勇者兄「妹、ついに来たな!」勇者妹「うん!行くよおにぃ」(244)

王様「よくぞ来た勇者兄妹よ、主らはなぜ今日呼ばれたのかわかるか?」

勇者兄(以下“兄”)「心得ております、魔王がついに力を取り戻したのですね」

王様「いかにも、今まで魔獣だけを生み続ける魔王であったが…ついに動き出したというのじゃ」

勇者妹(以下“妹”)「準備は何時でもできています、出撃命令をお願いします!」

王様「うむ、頼もしいな…しかし二人はまだ子供、付き合い人が必要じゃろう」

兄「王様が言うのであれば…」

王様「戦士よ、彼らの旅に付き合ってくれるか?」

女戦士(以下“戦士”)「了解しました王様。これからよろしくね二人とも」

妹「よろしくお願いしまーす」

王様「それでは旅の前に、装備と金を用意しよう」

兄「鋼の剣と、10万g…」

妹「うわぁ!おにぃ!凄いよ!10万だよ!」

王様「なぁに、これから旅に出るのだ、それくらいは普通じゃろう」

妹「王様太っ腹!愛してるぅ!」

王様「ほっほっほ、これこれ、そう無礼になるでない」

『はっはっはっはっは』

戦士「二人とも仲が良いな~…てーどうした?兄」

兄「………違う」

戦士・王様「へ?」

兄「これではない!!」σガシャーン!!

王様「な…何をするんじゃあ!?」

兄「王様、なぜですか!?昔はいつも言っていたではないですか!勇者とはひのきの棒と500ゴールドだけ渡されて、そこから舞い上がっていく物語だと!」

王様「いや…しかし、ワシも二人が心配で…」

妹「そうだよ!王様、私たちに嘘ついていたの!?」

舞い上がってどうするw

戦士「いや、けどひのきの棒でどうやってモンスターを倒すの?それでスライムとかを叩いたら飲み込まれて骨まで溶かされるよ」

兄「スライムが!?王様、どういうことですか!スライムはもっとプルルンとした存在ではないのですか!?」

王様「兄!違うんだ、それは昔話だけの話で…」

妹「そうか…昔はプルプルだったけど今になってドロドロにとけちゃったんだ」

戦士「え…いや!そうじゃないでしょ!」

妹「え…違うの?」

兄「もうこんな王宮になどいられるか、行くぞ妹!」

妹「べーだ、王様なんてだいっきらーい」

バタン

王様「…ごめんたぶんワシが悪かったんだ」

戦士「王様……とりあえず私も行って来ます。お金も鋼の剣も一応」

バタン

王様「…帰ってきたらちゃんと昔話みたいにお出迎えしよう、じゃないと怒るだろうし」

森エリア、町から出たらすぐそこにある森だ

戦士「まってよ!二人とも!」ハァハァ

兄「戦士さん…」

妹「まっておにぃ、この人に罪は無い」

戦士「せめて…魔法の傷薬くらい買おうよ…」ゼェゼェ

兄「しかし、勇者は試練を乗り越えてこそ真の勇者なのです!金ゼロ、紙装備、ひのきの棒!これで乗り越えてこそ!真の勇者!!」

戦士「えええ…めんどくさいなぁ…妹ちゃんは?」

妹「アタシは現実主義なんで一応鋼の剣は持ってきてますよー、自分のお小遣いでちゃんと薬も買ったし」

戦士「よかった…こっちはちゃんと話せる相手だった…」

妹「それじゃあ行きましょうよー、このまま前ー!」

数時間後…森は完全なる闇に染まった

妹「あちゃー、完全に迷っちゃったね」

戦士「何でだよ!?思いっきり方向指示出してたのは貴方でしょうが!」

妹「いやぁ…すいません」

兄「お前が前だといつもこれだ」

戦士「あんたは知ってて、何で止めなかったんだよ!?」

兄「これも試練の一つだ!!」

戦士「ふざけんなぁあああ!!これからどうするんだよぉ!?」

妹「とりあえず、火をおこそう」シュコシュコ。。。。。ボ

戦士「すげぇ慣れてる手だね…」

兄「!?それは僕のひのきの棒……そうか妹よ」

兄「俺に武器縛りも与えようとしているのだ…「うるせえええええ!!」」

ボコォぉ……ぉ…

妹「殴られる音が響くねぇ」

3人はまた歩き出した

兄「痛い…たぶんヒットポイントが10減ったぞ」

戦士「ごめん、こっちも初めての旅で緊張していた…ヒットポイントに突っ込むべきか…?」

妹「あーあ、王様はマジックポイントとかヒットポイントは勇者になった瞬間見えるといってたのにな」

戦士「外来語、難しすぎだ!」

兄「…戦士さん、静かに……!敵がいる」

戦士「え…」

???「ブヒぃ!音を殺しても無駄だぜ!そこの女の声でバレバレなんだよ!」ビシィ!!

妹「え!?戦士さんがそんな…」

兄「うん、ほんとに何でだろうなー」(棒読み)

戦士「ああ、わかったよ!誤ればいいんだろ誤れば!?」

ブタ魔獣「久々の肉だ!!にがさねぇぞブッヒィ!」

兄「ふ、誰が逃げるものか…」

妹「私たちは勇者なんだからね!」

戦士(これは二人の力を見るチャンスだ…頑張れ!)

兄「行け!妹よ」

妹「ほいさー!!」ズバ

ブタ魔獣「きくものか!」

魔獣は手から魔法のバリアを体中に発生させた

カァン!!

妹「うわ!?かっっったい!コイツ!」

ブタ魔獣「食らえ!フレアロー!!」ヒュンヒュンヒュン

妹「ひ…きゃああ!!」

兄「………戦士さん!出番です」

戦士「あんた戦えよ!!」

兄「今はここから動くことはできない」

戦士「はぁ!?」

兄「頼む、もう少しだけで良いからあいつを止めてくれ!!」

戦士「ふざけるなよ…この糞ガキがぁ!!」ダダダダダ

ブタ魔獣「我輩はあらゆる打撃から無敵なのだよフゴフゴ」

妹「うう…」

ブタ魔獣「丸焼きにされる気持ちを味わっていただこうかぁ?ブッヒィ」

戦士「うおおおおおおお!!」

ブタ魔獣「あん?」

戦士「おりゃあああ!!」σガッキィン

ブタ魔獣「おほ!ほほほフゴ!!やりおるが、人間の力などこんな物よ!」

戦士「豚野郎がぁ!!」

ブタ魔獣「それで威嚇したつもりか?裸ザル…フゴ!フレアロー」ヒュンヒュンヒュン

戦士「ぐ…うおおお!!」

ブタ魔獣「ほほほ、なんとフレアローを耐えるとはなかなか……肉質も、顔も好みだ…わが女にならんか」

戦士「畜生!私の人生なんだよ、ブタ野郎に惚れられちまったよ!普通の野郎は私をあんま見もらえないのに!」

ブタ魔獣「ほほほ、ブッヒィ!人間どもはおろかだのう、こんな美人を無視するとは」

戦士「口説くな畜生!」

兄「………貴様、丸焼きにされるブタの気持ちがわかるか?」

ブタ魔獣「何?」

戦士「兄……?」

ブタ魔獣「…ふ……知るわけが無いだろう?フゴ。我輩は人間を丸焼きにして食うのが趣味だからだ、特にそこの小娘は。小娘は骨も柔らかく、肉が美味い最高級の肉だ、これから丸焼きにされるのは貴様ら人間のほうだ」

戦士「…コイツ!!」

兄「そうか…ならば…」

兄「丸焼きにされる気持ちを味わえ…インフェルノ」

兄が呪文を口にした瞬間、魔獣は体の内側から燃え上がった
自分を包んでいる魔法のバリアのおかげで戦士と妹は無事だ

数秒後、戦士の目の前には灰の山しかなかった

兄「妹よ、大丈夫か?」

妹「ふえーむにゃむにゃ…おにぃ、焼肉に鉄の杭が入ったままだったよー…むにゃむにゃ」

兄「そうか、じゃあとらないとな…戦士さん、次は俺が前歩きます」

戦士「………あ、ああ」

祠の村、大きな祠が近くにあること意外は普通の村だ

戦士「ふぅ、本場の夜になる前に泊まれてよかった…じゃないと魔獣がワラワラ出てくるからなぁ」

戦士「それにしても、昨日のアレは凄かったな…アレ結構上級な魔法だろ…それより…と、おーい二人ともおきろ!」

バタン

兄「妹…離してくれないか?」

妹「むにゃむにゃ…おにぃ、離さないよぉ」ガシィ

戦士「朝っぱらから何やってるんだよ…さっさと降りて次の町へ行くぞ!おら!」

兄「しかし妹が俺の両腕をがっしりとつかんで俺は動けない」

戦士「何やってるんだか…おい妹ちゃん、兄ちゃん離して上げて、離さないと朝ごはん食べられ無いよー」

妹「いやだ…」

戦士「ん?」

妹「いやだ、いやだ!手を離しちゃうとおにぃがまたどっか行っちゃう、離れたくないよ…!」

戦士「…何かいってやれよ」

兄「あんたは引かないんだな俺たちの関係見ても」

戦士「別に、アンタに気がないって事はわかってるし」

兄「…妹よ、大丈夫だ朝ごはんを食うだけだ」

戦士「妹を放置する気かよ」

妹「…ホント?」パ

戦士「うわ兄!アザできてんぞ」

兄「本当だ…」

妹「じゃぁ…すぐに…かえってきて…ね……」スヤスヤ

戦士「それじゃあ朝ご飯食べにいくか」

兄「しかし…王様の話によると、勇者連合は食べ物すら口にしないと…」

戦士「死ぬとおもわねぇか?」

兄「死ぬなぁ…」

バタン

近くの飯屋にて

兄「サカナサンドか、いけるな」

戦士「妹ちゃんにも一個買ったほうがいいな」

兄「ならばヤサイサンドが良いだろう、アイツは肉が食えない」

戦士「サカナもか?」

兄「かわいそうだと」

戦士「魔獣は?」

兄「許せないだと」

戦士「…あんたらの過去に何があったんだ?」

兄「すまない、俺はそうやすやすという口で無いのでな」

戦士「つまらない奴…」

兄「それよりここに来た理由は別にあるのだろう?」

戦士「へぇ、わかってるんだ、そうここに来た理由は」

兄・戦士「仲間集め!」「情報入手!」

「…………………」

兄「すまない、また昔話のネタだ…」

戦士「納得したよ、まぁとりあえず魔王のことを調べるんだよ、面白そうだろ」

兄「魔王か…どうな輩なのだろうか…」

戦士「とりあえず、あんたはこのヤサイサンドを妹に届けな」

兄「ああ、そろそろおきるころだろうな」

戦士「私はここでいろんな話を聞いてみる、じゃ頼んだよ」

兄「…なぜ俺は移動魔法じゃなくて攻撃魔法を特化して覚えたのだろうか…」

戦士「普通そうゆうのってあんただけが飛ぶもんでしょ、覚えなくてよかったじゃない使えないし」

兄「妹よ、ヤサイサンドを持ってきたぞ、てーまだ寝ているのか」

妹「え?う…うーん!おはよう、おにぃ」

兄「服に着替えてヤサイサンドを食べろ、おはようだ妹よ」

妹「ヤサイサンドおいひい」ピョンピョン

兄「服着替えながら食いながらしゃべるな」

妹「それで…今日は何するの?旅立ってから一日だけど」

兄「とりあえず、魔王の情報を手に入れる」

妹「そっかー、まだわからないもんねー」

兄「そうと決まれば行くぞ妹よ」

妹「はーい」

バタン…

???「勇者…二人も…今回は少しとばかり苦戦するかもしれないわ」

3人は町中の住民に話しかけた
時には拒否られたが、全員全員が悪いはずが無い、素直に答える人もいた
そして昼になると、3人は別の飯屋で足を休めた

兄「収穫は?」

妹「無いよー」

戦士「こちらはある程度つかめたが…意見が一致しない」

兄「ああ、確か女か男だったとか、黒いろか白いろかで争っている輩もいたな」

戦士「兄も同じ?」

兄「いや、魔王とはかけ離れるが、面白い情報をいただいた…ゴーレムだと」

戦士「ゴーレム…その話しなら私も聞いたけど何の意味が」

兄「祠に眠る謎のゴーレム、面白そうではないか?」

妹「お!冒険だねぇー」

兄「ああそうだ妹よ、ゴーレムを倒しに行こう」

戦士「だけどそのゴーレム、何か悪いことでもしたの?」

妹「私聞いたけど…ゴーレムのせいで毎日、祠の前に差し入れあげなきゃいけないし、あげなきゃ怒りくるって祠を破壊するらしいよ」

戦士「それ完全に魔獣ね…それじゃあ、行きましょうか」

兄「無論そのつもりだ」

戦士「だけど隊列で私が前ね」

妹「えー………」

戦士「もう迷うのはこりごりなんだよ!」

神秘の祠にて
3人は暗闇をたいまつ一つを頼りに歩いていた

兄「市長からお断りを受取った、しかしやるには徹底的にやれとらしい」

戦士「徹底的かぁ…」

妹「ん?あそこに誰かいるよ?」

女の子「どうしたものねぇ…ぜんぜんたどり着かないわ」

兄「どうかしたのか、そこの娘?」

戦士「あんた、しゃべり方変えろよ!」

女の子「…?私はこの祠を探索に来たんだけど、だめ、魔獣が多くて」

戦士「ここまで逃げてきたのか?」

女の子「そんなわけ無いでしょ、倒しても倒しても沸くもんだからうっとうしく感じているのよ」

妹「うわ、よく見れば、地面に沢山死んだ魔獣が転がってる…」

戦士「え?マジで…て………虫ィ!?!?!?」

兄「どうした、虫の魔獣くらい普通だろ?」

戦士「虫はだめ!?見るだけでぞわぞわくるから!!」

妹「えーカッコいいじゃん!!」

女の子「ここから先までずっと虫尽くしですよ」

戦士「せ…背筋が凍る…」

兄「戦士さん……というか…もう…戦士ぃ」

戦士「何で呼び捨てにしやがった!?」

兄「俺は進むが、貴方はどうする、ここで立ち止まるか」

戦士「い…行くよ!あんただけには負けたくない」

妹「そうと決まればレッツゴー!」

女の子「………」

兄「君もできればついてきてくれ」

女の子「言われなくても勝手についていくわ、戦闘参加はしないけど」

虫をまったく恐れない妹は、剣を振り、堂々と虫たちを倒していった
残り3人は後ろから見ているだけ戦士は主に応援しているだけだ

だがしかし

魔虫「ピキィ」ピュー!

