あかり「今日は天気がいいからお散歩しようかな」みさき「」トテキチ (26)

公園

あかり「そういえば前櫻子ちゃんがここら辺にわんちゃんがいるって言ってたような……」キョロキョロ

あかり「えーっと、名前はなんだっけ」ウーン

あかり「えっと、み、みさ――」

みさき「♪」トテキチ

あかり「みさきちだ!」ポンッ

みさき「!?」クルッ

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みさき「?」キョロキョロ

あかり「あれ? あの子なんだかきょろきょろして……」

あかり「もしかしてあの子もみさきちちゃんを探してるのかな?」

あかり「きょろきょろしてどうしたの?」

みさき「なんだか名前を呼ばれた気がしたんだけど」キョロキョロ

あかり「お名前を?」

みさき「うん。みさきちーって」

あかり「え?」

みさき「え?」キョトン

―――
――


あかり「そっかぁ、わんちゃんじゃなくてみさきちゃんだからみさきちちゃんだったんだねー」

みさき「みさきは犬じゃないけど」ムスッ

あかり「ごめんね、お友達にわんちゃんって聞いてたから」アセアセ

みさき「そういえばこの前もお姉さんと同じ年くらいの人にみさきちっていう犬を知らないか聞かれたような……」

あかり「なんでみさきちゃんがわんちゃんだ、なんて言われてるんだろうねぇ」ウーン

みさき「それこそみさきが知りたいんだけど!」

あかり「あはは、それはそうだよね」

あかり「みさきちゃんは何してたの?」

みさき「暇だったから公園にきたの」

あかり「そっかー、いいお天気だもんね」ニコニコ

あかり「あかりもいいお天気だからお散歩してたんだぁ」ニコニコ

みさき「でも誰もいなかったから、帰ろうかなって思ってたところだったんだけど」

あかり「そうだったんだ」

あかり「あ、そうだ。だったらあかりと一緒にお散歩しない?」

みさき「! べ、別に付き合ってあげてもいいけど!」

あかり「わぁい、ありがとうみさきちゃん」

あかり「なんだか一人じゃ心細かったんだ」ギュッ

みさき「っ!」

みさき「むふん、じゃあいこう!」

あかり「うん、行こっか」ニコニコ

――――
――


みさき「それでね、みさきは黒板消しパフパフの煙に耐えられるの!」

あかり「わぁ! すごいね、あかりだったら耐えられないよ!」

みさき「っ! みさきすごい?」

あかり「すごいよ! そっかー、みさきちゃんって忍耐力があるんだねー」ニコニコ

みさき「そうでしょー」ムッフー

みさき「でも同じクラスの花子にはちょっと、ほんのちょっと勝てなくて――」

みさき「あ、でもこれから勝つ予定なんだけど!」

あかり「花子ちゃんって、あの花子ちゃん?」

みさき「知ってるの?」

あかり「うん、お友達の妹なんだよ」

あかり「そのお友達にみさきちっていうわんちゃんがいるって聞いてて」

みさき「? 花子がみさきを犬って言ったってこと?」

あかり「ううん、そうじゃないと思うけど……。多分櫻子ちゃん、あ、あかりのお友達が勘違いしたんじゃないかな」

あかり「花子ちゃんって学校ではすごいの?」

みさき「別にすごくないから!」

みさき「ただ勉強がちょっとだけできて、黒板も上の方まで届いて――」

みさき「周りからは花子様、だなんて呼ばれていい気になってるの」

あかり「へー、花子様って呼ばれてるんだね」

みさき「みさきの方が様付けするのにふさわしいと思うんだけど」

あかり「あはは、みさき様だね」

みさき「!」パアアアアアア

みさき「それでね、それでね。前に一回、花子にすごいって言われたことがあって」

あかり「へえ、花子ちゃんに褒められたんだ。なんでなんで?」

みさき「お母さんがはやくに会社に行っちゃったから、自分で髪を結んで行ったんだけど」

あかり「えーっ!? すごーい! 自分で髪結んだの!?」

あかり「あかり、みさきちゃんくらいの年の時はお姉ちゃんに結んでもらってたよー」

みさき「むふん、でしょでしょー」ムフー

みさき「……」ジーッ

あかり「?」キョトン

みさき「お姉さんのその髪ってどうやってるの?」

あかり「お団子?」

みさき「うん、すごくかわいいから」

あかり「やってあげよっか? みさきちゃん似合うと思うよ」

みさき「ど、どうしてもっていうならやらせてあげてもいいけど?」

