【艦これ×遊戯王OCG】提督「遊戯王?」【安価】 (111)

提督が安価で指定された艦娘とデュエルしていくスレです。
安価は艦娘の指定、また、さらに使用デッキの希望があればそれも反映させます。
また、遊戯王OGCを詳しく知らない方でも分かるようにゆっくり進めて行きたいと思います。



提督「遊戯王って…あのカードゲームの?」

大淀「ご存知でしたか、最近大本営からの推奨もあって艦隊では大流行しているんですよ」

提督「大本営が?何でまた」

大淀「何でも人として現界した艦娘達に娯楽を提供するだとかなんとか」

提督「ふーん…それで、その遊戯王がどうしたって?」

大淀「新しい任務です。『デュエルで艦娘に勝利せよ!』…だそうです」

提督「……は?」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1445351327

大淀「『デュエルに勝利して艦娘達に威厳を示せ』…と」

提督「…頭が痛くなってきた」

大淀「それと、任務書に同封されてこちらが」

提督「それは…デッキか」

大淀「如何なさいますか?いつも通り任務は強制ではないので無視することも出来ますが…」

提督「…いや、受けよう。ポジティブに考えれば艦隊の皆と交友を計る良い機会だ」

大淀「そうですか、ではこちらのデッキをお使い下さい」

提督「その必要はない」

大淀「え?しかしデッキが無ければデュエルは…」

提督「そうだな…確かこのあたりに……」ゴソゴソ

大淀「提督?一体何を探して…」

提督「大淀、君も遊戯王をしているのか?」

大淀「いえ、私はデッキを持っていないもので…」

提督「そうか、ならその支給されたデッキは君が使え。私に使わせようとしてたものだ。ある程度戦えるだろう」ゴソゴソ

大淀「え…いやしかしそれでは提督のデッキが…」

提督「大丈夫だ…よし、あった」

大淀「…!それは…!」

提督「ああ…俺のデッキだ」




・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・

提督(俺はまず最初の相手として大淀に付き合ってもらうことにした)

提督(しかし大淀はルールもよく分かっていない。俺もデッキはかなり昔のものという状態…)

提督(そこで俺と大淀は互いに3日間の猶予を設けた。その間に俺はデッキの再構築を、大淀は遊戯王のルール等の把握を…)

提督(そして3日はあっという間に過ぎていった…)

大淀「提督、準備はいいですか」

提督「ああ、そっちこそ」

大淀「こちらも万全です。では始めましょうか」

提督「………」

大淀「……………」




提督&大淀「デュエル!」


青葉「さぁ始まりました!司令官対大淀、とても珍しい対戦カードです!実況は私青葉と!」

満潮「何で私がこんなこと…解説の満潮よ」

青葉「さてコイントスにより、先行は……大淀だ!」



大淀「先行は頂きます!私のターン!」

大淀(遊戯王…互いのプレイヤーは8000ポイントのライフを持ち、それをモンスターカードや魔法、罠カードを駆使して削り合うゲーム…!)

大淀(メインデッキと呼ばれるカード群は40枚から60枚に収めなければならず、それとは別に15枚のエクストラデッキと呼ばれるカード群も存在する…)

大淀(エクストラデッキを使用しないこのデッキは、ある意味初心者である私には向いていたのかもしれませんね)


大淀「行きます!私は手札から≪天帝従騎イデア≫を通常召喚!」□□□□■


天帝従騎イデア:効果モンスター
星1/光属性/戦士族/攻 800/守1000
「天帝従騎イデア」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「天帝従騎イデア」以外の
攻撃力800/守備力1000のモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
このターン、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(2):このカードが墓地へ送られた場合、
除外されている自分の「帝王」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。


大淀「私はこのモンスターの効果により、デッキから条件を満たすモンスターを特殊召喚します!」

大淀「来なさい!≪冥帝従騎エイドス≫!」

冥帝従騎エイドス:効果モンスター
星2/闇属性/魔法使い族/攻 800/守1000
「冥帝従騎エイドス」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。
このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、
自分メインフェイズにアドバンス召喚できる。
(2):墓地のこのカードを除外し、「冥帝従騎エイドス」以外の
自分の墓地の攻撃力800/守備力1000のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
このターン、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。



青葉「大淀、早速2体のモンスターを場に出しました!」

満潮「ゲーム開始時に持っている5枚の手札もまだ1枚しか使用してないわね」

青葉「さらに冥帝従騎エイドスの効果により、大淀は1ターンに1度しか行えないはずの召喚をアドバンス召喚に限ってもう1度だけ行えます!」

満潮「アドバンス召喚…自分フィールドのモンスターを墓地に送り、星(レベル)5以上の強力なモンスターを召喚することね」


提督「ほう…」

大淀「魔法、罠カードを2枚セットして、ターンエンドです!」□□■■


青葉「おっとしかし大淀、ここはそのままターンエンドです」

満潮「アドバンス召喚できるレベルの高いモンスターが手札に無かったか、それとも敢えて召喚しなかったか…何にせよ、これで1ターン目はおしまいね」


1ターン目:END
大淀:モンスター2体
≪冥帝従騎エイドス≫≪天帝従騎イデア≫
魔法、罠2枚
≪???≫≪???≫
残り手札2枚


大淀「さぁ、提督のターンです!」

青葉「先攻の大淀のターンが終了し、後攻の提督のターンに移ります」


提督「中々いい動きだ…俺のターン、ドロー」□□□□□+□


青葉「このターンから、お互いのプレイヤーはターンの初めにシャッフルされている自分のデッキからカードを補充できます!」

満潮「運も絡んでくるけど、デッキの構築によってはどんなカードを引いてもある程度動けるように作ることもできるわね」




提督「…俺はモンスターを裏側守備表示でセット、さらに魔法、罠カードを3枚セットしてターンエンドだ」□□■■■■

大淀「!?」


青葉「おっと!?司令官動きません!カードを場に揃えはしましたがほぼ何もできないままターンエンドです!」

満潮「手札が良くないのかもね、最初の5枚も好きに選べるわけじゃない以上、こういうこともあるわ」


2ターン目:END
提督:モンスター1体
≪???≫
魔法、罠3枚
≪???≫≪???≫≪???≫
残り手札2枚

大淀「私のターン、ドロー!」□□+□

大淀(…来た!)

大淀「私はフィールドの≪天帝従騎イデア≫をリリース(墓地へ送る)して、アドバンス召喚!」


青葉「来ました!アドバンス召喚です!」

満潮「フィールドのモンスターを何体リリースするかでアドバンス召喚できるモンスターのレベルも変わるわ。今回のように1体だけだったら出せるのはレベル5~6のモンスター…」


大淀「来なさい!≪地帝グランマーグ≫!!」□□■


地帝グランマーグ:効果モンスター
星6/地属性/岩石族/攻2400/守1000
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合、フィールドにセットされたカード1枚を対象として発動する。
セットされたそのカードを破壊する。


青葉「出ました!星6のモンスター!」

満潮「レベルの高いモンスターは出すのが難しいだけあって、効果や攻守が強いのが特徴ね」


大淀「≪地帝グランマーグ≫の効果を発動!提督のフィールドにセットされているカードを1枚破壊出来ます。私は魔法、罠ゾーンにセットされたカードの中の1枚を選択、破壊!」

提督「っ…!」

大淀「バトルフェイズに入ります!≪地帝グランマーグ≫で裏側守備表示のモンスターに攻撃!」

提督「…セットされていたのは、守備力100の≪黄昏忍者-シンゲツ≫だ」

大淀「≪地帝グランマーグ≫の攻撃力は2400、よって≪黄昏忍者-シンゲツ≫は破壊され、墓地に送られます!」


青葉「大淀、グランマーグの効果でセットカードを1枚破壊、さらに戦闘でモンスターも破壊だ!」

満潮「シンゲツは守備表示だったから司令官はダメージを受けず、ライフは減らないけど…これでモンスターはいなくなったわ」

提督「…破壊された≪黄昏の忍者-シンゲツ≫の効果を発動」

大淀「破壊されて効果を発動!?」

黄昏の忍者-シンゲツ:効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1500/守 100
「黄昏の忍者-シンゲツ」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):???
(2):このカードが戦闘または相手の効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「黄昏の忍者-シンゲツ」以外の「忍者」モンスター1体を手札に加える。


提督「(2)の効果により、俺はデッキから≪成金忍者≫を手札に加える」□□+□


青葉「司令官、モンスターは破壊されましたが代わりにデッキからモンスターを手に入れました!」

満潮「もしかしてわざと破壊させるためにモンスターを伏せていたのかしら…」


大淀「しかし私の優位です!私はこれでターンエンド!」


1ターン目:END
大淀:モンスター2体
≪冥帝従騎エイドス≫≪地帝グランマーグ≫
魔法、罠2枚
≪???≫≪???≫
残り手札2枚


提督「俺のターン…ドロー」□□□+□

提督「俺は手札から≪成金忍者≫を通常召喚」□□□■


成金忍者:効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻 500/守1800
1ターンに1度、手札から罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。
デッキからレベル4以下の「忍者」と名のついた
モンスター1体を表側守備表示または裏側守備表示で特殊召喚する。


提督「俺は≪成金忍者≫の効果を発動。手札から罠カードを1枚捨て、デッキから【忍者】モンスターを1体特殊召喚する」□□■

提督「来い…≪忍者マスター HANZO≫」


忍者マスター HANZO:効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1800/守1000
このカードが召喚に成功した時、
デッキから「忍法」と名のついたカード1枚を手札に加える事ができる。
また、このカードが反転召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから「忍者マスター HANZO」以外の
「忍者」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。


提督「≪忍者マスター HANZO≫は特殊召喚された時、デッキから【忍者】モンスターを手札に加えることが出来る」

提督「俺はデッキから≪黄昏の忍者将軍-ゲツガ≫を手札に加える」□□+□

大淀(≪黄昏の忍者将軍-ゲツガ≫…星8のモンスター…!)

