星空凛「鬼の小泉 仏の西木野」(946)



にこ「じゃあアンタは何なのよ」

凛「ほ…」

真姫「…」プププ

にこ「?」

凛「星空の、…り、凛…」


酒場で質問した結果投下することにしました
はっきり言って厄落としです
一応書き溜めはかなりの量あります

本編2年後の話です


にこ「はあ?本名じゃない」

真姫「違うのよにこちゃん」

凛「真姫ちゃん、黙ってて!」

真姫「本当は満点の凛って言うのよ」

にこ「なにそれ?」

真姫「前の予選の時、たまたま、ホントに偶然に凛が現国で満点を取ってね」

凛「言っちゃイヤ!」



にこ「満点って100点のことか~信じがたいけどそれでそれで?」

真姫「その時の予選もうまくいったから、やるときはやる。必ずうまく行く、みたいな意味で使うのよ」

にこ「ふう~ん。なんかまだしっくりしないけど」

真姫「実際は予選の時アナウンサーに凛は『満天の星空のようなきらびやかなステージング』って褒められたのね」

にこ「ああ、知ってる。あのアナウンサーはとにかくベタ褒めする人だから」

凛「う~っ///」



花陽「こんにちわです~あ、矢沢先輩!」コンコンガチャ

にこ「花陽、おじゃましてるわよ」

花陽「隣いいですか~?」

にこ「いいけどその他人行儀な敬語やめない?先輩後輩禁止でしょ」

花陽「もうμ'sは終わりました!それに矢沢先輩は花陽の大切な先輩ですから!」

真姫「でもエリーと希には敬語は使わないっていうね」

花陽「矢沢先輩は大切であり、特別なんです!ってなんで凛ちゃん真っ赤になってるの」



にこ「満点の話をしてたのよ」

花陽「ああー…」

真姫「この際全部言っちゃいましょ。ね、凛」

凛「ううう~///」

にこ「すっごい照れてるわねw」

真姫「だから本当の本当は『満点の凛』じゃなくて『満天の星空』なのね」

花陽「自分で『満天の星空』なんて言うのは確かに照れくさいよね」

凛「///」



にこ「凛知ってる?」

凛「何?」

にこ「あのステージの凛はうるさ方にかなり評価高いのよ?」

凛「で?」

花陽「凛ちゃん…でって…」

にこ「つまりアンタは今すぐにでもプロのアイドルとして通用するかもしれないってこと」

真姫「マジ?」

にこ「マジよ。あくまで『かもしれない』だけどね」



にこ「真姫がマジなんていうの初めて聞いた気がするんだけど」

花陽「仏の西木野ですから。気軽さがないと後輩の人心掌握できません」

凛「ナニソレイミワカンナイ」

真姫「トラナイデ」

花陽「そんなことよりも花陽が鬼って言う方が納得できません!」

凛「かよちんは可愛いし、天使だけどドルオタ部長かよちんははっきり言ってにこ部長よりおっかないにゃ」

花陽「ええっ」

真姫「ソウネ」

にこ「マジでか。想像つかないわ~」



真姫「すぐにわかると思うわよ」

凛「そうだね、そろそろ…」

亜里沙「ただいまです~」コンコンガチャ

C「疲れた~」

花陽「ランニングお疲れ様」

凛「戻ってきた」



 ツカレター

 モウダメー

 ノミモノガー

雪穂「あ、にこさんいらっしゃいです」

 エッ

 ホントダナマニコチャンダー

 ニコチャン

 サインホスィ

 アクシュアクシュ

 ニコチャーン



花陽「はいはいみなさんまずは隣の部屋でクールダウンすること!ファーストライブ前でもみなさんはもう立派なスクールアイドルなんですからね!忘れないで下さい!」パンパン

 ハーイ・・・

 ヘンジハハッキリト!キリキリウゴク!

 スミマセン



にこ「…」

真姫「ね?」

凛「ね?」


ちょっとテスト


にこ「つまりアイドル好きが高じてユルユルしてる後輩に厳しくあたってしまう、と」

凛「それもある」

真姫「今年はなんとしても突破したいのよ」

真姫「ラブライブ東東京地区予選」

にこ「なるほど…」



にこ「去年は仕方なかったと思うわ」

にこ「さっきは凛の手前でああいうふうに言ったけどアンタたちもプロからの評価はかなり高いわよ?」

にこ「実際去年穂乃果たちにスカウト来てたでしょ?」

真姫「それでも、よ」

凛「いろいろ言われちゃったからね。ひどいのは一発屋とか」

真姫「分かってくれる人は分かってくれる。心無い人は言いたい放題」

真姫「そんな矢面に花陽一人で頑張ってたもんね」

凛「凛知ってるよ。真姫ちゃんかよちんにまむぐぐぐ」

真姫「余計なこと言わない!」

にこ「お約束のオチ頂きました」

凛「もうずるいよ真姫ちゃん!凛ばっかり恥ずかしい思いさせて」



※※※※※

にこ「さて、そろそろ…」

凛「帰っちゃうの?」

にこ「そうね。こころたちにお夕飯作らなきゃ」

真姫「相変わらず忙しそうね」

にこ「好きでやってることだし、最近はこころもよくやってくれてるし」

花陽「矢沢先輩、帰っちゃうんですか?(´・ω・`)」

にこ「う、その顔やめなさい。時間作ってまた来るわよ」

雪穂「大先輩のお帰りだ~1年挨拶~!」

 オツカレサマデシタ



にこ「……」

にこ「亜里沙」

亜里沙「は、はい!」

にこ「凛とのツートップセンターね。大変だろうけど任せたわよ」

亜里沙「はい!任せて下さい!」フンス

にこ「雪穂」

雪穂「はい!」

にこ「アイドル研をよろしくね。次期部長」

雪穂「お任せあれ!」

にこ「Cちゃん」

C「はいっ!」



にこ「二人をサポートしてあげてね。あとあまり面倒見てあげられなくてごめんなさい」

C「そんな…声をかけてくれるだけで嬉しいです」

にこ「そして1年生ども!」

 ハイッ!!


にこ「困ったこと、悩んでること、辛いこと。なんでもいいからこのにこにーにこちゃんに相談しなさい」

にこ「アドレスは…そうね、わたしのブログからでもいいけど雪穂に聞いて。直接相談に乗るわよ」

 ハイッ!!アリガトウゴザイマス!



にこ「くっ10人以上いると迫力あるわね」

真姫「にこちゃん大人気~嫉妬しちゃうわ~」

花陽「現役プロアイドルだもん。みんな嬉しそう」

にこ「じゃあまた遊びに来るわね」

凛「絶対だよ!」

亜里沙 雪穂 C「ありがとうございました!」



※※※※※

真姫「現役アイドルか…」

凛「なになに?真姫ちゃんもデビューする?」

亜里沙「本当!?ファンクラブ作りますよ!」

真姫「しないわよ!」

C「え~残念~」



花陽「真姫ちゃん、羨ましいんだよね。やりたいことに邁進してるにこちゃんが」

真姫「う、うん///そう///」

凛「照れてる照れてるwww」

C「でもわたし尊敬してますよ真姫ちゃん先輩のこと」

雪穂「あ、わたしもです」

真姫「フフありがと」

亜里沙「成績優秀、容姿端麗、スポーツも今では軽々こなし、西木野病院のお嬢様!」

亜里沙「属性を並べるととんでもないことに…」



亜里沙「それではここで雪穂を御覧ください」

雪穂「何よ」

C「伝統的な和菓子屋の次女、実は眼鏡っ子」

亜里沙「(ノ∀`)アチャー」

C「(ノ∀`)アチャー」

雪穂「な・に・よ!?」

亜里沙「属性少な!」

C「フラグ立ちにくそう!」

雪穂「お黙り!」

C「カチ割り!」

亜里沙「天地真理!」

雪亜C「wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



花陽(一番やばそうなのは亜里沙ちゃんなんだよね…ってか古!)

凛(相変わらず変なセンスだ…2年生組にはついて行けそうもない)

真姫(天地真理って誰?)



下校中トーク3年生編


真姫「今日の亜里沙のアレって誰?」

凛「アマチマリのこと?」

真姫「そう、それ」

花陽「昔のアイドルだよ。最近では…そうだなあエヴァンゲリオン劇場版で真希波マリが歌ってたかな」

凛「へえ…」

花陽「凛ちゃん露骨に興味ないって顔してますよ~」ツンツン

凛「ほっぺツンツンしないで~」



真姫「割と最近なのね。亜里沙のことだからまた大昔の話かと…」

花陽「40年くらい前だよ」

凛「ファ?」

花陽「あの映画のシリーズって懐メロ大会なんだよね…マニアにはたまらないっていうか」

真姫「あの子はもう、またなんでそんな古いものを…」

花陽「謎です」

凛「凛にはそんな昔のこともスラっと答えちゃうかよちんがすごいと思うし謎だけど」



下校中トーク2年生編


亜里沙「今日は危なかった!」

C「ホントだね~」

雪穂「スミマセンつい、うっかり」

C「いつもみたいにお黙り、隙あり、西木野バキッ(物理)ってコンボ決まっちゃうかと思ったよー」

雪歩「それにしても二人共ホント機転効くよね~羨ましいわ」

亜里沙「Cポンが上手いことズラしてくれたから」



C「そのポン付けやめてくれないかな。割りとマジで」

亜里沙「本日は一本付けでお送りしています」

雪歩「でも可愛いと思うよ?」

亜里沙「うん可愛い可愛い」

C「まあ諦めてるけどさ」



ソウイエバキョウオネーチャンノシンサクガ

エッタベタイタベタイ

タノシミー

カラスミー

ソノダウミー



練習開始!


真姫「欠席者なし、と」

雪歩「さて1年生のみなさん。基礎練習もだいぶ出来てきましたので今日より本格的なダンスレッスンを開始します」

雪歩「はじめのうちはかなり厳しい物に感じるはずです」

雪歩「ですがこれをこなしていかないとラブライブはおろかアイドルとしても成り立ちません」

C「練習は嘘をつかない。確実に自信に繋がる」

C「みんな気合を入れて行こう!」

 ハイッ!



凛(2年組が頼もしい…)

凛(これなら今年は行けるよね?にこちゃん)



真姫(いい具合にモチベーションが上がってる)

真姫(行ける。大丈夫よ。大丈夫)



花陽「いつもなら3チームに別れて行動しますが今日は全体練習にします」

花陽「そして今日は特別コーチをお願いしてます」

亜里沙「特別コーチ?」

雪歩「?」

C「まさか…」

花陽「海未ちゃん。入って」

海未「ど、どうも…」

 ワアアアアアアッ

海未「うっ」



 シンワダ!

 アオノシンワダ!

海未「り、凛…これは…」

凛「μ'sはあの子たちにとって伝説みたいなものだから。可愛がってあげて」

真姫「ま、映像で見る限りは綺麗で大和撫子って感じかもだけど」

真姫(海未のレッスンを踏み越えないと次へ行けないわよ。1年生!)



雪歩「(ノ∀`)アチャー」

C「(ノ∀`)アチャー」

亜里沙「お久しぶりです!海未先輩!」キラキラキラ

海未「あ、ああ、お久しぶりです3人共…お元気そうですね」

亜里沙「また一緒にレッスンできるなんて感激です!」

雪歩「大好きスイッチ入っちゃったかー」

C「こりゃー1年の2、3人はトブかも…」

雪歩「亜里沙海未さん絡みだと飛ばすもんね」



※※※※※

花陽「そろそろ始めよっか」

海未「そうですね。まずは柔軟から初めて軽くアップした後はロードに出ましょうか」

雪歩「ロード…」

C「き、距離は…」

海未「?本格的なレッスンは今日が初めてとのことですので軽く10キロといったところですか」

 10キロ…ザワザワ

海未「さあ、始めますよ!みなさん!」

 …



※※※※※

 グッタリ

凛「屍累々」

真姫「さすがにキツイわね」

雪歩「もうダメ~」

C「死ぬ~」

海未「それでは今日はここまでにしましょう」

亜里沙「ありがとうございました!」

雪歩「亜里沙はタフだなあ」

C「アドレナリンならぬ大好きナリン一杯出てて疲れを感じないとか」

雪歩「それで海未さん中毒になるんですね。わかります」



海未「この後はみなさん適度にクールダウンしてくださいね。花陽ちょっと」

花陽「どうかな?今年の1年生は」

海未「良いですね。ポテンシャルも高そうですし伸び代も大きいと思います」

花陽「うん、うん」

海未「特にあの黄色のシャツの子」

花陽「Qちゃんだね」

海未「かなり期待できると思います。ダンス経験者ですか?」

花陽「隠してたら分からないけど新入生に経験者はいなかったと思うよ」



海未「後はあの子と…」

花陽「Wちゃん」

海未「あの子ですね」

花陽「Eちゃん」

海未「楽しそうですね」

花陽「楽しいよ!花陽達の見立て通りだし。自慢の後輩です」



海未「それから…これはちょっと言いにくいのですが…」

花陽「うん。脱落者が出るかもってことだよね」

海未「そうですね。私の見た感じでは多くて3人」

花陽「3人もか~でも大丈夫。去年みたいな事にはしないから」

海未「本当に花陽は強くなりましたね」

花陽「まだまだ海未ちゃんほどじゃありません」

海未「いえ、本当に強くなりました。私も見習わなくては」



真姫「海未~この後の予定は?」

海未「日舞のお稽古があるだけですが」

凛「まだ稽古するの?」

雪歩「工エエェェ(´д`)ェェエエ工」

C「工エエェェ(´д`)ェェエエ工」

亜里沙「さすが海未さん!」キラキラ



真姫「だったら、あの、久しぶりだし、家でお茶でもしない?新しい茶葉を買ったの」

海未「それは魅惑的なお誘いですね。真姫の選ぶお茶は美味しいものばかりですし」

真姫「決まりね!」

海未「と、言いたいところですが遠慮しておきます。時間的にお夕食まで出されそうなので」

真姫「そんなの気にしないでいいのに…」

海未「私が気にするんです。また時間取りますからその時に」

真姫「はぁい」

凛「久々に素直真姫ちゃん頂きました!」

真姫「」ギュッ

凛「イター!真姫ちゃんお尻つねらないで!」



C「轟沈しているのはここにもいるのだった…」

亜里沙「ウミサントオチャ…オチャ…」

雪穂「見事に目からハイライトが欠けてまんがな」



歌姫たちのお部屋


海未:今日アイ研の練習に参加してきました

にこにー:待ってた

ほの字:雪穂めちゃくちゃきついって言ってたよ

にこにー:どうだった?わたしが行った時は練習見る時間なかったから

海未:いい感じです。11人もいるんですよ

(・8・):ほえ~

ほの字:うまくまとまりそう?



パナソニ:( ̄ー ̄)ニヤリ

海未:あの11人のレベルを上げるのは簡単だと思います

にこにー:持ち上げすぎい!

海未:わたしが本当に驚いたのは

(・8・):楽しみだね~

ほの字:隣から雪穂の笑い声が聞こえる

パナソニ:きっと青春が聞こえる



海未:花陽あなたです

パナソニ:急にヨバレタァ!

にこにー:あー、うん

BELL:テスト

パナソニ:誰!?!?



海未:もうどこに出しても恥ずかしくない部長です

ほの字:海未ちゃんまさかの花陽ちゃん推し

(・8・)://////

にこにー:花陽はワシが育てた

パナソニ:花陽はにこにーに育てられた

海未:自信と誇りに満ちていると感じました



BELL:凛は自信家のかよちんも好きだよ

パナソニ:またパスワスレチャッタノォ

ほの字:誰って凛ちゃんか

海未:ふざけないでください

海未:穂乃果

ほの字:なんか急に怒られた!



(・8・):海未ちゃん相変わらずタイプ遅いね

海未:にこにちょっと聞きたいのですが

にこにー:何よ

ほの字:海未ちゃん普通にタイプ早いよ

(・8・):ホントに?

ほの字:いちいち推敲してから送信するんだよ



海未:あの二人はあまりここには来ませんが

BELL:今真姫ちゃんの家で宿題中

パナソニ:いいないいな

海未:ひどいことになっているというのは本当ですか?

にこにー:そんなにひどいとは思わないけど

にこにー:ただの運動不足だと思うわよ



PKM:ひどいってどういうことよ!

PKM:運動不足か

パナソニ:突然現れては消えていくパイセンカナリダイスキ真姫ちゃん可愛い

海未:希は引きこもりやめたんですか?

ほの字:花陽ちゃんのここでのツッコミかなり好き

(・8・):わたしも~



にこにー:メールはしてるんだけど

にこにー:あまり返事ないのよね

パナソニ:イヤーソレホドデモ

パナソニ:あーそっちの話ですか<引きこもり

海未:お忙しいのはわかっていますが1日時間取れませんか?

にこにー:わたし?なんとかなると思う

海未:みなさん、同窓会しませんか?

ほの字:μ'sの?

パナソニ:面白そうです!

(・8・):南ことりさんがイイネ!しました



START:DASH!!計画


雪穂「さて1年生のみなさん、START:DASH!!計画もそろそろ仕上げに入ります」

雪穂「今まで三つのチームで基礎練習、ステップの確認、歌唱練習などをしてきましたが」

雪穂「今日は合同で通して歌ってみましょう」

亜里沙「すっごい楽しみ!講堂を練習場所に押さえたよ!」

雪穂「照明や衣装なんかは練習の時と同じものですが」

雪穂「本番のつもりで気合を入れましょう」

 ハイ!



※※※※※

真姫「11人だとちょっと足りないけど」

花陽「うん。Cちゃん入ってくれるかな」

C「わたしでいいんですか?」

花陽「Cちゃんだからいいんだよ」



※※※※※

亜里沙「そうだね。3人づつのグループになって…」

C「あの、わたしは?」

花陽「一番下手で」

 センパイマンナカジャナインデスカ

雪穂「次のミニライブは新入生お披露目会でもあるんだよ。あなたたちが主役なの!」

 ヒエーユキホセンパイニオコラレタ



※※※※※

亜里沙「それじゃ~行くよ~ミュージックスタート!」

 ♪~I say ~hey hey hey Star Dash!

~~~~

~~~

~~





※※※※※

花陽「どう、かな?」

亜里沙「みんな可愛い!」

雪穂「うん、わたしたちの時とぜんぜん違う…」

C「疲れた~5回も通すとさすがに堪えます~」

花陽「雪穂ちゃん、それはあなたたちの教え方がいいんだよ」

真姫「そうね」



雪穂「そんなことないですよ」

真姫「そんなことあるわよ。μ'sがやってなかったことと言えばただ一つ」

真姫「それは指導者の育成よ」

雪穂「…」

凛「μ'sは全員がメンバーでセンターだったから…」

花陽「わたしたちが2年の頃なんとか海未ちゃんがいてくれたからどうにかなったけど…」

真姫「ホントにそう。海未がいなかったらと思うとゾッとするわね」

真姫「あれから試行錯誤しながら雪穂にもいろいろ教えてきたつもりよ」

凛「もうリーダーも部長も2年生に譲ってもいいって思ってるよ」

雪穂「…」

C「ダメですッ!」



C「ダメですよぅ…そんなこと言っちゃぁ…」

真姫「C…」

C「もう少し先輩でいてくださいよぅ…」

凛「辞めると言ったわけじゃ…」

C「イヤなんです!花陽部長でないと!」

C「イヤなんですよぅ凛リーダーでないとぉ…」



花陽「大丈夫だよCちゃん。まだまだわたしたちはあなたの先輩だよ…」ギュ

C「ぶちょ」ブワ

 ナンカセンパイタチモメテナイ?

 ハイハイミナサンセイリタイソウシマショ


花陽(Cちゃん勘がいいなあ)

凛(まさかのCちゃん崩れ落ち)

真姫(あれ、わたしは?)



※※※※※

雪穂「さあて今日のところはCポンの恥ずかしいところも堪能したし解散しましょうか」ツヤツヤ

亜里沙「ムフー」ツヤツヤ

花陽「ごめんCちゃん離れてくれないみたい」



C「」モギュー

真姫「そんなCに朗報です」

C「?」

凛「実はこの練習にはことりちゃんが後ろの席に見学に来てまして…」

ことり「おいでCポン」

 ダダダダダダダダダ

 コトリセンパーイ!

 ヤン


花陽「」

凛「失恋かよちん大ショック!」

真姫(ねえ、わたしは?)



ことり「今年は可愛い子が豊作と聞いて」

C「一番は?一番は?」

ことり「もちろんCポンだよ」

C「ワーイ(*´ω`*)」

亜里沙「そしてこの顔である」

雪穂「くっ殺せ」



※※※※※

ことり「ミニライブの予定を確認しに来たんだけど」

真姫「今週の土曜日よ」

ことり「そっかあ」

凛「日曜日はお休みOFFだね」

凛「ことりちゃんも行くんでしょ?」

ことり「もちろんだよ」

C「わたしも一緒に行く!どこに行くの?」

ことり「ごめんねえ。μ'sの同窓会なの」



雪穂「なにそれ聞いてない」

亜里沙「わたしも聞いてない!」

凛「意外に姉妹仲良くないんじゃ」

真姫「ストップよ、凛」

花陽「」

真姫「花陽も復活してよ…」



ことり「ミニライブ見に来ていい?」

真姫「勿論」

花陽「申請しておきます」

ことり「やった!ンミチャ誘おう」

真姫「穂乃果は?」

ことり「穂乃果ちゃんは土曜日もびっちり授業入れてるらしくて」



凛「へえ…」

凛(みんな将来のこと考えてるんだな…)

真姫「穂乃果の割にはやる気じゃない」

凛(わたしはどうなんだろう?)

凛(何がしたいんだろう?)

凛(真姫ちゃんは、かよちんはどうなんだろう?)

凛(……)



1年生ファーストライブ


雪穂「さていよいよ明日です」

雪穂「Cポン例のものを」

C「ここでポン付け!?ま、いいや」



雪穂「今配っているものはみなさんにとっては初めてのユニフォームになります」

雪穂「さすがにひと月足らずで11人分新規の衣装を作るのは無理があるのでプリントTシャツで我慢してね」

雪穂「ボトムは制服でカバーしてください」

亜里沙「他の部活の応援に行く時なんかに使うから大切にしてね」

C「はじめにわたしたち2、3年がステージに出て軽くボラララを歌ってから新1年生を紹介します」

C「そのあとは…任せたぞ、お前ら!」

 オウ!

雪穂「くーっいい雰囲気だ!」

C「先輩方、何かありますか?」



凛「…」

真姫「花陽」

花陽「何?」

真姫「何じゃないわよ…」

花陽「わたしからは特に何もないかな」

真姫「じゃあ…ひとつだけいいかしら」

雪穂「はい。副部長どうぞ」

真姫「えと…」


 ゴクリ






真姫「みんなよく頑張ったわね」



亜里沙「ビックリした!気合入れられると思った!」

C「ほんとだよ変に緊張した!」

真姫「そこのうるさいのはほっといて…」

亜里沙「(ノ∀`)アチャー」

C「(ノ∀`)アチャー」

真姫「わたしが1年だった頃を入れても過去最高のメンバーになりました」

凛「b」

花陽「ウンウン」



真姫「本入部から11人一人も欠けずにファーストライブまでこぎつけました」

真姫「L」

L「は、はいっ!」

真姫「ありがとうね。よくついてきてくれたね」

L「はい…」



真姫「3年の間では辞めちゃうんじゃないかって予想だったのよ」

L「でもそれは…」

真姫「QやPとステップのおさらいや自主練やってたのよね」

L「知ってたんですか」

凛「分かるよ。大切だし、自慢の後輩だもん」



真姫「アイドル研にマネージャーがいない理由、もう分かるわね」

真姫「常に全員で全員をフォローする。無理をしない、させない。アイドル研で一番大事なことをあなた達はもう体現しています」

真姫「本当に自慢の後輩よ」ニッコリ

L「はい…」ポロポロ

C「西木野選手の華麗なるスマイルストレートがL選手に炸裂!どうでしょう解説の高坂さん」

雪穂「はい。今確実にL選手は西木野選手に落とされましたね。VTRでますか?」



 ボカッ

   ボカッ

 グワー

  イタイッスー




亜里沙「」●REC




そしてライブは無事終了し…


花陽「1年生集合ー!」

はい!

花陽「そしてお疲れ様」

ありがとうございます!

花陽「みんなとってもよかったよ」

花陽「そしてとっても可愛かった」

花陽「もうみんな仲間だよ」

花陽「これからみんな一緒になって頑張ろう」

花陽「音ノ木坂学院アイドル研究部スクールアイドル レーヴェ」

花陽「わたし達はあなた達を歓迎します」



ようこそ Reve'へ


ことり「2年前を思い出すね」

海未「あの時は観客は一人もいませんでしたけどね」

ことり「でもあとでにこちゃんに聞いたけどμ’sのメンバーはみんなあそこにいたんだって」

海未「そうだったんですか」

ことり「本当に不思議な9人だったね」

海未「希が言うように誰が欠けても駄目だったんでしょうね」

ことり「そうだね」



海未「ところでことり、もう行きますよ」

ことり「ヤンもうちょっと」

海未「覗きは趣味が悪いです」

ことり「だってみんなすごく可愛い」



凛「ことりちゃーん、海未ちゃーん!」

海未「ああ、見つかってしまいました」

亜里沙「園田海未さん確保!」

C「ことりちゃん捕獲!」



雪穂「おねえちゃんはいないけどμ’s創立メンバーとして、Reve'卒業生として何かお言葉を!」

海未「花陽、真姫!」

真姫「何か言ってよ」

凛「お願いしますにゃー」

ことり「うふふふ。ンミチャ」

海未「ああ、もう!」


Reve' の ' はアポストロフィではなくe の上にチョコンとつくアクサングラーブと思ってください
この板でアクサングラーブが表示できるかわからなかったのでアポストロフィで代用しました

コーセーにも付いてるアレやね?

Cのことは勝手に消えたゆきあり同級生のあの子だと思ってる


秋葉原駅前午前7時


穂乃果「というわけで~!」

凛「第1回!」

ことり「μ's同窓会~!」

穂凛こ「いえ~~~~い!」

真姫「朝っぱらからすごいテンションね」

海未「あまり迷惑になることは避けてくださいよ」

にこ「ところで…」


どんな子でも結構でっせ
自分は姿形しーぽん口調はパタリロ意識してますが


にこ「あそこに幼稚園に子供を送り出したあとのママと、バーのママがいるんだけど」

希「」←子供を送り出したママ

絵里「」←バーのママ

真姫「アンタたち…」

凛「ドウシチャッタノォ」

穂乃果「二人とも太りすぎだよ!」

絵里「い、嫌ねぇ…そんなに太ってないわよ…」

希「…」



海未「特に絵里!何ですかその格好は!」

絵里「い、今時練習着で集合って、アリエナイワァ」滝汗

海未「言わなくてもだいたい分かります。大方いつもの練習着が入らなかったんでしょう」

絵里「うっ」

海未「希もシャンとしてください!あなた達は自慢の先輩なんですよ!」

希「うぅ…」



花陽「これは結構重症みたいだね…」

にこ「わたしの予想を遥かに越えてたわ…」

真姫(あの希が言葉も少なく小さくなってる…体は大きくなってるけど)

凛「真姫ちゃんが失礼なこと考えてる気がするにゃ」

真姫「」ビシッ

凛「アイタ!」

穂乃果「とにかく出発しよう!なんとかなるよ!」

ことり(あいかわらずだなあ。その根拠のない自信)

にこ「まったく変わんないわね穂乃果は」




※※※※※


穂乃果「中央線で高尾駅までやって来ました!」

ことり「ここからは?ンミチャ」

海未「バスに乗り換えて30分くらいですね」

凛「合宿を思い出すね~」

にこ「あの二人電車の中で爆睡してたわよ」

真姫「昨日寝てないのかしら?」

絵里「寝たわよ!ちょっと疲れてるだけで」

絵里(言えない…Youtube見ながらちびちびやってたら3時になってたなんて…」

希(言えない…定期スレだけじゃなく神スレが有って巡回してたら3時になってたなんて…)




※※※※※


絵里「バス降りたらなんにもないところじゃないの!こんなんで同窓会できるの!?」

凛「売店と自販機があるだけだね」

真姫「ここからが本番でしょ」

海未「そうです」

穂乃果「第1回!」

ことり「希ちゃんと絵里ちゃんを励ます会!」

花陽「イン…!」

海未「山頂アタックです!」

凛「作詞に来たはずにゃ~~!!」



希「クスッ」

穂乃果「希ちゃんが笑った!」

希「あ、いや、あの時の合宿思い出して…」

海未「絵里はそのジャケット脱いでください。ブラウスはそのままでいいですけど代わりにこのパーカーを羽織って…」

絵里「うぇぇぇ」

海未「それに何ですかこのタイトスカートは!しょうがないですね。わたしのレインパンツを貸してあげます」

絵里「スカート引っ張らないでぇ!」

海未「ちゃんとスニーカーを履いてきたのは褒めて上げます」

にこ「こっちはシュールなことになってるわね」



真姫「大方飲み会のつもりでいたんでしょ」

ことり「こんな早くからやるコンパなんてないよぉ」

凛「凛たちまだ未成年だよ」

にこ「どこかでランチを、とか思ってそうよね」

穂乃果「いよいよ出発だね!」

にこ「希はともかく絵里は鍛え直すのが目的なのよ?」

絵里「えりちかもうおウチ帰りたい…」



※※※※※

ことり「山道に入ったけど…」

穂乃果「これなら楽チンだね」

海未「穂乃果、凛と先頭を歩いていただけますか」

にこ「道分かるの?」

海未「基本的に一本道なので大丈夫だと思います」

凛「海未ちゃんは?」

海未「あの二人を見ながら進みますので、どちらに行くか迷った時は声をかけてください」



絵里「ばーばーばーばーばーばーばーばー」

希「ばーばーばーばーばーばーばーばー」

真姫「ナニコレ1年でこうも体力って落ちるの?まだ全然歩いてないわよ」

にこ「どうやら運動不足だけじゃなくて食生活も生活リズムもメチャクチャみたいね…」

花陽「頂上についたらお弁当だよ?おにぎりいっぱい作ってきたから頑張ろう?」

絵里「花陽のおにぎり…ハラショー…」バーバーバー



※※※※※

穂乃果「急にきつくなったね…」

ことり「ピイピイ」

凛「…」

にこ「ちょっと待ってくれって」

真姫「あの二人がダウンしてるらしいわよ」

花陽「ちょっと休憩する?」



※※※※※

海未「はい、スポーツドリンクです」

絵里「ありがと」バーバーバー

希「…」バーバーバー

海未「体力というより心肺機能が結構低下してるみたいですね」

絵里「面目ない」ゴクゴク

希「スッパ!!」

絵里「薄っす!!」



海未「何言ってるんですか。μ'sの頃は普通に飲んでいましたよ」

 オイシーイ

 アンタレシピカエタワネ

 グレープフルーツトハチミツヲオオメニシテマス

 ツカレタトキハコノイッパイダネー


希「…」

絵里「みんなと同じの飲みたい…」

海未「だから同じものですって」



海未「市販のボトルのドリンクに慣れてしまったのでは?」

にこ「運動してると市販のやつは飲めないのよね、甘すぎて」

絵里「にこ」

海未「このドリンクは花陽たちが作ったものをわたしと現役組3人で協力して担いでるんです。感謝してくださいね」

にこ「は?じゃ、あの子たち2リットル位はリュックに入れてるの?」

海未「ザックです。それにお弁当もですから相当重いと思いますよ」



絵里「もしかして海未のそのやけに大きいリュックは…」

海未「ザックです。わたしはドリンク5リットルとお水を2リットル持ってますね」

にこ「こいつら…化け物か」

海未「これも鍛錬のうちです。ボッカっていうんですよ」

にこ「いや、ただの強力だろ」



※※※※※

穂乃果「着いたー!頂上だー!」

ことり「白いお馬さん可愛い!」

凛「意外と早く着いちゃったね」

真姫「そうでもないんじゃない?来る途中結構抜かれたわよ」

花陽「ゆっくりペースだったもんね」

凛「それでも呆気なかったよ」



※※※※※

穂乃果「着いたー!頂上だー!」

ことり「白いお馬さん可愛い!」

凛「意外と早く着いちゃったね」

真姫「そうでもないんじゃない?来る途中結構抜かれたわよ」

花陽「ゆっくりペースだったもんね」

凛「それでも呆気なかったよ」



にこ「現役組が元気いいのは分かるけどアンタたちも大概ね」

ことり「穂乃果ちゃんとンミチャと毎朝ランニングしてるし」

花陽「ホントに?通りで」



絵里「」コヒューコヒュー

希「」フヒーフヒー

海未「お二人ともよく頑張りました。お昼ごはんにしましょう」

穂乃果「やったーお弁当だー」

凛「待ってました!」



海未「真姫、あの店に席の確保と、なめこ汁9人分注文してきてくれませんか」

真姫「海未がわたしを頼ってくれた!行ってくる!」

にこ「ずいぶん海未LOVEねえ」

花陽「嫉妬ですか~」

にこ「違うわよ」

凛「去年から急に仲良くなったよね、あの二人」



絵里「こんな所まで来てなめこ汁ってなんだー。唐揚げ食わせろ」ヒーヒー

穂乃果「バテバテなのに欲望は奥深いね。絵里ちゃん」

海未「有名なのはお蕎麦らしいんですがここのなめこ汁は絶品ですよ。食べてみればわかります」

絵里「お願い…大根サラダ追加で…」

凛「これ半分意識ないよ」

にこ「意識なくて出てくる注文が居酒屋メニュー…」



希「海未ちゃん…もうちょっとドリンク飲ませて…」

海未「いいですよ。はい」

希「ありがとう…」

希(やっぱりや。ものすごく薄いし、酸っぱい)

希(あの頃毎日飲んでたんに今こう感じるいうことはアタシの味覚が変わった言うことやんな…)

希(あの頃と何が変わったんやろか。いや、変わってしもたんやろか)

希(わからないよエリち)

絵里「ラビオリでも可」



※※※※※

にこ「現部長挨拶を」

花陽「ではみなさん、お集まりいただきまして…」

穂乃果「堅苦しい挨拶はなしにしようよ」

花陽「そうだね。天気もいいことですし、今日は大いに盛り上がりましょう!いただきます!」

 イタダキマース



希「なんやこのなめこ汁、めっちゃ旨いやんけ!」

ことり「うわ、ビックリした」

真姫「ホントだ…すごく美味しい…///」

にこ「真姫、なめこ汁は陣馬に限るって?www」

花陽「胡麻が振ってあるのは中身は昆布です。梅が入ってるのはユカリが振ってあるから絵里ちゃん気をつけてね」

穂乃果「はぁぁおにぎりになめこ汁…幸せだよぅ…」



凛「凛は卵焼きときんぴら作ってきたよ!みんなもどうぞ?」

絵里「凛お料理するようになったの?」

海未「去年からですね。真姫は何か作りましたか?」

真姫「わ、わたしは…蓮根と鶏肉の煮物を…」

にこ「渋い…これ昔の真姫なら考えられないわね」

真姫「イイジャナイ!量作ろうとするとこういうモノのほうが楽なのよ」

ことり「去年花陽ちゃんの提案で練習してたけど今ではみんなだいたいなんでも作れるね」

希「なんなんやこれ!美味しすぎるやろ!」

ことり「」ビクッ

凛「希ちゃん」



希「どないなっとんのや。だいたいおかしやろ」

穂乃果「ど、どうしたの希ちゃん」

希「ここ標高何メートルや。800ちょっとやろ。そんなところにまで水とお弁当さんとぎょうさん荷物運んでんねんで」

希「どないしてこんなに美味しくなるんや」

希「ウチ何もしてないやん…」

希「アタシが何したって言うのよ。何もしてないよ。馬鹿!」

 ……



海未「希。落ち着いてください」

にこ「やっぱり何かあったのね」

にこ「大学デビュー失敗くらいで引きこもりになるアンタじゃないのはみんな知ってるわよ」

凛「何も言わなくていいよ。でも、美味しいお味噌汁が冷めちゃうよ」

希「…ごめんな。今はご飯タイムやったな。こんな美味しいご飯ウチも久しぶりやわ。…堪忍や」

絵里(ワタシ空気チカ…)ハラショー



※※※※※

穂乃果「さて出発しますか」

絵里「(´・ω・`)」

希「帰るんやないの?」

海未「まだまだ明るいですしこれからが本番ですよ」

真姫「ひとまず希を励ますのは成功したわけだけど…」

絵里「(*゚∀゚)」パァッ!!

花陽「もっともっと元気になって貰わないと困ります!」

絵里「(´・ω・`)」



凛「これから高尾山までずーっと歩いて行くんだよ」

ことり「スピリチュアルスポットの宝庫だよ」

希「高尾山…」

希「ウチタコさん見たい…」

穂乃果「見に行こうよ。おっきな杉の子も」

海未「杉の子って…ご神木に対して失礼では?」

 アハハハハハ



※※※※※

にこ「なに百面相してんのよそこのサウナスーツ」

絵里「にこ・・・」

にこ「もっとかまってもらえると思ってたかもしれないけどアンタの目的はダイエットなんだからこれから地獄かもよ?」

絵里「(´・ω・`)」


>>83
ごめんその子あとで出てくるわ
ゆきあり同級生って俺の知らない作品かと思ってた

投下はもうちょい後で


一方その頃…1


雪穂「同窓会って聞いたから出かけるのはお昼ごろだと思っていた時期がわたしにもありました…」

雪穂「でも起きてみたらもうお姉ちゃん出かけた後だった…」

雪穂「わたしより先に起きるなんてあり得ません」

雪穂「せっかくついていこうと思ってたのに」

雪穂「なのでお姉ちゃん所蔵のマンガ本を巻数バラバラにして嫌がらせしてやる!」

雪穂「アハハハハハ」

雪穂「…」

雪穂「すでにバラバラだし…」



一方その頃…2


亜里沙「同窓会って聞いたから以下略」

亜里沙「せっかく略」

亜里沙「なのでお姉ちゃんの部屋でトレジャーハント!」

亜里沙「…」

スミノフダブルマグナムボトル「もうワイはカラやで」

亜里沙「 ハ ッ ラ ッ シ ョ ー 」



一方その頃…3


Cちゃんとマキマキチームは部室でお疲れ様ティーパーティ中

先輩暴露話で大いに盛り上がる

以来3チームの中で真姫のチームが突出したチームワークを見せることになるが

真姫はその理由を知る由もないし

長らく他の上級生にも謎と言われる珍事に発展する



縦走路にて


ことり「またここにもお茶屋さんがあるね」

海未「このルートは食い倒れ縦走路とも言われていますからね」

登山客A「こんにちわ~」

登山客B「おやおや可愛いパーティだね」

真姫「ありがとうございます」

穂乃果「こんにちわ~!」



希「こんニチワ」

凛「登山では挨拶はマナーだよ。もっと大きな声で!」

希「うん」

絵里「ハラショー…」ゼエゼエ

花陽「登りの時と違って尾根伝いだから楽だね」

にこ「ハラショーは挨拶じゃないでしょ」

にこ「ほら絵里、手を出して」

絵里「ありがとうにこ」

花陽「ずるい!絵里ちゃん」



海未「みなさんちょっと止まってください」

真姫「ストップよ凛」

凛「わかった」

穂乃果「どうしたの?」

海未「後ろからトレランが来ます。道を開けてください」

ことり「トレランて何?ンミチャ」


海未「トレイルランナーです。山を走る競技ですね」

穂乃果「こんにちわ~わ、早い」

トレイルランナー「こんにちわ」ヒュン

凛「かっこいい!」

海未「…」

海未「ッチ」

真姫「海未その顔はいけない」



※※※※※

絵里「あまり去年のことは亜里沙に聞いた以外は知らないのだけど」ヒーヒー

絵里「海未と真姫って何かあったの?随分仲いいみたい」ウヒェー

海未「前にμ'sでユニットに分けたでしょう。あの時のように三つにユニットを分けたんです」

真姫「私と海未と雪穂、花陽とことりとC、で穂乃果と凛と亜里沙ね」

にこ「かえって効率悪そうなんだけどね」

真姫「効率だけで考えたらそりゃあね…」



真姫「でもこれが大正解」

絵里「どうして?」

真姫「私と花陽、それに今の2年組のレベルが格段に上がった」

絵里「?」

花陽「特に真姫ちゃんだね~」



にこ「わからない?練習の組み立て方や計画力が上がったのよ」

にこ「去年のままでいいんだったら効率重視でもいいけどこの子たちには来年がある」

にこ「ウチの部には専門の顧問もコーチもいないのよ」

絵里「あっ」



海未「すごいんですよ絵里。今年の1年は」

絵里「そんなに?海未が褒めるほど?」

花陽「1週間も頂けたらノーブラでもスノハレでも1年生だけで演技してみせます」フンス

絵里「冗談でしょう。結構難しいわよ」

真姫「しかもわたしたちの文化祭野外ライブよりうまくやってみせるわ!」

花陽「そういう風に基本ステップから何から育ててますから!」

 トオクデホノカノコトヲバカニシテルキガスルー

 キノセイダヨホノカチャン



にこ「ユニットごとの練習でできないことを洗い出し、合同練習で確認して、目標と指針を設定する。悪くないやり方だわ」

海未「真姫の進歩が著しかったですね」

真姫「ソレホドデモ…あるわね///」テレテレ

花陽「今の2年生も今年になってすぐリーダーシップ取れるようになったしねえ」

絵里「えっとつまりメンバー全員の欠点を見えやすくした、ってことで良いのかしら」



にこ「そんなところだと思うわ。ほら、あれよ。9人より3人のほうが迷子になりにくいっていう」

絵里「ああなるほど。さすがにこね。その例え」

花陽「姉妹多いですもんね」

にこ「そのシステムがうまく運用するのも各々の技量によると思うけど」

にこ「あの当時からうまくいってたらμ'sの留学騒ぎもなかったかもね」

 ピイッ

 ホラホラコトリチャンアソコキレイダヨー



海未「実はこの発案は真姫なんですよ」

絵里「へえ」

真姫「絵里もこのパーフェクト可愛い真姫ちゃんをもっとほめていいのよ?」

海未「本当に真姫はよく成長しました。それでこそ自慢の後輩です」

真姫「///」テレーーーー

絵里「プラスマイナスゼロって気がするのだけど」

花陽「…」



※※※※※

花陽「真姫ちゃん、真姫ちゃん」ヒソヒソ

真姫「何よ」ヒソヒソ

花陽「盛りすぎだよぉ。久しぶりにみんなと会えて嬉しいのはわかるけど」ヒソヒソ

真姫「なっ…そうかしら///」ヒソヒソ

花陽「うん。これからは普通でいいよ」ヒソヒソ

真姫「わかった///」マッカ



※※※※※

 ウミチャーン

絵里「何かしら」フウフウ

にこ「どっちの道か聞いているみたい」

海未「う~ん…絵里、大丈夫ですか?」

絵里「うん。頑張る。でもちょっと暑いかな」

海未「ではパンツの裾口のジッパーを開けてください。ポケットのジッパーも。ベンチレーションの代わりになりますから」

絵里「ほんとだ。涼しい」

海未「巻道ではなく直進してください。あと凛、ペースを少し落としてください。歩幅半分です」

 マッスグダッテー

 ワカッター



※※※※※

凛(もっとゆっくりって指示が出た…歩幅半分?絵里ちゃんたちが遅いから?)

