響「サバゲー鎮守府」 (51)

響「司令官、緊急招集とはどういうことだい」


電「昼食のお味噌汁おいしかったのです」ペチャクチャ


雷「私はあさり汁が好きね」ペチャクチャ


暁「・・・ほ、ほうね(魚の骨が口に刺さってしゃべれないわ)」


提督「昨夜、このような犯行声明文が届いてな」


響「なになに・・・間宮アイス100個を渡さなければ、鎮守府を占拠するっぽい?」



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響「どうしてもっと早く手を打たないんだい?」


提督「最近、布団から出ると寒いから」


響「えぇ・・・」


提督「というわけで、ここに特殊部隊L.O.L.Iを旗揚げする!!!」


響「なんだい、それ?」


提督「L-day Operations and Land battle for Immediate action drill」


響「要するに地上戦の訓練だね」

提督「総員、鎮守府防衛に全力を尽くすように」


電「あさりといえば、クラムチャウダーなのです」


雷「パンにつけて食べたいわよね」


暁「浸すに決まってるじゃないっ!(舌でもごもごやって取れたわ!)」


響「・・・大丈夫かな」

――L.O.L.Iサイド



電「じゃあそれぞれ武器を確認するわよ!」


雷「私はハンドガンと、みんなの弾薬100発持ったわ」


電「電は、雷と同じフラッシュライト付きハンドガンです」


暁「あ~!おそろいなんてずるいわ」


響「暁のは?」

暁「星のマークが3つ付いたハンドガンよ!」


雷「かわいいじゃない!」


暁「でしょう」フフン


電「ラクーンポリスと書いてあるのです」


響「警察モデルかな」

暁「あとは、ジュースとビスケットも詰めたわ」


響「暁・・・遠足じゃないんだよ」


暁「なっ///そういう響はどうなのよ!」


響「星1つロゴのハンドガンと予備弾倉1」


暁「ふーん、なんか普通ね」

響「それとサイレンサーに暗視装置、ワイヤーにクレイモア・・・」


雷「サイレンサー!?」


響「失礼。クレイモアは余計だったね」


電「はわわ・・・なにをするつもりなのです?」


響「殺るさ」キリッ


雷・電・暁「(あちゃー・・・)」

――白露サイド



夕立「そろそろ迎撃部隊がくるっぽい?」


村雨「夕立と時雨をここに配置して~」ブツブツ


時雨「ところでみんなどんな武器なんだい?」


白露「時雨はアサルトライフルー?」


白露「私は装填数がいっちばーん!」


時雨「戦争映画でよく見るやつだね」

時雨「夕立は?」


夕立「火力重視っぽい!」


時雨「なんか対空に使えそうだね」


時雨「村雨は・・・」


村雨「火力も弾数もあるんだよ!」


時雨「・・・って分隊支援火器ばかりじゃないか」


時雨「弾薬のこと考えてるかい?」

白露「一番に突っ込むよ!」


夕立「ステキなパーティーしましょ!」


村雨「殺っちゃうからね☆」


時雨「うん・・・そうだね」

――L.O.L.Iサイド



提督「HQより不死鳥。聞こえるか?」ザザッ


響「うん。感度良好だよ」


提督「なにかあれば無線で聞いてくれ」


響「了解。オーバー」ピッ


電「ここを曲がれば敵陣地なのです」


暁「どんな相手でもやっつけちゃうんだから」


雷「ちょっと覗いて見たいわね」


電「映画みたいに、手鏡でも使うのですか?」


響「コーナーショットを使おう」


暁「なによ?このくねくねした銃」


響「銃身が曲がって、壁の向こうの映像が見られるんだ」


暁「え!私にも見せなさいよ!」


雷「すごいわっ!相手の姿が丸見えね」


響「銃口には妖精さんのぬいぐるみを着けたよ」


電「なんか卑劣なのです・・・」

――白露サイド



時雨「こんな装備で大丈夫かな・・・」


村雨「大丈夫だ。問題ない」ドヤッ


夕立「ここにいれば安全っぽい!」


時雨「そうだよね。僕達が負けるはずないさ」


村雨「あれ?今、廊下の端になにか」


時雨「ぬいぐるみ・・・?」


夕立「かわいいっぽい~!」

白露「ちょっと様子を見てくるね」スタスタ


白露「ふっふー、この戦いが終わったらアイスを一杯食b・・・」


パンッ パンッ


白露「」ドサッ


時雨「・・・姉さん?」


村雨「ちょっ・・・えっ?」

響「突入!」


暁「動かないで!私達はロリよ!」チャキッ


電「武器を捨てて、床に伏せるのです!」ジャキッ


雷「無駄な抵抗はやめなさい!」ジャキンッ

時雨「夕立!」


