男「いろはすスパークリングおいしいなー」ゴクゴク (66)

男「いろはすスパークリングうめー」ゴクゴク

男「今までの炭酸系とは違ってあんまり甘ったるくなくて良いんだよなー」ゴクゴク ※個人差があります

男「普通のもみかんもトマトも」

男「うんめー!」ゴクゴク

いろはす博士「やあ男くん」

男「あっ、コカ・コーラの回し者いろはす博士! いくらもらってるの?」

いろはす博士「いろはすがどうやってできてるか知りたいよね?」

男「聞け」

いろはす博士「いろはすがどうやってできてるか知りたいよね?」

男「聞け」

男「教えろ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1444889664

いろはす博士「いろはすがどうやってできてるか知りたいよね?」

男「はい」

いろはす博士「ここに一枚のチケットがある」ピラ

男「何これ」

いろはす博士「いろはす工場行きのチケットだよ」

男「いろはす工場行きのチケットぉ?」

いろはす博士「いろはすがどう作られてるか分かるんだよ。いろはす工場に行きたいよね?」

男「……」

いろはす博士「行きたいよね? いろはす大好きだもんね、行きたいよね?」

男「……」

いろはす博士「ね?」

男「はい」

いろはす博士「よし来た! それじゃあ夢のいろはす工場へレッツ――」

男「……」

いろはす博士「言え」

男「一緒に言うヤツですか?」

いろはす博士「言え」



いろはす博士「よし来た! それじゃあ夢のいろはす工場へレッツ――」

「「ゴー!」」

――いろはす工場

男「ここがいろはす工場かぁ」

いろはす博士「ちゃんと殺菌してから見学しようね」



男「博士、この場所は?」

いろはす博士「ここはボトリング工場だよ。できたいろはすをペットボトルに入れるのさ」

ジョボ…ジョボジョボ……ショロロ……ショワア

男「うわあ丁寧にペットボトルに入れられるんだね。密封されてボトルの中に空気が全く入ってない!」

男「博士、これがいろはすを飲んだ時の新鮮さなんだね」

いろはす博士「そうだね。カビなんか混入しないよ」

いろはす博士「ホントだよ」

男「すごかったね、博士。でも僕、工場が暑くて喉がかわいちゃった」

いろはす博士「そうだね。じゃあせっかくだからいろはすを飲もうか」ジャン

男「うわあいろはすだ! いろはす工場は出来立てのいろはすをもらえるんだね!」

いろはす博士「いや、それは交差点脇のローソンで……」

男「普通のいろはす。ミネラルウォーターの中で一番おいしいと思うなあ」ゴクゴク

いろはす博士「いろはすの水は全国七カ所から取られているんだ」

いろはす博士「口当たりが優しくまろやかで飲み口が良いんだ」

いろはす博士「赤ちゃんのミルクにも使える安心な水なんだよ」

男「いろはす博士には赤ちゃんはおろか彼女もいないけどね!」

いろはす博士「ぶち殺すぞクソガキ」

男「りんご、みかん、トマトも良いけど僕はやっぱりスパークリングが好きだなあ」ゴクゴク

いろはす博士「スパーリングじゃないよ、スパークリングだよ。みんな覚えようね」

いろはす博士「炭酸の刺激が心地よいだろ?」

男「うん!」

いろはす博士「レモン味もおいしいよ。みんなで飲もうね」

男「おーいしーい」ゴクゴク

男「でもね、博士。僕、ちょっといつもの味に飽きてきちゃったんだ」

いろはす博士「お?」ニヤ

いろはす博士「お? それ言っちゃうか、お?」ニヤニヤ

