【東方】幻想入りして1年が経ちます2【安価】 (581)

このスレは東方projectの二次創作の安価スレです。
戦闘や主軸となるストーリーのない、ゆったりとした幻想郷で進行したいと思います。


目的は、「幻想入りしてから一年経とうとしている貴方が、その間に知り合った女の子とイチャコラしよう」というものです。
目的の女の子の好感度を上げて個別ルートに入る。そんなありがちなギャルゲー的なノリで行きます。


主人公の名前は【貴方】で統一します。
キャラによっては二人称が「貴方」の場合もありますが、その場合は【】を外す表現とします。
よって、○○「【貴方】、貴方は~」の様に分かり辛い表現も出てくる場合もありますが、ご了承ください。


なお、主人公の住まい、攻略可能ヒロイン等はこちらで設定しております。この点もご了承ください。




それでは始めます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1445327448

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映姫「…【貴方】さん」

貴方と映姫は簡素なベッドに隣り合わせで座っています。
今の彼女は、彼女を閻魔として象徴している帽子と笏を持っていません。
つまりは、今の彼女は一人の女性として貴方の隣に座っていると言う事です、
そして、二人はベッドに。おわかりいただけたでしょうか。

映姫「恥ずかしながら、こういった行為の勝手は分からないものでして…全て貴方にお任せします」

そう言って、そっと貴方の胸にしなだれかかって来ました。
彼女の鼓動や体温が直接伝わり、貴方も緊張してきてしまいます。
ですが、こういう場面で慌てる浅はかさは愚かしい。男性としてリードしなくてはなりません。

映姫「あ…」

貴方は、彼女の頬に手を当て、そっと艶やかな唇に―――



にとり「【貴方】!」



その時、バァン!という激しい音を出しながら、乱暴にドアを大破させながら開けるにとりの姿が見えました。

怒りの表情を隠そうともせず、貴方につかつかと大股で歩み寄るにとりです。
貴方は、堪忍や、仕方なかったんや。と言い訳にもなって無い言い訳をしますが、全く意に介さないご様子。

にとり「好きって言ってくれたのに…!酷いよ!」

涙を浮かべながら、貴方の頬を抓って来ました。
貴方は苦痛に顔を歪ませますが、にとり以外にもう一人この場面に置いて危険な存在が居ます。

映姫「…成程。状況を飲み込めました。これが浮気という物なのですね」

横目でチラリ、と見ると、これまた憤怒した表情の映姫が貴方を睨みつけていました。
貴方は、話せば分かる話せば。とやはり言い訳にもなって無い言い訳をしますが、全く意に介さないご様子。

映姫「死刑です」

極刑を下されました。そして、にとりと同じく頬を抓ってきた映姫です。
二か所から抓られてまともに喋れなくなる貴方ですが、ここで終わりでは無いようです。
何時の間にか、どこかで会った様な気がする人、妖怪、神様達が、貴方の周りを取り囲んでいます。
そして、一斉に貴方の顔面の皮膚という皮膚を引っ張り始めました。


貴方は、あうあうあー、と情けない悲鳴を上げ、そして―――

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――――――1日目――――――


チュンチュン チュンチュン


貴方は目を覚ましました。
なんだか酷い悪夢を見ていたような気がしています。
心なしか、未だに顔を抓られているような痛みがあります。

と、いうよりも、実際に顔を何かに抓られています。
凄い痛み、と言う程では無いですが、程よく痛みを感じさせる物体があります。


「お、11個目で起きた」


貴方がこうげきのしょうたいがつかめないでいると、隣から女の子の声が聞こえてきました。

ショートな黒髪に、薄桃色の風通しの良さそうな服を着ています。
お尻からは綿毛の様な尻尾が、頭には大きな耳が生えている――因幡てゐという妖怪兎です。


痛みに耐えつつ、貴方は彼女に挨拶をしました―――

安価 ↓2

1.おはようございます。てゐさん。
2.おはようございます。てゐ。
3.おはよう。てゐちゃん。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

1.おはようございます。てゐさん。

因幡てゐ 初期好感度:5

てゐ「はい、おはよ。今日も寝坊助さんね」

どうやら貴方を起しに来てくれたようです。


幻想入りした際、見渡す限りの竹林で迷っていた貴方を見つけたのは彼女でした。
道を聞こうとしましたが、彼女は「私に会えたなら大丈夫だよ」と、どこかへ走り去ってしまいました。
ガーン、と項垂れながら歩く貴方が辿り着いた先は、今、貴方が住む、ここ"永遠亭"でした。
そこにはてゐの姿があり、彼女は「ほらね」と貴方に言うのでした。

ですが、後に聞くと彼女自身は人里に着くと思ったとのことです。


さて、この顔を抓られる様な感覚は何なのでしょうか。
それについて尋ねると、

てゐ「ああ。洗濯ばさみ。痛いなら早く外しなよ」

成程。女性に抓られる感触の正体が掴めました。もう何も怖くありません。
兎に角、外すの手伝ってくれませんか、と懇願するも、

てゐ「一人でおやりよ」

と、ニヤニヤしながら貴方の無様な姿を見ていました。

洗濯ばさみを外している間何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>このはさみの所為ですごい夢を見たんだ

てゐ「ほほう。どういった夢なのかね?」

洗濯ばさみと夢の関連性に気になるようです。
しかし夢と言うのは目を覚ますとすぐに忘れてしまうもの。
貴方は重要な局面を思い出せずに、なんとか記憶にある場面だけを抜き出して説明しました。

女の子達に囲まれる色々される夢でした。と説明しました。

てゐ「…え、洗濯ばさみで?」

困惑の表情を浮かべるてゐです。確かにこれだけではただのハーレムです。


>>今日の洗濯当番がこんなことしていいのか

てゐ「いいのよ。てか【貴方】の寝巻も洗濯するんだから早く脱ぎなさいな」

彼女が貴方を起こしに来た理由は貴方の服も洗濯するからとのことです。
貴方は彼女に言われた通り、着ている服を脱ぎます。
すると、

てゐ「い、いやいやいや。私もいるんだけど?」

と、珍しく彼女の慌てる様子を見ることが出来ました。
貴方は、どうですかこの肉体美。とマッスルポーズで裸を見せつけると、

てゐ「服着なさいっての!」

と、ローキックを喰らわされてしまいました。威力65位でしょうか。

>>ハサミをつけ返す

てゐ「ん?…いで、何するの」

貴方が付けられていた洗濯ばさみをてゐに付け返すと、抗議の声があがりました。
貴方は、やられたらやり返す、倍返しです。と、外したはさみ全部を彼女に付けようとしました。

てゐ「ほほう…それをやり出したら、戦争でしょうが!」

そう言うや否や、付けられたはさみを取って更に貴方に付け返すてゐです。
そして付けられた貴方もそれを取りまた彼女に付け返します。
早くも泥沼な戦争が繰り広げられていました。


さて、そんな攻防を5分位続け、結局二人とも「何やってんだ…」と、賢者モードに入ることで終戦しました。
二人とも顔は局部的に赤く染まっています。
貴方は、何かキスマークみたいですね、と笑いながら冗談を言うと、

てゐ「いやこれは蕁麻疹でしょ…」

と、呆れながら言うてゐでした。

さて、てゐに寝巻を渡した貴方は、恐らくやっているであろう
朝食の仕度の手伝いをしに台所へ向かうことにしました。

貴方が居候しているここ、"永遠亭"は、かなり大きい屋敷です。
当初来たばかりの頃は、厠に行く道すら迷っており、危うくあぁ^~となるところでした。
勿論今ではしっかりと構造を把握できています。

しかし、貴方は部屋に入る前はきちんと声をかけてから入るタイプでしたので、
うっかり誰かの着替え中に入って「キャー【貴方】さんのエッチ」なんてイベントは発生しませんでした。
今思えばラキスケは最初しか出来なかったのに何故。と余計な後悔を貴方はしています。

そんなことを考えていると、目標の台所へと着きました。
既に色々と取り掛かっているようで、一人の女性がテキパキと朝食の支度をしています。

非常に長い薄紫色の髪に、よれた大きな兎の耳。
白のブラウスに赤いネクタイはまるで現代風な格好な――鈴仙・優曇華院・イナバです。


貴方は彼女に声をかけました―――

安価 ↓2

1.手伝いますよ。鈴仙さん。
2.手伝うよ。鈴仙。
3.手伝うよ。鈴仙ちゃん。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

2.手伝うよ。鈴仙。

鈴仙・優曇華院・イナバ 初期好感度:1

鈴仙「あ…おはよう。【貴方】。うん、手伝ってくれる?」

と、貴方が手伝いをすることを許可してくれました。


貴方が永遠亭に居候する際に、最も反対したのは彼女でした。
基本的に彼女は人間を嫌う、というよりも怖がる節があり、貴方は当然受け入れがたい存在でした。
暫く生活してようやく打ち解けはしましたが、まだ距離感はある様に感じられます。


鈴仙「じゃあ、野菜炒めててね」

貴方は野菜炒めの調理の任務に当てられました。
炒め物は炎との勝負なので、強力な炎より強い心を持って炒めましょう。

鈴仙「……」

貴方が隣に立っているのをしきりに気にしてチラチラと横目で見ながら料理する鈴仙です。
沈黙は好まないが、どう声をかければいいか分からないと言った表情をしています。

料理片手間に何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>耳さわさわ

鈴仙「どわっひゃあ!?」

貴方も初めて聞く悲鳴を上げる鈴仙です。余程驚いたのでしょう。
見れば、思いっきり睨みつけながら触られた耳を抑える鈴仙がいました。

鈴仙「な、なにするのよ!」

結構敏感なのでしょうか。涙目で睨みながら抗議する鈴仙でした。
貴方は、ちょっとしたスキンシップを…。と言い訳しますが、
彼女は聞く耳持たない様子です。


>>胸モミモミ

貴方は耳の次は、と、次なるターゲットを見定めました。

鈴仙「え、ど、どこ見てるの…?」

貴方が急に彼女の一点を見つめながら黙る様子を見て、疑問に思う鈴仙です。
そして、貴方の目線を辿ると、彼女の豊満なバストに視線が向けられているのがはっきりと分かりました。

鈴仙「~~~!撃つわよ!動いたら撃つわよ!撃ったら動くわよ!」

手を銃の形にして貴方を睨む鈴仙です。
これはピストルのつもりでひょっとすると知能が低いという訳では無く、
本当に指先から弾丸的な物が発射されるので流石の貴方もホールドアップをせざるを得ませんでした。

>>こ、焦げの匂いがする

鈴仙「え?…あぁ!」

気が付くと、鈴仙が焼いていた魚が焦げ始めていました。
しかし一触即発の状況を誤魔化すことが出来たのでこの場は魚君グッジョブです。

鈴仙「あ、危なかった…。【貴方】、料理中にふざけないでよ」

手伝いに来たと言うのにまさかのセクハラ。
流石の鈴仙もこれにはご立腹です。
貴方も、すまぬ…!すまぬ…!と、懸命に反省をするフリを見せ、ようやく彼女の怒りを鎮めることが出来ました。

鈴仙「全く…。でも、貴方の野菜炒めは焦げてないよね…用意周到なんだから」

そう、貴方はセクハラをする前にキチンと火を止めていました。
火を使う時は目を離してはいけないし、悪戯するなら火を止めてからと教わったからです。
それを彼女に言うと、

鈴仙「いや、悪戯するなって教わりなさいよ…」

と、呆れられてしまいました。本日二人目です。

多少のハプニングは会ったものの、無事朝食作りを終えた二人。
貴方は鈴仙に命じられるがままに、食器を並べるために居間へと向かいました。

居間へと着くと、そこには女の子が二人。

てゐ「何か朝食作りに難航してたようだねえ」

ケラケラと笑いながら座って朝食が出てくるのを待つてゐと、

「あの子、ようやく貴方に慣れてきたのだから、余り弄っちゃダメよ?」

貴方を軽く叱りながら、食器を机に並べる、女の子がいました。

その女の子は――ストレートな黒髪のロング。桃色を基調とした上着に赤を基調としたスカート。
そして何よりも、非常に美しい顔立ちをしている――蓬莱山輝夜です。


貴方は彼女に朝の挨拶をしました―――

安価 ↓2

1.おはようございます。姫様。
2.おはようございます。輝夜さん。
3.おはよう。輝夜ちゃん。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

2.おはようございます。輝夜さん。

蓬莱山輝夜 初期好感度:9

輝夜「はい。おはようございます」

貴方の挨拶に、ふわり、といった表現がよく似合う暖かな笑みで返してくれました。


鈴仙とは打って変わって、貴方がここに居候することに賛成してくれたのは彼女です。
永夜異変以前ならいざ知らず、今となっては来訪者を怖がることもありません。
色々な人と関わりたいと思っている彼女は、貴方を受け入れてくれるのでした。
よって、貴方は彼女に対し非常に恩義を感じており、出来る限りの恩返しをしたいと
常日頃考えている現状です。

そして彼女も、貴方を受けて入れたことで日常がより楽しくなったと感じています。
少し前までは楽しい、だけだったのですが、最近ではもう少し貴方に思う所があるようです。


でも、どうしてこの永遠亭の主である彼女が食器並べなんてしているのでしょう。
それを尋ねると、

輝夜「永琳はまだ来てないでしょう?こんな時じゃないとお手伝い出来ないもの」

と、少し苦笑いして答えました。
成程、後々紹介することになる"永琳"は、彼女に過保護な所もあるので、
こう言った雑務はさせてくれません。なので、居ない時にこっそりとやりたいようです。

彼女の食器並べを手伝いながら何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>要領よく並べていきますね
>>手際のよさに思わず拍手する

輝夜「ふふ。そうかしら?」

クスリ、と笑いながらもテキパキと食器を並べていきます。
その姿はさながらベテランの給仕の様なふるまいですが、その実態は永遠亭の唯一ぬにの主です。
その手際の良さに貴方は思わず拍手までしてしまう始末です。

輝夜「もう、大袈裟にしてー。子供扱いしないでよ」

拍手までしてしまう貴方に少し呆れたようにする輝夜です。本日三人目です。

それにしても、何となく楽しそうに食器並べをする輝夜です。
なんだか楽しそうですね、と尋ねると、

輝夜「んー…貴方の前だから張り切っちゃうのよ」

何とも嬉しい様な恥ずかしい様な返事をする輝夜でした。
からかわれているのか本心なのか、その境目が未だに貴方は掴めていません。

>>それにしても髪さらさらですねー

輝夜「ありがと。この髪は自慢出来るから褒められるのは嬉しいわ」

どうやら、さらさらヘアーには自信があるようです。
彼女の髪は、腰よりも長いロングな黒髪ですが、その髪質は驚くべきものがあります。
美しく艶があり、そのさらさらな髪と言ったら、根本から先に至るまでするりと指をすり抜けてしまいます。
柔軟剤使ったと言っても冗談じゃないくらいのレベルです。

輝夜「髪は女の命、だなんて言うでしょう?気は使っているのよ」

さら、と軽く髪を靡かせてアピールしています。
その時に髪の香りがふわ、と貴方の鼻をくすぐります。
非常に新鮮で、非常にいい香りなので、少しばかりドギマギしてしまいます。
その様子を見た輝夜は、

輝夜「…後で、じっくり堪能させてあげましょうか?」

と、ニヤニヤしながら貴方に耳打ちして来ました。
内容が素晴らしいのは勿論、耳元で優しいボイスで囁かれるという、
その二つの間に生じる圧倒的破壊空間はまさに歯車的砂嵐の小宇宙でした。

因みにその様子を見ていたてゐは、「朝っぱらからイチャついたんじゃねー」と愚痴を言っていました。

こうして食器を並べ終えると同時に、鈴仙が食事を持って来ました。

鈴仙「あ、姫様!手伝っちゃダメですよお」

と、手伝いに対して文句を言う鈴仙です。当然輝夜は反論します。

輝夜「いいじゃない。一人より二人の方が早いでしょう?」

鈴仙「姫様が雑務してそれが師匠にバレたら私が叱られちゃうじゃないですか」

よかれと思ってやったら咎められてしまっているようです。
それに少しだけぷくー、と頬を膨らませて怒りを表現する輝夜でした。

てゐ「別にお師匠様もそんなことで怒らないでしょ。いいじゃない食器並べくらい」

鈴仙「叱られる要因となる可能性がある物は全部排除するわ。怒られるの嫌だし」

鈴仙にとって「師匠」に怒られるのは最も回避すべき事項だそうです。
その執念たるや代わりに輝夜やてゐに怒られるのでさえ受け入れる心構えです。

てゐ「そう言えば肝心のお師匠様が来て無いわね…【貴方】、悪いけどちょっと呼んで来て」

てこでも動かないつもりのてゐは、貴方でも立ってる者は使う主義のようです。
特に断る理由は無いので貴方は快く命令に従いますが。

今回はここまでです。
ありがとうございました。


書かれてないけど今回もBADは秋姉妹なの?

>>63 今回は違う姉妹です。詳しくは一日の終わりにルール説明に記します。

再開します。


早くしないと朝食も冷めてしまいますので、少し早歩きで目的の人物の部屋へと向かいます。
とは言っても、目的の人物自体、食事を摂る必要は実は無いのですが、
だからと呼ばなかったらハブにされたと拗ねちゃうので必ず声をかけなくてはなりません。

一度忙しそうでしたので部屋に食事を持って行ったら、「ありがとう」とは言ってくれたものの、
その後何となく機嫌が悪そうでしたので、今後は居間に来るように声をかけることにしています。

そんな彼女――長い銀髪の三つ編。赤と青の左右で色の別れる奇抜な服装。
その服には星座の様な刺繍がしている――八意永琳の部屋の前まで来ました。


貴方は部屋の外から声をかけました―――

安価 ↓2

1.すみません、先生。
2.すみません、八意さん。
3.すみません、永琳さん。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

3.すみません、永琳さん。

八意永琳 初期好感度:3

永琳『はい、ちょっと待っててね』

と、中から彼女の声がしました。どうやら寝過ごしたという訳では無さそうです。

そして待つこと40秒。彼女が部屋から出てきました。

永琳「お待たせ。それじゃ行きましょうか」

うぅん、と体を伸ばしながら、貴方と居間へと歩き始めました。
ほんの少しだけ気だるそうなので、どうしました?と尋ねると、

永琳「ちょっと薬の研究に夢中になっちゃってね…徹夜明けなのよ」

なんと、夜通し研究に没頭していたとの事です。
夜更かしは肌に悪いですよ、と女性に対する忠告として相応しい事を言うと、

永琳「大丈夫よ。寧ろ少しくらい肌が悪くなる所を見たい位」

気遣いは無用だったそうです。これぞ不死身。不老不死。蓬莱パワーというものでしょうか。

居間までの道のりで何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>実は寝なくても生きて行けるんですか?

