「少し長くなるから我慢してくれよ」

「はーい！」

「あれは確か.......五十年ぐらい前の話」












「ねえ」

声を掛けたのは綺麗な金色の髪を持った魔法使いの少女、名をアリス
そして、その問いに答えたのは......

「なんだ？アリス」

こちらもアリスと同じ金色の髪の持ち主、名を魔理沙
違う所といえば、魔理沙は人間の魔法使い、ということだろうか

「あのね、少し噂に聞いたんだけどね」

「人里でね...女性同士で...その.....」

「......ぁあ、女同士で契りを結んだ、ってやつか...それがどうかしたか？」

アリスは少し心配そうな顔をして聞いた。

「別にどうかしたって訳じゃないんだけど...魔理沙はどう思う...?」

「わ、私か？！.......う、うーん、そうだな.......おかしいとは...思わない...かな」