大淀「しかし提督はこのターンにはもう既に通常召喚を行っています。そのモンスターはこのターンにはアドバンス召喚出来ませんよ」

提督「ああ、そうだな。だからこのままバトルフェイズだ。≪忍者マスター HANZO≫で≪冥帝従騎エイドス≫を攻撃」

大淀「っ…エイドスの守備力は1000…HANZOの攻撃力は1800、よって破壊されます」

提督「俺は魔法、罠カードを1枚伏せてターンエンド」□□■


4ターン目:END
提督:モンスター2体
≪成金忍者≫ ≪忍者マスター HANZO≫
魔法、罠3枚
≪???≫≪???≫≪???≫
残り手札2枚

大淀:モンスター1体
≪地帝グランマーグ≫
魔法、罠2枚
≪???≫≪???≫
残り手札2枚

今回はここまで、また次回

おかしな点があればご指摘下さい

安価がとれるのはもう少し先になりそうです…

ああ早速やらかした…すみません、>>13は無しで、>>12の続きからお願いします。



成金忍者:効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻 500/守1800
1ターンに1度、手札から罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。
デッキからレベル4以下の「忍者」と名のついた
モンスター1体を表側守備表示または裏側守備表示で特殊召喚する。


提督「俺は≪成金忍者≫の効果を発動。手札から罠カードを1枚捨て、デッキから【忍者】モンスターを1体特殊召喚する」□□■

提督「俺は≪忍者マスター HANZO≫を表側守備表示で特殊召喚」


忍者マスター HANZO:効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1800/守1000
このカードが召喚に成功した時、
デッキから「忍法」と名のついたカード1枚を手札に加える事ができる。
また、このカードが反転召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから「忍者マスター HANZO」以外の
「忍者」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。


提督「≪忍者マスター HANZO≫は特殊召喚された時、デッキから【忍者】モンスターを手札に加えることが出来る」

提督「俺はデッキから≪黄昏の忍者将軍-ゲツガ≫を手札に加える」□□+□

大淀(≪黄昏の忍者将軍-ゲツガ≫…星8のモンスター…!)

大淀「しかし提督はこのターンにはもう既に通常召喚を行っています。そのモンスターはこのターンにはアドバンス召喚出来ませんよ」

提督「ああ、そうだな。さらに守備表示のモンスターは攻撃を行えないから、俺のフィールドで攻撃が出来るのは…」

大淀「攻撃力500の成金忍者のみ…それでは私のフィールドのモンスターは破壊できません!」

提督「その通り、このままでは大淀のフィールドのどのモンスターにも届かない…が、そう簡単には終わらんよ」


提督「俺は手札から魔法カード≪風魔手裏剣≫を発動」□□■

風魔手裏剣:装備魔法
「忍者」という名のついたモンスターのみ装備可能。 装備モンスターは攻撃力が700ポイントアップする。
このカードがフィールド上から墓地に送られた時、 相手ライフに700ポイントダメージを与える。


大淀「装備魔法…?」

提督「実際に見るのは初めてか?装備魔法はフィールドのモンスター1体に装備し、場に残り続ける魔法カード…」

大淀「そのカードの効果で≪成金忍者≫の攻撃力は700ポイントアップする…ですか」500→1200

提督「そういうことだ。バトル、≪成金忍者≫で≪冥帝従騎エイドス≫に攻撃」

大淀「っ…エイドスの守備力は1000…成金忍者の攻撃力は1200、よって破壊されます」

提督「俺はこれでターンエンド

4ターン目:END
提督:モンスター2体
≪成金忍者≫ ≪忍者マスター HANZO≫
魔法、罠3枚
≪風魔手裏剣≫≪???≫≪???≫
残り手札2枚

大淀:モンスター1体
≪地帝グランマーグ≫
魔法、罠2枚
≪???≫≪???≫
残り手札2枚

青葉「司令官、魔法カードを駆使してエイドスを破壊しました!」

満潮「エイドスのアドバンス召喚回数を増やす効果は強力だから早くどけたかったんじゃないかしら」

青葉「なるほど!しかしグランマーグが残ったまま大淀のターンです!」


大淀「私のターン…ドロー!」□□+□

大淀「私は手札から魔法カード≪汎神の帝王≫を発動!」□□■


汎神の帝王:通常魔法
「汎神の帝王」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札の「帝王」魔法・罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「帝王」魔法・罠カード3枚を相手に見せ、相手はその中から1枚選ぶ。
そのカード1枚を自分の手札に加え、残りをデッキに戻す。


大淀「私は手札から≪帝王の轟毅≫を墓地へ送り、その後2枚ドローします!」□■+□□

提督「不要なカードを捨て、デッキからカードをドローするカードか」


満潮「2枚捨てて2枚手に入れたからパッと見は無意味に見えるけど、強力なカードを手に入れるにはとても有効な手段よ」

青葉「勉強になります!」


大淀「はい…そしてこれにより、ついにこのカードが来ました…」

大淀「行きます!私はフィールドの地帝グランマーグをリリース!」



大淀「現れ出でよ!王者の頂!≪天帝アイテール≫!!」□□■




天帝アイテール:効果モンスター
星8/光属性/天使族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。
手札・デッキから「帝王」魔法・罠カード2種類を墓地へ送り、
デッキから攻撃力2400以上で守備力1000のモンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
(2):このカードが手札にある場合、
相手メインフェイズに自分の墓地の「帝王」魔法・罠カード1枚を除外して発動できる。
このカードをアドバンス召喚する。


青葉「おや?星8のモンスターなのに必要なモンスターのリリースは1体だけでいいんですか?」

満潮「確かに本来なら星7以上のモンスターをアドバンス召喚するには2体のモンスターのリリースが必要ね。でもアイテールの効果が関係してるわ」

青葉「ん?ええと…」


提督「『このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。』…か。なるほど、確かにグランマーグは前のターンにアドバンス召喚したモンスターだったな」

大淀「そういうことです。更に私はアイテールの(1)の効果を発動します!」

大淀「私はデッキから魔法カード≪帝王の烈旋≫と罠カード≪始源の帝王≫を墓地へ送り」

大淀「デッキから条件を満たすモンスターを特殊召喚します!」


青葉「攻撃力が2400で守備力が1000のモンスターというと、ええと…」

満潮「…星6の『帝』モンスターの攻守は全て2400/1000で統一されているわ」

青葉「んなっ!?つまりデッキからもう1体さっきのグランマーグみたいなモンスターが出てくるんですか!?」

満潮「そういうことね」



大淀「来なさい!≪光帝クライス≫!」


光帝クライス:効果モンスター
星6/光属性/戦士族/攻2400/守1000
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、フィールドのカードを2枚まで対象として発動できる。
そのカードを破壊し、破壊されたカードのコントローラーは破壊された枚数分だけデッキからドローできる。
(2):このカードは召喚・特殊召喚したターンには攻撃できない。


青葉「出ました!≪光帝クライス≫!」

満潮「召喚、または特殊召喚された時にフィールドの好きなカードを2枚まで破壊出来る強力な効果を持つわ」


大淀「私は特殊召喚された≪光帝クライス≫の効果を発動します!」

大淀「私は自分のフィールドにセットされたカード1枚と、提督のフィールドにセットされたカード1枚を選択…破壊!」

提督「自分のカードを…?」

大淀「そしてその後、カードを破壊されたプレイヤーはその枚数だけカードをドロー出来ます!私は1枚ドロー!」□+□

提督「なるほど、私も1枚ドローだ」□□+□

大淀「!」(今引いたこのカードは…!このカードなら次のターンに…!)

大淀「まだまだ行きます!私はセットしておいた伏せカードをオープン、罠カード発動!」

提督「罠カード…!」

大淀「≪帝王の溶撃≫!!!」


永続罠
自分のエクストラデッキにカードが存在せず、自分フィールドにアドバンス召喚したモンスターが存在する場合にこのカードを発動できる。
(1):このカードが魔法・罠ゾーンに存在する限り、アドバンス召喚したモンスター以外のフィールドの表側表示モンスターの効果は無効化される。
(2):自分エンドフェイズに自分フィールドに、アドバンス召喚したモンスターが自分フィールドに存在しない場合にこのカードは墓地へ送られる。


満潮「≪帝王の溶撃≫…アドバンス召喚されたモンスター以外のモンスターの効果を無効にするカードね」

青葉「これでええと…フィールドの≪天帝アイテール≫以外のモンスターの効果が無効化されました!」

満潮「でもなんでわざわざそんなこと…って、まさか!」


提督「……クライスの効果か」

大淀「はい、≪光帝クライス≫は召喚、または特殊召喚されたばかりのターンには攻撃出来ません…ですが、その効果を無効化しました」


青葉「なぁるほどぉ!これで本来このターンは攻撃出来ないはずのクライスまで戦闘に参加するわけですね!」


大淀「バトルです!攻撃力2800の≪天帝アイテール≫で≪成金忍者≫に攻撃!」

提督「…≪成金忍者≫の攻撃力は、装備している魔法カード≪風魔手裏剣≫の効果も合わせて1200」

大淀「アイテールとの攻撃力の差は1600、その数値がダメージとして提督に入ります!」

提督「ぐっ…さらに成金忍者は戦闘で破壊され、墓地へ送られる…それと同時に、成金忍者が装備していた風魔手裏剣も同時にだ」8000-1600=6400


青葉「おおっと!装備魔法も合わせて2枚のカードを戦闘で破壊!さらに1600ものダメージを与えました!」


提督「…だが!墓地へ送られた≪風魔手裏剣≫の効果発動!」

大淀「!?」

提督「風魔手裏剣が何らかの理由でフィールドから墓地へ送られた時…相手に700のダメージを与える!」

大淀「うくぅっ!」8000-700=7300


青葉「提督もカウンターダメージを与えた!ようやくデュエルが動き出しました!」

大淀「ですがまだです!私は攻撃力2400の≪光帝クライス≫で守備表示の≪忍者マスター HANZO≫を攻撃です!」

大淀「これが通ればHANZOは破壊され、提督のフィールドのモンスターはいなくなります!」

提督「…ならば、罠カード発動!≪忍法 影縫いの術≫!」


忍法 影縫いの術:永続罠
自分フィールド上の「忍者」と名のついたモンスター1体をリリースして発動できる。
相手フィールド上のモンスター1体を選択してゲームから除外する。
そのモンスターがゲームから除外されている限り、そのモンスターカードゾーンは使用できない。
このカードがフィールド上から離れた時、この効果で除外したモンスターを同じ表示形式で元のモンスターカードゾーンに戻す。


青葉「これは…自分フィールドの忍者を墓地へ送ることで、相手モンスターをゲームから除外するカード!」

満潮「ゲームから除外…墓地へ行くよりもより回収が難しい場所ね」

青葉「何にせよ、これでクライスを除外すればこのターンの攻撃は凌げます!」


提督「俺はこの効果で…≪忍者マスター HANZO≫をリリースして……≪天帝アイテール≫を除外!」

大淀「アイテールを!?」


青葉「!?」

満潮「何で!?クライスを選択すればこのターン攻撃できるモンスターはもういなくなるのに!」



提督「…これで俺のフィールドのHANZOと大淀のフィールドのアイテールはいなくなった」

大淀「…HANZOが戦闘の途中でいなくなったため中断されていた戦闘を再開します。≪光帝クライス≫で、提督にダイレクトアタック!」

提督「ぐあぁ…っ!」6400-2400=4000


青葉「司令官のフィールドにモンスターがいないため直接攻撃が通りました!これは大きい!」

満潮「でも何で司令官はクライスじゃなくてもう攻撃の終わっていたアイテールを…?」


大淀「…これで全ての攻撃は終わりです。私は魔法、罠カードを1枚セットし」□■

大淀「これでターンエ………ッ!」

大淀(私のフィールドにいるのはアイテールの効果で特殊召喚したクライス…そしてアイテールの効果は…!)