妹「おろ?糸?」ベトォー

魔虫2「ピキィ!」ピュー!

魔虫3「ピキキィ!」ピュー!

妹「ちょ…ああ、うああああ!!」ベトベトォ

女の子「あ…」

戦士「妹ちゃん!!」

妹「や!もうかけないでよ」ベタベタァ

戦士「助けないと!!てー!お前らなんかしろぉ!!」

兄・女の子「いやいやもったいない」

戦士「てめーぇっらぁー!!」

戦士「わたしだけでもやってやらぁ!!」シャキーン

魔虫「ピキィ!」

戦士「たーすーけーてーよ、兄ィ!!」

兄「ああ、もうチャージは終わってる…」

女の子「…へぇ」

4444444444


兄「行くぞ…インフェルノ!」


兄がそう唱えた瞬間、妹以外の周りの魔虫がすべて消し炭に変わった

戦士「さすがだぜ!兄!」

妹「えとー私まだベトベトだよー」ベッタベッタァ

兄「ちょっともったいないからな…糸が、高く売れるから」

女の子「もったいないわよね…糸が」

戦士「…え?何?まるで私が変体みたいじゃん、やめてよ二人して私いじめるの」

そして祠の奥へと彼らはたどり着いた

戦士「辛かった、私も糸まみれにされて、すごくつらかった」

妹「けど高く売れるからポジティブになれるね!」

戦士「あんた、ほんとに良い子だな…」

兄「あれがゴーレムか?」

ゴーレム「………ダァァァレェェェダァァァ?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ゴーレムが目を覚ました瞬間、明かりが全方向から出た

妹「うわ!?」

この演出はゴーレムがいかに自分が巨大化を見せるためにしかけた物だ
彼は巨大だ、5メートルの巨体を持つ兵器

ゴーレム「ゴォォォォォォォォォオオオオレムだぞぉぉぉぉぉぉ?」

戦士「………え!?はい…あれぇ!?」

妹「おにぃ、戦士さんが混乱しちゃったよ」

兄「やさしく励ましの言葉を背後からかけてみろ」

女の子「けどどうするの?ゴーレムの後ろに部屋があるから行きたいけど」

兄「こいつを倒してみるか?俺一人じゃ無理だ」

女の子「良いわ、ここまで大きな相手だと、倒しがいがあるって物よ」

兄「防御魔法は使えるか?」

女の子「いいえ、めんどくさいわ、一撃で決めるから」

兄「じゃあ、また二人、アイツひきつけてくれ」

妹「了解!」

戦士「無理無理無理無理無理無理無理!!」

妹「戦士さーん!」

戦士「いやだぁあああ!!!」

ゴーレム「ウォォォォォォォォォォォォ」ブン

戦士「ぎゃー!!あたるぅつぶされるぅ!」ドッゴッオン

ゴーレム「お前もちょこまかとぉ!!」ヒュン

妹「当たらないよ!」ドッガァ

妹はゴーレムの攻撃を回避した後戦士に対して振り下ろされたこぶしの上に乗った
そしてそのまま頭部まで走り、剣を首筋に突き刺そうとした

妹「はい、ラストォ!」

ゴーレム「ウオオオオオアアア!」ビュー!!

妹「はれ?」バッン!!

妹「ひぎゃ!!え…もうこりごりだよ、この糸!て…あ…」

ゴーレム「コンドコソ!!」ブゥン!!

妹「きゃ…いやぁあああああ!!」

兄「…!?妹!」バッ

妹に殴りかかろうとするゴーレムの右手が爆発した
魔法、ボマー、インフェルノの下位関係の効果を持つ魔法

女の子「集中力を切らしてんの、ダサいわね」

兄「……ああ、すまなかった」

騎士「!!…お前!」ブン

女の子「左手が来るわよ」

騎士「は!くっそ!!」ドッゴォォン

女の子「いい?息を合わせるのよ…」

兄「ああ」

二人は集中力と魔法に威力をため…

女の子「分子停止」

兄「プロミネンス」

二つの魔法は、ゴーレム内部で爆発し、中にいた魔虫の母は消し灰となった

妹「や…やったー!!」

騎士「………」

女の子「さあ、奥に行くわよ」

兄「いやその前にだ」

女の子「…何?」

パァン!

兄「……」

女の子「……!?」

戦士「!!」

妹「…………」

兄は、女の子に平手打ちを食らわせた

兄「俺が妹のため集中力を切らして何が悪い」

女の子「あ……ああ」

兄「それはダサいか?妹が本当の危機的状況であるのに助けて悪いか?」

妹「おにぃ…」

兄「助けてくれたのは感謝する、正直、別にいらなかったがな」

女の子「うう…う…ああああ!!」ダッ

戦士「お!おいお前……!兄、良い過ぎじゃねぇか?」

兄「うんたぶん、後であやまる、今は目の前の財宝を手にしよう」

妹「えー……良いのかな?」

戦士「正直、今回少しすっきりした」

妹「…おろしてー」

>>45
修正:
戦士「良い過ぎじゃねぇか」→戦士「言い過ぎじゃねぇか」

祠の奥には、未来的な装置が沢山光っていた

妹「…すごい」

兄「妹と同じ感想」

戦士「おい、奥に何かあるぜ!て…虫ィ!?」

虫の大軍を鋼の剣で全員倒した後
そこにあったのは、鋼鉄で作られたゴーレムのような機械であった

兄「名前があるぞ…ゴーレムフューチャー…ラーニングロボ」

妹「むーめんどくさいから、“ロボ”で良いや!」

戦士「こいつ、背中が開いていて、何かいろいろあるぞ」ポチ

ロボ「……」ブゥンー

戦士「めっ…目が光ったー!!」

ロボ「…エネルギースクナイ、ソトデトリニイク、ソトデル」キュラキュラ

戦士「う、うごいたー!!」

ロボ「シンコウ、シンコウ」

戦士「勝手にどっか行ったー!!」

兄「ツッコミ待ちか?」

戦士「うんたまには良いかなって」

兄「やめろ、無理がある」

戦士「えー……」

妹「行っちゃうよ…ロボ」

風呂はいっていきまーす、誰かいるかな…

見事に誰もいねぇ、orz
まいっか、続けまーす

祠の外

ロボ「タイヨウ、ダー!!」

兄「ほれ見ろ、何か影響されてるし」

戦士「うるさいわ!」

妹「ねー、ロボーおーい」

ロボ「ン?ニンゲン、カー」

妹「おーい」

ロボ「オレ、ふゅーちゃーごぉれむ、らぁにんぐろぼ、ダー」

妹「ロボで良いじゃん」

ロボ「ろぼ…カー…イヤ、ダー」

妹「ろーぼ!ロボで良いの!」

ロボ「イヤ、ダー…ベツノナマエツケロ」

妹「…ボロ」

ロボ「モット、イヤ、ダー!」

妹「じゃあ何が良いの!」

ロボ「ろトぼカラハナレロー」

見てるぞ

しばらく停止します、すみません

兄「何なんだアレ」

市長「おお、やってくれましたようですね」

兄「市長さん、何ですかアレ?」

市長「祠の村は少し前まで最強の防衛システム“ゴーレム”を持っていたのですが見ての通りの有様、魔獣に取り込まれてしまいました」

戦士「それで何とか残っていたのが、あのロボですか」

「ロボデハナーイ」

兄「もらっても良いですか?あのロボット」

市長「もちろん、あのロボットにはこの世を知ってもらいたい、何せ学習装置なのですから」

戦士「何打突然?」

兄「妹が気に入ったから」

その夜、村は開放されたと噂が広がり
祭りが始まった

兄「始まっているな」

戦士「だなー」

妹「わー機械の乗り物がいっぱい、行こうよロボー」

ロボ「あれノッタラナニガオコル?ロボジャネーヨ」

妹「楽しい!」

ロボ「ナルホド、デハユクゾイモウトヨ」

妹「やー!」

兄「俺の真似をしているな、ほほえましい」

戦士「あんた自身がロボットみたいだからだよ」

兄「そうか?…それよりも、戦士は行かないのか、祭りへ」

戦士「祭りは後で楽しめるんだ…だけど私は聞きたい事がある…」

兄「ほう、何だ?」

戦士「あんたの過去に何があったんだ?」

兄「…妹に聞けば良い、俺は過去をしゃべる口じゃない」

戦士「いや、あんたの口から聞きたいんだ…頼む」

兄「ふ…わかった、話してやるよ、俺たちに何があったか」

兄「俺は、生まれてから勇者にあこがれていた、勇者である自分に誇りを持っていた」

戦士「ふーん」

兄「魔王を成敗に出かけた父と勇者である母は、死亡した」

戦士「うわいきなり重いな…」

兄「その後、王様は俺に最高の施設を与えられた」

戦士「あんたが強いのも納得できるよ」

兄「しかしなんと、俺には勇者の紋章が浮かばなかった」

戦士「……へ?」

兄「結局俺は勇者ではない、勇者の血を引く物というだけだ」

戦士「…マジで?」

兄「俺が心を空けるのはここまでだ、俺はもう寝る」

戦士「お…おい!」

兄「何だ?」

戦士「…ごめん、何か悪いことしちゃった」

兄「確かにな、じゃあな…ありがとう」

戦士「………ありがとうか…ごめんな」

彼はそういってホテルに戻ろうとしたが…
“彼”は祭りのせいで人気のいない町で彼に襲い掛かった

兄「何者だ、貴様」

???「キィヒヒヒ!俺の妹をかわいがってくれたじゃねぇか!兄貴が月より参上して礼を良いに来たわけだ!キィヒヒヒ」バサッバサッ

兄「妹だと、あの虫共の親玉か」

???「キィヒヒヒ!!リアルボケ、ナイス!ちげぇよ!マジボケしてんじゃねぇ、てめぇと洞窟探索した女だ!」

兄「…あー…正直言いすぎた、すまんて伝えてくれ」

???「キィヒヒヒ!!予想以上だ!コイツ馬鹿だぜ!俺がゆるさねぇよ!!」シャキン

空中をまう悪魔は腰につけていた剣を取り出した
まがまがしく恐ろしい造形を持つ黒い剣だ

兄「ナルホド、問答無用か、チャージはできている、ボマー」

???「な!?」

チュドーン!!

『ぐわあああああああ!!』

兄「他愛もない、じゃあな」

???「いてぇえええええええ!!」ギュン

兄「!?……生きてた」

???「いっせーの!はい!!」ズバ!

兄「く……(チャージができない!)」

???「二度目ぇ!!」ザン

兄「く!!」ブシャァ

???「三度目ぇ」ブオン

兄「が!?(剣の…背で……右腕が)」バキィ

???「四度目、五度目、六度目、七度目ぇ!」ブンブンブンブンブブン

兄「うぐあああああああああ!!!」

数分間後…兄はもう、彼の遊び防具と化していた

???「990度目!…!………997度目!!後三回で新記録だぜあんた!!」

兄「か…ガハ!!ゴホ!!」

???「1000度目まで生き残ったら逃がしてやるよ!キィヒヒヒヒヒ!!」

兄「妹……戦士…」ドクドクドクドク

???「ハァイ!998ィ!!ドッメェ!!」バコーン!!

兄「おあ…うう」

???「キュウヒャクキュウジュッキュウウウウウ!!」ズドン!

兄「あ………」

???「一千てことだぁ!!!」ズバシャ!

