モバP「モバ太郎」 (89)

昔々ある所に、お婆さん(17歳)が住んでいました。

お婆さん「ふぅー、洗濯も楽じゃないですね。この歳になると腰に来ちゃいます…。」トントン

ドンブラコドンブラコ

お婆さん「おや、あれは…スマホですか?珍しいですねー。お家に持って帰りましょうか。」



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お婆さんのお家

お婆さん「電車で向かえば一時間♪…と、着きましたね。」
ガラララ

10分後

コポコポ
お婆さん「はぁ~っ、お茶と羊羹が美味しい…。そういえば、さっき流れてきたスマホですね、電源を着けてみましょうか。」
ポチッ

ピーーーーーーッ!!

お婆さん「えっ!?何ですか、もしかしてスマホじゃなくてポケベルでしたか!?」

ピカッ

お婆さん「まぶしっ!」

赤ん坊「」スヤスヤ

なんとスマホの中から赤ん坊が出てきました。

お婆さん「こ、この子は?」

赤ん坊「」スヤスヤ

お婆さん「か、可愛い…!決めました、この子は菜々が責任持って立派な男の子に育てます!」

スマホから生まれた男の子と言うことでモバ太郎と名付けられた男の子はスクスクと成長していきました。

お婆さん「モバ太郎、おっぱいの時間ですよー♪」

お婆さん「モバ太郎、一緒にお風呂入りましょうねー♪」

お婆さん「きゃあ、着替え中ですよ♪」



何度か危ない目に遭いながらも、15年後、モバ太郎は立派な若者に育ちました。

お婆さん(17)「モバ太郎、パンツ早く洗濯に出しなさい?」ソワソワ

モバ太郎「え、あ、後で自分でするから良いよ。」

そんな時です、都の方で蒼鬼と紅鬼と名乗る鬼達が暴れまわっていると言う噂が入ってきました。

やべ、>>5訂正

なんとスマホの中から赤ん坊が出てきました。

お婆さん「こ、この子は?」

赤ん坊「」スヤスヤ

お婆さん「か、可愛い…!決めました、この子は私が責任持って立派な男の子に育てます!」

風呂行ってくる。

モバ太郎「お婆さん、俺、鬼ヶ島に行ってくる。都に来ては暴れまわる鬼達を成敗しに行くんだ!」

お婆さん(17)「」ガシャーーーン

モバ太郎「え、お婆さん?」

お婆さん「え、え、だ、駄目です!モバ太郎はずっと私と平和に暮らすんです!」ギュウウウウ

モバ太郎「や、止めてよ。もう決めたんだ。これ以上呑気になんか暮らしてられないよ!」

モバ太郎「大丈夫、鬼を成敗して宝も一杯持って帰って来るから。」

お婆さん「グスッ、分かりました。男の子はいつか旅立つものなんですね…。でも、今日は日が暮れますし、旅立ちは明日の朝にしませんか?」

モバ太郎「うん、分かったよ。」


お婆さん「じゃあ、お風呂の用意をしてきてください、私は腕によりをかけて力の湧くご馳走を作ってあげますから♪」

モバ太郎「うん、お婆さん!」タタタッ

お婆さん「………。」

夕食

スッポン鍋
麦とろ
オクラ
穴子寿司

モバ太郎「いただきまーす!」




モバ太郎「ね、眠れん……!」ギンギン

モバ太郎「一発抜くか…。」スクッ

コンコン

モバ太郎「!」ビクッ

ガラララ
お婆さん「モバ太郎、もう寝ましたか…?」

モバ太郎「い、いやまだ寝てないよ!」

お婆さん「そうですか、あの、モバ太郎。」

モバ太郎「な、何?」

お婆さん「一緒に寝ましょう?」

モバ太郎「ファッ!?」

お婆さん「良いですよね、最後になるかもしれないんですし……。」ススス

モバ太郎「ちょ、布団に!」

お婆さん「お休みなさい、モバ太郎。」ギュッ

プニプニ

スースー

モバ太郎「」ギンギン



チュンチュン

モバ太郎(全然眠れなかったぞおい。)