あかり「えへへ、きっと似合うと思うからやらせてください」ニコニコ

あかり「それじゃあ、さっきの公園のベンチで結んであげるね」

――――

あかり「こうして、こうして、こう」キュッ

あかり「はい、できた」

みさき「どう? どう?」チラチラ

あかり「似合ってるよ。はい、鏡」スッ

みさき「っ!」

みさき「ま、まあみさきに似合わない髪型なんてないけど!」ムッフー

花子「みさきち?」

みさき「っ!」

あかり「あっ、花子ちゃん。それと、お友達?」

花子「お姉さん、お久しぶりだし」

未来「花子様の知り合い?」

花子「頭が悪い方の姉の友達だし」

あかり「あ、あはは……」

こころ「それよりもみさきちの頭、どうしたの?」

未来「あっ! お団子だ!」

みさき「お姉さんとおそろい! どう?」

花子「似合ってるし」

みさき「むふん」ムッフー

花子「これから遊ぼうと思ってたんだけど、みさきちも一緒にあそぼ」

未来「人数は多い方が楽しいもんね」

みさき「そこまで言うんなら遊んであげないこともないけど?」ソワソワ

こころ「お姉さんは?」

あかり「あかりはそろそろ帰ろうかな」

あかり「みさきちゃん、今日はあかりのお散歩に付き合ってくれてありがとね」ニコッ

みさき「み、みさきこそ、その……」

あかり「?」

みさき「あ、ありがとう! また遊ぼうね!」

あかり「うん、またね!」ニコニコ

――――
――


翌日

あかり「あ、櫻子ちゃん! おはよう」

櫻子「ん、あかりちゃんおはよー!」

あかり「あかりね、昨日みさきちゃんと遊んだんだ」

櫻子「みさきちゃん?」

あかり「ほら、前に話してくれたみさきち」

櫻子「あー! みさきち! かわいかった?」

あかり「うん、一緒にお散歩したんだけどすっごく良い子で楽しかったよ」

櫻子「いいなー、私まだ会ったことないんだよねー」

あかり「すごく忍耐力のある子でね、黒板消しパフパフに耐えられるんだって」

櫻子「黒板消しパフパフに?」ウーン

――

あかり「わぁい、あかり黒板消しパフパフ大好き」パフパフ

みさきち(犬)「わん」

――

櫻子「あかりちゃんもやるなぁ……」

あかり「?」ニコニコ

あかり「それで、あかりのお団子を羨ましそうにしてたからお団子にしてあげたんだぁ」ニコニコ

櫻子「お、お団子に!?」ビクゥ

――

あかり「お団子にしてあげるねぇ」グイグイ

みさきち(犬)「きゃんきゃん!」(耳を縛られる)

――

櫻子「それはよくないよ!」ビシッ

あかり「なんでぇ!?」ビクッ

あかり「そういえばその後花子ちゃんとお友達2人も来たんだ」

櫻子「未来とこころ?」

あかり「うん、多分そうだと思うよ」

あかり「それでね、みさきちゃん、花子ちゃんのことすっごい意識してるみたいで」

櫻子「そういえば花子にかみつくって聞いたような……」

あかり「あかりが見た感じかみつくっていうかじゃれるって感じだったけどね」

あかり「花子ちゃんにお団子褒められてうれしそうにしてたし」

櫻子「花子! ほめてないでお団子ほどいてあげてよ!」

あかり「あかりが折角結んであげたのに!?」

あかり「みさきちゃん、花子ちゃん達と遊ぶっていうからそこでお別れしたの」

あかり「かわいかったなぁ、みさきちゃん」

櫻子「いいなー、私もみさきちに会いたいー!」

あかり「お休みの日に公園にいくといるかもだよ」

櫻子「そっか! じゃあ今度の休みに行ってみようっと!」

あかり「あ、そういえばみさきちゃんってわんちゃんじゃなくt」

櫻子「よし、みさきちに会う前に向日葵で芸の練習だ!」

櫻子「向日葵、お手!」

向日葵「な、なんですの? いきなり……」

櫻子「いいから! お手!」

あかり「櫻子ちゃん! だからみさきちゃんはわんちゃんじゃなくて!」

櫻子「犬じゃない……。もしかして猫!?」

櫻子「それは大変だ! 猫のしつけってどうやるんだろう……」ウーン

あかり「あかりの話を聞いてよー!」ウワーン

向日葵「……いったいなんなんですの?」キョトン

おわり

ゆるゆり3期1話見てあかりと花子の絡み見たら「あかりとみさきちが絡んだらあかりは思う存分みさきちをむふらせそうだな」って思って見切り発車しました。
若気の至りってことで許してくだせぇ。

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