兄「ぐあああああああ!!!」

兄は右足を切られた

???「ははははは!!右腕を切った時と同じ反応だ!生きてる!生きてるぜあんたぁ!」

兄「かは…はぁはぁ!はっはっはっはっ…」

???「スゲェ!!!あんたスゲェよ!もう満足だぁ、お前は見逃してやる!」

兄「はっはっはっはっ…」

???「大丈夫だ!お前はしなねぇぜ!もうすぐお前の仲間が知らん顔で来る!お前は助かるんだよお!!!」

兄「き…さ、はっはっはぁっつは!!何者だ!!」

魔王兄「魔王様さ!ベィビィ!!じゃぁグッドナイトだ!キィッヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!」ギューン

???「…にぃ…?……じを…て!お…ぃ!」

次の日、兄は病院へ運ばれて
回復魔法が集中されたカプセルに入れられた
医者は言った、彼はもう長くないと、生きているだけでも奇跡の状態だと

妹「…おにぃ…おにぃ……おにぃおにぃ…」

ロボ「オ…オイナクナイモウト、マダシンダワケジャナインダ…ナクナヨ」

戦士「私のせいだ…兄がこんな状況なのも、全部私のせいだ、私がついていなかったら…」

ロボ「オ…オマエマデ……クソ、ナミダハキライダ!タスケルホウホウトカナイノカ!?」

医者「ありません、回復魔法など、自然回復力を高める物でしかありません、手足の再背など…残念ながら彼はもう」

ロボ「コノ……クソ!!クッソォ!!」

市長「助ける方法はあるぞ」

戦士「市長…さん?」

市長「実は祠を完全に抜けると山がある」

ロボ「ヤマガドウシタトイウン、ダー」

市長「その山の天辺に勇者が現れんとき、星の神が願いを一つだけかなえてくれるであろう」

妹「神様が…」

市長「しかし天辺へ目指すのであればさまざまな試練が待ちわびる、覚悟はできておるか?」

戦士「言われなくても!希望があるのなら、私は、兄を助ける!」

ロボ「オレダッテナー、イモウトノナミダナンテ、ミタクナイン、ダー!!」

妹「はい!おにぃを助けるためなら何でもします!」

市長「よかろうまず装備だ、あそこは寒い、祠の村名物のハイテク装備を持って行け」

妹「…払わなくて良いんですか?」

市長「バカモノ!レンタルに決まってる、絶対もって帰れ、じゃないと罰金じゃ!」

戦士・妹「はい!!」

ロボ「ガメツイジジィ、ダー…」

祠の奥、ロボがいたところ

ロボ「オオーマイスイートホーム」

市長「では空けるぞ」ピピパピポー

妹「早く着替えないと!」

戦士「まるで雪だるまのような格好だな」

ガシャン…ゴゴゴゴゴゴゴ

女子2人「…おおおおお!」

彼女たちの前に、まったく別の世界が広がった
それはどんな山より大きい、空想の中の山、スターライト山が目の前に現れたからだ

妹「凄い、外からでは見えなかったのに…」

市長「なんせ、勇者と天辺に上ったら願い事が何でもできる山なんて知られてしまったらそれはそれで大変じゃろ、装置で外から見えなくしているのだ」

ロボ「ダガ、アノイシャハドウスル、オレタチトドウヨウ、ハナシキイテイタゾ」

市長「アイツは大丈夫じゃ、覚めた目で見られてた」

戦士「それより、早く行こうよ、日が暮れる前に上りきるんだ」

市長「無理じゃからテントくらい持ってけって」

妹「私たちにそんな時間がない!行きましょう!」

一同「オー!」

市長「健闘を祈るぞ」

妹「………」ブルブル

ロボ「イモウトヨ、サムイノカー?」

妹「………」コクコク

ロボ「モウチョットダケガマンシロヨー。ソロソロカラダガアッタマルコロダ」

戦士「ほんとにやばい寒さだな、ここで寝たら凍え死んじまう」

ロボ「ソロホライモイトヨ、アタタカイ、ゾー」

妹「ああ、ホントだぁ…あったかーい」

戦士「後で私にもくれよ…て!妹!!」

妹「はぁ…い」

妹の背中に、巨大な人影が現れる
魔獣ではなく、悪霊、“送り人”だ
影に飲み込まれると言うとおり、あっちへ送られる

妹「え!?ひ!!」

ロボ「ココハマカセロー!フラッシュボマー!」ボン!!

送り人「!!」サラサラサラサラ

ロボ「フッ、タァイモナイ」

妹「もっと来る!!」

戦士「うわあ…かっかこまれた!!」

ロボ「ウワードウシヨウカ!フラッシュボマー」

送り人「!!!」サラサラサラ

妹「やったー!さすがロボ!!」

ロボ「ハハハホメルデナイ、ホメルデナイ」

こんな感じで、彼らは上っていった

彼女たちは天辺の近くにまでたどり着くことに成功した

妹「敵も…強くなってるけど……やっとこれた…ね」

戦士「ああ、体があったまって…きたな」

ロボ「アトスウめーとるデモクテキチダ、キヲヒキシメルゾ!」

一同『オウ!!』

???「あら?」

そんな彼女たちの前に現れたのは

女の子?「奇遇ね、貴方たち、おにぃさんはどうしているから?」

妹「!あ!昨日はすいません、私たちは神様に願いを言いに来ました」

女の子?「へぇ。私もついて行って良い?」

戦士「…おい妹、おかしくないか」

妹「え?」

戦士「何でこいつがここにいるのかも…おかしいだろ」

妹「けど…悪い人に見えないよ」

ロボ「オイ、モタモタスルノモイミガナイ、ドレ、アヤシイウゴキヲシタラオレガアイテ、ダー!」ガション

女の子?「はいはい…」

天辺にて、妹はどうするかわからなかった
ロボは紋章のような場所を見つけ、妹はとりあえずそれに乗った

そしたら…!

妹「ふえ!そ、空が割れる」

光が空から振ってきた

神様「我を呼ぶのは汝であるか?新たなる時代の勇者よ」

妹「は……はい!」

神様「ならば、願いを一つだけ叶えてあげようではないか」

戦士「ス…スゲェ…本物の神様だ」

ロボ「……」

妹「おにぃが…おにぃの体を直して!」

神「了解し…「分子停止!」」

パキィン!!神は氷付けになってしまった

ロボ「ヤハリウラギルキマンマンダッタカ!ミサイルハッシャァ!」ボボボッボボ!!

女の子「無駄よ…氷柱連鎖銃!」ダダダダダ

ロボ「く!!ならばレーザーだ!」

女の子「燃料ごと凍りなよ、竜巻吹雪!」ギュラギュラギュラ

ロボ「グアアアアアアアア!!!」

戦士「ロボ!!クソ!妹、しっかりしろ!」

妹「え…神様が、こうっちゃった、願いが…かなわない、嘘だ、いやだいやだ…いやぁだ…いやだぁ…」

戦士「あ…ああ」

女の子「…チャージ完了」ズン

戦士「妹………早くにげろぉ!!」

妹「はっ!!」

女の子「逃がさないわ、竜巻吹雪!」ギュラギュラギュラ!!

妹「い…いやぁああああ!!」

戦士「妹!!」ドン!

妹の変わりに、戦士が、竜巻吹雪に巻き込まれ…彼女の体はこてついた

妹「あ…うわああああ!!」ダッ

女の子「逃がさないって言ってるでしょ」


ロボ「…オマエモウンイイナ、オレノチカクジャナキャカンゼンニシンデルゾー」ゴォォォ<ヒーター音

戦士「逃げ延びてくれ…妹」

妹「はぁ、はぁ!!」ダッダッダッ

女の子「足の関節から凍らせようかしら…分子停止」ヒュー

妹「ひ…!うわぁ!!」

女の子「はずしたわ、けど、足の甲がしびれ始めたようね」ヒュー

妹「ひぃひぃ!」

女の子「次は、心情か脳みそね」ヒュー

妹「や…やだぁ!!」

ガチン!!

妹「い…いやああ!」

女の子「はずして肩が凍ったわね、案外すばしっこいのねー」

妹(死ぬ、死んじゃう、おにぃだけじゃなくて私も死んじゃう…いやだ怖い…いやだ)ガタガタガタガタ

女の子「さぁて、次は足かな」ヒュー

妹「いっつっああきゃあああ!!」

女の子「バカみたいな声で鳴くのね…かわいい」

妹「はぁはぁ…」ズリズリ

女の子「すこおし筒、すこぉし筒、いじめてあげるわぁウフフ」ヒュー

妹「あああああ!!!」

そして、妹はなぶられ続けた、体のありとあらゆる痛覚を狙い撃ちで凍らされていた

女の子「次は、目でも行こうかしら、ああ、けど脳につながってるから壊れちゃうわね」

妹「はぁはぁ…(全身が冷たい…何か眠たくなってきた)」ズリズリ

女の子「…ふふ、眠たくなってきたの?だめヨまだこれからなんだから」レロ

妹(顔をなめるなぁぁぁ……)ゾクゾク

女の子「貴方はかっちかっちに凍らせて、私が優しく温めて、私だけおおもちゃにするんだから」ダキ、レロ

妹(いやだぁあああ……)

女の子「良いじゃない、貴方のいとしいお兄さんはもう完全に死んじゃったんだし、お仲間ももうそろそろ死んじゃうのヨ」

妹(………そんな…そんな)

女の子「貴方は一人ぼっちになるの、けど私はあなたのことを愛してあげられる」

妹(……この人は…私を愛してくれる…)

女の子「良いじゃない、心を受け入れて、勇者ちゃん」

妹「……いやだ」

女の子「ほー」

妹「やだやだやだ!!やぁだ!おにぃも戦士さんもロボもみんな生きてるんだ、あたしも負けない!絶対に人形とかになってやんない!」

女の子「良いわねぇ…その強気な心、ゾクゾクしちゃう」

支援

ボワーン

妹「え?何これ…」

女の子「ワープホール、移動魔法の最上位版よこれから貴方は私の部屋でじっくり冷やしておくの」

妹「ひ……いやだ」

女の子「安心して、落ちちゃうまで痛めつけてやるから、ふふふ」

妹「誰か…誰か助けて!!」

女の子「無駄よ、誰もたすけになんて来ない…永遠に私の人形にしてあげる」


???「ドラゴンストーム」ガキュアアアイン!!

女の子「ひっきゃあああああああ!!!」

女の子は火の龍に体を焼かれ、妹を放し、雪の平原に転がった

妹「は!助けて、ワープホールに落ちちゃ!!」

???「マカセロイモウト、ヨー!」バシュンハンドー

女の子「そんな…なんで、死んだはずじゃ」

???「神様って凄いんだよ、力持ってて、頭とかもよくて、あと、不死身だから」ガス

女の子「がは!!」

彼女は、ワームホールの中へと消えそうだった

兄「貴様の兄貴に伝えておけ…妹と俺はお互いがいる限り、永遠に不滅だとな!!」

女の子「く……ううう!うわああああああ!!!」

ワームホールは閉じて完全に消滅した

妹「みんな…よかった…生きてた、神様に願いも届いてたんだ」

戦士「遅れてごめん、けど兄元通りになって本当によかったぁ!!」バッ

妹「本当だよぉ!!」バッ

兄「とりあえず、帰ろう…鼻水が止まらない」ダキィx2

ロボ「ドウセオレハセイカンシテトウゼンダヨ、ロボットダカン、ナー!」

体を回復するため3日間休んだ、みんなもう旅に出るのに十分な体力を得た
いろんな人から差し入れをもらって当分金には困らなかった


兄「今まで本当にお世話になりました」

市長「なーに気にすることはない次はどこに向かうのじゃ?」

兄「ドラゴンの里です」

ロボ「どらごんノサト、カー」

妹「ハクシュッ!ずず…知ってるの?ロボ」

ロボ「イヤシラン、イッテミタダケダ」

戦士「コイツもだいぶ人間らしくなったな。へくしっ!…ずず」

兄「本当に大丈夫なのか、お前らは」

兄「それでは、馬車も用意させてもらうなんて、ありがとうございます」

市長「うむ、頑張っていきなさい」

兄「みんな乗り込んだか」

同一『オー!』

兄「よし、向かうはドラゴンの里へだ!」

ヒヒーン!
パカラパカラパカラ

市長「頑張れ、勇者一同」

兄「なぜか操縦席に自動運転が付いてた、凄いな祠の技術」

戦士「あの町、かなり金持ちで、いろんな発明ができるっぽい、その発明を見世物にして村おこしも」

妹「ロボ、あれ凄かったよね!高速馬車」

ロボ「アア、ナニガオドロキカッテノハ、ウシミタイニオモイオレガノレテ、シカモウゴクコトガデキルコト、ヨー」

戦士「あれ?そういえば、ロボはロボって言われても起こらなくなったんだ」

ロボ「アア、ナンドモシツコク“ロボ”イウモンダカラアキラメタ」

戦士「本当は妹ちゃんが泣きじゃくるからだろ?」

ロボ「ウ…ウルサイナ!チガウッテ、ノー!」


妹「ロボもちょっと変わったけどおにぃも変わったね」

兄「ほう、何だ?」

妹「昔話の勇者の話のこともう取り上げない」

兄「もう諦めた、ラスボスの魔王が俺に闇討ちを仕掛けたから、現実は現実と見る」

戦士「さすがにそこまで行ったらなぁー…」

妹「それにしても酷いよね!おにぃをバラバラにするなんて、酷いってレベルじゃないよ!」

兄「正直、俺の恐怖になってきたな、魔王」

ロボ「ばらばらデモオマエハ二ンゲンダカン、ナー」

戦士「うう、ちょっと怖くなってきた…」

兄「大丈夫だ、アイツは強いが4人でかかれば何とかなる」

戦士「あのレズ魔王の妹はどうする?」

妹「わー!!やめてぇ!顔がなめられた感触が蘇るぅー!」

兄「恐怖確定だろうな…」

ロボ「む…そろそろ着くぞ」

妹「レッツゴー、ドラゴンの里!」

ドラゴンの里、和風の里でここの料理は最高と言われるほど人気がある
毎年一回、ドラゴンが里の現れて、幸運をもたらすとされている

妹「わーい!おにぃおにぃ!あたしいっぱい食べたいな!」

戦士「あれ…お前生き物は食べたくないんじゃ」

妹「あたしは野菜だけ食べるよ、みんなはほかの物食べて、私は見てるだけで良いから!」

ロボ「オレモタベタイゾー、アブラッコイヤツ!」

兄「まずは寝床探しだ、食い物は後でたらふく食わせてやる」

戦士・妹「よっ!ふとっぱら!!」

数分後

兄「寝床も確保した、馬車も泊めるところが見つかった……あとは…食うだけだな、実は俺も少し楽しみだ」

妹「お金に余裕があるから結構高い店でも良いんじゃない!」

戦士「今夜は豪勢に行くぞ!」

同一「おー!!」

4人は結構豪華な店に入った
外の店たちと比べると、少し物足りないが、住民の話によるとここが一番美味いらしい

兄「あまり豪華な店だと、服に文句がつくからな」

妹「おなかすいたなぁ、待ちきれないよ!」

戦士「コラコラ、そうはしゃぐな」

ロボ「アニ!オレハコレガクイタイ!」

兄「安いな、じゃあ、店の人がこっちに来たときまた頼んでみるか」

『わいわいわい!』

家族のような時間は時ともに過ぎていった

妹「かくー…すぴー…かくー…すぴー」

兄「食った後、すぐ寝るなんてまるで子供だな」

ロボ「そうだな、だらしない」

戦士「いや子供だし…兄、妹と兄は年がいくら位離れているんだ?

