【オリロンSS】早稲「コロシアイ学園生活」2【安価】 (213)

【注意】

・安価・コンマ

・基本的に、登場人物はこちらで作成したオリジナル・キャラクター

・ダンガンロンパシリーズのネタバレ・エログロ・下ネタ・他作品へのオマージュ有


過去スレ
【オリロンSS】「コロシアイ学園生活」【安価】
【オリロンSS】「コロシアイ学園生活」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1441889211/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1444653852


【早稲 佑/わせ・たすく】
超高校級の幸運
誕生日:06/06
身長:176cm 体重:63kg 胸囲:83cm

【指宿 素直/いぶすき・もとなお】[DEAD]
超高校級のホテルマン
好感度:F(14)  誕生日:04/22
身長:183cm 体重:84kg 胸囲:97cm

【大類 拓海/おおるい・たくみ】[DEAD]
超高校級のソフトボール選手
好感度:G(06)  誕生日:02/14
身長:180cm 体重:76kg 胸囲:90cm

【駒牧 正春/こままき・まさはる】
超高校級の???
好感度:E(26)  誕生日:11/01
身長:188cm 体重:74kg 胸囲:96cm

【阪急 勇人/さかせき・はやと】[DEAD]
超高校級の駅員
好感度:E(21)  誕生日:08/22
身長:176cm 体重:66kg 胸囲:85cm

【空地 洋一/そらち・よういち】
超高校級のパイロット
好感度:D(31)  誕生日:12/14
身長:186cm 体重:70kg 胸囲:88cm

【直入 朝日/なおいり・あさひ】
超高校級の記者
好感度:E(23)  誕生日:07/15
身長:175cm  体重:62kg  胸囲:82cm

【春浪 道夫/はるなみ・みちお】
超高校級の作家
好感度:F(19)  誕生日:10/15
身長:140cm  体重:32kg  胸囲:64cm


【浅草 六月/あさくさ・むつき】[DEAD]
超高校級の掏摸師
好感度:F(10)  誕生日:09/23
身長:173cm  体重:53kg  胸囲:87cm

【音道 翠/おとみち・みどり】
超高校級のヴィオリスト
好感度:G(06)  誕生日:04/10
身長:168cm  体重:45kg  胸囲:91cm

【伊丹 仁/いたみ・しのぶ】
超高校級のスタントマン
好感度:E(28)  誕生日:10/15
身長:167cm  体重:47kg  胸囲:89cm

【菊月 ゆり/きくづき・――】
超高校級の剣道部】
好感度:F(17)  誕生日:12/30
身長:165cm  体重:48kg  胸囲:84cm

【許斐 綾/このみ・あや】
超高校級の食育委員
好感度:F(20)  誕生日:04/04
身長:156cm  体重:48kg  胸囲:88cm

【二十八 明/つちや・あかり】
超高校級の天文学者
好感度:F(13)  誕生日:07/07
身長:160cm  体重:42kg  胸囲:78cm

【一ツ橋 四季/ひとつばし・しき】
超高校級の編集者
好感度:E(21)  誕生日:11/27
身長:164cm  体重:46kg  胸囲:83cm

【森脇 豊/もりわき・ゆたか】
超高校級の監督
好感度:F(14)  誕生日:02/01
身長:170cm  体重:50kg  胸囲:79cm




     CHAPTER.03【一瞬の愛、一生の記憶】(非)日常編



キーン、コーン、カーン、コーン…

モノクマ「オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよ!」

モノクマ「さぁて、今日も張り切っていきましょう!」


↓1のコンマ下一桁ぶんのモノクマメダルが手に入ります


早稲「昨日の今日どころか、今日の今日だもんなあ」

早稲「……寝られのかな、皆?」

 〔モノクマメダルを10枚手に入れました。〕



【食堂】

許斐「おはようございます♪ 3階への階段のシャッターが開いてたらしいから、見て来ると良いんじゃないかしらぁ」

許斐「あ、でもぉ……朝食はちゃんととってねぇ?」


 〔>>2-3から、一緒に朝食をとるメンバーを二人まで〕

↓1


早稲「お、おはよう……直入君に、一ツ橋さん」

一ツ橋「おはようございます」

直入「おはよう」

早稲「…………」

一ツ橋「何故一緒に朝食を採っているんだろう、という顔をしていらっしゃいます」

早稲「ははは……だって、直入君は内通者だとか言われてるのに」

一ツ橋「けれど、貴方はここにいる。何故ですか?」

早稲「何故って……」


1:「直入君のこと、悪い人には思えないから……かな」
2:「一ツ橋さんのことが心配だったからです」
3:「さあ? なんでだろう……」
4:その他(自由安価)