凛(違うかな。ここに希ちゃんもいるし、多分この指示は凛に宛てたものだよね…)

凛(凛のペースが速い?早く走ったりするのはいくらでも練習したことあるけど遅くする練習はしたことなかったな…)

凛(登山って面白い)



※※※※※

海未「凛はやっぱり凄いですね」

真姫「何が?」

海未「ちょっと指示しただけなのにもう登山家の足運びをしています」

花陽「見てわかるの?」

海未「わかりますよ。街中と山の中では歩き方が違います」



絵里「にこ。凛って凄いの?」

にこ「何がよ。アイドルの話?凄いわよ」

にこ「前にツバサさんに全国レベルだって褒められたでしょ」

絵里「でもそれは…」

にこ「最後まで聞いて。あの時は全国レベルしかもバネの話。今は全国トップレベルアイドルよ」

花陽「ソロ曲とかやりたいよねー」

真姫「凛嫌がるのよね」

にこ「アイドルなんてやっててよかったのかしら?あの子ならどんなスポーツでもいいとこ行けそうな気がする」

花陽「もし凛ちゃんがあのまま陸上部に入ってたとしても…」

花陽「全国レベルまで行けたかなあ、と思います」

真姫「同感」



花陽「凛ちゃんはあまり変わってないから…」

花陽「今でも自分にちょっと自信がないんですよ」

真姫「みんなと一緒の方がいいっていつも言うものね」

海未「私には可能性の塊みたいに見えるんですけど」

絵里「海未?人は見た目と運動能力ばかりじゃないのよ」ドヤチカ

にこ「ウザー!!あんたが言うな大賞!このサウナスーツ!」

 ドッ



※※※※※

穂乃果「後ろのほうで笑い声が聞こえるけど…何この道?登りばっかじゃん!」

ことり「結構歩いてるからきついね」

凛「希ちゃん大丈夫?」

希「さっきよかだいぶマシや。ありがとな」

希「多分巻道ちゅうのを通らんと登ってきてるから峠に入っとるん違うかな」

穂乃果「海未ちゃんの嫌がらせかあ!?」



凛「後ろのグループには絵里ちゃんがいるからそれはないと思うよ」

希「せやな。えりちとウチが足引っ張ってるんやな」

凛「あ、別にそういうつもりじゃ」

希「わかっとる。ウチもそんなつもりやあらへんよ」

希「でもさっきの指示、穂乃果ちゃんやのうて凛ちゃんに出したやろ」

凛「うん」

希「多分そういうことやんな」



ことり「あ、いつもの希ちゃんぽい~」

穂乃果「ほんとだ!希ちゃんだ!」

凛「失礼だよ~」

希「フフフ」

ことり「湖が見えるよ~」

穂乃果「休憩する?」

凛「どうする?希ちゃん」

希「もうちょっと頑張ろう。ウチなら大丈夫」

穂乃果「無理しちゃ駄目だよ」

凛「!そうか、わかったかも」

ことり「何が?」

凛「なんでもない!」



※※※※※

凛(無理しちゃ駄目なんだ)

凛(無理させちゃ駄目なんだ)

凛(ゆっくり、歩幅半分)

凛(かならず頂上に着くんだ)

凛(当たり前のことなんだ)

凛(深く考えることなかった)

凛「登山って結構楽しいね!」



穂乃果「やっぱりちょっときついよ~」

ことり「わたしは楽しいよ?」

希「穂乃果ちゃん。凛ちゃんの後ろについてみ」

穂乃果「凛ちゃんの後ろ?」

希「せや」

希「だいぶ違うで?」



※※※※※

希(面白そうなことに飛びついていく穂乃果ちゃん)

希(お手本を見せる凛ちゃん)

希(ことりちゃんは二人のフォロー係やね)

希(あの時の9人みたくうまくまとまっとる)

希(あの笑い声からすると後ろのメンバーも上手くやっとるやろ)

希(にこっちか。真姫ちゃんもええキャラやったな)

希(心配はえりちだけど)

希(海未ちゃんなら任せて大丈夫やろ)

希(ホンマみんなありがとな)



※※※※※

希「レーヴェって誰がつけたん」

穂乃果「真姫ちゃんだよ」

ことり「フランス語で夢って意味だっけ」

希「それレーヴェちゃう。レーヴや」

ことり「そうなの?」

希「あ、いや、ウチもフランス語は第2外国語でちょっとやったくらいやし…その、あまり出席してへんし」



凛「μ'sで…」

希「うん?」

凛「一番良く出てくる言葉なんだって。夢って言葉」

穂乃果「叶え!わたし達の夢!」

ことり「夢の扉いつも探し続けて」

凛「夢を見ることとか、なんとかって意味があって、わざとレーヴじゃなくてレーヴェにした…って聞いてるよ」

希「なんとかってところが重要じゃないんかな」

凛「いじわる~」

穂乃果「でもいい名前だよね」

希「せやなあ」



希「雪穂ちゃんはどんな子なん」

穂乃果「わたしの妹だよ」

凛「それはそうでしょ」

ことり「可愛いよ。歌もすっごい上手」

希(あれ?このメンバーじゃ聞きたいこと聞き出せない?)

凛「部をまとめるのが上手で…書類作りはかよちんより早いね」

希「お?」


凛「まだ知らない人や大勢の前だとあがっちゃうかよちんについて渉外に行ったり。あ、今年になってからそういうことは任されてるんだっけ」

希「しっかりものの妹で良かったな、穂乃果ちゃん?」

穂乃果「比べるなんて悪趣味~」

ことり「雪穂ちゃんは亜里沙ちゃんが大好きなんだよ」

ことり「亜里沙ちゃんがすっごく歌もダンスも上手になったから最大限力を発揮できるように頑張ってるって感じかな」

凛「そう、そんな感じ」



希「じゃあその亜里沙ちゃん」

ことり「亜里沙ちゃんかあ…」

穂乃果「今じゃレーヴェのツートップセンターだもんね」

ことり「入ってきた時はまだあんなに背も高くなかったよね」

凛「うん。今では絵里ちゃんより大きいね」

ことり「バストもね」キャー

穂乃果「ことりちゃんのえっちー」キャー



希「ということは凛ちゃんよりも背ェ高いんか」

凛「高いよ。レーヴェで一番目立つよ。ファンレター数ナンバーワンだし」

希「そら、クォーターやもんなあ…」

穂乃果「でも英語は苦手っていうwww」

希「ほんまかいな」

ことり「ロシアのクォーターであって英語圏じゃないから」

希「言われてみればそうや…えりちは猫かぶっとったんか…」

凛「それはないよwww普通に勉強しただけだってwww」



ことり「ことりのおすすめはぁ、Cポン!」

希「もう一人の2年生やな」

ことり「いつもね、頭にお団子結ってるの。可愛いよ」

穂乃果「メイクとヘアメイクは全部任せちゃってるね」

凛「あの子はバランス感覚がいいの」



希「ダンスが上手なんか」

凛「平衡感覚じゃなくて…なんだろう、あっちが下がってきたなーと思ったら、上げに行ったり、機嫌悪そうだなーって思ったらお菓子持って行ったり」

希「なるほど…」



穂乃果「凛ちゃん、みんなのこと見てるね…」

ことり「そういうバランス感覚は凛ちゃんも持ってるよね」

凛「え?凛?///」

穂乃果「うん。去年は結構救われたよ」



ことり「そう、だったね…」

ことり「Bちゃんがやめちゃった時も先に凛ちゃんが気がついて、凛ちゃんたち3人で謝りに行ったんだよね」

穂乃果「いつもそういうことは凛ちゃんが真っ先に気がついてたよ」

穂乃果「わたしは駄目だったなあ…ホント周りが見えなくて」



希「そのBちゃん言うんは?」

穂乃果「練習についていけないって…やめちゃった子」

凛「凛のせいなんだ」

ことり「そんなことないよ」

穂乃果「うん、そんなことないよ?」

凛「凛が何にも考えず突っ走っちゃったから…」

穂乃果「突っ走るのは穂乃果の専売特許だよ」

ことり「凛ちゃんいつも自分のせいにする。よくないよ」



凛「違くて…」

希「多分凛ちゃんが言いたいのは何となく気がついていたのに何もできなかったことを後悔してるんじゃないかな」

ことり「…」

希「その失敗は次せんといいやん」

ことり「Bちゃん、ちゃんと私たちのこと応援してくれてるよ」

ことり「Bちゃんが一番好きなのは凛ちゃんなんだよ」

凛「うん…だから余計に寂しいの」

希「優しなあ。会いに行ってあげたら?」

凛「そうする」


もうちょいだけ投下


※※※※※

真姫「Bがやめるかもって言い出したのは凛なんだけど」

真姫「気がついた時わたしたちじゃ何もできなかったのよね」

花陽「花陽たちができたのは励ますこととか慰めることぐらいで」

花陽「じゃあ、どうする?って言われたら…」

花陽「穂乃果ちゃんがあとは脅してみる?って…」

絵里「脅す?脅すの?」

海未「おそらく何も考えず口に出してしまったのでしょう。穂乃果らしいといえばらしいのですが…」

にこ「もう手はない。そんな最後通牒に聞こえたでしょうね」



花陽「あの時の凛ちゃん見てられなかったな…」

花陽「絵里ちゃん覚えてるかな?2年前のオープンキャンパスの時亜里沙ちゃんと雪穂ちゃんともう一人見に来てくれてたよね」

絵里「え?そうだったかしら?」

花陽「その時のAちゃんもやめた後だったから凛ちゃんかなりきつそうだったんだ」

絵里「Aって子もついて行けなかったの?」

海未「あの子は…体が弱かったみたいです」

真姫「仕方なかったのよね」

にこ「…」



花陽「でも立て続けに辞めていっちゃたから、凛ちゃん気にしてるんだと思うな」

海未「その後Aはことりを手伝って衣装のデザインなんかもやってくれています」

海未「もともとそういうものに興味があったらしく、ボラララの衣装に惹かれてアイドル研に来たみたいですし」



絵里「去年は始めの頃はたくさん人が入ったのよね?」

花陽「仮入部の時点で25人だったかな?」

真姫「そう。私たちはもうμ'sは名乗りませんって言ったら半分に減ったけど」

真姫「そのあと花陽がアイドル研にはマネージャーは置きませんって言ったらまた半分に減って」

真姫「花陽の考えたスタートダッシュ計画でまた二人減って…」

真姫「今の3人が残ったわけ」



海未「あのマネージャーの件は良く考えましたね、花陽」

にこ「どういうこと?」

海未「ただの取り巻きでした」

にこ「あー。グルーピーか」

海未「辞めたとは言っても部室に出入りするようになったので部室は部外者立入禁止にしたんです」

花陽「ちびしすぎる…!何もかも!」

海未「いえ、練習の妨げになるだけでなんのメリットもありませんでした」

海未「あの子たちがマネージャーをやっても花陽の負担は変わらなかったと思います」

絵里「海未らしいわ…」



花陽「部外者を追い出すのが海未ちゃんと真姫ちゃん」

花陽「この二人が対照的で面白くて」

にこ「その辺がいまいちわからないんだけど」

花陽「練習に触ります。部外者は退出してください!」←海未のマネ

花陽「その代わり次のライブで良い席を取るわよ。応援してね☆彡」←真姫のマネ

花陽「これで引き下がらない子はいなかったという…」



真姫「ヤメテ!」

絵里「wwwwwwww」

にこ「わかった!」

海未「?何がです」

にこ「真姫ったら『後輩なんていないほうがいい』って言ってたけど、その実後輩大好きちゃんね!?」

花陽「そうそうwww。デレデレしちゃってぇ。可愛いんですよぉ」

真姫「ヤメテッタラ///」



真姫「イイジャナイみんな可愛いんだもの…」

絵里「悪いことじゃないわよ。可愛いんだもの」

にこ「そうよ。可愛いんだもの」

花陽「幸せだなぁ。可愛いんだもの」

真姫「もうやめて~///」

海未「こ…」

真姫「海未だけは言っちゃヤ!!」

海未「グハッ」


しもたトリ晒してもうた

トリ晒しちゃったので新トリテスト


※※※※※

海未(小仏峠を通過しましたね…)

海未(凛の判断でしょうか)

海未(でもそろそろ休憩が必要ですね)

海未「真姫、伝令をお願いできますか?」

真姫「いいわよ?何て?」

海未「次の巻道を右へ登って一丁平方面へ。そこでみんなで休憩しましょう」

真姫「わかった」

海未「その後は前の4人と一緒に行ってもそこで待っててくれても構わないので」

海未「走らないでくださいね。早足程度で。怪我にだけは気をつけて!」

 ワカッテルー



絵里「海未は普段から山に登るの?」

海未「時々ですが、良い鍛錬になりますので」

にこ「」ジトー

絵里「」ジトー

花陽「海未ちゃん…」

海未「な、なんですか」

にこ絵里「結局鍛錬かよ!この体力バカ!」



一丁平にて


凛「おーい!」

穂乃果「待ってたよ~」

花陽「お待たせしましたぁ~」

にこ「ほら、絵里」

絵里「遅れて、ごめ」ヒーヒーフー



希「ビゴッヂー」ブワッ

にこ「希どうし…うぐっ」ダキッ

希「ジンバッ…ガゲ…ゴベ…」ギュムギュムギュム

にこ「くっ苦しっ…オオウアハウ」ミシミシミシ

希「アギガ…ベール…あり…」ググググ

にこ「ハッ・・・ハッ・・・ハッ…おは」キュー

花陽「せんぱーい!!」

絵里「にこ!?」

凛「にこちゃん!」

希「堪能した」



※※※※※

 「…!……!」穂乃果とことり爆笑中

海未「悪ふざけにも程があります」

希「すんまへん」

海未「だいたい今回は大したことがなかったから良かったようなものの…」クドクド

希「いや~なんかにこっち見たら涙出てもうて恥ずかしくて抱きしめたはいいけど、途中で我に返ってしもたん」

絵里「だからって…」

凛「かよちんはにこちゃん膝枕して幸せそうだね」

花陽「最……高……っです!」ナデナデ

真姫「もう少々お待ち下さい」



※※※※※

穂乃果「このおまんじゅうは穂乃果作だよ」

凛「美味しい!」

海未「飲み物がスポーツドリンクというのも味気ないですが」

絵里「いや、美味しいわよ。しばらく忘れてた味だわ」

にこ「それ、薄いんじゃなかったの?」

絵里「おまんじゅうの話よ!」

真姫「でもお茶が欲しいわ~」

海未「すみません。ストーブがあればお湯くらいわかせるのですが」

ことり「ここは火気厳禁なんだね」

花陽「一応国立公園内だもんね」



希(……)







希「凛ちゃん」

凛「なあに?」

希「ウチ女神やめる」

穂乃果「うそ!?希ちゃんて女神だったの!?」

真姫「イミワカンナイ!!」

にこ「えっ」察し

ことり「あっ」察し

花陽「うぅ」察し

海未「?」

絵里「?」

穂乃果「もったいないよ!やめちゃうなんて!!」



凛「よくわからないけど希ちゃんがそう言うならいいんじゃないかな」

希「おおきに。そう言ってくれる思うてた」

にこ「絵里、アンタ希と同棲しなさい」

絵里「えっ」

花陽「決まりですっ!もう決まり!」ダレカタスケテー

ことり「そうだよ!それがいいよ!」チョットマッテテー

絵里「ええええっ!」

にこ「希を監視しなさい。何としても女神の降臨を阻止するのよ」

絵里「女神の降臨を阻止…」



にこ博士「いい?絵里。何としても女神の降臨を阻止するのよ!」

絵里「はいっ」

海未三佐「行きなさい!絵里!音ノ木坂学院のために!なによりあなたのために!」

花陽「真姫。これでいいんだな」

真姫「」ニヤリ

希「ファーwwwwファーwww」

 タスケテーホノカチャーン

 コノーコトリチャンヲカエセー

リ凛「」←セリフが思いつかない



花陽(とか思ってそうだよ)

ことり(とか思ってるよねえ)

にこ(とか思ってるわね)

絵里「えりちかやる!希と同棲する!」

絵里(なんだかかっこいい!おまけに亜里沙の目を気にしないで飲める!一石二鳥チカ!)



希「ウチは別にええけど」

にこ「ならまかせるわ。家賃は二人で払うこと。ちゃんと話しあいなさいよね」

希「わかった」

絵里「任せて」キリ

にこ「あと希も絵里がこれ以上飲まないように監視すること。これで一石二鳥ね」

希「うん。えりちのためや」

絵里「えっ」



にこ「絵里が飲みそうになったら…」

希「飲みそうになったら?」

にこ「ワシワシMAXを許可する!」

希「サー、イエッサー!」

絵里「ええっ」



高尾山山頂


希「着いたね…」

凛「うん」

真姫「もう夕方ね」

花陽「うん」

穂乃果「疲れたね」

ことり「うん」



にこ「さて次は仕上げね」

海未「そうですね」

絵里「」バテチカ

海未「さあ、みなさん。乾杯しましょう」

絵里「いいわね」キリチカ



花陽「カップは回りましたか?」

海未「水分補給用のシェラカップでアイドルぽくもありませんが」

穂乃果「そんなの関係ないよ!」

真姫「そうね。挨拶はどうする?」

絵里「私がやっていいかしら」



ことり「絵里ちゃん!」

にこ「絵里!」

花陽「絵里ちゃん!」

凛「絵里ちゃん!」

海未「絵里!」

穂乃果「絵里ちゃん!」

真姫「エリー!」

希「えりち…」



絵里「第1回同窓会の成功とμ'sのみんな、Reve'の後輩たち。この夕焼けを祝して…」

絵里「乾杯!」ウラー

   乾杯!






絵里「薄っす!!」







中央線車両内


絵里「今年は新入生何人くらい入ったの?」

にこ「はじめは20人位だったって聞いてる」

絵里「やっぱりアレだったの?グルーピー?」

にこ「らしいわね。半分近くがマネージャー希望だったみたいだし」

希「それで残ったのが今の11人なんや」



海未「そう言えばよく脱落者が出なかったですね」

花陽「他のメンバーと自主練してたみたい」

真姫「凛が練習のやり過ぎでどこか壊しちゃうんじゃないかって心配してたわ」

海未「そうですか…でも口は出さなかったんでしょう?」

真姫「そりゃあ…まずいと思ったら止めてたけど」

花陽「無事にライブが終わって本当に良かったよぉ」

凛「にこちゃんが…」



にこ「ギクッ」

凛「手を回してくれたんだよね」

海未「本当ですか?」

真姫「いつの間に…」

花陽「どういうことですか?」

にこ「花陽恐い恐い」

にこ「何で凛は知ってるのよ!メールで相談されたからアドバイスしただけよ」



真姫「何て?」

にこ「銭湯に行って自分の裸見ろって…」

海未「はあ!?」

凛「そんな嘘が通ると思うのかこのニコチンが」

にこ「本当だってばぁ…」

花陽「信じます!」

にこ「あ、ありがと」

真姫「証拠の提示を要求するわ!」

にこ「本当よ~花陽助けて~」



花陽「矢澤先輩を泣かす輩は例え真姫ちゃんであろうと…」

花陽「この花陽が相手です!」ドドン!

真姫「…」

海未「…」

海未(これ花陽本人ですか?)ヒソヒソ

真姫(だから言ってるデショ。鬼の小泉って…)ヒソヒソ

凛(久しぶりに見た…熱血かよちん可愛い)

ことり「zzzzz」

穂乃果「zzzzz」



ある日のメール


差出人:L
件名:
本文:練習が辛いです

(その数時間後)

差出人:矢澤にこ
件名:Re:
本文:一度スーパー銭湯みたいな大きなお風呂屋さんに行って大きな鏡の前で自分の裸を見てみなさい
   そうしたらかならず返事をすること



(翌日)

差出人:L
件名:行ってきました
本文:こんな私に返信してくださって感激しています
   今日部活の終わりに御茶ノ水まで足を伸ばしてお風呂屋さんに行って見ましたが意味がわかりません

(その日深夜)

差出人:矢澤にこ
件名:Re:行ってきました
本文:その裸をしっかり覚えること。
   今あなたは肉体改造中なの。どうせ膝抱えて辛いようとかウジウジ考えてたんでしょ?
   そんなこと考えてるんならこれからどんどん素敵になっていく自分をひとつひとつ確かめて。
   まずは自分のために頑張りなさい。自分の成長を自分で確認しなさい。楽しいわよ?
   どうしてもうまくいかない時は周りを頼ること。
   かならずあなたの力になってくれるから頑張って

L「…」←適当な慰めメールが来ると思ってたらガチアドバイスが来て感動している


ふむ

これから鬼のようにオリキャラが出てくるので少し整理します
(基本会話は一部しかありませんが)

2年
  A:退部済(ゆきあり同級生・衣装製作協力者)
  B:退部済
  C:現部員次期副部長

1年
 キーボード左から
 QWERTYUIOPL
 
 この順で11人
 ダンスセンスは左から順に高い
 歌唱力は逆に右から高い

あと後出しはいやなのでこんな設定で書いてます

ラブライブ…年を跨いだ大会制度や、ランキングのものだけが出場するシステムに疑問の声が上がり
     前年より9月初旬をメイン大会とする年一度の開催に決定
     制式ラブライブ第一回となった前年の優勝者こそが真の王者と思われるようになり
     その第3回の優勝グループA-riseは人気を不動のものにした
     予選システムは全国60箇所の地区予選を勝ち抜いたグループが本戦出場となる
     第一予選:選定委員会による20チーム勝ち抜け(動画審査・地域による出場数可変)
     第二予選:選定委員会と人気投票による4チーム勝ち抜け(動画もしくはライブ審査)
     最終予選:人気投票による1チーム勝ち抜け(ライブ審査)
     本戦:人気投票と有識者評価ポイント合算による総合評価(ライブ生中継審査)




にこ「なんか部室が荒れてるわねえ」

花陽「もうすぐ中間テストですから」

にこ「ああ、そんな時期か…」

真姫「今でもやってるのよ。赤点ライブ出場禁止」

にこ「マジで!?」

真姫「花陽がどうしてもって」

花陽「わたしたちはアイドルの前に高校生ですから!それにあの時の理事長の言葉は堪えたし…」



花陽「でも凛ちゃん赤点取らなくなったよね」

真姫「わたしが凛と一緒に勉強してるのよ」

にこ「意外ねえ」

真姫「リーダーの教科書を一緒に音読してるだけなんだけど」

真姫「凛は勘がいいから構文さえなんとなくでも覚えていれば助詞の間違いなんかもすぐ気がつくのよね」

真姫「わたしも発音の練習になるし」



真姫「あと一つ…」

にこ「何よ」

真姫「凛の英語嫌いを克服する方法…」

真姫「英語の歌を歌わせること!」ドン!

花陽「アレって凛ちゃんのためダッタノォ」



にこ「あーっ女王様!」

真姫「そう!」

花陽「受けました~先生方とか年配の人に!」

にこ「ウチの事務所でも音楽プレイヤーに入れてる人いるわ」

にこ「だいたい『愛にすべてを』なんて邦題つけるからややこしくなるのよ」

花陽「オリジナルジャパンリリースではこのタイトルです」フンス

にこ「そうなの?」

真姫「前列のウチの生徒の子たちはキョトンとしてたけど」

真姫「保護者とか先生方がいる後ろの方の席でね、どよどよっと・・・」

花陽「快感でしたぁ~」



真姫「雪穂の高音がなかったらできなかったわね」

花陽「今年もやろう!なんたって人数多いし!合唱パート多いし!」

にこ「見たい…でも時間取れるかどうか…」

真姫「ちゃんと動画データは送るわよ」

にこ「アンタまだわかってないのね~ナマで見たいの!」

花陽「ライブはナマに限りますよね~」



にこ「で?アンタたちはこんなとこで油売ってて良いわけ?凛は校外ランニング行ってるんでしょ?」

真姫「マキマキチームはクエン酸と果物の買い出しとスポドリの今週分作成係。わたしいなくてもできるし」

花陽「矢澤先輩が来てるのにウェイトなんてやってられません!」

にこ「ダウト~!ホントは花陽チームは何やってるの?」

花陽「…」

真姫「本当よ…」

にこ「え?」

真姫「お花さんチームは今陸上部と一緒にウェイトトレーニング中…」

にこ「花陽…」



にこ「見損なったわ…」

花陽「矢澤先輩…」

にこ「今すぐ行ってみんなに謝ってきなさい。そしてキチンとトレーニングすること!サボり癖はあとに響くわよ。ダッシュ!」

花陽「はいいいいぃぃ!」ダダダ

にこ「…」

真姫「ねえ、厳しすぎない?」

にこ「花陽最近変じゃない?」

真姫「そうかしら」

にこ「もう役目は終わったみたいな態度なのよね」

にこ「なにもなきゃ良いんだけどね」



※※※※※


花陽「戻ってきたら先輩の影も形もないという…」

凛「ええ~にこちゃん来てたの?」

 ニコチャンキテタノ

 アイタカッタナァ

 アンタホントニニコチャンスキネ

花陽「夢だったのかぁ!幻かぁ!?」

真姫「少し落ち着きなさい」

雪穂(泣きながら謝って更に筋トレで涙目の部長はかなり目福でした)

真姫「お土産のシュークリームおいていってくれたから少し休憩しましょ」



凛「17個も?買ってくれたの?現役アイドルお金持ってるなあ」

雪穂「お礼しなきゃね(って何をすればいいんだろ)」

亜里沙「ハラショー…(ハラショー…)」

C「さすが女子高生の好物を知ってますなあ!(嬉しくて涙でそう)」

 オイシーイ

 ヤッパリニコチャンハテンシダ

花陽「ううぅ、しょっぱいよぉ・・・」

真姫(にこちゃんの気のせいよね?あとで凛にカマかけてみよう…)


※※※※※


真姫「さてみんな、今日の練習お疲れ様です」

 オツカレサマデスー

真姫「軽く今後の予定を確認してから解散にするわね」

真姫「まず中間考査ね。赤点の人は次期考査までライブ活動禁止。頑張ってね」

真姫「その次はオープンキャンパスがあります。レーヴェとしては初の全体参加イベです」

真姫「と言いたいところだけど。今回は人数が多いので花陽とわたしが抜けます」

真姫「袖口じゃなくて客席からあなた達の出来不出来をチェックするから気を抜かないように」

真姫「その後は運動部の応援ね。これも全体参加。陸上部、水泳部、ソフトボール部の試合応援が決まっています」

真姫「暑くなりそうだから持っていくスポドリの量を確認しておくこと」

真姫「あと何かあるかしら」

雪穂「いえ、大丈夫だと思います」



真姫「花陽」

花陽「何?」

真姫「何じゃないわよ。何かないの?」

花陽「うん、わたしからは何も…」

真姫「そう」

真姫(何よお、にこちゃんにあんな事言われた後だし気にしちゃう)

雪穂「では解散にしましょう。今日の鍵担当は…」

 オツカレサマデシター



※※※※※


凛「なんで今日も真姫ちゃんの家で宿題なのぉ」

真姫「うるさいわね。凛の家だと花陽に筒抜け(のような気がする)なのよ」

凛「かよちんに秘密なのぉ」

真姫「そういうわけじゃないけど」

真姫「ああもう、率直に聞くけど最近花陽におかしなところ無い?」

凛「かよちん?」

真姫「そう」

凛「これといって変わったことは…」

真姫(ホッ)

凛「スクールアイドルは辞めちゃうかもだけど」

真姫「は?」



凛「ここのところ管理運営は雪穂ちゃんに任せっきりだし」

真姫(どういうこと?)

凛「新しい企画を考えてる時は妙に生き生きしてるけど」

真姫(花陽がアイ研を辞める?)ジワ

凛「ステップアップを図るような練習は組まないし」

真姫(わたしたちどうなっちゃうの?)

真姫(もしかしてバラバラ?)ジワワ

真姫(嫌だよ…そんなの嫌だぁ…)ポロ

凛「今日だってチーム練習サボって…真姫ちゃんどうしたの!」



真姫「みんなとバラバラは嫌ぁ…」ポロポロ

凛「ご、ごめん!ビックリさせちゃった?真姫ちゃんごめんね」ダキ

真姫「花陽辞めちゃうのぉ?」ヒックヒック

凛「ごめんごめん。ただの凛の勘だから心配しないで」ヨシヨシ

真姫「凛の勘は当たるのよお!もうやだあ!」ビエー

凛「大丈夫、大丈夫。大丈夫だから」

凛(なんか真姫ちゃん号泣しちゃった。泣き顔ゲットだぜ!)




真姫「」スンスン

凛「もう機嫌直してよ」

真姫「いつまで抱きついてんのよ」スン

凛「真姫ちゃん落ち着くかなと思って」

真姫「落ち着いてるわよ。もう…」

凛「希ちゃんが言ってた『堪能した』ってこういうことかあ」

 ボカッ

    ニャッ!



※※※※※

真姫「つまりアイ活は辞めちゃうかもしれないけどアイ研は辞めない。裏方に徹すると」

凛「そう言いたかったんだけど…」

真姫「辞めること無いと思うのだけど」

凛「だからそれは凛の勘だってば」

真姫「そこを蒸し返すと堂々巡りになるわね。やめときましょう」

凛「それよりももっと心配なことがあるんだけど」

真姫「こうなったら何でも聞くわよ。パーフェクト真姫ちゃんが解決してあげる!」

凛「これは凛の個人的なことで真姫ちゃんに相談するのもどうかとも思うんだけどね」

凛「かよちん凛のことが好きかもしれない」



真姫「それで?」

凛「えっいやそれだけ…」

真姫「当たり前じゃない。わたしだって凛の事好きよ」

凛「ありがと///ってそうじゃなくって」

真姫「?」

凛「もう~真姫ちゃんもニブチンか!絵里ちゃんみたいなポンコツか!」

真姫「ひど!」



真姫「凛は花陽に告白されるかもしれないと思って悩んでいる、と」

凛「うん」

真姫「ないわ~それはないわ。だいたい昔は凛のほうが『かよち~んムフー』とかやってたじゃない」

凛「///」

真姫(あれっ)

凛「じゃ、じゃあ聞くけどにこちゃんに告白されたら真姫ちゃんどうする?」

真姫「ないわ~考えられないわ」

凛「じゃあ、ことりちゃん」

想像上のことり「だいすきなの……おねがあい…!」ナミダメ

真姫「…(やだ、なんかマジっぽい)」

凛「じゃあ海未ちゃ」

真姫「もうやめて!わかった、わかったから!」



※※※※※

真姫「一番の心配事は友情が壊れちゃうこと。そうよね?」

凛「うん。それが一番怖い」

真姫「これはかなり由々しき問題だわ。にこちゃんが恋愛禁止って言ってたのがよく分かるわ」

真姫「凛、もし告白されたとしてうまく躱せる自信ある?」

凛「あったら相談してないよ~」

真姫「それもそうか…じゃあこうしましょう。危ないと思ったらわたしに空メールでも無言電話でもしなさい」

真姫「何とかして駆けつけてあげる。できるだけフォローするから」

凛「ありがと」



※※※※※

真姫「ひとつ確認しておきたいのだけれど…」

凛「何?」

真姫「もし、花陽に告白されたとして…」

凛「…」

真姫「OKするつもりはない?」

凛「…わかんない」

真姫「そうなってもわたしたちは友達よ?」

凛「わかんない。あんまりこのこと考えたくなくて」

真姫「そう。OKなんだったらわたしにも言ってね。それで万事解決なんだから」



一方その頃末広町のファミレスでは…


にこ「こんなところに呼び出してごめんなさい」

花陽「いえいえ、家もそんなに遠くないですし」

にこ「今日はちょっと確認しておきたいことがあるの」

花陽「何でしょう?」

にこ「花陽最近たるんでいるわよね」

花陽「うぅ…」

にこ「アイ活は続けるの?」

花陽「鋭いなぁ。さすがにこちゃんです」



にこ「アンタにその名前で呼ばれるのも久しぶりだけど、どうなの?」

花陽「敬語やめるね。ごまかしちゃうといけないから」

花陽「花陽のピークはキラキラセンセイションだったと思うの」

花陽「あれからいっぱい練習したけどそれほど上手にできなくて」

花陽「このままで良いのかなあってずっと思ってて」

花陽「でもあの子たちにラブライブの舞台に立ってほしいの」

花陽「あのおっきな舞台に立ってほしくて」

花陽「でも花陽がいると邪魔になりそうで」

にこ「…」



花陽「だから次の予選からはわたしは選抜から外れてレーヴェを出来るだけ良いものにしてあげたくて」

花陽「レッスンの組み立てとか選曲とか衣装の制作進行とか」

花陽「裏方に回りたいと思ってて」

花陽「こういうことをやるのは好きだし」

花陽「嘘じゃ、ないです」ナミダメ

にこ「…」



にこ「だいたい分かったわ」

にこ「プロになると年齢がどうとかキャリアがどうとか関係ないのよ」

にこ「必然的に年下にも敬語使わなくちゃいけないこともあるし」

にこ「どんな無茶振りにも笑顔で応えなきゃいけない」

にこ「青田買いになるし、事務所の社長にも何も話してないけど」

にこ「プロのアイドルとして言うわよ」

花陽「はい」



にこ「…」スゥーッ

花陽「…」

にこ「小泉花陽さん」

花陽「はい?」

にこ「にこを、矢澤にこをプロデュースしてください」

にこ「お願いします」







 ヒョェエエエェエェェエェッッッ







※※※※※


C「うちの副部長見ませんでしたかあ」

3年「西木野さん?生徒会室じゃないかな?」

C「あちゃー、わかりました。ありがとうございます」

雪穂「どうだった?」

C「生徒会の仕事みたい。そっちは?」

雪穂「凛先輩どこにいるかわからないよ。あの人フリーダムすぎる…」

C「もう!こういう時3年生使えないなあ!クラスは一つしかないくせに」

雪穂「しょうがないよ、部室行こう?わたし達で何とかするしかないよ」

C「気が重い」

雪穂「はあああああ…」



※※※※※


雪穂「部室前に来たものの…」

C「何をしとんのじゃ1年坊」

Q「それが部室に入れないんです」

C「なんと」

雪穂「あっ」察し

雪穂「しばらくしたら亜里沙が来るから今日は亜里沙と1年で屋上にて発声練習!いいね?」

W「いやでも…練習着も部室ですし」

C「発声練習なら制服でもできるでしょ。とりあえず行った、行った」

 ハァーイ・・・



※※※※※


真姫「遅くなってゴメン」

C「遅いじゃないですか!どうしてくれるんですかこれ!」

真姫「うぇぇぇ、な、なんの事?」

雪穂「真姫先輩ならわかるでしょコレ?ドア開けますよ」

雪穂「入りまーす」コンコン

花陽(メガネ装備)「うへ、うへへへへ…」ニマニマ

めがはな「ふぐううわうわ~」

めがはな「うふふふ、うふ」テレテレ

真姫「なんじゃこりゃ」



C「なんじゃ、じゃないですよお同じクラスでしょ!」

真姫「いや、その、クラスでも浮ついてたけどこんなにひどくは…」

真姫「それより凛!凛はどこ?」

雪穂「探したんですけど見つからなくて。メールも返事がないんで」

真姫(相変わらず危機回避能力の高い…逃げたわね…)



真姫「みんなはどうしたの?」

C「雪穂が機転を利かせて屋上に退避させました」

真姫「ありがとう。とりあえずこれじゃ今日のスケジュールはこなせそうにないし」

真姫「わたし達が残るから、今日はカラオケでもいってらっしゃい。」つ諭吉

真姫「足りない分は亜里沙に持たせるから後で取りに来るように言って」

真姫「ちゃんと領収書もらってきてね」

雪穂「おおう、手品のように取り出される諭吉様。真姫先輩かっこいい!」

真姫「おだてるのはいいから。あとQ、P、LとW、E、Rの組み合わせだけは必ず歌わせてね。ハーモニーよりリズム重視で」

真姫「それから必ず私の携帯に逐一報告入れること。良いわね」

C「ありがとうございます!行ってきます!」

 ヤホーイヒサビサノカラオケダー



※※※※※


真姫「花陽」

真姫「花陽!」

めがはな「あ~真姫ちゃんだ~」フリフリ

真姫「フリフリじゃないわよ!一体どうしちゃったの?」

めがはな「えへへ…」

真姫「全く…コンタクトは忘れるわ、教科書は忘れるわ、今日いいとこ無いじゃない」

めがはな「うん…えへへ」

真姫「…告白でもされたの?」

めがはな「告白?告白かあ…そうかも」

真姫「(要領を得ないわね)こんな状態じゃ凛にも顔合わせられないわよ?」

めがはな「大丈夫だよ~凛ちゃんは別腹…」

真姫(…どうしようわたしじゃ判断できない)



真姫「とにかく今のままじゃ活動できないから、全員カラオケに追いやったわ」

真姫「カラオケ代金はわたしが立て替えておいたから後で部費から出してよね」

めがはな「うん」

真姫「はあ~部費も1万円の出費は痛いわー」

花陽「はあ?なんで1万も出費するのぉ!」

真姫「今言ったデショ!聞いてなかったの!?」



※※※※※


真姫「今のショックで大分まともに戻ったわね…」

花陽「その…ゴメンナサイ」

真姫「いいわよ、もう。凛呼んで大丈夫?」

花陽「うん大丈夫?」

真姫「それじゃ…」メルメル

真姫「ところで一体何があったの?今日は朝から上の空よ?」ソウシン

花陽「昨日、ちょっとうれしいことがあって…」

真姫「その様子じゃ教えてくれないみたいね…」

花陽「うん。嘘ついても凛ちゃんにはすぐバレちゃうから…必ず教えるから、今は勘弁して」

真姫「凛いるんでしょ?どこ?」

凛「壁|д・´) !!」



亜里沙「亜里沙只今到着でーす!お金ください!」

凛「なになに?どういうこと?」

真姫「もう今日は部活終わり!息抜きにパーッとカラオケ行きましょ。ほら凛も」

花陽「いってらっしゃ~い」

真姫「花陽もよ!」

花陽「わたしも?」

真姫「この短時間でこれだけやらかしてくれたんだからたくさん歌ってもらうわよ!」

亜里沙「おおう…わたし聖子ちゃん聞きたい!」



※※※※※


雪穂「財務省の到着だ~!!」

 イエーーーーーイ!!