永琳「何てこと無いわ。でも、寝ない意味も無いから寝るのよ」

なんと、不眠で頑張れるとのことです。サラリーマンには貴重な人材です。
しかし、寝ない意味も無いから寝る、とはどういう意味なのでしょうか。
それについて尋ねると、

永琳「姫も周りに合わせる為に寝てるのに、私一人で詰まらないじゃない」

孤高のように見えて案外、ぼっちを嫌う永琳でした。


>>マッサージしましょうか(ワキワキ)

永琳「…ふーん…」

貴方を、正確には貴方の手つきをじい、と見つめる永琳です。
鈴仙はいい反応をくれるのですが、彼女相手には悪手だったのでしょうか。
どうにも引っ込みがつかないでいると、

永琳「それじゃあ、今夜お願いしようかしら」

なんと、意外にも嬉しい返事が帰って来ました。
そこで、でも、と彼女は付け足し、

永琳「変な所触ったら一日中私の手伝いをして貰うからね」

ふふ、と含み笑いをしながら答えました。
変な所触った上に手伝わせて貰えるとはご褒美以外の何物でも無いと思うのは貴方だけでしょうか。

>>不老不死への興味を語る

永琳「もしかして、不老不死になってみたいのかしら?」

横目で貴方を見る永琳です。その言葉に感情は無いように聞こえます。
貴方は、身近に三人も不老不死が居れば、こうもなろう。と何故か偉そうに返しました。

永琳「…じゃ、これ飲んでみなさい。蓬莱の薬よ」

ポン。と、液体の入った小さなビンを貴方に渡しました。
彼女が言うには、この液体こそが不老不死となれる、かの『蓬莱の薬』であるとのことです。
貴方はその液体をグイ、と飲み干しました。

永琳「あら。迷わないのね」

なあんだ。と、呆れた様に言う永琳です。本日四人目です。
貴方は、だってこれ薬じゃ無いのでしょう?と、さも当然の様に答えました。

永琳「いいえ。人によっては薬よ。お酒だもの」

急に目の前がぐるぐると回り始めた貴方です。その様子を見てくすくす、と永琳は笑っています。
出し抜いたと思ったらやっぱり出し抜かれる貴方でした。

朝から色々とトラブルがありましたが、ようやく朝食へとありつけました。
朝から出来上がっている貴方を見て永琳以外の全員が呆れたとか呆れて無いとか。


―――永遠亭一家食事中…


さて、朝食を終えたら今日は人里へと行きましょう。


鈴仙「え、今日は寺小屋の仕事なの?」

貴方と鈴仙は今、"迷いの竹林"を抜け、"人里"へと往く道を歩いています。
それも、永遠亭の主な収入源の一つとしての、永琳の作る薬の販売を人里でする為です。
貴方が来る前までは鈴仙一人でやっていたのですが、貴方が来てからは二人で販売しているようです。
人間が苦手な彼女にとって、一緒に居る貴方という存在は頼りになるのでしたが、
貴方は薬売り以外にも仕事をしているのでした。

鈴仙「もう…なんで教師の真似事なんかやってるのよ」

それが、人里にある、今で言う学校の、"寺小屋"での講師です。
薬売りだけでは物足りない貴方は、丁度講師を募集していた寺小屋で仕事を始めました。

鈴仙「…ふーん!元々私一人だったんだから。勝手に行ってなさいよ」

今日は一人と知って、ちょっと拗ねてしまう鈴仙でした。
貴方は、おうよしよし。と、頭を撫でてあげました。ぶたれました。

さて、人里へと着いた貴方と鈴仙です。
早速別れ、二人でそれぞれ出稼ぎに行きました。

ここ人里は、妖怪が広範囲に渡って生息している幻想郷において、
唯一人間が安全に暮らせる場所となっています。
その風景は江戸時代か明治時代か、そんな教科書でしか知らない時代を思い出させる様な風景となっています。

貴方が向かうは寺小屋。ここには噂の美人教師が勤めていると言うことで有名です。
普段は優しいですが、怒らせてはいけません。いいね?

貴方は寺小屋の裏口から入り、彼女が準備をしている事務室へと向かいます。
すると、机に向かって、プリントを整理している件の教師の姿が見えます。

青のメッシュが入った銀髪。上下が一体となった青を基調とする服。
そして頭上の物体は帽子なのか吃驚箱なのか。そんな容姿の――上白沢慧音です。


貴方は早速挨拶をしました―――

安価 ↓2

1.おはようございます。先生。
2.おはようございます。上白沢さん。
3.おはようございます。慧音さん。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

3.おはようございます。慧音さん。

上白沢慧音 初期好感度:1

慧音「ああ。おはよう。【貴方】君」

一旦プリントの整理の手を止め、貴方に挨拶の返事をする慧音です。


貴方が外来人と知り、それでいて講師をしたいと申し出たのは彼女にとって僥倖でした。
外の世界に比べ此方の学力の水準は低く、大人になっても分数の計算を苦手とすることも少なくありません。
そういった生活に必要な知識を教えられるのは非常にありがたい事なので、すぐに採用となったのです。


貴方は、何か手伝いましょうか。と、自ら手伝いを申し出ます。

慧音「そうだね。それじゃあそっちのテスト用紙を名前を50音順にして貰えると助かるよ」

どうやらテストがあったそうです。
これで成績の低い人はお仕置きでもされるのでしょう。ふらやましいよ。

整理している間に何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>毎度頭突きしてると頭痛くないですか?

慧音「い、いつもいつもやってるわけじゃないよ」

いつもでは無いですが、彼女のお仕置きと言えば頭突きです。
初めて見た時は大層驚いたものですが、珍しくも無いと知って今では呑気に見ています。
寧ろ、彼女の頭を心配するようになった貴方です。

慧音「痛くは無いんだが…最近、効果が薄れてきている気がしてね」

はあ、と溜息をつく慧音です。
確かに、最近、頭突きをされる子供、それも男の子は、その瞬間恍惚の笑みを浮かべているようです。
その子供は将来が楽しみです。


>>成績が低い子は飴と鞭を行うべきですね

慧音「そうとも。飴だけでも鞭だけでも効果は無い」

やはりどこの世界でも飴と鞭の需要と供給のバランスが重要との事です。
今の寺小屋で言うならば、貴方が飴で慧音は鞭との話です。
偶には成績が悪くても優しくしてみては?と助言してみますが、

慧音「…最近、私が叱らないと残念そうな顔をする子供がいるんだ」

またもはあ、と溜息をつきました。
その子供は将来が有望です。

>>寺子屋ってここ以外にもあるんですかね

慧音「いや…ここしか寺子屋は無いんだ。教師も少ないし、他に建てても回らないんだ」

深刻そうな顔をして答える慧音です。
そもそも寺子屋自体、幻想郷に出来たのは最近の話だとのことです。
なので、子供に教えられるほど知識がある大人も少ないことは悩みの種であるそうです。

慧音「だからこそ!君には臨時では無く本当の教師になって欲しいんだ!」

カッ、と目線のカットインを入れる様な形相で貴方を見る慧音です。
これで中々教育熱心な彼女は、貴方を即席の戦力として寺子屋に招き入れたいとの事です。
貴方はやんわりと、永遠亭での仕事もありますので、と断りますと、

慧音「…今のところは引こう」

今のところは、を強調しています。
ある種の執念を感じますが、給料もそこそこいいので辞めるわけにはいけません。

こうして時間を潰していると、授業の始める時間となっていました。

四則演算や小数、分数などの算数が貴方の主な担当です。
三角関数やら微分積分やらの数学は教えなくて済むのが幸いです。
どうしてそうなるの、と聞かれたらこっちが聞きたいとなりますので。

こうして授業をしている様子を割愛すると、もういい時間になっていました。
授業を終え、後片付けをしてから貴方は、お先に失礼します。と、寺子屋を後にしました。
その様子を慧音が見て、「いつかは…」とブツブツと言っているのが聞こえました。
流石の貴方も慌てて脱兎の如く逃走しました。


さて、意外に広い人里では、現在鈴仙がどこにいるかは把握出来ません。
うろついていても埒が明かないので、仕方無く貴方は一人で帰ることにしました。
迷いの竹林とは言え、幾度も幾度も歩いていれば迷うことは無いかもしれません。
日が出てるから大丈夫だってへーきへーき、とどこから出てくるか分からない自身から貴方は一人で竹林へと歩み始めました。


迷いました。どうしてこうなった、と頭を抱える貴方です。

これは困った。と考える貴方です。
しかし思ったより深刻にしていないのは、ここには道案内のプロが住んでいることを知っているからです
その上、そのプロは自主的に見回りもしており、貴方を見つけてくれる可能性も大です。
よって、貴方はやれやれ、僕は迷った。と、実に呑気でした。

しかし、その時、ガサガサとどこからか足音の様なものが聞こえてきました。
貴方も流石に物音には敏感に反応します。
この迷いの竹林、昼だと言えども成長して高く生息している竹のせいで日は入りにくく、
妖怪も昼から襲ってくる可能性があります。

貴方はその物音が聞こえた方向を警戒し、いつでも戦えるよう臨戦態勢として夜叉の構えを取ります。
本当は逃げた方がいいのですが、帝王に逃走は無いのだ、と変なプライドから無謀にも闘おうとしています。
そうして、その足音は確実に貴方の方に近づいて来ています。
来るか、と貴方はビクビクしながら構えていると。

「【貴方】?…なに、そのポーズ」

出てきたのは――白髪のロングヘアーで毛先には複数のリボン。頭には大きな赤いリボンです。
上着は白のシャツで、下にはもんぺを彷彿とさせる赤いズボンをサスペンダーで吊る――藤原妹紅でした。


貴方は彼女に助けを求めました―――

安価 ↓2

1.助けてください。藤原さん。
2.助けてください。妹紅さん。
3.助けて。妹紅ちゃん。


初期好感度 ↓3

コンマ下1桁

2.助けてください。妹紅さん。

藤原妹紅 初期好感度:1

妹紅「まさかまた迷ったの?懲りないわね」

呆れたような口調の妹紅です。本日五人目です。


貴方は竹林の構造が分からないので、普段は誰かと付き添ってこの道を歩いています。
しかし、運悪く今日の様に迷うことがありますが、その度に彼女に助けられています。
何時かは一人で歩かなければならないだろうと何度もトライして、何度も彼女に助けられては呆れられてます。


妹紅「それよりも、あんなポーズなんか取ってないで妖怪と思ったらすぐに身を隠しなさいよ」

呆れながらも、貴方に忠告はしてくれています。
やはり猫足立ちの構えの方が効果はあったのでしょうか。

妹紅「ほら、永遠亭まででしょ?いつも通り案内してあげるから来なさい」

言うや否や、さっさと歩いて先導し始めましたので、
貴方も慌てて彼女に着いていくことにしました。

案内されながら何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

安価を取ったところで今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


>>今日も輝夜さんと喧嘩するんですか

妹紅「会ったらするし、会わなかったらしないわ」

妹紅と輝夜。この二人は所謂犬猿の仲です。
彼女の言う通り、積極的に喧嘩を売りに相手の住まいに乗り込むということはしないのですが、
会ったのならば間違いなくどちらからともなく喧嘩を仕掛ける勢いです。

しかし、最近はその喧嘩も大分大人しくなったとのことです。

妹紅「以前はもっと荒っぽかったんだけどね」

話に寄れば、貴方の前では口喧嘩程度で済ませているとの事です。
見ていない所では、その"以前"の様にもっと激しく繰り広げられているとか。


>>なぜいつも案内してくれるのか

妹紅「義理でも正義でも無く、私の趣味よ」

随分渋い事を言ってくれます。彼女にとって人助けは趣味だそうです。

妹紅「まあ、案内している時にその人の話を聞くのが楽しみなのが本音だけどね」

と、前言を撤回しつつ目的を言いました。
貴方もよく彼女に幻想入り前の話なり今の生活の話なりをするのですが、彼女はそれを楽しそうに聞いてくれます。
彼女にとってそういった身の上話は好きな様です。
貴方も、妹紅さんの話もしてくださいよ、と言うのですが、

妹紅「うーん…また来世でね」

と、のらりくらりと躱され彼女の身の上話は聞けないでいます。

>>もっと可愛い服着ないんですか

妹紅「余計なお世話よ!」

プイ、顔を背けてと拗ねられてしまいました。
貴方は基本的にデリカシーが足りないのかも知れません。
すみません。と素直に謝りました。

妹紅「…別に、可愛い服とか似合わないし」

ふくれっ面で呟く妹紅です。
別にそんなことは無いと思うけれども、と貴方は思います。
しかし、もしかしたら似合わないからでは無く、単純に持っていないのでは無いのか。
成程、お金が無いのかもしれない。と貴方は勝手に考えます。
貴方は、いつかかわいいおべべでも恵んであげようと考えました。

妹紅「…また変な事考えてるわね」

あっさり看破されてしまうのでした。

こうして暫く歩き、貴方と妹紅は永遠亭まで辿り着きました。
貴方は丁重にお礼を述べると、彼女は「はいはい」と手を振ってすぐに帰って行ってしまいました。
永遠亭、と言うより輝夜のいる住まいの近くに居たくないのでしょう。
貴方の近くに居たくないとは悲しすぎるので考えない様にする貴方です。

さて、貴方は帰宅してから晩御飯の支度を始めました。
まだ鈴仙は帰って来て無い様子なので、今回は一人で仕度をします。
その途中、こっそりと輝夜が手伝って来てくれたり、堂々とてゐが邪魔しに来たりしてました。

晩御飯の用意が終わった頃、ようやく鈴仙が帰って来たので貴方は、おかえり。と声をかけると、
「勝手に帰らないでよ」と怒鳴られました。どうやら貴方を人里で探していたらしいです。


多々のトラブルを終えましたら、晩御飯です。


―――永遠亭一家食事中…


食事中、永琳が「そう言えば、貴方が来てからもうすぐで一年ね」と言いました。
それを聞き、カレンダーを確認すると、貴方はようやく気が付きました。


後10日で、幻想郷に来てから1年が経つのか、と。

・・・・・・・・・・・・・・・

夜も更けてきたので、貴方は寝ることにしました。
当初は枕が変わると眠れない質の貴方は、睡眠不足に悩まされることも多かったのですが、
一年近くも生活していれば慣れて、今や寝坊すらしそうなこともあります。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


:一日目終了時点 好感度:


因幡てゐ:5

鈴仙・優曇華院・イナバ:1

蓬莱山輝夜:9

八意永琳:3

上白沢慧音:1

藤原妹紅:1


――――――Result――――――

※永夜抄のルール


基本的なルールは花映塚編と同じです。


好感度上昇のコンマは

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

とします。


また、好感度上昇の安価でコンマ下2桁がゾロ目だった場合、好感度を更に+3します。



今回のBADENDは、綿月姉妹ルートとなります。



続きます。

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――2日目――――――


ピーチク ピーチク


貴方は目を覚ましました。
と思いきや、瞼が開きません。
慌てて手を目にやると、テープのようなものが張り付いていました。
成程、誰かさんの悪戯なのでしょう。


―――永遠亭一家食事中…


朝食を終えたので、今日は何をしましょうか。

安価↓2

1.てゐの所へ遊びに行きましょう。

2.鈴仙と人里に行きましょう。

3.輝夜の所へ遊びに行きましょう。

4.永琳の手伝いをしましょう。

5.慧音の寺小屋で仕事をしましょう。

6.妹紅の所へ遊びに行きましょう。

1.てゐの所へ遊びに行きましょう。

貴方はてゐの所へ行くことにしました。
目的は勿論、今朝にやられた悪戯の報復の為です。
相手が誰であろうとセクハラを試みたこの手で色々してやりましょう。

てゐ「~♪」

早速貴方は対象を発見しました。機嫌よさそうに歌を口ずさみながら歩いています。
貴方は後ろから抜き足差し足で忍び寄ります。廊下の軋む音一つ立てません。
そうして十二分に射程内に入ったところで、

てゐ「…!?」

ダァァァレダ。と、貴方はだみ声を出しながら彼女を手で目隠ししました。
余りにも子供っぽ過ぎる悪戯です。今どきのカップルでもやりません。

てゐ「…あんたって、こんな可愛い悪戯する奴だったっけ?」

まあ読み読みでござりますが、これは別に本命ではありません。

てゐ「ホラ。誰かに見られたら恥ずかしいからさ。手を離してよ」

やれやれ、と言ったような口調で、貴方の手をポンポンと叩いて離す様催促するてゐです。
貴方は素直に彼女を目隠ししていた手を放します。

てゐ「ん…ん!?な、成程。仕返しと言う訳ね」

貴方が手を離すと、瞼に違和感を感じて悶えています。テープで瞼を塞がれて目が開かないみたいです。
目隠しをしたときに貴方は取り付けました。
ぐぬぬと言う顔をしながらテープを剥がしています。

てゐ「前の洗濯ばさみと言い、意外に執念深いのね…」

ようやく目を開けるようになったてゐは、ふう、と溜息をつきながら貴方に言いました。
目には目を、歯には歯をが座右の銘ですから。と貴方は言います。

てゐ「ふーん。じゃああんたに亀甲縛りしたら私にそれをするの?」

その言葉を聞いて、してもいいんですか!やったー!と、貴方は喜びました。

てゐ「う、じゃあやらない…」

その言葉を聞いて、させてくれ無いんですか!やだー!と、貴方は悲しみました。

目的も済んだことですし、何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>どこからそのような悪戯のインスピレーションを受けるのか

てゐ「相手をしっかり見て、付き合って、そうしてようやく何をされたら嫌かが分かるの」

と、まるで他人とうまく付き合う方法であるかのようなアドバイスを送るてゐです。
考えてみれば、彼女がよく悪戯をするのは彼女をよく知る人に限られます。
名前くらいしか知らない相手には悪戯はしない主義だそうです。

てゐ「こいつならこの程度なら許してくれる、というギリギリを攻めるのが快感なのよ」

永遠亭のスリルジャンキーはこの子でした。
しかし貴方としてはまだまだ彼女の悪戯は許容範囲で、ギリギリを見てみたい気持ちもありました。


>>というか亀甲縛りを試したことあるんですか。鈴仙にですか

てゐ「やったよ。寝てる間に」

なんと、既に実行済みということです。
寝てる相手を起さず亀甲縛りを遂げると言う神業を彼女は持っているようです。
どういう反応でしたか、と聞くと、

てゐ「涙目で柄にも無く私に「助けてー」って言ってたよ。ありゃあ可哀想だったかな」

少しその可哀想な目に会っている鈴仙を見てみたい気もした貴方です。
なんとなくですが彼女は弄られて光るキャラな気がしています。

>>実はこんなところにロープがあるんだが…

てゐ「待て、待ちなさい。何がこんなところに、よ。何で持ち歩いてるのよ」

ずずい、と貴方がどこからかロープを取り出すと、流石に狼狽えるてゐです。
亀甲縛りの話をした後でロープが出るならば、これは最早危険しかありません。
ロープを握りながらじりじりと彼女に接近していきます。

てゐ「ちょっと。無言で寄らないで、ストップ。ストップってば」

貴方の気迫に思わず冷や汗が出るてゐです。
冷や汗一滴かいたら負けですよ、と貴方は言いながら更に接近します。
貴方が一歩近づけば同じだけてゐも下がる。こうした拮抗状態が続いてとうとう、

てゐ「…サラダバー!」

と、奇妙な台詞を出して、てゐは走って逃げて行きました。
貴方も当然彼女を追いかけていきます。
さあ、鬼ごっこの開始です。


永琳に二人とも捕まって共倒れになりました。

永琳に屋敷内で暴れないよう、長々と説教をされて部屋へと戻る二人です。

てゐ「もー。あんたのせいで怒られちゃったわ」

と、帰る道中の廊下で愚痴を言いながらベシベシと時折貴方の尻にキックを入れています。
余り痛くなかったし、今回の非は自分にあるので、すみません、と謝りながら蹴りを受け入れています。

てゐ「…ま、少しだけ楽しかったけどね」

ボソ、と貴方に聞こえないように呟くてゐです。
貴方は聞こえている上で、え、なんだって?と聞き返しました。
しかし、「何でも無い」と、テンプレ通りの返され方をしてしまいました。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。

好感度上昇+3

てゐ「あいつ、あれで結構子供っぽいわよね」

貴方と途中で別れて部屋に戻ったてゐは独りごちます。
貴方の昨日から今日にかけての行動と言えば、
耳を触ったり胸を触ろうとしたりマッサージしようとしたり縄で縛ろうとしたりと、
悪ガキのような行動が多く見られます。

てゐ「まあ、だから放って置けないのかもね」

と、一人で納得したように呟くてゐです。
貴方のその子供っぽい行動は、どこか彼女の母性本能をくすぐっているのかも知れません。

晩御飯です。
食事中、輝夜がふと「もうすぐお月見ね」と言葉を漏らしました。
どうやら永遠亭では毎年お月見が開かれるそうです。
外の世界で、貴方はお月見の時にうっかりホウ酸団子を食べかけた思い出が蘇ります。


―――永遠亭一家食事中…


晩御飯を食べ終えた貴方は、自室に戻りました。

・・・・・・・・・・・・・・・

夜も更けてきたので、貴方は寝ることにしました。
布団一枚だと肌寒く、二枚だと少し暑い。
そんな悩ましい気候ですが、貴方は朝起きると全て布団を蹴っ飛ばしているケースが多いので
実はあまり関係ないのかも知れません。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


:二日目終了時点 好感度:


因幡てゐ:5→8

鈴仙・優曇華院・イナバ:1

蓬莱山輝夜:9

八意永琳:3

上白沢慧音:1

藤原妹紅:1


――――――Result――――――

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――3日目――――――


ボボボボボ


貴方は目を覚ましました。
誰かに軽く蹴っ飛ばされている感触によってです。
起き上がってその犯人を見れば、鈴仙の姿が見えました。
どうやら早く起こして朝食の手伝いをして欲しかったみたいです。


―――永遠亭一家食事中…


朝食を終えたので、今日は何をしましょうか。

安価↓2

1.てゐの所へ遊びに行きましょう。

2.鈴仙と人里に行きましょう。

3.輝夜の所へ遊びに行きましょう。

4.永琳の手伝いをしましょう。

5.慧音の寺小屋で仕事をしましょう。

6.妹紅の所へ遊びに行きましょう。

2.鈴仙と人里に行きましょう。

貴方と鈴仙は、今日は一緒に人里で薬の販売をします。
主に置き薬の販売であり、彼女とのペアで販売に出向くことが多い為、
人里の人々からは色々と噂を立てられたり立てられなかったり。