夕立「ふぅ~ん、何それ。新しいおもちゃっぽい?」ジャラッ


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨・・・


響「!? 撤収するんだ!」


雷・電・暁「いやぁぁぁぁぁぁぁー!」


村雨「おぉ~、グッド~!」


時雨「・・・逃がさないよ」

――L.O.L.Iサイド



雷「なんとか撒いたわね」


暁「あんなの反則よ!」


電「完全に怒らせちゃったのです・・・」


提督「不死鳥!聞こえるか」ザザッ


響「こちら不死鳥。どうぞ」

提督「そちらの被害状況は?」


響「今は大丈夫」


提督「工廠に籠って、体制を立て直すんだ」


響「スパスィーバ。オーバー」ピッ


暁「工廠へ向かえばいいのね!」


雷「急ぐわよ!」

・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。

雷「見えたわ!」


暁「ひとまず安心ね」


電「安心したらお腹が空いたのです」


響「よし。暁、みんなにチョコを・・・」


時雨「見つけたよ」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨・・・


電「あっ・・・」ドサッ


夕立「ちょっと弱すぎっぽい~」

暁「電!早く隠れなさいよっ」


電「足が・・・みんなだけでも逃げてほしいのです」


雷「ッ!助けるわ!」


響「ダメだ!雷!!」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨・・・


雷「」ドサッ


電「」ベチャッ

村雨「狩られる気持ちはどうかしら?うふふ♪」


暁「えっ、やだっ!嘘よこんなの!」


響「暁!走って!」グイッ


響「不死鳥よりHQ。作戦命令を」ザザッ


響「・・・?」


響「HQ!HQ!」


暁「なんで・・・返事がないのよ」


響「くっ・・・こんな時に・・・」

――白露サイド



時雨「S2よりブルーリーフ。聞こえるかい?」ザッ


青葉「ども、恐縮です。青葉ですぅ」


村雨「あ、隠す気ないんだ」


青葉「こりゃひどくやられましたねぇ?」


夕立「・・・ぽ~い」


青葉「いい情報、ありますよぉ?」


青葉「情報によると、ロリは工廠に向かってますよ」


夕立「じゃあ先回りして、待ち伏せするっぽい!」


村雨「どうせ盗聴じゃないの~?い・い・け・ど!」


時雨「ありがとう。青葉さんを買収しておいてよかったよ」


青葉「きょーしゅくです!おーばー」ピッ


時雨「決まりだね」


村雨「殺っちゃうからね☆」

――L.O.L.Iサイド



暁「ふぇー、追ってくるしぃ」


響「弱ったね。火力で勝てる相手じゃない」


暁「司令官のばかばかばか!なんで返事くれないのよ!」


???「鶴より不死鳥。聞こえてるの?」ザザッ


響「こちら不死鳥。君はいったい・・・?」


???「話は後!港まで走るのよ!」

暁「そんな開けた場所に?」


暁「どう考えても怪しいじゃないっ」


響「やるさ。これしか手がない」


???「そのまま敵を引きつけてね!」


暁「どうするつもりなのよ、もうっ」


???「アウトレンジで・・・決めたいわね!」

――白露サイド



時雨「港に追い込んだね」


村雨「いい感じいい感じ」


時雨「すっかり夜か・・・」


夕立「照明があるから大丈夫っぽい!」


村雨「敵艦発見!2時の方向」


時雨「どうだろう。おとなしく投降してくれないかな」ジャキッ


暁「ふん、へっちゃらだし」


村雨「もう逃げ場はないんだけどなー」ガシャン


夕立「夕立、突撃するっぽい」ジャラッ


村雨「村雨もいっきま~す!」


バシュッ


夕立「っぽい?」ドサッ


バシュッ


村雨「???」ドサッ

瑞鶴「やったー!見たか!これが五航戦の本当の力よ」


瑞鶴「鶴より不死鳥。S3・S4を仕留めたわ!!」ザザッ


響「狙撃か。ハラショー」


暁「どうよ!狩ってるつもりが狩られる気分は!」


時雨「ブルーリーフ!射手はどこなのさ!」ザザッ


青葉「どうやら灯台みたいですねぇ」


時雨「遠くて点にしか見えないよ・・・」

提督「こちらHQ。すまない遅くなった」ザザッ


響「そっちは大丈夫なのかい」


提督「待ち伏せに遭ったのを見ておかしいと思ったんだが・・・」


提督「どうやら盗聴されてたようだ」


響「それで無線封鎖を?」


提督「ああ。逆に利用してやったけどな」

夕立「提督さん!夕立お腹すいたっぽい!」ザザッ


