モバP「過去神社」 (38)


・これはモバマスssです
・P表記で進めます
・若干のキャラ崩壊があるかもしれません
・気分を害する展開があるかもしれません

元ネタは世にも奇妙のあれです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1446049047



P「…よっし、今日の分は終わり!」


芳乃「お疲れ様なのでしてー」


ちひろ「お疲れ様です、プロデューサーさん。かなり沢山あったのに、よく終わりましたね…」


P「お疲れ様です、ちひろさん。かなり頑張りましたよ。なんとかこの時間に終われて良かったぁ」


芳乃「何か用事でもー?」


P「まあ、用事っちゃ用事になるかな」


ちひろ「あら…特に何も無ければ飲みに行こうと思ったんですが…」


P「あーすみません、また今度で…」


ちひろ「あぁいえ、お気になさらず」


P「じゃ、お先に失礼します」

すみません書き忘れです。

・書溜めはありませんが1日以内に完結させます。



ちひろ「あ、プロデューサーさん」


P「ん?何でしょう」


ちひろ「大丈夫だとは思ってますけど、理解してますよね?」


P「…えぇ、はい」


ちひろ「お互い成人してますけれど、それでもまぁ問題になりますので」


P「何でもお見通しですね…ま、ちゃんと自分の立場は理解してますよ」


ちひろ「それなら良かった。では、お疲れ様です」





芳乃「そなたー」


P「ん?なんだ?」


芳乃「気を付けて帰るのでしてー。何とも嫌な予感がするのでー」


ちひろ「芳乃ちゃんに言われると怖いですね…」


P「おう、ありがとな。注意して帰るよ」


ちひろ「ほんと、周りに注意して下さいよ?」


P「…お疲れ様です」


バタン



P「悪い、待たせたな!」


茄子「いえいえ、それ程待ってませんよ。プロデューサーこそお疲れ様です」


P「ありがと。暇だったろ、ほんと悪いな」


茄子「待つのも楽しみの一つですから。なんだか高校生みたいだなーって思ってたらあっという間でした」


P「高校生、かぁ…待ってくれる女の子なんて居なかったなぁ」


茄子「私もでした。そもそも帰り道が同じ友達が少なかったので…」


P「にしても茄子が隣駅から来てたとはな」


茄子「嬉しい偶然ですね!」


P「あぁ…そうだな」




P「さて、そろそろ帰ろうか」


茄子「あ、プロデューサー!最近少し冷えてきましたよね」


P「そうだな、もう直ぐ11月だし…そろそろ炬燵が欲しくなってくるよ」


茄子「そうじゃなくてですね…プロデューサー?」


P「…分かってるよ。ほら」


ギュッ


茄子「ふふっ、素直でよろしい」


P「はぁ…ちひろさんに釘刺されたばっかなんだけどなぁ…」


茄子「迷惑でした?」


P「…その言い方はズルいぞ」


茄子「女の子はズルい生き物なんです!さ、帰りましょっ」



P「駅まで割と距離あるよな。これからもっと寒くなるし、手袋とマフラーも買っておかないと」


茄子「そうですね。私も新しいの欲しいですねぇ…」


P「……」


茄子「新しいマフラーと手袋が欲しいですねー。誰か選んでくれませんかねー。チラッ?」


P「…次の休日、買いに行くか」


茄子「はいっ!楽しみにしてますよ」


P「とは言ってもお互いの休日でかぶってる日なんてかなり先に…お、今週末だ」


茄子「うふふっ、プロデューサーは運が良いですね」



P「運が良いのは俺じゃなくて茄子だろうなぁ。俺の運の無さは相当なもんだぞ?」


茄子「よく分からないところで威張らないで下さい。それに、プロデューサーはきっとかなりの強運の持ち主ですよ」


P「そうなのかなぁ…まぁ、茄子が言うんだからそうなんだろ」


茄子「はい!そうなんですっ」


P「にしても、結構冷えるな。寒くないか?」


茄子「大丈夫ですよ?心と手はポカポカです」


P「…本当は?」


茄子「…正直、少し」


P「だよなぁ、俺も寒い。…おっ、カイロ配ってるな」


茄子「二つ貰っちゃいましょう。ふふっ、やっぱり運が良いじゃないですか」




P「茄子と一緒だからその恩恵にあやかれてるのかもな」


茄子「なんならこれからもずっと幸運をお裾分けしますよ?」


P「…そう自分を安売りするなって。それとファンに刺されちまう」


茄子「安売りだなんて…」


P「それに、さっきちひろさんに言われたばっかりだしな。最近アイドル達との距離が近いって」


茄子「難しいですね、アイドルって」


P「夢を魅せるのがアイドルだからな。俺みたいなのが邪魔しちゃいけないのさ」



茄子「駅まで、あと少しですね…」


P「だなぁ…」


茄子「…あっ、少し神社に寄って行きませんか?」


P「別に構わないぞ。確か近くにあったよな」


茄子「ええ、その角を曲がったところに…ほら、あった」


P「そう言えばあったなぁ。前に祭やってた時気づいたんだ」


茄子「…誰かに誘われませんでした?」


P「い、いや、そんな事はなかったぞ?」





P「はぁ…はぁ…数十段の階段が辛い…」


茄子「おじさんじゃないんですから…ほら、もう少しですよ」


P「っはー。疲れた…体力全然無くなってるなぁ…」


茄子「プロデューサーも一緒にダンスレッスン受けてみませんか?」


P「次の日動かなくなりそうだから遠慮しとくよ」


茄子「そうですか。さっ、御参りしましょう」


P「元気だなぁ。その元気を分けて欲しいよ」


茄子「幸運を添えてお分けしましょうか?」


P「…遠慮しておくよ。俺だってまだまだ若いんだ」


