ゾフィー「最近兄弟たちが冷めた目で私を見てくる」 (36)

ゾフィー「何故だ……」

ゾフィー「私はウルトラ兄弟の長男であり、そして宇宙警備隊の隊長でもあるのだぞ」

ゾフィー「そんな無敵のゾフィー兄さんが何故……」

ゾフィー「ええい、悩んでいても仕方がない!!」

ゾフィー「こう言う時は、行動あるのみだ!!」

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メビウス「…………」

ゾフィー「おほん。メビウス、何をしているんだ?」

メビウス「わっ!? ……あ、ゾフィー隊長」

ゾフィー「ははは。すまないね。驚かせてしまったようだ」

メビウス「いえ、そんなことは無いですよ」

ゾフィー「そうかそうか。それで、一体何をやっていたんだね?」

メビウス「えっと……兄さんたちが今まで地球で戦いの映像を見ているんです」

ゾフィー「ほう……」

ゾフィー「それで、何か吸収することはあったのかな?」

メビウス「ええ、兄さんたちが苦労して倒した怪獣たちはやっぱり僕自身が戦っても強敵だったと感じるものばかりでした」

メビウス「ですから、ボクはその怪獣を簡単に倒せるよう、対策を練っていかなければと」

ゾフィー「中々、いい心掛けだ」

メビウス「さて、次はタロウ兄さんと火山怪鳥バードンとの戦いを」

ゾフィー「ちょっと待ってくれ、メビウスくん!!」

そりゃゾフィー兄さんはミスターファイヤーヘッドだの、捏造技術はNo.1だの言われている人ですから…

メビウス「わわっ。どうしたんですか、ゾフィー兄さん」

ゾフィー「メ、メビウス……。その戦いは別に見なくてもいいと思うんだけど……」

メビウス「いいえ。ボクが戦ったときは、明らかに何がが違っていました。やはりタロウ兄さんがどのように勝利したかを見ておかないと」リモコンポチー

ゾフィー「あ、ちょ、まっ!!」

バードン「ンエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!」

メビウス「いつ見てもおぞましい姿だ……」

バードン「ンエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!」ムッシャムッシャ

メビウス「か、怪獣を食べている……しかもタロウ兄さんが苦戦していた……」

ゾフィー「あばばばば」

バードン「ンエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!」ザシュッザシュ!

タロウ「はぁん!あぁん!ンデッ…」

メビウス「タ、タロウ兄さん……」

タロウ「…………」

バードン「ンエエエエエエエエエエ」バサッバッサ

メビウス「…………」

タロウ「…………」

メビウス「圧倒的すぎる……」

ゾフィー「メ、メビウス……。バードンの実力は分かったんだ。このあたりでお終いに……」

メビウス「あれ?空から何かが……」

ゾフィー「うわあああああ!!」

ゾフィー「テッテレーテテテーテッテテーテーテーテ。ウーチューウニヘイワガー」

メビウス「ゾ、ゾフィー兄さん!?ゾフィー兄さんもバードンと戦っていたのか!!」

メビウス「あれ?でも兄さんたちにそれを聞いても今まで悲しい目で『それは誤解だ』って言われてきたんだけどな」

ゾフィー「そ、そうなんだよ。だ、だからこの辺で映像を止めて」

メビウス「あれ、タロウ兄さんを連れて帰って……行ったぞ」

ゾフィー(まずい……まずいぞ……。ZATの方たちがとりもちとかやってる間に映像を止めないと……)

メビウス「お、ゾフィー兄さんのキックが決まったぞ!!」

ゾフィー(カットかよおおおおお!!)

メビウス「飛び立とうとするバードンを食い止めたぞ」

メビウス「おお、池に突き落としたぞ」

メビウス「やっぱりゾフィー兄さんは格好良くて偉大だな」

ゾフィー「そ、そう思うかね!!」

メビウス「はい!もちろん!!」

ゾフィー「いやー、照れてしまうな」

ゾフィー「はっ!」

ゾフィー(いかん!このままだと、私の勇敢でカッコ良くて、イケメンで壮大でハンサムで屈強で強靭なイメージが!!)