兄「……12年だったかな?」

戦士「結構遠いな、兄は何歳だ?」

兄「二十歳だ」

戦士「へー私との年の違い、3年くらいしかないんだ」

兄「…ならば戦士は17か?」

戦士「23だよ、はぁやっぱり年したかぁ…はぁ」

兄「そう年に困るな、まだみんな若い」

戦士「けどなぁ…」

ロボ「トシノハナシニナルト、オレノイバショガナイ」

ロボ「シカシ、12ネンハナレテ、アニガ20ナラバ…イモウトハ8サイナノカ?」

戦士「に…なるだろうな」

ロボ「コンナトシカラ、イヤナオモイヲシマクルナンテ、カワイソウジャナイノ、カー?」

戦士「けどこれで生き残ってるんだから、未来は大物になるぞ」

兄「俺たちには妹が必要だ、彼女だけが勇者なのだから」

ロボ「エ…?」

妹「うう…誰があんたのおもちゃになるもんか!!」

兄「ロボ、暖かい風をかけてやってくれ」

ロボ「ウ…ウン、ホラダイジョウブ、ロボガマモッテアゲルゾ、イモウトヨ」

妹「ロボー…ありがとう…ああ!こおちゃった!ロボ~」メソメソ

ロボ「カッテモイイジャナイ、カー!!ナンデマケルン、ダー!」

戦士「ふふふ、妹はみんなの人気者だな」

ホテルにて
兄と妹は一部屋に、ロボと戦士と分かれて泊まっている

ロボ「アニハ、ユウシャデハナイノカ?」

戦士「え?」

ロボ「センシ、ドウナンダ?」

戦士「私もよくわからないけど…確か自分は勇者じゃないって言ってたな…」

ロボ「ソウナノカ…オレハアニヲイイヤツダトオモッイルガ…オレモイモウトガダイスキナンダ」

戦士「お!何々?聞かせて何で好きになったとか」

ロボ「………カワイイノダ、アヤツハ…ヤルコト、コウドウ、カオトカモスベテ…」

戦士「おー仕草で好きになったんだ」

ロボ「ワルイコトダトオモワナイノカ?」

戦士「ぜんぜん、わかる気がするもんロボの言うことも…けど勇者とそれ何が関係あるの?」

ロボ「アノトキノコトカラオモッタノダ、モシタビヲツヅケタライモウトガサラニキヅツイテシマウ、ダカラナントカイモウトヲリダツサセルコトデキナイカナーッテ」

戦士「ああ、ナルホドね、実際勇者は一人だけで十分だからね」

ロボ「…ケド、ショウジキ、オレハイモウトトイタイ」

戦士「うん、わかるよその気持ち、私も前はそうだったし」

ロボ「ナゼダ?」

戦士「私、最初は何度も皆で帰りたいと思っていたのよ危険で怖いし、ロボを見つける前は逃げてばっかなのよ、雑魚魔獣にも」

ロボ「ナント…ユキヤマデハスコシタクマシカッタノニ」

戦士「それはね、兄がボロボロになっちゃったから、自分がヘタレだと、ほかの皆もあんな姿になるかもしれないから」

ロボ「ナルホド…ブッキレタノダナ」

戦士「あはは、私といる時間が長いせいかな?言葉が似てきてるね……ぐぅ」

ロボ「コレコレ、スワッタママネルト、アシタクビイタイゾ。チャントヨコニナレ」

戦士「うーん…お休み、ロボ」

ロボ「アア、オヤスミダ、センシ」

次の日

兄「さて、ここでできる事はやった、進むとするか」

妹「おいしかったなーここの朝ご飯も」

戦士「ああ、また帰りに来ようよ」

ロボ「アブラッコイノモサイコウダッタ、ゾー」

シャランシャランシャラン

兄「何の音だ?」

住民「龍様がきたぞ!皆、非難するんだ!」

消えていく住民、それにぽかんとして立ちすくむ勇者一同
そして天空から、それは現れた

龍(ドラゴン)が

期待

その龍はなぜかこちらへと迫り、妹を大きな手で捕らえて、そのまま空へと飛び立った
長い体をくねらせて
このとき一同が一声になって発した言葉

兄・戦士・ロボ・妹「またか」

戦士「もー!!何でいっつも狙われてばっかなんだよ!あの勇者!!お姫様にでも転職しろ!」

兄「もはやわざとだと思えてしまうな」

ロボ「マタトリアエズ、タスケニイコウ、ナー!」

天空

妹「何で私はいつっもいっつも!もうたぶん誰かにわざとと見られてるよ、とりあえず助けに行かれるよ!あーもー!」

兄「さて、魔獣を成敗にかかるか」

管理者「まってください!」

ロボ「ナンダー、オマエ?」

管理者「この村を管理している者です、お仲間を連れ去られたのは誤りますが、少しまってください!」

戦士「だが…このままでは、妹が」

管理者「大丈夫です!龍様は人間を食べません、今回は少しナンパしただけです」

ロボ「フザケテンノ、カー!!」

兄「こちらは妹を連れ去られました、それなりの理由は必要となります」

戦士「ナンパってどういう意味なんですか」

管理者「……実は龍様は人間の乙女に恋をした魔獣なのです。龍様はこの町を守ってくれる代わりにナンパさせてくれと私たち人間に頼んだのです」

兄「面白い魔獣だな、続けてください」

管理者「龍様は人間を連れては自分の祠へと持っていきます、そして龍様がその人間を気に入らなかったらすぐに戻してくれます」

ロボ「キニイッタラドウナルンダ?」

管理者「結婚します」

戦士「まてやぁあああああ!!」

兄「久しぶりの全力ツッコミだな」

戦士「じゃ…じゃぁ妹ちゃんはどうなるんだよ!?」

ロボ「ソウダオマエ!ドウセキニントルツモリダ!?」

管理者「お気になさらずとも、龍様は普通な性癖を持っています、小娘に手をだすほど、彼は落ちぶれておりません直ぐに帰りますでしょう」




祠にて

龍「………」

妹「…………」

龍「気に入った、結婚しようではないか」

妹「えー……」

兄「出てこないな…」

戦士「あ、なんか出た、遠くて読めない」

ロボ「“シュクケッコン”ダッテサ」

同一『ふーん………』


兄「成敗に出かけるか」

戦士「いろんなのにっもてもてよねぇ、結局私はブタにしかもてなかったなー」

ロボ「セーバイセーバイ!」

管理者「うわあああああ!!」

天空の祠、まるで鳥かごのように、下の長い塔の支えを持つ祠だ
塔の中は探索できるように作られてるが、長い間誰も使わなかったため魔獣が住み着いている

戦士「うう、虫の魔獣だけは頼んだぞ、二人とも」

兄「ああ、龍といったら相当強いかもしれないからな…ロボ、この塔は何階建てだ?」

ロボ「アナライジン………100カイッポイ」

戦士「ええええ!?」

兄「大丈夫だ、俺の新しい魔法、ドラゴンストームは移動用にも使える」

戦士「おお!気が利く!」

ロボ「レッッツスタートダ!!」

祠にて

妹「うわスゴーイ!本物のウェディングドレスだ!」

龍「似合っているぞ、妹」

妹「あ…ははは…(ヤバイヤバイ、このまま流されると結婚しちゃうよ何とかして時間かせがないと)」

龍「やはり大丈夫なのであろうか…我のような巨体が小柄な人間と結婚するなどと…」

妹(チャンス!!、ここで美味いとか流せば…「いや愛さえあれば不可能など無い」…え?)

龍「大丈夫だ、子作りに関しても人間の体は柔らかい…
  
    我イチモツも、簡単になじむだろう」

妹(…助けておにぃ、割とマジで)

兄「く!」

戦士「どうした!?兄」ズバァ

兄「妹が…割とマジで助けを求めている…」

ロボ「ナラどらごんすとーむダ!行こうぜ!」ビー!!

兄「ドラゴンストーム!!」

彼のドラゴンストームは階を突き抜けて上へと上っていった
戦士は兄の手にしがみつき、ロボは自分の力で飛んでいた

妹「いや!!やめてよ!」

龍「良いではないか、この犯罪を犯しているような快感、すばら…」ビキィ

龍「なんだ?」

バッキィン!!

戦士「じっさい犯罪だろうがぁああ!!」

妹「みんなぁ!!」

すみません寝てました、これからすぐにディナーなので、サーセン

ロボ「ヨクモイモウトヲー!」

龍「何だ!?我結婚式を邪魔するきか!?」

戦士「何か思いっきり間違ってるよ、この龍!兄!!」

兄「すまないがここから動いたら、集中力が途切れるしばし待て」

ロボ「ウオオオオオ!!!オレガヤルンダー」

龍は強かった、彼の口から出す破壊光線はすべてを破壊する

兄「ちっ、ボマー」

ドガン!!

龍「きかぬわああ!!」

戦士・妹「うおおおおお!!!」ブン!・ブン!

龍「もろいわぁ!!」バキン!バシン!!

妹「!!鋼の剣が」

龍「フン!!尻尾攻撃じゃ」ブン!

妹「きゃあああ!!」バシィ

龍「我の嫁となれぇ!!」グパァ!!

妹「ひ…きゃあああ!」

ロボ「サセルカァ!」ザッ

妹「ロボ!」

龍「ならば食われるがいい!!」

ロボ「イクゾ!ウデヘンケイ!ビッグレーザー!」

龍「ゴオォォオオオオォオォォオオ!!」

ロボ「発射!!」バシュン!!ピーーーー!!

レーザーは龍の体を完全に貫いた
龍は口をあんぐりとあけたままロボに迫っていた

妹「ロボ!!危険だよ!」

ロボ「オレハオマエヲマモルンダー!!」

兄「…無理するな、インフェルノ」

ドッガン!!!