花陽「財務省って…^^;」

真姫「自業自得でしょ?」

亜里沙「次は誰が歌うの?」

C「次は…誰だっけ?」

雪穂「QちゃんとPちゃんLちゃんのトリオだね~」

真姫「丁度良かった。3人共、リズムよ。リズム。ハーモニーはとりあえず後回し」

L「はいっ!」

C「おお、いい返事。雪穂にライバル出現かぁ?」

雪穂「やめてよ」



※※※※※


C(すごい…)

雪穂(なにこれ?うかうかしてらんないよ)

亜里沙(歌はな~亜里沙苦手だからな~)

真姫(花陽が厳しい顔つきしてる…とりあえずいつもの花陽に戻ったかな?)

凛(かよちんが真剣な顔してる…新しいアイドル見つけた時の顔だ…凛の杞憂だったのかな)

花陽「次は誰が入ってるのかな?できればWちゃん、Eちゃん、Rちゃんのトリオが聞きたいな」

C「ご心配なく。次がそのトリオです!ではどうぞ~!」

W「ハードル上げないでくださいよー。Lちゃんも歌上手すぎ~」



※※※※※


C「部長のスイートピー素敵ーきゃー!」

亜里沙「(*´∀`*)」

花陽「ちょうどマイク持ってるんで言っちゃいます!」

凛「…」

花陽「オープンキャンパスの前に…」

雪穂(あれ?聞いてないぞ)

花陽「合宿します!」

 エエエエエエエエエエッ!!

C「合宿キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」

亜里沙「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」

真姫「ちょっと!聞いてないわよ!」

花陽「そりゃ、言ってないし」



※※※※※


花陽「スタートダッシュ計画の後で、基本的に全体練習が足りてません」

花陽「なのでここでバッチリレーヴェをまとめ上げます!」

真姫「場所は?今からじゃ別荘は取れないわよ」

花陽「学校です。理事長には声をかけてあるの」

亜里沙「学校…(´・ω・`)」

C「学校…(´・ω・`)」

雪穂「学校だったらできないこともないか(お姉ちゃんみたいに真姫さんの別荘に行きたかった…)」

真姫「学校なら…まあ…うん」

凛「楽しみだね!ラブライブの前日の時みたい!」

真姫(凛も元気になったみたいだし、ま、いっか)




ある日のメール

差出人:花陽
件名:お願いがあります
本文:オープンキャンパスの前に学校で合宿をすることになりました
   つきましてはことりちゃんも参加しませんか

差出人:ことり
件名:Re:お願いがあります
本文:いいけど珍しいね。花陽ちゃんがわたしを誘うの

差出人:花陽
件名:Re:お願いがあります
本文:今年の新人を紹介したくて。この前はことりちゃんの紹介だけで終わっちゃったし

差出人:ことり
件名:Re:お願いがあります
本文:それで本当のところは?



差出人:花陽
件名:Re:お願いがあります
本文:ご紹介したいのは一人なんですがね。へっへっへっ

差出人:ことり
件名:Re:お願いがあります
本文:小泉屋。お主わかっておるのう…

差出人:花陽
件名:Re:お願いがあります
本文:黒髪ロングと言えばわかりますかい?

差出人:ことり
件名:Re:お願いがあります
本文:行く!絶対行く

差出人:花陽
件名:Re:お願いがあります
本文:海未ちゃんも連れて来てくれると助かっちゃいます



差出人:ことり
件名:お主裏切るか
本文:


差出人:花陽
件名:Re:お主裏切るか
本文:黒髪ロングのデュオ。見たくはありませぬか

差出人:ことり
件名:Re:お主裏切るか
本文:花陽ちゃんもうことりも好きにしていいよ


>>194
こんな一言でもモチベって出るもんだな
ありがとう


秘密兵器の誕生


雪穂「中間考査もみなさん無事に通過しましたね。おめでとう」

雪穂「さて今日から合宿です」

雪穂「今回は土曜日から日曜日の午後までびっちりグラウンドをキープしてありますので覚悟を決めるように」

雪穂「そしてみなさんご存知の特別ゲストです」

 ザワザワ

海未「ddddどうも…」

凛「前より緊張してない!?」

亜里沙「緊張する海未さんも素敵です!」

C「亜里沙のそのポジティブシンキングには脱帽だわ」



雪穂「そしてさらにスペシャルなゲスト!我らのアイドルことりちゃん!」

ことり「こんにちわー」フリフリ

雪穂「と、Aちゃん!」

A「こ、こんにちゎ…」

雪穂「そんなに緊張しないでいいよぉ」

亜里沙「と、いうことは…」

雪穂「そう!今日の練習を二人に見学してもらい、今後の衣装のデザインなんかもお願いします」

雪穂「練習中に質問とかされるかもだけど気軽に答えてあげてね!」

 ハイッ



※※※※※


海未「ジャンプした時足は全員が同じ高さになるように!もう一度です!」

 ヒイイィ

ことり「Aちゃんラフはどのくらい描けた?」

A「20枚くらいですか…もうちょっと欲しいです」

真姫「なんかうまくいき過ぎてる気がする…」

花陽「フフフ」

凛(かよちん悪い顔してる…)



※※※※※


亜里沙「夕食も終わったコトだしレクレーションタイーム!」

花陽「Lちゃんこっち来て」

ことり「ホントだ。可愛い」

L「あの…」

花陽「海未ちゃんもこっちに」

海未「な何故です?」

ことり「いいからいいから」



 キョウダイミターイ

花陽「去年やった『花かげ』歌ってくれないかな」

海未「今からですか!?あの…」

ことり「ンミチャ…おねg」

海未「わかりました!わかりましたから!」

花陽「海未ちゃんが1番、2番が重唱。3番がLちゃんでいいかな?」

海未「ちょっと打ち合わせさせてください。あの、ごめんなさい。巻き込んでしまって」

L「大丈夫です。海未さんには憧れていましたから」

海未「うっ」



真姫「ここ(宿泊場代わりの弓道場)にはピアノ無いけどいいの?」

花陽「大丈夫。ムード出すために少し照明落とそうか」

L「準備出来ました」

海未「ああ、恥ずかしい…」

花陽「大丈夫だよ。ラルゴでね。最後はペルデンドシでもいいけど」

海未「わかりました。なんとかやってみます」


https://www.youtube.com/watch?v=QPpfpo17rrM


調度良いアレンジのものが見つからなかったのでタイ人のバージョンで勘弁
月明かりの弓道場で海未がアカペラで歌ってるものと補完して




十五夜お月さまひとりぼち


桜吹雪の花かげに


花嫁すがたのおねえさま


俥にゆられてゆきました







十五夜お月さま見てたでしょう


桜吹雪の花かげに


花嫁すがたのねえさまと


お別れ惜しんで泣きました







十五夜お月さまひとりぼち


桜吹雪の花かげに


遠いお里のおねえさま


わたしはひとりになりました







 …






海未「あの、みなさん。何も言わないのはかなり凹むというか…」




 オオオオオオオオッ


海未L「」ビクッ


亜里沙「感動しましたぁっ!!」

雪穂「しゅごい!しゅごすぎ!!」

C「ハラショー!!」

A「」ポロ

まきりん「」


花陽「ぃよっしゃ!」グッ



花陽「ことりちゃんどうd…アレ?」

ことり「」(感涙)

ことり「ンミチャもすろく可愛かったけおぉ、Lたそ可憐でキュンとしキャった…」。・゚・(ノД`)・゚・。

 Lの愛称爆誕



※※※※※


花陽「ふう~満足です」ツヤツヤ

ことり「同じく~」テカテカ

凛「アイドルのことになるとかよちんのこと全然わからなくなるの。真姫ちゃんなんとかして」

真姫「わたしだってわからないわよ」

真姫「でも…」

真姫「悪くない、かも」



帰り道にて


A「ことり先輩…」

ことり「ん?」

A「今日はお誘いありがとうございました…」

ことり「んふ。こちらこそ」

A「Lたそ可愛かったですね」

ことり「Lたそ可愛かったね~」

A「よおし!衣装デザ頑張っちゃうぞ~!!」



早朝ランニング1 AM5:00


にこ(花陽…)

にこ(あなたのひらめきとセンスは努力で積み上げたものなのよ…)

にこ(自分を信じて…仲間を信じなさい…)

にこ(必ずうまく行くわ…必ず…)

にこ(と思うけど…)



早朝ランニング2 AM6:00


穂乃果「今日雪穂合宿なんだって」

海未「わたし達二人も参加しました」

ことり「1年生可愛かったよぉ~」

穂乃果「ずるいよ、穂乃果も呼んでくれればよかったのに」

海未「昨日はちょっとしたサプライズがありまして…花陽に秘密にしてくれと言われてるんです」

ことり「穂乃果ちゃんだと喋っちゃいそうだと思ったんじゃないかな」

穂乃果「そんなに信用ないんだ…」ズーン

海未「いえ、今回の花陽の気合の入れぶりは凄いですよ」

海未「わたしも臆する程でした」

ことり「ンミチャ~Lたそ~」

海未「なっ!言わないでください!」

穂乃果「?」



早朝?ランニング3 AM8:00


希「えりち」ハッハッハッ

絵里「何?」ゼハッゼハッゼハッ

希「今度オープンキャンパスあるやん」ハッハッハッ

絵里「それで?」ゼハッゼハッゼハッ

希「一緒に見に行かへん?」ハッハッハッ

絵里「いいわね」ゼハッゼハッゼハッ

希「えりち」ハッハッハッ

絵里「なによ」ゼハッゼハッゼハッ

希「昨日飲んだんやない?」ハッハッハッ

絵里「ギクッ」ゼハッゼハッゼハッ

希「もうあのサークル辞めーや」ハッハッハッ

絵里「」ゼハッゼハッゼハッ


よっしゃ今日も行くで


※※※※※


真姫「さあオープンキャンパスよ」

真姫「わたしが見ても充分全国で通用するグループに仕上がったと思う」

真姫「あとは…」

真姫「」チラ

花陽「」wktk

凛(かよちんお客さんの目になってる…)

真姫「目一杯楽しんできなさい!」

 ハイッ!



※※※※※


凛「叶え!」

 わたし達の夢!

凛「叶え!」

 わたしの夢!

凛「さあ、行くよ!」

 オウッ!



※※※※※


Q(初ライブ…もう感無量だよ)

P(先輩たちと一緒のステージだ…)

W(わたし達の夢ってもう叶ってるじゃん!)

L(そうだ…わたしの夢でもあるんだ)



※※※※※


絵里「15人も一度にステージに立つと凄い迫力ね」

希「」●REC

ことり「希ちゃんは何をやってるの」

海未「にこに動画を送るんですって」

穂乃果「なんかさあ、何か…」

穂乃果「穂乃果達よりすごくない?」

真姫「あったりまえでしょ?」

花陽「凛ちゃ~ん!凛ちゃ~ん!!」

真姫「ちょ花陽、ちゃんと全体を見てよ…」



※※※※※


雪穂「ハァッハァッお姉ちゃんは?来てるんでしょ?」

海未「バイトの時間とかで先ほど…」

雪穂「んもう!せっかく頑張ったのに!」

亜里沙「お姉ちゃ~ん!」

絵里「さすが亜里沙だわ。可愛かったわよ」

C「ことりせんぱーい!」ダキッ

ことり「ヤン素敵だったよー」

凛「どうだった?」

真姫「充分よ。素晴らしかったわ」

花陽「えへへへ…可愛いよ、凛ちゃん!」


希「お、にこっちから返信や。1年全員に評価を送るから確認させるように、やて」



 テーレッテレー
 バキューン
 ファイトダヨ
 メールデゴザル
 ワタシメールノナカミガキニナリマス
 ソンナメールデダイジョウブカ
 スバラ!メールデス

凛「わっ1年生のカバンから一斉に着信が」

C「お前ら…着信音にはもっと気を使え」




ある日のメール

差出人:矢澤にこ
件名:OC評価
本文:全員合格
   これから楽しみね




矢澤フルボッコになる


告知:スマホアプリ「○○モンスターズ」にてアイドルコラボが決定しました!
   記念すべき第1回イベントBGMはにこちゃんの録り下ろし楽曲が使われるようです
   そしてイベラスボスのCVもにこちゃんに決定(の模様)!
   乗り遅れるな!このBIGWAVE!
   ○○モンスターズ:
   リズムでタイミングよく叩いてコンボを決めよう!
   強敵にはフレンドと協力バトルだ!
   予約サイトにてアップデート特典あり
   詳しくは公式HPまで

真姫「嫌な予感がまりまり押し寄せてくるんだけど」

凛「にこちゃん人気あるからなあ。課金廃人とか出ないよね?」

真姫「一番心配なのは花陽よ…」

花陽「ん?」ホクホク

真姫「ほらあ!プリカ買ってきてるう~!」



※※※※※


凛「にゅわああああああ!ステージ3のボスが倒せないいい!次でにこちゃんなのにいい!」

真姫「凛の裏切り者!どうやって花陽を止めるのよ!」

C「裏打ちは!急な裏打ちはヤメテ!」

雪穂「やった!SRにこちゃんドロップ!」

 エエエエエエエエエエッ

 ミセテーー

真姫「蔓延してるじゃない…」



C「わたしなんかもう30匹はにこちゃん倒してるのに1匹も落ちないよ」

L「1%くらいらしいですよ。ドロップ率」

雪穂「そんなに厳しいんだ!50匹でドロップしたわたしは結構運がいいのか」

W「素材ばっか溜まっちゃうよ~」

雪穂「頑張れ!目標100匹だ!1匹落ちればすぐ覚醒できるぞ!」

真姫「にこちゃん匹で数えられてるわよ」



※※※※※


真姫「しかし…」

 「あっ」

 「あっ」

 「ああっ」

 「うぅ…にっこにこにー」

 「痛い!」

 「あっあっ」

 「もうだめ…」

 「覚えてなさいよ。次は必ずこのにこにーが決めてやるんだから」

C「よっしゃクリアー!」

真姫「部室ににこちゃんの嬌声が充満してるような気がしてならないわけよ」

凛「凛もクリアしたい…手伝ってえ真姫ちゃん」



雪穂「凛ちゃん先輩は始めるのが遅かったですからねー」

雪穂「単純に火力不足なんですよ」

C「ノーツは全部コンボなんですからもったいないです」

真姫「そうよ。亜里沙だわ!亜里沙はどこに行ったの?」

C「図書室じゃないですか~」

真姫「また勉強してるのか…あの子も熱心ね」

真姫「勉強の邪魔をするのは忍びないけどここはアイ研のために犠牲になってもらうわ!亜里沙~!」



※※※※※


亜里沙「何これ!チョー楽しい!」

真姫「あああああああああああああ」



※※※※※


花陽「うふふふ…パーティ全員を覚醒SRにこちゃんで固めました…カ・ン・ペ・キ…です」




※※※※※


真姫「練習よ!れんしゅう!みんな!練習始めるわよ!」

 「チョットマッテテー」

真姫「あああああああああああああ」


実はこのゲームによってメンバー全員のリズム感が鍛えられ
今後のライブに好影響を及ぼすのだが真姫は何も知らない



ライク・ア・ローリング・ストーン


「Reve'~わたし達は音ノ木坂学院を応援しています」

希「何やろか、このポスター」

絵里「花陽がまた新しいことを始めたみたいね」

絵里「なんにせよ良い事だわ。転がる石には苔つかずってね」

希(意味わかってんのかいな)

希「そんなことよりサプライズちゅうてアポも取らんと面会にくる方がおかし思うねんけど」


絵里「大丈夫だって。心配ない。突然のお姉さん登場、差し入れのクッキー!」

絵里「これを喜ばない女子高生が居ようか(いや、居ない)!」

希「突然の喜びとおんなじように唐突な悲劇もあるんやで」

絵里「不吉なこと言わないでよ」

※※※※※

アイ研部室「無人やで」

絵里「」

希「」

絵里「ら、ランニングにでも行ってるのかしら…」

希「…」

絵里「あの、すみません」

生徒1「何でしょう?」

絵里「アイドル研究部の人たちって…どこに行ったかわかります?」

生徒1「確か今日はソフトボールの試合の応援に行ってるんだよね?」

生徒2「そうだと思った。先週は陸上部だったし」

絵里「」

希「おおきにありがとう」

生徒1「いえいえ」



希「ほおらあああああの子らもう有名人なんやからアポ取りいて言うたやんかああああ」

絵里「ひいっ」

希「もうわややあああどないすんのやこのクッキー20人前位あるでええ」

絵里「落ち着きましょうね、希、ね」

希「ウチもう太りたくないねんやっとこさ前の体重まで落ちとったのにいいいこのポンコツ!」

絵里「」ジワワ

希「だいたい転がる石には知識も教養も身につかないっちゅう例えもあるんやでえええりちはどっちや!」

絵里「(/_;)」

希「ごめんな。ウチ言い過ぎたわ…(今回はえりち堪能したる)」

絵里「うん…ごめんなさい…」



一方ソフトボール試合会場では


凛「よし、4回を抑えた!」

亜里沙「マキマキチームお疲れ様でした。引き続きお星様チームが入ってお花さんチームとコールに入ります。準備してください!」

凛「行くよ!1,2!1,2,3,4!」


 Let's go! Do! I do! I live!

 Yes,Do! I do! I live!

 Let's go,Let's go! Hi!!



※※※※※


真姫「疲れるわ~」

C「ドリンクどうぞ」

真姫「ありがとう…こういうイベントは凛がいないとダメね。わたしじゃさっぱり」

C「去年よりかは楽ですけど~6人しかいなかったから」

真姫「どう?勝てそうなの?この試合」

C「ヤハーそれがわたしにもサッパリでw。凛ちゃん先輩は大丈夫だって言ってましたけど」

 ワァァァァァァァァァッ



真姫「」ビクッ

C「」ビクッ

凛「同点のランナーが出た!次のコール、バースから入れるよ!」

亜里沙「次のコールはバースから入ります!」

凛「1,2!1,2,3,4!」


 だって可能性感じたんだそうだ進め



真姫「チアリーダーって毎回こんなことやってるのかしら?だったら頭がさがるわ」


いや知らんし


末広町の想い出


にこ「花陽は自分で気づいてないかもしれないけどあなたのプレイングマネージャーぶりは一目置かれてるのよ」

にこ「特にUTXのあんじゅ!あの子は花陽に嫉妬すら感じてるみたいね」

にこ「去年なんか海未に童謡歌わせたりしてたでしょ」

にこ「大人向けの楽曲取り入れることで一部では今後のアイドルの方向性が変わるかも、なんて言われてるくらいよ」

にこ「その知識とセンスを是非にこに使って欲しいのだけれど」

にこ「そろそろ泣き止んでくれない」

花陽「(´;ω;`)」



花陽「私のことを認めてくださってありがとうございます」

花陽「スクールアイドルの活動を停止することで花陽のアイドル活動がすべて終わっちゃうと思ってた」

花陽「すごく寂しかったのはそのことだけなんだけど」

花陽「プロデューサーって考えが全く無かった」

花陽「ありがとう!やりたいよ!その仕事」

花陽「大学在学中からでもできるかな?」


にこ「そこが問題よね」

にこ「花陽に進学するなとは言えないし…単にバイト雇ってくれって言ってもしょうがないし」

にこ「プロデューサー候補のバイトなんて聞いたことないしねえ…」

花陽「何かお土産持って行くとか…」

にこ「土産ってアナタ帰郷じゃないんだから」

にこ「いや、土産か…」

花陽「そうだよ!お土産だよ!たとえば…」







花陽「ラブライブ優勝、とか」






にこ「ふう~。大胆ね」

にこ「でもそれは駄目。絶対ダメ」

花陽「どうして…」

にこ「よく考えてみなさい。それだと大切な後輩たちまで花陽の駒に使うことになるのよ」

花陽「あ…」

花陽「ごめんなさい…」

にこ「ともかく今は自分と仲間たちのことを考えてラブライブに集中しなさい」

花陽「そうだね…」

にこ「心配しないでよ。この件はなんとかわたしが考えるから」



※※※※※


にこ(たまげた~まさか花陽があんなこと言い出すなんて…)

にこ(将来手段を選ばないマキャベリストになりそう…)

にこ(でもどうする…?)

にこ「困ったときは仲間に頼れ、かな?」




エントリー開始


雪穂「いよいよラブライブのエントリーなんですが…」

雪穂「部長がとくに何にもする必要はない、というので…」

雪穂「今週末はOFFになります」

 エエエエエエエエ!?

 ヤッター!!



花陽「1次予選は動画データによる審査委員会の裁定です」

花陽「動画データは1ヶ月以内のライブデータという規定ですのでOCのデータを使用します」

花陽「大丈夫だよ。わたし達がこの選考に落ちることなんてまずない」

花陽「活動実績のないグループを落とすのが目的だからね」

花陽「その代わり第2次予選からはかなりシビアになりますので覚悟してくださいね」

C「選抜メンバーの発表もあるぞー。気を抜かないようにねー」

 ハーイ

真姫「それでは1年生は解散。2、3年は残ってください」



※※※※※


真姫「で?予選対策をするんでしょ?」

花陽「うん」

C「でも何でわたしまで残されたんですかあ?次期副部長なんてあまり関係ないんじゃ…」

凛「関係なくないよ」

C「えっ」

凛「来年は凛たちいないんだ。関係なくない」

雪穂「…」

亜里沙「…」



花陽「まず去年なんでわたし達がA-riseに負けたのか、随分考えたんだ」

花陽「雪穂ちゃんどう思う?」

雪穂「えっ?わたし達の出来よりA-riseのほうが上手だったってことじゃ…」

花陽「ううん、レーヴェは最初から負けてたんだよ」

真姫「どういうことよ。わかりやすくお願い」



花陽「う~んと、亜里沙ちゃんと雪穂ちゃんとCポンが入ってきて、亜里沙ちゃんがものすごくダンスが上手になって」

花陽「凛ちゃんと二人でセンターやったらどうだろうって話になったよね」

亜里沙「はい…すごく嬉しかったんですがやっぱり亜里沙がまずかったですか?」

花陽「そうじゃなくて…一つのグループに二人、サッカーのツートップみたいにセンターを置くっていうのはすごくいいアイデアだと思うのね」

花陽「実際そんなグループは無いし大好評だったよね」

C「はい…」

真姫「確かにこれなら今年も行けるって浮かれてたわよね」


花陽「でもレーヴェの一番良い所を2次予選ですでに晒しちゃってるの」

真姫「なるほど…」

凛「あー…」

亜里沙「どういうこと?雪穂わかる?」

雪穂「なんとなくだけど。A-riseに対策されたってことで…あ!合宿!」

C「そうだ!A-riseと合同合宿に合同ライブやったっけ!」

亜里沙「?」

花陽「あっちはプロがプロデュースしてるようなものだから…情報戦を仕掛けられてたんだよ」

花陽「レーヴェのツートップセンターにびっくりしたA-rise首脳はまだなんか隠し玉がないか探ろうとしたわけ」

花陽「多分、英玲奈さんとあんじゅちゃんはそんなこと思ってもいなかったと思うんだけど」

凛「あの二人だったらそんなこと考えもしないよね」


花陽「で、自信満々で最終予選で得意技を第2投しようとしたわたし達に、もう武器はないと確信したA-riseはわたし達の苦手とするラブバラードをぶつけてきた」

花陽「今あの映像を見てもうっとりしちゃうような緩急のあるライブステージだったよね」

雪穂「はい。もう負けたと思いました…」

亜里沙「…」

C「亜里沙。亜里沙のせいじゃないんだから。大丈夫」

亜里沙「でも。だって。」ナミダメ

C「先輩、ごめんなさい。亜里沙思い出しちゃったみたい」

花陽「ごめんね」


真姫「…」

凛(ひどいことを名指しで言われたのは亜里沙ちゃんだもんなぁ)

花陽「大丈夫だよ。亜里沙ちゃん。合宿のエルーミ見たでしょ」

真姫「なにそれ?」

花陽「Lちゃんと海未ちゃんのデュオです!花陽命名!」フンス

亜里沙「あは」

花陽「今年はすんごい子が入ってくれた!あの子は秘密兵器として使うよ!」

花陽「計画はこうです!まず…」


>>283
突然でワロタ

>>298
チアリーディングなんて想像でしか書けんよ

活動場所じゃなくて運用手順なんかのこと言いたかったんだけどチアのことはもういいや
とりあえず今日の分


四つ葉のクローバー計画


花陽「この計画には隠匿性が大切です。出来る限りの緘口令と不必要な漏洩は避けてください」

花陽「で、どうかな?出来そう?」

凛「亜里沙ちゃんどう?」

亜里沙「頑張り、ます」

花陽「無理をしないのがわたしたち…」

亜里沙「いえ、やらせてください!」

真姫「雪穂はどう?これだと相当な負担が来るのは多分雪穂よ」

雪穂「ラブライブ優勝、お姉ちゃんにできてわたしに出来ないことなんてないですよ!」


C「決まり、ですね」

花陽「Cポンは凛ちゃんと亜里沙ちゃんについてくれるかな?多分二人にとっては一番重要だと思うんだけど」

C「任せてください。亜里沙が不思議の国に行ったら引っ張り返してやります!」

亜里沙「ハラショー…」

花陽「真姫ちゃんは雪穂ちゃんのレベルアップをお願い」

真姫「わかったわ」

雪穂「お願いします」

花陽「それからもう一つ…」



花陽「今回のメンバーにはQちゃんは使いません」

雪穂「…」

C「それも…」

真姫「陽動ってわけ?」

花陽「うん」

凛「可哀想じゃないかな?ラブライブって夢の舞台だよ?」

花陽「結構悩んだんだけど…雪穂ちゃんやCポン2年生にプレゼントしたくて」

花陽「あ、もちろん亜里沙ちゃんにもだよ?」

亜里沙「プレゼントって」


真姫「話聞いてなかった?あなた達は誰にも知られてないダンスセンス抜群の2年生を来年秘密兵器にできるのよ?」

雪穂「凛ちゃん先輩も卒業したあとまさかツートップ持ってくるとは誰も思わないよね」フー

C「ジオンはあと2年は戦える!」

凛「ラブライブ出場の可能性が増えるね…」

亜里沙「…!」

C「亜里沙…今日涙腺弱すぎ。わたしのお胸で泣く?」

花陽「だからわたしとしては手駒が減ることになるんだけど、必ず予選突破してみせるから!」


真姫「花陽はそれでいいの?この計画だと花陽の最後のライブは予選で終わっちゃうことになるのよ?アイドルは花陽の夢であり、憧れでしょ?」

花陽「前からずっと考えてたことなんだ…後悔なんてしないよ」

真姫「…」

凛「かよちん…」

花陽「クローバーは三つ葉ばかりじゃないんだよ」

花陽「四つ葉も五つ葉もあるってことをみんなに見せてあげなきゃ」

花陽「四葉のクローバー計画…精一杯やろう!」



※※※※※


真姫(また凛の勘が当たっちゃった…これはもう一つの方も…)

凛(かよちんまだなにか隠してるなあ…凛に言う時期じゃないのかな)

雪歩(対策かぁ。ただライブで精一杯やるだけだと思ってたのに)

C(ずいぶん大変なことになってきちゃったなあ)

雪穂(でも先輩たちに最後のラブライブ)

C(ご馳走してあげなきゃね!)

亜里沙(恐いよう…また亜里沙失敗しちゃうの?)



風に吹かれて


絵里「風が気持いいわね」

希「せやろ。お気に入りの場所なんよ」

絵里「東京の中心にこんな場所があったなんてね」

希「またひとつ良い事増えたやん」

絵里「そうね…」

希「…」

絵里「希が鍵失くさなきゃね…」

希「てへ」

絵里「もう希ぃぃぃ!」



希「こんな場所やからこそいろんな人がいるんやないか」

絵里「いろんな人って?」

希「ウチらみたいなアホ連中も含めてやね、あっちには休憩中か仕事サボっとるおっさん」

絵里「ああいるわね」

希「あっちには家出少女まで」

絵里「見かけでそういう判断はするものじゃないでしょ?ずいぶん大荷物だけど」

希「せやなあ。にこっちみたいや」

絵里「にこ?」

希「にこっちや!!」

絵里「にこだわ!!」



※※※※※


絵里「にこ~!」

希「飛行機ー!」

にこ「うわっ!何よアンタ達…ってあたしゃ空飛べないわよ!」

絵里「何してんのこんなとこで携帯いじって」

希「世をはかなんで…とかやないやろな」

にこ「アンタ達こそなにやってんのよ」

絵里「希が家の鍵なくしちゃって」

にこ「ふう~~~~~~~ん」

希「なんや…にこっち…こっち見て…」ダラダラ

にこ「絵里。希のバッグの右側のポケット探してみて」

希「ギクッ」

絵里「?」


希「あっれれ~こんなところに家の鍵があ~~~」滝汗

絵里「鍵有ったの?よかったぁ~」

にこ「希は鍵なんか無くしてないわよ」

絵里「は?」

希「イヤーソンナコトアレヘンヨ」

にこ「鍵失くしたフリしてアンタをここに連れて来たかったんでしょ。大方そんなところよ」

絵里「?だったらそう言えばいいのに」

にこ「なんだかんだ回りくどいのよね希って。断られるのが怖かったとか?」

希「う、ウチのことはもういいやん!それよか鍵有ったしにこっちも家でお茶でもしばけへん?」

絵里「最初から有ったのね…呆れた…お誘いなら喜んで受けるのに…」


※※※※※


にこ「拉致られて来た!」

希「そんな『チャリで来た』みたいなノリで言わんといて」

にこ「どう?愛の同棲生活は」

絵里「愛///…」

希「サッパリやわ。こう見えてえりち夜は早いし」

絵里「意味深な発言はやめて!」


希「お、お湯湧いたみたいやな。にこっちコーヒーでええか?」

にこ「うん。できるだけ濃くして。お願い」

絵里「もしかしてブラック!?」

にこ「そうだけど…なんで?」

絵里「にこブラック飲めるの?」

にこ「失礼なこと考えてるわね?」



※※※※※


にこ「落ち着くわ…」

絵里「にこはなんであんなところにいたの?」

にこ「ちょっと疲れた、と言うかこのまま家に帰りたくなかったというか」

希「まんま家出少女やん」

にこ「なんでよ!ちょっと…あの…セクハラとかされて…あのままこころたちに会いたくなかったの…」

希「…」

絵里「妹さんたちに連絡はした?」

にこ「うん。何があっても絶対それだけは忘れないようにしてる…」

希「こ、怖くなかった?」

にこ「芸能界でセクハラなんて日常茶飯事よ。も、慣れたけど…」

にこ「この空気にあてられたまま、こころやここあ、虎太郎に会うとあの3人まで汚れちゃう気がしてね…」


絵里「この大荷物は?事務所飛び出してきたんじゃないでしょうね」

にこ「なんでそうなるのよ…普段から持ち歩いてるのよ」

希「どういうこっちゃ。2、3泊できそうやないか」

にこ「着替えも衣装も化粧品も一揃いあるわよ。あとは学校の教材、PCとかタブレットとか予備バッテリーなんかも入れるといつの間にか荷物って多くなっちゃうのよね」

絵里「毎日持ち歩く理由がわからないわ~」

にこ「急に事務所に泊まりになっちゃうことだってあるし。だからっていちいち家に帰れないでしょ」

にこ(ホントはいつ飛び込みで仕事が入ってもいいようにだけど…)

絵里「わたし達には考えられないわね…」

にこ「そりゃあ普通の学生とは違うでしょ」



※※※※※


絵里「仕事の方は順調そうね」

にこ「まあ…この前ゲームのcvやった」

希「へえ…(それは知らんかった迂闊や)」

絵里「将来エッチな役がきても対応できるように?」

にこ「なっ!そ、そんなことないわよ…」

希「えりちにしては鋭いなぁ」

絵里「亜里沙に聞いた。やられた時の声が色っぽかったって」

にこ「しまった…アイツらに筒抜けなの忘れてた…」


希「そのゲームやりたいなあ」

絵里「そのゲームなら亜里沙に聞けb」

にこ「こここ、このクッキー美味しいわ!レシピ教えて!」

絵里「は?」

希「教えても何もにこっちのレシピやがな」

にこ「え?」大汗

絵里「夕方地方有線でやってるじゃない。『にこにーの歌おう!クッキング』って子供番組」

にこ「わあああああお!なんでアンタ達が知ってるのお!?ウチの子にも言ってないのに!」

希(秘密やったんか。アイドル板の情報収集能力を舐めとったらアカンで)

絵里「なんで隠すのよ可愛いじゃない」

にこ「なんでもよ!」


にこ「はぁあぁぁぁぁ~なんか吹っ切れたわ。ありがと」

希「いえいえなんもお構いもしまへんで」

絵里「ぶぶ漬けでもいかが?」

にこ「もう帰れってか。いや帰るけど」

にこ「そうだ。今度友達連れて来ていい?アイドルの」

希「構わんけど」

絵里「希がいいって言うなら…」

にこ「そう。ありがと。きっとびっくりするわよ」

のぞえり「?」



※※※※※


希「それで矢澤さん。どういうことか説明してもらえまっか」

にこ「何よ。友達連れてくるって言ったじゃない」

絵里「いや、そうは言ってもね…」

ツバサ「やっぱりお邪魔だったんですかね~」クネクネ

にこ「ツバサさん、相手よく見て。通用しないわよ。そういうの」

ツバサ「ヤベッいつもの癖が」



※※※※※


絵里「それでそのジョイントライブが縁で仲良くなったと」

ツバサ「にこちゃん未だにさん付けなのよ~そんなのもういいのに(・3・)」

にこ「ツバサさんはにこの憧れだしキャリアも上でしょ」

希「にこっちらしいわ…」

ツバサ「ねー堅苦しいわよねー(・3・)」

絵里「A-riseとだいぶ印象が違いますね…」

ツバサ「あれはコーチからこういう感じで行けって指示がでてるのよ(・3・)」

ツバサ「英玲奈だってクールぶってるけどキャピキャピしたちょっとエロい可愛いモノ好きだし(・3・)」

ツバサ「あんじゅに至っては感情の起伏が激しい構ってちゃんだしー(-3-)」

希「その顔やめーや。笑うてまうやろ」

にこ「構ってちゃんはツバサさんでしょうに」


ツバサ「でも本当に落ち着くわ…飾らないで素で美味しいお茶が友達と飲めるなんて…」

ツバサ「にこちゃんが羨ましい…」

にこ「英玲奈にあんじゅがいるじゃない」

ツバサ「だって、同じアイドルだもん。愚痴ぐらい言うわよ。そうじゃなくって普通の友達が欲しいの!」

希「友達作れないほどキャラ変えてるんか」

絵里「わたし達じゃ考えられないわよね」

ツバサ「そりゃあμ'sの一番の強みよ。普段の姿が一番素敵って」

ツバサ「ああもう!ムカつくなぁ!あのスケベ親父!人の体ベタベタ触りおって!」

ツバサ「にこちゃんみたいにお料理の番組とか…やりたい…」

ツバサ「zzzzz」

希「寝ちゃった…」ナデナデ

にこ「やっぱり無理してたのね…」



にこ「わたしが子供向け路線押されてるみたいにツバサさんはセクシー路線を押されてるのよね…」

希「だからウチのとこ連れて来てたんか」

にこ「うん?ま、そうだけど」

にこ「希もなんかあったんでしょ?その手のこと」

絵里「え?希に?乱暴されたとか?嘘でしょ?」

希「…」ナデナデ

にこ「同じ痛みとは言わないけどツバサさんはそれを仕事にしてるの。優しくしてあげて」

希(よく見たらこの子目に涙溜めとるやん…感情的でキャピキャピした可愛いモノ好きの構ってちゃんてこの子のことかいな…)ナデナデ

ツバサ「もっと(・3・)」

希「起きとったんかい!」



※※※※※


希「昨日までエラい騒がしかったな」

絵里「そうね。悪くはないけど」

希「ああ悪いモンやないな。クッキーも知らん間にずいぶん減ったし」

 ピンポーン

希「誰だね!?」(堺正章風)

ツバサ「のんたーん!また来ちゃったー」バーン

英玲奈「ここに来ればお花たんに会えると聞いて!」ババーン



 ナデナデシテーファーブルスコ

 オハナタンエレナンガキタゾー

 ワーワー

絵里「もうこの際喫茶店でも開く?アイドル専門会員制の」

希「それもええかも知らんな」

希「ただ喫茶店やあらへんな」

希「こらもう動物園や」



※※※※※


凛「辛い練習の前に思いきり遊んじゃおう!」

凛「Reve'!プールでドン!」

C「ポロリもあるよ!」

雪穂「ありません!」

亜里沙「東急下町目蒲線!」

 わ~~~~~~~~~~!ドンドンパフパフ

1年ズ(2年生のノリについて行けそうもない…)



花陽「来週からは練習が忙しくなっちゃいますので今日だけは」

花陽「今日だけはみなさんゆっくり楽しみましょう!」

 イエ~~~~~イ!

花陽「と、言いたいところですが…」

花陽「Lちゃんちょっとこっちに来なさい」

C「ヒエー部長の鬼モードじゃん…」

雪穂「アイドルの事になると妥協しないもんね」

真姫「お手柔らかにね」


L「な、何でしょうか…?((((;゚Д゚))))」

花陽「あなたはもうアイドルですって何度も言ったでしょう!自覚が足りません!」

L「ううっ。でも恥ずかしくて…」←スク水装備

C「部長、部長」

花陽「何ですかこの大切なときに」

C「Lたそ花も恥じらう15歳。清楚な黒髪、穢れなきストレートヘアー。近頃少ない清純派路線と思えまへんか?」

花陽「…」

花陽「合格!!」

L「」ビクッ



花陽「ただしCちゃんと相談して次からは水着を揃えるように。さもないと…」

CL「さもないと…?」

花陽「ことりちゃんのおやつにしちゃいます!」

C「ヒッ!サー、イエッサー!」

真姫「何故だろう。中小企業の下世話な宴会芸の話に聞こえる」



※※※※※


花陽「イイヨイイヨー」パシャパシャパシャパシャ

真姫「花陽は相変わらずか」

凛「ほら、真姫ちゃんウォータースライダー行こう!」

真姫「ああっちょっと!引っ張らないで!凛!」

雪穂「みんな元気だな~当たり前か~」

雪穂「わたし達はゆっくりしようね…?亜里沙?」

亜里沙「飛び込み台…」wktk

雪穂「(ノ∀`)アチャー」

亜里沙「行こう!雪穂!」

雪穂「こういう亜里沙は止めらんないんだよな~」



L「C先輩…」

C「ん?」

L「ことりさんのおやつって何ですか?」

C「あーあの人はね、衣装デザインとかやってるよね?」

L「はあ」

C「だからお気に入りの子がいると自分のデザインした衣装でファッションショーやらせたがるんだよね」

L「ええっファッションショー!?」

C「しかもあの人ドSだから一番恥ずかしがる衣装をピンポイントで持ってくるの」

L「…」


C「それはそれで似合ってるからわたし達もノリノリになっちゃうんだけどね」

C「去年は海未ちゃん先輩が犠牲になって…」

L「無理ですよぉ…ビキニなんて着られません…Cさぁん…」←屠殺前の子牛の目

C「だ、大丈夫だよ。わたしがなんとか見繕ってあげるよ」

C(何これ?メチャクチャ可愛いじゃん…ことりちゃんの気持ちがちょっとわかっちゃった…)

 CポンSに目覚める



※※※※※


花陽「」パシャパシャパシャパシャ

雪穂「あの?部長?」

花陽「何かな?忙しいんだけど」パシャパシャパシャパシャ

雪穂「ビデオカメラもあるのでそちらでも撮影していただけないかと…」

花陽「花陽は一瞬を切り取るハンターなの。動画?…希ちゃんにやってもらって?」

雪穂(ごめん!1年!わたしじゃ部長は止めらんないよ)



※※※※※


真姫「押しちゃ嫌よ、自分のタイミングで行くから、押しちゃダメy」

凛「行けったら」ドン

真姫「あああああっ本当は高いの怖いのぉぉぉぉ…」

雪穂「ウォータースライダーではこれまた見たことのあるようなシーンが…」



※※※※※


C「この高さだと3拍半余裕があるから亜里沙なら充分姿勢を変えられると思うよ」

亜里沙「わかった。やってみる」

雪穂「今、後ろから捻ったぞ!?」



※※※※※


C「水辺の定番といえばカレーでしょ」

真姫「わたしは焼きそばにはまってるの。ソースの香りが香ばしいわ」

凛「凛は勿論ラーメン!」

花陽「勿論おにぎりです!」

雪穂「亜里沙はそれなんのお魚?」

亜里沙「塩鮎」モッシャモッシャ

全員「鮎!?しかも頭から!?」

亜里沙「鮎は骨ごと食え。昔の人は言いました」



※※※※※


亜里沙「さあ1年生!アイドルは笑顔が大切!ハラショー三唱で笑顔の練習!」

亜里沙「いっくよー!!」

C「せーのっ!」

亜里沙「ハラショー!!」

雪穂「残念」

亜里沙「参加賞!!」

C「仮面ライダー」

亜里沙「オダギリジョー!!」

その他(やっぱりついて行けそうもない)



※※※※※


C「不安?」

亜里沙「うん」

雪穂「怖い?」

亜里沙「うん…」

C「もし亜里沙が去年うまく踊れなかったて言うのなら…」

C「それ、わたしのせい」

亜里沙「…」フルフル

雪穂「もし亜里沙が去年うまく歌えなかったって言うのなら…」

雪穂「それ、わたしのせい」

亜里沙「…ううん、違うよ」


C「もし亜里沙が今年うまく出来なかったなら…」

C「それは誰のせいかな」

亜里沙「…」

C「大丈夫だよ。今年は亜里沙が踊りやすいようにバッチリスペース確保してあげるから」

雪穂「お姉ちゃんも今のReve'はμ'sよりすごいって言ってるよ。ハラショーだって」

C「亜里沙って人一倍体大きいくせに人一倍傷つきやすいよね…」

C「ごめんね。去年わかってたのに庇ってあげられなかった…」

亜里沙「ネットでの噂の拡散なんてどうやったって止められないよ」

雪穂「そういうことが言いたいんじゃないんだけど」

雪穂「ああいう時ほどお泊りでもして一緒にいてあげたかったって言いたいの…」

亜里沙「じゃあ…今日行っていい?」ポロポロ


雪穂「いいよ…Cポンといっしょにね?」

C「おいおいポン付け?…」グス

亜里沙「うん…」ポロポロ

雪穂「そういえば今朝お姉ちゃん新作作ってたっけ…」ウルウル

C「食べたいね…」

亜里沙「美味しいもんね…」グス

C「楽しみ…」

亜里沙「カラスミ…」

亜雪C「園田…海未…」ニッコリ





 「びぃやっくしょぉほほぅほほほぉ~~~い!!」

 「ぴやああああっ!どうしたの!?ンミチャ!!」




雪穂達がプールサイドでお泊りの約束をしている頃…


穂乃果「本当ですか!ありがとうございます!」

穂乃果「はい…はい…はい、今朝出来ましたので開店の5時までにはもって行けると思いますけど」

穂乃果「はい!…はぁ。…あ、はい!是非感想を聞かせてください!」

穂乃果「はい。それではその頃までには新作をお持ちします。では失礼します」

 ピッ



穂乃果「お母さ~ん!振興会の会長さんが穂乃果のお菓子試食してくれるって~」

ほの母「本当?やったじゃない」

穂乃果「うん!夕方会長さんのところへ行ってくるから。あとなんかある?ついでに買い物くらいしてくるよ?」

ほの母「特になにもないかしらね。うまくいくといいわね」

穂乃果「うん!」


 新作の和菓子が穂乃果の家に既にない事を雪穂たちはまだ知らない

 同時上映:くしゃみが大きすぎたんだ


ことり「さっきはビックリしたよ。もう」

海未「す、すみません…」



一方その頃のぞえり動物園では


 アケテーアケテヨードンドンドンドンドン

絵里「いやあああああああっ!誰なの!?ここには私以外誰も居ないのよおおおおう!」

 アケテーイルノハワカッテルノヨードンドンドンドンドン

絵里「やだやだやだあっ!エグエグのぞみいいいいいい!早く帰ってきてえええぃ!」

 アケテヨーアケテッテバードンドンドンドンドンエレナンーバサバサーアケテー

絵里「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル」

 …




絵里「?静かになったわね…」



 シクシク…

絵里「!!??」

 バサバサ…エレナン…シクシクシクシク…

絵里「啜り泣き!!??ヒイイイイイイイイ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル」




希「コンビニから帰ってみればあんじゅがウチの前で泣いておる」



※※※※※

真姫の悩み


真姫(2次予選は既存の戦力で出場する…)

真姫(既存戦力とは凛、亜里沙のツートップ、雪穂の歌声)

真姫(三つ葉のクローバー…)

真姫(2次予選を突破したのち新たな戦力としてLをリードに配置…)

真姫(同時にあんじゅにマークされている花陽をメンバーから降ろしてUTXの動揺を誘う…)

真姫(奇襲と陽動を同時に行うなんて花陽凄いこと考えるわね…)

真姫(ただこの作戦を上手くこなすためには2次予選で今までにない効果を狙う必要がある…)

真姫(それでないとUTXも乗ってこないでしょうね…)

真姫(つまり2次予選の選曲が重要なんだけど)

真姫(どうしたらいいのかしら…?)