前は一緒に行けなくてごめんね、と貴方が言うと、

鈴仙「別にいいわよ。貴方も貴方の都合があるんだから」

彼女は大人な対応を帰してくれました。
この前は拗ねてたはずですが、今日は機嫌がいいのかもしれません。
と言うより、前日はセクハラ紛いの行為をされて機嫌がいいはずは無かったのでしょう。

鈴仙「それよりも!黙って家に帰らないようにね!」

ダメ。絶対と言いたげに、貴方にきつく言う鈴仙です。
心配をかけてしまったのは流石の貴方も反省していることもあり、
素直に、了解です。と、敬礼のポーズをとって彼女に返事をしました。

鈴仙「…やっぱり心配だなあ」

貴方の行動に一々不安を感じずにはいられない鈴仙でした。

今、貴方と鈴仙は迷いの竹林を歩いています。
見渡す限りの竹藪で、彼女は全く迷うことなく歩みを進めています。
貴方は、どうしたら迷わないで往復出来るかを尋ねると、

鈴仙「体が覚えてるのよ。普段は飛んでるけど、歩いても変わらないわ」

まさに実戦経験の差という奴との答えです。
流石に一年足らずの貴方ではこの竹藪の構造を記憶することは出来ないのでしょう。
どこを通っても同じ風景。六秒戻されてもきっと気付かないことでしょう。

鈴仙「…私が今、飛んで行っちゃったら貴方はもう永久にここで彷徨う訳よね」

くるり、と貴方の方を振り向いてニヤ、と怖い笑みを浮かべる鈴仙です。
確かにその通りです。この場で急に鈴仙が居なくなったのなら、
何とか妹紅に見つけて貰えるのを祈るしか無くなってしまいます。

鈴仙「ふふ。嫌なら大人しく私に従う事ね」

ここに来て貴方を見下し、勝ったと言わんばかりの表情で返す鈴仙です。
貴方は仕方なく、分かりました。鈴仙様。と言って、彼女のうさ耳を引っ張りました。

鈴仙「うがー!そういうのを辞めなさいって言ってるの!」

ギャンギャンと吠える鈴仙です。何かの前フリかと貴方は思っていました。

竹林を歩きながら何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>すみません、もうしません(前フリ)

鈴仙「本当ね?触らないでよ。絶対に触らないでよ」

彼女は本当に前フリの上手なお方。
やはり弄られキャラか…と貴方は感心しています。
さて彼女からの許可も頂いたと勝手に解釈したことですし、何かしましょう。

鈴仙「(…何か寒気がするわね)」

貴方の殺気を何となく感じるのか、前を見て歩きながらも身震いする鈴仙でした。
こうまでやられても貴方を前に歩かせないのは年上のプライドからでしょうか。


>>耳をフー

鈴仙「ちょわあ!?」

貴方は前を歩く彼女の耳に向かって優しく吐息を吹きかけました。触るなと言われたので。
すると、これまた聞いた事の無い様な声で叫び声をあげる鈴仙です。
いい声です。ナイスな響きです。その絶叫を聞きたかったのです。

鈴仙「なっ、なっ、なっ、こ、今度と言う今度は許るさーん!」

"る"が一つ多いのを忘れる位我を忘れて怒っているようです。
貴方は流石にぶたれてもしょうがないと直立立ちでどこからでも来るがよいと言う姿勢を取ります。

鈴仙「お返しよ!フーッ!」

鈴仙は貴方の耳に息を吹きかけました。
彼女は本当に怒っているのかも知れませんが、それに行動が全く追いついていません。

>>逃げられないように耳つかんでいようか迷うが
結局ブレザーの袖をつまむことで落ち着く

鈴仙「う、効いて無い様ね…それじゃ、本当に飛んで行っちゃうわよ!?」

貴方の耳に吐息はまるで効果が無かったと見るな否や、当初の脅しに戻る鈴仙です。
流石の貴方もそれは困る。と少し慌てます。

鈴仙「飛ぶわよ?すぐ飛ぶわよ?絶対飛ぶわよ?ほら飛ぶわよ?」

焦燥する貴方を見てようやく自分のペースに持って行けたと確信したか、
飛ぶと言うワードを多く使い貴方を煽る鈴仙です。
うーむ、と貴方は悩んだ結果、彼女にした行動は、

鈴仙「ん…何よ」

くい、と遠慮がちにブレザーの袖を摘まみました。
逃がさないなら耳を掴めばいい話なのですが、これ以上怒らせて関係を悪化させるのは良くないと貴方は思っています。
そこで、貴方なりの妥協点をここに見出しました。
そして貴方は、ごめんよ。と一言謝ります。

鈴仙「…ふん」

その言葉を聞いて満足したのか、鼻を鳴らして再び前を歩き始める鈴仙です。
ですが、袖に掴まれた手を振りほどこうとはしませんでした。

さて、移動販売の内容は割愛しまして、日も暮れて来た頃合いに販売は終えました。
一個一個の単価は安いのですが、永遠亭の置き薬は効き目がいいと評判がよく、多く売れていますので、
そこそこの賃金になっています。

鈴仙「よし、今日の分は終わりね。帰りましょう」

と、耳やら服装やらを変装してあたかも人間の格好をしていた鈴仙は、
貴方と帰ることにしました。
貴方は、いつもながらその変装するの大変そうだね。と言いますと、

鈴仙「本当よ。貴方が一人で行ける様になったら一緒に行かなくて済むのに」

と、愚痴を漏らされました。余程この仕事が億劫と感じていると思えます。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

好感度上昇+3

鈴仙「はぁ、疲れた」

永遠亭に帰宅して、自室に戻り、ようやく一息つける鈴仙です。
彼女にとってかつて、この薬売りは憂鬱な仕事でした。
と言うのも、営業となれば不特定多数の人間と顔を合わせなくてはならず、
人間に慣れない彼女にはブラックな仕事とも言えたからです。

鈴仙「…あの人がいるから少し気楽になったけど…」

そこで、貴方の存在は助けになります。
彼女の代わりに世間話などにも付き合うので、評判は以前より良くなっています。
ただ、貴方自信というリスクも彼女は背負っていますが。

鈴仙「うーん、どうしたらからかわれなくなるのかな…」

うぅん。と悩ませる鈴仙です。
まず、子供っぽいリアクションをどうにかしなくてはなりません。

晩御飯です。
貴方は人里で聞いた、明後日が秋祭りだという単語を頭の中で反芻していました。
お祭りは近所の小さな公園で開かれていたとしても参加する貴方です。
それが人里全体ならどんなのだろう、と胸躍らせていました。


―――永遠亭一家食事中…


晩御飯を食べ終えた貴方は、自室に戻りました。

・・・・・・・・・・・・・・・

夜も更けてきたので、貴方は寝ることにしました。
永遠亭では、夜眠る時は非常に静かです。
笹の揺れる音があるのみで、それが眠気を誘ってくれます。
リラックス効果でもあるのかもしれません。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


三日目終了時点 好感度:


因幡てゐ:8

鈴仙・優曇華院・イナバ:1→4

蓬莱山輝夜:9

八意永琳:3

上白沢慧音:1

藤原妹紅:1


――――――Result――――――

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――4日目――――――


チュンチュン チュンチュン


貴方は目を覚ましました。
ふと視線を感じ横を見ると、そこには輝夜がおり、微笑みながら「おはよう」と挨拶をしてくれました。
貴方も挨拶を返すのを確認すると、彼女はパタパタと去っていきました。
朝から幸せな気分に浸る貴方は、台所で鈴仙に指摘されるまで頭に無造作に刺さりまくっている簪に気付くことはありませんでした。


―――永遠亭一家食事中…


朝食を終えたので、今日は何をしましょうか。

安価↓2

1.てゐの所へ遊びに行きましょう。

2.鈴仙と人里に行きましょう。

3.輝夜の所へ遊びに行きましょう。

4.永琳の手伝いをしましょう。

5.慧音の寺小屋で仕事をしましょう。

6.妹紅の所へ遊びに行きましょう。

2.鈴仙と人里に行きましょう。

今日も貴方は鈴仙と人里で薬の販売です。
因みに貴方の頭には今朝何者かによって飾られた簪を付けたままです。

鈴仙「貴方、いつまでそれ付けているのよ」

朝食中も付けたままですが、何故か鈴仙以外突っ込もうとはしません。
彼女以外含み笑いしながら貴方を見ているので犯人が特定出来ないままですが、
案外この装飾を気に入っているので付けたまま永遠亭を出ることにしました。

鈴仙「人里に着く前までには取ってよね。それ多分、一本一本凄い高いんだから無くしたら大変よ」

と、かなり貴重な簪と聞いて慌てて取って仕舞い込む貴方です。
別に盗もうとか換金しようとか考えているのではなく、そんな恐れ多い物を見せびらかして歩くわけにはいかないと考えたからです。
帰ったら勿論持ち主に返します。誰かは何となくしか分かりませんが。

鈴仙「はぁ。…もう、気は済んだ?」

付けていた時は満足げに歩いていた貴方を思い出し、そう問う鈴仙です。
貴方は、満足したぜ…と、満足げに満足しました。満足です。

鈴仙「貴方って、寝てる時に悪戯されても気付かないの?」

そういえば、と言った具合に鈴仙は話します。
貴方は幾度も無く、寝ている時にてゐや輝夜や時々永琳に悪戯されます。
てゐはともかく他の二人は案外お茶目な一面もありました。
そして大抵の場合、貴方はそれに気付くことなく朝になるまでどっぷり寝ています。

鈴仙「鈍感なのね…ふふ、いつものお返しで、何か私も悪戯してやろうかしらね?」

鈴仙参戦!!だそうです。
しかし、彼女はからかう側に立つことは無いのでどういった悪戯をするのか気になります。
例えばどんなことをするの?と貴方が聞きますと、

鈴仙「え!?えーと…ペンで額に優曇華とか…」

貴方は、もう既にやられたよ。と答えました。鈴仙は「なん…だと…」と、驚いています。
その時はまさか額にそこまで書かれるとは思っても居ませんでした。
更に非常に達筆なため、ある種の芸術性すら感じて拭い取るのを憚れたすらありました。

やっぱり鈴仙には悪戯は向いてないよ。と勝ち気で言う貴方に対し、

鈴仙「じゃ、じゃあっ。今までされた事の無い事は何?」

まさかの本人への質問です。この辺りの天然さがからかわれる要因なのでしょう。
貴方はまだ亀甲縛りはされてない、と答えました。
その答えを聞いてがくがくと鈴仙は震え始めました。トラウマなのかもしれません。

震える彼女をそっとしておきつつ、何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>服装について

鈴仙「この服、外の世界でも似た様なのがあるって言ってたよね」

何時だったか、貴方が話していた内容を思い出したようです。
その時貴方は、確か女学生みたいな服装で可愛いとか言ってたような気がします。
当時はまだ彼女は貴方と仲は良くなかったので、彼女は引き気味でしたが。

鈴仙「こういうの、外の世界の寺小屋の生徒は着てるのよね?…いいセンスね」

自分の服装みたいなのがメジャーなのを知り、感心しています。
玉兎のノーマルスーツをに誇りに思っている節があるようです。


>>亀甲縛りが嫌、ということはやさしめに縛られるのがいいんですか?

鈴仙「貴方の解釈はぶっ飛び過ぎなのよ…」

なにいってだ、と言う表情で溜息をつきながら言われます。
彼女にはSMプレイの素質は無いようです。
貴方は、でも、もしかしたら新しい世界が目覚めるかもよ?と悪魔の囁きをします。

鈴仙「じゃあ貴方がてゐにでも縛られてなさいよ。私はやらないからねっ」

鈴仙はガツンと宣言します。我儘な御嬢さんだ、と貴方は呆れます。
仕方ない、それなら。と、貴方はごそごそと何かを取り出しました。

鈴仙「…え?」

取り出された物を見て絶句する鈴仙です。

>>おっとこんなところに縄が

鈴仙「…何で、そんなもの持って来てるのよ」

縛る云々の話をした後で貴方が取り出したのは勿論、縄です。
貴方は普通の人間ですが、能力があるとするならばさしずめ、『縄を取り出す程度の能力』でしょう。
普通なら全く役に立たないのですが、今回は違います。

鈴仙「ねえ、何で持ってるのよ。そ、それを放しなさい」

一昨日、てゐにした行動を同じことを彼女にもやります。
無言でじりじり、彼女との距離を詰めようとじりじり。

鈴仙「お、落ち着きなさい、祓いなさい、清めなさい」

色々と頭がこんがらがって突拍子もない事を言い始めるのは彼女の面白い所です。
空を飛ぶなり、弾を撃つなりすればいいのに、彼女は冷静さを欠くと不可思議な行動しかしません。
そして、彼女の緊張がMAXになり、

鈴仙「…お、お助けー!!」

随分間抜けなセリフを吐いて駆け出してしまいました。
彼女に置いて行かれてはまずい、と、貴方も彼女の後ろを着いていきます。
今度は時間無制限の鬼ごっこで、邪魔も入りません。
さあ、どちらが勝つのでしょうか。

こうして十数分走っていますと、何と奇跡的に人里へと辿り着いてしまいました。
どうやら鈴仙は本能的に走っている方角が人里へと向いていたようです。
どこか分からない所を行かなくてほっとする貴方です。

鈴仙「はー、はー…な、何で貴方は疲れてないのよ…」

見れば、鈴仙は汗をかいて酷く息が上がっているのに対し、貴方はケロっとしています。
鈴仙の後ろをぴったりとつけ、スリップストリームで彼女に着いていったからかも知れません。
ともかく貴方は、さ、仕事しようか。と、人里の町中へと歩き出しました。

鈴仙「わ、分かったわよ…もう、無駄に疲れたわ」

パタパタと手を団扇にして仰ぎながら、営業用ユニフォームに着替える鈴仙です。
どさくさに紛れて縄を持って追い掛け回した罪状から逃れることが出来ました。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

好感度上昇+2

鈴仙「ふう。今日もお仕事終わりっと」

永遠亭に帰宅して自室でごろんと横になる鈴仙です。
本来なら帰宅してすぐに晩御飯の支度をしなくてはならないのですが、
今日は貴方から、晩御飯は一人で作るから休んでていい、と言われたとのことです。

鈴仙「…普段意地悪な所もあるけど、いい人…なのかな?やっぱり」

貴方と一緒とは言え、移動販売は精神的に辛いもので、その後に晩御飯の支度をせねばならないのは
実は少々苦になっていました。
そんな時に貴方からの先の提案は、とても彼女にとって助けとなるものでした。

鈴仙「ま、お言葉に甘えて休ませて貰うとしましょうか」

貴方に感謝をしながら少しだけ居眠りする鈴仙でした。
居眠りするほど疲れたのは主に貴方の鬼ごっこのせいで、それを得点稼ぎに変える貴方は意外に狡猾なのかもしれません。

晩御飯です。
どうやら明日は永遠亭でお月見をするとのことです。
内容と言えば、宴会の様に騒ぐのではなく、静かに純粋にお月見を楽しむのだそうです。
しかし、貴方は頭の中でもう一方の"秋祭り"も気になっていました。


―――永遠亭一家食事中…


晩御飯を食べ終えた貴方は、自室に戻りました。

・・・・・・・・・・・・・・・

夜も更けてきたので、貴方は寝ることにしました。
貴方は布団の中で、『永遠亭のお月見』と『人里の秋祭り』について考えていました。
どちらも行われるのは夜で、二つとも行くのは時間的に無理でしょう。
どちらか一方を選択する必要があるのですが、どちらを選べばよいのか決めかねていました。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


四日目終了時点 好感度:


因幡てゐ:8

鈴仙・優曇華院・イナバ:4→6

蓬莱山輝夜:9

八意永琳:3

上白沢慧音:1

藤原妹紅:1


――――――Result――――――

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――5日目――――――


チュンチュン チュンチュン


貴方は目を覚ましました。
しかし、体に違和感、というよりも、何かで縛られている感触を受けて起き上がれません。
首だけ動かして横を見れば、永琳がやり遂げた。という表情で仁王立ちしていました。
ここでようやく、自分の体が縄で亀甲縛りされているのを確認出来ました。
そのまま去ろうとする彼女を何とか呼び止め、解いて貰いましたが、少しだけ快感だったとは思いたく無い貴方でした。


―――永遠亭一家食事中…


朝食を終えたので、今日の夜について考えましょう。

『永遠亭のお月見』は、どうやら参加したい人のみで行われるようです。
静かに語らいながら酒を飲むそうで、宴会の様な騒がしさは無いとの事です。

鈴仙、輝夜、永琳の三人は、毎年必ず参加しているようです。


『人里の秋祭り』は、毎年豊作祈願を目的として開かれているとの事です。
何でも妖精や付喪神までも屋台を開いているようで、賑わう事間違いないでしょう。

てゐ、慧音、妹紅の三人は、誘ったら来てくれるかも知れません。


貴方は―――

安価↓3

1.月は出ているかと聞いている! 永遠亭のお月見に行きます。
2.楽しすぎて狂っちまいそうだ! 人里のお祭りに行きます。

1.月は出ているかと聞いている! 永遠亭のお月見に行きます。

貴方はお月見に参加することにしました。
普段此方でお世話になっている身としては、こういった行事に参加するのは当然のことです。
ジャスワイビー飲みニケーションと洒落込みましょう。


鈴仙「貴方もお月見するの?てゐは祭りに行くみたいだけど」

お月見用のお団子作りをする鈴仙は、今日はお月見に参加してもいいかとレギュラーの三人に聞いた貴方にそう言いました。
てゐは「楽しくない」とか言って参加は控えているそうです。

輝夜「でも、貴方が来てくれるのは嬉しいわ。楽しみましょうね」

貴方のゲスト入りを歓迎してくれる輝夜です。彼女はススキの飾りつけをしています。
彼女の天性の感性もあってか、非常に美しい見栄えとなっています。

永琳「とは言え、騒ぎながら楽しむことは無いから、後でがっかりしないでね?もぐもぐ」

一応、と念を押しておく永琳です。彼女は鈴仙の作るお団子をつまみ食いしています。
貴方も負けじとつまみ食いを始めました。貴方だけ鈴仙に怒られました。

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


貴方は、お月見って具体的に何をするんですか?と質問しました。

輝夜「んー…月を見ながら、昔の話をしたりしているわね」

貴方はお月見の正しい作法という物を知りません。
団子を食べて酒を飲んでなんとなくぼんやりと月を見て、飽きたら辞める。そんなイメージでした。
なのでここで、昔話というワードが気になった貴方です。
昔話って?と貴方は尋ねました。

鈴仙「まあ、私達が出会う前の話とか、出会った時の話とか、ね」

成程、と貴方は興味深そうに頷きました。
貴方は一年程彼女等と共に生活していますが、その素性は良く知りません。
月から来た、という、単純でかつ理解しがたい事実しか知りません。

永琳「昔話と言えば、貴方の子供の頃はどうだったのかしら」

多分悪戯っ子だったのでしょうけど、と、永琳はクスクスと笑いながら貴方に言いました。
貴方は、その通りです。と胸を張って認めました。


そうしている間に時間は過ぎ、空には今が夜であることを忘れてしまうくらいの、立派な満月が浮かんでいました。

「「「……」」」

今、貴方を含む四人は永遠亭の渡り廊下からその満月を見上げています。
皆無言ではありますが、決して無表情ではありません。
人の顔色を伺うことに定評のある貴方は、各々が月に対して決して浅くない思いでいるかを感じます。

貴方にとって月という存在は、完全に剥離された存在であり、美しい以外の感情を抱くことはありません。
しかし、今、月を見上げる三人の表情は、単純に美しい物を見る目をしてはいません。
月の光に照らされる彼女たちの横顔に、う、美しい…ハッ!と意識を持っていかれそうで。
彼女たちが月から来たという事実を、貴方はこの瞬間ほど感じたことはありませんでした。


こうして数分の間、立ちっぱなしで月を見上げた後、ようやく各々は座り始めました。
お団子とお酒を、月への供え物として置いています。
ここで出遅れた貴方は、取りあえず空いている場所へと座ることにしました。

安価↓3

1.ガクセーはガクセーらしくですよ。 鈴仙の隣に座ります。
2.O-e-o-e-o-e-o-e Oh 恋の SAGA。輝夜の隣に座ります。
3.どうやら貴様は最高の木人形のようだ。永琳の隣に座ります。