茄子「…そうですか」




パン、パン


P「みんなが健康に冬を越せますように」


茄子「ふふっ、プロデューサーらしいですね」


P「大人になると一番怖いのは病気だからなぁ。健康が一番だ」


茄子「だから事務所に加湿器が置いてあるんですね」


P「乾燥する季節だからな。時々ちひろさんに直接当てて遊んでる」


茄子「子供ですか…」


P「男は何時迄も子供心をなんとやらだよ。さて、ベンチで少し休んだら行くか」


茄子「結構疲れてるんじゃないですか」


P「よっこいしょっと」


茄子「やっぱりおじさんじゃないですか」





P「ん、俺のカイロ全然あったまってないや」


茄子「どれどれ…あら、不良品ですね。まぁタダで配ってた物ですけど」


P「仕方ない、あったかい飲み物買ってくるよ。何がいい?」


茄子「お茶でー」


P「よし、ちょいと待っててくれ」


茄子「はーい」





P「流石に境内に自販機は無いな…仕方ない、アホらしいけど階段往復するか」


P「うーん、にしても冷えるなぁ」


P「よし、少し走ろう。色々と本末転倒だけど」


P「……」


P「…これからもずっと、かぁ…」


P「…はぁ…」


P「…………」


P「…待たせても悪いし、走るか」





P「ふぅ…ふぅ…あー、疲れた」


P「おーい、茄子ー。ただいまー」


茄子「…プロデューサー…」


P「ん?どうした?ほい、お茶」


茄子「……」


P「どうした?茄子。俺のカイロなんて握って」


茄子「…プロデューサー、一つ…いいですか?」


P「なんだ?何かあったのか?」


茄子「何かあった…じゃないんですけど、ね…」


P「おいおい、なんでそんなに泣きそうなんだよ。ほんとにどうしたんだ?」


茄子「もし、今日…」





茄子「もし、今日…私が死ぬとしたら…どうしますか?」




よしのんの小説は書いた事ありませんよー
余命ドッキリやもしかして俺ってモテてる?や文香のシリアスっぽいのを書いてた者です



P「…一体、何の話だ?」


茄子「答えて下さい…プロデューサーだったら、どうしますか?」


P「どうする、って…そりゃ分かってるんなら助けるよ」


茄子「…助ける、ですか…」


P「あぁ、当然だろ?」


茄子「…助け、られないんです…何度やっても」


茄子「何度助けようとしても!何度も失敗しちゃうんです!」


茄子「助けようとする度に、どんどん結果は酷くなって…」


茄子「どうやっても…助けられない…」


茄子「…一体、どうすればいいんですか!諦められる筈なんてないのに!」




P「…取り敢えず、お茶飲んで落ち着いたらどうだ?」


P「助けられない、か…茄子の強運があるのにか?」


茄子「強運…ふふっ、強運ですか…」


茄子「大切な時に何の役にも立たない強運なんて…」


茄子「私、甘え過ぎちゃってたのかもしれませんね」


茄子「何が…何が、私の運をお裾分けですか」


茄子「大切な人1人も守れないのに…」






P「茄子の強運でも助けられない、か…」


P「それでも…俺は助けようとするだろうな」


茄子「……」


P「茄子は俺の大切な…大切なアイドルだ。絶対に助けるさ」


茄子「大切なアイドル…ですか。プロデューサーにとって、私は…」


P「…事務所のみんなが頑張ってきたから、ここまで来れた」


P「一人でも欠けたらダメなんだ。全員が俺の宝物だから」


P「何としてでも、助けるだろうさ」




茄子「もし…」


茄子「もしそれで、自分が犠牲になるとしたら…」


P「それでもだ。大切なものを守るためなら、何だってするさ」


茄子「……」


P「って、なんだかクサくなっちゃったな。ほら、冷たくなる前に飲んだらどうだ?」


茄子「…プロデューサー。やっぱり私」







茄子「プロデューサーの事が好きみたいです。ふふっ」







P「…か、茄子?!」


茄子「返事はいりません。ただ、どうしてもコレだけは伝えたかったんです」


茄子「プロデューサーは、私を大勢のアイドルのうちの一人としてしか見てなかったかもしれませんけどね」


茄子「前に安売りするなって言われた時、実は結構本気だったんですよ?」


茄子「頑張って勇気を出したのに素気無くされちゃいましたけどね」


茄子「…プロデューサー。私は、貴方の事が好きでした」


茄子「それだけは、忘れないで下さい」






P「茄子…俺は…」


茄子「分かってます、突然こんな事言われて迷惑ですよね?それでも…」


茄子「それでも、どうしても伝えたかったんです」


茄子「…さて、私はもう帰りますね!」


茄子「さよなら、プロデューサー…」


タッタッタッ


P「………」




P「はぁ…好き、かぁ」


P「俺も、そう言えれば楽なんだけどなぁ…」


P「帰るか…」


P「……」


P「…明日、返事返すか」


P「ちひろさんに怒られるだろうなぁ」




P「うー、寒いっ!」


P「もう少しで家だし、走るかな」


P「あ、茄子に明日早く来てもらう様にメールしとくか」


P「大切な話がしたいから、明日いつもより少し早く来てくれ、っと」


P「…すーはー…よし!」


P「送信


ガンッ!!




くぅ疲
元ネタは昨日公園です。
ループものを被害者(?)視点で書いたら全くよく分からない話になりました。
茄子視点もそのうち書きます。


むしろ本家のやよいおりのを読んで知ったぐらいです

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