モバP「安価で短編」 (126)

http://i.imgur.com/ud2aoRW.jpg

モバマスのSSです
安価でテーマまたはタイトルを募集して、その内容で短めのお話を書きます

キャラは採用した安価のコンマを使って上の画像を利用して判定します
ちなみに画像は雑談スレで貼られてたものを拝借してます

では早速テーマまたはタイトルを↓2から募集します

 

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1446552415


「秋の夕暮れ」

・井村雪菜



雪菜「はぁ……だいぶ暗くなってきたなぁ……」


お昼に行われたライブイベントを終えた私は、現在お迎えを待っている。

今日のライブは大成功と言ってよかった。たくさんのファンの方達が集まってくれて、私の事を綺麗だと言ってくれた。

もちろんメイクはとびっきり気合を入れた。お陰で今までで一番じゃないかと思えるくらい上手くメイクできた気もする。

本当に今日は素晴らしい一日だった。私は今日の事をきっと一生忘れない。


だけど……それだけ輝かしい時間を過ごしたからこそ……今のこの待ち時間がとても寂しく思える。

もう季節はすっかり秋。ちょっと前までは暗くなるのも遅かったのに、最近はとても早い。

こんな夕暮れの中、一人ぽつんと佇んでいると、まるでついさっきまでの楽しい時間は全て夢だったんじゃないか、とさえ思えてくる。

 

 
自慢のメイクだって、こんなに薄暗いときっと映えないなぁ……。


なんて。ちょっぴり感傷モードに入ったところで、待ちに待ったお迎えがやってきた。

ゆっくりこちらに歩いてくる彼に、私は抱きつくくらいの勢いで駆け寄った。


P「うおっ!? どうした雪菜? そんな近寄ってきて……」


少しびっくりした様子のPさんになんて答えるか、一瞬だけ考えて……



雪菜「……暗いから」

P「えっ?」


雪菜「この距離なら、私のばっちりキメたメイク、Pさんにもよく見えるでしょ? ねっ♪」


終わり
 

想像してた以上に難しいですねこれ
ペース遅くて申し訳ないです
あ、あと表見間違えてキャラ違ってたりしたら指摘お願いします

では次いきますね
↓2

 


「遭難」

・工藤忍


今日は撮影で某県の雪山に来ています。内容はアイドルのウィンタースポーツ体験みたいな感じのもの。

実はそういう類のスポーツは初体験だったアタシは、気合充分でこの撮影に臨んだ……筈だったんだけど。


忍「どうしてこんなことにっ!?」

P「あまり叫ぶな忍……体力が減るだけだ」


なんと……遭難してしまった。しかもPさんまで巻き込んでしまった。


忍「ア……アタシ、助け呼んでくるっ!」

P「バカ! こんな吹雪の中、この洞窟の外に出たら一瞬で凍死するぞ!」

忍「わ、分かんないじゃん! 頑張ればもしかしたら上手く戻れるかもしれないし……」

P「ダメだ! 死んでも行かせないぞ!」ガシッ

忍「わわっ、ちょっと……」カアアア
 

 
P「お前が飛び出さないためだ」

抱きつかれてしまった……Pさんの体、暖かいな……じゃなくて。


アタシが……アタシがなんとかしないと……だって、こうなったのもアタシが原因なんだから……だから……。

P「お前のせいじゃないよ。気にするな」

忍「……えっ? あれ、アタシ、声に出してた?」

P「忍の考えてることなんて、簡単に分かる」

忍「……」


Pさんは優しいからそう言ってくれるけど、やっぱりアタシのせいだよ。

アタシが……いつまでたってもスキーが上達しないことに焦って、周りもよく見ずに一人でずっと練習してたから……

心配して探しにきてくれたPさんまで巻き込んで、こんなことに……。

 

 