提督「…気付いたか」

大淀「まさかこれを狙って…!」

提督「ああ…アイテールの効果で特殊召喚されたモンスターは…そのターンの終わりに持ち主の手札に戻る」


青葉「あれ、そんな効果ありましたっけ!?」

満潮「…確かにあるわね、この効果でクライスが手札に戻れば大淀のフィールドはガラ空きになるところだったわ」


大淀「クライスが手札に戻ることを見越してアイテールを除外したのですか…」

提督「そういうことだ」


大淀「くっ…しかしならば!私は墓地から≪冥帝従騎エイドス≫の効果を発動します!」


青葉「墓地から効果を!?」


大淀「墓地のこのカードをゲームから除外することで、墓地に存在する攻撃力1000、守備力800のモンスターをフィールドに守備表示で蘇生します!」


満潮「自身をゲームから除外することで墓地から1体特殊召喚…そして攻守の条件を満たすのは…」


大淀「蘇れ!≪天帝従騎イデア≫!」」

提督「≪地帝グランマーグ≫を召喚するためにリリースされたモンスターか」

大淀「その通りです。そして、イデアが特殊召喚された時の効果を発動!攻撃力800、守備力1000のモンスターをデッキから守備表示で特殊召喚します!」


青葉「この動きは…最初のターンと同じ動きです!」

満潮「ならここで出るのは…」


大淀「来なさい!≪冥帝従騎エイドス≫!!」


青葉「出ました!デッキから2体目のエイドスの召喚に成功です!」

青葉「…ってあれ?≪帝王の溶撃≫の効果でアドバンス召喚されたモンスター以外の効果は無効化されているはずでは?」


大淀「…≪帝王の溶撃≫ならば、先ほどこのカードで破壊しました」■

提督「…≪サイクロン≫か」


サイクロン:速攻魔法
(1):フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。


青葉「サイクロン…フィールドの魔法、罠カード1枚を破壊出来る、シンプルですが使い勝手の良いカードですね」

満潮「しかしそこまでして3体目のモンスターを特殊召喚した意味は何かしら…損するばかりよ」


大淀「私はこれで今度こそターンエンドです。そしてこの時、フィールドの≪光帝クライス≫は≪天帝アイテール≫の効果で手札に戻ります」


5ターン目:END
大淀:残りライフ7300
モンスター2体
≪冥帝従騎エイドス≫≪天帝従騎イデア≫
魔法、罠1枚
≪???≫
残り手札1枚

提督:残りライフ4000
モンスター0体
魔法、罠1枚
≪忍法 影縫いの術≫


青葉「5ターン目が終わりました。戦局が動き出しましたね。現在は提督の劣勢でしょうか」

満潮「そうね、ライフも削られてフィールドのカードも減らされたわ。こうなったら下手したらこのまま負けもあるわ」

青葉「大淀さんの最後の行動が少し不可解でしたが…何にせよ、まだまだ勝負は分かりません!」

今回はここまで。
次回で大淀戦は終わり、安価を始める予定です。

提督「俺のターン…ドロー」□□□+□

提督「…俺は魔法カード≪戦士の生還≫を発動する」□□□■


戦士の生還:通常魔法
(1):自分の墓地の戦士族モンスター1体を対象として発動できる。
その戦士族モンスターを手札に加える。


満潮「戦士の生還…自分の墓地の【戦士族】モンスターを1枚手札に戻すカードね」

青葉「遊戯王には様々な種族のモンスターカードがありますが…提督のデッキは今の所、戦士族の【忍者】モンスターしか見られませんね」


提督「俺はこのカードの効果で墓地から≪忍者マスター HANZO≫を手札に回収する」□□□+□

提督「そして手札に加えたこの≪忍者マスター HANZO≫を召喚、そのまま効果を発動する!」□□□■

大淀「デッキから≪忍法≫魔法、罠カードを手札に加える効果…」

提督「俺がこれで手札に加えるカードは…≪忍法 影縫いの術≫だ」□□□+□

大淀「!」


青葉「影縫いの術と言えば…先ほどアイテールを除外した罠カードですね」

満潮「忍者モンスター1体をリリースしなきゃならないとはいえ、モンスターを1体無条件に場からどけられるのは強力ね」


提督「バトルだ…≪忍者マスター HANZO≫で≪天帝従騎イデア≫に攻撃」

大淀「くっ…イデアはバトルで破壊されますが、守備表示のためダメージは受けません」

提督「俺のフィールドのモンスターはコイツ1体のみ…よってバトルは終了」


青葉「司令官、イデアは破壊出来ましたが…もう1体のモンスター、エイドスが残ってしまいましたね」

満潮「これじゃあまたすぐにアドバンス召喚されて場を乱されるのがオチね、せめて魔法罠カードを1、2枚はセットして備えたいところだけれど…」


提督「俺はカードを4枚伏せる」■■■■

大淀「っ!?」

提督(魔法罠が4枚もあれば次のターンくらいなら凌げるだろう、それに大淀も慎重になって攻めてこないかもしれん)


青葉「よよよ、4枚!?手札にあったカードを全て伏せました!」

満潮「これじゃどれが本命のカードが分からないわね…中々厄介だわ」


提督「俺はこのままターンエ——

大淀「———まだです」

提督「………?」

大淀「提督のターンが終わる前に!このカードを発動します!」


大淀「罠発動!≪連撃の帝王≫!!」



連撃の帝王:永続罠
(1):1ターンに1度、相手のメインフェイズ及びバトルフェイズに
この効果を発動できる。
モンスター1体をアドバンス召喚する。


青葉「連撃の帝王!相手ターン中ですらアドバンス召喚を可能にする罠カードです!」

満潮「永続罠…場に残り続けて効果を発揮し続けるタイプの罠ね…」


大淀「私は自分フィールドの≪冥帝従騎エイドス≫をリリース!」

提督「大淀の手札は1枚…それもさっきのターンに手札に戻った…」

大淀「その通りです!再び現れよ!≪光帝クライス≫!!!」


青葉「出ました!光帝クライスです!」

満潮「クライスの召喚・特殊召喚された時にフィールドのカードを2枚まで破壊できる効果を使って司令官の魔法罠を破壊しに来たわね…」


大淀「私が破壊するカードは…司令官のフィールドの魔法罠カードを1枚と、私のフィールドの≪連撃の帝王≫です!」

提督「くっ…伏せていたこのカードは≪リビングデッドの呼び声…破壊され、墓地へ送られる」

大淀「そして互いのプレイヤーは、破壊された自分フィールドのカードの枚数の数だけドローできます!」

大淀「1枚ドロー!」+□

提督「…1枚ドロー」+□

大淀「………」ゴクリ

提督「………俺はこのままターンエンド」

6ターン目:END

提督:残りLP4000、手札1枚
モンスター:1体
≪忍者マスター HANZO≫
魔法罠:3枚
≪???≫≪???≫≪???≫

大淀:残りLP7300、手札1枚
モンスター:1体
≪光帝王 クライス≫
魔法罠:0枚


青葉「6ターン目が終わりました。状況は変わらず大淀のリードですね」

満潮「司令官は手札も少ないし、かなり厳しい状況ね」

青葉「ところで大淀は何故クライスの効果での破壊を2枚とも司令官のフィールドのカードにしなかったんでしょう?」

満潮「クライスの破壊効果は強力だけど、破壊枚数だけドローさせてしまうデメリットがあるわ。きっと司令官に2枚もドローさせたくなかったのと…」

青葉「自分もドローして少しでも手札を増やそうとした、と。慎重な大淀らしいですね」

満潮「それでいて効果を発動し終わった連撃の帝王をすぐさま切り捨てる大胆さも兼ね備えているわ。このまま行けばかなりの腕になりそうね」

青葉「その言い方だとまだまだだ、と言っているようにも取れますが?」

満潮「さぁ、どうかしらね?とにかく、7ターン目、大淀のターンが始まるわ」

青葉「このデュエル、どう転がるのでしょうか!?」

大淀「私のターン…ドロー!」□+□

大淀「私は魔法カード≪帝王の開岩≫を発動!」□■


永続魔法
「帝王の開岩」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが魔法・罠ゾーンに存在する限り、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(2):自分が表側表示でモンスターのアドバンス召喚に成功した時、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●そのモンスターとカード名が異なる
攻撃力2400/守備力1000のモンスター1体をデッキから手札に加える。
●そのモンスターとカード名が異なる
攻撃力2800/守備力1000のモンスター1体をデッキから手札に加える。


青葉「永続魔法、場に残り続けるタイプですね。効果は…ええと…攻撃力が2400で…?うーん…」

満潮「星6の【帝】モンスターは2400/1000統一、星8の【帝】モンスターは2800/1000統一、つまりアドバンス召喚する度にデッキから帝モンスターを手札に加えることができるカードね」

