまうだろうな…」タッタッ

吉良「確実に少しずつ近づいて…今度こそ全員爆破する…」タッタッ…

吉良(しかし逃げ方に迷いがないな…「逃げて」いるのではなくどこかへ「向かって」いるのか…?)

吉良吉影がスカーフィを追いかけ始めて約15分ッ!

スカーフィはデデデ城へと向かっていたのだった!

しかし夜の城は入るのが非常に困難である。

まず見張りのワドルディがいて、侵入者を即座に発見するのだ。

しかし眠っていることが多いことは内緒であるッ!

さらに正門へつながる橋があり、城の周りには堀があるため侵入はさらに厳しいものとなっている!

…桟橋を揚げるのを忘れることが多いのも内緒であるッ!ワドルディとはそういう生き物なのだ

そして今!まさにスカーフィと吉良吉影はデデデ城へ到着したッ!

吉良「…なるほど、またデデデが化け物を買ったというわけだな…」タッタッタッタッ

吉良「城に入られると面倒だからな…ここで…」ダッ!

吉良吉影はスカーフィたちに一気に近づくと、スカーフィのうち一匹を爆弾に変え…

距離を取ったッ!

そして…

吉良「…」カチッ

爆弾自体が爆発するタイプの爆弾で、周りのスカーフィも巻き込んだ!

吉良「ふ~~~~」

吉良「今思えば最初から全力で追いついた方が早くに始末できたな…」

吉良「さて、爆弾に変えた奴以外は爆風を受けたに過ぎないから…「始末」しなくっちゃあな…『キラークイーン』!」

1匹、また1匹と内部から爆発させていく…

吉良「初めにわたしの家に来たのは8匹…家で1匹…ここで6匹爆破させた…」

吉良「もう1匹はどこへ行ったんだ…?」

きょろきょろとあたりを見回す吉良吉影。

吉良「最初の爆発で消し飛んだか…?」

その時!背後から声が聞こえてきたッ!

メタナイト「「川尻浩作」殿…やはり何か不思議な力を使えるようですな…」

吉良「…」クルッ

メタナイト「申し遅れました。私はメタナイト卿と言います」

吉良「…」

メタナイト「改めて伺います。何か不思議な力を使えるのですか?」

吉良(こいつ…あえて下手に出てこの吉良吉影を油断させようとしているな…)

メタナイト「…」

吉良(わざとらしさがある…ペコペコするサラリーマンを…「川尻浩作」を演じてきたからこそわかるッ!)

メタナイト「…いつまで黙っているつもりですか?」

吉良(どうする…?どうするのが一番効果的なんだ…?)

メタナイト「にらめっこを続けていても仕方がないとは思いませんか?」

吉良「……不思議な力なんて、持っていませんよ?」

メタナイト「そうですか…仕方がないですね。少々荒っぽいですが…」

メタナイト「確かめさせてもらうぞ!」バッ!

吉良(向かってくる…!『キラークイーン』で防御しなくては…)

吉良「『キラークイーン』ッ!防御しろ!」ズゥゥオオオオ

ガンッ!

メタナイト「クッ…腕だけではじかれたか…!」ズザザザザ…

吉良「…ッ!?」タラ…

吉良(確かに腕ではじいたのに少し切りつけられている…だと…?)

吉良(あの剣…とんでもない切れ味と見たぞ…それに何か…)

吉良(普通じゃあないな…あの雰囲気は…強い精神力を感じる…とでも言ったらいいのだろうか)

吉良(「星の白金(スタープラチナ)」の「空承承太郎」ほどではないがこいつは……強いッ!)

メタナイト「これではっきりしたな…やはり不思議な力を持っていると!」

吉良「…だったらどうする?殺すか?」

メタナイト「いや、私が重要視しているのは「敵」か「味方」か…だけだ」

吉良「ッ!」

メタナイト「オクタコンと戦う川尻を見た時、私の頭にはある考えがよぎった」

メタナイト「彼は星の戦士を脅かす脅威となるのだろうか?」

メタナイト「…と。」

吉良(あの時既に…見られていたのか…)

メタナイト「単刀直入に聞こう。「敵」なのか「味方」なのか…」

吉良「別に敵じゃあない。わたしはただ穏やかに暮らしたいだけなんだ…この能力だって「敵」が襲ってきたときに使うだけだ…正当なる防衛だよ」

吉良「仮に敵だったとしたなら、レストランで働きながら暮らすなんてことせずに力で支配すると思うのだが?」

メタナイト「…すまない。余計な詮索だった」

吉良「わかってくれればそれでいい…」

吉良「…ん?」

(メタナイト「クッ…腕だけではじかれたか…!」)

吉良(まさか…?そんなはずは…!)

吉良「まさかメタナイト…貴様見えているなッ!?わたしの『キラークイーン』がッ!」

メタナイト「…」

メタナイト「確かに見えていた」

吉良(見えていただと…ッ!スタンド能力があることが分かっててあんな白々しい態度を取っていたというのか…ッ!)

