提督「艦娘が自転車に乗れない?」 (257)


SS初投稿につき、つたないところもありますがよろしくお願いします。

一部キャラ崩壊あり


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1446103712


提督「さてと、ちょっと出かけてくるか…。」

長門「提督、どちらへ?」

提督「ああ、自転車で鎮守府を散歩…というよりサイクリングか?なんとなく息抜きで始めたんだが意外と楽しくてな。」

長門「そうか。事故を起こしたりするなよ?」

提督「ああ、大丈夫だ。」


鎮守府広場


提督「相変わらず駆逐艦達は元気がいいな。」キコキコ

島風「あ、提督!!なんか変なのに乗ってる!」

提督「変なのって…自転車知らないのか?」

島風「知らない!!それって速いの!?」

提督「ああ、速くて気持ちいぞ?」

島風「私も乗ってみたーい!!」

すると、続々と駆逐艦が集まってくる。

「なにこれ?」「自転車?」「面白そう!」

提督「じゃあ、乗ってみるか?」

島風「おうっ!おうっ!!私がいっちばーん!!」


島風が自転車にまたがりハンドルを持ち地面から足を離した…その時である。

俺は忘れていた。自転車に乗ったことがない者が自転車に乗れるようになるまでに感じる痛みを…。


島風は自転車と共にそのままガッシャーン!と大きな音を立て倒れてしまったのだ。

島風「い…いったーい!!」

電「はわわ!島風ちゃん!大丈夫なのです!?」

提督「島風!大丈夫か!?怪我はないか!?」

島風「うえええええええん!!」号泣


雷「大丈夫よ!ちょっと擦りむいただけよ!!」

電「はわわ、擦り傷には塩を塗りこむといいと聞いたのです!!」塩取り出す

提督「誰だ!?そんなこと教えたのは!?」

電「つべこべ言わず塗りこむのです!!」

島風「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」



その後、自転車に乗りたいという駆逐艦は誰もいなかった。


執務室

提督「はぁ…ドッと疲れたぞ…。」

長門「なにかあったのか?」

提督「いやな?島風が自転車に乗りたいっていうから乗せたんだが…まさか初めてだったとは思わなくてな。怪我させちまった。」

長門「なに!?駆逐艦を傷つけただとぉ!?貴様!!」

提督「落ち着け!!自転車でバランスを崩して怪我しただけだ!!」

長門「私の可愛い駆逐艦をよくもおおおお!!挙句の果てに自転車に乗れるだけで駆逐艦にチヤホヤされやがって!!」

提督「完全に私怨じゃねえか!!じゃあ、お前が自転車の乗り方を教えてやれ!それならチヤホヤされるしいいだろう!?」

長門「そうか、その手があったか!!提督!今すぐ自転車を貸せ!!」

提督「待て待て!それなら駆逐艦の自転車も含めて十台ぐらい用意してやるから一週間ほど待て!」


長門「ふっふっふ…一週間後が楽しみだ!」

陸奥「なんか楽しそうね。何かいいことでもあったの?」

長門「ああ…駆逐艦たちに自転車の乗り方を教えることになってな。」

陸奥「え?長門、あなた自転車乗れるの?」

長門「何を言う!!あんなの簡単だろう!!私はビッグセブンだぞ!!出来んことなどない!!」

陸奥「大丈夫かしら…。」

とりあえずここまで

続きは夜に

大和と武蔵は艦内移動に自転車使ってたらしいから乗れるイメージある。

おっつ
本当は乗れるけど乗れない振りして提督の後ろに乗せてもらう鈴谷が想像できた

>>15 そうなんですね~知らなかったです
>>19 ナニソレ可愛すぎる
22時頃投下開始します

少し早いけど、投下していきます


一週間後

提督「ほい長門。自転車十台用意しておいたから」

長門「ありがたい。では借りるぞ。」

提督「…なあ、一応聞いておくがお前自転車乗れるんだよな?」

長門「愚問だな。乗れるに決まっているだろう?」

提督「…なんか不安だからついていこう。」

長門「秘書艦の長門だ。これより、駆逐艦の諸君に自転車の乗り方の講習を開始する。」

不知火「自転車?その車輪が二つ付いた乗り物のことですか。」

夕立「知ってるっぽい!それで島風ちゃんが怪我したっぽい!!」

島風「ううっ…。」

雷「でも、乗れたら面白そうね!」

電「なのです!!」

響「ハラショー。」

暁「レディにふさわしい乗り物ねきっと!!」

長門「安心しろ。乗り方を間違えなければ怪我をすることはない!見ていろ…はぁっ!!」

長門は自転車に乗った…正確にはサドルの上に跳び乗った。とても誇らしげに。

長門「どうだ!これが自転車の正しい乗り方だ!!」

提督「」

駆逐艦たち「」

長門「どうだ!言葉が出ないだろう!!はっはっは!!」

提督「…。」

提督は長門の乗っている自転車のスタンドを無言で蹴り外した。
当然固定されていた自転車はよりどころを失いグラグラと揺れる。

長門「なっ!?提督なにを…うわああああああ!!」ガッシャーン!!

長門は顔から地面に突っ込んだ。そしてピクリとも動かなかった。

提督「えー、誤った乗り方、ふざけた乗り方をするとこうなる。各自気を付けるように。これにて『長門』の自転車講習を修了する。」

駆逐艦たち「は、はい…。」

長門「」

長門「提督!貴様よくもおおお!!」

提督「お前があんな馬鹿な真似するとは思わんだろ!」

陸奥「そんなことになると思ったわ…。言っておくけど私は乗れないわよ?」

提督「マジか…。ちょっとこれは深刻な事態だぞ。今どきの小学生はほとんど乗れるというのに…。」

陸奥「へぇ、そうなの。基本的に鎮守府から出ることがないから知らなかったわ。」

長門「おい提督!!話を勝手に終わらせるな!!」

提督「ちょっと誰が乗れるか調べてくるか…。」

長門「無視するな!!おい!!」

提督「長門、これやるから機嫌直せ。」スッ

長門「何を貰っても私は…なっ!?これは!雷と電の浴衣写真だと!?提督…あなたという人は!!」

長門「流石私の提督だ!怒鳴り散らしてすまなかった!!」握手

提督「おう、これからも頼むぞ!(チョロいな)」握手

陸奥(長門チョロいわね。)