男「な、何博士のキモい笑顔! 頼むからそのきったない苺鼻近づけないで」



男「どうしたの博士」

いろはす博士「そんな男くんに新しいいろはすを紹介するよ!」

男「え~っ、そんなものがあるの!」

いろはす博士「その名も……いろはす・もも!」

男「ももおいしいーありがとう博士!」ゴクゴク

いろはす博士「いろはす布教は私がコカ・コーラ社から頼まれた仕事だからね」

いろはす博士「もものいろはすは桃の甘さと桃の良い香りを楽しめるよ」

いろはす博士「みんなも早速コンビニに行っていろはすを飲もう!」

男「ところで博士、博士はいろはすの何の博士なの?」

いろはす博士「そういうキャラで行けって上が言ったんだ。私はいろはすの何の関係もない雇われ人だよ」

男「ふぅん」

……モ

男「ん?」

……モモ

男「あれ?」

…モモ モモッ モモ モモッ モモ モモッ



男「気のせいかな?」

いろはす博士「じゃあ男くん、いろはすを飲んだらペットボトルを片付けようね」

男「うん! ……あっ」

いろはす博士「気づいたようだね、男くん」

男「うん。このペットボトル、軽い。軽いよぉ!」

いろはす博士「そう。いろはすのペットボトルは、ペットボトルとしての強度を保ちながら業界一軽さを誇るのさ」

いろはす博士「絞る、というワンアクションで簡単に処分できるんだよ」

男「捨てやすいね!」

いろはす博士「いろはすはエコロジーにも配慮した環境にも優しい飲料なんだね!」

いろはす博士「私も一思いに絞られて処分されたい毎日だよ」

男「博士……」

男「博士。そういえば僕、まだいろはすの水の方がどうやって作られるのか見てないよ」

いろはす博士「そうだね。今回の目玉、そろそろ行ってみようか」

男「やっぱりそこが目玉だったんだね! やっほぅ! テンション上がって来たぁっ!」

いろはす博士「行こうか」スタスタ

男「わあい……って、あれ? 博士、そっちは出口だよ」

いろはす博士「いいからいいから。ついておいで」

男「う、うん」



……モモ モモッ モモ モモッ

――工場裏の山

男「わぁきれいな山だね。自然に囲まれていて気持ちいいや」スーッ

いろはす博士「そうだろう? 私はコピーの仕方を間違えて上司にハンパなく叱られた時、ここに来て一目を気にせず思いっきり泣くのが日課なんだ」

男「博士……コピーの取り方も分からないんだ」

男「でも博士。この山といろはす製造、何か関係はあるの?」

いろはす博士「もちろん! しかし、それには山の頂上まで行かなきゃいけないんだ。ついてきてくれるかい?」

男「うん!」



いろはす博士「ちなみに山の竹林の中でセンズリこくのも大好きだよ」

男「その情報はいらない」

――山の頂上

男「これマジな方の登山だったね」

いろはす博士「三時間弱の登山お疲れ様。これからいろはすの液を作る謎を明かすことになるよ」

男「楽しみだなー。どんな工場があるのか……あっ!」

いろはす博士「ほら、見えてきた。これがいろはすの製造方法さ」

…モモ モモッ モモ モモッ モモ モモッ

男「え……何これ、えっ」

男「何だこれェ~~~~~~~~ッ!?」

いろはす博士「これがいろはす・ももを作る様子だよ」

男「う、うわぁ~~~~~!?」

https://m.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=ty72ovrE1sc

「もも、ももっ」パン!

「もも、ももっ、」パン!

阿部寛「もも、ももっ」パァン!