ある日のメール


差出人:A
件名:デザラフ
本文:この間の合宿に参加させてもらった時のラフを元に何点かデザイン画をかいてみました
   目を通していただけると嬉しいです
   http://uploader.~~~~~~
   パスはltasokawaiiです

差出人:花陽
件名:Re:デザラフ
本文:Aちゃん凄いよ!夢がひろまりmくhg

差出人:花陽
件名:Re:デザラフ
本文:ごめん、焦って送信しちゃった
   2枚目のジャンプスカートみたいなデザインもっとサラファンを意識してお願いできないかな?
   あと真姫ちゃんにもこのデザインみせるねw

差出人:A
件名:Re:デザラフ
本文:びっくりしましたよ。いつもはもっと露出大きめなので怒られると思ってましたから
   修正案今やってます30分ほどください



差出人:花陽
件名:西木野起きろ
本文:この間の合宿に参加させてもらった時のラフを元に何点かデザイン画をかいてみました
   目を通していただけると嬉しいです
   http://uploader.~~~~~~
   パスはltasokawaiiです
   これ見とけ

差出人:真姫
件名:Re:西木野起きろ
本文:起きてるわよ。一応見たけど?

差出人:花陽
件名:Re:西木野起きろ
本文:Aちゃんがすごいの描いてくれた!いま第2案描いてもらってるあんなことかんがえもつかなかっk

差出人:真姫
件名:Re:西木野起きろ
本文:落ち着きなさい。全然わからないわよ

差出人:A
件名:修正案です
本文:ぱっと描いたラフですので気に入らない点は直します
   アドレスとパスは前回のママです
   かよちん先輩忙しいんですか?



差出人:花陽
件名:Fw:修正案です
本文:ぱっと描いたラフですので気に入らない点は直します
   アドレスとパスは前回のママです
   かよちん先輩忙しいんですか?

差出人:真姫
件名:Re:Fw:修正案です
本文:言いたいことはあwかったわ。明日の朝練は2年に引き継いで学校音楽史湯待ち合わせでいい?

差出人:花陽
件名:Re:Fw:修正案です
本文:わかった2ねの連絡お願い。わたしはことりちゃんに連絡する

差出人:A
件名:
本文:えっとなにかまずかったですか?直しますよ

差出人:花陽
件名:Re:
本文:ダイジョブありがとうことりちゃにも連絡しておくね

差出人:花陽
件名:Re:
本文:いい忘れたけど次このこんせぷとで何点かおねがい


差出人:花陽
件名:Aちゃんがすごいの
本文:描いてくれました。このままAちゃんに衣装デザインを任せたいんですけど
   いいですか?
   今後デザインでアドバイスをもらうことにもなると思うんだけど
   http://uploader.~~~~~~
   パスはltasokawaiiです

差出人:A
件名:Re:
本文:わかりました。こんな衣装わたしも好きですので10点位は描けそうです



差出人:真姫
件名:明日の朝練
本文:マキマキチームと、お花さんチームは2年が仕切ること。
   わたしと花陽は緊急ミーティングで音楽室にいるわ

差出人:雪穂
件名:Re:明日の朝練
本文:了解です

差出人:亜里沙
件名:Re:明日の朝練
本文:わかりました

差出人:C
件名:Re:明日の朝練
本文:わかりました。お星さんチームは通常通りですね?

差出人:真姫
件名:Re:明日の朝練
本文:そよ

差出人:C
件名:Re:明日の朝練
本文:そよ風か


差出人:ことり
件名:Re:Aちゃんがすごいの
本文:いいよ~。Aちゃんこういうジャンル才能あるよね
   卒業生より在校生のほうが採点の際印象いいと思うからね
   どんなアドバイスもしちゃうよ~

   PS:件名で釣ろうと思ったろ



音楽室


真姫「それでは音楽室の鍵お借りします」

花陽「あ、真姫ちゃん!」

真姫「花陽!早速行くわよ」ダダダ

花陽「待ってよ~」ダダダ

教師「こらあ!職員室でた途端ダッシュするんじゃない!」

 ナンデカンガエツカナカッタンダロ

 アタリマエスギタンジャナイ



※※※※※


花陽「やっぱり難しいかぁ~」

真姫「行けると思ったのにね…」

花陽「他にはどんなのがあるかな?」

真姫「こんなのとか」~♪

花陽「これじゃテトリスだよ…」

真姫「そうなのよね…」

音楽教師「あららどうも早いと思ったらやっぱりアイ研のお二人さんか」

真姫「お早うございます…」

花陽「お早うございます」


音楽教師「で、何を悩んでたのかな?」

真姫「実はロシア民謡を調べていて…」

花陽「なにかいい曲はないかな、と」

音楽教師「ロシア民謡か…ちょっとどいてくれる?」

真姫「はい」

音楽教師「こんな曲とか?」~♪

真姫「はい…いい曲なんですけど…」

花陽「歌詞が勇ましいというか…」

音楽教師「そんなことまで調べてるんだ」~♪

花陽「万全を期したいですし…」

音楽教師「先生ちょっとこの曲に思い入れがあってね」~♪


真姫「思い入れ?」

音楽教師「昔歌謡曲で取り上げられたことがあったのよ」~♪

花陽「へえ~知らないなあ…」

音楽教師「そりゃあ小泉さんとは歳が違うもの」~♪

真姫「先生」

音楽教師「その曲は元歌詞を無視したラブソングなんだけど」~♪

真姫「先生」

音楽教師「なあに?」~♪

真姫「早いです。早くなってます。アッチェレランドです」

音楽教師「そうねえ」~♪

真姫「…」

音楽教師「こんなの適当でいいのよ。試験でもないんだし。歌詞を無視したって譜面を無視したって」~♪


真姫(譜面を無視?)

真姫「!ありがとうございます!!花陽行くわよ!」

花陽「えぇえ?失礼します…!真姫ちゃんどうしちゃったの?」


マキマキチーム朝練


C(真姫ちゃん先輩とかよちん先輩が緊急ミーティング…きっと予選の曲決めだ)

 「オトノキーッ」

C(何があっても精一杯やるだけだし)

 「ファイオゥッ!ファイオゥッ!」

C(亜里沙は今まで嬉し泣きしたことない)

 「ファイオゥオゥッ!」

C(今年は嬉し涙でグッチョグチョにしてやるんだ)

 「スズメのガッコは!」

 「ファイオゥオゥッ!」

C「1年生諸君。そのランニング中の掛け声なんとかしてちゃぶだい」



挿入案2 お花さんチーム朝練


雪穂「頑張れー。L、P。おつかれさん。O、I。あともう一本行ってきて」

雪穂「頑張れー。この階段ダッシュって練習はほとんど効果ないけど頑張れー」

L「ユッキー先輩…何でそんなこと言うんですか…」ゼエゼエ

雪穂「そりゃあ緊張でガチガチでもこういう練習しとけばなんとか体は動くようになるんだよ」

雪穂「去年の今頃わたし達も吐きながら泣きながら走ったよ」

雪穂「特にわたしと亜里沙は優勝チームメンバーの妹だもん。いろいろ言われたよ」


雪穂「お姉ちゃんとか海未ちゃん先輩とか気にするなって言ってくれたけど」

雪穂「お疲れーO、I。小休止~」

雪穂「この気持は言われた人にしかわからないよ」

L(そんな思いして負けたんですかユッキー先輩…)

P「あの!」

雪穂「うん?」

P「わたし足ひっぱりません!必ず予選通過してみせますからあ!」

L「わたしも!」

雪穂「お?期待しちゃうよ?」



お星様チーム朝練


凛「じゃあストレッチやってから集合場所に行こうか」

 はい!


亜里沙「緊急ミーティングらしいですね」

凛「うん、きっと予選の選曲だよね」

亜里沙「…」

凛「…」


亜里沙「あ、あの…」

凛「大丈夫。あの二人信用出来ない?」

亜里沙「そんなことないですけど…わたしが…」

凛「わかってないなあ。亜里沙ちゃんは今一番信用してないのは自分自身だよ。でもみんな亜里沙ちゃんのことすっごい信用してるし信頼してるよ」

凛「たぶん今頃亜里沙ちゃんの魅力を目一杯引き出すような曲を考えてるから」

亜里沙「はい…」

1年ズ(出た!凛ちゃん先輩の『たぶん』!これがまま当たるからなあ…)



※※※※※


真姫「お察しの通り2次予選参加曲を決めてきたわ」

真姫「その前にメンバーも発表しちゃいましょう」

真姫「わたし達はμ'sの頃からずっと9人でやってきたし今年も1年生3人を加えた9人編成だと思われてる」

真姫「でもここで裏をかきます」

真姫「Q」

Q「ハイッ!」

真姫「L」

L「はい」

真姫「あなた達には今回メンバーから外れてもらって15人編成にします」

 …



W「待ってください!わたしが外れますからQにメンバーの参加を…」

真姫「ちゃんと意味があるのよ」

W「そんな…」

真姫「朝練はいつも通りだけど普段の練習もちょっと編成を変えるわ」

真姫「亜里沙はわたしと歌唱力のレベルアップ」

亜里沙「はい」

真姫「凛は当初の計画とちょっと違っちゃったけど雪穂とCのダンスのレベルアップをお願い」

凛「わかった」

雪穂「お願いします」

C「よろしくです」

真姫「今回メンバーから外れた二人には花陽のサポートをお願いするわ」

Q「はい…」

L「はい…(やっぱりわたしじゃダメなのかな…)」



花陽「そんな顔しないで?花陽まで意味ないことしてる気になっちゃうよ」

真姫「そうよ。あなた達は今回の計画のキーパーソンなんだから」

Q「はい」

L「はい…」

真姫「他の1年生は全体的なレベルアップを図ります。海未に協力を依頼したわ」

 ウエエエエエエエ?

凛(前まであんなに海未ちゃんに会えるの喜んでたのに。すっかり鬼教官だなあ)

真姫「そして今回の曲はこれです」

https://www.youtube.com/watch?v=xcHhuFN2CO0



真姫「亜里沙。歌えるわね」

亜里沙「えっそれはまあ。おばあちゃんとよく歌いましたし」

真姫「この歌詞ロシア語では赤軍のことよね。英雄って」

亜里沙「そうだと思います」

真姫「亜里沙にはもっと他の英雄、いるわよね?」

亜里沙「えっ」

凛「同じ名字の英雄がいるじゃない」

凛「絢瀬絵里って。優勝経験者の」

亜里沙「あ…」



真姫「絵里のことを思いながら歌って。今のあなたの英雄は赤軍なんかじゃないでしょ」

亜里沙「はい…」

真姫「あとこの歌には全然別の日本語詞があるのね」

真姫「僕は行きたい、あなたの花咲く窓辺へ。別れを惜しんだあなた、優しく抱きしめたいって」

真姫「亜里沙が全編ロシア語で歌う中わたし達が日本語詞で寄り添うから…」

真姫「しっかり歌いなさい」

雪穂「凄いねこれ。亜里沙へのわたし達の応援歌にも聞こえるじゃん!」

真姫「雪穂には高音ハミングコーラスをお願いするわ」

雪穂「任せといてください!」


真姫「細かい振付は決まってないけど今回の編成はこうよ」

真姫「まず亜里沙が中心でほとんどその場を動きません。レーヴェのツートップを封印したことになるわね」

真姫「そうして上手と下手に7人ずつのチームが出来るんだけど」

真姫「このチームから移動しながら一人ずつ亜里沙のレスポンスに入るわ」

真姫「広いステージだとは思うけど位置取りには注意してね」

真姫「曲のほうははじめは普通だけどだんだん早く強くしていくの。もちろんダンスもね」

真姫「ラヴェルのボレロみたいな感じね」

真姫「二つのチームは互いに入れ替わったりとか複雑な動きも取り入れたいわ」

真姫「大変だと思うけど頑張って」


真姫「この曲を選んだ理由は主に3つ」

真姫「今までと同じことをしてもA-riseには勝てない。だから自分たちの手駒を最大限に活かす必要が有ること」

真姫「他のグループになくてレーヴェにだけある武器…」

真姫「それは亜里沙よ」

真姫「だからクォーターの亜里沙をセンターヴォーカルに起用する」

真姫「2つ目の理由はここ。相手の予想を裏切ること。まさか亜里沙のダンスを封印してまでツートップを捨てるとは誰も思わないでしょう」

真姫「ましてやアイドルの祭典にロシア民謡を持ち出すとも思わないでしょうね」

真姫「ここまでくると3つ目は簡単。それは相手がまだなにか隠していると思わせること」

真姫「それだけで最終予選のA-riseの調子を落とせると思う」

真姫「去年は徹底的にA-riseに対策された」

真姫「今年はわたし達が敢えて混乱をA-riseに与えようって作戦」

真姫「必ず成功させるわよ!」

 オゥ!



※※※※※


凛(真姫ちゃんノリノリだ)

凛(3年生の中では一番A-riseに勝ちたがってたもんね)

凛(でも作戦とか武器とか…)

凛(凛達は兵隊じゃないよ…)

凛(かよちんもそう思ってるのかな…)

凛(いや違うよね。これがかよちんのラストライブなんだ)

凛(自分のアイドル活動よりもなにか大切なものがあるんだ)

凛(…それは2年生たち、1年生にラブライブの舞台に立ってもらうこと…だよね)

凛(凛がしっかりしなきゃ…かよちんは喜ばない?よね)


2日も開けちまった悲しみに
ただ風さえ吹き荒ぶ


特訓開始


P「ユッキー先輩に嫌われちゃいましたああ!!」ビエーー

花陽「わっ何なに?」

P「ユッキー先輩のところへ行こうとしても逃げられちゃうんですぅ~~~」オイオイオイ

花陽「ああ、あれはね位置取りの特訓だよ」

P「特訓?」

花陽「ああやってね、人との距離を一定に保つの。見ててご覧」

花陽「ほら、知らない人が近づいてきたからちょっと離れたでしょ?」

P「うん」

花陽「今度はあのひとが離れていったからちょっと追いかけるように動いた」

P「本当だ…」


花陽「Pちゃん嫌われてるわけじゃないよ」

P「本当?」

花陽「うん」

P「じゃ、我慢する」

花陽「そうしてあげて。あの特訓誰ともしゃべれないし辛いんだよ」

P「特訓おわったらPがいっぱいおしゃべりしてあげようっと」

花陽「うん、ありがと。きっと喜ぶよ」

花陽(この子めんどくさ…)



※※※※※


真姫「歌唱力には腹筋!あと肺活量!」

真姫「亜里沙!グラウンドあと20周よ!」

亜里沙「ひええええええ~~~い!仏の顔が有限というのは本当デス~!」



※※※※※


海未「健全なる精神には健全なる精神が宿ります!鍛え上げられた肉体には鍛え上げられた肉体が宿ります!片足立ちあと3セット!」

1年「その通りだけど間違ってると思います!!」



※※※※※


C「はぁぁぁぁ…凛ちゃん先輩のダンスってやっぱ凄いわ…」

雪穂「隣でやってみるとよく分かるね…」

凛「そうかな?あんまり考えたことないけど」

C「そら凛ちゃん先輩のパートナーは亜里沙だもん。ウチらとは月とスッポンですよ」

雪穂「その亜里沙にわたし達おいてかれちゃうこと多いもんね…」

凛「義務とか強制されてやっても上手にはならないよ。亜里沙ちゃんだって楽しそうだったよ?よく笑ってたし」

C「さすがはトップレベルのお方はいうことが違う!だが…」

雪穂「わたし達だって楽しむことに関しては…」

凛C雪「誰にも負けない!」

凛「でしょ?」

雪穂「おおう…。セリフとられてもうた」



※※※※※


花陽「この辺りの商店街やイベントの事務所、スケジュールなんかを片っ端からリストアップをお願い」

Q「これも今回の2次予選対策ですか?」

花陽「そうだよ。どっちかって言うと最終予選対策かな」

L「もう、ですか?まだエントリーが始まったばかりで1次予選の結果も出てないのに」

花陽「だからだよ。今回の計画は2次予選の出来に掛かってる。確かにどのグループも1次予選の結果次第になるからレーヴェが一歩先に動いてるのは間違いないけど…」

花陽「あんな思いは2年生の子にもう味あわせない」

花陽「出来ることは全力で今からやっておく。もう後悔しない」

Q(ヤベえ、この人本気だ)

L(甘かった…この人の気合の入れ様からしたらわたしなんておままごとだ…)



部室で休息


凛「1次予選突破記念!お疲れ様パーティー~~~~!」

雪C亜「いえい!」

凛「特に何もしてませんが無事1次予選を突破しました!辛い特訓も今日はちょっとお休みしましょう!」

1年ズ(それが1番ありがたい…)

凛「それではスペシャルゲストをご紹介しま~す」

凛「まず初代アイ研部長、現アイドルの矢澤にこ!」

にこ「みんなお疲れ様。オープンキャンパス良かったわよ」

凛「凛結局にこちゃん1匹も倒せなかったよ~」

にこ「匹で数えるな!ゲームの件は評判良かったみたい。ありがとう」

凛「そしてレーヴェの鬼教官!園田海未ちゃん!」

海未「なんですか!鬼教官とは…!」

凛「まあまあ。続いて癒やしのエロマスター南ことりちゃん!」


ことり「…」

海未「…」

にこ「…」

ことり「…凛ちゃん?」

凛「」ダラダラ

C「自分で先制しておいてTKOですか…」



にこ「花陽と真姫がいないじゃない」

雪穂「部長はちょっと買い出しに…」

C「副部長は山へ芝刈りに…」

亜里沙「そして芝を刈らずに草刈った、と」

にこ「?穂乃果は?最近見ないけど」

海未「今は新幹線です」

ことり「京都の和菓子屋さんに研修に行ったんだよ」

にこ「へえ~あの娘らしいわ…一度決めたら猪突猛進ね」

海未「その代わり腕は上がりましたよ」


ことり「そうだね~近頃は小料理屋さんに穂乃果ちゃん作の和菓子をおいてもらってるんだって」

にこ「小料理屋?」

ことり「一番お菓子を食べなさそうな人にアピールしたいって。お酒のあとに合うようにアレンジして作ってるみたい」

にこ「考えてるわね…」

海未「アルコールの分解には糖分と水分が必須ですから」

にこ「なによ。アンタお酒飲むの?」

海未「飲みませんよ!」

ことり「京都へ出発前の穂乃果ちゃんからお稲荷さん預かって来たよ。みんなでどうぞって」

 おおおおっお稲荷さん!

にこ「人気あるわね」


花陽「お稲荷さんと聞いて!」ドアバァーーーン!

真姫「ちょっと花陽!ノックノック!」

にこ「おわっ!!」

凛「久々のお米モードかよちんにゃー!!」


にこ「久々といえば凛の『にゃー』も久々だわ」

凛「あっ」

にこ「何よ。言わないようにしてたの?」

凛「だって恥ずかしいじゃない。この歳でにゃーなんて…///」

雪穂「凛ちゃん先輩、真姫ちゃん先輩の前でしか猫語使わないんですよ」

真姫花「そうなの?(!)」

C「真姫ちゃん先輩が知らないのは当然だけど」

C「部長、迂闊すぎです」

凛「/// 」



にこ「凛アンタ昔に比べてよく照れるようになったわね」

凛「だって…///」

にこ「いや、可愛いわよ?」

海未「可愛いですね」

ことり「可愛いね」

真姫「ホントに。可愛いわよ」

花陽「凛ちゃんは…」

花陽「可愛いよ!!」ドン!

凛「ううぅ///」

亜里沙「おわかりいただけただろうか…」

雪穂「これが止めの一撃である…」

C「それではスロービデオでもう一度…」



花陽「牛乳買ってきたんでみんなでいただきましょう」

 わぁっ

海未「それはいいですがずいぶん手回しが良くありませんか…」

花陽「花陽レーダーがお稲荷さんを察知したので」

ことり「万能だねぇ」

花陽「実はさっき雪穂ちゃんに聞いたんだよ」

ことり「雪穂ちゃん。先輩に買い出し行かせたんだ~」

雪穂「いやっあのっ…海未さんがお稲荷さん持ってくるって言ったら部長すっ飛んでいっちゃって…」

海未「花陽らしいですね」


にこ「でもなんで牛乳?お鮨には渋茶でしょ」

海未「甘いです。にこ。これは只のお稲荷さんではありません」

花陽「そう!穂乃果ちゃんのお稲荷さん!特製です!」

真姫(お米の話してる花陽怖い)

ことり「わたしも初めどうかと思ったんだけど一度騙されたと思って…」

にこ「そんなに合わないものじゃないでしょうけど…小さいのね。甘!」

真姫「そこで牛乳よ。うちの子たちも大好きなのよね」

にこ「なるほどよく合うわ。塩加減もこれくらいでいいのね。今度こころと作ってみようかしら」



※※※※※


にこ「1次予選は楽勝としても次は2次でしょ?どうなの?」

海未「フフフ」

にこ「なによ…」

海未「鍛えたわたしが言うのも何ですが…かなりの手応えですよ?」

ことり「あ!そうだ!忘れてた!仮縫いの衣装が一着できたんだ。亜里沙ちゃんに着てもらおうと思って」

L(まさかファッションショー?)

亜里沙「うわあ!綺麗!着てみていいですか?」

ことり「もちろん。そのために持ってきたんだし」


※※※※※





亜里沙「どうですか?」

真姫「さすがロシアのクォーターね。サラファンがよく似合うわ」

凛「うん!」

海未「これなら…」

ことり「行けるかな?」

花陽(いや、行くよ!ラブライブ!)

にこ(花陽の案かしら…悪く無いわね…)



 そんなこんなで


真姫「足は上げたまま、あと30秒!」

亜里沙「仏の真姫ちゃん先輩ジェルニース!」


 月日は流れ


海未「あなた達はわたしを恨むでしょう!しかしその分あなた達は強くなります!」

1年ズ「海未先輩がわたし達を軍人にしようとしてる~!」


 予選の日が近づいてくる


 アケテッテバードンドンドンドンドンドンドンドンドンドン

絵里「またなの!?希いいいいぃぃぃ!お助けーーーーっ!!」

希「」●REC



2次予選


真姫「いよいよ2次予選だわ!!」

真姫「出来ることは全部やった!」

真姫「もうみんなどこに出しても恥ずかしくない立派なアイドルよ!」

真姫「思う存分楽しんできなさい!」

 はいっ!


花陽「会場はラブライブ予選会場、生中継。レギュレーションの規定ギリギリまで曲を隠した」

花陽「今発表になってるはずだからレーヴェの発表曲にみんな唖然としてるはず」

花陽「亜里沙ちゃん、どう?」

亜里沙「大丈夫です!」

花陽「雪穂ちゃん?」

雪穂「任せて下さい!」

花陽「Cポン?」

C「おおう。もうポン付けにも動じないですよ。いつでもどうぞ!」

花陽「凛ちゃん!」

凛「一つだけ…」



凛「Aちゃんの衣装すっごい素敵だよね」

凛「みんなもすっごい素敵だよ」

凛「みんなアイドルだもんね」

凛「だから…勝とうと思わないで」

凛「ライブを見に来てくれた人たちに…」

凛「目一杯楽しんでもらおう!」

 はい!




凛「叶え!」

 わたしたちの夢!

凛「叶え!」

 わたしの夢!

凛「さあ、行くよ!」

 おうっ!



※※※※※


海未「練習を通じてわかってはいましたが…これほどとは…」

ことり「スポットを浴びるとみんな輝いて見えるね…」

海未「衣装を活かして縦の動きを制限して横の動きを多くしたのがうまくいっていますね」

ことり「人数も多いのに位置もしっかりしてる。これなら誰も踊りにくいなんて思わないね」

海未「亜里沙が光の草原に佇む妖精に見えます…」


ことり「じゃあみんなは亜里沙ちゃんを励ます妖精さんかな」

海未「はい…」

ことり「海未ちゃん…」

海未「はい…」

ことり「また作詞したくなった?」

海未「なっ!?」



※※※※※


絵里「亜里沙~!!亜里沙~!!」

希「えりちこんなにシスコンやったんか…」

絵里「今亜里沙がこっちを見たわ!ねえ希!」

希「ほうか。よかったな」

絵里「今歌詞を変えた!古い英雄って言うのを今わたしの英雄に変えた!わたしの英雄ってえりちかのことよね!」

希「知らんがな。ロシア語良うわからんさかい」

希「ステージは完成度も高いし感動的やのんに、隣にイケイケがおるとこうも冷めてまうもんなんか…」



Reve'第2次予選3位通過!!







花陽「うわああああああああああああああん!」

花陽「よかったよおおおおおおおおおおおお!」

花陽「怖かったよおおおおおおおおおおおお!」

花陽「LちゃんもQちゃんもまだステージに立ってないのに…」

花陽「ここで落ちちゃったらどうしようと思ったよおおお!」

花陽「また去年みたいに雪穂ちゃんとか亜里沙ちゃんとかCポンとか」

花陽「みんなに辛い思いさせちゃうのか」

花陽「すごく不安だったよ…」



凛「かよちん…」

真姫「花陽…」

雪穂「え~こちら喜びに沸くアイ研部室の様子ですが…」

C「まさかの部長大泣きにより…」

C「部室内は静まり返っております…」

亜里沙「それでは役得により部長を抱きしめている真姫ちゃん先輩!今のお気持ちは?」


      ボカッ
  ボカッ
    ボクッ


 イターッ  ソリャナイゼセニョリータ!
  アウチ!



真姫「落ち着いた?」

花陽「うん…」

凛「まさかあんなに不安になってたなんて思わなかった…かよちんごめんね…」

花陽「うん…いいの…」

雪穂「我々も…頭蓋が変形してしまったわたし達も慰めてはもらえませぬか…」

C「目から火花ってホントに出るんだね…」

亜里沙「目からウロコはしょっちゅう出るけどね…」



※※※※※


C「でも今回のライブわたし達の渾身の出来ですよ?なんか3位って納得出来ないってゆーか」

雪穂「そりゃあ通好みの選曲だったからでしょ」

亜里沙「わたしうまく歌えた!ありがとう真姫ちゃん先輩!」

真姫「この選曲についてはウラの思惑もあるのよね」

真姫「2次予選は投票と選考委員会の裁定でしょ?」

真姫「ぶっちゃけ超ミニ履いてパンチラお色気路線でも結構な投票ポイント稼げるのよ」

凛「そういう一発狙いのグループを捌くための選考委員会だもんね」



真姫「で、その選考委員会アピール狙いなのが今回の選曲なのよ」

花陽「うん。すごく不安だった。一般の人に受けないんじゃないのかって」

真姫「大丈夫だって説得したはずだけどね」

雪穂「わたしはあまり心配しなかったかな?お客さんのノリも良かったし」

凛「凛もあんまり心配しなかったよ。亜里沙ちゃんを中心にうまくまとまったステージだったし」

亜里沙「あのメール保存したnんんんむ」

雪穂「ね!Cポンもそう思うでしょ!」

C「へ?ま、まあね(あのメール?知らないぞ?このわたしに隠し事か?男か?けしからん!)」




あのメール

差出人:穂乃果
件名:ライブ見たよ
本文:






   素敵!







雪穂「えへへへへへ…」ニマニマ



疑惑


Q「あれ?Lたそまだ残ってたの?」

L「うん、ちょっと…」

Q「次の予選はメンバーに入るって話だよ?練習は?」

L「あの…Qちゃんなら言っても大丈夫かな…?」

Q「何よぉ…何か不安でもあるの?」


L「部室のPCデータを整理しててね?この間かなりの写真データをハードディスクに写したよね?」

Q「そうね。もう粗方このPCには写真は入ってないと思うけど」

L「A-riseやライブ会場なんかのデータも整理しようとしてたら…」

Q「ふんふむ」

L「Jpeg検索すると…ほら!」

Q「なんだ?このJpegデータの数!」

L「しかも開こうとするとパスを要求されるという…」


Q「うっわ!めっちゃ怪しいわ~」

L「しかも見て?収納フォルダの名前…」

Q「ことうみ?のぞえり?ほのうみ?にこまき?な、な、な、な…」

L「これって…」

Q「カップリング写真?」

L「いやイラストかも…」


Q「最終更新は!?最終更新はいつ?」

L「Qちゃん食いつきすぎ…最終更新は…去年の4月かな」

Q「じゃあこのフォルダを作った人は…」

L「たぶん今の3年生だね…」

Q「かよちん部長か…」

L「やっぱりそう思う?」

Q「だって部長の名前だけないし…」

L「…」


L「ねえ…」

Q「うっわ!?『ことほのうみ』だって3Pかよ…何…?」

L「見たくない?」

Q「見たい…特にこの『まきりん』…」

L「わたしは…『ことにこ』…」

Q「ごくり…」

L「パスは…」

Q「どうやって調べようか…」

L「ドキドキするぅ…」

QL「…」


花陽「ドア開いてるよー?」

QL「わああああああああああああああ!」

花陽「ヒイッ!何?」

Q「ななななななんでもありませぬそろそろいいい家にかえらね~ばねばねば」

L「ここここここっちきちゃっだだだだだだだダメですよはい」

花陽「?PCで作業中?」ジリジリ


Q「あああああダメダメもうダメですってば」

L「秘密、秘密、秘密にしますからあああああ!」

花陽「何が?」ジリジリ

Q「ゆるして!勘弁して!ママ~~~~~!」

L「誰にも言いません!誓います!ことにこ万歳!」

花陽「え!?」

L「\(^o^)/」

Q「アホかあああああああ!!」



※※※※※


花陽「パスはminnadekanaerumonogatariだよ」

花陽「1年の時にわたしが撮った写真だね」

Q「スナップ写真か…」ヘナヘナ

L「惜しいですぅ…欲しかった…」ヘナヘナ

花陽「去年部活に関係ない人も部室に出入りしてたからドライブの奥に収納してパスかけてそのまま忘れてたよ」

花陽「この写真も整理しないとね」


Q「腰ぬけた…」

L「ニコチャントコトリサンノ」ブツブツ

花陽「ところでLちゃん」

L「ひゃ!?はい…何ですか?」

花陽「ことにこって…」

L「ヒイー勘弁して下さい!出来心なんですぅ!」

花陽「どこで手に入りますか」



TV取材


凛「ありがとうございます」

凛「今のところプロアイドルのことは考えていません。わたしにとってはアイドル活動というものはμ'sでありReve'そのものです」

凛「そういう意味では小泉部長や西木野副部長にとても感謝しています」

凛「えへ。そんなに褒めてくれるんですか?嬉しいです。でもウチのメンバーもみんな可愛いですよ?」

凛「須田町に新しく出来たラーメン屋さんですかね…すっごく美味しいんです」

凛「朝練です。走るの大好きなんで…そういえば前に先輩たちと軽く登山したんですけど楽しかったですね…また行きたいです」

凛「いえ…いません…(なぜか暗い声)」

凛「これからも応援よろしくお願いします」



亜里沙「ありがとうございます!」

亜里沙「プロかあ~どうかな?亜里沙には無理っぽいけど」

亜里沙「Cポンや雪穂がいてくれてこその亜里沙なんですよね~。ひとりでアイドルは無理そう…」

亜里沙「ありがとう~!!」

亜里沙「青空文庫です!日本凄いです!あんな凄いもの無料ですよ?無料!!」

亜里沙「前はダンスだったんですけどセンターヴォーカルを任されて…歌うの大好きになっちゃいました!」

亜里沙「いいですね~欲しいですね~でも今は要りません!そのうち、ね!」

亜里沙「亜里沙まだまだ頑張る!応援よろしく!」



花陽「あっありがトぅごじゃ…ます…」

花陽「ええっ!?プロ!?無理でぅよぉ…」

花陽「みんな…その…かわぃぃし…」

花陽「そっそんな…わたしなんて…」

花陽「おにぎりです!」

花陽「練習ですか…大変だけど…なんとかやってます…ひゃ!?」

花陽「ええっ!?…無理ですよお…!?」

花陽「応援…よろ…よろ…」



※※※※※


凛「」グッタリ

花陽「」グッタリ

亜里沙「」シュッシュッ←シャドーボクシング中

雪穂「5~6~7~」

C「立てない!チャンピオン星空立てない!何故かセコンドの小泉も立てない!」

C「挑戦者綾瀬、初タイトル奪取寸前!意気揚々と王者星空を見下ろしています!」

雪穂「8~9~10~カンカンカンカンカンカンカンカン!」

C「ここに新王者綾瀬誕生~!星空と小泉をダブルノックアウト!」

C「今綾瀬高らかにガッツポーズ!!」

真姫「可哀想だから二人をダシに遊ばないであげて」

真姫「凛も無理な演技なんてすることないのに」



四つ葉


真姫「最終予選の曲を発表します」

真姫「曲は『ユメノトビラ』」

真姫「わたし達の得意分野よ。でも気を抜かないで」

真姫「そして編成も変えます」

真姫「花陽…」


花陽「うん」

花陽「わたしが抜けて、Lちゃんを入れます」

花陽「わたしのスクールアイドル活動最後の曲は…みなさんと歌ったポーリュシカ・ポーレになります」

花陽「みなさんありがとうございました。」

花陽「今後わたしはみなさんのラブライブ出場をサポートし」

花陽「プロデューサーに専念したいと思います」

花陽「これからもよろしくお願いします」


雪穂「…」

C「…」

亜里沙「…」

凛「…」パチパチパチ

真姫「…」パチパチパチパチパチパチ

 パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ


1年ズ「小泉部長!ありがとうございました!そしてお疲れ様でした!」



※※※※※


真姫「さてわたしはもうみんなとおなじ只のメンバーよ」

真姫「今までは副部長としてミーティングの進行をやっていたけどこれからは小泉プロデューサーに一任するわ」

花陽「コホン、では…Qちゃんあなたはこっちね」

Q「はい?え?」

花陽「あなたはわたしの補佐役。これからミーティングの際は常にわたしのそばにいること!」

Q「は、はいっ」


花陽「えと、次の曲はわたし達の最も得意とする集団オペレーションです」

花陽「ただほんのちょっとアレンジを変えます」

花陽「まずイントロの部分…ここには伴奏を入れません。Lちゃんと雪穂ちゃんのアカペラコーラスにします」

花陽「そしてダンスパートはいつも通りかな?ちょっと遅いくらい?」

真姫「そうね。ちょっと遅いくらいでちょうどいいと思う」

花陽「だね。ここでも5人3つのチームは回転したり立ち位置を入れ替えたり複雑な動きを取ります」

花陽「みんなの力の見せ所だよ。頑張って」

花陽「間奏部分には真姫ちゃんのピアノを大きくフューチュアします」


花陽「最後のワンコーラスはLちゃん。ソロでお願い」

L「ええっわたしのソロですか!?」

花陽「そうだよ。何のために2次予選でLちゃん使わなかったと思ってるの?ここで華々しくデビューしてもらうためだよ!」

雪穂「はい!わたしコーラス入れたい!」

花陽「コーラスか…どう?真姫ちゃん」

真姫「いいアイデアだわ。彩りを入れる程度に軽くね」

雪穂「はい!やったー!」



Q「がんばってね。来年はわたしがデビューするから!」

L「うん!」



花陽「この編成でダンスパートにエース二人、ヴォーカルパートに新エースLちゃんと雪穂ちゃん二人置くことになります」

花陽「四つ葉のクローバー計画、最終目標。エースの4人配置。完成です」

花陽「最終予選までみんな、気合を入れていこう!」



やっぱり練習はきつかった


海未「オラオラオラオラオラオラオラオラ!」

1年ズ「無駄無駄mひいいいいいいいいいいっ!」



真姫「この音よ!この音!」♪!♪!

雪穂「あえっ!おえっへ!」ヒー

L「アッガ!アッガ!」アヒー



凛「1,2,3,4,1,2,3,4!ジャジャーン!」

亜里沙「ウヘア」

C「ゼエゼエゼエゼエ」



花陽「」カタカタカタカタカタカタカタカタ

Q「もう休憩しませんか?そんなに根詰めなくても…」

花陽「」カタカタカタカタカタカタカタカターンッ!!



 ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン

絵里「もうやだっやだぁ!えりちかロシア帰るぅうううう!」

希「ゾクゾクゾクゾク!」●REC


恥ずかしい・・・

トリ晒したり誤字したり編集中の挿入案消すの忘れたりもうイヤ…

もう開き直る


先輩後輩


海未「今日はお休みですか?」

にこ「OFFじゃないけど…とりあえずフリーね。ことりは?」

海未「課題作制作のため家に篭ってます。穂乃果も京都からまだ帰ってきませんし、置いてけぼりになった気分です…」

にこ「そんなに悲観しなさんな。いざとなると頼りになるのはアンタなのはみんな同じよ」

海未「そうでしょうか…」

にこ「ずいぶん1年坊をしごいたみたいじゃない。メールで愚痴がいっぱい来るわ」

海未「だって!…みんなすぐに上達するんです…嬉しいじゃないですか…」

にこ「後輩思いね~」



にこ「後輩といえばアンタ達は先輩後輩禁止ってやらなかったのね」

海未「いえ、はじめのうちは禁止って言っていたのですが…」

海未「特に亜里沙が聞いてくれませんで」

海未「尊敬する先輩にちゃん付けなんて出来ません!と言われまして」

海未「他の二人も同調してしまって…やっと妥協して今ではなんとかちゃん先輩呼びですね」

海未「昔に比べて…すごく部活っぽいです」

にこ「ふうん…まああの3人なら遠慮するタマでもないか…今の1年は?」

海未「わたしが見る限りだと大分慣れてきましたね…はじめのうちは苗字プラス先輩だったみたいですが」






Q「ポンちゃん先輩~」

C「お前らまでポン付けかよ!名前入ってないよ!まあ…いいけど…」





海未「にこの方こそ花陽だけはにこに先輩呼びですよね」

にこ「ん~。海未だからいいか。口外無用よ?」

海未「な、なにかハレンチな理由が?」

にこ「このムッツリ!そんなわけ無いでしょう…」

海未「すみません…」

にこ「…」

海未「…」



にこ「去年の最終予選のね」

海未「はい…」

にこ「結果が出た時どんな感じだった?」

海未「酷かったですね…1年生は大泣き。特に亜里沙と雪穂はもう…」

海未「期待感が凄まじかったですから…2人とも相当なプレッシャーに苦しんでいましたし…」

海未「慰めるどころか…わたしもショックだったので…肩を抱くことも出来ずに立ち尽くすばっかりで…」

海未「情けない先輩だったと…思います…」



にこ「でも1年生が大泣きしてたから…上級生は泣けなかったんじゃないかな」

海未「そうですね。ことりも泣いたのは帰り道でした…」

にこ「2年生は?」

海未「家に帰るまでは泣かなかったんじゃないですか?1年生のフォローで大変でしたし」

海未「雪穂は穂乃果と一緒でしたけど」

海未「亜里沙が、Cも…」

海未「謝るんですよ二人とも…自分たちのせいではないというのに…」



にこ「それからでしょ。今の3年生3人の態度が微妙に変わってきたの」

海未「そう言えばそうです。その場にいなかったのによくわかりますね」

海未「真姫は無理な気負いしなくなった?…気持ちを素直に口にするようになりましたし…」

海未「凛は思慮深くなりましたね」

海未「花陽は…なんというか…遠慮がなくなったというか…」



にこ「たぶん殻を破ったんだと思う」

海未「殻ですか?」

にこ「ボロボロの下級生を見ていろいろ思うことがあったんでしょう」

にこ「それは意識して破ったんではなくて…」

にこ「こう…そうしないと…心のバランスが取れないっていうか…1年生に立ち直って欲しくて無理して破った?とか…」

海未「何となくですがわかります」



にこ「あの日、予選は見に行けなかったけどネット中継はなんとかチェック出来ていてね」

海未「はい」

にこ「A-riseのライブを見てこれはまずい、と思ったんだけど下手なメールや電話ではうまく伝えられるか自信なかったから」

にこ「結局放置になっちゃったんだけど。この点はいくらでもにこを責めていいわよ」

海未「そんなことしませんよ。あの時いろんなメールやらお電話頂きましたが本当の気持はそっとして欲しかったくらいですから」

にこ「それで結構遅くまで仕事があったんだけど。帰り際昌平橋のところでね。花陽がボーッとしてるのをみつけたのよ」



にこ「ショックで放心状態か、やっと後輩から開放された安心感か、よくわかんないけど、声をかけなきゃ収まらないと思ったから声をかけたのね」

海未「はい」

にこ「待たせてごめんなさい。もう泣いていいわよ?って」



にこ「そしたら号泣。人ってあんなに泣けるのね」

海未「…」

にこ「そして謝られたわ…μ'sに泥を塗ってごめんなさいって」

海未「…」

にこ「先輩たちの思い出を汚してごめんなさいって」

海未「…」



にこ「だからわたし達のために泣いてるんじゃないでしょって言ったら…」

海未「言ったら…?」

にこ「あんな3人見たくなかったって」

にこ「やっぱりわたしは勝ちたかったって」

にこ「さっきの海未とおんなじね」

海未「花陽…」



にこ「あの時の花陽落ち着くと泣き、落ち着くと泣きだったから…」

にこ「結局1時間くらいわたしに抱きついてたんじゃないかな」

海未「にこ…」

にこ「なに?」

海未「ずるいです。かっこ良すぎですよ」

にこ「先輩だからね」ニコッ



にこ「よく考えると凛なんてずいぶんμ'sの頃と違うわよね」

海未「長い間一緒にいましたからあまり考えていませんでしたが真姫もですよ」

にこ「あの二人もあの日家に帰ってから何を思っていたのかな」

海未「実はわたしも…放心してしまって…お風呂にも入れないほどでした…」

にこ「汚な!」

海未「茶化さないでくださいよ!」

海未「もう…わたしだって慰めて欲しかったのに…」

にこ「にこの胸で泣きたいならちゃんとお風呂に入ることね」



海未「フフフフフ…」

にこ「クスクス」


海未「そろそろ1年経つんですね…」


にこ「今年も暑くなりそうよね…」




最大の敵、最大の武器


花陽「わたし達の最大の敵といえば…」

花陽「それはテストです!」

花陽「今日から練習はお休みです!部室を使って構いませんので試験で赤点を取らないように!」

花陽「赤点の人はライブ活動禁止です!」

花陽「一人でも赤点だと…最終予選がひどいことになってしまいます!」

花陽「上級生は下級生の面倒もよく見てあげてくださいねっ!」

 はぁ~~~~~~~~い…


花陽「特にQちゃん?」

Q「わあっ藪から棒に来た!」

花陽「選抜メンバーに入っていないと思って…手を抜こうとしてるね…?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

Q「(^_^;)」

花陽「もし赤点だったら…」

Q「赤点だったら…?」

花陽「部室への出入り禁止にします!」

Q「ひえ~~~!一番ペナルティきついじゃん!」


※※※※※


W「亜里沙せんぱ~い!」

亜里沙「なぁに?」

W「英語教えて~く~ださ~いな~」

亜里沙「え゛!?」

C「ほう、亜里沙に英語を習うとは勇者ですなあ」

雪穂「亜里沙はどこのクォーターだっけ~?」

W「うあ!す、すみません…」


亜里沙「ごめんね」

雪穂「でも現国は得意なんだよ。教えてもらえば?」

W「本当!?」

凛「本当だよ。なんたってあの青空文庫をほとんど読破してるんだから」

真姫「休み時間もずっと勉強してるものね。うちの部じゃ一番努力家だし勤勉よ」

雪穂「証拠を見せよう…」



雪穂「窮鼠!」

亜里沙「臍を噛みます!」

雪穂「馬の耳に!」

亜里沙「沖縄料理!」

C「覆水!」

亜里沙「穿刺術って痛そうだよね…」

C「策士!」

亜里沙「川に流します!」

雪穂「能ある鷹は!」

亜里沙「鼻高々」ドヤ

C「猫に!」

亜里沙「小b…おっといけない」



W「信用できませんよお!」

 ドッ


凛「結界密度が濃くて1年生が入れやしないよ」

真姫「まあ、そうよね」

花陽(臍なんて言葉知ってるのは突っ込まれないか)



※※※※※


凛「英語…英語…」ブツブツ

花陽「だいぶ点数は安定してきたじゃない。自信持って。ね」

凛「受験生だもん…そんなこと言ってられないよぅ」

真姫「そうよ、凛。簡単に成績があがるなら誰も苦労しないわよ」

真姫「日々の繰り返しこそが実力に繋がるの。コツコツよ、コツコツ」


真姫「そうだ!ちょっと休憩しない?」

凛「休憩賛成!」

C「賛成!」

花陽「いいけど、なにするの?」

真姫「英語の勉強よ」



※※※※※


雪穂「屋上にやって来ました!」

真姫「雪穂『愛にすべてを』歌えるわね」

雪穂「えっ?歌えますけど…大丈夫かなあ練習してないし」

真姫「リードお願い。みんなは雪穂についてコーラスで参加して」

真姫「練習してないとか関係ないわよ。それっぽく発音すればいいから」

真姫「プリントアウトした歌詞は全員に渡ったかしら」

花陽「これで英語の勉強?」

凛「真姫ちゃんただ歌いたいだけじゃ…」

真姫「もちろん気分転換も兼ねてるわよ。この歌だってラブソングなのよ」

真姫「英語詞にだって意味はある。気持ちを込めれば何となくでも意味は判るはずよ」


真姫「大切なのは元気よく歌うこと。失敗を恐れない。とりあえず今日は細かい発音はいいから詞の意味や流れを意識して目一杯歌いましょう!」

真姫「面倒くさいパート分けは無し!まずは全体コーラス!いいわね?」


https://www.youtube.com/watch?v=kijpcUv-b8M


聞き取りが甘いので歌詞が正確ではありません
最後の方のコーラスを歌ってるということでここは一つ…


Anybody find me…

…sombody to …Love



真姫「雪穂!リード!」

Ooh, each morning I get up I die a little

Can barely stand on my feet…






真姫「雪穂!」

雪穂「somebody!」

真姫「お花さんチーム!」

お花さんチーム「somebody to!」

真姫「雪穂!」

雪穂「ooh somebody!」

真姫「お星様チーム!」

お星様チーム「to love! love!」


真姫「雪穂!」

雪穂「somebody!」

真姫「マキマキチーム!」

マキマキチーム「somebody to love!」

真姫「雪穂!」

雪穂「Can anybody find me …」

雪穂「somebody to love …」




真姫「もうワンコーラス!」


雪穂「somebody!」

お花さんチーム「somebody to!」

雪穂「ooh, somebody!」

お星様チーム「to love! love!」

雪穂「somebody!」

マキマキチーム「somebody! to love」

真姫「全員で!」

全員「Can anybody find me somebody to Love」



真姫「L、リードよ!」L「ええっ!?」雪穂「行っちゃえ!」


L「somebody!」

お花さんチーム「somebody to!」

L「ooh, somebody!」

お星様チーム「to love! love!」

L「somebody!」

マキマキチーム「somebody! to love」

真姫「全員で!」

全員「Can anybody find me …」

真姫「L締めて!」

L「somebody …」

L「to Love …」




凛「気持ちいい!」

亜里沙「続・気持ちいい!」

C「新・気持ちいい!」

L(歌うのってこんなに楽しかったけ?お空の下だからかなあ…)

雪穂(Lたそ本物だ…本物のエースだよ…)

花陽(さっきまでとみんなの表情がまるで違う…みんな歌が好きなんだなあ…)



真姫(チョーーーー・気持ちいい!!)ゾクゾク

要は自分が勉強に飽きてた




真姫「ん?」

凛「なんだろう?パトカー?」

花陽「ずいぶん近いね…」

C「止まったよ?」

亜里沙「事件だ!」

雪穂「物騒な」



 オマエラー

花陽「何でしょうか~?」

 キョウシツニモドレー

花陽「何かあったんですか~」

雪穂「あの先生下からよく声が届くね…」

凛「ヤな予感…」



花陽「部室に戻ってきましたが…」

花陽「どうやら覗きがでたようです」

亜里沙「出っ歯の亀太郎事件!」

雪穂「それたしか殺人事件だよ」

C「覗きよりはるかに物騒だね」

花陽「もう今日は大人しく部室で勉強しましょ?」

凛真姫(はあああああ…)


※※※※※


花陽「え~みなさん無事試験は通過しましたが…」

花陽「先日の覗き犯が通報されたまま逃走し、まだ捕まってません」

花陽「警察の方は巡回パトロールを強化してくれるみたいですが」

花陽「学校にも注意励起がきたようで…」

花陽「ですので部活動に制限が付きました…」

亜里沙「ヽ(`Д´#)ノ 」

C「ヽ(`Д´#)ノ 」

凛「(9 ̄^ ̄)9」

雪穂「怒りゲージ
   MIN ■■■■■■■■■■ MAX」


真姫「どうも音ノ木坂を狙ってたみたいなのよね…校庭、中庭、屋上、プールなど屋外の部活動自粛…事実上わたし達活動休止よね」

凛「まあ仕方ないよ。ラブライブなんかよりみんなの事のほうが心配だし」

真姫「そうね…この制限はあと1週間もあれば解かれるそうだからこの1週間は音楽室や空き教室を利用した振付の確認、歌唱レッスン、筋トレや柔軟に充てましょう…」

真姫「はあ…」

花陽「夏季休暇まであと少しで盛り上がってたのにね…」



※※※※※


雪穂「覗きかあ…」ギッシギッシ←筋トレ中

C「なあお雪さんや」ギッシギッシ

雪穂「何だいCポンや」

C「誰を狙っておったのかのう」

雪穂「それは栄えある音ノ木坂学院でもその名を知られた誰あろう高坂雪穂嬢に他ならんじゃろ」

C「プークスクス」

雪穂「なによ」

C「下を見ながら言ってご覧。ん?ん?」

雪穂「誰あろう高坂雪穂…」↓

雪穂「誰あろう…」↓

雪穂「」ズーン


C「そんなほむまん誰も喜ばんぞホトトギス」

雪穂「Cポンだってあんまり変わらないじゃん!」

C「まあ、そうなんだけどね…」

雪穂「こればっかりは努力じゃどうにもならなかったよ…お姉ちゃんの足元にも及ばないよ」

C「お姉ちゃんか…ほのちゃん先輩は大きさはそうでもなかったけどカタチがすごく良かった気がする」

雪穂「うん。手に吸い付くよ」

C「はえ!?」

雪穂「そして抓ると悦ぶ」

C「!?」

雪穂「冗談だよ」


C「となると話題はウチの代でも1頭のフタコブラクダのことになりますのう」

雪穂「あいつは別もんだよ。砂漠でだって2週間は生きられるよ」

C「しかも姉妹揃ってだもんね」

雪穂「大丈夫だ。問題ない。2年前に既に劣化の早まる呪いを掛けた!」

C「それって絵里さんの方に掛かったんじゃないの?何か太ったって聞いたよ」

雪穂「あっヤベ」


雪穂「まあ、亜里沙のことだよ。どう見てもあれ片方1キロステーキより大きいよね」

C「昔アニメの本で読んだ。ルパンのワルサーP38って1キロ以上あるんだって」

雪穂「つまり亜里沙は2丁拳銃つかいってことかい?」

C「あれだけ大っきいとダンスの時邪魔にならないのかね」

雪穂「去年は痛い痛いって言ってたけど言わなくなったね」

C「一緒に下着買いに行った時、スポブラのサイズがないって泣いてたなあ」

雪穂「大っきいと言えば希先輩が昔言ってたわ。『スピリチュアルパワーをあなたに注入!プシュッ』って」

C「おいおい何それ?そのパワーって母乳か」

雪穂「母乳って…」

C「いやん」


雪穂「希先輩の話が出たところで…」

C「やめない?かよちん先輩に殺されそう」

雪穂「そうだね…」


雪穂「じゃあお姉ちゃんの代の海未ちゃん先輩!」

C「海未ちゃん先輩かぁ…」

雪穂「フフン」←勝ったと思っている

C「ウフフ」←楽勝と思っている




 「ヂッブバ!!ゲフッゲフッ!お、お、お、ガフッ!」

 「ああっ!カレーうどんを食べていた園田が大惨事に!」



雪穂「ことりちゃんは?」

C「ことりちゃんかあ…」

雪C「触りたい…」

雪C「あ…」

雪C「大きいよね…」

雪C「あ…」

雪C「ぎゅ~って抱き…」

雪C「あ…」

雪C「///」


C「じゃあ真姫ちゃん先輩!」

雪穂「そんなの言うまでもないでしょ」

C「だよねー」

雪穂「現レーヴェ1、2を争う美乳っしょ」

C「亜里沙なら篠山紀信が放って置かないとか言いそうだよ」

雪穂「わたしはああいうのが理想かな」

C「わたしはもうちょっと大きさが欲しいな」

雪穂「なんだよ贅沢だなー。ということは部長か?」

C「///」

雪穂「あれ?何この反応?Cポン?」


C「実は去年の最終予選でA-riseに負けた時…」

雪穂「うん」

C「雪穂はほのちゃん先輩に連れられて早々に帰っちゃったけどね?」

雪穂「うん…」

C「亜里沙を心配した凛ちゃん先輩と真姫ちゃん先輩の二人で抱きしめて…」

雪穂「うん…」

C「わたしはかよちん部長に抱かれたワケさ」

雪穂「Cポン辛いならこの話やめても…」

C「凄かったぞ~部長は」

雪穂「!?」


C「汗だくだったはずなのにいい匂いしてさ、柔らかくて溶けちゃいそうでさ」

雪穂「…」

C「まるで母さまに抱かれてるみたいでさ。男がおっぱい星人になるのもよく分かるよ。女でもいるしね」

雪穂「このスケベ!お前だろう覗き魔!池田亀太郎!」

C「以来、胸の大きい人には率先して抱きつきに行くスタイルです」


雪穂「家じゃお母さま呼びのお嬢様だろうが変態であるところのCポンは放っておいて…」

C「な、なんで知ってんの!?///」

雪穂「自分で言ったでしょうが。今更ぶりっ子ちゃんか」

C「///みんなにはヒミツにして!おねがあい!」

雪穂「ことりちゃんにご教授願って来い変態。ついでだから凛ちゃん先輩もやっちゃおうか」


C「凛ちゃん先輩ねえ…なんか一番オンナノコオンナノコしてるよね」

雪穂「あー分かるわー。にこさんが照れるようになったって言ってたけどちょっとしたはにかみがすっごく可愛い」

C「更衣室で一緒になった時凛ちゃん先輩すっごい可愛いブラしてたのよ」

雪穂「ほーそれで?」

C「で、可愛いブラですねって言ったら『へ、変かな…?』ってさっと隠すとき腕胸のところでクロスさせて」

雪穂「なんじゃそりゃ~!少女漫画でも今時そんなのないぞ!」

C「うん。それについでって言うけどさ。あのひと何気に大きいよ」

雪穂「マジで?着痩せするタイプ?」

C「だと思うけどな~C近いんじゃない」


凛「…///」

雪穂「あっ」

C「えっ」

凛「///」

亜里沙「どうかしましたか~」

凛「もう…!」

凛「かよちんに言いつけちゃうぞ!!///」


雪穂「すみません~!」

C「お助け~~!」




雪C(やっぱり可愛い!)



※※※※※


W「外周やステップ練習がなくてもかなり疲れるよね…」

Q「筋トレなんか特に」

L「…」

W「どう?これからどっか寄ってく?」

Q「いいねえ!Lたそどうする?」

L「え?わたし?や~ちょっとこれから行くところがあるので…」


W「怪しい…」

Q「怪しいぞえ…」

L「何よぅ…」

W「彼氏か!」

Q「きりきり吐きませい!」

L「///ち、違うよ!これからお風呂屋さんに行こうかと…」


Q「風呂屋だとう?」

W「んなわきゃない」

L「本当だよ!じゃ、一緒に行く?」

Q「道具持ってないし」

L「シャンプーとかは備え付けのがあるよ。わたしも持ってるしタオルは持ってるでしょ」

W「マイシャンプーでないとヤダ」

L「じゃあいいよ別に」


W「拗ねないでよー」

L「ホントにお風呂屋さんに行くんだモン」

Q「まさか時々先に一人で帰ってるのもお風呂屋さんに行ってたと?」

L「うん」

W「んなわきゃない」

L「本当だってば!」


L「じゃ、こうしよう。実際にわたしがお風呂屋さんにお金払ってはいるから、それを見たあとは好きにしていいよ」

Q「なるほど…どうあっても彼氏はいないと強調するのだな?」

L「彼氏なんていないよう…欲しいけど」

W「ここから近いの?銭湯なんて知らないよ」

L「ちょっと歩く。ニコライ堂のところ」

W「あんな坂だらけのところ?」

L「うん」


※※※※※


W「と言いつつ3人共お金払って入ってしまった」

Q「わたしお風呂屋さん初めてだよ」

L「わたしも最近来始めたから…」

W「ホテルのフロントみたいだったね」

Q「券売機にも驚いた。石鹸なんかだけじゃなく下着まであったよ」


※※※※※


Q「おっきいお風呂最高!」

W「こりゃたまらん」

L「いいでしょ?」

Q「うん」

W「なかなか」

L「ね」

Q「ふ~~~~」

W「うい~~~」

L(わたしもそうだけどお風呂入ると口数減るよね)


※※※※※


Q「いや~良かった!今度ちゃんと道具持ってこよう!」

W「そうだね。で、Lたそはどこに?」

L「…」

Q(鏡の前で全裸で何やってるんだろう…)

W(Lちゃんスレンダーだよね…裏山…)


L「ふう~~~~~」


L「…」ニコ


W(笑いおった!Qちゃんや!)ヒソヒソ

Q(見ていたよW殿)ヒソヒソ



※※※※※


Q「さっきお風呂屋さんでさあ」

L「ん?」

Q「鏡の前で何やってたの?」

W(ストレートによく聞けるなあ)

L「見てたの?」

Q「露出癖とかじゃないよね」

L「そんなわけないでしょ。あれはね前にこ先輩に相談した時アドバイスしてもらったことを実践してたの」


W「あれ、意外な名前」

L「だよね~。初めの頃わたし練習辛くてさあ。もうやめちゃおうと思ってたのね」

Q「…」

L「で、折角にこ先輩のアドレス聞いたし、アイ研に入る前はにこにーの大ファンだったし」

L「どうせならメールしてから辞めようと思ったのね」

W(それが今ではウチのエースです。はい)


L「失礼だけど『辛い』以外件名も何もないメール送ったの」

L「そしたらね、銭湯行って自分の裸見て来いって返事が来て…」

Q「意味不明だね」

L「うん。スマホで調べてそれでさっきのところ行ったんだけど。さっきのQちゃんみたいにふ~~~最高~~~~ってなったのね」

Q「うん」

L「でも肝心のメールの意味が分からないの。だから意味がわかりませんって返事した」


W「そうなるわ」

L「次のにこ先輩の返信メールが凄いの!わたしの事見てたのかってくらい当てちゃうの。膝抱えてたろうとか、ウジウジ悩んでるとか」

L「体がどんどん変わっていくとか、なんで判るんだろう」

L「わたしね、あれだけ練習してるのに体重全然減ってないの。むしろ増えてる」

Q「…」

L「でもウェストも前より締まってきたし、太ももも前よりスラっとしてきた」


L「にこ先輩は素敵な姿になる自分を知りもしないで諦めちゃうのはもったいないって言いたかったんじゃないかと思うの」

L「だんだんそういうことがわかってくると楽しくなってくるし、Qちゃんに自主練の手伝いも頼むことが出来たし」

L「こんなわたしでもまだ頑張れるんだなあって実感も出来た」

L「にこ先輩には本当に感謝してるんだ…」


Q「にこ先輩が銭湯に行けってアドバイスしたのはそういう事が言いたかったんじゃないんじゃないかな」

L「どうして?」

W「なんで?」

Q「あの頃のLたそボロボロだったよ。完全なオーバーワークだった。たぶんにこ先輩、辛いって一言でそれを察してお風呂屋さんに行かせて休ませるのが目的だったんじゃないかな」

L「…」

Q「わたしはLたその自主練反対だった。でもなんでかついて来た。オーバーワークだったのに回復してた。何でだろ?ってあの頃思ったけどそれ聞いて納得だよ」

Q「もちろんモチベーションの維持って大切だと思うけど、何よりあの頃のLに必要なのはリカバリだったと思うよ」


W「辛いの一言でそこまで察するかねえ…にこ先輩ならやりそうか」

Q「そうだね。あの人体も小さいしそういう体力的なことでは結構苦労したと思うんだ」

Q「辞めちゃう人なんかも見てきたんじゃないかな?初代部長だし」

L「だからわたしにもアドバイスできた、って言うの?」

Q「うん。だってよく考えてみてよ。辛い辛いって言ってる人にただ少し休みなさいじゃ、絶対に効果ないよ」

Q「逆に絶対辞めてる。休んでる間に辛い思いする意味いろいろ考えてネガティブになっちゃう。そういう人中学でいっぱい見たよ。今思い出したけど」

Q「中学で初めて本格的な運動部に入った子ってさ。休日の度にどんどん減るんだよ。根性あるやつだけついてくればいいって考え方もあるけどホントは寂しいよね。辞めてっちゃう子を見てると」

Q「だからすごく素敵なアドバイスだと思う。モチベーションも落とさずに休息取らすなんてわたしじゃ思いもよらないし」

L「…」


W「あの頃…凛ちゃん先輩もすごく何か言いたそうだった」

W「でもそれを必死に我慢してるみたいに見えた。それでわたしは凛ちゃん先輩大好きになっちゃったけどー」

W「にこ先輩もやるなあ…部長の気持ちが判るわ…」

Q「そうだね…」

L「今部活は暇な時期だし…やらない?」

W「何を?」

L「にこにーの応援!」



※※※※※


Q「で、にこ先輩のミニライブがあると聞いてやってきたわけですが…」

Q「意外に年配の女性が多いのね」

W「アイドルのファンてもっとオタクっぽいのかと思ってたよ」

L「凄い!にこちゃんグッズこんなにあるじゃん!」キラキラ

W「ところで1番先頭に並んでるのあれ、部長だよね…?」

Q「係員さんに何か言われてるね」

W「カメラでも隠し持ってたのかな」

L「扇子かわいい!ストラップも欲しいなーWちゃんお金貸してぇ?」

W「あんさん、フリーダムじゃのう」

Q「自分が来たかったのわたし達巻き込んだだけなんじゃ」


Q「ありゃりゃりゃ」

W「部長連れてかれちゃったね」

Q「割り込みでもしたのかね」

W「部長はそんなことする人じゃないでしょ」

Q「でもなんかシュンとしてるよ」

L「おおっ!魔法使い限定シングルだ!まだ残ってたのか」


係員「失礼ですが…」

Q「はい?」

係員「今日は何時ごろからお並びですか?」

W「ちょうど来たところっす」

係員「まことに申し訳ないのですが今回のライブはご遠慮いただけませんか?」

L「えーーーーーっ折角並んでるのに!」

係員「申し訳ありません。お詫びの品もご用意いたしますので」


Q「どうする?」

W「何か理由があるんですよね?」

L「見たい!見たいよ!」

係員「その理由もお話します。とりあえず別室をご用意しますので移動していただけると助かります」

Q「しょうがないか」

W「うん」

L「<●><●>」

Q「よしな。Lたそ結構目ヂカラあるんだからそれやられると相当恐い」


※※※※※


にこ「アンタ達…」

花陽「」

Q「」

W「」

L「生にこちゃんだぁ!」キラキラ

にこ「いつも会ってるし!」

L「」


にこ「気持ちは嬉しいけど身内がライブ会場にいるとサクラと思われるのよね」

にこ「特に花陽!何度も言ってるでしょ?」

花陽「だって…ステージいい席で見たいモン…」

Q(初めてじゃないんだ)

W(前にもやってるのか)

L(生にこちゃんに怒られた…)


係員「持ってきたわよ」

にこ「ありがとうございます」

係員「折角並んでくれたんだものね。にこちゃん友達思いよね」

にこ「いえいえ。手のかかる後輩で」

係員「これお土産。にこちゃんからのプレゼント。今日は並んでくれてありがとう。席には着けないけど後ろの方からは見ていってもいいからこれからも応援よろしくね」

W「わ、ありがとうございます。にこ先輩」

Q「ありがとうございます。扇子が入ってる。Lたそ良かったじゃん」

L「サインしてください!」

にこ「へ?い、いいわよ?サインなんていつでもしてあげるのに」

Q「たぶんステージ衣装に興奮してるんじゃないかと…」

花陽「5本もってます」ドヤ

今まで5回並んでつまみ出されてる



 魔法使い熱唱中


Q「ほわああああ」

W「凄いね…」

花陽「にこにー!!にこー!にこにー!!」ブンブン

L「にこっりの!!まほっ!!まほおっ!!」ブンブン



Q「確かにこれはサクラと思われるわ」

W「同感です」


※※※※※


L「良かったなあ」

Q「うん、良かった。プロは違うよ…」

W「だね~わたし達と何が違うんだろ」

花陽「それは慣れ、だよ」

Q「慣れ?」

花陽「ステージに立つ回数がわたし達と段違いに違う。レッスンの密度も濃い。当たり前だけどあの人は毎日アイドルなの」

花陽「正直なところステップとか声量や音域なんかはわたし達と一緒にやってた頃とあまり変わらないんじゃないかな?」

花陽「でもひとつひとつの動作や一音の伸ばし方だって円熟さがもうぜんぜん違うよ」

花陽「ステージ見るごとにどんどん好きになっちゃうんだよねぇ」


L「わたしもああいう風になれますか?」

花陽「今のままじゃ無理かな」

L「…」

Q「…」

W「手厳しいですね」


花陽「わたし達はどこかでスクールアイドルだって甘えてる。プロでやっていく覚悟がまず足りないと思うんだ」

花陽「矢澤先輩は在学中からそういう覚悟の決まった人だったよ」

花陽「花陽には無理って諦めちゃっても…先輩は諦めずにずっと前を見てた」

花陽「憎まれ口をきいたりしてオチの矢澤なんてネットで言われたこともあったみたいだけど」

花陽「矢澤先輩が憎まれ口叩いたとかそういう時のあとってだいたいメンバーのガス抜きができてるんだよね」

花陽「花陽にとっては真似のできない笑顔の魔法使いだよ」

花陽「仲間が大切なことも…覚悟が大事なことも…全部知ってる人だったな」


L「ああっ!」

Q「わあ!」

L「アドバイスのお礼するのまた忘れた!」

花陽「先輩がアドバイスしたのってやっぱりLちゃんなんだ」

L「はい。銭湯行けって」

花陽「あの話は本当だったの…照れ隠しに誤魔化してたかと思ってた。信じるとか言っちゃったけど」



※※※※※


花陽「夏休みです!」

花陽「部活動自粛のせいでみなさんの基礎練習や歌唱力はかなりいいところまで来ています!」

花陽「ですのでこれからは総合的な振付の見直しや完成度を高めることにします!」

花陽「今年は可能な限り体育館をキープしてあるから覚悟してね」

亜里沙「本当?去年みたいに炎天下で熱中症になることもないね!」

C「その分ハードな練習になるような気がするのですが」

雪穂「間違いないね」

凛「日差しがないだけずいぶん楽だよ」


花陽「それから夏休み前半にライブやイベントが数回集中しています」

花陽「これらのイベントは1年生中心でこなしてもらいます」

花陽「Qちゃん、Lちゃん。アシスタントとして同行をお願いします」

Q「はい」

L「わたしもですか?」

花陽「うん、お願い」


真姫「大胆ね。2、3年はどうするの?」

花陽「そんなの決まってます。わたし達受験生だよ」

凛「…今聞きたくなかった…」

雪穂「それでは2年はOFFってことで…」

亜里沙「…」

雪穂「何よ」

亜里沙「ユキーホヴァしゅくだいてつだってぇ…」(。・・。)

雪穂「うっ!」

C「雪穂は亜里沙のこの顔に弱いよね~」

雪穂「くっ殺せ」


※※※※※


L「Qちゃんはわかるけどなんでわたしまでアシスタントなんだろ」

Q「まだLたそ秘密兵器じゃん。のこのこ表に出てくるほうがおかしいよ」

 「あの、すみません」

Q「何でしょう?」

 「2年3年の方が参加してないけどなにか訳があるんですか?」

Q「実はここだけの話なんですが…」

 「はい。…(ゴクリ)」

Q「先輩たち宿題に追いまくられてるんです」

 「はあ!?」

Q「今頃学校の空き教室で勉強中ですよ」

 「は、はあ…ありがとうございます?」



L「こういう質問多いね」

Q「そして答えがあながち間違ってないからなあ…」



※※※※※


L「イベント行ってきました~」

Q「暑かった~!」

W「でもああやって9人で踊るとμ'sになった気分になるね!」

P「わたしもそれ思った!」

花陽「お疲れ様。いつものドリンクで申し訳ないけどキンキンに冷えてるよ」

雪穂「家庭科室の冷蔵庫の使用許可取っておいて正解だったでしょ」

真姫「わたしじゃ思いつかなかったわ」

凛「黙って飲もうとして怒られた」

C「同じく」

亜里沙「同じく」


花陽「で、どうだった?」

L「特に何も…」

Q「上級生の所在は聞かれますが言えばナットクするつーか、ステージ見て満足するっつーか」

花陽「今年もレーヴェ危ないとか不安を煽ってくる人もいなかった?」

L「そういう人はいなかったよね」

Q「はい。勉強してますって言ったら妙な顔して帰っていく人ばっかりで」


花陽「あれれ?今週一番危ないかなと思ったんだけど。予想が外れたかな」

 ヴーーー! ヴーーー!

花陽「来た!!」

真姫「何が?」

花陽「あんじゅちゃんから電話」



※※※※※


花陽「」グッタリ

真姫「」gkbr

凛「タハハ・・・」

雪穂「メディーック!!部長があんじゅマシンガンの直撃を受け、戦闘不能!」

亜里沙「こちらHQ。増援は出せない。いざとなったら副部長を盾に撤退せよ」

C「冗談なんかじゃなくホントにいざとなったら盾にしますよ」

真姫「やめて!凛~お願い~」

凛「もしもの時はね」

1年ズ(何がそんなに恐ろしいんだろう…?)


C「去年はA-riseと合同合宿と合同ライブをこの時期にやったんだけど」

C「仲良くなったんだよ?仲良くはなったんだけどね」

C「はじめはクールだったA-riseメンバーもだんだん本性が見えてきてね」

亜里沙「あれは豹変って言うんだよ」


雪穂「そうだねえ。英玲奈さんはかよちん部長にセクハラ繰り返すし」

雪穂「あんじゅさんは怒涛のマシンガントークで真姫ちゃん先輩をやり込めようとするし」

亜里沙「あんじゅさんが髪の毛いじらなくなったら要注意!英玲奈さんは早口になる!」

凛「真姫ちゃんなんかあれ以来髪の毛ストレートあてちゃったくらいだもんね」

真姫「よく考えてみるとわたし達恐ろしい敵と対峙してるのね」


※※※※※


花陽「なんとか躱しました…」

真姫「本当にお疲れ様です」

花陽「今年も合同合宿の話をこの時期に持ってくると思ったのでイベを数多く入れて待ち構えていましたが…わたしの携帯にかかってくるとは想定外でした」

凛「それもあんじゅちゃんからね。去年みたいにマネージャーさんからじゃなかったんだね」

花陽「うん。さて今年はA-riseとの合同合宿もライブもありません」

花陽「今の電話で充分こちらの手を知りたがっていることがわかりました」

凛「でもあんじゅちゃんはコーチとか顧問とか大人にやれって言われたと思うよ」


花陽「そうだね。でもこちらの思惑通りA-riseがうまく乗ってきたのは確かです」

花陽「これからは発表曲の完成度を高めるために集中しましょう」

C「やっと通常営業かぁ」

真姫「もちろん宿題も、よ?」

亜里沙「グハッ」

雪穂「グハッ」

Q「イベも少ないけどまだ残ってるしなあ」

凛「経験を積めるとおもって頑張ろう」



※※※※※


C「なあアリサんや」ハーハー←ランニング終了休憩中

亜里沙「蟻?亜里沙蟻さん?」ハーハー

C「妙なところに食いついてきたのは置いといて…」ゼーゼー

亜里沙「うん」ゼーゼー

C「手前味噌と言われようが今のうちらって相当なレベルにあると思うわけよ」

亜里沙「うん」

C「でもこの空気の重さは何?何だと思う?」

亜里沙「亜里沙上手く言えないんだけど」

C「言うてみ」

亜里沙「やっぱりみんなまだ部長と一緒に歌いたいんだと思う」


亜里沙「アイ研部員はみんなあの時のμ'sを見てる」

亜里沙「今の1年だってあの3人と歌いたくて入ってきたんだよ」

亜里沙「一人でも欠けちゃうのがすごく寂しいんだよ」

C「わたしだってそうだよ。一番目を奪われた人の名前を聞いて1年だって知った時わたしまだ間に合うって喜んだもん」

C「でもかよちん部長凄い頑張ってるんだよ。チームごとの朝練だってまだ出てるし受験勉強しながらフォーメーションの練りなおししたり衣装製作の手伝いしたり」

C「それってわたし達のためにしてくれんるんでしょ。それなのに…」

C「わたし達がこんなじゃ申し訳ないよ…」

亜里沙「うん…わかるよ。なにかきっかけがあればいいんだけどね…」

C「きっかけねえ…何の?」

亜里沙「何かの」



※※※※※


真姫(イマイチ凛が吹っ切れてない気がする…)

真姫(こんな時希だったらどうしてた?)

真姫(にこちゃんだったらどうする?)

真姫(海未だったら?)

真姫(はあ…わたしってつくづく指導者に向いてないわね)

真姫(仏の西木野って言ったって新入生のやる気を削がないように甘やかしてただけだもの…)

真姫(わたし達同級生じゃ勘のいい凛はすぐに察してしまうし)

真姫(μ'sの仲間でも多分同じ事よね)

真姫(凛とあまり関わりのない人物、もしくは苦手とする人物?)

真姫(前者は論外ね。関わりない人間が何を言っても無駄よね)

真姫(とすると苦手とする人物?弱みを握られてる人物?)

真姫(弱み?…?)



最終予選まであと3日


雪穂「いよいよ最終予選まであと3日です!」

雪穂「敏腕プロデューサーのおかげでわたし達の仕上がりは上々です!」

雪穂「ですが最近は激戦が予想される最終予選を前に緊張が走っています!」

雪穂「そんな中部長にはヒミツでしたが生徒会が壮行会を開いてくれることになりました!」

亜里沙「いえ~~~い!」ハイタッチ

C「いえ~~~い!」ハイタッチ

真姫「いえ~~~い!」ハイタッチ

凛「真姫ちゃんも噛んでるの?」

真姫「フフン」

花陽「聞いてない…聞いてない…嫌な予感がする…部長挨拶とか無しだよ…」ブツブツ



生徒会長「最終予選が一番厳しいんだろ?夏休み中だけど生徒はできるだけ集めたぞ。今日は暑いし存分に体育館を使ってくれ」

真姫「ありがとうございます」

花陽「壇上だけは…」ブツブツ

凛「もう、開き直っちゃいなよ。凛も一緒に壇に上がってあげるから」


※※※※※


雪穂「まずは軽音部によるμ'sカバー集!」

亜里沙「スノハレロックアレンジカッコいい!!」


雪穂「吹奏楽部のμ'sブラスマーチ!」

C「マーチングバンドすてき~キャー!!」




雪穂「映研デジ研共同制作による大プロジェクター!μ's、Reve'ビデオクリップ上映!」

亜里沙「凛ちゃん先輩可愛い!」

C「かよちん部長初々しい!」

雪穂「真姫ちゃん先輩チョーかっこいい!」




雪穂「正面右側の壁面には写真部の皆さんによるReve'写真展!」

亜里沙「1年生も素敵~!」


雪穂「正面左側は美術部アニ研、漫研による豪華イラスト集!」

C「欲しい~!くれ~!!」




雪穂「背面にはμ's時代からのコスチューム展示だぁ!」

C「あれはやらんぞ(特に部長のは)」

亜里沙「欲しいならラブライブに優勝してみろ(特に海未さんのは)」

雪穂「話はそれからだ(特にお姉ちゃんのは)」




L「うわああ!すごいすごいすごい!!」

Q「わたし達期待されてるんだ…」

W「昨日まで地獄の特訓場だったのに1日でお祭り会場よ」

P「これは頑張んなきゃね!ね!ね!」



花陽「」

凛「すごい盛り上がってるね」

真姫「もともと生徒会長から話があったのよね。何かしてあげることはないかって」

真姫「で、うちの部長とエースがナーバスになってるって。力を貸して欲しいってお願いしたの」

凛「ええ~そんなに凛ナーバスだったかなぁ」

真姫「3年近く一緒にいるのよ。そんなことすぐ判るわよ。ほら花陽も」

花陽「グスッ」

凛「かよちん泣き虫~」


花陽「だって。だって、みんなこんなにわたし達のこと応援してくれてる…」

凛「最終予選は夏休み中だからねぇ。去年も壮行会なんてなかったし」

真姫「みんなわたし達に期待してるし自分と重ねあわせてるんじゃないかしら?」

凛「自分と?」

真姫「わたしたちも去年は失敗した。親近感あるのよ」

真姫「頑張らなきゃいけないのは一緒でしょ?それこそ受験とか大会の予選とか」

凛「そうだったね」

凛「頑張らなきゃいけないことがあるのはみんな一緒。当たり前だよね」

真姫「凛?」

凛「くすくす」

亜里沙「部長泣いてるのに凛ちゃん先輩笑ってる~」



副会長「え~ここで会長からの提案がありま~す!」

会長「盛り上がっているところ悪いが最後の締めだ。全員でスタートダッシュ歌わないか?」

 おお~っ!