お婆さん「ちっ、真面目に育てすぎましたね。」ボソ

モバ太郎「何か言った?」

お婆さん「な、何もいってませんよ、キャハッ♪気を付けてくださいね、モバ太郎。そうだ、これを。」

モバ太郎「ん?何これ?」

お婆さん「正露丸です。」

モバ太郎「」

イツデモカエッテキテイーンデスカラネー

テクテク

モバ太郎「さて、鬼ヶ島に行く前に仲間のことも考えないとな。」

ガサガサガサガサ

モバ太郎「ん?」

バッ

犬「ふーん、あんたが鬼ヶ島に鬼退治に来るっていうモバ太郎?まあ、悪くないかな?」

モバ太郎「な、なんだお前は。」

犬「……。」クンクン

モバ太郎「お、おい。」

犬「まあ、落ち着きなよ。」hshs

犬「決めた。私も鬼ヶ島に着いていってあげるよ。」

モバ太郎「お、本当か!助かるよ!」

犬「これからよろしくね、モバ太郎。」

こうして、蒼い犬が桃太郎の仲間になりました。

道中

モバ太郎「……。」テクテクテク

犬「…。」クンカクンカ

モバ太郎「なあ、犬よ。」

犬「何?今忙しいんだけど。」mgmg

モバ太郎「荷物をもってくれるのはありりたいが、一々中身を出してチェックしなくても良いんじゃないか?着替えもあるから臭いぞ?」

寝る、閉廷!