※隣に座ったヒロインの好感度が+4上昇し、一日の終わりの好感度上昇もそのヒロインに加算されます。

3.どうやら貴様は最高の木人形のようだ。永琳の隣に座ります。

貴方は永琳の隣に座ることにしました。
夜の美人女医という響きに憧れたわけではなく、この永遠亭で最も秘密の多い彼女から、
今日は根掘り葉掘り聞きたいと思ったからです。やっぱり前者も少しあります。

永琳「あら、私の隣をご所望?」

ふふ、と笑いながら、貴方が隣に座るのを見て少し横に詰めてくれました。
貴方は、失礼します。と言ってから、彼女の隣に座ります。
こうして彼女と横に並んで座るのは今まで経験が無く、緊張してしまう貴方です。
そんなあなたに永琳は、

永琳「取りあえず。乾杯、しましょうか」

と、貴方にいつの間にか並々と注がれていた杯をそっと手渡して来ました。
実は余り酒の強くない貴方ですが、彼女からのお酌を断るなど失礼極まる。
そう考えた貴方は、本来一口でいいものを、ぐい、と一気に飲み干しました。
そして案の定、一杯目でメチル的エチル的揮発臭のする酒が貴方の内臓に直接ブローを喰らわせて来ました。

永琳「あ、あらら。本当に弱いのねえ…大丈夫?」

貴方が一杯目で出来上がったのを見て、永琳は少しだけ貴方を心配します。
とは言っても、これで緊張してた頭が解れて寧ろいい感じに打ち解けた話が出来そうです。

貴方も彼女に返杯します。
彼女にも酔って貰わなくては不公平だ、と思いながらです。

永琳「あら、ありがとう。…んっ」

くい、と貴方と同様に一口で杯の中身を全て飲み干しました。
貴方は思わず彼女を心配しましたが、別に顔にも出ないし何ともない様子。

永琳「ん?…ふふ、心配しなくても大丈夫よ。お酒は強いから」

と、貴方の心配を余所に、既に二杯目に入っています。
そんな永琳でしたが、「でも、ありがとね」と、静かに言って来てくれました。
ストレートなお礼には思わず照れる貴方。それを見て微笑む永琳です。

こうして再び静寂が訪れます。
さらさらと聞こえる笹の揺れる音。静かな風が撫で、空には大きな満月。
そんな雰囲気に思わず貴方は、月が綺麗ですね。と、ポツリ。

永琳「…えっ」

貴方は彼女の「えっ」発言に、何事かと彼女の方を振り向きます。
その永琳の顔は非常に何とも言い難い様な複雑な表情。
貴方は、どうしました?と、マズイことでも言ったかと恐る恐る彼女に問うと、

永琳「…あー、まあ、この場合は普通の意味よね。うん。そーじゃなきゃ困る」

一人で納得し、その後、「そうね」と控えめな返事。貴方は失言したのかしてないのか分からないままでした。


この場合に我君ヲ愛スと捉えるのは少し不自然でしょう。

さて、この機会に何か質問しましょう。

安価↓2 ↓4 ↓6 (被ったら再安価します)


1.お月見の目的

2.月の暮らし・外の世界の暮らし

3.貴方への印象・永琳への印象

4.綿月姉妹について

5.自由に質問(番号と質問内容をお願いします)

1.お月見の目的

永琳「目的…ね」

貴方のその質問に対し、しんみりとした声で答える永琳です。
もしかしたら地雷ワードだったのかも知れません。
しかし貴方は、好奇心のみで聞いたのでは無く、より貴女達を知りたかった。
いつもと雰囲気が違うから特別な意味があると思って聞きました。と告げると、、

永琳「…そう。そうね。きっと貴方なら、言いたくない、と言えば追及しないでくれるのだろうけど…」

永琳はここで一旦言葉を区切ります。
確かに言いたくない、と彼女が言うならば、貴方はさっさと次の話題に移るつもりでした。
しかし、今の彼女は話そうか話すまいか、悩んでいる様子。
貴方は彼女の言葉を待ちます。

永琳「うん。分かった。いいわ、話します」

彼女は話してくれるようです。
貴方はこのお月見に込められた意味を知ろうと、佇まいを正して拝聴することにしました。

すみません、突然ですが今回はここまでです。
ありがとうございました。

ここだけ載せます。


永琳「私達三人は、月の住民にとっての犯罪者なのよ」

ジャンジャジャン。今明かされる衝撃の真実です。唖然とする貴方に対し、永琳は続けます。

永琳「どんな罪かは…ごめんね。これは簡単に口に出していい事では無い」

寧ろ簡単に口に出していい犯罪であって欲しかったと思う貴方です。
駄菓子屋での万引きとか学校の窓ガラス割ったレベルであって欲しかったのですが、望みは絶たれました。
そんな貴方の様子を知ってか知らなくてか、永琳は続けます。

永琳「永遠を生きる私達でも、その罪を風化させることはあってはならない。そう考えているわ」

永琳「だからこそ、一年に一度、月を見て昔話をする。かつての己の罪を今ひとたび反芻する」

永琳「罪を決して忘れないよう刻み返す。それがお月見の目的」

そして、「だからてゐはどっか行っちゃうんだけどね」と、苦笑いして話を終えました。

貴方はその話を半分以下しか理解できませんでした。
どんな罪を犯したのか。月の住民にとってとは、地上とは関係ないのか。
そもそも何故その罪を犯したのか。貴方の本当に知りたいことは未だ分からずのままです。

ですが、話し終えた彼女の悲しそうな顔を見てしまった貴方には、それ以上の追及をする権利はありませんでした。

再開します。


2.月の暮らし・外の世界の暮らし

永琳「月に居た時ねぇ…そうね、それじゃ少しだけ」

貴方の月について知っている知識と言えば、星条旗が風に揺られていたように見えていた位のものです。
ですが幻想郷の空に浮かぶ"月"とは、この場にいる三人がかつて暮らしていた故郷。
それこそお伽噺の様な話が聞けるかもと、貴方は興味津々でした。

永琳「月には今基地が五つあるわ」

ウサギさんが餅をついている様なファンタジーは無いようです。
鈴仙やてゐは餅つきが上手いのだろうか。と貴方は思いました。

永琳は続けます。月には幻想郷には無い、本物の海があること。
幻想郷や、外の世界でも追いつかないような科学の発展があること。
加えて様々な術にも精通しており、科学と魔法がそなわり最強に見えること。
そしてその発展には永琳の頭脳による功績が少なからずあること。
自身の強さも、ただでさえ強い月の民の中でも相当な実力者であったということ。

永琳「つまり、私が居なければ今の月は存在しなかったと言う事よ」

フンス、と鼻を鳴らして言い終え、クイ、と酒を一杯飲み干します。
いつの間にか彼女の自慢話になっていました。永琳が自慢話をしている時に流れている曲が欲しい所です。
取りあえず貴方は彼女を、流石永琳さんです。と褒め称えました。さすえい。

永琳「ふふ、大した事ないわ。…それじゃ、お次は貴方の故郷の話でもして頂戴な」

ここでようやく貴方のターンが回って来ました。

貴方は、外の世界。と言っても精々が身の回り位で知ること位しか話せませんが、とにかく話し始めました。
幻想郷とは違う町並み。教育機関。科学。職業。
そういった一般的情報から、いつの間にか貴方の身近な環境についての話に。
貴方は一年弱前を懐かしむ様に、あれがあったこれもあった、と、一つずつ思い出しながら語ります。

永琳「…そう。そんな暮らしをしていたのね」

彼女は、懐かしそうに、楽しそうに語る貴方を見て、ぽつりと呟きました。
貴方はつい夢中になって話していたので、内輪話ぽくなって退屈していないだろうか、と心配になり一旦中断しました。
しかしその心配とは別に、彼女はしんみりとした表情で貴方に質問しました。

永琳「ねえ、やっぱり元の世界に戻りたいって、思うの?」

貴方にとって、その質問は非常に悩ましい問題です。
未練は無い。とは言いません。しかし、例え今すぐ外に戻れるとしても決断は出来ないでしょう。
じっくりと考えて、貴方は、今のところはありません。と答えました。

永琳「今のところは…ね。そうね。その答えでいいと思うわ」

彼女はどこか安心したかのような表情をして言いました。

故郷をあっさりと捨てれるほど劣悪な環境で生活していたわけでは無い。
この生活を簡単に手放せるほど希薄な関係で生活しているわけでは無い。

彼女にとってその両方を知れたことはどこか嬉しさを感じさせるものでした。

4.綿月姉妹について

永琳「あの子達の話?…いやまあ、いいけど」

若干複雑そうな表情をする永琳です。
今までそこそこいい雰囲気で語らいをしていたのに、空気を読まず第三者の質問をする貴方です。
空気を読めないのではなく、読まない。そういう風に教育されています。

永琳「そーいえば貴方って結構あの子達に気に入れられてたっけ?」

貴方と綿月姉妹とは、幾度もここ永遠亭で出会っています。
彼女達が「急に八意様に会いたくなった」ので地上に来た際、貴方との邂逅を果たしました。
以来、どういう訳か彼女等に気に入られている様子。
永琳に会うと言う名目で貴方に会いに来ていることもあるとか無いとか。

永琳「知りたくなる気持ちも分からなくは無いか…それじゃ、簡単に話すわね」

貴方はぐっとガッツポーズをしました。永琳はやはり呆れ顔です。

永琳「依姫は…そうね、生真面目な子ね。少し頑固な所もあるとも言えるけど」

貴方の印象通りの性格の様です。
依姫と言えばバシュッゴオですが、その強さを支えるのは本人の確固たる意志です。
自分にも他人にも厳しく、プライドも高いその姿はまさに、月の矛と言える存在です。

永琳「ただ、気を許した相手にはデレデレになるわ。それはもう」

正統派と言うか昔のツンデレらしいです。デレデレな彼女を見てみたいという願望が生まれました。
しかし実は、貴方にとっている態度は既にデレなのでした。ツン期を見そこなったみたいです。

永琳「豊姫は…そうね、本能的にお姉さんタイプね。甘やかしたがり屋、と言ったら変かしら」

此方も貴方の印象通りの性格の様です。
豊姫と言えば酒で土下座ですが、その厳格さに反して本来は包容力のある優しい人柄です。
一兵士の玉兎のみならず、地上の人にも理解を示すその姿はまさに、月の盾と言える存在です。

永琳「前に弟が欲しいとか言ってたけど…貴方、何か聞いてない?」

じと、とした目つきで貴方を見る永琳です。
それは貴方も初耳なので、記憶にございません。と政治家の様なことを言って逃れようとしました。


永琳「まあ、貴方とあの子達が仲良くする分には安心して見ていられるけどね」

貴方も、永琳と親交の深いお二人とは出来るだけ仲良く出来たら、と思いこの質問をしました。
永琳もその点は理解してくれていたようで、特にあの子とイチャつきたいとかそういう理由では無かったと判断してくれました。



※一日の行動選択肢に 7.綿月姉妹が遊びに来ました。 が追加されます。
 この選択肢は好感度の変化を起こさず一日を終えることが出来ます。
 ルートを一人に絞りたい場合などにお使いください。

永琳「さて、そろそろお開きとしましょうか」

気が付けばそろそろ夜中に差し掛かる時間となっていました。
最後に団子を食べ、酒を飲み干して、これでお月見は終了となります。

永琳「…ねぇ、貴方。今日は、色々話したけど…どうだった、かしら」

少々歯切れの悪い感じで貴方に話す永琳です。
本日はいつもと違い、少し根深い所について話し合ったので、貴方の永琳に対する印象が変わったのかもしれない。
と、彼女は考えているようです。
貴方は少し考えてから、ここの皆について分からないことが増えました。と言います。

永琳「ん…それは、そうよね」

永琳もそこは納得している様子です。肝心の"罪"の内容については触れてないわけですから。
そこで貴方は続けて、だから、来年はもっとお話し出来たら嬉しいです。と言いました。

永琳「!…ええ、こちらこそ、待っているわ」

一瞬、驚いた様な表情をしてから、優しく微笑んで貴方の次回の参加を心待ちにしてくれました。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

好感度上昇+1 お月見ボーナス+4=+5

永琳「…来年は。ね」

永琳は貴方が来年もお月見に来てくれる、という言質を取りました。
正確には、つまりは貴方は来年も永遠亭にいるという言質を取りました。

永琳「そうね。来年になったら、また話せることが増えるかもね」

永遠を生きる永琳にとって一年という月日はあって無い様な物です。
ですが、だからと一年が無意味であるということには繋がりません。
彼女にとっての貴方は、決してすぐに忘れられるような存在ではありませんが、
だからと自分の過去を曝け出せるほどの長い付き合いではありません。

永琳「来年になっても話せなかったら、その来年も居てくれるのかしらね」

そう独り言を言った後で、柄にも無い事を言ったとぽりぽりと頬をかく永琳でした。

・・・・・・・・・・・・・・・

夜も更けてきたので、貴方は寝ることにしました。
永遠亭のお月見は、貴方が想像していたよりも実になる話を聞ける機会でした。
人里のお祭りも楽しそうだとは思いましたが、より彼女たちと深く知り合うのには、
このイベントは欠かせないものだと実感しながら酒にやられた頭でそのまま寝ました。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


五日目終了時点 好感度:


因幡てゐ:8

鈴仙・優曇華院・イナバ:6

蓬莱山輝夜:9

八意永琳:3→8

上白沢慧音:1

藤原妹紅:1


――――――Result――――――

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――6日目――――――


ボボボボボ


貴方は目を覚ましました。
ですが非常に視界が狭く、何か顔に付けられているような感触があります。
それを取って見てみると、ひょっとこ顔のお面がありました。
どうやら昨夜の祭りで、てゐが貴方にお土産としてお面を渡してくれたようです。


―――永遠亭一家食事中…


朝食を終えたので、今日は何をしましょうか。

安価↓2

1.てゐの所へ遊びに行きましょう。

2.鈴仙と人里に行きましょう。

3.輝夜の所へ遊びに行きましょう。

4.永琳の手伝いをしましょう。

5.慧音の寺小屋で仕事をしましょう。

6.妹紅の所へ遊びに行きましょう。

7.綿月姉妹が遊びに来ました。

3.輝夜の所へ遊びに行きましょう。

貴方は輝夜と一緒に遊ぶことにしました。
彼女は様々な趣味を持っているので、遊ぶと言っても種類は様々。
今日は何をしているのか楽しみにする貴方でした。

輝夜「ここは…こうした方がいいかな…」

彼女の部屋の前に行くと、何やら独り言を言いながら作業をしているようです。
大切な作業をしていたら邪魔してはならない、と思い、貴方は一先ず立ち去ろうとしました。
しかし、その刹那障子が開き、

輝夜「あ、やっぱり【貴方】だ。どうしたの?」

と、貴方に声をかけて来た輝夜でした。
貴方は、遊びに来たのですが、何かされていたようなので。と言うと、

輝夜「まあ、それなら丁度いいわ。貴方も一緒にしましょうよ」

ぐいぐいと貴方の腕を引っ張り部屋へと招き入れます。
勿論貴方は無抵抗なのですが、それにしても予想以上の力で引っ張られます。
華奢な体に見えて以外に腕力のある姫様でした。

輝夜「ほらほら、見てよ、私の育てた盆栽よ。どう?」

貴方を部屋に招き入れるや否や、植木鉢に入れられた盆栽を見せられました。
貴方は盆栽とかを見ても美しさを理解出来ない感性を持っています。
格付けチェックならば貴方が選んだ方は間違いなく五万円位の盆栽を選ぶ男です。

ですが、そんな貴方でも彼女の見て欲しいと言った盆栽の美しさははっきりと理解できます。
どう言葉にしていいかは分からないですが、心が奪われる感覚に囚われているのは分かります。

輝夜「…よし、どうやら好感触のようね」

貴方のそんな様子を見て、輝夜は小さくピース、とサインを出しました。
さて、そんな貴方に輝夜は、

輝夜「と言う訳で、今日は盆栽の剪定をしましょう」

と、持ちかけるのでした。
しかし貴方は、下手をすれば何十年と成長にかかるものに手をかけるなんて恐れ多くて出来ない、と慌てて拒否します。
ですが輝夜は一緒にやろう、と聞きません。彼女にとって何十年程度は特に何とも感じないのでしょう。

結局少しの間そんなやり取りをして、

輝夜「むぅ、じゃあ練習用の植木があるから、今日はこれで勘弁してあげるわ」

少しふくれっ面で、練習用でいいと勘弁してくれました。
貴方は、盆栽の才能に関しては凡才なものですから!と場を和ませること確実なウィットに富んだジョークを言い機嫌を直して貰おうとしました。

輝夜「……」

さあ、始めましょう。

剪定を楽しみながら何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>ここはひとつ非凡なジョークをご教授していただきたく

輝夜「えぇ!?えーと…そう、ねぇ…ううん」

貴方の突然のフリに動揺して頭を悩ます輝夜です。
残念ながら貴方の寒いギャグは不完全燃焼に終わりましたが、あのご高名な輝夜様なら、
月人で蓬莱人でなよ竹の輝夜姫ならそれはもうどっかんどっかんと面白いジョークを言ってくれるはずです。

輝夜「せ、剪定の裁定は因幡てゐにしてもらいましょう」

"てい"の韻を踏んだジョークと言うかラップです。貴方とは同じ穴の狢でした。
貴方が、かーらーの?と煽ると、輝夜はぺちぺちと貴方の腿を平手打ちして抗議して来ました。


>>自分なりに輝夜の盆栽を見よう見まねした剪定結果を見てもらう

輝夜「あ、出来たの?どれどれ」

貴方は取りあえず貴方の最大限の"感性"を使って"完成"させた盆栽を見て貰う事にしました。
"剪定"の"裁定"をお願いしますYO。と言うと、再び貴方の腿をぺちぺちと叩いてきました。

輝夜「そうねー…"凡才"の作る"盆栽"はこんな感じなのねって思ったわ」

仕返しされました。まあ結果としてはやはり初心者の事もあってか芳しくない様子です。
どうしたらよく見えるんですか?、と輝夜に尋ねると、

輝夜「よし。教えてあげるわ。まずはここの枝をね…」

と、熱心に盆栽について教え始めてくれる輝夜です。
ですが、貴方の横にぴったりくっ付きながら貴方の盆栽の問題点を指摘してくるので、
話半分どころか65535分の1位しか入りませんでした。

>>幾年も幾年も生きている中で特に心惹かれたものって何ですか?