P「忍は、悪くない。悪いのは、頑張ってるお前から目を離してしまった俺だ」

P「頑張り屋のお前の努力を、少しでも見逃していた俺が原因だ」

忍「そ、そんな、Pさんは何も……」


P「だから、忍。今回のこと、反省はしても……後悔はしないでほしい。自分の頑張りを、否定しないでやってほしい」

P「俺は、頑張ってるお前を見てるのが……好きだからさ」


忍「Pさん…………うん、分かった」


P「あと、努力でどうにもならないことだってある。今、この洞窟から出るのは努力じゃない、自殺だ。分かったな?」

忍「……わ、分かった」



その後しばらくしたら、先程までの吹雪が嘘だと思えるくらいのいい天気になり、無事アタシとPさんは助かった。

こんな命の危機を感じる出来事は最初で最後だな、なんて思っていたら。

遭難中、アタシとPさんがずっとくっつきあっていた、という情報を誰かから聞いたまゆちゃんに問い詰められて、すぐまた命の危機を感じることになった。

終わり

では次
↓2


「初雪」

・堀裕子
 
裕子「それじゃ、行きますよ! ちゃんと見ててくださいね、プロデューサー」

P「……おう」

裕子「……むむむむ、動け! 消しゴム!」

消しゴム「」シーン

裕子「……ぷはぁっ! これもダメかー。なかなか成功しませんね」

P「なぁ、ユッコ……そろそろ諦めないか?」

裕子「な、何を言ってるんですか! まだ超能力の特訓を始めてからたったの2時間ですよっ?」

P(2時間もやってるのかコレ……)

P「うーん……そろそろ念動力は諦めたらどうだ? 何か他にできることないのか?」

裕子「ありますよ! スプーン曲げが……」

P「それはもういいや。違うやつで」
 

 
裕子「ち、違うやつですか……? え、えっとですねー……」

裕子「瞬間移動は、ちょっとまだ難しいし……テレパシー……も、もうちょっと特訓が必要だし……」

裕子「」ウーンウーン


P「あ、いや……別に、無いならないで無理しなくても……」

裕子「だ、大丈夫ですっ! えっと、超能力ですよねっ?」

裕子(ど、どうしよう何も思いつかない…………え、ええい、こうなればっ!)



裕子「何か、すごいこと起これっ!」バーン

P(アバウトな超能力だーっ!?)

 

 
シーン

P「……な、何も起きないな」

裕子「……ううっ」ガクッ

裕子「ああ……こんなに特訓してるのに全然成果が出ない……やっぱり私に超能力を使うのは無理なんだ……」ズーン

P(お、落ち込んでしまった……)

P「そ、そんなにへこむなよ! たまたま今日は、調子が悪かっただけだって!」

P「ほ、ほら、外見ろよ。こんなにいい天気なんだから、ユッコも元気出して……って、んっ?」

裕子「もうこれからエスパーユッコを名乗るのはやめよう……ふふ、今日から私はノーマルユッコ……」


P「いやー、やっぱりユッコの超能力はすげえなあ」

裕子「ふふ……慰めのつもりなら結構ですよ、プロデューサー。もうエスパーユッコは引退したんです……」

P「何言ってるんだ? いいからこっち来て、外見てみろよ」

裕子「もう……外が何だって……って、わっ!」



P「なっ? すげえだろ……初雪」
 

 
裕子「雪だー……」


P「これ、お前のさっきの能力で降らせたんだろ? いやー、マジすげえなー。天候まで操るなんて」

裕子「……えっ? この初雪を、私が……?」

P「ああ、だって『何かすごいこと起これ』って言ってただろ?」

裕子「え……ま、まあ言いましたけど……でも流石にこれは私の力じゃないんじゃ……」

P「えー? でも、天気予報で雪が降るなんて言ってなかったけどなー。タイミング的に絶対ユッコだと思うんだがなー」

裕子「……そ、そうですか? いや、そう言われると私もそうな気がしてきました……え、だとしたらコレ凄くないですか!?」

P「ああ、だからさっきから言ってるだろ。ユッコはすげえなって」

裕子「こ、これが私のサイキック……! ふ、ふふふ……エスパーユッコは死んでなどいなかった……とうとう覚醒したのね、私の真の力……!」

裕子「よーし! それじゃ、もっともっと特訓して、この力を自在に操れるようにしなきゃ! 落ち込んでいる暇なんてなかったよっ!」ダダダッ



P「ふっ……単純かわいいやつ」


終わり

 