男「う、うわぁ~~~!」

いろはす博士「凄いだろう?」

男「や、やべェ~~~~~~~~~~!」

男「謎のテーブルを囲んだ男女が手拍子と共に謎の呪文を唱えている!」

男「そしてその中央に浮かぶ物体! 桃の形をした物体はっ!」

いろはす博士「そうだよ、あの水の玉がいろはす・ももの原液さ」

いろはす博士「いろはすの水は阿部寛がこんな儀式をして作っているんだよ」

男「え、えぇ~~~っ、にわかに信じがた~~い」

いろはす博士「あっ、ちょうど作業が終わったようだよ。話しかけてみよう」

男「う、うん!」

いろはす博士「阿部寛!」

阿部寛「ああ、いろはす博士! ご無沙汰しております」ニコッ

男「わぁ、ナイスミドル! ファンです! 握手してください! ゴーイングマイホーム見てました!」

阿部寛「すごい微妙なチョイス。良いですよ。しましょう、握手。サインも書きましょうか?」ニコ

男「わあい! 握手握手ー」ガシッ

ベショ…

男「うっ!?」

男「……阿部寛さん。なんだか、阿部寛さんの手、湿ってませんか?」

阿部寛「えっ?」

いろはす博士「えっ?」

阿部寛「ふっ」

いろはす博士「ははは」

「「あははははは!」」

男「うわぁ、なんだこの人たち。気持ち悪いぞ!」

阿部寛「ははは……それは当たり前ですよ、君。ははは」

いろはす博士「だって、いろはすの水は阿部寛の手汗から出来てるんだからね」

男「えぇっ!? さっきの日本七カ所から水を集めてるって設定は!?」

いろはす博士「それはそれ」

阿部寛「それはそれ、ですよ」ニコッ

阿部寛「ほら、僕の手を舐めてごらん」

男「えぇ~……阿部寛とは言え他人の手汗を舐めるのはすごいイヤ……」

いろはす博士「舐めろ」

男「はい」ペロッ

阿部寛「味はどうだい?」

男「あっ、いろはすの味だ! す、すごい、すごいぞ! 阿部寛の手汗はいろはすの味がするんだぁ!」

阿部寛「ははは、もっと舐めても良いんですよ」

男「良いんですか!? じゃあお言葉に甘えて」ペロペロペロペロペロ

阿部寛「はっはっはっは……」

男「あっ、でも阿部寛さんのいろはす……さっき作っていた桃のいろはすの味がしないなぁ」

阿部寛「桃の味は女の子にしか出せないからね。こうして手伝ってもらうんです」

阿部寛「もも、ももっ」ジワ

女の子達「もも、ももっ」ジワ

男「ホントだ。阿部寛と女の子達の手汗が集まってもものいろはすが出来上がっていく!」

ジワジワ…

阿部寛「ほら、できたよ。いろはす・もも」ジャン

男「すごい! これがプロの技か!」

阿部寛「僕が出せるのはみかんとりんごとレモン、トマトとハスカップ味の手汗だけなんだ」

男「おいしい! いろはすのドリンクバーだ!」ペロペロペロペロ

阿部寛「ははは……」



いろはす博士「……」

いろはす博士「クソッ、クソガキめ! いろはすを教えてやったのは私だというのに……クソ!」

いろはす博士「阿部寛も阿部寛だ。社内の秘密をクソガキにペラペラ話すだなんて……」

いろはす博士「はっ!」

いろはす博士「まさか阿部寛、あのガキを次のいろはす博士にするつもりか!?」

いろはす博士「顔か! 学歴か! ……クソッ! クソクソクソクソッ!」

いろはす博士「……そうだ。男を殺せば――」

――崖

男「いろはす博士、次は何を見せてくれるの?」

いろはす博士「……」

男「あれ、いろはす博士。阿部寛さんは?」

いろはす博士「……」

いろはす博士「次に男くんに見せるのは……」

いろはす博士「地獄だよ」

ドンッ

男「う、うわ――」ヨロ

男「うわああああああああああっ!?」

男(何しやがるんだあの雑魚中年!)

男(あ、あぁ)

男(落ちる……このままじゃ地面に激突してミンチだ)

男(そんなぁ)

男(……)

男(死ぬ前に……いろはすスパークリングれもん、飲みたかったな……)

男(ああ……走馬灯が――)

――学校(回想)

教師「今日は二酸化炭素の水溶液を作りましょう。誰かやりたい人~!」

男「はいはーい!」

教師「じゃあビーカーにストローを刺しましょうね」

男「はーい!」



男(なんでこんな時に理科の実験の思い出が蘇るん、だ……)

男(う……)ガク

――崖の下

男(……)