吉良「ふふふ…そうかつまり君も「スタンド使い」というわけか」

メタナイト「「スタンド」…?」

吉良「とぼけるなよッ!スタンドはスタンド使いにしか見えないはずだッ!」

メタナイト「そう言われてもな…」

吉良「スタンド使いじゃないってなら君は一体何者…なんだ?」

メタナイト「ただの「星の戦士」の生き残りだ」

吉良「星…ッ!?」

吉良(星の戦士といや、あの「星の戦士」だよな…)

吉良「騙されるとでも思ったか?星の戦士は未だ現れていないのだろう?わたしに「星の戦士か」とデデデが聞いてきたあの日から、新たにこの村に来た者はいないんだからな…」

メタナイト「…」

吉良「言ってしまえばいいじゃあないか ん?スタンド使いだってなぁ…」

吉良「その剣がスタンドか?それともそのマントか?」

メタナイト「私は「スタンド使い」というものではない」

吉良「強情な奴だな…ま、わたしの「敵」でないのなら別にかまわないがな…」

メタナイト「……わたしはかつて「ナイトメア」の軍と戦った「銀河戦士団」というところに所属していた」

吉良「いったい…なんの話かな?」

メタナイト「私が「スタンド使い」ではなく「星の戦士の生き残り」だと言っても信じてもらうために1から説明しよう…というわけだ」

吉良「どうぞ」

吉良(くだらない戯言だろうが話くらいなら聞いてやるとしよう…スタンドが見えている時点でスタンド使いには変わりないだろうからな)

メタナイト「…」

メタナイトは話した。

全宇宙の征服を開始したナイトメアに立ち向かった「銀河戦士団」に所属し戦ったことを。

その際の任務で「宝剣ギャラクシア」を手にしたこと、そしてその剣の継承者であるということ。

ギャラクシアははるか昔に光の一族なるものが作った、使い手(=継承者)を選ぶものであり、剣そのものに意思のようなものがあること。

ギャラクシアの不思議なその力のせいで、「スタンド」が見えたのではないかということを…

吉良「…そんな突拍子もない話を信じろというのか?」

メタナイト「別に信じなくていい。ただそれが真実というだけのことだ。」

吉良「それで、そのナイトメアとか言うのはもう滅んでいるんだろうなァ?」

メタナイト「まだ…全宇宙の征服を諦めてはいない」

吉良「ほう…」

メタナイト「陛下が魔獣をダウンロードしている会社は…「ホーリーナイトメア社」つまり、ナイトメアの会社だ」

吉良「……」

吉良(……)

メタナイト「いつまた侵略を始めるかもわからない…だから、仲間を集めたかった」

吉良「「仲間」?この吉…川尻浩作に仲間になれと言うのか?」

メタナイト「別に強制はしない。ナイトメアが攻めてこなければどうもしない話なのだ…」

吉良「フン…一応頭の片隅には入れておくが、君のことを信用したわけじゃあないからな。」

吉良「それから、わたしが「スタンド使い」だということを誰かに言うんじゃないぞ…「目立って」しまうからな…」

メタナイト「…わかった」

吉良「ではわたしはこれで失礼するよ」クルッ

吉良(銀河?宝剣?ばかばかしい…そんな話を信じるとでも思ったのか?)

メタナイト「…! 危ない!」ガギインッ!

吉良「…?」

吉良「おい、なんだ剣を振り回して…」

吉良「ッ!?」




















スカーフィ「グルルルルァァ…」

ここでストーリーには
まったく脈絡ないが
ここで星のカービィシリーズの
スカーフィを紹介する。



初登場作品はGB用ソフト「星のカービィ」

見た目は丸く耳のようなものがついているかわいらしい生き物。

しかし吸い込もうとすると一つ目となり凄まじい形相でカービィに襲い掛かってくる。

しかしSFC「スーパーデラックス」、DS「ウルトラスーパーデラックス」では、
コピー能力「ウィング」のトス(敵をノーダメージで打ち上げる技で、そのまま攻撃に発展できる)を使用した直後に限り、吸い込むことができる。

また、コピー能力「コピー」を使うことで「クラッシュ」を手に入れることができる。(前述の吸い込んだ場合も同様)

「星のカービィ64」には「スーパーマリオ」の「テレサ」のように背を向けると襲ってくるタイプもいる。

また64にはカードをコレクションすることができるのだが、そこに書かれている名前は「スカーフィー」である。

「星のカービィWii」にはキャリーキーと呼ばれる鍵を持っていると襲ってくる赤い個体もいるが、
それは「ハンタースカーフィ」と呼ばれる亜種であり、吸い込みに反応しない。



ここからはストーリーに脈絡がある。


アニメ「星のカービィ」に登場したスカーフィは専用のエサを食べることでいつもの狂暴化一つ目形態になる。
その際、原作同様吸い込みが通用しない。

今回吉良吉影に襲い掛かろうとしてメタナイトに阻まれたものは、その餌を食べて狂暴化したもの。
吉良吉影もメタナイトもその辺の事情を知らないのでここで補足説明させてもらった。



吉良「こいつ…狂暴になっていないか?」

スカーフィ「グァァァァ…ッ!!!」グワッ

吉良「もっとも…『キラークイーン』!」ガシッ

吉良(触れてしまえば関係ないが…)

スカーフィはキラークイーンの腕を避けッ!

吉良吉影の懐へ突っ込んできたのである!

吉良「なに…いッ…ッ!!」ブジュウ

吉良「『キラークイーン』ッ!!叩き落とせッ!!!」ドゴオオォォッ

吉良「ハァ…ハァ…クッ…脇腹を少し食われたか…」

吉良(小さいうえに速い…ッ!これでは触れない…)

メタナイト「川尻!奴を爆破することはできないのか!」

吉良「可能ならばしているッ!わたしの『キラークイーン』は触れたものを爆弾にできるが、「無」を爆発させることはできないッ!」

吉良(…何か…何か手はないだろうか…)





ワドルドゥ「ワドルディ兵士!かかれーっ!」




吉良「…ん?」

ワドルディたち「…!」ドドドド

スカーフィ「KUAAA…」

ワドルドゥの掛け声を合図に、ワドルディ兵士たちがスカーフィへ槍を持って突進していく!