その後、提督による自転車に乗れる者の捜索が行われるが…。



赤城「自転車ですか?ええ、きっと乗れますよ。」

加賀「乗れるに決まっているでしょう?」


・・・・・・・


赤城「慢心しました…。」転倒

加賀「そんな…馬鹿な。」転倒

瑞鶴「はははっ!無様ね一航戦!!」

翔鶴「こら瑞鶴…。」


・・・・・・・


瑞鶴「か…かすり傷なんだから!!」転倒

翔鶴「いっ、痛い…。」転倒


天龍「自転車に乗れるかって?たりめーだろ?」

龍田「あら~、じゃあ私が手伝ってあげないとね~。」


・・・・・・・


天龍「おい龍田ぁ!!ちゃんと後ろ持ってろって言っただろぉ!!」転倒、号泣

龍田「あら~、ごめんね天龍ちゃん♪」


高雄「自転車に乗れるかですって?フフッ、馬鹿めと言って差し上げますわ!!」

愛宕「ぱんぱかぱーん!!愛宕、抜錨しまぁーす!」


・・・・・・・


高雄「さっきの自分に馬鹿めと言ってやりたいですわ…。」転倒

愛宕「いやーん、見ないで提督!」転倒


鳳翔「自転車ですか?ええ、乗れますよ?食事の買い出しとかに必要ですから。でも、最近は買う量が多いから車の方が多いかしら…。」

提督「いつの間に車の免許を…。」


金剛「自転車?oh!bicycleデスネー!!」

比叡「気合!入れて!行きます!」

榛名「榛名は大丈夫です!」

霧島「私の計算によれば初めてですが可能かと。」

・・・・・・・

金剛「眼を離さないでって言ったのにィー!!」転倒

比叡「ひえー!ひえー!」自転車下敷き

榛名「大丈夫って言ったのに…。」転倒

霧島「どうして…私の計算が…。」転倒




提督「…マジか。」

本日はここまで
また明日更新すると思われます
余談ですが、私が自転車に初めて乗れたのは小学校入学前でした

おはようございます。
少し書き溜めできたのでちょっと投下していきます。

前回のあらすじ

傷に塗りこまれる塩!島風の絶叫!
そして、自転車に乗れない艦娘達!
提督「これはアカン。どげんかせんといかん!!」


提督「…どうやら今この鎮守府で自転車に乗れるのは俺を除くと鳳翔と神通とあきつ丸と龍田の四人だけらしい…。」


提督「このままではイカン…イカンぞ…。こうなれば!!」


通信室

提督「招集命令、艦娘諸君はヒトヨンマルマルに全員グラウンドに集合せよ。なお、鳳翔、神通、あきつ丸、龍田の四人はその前に執務室に来ること。」



ざわざわ…ざわざわ…

「招集って何かな?」「また大規模作戦?」

天龍「龍田、お前何かやらかしたのか?」

龍田「何もやってないわよ~?天龍ちゃんの自転車で転ぶシーンを写真に撮って渡しただけよ?」

天龍「」

執務室

コンコン

「失礼します。」

提督「おう、よく来てくれた四人とも。」

鳳翔「いえ、構いませんよ。」

あきつ丸「なにかご用でしょうか提督殿。」

神通「な、なんでしょうか?」

龍田「天龍ちゃんが待ってるから早くしてもらえるかしら~?」

提督「ああ、では手短に。この後艦娘全員に招集をかけているんだがそれについてだ。その前にこの場にいる全員の共通点、分かるか?」

龍田「共通点?」

提督「そうだ。」

あきつ丸「はて…自分にはさっぱりであります。」

提督「ならば教えてやろう。ここにいるメンバーに共通していること、それは!!」

提督「自転車に乗れるということだ!!」

龍田「…はい?つまりどういうことなの?」

提督「つまりだ、ヒトヨンマルマルよりこの鎮守府の艦娘全員を集め自転車に乗る講習を行おうと思っているんだが、指導者が足りない。そこでお前たちに指導者になってもらいたい。」

鳳翔「なるほど。私は構いませんよ。」

龍田「あら~そういうことなの~。私も構わないけれど、天龍ちゃんを優先しちゃうわ~。天龍ちゃん、もう少しで乗れそうだから~。」

提督(天龍を中心に周りに駆逐艦が集まるのが大体想像できるな。)

あきつ丸「そういうことなら自分も協力するであります。陸軍と海軍、力を合わせる時…であります!」

神通「えっと…その…私で良ければ。」

提督「決まりだな。では、ヒトヨンマルマルより自転車作戦を開始する!!」

続きは夕方か夜ぐらいに。
もしかしたら艦これメンテ入るしヒトヨンマルマルに投下するかもしれない。

有言実行!まもなく投下を開始します!

ヒトヨンマルマル

長門「提督のヤツ遅いな…。自分から招集しておいて待たせるとは。」

島風「おっそーい!!」

天龍「ん?おい、なんか変な音聞こえねぇか?」

パラリラパラリラ…

金剛「言われてみれば妙な音が聞こえマスネー。」


パラリラパラリラパラリラ!!

暁「な、な、な、なに!?何の音!?」

すると、ヤンキー、レディースの格好をした五人の人物が現れた。

…自転車に乗って。


提督「突っ張ることが男の~たった一つの勲章~だってこの胸に信じて生きてきたぁ~♪」

龍田「死にたい野郎はどこかしら~?うふふふふ!」

神通「おらおらおら!道を開けろぉ!!雷堕亜頭(ライダーズ)のお通りだ!!」チャリンチャリン♪

鳳翔「パラリラパラリラパラリラ~♪」

あきつ丸「海が怖くて陸軍やってられるかオラァ!!」


艦娘全員「「「「「」」」」」

提督「ふむ、全員揃ってるな…。」

長門「て、提督、一つ聞きたい。あなたたちのその恰好はなんだ?あなた以外全員サラシに特攻服なんて…はっきり言って痛いぞ?」

艦娘全員(((((流石秘書艦!言いたいことをはっきり言った!!)))))

提督「いや、なんとなくやってみたかっただけだ。意外と楽しいぞこれ。」

鳳翔「ふふっ、若いっていいですよね。私もそういう時がありました…。」

長門「そ、そうか。それで今回艦娘全員を集めた理由をお聞きしたい。」

提督「ああ、今から説明する。おっほん!ただいまより!鎮守府総出の自転車講習を開始する!!」

島風「じ、自転車!?」ガクブル

提督「この鎮守府では自転車に乗ることができる艦娘がこの四人しかいない!これはゆゆしき事態だ。そこで!俺を含めた五人、雷堕亜頭が指導に入る!!何か質問はあるかぁ!?」


島風「私、やらない!!じゃーね!!」ダッ

電「あ!逃げたのです!!」

提督「速さが足りない!!」立ち漕ぎフルパワー

島風「お゛う!?」

提督「ふっふっふ…捕まえたぞ島風~!!」

島風「は、離してよ!!」ジタバタ

長門「提督貴様!うらやましい…じゃない!島風にナニするつもりだ!?」

提督「少なくともお前が考えてるであろうことはしねぇぞ!?」

長門「それなら構わんが…島風を離してやれ。」

提督「おう、島風列に戻れ。」

島風「はい…。」トボトボ

提督「えー、これより全員自転車に乗れるようになってもらうわけだが注意事項がある!今日中に乗れなかった者は罰として…乗れるようになるまで艤装に補助輪を取り付ける!!」

不知火「司令官、それは何かの罰になるのでしょうか?」

提督「良い質問だ。補助輪は本来自転車に乗れないものが付けるものだが、これをあえて艤装に取り付けることで口では乗れると言っている奴が乗れるか乗れないかを一目で判別できるようになってしまう。つまり!これを付けられたヤツは出撃の度、演習の度に恥を晒すことになるわけだ。」

不知火「な…落ち度があるのが一目でわかるように…?なんて恐ろしい…。」

提督「だが、当然乗れたらご褒美は用意してある。この間宮券を乗れた艦娘にくれてやろう。」

加賀「流石に気分が高揚しました。」

赤城「一航戦の誇りにかけて!!」

提督「では各自教えてもらいたい指導者の下へ行け!制限時間はフタヒトマルマルまで!!なお、怪我をしてもアイテム屋が傷の手当てをしてくれるし、大怪我をしてもバケツを格安で提供してくれたからすぐ治せる!安心して怪我しろ!!」

アイテム屋(明石)「頑張ってねぇ~。(提督をアイテム屋と騙せてよかった…。面倒なことはしたくないもんね。)」

天龍「龍田…あと少しで乗れそうなんだ。頼む。」

龍田「あら~いいわよ~。」

電「あ、あの、私も教えてほしいのです。」

雷「私も教えてほしいわ!」

響「ハラショー。」

暁「し、仕方ないから私もお願いするわ!」

島風「…わ、私も…。」

「私も!」「私が先よ!!」

龍田「あらあら~駆逐艦がいっぱい来たわね~。いいわよ~。」

長門「あそこに駆逐艦が沢山…胸が熱いな。あそこにするとしよう。」

あきつ丸「残念ですがあなたの担当は自分であります。」

長門「な、何故だ!?」

あきつ丸「提督殿から駆逐絡みのアイツは犯罪の臭いしかしないから憲兵と繋がりのある自分に任せたいと…。」

長門「そんなあああああああ!!」

陸奥「じゃあ、私もここでお願いしようかしら…。」

神通「ほら姉さん。やりますよ。」

川内「そんなのなくてもニンジャ脚力がある私には不要よ。」

神通「そんなこと言わないでほら…。」

川内「イヤーッ!!」

神通「痛っ!」イラッ

川内「ははは!!どうしてもというなら力ずくで…。」

神通「ミゾオチ・ゴーメン!!」ドゴォ!