会長「歌詞を知らないとか、歌えないってやついる?」

 そんなのいるわけないよ~っ!

会長「というわけだけど、どう?部長殿」


花陽「えぇっ!あの…うぅ…」

凛「賛成!どうせだから全員で踊ろうよ!」

凛「この中には辞めちゃったけど部員だった人もいるだろうし!」

凛「振り付け知らない人は適当にステップ踏んでるだけでもいいって!」

凛「凛達も制服だし!衣装なんか関係ない!」


亜里沙「賛成!全員でも100人ちょっと!体育館だし二重の輪になれば出来る!」

真姫「Reve'メンバーは適当に散らばりましょう。みんなのお手本になってあげて!」

C「お見合いライブだね!」

雪穂「わたし達が踊ってるところを見るの初めてだし新鮮!」

凛「みんな!踊れるよね!」

 おーっ!

花陽「うっ…ううっ…うっ」

亜里沙「かよちん部長!泣いてないで立って!ホラ!」

花陽「うんっ…!うん…!」





凛「みんなーーーーっ!」

 おうっ!

凛「みんなーーーーっ!」

 おうっ!

凛「聞こえるね!?準備いい?」


凛「叶え!」

 わたしたちの夢!

凛「叶え!」

 わたしの夢!

凛「さあ、行くよ!」

 おーーーっ!!

凛「アハハ!」




 産毛の小鳥たちも何時か空に羽撃く

真姫(凛が笑ってる)

 大きな白い翼で飛ぶ

花陽(やっぱり凛ちゃんは一番大きな翼を持ってるよ)




 諦めちゃ駄目なんだ

C(諦めるもんか!)

 その日が絶対来る

雪穂(もうすぐだもんね!)

 君も感じてるよね

亜里沙(はい!一緒に跳びますよ!)

 始まりの鼓動

1年(多分これってわたし達のことだ!)




凛「Bちゃん!こっち来て!一緒に踊ろう!」

B「わあっ!」

凛「ホラ!Aちゃんも!」

A「はいっ!」




悲しみに閉ざされて泣くだけの君じゃない

副会長(すごいな~)

会長(振り付けを完コピしてるものいるがメンバーと比べるとキレが断然違うじゃないか)




熱い胸きっと未来を切り開く筈さ

B(どうしよう!楽しい!)

A(ああ、もう!わたしもReve'入りたい!)




悲しみに閉ざされて泣くだけじゃつまらない

L(ウジウジ悩んでたころが嘘みたい!)

Q(みんな!目一杯やってくれよ!来年はわたしに任せろ!)


…信じてるよ だからSTART!!



副会長「はひ~疲れます…」

会長「何だだらしないな。これくらいで」

副会長「会長だって息切れてます」

会長「メンバー以外は大半息切れてるぞ。運動部くらいかないかな?平気な顔してるの」

真姫「会長!ありがと!ありがとう!」

会長「なに…わたしも君たちが羨ましいのさ…///」

副会長「珍しい…会長の照れ…」



雪穂「150人のスタダ超気持ちいい!」

亜里沙「亜里沙これだけでお姉ちゃんに自慢できそう!」

雪穂「ホントだ!わたしも自慢しちゃおう!」

C「部長~!」

花陽「わお。どうしたのCポン」

C「部長~」グス

花陽「Cポンこんなに甘えんぼさんだっけ?」

C「もっと一緒に歌いたいよぅ」ボソ

花陽「まだナイショだよ、もう…でもありがとう」



凛「長い間待たせちゃってごめん」

凛「もっと早く会いに来るつもりだったんだけど」

B「そんなのいいですよ!それより一緒に歌えて踊れて幸せです」

凛「わたしも!アハハ!」

B「先輩!大好きです!」

凛「わたしも!みんな大好き!」


 
最終予選当日


あんじゅ「ムキーー!小泉が出てない小泉が出てない小泉が出てないこれはいったいどういうことよ!」

 「おお落ち着け!お前は毛先でもいじってろって言ったろ!」

あんじゅ「何で出てないのよ小泉対策してたのに出てないんじゃ意味ないじゃない!」

 (しかし今回は裏目にでる一方だな)

あんじゅ「対策意味ない対策意味ない対策意味ないどうすんのこれアタシたちどうすればいいの?」

 「対策ったって美容だろ!?髪の毛いじってすこし落ち着けってば!」



※※※※※


花陽「さて最終予選は今回の計画上早いうちの順目を籤で引くことが重要でしたが」

花陽「Qちゃんが1番を引いてきてくれました!さすが花陽の助手!凄い!」

Q「イヤーソレホドデモ///」

雪穂「運がいいのも実力のうちだよ」

亜里沙「雪穂は去年運なかったもんね。どんまい」

C「さすが期待のQ!誰かさんと違って未来のエース!」

雪穂「」ズーン

C「あっごめ」

亜里沙「『ん』くらいつけられんのか」


真姫「そこのうるさいのは放っておいて…」

雪穂「(ノ∀`)アチャー」

亜里沙「(ノ∀`)アチャー」

C「(ノ∀`)アチャー」

真姫「いよいよね」

凛「うん」

花陽「集中したいだろうからあとは凛ちゃん。任せるね。花陽達は席を外すから」

凛「大丈夫。信じて」

Q「L頑張って」

L「うんっ」




凛「はじまるね」

凛「ワクワクするね」

凛「なぜだろ?うまくいかない気がしないよ」

凛「みんなの顔見てると安心するよ」

凛「客席にはみんな来てる」

凛「先輩たちも同級生たちも先生も家族も」

凛「でも臆することなんてないよ」

凛「わたし達のために」

凛「みんなのために歌おう」




凛「真姫ちゃん」

真姫「曲は生涯最高に仕上げたわ。あとはわたし達。もう言うことはないわね」

凛「雪穂ちゃん」

雪穂「わたしはもう泣きません。お姉ちゃんを超えてみせます」

凛「Cちゃん」

C「向かうところCポンに敵はありません」

凛「亜里沙ちゃん」

亜里沙「今日もバッチリ凛ちゃん先輩とシンメトリーを決めてみせます」




凛「Lちゃん」

L「はい」

凛「不安だったら周りを見て」

凛「ここにいるのは最高の仲間達だよ」

L「はい。頼りにしてます」

凛「凛はね。思い出したよReve'の意味」

凛「夢ってわたし達の夢だけじゃなかったんだね」

凛「みんなはもう判ってるよね?」





凛「すぅ~~~っ」



凛「叶え!」

 わたしたちの夢!

凛「叶え!」

 わたしの夢!!

凛「叶え!」

 みんなの夢!!!



凛「さあ!行くよっ!!」


 おうっ!!







雪穂「ユメノ  ト ビ ラ    」
L  「ユメノトビラずっと探し続けた」



L「君と僕との」



雪穂「つながりを探し て た」
L  「つながりを探し て た」






Q(始まったらみんなきっとびっくりするだろう)

Q(動画には晒されてるけど予選でメンバーから外れてたLが急にセンターでリード・ヴォーカルとってるんだから)

Q(しかも去年再来の歌姫なんて言われたユッキー先輩がフォロー役に付いてるんだ)

Q(でも驚くのはまだ早いよ!)




自分を信じてみんなを信じて
明日が待ってるんだよ行かなくちゃ


Q(1番はまだまだスピードもそう早くないけど)

Q(5人ずつ3つのグループは広がったり縮まったりを繰り返して)

Q(徐々に回転を早めていくんだ)

Q(こういう時いつも中心になるのはポンちゃん先輩だ)

Q(中心と言うよりみんなが動きやすい位置に誘導してくれる)

Q(練習の時はポンちゃん先輩をよく見ろって真姫ちゃん先輩に注意されたっけ)




疲れた時に僕を励ます君の笑顔は最高
そして少しずつ進むんだね
ときめきへの鍵はここにあるさ


Q(回転が落ち着くと今度はヴォーカルパートが複雑になってくる)

Q(部長と真姫ちゃん先輩の歌詞ノートには細かいメモがびっしり書いてあった)

Q(踊りながらだと自分のパートがすぐにわからなくなっちゃうんだよなあ)

Q(みんなの様子は…ひえー余裕ありそうじゃん)

Q(泣き言言ってたPだってもう自信満々に見えるよ)

Q(今考えるとあの覗き騒ぎの時のヴォーカル特訓が生きてるなあ)




Q(歌詞も2番に入ると拡張収縮は収まって綺麗な扇が前後左右に動くような形に見えはじめる)

Q(15人もいるんだし端から端までずいぶんあるんだけど)

Q(あの二人のせいでそんな風には微塵も見えない)

Q(さすがReve'のツートップだよ。優雅だし何より人目を引く。どっちを目で追っていいかわからないよ)

Q(凛ちゃん先輩。亜里沙先輩。尊敬してます)




Q(間奏部分だ)

Q(出た!真姫ちゃん先輩の得意技連弾オーバーダブ!)

Q(ちょっと聞いただけじゃわからないけど、かなり計算した連弾ピアノ風のオーバーダビングだって真姫ちゃん先輩から聞いた)

Q(この手法を使った猫ふんじゃったのMIDI聞かせてもらったことあるけどビックリしたなあ)

Q(連弾にすることでうちにはリードが二人いるって意味を持たせたいって真姫ちゃん先輩言ってた)

Q(そんなことまで考えてるなんて凄いよなあ)




Q(そう言えば部長はこの形が最初から頭の中にあったのかな)

Q(真姫ちゃん先輩や凛ちゃん先輩との打ち合わせではどういうふうになるかサッパリわからなかったけど)

Q(ちゃんとあの3人はわかってたみたいだしスムーズな打ち合わせだったよね)

Q(わたしもあんな風に今までの体力自慢じゃなくて話し合いをして分かり合える仲間になりたいな)

Q(わたしちゃんとお手伝いできてたのかな)




Q(ピアノが静かになってきた)

Q(バックもおとなしくしなってヴォーカルを際立たせる)

Q(いよいよラストワンコーラス!ユッキー先輩お願いします!)

Q(Lを、任せます!)

Q(L…一番の見せ場なんだ…頼むよ…!)






     雪穂「ト ビ ラ    」
L  「ユメノトビラ誰もが探してるよ」



L  「出会いの意味を」



L  「見つけたいと願ってる」






     雪穂「ト ビ ラ    」
L  「ユメノトビラずっと探し続けて」



L  「君と僕とで」



L  「旅立ったあの季節」







L  「青春のプロローグ…」







Q「あれ?」

Q「おかしいな?」

Q「なんでわたし泣いてるんだろ」

Q「ねえ部長変です」

Q「涙が止まらないよ」

Q「アイドルってみんなを笑顔にするものじゃないの?」

Q「部長」




花陽「凛ちゃん~~~!ブンブン(≧∇≦)ノシ
   真姫ちゃん~~!ブンブン(≧∇≦)ノシ
   雪穂ちゃん~~!ブンブン(≧∇≦)ノシ
   亜里沙ちゃん~!ブンブン(≧∇≦)ノシ
   Cポン~~~~! ブンブン(≧∇≦)ノシ
   Lたそ~~~~! ブンブン(≧∇≦)ノシ」



Q「追っかけかよ!!」




控室にて


花陽「お疲れ様です」

花陽「みんな凄い良かったよ」

花陽「誰が、とか。どこが、とか関係ない」

花陽「わたしが思い描いていた最高のステージになりました」

花陽「みんなありがとう」

Q「(;一_一)」

凛「Qちゃんどうしたの」

Q「なんでもありません!ちょっと部長に幻滅しただけです」

花陽「ええっ」


真姫「何はともあれやることはやったわ…。あとは結果待ちね」

 「そんなのもうわかってるじゃない!」


雪穂「あ…」

C「あ…」

亜里沙「あんじゅ…さん…」



あんじゅ「小泉花陽!」ツカツカ

花陽「ひゃい!」

あんじゅ「どうしてメンバーにはいってないのよせっかくいっぱい練習したのにせっかくいっぱい勉強したのにせっかく手術までしたのにいい!」

花陽「あ、あ、あ、あの?……手術!?」

C「あーどうも大きいと思ったら豊胸かぁ」

あんじゅ「キッ」

C「ヒッ!」

真姫「絡むのやめなさいよ…お願いだから」gkbr


あんじゅ「それに何あの子!」

L「ひいいいいっ!」

あんじゅ「あんな子2次予選の時いなかったじゃない最終予選まで温存するなんて卑怯よ卑怯卑怯!こんな子がいるのを隠すために合宿断ったのね~キーッムカつくムカつくムカつくおかげで合宿できないってコーチに鬼怒られちゃったじゃない!」

花陽「それはわたし達もいろいろと考えがあって…」

凛「あんじゅちゃん。少し落ち着こう」

あんじゅ「はい。ごめんなさい」

真姫「収まった?ねえ収まった?」

雪穂「どんだけ苦手なんですか」


C「あんじゅさんこっち来て」

あんじゅ「髪といてくれるの?嬉しい!」

C「うん、梳いてあげる」

あんじゅ「優しくね、優しく優しく」

亜里沙「警戒警報解除」フー

真姫(できるだけ長引かせて)ヒソヒソ

C(ラジャ)ヒソヒソ

雪穂「あんじゅさんCポンの髪梳き好きだよね」

亜里沙「凛ちゃん先輩の言うこととCポンの髪梳きには逆らえないという」


花陽「でもまだ結果出てないんだしこんなところで油売ってていいの?」

あんじゅ「もう決まったようなもんよ。さっきプレスルーム通ってきたけど凄い騒がしかったわ。反対なのが他の出場チームね。まるでお通夜みたい」

L「…!」

あんじゅ「そこ!嬉しそうにしない!一応わたし出場者なんですけど」

L「はい…すみません…」

花陽「だからって諦めるあんじゅちゃんじゃないでしょ?わたしの大好きなA-riseのあんじゅは滅多なことじゃ諦めないよ」

あんじゅ「もちろん諦めてないわよ。精一杯あがいてやるんだから!でもうちのコーチがねえ」


花陽「コーチ?」

凛「コーチ?」

あんじゅ「ええ。なんでも音ノ木坂学院偵察に行った時覗きだ~って通報されたらしいのよね~」

雪穂(あれって…)

C(UTXの…)

亜里沙(コーチだったのか…)


あんじゅ「その件が学校にバレて呼び出し受けてる。顔面真っ青蒼白だったわ」

あんじゅ「バッカじゃないの?偵察と覗きと間違われるなんて!覗き音ノ木西木野真姫よね!」

真姫「…」

雪穂「(ノ∀`)アチャー」

C「(ノ∀`)アチャー」

亜里沙「(ノ∀`)アチャー」

1年ズ(こんなところに2年生結界のオリジナルが…)


あんじゅ「ありがと。もういいわ」

C「ご満足いただけましたか?」

あんじゅ「うちに転校しない?悪いようにはしないから」

C「いや~食わせなきゃならない家族が多いもので」

あんじゅ「Reve'の16人?義理堅いわね」


あんじゅ「ところで…」

花陽「何?」

あんじゅ「小泉花陽!」

花陽「ひゃい!」

あんじゅ「お友達になってください!」

あんじゅ「もうわたし達引退だしこれからはA-rise、Reve'の遺恨もないしなによりあなたアイドルにめっちゃ詳しい!」

あんじゅ「わたし達いいお友達になれると思うのよ。どう?」


花陽「なれるも何もお互い電話番号もアドレスも知ってるしもうとっくに友達だよ。花陽の方こそ憧れのA-riseとお友達になれて光栄なんだよ?」

あんじゅ「本当?嬉しい!」ダキツキ

凛「この~かよちんから離れるにゃ~!」

雪穂「おお、凛ちゃん先輩の嫉妬が久々に!」

亜里沙「微笑ましい!」

C「ああ、また部長が遠く…」

真姫(あれ?)



客席


希「えりち」

絵里「なあに?」

希「あそこにおるの穂乃果ちゃんやない?」

絵里「本当だわ。予選会場の客席でどうしたのかしら」

希「ずいぶん大荷物や。にこっちやないんやし京都行ってる聞いてたけど帰ってきたばかりと違うか」

絵里「行ってみましょう」



絵里「穂乃果。久しぶりね」

穂乃果「絵里ちゃん…」

希「穂乃果ちゃん、泣いてるんか…?」

穂乃果「希ちゃん…穂乃果…」

絵里「落ち着いて。次のライブに触るから共同スペースに移動しましょ?荷物持ってあげるから」

穂乃果「うん、ありがと…」

希「穂乃果ちゃんらしないなあ。どないしたんや」

穂乃果「さっきのレーヴェのライブ…」

絵里「感動したの?」

穂乃果「それもあるけど…」


穂乃果「雪穂が…」

絵里「素晴らしかったわね。Lちゃんだっけ?に寄り添うように、それでいてしっかり根の張った一本の木のように感じたわ」

穂乃果「うん…」

絵里「穂乃果らしくないわね。心配事?」

穂乃果「ううん…とってもいいことだとは思うんだけど…」

穂乃果「雪穂が…あんなに立派に…もうレーヴェのエースじゃん…」

穂乃果「ちょっと前から思ってたんだ。どんどん雪穂が遠くに行っちゃう気がして」

穂乃果「寂しい、なあって…」


希「なんや。そんなことかいな」

絵里「希。そんなことって」

希「こういうのはえりちにお任せや」

希「穂乃果ちゃん。うちからはいっこだけ。素晴らしかったってみんなに伝え」

穂乃果「うん?」

希「さ、えりち」

絵里「うん。亜里沙もそうだったのだけれど」

絵里「わたし達がμ'sをやっていた頃…あの二人は受験生だったよね」


穂乃果「うん」

絵里「あの子たちが机につきっきりで受験勉強している間アイドルになってぐんぐん順位を伸ばす姉を見て雪穂ちゃんはどう思ったかしら

穂乃果「それは、お姉ちゃんって。すごいって」

絵里「?」

希「そんなわけあらへん。もしかして穂乃果ちゃん雪穂ちゃんのことあんまり褒めたことないやろ」

穂乃果「褒めてるよ!レーヴェ凄いって。ハラショーだって」


絵里「そうじゃないのよ。雪穂ちゃんのことを褒めてないって希は言いたいの」

穂乃果「うん…去年のことがあったから…普通に褒めても慰めになっちゃうような気がして」

絵里「もう一つは?」

穂乃果「あ…」

絵里「褒めてすごくなって遠くへ行っちゃう気がしたのよね」

穂乃果「うん」


絵里「あの子たちもそういう思いをしてきた。勉強してるうちにどんどん穂乃果が遠くへ行っちゃうかもって不安になった」

絵里「だから追いつこうと思って今頑張ってる」

絵里「ホントは遠くへなんか行ってないんだけどね。そういう時は目一杯褒めてあげたり甘えさせたリするといいのよ。お互いにね」

穂乃果「絵里ちゃんも亜里沙ちゃんのこと褒めてるの?」

希「えりちは重度のシスコンやさかい何してるか想像も出来んけど」

絵里「変なことしてないわよ」


穂乃果「そう言えばオープンキャンパスの時も逃げちゃったなあ」

希「そや。そらまずいわ。泣かれるかも知れんで」

絵里「雪穂ちゃんは遠くになんか行かない。穂乃果がそう思ってるだけで。そばへ行ってあげたほうがいいと思うけど?」

穂乃果「大丈夫かな?ウザがられないかな?」

絵里「待ってるはずよ。わたし達は荷物番してあげるから行って来なさい」

穂乃果「うん。行ってくる」



希「シスコン古今東西や」

絵里「悪いことじゃないでしょ」

希「そら悪ないけど。手エぶんぶん振り回すんのと、さめざめ泣くのとどっちがええかっちゅう話や」

絵里「」

希「どっちでもええけどな」



※※※※※

(コンコン)


雪穂「今度は誰だ~!関係者以外立ち入り禁止ですよ~お?お、お」

穂乃果「やっほ。雪穂。久しぶり」

凛「穂乃果ちゃん!?」

花陽「穂乃果ちゃん!?」

真姫「穂乃果!?」

C「ほの先輩!」

亜里沙「穂乃果さん!!」

雪穂「お姉…ちゃん…」



雪穂「突然どうしたの?」ジワ

穂乃果「うん。予選が気になって早めに帰って来ちゃった」

雪穂「京都の方はもういいの?」ジワワワ

穂乃果「大丈夫だよ。事情は向こうもよく知ってるから」

雪穂「いっつもいっつも急にどっか行っちゃったり、戻ってきたり周りに心配を」ポロ

穂乃果「雪穂」

雪穂「はい」ポロポロ

穂乃果「よく、頑張った。すごく綺麗だった。会長さんにも京都のお師匠にも雪穂のこと自慢するよ」

雪穂「あむ、おおむ、んむ、ぐう…」

穂乃果「雪穂」

雪穂「お姉ちゃあああああああああああああああああん!!」ぼうだ~!!



凛「泣かないって言ってたのに」

C「姉も超えられてないみたいですなあ」

花陽「よく考えて見ればストレートに褒めてもらえたの穂乃果ちゃんが初めてだね」

真姫「さっきまであんじゅが居座ってたからね」

亜里沙「そろそろお別れの時間が来ました。高坂穂乃果さんと妹の雪穂さんの幸せを心から祈ってお別れ致します。司会は桂小亜里沙がお届けしました」

1年ズ(知らねえ!誰だよ小亜里沙って!!)




一方その頃新幹線はやぶさ車中では


にこ「なんでいっつもこんな時に地方出張が入るのよ~~~~!!」

英玲奈「このえれなんと一緒では不服か?矢澤にこん」

にこ「名前に『ん』をつけるな!パシャッ!」




タブロイド紙スポーツ芸能欄


「ラブライブ東東京地区代表校決定!」

「本戦優勝よりはるかに難しいとされる東東京地区予選を制したのは音ノ木坂学院スクールアイドルReve'」

「夢という星空の草原に咲いた新たな純白の歌姫」

「満天の星空。草原の妖精。二人のツートップは健在」

「15人という大人数を感じさせない緻密な舞台演出」

「各芸能プロダクションも熱い視線」






ミーンミーンミーンミーーーーー


L「暑~~~~~~」

Q「暑いねえ~~~」

W「茹だっちゃうよ~」

L「3年生は朝練以外受験に集中…」

Q「まあ、正念場だもんね…」

W「1年2年で練習はできるけど」

LQW「あれ以来気合入らないね~~~」

雪穂「おーいそこの!休憩終わるよ!」

LQW「うい~~~~~~~」



雪穂「だらけてないで練習始めるよ」

C「最終予選から3日はOFFもらったでしょ」

L「そうは言ってもですねえ」

Q「なんか気合入らないっていうか…」

W「でつくしちゃったというか…」


亜里沙「そんなあなた達のために日本の素晴らしいレクレーションを授けよう…」

Q「お?」

亜里沙「それは!」

W「それは?」

亜里沙「流しそうめん!さあ竹を割れい!」

L「またウサギを追いかけてるんですかぁ?」

Q「不思議の国の亜里沙だけに」

亜里沙「」



一方その頃のぞえリ動物園では


希「暑いなあ」

絵里「暑いわね」

希「この暑い中なんでこの3人揃ってるん」

絵里「さっきから無言なのがまた不気味よねえ」

ツバサ「…」

英玲奈「…」

あんじゅ「…」髪の毛イジイジ



希「だいたいなんも知らせんとほぼおなじ時刻に続々やってくるちゅうのがわからんわ」

希「来るなら来るで拒まんから事前に連絡せいゆうてるやろ」

希「特にそこのあんじゅ」

あんじゅ「はい。すみません」

希「あんさんのワンダフルピンポンラッシュのせいでうちのえりちが大ダメージ受けとんねん」

希「これ以上やられると出入り禁止も考えるで」

あんじゅ「はい」

絵里「希…」カンドー



希(今度からホンマに連絡し。なんぼでもワンダフルなラッシュさせたる)ヒソヒソ

あんじゅ(畏まり)ヒソヒソ



絵里「それで?なにかあったんでしょ?わざわざここに来るくらいだし」

あんじゅ「実はうちのコーチが馘首になっちゃって…」

ツバサ「なんですって!?」

英玲奈「それは本当か!?」

あんじゅ「うん。音ノ木坂の覗きで捕まっちゃって。学校にもバレて。いまうちの部はてんてこ舞いなの。ここに来ればお姉様方に会えると思って…」

希「そ、それは(音ノ木坂学院を覗き?)」

絵里「気の毒だとは思うけど(正直気に喰わないけど)」

希「ま、まあ気い落とさんと(捕まった?ざまあwwww)」

ツバサ「…」

英玲奈「…」

あんじゅ「…」






ツバサ「m9(^Д^)プギャーwwwwwwwwwwww」

英玲奈「アヒャヒャヒャ(゚∀゚≡゚∀゚)ヒャヒャヒャwwwwwwwwwwwww」

あんじゅ「ですよねー」

希「あれっ」

絵里「!?」




ツバサ「だいたい昔から気に食わなかったのよあのハゲ!」

英玲奈「才能を見抜く力はあったようだがそれだけだしなwwwwwwwwww」

あんじゅ「うちらの写真も横流しして儲けてたのアイツでしょwwwwwwwww」

絵里「あー。そういうタイプか」

希「そないに笑わんと…コーチしてもろたんやろ」

英玲奈「優秀なコーチなら普段と丸切り違う性格で売りに出さんだろ」

希「言われてみれば」

絵里「バレエやってた頃にもいたわ。独裁者タイプでしょその人。そういう人って不祥事起こすと惨めよ~」

ツバサ「マジで?o_ _)ノ彡☆バンバン」

英玲奈「飯が…飯が旨え!プギャプギャ━━━m9(^Д^≡^Д^)9m━━━━!!!!!!!!」

あんじゅ(うわあアタシでも引くわー)



一方その頃音ノ木坂学院では


Q「L。わたしの事だけを見てくれ」壁ドン!

L「Q…」

C「何をしとんのじゃ。この暑いのに」

L「壁ドンごっこです」

雪穂「なってない。なってないよ。壁ドンていうのはこうやるんだよ。ほい亜里沙金属バット」

亜里沙「あい」

L「金属バット?」

亜里沙「行くよー」

亜里沙「夜中に騒ぐな土井垣!」バットで壁ドン!

 ウヒャーサスガアリサダー

Q「それはドカベンですよお!」



さらにのぞえり動物園


海未「なんでわたしまで呼ばれたんですか…」

英玲奈「うみたん師匠!」クワッ

海未「うぇっ!」

英玲奈「新技を見てくれ!君の瞳とわたしの瞳!響き合え!シャープシュートオオ!」バァーン!!

海未「やめてください!」

希「。゚(゚^∀^゚)゚。wwww」

絵里「∵ゞ(≧ε≦o)wwwwwwwwww」

ツバサ「o(>▽<o)(o>▽<)owwwwwwwwww」

あんじゅ「(*__)ノwwww」

海未「こんなのがわたしの信奉者だというのですか?もう青天の霹靂です…」

英玲奈「何?新必殺技か!?教えてくれ」

海未「お黙りなさい!」



さらに音ノ木坂学院


1年ズ「うおおおおおおお!高速流しそうめんめちゃくちゃ楽しい!!」ダダダダ
 ↑
不公平にならないよう順にずれていっておしまいまで来たら流し口にダッシュで戻っている


穂乃果「いっぱいあるよ!どんどん食べてね!」ダダダダ

ことり「夏ってどういうわけかみんなの家に沢山そうめんあるよね!」ダダダダ

C「なんでほのちゃん先輩たちまでいるんですか~!」ダダダダ

雪穂「わたしが呼んだ!」ダダダダ

亜里沙「そうめんハラショー!日本ハラショー!こんなのロシアじゃ絶対できない!」ダダダダ


W「薬味お待ち~うおっ!これじゃ列に入れん!」

C「そうめんと一緒に流しちゃえ!」

Q「流す係もしんどいな」

L「ああん!わたしも食べたい!茹で係誰か変わってええ!!」

亜里沙「そうめんと亜里沙をバカにしたバツだよ!ぽいで食すなら許す」

L「ぽいって何~?」

※金魚すくいで使うヤツ



一方その頃星空家では


凛「にゃ~~~~~~~~~~~~~~ッ!!」

凛「勉強飽きた…」

凛「あっ」

凛「///」

リーンゴハンヨー

凛「そうめんはもうイヤ!」



一方その頃西木野家では


真姫「ふう」

真姫「だいぶはかどったわね」

真姫「お昼は過ぎちゃったけど…」

真姫「そうめんでも茹でるか」



一方その頃小泉家では


花陽「…」

花陽「…」

花陽「…」

花陽「あふ」

花陽「おにぎり…いや貰い物のそうめんがいっぱいあったっけ」

花陽「そうめん…いやしかし」



またまたのぞえリ動物園


海未「つまり優勝するつもりで予定していた秋葉原での壮行ライブをどうするか悩んでいると」ズルズル

あんじゅ「はい」ズルズル

ツバサ「見切りでそんな企画しちゃうのもあのコーチらしいわね」ツツー

英玲奈「可愛さが足りんよ」チュパチュパ

海未「おまけにコーチの不祥事で学校はもみ消しに必死、部活動は休止状態」ズズー

絵里「ライブはいつなの?」

あんじゅ「3日後です…」

希「そらまた急な話やな」マタユデアガッタデー

海未「これはもうどうしようもないのでは?」オカワリイタダキマス

絵里「そうねえ」オイシイ

希「準備期間が短すぎるしな」ヤクミモドゾー

あんじゅ「そんなあ!見捨てるって言うんですか?」ショウガクダサイ


またまた音ノ木坂学院


穂乃果「食べたな~」

ことり「お腹いっぱい…」

雪穂「太りますよ」

W「大丈夫です。所詮そうめん。入っても別腹。」

C「別腹の場所知ってるの?」

Q「場所?」

C「亜里沙!」


亜里沙「あい!別腹の場所…それは脇腹!もしくは二の腕!」

ことり「アハハ^^;」

穂乃果「嫌なこという子だよホントに」

亜里沙「わたしは胸に別腹あるけど」

C「吊るし上げろ!」

雪穂「晒せ!」

L「火を焚け!!」

ことり「Lたそいつの間にそんな子になったの!?」



さらにのぞえリ動物園


海未「これです!」

英玲奈「くっ!わたしのトラップを躱すとはさすが師匠!」

あんじゅ「これって最弱王決定戦なんじゃないの?」

ツバサ「ずいぶん低レベルなババ抜きね」

絵里「3日後の問題はもういいのかしら?希は何メールしてんの?」

希「ん~。こういう企画を考えさせたらピカイチの頭脳に相談しとる」

絵里「花陽?可哀想よ。勉強の遅れを取り戻そうと必死になっているというのに」

希「も一人おるやろ。ハロウィンライブの時。ラブライブ初挑戦の時。真っ先に最重要ポイントを指摘してきた」

希「初代部長にして企画対策の達人」

希「にこっちや」


これ今月中に終わらすの無理っぽいな…


※※※※※


凛「あ、かよちん?明日A-riseのライブが有るらしいんだけど真姫ちゃん誘って行かない?」

花陽「A-riseがライブ?こんな時期に?聞いてないなあ…最近はネットもチェックしてないしメールアラートも切ってるし」

凛「勉強も大事だけど息抜きも大切だよ。凛もう限界かもしんない」

花陽「ん~正直花陽もギリギリであんまり余裕ないんだけど、少し疲れちゃったかな」

凛「疲れは効率を落とす原因になるよ。練習も勉強も同じ同じ」

花陽「そうだね。ずっと一人だったから気が滅入っちゃってた。行こうか」

凛「うん!真姫ちゃんには電話しておくね。ばいばい」

花陽「ばいばい。お休み」



※※※※※


あんじゅ「わたし達の歌が終わったところで最終予選優勝校音ノ木坂学院スクールアイドルReve'をお迎えしましょう!」

亜里沙「くっしゃみひとつで~」

C「やめとけ」

雪穂「お呼びいただきありがとうございます~!音ノ木坂学院スクールアイドルReve'です!」


花陽「( Д ) ゚ ゚」

真姫「( Д ) ゚ ゚」

凛「ククッ」




花陽「どどどどどどどどどどういうことナノ~~???」

真姫「いややややや何も聞いてない聞いてな~い!!」

凛「クスクス」




亜里沙「今のわたし達は15人ではありません」

亜里沙「先輩3人は受験勉強中です」

亜里沙「先輩たちはみんなのために自分の時間を削りあのライブを準備しました」

亜里沙「わたし達はいま頑張っている先輩たちに精一杯ありがとうを言いたい」

亜里沙「精一杯応援したい」

亜里沙「今見てくれていないのが残念です」




あんじゅ「あんじゅははっきり言って今回の予選はすっっごく悔しかった!」

あんじゅ「ぜったい負けるもんかって思ってた」

あんじゅ「初の2連覇はわたし達A-riseが成し遂げるんだって意気込んでた」

あんじゅ「でもあのライブ見た?」

あんじゅ「人数が多いのよ!ズルい!」

あんじゅ「でもあの子たちは誰一人ぶつからず誰一人戸惑うことなく」

あんじゅ「自信たっぷりに自分たちの歌を歌いきった」

あんじゅ「分かりますか?あんな細切れになったパートをあの人数で歌い切ることの難しさ」

あんじゅ「分かりますか?それぞれ身長の違うグループで綺麗に扇を作る難しさ」

あんじゅ「分かりますか?5分に凝縮された練習量と企画考案の手間」


あんじゅ「わたしね、Reve'のこと嫌いだと思われてるみたいなの」

あんじゅ「そんなことないわ。去年は一緒に合宿したし時々メールもしてる」

あんじゅ「なによりあの子達アイドルのことにかけてすっごい真剣なの」

あんじゅ「そんな子達をあんじゅが嫌いになるわけ無い」

あんじゅ「Reve'のみんな。優勝おめでとう」

あんじゅ「全国優勝しないと許さないわよ~」




花陽「( ゚д゚)ポカーン」

真姫「( ゚д゚)ポカーン」

凛「(*´∀`)」



※※※※※


あんじゅ「Reve'のみんなにお願いがあるのだけど」

亜里沙「何でしょう?」

あんじゅ「わたし達にも『ユメノトビラ』歌わせてくれないかしら」

亜里沙「喜んで!」

あんじゅ(隣で歌っていい?)

L(もちろんです。よろしくお願いします)




ジブンヲシンジテ

ミンナヲシンジテ

アシタガマッテルンダ 

イカナクチャ


花陽「すごい…A-riseとReve'が一緒に歌ってる…本当の合同ライブだよ…」

真姫「凛。あなた知ってたわね?」

凛「うん。海未ちゃんから連絡があってね?凛たちも見ておいたほうがいいでしょうって」

真姫「海未?意外ね?てっきりにこちゃんあたりが仕組んだものかと…」

凛「アイデアはにこちゃんらしいんだけどね?凛もあまり詳しくは知らないんだ」

凛「でもいいもの見れた。さっきの二人すごい顔してたよ」ケラケラ


Q「せ、先輩方…いたんですか…?」

真姫「もう…あんまりびっくりさせないでちょうだい」

凛「さっきの二人。ポカ~~~~ン( ゚д゚)」←カオマネ

Q「その…怒ってます?勝手にこんなライブやって…」

真姫「怒るなんて。自分たちで構成まで考えたのよね?凄いわ」

花陽「( ゚д゚)」

凛「かよちん夢の世界へ行って帰ってこないよ」

W「わっ!先輩たちだ!」

真姫「あなたはなんでメンバーに入らなかったの?」

W「A-riseを入れてちょうど15人になるように調整しまして…それより怒ってませんか?」

真姫「なんでみんな怒るの前提なの」



ユメノトビラ

イツモサガシツヅケテ


凛「凛がいないところEちゃんがカバーしてるね」

W「Eがね、めっちゃ最近自信つけてきてて。わたしいなくてもやれる、証明するって」

真姫「A-riseが入るの前提で全体に振り付けもパート分けも簡略化してるのね。感心する…」

QW「褒められたぞおい」

花陽「凄い…」

凛「かよちんどうしたの」

花陽「凄いよ…凄い…みんなーーーーっ!亜里沙ちゃ~~ん!雪穂ちゃ~~ん!」

Q「あ~部長ドルヲタモードじゃん」

凛「凛はこっちのかよちんも好きだよ」


真姫(凛…あなたもしかして)



※※※※※


雪穂「オコラレル…」

亜里沙「ゴメンナサイゴメンナサイ…」

C「アリサヲタテニトチュウデユキホヲコロバセテ…」

真姫「だからなんで怒るの前提なのよ!?」



※※※※※

あんじゅ「それでねそれでねそれでね、Reve'引っ張ってきて優勝おめでとう、わたし達もがんばるわって感じにすれば見に来てくれたお客さんも印象悪くならないし優勝校との合同ライブが見れて得した気になるしあわよくば来年から最終予選参加校の合同ライブを毎年やる感じに持っていければ会場の方も優勝校を予想せずにも済むしそれになによりお客さん達がこのライブをずっと楽しみにしてくれるかも!Win-Winどころか一石で何羽の鳥が落とせるかわからないくらいの」

凛「ちょちょちょ落ち着いて」

C「あんじゅさんあんまり動くと髪が抜けちゃいますよ~ぉ」←例によって髪を梳いてる

花陽「やっぱり矢澤先輩すごいなあ…」

雪穂「急な話でわたしが独断で引き受けちゃってみんなでパート分けやら必死に考えて」

雪穂「てっきりバレたら叱られると思ってみんなにも秘密ねーって口裏合わせたんだけど」

C「まさか海未ちゃん先輩がバラすとはねー」

亜里沙「海未さんはReve'のためを思って凛ちゃん先輩に知らせたんです!そうに決まってる!」


真姫「そうね…これ2日で準備したのよね?Reve'の後輩たちがわたし達がいない間も成長してるってところを見せたかったんだと思うわ」

凛「海未ちゃんらしいね」

あんじゅ「また合同ライブやろうよぉ~舞台ではあんなこと言ってたけどどうせアイドル志望なんでしょ?」

真姫「わたしは進学希望よ」

あんじゅ「え゛!?凛はもちろんアイドルよね!」

凛「凛も進学…学校の先生になりたくて…」

あんじゅ「アンタが!?うそ!?花陽もまさか」


花陽「わたしも…進学…希望で…」

あんじゅ「」ジワ

花陽「でも!あのね!」

あんじゅ「何よ!?」

花陽「あ…なんでも…ナイデス…」

あんじゅ「ウラギリモノ~~~!!」



※※※※※


真姫「気にすることないわよ。あの子多分もう覚えてないわ」

凛「凛もそう思うよ。切り替えていこうよ」

花陽「うん…」



花陽(どうしよう…もう黙ってる自信ないよ…)

花陽(このまま…引きずっていてもわたしのみんなへの申し訳ない気持ちが大きくなっちゃう…)

花陽(もういっそみんなに言っちゃおうかな…?)

花陽(にこちゃん…)

花陽(…)



泣き濡れたあんじゅが行った先とは


ドンドンドンドンドンドンドンドン

絵里「あああああああああああんじゅでしょ!?ネタは上がってるのよ!やめなさい!もう怖くなんてないんだから!」

ドン…ドン…ド・・・

絵里「!???!?」

オ・・・オ・・・オウ・・・オ・・・

絵里「うめき声!?嫌ああああああああああああああ!!!!」

希(あんじゅめ新しいパターンで来おったか。やるな)●REC

希(えりちも夜は一人で寝れんようになってもうたし)

希(それはそれで役得やけんど)


希(辞め時かもしらんな)



いよいよ2学期


花陽「なにはともあれ2学期に入りました」

花陽「もうラブライブまであと僅かです」

花陽「発表曲はノーブラの予定です」

花陽「これもわたし達の得意なマスオペレーションです」

花陽「今の私たちのしなければならないことはお互いの連携を高めたり完成度を上げることです」

花陽「強敵A-riseに勝ったとはいえ油断することなくわたし達に出来ることをしていきましょう」

 はいっ!

花陽「…」



※※※※※


Q「かよちん部長が元気ない」

L「受験勉強が上手くいってないのかな」

W「そうは見えなかったけど」

Q「なんとかできないかな」

W「なんとかって言ってもね」

L「原因もわからないのに」

Q「そうだよねえ」

L「そのかわりどういうわけか2年生は元気いっぱいだね」

雪穂「」←タキシード着用

亜里沙「」←タキシード着用

C「」←スマホイジリイジリ

整合性は取れたと思うので投下開始


Q「あのタキシード見たことあるなあ…」

W「わたしも。どこかで…」

C「」外部スピーカー装着

雪穂「」コクリ←ひげ装着

亜里沙「」コクリ←ひげ装着

C「」ミュージックスタート
https://www.youtube.com/watch?v=qHVQRYzCkKY


花陽(この曲は…伝説の伝説のグループのおヒゲさんのダンスのオリジナル曲!)