青葉「なるほど!つまりアドバンス召喚する気満々ってことですね!」

満潮「余談だけどこの魔法カードみたいに、デッキや墓地から任意のカードを取り寄せる効果を持つカードを【サーチカード】と呼ぶわ」

青葉「勉強になりまーす!」

大淀「さらに墓地の≪冥帝従騎エイドス≫効果発動!墓地の≪天帝従騎イデア≫を蘇生!」

提督「…そういうことだったか」

大淀「蘇生されたイデアの効果で、デッキから最後の≪冥帝従騎エイドス≫を特殊召喚!」


青葉「再三に渡るイデアとエイドスのコンボで再びフィールドに2体の従騎モンスターを揃えました!」

満潮「さっきのターンに無茶してまでエイドスを呼び出したのはこれが理由ね…」


大淀「墓地にエイドスがいてくれないとイデアを蘇生出来ませんからね…そうでもしないとリリース要員が間に合わないんです」

提督「…そして、君のフィールドには3体ものモンスターが揃ったわけだ、アドバンス召喚するには十分だな」

大淀「そういうことです。……私はエイドスとイデアをリリース!!」


大淀「闇より這い出る混沌よ!今こそ光を飲み込み総てを統べよ!!アドバンス召喚!!!」



大淀「≪冥帝エレボス≫!!!!」





効果モンスター
星8/闇属性/アンデット族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。
手札・デッキから「帝王」魔法・罠カード2種類を墓地へ送り、相手の手札・フィールド・墓地の中からカード1枚を選んでデッキに戻す。
(2):このカードが墓地にある場合、1ターンに1度、自分・相手のメインフェイズに手札から「帝王」魔法・罠カード1枚を捨て、
自分の墓地の攻撃力2400以上で守備力1000のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。

提督「…そのカードが切り札か」

大淀「≪冥帝エレボス≫はアドバンス召喚したモンスター1体をリリースすることめも召喚出来ますが…攻撃力の高いクライスがいなくなるのは困りますから」

提督「だがその2体で攻撃しても俺のフィールドにはHANZOがいる、このターンでは俺を倒し切ることはできないぞ」

大淀「ふふ…それはどうでしょう」

提督「何?」

大淀「≪冥帝エレボス≫効果発動!!アドバンス召喚された時、フィールドのカード1枚をデッキに戻すことができます!」


青葉「手札でなくデッキに!?」

満潮「デッキバウンス…手札に戻されるのとは違って、デッキに戻されればまたそのカードをドローするまで使えない…とても強力な除去の1つね」


大淀「この効果でHANZOをデッキに戻せばモンスターはいなくなります…そして私のフィールドのモンスターの攻撃力の合計は5200!」


青葉「そして司令官の攻撃力の合計は4000…そのまま攻撃が通れば…」

満潮「…司令官の負け、ね」


大淀「さぁ!どうしますか、提督!」

提督「……なるほどな」

提督「綿密に予測された動き、前のターンからすでに次を見据えての行動…」

提督「大淀、君の計算され尽くしたデュエル…素晴らしいものだ」




提督「………だが!!まだだ!!!」カッ!


今回はここまで、予想以上に初戦が長くなって申し訳ない

申し訳ない…申し訳ない…
混乱させてしまってすみませんが>>29>>30を訂正します

提督「バトルだ…≪忍者マスター HANZO≫で≪天帝従騎イデア≫に攻撃」

大淀「くっ…イデアはバトルで破壊されますが、守備表示のためダメージは受けません」

提督「俺のフィールドのモンスターはコイツ1体のみ…よってバトルは終了」


青葉「司令官、イデアは破壊出来ましたが…もう1体のモンスター、エイドスが残ってしまいましたね」

満潮「これじゃあまたすぐにアドバンス召喚されて場を乱されるのがオチね、せめて魔法罠カードを1、2枚はセットして備えたいところだけれど…」


提督「俺はカードを4枚伏せる」□■■■

大淀「くっ…3枚も…!」

提督(魔法罠が3枚もあれば次のターンくらいなら凌げるだろう、それに大淀も慎重になって攻めてこないかもしれん)


青葉「3枚ですか…そのうち1枚は先ほど手札に加えた≪忍法 影縫いの術≫でしょうが…」

満潮「これじゃどれが何のカードが分からないわね…中々厄介だわ」


提督「俺はこのままターンエ——

大淀「———まだです」

提督「………?」

大淀「提督のターンが終わる前に!このカードを発動します!」


大淀「罠発動!≪連撃の帝王≫!!」


連撃の帝王:永続罠
(1):1ターンに1度、相手のメインフェイズ及びバトルフェイズに
この効果を発動できる。
モンスター1体をアドバンス召喚する。


青葉「連撃の帝王!相手ターン中ですらアドバンス召喚を可能にする罠カードです!」

満潮「永続罠…場に残り続けて効果を発揮し続けるタイプの罠ね…」


大淀「私は自分フィールドの≪冥帝従騎エイドス≫をリリース!」

提督「大淀の手札は1枚…それもさっきのターンに手札に戻った…」

大淀「その通りです!再び現れよ!≪光帝クライス≫!!!」


青葉「出ました!光帝クライスです!」

満潮「クライスの召喚・特殊召喚された時にフィールドのカードを2枚まで破壊できる効果を使って司令官の魔法罠を破壊しに来たわね…」


大淀「私が破壊するカードは…司令官のフィールドの魔法罠カードを1枚と、私のフィールドの≪連撃の帝王≫です!」

提督「くっ…伏せていたこのカードは≪リビングデッドの呼び声…破壊され、墓地へ送られる」

大淀「そして互いのプレイヤーは、破壊された自分フィールドのカードの枚数の数だけドローできます!」

大淀「1枚ドロー!」+□

提督「…1枚ドロー」□+□

大淀「………」ゴクリ

提督「………俺はこのままターンエンド」


6ターン目:END

提督:残りLP4000、手札2枚
モンスター:1体
≪忍者マスター HANZO≫
魔法罠:3枚
≪忍法 影縫いの術≫≪???≫≪???≫

大淀:残りLP7300、手札1枚
モンスター:1体
≪光帝王 クライス≫
魔法罠:0枚

提督「≪忍者マスター HANZO≫をリリースして、罠カード発動!≪忍法 分身の術≫!!」

大淀「自分のモンスターをリリースして罠を!?」



忍法 分身の術:永続罠
自分フィールド上の「忍者」と名のついたモンスター1体をリリースして発動できる。
レベルの合計がリリースしたモンスターのレベル以下となるようにデッキから「忍者」と名のついたモンスターを
任意の数だけ表側攻撃表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを全て破壊する。


青葉「【忍者】モンスターを1体リリースし、そのレベルを参照して【忍者】モンスターをデッキから特殊召喚するモンスターです!」


提督「HANZOのレベルは4…よって今から俺はレベルの合計が4以下になるようにモンスターを特殊召喚できる」

大淀「くっ…しかし今更モンスターが2体や3体になったところで…」

提督「…俺はデッキから、モンスターを4体特殊召喚する」

大淀「っ!?」

提督「来い!≪赤い忍者≫≪赤い忍者≫≪青い忍者≫≪青い忍者≫!全員表側攻撃表示で特殊召喚!」


赤い忍者:効果モンスター
星1/地属性/戦士族/攻 300/守 300
リバース:フィールド上の罠カード1枚を選択して破壊する。
選択したカードがセットされている場合、そのカードをめくって確認し、罠カードなら破壊する。
魔法カードの場合は元に戻す。

青い忍者:効果モンスター
星1/地属性/戦士族/攻 300/守 300
リバース:フィールド上の魔法カード1枚を選択して破壊する。
選択したカードがセットされている場合、そのカードをめくって確認し、魔法カードなら破壊する。
罠カードの場合は元に戻す。


青葉「司令官、星1のモンスター4体を特殊召喚です!まさに分身!」

満潮「赤い忍者に青い忍者…それぞれ魔法と罠を破壊するリバースモンスターね」

青葉「リバースモンスターとは裏側守備表示から表側表示になった時に効果を発動するある意味罠のようなモンスター…なのですが…」

満潮「どうして全員表側攻撃表示!?分身の術の効果なら裏側守備表示でも出せるのに!」

青葉「これでは攻撃を受けたら大ダメージです!」

大淀「星1のモンスター…そんな忍者もいるんですね」

提督「ああ、どうする?これでモンスターは4体だ」

大淀「…例え何体敵がいようと、蹴ちらすまでです!エレボスの効果で、私はデッキから≪帝王の列旋≫と≪帝王の開岩≫を墓地へ送り…≪赤い忍者≫1体をデッキに戻します!」

提督「…これで俺のフィールドには≪赤い忍者≫1体と≪青い忍者≫が2体だ」

大淀「さらに≪帝王の開岩≫の効果発動!エレボスがアドバンス召喚されたため…デッキから≪光帝クライス≫を手札に!」


青葉「分身の術の効果の発動が終わり、保留されていたエレボスの効果が発動しました!」

満潮「さらに開岩の効果でモンスターを手札に…綺麗な流れね」


大淀「そしてバトルです!≪光帝クライス≫で≪青い忍者≫に攻撃!」

≪光帝クライス≫2400→≪青い忍者≫300

提督「グッ…!」4000-2100=1900

青葉「大ダメージ!司令官、モンスターは出しましたが攻撃力が低過ぎる!このままでは負けてしまいます!」

満潮「いや…まだよ!司令官のフィールドには、あのカードが伏せられてる!」


提督「…≪青い忍者≫をリリースし、罠発動!≪忍法 影縫いの術≫!!これで…エレボスを除外!」

大淀「くっ…あのカードさえなければこのターンで決まっていたのに…ターンエンドです!」



7ターン目:END

提督:残りLP1900、手札2枚
モンスター:1体
≪赤い忍者≫
魔法罠:3枚
≪忍法 影縫いの術≫≪忍法 影縫いの術≫≪忍法 分身の術≫

大淀:残りLP7300、手札1枚
モンスター:1体
≪光帝王 クライス≫
魔法罠:1枚
≪帝王の開岩≫


青葉「7ターン目終了です…司令官、何とか凌いでますが…」

満潮「かなり厳しいわね…着々と追い込まれてるわ」

青葉「ここで聞くのも何ですが、勝つのはどちらだと思います?私は断然大淀ですが」

満潮「…司令官に1票」

青葉「…おやおやぁ?」

満潮「な、なによ…」

提督「俺のターン…ドロー!」□□+□

提督「俺は手札から≪おろかな埋葬≫を発動」□□■


おろかな埋葬:通常魔法(制限カード)
(1):デッキからモンスター1体を墓地へ送る。


大淀「墓地へ送る…?それだけですか?」

提督「ああ、この効果で俺はデッキから≪黄昏の中忍ーニチリン≫を墓地へ」

大淀「しかし!今更何をしようと提督の手札にあるモンスターは星8のゲツガ!フィールドの≪赤い忍者≫1体ではアドバンス召喚も出来ません!」

大淀「さらにもう1枚が星4以下のモンスターだったとしても、今更レベルの低いモンスター1体で逆転できる状態ではありません!」

提督「なるほど、冷静な判断だな…ところで大淀、エイドスを見てみろ!」

大淀「…?……はい」

提督「エイドスは先ほど、2体のモンスターをリリースして召喚されたが、自身の効果でアドバンス召喚されたモンスター1体のリリースでも召喚できる、そうだな?」

大淀「ええ、確かにそうですが……」

提督「………」

大淀「…………?」

提督「………………」

大淀「…………まさか…」



提督「……そのまさかだ」


提督「俺はフィールドの≪赤い忍者≫をリリース!アドバンス召喚!」

大淀「くっ…!」

提督「今から出すモンスターは星8…本来ならリリースは2体必要だが…【忍者】モンスター1体のリリースでも召喚できる!」


提督「来い!≪黄昏の忍者将軍-ゲツガ≫!!」


青葉「ついに出ました!忍者の最上級モンスターです!」

大淀「…しかし、今更たった1体のモンスターで崩されるほどこのデッキは…!」

提督「≪黄昏の忍者将軍-ゲツガ≫効果発動…墓地から【忍者】モンスターを2体、特殊召喚する」

大淀「!?」


黄昏の忍者将軍-ゲツガ:効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻2000/守3000
このカードは「忍者」モンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
「黄昏の忍者将軍-ゲツガ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがフィールドに攻撃表示で存在する場合、
「黄昏の忍者将軍-ゲツガ」以外の自分の墓地の「忍者」モンスター2体を対象として発動できる。
このカードを守備表示にし、対象のモンスターを特殊召喚する。