↓1


早稲「直入君のこと、悪い人には思えないから……かな」

直入「へえ、何で?」

早稲「秘密をばらされたって言っても、引鉄になったのは森脇さんの行動だしなあ」

早稲「突然内通者って言われても、何したかピンとこないし……」

直入「僕が黒幕に殺人を犯すよう命令されたって言っても?」

早稲「で、でも……直入君は、人殺しなんかしてないじゃないか」

直入「あはは、当然じゃない。まだ言われてないんだから」

一ツ橋「悪い人が事件を起こすのでなく、事件を起こしたから悪い人、ということかしら?」

直入「大類君や、阪急君みたいにね」

早稲「…………」

短いけど今日はここまで。お疲れ様でした
明日は9時から、校内探索から始めます


【通信簿イベント2】

早稲「(いつも聞こうとしてすかされるし、寧ろこっちから話した方が聞けるんじゃないか?)」

早稲「ねえ直入君、『あのばく』って知ってる?」

直入「ああ、『あの子の中の爆弾』……」

早稲「そうそう、自暴自棄になった火薬田ゆみを、氷山溶子が止めるシーンとか、感動的で、良いよね!」

直入「ふうん、君、少女漫画も読むんだ?」

早稲「まあ、少年漫画の方がずっと読むけど、あの案がは凄く面白いし」

直入「こいずみ先生は売れっ子だからね。その辺は四季の方が詳しいんじゃないかな」

早稲「それもそうか……」

直入「さて、そろそろ三階にでも行ってみようかな」

早稲「ああ、僕も――って、いや、あれ?」


【通信簿イベント2】

早稲「一ツ橋さん、どうして編集者になろうと思ったんですか?」

一ツ橋「どうして、とは?」

早稲「ソフトボール選手とか、パイロット、ホテルマンとかは、納得できるんですけど……編集者に進んでなるのかな、と思って」

一ツ橋「それなら、指宿さんと同じです。父は編集者でした」

早稲「そうなんですか……お父さんを尊敬してるんですね」

一ツ橋「本当にそう思いますか?」

早稲「違うんですか?」

一ツ橋「ええ。それに、父は嫌気が差して既に編集者を辞めています」

早稲「じゃ、じゃあなんで……一ツ橋さんはやっているんですか?」

一ツ橋「お話した以外にありません。父が、編集者をしていたからです」


早稲「……とにかく、三階を見て回ろう」


 〔>>2-3から、一緒に行動するメンバーを一人(単独行動も可)〕

↓1


【娯楽室】

 ダーツ、オセロ、ビリヤード……目の前に広がる光景は、カジノのイメージを彷彿とさせる。

 小さな部屋の中に収められたゲームコーナーは、生徒の息抜き、といったものだったのだろう。


早稲「校内にこんな施設があるんですね、希望ヶ峰学園っていうのは……」

音道「ええ……でも、気紛れや暇潰しにはなりそうですね」

早稲「ははは、僕なんて、学校にこんなものがあったら、授業もサボって居座りそうですね」

音道「ふふ、そういう方もいらしたかもしれませんね。それか、こういうゲームの才能がある方も……」

早稲「ギャンブラー、とかですか?」

音道「あの、早稲さん、超高校級の幸運なのでは……?」


森脇「コール」

直入「ストレート」

森脇「残念、フルハウスだ」

直入「あはは、これで8連敗か……ストレートフラッシュしても、ロイヤルストレートフラッシュで返されそうだなあ」

早稲「……これも、意外な組み合わせですね」

森脇「別に、モノクマから動機でも与えられない限り、動くことはない。どうだ、お前たちもやってみるか?」

音道「私は……。早稲さんは如何ですか?」

早稲「僕も森脇さんに勝てるような気がしないしな……」

森脇「そうか、残念だ」

直入「僕もそろそろ勘弁してほしいんだけどね……。そうそう、他には美術室と物理室があるはずだから、見てくるといいんじゃない?」

森脇「私もそろそろ飽きたな。次はビリヤードでもしてみるか?」

直入「あはは……君に言ってるんだけどなあ」

音道「では、私達は美術室と物理室に行きましょうか」

早稲「そうですね」


【美術室】

 中心に立つ石膏像、それを取り囲むようにして、キャンバスの掛けられたイーゼルが並んでいる。

 部屋の両脇には、更に石膏像。奥には、早稲にはよく分からないが、モザイク画でも作られるように、カラフルな紙が貼り付けてあった。


音道「ここが美術室ですね。凶器になりそうなものも、ありそうですが……」

早稲「そ、それもジョーク、ですよね?」

音道「彫刻刀で人の目は潰せるし、ペンチで人の爪は剥がせますからね」

早稲「…………」

音道「あの、やっぱりジョークということで、構いません」

早稲「えっ、本気だったんですか?」


許斐「いつも思うんだけどぉ……どうして石膏像とかって、裸なのかしらねぇ?」

早稲「うーん、人体の構造を理解するため、とか?」

空地「でも、腕も足も無いんじゃ意味無くないか?」

音道「陰影の勉強のため、ではありませんでしたか?」

許斐「だったらぁ、写真でもヌードモデルでも真似してればいいじゃない?」

音道「そこはワインボトルや、果物でいいのでは……?」

空地「俺も、同じ流線形ならKLMの738機の方が良いと思うな」

早稲「何を言ってるんだ……」

空地「ボーイング737型機っていうのは、DC-9に対抗して作られたんだけど――」

許斐「あららぁ、また始まっちゃったわねぇ……」

音道「とりあえず……こちらには、目の付くものは無さそうですね」

早稲「そうですね。美術倉庫の方にも行ってみましょう」


【美術倉庫】

 大小数種類のハンマーは、規則的に壁にかけられて、その横にはカッターや彫刻刀が不気味な光を見せている。

 それから、床に一枚、現像された小さな写真が、ぽつんと落ちていた。


早稲「凶器になりそうなものは、全部ここにあるんですね」

音道「あの、ジョークですから……」

早稲「ははは、冗談ですよ。でも、どうせ、誰も絵なんて書いたりしないなら、立ち入り禁止にしてもいいかもしれないですね」

音道「そうは言えるのに、誰も人を殺したりしない、と言えないのも悲しいところですね……」


早稲「それで、この写真は――。……!」

音道「阪急さんと、大類さん……?」

春浪「おかしな話だな。おれは阪急青年から、大類青年と知り合いだったなんて聞いてないぜ」

春浪「それどころか、同級生もいないようなド田舎の生まれだと言っていたくらいだし……」

伊丹「それにその写真、教室で撮ったんだよね? だとしたら……窓に鉄板が無いよ」

早稲「……捏造写真、とか? ほら、最近ディジタル技術は発達してるし――」

音道「けれど、こんな合成写真を作って、一体何になるのでしょうか?」

早稲「そうですよね……二人はもう、死んでるわけですし……」

伊丹「んー、なんかすごいSFチックな話になるけどー……パラレルワールド、とか!?」

春浪「もっとおかしな話があるぜ。駒牧青年だけに留まらず、おれ達全員揃って記憶喪失だ」

伊丹「にゃはは! さすがにそれはない……よね……?」

音道「多分、としか言えませんね……」

早稲「多分、ですか……」


【物理室】

 大仰な外開きのドアを開けると、まず目に入ったのは、コンクリート・ブロックの壁だった。

 教室、といった雰囲気はなく、通路を無理やり部屋にしたような印象を受ける。


早稲「……何だ。ここ?」

モノクマ「ここはねえ、物理室だったんですよ」

音道「物理室、ですか……直入さんも言っていましたけど、そうは見えませんね……」

早稲「だった、って、どういう意味だ?」

モノクマ「元来此処にはタイムマシーンみたいなドデカい空気清浄機があったんだけど、もう必要なくなっちゃったんだよねー」

モノクマ「だから現在は改装中! 向こうの物理準備室を物理室として使った方が良いかもね!」


早稲「改装中……いつ終わるんだろう?」

菊月「使わないなら、永遠に終わらなくてもいいじゃないですか!」

早稲「まあ、そうだけど……」

音道「それより、空気清浄器と仰っていましたよね?」

駒牧「ああ。それも、馬鹿でかいって……そんなものが必要なほど、空気が淀んでたのか?」

早稲「それって、ここの空気が? それとも、外の空気が?」

菊月「しかも、必要無くなったとも言ってたんです。謎です!」

駒牧「…………もしかしたら、超高校級の誰かが、何か仕出かしたのかもな」

早稲「科学者が有毒物質を作ったとか? 笑えない……」

音道「いえ……それならまだ、ましな方なんですが……」

菊月「有毒ガスがばらまかれるより酷いことって何ですか? ウィルステロですか?」

音道「……さあ、何でしょうか? 杞憂かもしれません」


【物理準備室】

 物理室の中の、これも頑丈な外開きのドアを開けると、物理準備室に出る。

 棚一杯の実験器具は、前の高校でも見たことがある程度のものから、用途の分からないものまで、様々だ。


音道「ある程度の広さはありますね」

早稲「お情け程度にテーブルもあるけど……だからって、ここで何の実験をするんですかね?」

音道「加速度運動とか、振り子運動……圧力と、電波、熱?」

早稲「なんか、頭痛くなってきますね……」


二十八「地学を宇宙物理だの地球物理だと言う割には、余りにも冷遇されている。酷い話だ……」

早稲「凄い悲壮感だな……確かに、天文台はここにはなさそうだけど」

音道「あるとしても、最上階ではないでしょうか」

一ツ橋「改装で物理室に観測装置が作られる可能性も、無きにしも非ずと言ったところですが」

二十八「カミオカンデだけあっても、何の意味も無いじゃないか!」

早稲「神岡……?」

一ツ橋「ニュートリノの観測装置です。小柴昌俊教授のノーベル物理学賞受賞の切欠にもなりました」

早稲「へえ……今更だけど、二十八って天文学者なんですね……」

音道「そういえば、早稲さんは二十八さんには敬語を使わないんですね?」

早稲「ええ? うーん……何でだろう」

一ツ橋「親しみやすいか、何か同調する者があったのでは?」

早稲「そうなんですかね、これと?」


【通信簿イベント】

早稲「ヴィオラとヴァイオリンの違いって、要は大きさなんですよね?」

音道「はい、大きくて燃えやすい方がヴィオラですね」

早稲「そのジョークお得意ですよね……」

音道「ヴィオラが唯一ヴァイオリンより優れている点ですから」

早稲「そんなことないと思いますよ。……オーケストラは聞いたことないけど」

音道「そうですね、唯一ではありません。ヴィオラの方が多くビールが入ります」

早稲「もっと、音楽的視点はないんですか……?」

音道「それから、ヴィオリストは調弦しなくてもいいんですよ」

早稲「そうなんですか? 凄いじゃないですか」

音道「調弦しなくても、ヴィオリストだから、分かってくれます」

早稲「あ、それもジョークですか……」


早稲「よし、これで調査終了だな」

早稲「行動範囲が増えるのは嬉しいことだけど、複雑だな……まあいいや、遊――出かけよう」


1.誰かに会いに行く(>>2-3から人物指定も)
2.購買部に行く

↓1


【図書室】

早稲「二十八。物理室にいるんじゃなかったのか」

二十八「あんな所にいるよりは、ここで本を読んでる方がいいと思ったんだ」

早稲「と言っても、わざわざ読まなくても分かってるから、超高校級なんだろ?」

二十八「ふふっ、仰る通りだよ。君にはそう思われていないみたいだけどね」

早稲「うっ……いや、それは、二十八を凄い奴だと思ってないわけじゃなくて。なんというか、何でも許してくれそうだから……」

二十八「親しみやすい?」

早稲「まあ、そういうことなんだろうな」

二十八「ふふっ……そう思ってくれるなら、嬉しいな」


1:「二十八から見て、俺はどうなんだ?」
2:「……お前、親しみやすいと思われてなかったのか?」
3:「今度、俺にも教えてくれないか、天文学」
4:その他(自由安価)

↓1


早稲「今度、俺にも教えてくれないか、天文学」

二十八「えっ?」

早稲「……? なんか変なこと言った?」

二十八「ああ、いや、そういう訳じゃない。ふふっ、実のところ、僕は教えるのがあまり得意じゃなくてね」

二十八「まずは、ブルーバックスから読んでみるのはどうだろう。最初は皆、こんなものだからね」

早稲「そうするよ。ありがとう」

二十八「…………早稲君、数学は好きか?」

早稲「嫌いだけど。いや、なんで?」

二十八「いや? だったら、天文学者には向かないかもと思ってね。ふふっ」

早稲「ひ、ひどいな……」


 〔他のキャラクターを乱入させますか?(その場合>>76-77から人物選択)〕

↓1


菊月「あっ、お二人が話しているところを見るのは初めてです。こんにちは、です!」

二十八「菊月さん、数学好き?」

菊月「勉強ですか? まったく分からないです!」

早稲「清々しいね……」

菊月「それは、そうです。人には得意分野があるんです。恥じることでは、ないです!」

二十八「ふふっ、その得意分野で負けたら恥じるべきだけどね」

菊月「でも、負けない人はいないです。だったら、それも恥ずかしくはないです!」

菊月「なんだったら、明さんが勉強を教えてくださるのも、私はすごく嬉しいですけど……」

二十八「……そうか、ふふっ……。まあ、菊月さんは、初歩的なところから、早稲君に教わった方がいいと思うぞ」

菊月「早稲さんに数学が分かるんですか?」

早稲「た、確かに分からないけど……。ゆりちゃんと言い二十八といい、僕を何だと思ってるんだ?」


〔油芋〕
〔虹色の乾パン〕
〔レーション〕
〔浮き輪ドーナツ〕×3
〔色恋沙汰リング〕
〔ブルベリの香水〕
〔G-SICK〕×3
〔赤いマフラー〕
〔新品のサラシ〕
〔ヤス・シシドのTシャツ〕
〔ウォーターラバー〕
〔カットバサミ〕
〔すきバサミ〕
〔高級チンチラシート〕
〔黄金銃〕
〔アンティークドール〕×2
〔オモプラッタの極意〕
〔プロジェクトゾンビ〕
〔万力〕
〔オブラート〕

↓1 渡すプレゼントを選択(なしも可)


