【ラブライブ!サンシャイン!!】ダイヤ「さて、始めましょうか」花丸「ずら!」 (40)

ダイヤ「今日来ていただいたのは他でもありません」

花丸「……」ドキドキ

ダイヤ「今日この時のためにわたくしは色々準備をしてきました」

花丸「お、オラもずら!」

ダイヤ「貴女という理解者がいてわたくしは幸せものね」

ダイヤ「それでは、ルビィ会開催です!」

花丸「いええええええええい!」

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ダイヤ「それでは今回はどちらから?」

花丸「じゃあ、オラから」

花丸「あれはこの間、図書室での出来事――」

――――

花丸「……」ペラッ

ルビィ「……」ソワソワ

花丸「どうしたずら?」ボソボソ

ルビィ「あ、ううん。なんでもないの」ボソボソ

花丸「……」ペラッ

ルビィ「……っ!」ドキドキ

花丸「……」ペラッ

ルビィ「よかったぁ……」ホッ

花丸「ルビィちゃん?」ボソボソ

ルビィ「あ、ご、ごめんね、うるさかった?」ボソボソ

花丸「一緒に読む?」ボソボソ

ルビィ「うんっ!」パアアアアアアアア

――――

花丸「その後ルビィちゃんはオラの隣で表情豊かに一緒に本を読んだんだぁ」

ダイヤ「不肖の妹が迷惑をおかけしたようで申し訳ございません」

花丸「本音は?」

ダイヤ「なんて羨ましい。そこを変わりなさい」

花丸「ルビィちゃん、いい香りだったなぁ」ポワポワ

ダイヤ「くっ……」ギリギリ

ダイヤ「次はわたくしね」

ダイヤ「どの話にしようかしら……。あぁ、あれがいいわね」

ダイヤ「あれはわたくしが部屋で勉強していたときのこと――」

――――

コンコンコン

ダイヤ「……。はい」

ルビィ「お姉ちゃん、ルビィだけど、入ってもいい?」

ダイヤ「どうぞ」

ルビィ「あ、あのね。お姉ちゃん頑張ってるからコーヒーを入れてきたんだけど……」

ダイヤ「ルビィにしては気が利くわね。ありがとう」

ダイヤ「予習も一区切りついたところだしお話でもしながら一緒に飲みましょうか」

ルビィ「う、うん!」パアアアアアアアア

ルビィ「お、お姉ちゃんはブラックだよね?」コトッ

ダイヤ「えぇ、ありがとう」

ルビィ「すごいなぁ、お姉ちゃんはブラック飲めて。ルビィはブラックなんて飲めないよぉ……」ポチャポチャ

ダイヤ「ブラックコーヒーなんて無理して飲む必要なんてないのよ」ゴクッ

ルビィ「かっこいいなあ」ポーッ

ダイヤ「一口飲んでみる? もしかしたら飲めるようになってるかもしれないわよ?」

ルビィ「う、うん! じゃあ一口……」ゴクッ

ルビィ「うへぇ……。やっぱり苦いよぉ……」

ダイヤ「ルビィにはまだ少し早かったみたいね」クスクス

――――

ダイヤ「まさかルビィったらわたくしが飲んだところから飲むなんて」

花丸「そ、そそ、それって間接キスずら!?」

ダイヤ「もちろんわたくしももう一度同じところから飲ませていただいたわ」

ダイヤ「何も入れていないのに心なしか甘いミルクのような味が――」

花丸「ずるい! オラもルビィちゃん味のコーヒー飲みたいずらぁ!」

花丸「間接キスがしたいずら!」

ダイヤ「ただしそれは既にルビィにとって初めてではないのよ?」ニヤニヤ

花丸「この世に希望はないずら……」ガクッ

ダイヤ「それにコーヒーを飲んだ時のルビィの苦そうな表情――」

ダイヤ「例えるならそう、真っ白なキャンバスに真っ黒な墨汁を塗りたくったような背徳感」

ダイヤ「たまりませんわ」ハァ

花丸「……マルもそのルビィちゃん見たいずら」

ダイヤ「見れるといいですね」ドヤァ

花丸「その表情、なんだかむかつくずら」イラッ

ダイヤ「まだ話のネタはあるんでしょう?」

花丸「もちろん!」

ダイヤ「それじゃあ、2周目――」

花丸「張り切っていくずら!」

花丸「あれはこの前、部室での出来事――」

――――

花丸(あっ、善子ちゃんとルビィちゃんが話してる)