川内「グワアアアアアア!!なんてワザマエ…!」バタッ

那珂「神通怖いよ…。」

神通「聞き分けの悪い人はこうでもしないと分かりません!カイシャクしてやる!」

那珂「それはダメ!!」

鳳翔「じゃあ、私が空母の皆さんに乗り方を教えていきますね。」

加賀「…その前に鳳翔さん。その恰好のままでいいんですか?」

鳳翔「え?変ですか?昔はこの格好でバイクに乗っていたんですが…。」

加賀「…え?」

鳳翔「この格好提案したの私なんですよ。」

空母艦娘「ええええええええ!?」


鳳翔「気合が入りますしいいと思って!昔はバイク仲間もいましてね?バイクで走り回ったあの頃が懐かしいです。」

~在りし日の鳳翔~


部下1「ヒャッハー!!自分に惚れそうだぜー!!」

部下2「半裸がなんだコラァ!何見てやがるんだおっさん!!」

おっさん「ひええええ…。」

鳳翔「そこまでにしなさい。」

部下2「た、龍飛さん…。スイマセン…。」

鳳翔「分かればいいのよ。さぁ!ひとっ走りしましょうか!」




鳳翔「パラリラパラリラパラリラ~♪」

部下1「…龍飛さんラッパじゃなくて口で言ってたんだな。区別がつかねぇや。」

部下2「流石龍飛さん!私たちにできないことを平然とやってのける!そこがシビれるッ!憧れるゥ!!」

鳳翔「さ、昔話はここまでにして自転車の練習です!皆さんならコツさえ覚えられればすぐに乗れるようになります!」

鳳翔「そして一緒にバイクに乗りましょう!!」

赤城「鳳翔さん落ち着いて!?」

鳳翔「血が騒ぎます!!」

瑞鶴「鳳翔さんってこんなキャラだったっけ…?」

翔鶴「さあ…?人は見かけによらないって言うから…。」

不知火「司令官、ご指導お願いします。」

提督「おう、構わんぞ。」

金剛「テートクー!!私もお願いするネー!!」

比叡「司令!お願いします!!」

榛名「榛名もお願いしたいです…。」

霧島「私もお姉さまたちと一緒にお願いします。」

提督「おう。任せろ。」

ここまで
続きは夜中か明日にでも…

多分後2、3回の更新で本編終えて、残りは後日談か短編でも書けたら書きましょうかね。
ではまた。

おまたせしました。投下開始します。


ガッシャーン!

天龍「いって―!!クソ…あとちょっとなのによぉ…。」

龍田「もう少しよ天龍ちゃん!」

島風「やっぱり転ぶんだ…嫌だなぁ…。」チラッ

電「どうかしたのです?島風ちゃんも早く練習しないとダメなのです。」

島風「そう…なんだけど…。」ビクビク

天龍「ん?どうした島風?やんねーのか?時間がもったいねーぞ?」

島風「…怖いの。」

天龍「お、俺がか?フフフ、そうだろう…なんてったって」

島風「いや、天龍は全く怖くない。」キッパリ

天龍「なん…だと…。じゃあ何が怖いんだ?」

島風「自転車で転んで怪我するのが怖いの…。」

天龍「あ?なんだそんなことか。お前、そんなことが怖いのか?こんなことより深海棲艦との戦いの方がずっと怖いじゃねーか。」

島風「それはそうだけど…。」

天龍「いいか?最初から出来る奴なんていねーんだよ。」


雪風「しれぇ!見てください!乗れました!運転できました!」

提督「おぉー!一発でできたのか!すごいな!!」

天龍「」


島風「…あれは?」

天龍「あれは例外だ…。でも、練習しなきゃ出来ないものが出来るようにはならねーぞ?龍田だって乗れるようになるまで神通のヤツに練習に付き合ってもらってたしな。」

龍田「あら~、その話はしないで欲しかったな~。」

天龍「まぁまぁいいじゃねえか。龍田も毎日傷つくって帰ってきたぞ?乗れるようになって自転車ごと俺に突っ込んできたときはビックリしたけどよぉ…。」

龍田「天龍ちゃ~ん?」

天龍「え、えっと、つまりだ…やる前から諦めんなってことだ。このままだとお前だけ置いてけぼりになるぞ?」

島風「私が遅い…?そんなことがあるわけない!!私はいつだって一番速いの!!」

天龍「よっしゃ!自転車に乗れるようになったらどっちが速いか競争するぞ!!負けねーぞ?」

島風「おうっ!おうっ!!」

龍田「あら~元気になってよかったわ~。」

ヒトロクマルマル


天龍「お…おお!!乗れてる!運転できてるぞ龍田ああああ!!」

龍田「天龍ちゃん!!おめでとおおおお!!」

雷「天龍!どうやったの!?教えて!!」

暁「私も!!」

天龍「フフフ、いいだろう。俺が手ほどきしてやるぜ!」

電「あ、膝擦りむいてるのです!塩を塗りこむのです!!」

天龍「いっだあああああああああああああ!!」涙目

天龍「電あああ!!テメエエエ!!」

電「逃げるが勝ちなのです!」シャーッ

天龍「ゲッ!?いつの間に乗れるようになりやがったんだアイツ!?待てええええ!!」

島風「天龍おっそーい!!」ビュン!

天龍「えええええええ!?」


この後、龍田が指導を担当した艦娘はヒトナナマルマルには全員自転車に乗ることに成功していた。

あきつ丸「長門秘書艦…どうしてそんなにバッタンバッタン倒れるでありますか…?」

長門「…こっちが聞きたい。うわあああ!!」ガッシャーン!

陸奥「あらあら…。」

あきつ丸「バランスが悪いでありますな。…もしくは駆逐艦の気を引こうとわざとやっているのか…。」

長門「ギクッ!」

あきつ丸「図星でありますか…。マジメにやらないと長門秘書艦の部屋に憲兵の立ち入り捜査を頼むでありますよ?」

長門「なにいいいいいい!?すすす、すまなかった!!この通り!!乗れるから!!それだけは勘弁してくれ!!」シャーッ

あきつ丸「はぁ…。これは提督殿に報告しておくであります。」



翌日、長門の部屋に提督の命令で憲兵の立ち入り捜査が入り大量の盗撮写真が発見されたため連行されたのは、また別の話。


ヒトハチマルマル

神通「姉さん、いい加減やる気を出してください。那珂ちゃんはもう乗りこなしてますよ。」

川内「いやだぁ…。私には崇高なるニンジャソウルが宿っているんだぁ…。そんなの必要ない…。」

神通「…姉さん、あなたの憧れのニン○ャスレイヤー=サンはオートバイを乗りこなせましたね。アイアンオトメ、でしたっけ?」

川内「」ピクッ

神通「それなのに姉さんはオートバイどころか自転車にも乗れない。それでは『サンシタニンジャ』ですよ?いいんですか?」

川内「…それはダメだー!!私はサンシタなんかじゃない!!」

神通「じゃあ、やりましょうか。」ニコッ

川内「お願いします!センセイ!!」

神通(最初からこの手を使えばよかったですね。)


元々武闘派と言われた川内型のネームシップだけあり、自転車の乗りかたをすぐに覚えた川内=サンであった。ゴウランガ!