提督「俺は墓地の≪忍者マスター HANZO≫と≪黄昏の中忍ーニチリン≫を対象に、ゲツガの効果を発動。2体を墓地から特殊召喚し、ゲツガ自身を守備表示にする」

提督「さらに≪忍者マスター HANZO≫が特殊召喚された時の効果でデッキから≪成金忍者≫を手札に加える」□+□


青葉「司令官、一気に大量展開です!」

満潮「自身が守備表示になる代わりに墓地の忍者を呼び戻すモンスター…守備力も3000と隙がないわね」


大淀「し、しかし私のフィールドのクライスの攻撃力は2400…そちらのフィールドにはこの攻撃力を超えられるモンスターは…」

提督「フィールドの≪黄昏の中忍ーニチリン≫、効果発動」

大淀「っ!」

提督「この効果を発動するために、俺は手札の≪成金忍者≫を墓地へ送る」□■

大淀「たった今手に入れたばかりのカードを!?」

提督「そしてニチリンの効果で、ニチリン自身の攻撃力を1000ポイントアップする!」

大淀「攻撃力を…変動させた!?」


黄昏の中忍ーニチリン:効果モンスター
星6/闇属性/戦士族/攻2300/守1000
このカードはルール上「忍者」カードとしても扱う。
(1):1ターンに1度、手札から「忍者」モンスター1体を捨て、以下の効果から1つを選択して発動できる。
この効果は相手ターンでも発動できる。
●このターン、自分フィールドの「忍者」モンスター及び「忍法」カードは戦闘・効果では破壊されない。
●自分フィールドの「忍者」モンスター1体を選び、その攻撃力をターン終了時まで1000アップする。


提督「これでニチリンの攻撃力は3300…クライスを超えた」

大淀「……っ!」

提督「バトルだ、≪黄昏の中忍ーニチリン≫で≪光帝クライス≫を攻撃」


≪黄昏の中忍ーニチリン≫→≪光帝クライス≫
3300-2400=900


大淀「うぅっ…!」7300-900=6400

提督「さらにHANZOで直接攻撃だ」


青葉「これが通れば1800ポイントの大ダメージ!反撃の狼煙となるか!?」


大淀「っ墓地より罠発動!≪真源の帝王≫!」

提督「墓地からだと…?」

真源の帝王:永続罠
「真源の帝王」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、自分の墓地の「帝王」魔法・罠カード2枚を対象として発動できる。
そのカードをデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。
(2):このカードが墓地に存在する場合、
このカード以外の自分の墓地の「帝王」魔法・罠カード1枚を除外して発動できる。
このカードは通常モンスター(天使族・光・星5・攻1000/守2400)となり、モンスターゾーンに守備表示で特殊召喚する(罠カードとして扱わない)。


大淀「私はこの効果で、墓地の≪連撃の帝王≫を除外し、≪真源の帝王≫をモンスターカードとして自分フィールドに特殊召喚します!」


青葉「え、ええっと…墓地から発動で除外して…罠がモンスター!?」

満潮「トラップモンスター…罠カードでありながらその効果によってモンスターとして扱われるタイプの罠ね」


提督「守備力2400か…HANZOでの攻撃は中止だ。俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」■

大淀「何とか凌ぎました…!」


6ターン目:END

提督:残りLP1900、手札0枚
モンスター:3体
≪忍者マスター HANZO≫ ≪黄昏の忍者将軍ーゲツガ≫≪黄昏の中忍ーニチリン≫
魔法罠:4枚
≪忍法 影縫いの術≫≪忍法 影縫いの術≫≪忍法 分身の術≫ ≪???≫

大淀:残りLP6400、手札1枚
モンスター:1体
≪真源の帝王≫
魔法罠:1枚
≪帝王の開岩≫

大淀「私のターン…ドロー!」□+□


青葉「9ターン目、大淀の番ですね。少し巻き返されてきていますが、彼女なら踏ん張ってくれると信じています」

満潮「彼女のフィールドにはモンスター扱いの≪真源の帝王≫が1体…これならアドバンス召喚も…」


提督「俺は自分フィールドの≪忍者マスター HANZO≫をリリースし、罠発動」

大淀「!?」

青葉「ターン始まってすぐに罠を発動!?」

満潮「このタイミングってことは…!」



提督「≪忍法 影縫いの術≫」

大淀「あ……」

提督「……君のフィールドの≪真源の帝王≫を除外だ」


青葉「大淀のフィールドのモンスターが…」

満潮「……1体もいなくなったわね」

大淀(私の手札は≪光帝クライス≫と≪天帝アイテール≫…どちらもフィールドのモンスターをリリースしなければ召喚できないモンスター…)

提督「………」

大淀(何か、何か手段は……!)

提督「………」

大淀「…………!」





大淀「……ターンエンド、です…」


9ターン目:END

提督:残りLP1900、手札0枚
モンスター:2体
≪黄昏の忍者将軍ーゲツガ≫≪黄昏の中忍ーニチリン≫
魔法罠:4枚
≪忍法 影縫いの術≫≪忍法 影縫いの術≫≪忍法 影縫いの術≫≪忍法 分身の術≫