メビウス「あれ……頭が燃えている?」

ゾフィー「わあああああああああああああああああああああああ!!」

メビウス「今度は逆に池に落とされた……」

バードン「ンエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!」ザシュザシュザシュザシュ

映像内のゾフィー「あああん!ンデ……」

メビウス「刺されて……倒れてしまった……。まだカラータイマーが鳴っていないのに……」

メビウス「あの……ゾフィー隊長」

ゾフィー「シクシク」プルプル

メビウス「あ、あの……隊長聞きたいことが……」

ゾフィー「メビウス……私は気分がすぐれない……部屋に戻るよ……」トボトボ

メビウス「ああ、隊長!隊長!」

誰か見てくれてるかな?

はよ

この>>1もなかなかやるじゃないか

ゾフィー「知られてしまった……。一番知られたくなかったことを……」

ゾフィー「エースキラー、ヒッポリト、タイラント辺りはまだ言い訳が効く……だが……」

ゾフィー「あの戦いは、自分から見ても……無様だったなあ……」

80「あれ、ゾフィー隊長じゃないですか」

ゾフィー「おお!!エ、80か!!」

ゾフィー「あれ、確か君は教師としてU-40に赴任していたはずでは……?」

80「昨日その期間が終わって帰って来たんですよ」

ゾフィー「そうか、ご苦労であったな……」

80「隊長、どうしたんですか?顔色が優れませんよ?」

ゾフィー「あ、ああ。少し嫌な夢を見てしまってな……」

80「そうですか……。しかし、ゾフィー隊長に何かあったら困りますよね」

ゾフィー「……どういうことだね?」

80「もし有事になった時、一番頼りになるのは隊長ですから、常にベストコンディションでいてもらわなければならないですからね」

ゾフィー「80……」

80「隊長……あれ?何で泣いていらっしゃるんですか!?」

ゾフィー「80……君は本当に……本当にいいやつだな……」

80「いえあの……その」

ゾフィー「うん!80君になら……」

???「あっ!80-!!」タタタタ

80「ん?……おおっ!!」ドサッ

???「フフフ」ギュー

80「ユ、ユリアン。いくら久々だからと言って、隊長の前でこんな……」

ユリアン「いいじゃない。百年ぶりに帰ってきてくれたんだから……」

80「まったく仕方がないな……。あれ?隊長?」

ゾフィー「80なんか…。80なんか……」

ゾフィー「大嫌いだ!!ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

80「あ、ちょっと隊長!?待ってくださいよ!!」

ゾフィー「畜生、畜生…。何だよ何だよ……」

ゾフィー「あれでは、隊長である私の方が惨めではないか……」

ゾフィー「ん?あれは……?」

レオ「ゼロ!最近の貴様はたるんでいる!一から鍛え直しが必要だ!」

ゼロ「な、何だよ。良いじゃねえか、最近は強敵をバサバサ倒しているんだしよ」

レオ「見ていると、仲間から授かった力を多用しているではないか!!」

ゼロ「そ、それが悪いことなのかよ!!」

レオ「仲間と力を合わせることを否定しているわけではない!!己の力を高めてこそ、仲間と力を合わせた時、本当の力が生まれるのだ!!」

ゼロ「あー、そうかよ……。じゃあ、いっちょ稽古でもつけてもらおうかな」

レオ「無論、そのつもりだ全力で来い、ゼロ!!」

ゼロ「おっしゃあああ!行くぜえええええええ!!」

チュドーン! ドカーン! レオニサアアアアアアアアアアアアン!!