善子「ヨハネはね、魔法が使えるのよ!」

ルビィ「えぇ! すごい!」

善子「ヨハネはアクマなんだから♪」

ルビィ「ルビィは悪魔じゃないけど魔法だけ使えたりしないかなあ……」

ルビィ「えいっ、えいっ!」

花丸(かわいい)

善子「きっとできないわ。ヨハネだって出せるようになるまで5年もかかったんだから」フフン

ルビィ「できないのかなぁ……。でも善子ちゃんも頑張って出せるようになったんだもんね」

ルビィ「いつかはきっと、デキロマ!」

善子「っ!」

花丸「っ!!」

善子「そ、それは白魔法デキロマ……。どこでそれを……」ガクッ

ルビィ「よ、善子ちゃん!?」アワアワ

善子「ヨハネよ!」ジタバタ

ルビィ「よしk――ヨハネちゃん、大丈夫!?」アセアセ

善子「……」シーン

花丸「…………」スタスタ

ルビィ「あっ! マルちゃん! ヨハネちゃんが大変で――」

花丸「善子ちゃん、ルビィちゃんが本気で焦ってるから起きるずら」

善子「ヨハネよ!」ガバッ

ルビィ「善子ちゃん起きたぁ、よかったよぉ……」ウルウル

善子「ヨハネよ。でもまだ本調子じゃないの」

善子「貴女達のパワーを少しずつちょうだい」

ルビィ「ど、どうすればあげられるの?」

善子「ヨハネの手に手を重ねて」

ルビィ「こ、これでいいの?」スッ

善子「えぇ、それで念じればいいのよ!」

ルビィ「むむむ……」

花丸(必死で念じてるルビィちゃんかわいい)