今日はこの辺で終わります
本当はもっとばんばん安価捌いていきたいんですが

とりあえず次の安価だけ出しときます
↓3

やっていきます

 
「魔法少女」

・佐々木千枝


千枝「おはようございます……」ガチャ


千佳「たぁーっ! くらえー、ラブリーハートアターック!」

P「ぐあー、やーらーれーたー!」

千佳「ふぅ、これで危機は去ったね。地球の平和は、ラブリーチカが守るよっ!」

千枝「えっと……? これは一体……?」

千佳「あっ! ちえちゃんだ! おはよー!」

千枝「おはよう千佳ちゃん」

P「おっ、千枝か。おはよ……」

千佳「あーっ、Pくんはやられてなきゃ! まだ復活しちゃダメー!」

P「ええー? もう劇は終わったんじゃないのか……?」

千枝「Pさん、おはようございます。あの……これは一体……」

 
 

 


千枝「魔法少女ごっこ、ですか」

千佳「うん! 時々今みたいにPくんとやってるの! あたしがラブリーチカ役で、Pくんが悪者役!」

P「あと逃げ惑う一般市民とか、マスコットの動物とか、お父さんとか、色んな役もやらされるなあ」

千枝「へぇ……楽しそうだね」

千佳「すっごく楽しいよ! そうだ、ちえちゃんもやってみる? 魔法少女!」

千枝「え、ええっ!? 千枝もっ!?」

千佳「うん! ちえちゃんなら千佳の衣装も着れると思うし!」

千枝「い、衣装まで……? で、でもそういうのやったことないし……上手くできるかなぁ……?」

千佳「大丈夫! 女の子はみんな魔法少女になる素質を持ってるんだから!」

千枝「あ、あうう……」

P(すごい押しの強さだなあ……)

 

 


千佳「……それじゃ準備できたよ! Pくんもオッケー?」

P「おう……」

千佳「よし! じゃあいつでも始めていいよ!」


スッ


千枝「あ、えっと……ラ……ラブリー、チエ……ただいま、参上……です」カアアア

P(おお……千枝の魔法少女は新鮮だな……あと、恥ずかしがってる姿も新鮮だ……千佳は嬉々として演じるからな)

千佳「ほらほら、Pくんもセリフ言わなきゃ!」

P「あ、ああ……ぐわっはっはー、きたなラブリーチエ。今日こそお前をこてんぱんにやっつけて、ひどい目にあわせてやるぞー」

千枝「ひどい目……って?」

P「……え?」



千枝「Pさんは……千枝を、どんなひどい目にあわせる気……なんですか……?」ウルッ

 
P「え……? あ、いや、その……」ドキッ


P(って、ドキッじゃねえだろ俺! 今のセリフに変な意味なんてないっ! 断じてっ!)


千佳「ちょっとー、Pくーん! ちゃんといつもみたいに悪者やってくれなきゃー!」

P「はっ! そ、そうだ…………ぐおー! こうなったら徹底的に街を破壊しつくしてやるー! 止められるものなら止めてみろー!」

千佳「ほら、ちえちゃん! 怪人Pが暴れだしたよ! ちえちゃんの必殺魔法で止めなきゃ!」

千枝「え、必殺魔法って……どうすれば?」

千佳「そこはちえちゃんの思うままの技を出せばいいよ!」

千枝「そ、そう言われても……え、ええと、Pさんっ!」

P「は……はい」

P(俺、今は怪人Pなんだけど……)

 

 

千枝「わ、悪いことをしちゃ、めっ! です……もし、これ以上悪いことしようとするなら……」


スッ


千枝「お仕置き……しちゃいますよ……?」ギュッ



P「ぐはぁっっ!!」

千佳「Pくんが血を吐いたーっ!?」

千枝「ぴ、Pさんっ!? だ、大丈夫ですかっ!? しっかりしてくださいっ!」

千佳「す、すごい……ちえちゃんは、もしかしたら最強の魔法少女かも……!」



P(俺はロリコンじゃない俺はロリコンじゃない俺はロリコンじゃない俺はロリコンじゃない俺はロリコンじゃない俺はロリコンじゃない俺はロリコンじゃない)ブツブツ


終わり

 