瑛梨華「桃太郎がベースなら!」
肇「私達岡山出身の三人が!」
悠貴「サブレギュラーになるべきだと思います!」

犬「構わないよ、別に。荷物確認は大事でしょ?」

モバ太郎「いや、しかし『いいってば』むう。」

相手が善意でやっている以上、モバ太郎も強く出れません。

犬「」hshshs

モバ太郎「うーん、何か違和感が。」

そうこうしていると、また新たな影が彼らの前に飛び出しました。

ガサッ

キジ「うふっ、こんにちはぁ。あなたがモバ太郎さんですねえ?」

犬「…っっ!」

モバ太郎「あ、ああそうだけど、君は?」

キジ「まy、私は通りすがりのキジです。私も鬼ヶ島に連れていってくれませんかぁ?」

犬「モバ太郎、やめたほうがいいよ。きっとロクなことにならないよ。」

キジ「うふふ、お犬さんは黙っててくださいねえ?それに、仲間は多い方がいいでしょう?」

モバ太郎「うーん、そうだな。よし、一緒に来てくれるか?」

キジ「はい、最期まで一緒に着いていきます♪」

こうして、紅いキジも仲間になりました。

犬「むぅ……。」

犬は不満そうですが。

テクテクテク

キジ「うふふ…。」ギュッ

ベタベタ

モバ太郎「な、なあキジ。」

キジ「なんですかぁ?」トローン

モバ太郎「なんか近くないか?」

キジ「うふふ、仲間ですからぁ♪」

犬「キジ、止めなよ。」

キジ「何故ですか?」

犬「さっきからプロ、モバ太郎が迷惑してる。」

キジ「そんなことないですよねぇ?」ニッコリ

モバ太郎「う、うん。」

モバ太郎はお婆さんの教えにより、女の子にはノーと言えません。

またまた歩いていると…。

テクテクテク

???「 」ダルーーン

モバ太郎「ん?」

道の真ん中に誰かが倒れていました。

犬「あれ、大丈夫なの?」

キジ「だいぶ疲れていますねえ。」

モバ太郎「おい、大丈夫か君!」ダッ

???「……。」ダルーーン

モバ太郎「おい、しっかりしろ!」ユサユサ

???「あぁ~…。やめろぉぉ。」ガックガック

モバ太郎「気がついたか?どうしたんだ!」

???「別に歩くのだるいからここでのんびりしてただけだよ。」

キジ「見たところ、お猿さんですか?」

サル「そうだよ。登るのは疲れるから滅多に木から降りないけどね。今回は飴ほしいから人里に降りてきただけ。」

犬「なんでこんなところで寝てたの?」

サル「いや、思いの外人里が遠くてさ、眠くなって休憩してたんだよ。」

モバ太郎「なんだよ、驚かせんな。」

サル「別に驚かせるつもりで寝てたんじゃないよ。無駄なエネルギー使いたくないし。さあ、ここまで喋らせたんだから、飴のひとつでも献上するんだー。」

モバ太郎「飴…か。これは違うしこれも違うし。ん、これは?」ガサゴソ

サル「なんだよ、あるんじゃーん。早く出せよ早くー。」ヒョイパクー

モバ太郎「あ、それは飴玉じゃなくて…。」

サル「んー?」カラコロ

モバ太郎「正露丸だぞそれ。」

サル「」ブーーーッ

サル「うぇぇぇ…。臭いきつい上に後味最悪だ…。」

モバ太郎「早とちりするから…。」

犬(あ、臭いの不純物はあれか。)