ビシィッ

バシィッ

ワドルディ「…」ドサッ

しかしワドルディはスカーフィに比べてあまりにも弱かった…

ワドルドゥ「者ども怯むなー!」

しかし!数が違った!

スカーフィに大量のワドルディたちが襲い掛かるッ!

スカーフィ「グァ…グ…」

メタナイト「今だ川尻!何かを爆弾に変えて命中させろ!」

吉良「既に「この槍」に触っているッ!後はこいつを刺してやるだけだ!」

吉良(だが…ヤツには隙がない…あの数を簡単に吹き飛ばしている…)

メタナイト「奴には隙がない…そう考えているな?川尻」

吉良の返事を待たず、彼はつづけて話した。

メタナイト「私が隙を作る。奴が空へ逃げ始めたら槍を投げて爆発させろ!刺さらなくてもいい。ダメージさえ入れば!」ダッ!

吉良「メタナイト…」

ワドルドゥ「…ハッ!…ワドルディ兵士!下がれー!」

ワドルディたち「!」ササッ

メタナイト「ハァッ!…ウリャリャリャリャリャ!!!」ブンブンブン

スカーフィ「!」スッ

メタナイトの目にも止まらぬ剣技!

メタナイト「思い知れ…!」…ッザン!

スカーフィ「ギャアアアア!」

ギャラクシアに切り付けられ、痛みに思わず叫ぶスカーフィ。

こいつは強い!そう心で理解したらすることは一つ!

逃げるんだよォ!

吉良(奴が浮かび上がったッ!)

吉良「『キラークイーン』!」ブンッ

槍はスカーフィめがけて飛んでいき!

吉良「…」カチッ

すぐ近くで爆破させたッ!

スカーフィ「ギュウウウウウウ!!!」

吉良(クッ…爆風に巻き込んだだけで殺せてはいない…ッ!)

メタナイト「…この時を待っていたぞ!ハァッ!!」ビュンッ!

スカーフィ「!?」バカンッ!

吉良「ッ!?」

メタナイトの剣から放たれたビームが、スカーフィを真っ二つに切り裂いたッ!

メタナイト「今だ川尻!奴に触れて始末するんだ!」

吉良「了解した…ッ!」

その後すぐ、スカーフィは完全に消滅した…

吉良「…メタナイト、いったい何をした?なぜ奴は真っ二つになったんだ?」

メタナイト「エネルギーをソードに蓄積し放出する…「ソードビーム」だ。川尻の攻撃で奴を始末することは難しいだろうと考え、爆発で吹っ飛ぶ方向を狙っていた。」

メタナイト「剣という固い武器も、使いようでは…「風になる」のだ」

吉良「フン、かっこつけやがって…」

メタナイト「何か言ったか?」

吉良「別に」

ワドルドゥ「お見事でありますメタナイト卿!それから…川尻殿?いったいなぜ川尻殿が?」

吉良(…誤魔化しは効かないな)





























フーム「…!」

フーム「なんなの、今の…?」

>>22あの二人に「彼女」を描いて貰えばいいんじゃないかと思ったんだが...

もし「彼女」にするとしたら、アド以外はほぼ壊滅的だぞ...少なくともゲームでは

※このレスはSSではありません


原作ではホーリーナイトメア社はカービィを始末するために魔獣を送ってきていましたが、今現在カービィはいません

そこでこれからどのように理由付けするべきか意見をいただきたいです

1 メタナイトを狙う
2 吉良吉影を狙う
3 ただ単にデデデはお客さん
4 その他


そういや原作だと伏線未回収の川尻嫁に対する恋?をこっちでやってくれるのかな?

※このレスもSSではありません

ありがとうございます。3で行かせていただきますね。

>>84 一応触れるつもりではいますが自分は荒木先生ではないので期待に添えるかどうかは…

というかSSスレでコメントに返信していいんですかね。

ワドルドゥ「えーとつまり、川尻さんのことは皆には内緒ということですな?」

吉良「そうしてもらえると嬉しい」

吉良(メタナイトとこの一つ目の…ワドルドゥとか言ったか。こいつらなら口は固そうだし心配はいらないな)

メタナイト「…空が白み始めたな」

吉良「徹夜になってしまったというわけか…」

メタナイト「川尻、仕事はできそうか?」

吉良「どうだろうな」

メタナイト「…できるということだな」

吉良「…フン」

ワドルドゥ「ワドルディ諸君!宿舎に戻れー!」

ワドルディ「わにゃー」「わにゃわにゃ」

吉良「ところでワドルドゥ」

ワドルドゥ「はっ!なんでしょうか?」

吉良「どうしてあの時君たちはここに来たのかな?」

メタナイト「言われてみればそうだな…」

ワドルドゥ「はい、実は…ワドルディが3人ほどあの魔獣…スカーフィに食べられてしまいまして…」

メタナイト「何っ…犠牲者が出てしまったのか…私が近くにいながら…」

吉良「…」

ワドルドゥ「そのことを知らせてくれたワドルディがいたものですから、兵士たちを起こしてここへ来たわけであります」

吉良「なるほど、そういうことか…仲間のことは「残念」だったな…」

ワドルドゥ「はい…では失礼します」トコトコ

メタナイト「川尻、君は家に帰るのか?もしけがの手当てをしたいなら私の部屋に来て、泊まってもいい」

吉良「…そうだな、手当だけさせてもらうよ」

吉良(しかし自分と同じくらいの大きさの生き物を「食い殺す」か…「異常」すぎて理解できないな…)