今回の千佳ちゃんみたいに他キャラが友情出演することもあるかも…
はいでは次
↓3

 
「裸足」

・柳清良

清良「はい、それじゃ靴下も脱いで……裸足になってください」

P「は、はい……」ヌギヌギ

清良「全く……急に薫ちゃん達に『せんせぇを助けて』ってしがみつかれた時は何事かと思いましたよ」

P「す、すみません……ちょっと年少組と遊んでたら、足を挫いてしまって」

清良「子ども達に慕われているのは結構だと思いますけど、プロデューサーはもういい大人なんですから、あまり無茶をしないでくださいね」

P「本当申し訳ない……清良さんにもお手数おかけしてしまって」

清良「ふふ……まあ、そこは気にしないでください。これも私の仕事みたいなものですから……」

清良「……っと。はい、とりあえず湿布も貼って、応急処置はしましたよ」スリスリ

P「あ、ありがとうございます」

清良「もし腫れがひどくなるようでしたら、ちゃんと病院に行ってくださいね」スリスリ

P「はい、分かりました」

清良「……」スリスリ

P「あ、あの……清良さん……?」

 
清良「……はい?」スリスリ

P「えーっと、いつまで俺の足を、その……触ってるのかなって……」

清良「……プロデューサーの足って、たくましいですね……」スリスリ

P「……へっ?」

清良「やっぱり、こうやって素足を直接触っていると、太くて、ゴツゴツしてて……当たり前ですけど、プロデューサーが男の人だって実感します……」スリスリ

P「あ……あ、あの……き、清良さん……!」

P(あ、足を触られているだけだというのに……な、なんか変な気分に……)ドキドキ


清良「プロデューサー……」スリスリ


P「き、清良さん……! お、俺……!」
薫「せんせぇええええ! だいじょうぶううううう!?」バンッ


P「ふおおおおおおおっ!!」


 

 
P「お、おおおおっ! 薫たちかぁ! ど、どうしたんだー!?」

薫「えっとね、かおるたち、せんせぇのことお外で待ってたんだけどね、やっぱり心配になっていてもたってもいられなかったの!」

みりあ「プロデューサーが怪我しちゃったの、みりあたちのせいだよねっ? ごめんねっ?」

P「そ、そんなことはないぞっ! アレは完全に俺の不注意だ! お前らは全然悪くないって! ね、ねえ、清良さんっ……?」チラッ

清良「ええ、薫ちゃんたちは何も気にすることないわよ。でも、みんながプロデューサーの怪我が早く治るように神様にお願いしたら、きっとすぐに治るわ」

薫「ほんとっ!? じゃあ、かおる一生懸命お願いするっ!」

みりあ「わ、私もっ! プロデューサー、早くお怪我治ってくださいっ!」

P「はは……ありがとな、お前ら……」


P「……」チラッ

清良「ふふっ……」


P(何事もなかったように笑ってる……まるで、さっきまで俺が感じていた空気は全部俺の妄想だったんじゃないかと思えるくらい動じていない。からかわれたんだろうか)


P(なんにしても、清良さんのこの二面性には……かなわないな……はぁ)

終わり
 

二連続で似たようなノリになってしまった
千枝ちゃんも清良さんも性的すぎるからしょうがないね
言い訳もそこそこに次
↓3

夜中にこっそり投下します

 
「異世界」

・首藤葵



葵「よーし、できた!」

葵「へへっ、葵特製のお魚料理フルコーススペシャル! 我ながらいい出来だっちゃ」

葵「そろそろプロデューサーが帰ってくるはず……この豪華な食事を見たら、きっとプロデューサーの疲れも吹っ飛ぶよ!」


ガチャッ


葵「あっ、きた! プロデューサー……じゃない……?」


サバオリくん「……」


葵「えっ……あれ……? これって、七海ちゃんが持ってたぬいぐるみ……?」

サバオリくん「おい」

葵「……へっ? しゃ、喋った!?」

 
  

 
サバオリくん「何をそんなに驚いている? 魚が言葉を話すのが、そんなに滑稽か?」

葵「え……そ、そういう訳じゃ……ていうか、あんたぬいぐるみじゃ……」

サバオリくん「黙れ小娘が!」

葵「ひぃっ! ごめんなさい!」


サバオリくん「ふんっ……おーおー、このテーブルの死屍累々っぷりよ……」

葵「あっ……それは、プロデューサーのために作った……」

サバオリくん「何がプロデューサーだ? そんなにその男が大切か? お前、この料理を作ってる間、一体何を考えていた?」

葵「何って……そんなの」

サバオリくん「どうせプロデューサーのことしか考えていなかったのだろう!? その男に食われるため犠牲になった私の同胞のことなど微塵も頭になかっただろ!」

葵「うっ……それは……」

 