暁「もうっ!まだ訓練中なんだから!」


提督「よし。みんなで夕飯にしよう」


夕立・村雨「はーい」ダダダッ


時雨「ずいぶん速いね・・・」


暁「ふぅ、レディーにも休息は必要ね」


バチンッ

暁「ひゃあっ!?なんなの?」


時雨「停電かな」


提督「大丈夫だ。すぐに復旧ザザザザッーーーザーーーーーーー」


響「提督?聞こえるかい?」


時雨「青葉さん、どうなってるんだい」ザザッ


青葉「ザザーーーーっと深入りーーーーーーーーすぎたザザザザザーーーー」


響「瑞鶴さん。無線は取れるかな」ザザッ


瑞鶴「何?勝手に入ってザザザザザーーーーーーーーーー」


???「ツギハ・・・ツギハ・・・オマエタチダ・・・ザザザザーーーーーーーー」


暁「ふぇぇぇ何よ今の」


時雨「と、とにかくブレーカーを上げに行こう」


響「時雨、ここは協力しないか」


時雨「丁度いい。僕もそう思ってたんだ」


響「スパスィーバ」

―――鎮守府廊下



時雨「だめだ全然見えない」


響「私はよく見えるよ。暗視装置があるからね」


時雨「えっ何だいそれは」


暁「ねぇ、あれ何かしら」


時雨「廊下の角に何かあるね」


響「私が確かめる」


時雨「気をつけて」

・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。

響「(人?がうずくまってる・・・)」


響「ここで何してるのかな」ジャキッ


川内「何?夜戦!?」


響「・・・川内さん?」


川内「なんか停電で部屋の鍵が開かなくてさー」


川内「ねぇ!そのかっこいい装備何~!?」


響「夜戦用だよ」

川内「やったぁー!!早く貸して!夜戦~!」


響「銃はダメだ。これでよければどうぞ」スッ


川内「いーの、いーの!こういう武器も好きだな~!」キャッキャッ


響「ずいぶん楽しそうだね」


川内「夜はいいよね~夜はさ~」スタスタ


響「静かな海は・・・嫌いじゃない」スタスタ


川内「そっか!じゃあ私達の仲間になろうよ!」


響「やだよ。フタマルマルマルからうるさいし」


川内「うわー!そういうこと言うんだー!?」

ピャァァァァァァァァ!・・・


響「暁の声!?」


川内「さぁ、夜戦の始まりだ~!」


時雨「暁を離してくれないかい」ジャキンッ


???「コイツハ・・・コイツハ・・・モライウケル・・・」チャキッ


ドゴォン ドゴォン ドゴォン


暁「んんー!んぐっ」モゴモゴ


響「だめだ。暁が邪魔で撃てない」スッ


川内「・・・ねぇ。暁はヲ級の被り物と友達なの?」


時雨「どう見ても違うよね。うん」


響「すごく、禍々しいオーラを感じる」

???「ククク・・・コイツモ・・・ウミノソコニ・・・」


暁「んんんーーーーー」バタバタ


響「くっ、暁・・・」


川内「2人とも!よく頑張ったね!」フッ


時雨「あれ?川内さん?」キョロキョロ


響「消えた?」


川内「ドーモ。ヲ級=サン。シンカイスレイヤー=デス」シュタッ


???「!?」クルッ


川内「ロリコン氏すべし。慈悲はないっ!!」ザシュッ


???「グワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!」ブシャァァァァァァァァァ


時雨「やった!」


響「(適当に渡したナイフでここまで・・・!)」


提督「おーい!無事かー」


時雨「提督!?」


提督「いやあ、アイスの冷凍に電力使いすぎたみたいでな」


時雨「それなら、昼頃には停電するはずだけど」


提督「ドライヤー使ったら落ちた」


響「えぇ・・・」

提督「腹減っただろう。三人とも食堂に来なさい」


時雨「まったく。人騒がせな提督だね」


暁「もう許さない・・・許さないんだから」プンスコ


提督「すまんすまん。電力には気をつけるから」


暁「そうじゃなくて!」


暁「暗闇でレディを襲うなんて、何考えてるのよ!」

提督「襲う?俺が?」


響「そうだよ。ちゃんと暁に謝ってほしい」


時雨「青葉さんと瑞鶴さんにもだよ」


提督「???」


暁「川内さんも何か言ってやってよねっ」


提督「・・・」














提督「・・・川内型はまだ鎮守府にいないだろ?」



その後、青葉と瑞鶴は気絶しているところを発見された

鎮守府中を探すも川内とヲ級の姿は無かった

そして夜間訓練が行われることも二度となかった



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