夜が明け、吉良吉影はいつものようにレストランカワサキへと向かっていた

吉良(あのメタナイトの部屋が和室だとは思わなかったな…)

吉良(部屋で待っていたソードナイト…とブレードナイトか。あいつらもなかなかに歯が立ちそうだ)

吉良(だからといって決闘を申し込まれたりはしないだろうし、「平穏な生活」には支障ないだろう)

吉良「…眠いな」













デデデ城、廊下


フーム「ねぇワドルドゥ隊長、中庭の騒ぎはなんだったの?」

ワドルドゥ「はっ!デデデ陛下の買った魔獣が暴走したので退治を…」

フーム「それはいいわ。どうしてあの場にメタナイト卿と川尻さんがいたわけ?」

ワドルドゥ「たまたま居合わせたのです」

フーム「嘘!川尻の横で槍が浮いたりその槍が爆発したり…非科学的なことが起こってたわ!」

ワドルドゥ「そう言われましても…」

フーム「いったいあれはなんなの!?」

ワドルドゥ「なんだと言われましても…」

フーム「もういいわ。メタナイト卿に聞くから!」トコトコ

ワドルドゥ「…」



うるせーよカスとか言われそうだがキラークイーンの爆発は一般人には消滅したようにしか見えなかった気がするぞ

>>89
やかましい!うっおとしいぞぉ!…すみません確かにそうでした
スカーフィ関連は周りを巻き込むために普通に爆破させたってことでひとつ
ASBでは爆発が見えるし成長性Aなのでできるッ!はず!
以後気を付けます

メタナイト「川尻が不思議な力を?」

フーム「えぇ。私はこの目で見たのよ!あなたもいたわ!」

メタナイト「…スカーフィのことか?」

フーム「そうよ」

メタナイト「だったらそれは見間違いだ。爆発させたのも、槍が浮いて見えたのも、このギャラクシアの力だ」

メタナイト(…無理があったか)

フーム「ギャラク…シア?その剣にそんな力があるとは思えないけど」

メタナイト「フフ、ならこの剣について教えるとしよう…」

こうして、なんとかその場はごまかしたのである。

















カワサキ「娼婦風スパゲティー一丁ね!」

吉良(…またメニューが増えてないか?)

吉良(そもそもカワサキにこんなたくさんのメニュー…作れるわけがない)

吉良(わたしが料理するからって好き勝手にやっているな…)

カワサキ「いらっしゃ…ん?これはなんだい?あ、ちょっと!」

カワサキ「川尻さーん!ちょっと来てもらえるー?」

吉良「わかったー!今いくよー!」ガタッ

吉良(出したくもない大声を出させられてしまったな…)

吉良「…で?用はなんですか?」

カワサキ「これだよこれ!さっきワドルディが置いて行ったんだけど…」

吉良「…「箱」みたいだな」

カワサキ「開けてみたほうがいいかな」

吉良「でしょうね」

カワサキ「よいしょ…ん?なんだろうこれ…」

吉良「あぁ、「テレビ」だな…」

吉良「…「テレビ」だと?」

吉良(この村以外の外の世界の様子が分かるかもしれないな…!)

吉良(人間に近い生物の存在が確認できたら…)

吉良「カワサキ、テレビを繋げるんだ」

カワサキ「え?あ、ハイ」

カワサキ「ところで娼婦風スパゲティーは?」

吉良「…」









30分後









カワサキ「つないだけどこれでいいのかなぁ?」

吉良「コンセントもアンテナもよし…大丈夫です」

カワサキ「それで、「てれび」ってなんなの?」

吉良「今この場で遠くの景色やニュースが見られるんですよ。ご存じありませんか?」

カワサキ「聞いたこともないよぉ~」

吉良「そうですか…」カチ

ブゥゥ…ン

ザァァーーー

カワサキ「?」

吉良(電源はついたようだが…番組をやっていないな…砂嵐だ…)

吉良(リモコンどころかチャンネルを回すダイヤルもない…)

吉良(…)

ワドルドゥ「おや、川尻殿。テレビを設定し終わったのですな?」ガラッ

カワサキ「いらっしゃいワドルドゥ隊長!」

吉良「設定は終わったが、全く映らなくてな…何か知ってるか?」

ワドルドゥ「映らないも何も、まだ放送は始まっていませんから」

吉良「…?」

ワドルドゥ「陛下は12時から放送が始まると言っていました。必ず見るようにとのことです。それではまた」ピシャッ

カワサキ「何が始まるんだろう…」

吉良(…あまり期待はできなさそうだ)

ウオオン!正午ピッタリ!

放送は始まったッ!

『CHANNEL…』ティロリラリロリロティロリラリロリロ

『D!D!D!』テーテッテレーーテッテー

テレテッテテー

テテテー

デデデ『GOOD DAY!』

カワサキ「うわあ!陛下だ!」

吉良「…」

デデデ『わしの忠誠なる貧しき人民ども諸君!』

カワサキ「まるでそばにいるみたいだなぁ…」

デデデ『本日より我がプププランドは文明の光に照らされる。テレビのおかげで…』

デデデ『意味ないけど「健全」な「娯楽」を!』デン!

デデデ「嘘だけど「迅速」なる「報道」を!」デン!

デデデ『「無駄」だけど「楽しい」CMを!』デン!