 
サバオリくん「そら……もっとこっちにこい……お前の作った料理の声が聞こえてくるぞ」

葵「えっ……?」


魚料理「ウウッ……クルシイヨォ……」

魚料理「ナンデ……ナンデ、コロシタノ……」


葵「ひいいいいっ!?」


サバオリくん「どうだ!? これが私達、魚の声だ! 毎日毎日、貴様ら人間の糧にされても文句すら言えない、魚たちの気持ちなのだぁ!」

葵「ごめんなさい! ごめんなさいぃ!」

サバオリくん「そうだ、もっと意識しろ! お前らの生の前には、無数の死があることを! 意識して、そして感謝するんだ!」

葵「か、感謝します! これからはもっとお魚に感謝しますから! だ、だから助けてください!」


サバオリくん「ふふふふ……さぁて、どうしようかなぁ……」


葵「ひ、ひいいいいいいいいっ!? ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい……」

 

 



「ちゃん……葵ちゃーん……」


葵「うーん……ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」


「おーい、葵ちゃんってばー」

葵「んっ…………はっ!?」ガバッ

「やっと起きた~」

葵「い、今のは……夢っ!? って……あ、七海ちゃん」


七海「葵ちゃん、すっごくうなされてたよ~? 一体どんな怖い夢を見たの~?」

 

 
葵「あ、えっと……ちょっと、ね……」


サバオリくん「」ジロッ


葵「ひぃっ!? い、今、サ、サバオリくんが、こっちを睨んで……!」

七海「え~何言ってるの葵ちゃん。サバオリくんはぬいぐるみれすよ~? 睨む訳ないれす~」

葵「そ……そう、だよね……あ、あは、は……」


サバオリくん「……」


その後、葵はお魚料理を作る時は、特に食材に感謝をするようになったとか。


終わり

 

夜中のテンションで書いたらなんだこれ
人いないと思うけど安価だしときます~
↓3

 
「堕天使」

・諸星きらり


P「おはようございまーす……」

きらり「やみにょわっ!」


P「うおっ! きらり……え、今なんて?」

きらり「Pちゃんおっすおっす……じゃなかった! えーと……」


きらり「……こほん! 我が友Pちゃんよ、煩わしい太陽ねっ☆」


P「……はっ? き、きらり?」

きらり「うっふっふ、きらりは今日から堕天使になったのよ! 生まれ変わった我の力で、世界をハピハピさせてあげるわ☆」


P「……ど」

P「どうしたきらり!? 言葉遣いが変だぞ!?」

 

 

杏「……」コソコソ


P「……ん? おい、杏」

杏「ビクッ! な、なな、何かな、プロデューサー」

P「なんだか今日はきらりの様子がおかしいんだが……お前何か知らないか?」

杏「し、知らない知らない! 杏はなんにも知らないよー!」ブンブン

P「怪しい……もし嘘ついてたら飴一週間抜きだぞ」

杏「一週間も!? それは酷いんじゃないの!?」

P「じゃあ本当のことを言え」

杏「わ、分かったよう」


杏「じ、実は昨日、いつものようにきらりが杏に抱きついてくるからさ、咄嗟に……こう、言っちゃったんだよね」

P「……なんて?」

 