雪穂「」←ダンス中

亜里沙「」←ダンス中

C「」チャッチャッ←手拍子中

Q「…」

W「…」

L(なんの踊りだろ)


花陽(本気で始めちゃったよ!)

真姫「?」

凛「?」



C「」つバケツ

雪穂「」←ダンスしながらバケツ受け取り

亜里沙「」←ダンスしながらバケツ受け取り

花陽(え?ここでやるの?あの有名なネタを?)

凛「何が始まるの?真姫ちゃん」

真姫「さあ?」

L「思い出した!」

W「2年前の…!」

Q「ファッションショーの時のやつだ!」


雪穂「」←バケツぐるぐる

亜里沙「」オー

C「」オー

雪穂「」←得意のポーズダンス

亜里沙「」パチパチ

C「」パチパチ

花陽(知らないよ~)

真姫「ちょっと何してんの!ここ部室よ!」

凛「なんだか楽しくなって来たゾ」


亜里沙「」←バケツ高速でぐるぐる

雪穂「」オオオー

C「」オオオー

亜里沙「」←得意のポーズダンス

雪穂「」パチパチ

C「」パチパチ

Q「拍手してくれってのかな」パチパチ

L「そうみたい」パチパチ

凛「おおー」パチパチパチパチ

真姫「あまり言いたくなかったんだけど今日は言わせてもらうわ。バカミタイ」


亜里沙「」←帰ろうとする

雪穂「」←亜里沙の袖を掴む

C「」パチパチ

凛「もう一回!」パチパチ

Q「…」パチパチ

W「…」パチパチ

L「…」パチパチ

亜里沙「」←得意のポーズダンス

雪穂「」パチパチ

C「」パチパチ

真姫「曲がベリーソウルフルなのにコミックダンスで台無しね」


亜里沙「」←バケツ高速回転&頭上で一瞬止める

雪穂「」オオオオオオー

C「」オオオオオオー

凛「止めたよ!真姫ちゃん!頭の上で水入りのバケツ止めた!」パチパチ

真姫「遠心力があるからね…」ウズウズ

Q(あー)パチパチ

W(オチが)パチパチ

L(読めた気がする)パチパチ


亜里沙「」←帰ろうとする

雪穂「」←亜里沙の袖を掴む

C「」パチパチ

亜里沙「」イヤイヤ

凛「もう一回!」パチパチ

Q「…」パチパチ

W「…」パチパチ

L「…」パチパチ


亜里沙「」イヤイヤ

雪穂「」パチパチ

C「」パチパチ

凛「お~~い!亜里沙ちゃ~ん」パチパチ

Q「…」パチパチ

W「…」パチパチ

L「…」パチパチ


亜里沙「」←得意のポーズダンス

雪穂「」パチパチ

C「」パチパチ

凛「おおー」パチパチパチパチ

Q「…」パチパチパチパチ

W「…」パチパチパチパチ

L「…」パチパチパチパチ

真姫「」


亜里沙「」←バケツ高速回転&頭上で一瞬止め連続

雪穂「」オオオオオオー

C「」オオオオオオー

凛「おおー」パチパチパチパチ

真姫「ちょっと!長く止めすぎよ!部室がみずびt



……


Q「紙吹雪だね…」

W「そりゃあ部室を水浸しにするわけに行かないもんね」

L「でも掃除大変かも」


真姫「///////////」マッカ



雪穂「」←ダンスしつつ退室中

亜里沙「」←ダンスしつつ退室中

C←既に退室済


真姫「あんたたちはぁ~~~…」

雪穂「」←コミカルダッシュ

亜里沙「」←コミカルダッシュ

真姫「待ちなさ~~~い!!」←ほぼ長介





花陽「くすっ」

凛「やっとかよちん笑ったね」

花陽「ごめんね。難しく考えすぎてたみたい」

凛「そうだよ。優勝することだけが目的じゃないんだし」

花陽「わたし達が楽しくないと何も意味なくなっちゃうよね」

凛「うん!」


花陽「本当2年生たち凄いしいい子だなあ…花陽を元気づけるのに一言も喋ってないよ」

凛「なかなかああいうことは出来ないよね~そもそもヒゲダンスなんて知らないし」

花陽「凛ちゃん知ってたの?」

凛「うん。前に穂乃果ちゃんの家でDVDBOXを見せてもらった。そういえばあの時雪穂ちゃんも亜里沙ちゃんもいたなあ」

花陽「凛ちゃんお人が悪い…真姫殿はすっかり釣られ申した」

凛「知っておきながら無言を通したお主…同罪であろう」




 「あははははははははははは!」




Q「あれが元気出すための方法?」

W「とにかく悩んでないでなにか始めなきゃいけないってことじゃない?」

L「どっちにしろ2年生の闇をまた垣間見てしまった気がする」



※※※※※


花陽「みんなごめんね」

花陽「目先にとらわれすぎてました」

花陽「みんなにとって夢のステージが次のライブなんだよね」

花陽「わたしプロデューサー失格だよ」

花陽「ノーブラはあくまで候補曲です」

花陽「時間がないと言っても寝る時間までないわけじゃありません」

花陽「これからでもやってみたいこと、歌いたい曲、なんでも言ってね」

花陽「みんなの楽しみにしてるもの」

花陽「花陽も頑張るからみんなで目一杯楽しんじゃおう!」

 おうっ!



花陽「歌唱力のレッスンは真姫ちゃんお願い」

真姫「任せて。特にC!今回のライブでレベルをひとつ上げるわよ!」

C「はい!歌って踊れるアイドルを目指します!」

花陽「凛ちゃん。いつもやってるアクロバットをなんとか1年生に教えられないかな」

凛「Wちゃん。Eちゃん。指名だよ。ちょっときついけど頑張ろう!」

WE「はい!来年はQに頼りません!」

Q「ええ~!わたし来年も出番なし!?」

花陽「Qちゃん。もうちょっと花陽のお手伝いお願いね」

Q「しょうがないな~部長はわたしがいないとダメなんだかr」

真姫「…」

C「…」

Q「頑張ります!」


そして練習はきついのだが


凛「ロンダートは全ての基本!力に頼っちゃダメ!あふりを意識!」

W「よっほっ。やっとっ」

E「ほいっほいっ。ほいっほいっ」

凛「回転中に質問!向こうのバレー部は何人?」

WE「ええっ!」



真姫「あーあーあーあーあー」

C「あーあーあーあーあー」

真姫「あーあーあーあーあー」←キーを上げていってる

C「あーあーあーあーあー」

真姫「あーあーあーあーあー」

C「あーあーあーあーあー」

真姫「あーあーあーあーあー」

C「あーあー…うえっへ!えっへ!」



海未「逃げる奴は皆綺羅ツバサです!逃げない奴はよく訓練された藤堂英玲奈です!」

1年ズ「ガンホー!ガンホー!ガンホー!」

体育教師「お前らは人質奪還作戦へでも出向くつもりか!」



絵里「ダンスレッスンを主に担当する卒業生の絢瀬絵里よ。かしこいかわいいエリーチカと呼ばれていたことがあるわ」

L(早く始めてくれないかな)

雪穂(なんかすごく嬉しそう。今まで呼ばれなかったからかな)

亜里沙「早くやろうよ~妹だからって遠慮しないで~」

絵里「うぅっ!」

改めて見る全てにおいてオーバーサイズの妹に圧迫感を感じている



花陽「2次元上だけどみんなの動きを時間経過と一緒にアニメーション表示してみた」

Q「スゲエ!凛ちゃん先輩と亜里沙先輩にマークつけられませんか」

花陽「こう?」

Q「そうです!この二人とにかく優雅で目立つんで両サイドにばっかりいるとどっちを見ようかキョロキョロしちゃうんです」

花陽「なるほど」

Q「途中でクロスさせたりベースポジションをもっと中央に寄せられませんかね」

花陽「Qちゃん頼もしいよ!」

Q「えへへ。ありがとうございます!」



亜里沙「あなたたちは突出したダンスセンスも歌唱力もないかもしれない」

RTYUI「…」

亜里沙「今ではバックダンサーやバックコーラスみたいな位置づけだと腐っているかもしれないけどね?」

亜里沙「総合力では1年でトップなんだよ?」

RTY「先輩…」

亜里沙「この5人、ユニットを組んだら凄いグループになるよ?」

UI「亜里沙先輩…」ウルウル

亜里沙「だから今はとにかく頑張ろう!反復横跳び50回5セット!」

RTYUI「オラオラオラオラオラオラオラオラ!」

亜里沙「…」

C「とんでもないものを育て上げちゃったんじゃないかな?わたしたち」



 アアアアアアアンジュデショ! モウコワクナインダカラアアアア

希「ゾクゾクゾクゾク!」

あんじゅ「ゾクゾクゾクゾク!」

 ウメキゴエ!? イヤアアアアアアアア

希「これは一生モンやん…」

あんじゅ「ああ~いいっすわ~バサバサやえれなんにはないこの嗜虐心をくすぐられる感じ…」

二人でビデオ鑑賞中



帰り道トーク 1


真姫「凛は?」

花陽「親戚が来てるとかで先に帰っちゃった…」

真姫「そう」

花陽「二人だけで帰るの久し振りだね」

真姫「そうね。いつも凛とで3人だもんね」

花陽「ん…」

真姫「花陽」

花陽「なに?」

真姫「ありがとう」

花陽「突然どうしたの?」



真姫「あの時生徒手帳を届けてくれなかったらわたしμ'sにも入らなかった…かも」

花陽「あの時?」

真姫「1年生の時」

花陽「ああ…」

真姫「わたし今みたいにこんなに笑えなかった…のかもしれない」

花陽「大丈夫だよ真姫ちゃん。わたしもだいぶ助けてもらったもん」

真姫「うん。ありがとう」

花陽「どういたしまして」

真姫「ありがとう」

花陽「可笑し。うふふ」

真姫「ありがとう」



花陽「凛ちゃんにも言ってあげて?」

真姫「言わない」

花陽「どうして?」

真姫「茶化すから」

花陽「最近は茶化さないよ」

真姫「そうね。どんどん大人になってる」

花陽「ライブの前はわたし達じゃダメだもんね」

真姫「うん。凛がなにか言わないとピリッとしない」

花陽「今日真姫ちゃんなにか変だよ。心配事?」

真姫「ううん。なんでもない」

花陽「そう?」

真姫「うん」



真姫「次が最後のラブライブね」

花陽「あの9人の中では一番わたし達が幸せだったかも」

真姫「うん」



花陽「じゃあ…また明日。朝練のあとで」

真姫「また明日」




真姫(今日推薦がほぼ確定したって言うだけなのに)

真姫(なぜか切り出せなかった)

真姫(なんでだろう)




花陽(やっぱり言おう)

花陽(真姫ちゃんと凛ちゃん。この二人にだけは言おう)

花陽(二人をいたずらに混乱させたり誘惑させたりするから秘密って矢澤先輩に言われてたけど)

花陽(二人を信じよう)

花陽(しっかりしろ。花陽が二人を信じなくてどうするんだ)

花陽(わたしたちはそんなに弱くないはずだ)

花陽(できれば凛ちゃんにはアイドルになって欲しいけど…)

花陽(凛ちゃんも今は弱くない。自分に自信のない凛ちゃんじゃない)

花陽(花陽の言ったことくらいで迷ったりしないよね)




帰り道トーク 2


亜里沙「今日も疲れたね~」

雪穂「どっか寄ってく?」

亜里沙「やめとく」

雪穂「あらま。らしくない」

亜里沙「Cポンいないし」


雪穂「そうだね。Cポンめっちゃ頑張ってるよね」

亜里沙「亜里沙たちにバレないようにしてるつもりだろうが甘い!」

雪穂「そうだね。Cポンめっちゃ優しいもんね」

亜里沙「今もまだ自主練してるんでしょ」

雪穂「そんなに気負わなくてもいいのにね」

亜里沙「雪穂なにか上の空。心配事?」

雪穂「心配じゃないんだけど凛ちゃん先輩が」

亜里沙「凛ちゃん先輩が?」

雪穂「最近絡みづらい…」



亜里沙「あ~。昔は元気のいいオンナノコって感じだったよね」

雪穂「うん。最近は一歩距離をおいて微笑んでくれるみたいなお姉さんっぽい」

亜里沙「感じが変わってきたよね」

雪穂「それがステキだから困っちゃうんだよなあ」

亜里沙「雪穂年上好きなんだからいいことじゃん」

雪穂「年上好きってなんでですか~。前はお姉ちゃんぽかったからいくらでも甘えられたんだけどね」

亜里沙「今は?」

雪穂「理事長みたい」

亜里沙「は?」



雪穂「なによお」

亜里沙「理事長は変でしょ。理事長は」

雪穂「理事長だって…口出してこないけど…こう、舵取りがうまくてさ、曲がってきたら直してくれそうじゃん?」

亜里沙「ん~?」

雪穂「とにかくそんな感じなんだよ。わたしにとっては。凛ちゃん先輩も先生になったら似合うかな~と」

亜里沙「凛ちゃん先輩たしか教員志望だよ。もっといいことじゃん」

雪穂「でもわたしはイヤだな」

亜里沙「どうして?」

雪穂「卒業したくなくなっちゃう」

亜里沙「…」




帰り道トーク 3

C「あれ凛ちゃん先輩」

凛「こんなに遅くまで自主練?体壊すよ?」

C「大丈夫です!しっかり休んでよく寝る!よく食べる!」

凛「ふふっ。頼もしいよ」

C「凛ちゃん先輩こそ自転車でどうしたんですか?」

凛「親戚の人が来ててね、ちょっと買い物に。頑張れよーっ優勝だーって煩いから逃げて来ちゃった」

C「あはは。わかります。急に来て今まで何も言ってなかったのに無責任ですよねー」

凛「…Cちゃん」

C「はい?」


凛「無理はしちゃダメだよ」

C「はい」

凛「気負わないでね。高いところには必ず連れて行ってあげるから」

C「わかってませんね~」

凛「何が?」

C「連れて行くのはわたし達です!3年生は随伴!お土産!」

凛「ありがとう」

C「はい!」

凛「じゃあもう行くね。遅くならないように気をつけて」

C「はい。サヨナラ!」

凛「ばいばい」

C「ばいば~い!」




C「あれ?」

C「なんかわたし泣きそう」



今日はここまで

明日はでかい二つの伏線のうち一つを回収する予定


告白


真姫「曲はNo Brand Girl で決まりました」

真姫「今回の発表も少しアレンジを変えます」

真姫「いつもなら全員のコールから始めるけどトビラと同じようにL のソロ、バース風にゆっくりアレンジしたものから入ります」

真姫「そこから一気にパートごとのコール。コールが始まるともうずっとハイテンポが続くから息切れしないように」チラ

花陽「今のみんなには言う必要なかったみたいだね」


花陽「ダンスも各チームのパート、位置取り。重要だよ。特に今回は両サイドのチームが左右に入り乱れるからお互いの位置確認を厳密にお願いします」

花陽「凛ちゃん、アクロバットの方は?」

凛「Wちゃん、Eちゃんも側宙くらいならできるけど入れない。ハイジャンプだけにする」

凛「その分余裕もできる。無理な転回や大技は負担が大きいしね」

凛「曲のイメージに合わないと思うし、凛と亜里沙ちゃん、WちゃんEちゃんで時間差ジャンプにすれば縦の動きを強調できるし」

凛「歌詞にぴったりじゃないかな?目指す場所は今より高く、でしょ?」


真姫「いい感じにまとまったわね」

雪穂「…」

真姫「どうしたの?」

雪穂「夢、みたいです」

真姫「ラブライブが?」

雪穂「なんて言うか、こんなアイドルみたいな曲を自分が歌うのかって」


真姫「クスッ 初心に帰ったの?」

C「あ、そうか!中学の頃だったら想像出来なかった!」

L「本当です!つい何ヶ月か前まで根暗な腐女子だったのに」

W「腐女子だったのかよ」

Q「わたしなんてボクとかオレ言ってた体育会系だったわ」

 ワタシモー
        アタシナンテ
 イヤヤッパココハ


※※※※※


花陽「みんなやる気もあっていい感じだね」

凛「うん。これなら来年もうまくまとまっていけるよ」

花陽「そのことなんだけど…凛ちゃん。お話があるの」

凛「え?凛に?」

花陽「うん…」





凛(どうしよう…これヤバいやつだ…)

凛(考えないようにしてたからどうしていいかまったくわからないよ)

凛(そうだ!真姫ちゃん!)

凛(ショートカットをホームに作っておいたっけ)

凛(ポケットの中だと操作に自信ないなあ)

凛(お願い!繋がって!)




※※※※※

真姫「あら、凛から電話…校内の通話は校則違反なのに」

真姫「もしもし?」

真姫「凛?」

真姫「何か言ってよ」

真姫「凛」

真姫「無言電話なんてしないでよ」

真姫「……無言電話!!」


真姫「迂闊だった…!…花陽…!凛…!」ダッ




※※※※※

L「ラブライブが終わったらさあ、ユニット組んで1曲やろうよ」

Q「終わったらね」

W「アテでもあるの?」

L「Youtube見てたらすごくいい曲見つけて。歌ってみたいって」

W「どんな曲?」

L「これ」

https://www.youtube.com/watch?v=cCns_k4R9ts





※※※※※

C「次が先輩たち最後のライブじゃん」

雪穂「うん」

C「何かやる?」

亜里沙「やらない」

C「薄情だなあ」

雪穂「その心は?」




※※※※※

花陽「凛ちゃんはさ、卒業したらどうするの…?」

凛「が、学校の先生になりたくて…」

花陽「うん。凛ちゃんらしいよね。花陽は」

凛「それより練習しよ!時間もあんまりないんだし!」

花陽「うん。でもこれだけは凛ちゃんに聞いて欲しくて」




※※※※※

真姫「どこ!?どこにいるの!?」ダダダダ

真姫「凛!花陽!もう!どこよ!」ダダダダ

真姫「ちょっとあなたウチの凛か花陽見なかった!?」

生徒「ヒッ!み見てません」

真姫「ありがと!」ダダダダ




※※※※※

亜里沙「先輩たちには色んなものを貰ったと思うのね」

C「だからお礼したいんじゃん?」

亜里沙「でもそのお礼って3年生に返すものじゃないと思うんだ」

真姫「花陽っ!凛っ!」ドアバーーーーン!!

雪穂「うわあああああ!!」

C「ぎゃーーーーっ!!」

亜里沙「ごめんなさいごめんなさい!ちゃんとお礼しますからああ!!」

真姫「お礼?そんなことより花陽と凛見てない!?」

C「見てません!」

真姫「ありがと!」ダダダダ

雪穂「吃驚した…」

亜里沙「心臓止まるかと思った」



※※※※※

花陽「花陽はね。昔からアイドルでなんとかお仕事に出来ないかなって悩んだこともあったのね」

凛(アカン…詰んだ…かも。逃げられない)




※※※※※

W「英語じゃん!」

L「前に屋上でみんなで歌った時すごく気持ちよくて」

Q「わかるわかる。これなら曲は情熱的だけど座ったまま歌えるからわたしでも参加できるね」

W「情熱的なセリフなんて本来体動かさずに言うもんよ」

L「なにが」

W「見てなよ~」

窓から身を乗り出して

W「凛ちゃん先輩~~~!大好きです~~~~!卒業しないで~~~~~~!」




※※※※※

 リンチャンセンパイーーダイスキデスーーー

真姫「はっ!あれはW!?あっちに凛がいるの?」

真姫「あっちにあるのは体育倉庫?」

真姫「そうか!告白といえば体育倉庫裏!」ダダダダ




※※※※※

雪穂「お、お礼は…?」

亜里沙「うん…」

C「ちょっとまだドキドキしてるよ」

亜里沙「3年生に貰ったものはその分1年生とか新入生に返してあげるものじゃないかなって」

雪穂「なるほどね~優しさの連鎖とかそういうやつだね」

C「さすが亜里沙次期リーダーだね」




※※※※※

L「ナマ告白だよ!初めて見ちゃった!」

Q「情熱的だけど情緒のない告白だなあ」

W「これくらいやんなきゃ相手には伝わらないって」

W「どうせ告白なんて自分のエゴの相手への押し付けなんだし」

Q「恋愛マスターか」

L「曲と凄い合ってたけどね」




※※※※※

花陽「ずいぶん考えたんだよ。そんな時にμ'sに出会って…」

凛「…」イライラ

花陽「みんなと出会ってアイドルを続けることが出来た」

凛(さっきから自分語りばっかりだ…)

花陽「にこちゃんも言ってくれたんだ…アイドルとして歌うことだけがアイドルじゃないって」




※※※※※



真姫「居ないジャナイ!!」



真姫「こうなったら片っ端から探すしか…!」

真姫「この広い校内を?一人で?」

真姫「何か手がかりは…」

真姫「もう!嫌な予感がするのに!」




※※※※※

Q「でも本当にいい曲…」

L「でしょ~」

W「ピアノさえあれば簡単なパーカッションを借りてきてアンプラグドライブになりそう」

Q「それいい!乗った!」

L「ピアノはPちゃんにお願いしよ。絶対音感もあるし」

Q「ギター弾ける人がいるといいのに」

L「軽音の人に協力してもらう?」

W「先のことになるし今はいいんじゃないかな」

Q「うん」




※※※※※

亜里沙「文化祭ライブは亜里沙たち2年はできるだけユニット組まないようにして1年生主体にしたいんだ」

雪穂「賛成!だけど2年が出ないのは不自然だよ」

C「またヒゲダンスでもやるかい?」

亜里沙「そう!それ!コミック枠にしようよ」

雪穂「自分がやりたいだけでは」

亜里沙「本当はアイドルやりたいよ!でも1年生に今は頑張って貰って3年生に安心してもらわないと」

C「亜里沙…」




※※※※※

花陽「にこちゃんが今頑張ってくれてるの。花陽のために。なんとかプロデューサーとして」

凛「かよちん」

花陽「あ、そうだ。この話は真姫ちゃんもいないと」

凛「かよちん!」

花陽「えっ?な、何?」

凛「さっきからかよちん自分のこととにこちゃんのことばっかり!」

凛「凛のことはどうでもいいの!?」




※※※※※

真姫「花陽の場所…凛の場所…わたし達の場所…」ダダダダ

生徒会長「こら!廊下は走るな!」

真姫「それどころじゃない!」クワッ

生徒会長「ヒィッ!すいません!」

真姫「花陽か凛は見てない!?」

生徒会長「その二人ならさっきあっちの階段を上がって行ったような」

真姫「みんなの場所…!屋上か!」ダダダダ

生徒会長「廊下は走らない!デ、クダ サ イ」

真姫「凛!まだ言っちゃ駄目よ!」




※※※※※

Q「待てよ。これLがリードでわたし達がコーラスってことになると」

L「うん」

Q「わたしのパートはこの野太いおっさんてコトかあ!?」

W「Qちゃんアルトだしそうなるね」

L「(*ノω・*)」

Q「ちょっと待ってくれよお~!」

L「いいじゃん。結構見せ場あるんだし」




※※※※※

亜里沙「15人っていう大編成の基本も作ってくれた。ダンスの指導方法も教えてくれた。歌唱練習だって今ではわたし達でも指導できる。こういう縁の下のことを1年生にも教えたいんだ」

C「亜里沙優しいなあ」

雪穂「さっきのコミック発言でなんか微妙」

亜里沙「コミック入れたほうがライブがピリッとするじゃん。空気を一旦緩めてまた締めなおそうよ」

雪穂「微妙だけど大賛成。わたし達らしいね」

C「そうだね…わたし達らしいね」

雪穂「亜里沙がなんだか頼もしい。ズルいよ一人で先に成長しないでよ」

C「寂しいのかい?お雪さんや」

亜里沙「そして少女は女へと。あっとこれは耽美派のセリフだっけ」




※※※※※

花陽「どうでもよくなんかないよ!だから真姫ちゃんを呼んで一緒に話を」

凛「真姫ちゃんなんて関係ない!」(あれ?)

凛「凛に話があるんじゃなかったの!?」(変だ)

凛「ドキドキしながら待ってたのに!」(こんな事言うつもりなかったのに)

凛「凛のことも少しは考えて欲しいのに!」(お願い真姫ちゃん早く来て)

凛「凛なんていなくてもいいんでしょ!?」(全部言っちゃいそう)






凛「凛こんなにかよちんのことが大好きなんだよ?」

凛「それなのに」(ダメだ)

花陽「り、凛ちゃん?」

凛「もう!」(止まらない)

凛「花陽!」

花陽「はい!」ドキッ






凛「卒業したらあたしを置いてどこかへ行っちゃう気でしょ!!」



花陽「…えっ」


真姫「凛!花陽っ!!」ドアバァーーン!!


凛「うっ。うあああああああああああん!」






真姫「遅かった!?」






真姫「花陽…何を言ったの…?」ナミダメ

花陽「えっ。言ったも何も凛ちゃんが盛大に自爆したというか…」

 パァン!

真姫「嘘!凛がこんなに泣くわけないじゃない!何を言ったのよ!」ポロポロ

花陽「まだ言いたいこと言ってないってばぁ…」ジンジン






真姫「凛は花陽から告白されるかもって悩んでいた…」

花陽「告白!?」

真姫「でも本当は逆で凛が花陽を好きなんじゃないかって思ってた!」

花陽「ええっ!?」

真姫「ひどい振り方したんでしょう?わたし達は友達なのに!!」ポロポロ

花陽「振り方!?」






真姫「凛大丈夫?立てる?」


凛「触るな!」

真姫「凛…」

凛「真姫だってどっかへ行っちゃうんだ…」

真姫「えっ」

花陽「ほらぁ…」

凛「裏切り者!あたし一人じゃないか!」





花陽「凛ちゃん…」

花陽「凛ちゃんは卒業したらどうするの?」

凛「卒業したら教育学部へ行って…教員免許を取って音ノ木坂学院へ帰ってくる」

花陽「花陽たちはどうしたらいいの?」

凛「必ず戻って来るから!お願い…待っててよ…」

花陽「それはズルいなあ…凛ちゃんだけ卒業したいんだ…」

真姫「」←思考停止



花陽「凛ちゃんはなんで音ノ木坂学院に戻ってくるの?」

凛「今のReve'はコーチがいないから…あたしがコーチになって…」

花陽「花陽はね、凛ちゃん」

花陽「卒業したらにこちゃんの事務所で学校に行きながらバイトするの」

真姫「ホント?」

花陽「まだ決まってないよ。そこでアイドルのプロデューサーになる実習をさせてもらうつもり」

凛「…」


花陽「わたしはね、凛ちゃん。アイドルのプロデューサーになりたいの。にこちゃんにヒミツって言われて黙ってたけど」

花陽「バラバラになっちゃうわけじゃないよ。みんなReve'で繋がってる。繋がってるよ」

花陽「凛ちゃんがコーチ。花陽はプロデューサーとしてアドバイスしてあげられると思うよ?」

凛「花陽…」


花陽「真姫ちゃんはお医者さんになるんだよね?」

真姫「え、あ、そうね。そうなりたいと思ってる」

花陽「凛ちゃんのReve'が怪我しちゃったら真姫ちゃんが治してくれるよ?」

凛「うん」ポロポロ

真姫「そうよ。そのつもりだったわ。スポーツ医学も勉強するつもりでいたし」

花陽「ね?みんな繋がってるよ」

凛「うん」ポロポロ




真姫「凛。泣かないで。変なこと言ってごめんなさい」ギュッ

花陽「わたしもこっちから。ごめんね凛ちゃん。まぎらわしいこと言って」ギュッ

凛「ごめんねごめんね…あたし…ごめんね…」ポロポロ

花陽「凛ちゃんには花陽のプロデュースでアイドルになって欲しかったんだけど」

真姫「凛にはしっかりした目標があったのね」

凛「うん」ポロポロ

花陽「なんだあ…花陽告白する前からフラれてたんだあ…」

凛「ごめんね…」

真姫「この方がわたし達らしいんじゃない?」

花陽「そうかも。みんなちょっとずつ繋がっててずっと切れない感じ。いいよね」



※※※※※

雪穂「寂しいよ…お姉ちゃんが卒業した時も寂しかったけどもっと寂しいよ!」

亜里沙「3年生引退しちゃうもんね」

C「続けていけばいいんだよ。これからもずっと。先輩たちがいなくてもずっと」

雪穂「今度はCポンが頼もしい。取り残されちゃいそう」

亜里沙「そのためにもきっちりラストライブは飾ってあげないと」

C「有終の美ってやつだね」

雪穂「スルーするの!?」



※※※※※

Q「これさあ…文化祭のライブってことになるよね」

L「当然じゃん」

W「何を今更」

Q「文化祭ライブに3年生いないじゃん」

W「そうだ…」

L「だからこれをお見送りライブにしたいんだ。先輩たちの指導がなくてもわたし達だけで完成したものを見せたいって」

W「おっ次期部長の座を狙っているのか」

Q「かよちん部長の後は渡さないぞ!」

L「次期部長はユッキー先輩でしょうが」



※※※※※

真姫「結局凛は卒業後みんなが離れ離れになっちゃうのが不安だったのね」

凛「そうみたい…考えないようにしてたから…自分でも気が付かなかった…」

凛「花陽の志望校もあたしには無理だし…医学部は論外だし…」

凛「置いて行かれると思ってたんだね…」

凛「置いて行かれるのが嫌なのに…」

凛「花陽に告白されて友達じゃなくなっちゃう会えなくなっちゃうのが怖いって勘違いしてたなんて…」

凛「どんだけうすのろなんだよ…ごめんね…花陽…真姫…」

真姫「今度ばかりは凛の勘も外れたか~外れてよかったけど?」

凛「ごめん…」

花陽「でも凛ちゃんに名前を呼び捨てにされた時、本当にドキッとしちゃったな。OKしたいくらいだったよ」

凛「もうやめて…///」

真姫「どっと疲れたわ~どのくらい走ったコトか…もうあとは2年生に任せてどこかゆっくりしてからご飯でも食べに行かない?」

花陽「賛成。あの子たちならもうReve'を任せても安心だよね」


凛「マンセ…」

真姫「え?」

凛「マンセがいい」

花陽「それイイ!おかわり自由だし!真姫ちゃんの奢りで!」

真姫「う゛ぇぇぇぇ!なんでそうなるのよ!あそこ結構高いわよ!?」

花陽「そんなこと言っていいのか真姫ちゃんや」


真姫「な、何よぉ」

花陽「花陽のほっぺはまだ真姫ちゃんを許してません!」

真姫「あっ!くっ、じょ、上等よ!この前の誕生日にママからもらった学生カードの力見せてあげる!だから許して下さい!お願い!」

花陽「ホント?冗談だったのに!早速お母さんに晩ごはんいらないってメールしなきゃ!」

真姫「ひどい!嵌めたわね~!花陽!」

 ヒサシブリニタベホウダイダー

 フトルワヨ!



凛「くすっふふっ」

凛「…ふ…ふ…」ポロポロ

凛「ふええええ…」ポロポロポロポロ


真姫「ああっまた凛が!」

花陽「急いでサイドイッチにしなきゃ!」


凛「ふわあああああん」(みんな大好きだよ)

凛「ふふっくすくす」(あたし忘れてた。こんな大事なこと)




※※※※※

雪穂「あれ?真姫ちゃん先輩からメールだ…今日は3年抜きで練習してくれって」

C「なんかあったのかな?ほんのりラブコメ臭がするんだけど」

亜里沙「さっきの真姫ちゃん先輩だね」

雪穂「何があったとしてもそっとしておこう。いつものわたし達らしく」

C「雪穂が優しい。遠くへ行っちゃいそうでCポン寂しい」

亜里沙「雪穂はこんなところで燻ぶるお人じゃないんだよ。おいでCポン。二人で慰めあおう」ギュッ

C(コイツホントに胸でけーな)

雪穂「さっきからお前らわたしを追い払おうとしてねーか」



※※※※※

W「あれ?ポンちゃん先輩からメール」

L「わたしはユッキー先輩だ」

Q「こっちは亜里沙先輩だ」

W「巨乳万歳?」

L「校内に裏切り者がいる?」

Q「今日は3年生抜きの練習ですって」

LQW「1番ボケる人が1番まともなメール送ってきた!」


これで今日の分
あと3日くらいで終わりかな

ノーモア接待
んじゃ今日の分
なんとか今日明日中には決着をつけたい


いよいよ本戦


雪穂「これがラブライブ本戦会場か…」

亜里沙「わかってはいたけど大きいね…」

C「2年前はただのお客さんだったよ…」

L「わたしはテレビでしか知りません…」

Q「わたしも…」

W「わたしは…一応会場までは来たはずなんだけど…」

L「来たはず?」

W「あんまり覚えていないんだ…」



真姫「今日は下見よ」

真姫「本戦は20組ずつ3日に分けて行われるから本戦はまだあと」

真姫「今日わたしたちは11時45分から15分だけ練習が許可されてるから位置取りとステップの確認だけしておきましょう」

凛「2年前より大っきいなあ」

花陽「わたしのQちゃんが持ち前の運で2日目の10組目を引きました」

花陽「ちょうど真ん中だよ。この大会の節目にしてあげよう!」

 はい!



Q(今わたしのQちゃんって言った!)

L(真姫ちゃん先輩見ててください。最高のパフォーマンスにしてみせますから!)

W(凛先輩!もっと先輩に近づいてみせる!)

C(夢って叶うんだなあ。びっくりだよ)












亜里沙「ほら雪穂!写真!ここを目指す写真!」

雪穂「うん!」













亜里沙「…」ポロッ


亜里沙「…」ゴシゴシ




亜里沙「…」チラッ


雪穂「…」ニコッ


亜里沙「…」グッ




※※※※※


W「床が凄いの!滑らない!でもなめらか!」

L「スポットが凄い!太陽がいくつもあるみたい!熱い!」

C「広い!今まで講堂じゃなくて校庭で練習してて良かったね!」

凛「どう?」

亜里沙「大丈夫です」

雪穂「はい。全部歌に込めます」

花陽「よかった。今年はあなた達を泣かせたりしなかったね」

真姫「なんか…わたしが泣いちゃいそう」




凛「みんなに提案があるんだけど」


真姫「わたしも」


花陽「花陽もかな」






 「前日に合宿しない?」





前夜


穂乃果「今日…海未ちゃんの家泊まりに行っていいかな?」

海未「構いませんが…どうしたのです?」

穂乃果「雪穂が…本戦出場の前に合宿するって学校に行っちゃったの」

海未「寂しいんですか?」

穂乃果「ううん」

海未「不安ですか?」

穂乃果「その…」

海未「ことりも呼んで3人でお泊りにしましょうか」

穂乃果「うん」



※※※※※


絵里「…」

希「元気ないなあ」

絵里「うん…」

希「えりちがそんなでどないするん。亜里沙ちゃんが見たら泣くで」

絵里「うん。2年前のラブライブ本戦前日も、亜里沙こんな感じだったのかな」

希「そうなあ。自分の事ならどうでもなるけど他人のことになると祈る以外あらへんしな」

絵里「うん。希抱きしめてくれない?」

希「ええで。こっち寄り」


あんじゅ「お熱いことで。あー羨ましい羨ましい」ボリボリ

英玲奈「大丈夫だ。今のReve'に不安要素は無い。もちろん事故は怖いが」

ツバサ「あの子たちの次のグループが可哀想だわ~(・3・)」ズズー

希「なんでおんしらは当然のようにうちで茶ァしばいとるんや」



※※※※※

雪穂「織姫と彦星が見える」

亜里沙「アマノジャクじゃないや」

C「天の川だよ」

凛「食事の前に2年前のラブライブ前夜を思い出して屋上に登ってみたけど」

真姫「景色あまり良くないわね」

花陽「想像以上に蒸し暑い…!」

Q「せんぱ~い何でこんなところに上がってきたんですかあ」

W「暑いよお降りましょうよお」

L「全国的に熱帯夜ですね。風も無い」


3年「教訓。時期は重要…」

※まだ8時前


※※※※※


L「ポンちゃん先輩の特製麻婆豆腐美味しい!」

真姫「味はにこちゃんの方が上ね」

凛「あれは別格だよ」

W「この筍とえのきのスープは?絶品なんだけど」

花陽「亜里沙ちゃんだね」

Q「え゛!こんなクオーターのスーパー美人が絶品中華風スープを!?もう完璧じゃん…」


亜里沙「完璧なのは真姫ちゃん先輩だよ。この筑前煮メチャウマ」

雪穂「凛先輩のだし巻き卵も最高!」

C「かよちん部長の炊きたてあきたこまちも忘れちゃいけないぜ!」

花陽「頑張れ1年。今年もお料理教室やろうよ」

真姫「そうね。味見係で参加するわ」

凛「あたしも!」



亜里沙「みなさ~ん!お食事の後はデザートがありますよぉ~」

 おおーっ

雪穂「お姉ちゃん直伝!和三盆たっぷり冷やし羊羹です!」

花陽「おおっ!」

真姫「お茶!お茶淹れなくちゃ!ああっ田辺は家だ!どうしよう」

凛「真姫ったら」クスクス


花陽「凛ちゃんの呼び捨てにも慣れたなあ」

凛「変?」

花陽「ううん。今でもキュンとしちゃうよ?」

凛「や、やめてよ」



※※※※※


Q「とうとうここまで来ちゃったね」←食器洗い中

L「うん」←食器洗い中

W「うん」←食器洗い中

Q「何を言っていいかわからないね」

L「うん」

W「うん」


Q「凛先輩がカッコいいね」

L「うん」

W「うん」

Q「呼び捨てにしてるからかな」

L「うん」

W「うん」

Q「何よ。生返事ばっかり」


L「Qちゃん。ありがとう」

W「うん。ありがとう」

Q「えっわたし何かしたっけ?」

L「ううん。しなかったから」

W「そうだね。しなかったから」

Q「なあにぃ~それ~」

W(Qは今年はラブライブのステージに立てないんだ)

L(来年もゼッタイ予選突破してQちゃんをここに連れてこなくちゃ)



※※※※※

リーリーリーリー


雪穂「常夜灯だけの校庭も風情あるね」

亜里沙「ちゃん付けやめてから急に凛先輩頼もしさ倍増だよね」

雪穂「Wちゃんじゃなくとも頑張らなきゃって思うよね」

亜里沙「キュンキュンしちゃう時あるよ。わたしなんて」

C「…」


雪穂「Cポンどうしたの?」

C「ありがとう…」

亜里沙「何が?」

C「去年亜里沙と雪穂が泣いちゃった時…正直わたしのせいだと思ったんだ。ダンスも歌も一番中途半端だったし」

雪穂「そんなことないでしょ」

亜里沙「そうだよ。何を今更」


C「だからいっぱい頑張って雪穂には笑わせてやるって思ったし亜里沙には嬉し泣きさせてやるって思ったんだ」

雪穂「Cポン…」

亜里沙「…」

C「でも違ったんだね…っ二人がっ…下見の時二人を見て思ったよぅ。二人がわたしをっ連れて来てくれたんだねっ」

C「わたしんち厳しくてさっやれ何しなくちゃいけない、やれああしてはっいけないってうるさかったのっ」

C「グレそうだったよぉ。そんな時OCで小泉部長をみて、っ雪穂に会って。亜里沙に会ってっ」


C「一緒に居てくれてありがっ…ちょ幸せだったよ…う」

亜里沙「おいで。Cポン。隅っこにいないで。真ん中に挟んであげよう」

雪穂「ダンスの時は今じゃ司令塔じゃん。頼りにしてまっせ?」

C「ありがとう…う、う、」

C「ううん。うん。えっえっえっ」


亜里沙「泣き虫」

雪穂「わたしはCポンに連れて来て貰ったって思ってるよ」

亜里沙「うん。雪穂と亜里沙じゃ無理だったかも」

C「ん~~~っ。んふ。んふっんふっ。ぐっぐっ。ぎむ」

亜里沙「堪えなくていいんだよ?変な声になってる」

C「うええ。うえええん。うええええ…うっうっ…」

亜里沙「…」ナデナデ

雪穂「Cポンが誰よりも優しくて誰よりも頑張り屋さんなのはみんな知ってるんだけどなあ…」



※※※※※


花陽「さっきよりだいぶ涼しくなってきたね」

真姫「時間が早すぎたんだわ。今なら屋上もいい感じだしみんな呼ぶ?」

凛「もう遅いしいいんじゃないかな?みんなきっとどこかでこの気持噛み締めてるよ」

花陽「あれ?海未ちゃんの歌詞みたい」

真姫「作詞してみる?」

凛「いずれ、かなあ?今はいいや」

花陽「そうだね。決勝に集中かあ」


凛「あたしは…正直ラブライブなんてどうでもいいんだ」

真姫「実はわたしも…予選突破したらモチベーション下がっちゃった」

花陽「そんなもったいない。二人とも今一番可愛いのに」

凛「うーん。あたしはみんなが楽しく挫けずできれば…それでいいかなって」

真姫「昔にこちゃんにも言われたわ。誰のためでもないみんなの為だって。曲の話だけど」

凛「真姫はもう次のこと見始めてるんでしょ」

真姫「っ相変わらず勘のいい…病院と校医を兼任できないかなってね」

真姫「凛に言われてやってみたいって思った」

凛「その話はやめようよ…恥ずかしすぎる…」

花陽「必ず戻ってくるから!…待っててよ…」


凛「やめてってば///」

花陽「花陽は一生忘れません。実は告白なんかより感動したよ。告白されたことないけど」

凛「子供みたいだよ。卒業しないで待っててなんて…」

花陽「だから余計に感動したのに…あんな純粋な言葉なかなか聞けないよ」

真姫「最近はわたしの方が凛に置いて行かれると思ってるわ」

凛「なんでさ」

花陽「それは凛ちゃんがどんどんキレイになってるからだよ」

真姫「それに大人っぽくなってるわね。ちゃん付けやめてから特に」

凛「あんまりからかわないで///」

花陽「やっぱり凛ちゃんアイドルやらない?花陽プロデュースするよ?」


凛「やらない」

真姫「即答!」

凛「あたしは音ノ木坂学院に戻ってくる。みんなにもいろんな人にもこんな楽しいことがあるのを知ってほしい」

花陽「それでこそ花陽の大好きな凛ちゃんだよ」

真姫「それじゃまずは今の1年に本当のラブライブを見せてあげないとね」

凛「違うよ。真姫」


花陽「どうして?」

凛「見せるのはラブライブじゃない。あたしたちだよ」

凛「高尾山縦走した時にも思ったんだけど一歩一歩少しずつ頑張れば難しい試験もきびしい大会も可能性を感じることができるようになる」

凛「続けていかなければ可能性なんて見つからないよ」

凛「一杯失敗もしたけれど」

凛「今まで続けてきた力と可能性をあたしたちがみんなに見せてあげないと」

花陽「…」

真姫「…あなた本当に凛?」


凛「なっ!?」

花陽「あの…凛ちゃん?」

凛「な、何…?」

花陽「OKしてもいい?」

凛「何のはなs……!ちょっと!やめてよ」

真姫「いまのはわたしもクラっときたわ~」

凛「冷やかさないでったら///!!二人ともしなだれかかって来ないで///!」

花陽「凛ちゃん、もっと花陽のこと名前で呼んで?」

真姫「わたしの事も呼んでよ」

凛「もう~~~!どうしちゃったのさ!二人とも!!」




※※※※※


にこ「くっ。また出張…」

新幹線のぞみ車内




※※※※※

ノーブラ


花陽「今8組目がステージに出ています」

花陽「今年のラブライブはすごくレベルが高いよ」

花陽「わたし達は優勝候補筆頭なんて言われてるけど驕らず自分のステージに集中しましょう」

 はい!