早稲「二十八、これやるよ」

二十八「み、水着……?」

菊月「…………」

早稲「ご、誤解だ! ほら、もう少し動いた方がいいと思って……」

菊月「痩せろってことですね!」

早稲「それも誤解だ!」

二十八「ふふっ、僕の健康を気にしてるということにしておこう」


早稲「じゃあ、ゆりちゃんにはこれを」

菊月「サラシですか! ありがとうございます!」

二十八「早稲君が、女性を物で釣るのが上手だというのは本当らしいね。ふふっ」

早稲「それも言い方が悪いんじゃないか?」

二十八「菊月さんが喜んでくれてるし、良いじゃないか」


【通信簿イベント2】

早稲「でも、天文学者になったんだし、家族も誇らしいだろ?」

二十八「そうだね、希望ヶ峰学園にスカウトされた時も、両親共に喜んでくれたよ」

二十八「けど、一番喜んでくれたのは、弟だったかな」

早稲「あっ……」

二十八「ふふっ、そんな顔をしないでほしいな」

二十八「連れ子同士の再婚でね、義理の弟なんだけど。僕に負けず劣らず優秀だよ」

早稲「……喜んでくれたんだろ? 良い弟じゃないか」

二十八「うん、僕には勿体無いくらいのね。……この話は、もう止めにしようか」

早稲「ああ、ごめん」

二十八「ふふっ、謝る話じゃないさ」


【通信簿イベント2】

菊月「早稲さん、今日もお願いします!」

早稲「いや、遠慮しておきたいんだけど……なんで僕なの?」

菊月「早稲さんだと頼みやすいからです。本当は、豊さんともやりたいんですが、今はあまり、と思うんです」

早稲「それもそうか……」

菊月「あと、正春さんは筋は良いんですが、別のことでも忙しそうですし」

早稲「ははは! またあいつか……」

菊月「後は翠さんともっともっと仲良くなりたいですし……望みは絶えないです!」

早稲「そう強欲でないと、そういうスポーツマンにはなれないのかもなあ」

菊月「そうかもしれないですね! 早く体育館に行きましょう!」


【早稲の部屋】

キーン、コーン、カーン、コーン…

モノクマ「えー、校内放送です。午後10時になりました。ただいまより“夜時間”になります」

モノクマ「間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となります。ではでは、いい夢を。おやすみなさい……」

明日9時からです、お疲れ様です

……と思ってたんですけど、今日はできません、すいません
明日は8時からやってみる予定です、申し訳ないです


キーン、コーン、カーン、コーン…

モノクマ「オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよ!」

モノクマ「さぁて、今日も張り切っていきましょう!」


↓1のコンマ下一桁ぶんのモノクマメダルが手に入ります


早稲「こんなに少ないの初めてだな」

早稲「なんで……?」

 〔モノクマメダルを1枚手に入れました。〕



【食堂】

菊月「四季さん、おかわりしないで足りるんですか?」

一ツ橋「動かないのに、朝から三杯も食べられますか?」


 〔>>2-3から、一緒に朝食をとるメンバーを二人まで〕

↓1


直入「君、何でいつも僕のところに来るかな……」

早稲「見張ってたら黒幕との関係も見えてくるかな、と思ってさ、多分……」

直入「無理じゃないかな。それより、空地君の飛行機の話でも聞いてればいいんじゃない?」

空地「ん? 飛行機でも、って何だよ? でも、って。航空機は奥が深いんだぞ、政治事件にも関わるくらいの重要性もある――」

直入「あれは金の問題だと思うけどなあ……」

空地「大体、飛行機のおかげで、海外はおろか国内の旅行だって、できるようになったんだからな」

直入「飛行機が駄目なら車だって――船だってあるんじゃないのかな?」

空地「…………」


1:「それはちょっと言い過ぎなんじゃ……」
2:「空地君だって、飛行機のことに一々かみつかなくても」
3:「ぼ、僕は飛行機の方が好きだよ」
4:その他(自由安価)

↓1


早稲「それはちょっと言い過ぎなんじゃ……」

直入「だったら、僕に対して会話を試みることを、もう少し慎重にした方がいいんじゃないかな?」

空地「……そうだな。お前といたんじゃ、いつでも秘密を暴露されそうで、気が気じゃなくなる」

早稲「空地君……」

直入「あはは。心配しなくても、そんなことはしないよ」

空地「でも、黒幕には話した」

直入「誰にも秘密が無かったら、動機になんてならなかったのにね。ご馳走様」

早稲「あっ……」

空地「…………」


空地「――なあ、早稲」

早稲「誰だって、知られたくないことの一つや二つあるよ」

空地「俺の生まれたのは、港町だったよ」

早稲「えっ?」

空地「名前は船乗りだった親父が付けた。俺も海が好きだったし、よく釣りにも行った。親父みたいになりたいとも思ってた」

早稲「あの、空地君、それって――」

空地「…………」


空地「あの時……俺は、遠足で、学校の皆と連絡船に乗ってた」

空地「霧が出てたけど、よくある話だったから、誰も心配してなかった。でも、それがいけなかったらしい。視界不良なのに、スピードを出し過ぎたんだ」

空地「……結果として、俺達の乗ってる船は、反対側から来る船と衝突した。親父の操縦する船と」

早稲「…………」

空地「後はあんまり覚えてないな。皆泣いてたり、身体がどんどん濡れて行ったりしたけど……気が付いたら病院にいて、親父に助けられたって聞いた」

空地「それと同時に、俺達の乗ってた船が沈んだことも、生存者が俺を含めて十人もいないことも、ぜんぶ聞いた」

早稲「……そっか」

空地「俺にとっては、とても良い父親だったよ。命の恩人だもんな」

空地「でも周りはそうは考えてくれなかった。ぶつかった船の操縦士が、息子だけを助けたって、それしか聞いてないから」

早稲「!」

空地「バッシングが始まって、すぐに、その町からは離れなきゃならなくなった。引越したとこは、海のないところだったな」

空地「親父ももう、海なんて見たくなかったのかもしれない。危険を冒してこっちの乗客も助けたのに、あの言われ様じゃな」

空地「俺も嫌だったよ。あのバッシングも、その時の親父の顔も。忘れられなかった。海に行くたび、死んだ皆の声が聞こえてきた。もう二度と船には乗れないな、とも思った」

早稲「……じゃあ、超高校級のパイロットになったのは――」

空地「パイロットなら、船に乗らなくて済むだろ?」


 空地は冗談めかして、けれど自嘲するように笑いかけた。


空地「……思い出したくなかったし、またあんなことを言われるのが怖かった。だからずっと黙ってたんだ」

早稲「分からなくもないよ。僕も多分、そうだった。でも、そんなこと隠したって、昔のことが無くなるわけじゃない」

空地「冷静になれれば、そうだな」

早稲「……どうして、話してくれたの?」

空地「それは、ほら、秘密が動機になるようなら、自分から話して秘密じゃなくすればいいと思ったんだ」

早稲「ははは、なるほど」

空地「……それに、受け入れるって、言ってもらえたからな」

早稲「……そっか」

空地「じゃ、俺も行くよ。また後でな、佑」

早稲「そうだね。…………洋一君」

空地「!? あ痛ってえっ!」

早稲「だ、大丈夫? ごめん。そんなに動揺するとは思わなかったんだ」

空地「い、いや、こっちこそ……そりゃそうだ、悪い。今はまだ、空地でいいから」

申し訳ない。明日は9時からやる、大丈夫


早稲「…………」


1.誰かに会いに行く(>>2-3から人物指定も)
2.購買部に行く

↓1


 物理室の扉に手をかけたところで、早稲はその奥にいた人物に気付いた。

 顎と肩に挟まれたヴィオラが、しなやかな身体と共に揺すられる。


早稲「…………」

早稲「(気密性が高くて音が聞こえない)」


 邪魔をしてはいけない、と思いつつ、音道のヴィオラを聞いてみたいというのも、また事実だ。

 ノブを押しながら、開けようか、開けまいか迷っているところで、小窓の向こうの顔が、此方を覗いた。


音道「早稲さん。こんにちは、……お恥ずかしいですね」

早稲「ははは、すいません。音道さんが物理室でヴィオラを弾いてるとは思わなくて」

音道「私もヴィオリストの端くれですから、ヴィオラくらいは弾けるんですよ?」

早稲「端くれって……そうじゃなくて、わざわざ物理室で弾かなくてもいいんじゃないですか?」

音道「そうですね……でも、此処は一人になれるし、音も漏れませんから、弾きやすいんです」


1:「そういえばこの学校、音楽室が無いですね」
2:「個室で弾けばいいんじゃないですか?」
3:「皆の前で弾いてみれば……」
4:その他(自由安価)

↓1


早稲「そういえばこの学校、音楽室は無いですね」

音道「ああ……上の階にあるのではないでしょうか? 音楽室は、上の階にあることが多いですからね」

早稲「騒音対策ですかね……あっ、いえ、音道さんのヴィオラが騒音ってわけじゃなくてですね」

音道「ふふ、騒音ですよ?」

早稲「ええ……?」

音道「最近流行の犯罪なのですが、御存知ですか?」

早稲「犯罪? えーっと、ジェノサイダー翔とか、そういうものですか?」

音道「走行している自動車からの、ヴィオラリサイタルです」

早稲「ははは……」


 〔他のキャラクターを乱入させますか?(その場合>>2-3から人物選択)〕

↓1


駒牧「……何してるんだ?」

早稲「なあ駒牧、12人のヴィオリストの音程を合わせるにはどうしたらいいって質問にはどう答えればいいと思う?」

駒牧「はあ? 何言ってんだ、お前?」

音道「駒牧さんはどう思われますか?」

早稲「もう、全員殺すなんて答えでも正解な気がしてきましたよ……」

駒牧「うーん、それで行くなら、11人殺した方が音が出しやすいんじゃ……何だよ、これ」

音道「お二人の答えも正解ですね」

早稲「あ、正解なんですか……?」

音道「模範解答は、12人もヴィオリストがいることなんてありえない、ですね」

駒牧「前提を疑うタイプの問題だったのか……」

早稲「ジョークだよ」


〔油芋〕
〔虹色の乾パン〕
〔レーション〕
〔浮き輪ドーナツ〕×3
〔色恋沙汰リング〕
〔ブルベリの香水〕
〔G-SICK〕×3
〔赤いマフラー〕
〔ヤス・シシドのTシャツ〕
〔カットバサミ〕
〔すきバサミ〕
〔高級チンチラシート〕
〔黄金銃〕
〔アンティークドール〕×2
〔オモプラッタの極意〕
〔プロジェクトゾンビ〕
〔万力〕
〔オブラート〕