 
杏『もー、きらりはもうちょっと落ち着いてよ! ほら、ウチの事務所にいる他のクール系アイドルの真似でもしてみなよ』


杏「……って」

P「それで……ああなった、って訳か」

杏「うん……」

P「なんで……クール系アイドルの真似がよりにもよってアレ(蘭子)なんだよっ!? きらりの元のキャラと合わさって超絶カオスだぞ!」

杏「わーん! 杏だってまさかこんなことになるとは思わなかったんだよーっ!」

P「ったく、無責任なこと言ってくれたな」

杏「プ、プロデューサーだってこの間『きらりはちょっと元気すぎるなー』って言ってたじゃん!」

P「そ、それは確かに言ったが……しかし、アレは……」チラッ


きらり「おーっほっほ! 貴方たち、闇の蔓延る魔境に招待してあげてもいいわよ?(二人とも、きらりんルームに来ないかにぃ?)」


P「ヤバイだろ! キャラが崩壊してるってレベルじゃない! このままだと下手すりゃ仕事に影響を及ぼす勢いだ! 一刻も早くやめさせよう!」

杏「杏はもう言ったよ! けど、きらり自身が何故かあのキャラ結構気に入ってて……ここは、プロデューサーの愛の力で、きらりを元に戻すしかない!」

P「いや、愛の力ってお前……」
 

 
きらり「どうかしたかしら? 我が友Pちゃん☆ 困惑の感情が見て取れるにぃ……わよ?」

P「き、きらり……あー、いや、そのだな……」


P「何故か蘭子の真似してるみたいだけど……俺は、元のきらりの方が、好き、だぞ?」

P「だから、無理にクールになろうとか思わず、きらりはきらりらしく……」

きらり「Pちゃん……」プルプル

P「……へ?」

きらり「きらり……うっれすぃいいいいいい!」ガバッ

P「ちょっ! まっ!」

きらり「きらりも、Pちゃんのことが大大、大好きだにぃ!」

P「お、おう分かった。分かったからちょっと落ち着いて……」

きらり「うぇへへへ、喜びのはぐはぐー☆」ギュウウウウウウ

P「……ぐ……ぐはっ……」ガクンッ


杏「……ありがとう、プロデューサー……プロデューサーの死は無駄にしない……」チーン

終わり 

朝っぱらから更新しました
しかしこのスレどれほどの需要があるんだって感じですがお題出してくれる優しい人がいる間は続けます
次もよろしくです
↓3

 
「迷探偵」

・水本ゆかり


P「おはようございます……お、ゆかりか」

ゆかり「あっ、Pさん……お疲れ様です」ペラッ

P「ん? それ、何読んでるんだ?」

ゆかり「これですか? これは推理小説です」ペラッ

ゆかり「最近、文香さんや都さんに色々と面白い作品を貸してもらってて、読んでるんですが……思った以上にハマってしまいまして……」

P「へぇ、そうなのか……俺はあんまりそういうの読まないんだが、そんなに面白いのか?」

ゆかり「はい。特に、物語の登場人物と一緒に事件を推理しながら読むのが楽しいですね。自分の推理が当たってた時なんて、名探偵になれた気分です」

P「なるほど、そういう楽しみ方もあるのか。今度俺も読んでみようかな……っと、それにしても小腹が空いたな」

P「よし、取っておいた非常食のお菓子を食うか…………って、あれ!?」

ゆかり「どうしました?」


P「ない……取っておいた俺のお菓子が……無くなってる!」

ゆかり「えっ!?」 

 

P「うーん、おそらく事務所の誰かが勝手に食っちまったんだな……全く、俺のささやかな楽しみを奪ったのは誰だ?」

ゆかり「これは……事件ですね!」

P「え? いや、まあ……そんな大げさなことでもないが……」

ゆかり「私が推理して犯人を見つけてみます!」

P「お、おう……じゃあ、頼んだ」



ゆかり「状況を整理すると……Pさんはいつも、お腹が空いたとき用に自分のデスクの上にお菓子を用意している……」

ゆかり「しかし、今日事務所にきて見てみると……それは無くなっていた……そういうことですね?」


P「ああ」

 

 
ゆかり「うーん、なるほど……」

P「な、何か分かったか?」


ゆかり「…………はっ、分かりました!」

P「ほ、本当かっ!? 犯人は誰だっ!?」



ゆかり「犯人は…………かな子さんですっ!」



P「……り、理由は……?」


ゆかり「かな子さんは、いつもお菓子を食べているからですっ!」

P「えええっ!? それだけっ!?」

ゆかり「まだ確定ではありませんが、おそらくかなりの確率でそうかと……」

P「さ、流石にそれだけじゃまだ疑うのは早いと思うんだが……」

 

 
ガチャッ

未央「おっはよー!」


P「ん? おお、未央か。おはよう」

未央「あっ! プロデューサー! ごっめーん!」

P「ごめんって、何がだ?」

未央「いやあ、プロデューサーのデスクの上に置いてあったお菓子さぁ、食べちゃったんだよねー」

ゆかり「……えっ!?」


P「あー、あれお前だったのか……勝手に食べるなよー」

未央「だからごめんって! どうしても空腹に耐えられなくなっちゃって……その代わり、さっきお菓子買ってきたからさ! これで許してっ!」

P「わざわざ買ってきたのか……そこまでしなくても良かったのに」



P「まあ、なんにしてもお菓子を食べた犯人が分かってすっきりしたよ……な、ゆかり?」

ゆかり「う……そ、そうですね……事件が解決して、よかったです……」

 

 

ゆかり(うう……かな子さんを疑って、失礼なことをしてしまいました……)


ゆかり(それにしても……デスクの上にお菓子を置いておくなんてPさんも子供っぽいところがあるんですね……)

ゆかり(こうやってPさんのデスクを見てみると、色々なものが乗ってますね……あまり整頓されていないのが気になりますが……)

ゆかり(……あれ? 何か端っこの方に、見覚えのあるものが……)


ゆかり(……って、これは! わ、私のフルートでは……!?)