善子「うっ、まだ足りないわ……」

ルビィ「っ! マルちゃんも一緒に念じよう!」ギュッ

花丸「っ! わ、わかったずら」ドキドキ

ルビィ「むむむむ……」ウーン

花丸「……」

善子「きてる、きてるわ!」

善子「ヨハネふっかーつ!」

ルビィ「よかったぁ……」ウルウル

善子「初めてで白魔法を使うなんて中々やるじゃない」スッ

ルビィ「え?」

善子「握手よ、握手!」

ルビィ「あっ、えへへ。これからもルビィと仲良くしてね」ギュッ

善子「っ! よ、ヨハネは堕天使なんだから孤独が似合うのよ!」

ルビィ「えっ……。ルビィは友達じゃないの……?」ウルウル

善子「うっ、ま、まあリトルデーモンにしてあげる!」

ルビィ「え、えへへ。ありがとう、善子ちゃん」ニコニコ

善子「光栄に思いなさい」フフン

――――

花丸「善子ちゃんの言動を一々真に受けて真剣に悩むルビィちゃんかわいかったずら」

ダイヤ「ふむ、善子さんが堕天使だとするとルビィは天使っていうことね」

花丸「その通りずら! 急に手を握られた時は思わずドキッとしたなぁ」

ダイヤ「それにしてもデキロマ……。この前収録したコメントの時も言っていたけどあの破壊力は――」

花丸「あれは心が浄化されるずら。まさに白魔法……」

花丸「もう少しでも気を張っていなかったら善子ちゃんと一緒に倒れていたところだったずら」

ダイヤ「では、次はわたくしね」

ダイヤ「先ほどの続きで、花丸さんとの話とも少し被ってしまうのだけれど――」

――――

ダイヤ「そういえば、学校はどう?」

ルビィ「えっと、楽しいよ」

ルビィ「Aqoursの活動も、ずっとアイドルに憧れてたから嬉しいし」

ルビィ「それにマルちゃんも善子ちゃんも仲良くしてくれるし」

ダイヤ「花丸さんは昔からルビィのことを支えてくれているものね」

ダイヤ「Aqoursの活動もルビィが巻き込んでしまったようだしあとでお礼を言っておかないといけないわね」

ルビィ「マルちゃんは一番の友達なんだ」ニコニコ

ルビィ「それにね、この前善子ちゃんにリトルデーモンにしてもらったんだ!」

ダイヤ「は?」

ルビィ「それにね、ルビィ魔法が使えるようになったの……!」

ダイヤ「……やはり善子さんとの付き合い方は考えなければならないみたいね」ブツブツ

ルビィ「お姉ちゃん?」

ダイヤ「いえ、なんでもないわ。わたくしに任せておいて」

ルビィ「? う、うん……?」キョトン

ルビィ「それでね、魔法を使うから見ててほしいの」

ダイヤ「へ?」

ルビィ「いくよ、お姉ちゃん」

ルビィ「デキロマ!」

ダイヤ「……っ!」タラー

ルビィ「お、お姉ちゃん!?」

ルビィ「ご、ごめんなさい、ルビィの魔法のせいで……」

ダイヤ「い、いえ。大丈夫よ、少し鼻血が出ただけだから」フキフキ

ルビィ「で、でも本当に使えるようになったんだ……!」パアアアアアア

ダイヤ「かわいい」ボソッ

ルビィ「? お姉ちゃん、何か言った?」

ダイヤ「い、いえ、何も?」アセアセ

ルビィ「……」モジモジ

ダイヤ「……?」

ルビィ「あのね、お姉ちゃん」モジモジ

ダイヤ「どうしたの? お手洗い?」

ルビィ「ううん、そうじゃなくて……」モジモジ

ルビィ「ありがとう、って……」ウワメ

ダイヤ「っ!」ドキッ

ダイヤ「ど、どうして急にそんな……?」アセアセ

ルビィ「えっと、お姉ちゃんっていつもルビィのこと大切にしてくれてるし」

ルビィ「ちょっと厳しいけど、それもルビィのため、なんだよね?」

ルビィ「だから、ありがとう」ニコッ

ダイヤ「……」

ダイヤ「別にルビィのためじゃないわ」

ダイヤ「ただ黒澤家として恥ずかしくないように躾けているだけよ」

ルビィ「それでも、Aqoursだってルビィと一緒に始めてくれて……」

ルビィ「お姉ちゃんにはすごく感謝してるの」

ルビィ「それにお姉ちゃんはかっこよくて、なんでもできて」

ルビィ「お姉ちゃんはルビィにとって憧れなんだ」ニコッ

ダイヤ「……ふん、ルビィのためだなんて思い上がりも甚だしいわ」プイッ

ダイヤ「そんなこと言ってる暇があったらわたくしに迷惑をかけないようにしっかりなさい」ウルウル

ルビィ「うん、がんばる!」

――――

ダイヤ「ルビィには冷たい態度をとってしまうことも多いから怖がられてるとばかり思っていたけど」

ダイヤ「ありがとう、だなんて、思わず涙腺が緩んでしまったわ」

花丸「ルビィちゃんはきちんと見てるずら」

ダイヤ「そうね、いつまでも子供だと思っていたけど、しっかりしてきて……」

ダイヤ「いつか独り立ちをして――」ポロポロ

ダイヤ「行かないでルビィ!」グスン