大淀:残りLP6400、手札2枚
モンスター:0体
魔法罠:1枚
≪帝王の開岩≫


青葉「大淀…何もせずにターンを終了しました…!?」

満潮「何もしなかったんじゃなくて…何も出来なかったのよ。アドバンス召喚のために必要なリリース要員が確保出来なければ、召喚は出来ないからね…」

提督「俺のターン…ドロー」+□

提督「俺はゲツガを攻撃表示に変更し…効果発動、墓地の忍者を呼び戻す」

大淀「さらに忍者が…!」

提督「俺はゲツガ以外の全てのモンスターで攻撃………とどめだ」



大淀「……私の、負けです」



【提督vs大淀】
【1900-0】

【提督-win】




青葉「け、決着です!司令官、見事な逆転勝利を収めました!」

満潮「手に汗握るいいデュエルだったわね」

提督「お疲れ様、大淀」

大淀「あ…お疲れ様です、提督。私の完敗ですね」

提督「いや、最後まで勝てるかギリギリの戦いだった。いいデュエルだった」

大淀「…ありがとうございます」ニコッ

提督「君はまだまだ初心者だ。これから続けていくことでどんどん強くなれるだろう。その時は、またデュエルしてくれるか」

大淀「もちろんです!その時は覚悟しておいて下さいね!」

提督「ああ」

青葉「いやー面白いもんですね。司令官のデュエル」

満潮「というか司令官って遊戯王してたのね、初めて見たわ」

青葉「確かに…そして使用デッキは、司令官が【忍者】、大淀は【帝】でしたね」

満潮「司令官はともかく…大淀が【帝】って何だか意外ね。いつも一歩引いた位置にいるようなイメージだったからかしら」

青葉「あのデッキは司令官が大本営から押し付けられたデッキを貰って大淀なりに作り変えたものらしいですよ」

満潮「…なるほど、司令官が使う予定だったデッキってわけね」

青葉「大淀も初心者とは思えないほど動けてましたね…あ、司令かーん!」

提督「む、青葉に満潮か」

青葉「ども、青葉です。お疲れ様です!」

満潮「中々面白いものを見せてもらったわ」

提督「今のを見られていたのか」

青葉「いやー司令官がデュエルするとは意外でした」

提督「大本営からの任務でな。艦娘と交流を計れるいい機会だと思ってやってみることにしたんだ」

満潮「あら、じゃあこの後もまた別の場所でデュエルを?」

提督「いや、今から大淀と一緒に昼飯だ。続きはその後だな」

青葉「なるほど、私たちもご一緒してよろしいですか?」

提督「ああ、構わないぞ。いいか、大淀?」

大淀「ええ、お二人にも遊戯王について教えてもらいたいですから」

満潮「大淀は勤勉ね」

提督「さて、それでは行こうか」

大淀青葉満潮「はーい!」

————————————
————————
————


大淀「なるほど…影縫いを破壊しておけばモンスターは戻ってきていたんですね…」

提督「ああ、正直いつ破壊されるかとヒヤヒヤしたものだったが」

大淀「自分だけでなく、相手のデッキを知ることも重要なのですね…!」

青葉「モグモグ…熱心ですねぇ…。あ、そういえば司令官、この後は誰とデュエルするか決めてるんですか?」

提督「そうだな…↓2はどうだろうか」


今回はここまで
次回から秋月とのデュエルを始めます

多数の誤字脱字、ミスなどによりとても見辛くなってしまってすみません。出来る限り改善していきます。

それではまた次回からもよろしくお願いします

誤字脱字訂正

>>40
誤:提督「俺はカードを4枚伏せる」□■■■

正:提督「俺はカードを3枚伏せる」□■■■



>>41
誤:
大淀:残りLP7300、手札1枚
モンスター:1体
≪光帝王 クライス≫
魔法罠:0枚

大淀:残りLP7300、手札1枚
モンスター:1体
≪光帝クライス≫
魔法罠:0枚



>>50
誤:6ターン目:END

正:9ターン目:END

続・誤字脱字訂正

>>61
誤————————————
>>50
誤:6ターン目:END

正:9ターン目:END
—————————————

正————————————
>>50
誤:6ターン目:END

正:8ターン目:END
—————————————



もし他にもありましたら、申し訳ありませんが脳内補完でお願いします。

>>63>>61ではなく>>62ですねはい
度々すみません

青葉「秋月…ですか?」

提督「ああ、確か今日は非番だったはずだ」

大淀「ええ、確かに今日は何も予定は入れていませんが…しかし何故彼女を?」

提督「普段は真面目な娘だ。信頼しているが…真面目すぎて中々プライベートな話をする機会がなくてな」

満潮「それで、仲良くなりたくて、ね…嫌がられなきゃいいけど」

提督「…やはり非番の日にまで上司に付き合わされるのは嫌だよな…」ズーン

満潮「ちょ、そこまで露骨に凹まなくてもいいじゃないの」

提督「普段から仲良くしておけば職場での不満なども聞きやすくなって快適に仕事できるようにも計らってやれるんだが…やはり嫌だよな、他の相手を———


「い、嫌じゃありません!!」


青葉「その声は…」

大淀「秋月…聞いてたんですか」

秋月「す、すいません…でも後ろの席から私の名前が聞こえたので何の話をしているのか気になって…!」

満潮「ほら、秋月も嫌じゃないって言ってるでしょ。だからもうそんなに凹まないでってば」

提督「秋月…いいのか?」

秋月「ええ!司令からの指名とあればこの秋月、喜んでお受けさせて頂きます!」

青葉「となれば決まりですね!さぁ早速始めましょう!」

提督「………よし、ならば秋月、胸を借りるぞ。本気でかかってこい」

秋月「はい!…しかしこの場ですぐにと言うのは少し急ですし、ご飯の後…ヒトマルサンマルあたりからでいいですか?」

提督「ああ、それまでに俺も準備しておこう」

青葉「ならそれまで作戦会議ですね!わくわくしてきました!」

—————————
——————
———

〜司令室〜

提督「…さて、まだ30分は余裕があるな…」

青葉「なら対策立てちゃいます?秋月のデッキはですね———

提督「いや、聞かないでおこう」

青葉「ありゃ?いいんですか?」

提督「ああ、向こうだってこちらの情報はないだろう。俺だけ情報を手に入れるのはフェアじゃない」

青葉「おー…なんと紳士な…しかし、それでは今それは何を?」

提督「デッキの再構築だ。さっきとはまた違う動きができるようにな」

青葉「なるほどなるほど…しかし司令官のデッキ、こうやって見るとレベル5以上の上級モンスターが結構たくさん入ってますね」

提督「ああ、だから手札に上級モンスターばかり揃って手札事故を起こすこともある」

青葉「なるほどー…」

大淀「…でしたら提督、このカードは如何でしょうか?」

提督「このカードは…!しかしいいのか?これは君のデッキに入っていたカードだろう?」

大淀「ええ、私にはそのカードは扱いきれなかったので…使って頂ければ、と」

提督「…そうか、ならありがたく使わせてもらおう」

満潮「デッキの編集はそれで終わり?」

提督「ああ、あまり大きく変えすぎると帰って動かしにくくなるからな」

満潮「そうね、いい判断だわ。…そうそう、ついでに1つだけいいかしら?」

提督「何だ?」

満潮「デュエルする時のお互いのライフポイントだけど…これからは4000からスタートにしたらどう?」

提督「たしかにそれでも問題はないが…何故だ?」

満潮「うーん…まぁやっぱり手早く終わるし、スリルがあって中々いいのよ、これが」

提督「なるほど…なら秋月にも聞いて、了承が取れればそうしよう」

提督「む…そろそろ行くか。青葉と満潮の2人は…」

青葉「もちろん付いて行きますよ!」

満潮「何かと面白そうだしね」

提督「そうか、大淀はどうする?」

大淀「私も見てみたいのは山々ですが…ここで午後の執務を片付けておきます」

提督「任せてしまうことになってすまない、埋め合わせは必ずさせてもらう」

大淀「気にしないでください、提督も任務ですから。…しかし、一応期待はしておきますね」

青葉「埋め合わせの約束をきちんと結ぶあたり大淀ってちゃっかりしてますよね」ボソボソ

満潮「まったくよ、私だって…っ」ボソボソ

青葉「私だって…何ですかねぇ?」ボソボソ

満潮「うっ…うるさい!」

提督「?」

満潮「ほ、ほら!早く行くわよ!」

提督「ああ、そうだな。それでは大淀、すまんが任せた」

大淀「ええ、頑張ってくださいね」

—————————
——————
———

〜談話室〜

提督「秋月はいるか?」ガチャッ

秋月「あ、司令。ようこそ…って言っても私の部屋じゃ無いんですけどね」パタパタ

提督「…驚いた、君もそんな冗談を言うんだな」

秋月「えっ、そ、そんなに意外でしたか?」

満潮「秋月は普段からこんな感じよ。…『秋月は真面目』って杓子定規で見過ぎてただけじゃないの?」

提督「…そうかも知れないな。それでは改めて、勝負を受けてくれてありがとう、秋月」

秋月「司令の為とあらばお安い御用です!」

提督「はは、仕事だけの関係とはいえそこまで信頼してもらえているようなら良かった」

秋月「…私は、プライベートでも司令と、その…」

提督「?…どうした?急に歯切れが悪い言い方だが…」

秋月「な、何でもありません!とにかく、始めましょう!」

提督「———そうだな。始めようか」ギンッ

秋月「…っ」

秋月(司令の目…まるで作戦行動中みたいに本気の目だ…!)

提督「だがその前に1つだけ…互いの開始ライフは4000でいいか」

秋月「…はい!秋月、全力を以ってお答えします!」

提督「ありがとう…では」

秋月「………」

提督「…………」

秋月「……………」ゴクリ…

提督「………」



提督・秋月「———デュエル!」


提督「さぁ、君の全力でかかってこい」

秋月「ならばお言葉に甘えて先行は頂きます…私のターン!」□□□□□

秋月「私は手札から≪SDロボ・ライオ≫を通常召喚!」□□□□■


SDロボ・ライオ:攻1200/守1600


提督「SD(スーパーディフェンス)ロボか…なるほど、君らしいカードだ」

秋月「≪SDロボ・ライオ≫が召喚された時の効果発動!このカードが召喚された時、手札から【SDロボ】と名のついたモンスター1体を特殊召喚できます!」

秋月「この効果で私は手札からもう1体≪SDロボ・ライオ≫を攻撃表示で特殊召喚!」□□□■



青葉「1ターン目、秋月は早速2体のモンスターを揃えました!」

満潮「SDロボ…確かその名の通り攻撃力より守備力が高いのが特徴のモンスターたちね」

青葉「さぁ彼女のターンはまだまだこれからですよ!」

秋月「司令は、デュエルをしていたのは昔の話で、つい最近復帰したばかりだと聞きます」

提督「ああ、そうだな」

秋月「では…【エクシーズ召喚】という召喚法はご存知ですか?」

提督「エクシーズ召喚…知っているとも。フィールドに揃えた複数の同じレベルを持つモンスターを素材として、それらのカードの上に重ねてエクストラデッキから強力なモンスターを召喚するものだな」

秋月「はい。知っているのなら良かったです。…それならば私も全力を出せます」

提督「…そうか、君は———」

秋月「私は!レベル4の≪SDロボ・ライオ≫2体でオーバーレイ!」

提督「レベル4のモンスターが2体…これで、召喚条件を満たしたランク4のエクシーズモンスターを召喚する…か」

秋月「その通りです…現れろ!ランク4、≪ギアギガント X≫!!」


ギアギガント X : 攻2300 / 守1500


提督「ギアギガント X…機械族のエクシーズモンスターか。実際にエクシーズモンスターを見るのは初めてだ」

秋月「エクシーズモンスターは素材となったモンスターを自らの【エクシーズ素材】として保持し、それを墓地へ送ることで効果を発動します。私はギアギガント Xの効果を発動!」

秋月「ギアギガント Xのエクシーズ素材となっているSDロボ・ライオ2体のうちの1体を墓地へ送り、デッキ、または墓地からレベル4以下の機械族のモンスター1体を手札に加えます!」

提督「機械族モンスターのサーチ効果か…」

秋月「この効果で私はデッキから≪SDロボ・モンキ≫を手札に!」□□□+□

秋月「私はこれでターンエンドです」


————————————
1ターン目終了

秋月□□□□
LP:4000
モンスター:1体
≪ギアギガント X≫
魔法罠:0枚

————————————


青葉「1ターン目終了です、秋月は早くもエクシーズ召喚を決めてきましたね」

満潮「流石ね。ただカードをサーチするだけでなく、攻撃力2300のギアギガントXなら司令官のターンも凌げるでしょうし、いい滑り出しね」

青葉「さぁ次は司令官のターンです!」

提督「俺のターン…ドロー」□□□□□+□

提督「俺は手札から≪成金忍者≫を通常召喚し、効果を発動」□□□□□■

提督「手札から罠カードを墓地へ送ることで、デッキから≪忍者マスターHANZO≫を攻撃表示で特殊召喚」□□□□■

秋月「【忍者】…ですか」

提督「ああ、昔からの馴染みのあるデッキだ」


成金忍者 : ☆4 攻500 / 守1800
忍者マスターHANZO : ☆4 攻1800 / 守1000


提督「さらに忍者マスターHANZOが特殊召喚された時の効果で、デッキから≪黄昏の忍者ーシンゲツ≫を手札に加える」□□□□+□

秋月「レベル4のモンスターが2体…」

提督「安心しろ秋月、俺はエクシーズモンスターは持ってない。…俺はカードを1枚セットして、ターンエンド」□□□□■

————————————
2ターン目終了

秋月□□□□
LP:4000
モンスター:1体
≪ギアギガント X≫
魔法罠:0枚

提督□□□□□
LP:4000
モンスター:2体
≪成金忍者≫≪忍者マスターHANZO≫
魔法罠:1枚
≪???≫

————————————


青葉「2ターン目、司令官はやはり攻めあぐねたまま終了です」

満潮「やっぱり初手から強力なモンスターを呼び出すのは少し難しいものね。それにしても…モンスターエクシーズを持っていないなんてわざわざバラす必要もなかったでしょうに」