男「はっ!」パチッ

男「し、死んでない! 生きてる!」

阿部寛「ああ、本当に危ないところだった」

男「阿部寛!」

阿部寛「崖から落ちる君を見つけてね。僕が助けたんだ」

阿部寛「これを使ってね」ニコッ

男「えっ」トゥンク…

男「あ、あれは!」

男「コンビニにしか売っていない2000mlのいろはすペットボトル! これをクッション代わりにして僕を抱き止めてくれたんですね!」

阿部寛「そう。いろはすにはこんな使い方もあるんだよ」ニコッ

男「タメになるなぁ。いろはすは本当に素晴らしい飲み物だよ! ありがとういろはす! ありがとう阿部寛!」

阿部寛「どういたしまして」ニコッ

いろはす「大したことじゃないよ」ニコッ

阿部寛「さて……」

男「?」

阿部寛「いろはすのように素晴らしいこの場に相応しくない者が一人いるね」

男「えっ?」

阿部寛「隠れてないで出て来たらどうだ! いろはす博士!」

いろはす博士「……クソ」フラフラ

阿部寛「お前の悪行、全てまるっとお見通しだ!」ビシッ

いろはす博士「クソッ! 私はただ、未来の芽の間引きをしただけなのに!」

阿部寛「見苦しいぞ!」

いろはす博士「くくく……ただいろはすが作れるだけでイキがりおって――」

阿部寛「問答無用!」

阿部寛「いろはすの神に代わって……お前を倒す!」

阿部寛「はぁあああ……食らえ! ゴムゴムの――」

男「ゴム関係ない!」

阿部寛「いろはすビッグドロップ!」ドン!

いろはす博士「うぎゃああああああ!」



https://m.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=ihogfbLmI9k

いろはす博士「うぎゃああああああ……」

男「何をやってるんですか阿部寛さん! 具体的に教えてください!」

阿部寛「そうだな……まずは僕のいろはすパワーで博士を絞る」ギュッ

いろはす博士「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」メキメキメキメキ

阿部寛「そして分解!」パッ

いろはす博士「」グシャアアア

男「文章でしか教えられないけどすっごいグロい!」

阿部寛「ペットボトルに密封!」キュッ

ペットボトル「」コトン

阿部寛「い・ろ・は・す!」ニコッ

男(こうしていろはす博士は阿部寛によっていろはすへと変えられた)

男(分解される寸前のいろはす博士は……)

男(少し、嬉しそうだった)

男(なぜそう思ったか……僕にはよく、分からなかった)