鳳翔「皆さん、お疲れ様でした。無事全員乗れるようになってよかったです!」

加賀「鳳翔さんの指導の賜物です。」

赤城「乗れるようになると気持ちいいですね。楽ちんですし。」

瑞鶴「鳳翔さん!さーんきゅ!!」

翔鶴「コラ、瑞鶴…。鳳翔さんスイマセン…。」

鳳翔「ふふっ。でも、まだ始まったばっかりですよ?」

空母艦娘全員「え?」

鳳翔「さあ!次はバイクの免許です!!早く免許を取って夜の鎮守府を一緒に走り回りましょう!!」


加賀「ちょっ…鳳翔さんそれはまたk」

鳳翔「流石加賀さん!我先にとバイクの免許を取ろうとしてくれるなんて!!嬉しいわ!!」

加賀「え?いや、その。」

鳳翔「さあ!赤城さんも翔鶴も瑞鶴も続きなさい!!パラリラパラリラ~♪」

加賀「ご、五航戦!助けなさい!!」

瑞鶴「ごめん!加賀さん!!」シャーッ

翔鶴「あなたの犠牲は忘れません!!」シャーッ

赤城「あ、夕飯の時間だから行かないと!!」シャーッ



加賀「うらぎりものおおおおおおお!!」



鳳翔「逃がしませんよ?艦載機発艦!!」


瑞鶴、翔鶴、赤城「ぎゃああああああ!!」ガッシャーン!!


鳳翔「さ、今度はバイクの知識から身に着けていきましょうか!」


空母艦娘全員「」ズルズル



その後、空母艦娘は全員バイクの免許を取得しバイクグループ『鎮守府空母連合』を結成。夜の鎮守府をバイクで支配した。

投下完了。
乗れそうな艦娘だと速吸や長良型、妙高型なんかも考えたんですが今回は出せませんでした。
力不足で申し訳なく…。
では、また明日更新します。

この>>1は鳳翔さんと電をどうしたいんだwww

部下1、部下2
もしかして:隼鷹、祥鳳

>>116 昔ヤンチャしててまた燃え上がる鳳翔さんとプラズマを書いてみたかっただけなんだ…。

>>118 声がデカいぞ!消されるぞ!(大嘘

書き溜めが今終わりまして、とても眠いので寝ます。

明日起き次第一気に投下していきます。

完結後、短編らしきものを書くか後日談書くか、もしくは書き切れなかった自転車乗れなかった勢の描写を書くかで迷い中…。

とりあえず終わってからアンケートでもとりますかね?

ではでは

おはようございます

ラストまで一気に投下していきます!

フタマルマルマル

提督「不知火!あと少しだ!頑張れ!!」

金剛「ぬいぬいー!頑張るデース!!」乗れた

比叡「頑張ってー!!」ギリギリ乗れた

榛名「大丈夫です!!そのまま真っ直ぐ!!」乗れた

霧島「もう少しよ!!」乗れた

不知火「うっ…くぅ…!!あと少し…ああ!!」ガッシャーン!


提督「不知火!大丈夫か!?」

不知火「ううっ…このままじゃ…艤装に補助輪…不知火に落ち度なぞ…。」涙目

金剛「あとちょっとなんですケドネー!」

比叡「どうしてでしょう…?」

榛名「うーん…まだ乗れたばかりの榛名には分からないです。」

霧島「ちょっと難しいですね…。」

不知火「ううっ…もう一度…もう一度…。」

提督「…。」

不知火「うっ!くぅ!!」ふらふら

提督「不知火、ストップだ。」

不知火「え…?そ、そんな!まだできます!」

提督「いいから、一回降りてこっち来い。」

不知火「は、はい…。」





提督「不知火…。もう自転車乗らなくていいぞ?」



不知火「…はい?それってどういう…。」

提督「そのままの意味だ。もうやらなくていい。そのままやっても無駄だ。」

金剛「テ、テートク!いくら何でもひどいデース!!」

比叡「そうですよ!不知火ちゃんはこんなに頑張ってるじゃないですか!!それを無駄だなんて!」

榛名「提督は鬼ですね!!」

霧島「司令、ちょっと工廠裏まで来てもらいましょうか?」バキボキッ

不知火「そ…そんな。不知火は…ヒック…。」ポロポロ

金剛「ほら!泣いちゃったじゃないデスカ!!謝まってください!!」

提督「…今のまま、全身に力を入れたままじゃ成功しない。もっとリラックスしろ。」

不知火「…え?」

提督「悪いな、傷つけるつもりで言ったわけじゃなかったんだが…。とりあえず、見た感じ身体がカッチカッチだからもっと楽にやってみろ。」

不知火「は、はい…。」

不知火「深呼吸して…行きます…。」シャーッ

不知火「あ、あれ…!?」シャーッ

霧島「の、乗れた!?こんなあっさりと!?」

金剛「Wow!Congratulations!やりましたネー!!」

榛名「榛名!感激です!!」

比叡「不知火ちゃん!!おめでとう!!」

不知火「乗れた…!乗れました司令官!!」

提督「よくやった不知火!!頑張ったなぁ!!」


こうして自転車作戦は無事終了したのであった…。

提督「あれ?なんか忘れてるやつがいる気が…。」

フタヒトマルマル

執務室

提督「あ~、疲れた!!無事全員乗れるようになってよかった!お前たち、ご苦労だったな!!」

龍田「いえいえ、とても楽しかったですよぉ~。今度駆逐艦の子たちと自転車で出かけようなんて話も出ましたし天龍ちゃんも嬉しそうで♪」

神通「姉妹しか指導できてませんが、力になれてよかったです。」

提督「あれ?鳳翔とあきつ丸は?」

神通「鳳翔さんは空母の方々を連れてバイクの免許取らせるんだって張り切って弓道場に行きましたね。」

提督「あー、そういえばアイツバイクも乗れたな。懐かしいな、アイツが尖っていた頃はよく一緒に走ったもんだ。」

コンコン

あきつ丸「失礼するであります。提督殿、二つほど話したいことが。」

提督「おう、あきつ丸遅かったな。どうした?何かあったか?」

あきつ丸「実は…自転車に乗れなかった者が二名ほど…。そのついでですが一人我々を騙していた人物が…。」

提督「なにぃ!?一体誰だ!?」

高雄「ううっ…。馬鹿めと言ってください…。」ボロッ

愛宕「ぱんぱか…ぱーん。」ボロッ

明石「まさかバレるとは…。」拘束


提督「」

あきつ丸「高雄殿と愛宕殿の指導もしていたのですが…。補助輪をつけても転ぶという神技を披露してくれまして…」汗

龍田「もしかして、その胸が重いんじゃあないかしら~?」

提督「…その可能性が大だな。揺れるしな。」

提督「で?アイテム屋は関係ないと思うんだが?」

あきつ丸「提督殿、こいつはアイテム屋ではなく明石です。本物のアイテム屋は先程監禁されていたのを発見しましたので…。」

提督「あきつ丸、憲兵呼んでおけ。」

明石「いやあああああ!許してえええええ!!自転車もトラックも運転できるからあああああ!!」ジタバタ

提督「慈悲はない。当然、高雄、愛宕も…罰ゲームだ。」ニッコリ

高雄、愛宕「い、いやああああああ!!」

後日、高尾と愛宕は苦戦しながらも自転車に乗れるようになり、艤装に取り付けられた補助輪も無事外された。

長門、明石は憲兵に連行されしばらく姿が見えなかったとか。

また、鎮守府では自転車がブームになり月一で自転車レースが開催されるようになった。


今日も鎮守府は平和です。



提督「艦娘が自転車に乗れない?」完

投下完了!
これにて完結です。見てくださった方々、ありがとうございました。

なお、この後ですが少し短編を書こうと思いまして案を3つ程考えたんですがどれか一つに絞ろうと思ってます。

1、後日談(鎮守府自転車レース)

2、在りし日の鳳翔 ~提督との出会い~

3、扶桑山城の自転車に乗るまで

↓10ぐらいまでで多数決を取りたいと思います。見たいものを選んでください。

3、扶桑山城の自転車に乗るまで

了解です!今日中に投下出来るように頑張ってまいります!

Wasshoi!!