デデデ『楽しめるゾーーイ!!』デデデド~ン

エスカルゴン『というわけで…』

吉良(少しでも期待したわたしがバカだったな…デデデの道楽じゃあないか)

吉良「カワサキさん、仕事に戻りましょう」

カワサキ「…」ジィー

吉良「…ハァ」

吉良「お客様、何かご注文は?」

ガス「…」ジィー

ガング「…」ジーッ

吉良(どいつもこいつもテレビに夢中で気付いてすらいない…ッ!)





カワサキ「いやー悪いね今日は」

吉良「テレビもいいですが、仕事はちゃんとしてください」

吉良(…どうせ注文を取るだけだろう)

カワサキ「もう今日は帰っていいよ川尻さん!俺は今夜の「風と共に猿の惑星」が楽しみで仕事なんてしてらんないよ!」

吉良(どこから突っ込めばいいのか…)

吉良「お疲れ様です。それでは」ガラッ

ピシャンッ

吉良(…まだ夕方5時くらいか。すぐに寝てしまうと生活習慣が治らないから起きていなくてはな…)



吉良の家前


吉良「…おや」

バァァァァァーン

吉良の家の前に3人のワドルディが立っていたッ!

吉良「君たちは家を建ててくれた…3人かな?」

ワドルディたち「…」フルフル

吉良(違うのか…)

吉良「それはいい…ところでそれは…その箱はテレビだね?」

ワドルディたち「…」コクコク

吉良「…あれ(昼)からずっとここで待っていたというのか…」

吉良(本当に…バカというかお人よしというか…)

吉良「もう帰って構わないよ。お疲れ様」

ワドルディたち「…」トテトテ

吉良「さてと、暇つぶしにデデデのテレビでも見てやるかな…」ガチャッ

トッコリ「んああ、お帰り」

吉良「ッ!?」

この鳥の名は「トッコリ」

スタンドは ない




吉良「なんだ貴様…ッ!どうやってこの家に入り込んだのだッ!?」

トッコリ「窓の鍵開いてたからな!」

吉良「だからといって勝手に人の家に入るんじゃあない…」

トッコリ「別にいいだろー?おいらはここが気に入ったんだ!」

吉良「お前のような鳥を住まわせる義理はない…出ていくんだ」

トッコリ「そう固いこと言うなよ!」

吉良「やさしく言っているうちに出て行った方がいい。わたしは怒るとどうなるかわからないぞ?」

トッコリ「そんなこと知らねーって!」

吉良「…」ピクピク

吉良(なんなんだこの鳥公は…ッ!この吉良吉影をここまでイラつかせるのか…)

吉良(出て行けと口で言っても聞く様子がないな…)

吉良(仕方がないッ!)



そこで問題だ!この生意気な鳥野郎をどうやってこの場から排除するか?

3択―ひとつだけ選びなさい

答え①ハンサムの吉良吉影は突如言い訳を思いつく
答え②(鳥野郎の)仲間がきて(吉良吉影を)助けてくれる
答え③「始末」するしかない。現実は非情である。


※これは安価です 意見をいただきたいです

②と③が半々くらいで「殺す」か「生かす」だと「生かす」方が多いのでその方向で行きます



吉良(…いや待て。確かにこの鳥はうっとうしいが始末することはないな)

吉良「ここはわたしの家だ。自分の家に帰るんだな…」

トッコリ「やなこった!」

吉良「仲間はいないのか?」

トッコリ「おいおい!おいらをバカにしてんのかい?いるに決まってるじゃねーか!」

吉良「なら仲間のとこに帰ればいいじゃあないか…」

トッコリ「そんなこと言ってもおいらの家はすぐそこの木なんだぜ?」

吉良「だったらすぐに巣に戻るんだ」

トッコリ「嫌だ!」

吉良(仕方がないな…『キラークイーン』!この鳥公を持てッ!)

トッコリ「うおおおおなんだぁっ!?」

吉良(そのまま外に…)

コンコン

トッコリ「うわああああああああああ!誰か来たぞおおおお???!!」

吉良(本当にうるさい鳥だ…)

吉良「はい」ガチャッ

クー「このあたりでトッコリという鳥を見かけませんでしたか?」

吉良「「トッコリ」?…こいつのことですか」

トッコリ「あれ?クー様じゃ…」

吉良(『キラークイーン』!持つのをやめろ)

トッコリ「わあああああああ!!!!…ないですか」

クー「今日は森で集会があるのを忘れていただろう?」

トッコリ「あー…忘れてました」

クー「なかなか来ないからこうしてお前の家まで来てみたらいなかったから…あなたは川尻さん?」

吉良「あぁ。君の友人に勝手に家に入られて迷惑している」

クー「おやまぁ…トッコリ!ダメじゃないか!ここから出て集会にきなさい!」

トッコリ「…ちぇっ、尊敬するクーさまには逆らえないな」

クー「それでは川尻さん、失礼します」

トッコリ「また来てやるからな!」

吉良「来なくていい…」バタン

吉良「しかし…予想以上に疲れてしまっているな…」

吉良「ただうるさいだけの鳥さえ「始末」することを考えてしまうほどに」

吉良「せめて「彼女」さえいれば少しは安らぐだろうに…」

吉良「まぁいい、テレビでも見て気を紛らわせるとしよう…」

2分後

吉良「テレビを繋げられたのはいいがよく電気が通っているよな…」

吉良「さて、どんなくだらない番組をやっているのかな?」ポチッ

そこに映し出されたのは…意外!それは入浴中のデデデッ!