ゆかり(これ、つい最近何故か見つからなくて、失くしたと思ってたもの……ど、どうしてこれがここに……!?)


ゆかり(お、落ち着いて推理しよう……まず、これがあったのはPさんのデスク……つまり、普通に考えればここに置いたのはPさん……)

ゆかり(では何故、Pさんはこれを……? Pさんはフルートを吹けないし……そこまで楽器に興味があるとは思えない……)

ゆかり(つまり、興味があるのは楽器そのものではなく……このフルートの持ち主である、私なのではっ!?)


ゆかり(本当は私に興味があって、色々と思うところがあるのだけど、アイドルとプロデューサーの関係上、想いを伝えることができない……)

ゆかり(だから、私が大事にしてるフルートに、代わりに私への想いをぶつけて、何か……そう、何か不健全なことをしているのでは……!?)

ゆかり(そ、そんな……き、気持ちはとても嬉しいですけど……そんなの、ダメですよPさんっ……!)
 

 


P「……ん? どうした、ゆかり? なんか顔が赤いぞ」

ゆかり「……っ! あ、ああ、あのっ! Pさんっ!」

P「な、なんだ?」

ゆかり「わ、私も、Pさんのことは……その……す、好きですっ!」

P「……はい?」


ゆかり「だ、だけど……わ、私のフルートに、その……私への気持ちをぶつけるのは……や、やめましょう? な、何かしたいなら……わ、私に……」

P「ゆ、ゆかり? 一体何を言ってるんだ? フルートって……あっ! そうだ!」


P「思い出した、今日ゆかりに会ったら渡そうと思ってたんだよ……」ゴソゴソ

ゆかり「……えっ?」

 

 

P「はい、これ。お前のフルート」スッ


ゆかり「あ……ありがとう、ございます……あれ、でもなんで……」

P「お前この間のレッスンの時、スタジオにそれ忘れてったろ? まああの日はだいぶくたくたで、最後の方はおねむになってたから、無理もないが」

ゆかり「……あっ……」

P「そのフルート、大事なものなんだろ? もう忘れたりするなよ?」


ゆかり「あ……うう……あうううう……!」カアアア

P「お、おいおい。そんなに恥ずかしがらなくても……失敗することは誰にでもあるって」



ゆかり(わ、私は……勘違いして……なんて想像をっっっ……!)カアアア


ゆかり(もう推理なんて……こりごりです……)シュン


終わり

 

残念なゆかりちゃん書くのが楽しくて一番長くなってしまった
次のお題ください
↓3
 

まさかの待っててくださった方ありがとうございます
数少ない貴重な読者のために更新します

 
「アジフライ」

・橘ありす


ありす(……今日は事務所にPさんいるかな?)

ありす(もしいたら最近練習してきた苺を使った特別料理を食べてもらいたいな)

ありす(……えーと、Pさんは……)ヒョコッ


ありす「あ、いた!」

P「おう、ありす。おはよう」

ありす「おはようございます! ……あれ、なんですかそれ」

P「これか? これはアジフライだ! どうだ、美味そうだろ?」

ありす「買ってきたんですか?」

P「いや、これは葵がわざわざ俺のために作ってくれたんだ」

ありす「むっ……そうですか、葵さんが」


P「何か渡される時に、執拗によく感謝して食べるように、って言われたし味わって食べないとな」
  

ありす「……そ、それより、今日は私が苺料理をPさんのために……」

P「あ、そうだ。お茶をいれてこよう。ありすの分も持ってくるから待ってろ」

ありす「……むぅー」


P「お茶ついできたぞー……さて、それじゃ早速葵のアジフライを堪能しようか…………って」

P「……な……なんじゃこりゃあああああ!?」


P(お茶くみから戻ってきた俺の目に入ってきたのは、先ほどまで何の変哲もなかったアジフライが……ピンク色に……模様替えされている光景)