↓1 渡すプレゼントを選択(なしも可)


早稲「音道さん、これどうぞ」

音道「油芋? ですか? 初めて見ます。ありがとうございます」

駒牧「スナック菓子とか、食べたことないのか?」

音道「ええ、あまり。食べてみたいとは思っていました……駒牧さんは、どうなんですか?」

駒牧「存在は知ってるけど、美味しいかどうかは……」

早稲「ま、不味くはないだろ」

駒牧「お前……太るぞ」


早稲「じゃ、お前にはコレやるよ」

駒牧「なんだこれ……」

音道「指輪ですか? 綺麗ですね」

駒牧「……これを、俺にどうしろと?」

早稲「さあ……好きな女の子に渡せばいいんじゃないか?」

駒牧「記憶喪失なのに?」

早稲「記憶喪失なのに」

音道「記憶喪失なのに……」


早稲「もう一個出して誰かと破局させられれば丁度いいんだけどなあ……」

早稲「相手もいないらしいし、まあいいか」


1.誰かに会いに行く(>>2-3から人物指定も)
2.購買部に行く

↓1


【娯楽室】

春浪「やあ、早稲青年か。ちょうど花札の相手を探していたところだ」

早稲「花札ねえ……確かに、トランプよりは作家らしいけど、お前、SF作家だろ?」

春浪「兄さんの抱く作家のイメージなんぞどうだっていい」

早稲「……元気無いな」

春浪「そうかい?」

早稲「いつもより返答が適当だから、すぐに分かるよ」

春浪「ふん……兄さんにばれるなんて。おれも落魄れたもんだぜ」


1:「阪急君のこと、気にしてるのか?」
2:「……ゆりちゃんにでも慰めてもらったらどうだ?」
3:「スランプだって? 大変だろうな……」
4:その他(自由安価)

↓1


早稲「スランプだって? 大変だろうな……」

春浪「はあ?」

早稲「分かるよ、俺の好きなマンガ家もスランプで随分連載中止してたから」

春浪「兄さんをまともな人間だと思ったおれがバカだったぜ。バカめ、この……っ、バカ!」

早稲「作家の割に語彙力が少ない。やっぱり元気ないんじゃないか、ははは!」

春浪「それ、おれを元気づけるためにやってるつもりなのか?」

早稲「……だったら、ありがとう、とでも言ってくれるのかよ」

春浪「『僕はかう答へたかつた、だが僕は其れを口には言ひ出さない、なぜならば、それを口にした瞬間に、愚かにも僕の目瞼に涙が光る、それを僕は予想することが出来たから。』」

早稲「……ふん」

春浪「――なんて、そんな訳ないだろうが。赤短、こいこいだ」

早稲「ええっ……あっ月見」

春浪「ナシだって初めに言ったはずだぜ。おらよ、猪鹿蝶だ」

早稲「…………」

春浪「本当に、悲しいくらい引きが悪いな、兄さん……」


 〔他のキャラクターを乱入させますか?(その場合>>2-3から人物選択)〕

↓1


直入「おっ……と、行った方がいいかな?」

春浪「いや、もう一人ぐらいいないと、早稲青年が不憫でならなかったところだ」

早稲「花札とトランプは苦手なんだよ……せめて将棋とか、囲碁とか、そうだ、麻雀なら」

直入「じゃ、三麻でもやろうか。と言っても、そう不運な人が麻雀にしたからって人が変わるとも思えないけど……」

春浪「ま、森脇女史みたいなバランスブレイカーがいなければ、そう大事にはならないだろうぜ。……多分」


早稲「――春浪は、直入君が内通者って言って、もっと距離を置くかと思ってたけどな」

春浪「そうか……いや、別に。おれは森脇女史も直入青年も警戒しちゃいないぜ。内通者も、教唆役も、逆に言えば、一番人を殺さないような奴でもあるしな」

早稲「ふーん……直入君も、麻雀乗ってくれるし」

直入「僕が誰かを嫌いなんじゃなくて、空地君が僕を嫌いなだけだからね。だったら生半可に嫌われるより良いよ」

春浪「兄さんも災難だな。まあ、腹括ってるんなら構わないがね。ところで――」

早稲「あっ天和。四暗刻、字一色」

春浪「…………」

直入「…………」

春浪「変なところで運を使うもんじゃないぜ……早稲青年」


〔虹色の乾パン〕
〔レーション〕
〔浮き輪ドーナツ〕×3
〔ブルベリの香水〕
〔G-SICK〕×3
〔赤いマフラー〕
〔ヤス・シシドのTシャツ〕
〔カットバサミ〕
〔すきバサミ〕
〔高級チンチラシート〕
〔黄金銃〕
〔アンティークドール〕×2
〔オモプラッタの極意〕
〔プロジェクトゾンビ〕
〔万力〕
〔オブラート〕

↓1 渡すプレゼントを選択(なしも可)


早稲「はい、春浪」

春浪「なんだ、ゲームか? ……まあ、ご好意として受け取らしてもうらうぜ」

直入「しかし随分なゲームを持ってるねえ、君……」

早稲「ガチャガチャで出たものだから、僕の趣味ってわけじゃない!」

春浪「ロン」

直入「清一色……リーチ一発、裏ドラもついてるね」

早稲「う、嘘だろ?」

春浪「ふん、大人しく棒を寄越すんだな、早稲青年」


早稲「じゃ、直入君にはこっち」

直入「壊れてるみたいだけど。ありがとう、貰っておくよ」

春浪「暗殺者が使ってたんだろう? あんまり縁起が良さそうじゃないがね」

早稲「いや、もうその銃じゃ殺せないんだし、寧ろいいことがあるんじゃ――」

直入「ロン、混老対々」

早稲「……またか」

春浪「この雀牌おかしいんじゃないのか?」

安価は明日の9時からやる、申し訳ない


【通信簿イベント2】

早稲「春浪はSF作家だけど、やっぱり読むのも大体SFなのか?」

春浪「いや? SFなんぞは読んだこともないな」

早稲「はあ? じゃ、何読んでんだよ」

春浪「何も読んでないぜ。おれは本は読まないんでね。精々学校教科書の小説くらいだ」

早稲「……だって、お前たまに、本の台詞やら引用してるだろ?」

春浪「そんなもん、読んでなくたってできるぜ」

早稲「確かに、引用してるのは高名な作家ばっかりだけど……」」

春浪「『つまらない書物というのはないがつまらない読書というのはある』――おれは、他人の本から経験を得られない人間なんでね」

早稲「ふーん……本が嫌いってよりか、読書が嫌いってことか」

春浪「特に低俗なのが恋愛小説だ。大した恋愛経験も無いような作家が書いたものに、感情移入なんぞ出来るわけが無いだろうが」

早稲「SF作家の台詞か、それは?」

春浪「ま、エンターテインメントなら、お許しいただけるだろうぜ」


【通信簿イベント3】

直入「あのさあ、もしかして早稲君、僕に探り入れてるのかい?」

早稲「えっ!?」

直入「いや、分かるから。えっとさ、そもそもやり方が間違ってると思うんだけど……」

直入「突撃取材して素直に答えてくれる人がいると思うかい? 喩え答えてもらえたとしても、その後に不信感を持たれたら、二度と取材は出来なくなるだろう?」

早稲「でも一ツ橋さんと一緒に殺人鬼に突撃取材してたとか……」

直入「若気の至りだね。まあ、殺人鬼なんてもう二度と取材しないし、別に良いんじゃないかな」

早稲「あ、そうなんだ……。それで、正しいやり方って言うのは?」

直入「コネだよ。媚売っときゃいいんだよ、誰でもね」

早稲「ええ……?」

直入「政治家とスポーツ選手は、特にね。あれは縁が命だから」

早稲「もしかして、直入君がこの学園に来た理由って……ははは、そんなわけないか!」

直入「……あはは。君、記者にでもなれば?」

早稲「図星なの?」


【早稲の部屋】

キーン、コーン、カーン、コーン…

モノクマ「えー、校内放送です。午後10時になりました。ただいまより“夜時間”になります」

モノクマ「間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となります。ではでは、いい夢を。おやすみなさい……」


早稲「結局あの後も負けまくったし、何なんだあの牌は……」

早稲「まあ、今日悪いことあったから、明日は良いことあるな! ははは!」


キーン、コーン、カーン、コーン…

モノクマ「オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよ!」

モノクマ「さぁて、今日も張り切っていきましょう!」


↓1のコンマ下一桁ぶんのモノクマメダルが手に入ります


早稲「早速いいことがあったな、うん、やっぱ超高校級の幸運だしな」

早稲「……ささやかだなあ」

 〔モノクマメダルを9枚手に入れました。〕



【食堂】

二十八「調子が悪そうだね。どうかしたかい、森脇さん?」

森脇「いや、ただの持病だ。たいした問題ではない」


 〔>>2-3から、一緒に朝食をとるメンバーを二人まで〕

↓1


早稲「おはよう、二十八。森脇さん、調子悪いんですか?」

森脇「大したことじゃないと言っているだろう。頭痛だ、すぐに治まる」

早稲「そういえば、前もそんなこと言ってましたっけ」

森脇「昔からの付き合いだしな……今更だ。まあ、監督業のお陰もあるだろうが。それにしても、二十八は心配性過ぎるだろう……」

二十八「それは、君が殺人を促したのに、ということかな?」

森脇「無論、そうだ」

二十八「ふふっ……そんなことを言われても、そういう性質なのでね」

森脇「……そうか」


1:「森脇さんは、まだコロシアイを促すつもりなんですか?」
2:「二十八だって、あんまり無理するなよ」
3:「……あの、本当に、森脇さんが殺人教唆をしたんですか?」
4:その他(自由安価)