サル「もう許さないぞ、慰謝料を要求するー。」ピョーン ピト

モバ太郎「うわっと、引っ付くな。」

キジ「」ギリッ

犬「」キッ

サル「ふへへ、これは楽チンで良いね。よーし、暫くは人間に騙された可哀想なサルを養うのだー!」

犬「で、これ、どうするのモバ太郎。」イライラ

モバ太郎「どうって、連れていくしかないだろう。無理矢理剥がすのも憚られるしな。」

サル「置いていったら有ること無いことを広めてあげるよ。」

モバ太郎「ほらな。」

キジ「まあ、良いです。大した驚異にはなりそうにないですし、あの子も気に入りそうです。」



こうして、怠け者のサルも仲間に加わりました。



こうして、一行は順調に旅路を進め…

犬「モバ太郎、汗でベトベトだよ?服洗っておいてあげるから着替えて。」

キジ「今夜はあのお城みたいな宿屋に泊まりませんかぁ?」

サル「あー、モバ太郎、ご飯食べさせてー。」

こうして、一行はそれなりのペースで旅路を進めました。そして……。

鬼ヶ島
ゴゴゴゴゴ

サル「Zzzzz…うん?今ここどこ?」

モバ太郎「いよいよ、鬼ヶ島に着いたんだよ。」

犬「私たちの旅も」

キジ「ここで終わりを迎えるわけですねぇ…。」

サル「え、なんでこんな危ないところにいるの?モバ太郎達自分探しの旅()とかしてるいたい人たちじゃなかったの?」

モバ太郎「そういや、言ってなかったな。俺達は鬼退治の旅をしていたんだぞ。」

サル「」

モバ太郎「まあ、ここまで来たんだ。諦めろ。」

サル「さ、詐欺だぁぁ!もうお家かえるううう!」

モバ太郎「そうはいっても、船頭はとっとと引き返して明日にならないと来てくれないぞ。」

サル「鬼退治なんてむぅーりぃー。」

モバ太郎「おいやめろ。」

モバ太郎「よし、門を開けるぞ。」グッ

ゴゴゴゴゴ

バンッ

モバ太郎「おい、鬼どもよ。退治に来たぞ!今降参するなら命だけは…ってあれ?」

???「あるぇ?お客さんかにぃ?☆」

モバ太郎「ひ、一人だけか?」

???「って、蒼鬼ちゃんと紅鬼ちゃん、おっかえりー☆どこいってたのー?」

犬「ただいま。」

キジ「ちょっと、根回しをしてました。」

モバ太郎「えっ。」

犬「と言うわけで」ジーーッ ヌギヌギ

キジ「私たちが」ジジジシ ヌギヌギ

サル「ここに来てまさかの着ぐるみ。」

蒼鬼「鬼達だったわけだ。」

紅鬼「うふふ、驚きましたか?」

モバ太郎「なっ、なんだと。どうしてこんな真似を。」

紅鬼「仲間を揃えて乗り込んでこられるなら」

蒼鬼「最初から私たちを仲間に入れておけば鬼ヶ島で一気に孤立するというわけだよ。今みたいにね。」

モバ太郎「ぐっ、だ、だがしかしこっちは二人、勝てない相手じゃない!」

サル「いやいや、何いってんの!無理無理無理!もうお家『きゃあ
あ!この子、かっわゅぃー☆ギュウウウウウウウ』ぐええええ!」

蒼鬼「金鬼は可愛いもの好きだからね。警戒はしてなかったよ。」

金鬼「金鬼のお家ではぴはぴしよぉねぇーー☆」

ヤメローハナセーー
ニガサナイニィ☆



紅鬼「というわけで」ハァーハァー

蒼鬼「モバ太郎、覚悟はいいよね?」ジリジリ

モバ太郎「く、クソっ!喰らえ!」ブンッ

パシッ

蒼鬼「まあ、常識的に考えて鬼に勝てるわけがないよね。」

紅鬼「今回のことは、当然の結果です。」グルグルグル ギュッ

※この世界ではモバ太郎と鬼は同年代な上に種族の差で腕力は鬼達の圧勝

モバ太郎「\(^o^)/」

半年後

お婆さん宅

コポコポ

お婆さん(17)「はぁ~。モバ太郎は無事なんでしょうか?あれから手紙の一つもありませんが…。」ズズズズズ

ユウビンデース
モバタロウサンカラデース

お婆さん「!モバ太郎?はいはーい、今出まーす!」ガタッ

ドウモー

お婆さん「噂をすればなんとやらですね。なになに…?」ガサガサ

お婆さん

しばらく連絡も出来ませんでしたが、お元気でしたか?
僕はなんとか元気でやっています。
理由は色々とあったんですが、鬼達と何とか話し合いに成功し、
とにかく毎日が忙しいです。
来年の春頃には一度変えれるかもしれません。
連絡も手紙だけで、これからまた
留守の間寂しい思いをさせることになります。ごめんなさい
多分鬼達とは仲良くやっていけると思います。
すっかり鬼退治とは違う結果になってしまいましたが、
結果的にはよかったのかもしれません。
定期的にお手紙は送ります。

モバ太郎

お婆さん「あの子ったら、本当に…。元気で何よりです。」グスッ

お婆さん「でも、あの子こんなに長々と手紙を書く子でしたっけ?」



文香「桃太郎。彼は鬼を成敗して宝と名誉を得ることが出来ました。」

文香「しかし、他者との共存という可能性を力で切り捨てた彼は、正しかったのでしょうか。そういう意味では彼、モバ太郎は人間の可能性を再認識させてくれたのかもしれません。」

モ,モウユルシテ ズルズル
ダメダヨ ドコニニゲルツモリ?
テガミヲトドケタンデスカラ
マタワタシタチダケヲミテテクダサイネェ
アァァァァァァァ
ホッペモムニムニダニィ スリスリシヨウネェ
ヤメロォォ…

めでたしめでたし

テーマは対話と可能性。

html化依頼してきて、寝る!

>>35訂正
道中

モバ太郎「……。」テクテクテク

犬「…。」クンカクンカ

モバ太郎「なあ、犬よ。」

犬「何?今忙しいんだけど。」mgmg

モバ太郎「荷物をもってくれるのはありがたいが、一々中身を出してチェックしなくても良いんじゃないか?着替えもあるから臭いぞ?」

>>70訂正
お婆さん

しばらく連絡も出来ませんでしたが、お元気でしたか?
僕はなんとか元気でやっています。
理由は色々とあったんですが、鬼達と何とか話し合いに成功し、
とにかく毎日が忙しいです。
来年の春頃には一度帰れるかもしれません。
連絡も手紙だけで、これからまた
留守の間寂しい思いをさせることになります。ごめんなさい
多分鬼達とは仲良くやっていけると思います。
すっかり鬼退治とは違う結果になってしまいましたが、
結果的にはよかったのかもしれません。
定期的にお手紙は送ります。

モバ太郎

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