阿部寛「男くん、こうやっていろはすは作られていくんだよ」

男「急にまとめに」

阿部寛「ほら、このいろはす博士だったいろはす。飲んでごらん」

男「え、えぇ~~まさかの阿部寛も博士と同じサイコパス」

阿部寛「飲んでごらん」

男「えぇ~~ここまで拒否っても飲ませたい強引なスタンス~~~~飲むけど」ゴクゴク

阿部寛「どうだい?」

男「すっごいおいしいや! 博士の血で真っ赤に染まった、これがホントのいろはすとまとだね!」

阿部寛「いろはすに踊らされ、いろはすに人生を狂わされた……いろはす博士もいろはすの犠牲者なのかもしれないね」

男「うん……あっ、そうだ、阿部寛さん!」

阿部寛「なんだい?」ニコッ

男「僕、いろはす博士になるよ! いろはす博士になって子供たちにいろはすの良さをもっと伝えたい!」

阿部寛「ははは、そうかそうか。君は道を間違えてはいけないよ」

阿部寛「立派ないろはす博士になるんだよ」ナデナデ

男「/////」

男「今日はトータルで考えれば楽しいいろはす工場見学だったよ!」

男「いろはす博士のおかげで僕はいろはすの素晴らしさを再認識できたんだ!」

阿部寛「また一歩、成長できたね」

男「うんっ! 阿部寛さん」

阿部寛「なんだい男くん」

男「僕、一段落したらまた喉がかわいてきちゃったなぁ」

阿部寛「ははは、こいつぅ」

阿部寛「何が飲みたいんだい?」

男「やっぱり僕は大好物のいろはすスパークリングれもん!」

阿部寛「分かった分かった。作ってあげよう。よく見てるんだよ」

男「うん!」

阿部寛「まずはこんな風に水をレモン型に集める」

男「うわ~~さも当たり前のように発動させる超能力」

阿部寛「君もいろはすをたくさん飲めばこれくらい簡単さ」

http://www.youtube.com/watch?v=2xzfrfObSBQ&sns=em

男「そしてこれをペットボトルに入れるんですね」

阿部寛「まだまだ」チッチッ

阿部寛「このままじゃただのいろはす。これからスパークリングにしなきゃいけない」

阿部寛「そこで使うのは……」ゴソゴソ

男「あっ、あれは!」

男「ストロー!!」

男「まさか阿部寛! 〝あれ〟をするんじゃ――」

阿部寛「ご名答! それじゃあストローを水に刺して――」

男「ああああああああああああああああああああああああああああああ」

男「や、やめっ、やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

阿部寛「ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

男「」

阿部寛「ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

男「」

阿部寛「ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

阿部寛「ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

阿部寛「ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

阿部寛「ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

男「」

阿部寛「ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

男「」

阿部寛「ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

男「」

阿部寛「ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

阿部寛「ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

阿部寛「ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

男「」

阿部寛「ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

男「」

阿部寛「ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

阿部寛「ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

阿部寛「ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

男「」

阿部寛「ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

男「」

阿部寛「ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

阿部寛「ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

いろはす「」ゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボ

いろはす「」ゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボ

阿部寛「ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

男「そんな……嫌だ、嫌だぁ」

男(小学校の時に習った実験)

男(水に二酸化炭素を溶け込ませる実験)

男(そこで誰もが一度は思ったであろう一つの仮説)

男(『人の息で炭酸水は作れるか』)

男(それを奴は……阿部寛は……やっている)

男(役者として鍛えられた肺活量で、大量の二酸化炭素を水の中に送り込んでいるのだ)

男(でも僕は信じられなかった)

男(今まであんなに大好きだったいろはすスパークリングの炭酸は……)

男(阿部寛がよだれの混じった息を一心不乱に水に入れることで作られていただなんて)

男「やめて阿部寛! いくら僕を助けてくれたあなたでも――」

阿部寛「男くん、現代の食べ物というものはブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

阿部寛「大体、怪しい作られ方をしているものブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

阿部寛「でも、それを気味悪がって全く食べないというのはどうブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

阿部寛「現代の食物に含まれる添加物とうまく付き合って生きることがブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

阿部寛「現代人に貸せられた役ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

男「空気を送るか、何か言うかはっきりして!」

阿部寛「」ツー

阿部寛「あ、鼻水入っちゃっブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク!」

男「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

いろはすスパークリング「」ゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボ…



男「……最後の最後でヒドいもの見ちゃったよクソっ」

男「僕、もういろはす飲むのはやめよう。スパークリングれもんなんか砂糖入ってて身体に悪いし」

男「肥満の元だよ。飲んでるバカはみんな死ね! マツコ・デラックスみたいになって死ね!」

阿部寛「まあまあそう言わずに。せっかく作ったんだから飲んでみなよ」

男「イヤだよ! いろはす阿部寛味なんて!」

阿部寛「飲むんだ」

男「押し強っ」

阿部寛「さあ飲むんだ」

男「う、うぅ……(ローマへ拉致りそうな勢いでこっちを見てる。断ったこれ北斗真拳もんだぞ……)」

阿部寛「さあ」

男(このままじゃ下町ロケットぶち込まれるぞ。助けてグッチー!)

男(……クソ、飲むしかないか)

男「飲みます」

阿部寛「飲むんだ」

男「……」ゴクゴク

男「……」ゴクゴク

阿部寛「どうだい? いろはすスパークリングれもんは……」

男「……」ゴクゴク

男「……」ゴクゴク

男「やっぱりいろはすスパークリングうめー!!」ゴクゴク

阿部寛「よし!」

おわり

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