↓1

会話安価修正

1:「二人とも、もう少しゆっくりすればいいのに……」
2:「二十八だって、あんまり無理するなよ」
3:「……あの、本当に、森脇さんが殺人教唆をしたんですか?」
4:その他(自由安価)

↓1


早稲「……あの、本当に、森脇さんが殺人教唆をしたんですか?」

森脇「……同じことを、直入にも聞いていたな。早稲?」

二十八「それには僕も同感だな。森脇さん、君が殺人教唆をしたのなら、どうして自白をする必要があるんだろう?」

森脇「しらばっくれた方が疑われるだけだろう。自白をしたとしても、私の勝利は揺るがない。言うなれば、ハンディキャップだ」

早稲「でも、自白なんてしたら、警戒されるでしょう」

森脇「……騙されたと分かっていても、殺さなければならない時もある。私が裏で糸を引いていると分かっても、他の誰かを殺さなければいけない時がある。そうだろう?」

二十八「……それは、僕に向けての言葉かな?」

森脇「さあ、な」

早稲「も、森脇さ――」

二十八「……ふふっ、良いだろう」

早稲「ん?」

二十八「それなら僕が、君が殺人を唆すのを躊躇わせる為に、一肌脱ごう。午後八時に、大浴場に集合だ。良いね?」

森脇「あ?」

二十八「良いね?」

森脇「…………分かった」

二十八「ふふっ」


早稲「二十八が森脇さんを威圧で説得するとは……」

早稲「……お姉ちゃん、だからなのかな」


1.誰かに会いに行く(>>2-3から人物指定も)
2.購買部に行く

↓1

【購買部】

早稲「うわぁ、こんなに溜まってたのか」

早稲「裁判の後、いつも計算が合わないような……まあ良いか」


 何回まわしますか?(モノクマメダル所持数35枚)

↓1

〔コラコーラ〕
〔塩〕
〔永遠のミサンガ〕
〔おでこのメガネ〕
〔新品のサラシ〕
〔ヤス・シシドのTシャツ〕
〔カットバサミ〕
〔無限タンポポ〕
〔光線銃ズリオン〕
〔アンティークドール〕
〔月の石〕
〔誰かの卒業アルバム〕
〔軽石〕
〔古代ツアーチケット〕
〔もしもFAX〕


早稲「うーん、まあ、こんなもんか」


早稲「…………」


1.誰かに会いに行く(>>2-3から人物指定も)
2.購買部に行く

↓1


早稲「ああ、此処にいたんだ。洋一君――」

空地「――ッ!?」

早稲「あっ……ごめん」

空地「お前、それ、半ば面白がってやってるよな?」

早稲「ははは……冗談、じゃないよね。もう言わないから」

空地「……いや、そんなことない。親父が付けてくれた、自分の名前だしな。いつまでも怖がってられないよ」

早稲「じゃあ、呼んでいいの?」

空地「な、何でそんなに下の名前で呼びたがるんだよ……」


1:「それは……そっちの方が、仲良くなれたような気がするから」
2:「俺が、下の名前で呼ばれた時は、すごく嬉しかったからね」
3:「空地君には早く過去のことを払拭してもらいたい、というか……」
4:その他(自由安価)

↓1


早稲「俺が、下の名前で呼ばれた時は、すごく嬉しかったからね」

空地「そうか。……まあ、俺も悪い気はしなかったな」

早稲「…………」

空地「だからって今すぐ呼ぼうとするなよ?」

早稲「だ、だって呼びたくなるじゃないか! 俺なんて小学生の時以来、下の名前で呼ばれたことないし……」

空地「え? そ、そういう悲しくなるようなこと言うなよ……」


 〔他のキャラクターを乱入させますか?(その場合>>2-3から人物選択)〕

↓1


伊丹「あれー、空地に早稲じゃん、二人とも何の話してんの?」

早稲「そういえば、伊丹は男も女も苗字で呼ぶよな」

伊丹「んー、まあね。昔っからのクセだし……仁って、男だか女だかわかんない名前だしね」

空地「そんなことないけどな。可愛いと思うよ、仁ちゃん」

伊丹「ばっ……!」

早稲「伊丹、お前多分、泣きたくなるくらいちょろいよ」

伊丹「早稲に言われたらこんなにときめかないのになー、イケメンって得だよねー」

早稲「くそっ、可愛くないな!」

空地「?」


〔コラコーラ〕
〔塩〕
〔虹色の乾パン〕
〔レーション〕
〔浮き輪ドーナツ〕×3
〔永遠のミサンガ〕
〔ブルベリの香水〕
〔おでこのメガネ〕
〔G-SICK〕×3
〔赤いマフラー〕
〔新品のサラシ〕
〔ヤス・シシドのTシャツ〕×2
〔カットバサミ〕×2
〔すきバサミ〕
〔高級チンチラシート〕
〔無限タンポポ〕
〔光線銃ズリオン〕
〔アンティークドール〕×3
〔月の石〕
〔オモプラッタの極意〕
〔誰かの卒業アルバム〕
〔万力〕
〔軽石〕
〔オブラート〕
〔古代ツアーチケット〕
〔もしもFAX〕

↓1 渡すプレゼントを選択(なしも可)


早稲「じゃ、洋……空地君、これ」

空地「ミサンガ? ……恥ずかしいな、何処に付ければいいんだ?」

早稲「足とかなら、目立たなくていいんじゃないの」

空地「そうするか」

伊丹「でもさー、ミサンガって、切れると願いが叶うんだったよね? 切れないんじゃ意味無いんじゃない?」

空地「だったら、佑が死にますように、とか願掛けしておけばいいのか?」

早稲「そ、そういうことだけど……何か嫌だな!」


伊丹「ねー早稲、私にはなんかないの?」

早稲「図々しいな……じゃ、これやるよ」

伊丹「にゃはは、ちょっとカッコよく見えるよー、なんてね! って、なにこの銃! めっちゃカッコいいじゃん!」

空地「そんなにか?」

伊丹「うん! ありがとう、早稲!」

早稲「ああ、うん、どうも。俺ってこの銃より格好悪いのか……」

空地「ネガティブだな!」


【通信簿イベント3】

伊丹「早稲! 私と腕相撲しよう!」

早稲「い、嫌だ……嫌な予感しかしないし」

伊丹「だいじょーぶ、手加減するから!」

早稲「勝つこと前提なのかよ。……せめて、左手でやってくれないか?」

伊丹「別にいいよー。んじゃ、レディー……ゴー!」

早稲「あっ――うっ……い、痛ってえ――っ!」

伊丹「ご、ごめん……でもそんなに叫ばなくてもさー」

早稲「お、お前……こんな勢い付けて……何が手加減だよ……強すぎるだろ……」

伊丹「んー、まあだって私、サイボーグだし?」

早稲「えっ?」

伊丹「じゃなきゃこんなに強くないし、一つも怪我負わないなんてこと有り得ないじゃん!」

早稲「なっ、う、嘘だろ?」

伊丹「嘘じゃないって、見てみる?」

早稲「や、止めろ、脱ぐなって――!」

――――――
――――
――

伊丹「おーい早稲ー、平気?」

早稲「……あれ?」

伊丹「にゃははー、ごめんごめん。まさかこんな簡単に投げ飛ばされるなんて思わなくってさー。気絶だし、校則的にもオッケーだよね?」

早稲「……ははは、夢か! 良かった、そうだよな!」

伊丹「ど、どしたの? どっか打った?」


早稲「森脇さんじゃないけど、頭痛い……」


1.誰かに会いに行く(>>2-3から人物指定も)
2.購買部に行く

↓1


【図書室】

直入「や、早稲君」

早稲「うわぁっ!? び、びっくりした……直入君か」

直入「あはは、佑君って呼んだ方が良かったかな? ……君、漫画だけじゃなくて、物理とか得意なのかい?」

早稲「ああいや、これは、この前二十八に薦められたんだ」

直入「ふうん……」

早稲「ええっと、直入君は何してたの? 書庫の方にいたみたいだけど……」

直入「うん、ちょっとね。ウィークエンド・キラーについてとか……」


1:「……なんで、今頃そんなことを?」
2:「そういえば、この中にいるって、モノクマも言ってたっけ……」
3:「へえ、他には?」
4:その他(自由安価)