デデデ『uh~シャボン…』

デデデ『何もかも清潔で美しく「DDD石鹸」!』プツン

吉良「…」

翌朝


吉良「あの後すぐに眠ったが…眠りすぎるのも辛いものだな…」

吉良「まぁいい、今日も仕事だ…」


ププビレッジ大通り


吉良「ん?これは…また「自販機」か…この前のように「ワドルディ」ではないようだな」

吉良「「パワップD」…栄養ドリンクか何かか?」

吉良「この吉良吉影には無縁だと思っていたが…こういうものを飲みたいと思う日が来るとはな」チャリン

この国に来たばかりの彼ならまず買わなかったであろうッ!

しかし!疲れやこの国への「慣れ」が彼にドリンクを買わせたのだッ!

吉良「これさえ飲めば今日は頑張れるな…」ピシィッ

吉良「…」ンビ!ンビ!ンビ!

吉良「…」

デデデ城


デデデ「ダーッハッハッハハ!見ろエスカルゴン!あの川尻が走りまわっとるゾイ!」

エスカルゴン「はぁ~本当に効果があるんですなぁ…カスタマーサービスに相談してよかったでゲスな」

デデデ「そうゾイ。ワシがテレビ放送は何かと疲れることに気付いたおかげゾイ」

エスカルゴン「あと3日も放送すれば国民はもうテレビなしでは生きられなくなるでゲス」

デデデ「そこでお試し期間をやめて有料にすれば儲かるゾイ!」

エスカルゴン「陛下も悪い人でゲスな」

デデデ「ワシは最初から番組を「タダで」楽しめるなんて言ってないゾイ?ドゥワハハハ!!!」

エスカルゴン「そんじゃパワップDを飲んで今日もテレビ放送でゲスな」

デデデ「よし!」トコトコ

デデデ「いただきゾイ!」ジョー

エスカルゴン「あぁ、それは原液…きつすぎでゲスよ」

デデデ「…」ンビ!ンビ!ンビ!

デデデ「ぷはぁーっ」

デデデ「…」

カラン…

デデデ「WRYYYYYYYYYYY!!!!!!」

エスカルゴン「へっ、陛下!?」

デデデ「エスカルゴン!!!!!」ギュッ

エスカルゴン「あ、ちょっ、離して!」

ドバァァーz_


?「なっ!」

!?

なんなんだこれは!?

さっきから変だ…

こ…こんなつまらないことで…

まさかッ!

これはッ!!

?「あの『ゴールド・E(エクスペリエンス)・レクイエム』の……」ゴッ





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






?「くぅ…くっハァー ハァー」

?「ハァーー」

オ オレは何回死ぬんだ!?

次はど…どこから…

い…いつ「襲って」くるんだ!?

オレは!オレはッ!!



デデデ「どけどけぇぇーーーい!!!トライアスロンに挑戦するゾーイ!!!!」ドドドドドド

エスカルゴン「ひぇぇぇぇぇ」ズリズリズリズリ


?「ビグゥ!」バッ

デデデ「うりゃあーーーーー!!!!」ドドドドドドド

?「オレのそばに近寄るなああ―――――ッ」

ドッグォン!!!!

デデデ「おおなんかぶつかったかゾイ?」ドドドドドドドド

エスカルゴン「ぐぇぇぇぇ…」ズリズリズリズリ


今日のボス:暴走したデデデに突き飛ばされて死亡

翌日、朝



吉良の家


吉良「…」

吉良(わたしは昨日何をしていたんだ…?)

吉良(突然「やりたい事」への欲求が爆発したようになって…それで…)

吉良(「彼女」候補をを探して…)

吉良(それよりも…仕事に…行かなくては…しかし…)

吉良「ダメだ…疲れて何もできない…」


ドリンク名―「パワップD(デー)」

販売元―ホーリーナイトメア社

破壊力―B

スピード―B

射程距離―C

持続力―24時間

精密動作性―D

成長性―なし

能力―
飲むことで体力・精力が異常につき、24時間働けるようになるドリンク。
食品安全省認可のマークがついておらず、猛毒の興奮剤「コッカギン」が含まれており、
言ってしまえば麻薬のようなものである。
その強すぎる効果からかリバウンド効果も凄まじく、効き目が切れると極度に体力が落ちる。


吉良「あのドリンクの…せい…」

zzz…

再び日は落ちた。命も没するかもしれない。



吉良「…」

吉良「ドリンクの効果は切れたようだな…」

吉良「まったくひどい目にあったものだ…村中かけ回っても「彼女」はいなかったしなァ…」

吉良「…」チラッ

吉良(爪はまだそこまで伸びていない…まだわたしは耐えられる…)

吉良「さて、今は何時くらいだ…?」チラッ

吉良「…この家に時計はないんだったな…テレビでもつけるか」ポチッ

デデデ『…で生放送~~~!!』

デデデ『夜寝るのは田舎ゾイ!都会の「デキる」男は寝ないゾイ!』

吉良「相変わらずバカなことをやっているな…」

デデデ『この「パワップD」を飲めば…24時間エネルギーでやる気満々!』ファイトーイッパーツ

デデデ『デデデが世界を救うゾイ!お前ら人民「共」が!パワップDで「優秀」な!労働者兵士に「なれ」ば!』

デデデ『我がプププランドはエネルギッシュに生まれ変わり悪の超大国になれるゾイ!体力に限界はな…』

吉良「…ん?」

デデデ『いかん、ドリンクの効き目が切れた…人民諸君、パワップDで乗り切ろう…』

テレビには「しばらくお待ちください」のテロップが流れたッ!