輝夜「…たくさんあるわね。特に地上に堕ちてからは、見るもの全てに惹かれていたわ」

盆栽講義も終わった所で、貴方は質問をしました。
彼女はかつて月の民といて生きていた存在。そして何らかの"罪"によって地上にかぐや姫として降り立ちました。
そんな彼女は果たして何に心を奪われるものがあるのか、と貴方は気になりました。

輝夜「でも、一つだけ挙げるとするなら」

と言って、貴方をじい、と見つめる輝夜です。
貴方は後ろを振り返ります。後ろには誰もいませんよ。
古典的な反応ですが、まさか自分なわけは無いだろう。と思うのは仕方ないでしょう。

輝夜「あら、そう言って欲しかったのでは無いの?」

貴方の腿をを指でぷにぷにと突きつつ、からかう様な笑みを浮かべる輝夜です。
勿論からかわれているのは分かっているのですが、流石に女の子にそう言われると嬉しさを隠せない貴方です。

輝夜「まあ、一つだけ、と言われたら選べないけど…その。貴方だって惹かれた存在の一つではあるのよ」

そう話す彼女の顔は、からかう様な顔では無く、少しだけ恥ずかしげに顔を赤らめていました。
からかったと思ったら奥ゆかしいアトモスフィアを見せるのはずるいと思う貴方でした。

輝夜「あら、もう日が落ちて来そう」

彼女と盆栽の剪定をしながらお話ししていると、既に夕暮れとなっていました。
楽しい時間と言うのは流れるのが早いものです。
ならば、毎日時間が早く過ぎていくと感じている貴方は幸せ者なのでしょう。

輝夜「今日はありがとう。楽しかったわ」

微笑みながら、今日の貴方との交流の感想を言ってくれました。
貴方は、また盆栽について教えてくださいね。と、彼女との共通の趣味を持ちたいという思いから自ら講義を受けたい旨を言いました。

輝夜「ふふ、勿論。非凡な盆栽にしましょうね」

凡才の盆栽はもう十分です。
二度とこのギャグはやるまいと心に誓う貴方でした。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

好感度上昇+4

輝夜「…幾年も幾年も生きて、一人のただの人間に固執する。あってはならないわね」

貴方が夕食の準備に取り掛かっている中、部屋で一人。
貴方の作った"凡栽"を眺めながら輝夜は呟きました。

輝夜「ならない…のだけれども」

何となく貴方の盆栽と、彼女の盆栽を隣り合わせにしています。
本来ならきちんと修正すべきですし、いっそ練習用の盆栽もどきなので捨てるまであるのですが、
なんとも手放しがたいと感じている様子です。

輝夜「…参った、わね」

はあ、と溜息一つ。
盆栽講義の際、横にくっ付いていてドギマギしていたのは、どうやら貴方だけに限った話では無かったようです。

晩御飯です。
なんでも永琳が、「何でも美味しくなる薬」なるものを開発したので、早速使ってみることにしました。
試してみると、実際美味しかったのですが、何がどう美味しいのかコメント出来ない美味しさの料理が出来ました。
曰く、「味が変わるのではなく脳にとにかく美味しいと思わせる薬」だそうで、色々マズイと二度目は使う事は無い決意しました。


―――永遠亭一家食事中…


晩御飯を食べ終えた貴方は、自室に戻りました。

・・・・・・・・・・・・・・・

夜も更けてきたので、貴方は寝ることにしました。
最近の夜は肌寒さを感じるようになってきました。
すると、明け方に時々永遠亭で飼っている因幡が貴方の布団に潜り込むことがあるそうです。
しかし、因幡より起きるのが遅い上に鈍感な貴方は決して気付くことはありません。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


:六日目終了時点 好感度:


因幡てゐ:8

鈴仙・優曇華院・イナバ:6

蓬莱山輝夜:9→13

八意永琳:8

上白沢慧音:1

藤原妹紅:1


――――――Result――――――

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――7日目――――――


チュンチュン チュンチュン


貴方は目を覚ましました。
原因不明な息苦しさを感じたことによってです。
ぷはあと口から呼吸をして何事かとキョロキョロ見渡すと、笑っている鈴仙が目に入りました。
聞くと鼻を摘まんで鼻呼吸を塞いでいたようです。後で耳を蝶結びにしてやろうと貴方は考えました。


―――永遠亭一家食事中…


朝食を終えたので、今日は何をしましょうか。

安価↓2

1.てゐの所へ遊びに行きましょう。

2.鈴仙と人里に行きましょう。

3.輝夜の所へ遊びに行きましょう。

4.永琳の手伝いをしましょう。

5.慧音の寺小屋で仕事をしましょう。

6.妹紅の所へ遊びに行きましょう。

7.綿月姉妹が遊びに来ました。

2.鈴仙と人里に行きましょう。

貴方は鈴仙と人里へと薬の販売に行くことにしました。
いつも通りに竹林を歩く二人ですが、ここで鈴仙はある提案を貴方に持ちかけました。

鈴仙「ねえねえ。空を飛んでみたくない?」

第三者の普通の人間がこの発言をしたのなら、飛び降りを教唆しているのかと疑われる様な発言です。
ですが、実際に比喩表現で無く空を飛べる彼女からの発言ならばその言葉通りの意味なのでしょう。
貴方は、どうやって?と、質問を質問で返しました。テスト0点になることは知っています。

鈴仙「ふっふーん。簡単よ」

得意げに鈴仙は言って、そして貴方の腕を掴みました。
貴方は一瞬にして察して、待った!とゆさぶりましたが、

鈴仙「大丈夫よ。そこまで高く飛ばない…から!」

と、声に少しだけ気合を入れて、とうとう貴方の腕を掴んだまま空を飛んでしまいました。
貴方は、あばばばば、と情けない悲鳴を上げて、人生初の自由飛行を体感することになりました。

鈴仙「ほら、少しだけしか飛ばないから大丈夫よ」

彼女の言う通り、精々が5メートル位しか上空に行ってません。
もし彼女がうっかり腕を離して落ちたとしても、下は芝生ですし頭から落ちなければ最悪骨折程度で済むでしょう。
その上、何らかの力が働いてか、掴まれた腕も痛みを感じません。
ですが不思議なのは彼女のこの提案そのものです。貴方は、どうして急に自分を連れて飛びたくなったのかを尋ねると、

鈴仙「これからもこうして移動すれば、もっと早く終われるでしょ?」

移動時間の短縮による、仕事の拘束時間を短くしようという魂胆でした。
確かにそうですが、でもどうして今更、と尋ねると、

鈴仙「…そうね、この状態なら貴方から悪戯されないからよ」

少しだけ言い訳を考えた様な間があってから、そう話す鈴仙です。
しかし確かにこの状況、貴方の右腕を鈴仙が両手で持っている状況です。
空を飛んでいるので下手に煽って振り落とされたらシャレにもなりません。

鈴仙「ふふ、これなら寧ろこっちから意地悪してやれるわね」

そう言って、更に上昇を始めた鈴仙です。
地面からどんどん体が離れて行き、恐怖からか貴方は自由な左手で彼女の腕を掴み、更に彼女の腕をよじ登り始めました。

鈴仙「な!?ちょっと、何考えてんのよ!」

ブンブンと腕を振って貴方の手から逃れようとする鈴仙です。
それに振りほどかれまいと更に彼女の腕どころか最早体にしがみつく貴方です。
揉みくちゃになってゆっくりながらも墜落するのは当然のことでした。

結局歩くことになったので何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>意地悪しようなんてするからだよ……(肩ポン)

鈴仙「うぐ…わ、悪かったわよ」

彼女は珍しく、と言うよりも初めて貴方に対して非を認めました。
前まではどんな場合でも貴方が悪い、と言って聞かなかったものです。
貴方は、ようやく素直に謝れるようになったね。と、彼女の成長を褒め称えました。

鈴仙「何時もは貴方が変な事するからでしょ!」

と、貴方の称賛に対して腹を立ててしまいました。
しかし実際彼女の言う通りで、どんな場合でもと言いましたが、
大抵の場合において貴方がおちょくって怒らせるケースばかりでした。


>>最近行動がてゐじみてきてるぞ(喜色満面で)

鈴仙「い。いやいや。嘘でしょ?あんな子供っぽいことしないわ」

子供っぽい、とは言いますが、恐らくはてゐの方が年上でしょう。
貴方も年功序列に従い、鈴仙にはタメ口ですがてゐには敬語を使っています。
年功序列に従うなら鈴仙にも敬語を使わなくてはならないですが、何となく使いません。

鈴仙「だって変な悪戯はしないし、詐欺紛いの行為だってしないし、遊んでばかりじゃないし…」

ここに来てまさかの鈴仙によるてゐへのディスリスペクトです。
しかし貴方の知るてゐは、中々どうして面倒見があり、因幡達の世話もちゃんとしており、
口は悪くても優しさのある女性だと認識しています。
よって、実はこの言葉は貴方にとっては褒め言葉にもなるのですが。

鈴仙「お金にがめつくないし、食事中も静かに食べるし、人参狂いじゃないし…」

既にてゐへの言われも無い悪口大会になって来ているので、貴方も流石にストップを出しました。

>>パンツ丸見えでしたよ

鈴仙「っ…!っ!っ!」

声にならない声を上げて貴方の背中をバシンバシンと叩く鈴仙です。
ですが、揉みくちゃになった時に見えちゃったものは仕方ない話です。
貴方は、ごめんごめん。と余り悪びれて無い口調で謝ります。

鈴仙「そういうことは!言わなくて!いいの!」

声に合わせて背中が叩かれます。
ですが彼女の仰る通り。ラキスケはバレるものですが、敢えてそれを自分から言う必要性はどこにもありません。

鈴仙「う~…。もう、行くわよ!」

一しきり背中を叩いて、鈴仙はズイと貴方の前に出て再び歩き出しました。
貴方は慌てて彼女を追いかけ、一応最後に、ごめんよ。と謝っておきました。

鈴仙「もういいわよ…それより、忘れてって言っても無理だろうから、それは言わないけど…」

どうやら別の事について言って置きたいことがあるようです。
まあ、確かにギャルのパンティーを見たことは早々忘れられることでは無いですが、
他に言いたいことがあるような彼女の発言を貴方は気になっていました。

鈴仙「いい!?もっと可愛いのだって持ってるんだからね!?」

彼女のトンデモ発言は留まることを知らないそうです。

さて、イザコザがあって人里に辿り着き、割愛して仕事を終えた二人です。
ですが、途中までとはいえ飛んできたので、何時もより早く仕事を終えることが出来ました。
貴方がそのことを言うと鈴仙は、

鈴仙「あの、だったらさ。少しお団子でも食べて行かない?」

ここに来てお茶しようと逆ナンされてしまいました。
貴方もそれはミリキ的だと、快く賛成することにしました。
早く来たのはもしかしてお団子食べたかったから?と貴方は少しからかう口調で言うと、

鈴仙「まあ、別にお団子じゃなくても良かったんだけど」

と、別に団子に固執してないと言う鈴仙でした。
貴方はよく分かりませんでしたが、とにかく鈴仙と二人でお茶出来るならいいか。
と、ルンルン気分で店に入っていくのでした。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

好感度上昇+2 ゾロ目ボーナス+3

鈴仙「うーん…少し乱暴だったかな」

貴方とお茶してから、帰りはいつも通り歩いて永遠亭に帰宅した鈴仙です。
そんな彼女は今現在、夕食の支度を始めています。
貴方は永琳に呼ばれ、彼女の手伝いに行っているので台所には鈴仙一人でした。

鈴仙「まあでも、一緒にはお茶出来たし、いいか」

鈴仙は一人で納得しています。
これは、元々貴方と人里で時間を潰したかった、所謂ちょっとしたデートをしたいという思いがあって行動に写したということです。
お団子で無くても、仕事以外で一緒に過ごす時間が欲しかったと彼女は考えていました。

鈴仙「また一緒に行きたいけど…飛ぶのは、ううん…」

墜落したからか、下着を見られたか、その恥ずかしさから二度同じ手は使いにくいと考える鈴仙でした。
しかし、本当に恥ずかしいのはもっと可愛い下着を持っている発言の方なのかも知れませんが。

晩御飯です。
鈴仙は夕方前に食べた団子のせいで食がいつもより進んでいませんでした。
貴方はと言うと、別にいつもと変わりなく貪り食っていました。
燃費効率は悪い方です。


―――永遠亭一家食事中…


晩御飯を食べ終えた貴方は、自室に戻りました。

・・・・・・・・・・・・・・・

夜も更けてきたので、貴方は寝ることにしました。
患者の中には、最近眠れないと睡眠薬の処方を希望される人もいます。
貴方は寝つきは非常にいいので、眠れないということがよく分かりません。
幻想入りした直後、てゐに見つけられなくても貴方は竹林で寝ていたことでしょう。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


:七日目終了時点 好感度:


因幡てゐ:8

鈴仙・優曇華院・イナバ:6→11

蓬莱山輝夜:13

八意永琳:8

上白沢慧音:1

藤原妹紅:1


――――――Result――――――

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――8日目――――――


ピーチク ピーチク


貴方は目を覚ましました。
横を見ると輝夜が口を袖元で隠しながら笑っており、声をかけると、さっと逃げ出してしまいました。
それから鏡を見ると、貴方の顔面は白粉で真っ白に染まっており、口には真っ赤な口紅が塗られていました。
てゐや鈴仙も貴方の顔を見て卒倒していましたが、永琳は何故か可愛いと仰ってました。


―――永遠亭一家食事中…


朝食を終えたので、今日は何をしましょうか。

安価↓2

1.てゐの所へ遊びに行きましょう。

2.鈴仙と人里に行きましょう。

3.輝夜の所へ遊びに行きましょう。

4.永琳の手伝いをしましょう。

5.慧音の寺小屋で仕事をしましょう。

6.妹紅の所へ遊びに行きましょう。

7.綿月姉妹が遊びに来ました。

2.鈴仙と人里に行きましょう。

貴方は化粧を拭い取ってから、鈴仙と人里で営業に周りました。
少し前までは、彼女は淡々と薬の成分などの専門的な説明をし、貴方は分かり易い様補足する。と言った役回りでしたが、
ここ最近の彼女は少しばかり違うようです。

鈴仙『では、また一週間後にお伺いしますね。ありがとうございました!』

物腰が柔らかになり、応対が丁寧になってきたようです。
薬の効果についても分かり易く説明するようになり、以前の様に機械的な対応では無くなりました。
その事もあってか、人里での彼女に対する評判も良くなっています。

鈴仙「どう?私も結構出来るようになったでしょ?」

と、帰りの道でもご機嫌な彼女は貴方に得意げな顔です。
彼女の長いウサ耳はすっかりピンと伸ばされてます。
しかし実際きちんとした接客をしていたので、貴方は、流石は鈴仙様です。と褒めました。

鈴仙「ふっふっふ。私だってやれば出来るのよ。普段はやらないだけなのよ」

そう言いながら貴方の肩をチョンチョンと指で突っついてます。すっかり兎は天狗になっています。
とは言っても、貴方は褒めて伸ばすタイプで、調子に乗らせておけるうちに乗らせてあげる。
そんな教育方針なので、貴方も彼女の耳をチョンチョンと突っついてあげました。
頬っぺたを指でぐりぐりと抉られました。

しかしここに来て成長した彼女にも負けていられないと考える貴方です。
貴方は、今度は自分一人で販売してみてもいいかな。と鈴仙に尋ねました。
彼女と自分はどちらが優れているか、応えて欲しく理解らせて欲しく確信させて欲しく証明して欲しかったからです。

鈴仙「え…。そ、それはだめよ」

ですが、彼女の答えはNOでした。
いきなり出鼻を挫かれた貴方は次にその理由を尋ねました。

鈴仙「えと、だって。薬は一歩間違えたら毒なのよ?貴方だってまだ完璧に覚えられるわけじゃないし…」

と、少し口数が増えていますが、鈴仙は答えました。
確かに彼女の言う通り、専門家でも無いのに下手に薬を処方するのは危険です。
もし貴方が違った薬を出してもしものことがあれば、貴方だけでなく永遠亭に苦情が来てしまいます。
流石にそれは困る。と、貴方は納得して辞めておくことを言いました。

鈴仙「うん。それでいいわ。もう、貴方は私がいないとダメなんだからね」

貴方の答えに安心したのか、ほっとした表情で貴方のダメ男ぶりを言う鈴仙でした。
それにしてもこの台詞は、世話焼きの幼馴染が言う台詞みたいだな、と勝手に思っている貴方でした。
そうで無ければ少し病んだ恋人の言う台詞だと思っていました。

図に乗るなケンシロウ。何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>本気で女装

鈴仙「ん?…【貴方】、どしたの?」

ちょっと待ってて、と言い、彼女を背にしてゴソゴソと何かし始める貴方を見て、
鈴仙は疑問に感じました。
そうして3分程 立ち止まって準備を終えると、貴方は彼女に振りかえりました。

鈴仙「ぶぇっふぅ!」

もう聞いた事の無い声を出すのは何回目でしょうか。
貴方が輝夜から借りて来た化粧道具で、わずか三分で本気の化粧を終えていました。
勿論、貴方視線の本気なので、その化粧はおかめ、というよりバカ殿みたいな化粧でしたが。
当然鈴仙に怒られ、すぐさま拭い取りました。


>>鈴仙がいないとだめか…風呂の入り方も忘れたから一緒に入ってくれ

鈴仙「あっはっは。もう、やめてよう」

彼女の余り嫌がって無い声、とは裏腹の怖い顔とバッシーンと言うようなSEのする平手打ちを背中に喰らい、
頑丈な貴方でさえLPを大幅に削られてしまいました。

鈴仙「全く…隙あらばセクハラ発言するわよね」

プリプリと怒る鈴仙でした。
貴方の場合発言だけで無く行動にも移るので非常に質の悪いセクハラ野郎でしたが。

>>俺もうどんげが居ないと生きていけないよ

鈴仙「"も"って何よ…そこまで大袈裟な事言わないの」

呆れ顔で言う鈴仙です。残念ながら別にそこまで依存している関係ではありませんでした。
実際貴方自身、独り身でもなんやかんやで生きていくしぶとさがあることを永遠亭は皆知っているので、
誰々が居ないと生きていけないという台詞は似合わないと彼女は思ったことでしょう。

鈴仙「まあもし、私が貴方の仕事全部奪っちゃっても追い出したりしないから安心しなさいね?」

クスクスと笑いながら貴方をヒモにする権利をやろうと言いました。
ですがもし本当に、彼女が一人で営業するようになったら少なくとも専業主夫として生きるしか無いでしょう。
永遠亭の皆からは白い眼で見られること、は無いでしょうが、貴方自身それは避けたいところ。
なので貴方は、暫くは一緒に仕事させてつかあさいや。と、情けなくも仕事にしがみつけるよう彼女に懇願しました。

鈴仙「そ、そんなに言わなくてもいいわよ。さっきのは冗談だから。ねっ?」

珍しく貴方が下手に出たので、慌てて鈴仙は発言を訂正しました。
流石に土下座でもしようかという勢いで頭を下げる貴方を見て動揺せざるを得なかったのでしょう。

鈴仙「…暫く、かあ」

貴方の暫くは、という発言を反復する鈴仙でしたが、貴方はそれに気づきはしたものの、
よく意味は分からなかったので追及はしませんでした。

鈴仙「さ。着いたわ。さっさと晩御飯の支度始めちゃいましょ」

永遠亭に着くなり、さっと次の仕事に入る鈴仙です。
何時もより仕事熱心な彼女ですが、置いて行かれるわけにはいきません。
貴方も、やらいでか。と準備に入ろうとしましたが、

鈴仙「あ、今日は休んでていいわよ。この前のお返しだから!」

と、貴方に晩御飯の準備はしなくていいことを伝え、一人で台所へ向かってしまいました。
確かにこの前は貴方が一人で仕度をしましたが、それはあくまで悪戯の謝罪も兼ねてでした。

置いてけぼりになった貴方は、一人寂しく取りあえず輝夜に化粧道具を返すことにしました。
「どうだった?」と言われたので、貴方は、今度化粧の仕方を教えてください。と言いました。
何故か引かれました。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

好感度上昇+4

鈴仙「…一人だとダメなのは、どっちよ」

鈴仙は晩御飯の支度をしながら、先ほどのやりとりを思い出していました。
貴方に褒められて舞い上がっていたのか、つい貴方をバカにしたような発言をして、多少の自己嫌悪に陥っています。
当の本人は全く気にしてない所か忘れてますが、彼女は思ったよりナーバスになった様子。
その思いから晩御飯の支度を変わったのですが、実はそれこそが貴方にとっては逆効果であったことは知りません。

鈴仙「もし、【貴方】が一人でも大丈夫になったら、どうしよう」

彼女はしきりに、一人という単語に悩んでいるようでした。
彼女が最近営業を気分良く出来ているのも、実の所、横で貴方がいた影響が大きいのです。
必死に良い所見せようと、彼女なりの努力をしていました。
なので、貴方が一人でやってみると言った時は、出まかせでもどうにか止めたかったのです。

鈴仙「…ごめんね。でも、まだ一緒にいてよ」

一人で仕事をするのはご免だと、臆病風に吹かれて弱音な発言をする鈴仙でした。
こう言った所は、月に居た頃から変わってはいない彼女です。




※【鈴仙・優曇華院・イナバ】の個別ルートが解禁されました※

晩御飯です。
貴方は輝夜に今度はきちんとした化粧をされ、居間へと現れました。
永琳はやはり可愛いと言いましたが、てゐと鈴仙からはやはりブーイングが出ました。
貴方は、俺は美しいか?とポーズを決めながら問いました。拭い取られました。


―――永遠亭一家食事中…


晩御飯を食べ終えた貴方は、自室に戻りました。

・・・・・・・・・・・・・・・

夜も更けてきたので、貴方は寝ることにしました。
本日は鈴仙大活躍の日で、貴方大静養の日でした。
これはいつか居候なのにニートになるかも。と心配する貴方です。
ここの人達はそれでも優しくしてくれるのでしょうが、それが辛いと思っていました。


それではお休みなさい。

――――――Result――――――


:八日目終了時点 好感度:


因幡てゐ:8

鈴仙・優曇華院・イナバ:11→15【恋慕】

蓬莱山輝夜:13

八意永琳:8

上白沢慧音:1

藤原妹紅:1


――――――Result――――――

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――9日目――――――


ボボボボボ


貴方は目を覚ましました。
なんだか今日で女の子と親しくなれるのは最後かも、と思いました。
特に理由は分かりませんが。

ラブコメばかりやってるわけにはいかないのです。


―――永遠亭一家食事中…


朝食を終えたので、今日は何をしましょうか。

安価↓2

1.てゐの所へ遊びに行きましょう。

2.鈴仙と人里に行きましょう。

3.輝夜の所へ遊びに行きましょう。

4.永琳の手伝いをしましょう。

5.慧音の寺小屋で仕事をしましょう。

6.妹紅の所へ遊びに行きましょう。

2.鈴仙と人里に行きましょう。

貴方は鈴仙と人里に行くことにしました。
とは言っても、今日は薬を売りに来たわけではありません。
今日は永琳から二人に休暇をくれるということでしたので、人里に遊びに行くことにしたのです。
そして、この誘いは珍しくも人間の苦手な鈴仙からのものでした。

鈴仙『人里に洋菓子店が出来たんだって!食べに行こうよ』

とのことで、貴方も洋菓子を口にするのは一年程ぶりなので喜んで誘われることにしました。
ケーキか、ドーナツか、クッキー☆か。貴方は妄想を膨らませ人里を歩いています。

鈴仙「もう、だらしない顔しちゃって。そんなに食べたかったの?」

鈴仙は含み笑いしながら貴方の妄想にふける顔を見ています。
貴方はかなりの甘党で、週に一度は甘いものを食べないとイライラしますし、
一般的な座り方だと推理力は40%減るような人です。
なので貴方は、うん、大好きさ!と、にこやかに答えました。

鈴仙「ふーん…じゃあさ、今度私が作ってあげようか?」

何とも素晴らしい提案をしてくれました。ですが、彼女は洋菓子の作り方は知っているのでしょうか。
その辺りが心配なので貴方は尋ねると、

鈴仙「大丈夫でしょ。私ならその気になれば何でも出来るわ」

根拠が無いのに自信たっぷりな彼女に途端に貴方は心配になって来ましたが、折角作ってくれると言う彼女の好意を無碍には出来ません。
せめて自分一人が犠牲になろうと心に誓いました。

さて、そんな話をしていたら洋菓子店に着きました。
やはり洋菓子店というのは人里にとっては珍しい上、新規の店と言うこともあり、かなりの繁盛です。
ラインナップとしては、スイートポテト、モンブラン、さつまいものムース、などといった所です。

鈴仙「芋のごり押しじゃないのよ…美味しいけど」

もう芋いらないんじゃないでしょうか。ですが彼女の言う通り、味に関してはパーペキです。
貴方はほくほく顔で秋のスイーツを食べていますが、ここに来て鈴仙は、

鈴仙「…ねぇ、【貴方】。…あーん、して?」

と、一口大にフォークに取ったスイーツを、貴方の前に出してきました。
貴方は、まさかあの"あーん"がこの眼前に…。と、大いに驚きました。
狼狽えはしたものの、彼女の好意は受け取らなくてはなりません。
貴方は恥ずかしさから目を瞑りながら、あーん。と口を開けて、運ばれるのを待ちます。


ですが、十秒程待っても一向に口内にその目的のブツは置かれません。
おや、どうしたんだろう?と無能の様な思いをしながら目を開けると、

鈴仙「むぐむぐ…ぷ、ふふふ」

何と言う事でしょう。そのフォークにとってスイーツは彼女の口の中にシュートされていました。
まさかここで彼女にからかわれるとは思いませんでした。成長しているのでしょう。負の方向にも。
彼女は笑いながら「ごめんごめん」と謝り、それにつられて貴方も笑って許してしまいました。


大きめな帽子を被った店員と紅葉のアクセサリーを付けた店員が舌打ちしたのは知る必要の無い事です。

お菓子を食べながら何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>じゃあこっちもあーんしてあげましょう

鈴仙「え、いや、あの。私は別にいいわよ」

貴方にやるのは平気ですが、いざ自分がされると急に狼狽える鈴仙です。
それなのに、チラチラと貴方の顔なり持っているフォークなりを見ているのは、やはり気にはなっているのでしょう。
そこで貴方は彼女に一押しする為、へいへい鈴仙ビビってる。と、煽ってあげました。

鈴仙「は、は!?ビビってないし!来なさいよ!」

彼女相手に言質を取るのはちょっと煽ればいいので楽勝ムードです。
早速貴方は一口大のサイズにスイーツをフォークで取りました。


>>あーんをやり返す(勿論こっちもフェイクで)

鈴仙「あ、あーん…」

彼女もまた恥ずかしいのでしょう。目を瞑りながら口を開けて貴方のフォークが口に運ばれるのを待っています。
ですが勿論貴方はそのスイーツを自分の口に運びます。先ほどのお返しです。
簡単に引っ掛かるのは可愛いものですが、少々の不安もある貴方でした。

鈴仙「ま、まらぁ…?」

まだ、と言いたいのでしょう。口を開けつつ目を開ける彼女でしたが、そこでようやくネタバレ。
まんまと騙されてくれたな。とフェイクだった旨を伝えました。
顔を真っ赤にしながら貴方の耳を引っ張る鈴仙でした。

>>間接キスする

さて、ここでちょっとだけむくれている鈴仙の機嫌を戻す為、貴方は再び一口大にフォークにスイーツを取りました。
彼女はフイ、と横を向いて頬っぺたを膨らませています。実際そこまで怒っては無いのでしょうが。
貴方は、鈴仙。と一言声をかけまして、

鈴仙「むー。何…むぐっ」

今度はきちんと彼女の口の中にスイーツを入れてあげました。あーん成功です。
鈴仙はいきなりのことで目を丸くしましたが、少しして自分の置かれた状況を理解すると、
ゆっくりと咀嚼し、飲み込みました。

鈴仙「……あ、あの。…ありがと」

俯きながら貴方にお礼を言う鈴仙です。
多分その表情は恥ずかしさとかで一杯一杯になっていることでしょう。
そんな彼女に貴方は追撃します。間接キスしちゃったね。と言いました。

鈴仙「…何言ってるのよ。子供じゃないんだから一々そんなことで騒がないの」

彼女のことですからパニックになるかと思いきや、意外に冷静に喋っていました。
湯呑を持つ手がガチガチに震えて、あまつに零しさえしなければクールな女性でしたが。
一々そんなことで狼狽える鈴仙は子供なのかもしれません。

鈴仙「さ、そろそろ帰りましょうか」

楽しんでいるうちに、もうだいぶ時間が過ぎていたようです。
貴方と鈴仙は店を出ることにしました。
二人の可愛らしい店員さんは何やら「けっ」とか言ってる気がしました。

鈴仙「…ね、【貴方】。色々とありがとね」

帰り道の竹林、ポツリと彼女は貴方にお礼を言いました。
貴方は驚いて、どうしたの?と彼女に質問しました。
急にこういうことを言う登場人物は大抵そろそろ死ぬという勘があったからです。

鈴仙「最近、仕事も順調だし、人間が苦手で無くなってきたのも、貴方のおかげ、だと思うの」

ポリポリと頬をかきながら感謝の言葉を言って来ます。
貴方はこういう雰囲気が苦手で、気の利いた台詞が出てこない人です。
仕方ないので、おうよしよし。と何となく以前の様に頭を撫でてあげました。

鈴仙「…んー」

目を細めて甘んじて貴方の手を受け入れる所は、以前と違いますが。


そして―――

好感度上昇値 ↓1

コンマ下1桁の数値

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

好感度上昇 +2

鈴仙「…あーあ。もう、駄目だなあ」

帰宅して自室へと着いた鈴仙は、座ってから独り言ちます。
溜息まじりの発言ですが、それは疲労から来るものでは無いようです。

鈴仙「絶対にそうはなるまい、なんて思ってたのに」

彼女の横顔は、夕暮れの太陽がわずかに差しているためか、橙色に染まっています。
しかしそれ以上に、ほんのりと頬に赤みがかかっているようです。
その赤みの原因とは、言うまでも無く貴方であり。

鈴仙「…【貴方】。…、…」

貴方の名前を呟いた後、もごもごと口を動かしていたようですがそれは言葉にはなっていませんでした。

晩御飯です。
今日は貴方も鈴仙も休暇ということで、晩御飯は永琳が作ったようです。
「何でも美味しくなる薬」をふんだんに使用した素晴らしい出来栄えです。
しかし実際の所、彼女の料理の腕前は貴方や鈴仙よりも格段に上手なのですが、
そうすると立場を奪ってしまうため、あえて使用して誤魔化したそうです。


―――永遠亭一家食事中…


晩御飯を食べ終えた貴方は、自室に戻りました。

・・・・・・・・・・・・・・・

夜も更けてきたので、貴方は寝ることにしました。
明日で10日目。幻想入りして1年が経ちます。

貴方は幻想郷に来てからの思い出に浸りました。
お世話になった方々は、人妖問わずたくさんいます。
貴方にとって忘れることの出来ない、恩がある人々です。


その中でも、貴方にとって最も大切だと思った人は……

――――――Result――――――


:九日目終了時点 好感度:


因幡てゐ:8

鈴仙・優曇華院・イナバ:15→17【恋慕】

蓬莱山輝夜:13

八意永琳:8

上白沢慧音:1

藤原妹紅:1


――――――Result――――――

今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


※【鈴仙・優曇華院・イナバ】ルートに入ります※


・・・・・・・・・・・・・・

全く風景の変わらぬように見える、生い茂る竹林を抜けた先にあった永遠亭。
貴方は偶然か必然か、そこへと辿り着く事が出来ました。
そしてこれまた幸運が続き、ここに居候をさせてくれることにもなりました。
さらにさらにィ~?こちらに住む方々は非常に親切にしてくれました。

非常に美しい顔立ちのしたお姫様。貴方と話すのをとても楽しんでくれています。
これまた美しく、頭も良いお医者様。人使いも荒いですが、優しい方です。
少し背の小さい、可愛らしい兎さん。貴方をからかったりからかわれたり。

ですが全員、貴方をここに住むのを良しとしたわけではありません。


人間が苦手な上に男嫌いな彼女はかつて、貴方を受け入れてはくれませんでした。


鈴仙「…人間は苦手なんですよ。あまり関わらないでくださいね」


鈴仙・優曇華院・イナバはかつて、貴方を受け入れてはくれませんでした。

――――――10日目――――――


貴方は本日、幻想入りして、そして永遠亭に住んでから一年です。
この日を貴方の中で記念日としようと考えています。そしてこの記念日に、貴方は一つ決心をしていました。

貴方は先日、寝る前に考えていました。
今日この日に、自分にとって一番存在が大きくなった彼女に、何を言おうかと。
世話になった事、これからもよろしくという事、それらを踏まえて、貴方が最も伝えたい事について考えていました。


貴方は今日、鈴仙に告白をします。
貴方は欲張りで、これからもいい同居人として、のみでは我慢できなくなってしまったのです。

無論、相手側も此方が好きだと言う保証は無いですが、少なくとも友達位には見られている筈。
ならば失恋しても、拒絶されるようなことは無いでしょう。無いで下さい。
などと少しばかり後ろ向きな考えもありますが、今日を逃せば言うタイミングが掴めなくなる。そう思い決心をしました。


貴方は今日、鈴仙に告白をします。
今日と言う記念日を逃さないつもりだったのです。

考え事のための夜更かしが祟って、熱が出てノックダウンさえしなかったら告白するつもりだったのです。

鈴仙「ご飯持ってきたわよ。起きれる?」

鈴仙は貴方の部屋に御粥を持って入って来ました。
貴方は、はーい。と気だるそうに声を出して彼女を招き入れました。

貴方は今朝、起き上がろうとしたら突然世界がぐるぐると回り出し、畳が起き上がって来る錯覚に見舞われました。
勿論畳が起き上がったのでは無く貴方が倒れたのであって、ワケわかんねェ…。と呟き、そのまま伏していました。
結局居間に来ない貴方の様子を見に来たてゐが貴方の様子を知らせてくれ、なんとか事無きを得ました。
永琳の診断に寄れば、ただ熱が上がっただけ。大袈裟だと額をぺしんと叩かれました。

そして今日、鈴仙は貴方の看病係に任命されたと言う事です。

鈴仙「はい、あーん」

鈴仙はレンゲスプーンに取った御粥を差し出してくれます。
ご丁寧かお約束か、フーフーまでしてくれるというおまけ付です。
正直自分でも食べられるのですが、ここは役得と言う事で甘えておこうと貴方は考えていました。

鈴仙「でも災難ね。急に倒れるなんて、びっくりしたわよ」

貴方に餌付けしながら彼女は言います。
今でこそ冷静に話していますが、実は貴方が倒れたと聞いた時は相当パニックになっていたようです。
その時は貴方は意識が無かったので知りませんでした。残念です。

鈴仙「…ねえ。お願いだから無理なんてしないでね?」

ご飯を食べさせつつ彼女は、心配そうに貴方にそう言いました。
ここ最近出没気味な貴方に優しい鈴仙の登場です。
そんな彼女を見て、貴方は、初めて会った時に比べて凄い優しくなったね。と茶化しました。

鈴仙「だ、だって。あの時はしょうがないでしょ。いきなり一緒に暮らせとか言われたんだから」

考えてみれば彼女の態度は至極当然と言えるでしょう。
迷って家を見つけたら一緒に暮らしましょうヤッターなんて出来事は常識で考えたら異常です。
常識で考えれば、であって、幻想郷では常識に捕われないから成せる事なのでしょうが。
そう考えると、皮肉にも人間が苦手な彼女が最も人間らしい思考をしていると言えるのかも知れません。

鈴仙「今はそんなこと考えてないわ。寧ろ…まあ、そういうことよ」

肝心の聞きたいところはぼやかされてしまいましたが、まあ、そういうことなのでしょう。
ふはは嬉しかろう。と貴方が言うと、ジト目で見られてしまいました。
ほんのり顔を紅潮させているのが高ポイントです。

さて、食事もひと段落終わって、片づけをしている鈴仙に貴方は話しかけました。
実は今日で、永遠亭に来て一年経つんだ。と。
風邪をひいている情けない状況ですが、折角二人きりだからと思い、ここで伝えることにしたのです。

鈴仙「…そうなの」

そこの部分だけ抜き取れば、興味なし。とも言えるような態度です。
でも、そう言った彼女の懐かしむ様な顔を見ればそれだけで無いと分かります。

貴方は続けます。
一年間、本当にありがとう。と。
今の自分にとって一番、感謝の気持ちを大きく伝えたいのは鈴仙だ。と。
そして今まで以上に仲良くなれたら嬉しい。と。
だからこれからもよろしく。と言って、彼女の返事を待ちました。

鈴仙「……うん。此方こそ、これからもよろしくお願いしたいわ」

そう言った彼女の笑顔は、この一年でも一番可愛くて、美しくて、掛け替えの無いものだと貴方は思いました。
本当は昨日考えていたセリフはすかした言葉でしたが、いざ出て来たのは拙く、文脈も変な言葉でしかありませんでした。
しかし、それでも貴方の伝えたいことは彼女に伝わって、そしてそれを受け入れてくれたようです。
それを見てほっとしたのか、貴方は眠くなってしまいました。

鈴仙「あ、少し寝る?うん。ゆっくり休んでね」

貴方を優しく寝かせ、瞼を瞑った貴方の頭を優しく一撫で。
それが決め手となってか、貴方はそのまま眠りについてしまいました。
まあ、肝心の告白は快復してからでいいや。と呑気な事を考えながらです。


それではお休みなさい。




鈴仙「…」

・・・・・・・・・・・・・・・

貴方は目を覚ましました。

目の前には視界一杯に映る鈴仙のご尊顔がございました。
その近さと言ったら、彼女自身の女の子の香りや甘い吐息がダイレクトに感じられる距離です。
そして唇には何やら柔らかく、心地よい感触。

鈴仙「…っ!!」

目をパチクリさせる鈴仙の顔。そして、バッ、と彼女が離れると同時に無くなる唇への感触。
それらから得られる結果とは。

鈴仙「え、あ…こ、これは、その」

慌てふためく鈴仙です。対面するは、起き上がって呆けた顔で彼女を見る貴方です。
起きたばかりに加え、熱が出て思考能力が下がっている貴方が導き出した結論とは。
成程、寝ている貴方に鈴仙はキスしたのだと。簡単なことでした。

鈴仙「……ご、ごめんなさいっ!」

沈黙する貴方に対し、ぎゅっと目を瞑って凄い勢いで頭を下げて謝る鈴仙でした。
貴方は何故謝られているのか理解できません。寧ろ嬉しくて抱きしめたいなぁとなる所なのですが。
しかし、どうも頭が上手く働かず、言葉が出て来ません。そんな貴方を見て鈴仙は続けます。

鈴仙「…本当にごめん。…こんな、ことしちゃって」

鈴仙「さっき、もっと仲良くなりたいって、言ってくれて、嬉しくなっちゃって」

鈴仙「それで、貴方の寝顔見てたら、気持ちが抑えられなくなっちゃって…」

鈴仙「…何にも、言い訳になって無い。けど、何て、言えばいいのか、分から、ない」

鈴仙「ごめん。…ごめん、なさい」

フルフルと握りしめた手を震わせながら彼女は貴方に謝罪します。
俯いているので表情は分かりませんが、途切れ途切れな言葉から、想像はつきます。

貴方はここに来て人生最大の焦りを感じています。
貴方はキスされたのは怒る所か嬉しさに溢れているのは間違いありません。
告白しようと思った矢先の出来事で、相手の好意が分かるほど幸運なことはありませんから。
勝ち確の後出し限定じゃんけん。パーだって買い占めています。

なのに、頭が回らず気の利いた言葉が出て来ません。
これも全部熱ってやつの仕業です。絶対に許さねぇぞ、熱・サウザンド。

さて、貴方は働かない頭で状況を整理してみました。

貴方は鈴仙に告白しようと思っていたということ。
そしてたった今、貴方は鈴仙にキスされたということ。
鈴仙は今泣いているんだ!ということ。
やられたらやり返す。倍返しだ。ということ。

少々可笑しい部分もありますが、概ね良しと貴方は判断しました。

そして次に、自分のすべきことを考えてみました。

頭が回らず決め台詞一つ言えないということ。
ならば行動で示すのみということ。
貴方は鈴仙にキスされたということ。
やられたらやり返す。倍返しだ。ということ。

少々可笑しい部分もありますが、概ね良しと貴方は判断しました。

なんだ。こんとんじょのいこ。と、貴方は今からすべき行動を導き出しました。


貴方は―――

安価↓3

1.お前を泣かせる男が、今はお前を…。 優しくキスします。
2.早く逃げねーとシタ入れてキスするぞッ! 激しくキスします。

1.お前を泣かせる男が、今はお前を…。 優しくキスします。

貴方は彼女に好意を伝える1000の言葉を持ちません。
ならば、1つの行動で彼女へ好意を伝える他ありません。
貴方は意を決して、彼女の肩を優しく掴みます。

鈴仙「っ!…【貴方】…?」

肩を掴まれた瞬間、ビクッと体を震わせる鈴仙です。
ですが、その優しい掴まれ方から、どうしたんだろうと思ったのか、そっと顔を上げました。
やはりその顔は今にも泣きそうな、というよりも既に半分泣いている顔でした。

貴方はそんな彼女に、優しく言葉をかけます。
今からお返しにキスをします。だから逃げないでください。と。何故か敬語です。

鈴仙「え…え、えぇ!?ど、どういうこと?」

すぐに驚きの表情になりますが、貴方は止まりません。
ずずいと顔を近づけて行きます。横に振り向いて逃げないよう、いつの間にか手は彼女の顔を両手で包み込んでいます。
慌てる鈴仙でしたが、貴方の顔が近づくにつれ、少しずつパニックは治まり、そして。


鈴仙「……あ……」


静かに、そして少しだけ長く、口づけを交わしました。

鈴仙「…あの、【貴方】」

ぽー、と紅潮しつつ、呆けた顔で鈴仙は貴方に何かを尋ねようとしています。
しかしそれを貴方は遮る様に言いたいことを言って置くことにしました。
実は今日、告白するつもりだったということ。それは熱が出て先送りにしようと思っていたこと。
キスされた時は驚いたが、嬉しかったこと。だから、どうか謝らないで欲しいということ。

貴方はそう言って、一区切り。そして、優先順位は間違ったけれども、改めて。


君が好きだ。と伝えようとする前に、鈴仙は貴方に再び顔を近づけて。

鈴仙「もっと、【貴方】、んっ…」

再び彼女からキスしてきました。
しかし今度は、遠慮も何も無く、ぐいぐい押しつけて来るかの様な接吻です。

鈴仙「…ぷぁ、はぁ、はぁ…ん、ふふ。嬉しい」

少し息が苦しくなったのか、名残惜しそうにしながらもそっと唇を離した鈴仙です。
その表情は、ついさっき考えた一番の笑顔を簡単に塗り替える程の微笑みでした。

そうして数秒、見つめ合ってからまたどちらともなく、顔が近づいて行き。





―そう言えば、まだ好きって言ってないね―


鈴仙「…後で、沢山言ってね。でも、今はこっちがいい…」





翌日、二人は仲良く風邪をひいてしまいました。

翌々日、二人は仲良く置き薬の販売に行きました。

更に翌日、二人は好き合っていることを伝えました。

鈴仙・優曇華院・イナバ編

~「私の名を言ってみろ!」 ・鈴仙 ・うどんげ ・ジード →うどんげの手下 ~ 終

これで永夜抄編は終わります。

また機会があれば、別の勢力もやろうと思います。
ありがとうございました。

四回戦を始めたいと思います。
前回と同じく戦闘やシリアスは無い方針なのでご了承願います。

今回は冒頭のみで、後日から本文を始めたいと思います。




それでは始めます。

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



魑魅魍魎が生息する妖怪の山。その麓にある湖は、昼間は霧が立ち込めており、非常に視界不良な環境です。
そんな湖の畔には、ひっそりと佇む大きな洋館が存在しています。
その館は真っ赤で大きくて、こんな素晴らしい館に住む人はきっと特別な存在だと感じさせました。


ですが、果たしてその館の正体とは。
世界でもトップクラスに有名な妖怪であろう、『吸血鬼』の住む館だったのです。


吸血鬼とは、使い魔を使役し、不死性を持ち、血を吸う事で仲間や下僕を幾らでも増やせます。
そしてもっともっともっともっと単純な事に、力が強いのです。

そんな恐ろしい吸血鬼と同じ館に住む仲間達もまた、一人一人が強大な力を保有しています。
"彼女"等が本気で闘えば、中途半端な力を持つ人間や妖怪など、1マクシームも持たないことでしょう。


幻想郷における、パワーバランスの一角を担うまでに強力な組織『紅魔館』。
先の話を聞いたならば、よもやこの館に近づこうとすら普通は思わないことでしょう―――



―――しかしそこでは【貴方】が大活躍をしていました!