↓1


早稲「……なんで、今頃そんなことを?」

直入「見直したくてね。ウィークエンド・キラーが、快楽殺人なのかどうか」

早稲「それで?」

直入「……ジェノサイダー翔は、被害者をハサミで殺し、磔にして、血文字を残す。そこには明らかに、他の殺人鬼との差異がある」

早稲「でも、ウィークエンド・キラーはそうじゃない」

直入「そうだね。その点ウィークエンド・キラーは、それぞれの事件が近しい距離で起こって、手口がどれも同様にシンプルってことくらい」

直入「結果として被害者は女性だけだけど……ジェノサイダー翔が、殺人以外の意味を見出している節があるのに対して、ウィークエンド・キラーはそうじゃない」

早稲「そうなると、快楽殺人ってわけじゃなさそうだけど……でも、それがどうなるの?」

直入「……今までのことに、意味が無くなる」

早稲「今までのことの、意味……?」

直入「ま、大したことじゃないけどね」


 〔他のキャラクターを乱入させますか?(その場合>>2-3から人物選択)〕

↓1


許斐「あらあらぁ、早稲君、内通者さんとなんのお話かしらぁ?」

早稲「あっ、許斐さん……嫌われてるね、直入君。新聞記者にはコネが必要とかなんとか……」

直入「誰にでもいい顔してると、どこかで反感を買っちゃうものなんだよ」

許斐「内通者じゃなくてもぉ、人の秘密を暴露するような人は嫌い、かなぁ?」

直入「確かに二十八さんのを皆の前で言ったのは悪かったけどさ……」

早稲「いや、そういう問題じゃないんじゃない?」

許斐「うふふ、今度下手なこと言ったらぁ……その喉元かき切りますからねぇ?」

直入「あはは……許斐さん、僕のご飯にだけ毒盛ってたりしそうだなあ……」

許斐「あらぁ、それじゃあお夕飯はそうしようかしらねぇ」

直入「早稲君もいるし、お薦めは出来ないかな」

許斐「じゃあ二人とも殺しちゃいましょうかしらぁ……」

早稲「と、とばっちりじゃないか」


〔コラコーラ〕
〔塩〕
〔虹色の乾パン〕
〔レーション〕
〔浮き輪ドーナツ〕×3
〔ブルベリの香水〕
〔おでこのメガネ〕
〔G-SICK〕×3
〔赤いマフラー〕
〔新品のサラシ〕
〔ヤス・シシドのTシャツ〕×2
〔カットバサミ〕×2
〔すきバサミ〕
〔高級チンチラシート〕
〔無限タンポポ〕
〔アンティークドール〕×3
〔月の石〕
〔オモプラッタの極意〕
〔誰かの卒業アルバム〕
〔万力〕
〔軽石〕
〔オブラート〕
〔古代ツアーチケット〕
〔もしもFAX〕

↓1 渡すプレゼントを選択(なしも可)