吉良「フン、デデデの奴…「中毒」になっているな…」

吉良「飲みすぎると「中毒」になる「麻薬入りドリンク」と言ったところか」

コンコン

吉良「?」

メタナイト「川尻殿、開けていただけますか」

吉良(こんな時間に訪ねてくるとは非常識じゃあないのか?)

吉良(たまたま起きていたからいいが…)ガチャッ

吉良「…何の用かな?」

メタナイト「少し私についてきてもらいたい」

吉良「こんな時間にか?何か「ワケ」があるとでもいうのか?」

メタナイト「…」

吉良「ソードナイトとブレードナイトもいるところを見ると…「戦い」だな?」

メタナイト「さすがにごまかせないな…いかにも、もしかしたら戦いになるやもしれない事態ではある」

吉良「悪いがそんなものには付き合えない。わたしは静かに暮らしたいだけなんだ…わざわざ危険を冒したくはない」

メタナイト「…だが危険ではないかもしれない」

吉良「いったいなんなのだね一体?」

メタナイト「宇宙船だ」

吉良「宇宙船?」

メタナイト「宇宙船らしきものが落ちていくのをブレードが見たのだ」

ブレード「…」コク

メタナイト「川尻もどこか別の星から来たと聞いている。それが真実かは定かではないがそこは気にしない…」

吉良(そういえば…そんな「設定」で暮らしていたな…)

メタナイト「もし、宇宙船に君の「仲間」がいたとしたら…と考えた」

吉良「それで?」

メタナイト「単刀直入に言わせてもらう。宇宙船の調査に協力してくれ」

吉良(宇宙船…か、もしかしたら人間かもしれないな…)

吉良(こいつのことを完全に信用したわけではないが…言ってみる価値はあるか)



































???


?「ここが目的の星か…?」

?「原住民でもいれば聞けるんだが…」

?「「☆」の形をした星といえばここしか見当たらないし…」

?「ここが「ポップスター」なのは間違いないな…」

?「だとしたら…間違いなく「奴」がいる!」


























吉良「…なるほど、デデデはテレビで浮ついているから宛にならなかったというわけか」

メタナイト「いや、その前に城から出ていないのだ。外の様子に気づくはずもない」

ソード「それと、間もなくデデデはしばらく再起不能になりますから…」

吉良「何…ッ?」

ブレード「エスカルゴン閣下がデデデ陛下の様子に見かねて逆効果ドリンクなるものを購入しているのを見ました」

ソード「今頃デデデ陛下はダウンしていることでしょう」

吉良「…だが宇宙船の捜査くらいワドルディにでもさせればよかったんじゃあないのか?」

メタナイト「あいにくだがワドルディは隊長と陛下の命令しか基本的に聞かない」

吉良「…」

ブレード「卿、煙が近くなってきました。宇宙船まであと少しです」

メタナイト「うむ…ブレード、ソード、周りに警戒しておくんだ」

ブレ―ド「ハッ!」

ソード「ハッ!」

メタナイト「万が一と言うこともある。川尻も…」チラッ

吉良「あぁ、出しておくよ…」

吉良(『キラークイーン』!)ズゥゥオオオ

まだすかね

>>141
リアルが忙しかったがッ!今宵!更新を再開するぞジョジョーッ

※ここでお詫び

アニメ「星のカービィ」においては「ブレードナイト」ではなく「ブレイドナイト」でした。

よってこれからはブレードではなくブレイド表記にさせていただきます。すみません。












少し歩くと、宇宙船そのものが見え始めたッ!


メタナイト「ソード、ブレイド。様子を見てきてくれるか?川尻と私は後ろを見張る」

ソード「ハッ!」

ブレイド「ハッ!」

吉良「何も後ろを見張ることはないんじゃあないのか?」

メタナイト「仮に宇宙船の持ち主が「敵」だった場合、宇宙船に注目させた隙に襲ってくる可能性も0ではない」

吉良「ほう…さすがに戦い慣れているな」

メタナイト「そういう君は?戦いには慣れていないのか?」

吉良「…まあ、慣れてはいないな」

メタナイト「そうか」

吉良「戦いというものはこのわたしの人生にあってはならないものだからな…勉強や恋も含めてだ」

メタナイト「ハハハ、君は平和主義者なんだな」

吉良「クッ…くだらないことを言っている暇があるなら見張りを続けるんだ」

メタナイト「心配されなくとも気を緩めてはいないさ」

吉良「さすがは「星の戦士」と言ったところか」

メタナイト「「元」だけどな…」

ブレイド「卿、宇宙船らしき物体には誰もいませんでした」

ソード「特に変わったものもなかったです」

メタナイト「そうか…」

吉良「で、これからどうするんだメタナイト?宇宙人を探すのか?」

?「メタナイト…ッ!?」ガサッ

草むらから何かが吉良吉影たちの前に姿を現したッ!

?「メタナイト貴様!そっちから私のところに来るとはいい度胸じゃないか!」チャキッ

メタナイト「「シリカ」…か」

シリカ「ほう…名を知っていたか。母から聞いていたのか?」

メタナイト「どことなくガールードの面影があるからもしやと思ってな…」

シリカ「ふん、見殺しにしておいてよく易々と母の名を口にできたものだな」

吉良(…いったいなんの話だ?)

シリカ「…」チャキッ

メタナイトが何か反論をする前に、彼女はクロスガンを発射したッ!

吉良「何ィッ!?」ヒュンッ

吉良(危なかったが…狙いはこいつか)

シリカ「メタナイト!母の敵、討たせてもらうぞ!」クルッ

そう言うとクロスガンを短剣に変え、メタナイトに突っ込んでいったッ!