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――1日目――――――


チュンチュン チュンチュン


貴方は目を覚ましました。
ううん、と体を伸ばしてカーテンを開けると、珍しく取り付けられている窓から日の光が差し込めます。
すっかり太陽はほとんど真上を向いており、朝と呼ばれる時間はとっくに過ぎていることを貴方に実感させます。

ここまで貴方が寝過ごした原因と言えば、昨夜、ここ『紅魔館』に住む方々と酒を飲み交わしたことにあります。
出されたワインが美味しくてついつい自分の許容量を超えて飲んでしまい、気付いたら自分の部屋で寝ていました。


さて、唐突ではありますが、貴方は紅魔館で仕事をしています。
残念ながら、執事だとかという高等な職では無く、雑用担当の云わばアルバイトのようなものです。
しかしながら住み込みで働かせて頂いており、ここに居れば衣食住が困らないという素敵仕様です。

そんな貴方は、朝、日の出る頃には仕事場に向かわなくてはなりません。
今はもう既に昼ごろにもなっているのでしょうか。大遅刻確定です。
ようやく自分の置かれた状況に気付いた貴方は、慌てて部屋を出るのでした。

貴方は、外の景観以上にだだっ広いこの館の廊下を駆けて行きます。
廊下は走るな、赤は止まれ、などと甘ったるいことなど言ってる場合ではありません。
一刻も早く、貴方の上司に仕事の支持を仰ぐ必要があります。言い訳を考える必要もあります。

時折、メイドさんの格好をした、背に翼の様なものが生えている女の子達に出会います。
一般の方が見たならば二度見三度見をするところですが、貴方はもう慣れっこでした。
彼女等と挨拶を交わしながら、貴方の上司――メイド長と呼ばれる人物がどこにいるかを尋ねつつ、館を回ります。

そうして情報を集めながら目的の人物を探すと、


「…あら?」


部屋の掃除をしている、貴方のお目当ての彼女を見つけることが出来ました。

銀髪の髪に、もみあげ辺りから三つ編みを結っています。
そして青と白を基調としたメイド服を着た――十六夜咲夜というメイド長です。


貴方は慌てている素振りを見せないで、彼女に挨拶をしました―――

【貴方】の【十六夜咲夜】に対する口調 ↓2

1.敬語+敬称あり
2.敬語+敬称無し
3.タメ口+敬称あり
4.タメ口+敬称無し


呼び方 ↓3

1.十六夜
2.咲夜


初期好感度 ↓4

コンマ下1桁

1.敬語+敬称あり 2.咲夜

十六夜咲夜 初期好感度:1

おはようございます、咲夜さん。と、貴方は挨拶をしました。

咲夜「…おそようございます。【貴方】」

若干眉間に皺を寄せながら、お早くない事を告げられてしまいました。


彼女は妖怪・妖精ごった返す紅魔館のメンバーの中で、貴重な人間というカテゴリーに属しています。
貴方が来たことで唯一では無くなりましたが、それでも珍しい存在と言えるでしょう。
ナイフをばら撒いたり空間を広げたり狭めたり時を止めたり加速したりしますが人間は人間です。


咲夜「まあ、昨日あれだけ飲まされてたから寝坊したのでしょうけど…大目に見るのは今回だけよ」

呆れた口調ではありますが、何とか朝寝坊は許して頂けるみたいです。
その優しさに、ほっ、と貴方は一息つきます。

咲夜「それじゃ、まずは…そうね、着いて来て貰うわ」

そう言って彼女は、踵を返して廊下を歩き出しました。
貴方は、今日は何をするのだろう、と、わくわくを百倍にして彼女に着いて行きます。

長い廊下を歩いている間に何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

>>一応謝っとく

咲夜「ま、初犯は見逃してあげるわ。もし二回目があるならば…」

ジト目で此方を見ながら脅しをかけられてしまいました。
貴方はビクビクしながら、二回目は何をされるのでしょう、と尋ねると、

咲夜「ペンを指の間に挟めてギュッと握りましょう」

ニタニタと笑ってサドっ気のある表情で答えました。
地味で痛そうなお仕置きを受けないためにもきちんと早起きはしましょう。


>>昨日はすみませんでした。
記憶があやふやなところもあるので何か迷惑をかけたことがあれば申し訳ない

咲夜「記憶が飛ぶまで飲むのは感心しないわ。昨日は酔っていて記憶にないなんて言い逃れにはならないものよ」

ぴしゃりとそう答える咲夜です。
自ら飲んだと言うよりは飲まされた感のある宴でしたが、それでも言い訳にはならないのでしょう。
何かやっちまったのかと畏れながら聞くと、

咲夜「大丈夫よ。裸踊りは忘れてあげるから」

やっちまったなぁ。と頭を抱える貴方でした。
前を歩く彼女の表情は、嘘をついてやったとクスクス笑っていますが、
それを見る事の出来ない貴方は一人悶えているのでした。

>>自分にも能力がほしいな

咲夜「…頭、大丈夫?」

自分も急な事を言いましたが、流石にその返しに傷つく貴方でした。
自分の周りはみんながみんな何かしらの特殊能力を持っているせいか、それが日常だと勘違いしてしまうようになるのは至極当然です。
ならば自分も何か一つ、なんて思って口に出してもそれをおかしい人扱いされる筋合いは無い、と思う貴方です。

咲夜「一応聞くだけ聞くけど、どんな能力がいいの?」

訝しげな表情で尋ねる咲夜です。
どんな、と聞かれるとピンとは来ませんが、やはり強い、というより便利な物がいいと考えています。
咲夜さんの能力なんて便利そうですよね、と貴方が言うと、

咲夜「…あー、成程。時を止めて女の子に乱暴する気でしょう?」

いやらしい…と後ろに付けて、またもジト目で此方を見られました。
そんなエロ同人みたいなことはしません。と言う貴方を、疑いの眼差しを向ける咲夜です。
でも、興味が無いと言えば嘘になります。という本音は決して言いませんが。

咲夜「まあ、後天的に能力が付くかも知れないし、本気で欲しいなら精々頑張りなさいな」

と、一応の応援をエールをしてくれた咲夜でした。

さて、こうしてしばらく歩いていると、どうやら仕事場に着いたようです。
というより、現在貴方の居る場所は既に紅魔館の外でした。
まさか一回の遅刻で早くも解雇なのでしょうか、などと心配していましたが、

咲夜「まずは玄関の雪かきをして貰うわね。…どしたの?」

出て行けと言っている発言で無いと分かり安心した貴方を変な目で見る彼女です。

さて、唐突ですが今は冬。既に雪も降り積もる季節であり、今でこそ雪は降ってはいませんが、
昨晩のうちに大分降り積もってしまい、門から玄関への道の多くが塞がってしまっています。
ここへ来る客人は、特にご丁寧に門から歩いてくるなんて奇特は方はおらず、
もし通れないなら飛んで入る、という選択肢をあっさり取るので雪かきも意味は無いように思えますが。

咲夜「一応イメージという物があるからね。道が塞がるなんてみっともないでしょう」

屋敷も顔も見た目が重要ならば、整えないわけにはいかないでしょう。
そんな事を話していると、既に雪かきを始めていたであろう、一人の女性が此方に来て話しかけて来ました。


「咲夜さん、【貴方】さん。おはよう…お早く無いですね、あはは」


と、笑いながらその女の子は挨拶をしました。


赤髪のロングヘアーで、咲夜と同じくもみあげ辺りから三つ編みを結っています。
緑を基調とした、所謂チャイナドレスの様な服を着た――紅美鈴という門番です。



貴方は彼女に挨拶を返しました―――

【貴方】の【紅美鈴】に対する口調 ↓2

1.敬語+敬称あり
2.敬語+敬称無し
3.タメ口+敬称あり
4.タメ口+敬称無し


呼び方 ↓3

1.紅
2.美鈴


初期好感度 ↓4

コンマ下1桁

※初期好感度でゾロ目でもボーナスを付けてみます。


3.タメ口+敬称あり 2.美鈴

紅美鈴 初期好感度:4 ゾロ目ボーナス+3 = 7

貴方は、おそよう。美鈴さん。と、お早くない挨拶をしました。


彼女は人間では無いですが、だからと一般の人間に対して見下しているということは無いようです。
そういうこともあってか、ここに来た当初の貴方も彼女に対していち早く打ち解けることが出来ました。
同じ人間である咲夜よりも打ち解けるのが早いのは少々変な気もしますが。

あまり館の中では見かけませんが、その分貴方は暇が出来れば門まで彼女と話をしに行っています。


美鈴「咲夜さん、【貴方】さんは雪かきの手伝いを?」

咲夜「ええ。二人でちゃっちゃと終わらせて頂戴な」

と、ヒラヒラと手を振ると、気が付いたら目の前から咲夜の姿は消えていました。
催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてない能力を使ったようです。


美鈴「それじゃ、【貴方】も来てくれたことだし、すぐに終わらせちゃいましょーか!」

グッと軽くガッツポーズを取って気合を入れる美鈴です。
しかしそれだけで庭中の雪が解けたとかそんなことは無いので普通に雪かきを始めるのでした。

道産子の意地を見せつけつつ何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

安価を取ったところで、今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します


>>おっぱいさわりたいな(ボソッ)

美鈴「…えー?なんですってー?」

思わずポロリと出た本音に美鈴が反応してしまいました。貴方は冷静に、お腹すいたなあ、と無理やり言い直して事無きを得ました。
小さく呟いた一言でしたので、何とか聞こえずに済んだのが救いという所でしょうか。
一年かけて作り上げた信頼をこんな一言で崩壊させるわけにはいきません。

しかし、ここの住民はどなたも美少女と呼んで差支えない方々。
そんな皆さんと一つ屋根の下暮らしているとならば、正常な男性ならば少し位悶々としてしまうのも仕方ない事なのです。


>>いい太ももだ(真顔)

美鈴「ええ、鍛えてますからねぇ」

ニッ、といい笑顔で答えてくれました。
流石に今は冬の外ということで下は長ズボンを履いていますが、夏場は下履きを履いていません。
故に、夏場はその服のスリットからチラリと覗ける太ももに貴方は度々、よく頑張った。感動した。と一人感想を抱くのです。

鍛えてはいますが、だからと筋肉が自己主張していると言う事も無く、
そして太過ぎず細すぎず、うっすら脂肪を残して…

美鈴「あの、【貴方】さん?目つきが怖いですよ…」

少し苦笑いで言われました。
思い出しているうちに睨むように見てしまっていたようです。

>>重たい雪ですね

美鈴「そうですねえ。昼間は少し暖かくなるせいでしょうか」

雪かきをしているうちに、今日は雪が重くて疲れると思った両者です。
昨夜は多く降り積もりましたが、今日は晴れ模様。少し解けて水分を多く含んだ雪質のようです。
所謂「ベタ雪」だなんて呼ばれる質になっています。

美鈴「【貴方】さん、寝起きなんですから余り無理しない方がいいですよ」

と、心配してくれる美鈴です。
しかし、寝坊して仕事をサボって女性に力仕事を任せてしまっては流石にプライドに傷がつきます。
このぐらいの年頃の男とはそういうものなのです。
貴方は一念発起して彼女に負けぬようフルスロットルで雪かきをします。

美鈴「おおっ。気合入ってますね。負けませんよー!」

気合を入れて雪かきする貴方に影響されてか、美鈴までもフルスロットルに入ったようです。


結果としては、引き分けだと貴方自身で勝手に思う事にしました。
そう思わなければ鋼のカバーガラスのハートが割れる位の大敗でした。

そんなこんなで雪かきを終えると、様子を見に来た咲夜が何時の間にやら立っていました。

咲夜「あら、意外に早く終わったのね。…で、この寝坊助さんはなんでそんなに疲れてるの?」

美鈴「とっても頑張ってくれましたから!ね、【貴方】さん?」

疲労で項垂れる貴方の肩をポン、と叩きながら努力を称えてくれる美鈴です。
この子はきっと子供は褒めて伸ばすタイプのお母さんになるのでしょう。

咲夜「兎に角、終わったのなら、【貴方】は少し早いけど食事にしましょうか」

貴方にとってその一言はまさに僥倖でした。
本当ならば、おいシャワー浴びさせろ、なんて言いたかったのですが、そんな我儘を言うほど性格破綻者ではありません。
貴方は大人しく咲夜に着いていくことにし、美鈴とはここで別れるのでした。

美鈴「またお暇でしたら来てくださいねー!」

そう言って軽く手を振って別れを告げてくれました。

咲夜「まあ、今日は暇は無いと思うけどね。理由はお判りでしょう」

本日は寝坊をずっと引っ張られてしまうようです。
むむむ。と貴方は言葉を詰まらせてしまうのでした。

さて、唐突ですが、紅魔館の地下には図書館があります。
図書館、と聞けば、一つの施設として立地されているのが一般的ですが、これが紅魔館の一つの内装としてあるのが凄い所でしょう。
もっと言うのならば、この施設自体、一人の少女の私有物ですらあるとのことです。

この図書館は風通しが悪く日当たりも不良。そのせいかちょいとかび臭い所もあります。
このような所に入り浸るのは、余程の物好きか、余程の本好きか、いずれかに属することでしょう。

貴方は、そんな図書館に足を運ぶのでした。恐らくは余程の物好きです。
そして、一言、いただきます。と言い、咲夜の用意してくれたブランチを食べ始めようとしました。


「いやいやいや、待ちなさい」


と、そんな物好きに突っ込みをいれるのは、恐らくは余程の本好きである一人の少女でした。

紫色の髪をその先でリボンで結んでいます。
薄紫のゆったりとした服を着て、大きい三日月のアクセサリーを付けた帽子を被る―――パチュリー・ノーレッジでした。


貴方は彼女に何だと尋ねました―――

【貴方】の【パチュリー・ノーレッジ】に対する口調 ↓2

1.敬語+敬称あり
2.敬語+敬称無し
3.タメ口+敬称あり
4.タメ口+敬称無し


呼び方 ↓3

1.パチュリー
2.ノーレッジ


初期好感度 ↓4

コンマ下1桁

2.敬語+敬称無し  1.パチュリー

パチュリー・ノーレッジ 初期好感度:4

貴方は、どうしました、パチュリー。と、突っ込みを入れた彼女に尋ねました。


貴方はこの図書館に度々暇つぶしと称し尋ねています。
パチュリーにとっては、特に自分の読書の邪魔もせず、時折一息つくいいタイミングで話しかけてくるので、
特に邪険に扱う理由はありませんでした。魔導書なんて読めないのに図書館に来るのは不思議に思ってはいましたが。


パチュリー「貴方がどうしたのよ。図書館は食事する場所じゃないってなんでこんなこと今更言わなきゃならないの」

呆れた表情で突っ込まれてしまいました。
彼女の言う事は分かりますが、貴方は咲夜に食事後は図書館の本の整理をせよと命じられていました。
ここで食べてしまえばそのまま作業に入れますから。と彼女に理由を説明します。

パチュリー「その後で食器を片すんだから結局変わらないじゃない」

当然の突っ込みです。ますます呆れた表情を見せられました。
本音は一人ぼっちで食事をするのが寂しくて話し相手が欲しかったとは言えません。

独りぼっちは…寂しいですから何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

安価を取ったところで、今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


>>白黒泥棒魔法使いとはどんな仲か

パチュリー「んー…ヤケに私に絡んでくるのよね。ちょっとうっおとしいわ」

白黒泥棒魔法使いさんは、紅魔館、というよりも図書館によく出没します。
それゆえ、貴方も彼女とよく会いますが、彼女からはただの人間の癖に紅魔館で働く変人だと思われているそうです。
そんな彼女に対するパチュリーの評価はあまりよろしくないそうです。

パチュリー「まあ、勝手に本を持ち出して読書を邪魔しなければ友人…友人?なの?」

自身の友人である発言に首を傾げています。
どうやら彼女の中で友人を友人たるライン付けがあり、現在白黒さんはあやふやな位置にあるようです。
暫くうんうんと唸っていましたが、結論は出ないようでした。


>>一緒に食べませんか?