直入「また何かくれるのかい? 貰ってばっかりで、悪いね」

早稲「いや、別に……」

許斐「でもここからでなきゃツアーには参加できないわよねぇ?」

早稲「日付も何も書いてないし、大丈夫じゃないかな」

直入「あはは、何それ、疑ってるの? ところでこの、古代人と行くって何なんだろうね?」

許斐「……チンパンジーとか連れて行くんじゃないかしらぁ?」


早稲「えっと、許斐さんには……」

許斐「あらぁ、お塩? じゃあ、厨房に置いておくわねぇ」

早稲「そうだね」

許斐「塩を隠し持ってれば、毒が盛られてないかビクビクせずに済んだのに、ねぇ?」

直入「まあ、水と塩だけで生きられるのは一週間程度って言うから、あんまり意味は無さそうだけどね」

許斐「だったら残飯でも貪ってた方が安全よねぇ、うふふ?」

早稲「毒は入ってないけど……」


【早稲の個室】


早稲「…………」

早稲「………………」

早稲「………………………………」


 大浴場の暖簾を分けると、壁伝いに進む。

 浴場から微かに聞こえる声に変化は感じられない。


早稲「(いけるな)」


 素早く扉の横へ移動し、音を立てないよう、姿を見せないよう、細く、ゆっくりと、扉を開ける。

 ここで真っ先に覗いてはいけない。外気の肌寒さに気付いた人間が、薄く開いた扉に気付くかもしれないからだ。

 浴場からの水蒸気を吸い込みながら、心を落ち着けて、二、三分待つ。

 その間、中の声にまた耳を澄ませて、位置関係を把握しておかなければならない。そして、頃合いになったら、躊躇わず――


早稲「(覗く!)」


菊月「うーん……綾さんは、やはり大きいですね!」

許斐「そうねぇ、私はほらぁ、皆と違って運動しませんからぁ?」

菊月「綾さん、揉んでみても良いですか!」

許斐「それ以上は追加料金になります♪ 伊丹さんを揉んでおいた方がいいかしらねぇ?」

菊月「そうですね!」

伊丹「ひぁっ! ちょっ、菊月ちゃん、駄目だってば――」

菊月「今の声なんですか? もう一回出してもらっていいですか? ここですか?」

伊丹「菊月ちゃん、このままだと私も黙ってな――ふぇっ」

許斐「あらあらぁ、伊丹さん、水が跳ねてきてますよぅ?」


森脇「…………」

二十八「ふふっ……羨ましいのかな、森脇さん?」

森脇「はは、そんな訳ないだろう? 大きければいいと言うものではない」

一ツ橋「小さすぎるのも男性としては好ましくないそうですね」

森脇「…………」

二十八「森脇さん、僕は別に君のコンプレックスを抉りに来たわけじゃないんだが――うわぁっ!?」

森脇「二十八も一ツ橋もそう大きくはないだろう? それに二十八、お前は親交を深めるためにこれを企画したんだったな?」

森脇「だったら親交を深めるために……私が揉んでも構わないんだろう?」

二十八「だ、だからって――なっ、そこは胸じゃないぞ!」

一ツ橋「えっ……いや、あの、ここでその、そういうことを始めるのは……」

二十八「始めてないっ! ちょっ……そろそろ止めてほし、森脇さん――」

森脇「処女だな」

二十八「バカ! 僕もそろそろ怒るぞ」

一ツ橋「………………」


早稲「うわぁ……やるなあ、ゆりちゃんも森脇さんも」

春浪「しかし森脇女史の胸は本当に貧相だな。それでいて、事実を受け入れず切れるんだから、目も当てられない」

駒牧「お前ら、貧相だなんだバカにするなよ。大体最近の奴が大きすぎるんだ、二十八くらいが丁度いい」

直入「僕は何でもいいけど客観的に見て大きいに越したことないのは事実だよ」

空地「一ツ橋だってそう大きい方じゃないだろ」

直入「何でそこに四季が出てくるのかな?」

早稲「……あのさ、何で皆いるの?」

春浪「ふん、今更だぜ早稲青年。こんなまたとないチャンス……兄さんにだけいい目はさせないぜ」

駒牧「はあ……駄目だ、俺ちょっと、カメラ持ってくるよ」

空地「そんなものあったか?」

駒牧「物理室に落ちてた」

早稲「そう。早く持って来いよ」


春浪「……菊月は駄目だな、あれは。やっぱり一番性対象になり得るのは許斐女史だぜ間違いない」

空地「でもなんだかんだ言って一番スタイルが良いのは伊丹だろ?」

春浪「趣味が悪いぜ空地青年。あいつの腕を見ろ、筋肉だ」

早稲「うるせえ! 静かにしろよ、くそっ、俺一人でじっくり堪能するつもりだったのに……」

空地「キャラが変わりすぎじゃないか? 佑……」

直入「あっ」

空地「しかし、一番のお目当てがいないのはな……」

早稲「そうだね……やっぱり形といい大きさといい、恐らく一番は音道さんだ」

春浪「あんまり騒ぐなよ、欲を出すと碌なことないぜ」

音道「あのう……」

早稲「だから静かにしろって――って、ん……?」






音道「皆さん、揃って何をしていらっしゃるんですか?」




――――――
――――
――

菊月「…………」

許斐「最低ねぇ」

早稲「ち、違うんだ許斐さん! これは……これはっ、俺達のロマンなんだ!」

伊丹「わ、悪びれる様子も無いだとお――っ!?」

駒牧「全く、皆揃って何やってんだかな……」

早稲「部外者ヅラしやがって。お前だって最初のうちは覗いてたじゃないか!」

駒牧「証拠がないな」


二十八「……まあ、後で君達も呼びに行こうと思っていたんだ。音道さんには先に声をかけたんだが……手間が省けたよ」

菊月「どういうことですか?」

二十八「図書館のパソコンのロックが解除されたんだ」


【図書室】

 図書室のデスクの引出しから、ノートパソコンを取り出して、二十八は全員の前に開いて見せた。

 中にはいくつかのテキスト・ファイルが入っているらしかった。


駒牧「それで、このテキストは何なんだ、二十八?」

二十八「……まあ、見てもらった方が早いだろう」


 そう言うと、二十八は慣れた様子で、『コロシアイ学園生活』と書かれたファイルをクリックする。


 『コロシアイ学園生活とは――

  超高校級の絶望・江ノ島盾子が、人類史上最大最悪の絶望的事件の一環として、希望ヶ峰学園を舞台に起こした事件である。

  江ノ島盾子は、記憶をなくさせたクラスメイト達に、コロシアイを強要。それを、学園内に配置した監視カメラによって撮影、世界各地に中継を行なっていた。

  しかし最終的には、超高校級の希望と称される、苗木誠をはじめとする、団結した生徒達の反撃に遭い、江ノ島盾子は自ら命を絶った。

  生き残った六人の脱出により、コロシアイ学園生活は終わりを告げ、絶望に塗れた世界を更生する、大きな切欠となったのである。』


早稲「つまり……僕らが今置かれているこの状況と、似通った出来事が過去にも起こってたってことか?」

二十八「ああ。この資料が本当ならば、だけれどね」

森脇「しかしそうなると疑問が出てくる。私達はその事件について、一切を知らない」

一ツ橋「この学園のことですから、隠蔽を試みたのではないかしら」

森脇「それだけなら、まだしも――『人類史上最大最悪の絶望的事件』。名前からして大仰で大規模だが、それすら私の記憶には無い」

伊丹「そんな真っ先に私の出番が来そうな事件、私が知らないはずないのになー」

菊月「直入さんは何か知らないんですか!?」

直入「さあね」

許斐「こういう時は黙るのねぇ。一生口のきけない体にしてあげようかしらぁ?」

二十八「更に、これと似た状況は、もう一つあるらしい」


 次に二十八は、その横の『77期生コロシアイ修学旅行』というファイルを開く。



 『コロシアイ修学旅行とは――

  超高校級の絶望の残党である、希望ヶ峰学園第77期生15名によって行なわれた。

  当初、未来機関によって処分される計画であった絶望の残党――もとい77期生は、新世界プログラムによる更生の実験を受ける。

  その際、外部から持ち込まれたウィルスにより、プログラムが江ノ島盾子のアルターエゴに支配され、暴力の蔓延る世界に書き換えられた。

  しかしながら、結果的に計画は成功を収め、生徒5人の生還を確認、新世界プログラムの実用化を進められる切欠ともなった。』


空地「また訳の分からない単語が出てきたな……この絶望の残党っていうのは?」

駒牧「単純に、超高校級の絶望――江ノ島盾子のシンパってことだろう」

菊月「未来機関というのはなんですか!」

二十八「『人類史上最大最悪の絶望的事件に対抗すべく、希望ヶ峰学園の卒業生を中心に設立された機関』……だそうだ」

空地「埒が明かないな。じゃあ、この新世界プログラムっていうのは?」

二十八「それも、確か別のファイルにあったかな……」



 『新世界プログラム。別名サイコセラピューティング・コミュニケーション・シュミレーター。

  最新型サイコセラピー機器と、その管理プログラムにより構成される。

  制作は超高校級のプログラマー、超高校級の神経学者、超高校級のセラピストなどをはじめとした、多くの希望ヶ峰学園の才能達の研究結果が活用されている。

  新世界プログラムでは、当該装置を頭部に装着する事で、被験者の全員に”共感覚仮想世界”を体感させる事が可能となっている。

  また、新世界プログラムのさらなる特徴として、共感覚仮想世界で構築された記憶情報を、現実世界の情報と”置換”する事ができる。

  それにより、仮想世界と現実世界の情報に逆転現象を生じさせる事が可能となっている。

  ただし、あくまで心理療法の為の装置であり、他の用途での使用は固く禁じられている。

  洗脳や人格支配に対する治療に効果的な反面、悪用されれば人格破壊の危険性もある為だ。

  よって、当プログラムの使用や情報の取り扱いには、細心の注意が必要である』


伊丹「…………えーっと、どういうこと?」

一ツ橋「早い話が、ヴァーチャル・リアリティということです」

春浪「洒落にならないな、本気でSFの世界だぜ……」

一ツ橋「いいえ。そもそも、現実とヴァーチャルの違いは情報量の差でしかありません。環境さえあれば、充分開発可能である……そう仰いました」

早稲「誰がですか?」

一ツ橋「不二咲千尋氏が」

駒牧「本人がか……なら、有り得ない話でもないな」

伊丹「さ、さすがのマスメディア……」


早稲「これ以外には、何かあったか?」

二十八「こっちのフォルダは、各コロシアイ生活の詳細な記録だね」

森脇「興味深いな」

駒牧「いや、見なくてよさそうだな」

森脇「…………」

音道「けれど、その話によれば、どちらのコロシアイも、脱出できた方がいらっしゃるということではありませんか? それなら、状況の打開になるのでは――」

一ツ橋「私達は黒幕の正体も、今置かれている立場も、明確にはされていません。これだけの状況では、難しいのではないかしら」

二十八「それに、黒幕がわざわざこのパソコンを放置したのも、ロックを解除したことも気にかかる。……この情報が、あまり有益とは考えられないかな」

音道「……そう、ですね」


 すると二十八は、話を切り上げるように、パソコンをまた、引出しに仕舞った。


【早稲の部屋】

キーン、コーン、カーン、コーン…

モノクマ「えー、校内放送です。午後10時になりました。ただいまより“夜時間”になります」

モノクマ「間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となります。ではでは、いい夢を。おやすみなさい……」


早稲「コロシアイ学園生活、か……」

早稲「…………」

今日はここまでで。日シリ終わったので、そろそろ更新ペースを戻したいと思います
これから日常パートの後、動機発表、事件発生です、宜しくお願いします。明日は10時頃から

申し訳ない……今日はちゃんとやります


キーン、コーン、カーン、コーン…

モノクマ「オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよ!」

モノクマ「さぁて、今日も張り切っていきましょう!」


↓1のコンマ下一桁ぶんのモノクマメダルが手に入ります


早稲「昨日良いことがあったから、今日は良いことがない」

早稲「きっとそういうことだな、うん」

 〔モノクマメダルを2枚手に入れました。〕



【食堂】

早稲「あれ、許斐さん。僕のご飯は……」

許斐「忘れてませんよぅ? 今日は菊月ちゃんが作ってくれる、ッて言うからぁ……」

菊月「大丈夫です! 料理は得意でも苦手でもないです!」

早稲「そっか……ん?」

許斐「なんか焦げ臭くないかしらぁ?」

菊月「……あっ!」


 〔>>2-3から、一緒に朝食をとるメンバーを二人まで〕

↓1


直入「朝から災難だね、早稲君」

駒牧「朝の焼き魚は良いとして、当たり外れが激しいと怖いな」

早稲「ははは、まあ、食べられなくもないし。二人は?」

駒牧「二人とも当たりだ」

早稲「ふーん、じゃあ今度は俺に良いことが起こる番だな」

直入「君って随分ポジティブだね。どっから来るの、その自信……」

駒牧「身の回りに起こってることは、周囲と同じか、それ以下なのにな」

直入「スポーツも料理も勉学も軒並み平均の範囲内なのにね」

早稲「な、なんで知ってるんだ」


1:「でも、駒牧だって料理は得意じゃないんだろ?」
2:「……直入君だって、取材以外のこと出来ない癖に」
3:「俺だって、二人が得意分野の一つや二つ、あるから……」
4:その他(自由安価)


早稲「俺だって、二人が敵わないような得意分野の一つや二つ、あるから……」

直入「例えば?」

早稲「ほら、今直入君だって言ってたじゃないか。ポジティブなんだよ」

駒牧「何もない奴にありがちだな。ポジティブと現実逃避は根本的には同じことだと思うぞ」

直入「そもそもそのポジティブに絡む要素が運だけっていうのが……いや、あはは、見ようによっては超高校級の幸運として選ばれただけのことはあるかもしれないけどね」

早稲「な、なんで二人ともそんなに攻撃的なんだ?」

駒牧「俺はいつもの意趣返しってとこだな、はは」

直入「僕は本当のことしか言ってないよ」

早稲「この野郎……」

駒牧「裏表の激しさも、最近なだらかになってきたし」

直入「もっと裏表の激しい人もいるし……」

早稲「お、追い打ちかけないでくれ!」


【通信簿イベント4】

早稲「でも、コネを作るって言ったって、切欠がなきゃできないよね?」

直入「知り合いから攻めて行ったら、芋蔓式になると思うけど」

早稲「一番初めの知り合いがいないと困るじゃないか。部活動に凄い奴がいたり、政治家の知り合いがいたり、僕はそんなこと無いし……」

直入「ああ、そうか。そうだね。記者になったら嫌でも出来るから、大丈夫だよ」

早稲「そう……まあ、僕はならないからいいか。ところで、直入君はどうして記者なんて始めたの? やっぱり金が必要だったとか?」

直入「……いや、家は割と金があったよ」

早稲「じゃあ、働きに出る必要も無かったんじゃないの? 一ツ橋さんみたいに、親がそうだったから、とか? それこそコネで……」

直入「………………」

早稲「直入君?」

直入「父親が……記者だったら、僕はこんなところにいないかもしれないのにね」


【通信簿イベント3】

早稲「しかし、お前の才能って何なんだろうな?」

駒牧「うーん……誰も俺の顔を知らないってことは――あっ、犯罪者かもしれないな!」

早稲「何でそうなるんだよ!」

駒牧「スリ師は浅草だし……とりあえず、ピッキングでもしてみるか。物理準備室は確か鍵があったよな」

早稲「だ、大丈夫か……?」

――――――
――――
――

早稲「…………まだかよ」

駒牧「もうちょっと待ってくれ」

早稲「それだけやって開かないんだから、多分違うんじゃないか? 良かったな」

駒牧「もう少しで開くと思うんだけどなあ……あっ」

早稲「あ?」

駒牧「…………あー。壊れた、な」

早稲「な、何やってるんだよ、本当に? どうするんだ、これ!」

駒牧「まあ、ここの鍵なんて閉めないし、大丈夫だろ。はは……」


早稲「こんな環境で他人より優れてる部分を探すのも無茶な話じゃないのか」


1.誰かに会いに行く(>>2-3から人物指定も)
2.購買部に行く

↓1


【美術倉庫】

早稲「……よう、春浪。お前、絵描くのか?」

春浪「描かないな、全くと言って良いほど……文才はあるが画才の方は昔からからっきしなのさ」

早稲「だからそういう嫌味っぽいことを言うのを……この、クソガキ……」

春浪「だから。おれはガキじゃない、下手したら兄さんより年上だぜ」

早稲「……で、何してたんだ?」

春浪「いや。今日目が覚めたら、少し嫌な予感がしただけさ」


1:「……また、コロシアイが起こると思ってるのか?」
2:「お前の勘、割と当たるからな」
3:「だから凶器を隠しに来たんだな……」
4:その他(自由安価)