龍「グオオオオオオオオ!!!」

龍は頭だけになり、落ちた

龍「…く、我は今まで何を…というより何じゃ!?頭だけになっとるではないか!?」

戦士「あれ様子がおかしいぞ」

龍「な…何がおこっているのじゃ?」

兄「…ロボ、どうなんだ?」

ロボ「アイツノカラダノナカニ、イッパイムシハイッテタ、ソノムシハアニガフットバシタ」

妹「じゃあ私を襲ったのって」

戦士「その虫に操られていたのかもしれないな」

兄「何はともあれ一件落着だな、これも勇者のあるべき姿だ」

龍「何かわからんが、とりあえず里にまで送ってくれ…こんな状態では永遠にこのままだ」

ドラゴンの里にて

女住民1「このエロ龍が!こうしてくれるわ!」

女住民2「あたしを散々口説きながら、最後は小娘に手を出すなんて!」

龍「や!やめてくれ!今では動けないのだよ!!」

戦士「結構モテてるんだな、あの龍も…」

兄「それでは、お世話になりました、この町も元気で」

管理人「こちらこそご迷惑をおかけしまして本当にすいません…これからしばらく私たちの力で頑張ってみます」

妹「おにぃ!戦士さん!準備ができてるよ」

兄「ああ、戦士、いくぞ」

戦士「うん、今来る!」

馬車の中

ロボ「キョウハツカレタ、ナー…」

妹「うん…ロボ、今日私のために頑張ってくれたでしょ?」

ロボ「チ…チガウゾ!イモウトヨ!オレハタダ」

妹「ありがとうね」チュ

ロボ「ハッ!!イ…イモウト…」

妹「これからも頑張ろうね!ロボ!」

兄「さて良くとするか」

戦士「うお!ロボおまえ赤いぞ!」

ロボ「ウ…ウルセー、サッサトイク、ゾー!!」

>>116
修正:兄「さて良くとするか」>兄「さて行くとするか」

…その夜

妹「…」スヤスヤ

ロボ「……」セーブモード

兄「…二人とも寝たな」

戦士「ん?兄は寝ないのか?」

兄「いいや、戦士に話したいことがあってな」

戦士「兄からか、珍しいな…で何だ?」

兄「俺が勇者でないことは覚えてるな」

戦士「ああ、その後の話は、ドタバタで聞けなくなっていたからな」

兄「俺には紋章が浮かばなかったんだ、だから俺は最終手段を選んだ」

戦士「妹に、勇者の特訓を指名したんだろ」

兄「いいや、子を作ったのだよ、俺自身が11のとき」

戦士「………はぁ……はぁ!?」

兄「俺には妹などいない、妹は、俺の娘だ」

戦士「…………!?な…なんだってぇ!?」

兄「騒ぐな、妹がおきる」

戦士「え!?いや…お…おまえ……相手は?」

兄「妹を生んだとき、絶命した」

戦士「同い年だったのか…?」

兄「………ああ、心から…好きだといえる女だった」

戦士「このこと…妹は…」

兄「知らない、妹に、このことは内緒にしてくれ」

戦士「…………あ…ああ」

戦士「…なんで……私に伝えたんだ?」

兄「…罪悪感、俺はもう耐えられんのだ…娘であることを隠し続ける罪悪感…一時、妹を紋章だけの存在と見てしまったこの自分が…許せないのだ」

戦士「…気が楽になったか」

兄「ああ…付き合わせてすまなかった」

戦士「良いんだよ、兄が素直になって、私もうれしかったし」

兄「そうか…」

戦士「けどもう一つ聞いて良いか、何で妹は魔獣を嫌われるよう…」

兄「俺が嘘を吹き込んだ」

戦士「……ああ…なんか飲むか?冷却倉庫から飲み物を取ってやるから」

兄「それでは牛乳を頼む、暖かい奴を飲み干せば眠くもなるだろう」

次の日、彼らは村に着いた
ほのぼのとした、小さな村だった

兄「悪くないなこういう小さな村も」

妹「そうだね空気もおいしいし」

戦士「ここにいる住民、優しい奴がほとんどだ、伝説の剣がここに眠るらしい」

妹「伝説の剣かー、ロボどう思う?」

ロボ「アア、ゼッタイカッコヨイダロウ、ナー」

妹「絶対手に入れようねー!」

ロボ「ナー!」

兄「それでは剣を手に入れようか、しかし場所は」

村民「剣なら、毒の森の中ですぞ」

戦士「妹は来ないほうが良いかもナ、ははは」

妹「何で!?」

ロボ「ゼッタイマタナニカキモチワルイノニツカマルゾ」

妹「うう…それはヤダ」

兄「剣は俺たちに任せて、二人はこの村で休んでいろ」

ロボ・妹「ハーイ」

兄「それでは行くぞ、戦士」

戦士「うん」

妹「今日はは休憩だね!何しよっか」

ロボ「ソウダ、ナ~」

ポーン

子供a「おーい!ボールけり返してくれよ!」

妹「はーい!そりゃ!」ドゴォ!

子供a「ちょ!おま…」バコーン!

ロボ「…ヤッチマッタナー」

妹「ごめんなさーい!!大丈夫?」

子供a「…おまえすっげぇな!俺のチームにはいんねぇ?」

妹「え?」

子供b「おーい、なんの話してるんだーてうわー可愛い子、と……ルォォォッォォォボットだぁあアアッ!!!」

ロボ「オオ!ワカルノカ、イイメヲシテルナァ」

妹「けどあたしは…」

子供a「ほらほら、細かいことは良いんだよ!」グイ

子供b「ロボットも来いよ!」

ロボ「イワレナクトモ、ナー!」

毒の森にて

兄「…毒々しいな口をふさいどけ」

戦士「ああ…」

兄「しかしこれ位毒が回っていると、どんな魔獣も近づけないな…戦士………戦士?」

戦士「あ…兄…足に…何かが…」

兄「………ボマー」

ドガン!!

爆発した地面からは、破裂した、男の死体があった

男「…地面に気をつけろ、下に、動く死体が埋まってる」

戦士「う…気持ち悪いな、けど虫なんかより良いか」

男(みょうだな…何かが引っかかる)

>>126
何だ自分疲れてるのか…
男>兄

兄「…まさかあれが剣か?」

戦士「どうした、兄、て…うい!」

巨大なサソリ型の魔虫の尻尾に、毒針の代わりに剣があった

兄「よし、ここはプロミネンスで行こう」

戦士「!!兄!足が」

ゾンビ「グルルルル」ガシィ

兄「…ボマー」

ドガン!!

サソリ「!?キシャアアアアアア!!」カサカサ

兄「ばれたな、いつもの戦法だ、頼むぞ」

戦士「おう!」

彼の作戦は思惑通り、うまくいき、二人はサソリの尻尾から剣を抜きとった

兄「…錆びれた剣だな…これが本当に伝説の剣なのか?」

戦士「きっとピンチとかで、ピカーって光って伝説の剣になるんだよ」

兄「…まだ昔話を信じている妹はがっかりするだろうな」

戦士「さて帰るか」

そのとき、彼らが振り返ったとき、無数のゾンビが彼らの前に現れた」

兄「だろうな…」

戦士「頑張るか!」シャキン

その夕方、妹とロボは、試合に勝った

妹「あー!楽しかったね!」

ロボ「アア、タノシカッタナ」

子供a「おーい!!」

妹「……」ニッコリ

子供a「またあそぼうなー!!」

子供b「ロボットもなぁー!!」

妹「うーん!またねぇ!!」

ロボ「マタナー」

泊まるはずのホテルの前
腹をすかせた妹は会談の上にロボと一緒に座っていた

妹「……あ!来た!」

兄「すまない、遅くなった」

戦士「アレは辛いわー、さっさとお風呂に入りたい…」

ロボ「ナラバハヤクイクゾ!」

妹「それじゃぁ早くベッドに行こう、もう疲れたよ!」

兄「そうだな…あ、ほろ伝説の剣」ヒョイ

妹「え?これが…いかにもピンチのときに覚醒するっぽいね!」

兄「前向きだな、それに鋼の剣が壊れたのであろうし、もう一つ買った方がよかったか」

二人はそのまま寝床に歩いたが…そのとき、彼らは絶望した

妹「!!…なに…これ?」

ベッドは、石でできた棺おけだった

兄「何の冗談だ…」

戦士「兄!!ベッドが、棺おけだ!」

ロボ「ソウダコンナトコロデネラレル、カー!!」

戦士「そうじゃないだろ!!」

ロボ「コラ、コレハドウイウコト、ダー!!」

ロボが文句を言った相手は…青い腐った肉を持つ、ゾンビだった

ゾンビ「グオオオオ!!」

ロボ「ワァァァァァ!!レーザー!!」ピューン

ゾンビ「グオオオオ!!」バタ

ロボ「ハァハァ…コワカッタ」

妹「おにぃ!外も動く死体だらけだよ!」

戦士「どういうことだ!?壁も古く変わっている」

兄「…そうか……俺たちは、だまされていたんだ…早くここから出るぞ!」

妹「え!?」

ゴゴゴゴゴゴ

兄「ホテルが崩れるぞ!」

子供a?「ホント、まんまと引っかかってくれたね、勇者一同」

子供b?「オイオイ、ヤリスギジャネェカ?オマエアノチッチャイニンゲンガスキッテイッテタジャンカヨ」

子供a?「大丈夫、生き返らせて、またサッカー遊ぶよ、僕はネクロマンサーだからね…ほらギガゾンビ、ほって」

ギガゾンビ「ヒトヅカイアライナー、ツーノ…てあれ?」

砂煙の中に、4体の人影があった
勇者一同だ

兄「…やるな、今回の敵は一筋じゃないか」

妹「!!何で…君が!?」

ネクロマンサー「…妹ちゃん、できれば、死んでほしかったけど、残念だよ」

戦士「おまえ!妹ちゃんの知り合いか!どうなってるのか説明しろ!」

ネクロマンサー「わからない?君たちはここで死ぬんだよ!」

妹「!!」

ギガゾンビ「ヨォ、ロボ…オレタチハニタモノドウシダゼ」

ロボ「オマエ!!アイツナノカ!?」

戦士「お前に何ができる!兄!行くぞ」

兄「チャージはできている」

ネクロマンサー「やめなよ勝ち目無いって…ほら!」

パチン!

彼が指を鳴らすと、一瞬にして兄たちはゾンビに囲まれた

ネクロマンサー「無理でしょ僕を倒すなんて?諦めて、一緒にゾンビになろうよ」

兄「インフェルノ…」

ボワ!!ボォオン!!!

魔法、インフェルノにより、ゾンビたちは燃え上がり、灰となった

ネクロマンサー「…へぇ、やるじゃん兄さん」

ネクロマンサー「けどまだまだでるよ!はははは!!僕をとめられるかな!?」

兄「…戦士、妹、俺を守ってくれもう一度インフェルノを唱える」

戦士「わかったわ!」

妹「………」

ギガゾンビ「ロボ!!オマエノアイテハオレダ!!」

ロボ「クソォ!ドウニカデキナイノカー!?」

ネクロマンサー「ははは、楽しみだよ、妹ちゃん!戦え!ハハハ」ヒュ!

戦士「あ!逃げるな!!」

ギガゾンビ「クラエ!!ホネマシンガンダァ」ダダダダダダダダダ

ロボ「ヤメロ!オマエトハタタカイタクナイ」ガガガガガ

ギガゾンビ「オレハタタカイタインダヨ!!ボーンソード!!」ブン

ロボ「クッ!ヤメロ」ガキン

戦士「ロボが苦戦している!兄!」

兄「ああ、助けにいってくれ、妹はゾンビを俺に近づかせないでくれ!」

妹「う…うん……このゾンビの人達…昼のときは優しい人だったんだよね?」

兄「…妹、すまないこんなことをさせてしまって、だが今は頼む!俺に手を貸してくれ」

妹「…うん!わかった」

ギガゾンビ「ツマラナイゾ!ロボ、モットホンキヲダセ!」

ロボ「イヤダ!!オマエハトモダチナンダ!」

ギガゾンビ「シラネェ!ジャアダマッテオレニコロサレロ」ブン!

ズバ

ギガゾンビ「………」

ロボ「ア…アア!!」

戦士が、ギガゾンビの頭を叩ききった

戦士「ロボ!しっかりしなさい!」

ロボ「ソンナァアアア!!」

ギガゾンビ「フイウチィィィ!」

しかしギガゾンビの頭は復活して、後ろにいた戦士を取り込もうとした

ロボ「ヤメロォォォォォ!!レェェザァアアア!!」ウデヘンケイ、レーザーアーム

ドギュン!!

ギガゾンビ「グアアア!!ソウダロボ!!ホンキダァ!!」ジャキンジャキンジャキン

骨で作った刃をすべて展開させた

ロボ「ウワァアアアアア!!」ガションガションガション

ロボも全装備を開放させた

ドンパチする二人の戦い、女戦士は、その場から離脱し兄のところへ戻った

…時はたち、ゾンビは全員、灰となった

長い戦いだった
3人はもう息切れで倒れそうだった
ロボは…ギガゾンビを自らの手で陥れてしまい、自暴自棄に=でセーブモードになっていた

ネクロマンサー「……全滅させるなんて凄いね」

兄「ハァ…ハァ」

ネクロマンサー「この町、実は魔王に破壊された町なんだ」

戦士「ク…力が入らない」

ネクロマンサー「僕はこの町に訪れて、復帰させたのさ、自分の村を作るため、最高の町を。伝説の剣の力で大地や家も復活させたけど…誰かさんのせいでそれも終わり、住民の態度を親切にしすぎちゃった」

ロボ「………」

ネクロマンサー「けどもう良い、妹ちゃんに目をつけてから一目ぼれだ!僕は永遠に妹ちゃんと生きるんだ」

妹「ネ…ネクロマンサーくん…」

兄「…止めろ」

ネクロマンサー「大丈夫だ、薬を塗った僕の剣に切られれば、永遠に美しいまま…永遠に、僕のものだ」

ネクロマンサーは妹を抱き上げ、胸に剣をつきたてた

妹「はぁはぁ…」

ネクロマンサー「痛みは一瞬だ…後は僕が快楽を教えてあげる」

???「キィヒヒヒヒヒ!!痛みが一瞬じゃいみねぇだろ!!」

ネクロマンサー「え?」

ズバン!!

ネクロマンサーの両足は、一瞬にて切られてしまった

ネクロマンサー「………!?なんで…」グラ…

妹「!?ネクロマンサーくん!」

魔王兄「ホラホラ、二度目ぇ!!」ザン!

ネクロマンサー「うああああああああ!!」ブシャァ

魔王兄「オラァオラオラァアアア!!」ザンザンザンザン

ネクロマンサー「うえぇええあああ!?!?あああ!?」

妹「ネクロマンサーくぅん…!!」

戦士「何だ…あの悪魔は!?」

兄「あ……ああ」ガクガク

戦士「まさか、あれが、魔王?」

魔王兄「はい96度目ぇ!!」

ネクロマンサー「は…あああ…」

ロボ「…ウルサイナ……もう」

妹「もうやめてあげて!!やめて!!」

魔王兄「ヒャハハ!128度目ぇ!!」ズドン

ネクロマンサー「いぎああああああ!!!」

妹「やめてぇよ!!」

魔王兄「ひゃくにじゅ………うるせぇなぁ、何度目か忘れちまったぞ」ザッザッ

妹「あ…ひ…」

魔王兄「次はてめぇだぁ!!」

ネクロマンサー「は……や…やめてくれ、妹ちゃんには手を出すな」

魔王兄「テメェはもう終わりなんだよ!黙ってろ!」ドゴォ!

ネクロマンサー「ぐぅ!!」ブシャ!