メタナイト「待て!シリカ!」ガギィンッ

ブレイド「卿!ここは我々が…」

メタナイト「来るな!これは私の問題だ!」ガァン

ブレイド「しかし…」

シリカ「よそ見をしている場合かメタナイト!」ブンッ

メタナイト「クッ…」ガキンッ

吉良(傷をつけずにいるところを見ると…殺したくはないみたいだな)

吉良(仕方がない、手を貸すか)

吉良(『キラークイーン』!この女を気絶させろ)

シリカ「うっ…?」ドサッ



















吉良の家



メタナイト「すまない、防ぐのが精いっぱいだったものでな…」

吉良「わたしがいなかったらどうなっていたことか…なあ」

メタナイト「…」

吉良「冗談だ。それで?「彼女」…「シリカ」は君とどういう関係なのだね?」

メタナイト「それを話すと少々長くなるが…」

吉良「構わない。どのみち「彼女」にベッドを占領されている以上眠れないからな…」

メタナイト「承知した。…ソード、ブレイドは見張りを続けてほしい。そしてシリカが目を覚ましたら教えてくれ」

ソード「ハッ!」

ブレイド「ハッ!」

メタナイト「まず…」

吉良「つまり、同僚の娘というわけか」

メタナイト「そういうことだ」

吉良「そして、君のことを「母を見捨てて逃げ帰った」と思っている」

メタナイト「…そういうことだ」

吉良「…」

吉良(宇宙船を見た時は人間かもしれないと少しは期待したが…)

吉良(「フーム」みたいな見た目の子供じゃあないか…)

吉良(とても「彼女」にする気は起きないよ…)

メタナイト「真実を伝えて、誤解を解かなくてはならないが…どうしたものか」

吉良「その「ギャラクシア」とかいう剣に真実を語ってもらえばいいだろう?」

吉良「剣でありながら意思を持っているなら、そうすればいいじゃあないか。ん?」

メタナイト「だが、この剣は…触れていないと声は届いてこない」

吉良「なら「シリカ」に剣に触れさせればいい。剣だけおいて城に帰ってくれ」

吉良「そうすれば目を覚ました時にその剣を持って君の元に向かうはずだ」

メタナイト「…ギャラクシアを手放せというのか」

吉良「一時的にだ」

メタナイト「…」

メタナイト「…まぁ川尻なら大丈夫だろう」

吉良「それじゃあ剣を置いて城に帰ってくれないか?」

メタナイト「それはいいが川尻、君がそんな人じゃないのはわかっているが…」

メタナイト「まだ若い女と二人きりと言うのはまずいのではないか?」

吉良「女?あいにくだがわたしに人外を愛する特殊な性癖(フェチ)はない」

メタナイト「「ジンガイ」というものがなんだかわからないが、くれぐれも変に刺激をしないでくれると助かる」

吉良「わかった わかったよ」

メタナイト「…ソード!ブレイド!城に戻るぞ」

ソード「ハッ!」

ブレイド「ハッ」

メタナイト「…では、頼む」

吉良「わかっている」

バタン

吉良「ふ~~~~~疲れたな…」

吉良「面倒なことになってしまったぞ…「こいつ」と一晩過ごさなくちゃあなんないのか?」

吉良「ベッドに二人で入るのは気分が悪いからな…眠れないじゃあないか」

吉良「…ベッドか。しのぶと寝てた頃が懐かしいな…こんなことになるならしのぶも「彼女」にしておくんだったな…」

吉良「爪の伸びはまだよくない…クソッ、杜王町のことを少し思い出してしまったじゃあないかッ!」

吉良「…テレビでもつけるとするか」ポチッ

『しばらくお待ちください』

吉良「…」

吉良「ところで…」チラッ

吉良「こいつ(シリカ)らの手というものはどんなものでできているんだろうな?」

吉良吉影はシリカに近づくと、手袋をはずしたッ!

吉良「ん…骨はあるのか(だからと言って「彼女」にしたいとは思わないという確固たる自信の気持ちはあるがね)」ニギニギ

吉良「しかし人間の皮膚ともぬいぐるみのそれとも違う…わけのわからない奴らだ」

吉良「カワサキの手にも同じように骨があるのだろうか?ま、想像もしたくないが」

そう言うとシリカの手袋をはめ直し、近くに置いてあった武器を持ち、それを隠した!

普通、刃物があれば安全な場所に置くものである。そう、アイズオブヘブンの川尻にDHAを連発されたら川尻が嫌いになるくらい確実ッ!

吉良「はァ。実に面倒だ…ベッドは占領されている、時間も遅いから村長の家に厄介になるのは失礼…まったくストレスだよ。」

吉良吉影は静かに暮らせない―

吉良「…」ウツラウツラ

「うわああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

吉良「!…なんだ一体!」

壁に寄りかかりうたた寝をしていた吉良の耳を悲鳴が襲うッ!

吉良「シリカ…ッ!起きていたか、いやそれよりも…」

吉良(剣…「ギャラクシア」が光っている…?)

シリカ「あああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

吉良(そうか、今まさに「真実」を伝えているところか…なら何も心配いらないか)

吉良「今何時だ…?」チラッ

意外!それは5時ッ!

6時起きの人の場合、そのまま起きているか二度寝をするか悩む微妙な時間であるッ!

吉良吉影が選んだのはッ!

「起きている」ことだった!

吉良「…はぁ」

シリカ「ああああああああああああああ!!!!!!!!………」

シリカ「そんな…メタナイトは…」

シリカ「じゃあ、私が仇を討たなきゃならないのは…」

吉良(終わったか)

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