花丸「普段の姿からは考えられないなぁ……」

花丸「ルビィちゃんはオラが幸せにするずら」

ダイヤ「絶対ダメ。ルビィはわたくしと結婚するんだから」

ダイヤ「小さな頃結婚の約束をしたもの」

ダイヤ「ほら、これ。婚姻届け」バッ

花丸「……手書きずら」

ダイヤ「2人の気持ちさえあればいいんです」

ダイヤ「はあ、これを眺めているとルビィとの結婚生活が目に浮かぶわ」

花丸「オラが言うのもなんだけど、これは末期ずら」

ダイヤ「あんな可愛い妹がいてシスコンにならない方がおかしいわ」

ダイヤ「センター総選挙の中間発表で2位で――」

ダイヤ「『る、ルビィが2位なんて何かの間違いだよぉ……』」ルビィ

ダイヤ「なんて言ってたけど、確かに1位じゃないのはおかしいですよね。実は曜さんの工作では? と疑っています」

ダイヤ「ルビィこそセンターにふさわしい、ルビィがセンターでこそAqoursは真の輝きを見せるのです」

ダイヤ「できれば理想はわたくしとルビィのダブルセンターですけど!」

花丸「こんなところをファンが見たら幻滅するずら」

ダイヤ「いいのよ、外ではしっかりしていますから」フフ

ダイヤ「あぁ、ルビィかわいい! ぎゅって抱きしめたい! 今すぐにでも――」

ルビィ「お姉ちゃん」コンコンコン

ダイヤ「……。どうしたの?」キリッ

ルビィ「えっとね、お茶とお菓子、お母さんに持っていけって言われて持ってきたの」

ダイヤ「あら、ありがとう。今ドアを開けるわね」キリリッ

花丸「……すごい切り替えの早さずら」

ルビィ「失礼します、って、マルちゃん!」

花丸「おじゃましてます」

ルビィ「そっかぁ、お姉ちゃんのお客さんってマルちゃんだったんだぁ」

ルビィ「知らない人だったらどうしようかって緊張しちゃってたよぉ」ホッ

ダイヤ「花丸さんには少し相談に乗ってもらっていたの」

ルビィ「そうなんだ、花丸ちゃんしっかりしてるし頭もいいもんね」

ルビィ「それじゃあルビィはお邪魔だろうし戻るね」

ダイヤ「花丸さんとのお話はちょうど終わったところなんだけど」

ダイヤ「よければ3人で一緒にお話でもしましょう?」

ルビィ「いいの!?」パアアアアアアアア

花丸「マルは大歓迎ずら!」

ルビィ「えへへ、お姉ちゃんとマルちゃんと3人でお話するのってなんだか久しぶりだなぁ」

ルビィ「あっ、そうだ。善子ちゃんに教えてもらったお呪いがあるんだ」

花丸「善子ちゃんに?」

ルビィ「うん、ずっと仲良しでいれるお呪い」ニコニコ

ダイヤ「なんだか嫌な予感がしますが……」

ルビィ「大丈夫。ルビィを信じて!」

ダイヤ「だから心配なのよ」ハァ

ルビィ「えぇっ!?」

花丸「でもオラルビィちゃんとずっと仲良しでいたいずら」

ルビィ「うん、じゃあお呪い。ちょっと座っててね」

花丸「うん」

ルビィ「ちょっと髪あげるね」スッ

花丸「へ?」

ルビィ「んっ」チュッ

花丸「っ!? お、おでこに……?」カアアアアアアアア

ダイヤ「な、なな、ルビィ……!?」サアアアアアア

ルビィ「えへへ、おでこにキスって友情の証なんだって」ニコニコ

花丸「か、かか、顔洗えないずら」アセアセ

ダイヤ「そ、そんな破廉恥な行為を……!」

ルビィ「ダメ、かな……?」

ルビィ「善子ちゃんに教えてもらったお呪いなんだけど……」

ダイヤ「……今日だけは許します」

ダイヤ「ただし今度したらお母様に言いつけるからね?」

ルビィ「えへへ、じゃあお姉ちゃんにも」

ルビィ「お姉ちゃんには、こっち」チュッ

ダイヤ「ほ、ほっぺ……?」カアアアアアアア

ルビィ「ほっぺは親愛なんだって」

ルビィ「ルビィね、お姉ちゃんのこと大好きだからほっぺにしたの」

ルビィ「善子ちゃんにも『ほっぺは特別』って言われてたんだけど、お姉ちゃんは特別だから」エヘヘ

ダイヤ「と、とと、特別……」フラッ

花丸「オラは特別じゃないずら?」

ルビィ「あっ、ううん。そうじゃないんだけど……。お姉ちゃんはルビィが赤ちゃんの時からずっとルビィのことを見ていてくれて……」

ルビィ「マルちゃんのことは大好きだし大事な友達だけど……。うぅ……」

花丸「ごめん、ちょっとからかってみたんだ。オラにとってもルビィちゃんは一番大事な友達ずら」

ルビィ「マルちゃん……!」ウルウル

花丸「それよりも――」チラッ

ルビィ「?」チラッ

ダイヤ「……」

ルビィ「お、お姉ちゃん!? ど、どうしたの!?」ビクッ

花丸「行き過ぎた姉妹愛も考えものだなぁ」ヤレヤレ

おわり

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