青葉「司令官は何だかんだ教官肌ですからねぇ、教えたがりなんでしょう」

満潮「何にせよこれでお互いの場にモンスターが揃ったわね。次から動き出すことは間違いないわ」

青葉「さぁ、3ターン目、秋月の番です!行ってみましょーっ!」

≪SDロボ・ライオ≫—————————
効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1200/守1600
このカードが召喚に成功した時、
手札から「SDロボ」と名のついたモンスターまたは「オービタル 7」1体を特殊召喚できる。
また、1ターンに1度、自分の墓地から
「SDロボ」と名のついたモンスター
または「オービタル 7」1体が自分の手札に加わった時、そのモンスターを手札から特殊召喚できる。
—————————————————


≪ギアギガント X≫—————————
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/機械族/攻2300/守1500
機械族レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
自分のデッキ・墓地からレベル4以下の
機械族モンスター1体を選んで手札に加える。
また、このカードがフィールド上から離れた時、自分の墓地からレベル3以下の
「ギアギア」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。
—————————————————

>>77————————————
×
提督「手札から罠カードを墓地へ送ることで、デッキから≪忍者マスターHANZO≫を攻撃表示で特殊召喚」□□□□■


提督「手札から罠カードを墓地へ送ることで、デッキから≪忍者マスターHANZO≫を守備表示で特殊召喚」□□□□■
———————————————

>>78————————————
×
提督□□□□□


提督□□□□

———————————————

秋月「私のターン…ドロー!」

秋月「私は手札から≪SDロボ・ライオ≫を召喚!」□□□■

提督「またライオか…ということは」

秋月「はい!ライオの効果を発動します!手札から≪SDロボ・モンキ≫を特殊召喚!」

SDロボ・モンキ: ☆3 攻800 / 守1200


青葉「再び2体のモンスターを場に出しました秋月!しかしレベルが揃っていない!これでは先ほどの様にエクシーズは出来ません!」

満潮「…いえ、それはどうかしらね」


秋月「ギアギガント Xの効果を発動!このモンスターの素材となっているライオを墓地へ送り…今度は墓地にあるSDロボ・ライオを手札に加えます!」

提督「なるほど、次のターンへの布石か…」

秋月「残念ですが…その予想はハズレです。この時、フィールドのSDロボ・ライオのさらなる効果を発動!」

秋月「1ターンに1度、【SDロボ】が墓地から手札に加わった時、そのモンスターを特殊召喚します!」

提督「さらに特殊召喚だと…!?」

秋月「私は手札に加えたライオを特殊召喚!」□□■

提督「これでレベル4のモンスターが2体…!」

秋月「私はレベル4のSDロボ・ライオ2体でオーバーレイ!さらに現れよ!ギアギガント X!!」


青葉「決まりました!華麗なコンボで展開し、2体目のギアギガントをエクシーズ召喚!」

満潮「1体1体のモンスターの効果が綺麗に噛み合ってるわね」


秋月「私は今エクシーズ召喚したギアギガント Xの効果を発動!オーバーレイユニット1つを墓地へ送り、デッキから≪SDロボ・エレファン≫を手札に!」□□+□

提督「新たなモンスターか…」

秋月「どうですか提督、私のデッキは!」

提督「素晴らしい動きだ。実直な秋月らしさが現れた綺麗な動きをする」

秋月「えへへ、ありがとうございます…それでは、バトルです!ギアギガント Xで成金忍者に攻撃です!」


青葉「さぁモンスターを並べバトル開始!攻撃力2300のギアギガントの攻撃が通れば、攻撃力500の成金忍者は粉砕され、尚且つ司令官は1800ものダメージを受けてしまいます!」


提督「トラップカード発動!≪機甲忍法 フリーズロック≫!」

秋月「トラップカード…!やはり防御手段がありましたか…」

提督「このカードはフィールドに忍者がいて、相手が攻撃してきた時に発動できる。そのバトルフェイズを終了するトラップだ」

秋月「バトルフェイズそのものを!?」


青葉「そのモンスターの攻撃だけでなくバトルフェイズ自体を終了ですか」

満潮「モンスターが唯一戦闘できるバトルフェイズを終了させることで、他のモンスターも全て攻撃のタイミングを失ってしまうわけね」


提督「その後このトラップはフィールドに残り続け、これがある限り相手フィールドのモンスターは表示形式を変更できない」

秋月「くっ…私はこれでターンエンドです。ですが、次こそは!」

提督「俺だってこのまま負ける気はない。全力には全力をもって応えよう」

———————————————
3ターン目終了

秋月□□□
LP:4000
モンスター:3体
≪ギアギガント X≫≪ギアギガント X≫≪SDロボ・モンキ≫
魔法罠:0枚

提督□□□□
LP:4000
モンスター:2体
≪成金忍者≫≪忍者マスターHANZO≫
魔法罠:1枚
≪機甲忍法 フリーズロック≫

———————————————

青葉「先に召喚していたギアギガント Xの素材がなくなってしまいましたね」

満潮「エクシーズモンスターは強力な効果を持つけれど、素材がなくなってしまったら基本的に効果がなくなってしまうのが弱点ね」

青葉「しかし確実な展開力で手堅く攻めてくる秋月、さぁ司令官はどう切り返すのか!」

>>83訂正

×
秋月「私のターン…ドロー!」


秋月「私のターン…ドロー!」 □□□□+□

これにより以降の秋月の手札に+□


手札に加わったり使用したりしても変動の表記がないのはミスです、すみません

提督「俺のターン…ドロー」□□□□+□

提督「俺はフィールドの成金忍者の効果を発動する」

秋月「手札から罠カードを墓地へ送り、忍者を特殊召喚する効果…」

提督「この効果でデッキから≪忍者マスター HANZO≫を守備表示で特殊召喚する」□□□□■

提督「その後、忍者マスターHANZOが特殊召喚された時の効果でデッキから≪黄昏の忍者ーニチリン≫を手札に加える」□□□□+□

秋月「手札が減らない…!?」

提督「切れる手札は多ければ多いほどいい、それは何事にも言えることだな。…俺は今特殊召喚した忍者マスターHANZOを1体リリースして、アドバンス召喚する。≪黄昏の忍者ーニチリン≫、召喚!」□□□□■



青葉「出ました!先ほどの大淀とのデュエルで帝を殴り倒したニチリンです!」

満潮「確か効果は…手札の【忍者】モンスターを墓地に送ることで発動する、攻撃力アップの効果ね」

提督「HANZOを攻撃表示に変更し、バトルだ。黄昏の忍者ーニチリンでまだエクシーズ素材を持っている方のギアギガントXを攻撃する」

秋月「両者の攻撃力は共に2300…相打ちする気ですか!?」

提督「いいや、戦闘する時、ニチリンの効果を使わせてもらおう。手札から【忍者】モンスターを1枚墓地へ送ることで、ニチリンの攻撃力を1000ポイントアップする」□□□■

秋月「なっ!?それじゃあ…!」

提督「…ああ」

≪黄昏の中忍ーニチリン≫→≪ギアギガント X≫
3300-2300=1000


秋月「ぐぅううっ…くぅ…!」4000→3000

提督「続けてHANZOでモンキを攻撃。モンキは守備だからダメージは通らないが…」

秋月「くっ…破壊は、されます…」

提督「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」□□■

———————————————
4ターン目終了

秋月□□□□
LP:3000
モンスター:1体
≪ギアギガント X≫
魔法罠:0枚

提督□□
LP:4000
モンスター:2体
≪成金忍者≫≪忍者マスターHANZO≫
魔法罠:2枚
≪機甲忍法 フリーズロック≫ ≪???≫

———————————————



秋月「私のターン…ドロー!」□□□□+□

秋月「…!この手札なら!」

提督「…来るか…」

秋月「私は手札からSDロボ・モンキを通常召喚!」□□□□■

秋月「更に!モンキが召喚された時の効果で手札から≪SDロボ・エレファン≫を特殊召喚します!」□□□■

SDロボ・エレファン: ☆8 攻1400 / 守2500

提督「レベル8のモンスター…しかしその程度の攻撃力では…」

秋月「この子の真髄は効果にあります。私はエレファンの効果、発動!」

秋月「SDロボ・エレファントは1ターンに1度、フィールドの【SDロボ】モンスターのレベルを8にすることができます」

提督「レベルを上げる効果だと…!?」

秋月「この効果で私はフィールドのSDロボ・モンキのレベルを3から8に!」


青葉「モンキからの展開、そしてそこからのレベル調整…!?」

満潮「問題はそのレベル…モンキのレベルは8になり、さらにエレファンのレベルも…」


提督「これで、レベル8のモンスターが2体…!」

秋月「…行きます!私はレベル8のエレファンとレベル8となったモンキでオーバーレイ!」

秋月「これが私の切り札!小さき力ここに集いて進むべき道を切り開け!現れろ!!
ランク8≪廃品眼の太鼓竜≫(ガラクターアイズ・ファットドラゴン)!!!」

廃品眼の太鼓竜: ★8 攻3000 / 守2500


青葉「出ましたーっ!ランク8のエクシーズモンスター!秋月の切り札です!」

満潮「攻撃力3000…!そんじょそこらのモンスターじゃ超えることは叶わないわね…」



提督「なるほど…ランク8のモンスターエクシーズともなれば、その攻撃力も流石だな」

提督(しかし3000ならば、ニチリンの効果を使えば超えることは出来る…秋月はまず厄介なニチリンを狙うだろう、そこを———


秋月「———ニチリンで返り討ち、と?」


提督「っ!?」

秋月「そうは行きません!廃品眼の効果、発動っ!」

秋月「廃品眼のエクシーズ素材を1つ取り除くことで、このモンスター自身の攻撃力を次の相手のエンドフェイズまで1000ポイントアップさせます!」

提督「攻撃力を1000ポイントアップ!?と言うことは…!」

秋月「そう、廃品眼の攻撃力は4000に!これでニチリンでも超えることは出来ません!」

秋月「バトルです!廃品眼でニチリンを攻撃します!」

提督「くっ…だが、ニチリンの効果を発動!【忍者】モンスターを1枚捨て、このターン身を守る!」

秋月「しかし…戦闘によるダメージは受けて貰います!」

≪廃品眼の太鼓竜≫ → ≪黄昏の中忍ーニチリン≫
4000 - 2300 = 1700

提督「ぐっ…!」4000 → 2300

秋月「まだ続きます!ギアギガントXで成金忍者を攻撃!やはり破壊はされませんが、ダメージは受けて貰います!」

提督「くっ…!」


青葉「あーっと!攻撃表示のままだった成金忍者が狙われた!これが通れば大ダメージだ!」


提督「そうは行かせん!罠発動!≪忍法 影縫の術≫!成金忍者をリリースし、ギアギガントXを除外する!」

秋月「除外…!くっ、流石ですね、司令。私はこれでターンエンドです」



———————————————
5ターン目終了

秋月□□□
LP:3000
モンスター:1体
≪廃品眼の太鼓竜≫
魔法罠:0枚

提督□
LP:2300
モンスター:3体
≪成金忍者≫≪忍者マスターHANZO≫≪黄昏の中忍ーニチリン≫
魔法罠:2枚
≪機甲忍法 フリーズロック≫ ≪忍法 影縫の術≫