ゾフィー「口こそ悪いが、レオにはああ言った、信頼関係抜群の弟子がいる」

ゾフィー「そもそも、彼には元々慕ってくれている弟、アストラもいる……」

ゾフィー「それに比べて……私は……」

ゾフィー「はああ……」

タロウ「ふう。メビウスも育ち、ゼロと言う戦力も台頭してきた」

タロウ「そろそろ、わたしも、一線から身を引く時かもな……」

ゾフィー「シクシク」メソメソ

タロウ「おや、あのやけに小さな背中は……ゾフィー兄さんか」

タロウ「やれやれ、最近落ち込んでばっかりだな……」

ゾフィー「シクシク」

タロウ「仕方ないな……」

ゾフィー「シクシク」

タロウ「どうしたんですか?ゾフィー兄さん」ポン

ゾフィー「タロウ?」

タロウ「はい、6番目の兄弟、タロウですよ」

ゾフィー「うおおおおおおおお!タロウ!!」

タロウ「に、兄さん。男同士抱き合うのはちょっと……」

ゾフィー「うよおおおおおおおおおお!!」

タロウ「ああ、もう……。はいはい。また何かされたんですか?」

ゾフィー「ぐずぐず……」

所で光の国には若い女性隊員を自分の“妹分”として可愛がってる隊長がいるらしい

タロウ「つまり、メビウスに黒歴史を掘り返されて、80に目の前でいちゃいちゃされて、レオとの差を感じたわけですか」

ゾフィー「うん……」

タロウ「まったく……毎度ながら簡単に落ち込みますね、ゾフィー兄さんも」

ゾフィー「メビウスだけには……バードン戦は見られたくなかった……」

タロウ「僕なんか、もっと恥ずかしい声上げて負けてるんですから……」

ゾフィー「そう言えば、タロウもバーベキュー、私が居ないのに勝手に始めていたことあったよね」

タロウ「あれは、セブン兄さんが早く食べたいって言っていたから……」

ゾフィー「セブンと私どっちが偉いと思ってるんだ」

タロウ「それは、兄さんですけど……。あの場はしょうがなかったです」

ゾフィー「そうか……」

タロウ「…………」

ゾフィー「…………」

タロウ(気まずいなあ……)

タロウ「と、兎に角ですよ!」

タロウ「一々些細なことで落ち込まないで下さい!」

タロウ「確かに、兄さんの地球での実績が低いことは否定できませんけど…」

ゾフィー「否定してくれよ……」

タロウ「そ、それでも、宇宙での実績は、他の兄弟とは比べ物にならないですし……その……」

タロウ「ぼ、僕だって、ゾフィー兄さんのこと尊敬してるんですから、そう簡単にネガティブにならないでくださいよ!!」

ゾフィー「……え!?」

タロウ「じゃあ、僕は……これで失礼します……」

ゾフィー「……タロウ……」

ゾフィー「やっぱり、タロウは昔から可愛いな」

ゾフィー「いっそのこと、タロウと生涯を共にしようかな……」

ゾフィー「なーんて、冗談、冗談」

エース「あれ、元気そうですね、ゾフィー兄さん」

ゾフィー「おや、エースか。何だね?」

エース「いえ、80がゾフィー兄さんが可笑しいって言っていたから、様子を見に来たんですよ」

エース「まったく、ゾフィー兄さんが可笑しいのは何時もの事なのになあ」ハハハッハ

ゾフィー「ほ、本人が目の前にいるのに……」

ゾフィー「それより、君はパトロールをしていたはずでは?」

エース「ああ、そうですよ!それ!あの、異常があったんですよ」

ゾフィー「どんなだね?」

エース「冥王星の近くで、なにやら怪しい物体が蠢いていたんですよ……」

ゾフィー「本当かね、それは?」

エース「本当ですよ!信じてくださいよ!!」

ゾフィー「一回嘘を吐いて謹慎を喰らっているからね、君は」

エース「それも本当だったんですって……」

ゾフィー「まあ、念には念をだ。一応大隊長に報告しておいてくれ」

エース「了解だ」

ゾフィー「…………」

エース「何か?」

ゾフィー「あの……ため口……私長男……」

エース「ええ、まあ。いいでしょ今さら……」

ゾフィー「…………うん、そうだね」

ゾフィー「……。エースは確か、夏休み取ってなかったよなあ…」

ジャック「おやおや、ゾフィー兄さん。久しぶりですね」

ゾフィー「ん?ああ、君は帰マンいや、今はジャックと呼べばいいのかな」

帰って来た新ウルトラマンジャック2世「いえいえ、お好きな呼び方でいですよ」

ゾフィー「そうか。それじゃあジャック。何のようだ?」

ジャック「いえ、特に用事は。ただゾフィー兄さんと最近言葉を交わしていなかったなあって思いまして」

ゾフィー「そう言えば、久しぶりだなあ」

期待

ちなジャックと呼ぶよう言ったのはゾフィーが最初な

まだか

はよ

よは

こい

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