いくらか書けたので投下していきます。

番外編 自転車作戦~扶桑山城編~


扶桑「本日付でこの鎮守府に配属されました。扶桑型戦艦一番艦の扶桑です。」

山城「同じく扶桑型戦艦二番艦の山城です。」

提督「おう。よく来てくれた二人とも。では真っ先に確認しておきたいことがある。」

扶桑「はい…?なんでしょうか?」

提督「…お前たちは自転車に乗れるか?」

扶桑・山城「…はい?」

提督「自転車に乗れるか、と聞いたんだが?」

山城「なんですか?ふざけてるんですか?」

提督「Come on!川内!」

川内「ドーモ、扶桑=サン、山城=サン。ヤセンニンジャです。」シャッ

扶桑「アイエエエエエ!?ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」

山城「何もないところから突然現れるなんて…!!まさか本当に!」

提督「いや、こいつはただのニンジャオタクだ。改二になってから拍車がかかったがな。」

扶桑・山城「」

提督「まあいい。ここの鎮守府では全員自転車に乗れるようにならなくてはならない。ゆえにお前たちに自転車に乗れるか聞いたわけだ。」

山城「はぁ…。なんて変な鎮守府に来てしまったのかしら…不幸だわ…。」

扶桑「提督、私たち姉妹は自転車に乗ったことはありません。」

提督「オーケー。よし、じゃあ最初は自転車に乗れるようになってもらおう。川内、案内してくれ。」

川内「ヨロコンデ―!!」

川内「ここが自転車ドージョーだ。」

扶桑「はぁ…。」

川内「先生!新しい生徒です!!」

あきつ丸「ドーモ、ヤセンニンジャ=サン。リクグンニンジャです。」

川内「ドーモ!リクグンニンジャ先生!ヤセンニンジャです!」

川内「ほら!あなたたちもアイサツを!!アイサツをしないのはスゴイ・シツレイだよ!!」

扶桑「は、はい。どうも、扶桑です。」

山城「や、山城です。」

あきつ丸「扶桑=サンに山城=サンですね。ドーモ、はじめまして、あきつ丸です。ヤセンニンジャ=サンはこの後自転車グループ『夜戦連合』の会議があったのでは?」

川内「ウカツ!忘れていました!!では後はお願いします!!」ダッ

あきつ丸「…お二人とも、楽にしていいでありますよ。あの人は合わせないと後々面倒になるので…。」

扶桑「あ、はい…。」

山城「なんでこんな面倒な鎮守府に…。」

あきつ丸「提督殿から話は聞いています。自転車の講習でありますね?」

扶桑「ちなみに、自転車に乗れないとどうなるんですか?」

あきつ丸「そうなると艤装に補助輪を付けるて恥を晒すことになりますが…。」

扶桑「ええっ!?」

山城「なんて不幸なの…。」

あきつ丸「ちなみにこれを取り付けられた艦娘は二人ほどいるであります。」

扶桑・山城「!?」




高雄「はっくしょん!」

愛宕「へぷちっ!誰かに噂されてるのかしらね~?」


あきつ丸「なにはともあれお二人には自転車に乗れるようになってもらうであります。まずはどの程度乗れるか見せてもらいたいので乗ってもらえますか?」

扶桑「じゃあ私から…きゃあ!!」バキッ

あきつ丸「なっ!?自転車にまたがった瞬間自転車が壊れた!?」

山城「姉様ー!!無事ですか!?」

扶桑「え、ええ大丈夫よ。」

あきつ丸「こ、今度は新品を用意したので大丈夫であります!!」

扶桑「じゃあ、もう一度…今度は大丈夫みたい。…きゃあ!!」ガッシャーン!!

山城「姉様あああああ!!ちょっと!いい加減にしなさいよ!!」

あきつ丸「お、落ち着くであります!これは自転車に乗るのが初めてな人によくあることであります!!お次は山城殿であります!!」

山城「チッ!見てなさい…こんなのあっという間におわっ!?」ビターン!

あきつ丸(何もないのに転んだ!?)

山城「ううっ…不幸だわ!!さっさと終わらせてやるぅ!!」

山城「よし、行くわよ…!!はぁ!!」ガッシャーン!!

あきつ丸「…最初は補助輪からでありますな。」

山城「こんな不幸な目にあうなんてえええええ!!」

扶桑「山城!落ち着いて!!」

こうして二人の自転車練習は始まったのだが…


山城「きゃあああああ!!」ガッシャーン!

あきつ丸「補助輪が根元から折れた!?」



扶桑「きゃあ!車輪に巻き込まれて服が破れたわ!」

あきつ丸「ナンデ!?」



山城「今度こそ…あれ!?」ブシュッ

あきつ丸「パンクした!?」


不運に不運が重なり二人はほとんど上達せず一週間が経った…。

執務室

あきつ丸「て、提督殿…助けてほしいであります…。」ヨロッ

提督「お、おい!あきつ丸どうした!?誰にやられた!?」

あきつ丸「提督殿…あきつ丸にはあの二人は無理でありました…。高雄殿と愛宕殿を超えています…。」

提督「…そんなヤバいのか。」

あきつ丸「後は…お願いしま…す。」ガクッ

提督「あ、あきつ丸ぅううううう!!」

提督「…こうなったら仕方がない。あいつらに任せるしか…。それでダメなら…陸軍に今身を置いているあの人に頼るしかない!」

投下完了。
続きは明日にでも。

ちなみに私は扶桑山城どっちが好みかと言われたら迷わず扶桑と答える人です。
早く改二にしてあげないと…


私は姉妹丼です


私は瑞雲です

>>171 その発想はなかった
>>173 貴様!日向だな!?

少し投下します!

山城「姉様!もう私嫌です!!あんな目に合うのは!!」

扶桑「山城…でも乗れなかったら補助輪が…。」

山城「それを付けられてもいいですから!!もうあんな酷い目にあいたくないんです!!」

扶桑「…分かったわ山城。明日提督に言ってみましょう。」

山城「姉様…!ありがとうございます!!」

翌日

提督「今日から自転車の指導者が変わる。案内するから付いてこい。」

扶桑「あの、提督…実は…。」

山城(姉様…私のために…スイマセン。)

提督「そういえば、伊勢と日向は乗れたぞ?」

扶桑「なんでもありません!行きましょう!!」キリッ

山城「姉様ー!?」

扶桑「ごめんね山城。でも、伊勢と日向には負けたくないの!!」

提督「残念だったな山城。」ニヤッ

山城「不幸だわあああああああ!!」

扶桑「それで提督、新しい指導者とは?」

提督「ああ、この鎮守府の古参でな、この先にある弓道場にいるはずだ。俗にいうオカンというやつだな。そいつなら多分お前たちをどうにかできるはずだ。」

山城「あはは、たらい回しにされるなんてなんて不幸かしら…あはははは。」ハイライトオフ


提督「ここだ。鳳翔、入るぞ?」

鳳翔「あら提督、昨夜以来ですね。ここに来るなんて珍しい。」

提督「ああ、あれは流石に死ぬかと思ったぞ。」

鳳翔「あなたが倒れれば私たちがこの鎮守府を支配できるのですけど…。」

提督「俺がしぶといのは初めて会ったあの時から知っているだろう?」

鳳翔「それもそうですね。ふふふ!」

扶桑・山城(昨日の夜と昔に何があったんだろう。)

提督「はっはっは!じゃあ、本題に入ろう。この二人に自転車の乗り方を教えてやってほしい。」

鳳翔「あら?自転車担当はあきつ丸さんになったのでは?」

提督「少し事情があってな。この二人は高雄と愛宕を超えているらしい。」

鳳翔「ええっ!?あの二人をですか!?自転車を漕いでいるときのおっぱいの揺れに支配されてまともに運転できなかったあの二人を!?」

提督「そうだ!!最終的にブラのサイズを合わせて自転車に乗ることに成功したあの二人を超えているんだ!!」

扶桑「なんですかその話!?」

提督「そういうわけだ。本当なら同じ戦艦の陸奥に任せたかったんだがアイツは今長門を留置場に迎えに行っててな。まだしばらくは帰ってこないんだ。」

鳳翔「そういえばもう少しで釈放でしたね。盗撮がバレて憲兵を押し倒して逃げようとして公務執行妨害で逮捕されてしまってから随分経ちましたか。」

提督「まあ、そういうわけでよろしく頼む。」

鳳翔「分かりました。で、『夜戦』には参加させるのですか?」

山城「夜戦ンンン!?」

提督「いや、まだ早いだろう。着任してからまだ日も浅いし。」

鳳翔「まあ、そうでしょうね。では、この二人はお任せください。」

鳳翔「では、私がお二人の指導をさせてもらいますね。」

山城「その前に…『夜戦』とはなんですか!?まさか『あの』夜戦ですか!?」

鳳翔「え?夜戦と言ったらそれしかないじゃないですか。」

扶桑・山城「や…やっぱり!?」

山城(このままだとマズイわ…。このままだと姉様の初めてがあんな男に…!)