魔王兄「さて…どう料理してあげるか…妹がほしがってるから、なぁ…」

ロボ「コラ!イモウトニテヲダスナ!」

魔王兄「………うっぜぇ、機械は痛みかんじねぇからうっぜぇ」

ロボ「ナンダト!コウミエテモオレハ、イタミモワカルンダ…」ヒュッ

ズバァン………
ロボは、左首筋から右わき腹にまで切り落とした

戦士「ロボ!!」

妹「ロボォ!!!」

兄「…ロボ」

魔王兄「ほら叫び声一つもあげねぇ、だから嫌いなんだよぉぉぉ………勇者の妹ちゃんは、いっぱい大声を出せヨォ!オニィちゃん喜ぶからぁぁぁ!!」

妹「ひ…うわあああ!!」ダッ

戦士「クソ!!妹に近づくなぁ!!」

ヒュン、

戦士「………」ズバァ!!!

戦士は、右の首筋からわき腹まで…、大きな傷をつけられた

妹「戦士さぁん!!」

兄「…戦士!」

妹「はぁはぁは!!おにぃ!!皆を助けて!!」

魔王兄「おらぁおらぁ!!もっとにげろぉ!!」

兄「妹……俺は」

妹「皆を助けられるのはおにぃだけなんだから!!!」

兄「………妹…そうだ…俺は不死身だ…」

魔王兄「さっきからオニィオニィうるせぇな!お前の兄貴なんかいないんだよ!」

兄(…俺の存在に気づいていない?まさかと思うが、こいつ、目が悪いのか!?)

必勝の作戦を思いついた…そうだ…、一番弱い魔法で、あいつを倒す方法が

兄「借りるぞ、貴様の剣」

ネクロマンサー「…く、好きにして良いよ」

兄「剣士…剣を借りるぞ」

剣士「………」

兄(直ぐに終わらせる、待っていろ)

妹「も…もう走れないよ」

魔王兄「すばしっこいぞ!!止まれ!」

兄(準備は整ったな)

兄「妹!こっちに来い!」

兄は妹と魔王の兄を暗い場所にまでおびき寄せた

魔王兄「な…ここはどこだぁ、何も見えん!」

妹「…ひ!」タタタタタタタタタ

魔王兄「お!聞こえた、こっちへこーい」タタタタタ

妹を人間並み程度の5感で追う魔王兄
どうやら、頭は良くないようだ…ただ鉢合わせた状態が悪かっただけで…
彼自身は、タダの強力な武器を持った雑魚だ

兄は眼を光らせ、二つの剣で

魔王兄「ッ!?ぎゃああ!!」

魔王に顔を貫いた

兄「このまま…ねじ込み空ける!」

魔王兄「ぐああああ!や…め…ろ……エグイ…」

兄「ボマー!!」

ドガン!!

そして武器をねじ込ませ、その隙間から爆破させた

魔王兄「ぐああああああああ!!」

兄「ボマー!ボマー!ボマー!ボマー!ボマー!」

ドカン!ドカン!ドカッン!!!

魔王兄「ぐああああああああああ!!く…うおおお!!」バサァ!

兄「うお!!」

魔王兄「うおおおおおぉおお!!!」

妹「勝った…皆!!勝ったんだよ!皆!!」

戦士「………」

ロボ「…………」ジジジジジ

ネクロマンサー「……」

兄「…帰るか…一度、王国へ」

妹「うん…王様とあいたいし、行こうか………」

勇者一同は帰ることにした、始まりの地、王国へ…
そしてしばらく休みを取り…また少ししたら、旅へ出るのだ

妹「ただいまー!王様!」

王様「おお、勇者よ死んでしまうとは情けない」

戦士「どこで誰が死んでるって?王様……てか昔話のようなお出迎えってこれ?」

王様「口が悪くなったな、戦士よ…それで、どうであるか?進行は」

兄「はい、魔王二人に深手をかけることに成功しました」

王様「頑張っているようだの、しかも何と龍様も開放さしてくれたようじゃな」

妹「…良い思い出が無い、あっけど料理はおいしかったな!ドレスも可愛かったし」

兄「結局はいい思い出だらけではないか」

王様「聞いた話によると、もう一人仲間がいるらしいのだが」

戦士「ロボですか、彼なら祠の町で修理させています」

妹「ネクロくんも一緒にね」

王様「ネクロとは、何者?」

兄「敵で魔人ですが、魔王に裏切られて足が切られたため祠の町で新しい足を作っています」

妹「ちなみに、私の友達」

戦士「そして妹を嫁にほしがる奴だ」

王様「だめじゃ!!絶対に許す物か!!」プンスカプンスカ

戦士「兄はああならないんだ」

兄「大丈夫、あいつはまだ直接妹を傷つけていない。回復した後、また同じ行動をとるのなら、殺す…がな」

祠の町にて

ロボ「…アー、ヒマダナ…オマエ、ナニカシャベレヨ」

ネクロ「……なぜ僕を助けたんだ?」

ロボ「イイジャナイカ、チョクセツイモウトヲキヅツケテナイシ」

ネクロ「僕は君達を殺そうとしたんだぞ」

ロボ「コチラハジッサイコロサレカケタゾー」

ネクロ「…ギガゾンビのことは?」

ロボ「モウイイ、アレガアイツノエランダミチダ」

ネクロ「そうか…やさしいんだな、勇者一同は」

ロボ「トイウカヒドイメニアイスギテカンカクガマヒシテルンジャナイ、カーー?」

ネクロ「知らないよ」

ロボ「シカシ、ソトガサワガシイナ…ナニガオコッテイルノダ?」

ネクロ「何だろうね」

市長「………」

ロボ「オオ、オトウサン…ソトハドウナッテイルノダ?」

市長「…」ポチ

ロボ「アレ?ドウシタコトダ、まだ細かい修理が」

市長「…逃げろ…我…息子よ」ズリズリズリ…ボトン

ネクロ「………え?体が、真っ二つに」

ロボ「!!!!!!!オトウサン?ナンデダ?オトウサン!!」

魔王兄?「ケェェヒヒヒヒヒヒヒ!!」ドガン

ロボ「マオウ!!キサマカ!?キサマガ、オトウサン…ウオオオオオ!!」

ネクロ「まて!!何か怪しいぞ…」

魔王兄?1「キェェェヒッヒィ!」

魔王兄?2「キエェェヒヒィ!!」ドカン

魔王兄?3「キエェェェェェ!!!」ドガン!!

ネクロ「なんだ、この数は!?」

ロボ「ウオオオオ!!」ガション

ドガーン!!

ネクロ「…くぅ…う!!!倒したのか?」

ロボ「……ナ!?」

魔王コピー1「キエェェェェ!!」ズバ

住民「ギャアアアア!」ブシャァ

魔王コピー2「イェェア!!」ザン!

住民「うああああ!!」

ネクロ「魔王が…増殖?」

ドラゴンの里

龍「ク…体が再生したのに……なんだこの娘は!?」

女の子「龍は好みじゃないわ…けど、貴方の持つウェディングドレスはこの世で最も美しい…村を破壊するついでにもらっていくわよ」

龍「させるか!!破壊光線」カッ!!

女の子「破壊光線…自分の胃液を高速で出す汚い技…」ス…

龍「指を立ててどうする!?」

女の子「胃液だって、凍るのよ…分子停止」

龍「!?が!!凍る!!破壊光線が!!凍る…体が…こお……」

女の子「他愛もないわ…後は大地を凍らせるだけだわ」

王宮にて

兄「…祠の村の方から煙が出ているな…何があったのだろうか?」

使者「」ボソボソ

王「何と…魔王が……」

妹「どうかしましたか?王様」

王「…いや、なんでもないぞ、今日は休んでいきなさい」

戦士「ほんとにですか…?て、あれ、兄は?」

妹「どこ行っちゃったんだろう?」

王宮の下

兄「行け!!突き抜けろ!」

ヒヒーン!!パカラパカラ!

1時間後

兄「祠の町が……燃えている」

ロボ「……アニ」

兄「ロボ、これはどういうことだ!?」

ネクロ「これ以上来てはだめだ!」

兄「大丈夫だ、魔獣程度など」

ズズン!!

巨大魔王コピー「ウオオオオオ」

兄「!?な…何だあれは?」

ネクロ「ロボ…諦めろ…ここは、もう」

ロボ「…ウワァアアああああ………」

兄「……」

戦士「妹ちゃーん、次は何して遊ぶ?」

妹「ううう、チェス上手いですね…戦士さん」

戦士「しかしもう夜なのに兄はどこに行ったんだろう?」

妹「おなかもすいてきたなぁ…」

戦士「…私達だけで食べにいこっか?」

妹「さんせー!行こう行こう!」

街中

戦士「何食う?」

妹「うーん、久々にお肉でも食べましょうか?」

戦士「良いのか?」

妹「うん、戦士さん肉が好きなのはわかっていますし」

戦士「それじゃあ、遠慮無しで、ステーキ食おうぜ」

妹「はい!」

戦士「…なんか今夜は寒いな」

妹「そうですね…肌寒いですね」


女の子「ふふ、みぃつけた、私の可愛い妹ちゃん」

妹「ッ!?」

戦士「どうした妹?」

妹「戦士さん!上!」

戦士「何~?て……!」

女の子「龍、凍結の息」

龍「…フー!!!」ビュオオオオオオ!!

民間人1「うわああ!!」

民間人2「ひぃぃぃ!」

妹「きゃあ!!」

戦士「民間人まで巻き添えか!?」

女の子「氷柱の鎖…!」ヒュ!

妹「わっきゃぁあああああ!!?」グサ!!

戦士「妹!!く……」ビュオオオオオ

女の子「ふふ、もう逃げ場は無いわよ…ワームホール」

ブオン!!

妹「ク……うう」

女の子「その苦痛にゆがんだ顔も大好きよ…また糸で遊んであげようかしら?」

妹「誰が……!?何…するの?」

女の子「…ここ、みんなに見られながら、私に犯されてみない?」

妹「い…や…!?」

女の子「冗談よ…私の部屋で、たっぷりと可愛がってあげるから」

妹「いや…いや」

女の子「貴方がストレートだということもわかるわ、だから、お兄様も参加させてあげる」

妹「!?」

女の子「大丈夫…、あの人が貴方の手足を切ってダルマにしても、魔王の力で貴方を魔人としてよみがえらせてあげるわ!」

妹「」ガチガチガチ…

女の子「それじゃぁ…いらっしゃい」

妹「いやぁ…いやああああ!」

兄「……なんだと…」

龍「ガギャアアアア!!」

ネクロ「兄(アニ)さん!ここは僕達に任せて」

ロボ「…コロス!コロス!コロス!!」ガション

兄「ああ!(クソ!こうなるとは!!無事でいてくれ、妹、戦士)」

彼が走り、数分後、氷像に変えられた戦士を見つけた

兄「戦士!!クソ!!ディフロスト!」

バキン!!

戦士「ガハ!!しまった!!妹!!」

兄「戦士!これはどういうこと何だ!?」

戦士「!!まだワームホールがある…兄!ワームホールがしまる前に!」

兄「くそ!!説明する暇も無いか!」

戦士「早く!しまっちゃう」バッ

兄「知っている!」バッ

ちなみに安価は半角な
「>>」じゃなくて「>>」

>>171
ありがとうございまーす…終わらせてやる、今日で!

>>172 数字も半角だよ?

魔王妹の部屋

女の子「ふふ、楽しみだわ」

妹「いや………は!!おにぃ!戦士さん!」

兄「…妹!」

女の子「…あれ?帰ってくるのが早いわね、今私もついたばかりなのに」

戦士「いい加減にしろ!レズ魔王!妹を帰せ!」

女の子「馬鹿言わないで、私はレズじゃないわ……ただ一目ぼれしちゃったのが妹ちゃんだっただけ♥。あんたには気すらないわ」

兄「黙れ!妹は返してもらう…そして今度こそ死んでもらう」

>>173 ありがとざいまーす………2chは初めてなもんで

女の子「…うふふ…できるかしら?おにぃ様…「

魔王兄「」ッヌー

兄「…!!(俺の影から!?)」

妹「おにぃ!!」

魔王兄「ヒャッハー!!」ブン!

戦士「やらせるか!!」ガキン!!

魔王兄「やるねぇぇぇ!!!」ズバン!!

戦士「ぐ!!兄!!」

兄「ボマー」カッ

魔王兄「キィヒヒヒヒヒ!チャージが必要か!?ボマー!!」カッ

戦士「!?うわああ!!」ドガーン!!

魔王兄「キカネェェ!!」ドガーン!!ブン!

兄「は!?」

魔王兄「ボマー!!」カッ!

兄「ぐあああああ!!」

妹「おにぃ!!」

女の子「…他愛も無いものだわね…竜巻吹雪」ビュー!!

兄「!!」

戦士「チャージを続けろ!!ぐうああああ!!」タッ、ビュー!!

戦士「」ガチ…ガチ!!カキーン!!

兄「ディフロスト!インフェルノ!」バキン、ゴォォォォ!!

魔王兄「キャッハー!!その技もらったー!魔王の剣!!」

魔王剣「…」ブォン!

魔王兄「ギャアアアア!!!」

兄「馬鹿め、自分からあたりにいった!」

戦士「とどめは私がさす!!」

女の子「ふふおばかさん」

戦士「でやぁあああああ!!」

魔王兄「インフェルノ!!」

戦士「バーカそれは止まらないとはつ…どう……でき…な」

ゴオオオオ!!!


妹「戦士さん!」

兄「戦士!!」

戦士「あ……ああ」バタ

兄「せんしぃぃぃっぃ!!」ダダダダダ!!

魔王兄「無駄だぜインフェルノ!竜巻吹雪ィ!!」

兄「ぐおおおあ!!」

妹「おにぃ!!」

女の子「見える?貴方の希望が、凍り付いて、燃え上がっていくわ」ズボ

妹「あ…くぅ!!(氷柱の鎖が取れた…二人を助けないと!)」

女の子「ふふふ…分子停止」カッ

妹「!!ああああ!!あぐぅ!!」ガチガチガチ!!バタン!