花陽「それじゃみんな集中したいだろうから…」

Q「部長」

花陽「なに?」

Q「今日は客席はいけません」

真姫「そうね」

凛「だね」

Q「わたし達二人も選抜じゃないけどメンバーなんですから」

花陽「そうだったね」

亜里沙「おーう。Qちゃん頼りがいあるう」


花陽「それじゃあ…制服で申し訳ないけど円陣に入らせてもらうね」

凛「これで17人揃ったね」

真姫「あとは」

雪穂「わたし達が」

亜里沙「精一杯!」

C「歌うだけです!」


凛「真姫」

真姫「はい」

凛「真姫」

真姫「今回もわたしは頑張りました。ちょっとしたおまけもあるし」

凛「雪穂」

雪穂「お腹の奥んとこがメチャクチャ熱いです!」

凛「亜里沙」

亜里沙「ドリーム・カム・トゥルー!」

凛「C」

C「準備万端!天気晴朗!」


凛「Q」

Q「はい!」

凛「しっかり背中見せてあげる」

Q「はい!来年は任せて下さいっ!」

凛「花陽」

花陽「…うん」

凛「ありがとう」

花陽「うん」

凛「花陽の頑張りは確実にみんなの笑顔の元になってるよ」

花陽「うん!」



凛「1年生たち…」

 「…」

凛「どんなに前に出てきても」

凛「後ろに下がったとしても」

凛「全部見ていてあげるから」

凛「お客さんにもあたしたちにも」

凛「壁を壊すところ。倒すところ」

凛「見せてくれるかな」


 はいっ!!




Q「9組目終わりました!」




凛「いいね?」


凛「ふー………」




凛「叶え!」

 わたしたちの夢!

凛「叶え!」

 わたしの夢!

凛「叶え!」

 みんなの夢!

凛「叶え!」

 Reve'という夢!

凛「さあ!行くよ!」


 おーーーーーっ!!


花陽「お願い!」

Q「行けええーーーっ!!」




♪…



穂乃果「…」

海未「しっかりしてください」

ことり「穂乃果ちゃん。大丈夫だよ」





L「壁は…」

L「壊せるものさ…」

L「倒せるものさ…」


L「自分からもっと、力を、」


L「出してよ…」





絵里「ずいぶんおとなしい立ち上がりね」

希「真姫ちゃんに何か考えがあるんやない?」




全員「一進一跳!」






WER「Oh yeah!」

TYU「Oh yeah!」

IOP「Oh yeah!」




穂乃果「すごい!」ことり「一気に!」海未「盛り上がった!」




全員「全身全霊!」







WER「Oh yeah!」

TYU「Oh yeah!」

IOP「Oh yeah!」








雪穂 「ほら    よね!」
亜里沙「ほら負けないよね!」
C  「ほら    よね!」





絵里「」ゾクッ!希「これやん!」




C「傷つけあっちゃ No good」

真姫「仲違いは No good」

凛「大好きの誤解はつらい気分」






雪穂「苦しい胸は No good」
         1年「hurry-up!」

亜里沙「あきらめたら No good」
           1年「hurry-up!」




希「これは…ちょっと凄いで…」絵里「亜里沙…!」





L「そうさ」
    W「強く」
    E「強く」
    R「強く」

L「なれば」
    T「叶う」
    Y「叶う」
    U「叶う」

L「想い」
  1年「Yes,I go!」








C「願う場所は」
      I「遠い」
      O「遠い」
      P「遠い」

真姫「まだまだ遠く」
     W 「どこかな」
     E 「どこかな」
     R 「どこかな」

凛「ジャンプで近くなれ」





希「あの1年の子凛ちゃんより高く跳んでるんちがうか」
絵里「時間差にして膝を曲げてそう見せてるんだわ。細かいところまで目が行き届いてる」





真姫「今日の」

凛「背伸びのキミと」
       T「ぐっと」
       Y「ぐっと」
       U「ぐっと」

凛「背伸びのボクで」
       I「Oh yeah!」
       O「Oh yeah!」
       P「Oh yeah!」

雪穂 「あの日の誓い」
亜里沙「あの日の誓い」







全員「探すんだ!」










希「暗転してもうた」ことり「音も消えた!?」
海未「まさか事故?」絵里「いやスポットが!」

穂乃果「3人に!」





L   「闇を  」


雪穂 「吹き飛ばそうよ!」


亜里沙「追い払おうよ !」







C  「自分から 今を 変えればいいのさ!」
真姫「自分から 今を 変えればいいのさ!」
凛 「自分から 今を 変えればいいのさ!」
観客「わ  ああ あああ あああああああっ」







全員「Hi! Hi! Hi!」


2年「吹き飛ばそうよ」
    観客「吹き飛ばそうよ!」




海未「演出!」希「びっくりや…」ことり「心臓に悪いよぉ~」




全員「Hi! Hi! Hi!」
観客「Hi! Hi! Hi!」


1年「追い払おうよ」
    観客「追い払おうよ!」




全員「勇気で未来を見せて」


全員「そうだよ覚悟はできた」




ことり「これ本当に15人しかいないの!?」
海未「縦と横の動きの複合で多く見せてるんです!」
希「すごいすごい凄い!」
絵里「こんなことが出来るなんて!」

穂乃果「出来るよ!あの3人だもん!雪穂だもん!亜里沙ちゃんだって!」




全員「壁は」

     観客「Hi! Hi! Hi!」

全員「壊せるものさ」

     観客「Hi! Hi! Hi!」

全員「倒せるものさ」






全員「自分からもっと力を出してよ」

       観客「Hi! Hi! Hi!」

全員「壊せるものさ」

       観客「Hi! Hi! Hi!」

全員「倒せるものさ」






   会場「勇気で未来を見せて」

 会場「そうだよ覚悟はできた!」









絵里「急にモデラート!?」海未「このリフは!」




凛 「強くなあれ」
真姫「強くなあれ」



1年「自分から逃げちゃだめ」




海未「どんなときもずっと!」ことり「Cパート!」
希「ここに入れてくるんか!」




C   「強くなあれ」
雪穂 「強くなあれ」
亜里沙「強くなあれ」



1年「焦らずに受け入れて自分を」



2年3年「それが大事なんだ!」




ことり「ドラムブレイク!」
希「来るで!」




全員「闇を」

     観客「Hi! Hi! Hi!」

全員「吹き飛ばそうよ」

     観客「Hi! Hi! Hi!」

全員「追い払おうよ」



会場「自分から今を変えればいいのさ!」




ことり「地震!?」
海未「揺れてます!」
希「会場が!!」



会場「Hi! Hi! Hi!」

会場「吹き飛ばそうよ」

会場「Hi! Hi! Hi!」

会場「追い払おうよ」

会場「勇気で未来を見せて」

会場「そうだよ覚悟はできた」



絵里「まだよ!」穂乃果「まだまだ!」




真姫「コンクルード!」





全員「壁は」

全員「Hi! Hi! Hi!」

全員「壊せるものさ」

全員「Hi! Hi! Hi!」

全員「倒せるものさ」



会場「自分からもっと力を出してよ!」





会場「Hi! Hi! Hi!」

会場「壊せるものさ」

会場「Hi! Hi! Hi!」

会場「倒せるものさ」



会場「勇気で未来を見せて」



会場「そうだよ覚悟はできた」






会場「Oh yeah!」

会場「Oh yeah!」

会場「Oh yeah!」

会場「Oh yeah!」






会場「Oh yeah…」










 


あとは明日
上手く行けば9時頃投下予定

最終回の予定


※※※※※


 「起きなさい」

凛「もうちょっと」

 「いいから起きなさい」

凛「誰だよ~も~」

にこ「女子高生がこんなベンチで昼寝するんじゃないわよ」

凛「にこ!?」

にこ「!?…聞いてはいたけど違和感あるわね」

凛「ごめん。前みたいに呼んだほうがいい?」

にこ「構わないわよ。ちょっとびっくりしただけ」


にこ「今日は模試じゃなかったの?」

凛「もう終わった。今真姫を待ってる。花陽は飲み物を買いに行ったと思ったけど」

にこ「成績はどうなのよ」

凛「ぎりぎり。ボーダー。スレスレ。瀬戸際。正直煮詰まってるよ…」

にこ「だらしないわねえ…」

凛「昔よりかは良くなってるんだよ!これでも」

にこ「まあわたしもアンタも3バカトリオって言われたもんね」



にこ「まだ花陽は来ないわねえ…」


凛「知り合いに会ったのかも。有名な模試会場だし」

にこ「そこでアンタは昼寝してたんだ」

凛「しょうが無いじゃん。勉強勉強で、も、頭パンパンだよ」

にこ「花陽に用があったんだけど仕方ないわ。今日の夕方にでも希の家に来なさい。そこで言うから」


凛「伝言なら…」

にこ「直接言いたいのよ」



にこ「わたしはもう行かなきゃいけないけど…凛」

凛「何?」

にこ「優勝おめでとう」



凛「ありがとう」

にこ「またもや出張でね。タクシーの車内でタブレットで見たわ」

凛「にこ…」

にこ「ライブ中にアンタ達の優勝を確信した。いいライブだったわ」

凛「ありがとう!希の家あたしも行っていいかな?」

にこ「もちろん。真姫も誘いなさい」



※※※※※


雪穂「さて3年生も引退した今、最も重要なイベントは」

亜里沙「イベントは?」

C「はい!」

雪穂「Cポン!」

C「文化祭です!」

雪穂「大正解!受験勉強に疲れた3年生も見に来るから壮行会のつもりで気合を入れよう!ただし」

亜里沙「ただし?」

雪穂「全体参加は最後の1曲だけにします!それに今まで出来なかったユニット作成は既に解禁されています!」

C「どんどんユニットを組んでね!」


亜里沙「はい!」

雪穂「亜里沙クン!」

亜里沙「亜里沙外国でライブやりたい!」

雪穂「それは無理じゃろ。相変わらず天然ですっとぼけておる」

亜里沙「えーダメ?」

C「外国つーとサウジアラビアとか?」

雪穂「アラブに油売りに行くつもりか」



W「先輩たちが漫才始めそうだぞ。折れ折れ。挫け。話の出鼻を」

L「せ、先輩たちはユニットを組んでいないんですか?」

雪穂「組んでるよ?」

亜里沙「見たいか?」

C「ならばお見せしよう」



亜里沙「草原の妖精!絢瀬亜里沙!」

雪穂「再来の歌姫!高坂雪穂!」

雪亜里「そして!」

C「三波春夫でございm」

  スパーン
    ドガッ


C「痛い。猛烈に痛い」

亜里沙「バットに釘を刺す時間がなかった」

雪穂「希先輩得意技のローキック!」



コロスキカヨ

マダマダコンナモンデ

Q「あいや~始まっちゃったよ…」

W「ひょっとしてこれからは2年生の天下か!?」

L「真姫ちゃん先輩!」

Q「小泉先輩!」

W「凛先輩!」



1年ズ「カムバーーーーック!」




※※※※※


花陽「えっと。矢澤先輩に呼ばれてきたんですけど…」

真姫「…」

凛「」

ツバサ「聞いてるわよ。さ、上がって」

真姫「ここ、希の家よね」

ツバサ「そうよ?悪魔の舘に見える?」

凛「じゃ、その家主は何処へ?」

ツバサ「来客が多いって買い物にでかけたわ。わたしはお留守番」

凛「はあ」



英玲奈「おおっ!お花たんではないか!会いたかったぞ!」スリスリスリスリ

花陽「いやあああ!あの英玲奈さん!?ちょっと!」

真姫「まさか」

絵里「あ、みんないらっしゃい。今お茶淹れるわね」

凛「あんじゅはいないみたいだね」

ツバサ「何それあんじゅって人気あるの?(・3・)」

希「その顔辞めゆうてるやろ。ごめんな、ちょい席外させてもろた」

凛「え?あ、いや」

希「人数多いさかい狭う感じるかもやけど堪忍や」

真姫「だ、大丈夫よ…」



真姫「それでこれはどういうこと?」

希「知らん。いつの間にやら家は売れんアイドルの溜まり場になってもうた」

ツバサ「失礼ね。それなりに仕事あるのよ」

絵里「今ではにこほどないでしょ。お茶淹れたわよ」

英玲奈「おっありがたい!」

絵里「英玲奈。お客さん優先よ」

花陽「いえ、お構い無く…」

英玲奈「お花たんは優しいなあ!」スリスリスリスリ

花陽「ああああああちょちょちょ待って待って!」

凛「そろそろ怒るよ」

英玲奈「すみません」



ツバサ「相変わらずウチの子は凛ちゃんに弱いのね」

真姫「なぜかしらね」

英玲奈「五感がそう囁くのだよ。こいつには勝てん、とな」

絵里「意味がわからないわ…」

希「にこっちならさっき連絡有ったで。もうすぐ来るそうや」

花陽「矢澤先輩!」パアッ

英玲奈「ッチ」

真姫「悲喜交交という言葉が脳裏をよぎったわ」



絵里「改めて優勝おめでとう。いいライブだったわ」

花陽「ありがとう」

希「凛ちゃんだいぶ雰囲気変わった?」

真姫「最近ね。いろいろあったのよ」

花陽「ますます凛ちゃんのことが好きになっちゃった」

英玲奈「やっぱり勝てんわ」

ツバサ「ライブでもすごくいい感じだったものね。人気上がったでしょ」

真姫「ラブレターがいっぱい来たわ。ついに亜里沙を抜いて堂々の一位よ」

花陽「亜里沙ちゃんと違ってみんな女の子からだけどね」

凛「///」


希「照れ屋さんなのは相変わらずやなあ」

ツバサ「ライブではキリッと。普段は照れ屋さん」

英玲奈「ギャップが可愛いな。師匠を変えようか。いやしかしラブアローシュートが」

真姫「決勝の次の日が凄かったわね」

花陽「登校した凛ちゃんの周りに人だかりが出来てその日遅刻した人が多数出ました」

凛「お願い…もうヤメて…///」

絵里「からかわないの。可哀想に。凛、こっちにいらっしゃい」

花陽「…」ピクッ

真姫「…」ピクッ

絵里「ヒエッ!」

英玲奈(今背筋が凍ったぞ!?)



真姫「それでいったい何の用なのかしら」

凛「大事な話とは思うけど」オイシイ

花陽(…あれのことじゃないかなあ)

希「ウチらも聞いとらん。そもそも場所提供しとるだけやし」ナカナカ

絵里「にこってぱっと来てぱっと帰っちゃうからわたし達もあんまり話せてないのよね」コリコリ

ツバサ「それにしてもこのお漬物美味しいわね。何処で買うの?」ポリポリ

真姫「わたしよ」


英玲奈「は?」

真姫「わたしが漬けたの」

ツバサ「なんと」

英玲奈「漬物って自分で漬けられるのか!?」

希「おんしはそこまで常識がないんか…」



ピンポーン

絵里「」ビクッ

希「えりち。大丈夫や多分にこっちや。お入り」

にこ「久しぶり。遅くなって…何?この匂い」

真姫「あ…臭かったかしら…」シュン

希「真姫ちゃんが香の物持ってきてくれたんや。渋茶にあうで」

にこ「ふ~ん…わたしも貰っていい?」

真姫「ど、どうぞ…」

にこ「あら?ホントに美味しいわ」ポリポリ

真姫「良かった!」

凛「それはともかく何でにこはここにわたし達を呼んだのさ」



にこ「あんまりせっつかないでよ。はい。花陽」

花陽「何?この封筒」

にこ「開けて御覧なさい」

花陽「お約束書?何これ?」

にこ「来年の4月からウチの事務所で花陽をプロデューサー候補のバイトとして雇うって言う証明書みたいなもの」

にこ「芸能界では厳密な契約書類って作りたがらないのよね。残念だけどわたしじゃこれが限界だったわ。許してね」

花陽「っ」ジワ

凛「てことは…」

真姫「花陽がプロアイドルのプロデューサーに…決定?」

花陽「でもお土産は?わたしの実績だけじゃ不十分だったんじゃ…」



にこ「お土産はこの二人よ」

真姫「は?」

凛「どういうこと?」

ツバサ「どうもこうも(・3・)」

英玲奈「そういうことだ」

花陽「はい?」

にこ「つまり花陽。あなたは4月からこのわたしだけじゃなく元A-riseの綺羅ツバサ、藤堂英玲奈の3人をプロデュースすることになる、ということ」

にこ「この二人がうちの事務所に移籍してくればいずれあんじゅもうちにやってくるでしょ。合計4人ね」





えええええええええ~~~~~~っ





にこ「不満?」

花陽「不満?そんなわけ無いですよ!でも一体どうやって…」

絵里「ははあ~~~。読めたわ」

希「ウチもや」

にこ「う」

絵里「にこ。自分の都合でわたし達を巻き込んだわね」

希「最初にツバサはん連れてきたんも計略のうちか」

にこ「…」



にこ「申し訳ありませんでした」←土下座

ツバサ「すみませんでした。居場所がなかったとは言えご迷惑をお掛けしました」←土下座

英玲奈「まことにもって申し訳ない」←土下座

絵里「ちょっと!そこまで責めているわけでは…」

希「そうやん。そないなことせんと…」

花陽「先輩はお話を聞いたけどなんでツバサさんや英玲奈さんまで…」


絵里「この二人は所属事務所の路線戦略に不満を持っていたのよ」

希「ただ事務所に居づらいだけやなく疎遠にしていって辞めるのを暗にほめのかそうちゅう魂胆か」

ツバサ「そうなのよ!アイドルはホステスじゃないのよ?」

英玲奈「ツバサはまだ良い!わたしなんかロボット扱いだぞ!水着で短距離走というイベントなのになんでわたしだけコースが水深5メートルのところにあるんだ!死ぬわ!」

凛「(≧m≦)ぷっ!」

真姫「∵ゞ(≧ε≦o)ぶ!」


にこ「まあ、3人共アンタのプロデュース能力は高く評価してる。実力は折り紙つきだし事務所もこれだけの戦力アップとなれば首を縦に振らないわけには行かないでしょ」

花陽「ホエー」

真姫「にこちゃんこの約束書日付が8月末日になってる」

にこ「ああ、実はとっくの昔に決まってたのよねー。花陽の実力は予選突破で証明出来たってこと」

凛「なんで黙ってたのさ」

にこ「それは…」

ツバサ「ラブライブに集中して欲しかったのよ」

英玲奈「にこんは優しいからな」

にこ「名前に『ん』をつけるな!」



絵里「それでも私たちにまでヒミツにすることないじゃない」

希「そうや。にこっち水臭いで」

にこ「だって…花陽に緘口令布いちゃったし…みんなに言うのも現役組を除け者にしてるみたいで気分悪いし…」

真姫「逆に緘口令なんか布かなければわたし達も混乱しなかったのに」

凛「ああっと!その話はここまでだ」


ツバサ「とにかく!わたし達は花陽ちゃんのプロデュース能力に惚れ込んでいるの!」

英玲奈「そうだ!大好きなお花たんに虐げられるなら本望だ!頼む!引き受けてくれ!」

花陽「しいたg…」

にこ「お願いします。わたしを、みんなを遙かなる高みへ連れて行ってくれるものと確信しています」

にこ「わたしの思慮の浅さでみなさんを混乱させてしまったことも全て謝罪します」

にこ「矢澤の頭で良ければいくらでも下げます。言われれば火にも飛び込みます。どうかお考えください」


希「にこっち。そういうカウチネゴは感心せんなあ。どや花陽ちゃん。ちゃんと伝わったか?」

花陽「( ゚д゚)」

絵里「花陽?」

凛「だめだこれはしばらく帰ってこないよ」

真姫「とっさの事態に弱いわよね」

ツバサ(いつまで頭を下げていればいいんだろう)

英玲奈(ああ、わたしはお花たんの下僕になるのだ)


※※※※※


にこ「いつまで抱きついているのよ」

花陽「大好きな先輩にあんな事言われて落ちない女の子はいません!」

絵里「一件落着…かしら」

希「そうなあ」

凛「あたしたち必要だった?」

真姫「居たほうが良かった、とは思うわよ」

ツバサ「ホントにあなた達のこと羨ましいわ。わたし達じゃ到底ムリね」

英玲奈「学内ランキングを上げるのに心荒むからな」

真姫「それであんじゅもあのマシンガントークなの!?」

希「納得や」


絵里「それじゃ万事めでたしってことでパーッとやらない?」

ツバサ「それは賛成だけど」

英玲奈「わたしはまだ未成年だぞ」

希「えりち酒はあかんで」

絵里「花陽のお祝いなのよ?これに決まってるじゃない」つおこめ券

凛「いーねー!受験勉強に疲れてたし!」

真姫「いい気分転換になるわね」

にこ「鍋って季節じゃないからバーベキューにでもしましょうか」






花陽「賛成!!」










※※※※※


ことり「久しぶりの学校!懐かしい!」

穂乃果「あんまり変わってないね」

海未「それはそうです。半年足らずでは人も物も劇的には変わりません」

凛「あ、穂乃果。ことりも海未も」

海未「」

ことり「凛ちゃんずいぶん綺麗になったね」

穂乃果「大人の余裕を感じるよ。羨ましい」

凛「や、やめてよ」

海未「あなたは誰ですか!?」


凛「イタタタタ海未、痛いよ」

海未「わたしのあの愛くるしい凛を何処へやったのです!あなたは何者ですか!」

花陽「ダレカタスケテー」

真姫「海未。なにしてるのよ」

海未「真姫!凛です!凛の偽物がいます!」

花陽「凛ちゃん本人だよぉ…」

ことり「海未ちゃん動揺してるんだよ」

穂乃果「劇的には変わりません!って言ってた」


絵里「みんな来てるわね」

希「海未ちゃんはなにをやっとるん?」

真姫「ひと月足らずの凛の急成長に思考が追いつかないのよ」

希「そう?髪切っただけやないん」

絵里「あ、そうか」

ことり「呼び捨てに」

穂乃果「慣れてなかったんだ」

真姫「海未だけ会ってなかったわねそう言えば」

凛「花陽がそうしたほうがいいって」

花陽「てへ」

海未「冗談が過ぎます!」


絵里「これはお笑いのプロデュースも出来そうね」

凛「そういえばにこは?」

希「ぎりぎり間に合うゆうてたけど…」

穂乃果「おーーーい!」

ことり「来たの?」

凛「あ、ホントだ。相変わらず大荷物…」

にこ「間に合った…」

真姫「アイドルの表情じゃないわよ」

花陽「荷物少し持ちます」

海未「これで全員揃いましたね」


絵里「初めてよね」

希「そうやね」

穂乃果「わたし達がいない」

ことり「音ノ木坂学院文化祭」

海未「アイドル研究部の」

凛「新装開店だね」

真姫「楽しみね」

花陽「どーんと任せちゃいましょう!」

にこ「あの子たちなら心配ないでしょ」


※※※※※

絵里「え?また屋上?」

希「くじ運わるいんは伝統やね」

海未「こればっかりは鍛えるわけにも行きませんし」


※※※※※

にこ「真姫、今のは誰の曲?」

真姫「アリシア・キーズね。10年位前の曲。わたしもカバーしたことあるけど難曲よ」

ことり「凄い…打楽器とピアノだけでこんなに色彩豊かになるんだ…」


※※※※※

絵里「全体曲ってないのかしら」

花陽「人数が多すぎるので…」

真姫「ラブライブ用のは講堂でも無理だったわね」


※※※※※

穂乃果「漫才始めちゃったよ。雪穂ったら」

花陽「花陽は結構こういうの好きかな」

凛「あの子たちはもう…」


※※※※※

絵里「でもおかげで場も会場も和んだわ」

にこ「こういうことっていざやろうとすると難しいのよね」

真姫「あの3人は難しいこと考えてないわよ」


※※※※※

海未「この5人綺麗にまとまっていますね」

ことり「うっとりしちゃう…」

希「それだけセンスええんちゃう?」


凛「うん。みんないきいきしてる」

にこ「この子たちが後輩なんて…誇らしいわ…」

穂乃果「嬉しくなっちゃうよね」


※※※※※

海未「次が最後ですか…」

穂乃果「楽しいことは早く終わっちゃうよね」

ことり「でも毎年続くんだし」

絵里「悲観することないわよね」

希「来年もこんなに楽しいん?」

にこ「そんなの決まってるじゃない」

凛「もちろん!」

真姫「ずっと続けられるように」

花陽「育ててきましたから!」







 「コオーーーーーーーーーン」

亜里沙「わ、すみません。えと、最後の曲なんで…全員で歌います」

亜里沙「スペースの関係で全力ダンスは出来ません。ごめんなさい」

亜里沙「でも今まで応援してくれた人たちと励ましてくれた人たち」

亜里沙「全員に感謝とありがとうを込めて歌います。  えっ」


亜里沙「あっ!あそこにμ'sのみなさんが揃ってますね」

亜里沙「みなさん!拍手を!」

亜里沙「本当に9人全員揃ってますね」

亜里沙「全員…ですね」








L「嬉しいから君に会いに行こう」



穂乃果「わたし達も最後にコレ歌ったね」

ことり「…」

海未「…」



P「寂しいから君に会いに行こう」

2年「会いに行くよ」



絵里「…」

にこ「伝統にするつもり?」

希「そうかも」



O「そんな気持ちになるんだ」

I「進む時悩む時」

2年「つながっているんだねずっと」



花陽「きっと自然に決まっちゃったんだよ」

凛「…」

真姫「…」



1年「本気の」2年「Hi!」

1年「夢で」2年「Let's Go!」

1年「明日を」2年「Hi!」

1年「つかむ」2年「Go! Go!」

L「きっと出来るよ君なら」




全員「たまにはゆっくり君のペースで」

全員「やりたいことたち見つめてごらん」

全員「そのあとがんばれ全力でね」




TYU「がんばろうよ」

全員「気分が晴れて大空へ舞い上がるよ」

全員「どんなときだって君を見つめてる」



穂乃果「本当にわたし達誰も居ないんだね…」

にこ「…」

希「…」

花陽「…」



C「楽しいなら君のそばりいらい」

雪穂「悲しいなら君の…」1年「そばにいるよ」




亜里沙「こと…」

Q「抱きしめてみようかな」


W「伝えたいよ大好きだって」




2年「…」1年「Hi!」

2年「…」1年「Let's go!」




2年「…」1年「Hi!」

2年「…」1年「Go! Go!」




亜里沙「…」L「…になると笑おう」




2年「…」1年「やさしくきびしく励まし合って」




2年「…」1年「想いを願いを叶えていこう」




2年「…」1年「みんなでがんばる全力でね」




QWER「がんばろうよ」

2年「…」1年「未来のなかで輝いてみたいんだよ」




L「強くなれ」雪穂「…」亜里沙「…」C「うっう…う」

1年「自分から逃げちゃだめ」




L「強くなれ」雪穂「…」亜里沙「…」C「うう~っ」

1年「焦らずに受け入れて自分を」





1年「それが大事なんだ」





2年「…」1年「たまにはゆっくり君のペースで」


2年「…」1年「やりたいことたち見つめてごらん」




L「そのあと頑張る全力でね」


2年「…」1年「がんばろうよ」


2年「…」1年「気分が晴れて大空へ舞い上がるよ」


2年「…」1年「どんなときだって君を見つめてる」





2年「…」1年「嬉しいから会いたいよ」

2年「…」1年「寂しいから会いたいよ」

2年「…」1年「楽しい悲しいそして」

2年「…」1年「会いたくなるんだ」





2年「…」1年「どんなときも」






♪……





亜里沙「お…」




亜里沙「おおっ音ノ木坂ぎゃくいんっアイドル研究部っ3年っ」


亜里沙「こっっ小泉っ花陽部長っ!」




雪穂「西木野……まき副部長!」




C「星空凛リーダーっ!」




2年「ほんとうにありがとうございました!!」




……









 おわり

ヴォネガット先生に倣って一応エピローグというか後日談も書いたけど
投下した方がいいかな
なんか蛇足ぽいんだけど

エピ投下



雪穂「あれから2年。わたし達も卒業しました。2回目の夏休みです」

雪穂「あの文化祭ライブではボロボロになっちゃったわたし達も」

雪穂「卒業式はすんなり終わらせたので」

雪穂「1年生からは薄情者」

雪穂「3年生からは裏切り者なんて呼ばれちゃいました」




雪穂「なんであの時あんなに取り乱したのか」

雪穂「μ'sの中に自分が居ないと気づいた時よりも」

雪穂「自分たちのグループにμ'sのメンバーが誰も居ないと気づいた時のほうが」

雪穂「寂しさがこみ上げてきてもう駄目だった、と亜里沙は言ってました」

雪穂「Cポンはありがとうをまだ言ってないことを思い出したから、だったかな」

雪穂「わたしの場合は…ヒミツです」




雪穂「コーチを失ったUTX高校は生徒主体のアイドル運営に方向転換」

雪穂「それまで内密だった学内のランキング競争をネットに公開することで」

雪穂「一人ひとりの個性が浮き彫りになり」

雪穂「わたし達のそれまでにない脅威になってしまいました」




雪穂「翌年つまり去年の東東京地区予選では」

雪穂「Qちゃんの大健闘も虚しく僅差でUTXが勝ち抜け」

雪穂「わたし達の悲劇を繰り返す結果となりました」

雪穂「ですが合同合宿や壮行ライブで培われたわたし達2校の絆は深く」

雪穂「お互いの健闘を称えるという意味でも壮行ライブはその年の最終予選出場4校によって盛大に行われ」

雪穂「大成功に終わりました」

雪穂「心配だった2年生なんですが」

雪穂「人数も多いせいか皆けろっとしていました」

雪穂「メンタルは過去最高級です」




雪穂「そういえばその年のラブライブでは」

雪穂「UTXがまさかの本戦優勝を逃してしまったことは」

雪穂「付け加えておかなければいけません」

雪穂「全国のレベルは確実に上がっています」

雪穂「わたし達の2年の時にもその徴候はありましたっけ」




雪穂「Cポンは進学した後ジムカーナを始めました」

雪穂「車の魅力はアイドル以上だそうで」

雪穂「持ち前の天真爛漫さと空間把握能力で」

雪穂「パイロンの妖精なんて言われているそうです」

雪穂「ッチ。うまくやりやがって」




教官「こら~!C!お前またABS取っ払ったな!」

C「人間アンチロック最高!EFIも外しちゃおうかな」




雪穂「亜里沙は国文学科に進学」

雪穂「こちらも国文学では珍しい紅顔金髪とあってちやほやされてるみたい」

雪穂「まったくどいつもこいつも…」




司書「亜里沙ちゃんあまり根詰めるのはよくないわよ。たまには閉架から出てらっしゃい」

亜里沙「ハラショー…」




雪穂「μ'sのみなさんのことはあまり詳しくはないんだけど」

雪穂「ことりさんは念願のNY留学を勝ち取り」

雪穂「去年よりアメリカでこれまた猛勉強中だそうです」

雪穂「美大在学中に同学友と立ち上げたブランド『Birdie』がツバサさん愛用ということも有って」

雪穂「知る人ぞ知る隠れた名ブランドみたいになってます」

雪穂「今は権利を全て学友さんに譲っちゃったんだっけな」




ことり「実は結構寂しいの」




雪穂「絵里さんはボランティア系のNPOに所属」

雪穂「ロシアと日本を行ったり来たりの毎日らしいです」




絵里「わたしも寂しいのよ!」




雪穂「お姉ちゃんは修行に行ったり帰ってきたりですね」

雪穂「振興会会長さんの小料理屋さんではお姉ちゃんのお菓子が評判よくて」

雪穂「お菓子目当てのお客さんもいるみたい」

雪穂「でもお父さんに認めてもらってないので」

雪穂「穂むらに来てもお姉ちゃんのお菓子は買えません」




穂乃果「ケチ」

穂乃果父「…」




雪穂「真姫さんはものすごく忙しくて大変みたい」

雪穂「やっぱり医学部だしなあ」

雪穂「会いたいよ…」




真姫「2時間しか寝てない!ホントよ!」




雪穂「面白いのは花陽さんですね」

雪穂「まだアルバイトプロデューサーなのに結構な実績を残しました」

雪穂「にこさんの子供向け路線を出演番組や曲構成なんかを変えずに」

雪穂「その親御さん向けにターゲットを変更」

雪穂「特に『にこにーの歌え!クッキング』は全国レベルのヒットになりました」

雪穂「料理の内容をおやつから鍋物とかカレーとかの簡単な夕食向けにしただけだ、とは花陽さん本人の談」

雪穂「ご両親たちから夕食が楽しみになったと評判です」




雪穂「ツバサさんはセクシー路線から性格俳優路線にチェンジ」

雪穂「逆に英玲奈さんはイロモノからセクシー系に路線チェンジ」

雪穂「後からやってきたあんじゅさんはそのままバラドルですね」

雪穂「ただあんじゅさんはTVみたいな映像メディアではなく」

雪穂「はじめからラジオなどの音声メディアに絞っていました」

雪穂「ツバサさんは日本アカデミーの助演女優賞にノミネートされたし」

雪穂「英玲奈さんはCM起用率がぐんと上がり」

雪穂「あんじゅさんはコアなファンとCV起用が急増」

雪穂「悪いことではないですよね。うん」




花陽「また体重が減ってる!あと1キロ増量してって言ったじゃないですか!」

にこ「鬼!小泉鬼陽!!」

花陽「ツバサさんは何やってるんですか!」

ツバサ「だってあの研究室の演出家スケベなんだもん…」

英玲奈「お花どの!次は何をすれば!?」

花陽「ヒャア!充分に休息をとってください…」

英玲奈「…」

花陽「はあ…」

花陽「あっち行って!変態!」

英玲奈「はい!」

あんじゅ「…」

花陽「一番安心出来るのがあんじゅちゃんだよ…」

あんじゅ「嬉しい、嬉しいけど扱いが雑い気もするのよね」




雪穂「わたしは学校に行く傍ら海未さんに弓道を見てもらっています」




海未「だいぶ上達しましたよね」

雪穂「まだまだ4本引くのが精一杯ですよ」

海未「姿勢が安定してきています。以前より疲れなくなったのでは?」

雪穂「そうかも」

海未「道というものは得てして進歩の感じにくいものです。焦ることは禁物ですよ」

雪穂「はい。ここ最近で弓を引く時が一番落ち着くんです」

海未「羨ましいですね。わたしなどはそんな心境になるのにずいぶんかかったというのに」

雪穂「謙遜ですか~?」

海未「本心です。そろそろ希も帰ってきますよね」

雪穂「そうだと思いますよ」

海未「では少し休憩しましょうか」




希「スイカ買ってきたよ~」

海未「学院の弓道場を使わせてもらってありがとうございます」

雪穂「休みの日しか見てもらえないのが残念だけど」

希「気にすることないよ。なんて言ったって海未ちゃんは客員特別指導員なんやし」

雪穂「大学では弓道やらなかったんですか」

海未「スポーツ弓道は好みません。それより希、もうあの刺々しい関西弁は使わないんですか」

希「ん~こっちのほうがウチらしいやん?」

雪穂(その話題結構タブーです。今の言葉本場の人に相当怒られたみたいなんで)

海未(あの頃は無理して本物に近づけようとしてたということですか?)

希「何をコソコソしとるん、や!」

雪穂「ヒイッ!ワシワシは勘弁して下さい!」




海未「刃物がありませんね」

希「あるやん。海未ちゃんの手刀」

海未「出来るはずないでしょう!」

雪穂「ぷっ」

希「笑われちゃった」

海未「希のせいですよ」

雪穂「あー楽しい!こりゃμ'sが人気あったわけだ!」

海未「それを言うならReve'の方が凄い気がします」

希「そうなあ。ウチらはワンアンドオンリーのグループは作れたかもやけど」

海未「エバーグリーンなグループは作れませんでしたからね」




雪穂「わたしなんて大したことしてないです」

海未「それは違います」

希「違うなあ」

海未「一人で大きすぎることをしてはいけないのです」

希「代わりがおらんようになってまうしなあ。特に学校では期間が決まってるし」

海未「雪穂、弓道と同じです。継続することこそ大切なのです」

希「オンリーワンとアナザーワン。ただのひとつか、もうひとつか。どっちがええのかは神のみぞ知るいうやつやね」




雪穂「それでもわたしはお姉ちゃんや海未さん、希さん。μ'sのみんなが羨ましい…」

希「それでええんちゃうかな」

海未「そうですね」

希「満足できんくらいがちょうどいいんよ。満足してしまうと向上心もなくなってしまうし」

雪穂「教員は言うことに重みがありますね」

希「教員と言えばウチもまさか後輩に凛ちゃんが入ってくる思わなかったな」

海未「わたしはずっと皆を待つことにします。ここや自宅の道場で。名前の通り海は帰るべき場所と言いますし」

雪穂(それは港じゃ)

希(港の間違いやろな)




海未「それで凛はどこに?」

雪穂「Reve'の臨時コーチとして最終予選に行ってます」

希「Qちゃん、Wちゃん、Eちゃんの3人がすごいんよ」

雪穂「連続時間差ハイジャンプですか。ジェットストリームアタックなんて呼ばれてますね」

海未「巫山戯すぎでは?」

希「それはともかくこんなところで中継も見んとええんかな」

海未「わたし達らしくないですか?蝉の声を聞きながら果報を待つ、と言うのも」

希「さすがμ's歌詞担当。言うことが違うな」

雪穂「結果はメールが来ることになっているんですが…まだだな」




希「結果が出たいうてすぐにはメールしないんと違う?。まずはみんなと喜び合ったり」

海未「悲しんだり、ですね」

希「落ち着いてからメールする思うんよ」

海未「わたしたちがここで今更慌てても仕方ありませんし」

雪穂「来た!」


希「どっち!?ねえどっち!?」

海未「どっちですか!?どっちなんですか!?」

希「突破か!?」

海未「はたまた玉砕か!?」

雪穂「結果に依って来るアドレスが違うんです。着信音でわかりますよ」

海未「着信音?」

希 「この曲は!」
海未「この曲は!」


 

https://youtu.be/V4FQoAZgdzc?t=94








海未「ってどっちですか!!」

希 「ってどっちやねん!!」

雪穂「アハハハハハハハ!!」







 おわり




やっぱりことりの半音Oh Year! は最高だな

ホントに終わった

絶対完成できないと思ってた
これもすべて俺とおまえのおかげだぜ
ありがとう

2~3日はDAT消さないから説明不足のところあったら答えるよ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年12月08日 (火) 10:33:09   ID: l8IONPcp

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