扶桑(流石に死ぬかと思ったって…そんなに激しいの!?)

鳳翔「どうしました?二人とも顔が真っ赤ですよ?」

扶桑「えっ!?そそそそんなことないですよ!?」

山城「あ、暑いだけです!」

鳳翔「…ならいいですが。」

こうして鳳翔による指導が始まったが…


扶桑「ああっ!!サドルが急に下がって!!」ガッターン!

山城「タイヤが外れてええええ!!」ドッシャーン!!

鳳翔「これは…。」

扶桑「あ、あとちょっとでできそうだわ!」フラフラ

山城「姉様危ない!ぶつかります!!」

扶桑「きゃああああ!ブレーキが壊れて止まれない!」衝突

扶桑・山城「」大破


鳳翔「…あきつ丸さんがギブアップしたのがわかる気がするわ。」

ここまで。

多分もう少しで終わります。
よくよく考えたら短編のつもりが全然短くない気がする(笑)

大破した扶桑を押し倒して抱き着きたい…
うん、この際山城でもいいや。え?RJ?痛そうだから結構です。

投下していきます!

※注意、ここから激しいキャラ崩壊が見られます。

ヒトハチマルマル

鳳翔「はい…今日はここまでにしましょう。」

山城「や…やっと終わったわ…。」ボロッ

扶桑「もうちょっとだったのに…。」ボロッ

鳳翔「続きはまた明日…。そうだ、言い忘れましたが夜の鎮守府は危険なんで基本的には出歩かない方がいいですよ。前まではあきつ丸さんが気を配ってくれていたのでしょうけど…。」

扶桑「そ、それって一体なんですか…?」

鳳翔「ええ、夜戦が開始されるので…。」

扶桑・山城「!?」

扶桑(こ、これから夜戦をするから邪魔するなってことね!!)

山城(き、気になる…。)

フタヒトマルマル

山城「姉様…気になりません?」

扶桑「え?なにが?」

山城「…夜戦。」

扶桑「…!!た、確かに。」

山城「ちょっとだけ…見に行きません?」

扶桑「で、でも…。」

山城「姉様お願い…。」

扶桑「…分かったわ。ちょっとだけよ?」

鎮守府渡り廊下

電「あ、扶桑さん、山城さん、こんばんわなのです!」

扶桑「こんばんわ、電ちゃん。」

電「この時間はあまりウロウロしない方がいいのです!危ないのです!」

山城「ふふっ、ありがとね。でも大丈夫よ。姉様と一緒だし、なにより私たちは戦艦よ?」

電「そ、そういうわけじゃないのです!!もうすぐ…ふにゃああああ!?」

扶桑「ば、爆撃!?一体誰!?」

ブオンブオン!ブロロロロロロロ!!

山城「この音は一体!?外から!?」

電「は、始まったのです!空母連合と夜戦連合の夜戦が!!」

鎮守府グラウンド

赤城「どけどけどけーい!!空母連合のお通りだぁ!!」

加賀「目指すはボーキ貯蔵庫。アンタ達!覚悟はできてんな!?」

瑞鶴「おうとも!!ひとつ残らず奪いますぜ姐さん!!」

翔鶴「あそこを落とせば確実に提督に被害が行く!!そうなれば後は奪い続けるだけよ!!」

赤城「新入り!準備はいいか!!」

大鳳「問題ねぇっす!!」

加賀「行くぞおおお!!すべては我らが龍飛さんのために!!突撃いいいいい!!」

空母全員「「「パラリラパラリラパラリラ!!」」」


山城「…なに、あれ。」

赤城「まもなくボーキ貯蔵庫!むっ?あれは!」

川内「ドーモ!夜戦連合です!!」チャリンチャリン♪

キキーッ!

加賀「チッ!また邪魔しにきやがったのか夜戦バカどもがぁ…。」

瑞鶴「恐れることないっすよ加賀さん!!相手はたった一人!リクグンニンジャもいない!恐れるに足らずです!!」

翔鶴「ヤっちまいましょう!!」

加賀「ダメだ。ヤセンニンジャがいるっていうことは提督にはもうバレてる。一度引き返して龍飛さんに報告するのがいい。」

川内「私が逃がすとでも…?空母沈むべし!!」

扶桑(遠目からでも分かる…すごい迫力!!)

川内「夜戦の攻撃が出来ない空母なぞ私一人で十分だ!イヤーッ!!」

扶桑(前言撤回!ただ卑怯なだけだった!!)

川内「グワーッ!?こ、これは弓矢だと!?まさか!!」

龍飛(鳳翔)「残念でしたねヤセンニンジャ=サン。ドーモ、龍飛です。」

扶桑(ほ、鳳翔さん!?なんであんな特攻服着て髪留め外してるの!?怖い!)

川内「ド、ドーモ、龍飛=サン。ヤセンニンジャです。この程度の傷でやられるとでも…なっ!?体が動かない!?」

龍飛「ええ、弓矢には痺れ毒を塗ってありましたから。しばらくは動けませんよ。」

赤城「流石、龍飛さん!!」

加賀「私たちにできないことを平然とやってのける!!」

瑞鶴「そこがシビれるっ!!」

翔鶴「憧れるぅ!!」

大鳳「いええええええい!!」

龍飛「さ、ボーキを奪いつくしますよ皆さん。この感じだとこのお馬鹿さんは提督に連絡せず私たちを倒して褒めてもらおうとでも思ったのでしょうが甘かったですね。」

川内「くっ!殺せ!!生き恥を晒すぐらいなら死んだ方がマシだぁ!!」

山城(なんか私みたいなこと言ってる。)

龍飛「生き恥ですか…ならもっと恥ずかしいことをしてあげましょう。これ、なんだか分かりますか?」

川内「そ、それは…補助輪!!ま、待て!!それだけは…それだけはぁ!!」

龍飛「そうですよねぇ…これを付けられるということは、この鎮守府での人権は認められませんからねぇ。」

扶桑(あれってそんなに重要な意味を持ってたんですか!!)

山城(危なかったわ…。)

龍飛「安心してください。痛いのは一瞬ですから!!」

川内「やめてええええ!!もう騒がないからああああ!!

天龍「そこまでだぜ!空母連合!!」

加賀「なんだ中二病か。ワンパンでヤレますね。」

大鳳「怖くもなんともないですね。扉壊すの急がないと。」

天龍「うわあああああああ龍田あああああ!!」

龍田「はいはい、天龍ちゃん泣かないの~。」

神通「夜戦連合自転車に乗って参上!一気にカタをつけますよ!探照灯、照明弾用意!!」

扶桑(なんかすごいことになってきた…。)

高雄「大人しくなさい!!今日という今日はあなた方の負けです!!」

瑞鶴「しゃらくせええええ!ぶっつぶしてやらぁ!行くぞ大鳳!」

大鳳「どっせーい!!」

加賀「アンタ達よしな!!」


愛宕「秘技!」

高雄「お…胸部装甲カウンター!!」

ぼいーん!ぼいーん!

瑞鶴・大鳳「ぎゃあああああああ!!」大破

翔鶴「瑞鶴ー!!大鳳ー!!」

山城(あの二人弱っ!!)