女の子「足だけ、凍らせたけど…良いでしょ?血が止まる感触、足がしびれて動けなくなるなんともいえない感触」

兄「妹!!」

魔王兄「おまえの相手はおれだぜぇぇぇ!!ひゃっはぁぁ!!」シャキーン!

女の子「…!!兄!後ろ!」

戦士「ううう!!ぐおおおおあッ!!!」ブン

魔王「…!?おっとあぶねぇ!!オイ、レズ!凍らせてやれ!」

女の子「ああん、おにぃさま…冷たい…けど良いですわぁ…竜巻吹雪」

戦士「う…うわあああああ!!」

兄「戦士!」

妹「戦士さん!!」

魔王兄「俺の必殺技を受けやがれ!兄ィ!!」ブワッサ!

兄「クソ!!」

妹「おにぃ!!

女の子「ふふふ…おにぃさまの勝ちね」

魔王「竜巻吹雪ィ…切りィィィ!!!」グルングルングルン


兄「く…そぉ!!」

妹「おにぃぃぃぃぃ!」

「」ダッ

グルングルングルン!ザン!!

妹「!!」

兄「……!」

女の子「……?」

魔王兄「」

戦士「ッ……」ボト

妹「ああ…あああ!」

兄「戦士…せんしぃぃぃ!!」

戦士の体は真っ二つ、上と下が切り離されてしまった

魔王兄「クズ女ぁぁああ!!!じゃましやがってぇぇ!」

女の子「おにぃさま!?落ち着いて、またやれば良いじゃないの」

魔王兄「おお、そうだな、けど、クズ女が…俺の邪魔をするだけして最後は苦しまないで死にやがッた」

兄「そんな……なぜだ…なぜ?」

女の子「ホント、やくたたずだわね…ねぇ妹?」ダキ

妹「なんで…なんで殺したの!?何で……うう!!」

女の子「なくこと無いわよ、妹」レロ

女の子「あの人は…最初から最後まで役に立たない」レロ

女の子「クズだったのだから…」レロ

妹「!!!!………」

女の子「口をあけて妹…顔と涙だけじゃ……物足りないわ」

妹「……」パカ

女の子「あれ?いつになく素直だわね…それじゃぁ、舌入れるわよ」レロ…

妹「…」ガチン

女の子「……(そんなことだろうと……思ったわ…けどファーストキスはいただいたわ)」

妹「……」ギリギリ

女の子「ッ!!」

妹「!!……!!」ギリギリギリギリ……ぶちん

女の子「!!…(舌が噛み千切られた、けどうれしいわ、これで私の体の一部が妹ちゃんに入った)

妹「…うわぁあああああああ!!」

ああやばねむい…、朝かまた昼に終わらせる…

妹「…勇者の…剣!!」ピカー!

魔王兄「…そんなものでどうするつもりだぁ?妹はオマエの背中だぞ?刺せるわけが…」

妹「ッ!」ザク

女の子「!?」

兄「妹!!」

妹「ハァ……ハァ…りゃ!!」ザシュ

女の子「あああああ!」

魔王兄「妹!!クソォ!!」ブオン!

兄「…プロミネンス!!」カッ!

魔王兄「な!?手が…」ドガーン!!

兄(戦士!力を貸してくれ…!!)ダダダダ、シャリン!ダダダダ

魔王兄「クソ!こうなれば片手ででも!」

wktk

魔王兄「一撃目ぇ!!」ザン!!

兄「効くものか!!」ガキン!ピシィ!

魔王兄「その剣も限界だなぁ!!二撃目!三撃、四撃、五、六、七、八!!」

ガキン!ガキン!ガキン!ガキン!ガキン!ガキン!ガキン!

魔王兄「九撃目ぇ!!」ブオン

ガキン、ピシィ、バリン!!

兄「……!!」

魔王兄「これでさいごだぁ!!十撃目ぇ!!!」

兄「プロミネンス!」カッ

ドガーン!!

魔王兄「!?!?こんなもんじゃ!俺は倒せねぇ」

兄「ボマー!ボマー!ボマー!ボマー!!」カッカッカッカッ

魔王兄「!?(残った右手に…集中攻撃?)」

兄「最後だ!!戦士の痛み、受け取れ!!」ブン!!

魔王兄「ヤメロ!これ以上右手は!!」

ザン……ボト……

魔王兄「………クソ野郎ぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

兄「その剣!いただく!」シャキン!

魔王兄「な!?魔王の剣を!?」ザン!!

兄「……これが…戦士の味わった痛みだ」

魔王兄「が……クソ…クソガァああああ!!」バサ!!

女の子「兄…助けて……兄…」

魔王兄「あったりまえだぁ!」バサバサ、ガシィ

妹「く…に…げ……るな…」

兄「妹!!」ダッ

妹「大丈夫…この伝説の剣は…すう…ふう…回復能力があるから…ネクロ君はこれで村の皆をゾンビに見えなくしてたんだ…それより…戦士さんは?戦士さんはこの剣なら…」

兄「……もう、手遅れだ」ガク

妹「そんなはず無い!!この剣なら!この剣があれば」

兄「無理だ…彼女の魂は」

妹「何で…何でこんなことに…?私たちは…なんで」

兄「……妹、あいつらを叩きのめすぞ」

妹「うん、絶対に許さない」

兄「俺たちは勇者だ…一匹と残らず、魔獣どもを殺すんだ」

妹「うん、行こう、魔王は部屋の外に出たよ」

王国にて

戦士長「打て!打て!!この城に近づかせるな、この城には王国の人間20万人が非難されている!」

ドドドドドドドドドン

龍「ギュアアアアアアン!!」

ロボ「クソ!ミサイルトトカハナイノカ!?」ビー!!

ネクロ「……来るぞ!!」

龍「ギャイイイン!」ビューーー!

戦士長「全員盾を構えろ!凍りつくされるぞ!」

兵士「うわあああ!!体が…こお…」カキ……カキ

魔法使い「ディフロスト!」バキン

兵士「!!すまない、油断した」

魔法使い「お安い御用よ!それより、ちゃんと守りなさい、次のボマーまで時間がかかるんだから!」

ロボ「アニハスゴイマホウツカイダッタンダ、ナー…」

戦士長「兄か…あいつは本当に凄かったな…ここにいる魔法使い全員アイツの生徒だ」

ネクロ「…人間の使える魔法、あの人は使えるんだね」

ロボ「マルデアニガ、ニンゲンジャナイヨウナクチブリダ、ナー……ヨセヨ」

ネクロ「…どうだかね」

魔城にて……

兄「……さすがにそう簡単ではないか」

妹「嘘…でしょ?」

彼らが足を踏み入れたところは巨大なホール
そこには埋め尽くされるような数の魔王コピーが湧いていた

巨大な物から小さなものまで、しかし、武器を持っていないことからすると、こいつらは単なる魔王の影だ

兄は強い呼吸をして、唱えた

兄「インフェルノ」ブォン

ドガァーーーーン!!

メラメラメラメラ

兄「……この剣…すばらしぃな」

妹「私も戦う、私だって…勇者なんだから」ピカー

兄「紋章が……そうか完全な覚醒を果たしたのか」

妹「うん、これでおにぃみたいに戦える…私は魔法が使えないけど、ずっと回復状態で戦えるから」

兄「しかし体に傷をつけるな、おまえだって女だ」

妹「心配しなくて良いよ…私も足だけは速いから……来るよ」

魔王コピー達『キィヒッヒッヒッ!!』



ネクロ「ハァ!!ここにまで魔王コピーが出るなんて…ハァ!!」ズバ!ズババ!!

ロボ「オレニマカセロ!オトウサンノカタキ、トル!!」ビー!!

戦士長「攻撃の手を緩めるな!!影みたいなやつは戦士とあの二人に任せて、兵士は魔法使いの防御!砲撃士はできるだけ無駄玉が無い様に戦え!!」

龍「グオオオオオ!!」スゥゥゥ!

戦士長「防御だ!!全員退避!」

龍「ゴオオオオ!!」ビューーーー!!

ロボ「ク!!コレデハキリガナイ…リュウヲシトメナクテハ…」

ネクロ「だけどあのドラゴンの皮膚は何も通さないよ!」

ロボ「………ソウダ…オモイダシタ!」

戦士長「どうした!?」

ロボ「リュウハウチガワカラノコウゲキニヨワイ!ナントカクチヲアケサセテ、オレガハイッテ、ナカカラコロス!」

戦士長「何だそのむちゃくちゃな作戦!?しかし悪くないな!、協力する!」

ロボ「ヨシ!」

戦士長「砲撃士!誰でも良い、このロボを装填しろ!」

砲撃士「はぁ!?」

戦士長「口あけたときに。ドラゴンの中に放り込むんだよ!大丈夫だ、凍ってもディフロストがある」

砲撃士「そんなむちゃくちゃな…」

ロボ「オイハヤクシロ!マタクルゾ」カポン

龍「」スゥゥゥゥ

戦士長「延引退避だ!頑張れ!砲撃士!」

砲撃士「えええええ!?」

龍「ゴオオオ!!」ビュゥゥゥゥゥ!!

砲撃士「うわあああ!!」カチ

ドン!!

ロボ「ウオオオオオオオ!!」

龍「ホォォォォォ……ゴックン…?」

ロボ「…ヨシ…フルバースト!!!」

ネクロ「龍の動きが止まった!」

砲撃士「寒い……」

戦士長「やったか!?」

ドゴン…

龍「?」

パァァァン!!

戦士長「よっしゃ成功!!」

龍「うおおおおおお!?!?」

ネクロ「頭がまだ生きている!?何なんだこいつは!?」

魔法使い「取り合えず攻撃しないと」

龍「何がおこっているのじゃー!?!?」

ロボ「マテー!!」ズドン!

戦士長「なんだ!?しゃべったぞこの龍!?」

ロボ「モウダイジョウブダ!ソイツハモウ、タダノリュウ、シャベレルナマクビ、ダー!」

龍「いったい何がおこっている!また洗脳されたのか!?我が」

戦士長「コイツどうする?」

ネクロ「ロボは大丈夫だといってるし…とりあえず、安全な場所に送ってあげようよ」

砲撃士「だれかディフロストしてくれ!」

戦士長「これで、でかいのは終わりか…」

ズズン…

戦士長「ん?何だこれは」

巨大魔王コピー1「」ヌッ…

巨大魔王コピー2「」ゴゴゴゴゴ

魔王コピー複数『キッヒヒヒヒヒヒ』ワラワラ

ロボ「クソ…マダイルノカ」

ネクロ「けど倒せない数じゃない…ロボ…君の親友に合わせてあげるよ」パチン

ロボ「ナニヲイッテイルンダ?タタカイニシュウチュウ……!?」ゴゴゴゴゴゴゴ

戦士長「今度は何だ!?地面が…」

ピシィ、バキン!!

テラゾンビ「…ハッハッハッ!フッカツダァーー!!」

戦士長「新たな敵!?クセェ!!でけぇ!?」

ネクロ「いや、僕の友達だよ」

テラゾンビ「マタアッタナァ!ロボ!コンカイハミカタダァ」

ロボ「オマエ……シンダンジャ…」

テラゾンビ「モトカラシンデルダロ?」

ロボ「ソウダッタ、ナー」

魔法使い「戦士長!!」

戦士長「化け物と身をあわせて戦うか…面白い!良いじゃねぇか!」

兵士(ついにイカレタか)

戦士長「行くぞテメェら!魔王どもを殺すぞ!!」

一同『オー!!!』

魔城

兄「これで最後だぞ」ズバ

巨大魔王コピー「グ…おおお」

妹「走ってもぜんぜん疲れない…凄いよこの剣」

兄「止めを刺しに行こう、あの二人に」

妹「うん」

カツンカツンカツンカツン

女の子「」シュゥゥゥ

魔王兄「…よし、舌と、腹を修復したぞ」

女の子「兄…ありがとう」

魔王兄「おにぃさまと呼べ、レズ。しかしもう魔獣は作れない…俺の影が全部殺された」

女の子「大丈夫…あに…おにぃ様と合体すれば最強の魔獣に…」

魔王兄「お前を巻き込むものか、オマエは人間だ、あいつらの世界で生きれる…だが俺は違うここで勝つ」

女の子「……おにぃ様、私は、貴方と一身胴体…大丈夫…きっとどうにかなる」

魔王兄「そう上手くいくものか…」

女の子「大丈夫…いく…から……合体して、兄」

魔王兄「…妹」

兄「……何だあれは」

魔王?「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

妹「すごい…オーラ」

兄「気をつけろ…只者じゃない!」

魔王?「氷月ノ空」カッ

兄「!!プロミネンス、プロミネンス!」カッ、ブオン

ビュオオオオオオ!!ズドンドカン!!

妹「!?プロミネンス二回分の攻撃!?」

兄「クソ、剣の力でも無理か!妹、チャージを始めるから頼む、二回分のドラゴンストームで蹴散らせてやる」

妹「任せて!」ダダダダダ!

魔王「…分子停止」カッ

妹「!!うわ!く!!」バタン

兄「妹の足をピンポイントに!?」

魔王?「氷河ノ槍」カチカチカチ…

兄「妹!!」

妹「落ち着いて!おにぃはチャージを続け…」

ザク!