パチュリー「食べない。こんなところで食べたくない」

彼女の私室とさえ呼ばれる部屋を自ら こ ん な と こ ろ 呼ばわりするのは如何でしょうか。
しかし実際かび臭いこの部屋で、茶を啜るならまだしも食事は気が引けるでしょう。
それもお菓子などでは無くちゃんとした食事です。

パチュリー「大体お昼ご飯にはまだ早いでしょう?変な時間に食べるのね」

この質問が来ると言う事は、彼女は貴方の寝坊を知らなかったみたいです。
貴方は寝坊を隠す為、すぐさまダイエット中で時間をずらして食べることで燃焼を良く、と言い訳を言おうとして、

パチュリー「ああ、寝坊でもしたんでしょ」

カウンターを喰らってしまいました。知らなくても分かってしまう物なのです。

>>案外魔導書以外の本もあるんですね

パチュリー「ええ。小説やら伝記やら漫画やら絵本だってあるわ」

大図書館の名に恥じないジャンルの豊富さを誇ります。
彼女が魔法使いで、この部屋に入り浸ることから魔導書がほとんどだと感じさせますが、
実の所文字通り『何でもある』図書館なのだそうです。

パチュリー「貴方も何か借りる?キチンと返すなら持って行っても構わないわ」

意外にも本の貸し出しを許してくれました。
本か…私のものだ!私のな!なんて言うと思いましたのに、と貴方は彼女に驚きを述べます。

パチュリー「ふふ。盗人には容赦はしないが借人には寛容なのよ。さ、どうするの?」

寛容な彼女に感謝しつつ、貴方は、じゃあ小説を。と自分の読みたいジャンルを尋ねました。
後々貴方は、自分の体験を元に小説を書き人里に売り出そうとしていたので、参考にしようと企んでいました。

パチュリー「はいはい。確か場所は向こうの棚を10m上昇(ゲイン)した所だったと思うわ」

貴方は諦めることにしました。やはり飛べる方々しか来ない図書館だとその様な不親切設計になるものなのでしょうか。

そんなこんなで話をしつつ食事を終え、本の整理をすることにしました。
流石に高い所には行けないので、精々が自分の背丈までの本を中心に整理することになります。
幸運なことにパチュリーの読みたい本はそこまで高い位置にあるものは無いので、
彼女の読み散らかした本を整理するのは案外容易い事でした。

あくまで整理だけなら容易い事でした。

パチュリー「【貴方】ー。次あれ取って来てー。そしてこれ戻してー」

問題は、本の整理をする貴方を気だるそうにアゴでコキ使うパチュリーです。
本を戻しては出してを繰り返すのでいつまでも終わりません。終わりが無いのが終わりです。
こうして馬車馬の様に使われていると、天の助けが来ました。

咲夜「【貴方】?また奴隷ごっこしてるの?そろそろ次行くわよ」

天の助けは疲労困憊の顔をしている貴方をごっこ遊びと評価しました。
そして疲れている様子を労う事なく、首根っこを掴んで次の作業場へとずるずる引っ張ります。

パチュリー「あら、もう行くの?また召使いごっこしましょうね」

ケラケラと笑いながら引きずられる貴方を見送るご主人役ことパチュリーです。
パワーハラスメントとはかくも恐ろしいものです。

お次に貴方が連れて来られたのは廊下です。
外から見る以上に広く長いこの廊下。よく見れば隅に埃や汚れが見られます。

貴方はこの一画の掃除を任されました。
非常に長いこの廊下ならば、中々の時間はかかってしまうでしょう。
本来はここで雇っているメイド妖精が複数人でやるはずなのですが、幾分要領が悪いので
何人でやっても一日中かけて終わるか終らないかの時間がかかります。
それなら別の仕事に回して、ここは貴方一人に任せると言うことです。

しかし要領が悪いとは言え、本来は何人で掃除するほどの広さを誇る廊下。
早く終わらせないと咲夜を怒らせてしまうので、貴方は気合を入れて取り組もうとしました。
すると、


「あ、丁度いいところに丁度いいの発見」


と、貴方の後ろから、貴方にとって丁度よくない女の子がやって来ました。

金髪をサイドテールに纏めて、ナイトキャップを被っています。
深紅の服を着ており、何より目立つ背中に生える宝石の様な結晶がぶら下がる翼を持つ―――フランドール・スカーレットです。


貴方は彼女に兎も角挨拶をしました―――

【貴方】の【フランドール・スカーレット】に対する口調 ↓2

※敬称無しの場合「ちゃん」付けになります
※敬称ありの場合「様」付けになります

1.敬語+敬称あり
2.敬語+敬称無し
3.タメ口+敬称あり
4.タメ口+敬称無し


呼び方 ↓3

1.フランドール
2.妹


初期好感度 ↓4

コンマ下1桁

1.敬語+敬称あり  2.妹

フランドール・スカーレット 初期好感度:10

おはようございます。妹様。と貴方は挨拶をしました。


彼女にとって、貴方とは産まれて初めて目にする人間の男性です。
そんな貴方に興味を抱くのは彼女にとって必然と言えるものでした。
当初はどこかおっかなびっくり、探り探りで貴方と接する彼女でしたが、打ち解けるのにそう時間はかかりませんでした。
どこか一歩置いて接してくる気のする他の住民に比べ、
貴方は可愛らしいという理由のみで、逆に積極的に接するのでしたが、それが功を為したようです。

貴方は彼女を妹様と呼びますが、これは単純に咲夜が彼女をそう呼んでいたのを真似ただけです。
一年近く経った今、今更変更するのも、と思い、現状維持でした。


フラン「おはよう。そして早く起き過ぎて暇なのよ。よって褒美に私と遊ぶ権利をあげましょう」

と、接続詞が繋がらない前後の文を無理やり繋げ、つまりは暇つぶしの相手をしろとせがむ彼女です。
今はまだ太陽が頑張っている時間。吸血鬼が起きるには少し早過ぎます。
それで暇だということですが、貴方も掃除を頼まれて相手は務まることが出来ません。
申し訳ありません、その権利は放棄させて頂きます。と丁寧に断りますと、

フラン「…成程、廊下の掃除ね。ちょっと貸して」

そう言うや否や、パッと貴方の手からモップを奪い取ります。
そして貴方が何か一言言う前に、彼女は既に目の前から消え去っていました。
正確にはモップを持って縦横無尽に廊下を駆け廻っているようです。こうして数秒経つと、

フラン「これで出来たわ!」

と、貴方の目の前に着地。廊下を見れば隅々の汚れまでピカピカになっています。
成程、これで暇は出来ました。あんぐりと貴方は口を開けたままですが。

吸血鬼式解決法で暇が出来たので、何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

安価を取ったところで、今回はここまでです。
ありがとうございました。

再開します。


>>ありがとうございますといって頭をなでる

フラン「んー…どういたしまして…」

目を細めて貴方の手を受け入れるフランドールです。
時折自分からも撫でろと言わんばかりにぐりぐりと頭を押し付けて来る程、貴方の手をお気に入りとしています。
その辺りは、子供らしいと言えば子供らしい一面と言えます。

フラン「ふふ。偶にはお手伝いもいいものね」

いい笑顔をしてくれている彼女に対し、貴方は行動とは裏腹に若干顔は青ざめています。
雇い主の妹に掃除をさせたと知られたならば、さて上司からは何をされるか。
しかしそれで彼女を咎めることなんて貴方には出来ず、ただバレないようと思うばかりでした。


>>遊ぶといってもいろいろな遊びがありますが何をして遊ぶのでしょうか

フラン「モノマネなんてどう?」

なんとも唐突ですが、誰かのモノマネをやるとの提案です。
ですが失礼ながら、彼女が誰かのモノマネを出来るほど、誰かを知っているとは思えません。
ともなれば、必然的にレパートリーは限られてきます。その中で彼女が選んだのは。

フラン「『こんなにも月が紅いから、本気で殺すわよん』」

成程。今はまだ紹介していない、彼女の姉だったようです。
実は中々に似ていました。語尾はどこの誰かを彷彿させるようなさせないようなでしたが。
ですが彼女自身、今のモノマネに納得が行ってない様子です。

フラン「うーん違うわね。お姉様のオタンコナスっぷりが上手く表現出来ないわ」

実の姉をオタンコナスと言う、意外に乱暴な彼女でした。
因みに貴方は、変化球に全くタイミングの合わなかった野球選手のモノマネをしましたが、
如何せん細かすぎて伝わらなかった上に幻想郷には野球がありませんでした。

>>妖精メイドたちが仲が良すぎると噂しています

フラン「ふうん。そうなの。具体的には、どんな風に言っているのかしら」

モノマネ選手権を終えて、そういえば、と貴方はこの話題を出しました。
すると、若干ですが神妙な顔つきで具体的に、と尋ねられました。
貴方は、メイドさん達が廊下でサボってきゃいきゃいと駄弁っている内容を思い出しながら話します。

曰く。人間と吸血鬼の悲恋だとか。
曰く。お嬢様と使用人の禁断の愛だとか。
曰く。籠の中の鳥なお姫様を救いに来た異国の王子様だとか。

フラン「…あの、仲が良すぎる噂ってレベルじゃないと思うのだけれど」

なんだ急にモジモジしてきました>フランドール
こう言った風に仲が良いだけを尾ひれを付けてあーだこーだと恋愛関係にして盛り上がるのは良くある話では無いでしょうか。
随分メルヘンチックな表現ですが、面白おかしく改変するのは如何なものかとも思いますが。

フラン「まあ仕方ない事かもね。ここの連中は恋愛沙汰に全く縁のない奴らばかりだし」

なんとも寂しいことを言われました。
少し男女の仲が良くなればすぐに恋愛だなんだと言うのは、確かにその節があるかも知れませんが。
そんな中に男は貴方一人。その気が無くても若干の意識はしてしまうような。

さて、こうして話しながらのんびりしているとやっぱり咲夜がやって来ました。
廊下に来た瞬間、彼女は違和感に気付いた模様です。
そんな彼女を見るや、フランドールは、

フラン「あら、残念。じゃあね【貴方】。また遊びましょうね」

と、飛んで去って行ってしまいました。
この状況で貴方は実は咲夜と二人きりにはなりたくありませんでした。と、言うのも、

咲夜「廊下はきちんと綺麗になってるわね。…貴方じゃ届かないはずの天井まで」

まさかの即バレ2コマシリーズを一人で受けたくなかったからです。
縦横無尽の縦の部分は要らなかったと今頃貴方は思うのでした。
貴方は潔く、おそろしく速い掃除。オレでなきゃ見逃しちゃうね。と、偉そうに自分が掃除したわけで無いと白状しました。


貴方は咲夜からおそろしく早い手刀を喰らって次の仕事場まで引き摺られて行きました。

こうしてあちらこちらで作業し続けて、既に日は暮れていました。
すっかり外も暗くなった所でようやく解放され、後はもう寝るだけです。
一日中仕事をして寝るだけ。それは少し寂しいと貴方は思います。

貴方は少し紅魔館を散歩することにしました。
特に図書館にある、開いては行けない禁書だとか、ペットとして飼っているUMAだとか、
そういったものに触れなければ特に行動は制限されておりません。

特にあても無くプラついていると、貴方はなんとなくバルコニーに来ていました。
雪が止んでいるとはいえ、なんだって冬の夜に外に出なきゃならないのか。
自らの行動さえ疑問に思う貴方でしたが、誰かに会うという目的が主ならば、それは果たされる結果となりました。


「こんばんは。いい夜ね」


と、先ほどまで空を見ていた彼女は、振り返りながら貴方に挨拶をしました。

水色の混じった青髪はウェーブのかかったセミロングです。
フランドールと似た帽子に、ピンクを基調としたドレスの様な服を着た―――レミリア・スカーレットがそこにはいました。


貴方は彼女に挨拶を返しました。

【貴方】の【レミリア・スカーレット】に対する口調 ↓2

※敬称ありの場合「様」付けになります

1.敬語+敬称あり
2.敬語+敬称無し
3.タメ口+敬称あり
4.タメ口+敬称無し


呼び方 ↓3

※2の場合、強制で敬称ありで「様」付けとなります。

1.レミリア
2.お嬢


初期好感度 ↓4

コンマ下1桁

3.タメ口+敬称あり 1.レミリア

レミリア・スカーレット 初期好感度:8

うん、こんばんは、レミリア様。と貴方も夜の挨拶をしました。


この魑魅魍魎が生息する紅魔館の面子をを率いる主にして、吸血鬼。
そんな恐ろしい存在である彼女に対し、不思議にも貴方は使用人の立場でありながら、慣れ親しんだような口調で話します。
そして不思議にも、彼女はそれを受け入れています。
或いは、同じく人間の巫女や魔法使いで慣れていたという理由もあったのでしょうか。


レミリア「そろそろ人間は寝る時間なのに、眠れないの?子守唄でも聞きたいのかしら?」

ニィ、と口元を歪ませ、吸血鬼特有の八重歯を出しながら貴方を子ども扱いする彼女です。
時折、こうした妖艶な笑みを浮かべる姿を彼女は見せます。その姿はやはり長寿だと思わせます。
貴方は、子守唄より、少し話に付き合ってくれないかな、と、暇つぶしの相手を所望しました。

レミリア「今日はいい月だからね。気分がいいから、少し位付き合ってあげるわ」

そう言ってバルコニーから中に入るレミリアです。
その後で「うっわ寒っ。咲夜ーあったかいの頂戴ー」と言うその姿はやはり子供だと思わせます。

気分良く相手してくれる彼女に何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

安価を取ったところで、今回はここまでです。
ありがとうございました。

>>自分の運命を聞く

レミリア「これからも普通の人間として平々凡々に過ごして死ぬわ」

貴方は彼女から告げられた自らの運命を聞きましたが、なんとも反応し辛い返答でした。
確かに血沸き肉躍る様な壮大なストーリーが待ち受けているなんてことまでは期待しませんでしたが、
何かしらの壁が立ち塞がる位はあっても、なんて考えでした。

レミリア「…がっかりしてるようだけど、運命は変わる可能性だってある。貴方が望もうが望むまいが」

何とも意味深な言葉を残されました。
運命は変わるのか、それとも変わるのも運命の内なのか。そこんとこは貴方にもようわからん話でした。


>>頭をなでる

レミリア「む。貴方って相変わらず気安く撫でてくるわよね」

貴方は、ありがとう、と、運命について教えてくれたお礼の言葉を述べると同時に、何となく彼女の頭を撫でました。
それに対してレミリアは複雑な表情をしつつ、レディの扱いがなっちゃいない、などと文句を言って来ます。
それでも貴方の手を振り払わない所は、妹と似ているのかも、と感じる貴方でした。

レミリア「全く…こっちは貴方より大分大分年上なのよ。うりゃっ」

かと思えば、ちょっと掛け声を入れると同時に、貴方が今まで撫でていた手をぐい、と押しのけます。
同時に、少し身を乗り出しつつ手を伸ばし、今度は逆に彼女が貴方の頭を撫で始めました。

レミリア「ほら、お姉さんが撫でてあげるから、大人しくなさい。小僧っ子め」

乱暴に、ですが痛くは無いように貴方の頭をぐりぐりと撫でます。
貴方は自分の頭に彼女の手が届くよう腰を曲げつつ、若干きつい体勢のままそれを受け入れるのでした。

>>月が綺麗ですね(他意は無い)

レミリア「…ソーセキ・ナツメ。だったかしら?…その真似事?」

少し困った顔をして、彼女は貴方の発言に返しました。
当の貴方は、前の千円札がどうかしたのか、と、彼女が言いだした事が意味が分からないという表情です。
単純に今日は空が晴れており、くっきりと月が見えている事を言ったまでなのですが。

レミリア「あ、あー、成程。ああうん。良い月じゃないの?確かに、そうね。そうとも」

何か納得したと思えば。矢継ぎ早に貴方の先の発言にうんうんと相槌を打ちながら同意しました。
貴方は、もしかして何か変な事を言ったのか、と尋ねましたが、彼女は「他意が無ければ問題ない」とのこと。
特に他意はありません。

レミリア「でも、女性の前で迂闊にそう言う事を言う物では無いと覚えておきなさい。特にフランの前ではね」

貴方に少し強めの口調で忠告するレミリアでした。更に妹には要注意とまで付けてです。
理由が分からない貴方は当然、何故、何故なの、何故なのよおおお、と異議を申し立てます。
ですが、「いいわねっ」と更に圧力をかけて言われた貴方は、アッハイ、と承諾するのみでした。

レミリア「…まあ、言うべき所では言ってもいいのかも知れないけどね」

ボソ、と彼女が呟いた言葉は、貴方の耳に当然入って来ました。
しかしこの場合は聞こえなかったフリをするのがいい男の条件と思う貴方でした。

こうして駄弁っていると、もういつもなら寝る時間。
明日に支障をきたすのは、特に今日は良くないことだと貴方は思い、そろそろ就寝することを彼女に言いました。

レミリア「ああ、お休み。明日はきちんと早起きするのよ?」

クスクスと笑いながら貴方を見送るレミリアでした。
明日は、とわざわざ付けている辺りやはり貴方の寝坊を彼女も知っています。
本日会話した五人中四人に貴方の寝坊について触れられてしまいました。

レミリア「それじゃ、また、明日」

彼女の言葉に、貴方も、また、明日。と返し、部屋に戻ることにしました。

こうして、貴方の一日は終わります。
仕事、仕事の毎日で、常に働くことを意識しています。
プライベートを楽しんでいる人たちに差を付けて圧倒的成長を遂げましょう。
実際は仕事の間にも住民達と楽しくやっていますが。

貴方は部屋へと戻りました。

早速ベッドの中で反省会です。
早寝早起きこれ大事。酒は飲んでも飲まれるな。
これを頭の中に刻みつつ、目覚ましを5,6個セットして万全の準備を整えます。
指の間にペンを挟まれて握られるのは勘弁願いたいので、しっかりと早起きしましょう。


それではお休みなさい。






レミリア「…そういえば、咲夜。彼が来てから、大分経つけど…」

咲夜「はい。お嬢様。今日で―――」





美鈴「そっか。もう【貴方】さんが幻想郷に来てから―――」





パチュリー「早いものね。もう10日で―――」





フラン「何かしなきゃならないわね。―――年記念に」





貴方は後10日で幻想入りして1年が経ちます。
これを知らないのは、貴方自身「だけ」でした。

――――――Result――――――


:一日目終了時点 好感度:


十六夜咲夜:1

紅美鈴:7

パチュリー・ノーレッジ:4

フランドール・スカーレット:10

レミリア・スカーレット:8


――――――Result――――――

※紅魔郷(紅魔館)のルール


基本的なルールは花映塚編と同じです。


好感度上昇のコンマは

1・2・・・+1
3~5・・・+2
6~8・・・+3
9・0・・・+4

とします。


また、好感度上昇の安価でコンマ下2桁がゾロ目だった場合、好感度を更に+3します。



今回のBADENDは、小悪魔ルートとなります。



続きます。

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



――――――2日目――――――


ピーチク ピーチク


貴方は目を覚ましました。
流石に四方八方からジリリリリとけたたましく鳴り響く目覚ましの音があれば誰でも起きるでしょう。
鼓膜にウエイトトレーニングさせてなかったばかりに破れてしまってさえいなければ。
兎も角、食堂でさっさと朝食を終えてしまいましょう。


―――貴方調理中&食事中…


朝食を終えたので、今日は何をしましょうか。

安価↓2

1.紅茶の入れ方を教えて貰いましょう。咲夜さんの所に行きます。

2.男なら武術を習いたいものです。美鈴さんの所に行きます。

3.眠気を誘うのに本が欲しい所。パチュリーの所に行きます。

4.またも暇を持て余している様子。妹様の所に行きます。

5.昼なのにお出かけする模様。レミリア様の所に行きます。

安価を取ったところで、今回はここまでです。
ありがとうございました。
良いお年を。

再開します。


1.紅茶の入れ方を教えて貰いましょう。咲夜さんの所に行きます。

今日も今日とて、貴方は仕事をします。
掃除・ゴミ出し・炊事・整理整頓など、簡単ではありますが、何せ規模が規模。まともにやれば一日かかってしまいます。
因みに洗濯はさせて頂いたことはありません。理由はお分かりですね?

そんな忙しい毎日を送る貴方ですが、本日は少し事情が違う模様。

咲夜「あ、【貴方】。少し時間はある?」

と、咲夜が話しかけてきました。
貴方は程よい感じにここ一帯の清掃は終わらせたので、ありますあります、と食い気味に返答をしました。

咲夜「それじゃ、ちょっと休憩がてらお茶にしましょうよ。淹れてあげるから」

と、非常に有り難いお誘いがあったので、遠慮なく頂くことにしました。
彼女の淹れる紅茶はまさに絶品の一言。素人舌の貴方ですら感動を覚えます。
コメンテーターならば、上品な甘さですがそんなに甘すぎず口の中でとろけて濃厚です。とでも言えるところです。
年の恐らくは下であろう彼女に対して頭が上がらないのも、これが一つの理由なっています。

咲夜「さて、お嬢様もしばらく帰って来られないし、精々だらだらしましょうか」

と言ってから、貴方に紅茶を渡す咲夜です。
先に彼女が言った通り、昼頃にレミリアは友人の所に行ったそうで、それ故この様に優雅な休憩タイムを送れるとの事です。
四六時中瀟洒でいるのは疲れるのでしょう。時折こうして彼女はのんびり過ごす時があるそうです。

さて、貴方はと言うと、美味しい紅茶を味わいつつ何かを考えていました。

咲夜「…ん?【貴方】、どうしたの?」

何か物思いにふけている貴方を見て、何事かと咲夜は尋ねます。
尋ねられてからも少しばかり貴方は何か考え事をしています。
そしてふと決意をした顔をしながら、貴方は、紅茶の淹れ方を教えて頂けませんか、と、尋ねました。

咲夜「えー。やだ。面倒臭い。だるい」

まさかの面倒発言を受けてしまいました。
勿論二つ返事でOKを貰えるとは思っていませんでしたが、理由も尋ねずに断られるとは思いませんでした。

咲夜「いや、まあ冗談だけど…どうしたの?急に」

まさかの冗談発言を受けてしまいました。
理由としては、そろそろ休憩の紅茶位自分で淹れられるようになりたいとか、これが出来たら紅魔館内のヒエラルキーが向上しないかなとか、
そういった邪な気持ちが若干含んだ理由でした。前半部分だけを彼女に伝える貴方です。

咲夜「うーん…でも、失敗したら茶葉も勿体ないし…」

どうしようかなー、と悩む彼女に対し、おせーて、おせーてくださいよォ。とダダをこね、
しつこい貴方に根負けして何とか教えて頂けることになりました。ゴネ得ゴネ得っ…!

淹れ方を教わりつつ彼女に何かしましょう。


安価 ↓1~3

適当に彼女に話題や質問や行動をお願いします。

申し訳ありません。
安価に応えるような展開が出来ませんので、中断させて頂きます。
今までありがとうございました。

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