赤城「まあいいわ!その二人は空母連合では最弱!!」

龍飛「でも、分が悪いですね。今は退きましょう。いずれ必ず鎮守府を支配してサーキットを作ってやります!!」

天龍「おい!逃げるぞ!!島風出番だ!!」

島風「おっそーい!」ブロロロロ!!

翔鶴「ば、馬鹿な!島風が…バイクに乗っている!?」

天龍「島風は速さを求め、ついに夜戦連合で唯一バイクの免許を取ったんだ!しかもそのバイクは特注品!連装砲ちゃんカスタムバイクだ!!やっちまえ!」

島風「…ごめんね。」ドーン

天龍「ぐあああああ!し…島風なぜ俺を撃った…!」中破

島風「…私は、空母連合に移籍する!!」

夜戦連合一同「な、なんだってー!?」

島風「私は辿り着きたいの!クリア・マインドの境地へ!!」

龍飛「ふふっ…そうですよね。一度バイクの速さを知ってしまえばもう自転車には戻れません!」

龍飛「島風さん…ようこそ空母連合へ。歓迎しましょう…盛大に!!」

空母全員・島風「「「パラリラパラリラパラリラ♪」」」

天龍「ちくしょおおおおお!!」

扶桑「…これが夜戦。」

山城「なんて恐ろしい…の゛!?」バタッ

扶桑「山城!?」

山城「」

電「言ったはずなのです。危ないって…。」

扶桑「い…電ちゃん…その手に持ってるのは…?」

電「岩塩なのです。これで傷をこすると傷が消えるのです。消しゴムみたいなものなのです。」

電「痛いのは一瞬なのです。」

扶桑「ひぃっ!?」

電「明日になったらきっと目を覚ますのです。」

扶桑「だ、誰か助け…。」

電「電の本気を見るのです!!」

ゴスッ!

ここで、扶桑の記憶は途絶えた。

投下終了!

なんだかカオスなことになってますが今日も鎮守府は平和ですね!!

続きはまた後程!

ちょっとだけ投下します

「…ま!…さま!…姉様!!」

扶桑「ハッ!こ、ここは!?痛っ!!」

提督「おう、気がついたか。ここは医務室だ。まだ横になってろ。頭思いっきり殴られてんだからな。」

扶桑「…そういう提督も傷だらけのボロボロじゃあないですか。」

提督「ああこれか。あのバカどもを止めるのに手こずってな。あきつ丸と金剛たちがいればもうちょっと軽傷で済んだんだが。」

扶桑「…。」

提督「だから夜は危険だって鳳翔が言ってたろ?夜になるとここは大体暴走するって聞いてなかったのか?」

山城「…いいえ、はぁ。なんて不幸なのかしら。」

提督「鳳翔め、まさかこれを狙いやがったな?こんなことしてもサーキットなんて作れないっつーの。もう少し待ってろって言ったのによぉ…。」

扶桑「提督、大丈夫ですか?」

提督「あ?ああ、問題ない。全盛期のころの鳳翔とガチでやりあった時よりかはマシだ。それより、お前たちの自転車の件だが鳳翔が大怪我したから俺が担当することにした。」

扶桑(大怪我って一体何が…。よく見渡したら何人も怪我してるじゃない…。)


加賀「不覚…。」右腕骨折

鳳翔「いたたたた…。」右足骨折

瑞鶴・大鳳「おっぱいおっぱいおっぱい…。」心が大破

天龍「島風の野郎め…裏切りやがって!」肋骨骨折

川内「チャドーの呼吸を…チャドーの呼吸をしないと…!」痺れ毒

電「頭が痛いのです…。」たんこぶ


提督「こいつらはやらかした罰として高速修復剤を使ってない。ま、今日一日は安静にしてろ。明日から俺が見てやるから。」

山城「不幸だわ…。」

提督「…。」

鳳翔「…提督?」

提督「なんだ鳳翔。悪いが俺はまだ…。」

鳳翔「…あの二人の内、山城さんには気を付けてくださいね…?彼女は…。」

提督「…分かっているさ。だからあの人にも手を貸してほしかったんだが送られてきたのはこれだけだ。」ピラッ

鳳翔「それは…。」

提督「まあ、これなしでも上手く行くさ。じゃあな。明後日にでも高速修復剤使ってやるから。」





鳳翔「提督…初めて会った時から変わりませんね…。強くて、速くて、優しくて…。」

鳳翔「…そんなあなたと…いつか結ばれたいものです…。」ポッ

投下終了。

短くてすまない…!明日には!明日には完結するから!多分!!w

扶桑に優しく抱きしめてもらいたいだけの私だった。あの豊満な胸が…。

お待たせしました!
ラストまで一気に投下します!


マルキュウマルマル

提督「おはよう二人とも。さて、始めるとしようか。」

扶桑「よろしくお願いします。」

山城「はぁ…また不幸な目に遭うのね…。」

提督「安心しろ。今日は早朝から俺自ら自転車の点検をした。ブレーキ、タイヤ、サドル、ペダル等全てにおいて問題はない。」

提督「後はお前たちの実力次第だ。じゃあ、扶桑から始めるぞ。」

ヒトマルマルマル

扶桑「やった…やったわ!乗れたわ!!」シャーッ

山城「姉様!おめでとうございます!!」

提督「扶桑、慢心するなよ?過去数人調子にのってふざけた運転をして怪我してるから。」

扶桑「は、はい!」」

提督「よろしい!じゃあ、お前はこのまま自転車に乗ってあきつ丸のところに行って来い。」

山城「えっ!?姉様はここに残ってくれるんじゃ!?」

提督「ん?もう乗れたんだからここにいても暇を持て余すだけだろう。ここからは俺とお前のマンツーマン指導だ。」

扶桑「山城!頑張ってね!!」シャーッ

山城「あ…姉様ああああ!!…不幸だわ。」

提督「…。」

ヒトゴーマルマル

山城「ああっ!!…不幸だわ。こんなに転ぶなんて…。」

提督「そうか?大分上達はしてきてると思うが。」

山城「…あなたには分からないんですよ。欠陥戦艦と言われ続けた不幸な私たちのことなんて…。」

提督「…欠陥戦艦ねぇ。だが、今それは関係ないだろ?自転車に欠陥はないし。」

山城「じゃあなんですか?私がこんなに転ぶのを見てどう思ってるんですか!?」

提督「ここをこうすればいいかとか考えながら見て、その都度教えているが?」

山城「それをやってもできないから転んでるんじゃないですか!ああ、こんな分からず屋の提督のいる鎮守府に着任するなんて…不幸だわ。」ハァ

提督「……まあいい。もう一度だ。」イラッ

医務室

赤城「失礼しまーす。鳳翔さん、加賀さん、瑞鶴、大鳳、お見舞いです。」

加賀「赤城さん、ありがとうございます。」

瑞鶴・大鳳「おっぱいおっぱいおっぱいおっぱい…」ブツブツ

鳳翔「あら、ありがとう。…赤城さん。お願いがあるの。」

赤城「お願いですか?なんでしょう?」

鳳翔「このグラウンドの方から感じるピリピリとした感じからして…もしかしたら提督が…キレるかもしれない。」

赤城「…ええっ!?それは一大事じゃないですか!!」

鳳翔「だから、提督を抑えられそうな人を何人か連れて、もしもの時に備えてほしいの。」

赤城「わ、分かりました!!今すぐ!今すぐ行きます!!失礼しますー!!」ダダッ

加賀「…赤城さんのあの慌て方、何か妙でしたね。」

鳳翔「それはもうあの人がキレると何しでかすか分かりませんからねぇ。最後にキレた時は赤城さんが命令を無視して大破進軍した時じゃなかったかしら?」

加賀「あの赤城さんがそんなことを?」

鳳翔「ええ、あの時は焦っていたんでしょうね。電ちゃんが大破して艦隊全体で見ても一度引き返すべきなのに赤城さんはもう一撃で敵を仕留められるって言って進撃したの。」

鳳翔「その後、誰も轟沈することなく帰ってこれたんだけど…提督の怒りは凄まじかったわ。『そんなに死にたいなら俺が殺してやる!』とか言って赤城さんを半殺しにして…。」