ありす「ふふ、お帰りなさい。Pさん」

P「あ、ありすさん……? こ、これは一体……?」ワナワナ

ありす「いえ、なんだかこのまま普通のアジフライを食べるのも味気ないと思ったので、私なりに少々味付けを施してみました」

P「少々……味付け……?」

ありす「はい。私特製のスペシャル苺ソースをかけてみました。これで私の手も加わって、より美味しくなったかと……」


P「馬鹿野郎っっ!」


ありす「……えっ?」ビクッ
 

 
P「何で勝手にそういう事するんだ? これじゃもう元の味なんて分かんなくなっちゃうだろ?」

ありす「え……あ……で、でも……こ、こっちの方が、美味しくなるって……お……思って……」

P「これを作った葵は、きっとそんな事思ってない。あのままがベストだと思って俺に作ってくれたんだ」


ありす「う……な、なんで……そんな……葵さんばっかり……」ウルッ


ありす「Pさんは……私より……うぅ……葵さんの方が好きなんだ……そうなんだ……」ウルウル

P「はぁ……? お前、何言って……」



ありす「Pさんのバカっ!」ダッ

P「お、おい! ありす!」

   

 


P「はぁ、はぁ……こんなとこにいたのか。探したぞ、ありす」

ありす「……ありすって名前で呼ばないでください」シュン

P「ふっ……何かそれ、懐かしいな」


P「ええと、じゃあ橘。そのままでいいからよく聞けよ?」

P「とりあえず、さっきは怒鳴って悪かったな。別に怒ってる訳じゃなかったんだが……びっくりさせてしまったならすまない」

ありす「……」

P「それと、俺がお前より葵が好きだとかなんとか言ってたが……それは大きな誤解だぞ」

ありす「……でも」

P「別に俺が葵の事をお前より好きだからあんな風に言ったんじゃない。純粋に人の料理の味を全くの別物にしてしまうのは失礼だと思ったから言ったんだよ」


P「料理ってのはさ、誰かの為に作る時ってのは特に……思いを込めて作るもんだと思う」

P「あの人が食べるなら、あの料理をあの味付けで作るときっと美味しく食べてくれる、とか……橘も料理をするならちょっとは分かるだろ?」


ありす「……はい」
  

 
P「それなのに、自分の預かり知らぬところで、勝手に自分の料理を想像もしてない食べられ方をしてると知ったら……ちょっと悲しくないか?」

P「橘で言うと、そうだな……お前が一生懸命作ったイチゴパスタを、イチゴが邪魔だっていって全部取られてたらどう思う?」

ありす「……っ! 確かに……悲しい、です……すごく」

P「だろ? だから俺はさっき、ああいう風に言ったんだ……分かってくれたか?」



ありす「…………はい」



ありす「あ、あの…………先程は、その……すみませんでした。私……葵さんの気持ちも考えず、勝手な事を……葵さんにも後で必ず謝りますので」ペコッ

P「いや、分かってくれたならそれでいいよ……幸い、実はまだアジフライは何匹かあるんだ。葵が頑張って作ってくれたアジフライ、一緒に食べようぜ?」

ありす「……はい!」



P「それと……きっと油っぽいものを食べてたら、後で甘いものも食べたくなると思うんだよなー」

ありす「……え?」

 

 

P「もし、橘がよければなんだが……橘の作る苺料理も食べてみたいなー、なんて……」


ありす「……っ! は、はいっ! 任せてください! とっても美味しいものを作ります!」パアアア


P「ふふっ……それじゃ、行くか」

ありす「はい! あ……そ、それと、Pさん……」

P「ん?」


ありす「や、やっぱり……名前で呼んでもらって……い、いいですよ……?」モジモジ

P「……ええー? でもなー、さっきも橘には名前で呼ぶなって言われたしなー」ニヤニヤ

ありす「も、もう……意地悪しないでください……本当は全然そんなこと思ってないの、知ってるでしょう……?」モジモジ



P「はいはい……ありすー」ナデナデ

ありす「ふふ、えへへ……はぁい」


終わり
 

すでに予想されているネタでも気にせず使っていくスタイル
さて次はもう10個目のお題ですね
↓3お願いしますー

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