———————————————

青葉「粘りますね司令官、今のを食らっちゃ危なかったです」

満潮「成金はいなくなっちゃったけどね。それに手札も少ない…どうするつもりかしら」



提督「俺のターン…ドロー!」□+□

提督「…これなら…!俺は手札から装備魔法≪風魔手裏剣≫を発動し、これをニチリンに装備する」□■

提督「このカードは装備したモンスターの攻撃力を700ポイントアップさせる」

秋月「攻撃力を700ポイント…それでもニチリンの攻撃力は3000…。…3000…?…まさか!」

提督「そのまさかだ!ニチリンの効果を発動!手札から忍者を墓地へ送り、攻撃力を1000ポイントアップさせる!」■

2300 → 3000 → 4000

提督「これで並んだ!バトルだ!ニチリンで廃品眼を攻撃!」


≪黄昏の中忍ーニチリン≫ → ≪廃品眼の太鼓竜≫
4000 - 4000 = 0


青葉「司令官、何とここで手札を全て使ってでも廃品眼を倒しに来ました!」

満潮「同じ攻撃力同士のモンスターがぶつかれば、互いにダメージは負わないけれど互いのモンスターも破壊される…相打ち覚悟ね」

提督「これで互いのモンスターは破壊された。さらにこの時、装備していた風魔手裏剣も墓地に落ち、その隠された効果を発動する」

秋月「風魔手裏剣が…?ただの装備魔法ではないのですか?」

提督「風魔手裏剣は墓地に送られた時、700ポイントのダメージを相手に与える…ただの相打ちでは終わらんよ」

秋月「なっ…!?」3000 → 2300

提督「確かに廃品眼の攻撃力は驚異だった…だが、どんなに高い壁であろうと、努力次第で超えることはできる。」

提督「続けて行くぞ、HANZOでガラ空きの秋月にダイレクトアタックを———

秋月「———まだです」

提督「…っ?」

秋月「流石です、司令。まさか廃品眼が攻撃力でねじ伏せられるとは……しかし!」

秋月「私の廃品眼はただ超えられるだけの壁などではありません!」



秋月「墓地に送られた廃品眼の太鼓竜、効果、発動ッ!!」



秋月「エクシーズ素材を持ったこのモンスターは破壊された時、墓地の【SDロボ】モンスターを除外することで復活します!」

提督「なっ…!?破壊されたモンスターが自身の効果で…!」

秋月「それだけじゃありません!その後、墓地の【SDロボ】モンスター1体を選択し、廃品眼のエクシーズ素材とすることが出来ます!」

提督「と、言うことは…!」


秋月「そう、廃品眼は何度やられようと立ち上がります!決して負けはしません!」


提督「…やるな、秋月…HANZOでの攻撃は中止し、守備表示に変更。…ターンエンドだ」



———————————————
6ターン目終了

秋月□□□
LP:2300
モンスター:1体
≪廃品眼の太鼓竜≫
魔法罠:0枚

提督
LP:2300
モンスター:1体
≪忍者マスターHANZO≫
魔法罠:2枚
≪機甲忍法 フリーズロック≫ ≪忍法 影縫の術≫

———————————————

秋月「私のターンです…ドロー!」□□□+□

秋月「HANZOは守備表示…確かにこれでは攻撃してもダメージは与えられません…しかし!」

秋月「手札から装備魔法≪流星の弓ーシール≫発動!このカードは装備したモンスターの攻撃力を1000ポイントダウンさせます!」

提督「攻撃力をダウンさせる…?一体それで何が…」

秋月「この効果には続きがあります。装備したモンスターは攻撃力こそ下がりますが…相手プレイヤーに直接攻撃出来ます!」

提督「!」


青葉「攻撃力を下げるかわりに相手フィールドのモンスターを無視して直接攻撃出来る装備魔法…へーそんなのもあるんですね」

満潮「装備魔法と言えど攻撃力を上げるものばかりじゃないわよ。それにあの装備魔法は廃品眼の効果ともマッチしているわ」

青葉「えーと廃品眼の効果は自身の復活ですから…ああ、攻撃力が下がることで戦闘破壊はされやすくなるけど、その後復活出来るってことですね!」

満潮「そういうこと、攻守兼ね備えたコンボね」

秋月「バトルです!≪流星の弓ーシール≫を装備した廃品眼で、司令にダイレクトアタック!」

≪廃品眼の太鼓竜≫ → ≪提督≫
2000 - 0 = 2000

提督「ぐぅぅうっ…!」2300 → 300


秋月「司令の残りライフは僅か…ですがこの秋月、油断なく慢心なく、最後まで精一杯やらせてもらいます!魔法カード≪おろかな埋葬≫発動!」□□■

提督「おろかな埋葬…デッキからモンスターカードを1枚墓地へ遅れる魔法カードだな」

秋月「はい、この効果で≪SDロボ・モンキ≫を墓地へ!」

提督「…なるほど、廃品眼が破壊された時に墓地に必要な【SDロボ】モンスターの備えか。…堅実だな」

秋月「私はこれでターンエンドです!」




———————————————
6ターン目終了

秋月□□
LP:2300
モンスター:1体
≪廃品眼の太鼓竜≫
魔法罠:2枚
≪流星の弓ーシール≫≪???≫

提督
LP:300
モンスター:1体
≪忍者マスターHANZO≫
魔法罠:2枚
≪機甲忍法 フリーズロック≫ ≪忍法 影縫の術≫

———————————————

提督(…さっきのターン…秋月は廃品眼の効果を何故使わなかった…?廃品眼の効果で攻撃力を1000ポイント上げて直接攻撃が通れば、彼女の勝ちだったはずだ…)

提督(何かを警戒していたのか…それとも他に何か…何にせよ、負けるわけには…いかない!)


提督「…俺のターン!」+□

提督「…よし!俺は手札から≪機甲忍法ゴールド・コンバージョン≫発動!」■

提督「このカードはフィールドに存在する【忍法】と名の付いたカードを全て破壊し、デッキからカードを2枚ドローする!」

秋月「2枚のドロー!?」

提督「フィールドのフリーズロック、影縫いの術の2枚の忍法を破壊し、2枚ドロー!」+□□


提督「……!」(このカードは…!)


提督「…しかしこの時、影縫いの術がフィールドから消えた為、影縫いの術の効果で除外されていたギアギガントXが復活する!」


青葉「あーっと司令官、賭けに出ました!」

満潮「折角封印していたモンスターを復活させてしまったけど、そうでもしなければこのまま負けていた場面ね、仕方ないと言えば仕方ないけれど…」

秋月「…多少のリスクを背負ってでも、勝利を掴みに行く…ですか」

提督「ああ、危険な橋も渡らなければならない時もある…が、今回はそれが功を奏したようだ…手札から魔法カード発動!」


提督「———≪帝王の烈旋≫!」□■



青葉「帝王!?ってことはあのカードは!」

満潮「ええ、さっき大淀から貰ったカード…!」



提督「このカードは少し特殊でな、モンスター相手に直接何かするわけでも、お互いのライフポイントに何かするわけでもない。また、発動して何も起こらずに終わらせることもやろうと思えば出来る」

秋月「…?では、どのようなカードなのですか?まさか、勝負を諦めたのでは…」

提督「そう焦るな、このカードの効果を教えてやる。このカードは自分ターン、モンスターをアドバンス召喚する時に1度だけ———相手のモンスターをリリースできる」


秋月「……それは、どういう…?」

提督「…そうだな、俺の残り手札1枚、こいつは上級モンスターでな。…秋月、モンスターをアドバンス召喚するためには何が必要だ?」

秋月「…基本的に、レベル5,6のモンスターなら1体、7,8のモンスターなら2体、自分のフィールドのモンスターを墓地へ送る必要があります」

提督「…そうだ、そしてもしそれが、相手フィールドのモンスターも墓地へ送り、アドバンス召喚の為のコストとすることがらできたら?」

秋月「そんなことが出来たら、相手フィールドのモンスターを除去しながら強力な上級モンスターを召喚でき……っ!?」

提督「…そうだ、帝王の烈旋は、『それ』が出来る。……俺は、秋月のフィールドの≪廃品眼の太鼓竜≫をリリース!アドバンス召喚!!」

秋月「———っ!」



青葉「うわぁーっ!司令官一発逆て………って、あれ?…何も召喚されてない?」

満潮「ちゃんとされてるわよ、よく見なさいな」

青葉「いやいや満潮さん、どこに強力な上級モンスターが…司令官のフィールドにはHANZOと裏守備のモンスターの2体しか…ん?あれ?…裏守備のモンスター?」

満潮「…それが司令官がアドバンス召喚したモンスターよ」

青葉「ええっ!?」

満潮「アドバンス召喚は1ターンに1度だけの召喚権を使っての通常召喚と同じ扱いだから、やはり同じように裏守備でモンスターをセットすることもできるの。知らなかったの?」

青葉「いや、知識としては知ってますけど…ここは一気に攻め込む場面では?」

満潮「さっきのゴールドコンバーションの効果で、秋月のフィールドにはギアギガントが復活してるわ、ここで仕留めきれなかった場合、返しのターンでの危険は無視できない…そういうことでしょうね」

青葉「なるほど…って、じゃあ廃品眼は?破壊されたのなら復活するんじゃなかったんですか!?」


提督「…この場合、廃品眼は復活しない…そうだな?」

秋月「…はい、破壊されたわけでなく『リリースにより墓地に送られた』ということになります…その場合、廃品眼は復活出来ません…」

提督「…俺はHANZOを守備表示にしてターンエンド」




———————————————
6ターン目終了

秋月□□
LP:2300
モンスター:1体
≪ギアギガント X≫
魔法罠:0枚

提督
LP:300
モンスター:2体
≪忍者マスターHANZO≫ ≪???≫
魔法罠:0枚

———————————————


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