加賀「ええっ…。そんなことが…でも、夜戦のことの方がキレる原因になりそうですが?」

鳳翔「それはなんだかんだで本人たちが楽しんでるからだと思うわ。昔を思い出すって言って。まあ、怒る時は怒りますけどね。一昨日みたいに。」

加賀「バイクで乱入して片っ端からぶつかってくるとは思いませんでしたからね。」

鳳翔「そんな危険なところも好きなんですけどね。」

ヒトハチマルマル

山城「…もういいです。」

提督「何言ってんだ。あと少しでできそうなところまで来たじゃないか。もう一息だ。」

山城「もう一息もう一息…もういいって言ってるじゃないですか!!」

提督「ああ!?なんでできなくていいんだ?」イラッ

山城「こんなことできなくたって戦闘には関係ありませんし!なんでこんなことをしないといけないのか意味が分かりません!!」

提督「……。」イライラ

山城「ああ不幸だわ。姉様はいないし提督はコレだしここの艦娘はみんなおかしいし…なんて不幸なのかしら!!」

提督「………!!」ブチンッ

提督「満足か?」

山城「…はい?」

提督「出来ないことを全部他人のせいにして満足かって聞いてんだよ!!オラァ!!」

山城「ヒッ!!」ビクッ






赤城「キレた!!行きますよ!!」ガクブル

提督「何かと付けて不幸不幸不幸…お前はなんだ?自分が恵まれてないとでも思ってんのか?ああっ!?」

山城「な…なによ!!恵まれてないじゃない!!こんな環境!!」

提督「貴様…まだ人のせいにするのか。…あったまきた!」


赤城「ててて提督落ち着いてください!!」

不知火「そ、そうです!!これ以上はいけません!!」

あきつ丸「憲兵沙汰になるでありますよ!?」

提督「貴様ら邪魔じゃああああああ!!仲間貶されて我慢できるかあああああ!!」

電「コイツの傷に塩塗りたくるので許してほしいのです!!」

提督「やれっ!!」

電「なのです!!」

山城「いっだああああああああああ!!」

金剛「Hey!テートク!!暴力はダメデスネー!!」

比叡「ひえー!ひえー!すごい力です!!」

榛名「暴力は…榛名が許しません!!」

霧島「このまま縄で縛りましょう!!」

提督「ぬああああああ!!」

十分後

赤城「な、なんとか抑えられた…。」

提督「ほどけ!!」グルグル巻き

金剛「しばらくそのままネー!」

赤城「山城さん大丈夫ですか?」

山城「え、ええ…。やっぱりこんなことになるなんて不幸だわ…。」

不知火「…スイマセン。本当に不幸ですか?こんなにあなたのために駆け付けてくれたのに?」

山城「そ、それは…。」

提督「ふんっ!!」バァン!

金剛「ロープが切れたネー!?」

電「やったのです!」ナイフ所持

赤城「何してくれてんですか!?」


提督「や~ま~し~ろ~!!」バキボキッ

扶桑「待ってください提督!!」

山城「あ、姉様!来てくれたのね!!」

扶桑「事情は聴きました!やるなら暴力なしの説教でお願いします!!」

山城「姉様!?」

提督「…いいだろう。」

山城「ええええええ!!」

山城「」正座

提督「さて、山城。俺が何を言いたいか分かるか?」

提督「お前は自分が出来ないことや酷い目に遭った時、必ず不幸のせいにしていた。」

山城「実際に不幸だから不幸って…。」

提督「で、今日はその不幸な目に遭わないよう配慮した。その結果…お前は自分が欠陥戦艦だから、不幸だから出来ないと言い張った。だが、それは扶桑が自転車に乗れたことで逃げ道がなくなった。」

提督「そして、最後。お前は環境のせいにした。俺が悪い、ここの艦娘がおかしいから、扶桑がいないからと。」

山城「だって…実際そうじゃないですか…。」

提督「扶桑がいればお前は姉様がいるからいいや、と言う感じになるだろう。現に扶桑を使って自転車訓練を辞めさせようとした。扶桑はお前にとって都合のいい隠れ蓑なんだな。」

山城「それはちが…!」

提督「違わない。扶桑が自転車に乗れるのを見てお前は全ての言い訳が利かなくなった。だから環境のせいにした。」

提督「結局のところ、お前は自信がないんだ。自信がないから楽な方へと逃げる。他人のせいにする。」

山城「なっ…!!」

提督「ここの環境はいいと思うぞ?夜はアレだが、みんなお前たち姉妹が自転車の訓練を始めたと聞いて色々してくれていたぞ?」

山城「…。」

提督「話はこれで終わりだ。自信を持て。仲間を頼れ。…それと、次また仲間を馬鹿にするマネをしてみろ。その時は…容赦しない。」



扶桑「提督…ありがとうございました。」ペコリ

提督「おう。」

扶桑「山城…練習しましょう?」

山城「姉様…でも…。」


天龍「おーい!やってるか!!」

赤城「天龍さん!肋骨はもう平気なんですか?」

天龍「おう!やっと提督が高速修復剤の使用許可出してくれてよ。ようやっと入渠できたんだ。」

加賀「やりました。」

鳳翔「ふふっ、勢揃いね。」

扶桑「ほら、山城。やりましょう?」

天龍「安心しろよ!ここにいる皆最初は全員乗れなかったんだからよ!恥ずかしがることないぜ!!」

山城「姉様…みんな…。…分かりました。やります!!」




この後、無事山城も自転車に乗ることに成功した。

扶桑と山城は涙を流し抱き合い、周りはもらい泣きしたそうだ。




執務室

提督「はい…分かりました。では、飛行場姫を倒した暁には…。よろしくお願いします。」

鳳翔「あら?電話の最中ごめんなさい。」

提督「かまわんさ。サーキットの件だが…どうにかなりそうだ。」

鳳翔「え!?本当ですか!!」

提督「ああ、上に掛け合ってみたらとある海域で飛行場姫が島一つ占領してるらしい。そいつを倒したらこの鎮守府の施設増築を認めるとさ。」

鳳翔「提督…ありがとうございます!!」

提督「…なあ鳳翔。ところで今日は何の日か覚えているか?」

鳳翔「はて?何の日でしょう?」

提督「いや、分からないならまだいい。さて、今日から忙しくなるぞ!扶桑と山城は?」

鳳翔「はい、その二人なら改二になってからも長門さんと互角に撃ちあえるようになりましたよ。錬度もばっちりです!」

提督「そうか!ならばもう問題あるまい。作戦名を発表する。サーキット作戦だ!!」

鳳翔「ふふっ!面白い名前ですね。」


鳳翔(提督…本当は今日が何の日か覚えてますよ?あなたと会って…丁度十年目です。)

鳳翔(あなたと結ばれるのは…一体いつになるんでしょうね。)





番外編 自転車作戦~扶桑山城編~ 完

これにて完結です!読んでくださった方々、ありがとうございました!

え?最後鳳翔が持って行ったって?気のせいです。

次スレでは全く新しいのを書くか、これの続編を書くかで悩み中……。
後程依頼出してきます。

次スレです。 
報告遅くて申し訳なく…。
鳳翔「在りし日の提督」提督「在りし日の鳳翔」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446519645/)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年11月02日 (月) 23:50:54   ID: 2KYOvhFZ

続きお願いします!

2 :  SS好きの774さん   2015年11月03日 (火) 00:26:05   ID: yMaRh3VP

…何だコレ(汗)

で、続きは?

3 :  SS好きの774さん   2015年11月03日 (火) 08:19:31   ID: RhjlcVUo

ジツニオモシロイ

4 :  SS好きの774さん   2017年03月12日 (日) 05:35:04   ID: z4kJRZVh

塩対応の電

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