兄「い…妹!!」

妹「く…回復能力があれば…」

兄「くそ…ディフロスト!」カッ

妹「う!」バキン

兄「そいつの魔法で氷つけられたら…いくら回復能力をもっていても、無駄だぞ!」

妹「そ…そっか」

兄「よけろ!妹!!」

魔王?「氷河石落シ」

兄「プロミネンス!」ブオン

ドガン!!

妹「やった!氷河石を!」

魔王「竜巻吹雪…」カッ、ビュオオオオオオ

兄「インフェルノ!」カッ

ゴオオオ!!ビュウウ!!

魔王「」ダッ

兄「こっちに来た!?」

妹「させない!ハッ!」ダダダ!ズバ!!

魔王「氷河石落シ…」ゴゴゴゴゴ

妹「切った感触が無い!」

兄「魔法は俺にまかせろ!プロミネンス……!?出ない!!」

ドガン!

妹「うわあああああ!!」

兄「うああああ!」

妹「く…う…おにぃ、どうしたの?」

兄「チャージが切れた…またしばらく魔法は使えない、いったん逃げるぞ!!」

ダダダダダ……

魔王「……」ダダダダダ

魔王「…」キョロ、キョロ…ダダダ

兄「…巻いたか…」

妹「…おにぃ、攻撃が通らない…魔法も聞かない」

兄「そうか、ならば…ちょっとだけでも刺さることができた妹の剣で」

妹「けど…傷はつけれないんだ血が出ないんだ」

兄「…ナルホドな……」

妹「勇者の剣と、魔法の剣で…一緒に貫いてみるってのはどう?」

兄「!良い作戦だ妹、あいつらはどこを切っても、生きたままだった…もしかしたら心臓を貫けば!」

妹「うん…これで、勝てるよね?」

兄「ああ……」

妹「二人で、王様の城に帰れるよね?」

兄「ああ……」

妹「絶対…無事でいようね?」

兄「……ああ」

妹「そして…戦士さんを生き返らせる方法を探そうね…」

兄「……」

妹「おにぃを救うことができたんだから、別のところもあるはずだよ」

兄「…ああ、そうだな…倒そう、魔王を」

魔王「」ゴゴゴゴゴ

妹「見つかった!?」

兄「怯むな!妹は後ろに回れ!俺が前を取る!」

魔王「分子停止…」カッ

兄「ディフロスト!」カチカチカチ…カッ!

バキン!

兄「いまだ!」シュ!

魔王「」ドス!

妹「うおおお!」シュ!

魔王「…氷月ノ空…」カッ…!

兄「しまっ!」カチカチカチ

妹「そんな!!」カチカチ…

ガキン!

兄(しまった……)カチンコチン…

妹「あ……くあ…」

兄(妹は体半分か)

妹「お…に………ぃ」

魔王「……」

妹「でぃ…ディフロスト」バキン!!

兄(妹!!魔法が使えるのか…)

妹「はぁはぁ!おにぃ!」

兄(俺のことは良い…剣は構えてある!戦うんだ!妹!)

妹「!!魔王!こっちだよ!」

魔王「」ゴゴゴゴゴゴ

妹(攻撃は通らない…何とか兄の剣にまで押し倒して)

魔王「分子停止!」

妹「また足を……!!痛いけど走ってやる!」ダダダダダ

魔王「竜巻吹雪」カッ、ビュオオオオオ!

妹「く!!」

妹(やっぱり難しい!なにか…方法無いかな?………!あ、そうだ!!魔王が“氷月ノ空”を出した後…少しだけだけど隙ができた!)

魔王「…氷河ノ槍」カチ……カチカチ

妹(我慢するんだ…攻撃を受けても剣の力で感触が薄い)

兄「……」

妹(あたしのディフロストじゃおにぃの氷を完全に溶かせない)

妹「うおおおおお!!」

ザク!カキ……カキ

妹(使え…!アレを使え!)カチ……カチ

魔王「……氷月ノ空」

妹「やったこれで!!…あ」

妹(よける方法…どうしよう)

ガキン!!

妹「ディ…ふろすと……」

妹「」カチンコチン

魔王「………グオオオオオオ!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ

兄「…ディフロスト」

バキン!

魔王「!?」クル!

妹「く…!うおおお!!」シュ!

魔王「!!!」ザク!

兄「ハァ!」シュ!!

魔王「ぐおおおおあああああ!!」

妹「やった!?」

兄「プロミネンス!!プロミネンス!!」カッ、ブオン

ドドガーン!!

魔王「ぐおおおお!!!」

兄「ボマー!ボマー!ボマー!!ボマー!ボマー!ボマー、ボマー、ボマー…ボマー……ボ…マー」ビカァアアアア!!

チュドドドドドドドドドドドガァァァン

妹「…ッ!!!!…終わった…の?」

兄「………いや、まだだ…」

妹「え!?どこに!?まだあの魔王が」

兄「いや、あいつは跡形も無く消滅した…」

妹「…なんだ、びっくりさせないでよ」

兄「まだ魔王は残っている」

妹「な!?悪霊になって?」

兄「いや…お前の目の前にいる、俺が最後の魔王だ」

妹「……!冗談…だよね?」

兄「…オマエは知らないだろう…魔王がどう生まれるかは」

妹「……」

兄「勇者が敗れるとき、この世の呪いでその子孫が魔王となり、最強の魔術師となる」

妹「けど!」

兄「最後まで聞け、俺が“兄”でいられる時間はもう少ない」

妹「……」ウルウル

兄「そして勇者は負けた…俺は魔王となったが…魔王はまだいたため、俺は変化を遂げることは無かった」

兄「だが、魔王を倒すのには、勇者が必要だ…だから俺はおまえを作ったのだ…娘よ」

妹「私が…おにぃの娘?」

兄「ああ…俺は一応勇者だ、まだ勇者を残す事はできた…引き換えに…妻を亡くしたがな」

妹「そんな話!王様から聞いてない!」

兄「俺が言うなといった」

妹「嘘だ!」

兄「本当だ」

妹「冗談はやめて早く帰ろうよ!」

兄「俺の腕と足を見ろ」

彼の足と手は、少しづつ魔獣になっていた

妹「っ!?違う!!違う!!おにぃは!おにぃは」

兄「ならば俺に殺されるか!?」

妹「う……うううう!」ポタ…ポタ

兄「…時間が少ないのだ…妹…もう手が」

妹「いやだ…いやだよう…」

兄「く…妹!!」

ザク……

兄「!!…クソ…クッソォォォォォ!!」

妹「」ドクドクドク……

兄「だから…殺せといったのに」

妹「…が…がは!!」

兄(!!生きていたクソ…体の制御が利かない!)

妹「あは…よかった…まだおにぃのままだ」

兄「…逃げろ、妹」

妹「もう無理だよ…だけど安心して…私が剣を持ってる限り…死ぬことは無いから」

兄「…痛くは無いのか」

妹「……もう、痛みとか…わからなくなっちゃったんだ」

兄「なんだと…」

妹「ちょっと前まではまだ感じてたけど……二回目凍らされちゃったとき、頭の何かがはじけて…わからなくなっちゃった」

兄「…お願いだ、本当に殺される前に」

妹「いや……いやいや!!」ポロポロ

兄「わがままを言わないでくれ、俺も辛いんだ…俺はおまえをきづつけたくない」

妹「…おにぃと一緒なら!バラバラに引き裂かれながらでも一緒にいてやる」

兄「妹……」

妹「あたし…は…おにぃが、ううん…お父さんがが…」


妹「大好きだから…」

兄「………」

兄「ワームホール」

ブオン

妹「!?」

兄「勇者よ…貴様は俺を倒すにはまだ未熟、殺す価値も無い」

妹「おにぃ……」

兄「みなが幸せに暮らせる最後があるのならば、それに向かって走れ…」

妹「おとうさん!!!」

兄「そして…また、一緒に暮そうな」

妹「おとうさぁあああああ……!!」

兄「強引解除………またな…妹、いや娘よ」

ロボ「ハァハァ…オワッタノカ?」

テラゾンビ「アア…ソウミタイダナ」

ネクロ「まて!また王国の入り口から、誰かきたぞ!」

兵士長「ん?ありゃ人間じゃねーのか?」

ロボ「オレガミテクルヨ……」タッタッタッ……

妹「……」

ロボ「オオ!イモウトデハナイカ!ケドアレ?アニト…センシハ?」

妹「ロボ……ロボ!!ロボ!!」ガシ

ロボ「ナ……ソウカ…フタリハ…」

妹「うああああ!!うわああああああ!!」ポロポロポロ……

ネクロ「おわった…のか全部…」

戦士長「良いことよ、王様に伝えにいッて来るぜ」

妹「うわあああ!!あああ……」

王様「そうか…兄は魔王となったか」

ロボ「アニ…オレタチカラ、カクシテイタンダナ」

妹「はい……」

王様「勇者よ…今まで隠していてすまなかった」

妹「…良いんです…もう…今はおにぃを助ける方法と…戦士さんを救いたいだけなんです」

ネクロ「……」

王様「立派になった物だな…今日はもう疲れたであろう…食事を取り、休むのじゃ」

妹「…はい」

夜にて……

妹「…おにぃ……おにぃ」

ロボ「オーイ、オキテイルノカ?」

妹「…ロボ?」

ロボ「ダイジョウブダ、マタタビヲシテ、ミンナヲイキカエラセルンダ」

妹「…ロボは…悲しくないの?戦士さんがその…死んだのに…」

ロボ「……アア、ザンネンダガ、カナシメナイ…オレモニンゲンミタイニ、チチオヤガシンダラ…オコッテミヨウトシタガ…ムリダッタ」

妹「…なんで?」

ロボ「オレニハ、カンジョウヲギタイスルコトシカデキナイ…」

妹「…私が死んだら…悲しむ?」

ロボ「アア…ジブンノぷろぐらむヲカエテデモカナシンデヤル」

妹「ロボ……おにぃは…お父さんは戻るのかな?いつものやさしいお父さんに」

ロボ「アア…絶対にな…」

妹「…ならここで、泣いてる暇なんて無いね、よいしょっと!」

ロボ「モウデルノカ?」

妹「もちろん!このままじゃおにぃがかわいそうだよ!」

ロボ「オマエ…ソウダナ、クチヨリテヲウゴカセダ、ナー!」

ネクロ「こざかしいなーもー…夜中なのにどうしたんだ…て…妹ちゃん?」

テラゾンビ(子供bモード)「どしたどしたー?て、何準備してんの?」

妹「眠気が覚めた!もう行くよ!」

ロボ「バシャノヨウイハデキタゾ!」

ネクロ「こんな夜中にぃ!?」

テラゾンビ「おー!面白そうだな!オレもついていって良いか!?」

ロボ「モチロンダ!」

テラゾンビ「ひゃっホォォォォォ!」

ネクロ「待て待て待て!」

妹「どうしたの?ネクロ君?」

ネクロ「何で君は……兄さんの魔王化や戦士さんの最後を迎えたのに…なんでそう元気なんだ?」

妹「?だって、昔話ではいつもこういう終わり方…皆幸せに暮らして、めでたしめでたしって」

ネクロ「……現実は昔話みたいに魔法や神場で死んだ人間を再生できない」

妹「それでも私たちの世界には可能性がある…だから良いんじゃない?」

ネクロ「可能性…」

妹「私たちはその昔話の世界を全部知っちゃったずるい子、けど、現実はそうさせてくれない、いろんな可能性があるから楽しいの」

ネクロ「…そっか」

タッタッタッタッ!

テラゾンビ「オイおまえら!ロボが早く馬車乗れってさ!」

ネクロ「え?」

テラゾンビ「早く!兵士どもに見つかるだろ!俺は行くぞ!」タタタタタタタ

妹「うん、今行く!……ネクロ君は?」

ネクロ「……僕も…ずるい子なんだな、この世界を知ったかぶりして…後は魔王になった兄さんを殺そうとする」

妹「絶対だめだよ、おにぃと約束したんだから皆で幸せに暮らそうって!」

ネクロ「うん、きっとできるよ、これからよろしく妹ちゃん」

妹「うん、ネクロ君、絶対“めでたし、めでたし”にしようね!」

テラゾンビ『早く来いって!』

馬車

ロボ「ヨシ、ミンナノッタナ!ジャアシュッパツ!」

同一『おー!!』

私たちのハッピーエンドは…まだ遠いけど
きっと絶対まっている

おにぃもまってる、ハッピーエンドを
だから頑張るんだ…戦うんだ!皆で

きっと、ハッピーエンドまで先が長いかもしれないけど…
私は絶対にやる、何十年かかっても、何百年でも

絶対おにぃを助けて…

ハッピーエンドにしてやるんだ!

十年後

魔王「………ほう、オレの四天王を破る奴がいたとはな」

勇者「ふふ、四天王は戦士さん、ペタゾンビ、ネクロマンサー、ロボに任せたよ」

魔王「ナルホドな…さて、貴様はオレを殺すか?」

勇者「そんなわけ無いだろ?私はあんたを救いにきたんだよ」

魔王「そうか…長かった…数十年精神をままにしていたが、これで楽になるのだな」

勇者「今までよく耐えてくれたな!ここであんたを救ってあげる!」

魔王、兄「妹、ついに来たな!」

勇者、妹「うん!行くよ!おにぃ!」




happy end

やっとかき終えましたー!
三日借りまして、このクオリティですが…まとめサイトとかに乗ってくれたらうれしいです
それではものすごくねむいので…おやすみ……

乙!(^ω^)

文章的にちょっと難があったけど面白かったよ

たいそう乙である



乙乙

乙ですた(`・ω・´)ゞ

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