↓1


早稲「だから凶器を隠しに来たんだな?」

春浪「そんなわけないだろう、それで殺し合いを防げるものか。お目出たい頭だな。凶器なんぞここ以外にも大量にあるぜ。素手でだって殺せる」

早稲「ここで反論したら、事実だって言うんだろうな」

春浪「当然だぜ。本当に殺し合いを起こさないためなら、単独行動を止せばいい話だ。『君が秘密をバラさないように側で見張ることにするわ』なんてね」

早稲「まあ、無理だろうけど……」

春浪「まあな。しかし、折角ここから出る手掛かりが見つかったのに、殺し合いを懸念する奴ばかりというのは、我ながら悲愴な状況だぜ」

早稲「わ、悪かったな! ……もしかして、気を紛らわしに来たのが偶然ここだったのか?」

春浪「分かってきたじゃないか、早稲青年」

早稲「……あっそ」


 〔他のキャラクターを乱入させますか?(その場合>>2-3から人物選択)〕

↓1


菊月「早稲さんに道夫さん! こんにちは、です!」

春浪「げっ……」

早稲「げって、お前……」

菊月「大丈夫です、道夫さん! 殺し合いなんて起きないですよ、多分!」

春浪「多分って何だ? お前の希望的観測に興味なんぞ無い」

菊月「信じなきゃ奇跡は起こらないんです!」

早稲「ゆりちゃんはゆりちゃんで奇跡って言ってるし……」

菊月「道夫さんはもう少し他人に期待するべきです! そっちの方が人生楽しいと思うんです!」

春浪「フン、期待ってのはその分落胆も大きいぜ?」

菊月「…………その時はその時です! その人にあたればいいんです!」

早稲「いや、人にあたるのは、駄目じゃないかな……」


〔コラコーラ〕
〔虹色の乾パン〕
〔レーション〕
〔浮き輪ドーナツ〕×3
〔ブルベリの香水〕
〔おでこのメガネ〕
〔G-SICK〕×3
〔赤いマフラー〕
〔新品のサラシ〕
〔ヤス・シシドのTシャツ〕×2
〔カットバサミ〕×2
〔すきバサミ〕
〔高級チンチラシート〕
〔無限タンポポ〕
〔アンティークドール〕×3
〔月の石〕
〔オモプラッタの極意〕
〔誰かの卒業アルバム〕
〔万力〕
〔軽石〕
〔オブラート〕
〔もしもFAX〕

↓1 渡すプレゼントを選択(なしも可)


早稲「まあ、春浪……これでも読んで、リラックスしろよ」

春浪「……ブラジリアン柔術? 関節技? これをおれが誰かにかけられるとでも?」

菊月「不可能ではないですね!」

春浪「だからって、こんなもん渡されたってしょうがないぜ……殺される時は一瞬だからな」

菊月「道夫さん、文句を言うのは良くないです! 使い道があるかもしれないです!」

早稲「……いいか、もう」


菊月「私にもいただけるんですか! ありがたいです、何ですかこれ!」

春浪「たんぽぽの綿毛ぐらい吹いたことあるだろ? あれのおもちゃだ。無限プチプチみたいなもんだな」

早稲「ストレスの発散方法としては、まあ同じだな」

菊月「あっ、わあ、楽しいです……!」

春浪「ったく、誰がガキだか分からないな、これじゃあ」

早稲「ははは! どっちも子供なんじゃないか」

春浪「ああ?」

菊月「すごいです! どこまででも飛びそうです!」


【通信簿イベント3】

早稲「それじゃあ逆に、お前の読んだ本って何なんだ?」

春浪「教科書に載ってるような奴ばかりだぜ。夏目漱石、森鴎外、宮沢賢治、国木田独歩、寺山修司……」

早稲「こころ、舞姫、銀河鉄道の夜、武蔵野にて、か? 寺山修司は……」

春浪「『マッチ擦るつかの間海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや』だな」

早稲「ああ、確かにどれも聞いたことあるな。本を買ったことは?」

春浪「まあ……なくはないがね」

早稲「じゃあ、その本の作者は誰なんだよ?」

春浪「…………腐川冬子」

早稲「えっ?

春浪「なんでもない」


【通信簿イベント3】

早稲「ゆりちゃん、剣道はいつから始めたの?」

菊月「うーん……分からないです。物心ついた時には竹刀を振ってたんです」

早稲「う、すごく、それっぽいね。一筋なんだ」

菊月「そうですね、それ以外に能が無いって、よく言われてたくらいですから!」

早稲「それって、誰に?」

菊月「私に負けた剣道部の先輩にです!」

早稲「ははは、そっか……やっぱり強かったんだね、子供のころから」

菊月「当然です、私は誰よりも強くならなければいけないですから! 全国優勝もその過程に過ぎないです!」

早稲「意外とガッツリだね、ゆりちゃん……どうしてそんなに強くなる必要があるの?」

菊月「それは簡単です、大切な人を守るためです!」


早稲「ふむ……」

早稲「意外と真面目に考えてるんだよな」


1.誰かに会いに行く(>>2-3から人物指定も)
2.購買部に行く

↓1


【食堂】

伊丹「わーせっ!」

早稲「うわぁ! な、なんだよ、びっくりした……」

伊丹「ちょっと脅かしただけじゃん。早稲ビビり、男らしくないなあ」

早稲「悪かったな。しかし、いつも呑気だよなあ、お前って……平和な感じで良いけど」

伊丹「む、それって褒めてんの? 貶してんの?」

早稲「褒めてるよ、一応。春浪はゆりちゃんのこと嫌ってるし、直入君は許斐さんや洋一君とピリピリしてるし。お前はそんなことないから」

伊丹「………………」

早稲「どうしたんだよ?」

伊丹「別に? ふーん、洋一君、ねえ……」


1:「本人がいない時ぐらい良いかな、と思ってさ」
2:「伊丹も名前で呼んでほしいのか?」
3:「ま、まさか、何かおかしなことを疑ってるんじゃないだろうな……」
4:その他(自由安価)

↓1


早稲「伊丹も名前で呼んでほしいのか?」

伊丹「何で?」

早稲「……本気でそう、怪訝な顔をされるとは」

伊丹「んー、でも、仲良くなったみたいで良かったなーって。ホラ、早稲ぼっちっぽいし」

早稲「偏見じゃないか!」

伊丹「だからさ、男子がそこそこ仲良さそうで良かったなーって。まあ、直入と空地はよく知らないけど、喧嘩するほど仲が良い、とも言うしねー」

早稲「……そうだな」

伊丹「ま、昨日も男子は楽しそうだったしねー」

早稲「えっ?」

伊丹「ホラ私も正義のヒーローだしー? 裸見られて何とも思わない訳ないしー早稲も全然反省してないしー」

早稲「ば、バカ伊丹やめろ早まらないでくれ――っ!」


 〔他のキャラクターを乱入させますか?(その場合>>2-3から人物選択)〕

↓1


空地「空に憧れて~空を~駆けて――……何やってんだ、二人とも?」

早稲「こんな……どうして俺ばっかり、こんな目に……」

空地「な、何があったか知らないけど。伊丹もあんまり佑を虐めるのは――」

伊丹「にゃははー、もう忘れたのかなー昨日自分がどこにいたのかー。ねえ、洋一君ー?」

空地「!? や、やめ、なんっ――!」

早稲「何でだ……伊丹、お前、初めて会った時『憎むな、殺すな、赦しましょう』って言ってたのは嘘だったのかよ!」

伊丹「殺してないよー、死なないよー」

空地「殺さなきゃ良いってもんじゃないだろ!」

伊丹「大丈夫だよー」

空地「大丈夫じゃない! 大丈夫じゃない! メーデー、メーデー!」

早稲「これじゃ、どっちが悪役か分からないじゃないか……ははは」


〔コラコーラ〕
〔虹色の乾パン〕
〔レーション〕
〔浮き輪ドーナツ〕×3
〔ブルベリの香水〕
〔おでこのメガネ〕
〔G-SICK〕×3
〔赤いマフラー〕
〔新品のサラシ〕
〔ヤス・シシドのTシャツ〕×2
〔カットバサミ〕×2
〔すきバサミ〕
〔高級チンチラシート〕
〔アンティークドール〕×3
〔月の石〕
〔誰かの卒業アルバム〕
〔万力〕
〔軽石〕
〔オブラート〕
〔もしもFAX〕

↓1 渡すプレゼントを選択(なしも可)


早稲「と、とりあえず落ち着け、伊丹!」

伊丹「むぐっ! な、何をする早稲ぇーっ! こんなマフラーごときで私の動きが止められるとでも!」

早稲「そうじゃない! ほら、ヒーローっぽいだろ、このマフラー」

伊丹「た、確かに! ヒーローといえば赤とマフラーは付きもの!」

空地「助かった……」


早稲「はい、空地君」

空地「石……? そ、そうか。これで伊丹を――」

早稲「違う!」

伊丹「ふふふ、そんな小さな石で私を倒せると思ったかーっ!」

早稲「ちがあああう!!!」


【通信簿イベント4】

伊丹「影に向かいて影を斬り、光に向かいて光を斬る! 電光石火伊丹仁見参!」

早稲「何言ってるんだ……?」

伊丹「うーん、ヒーローっぽい気目台詞と登場が思い浮かばなくって。どうもしっくりこないんだよねー」

早稲「はあ……脚本があるんじゃないの?」

伊丹「違うよ、ドラマじゃなくて私の登場シーンだって!」

早稲「…………」

伊丹「天下御免の侍戦隊! 伊丹仁、参る!」

早稲「戦隊じゃないだろ、お前」

伊丹「んー……正義のロードを突き進む! 伊丹仁!」

早稲「うーん、確かにしっくりこないな」

伊丹「テイク・オフ!」

早稲「洋一君の方が言いそうだけど……」

伊丹「はああ、全然思いつかないなあ。というか、合わないっていうか……」

伊丹「――やっぱり私じゃ、ヒーローなんかにはなれないのかな」

早稲「……?」

今日は終わり。明日から暫くsage進行で動機発表、続けて事件発生です。お疲れ様でした

明日か明後日には更新できます、大丈夫



キーン、コーン、カーン、コーン…

モノクマ「えー、校内放送、校内放送……」

モノクマ「オマエラ、至急体育館までお集まりください!」


早稲「このアナウンス――」

空地「まさか、また何か、企んでるのか?」

伊丹「でも行かなきゃいけない……んだよね?」


【体育館】

モノクマ「えー皆様、お集まりいただき光栄で……」

森脇「早くしろ」

二十八「隠さなくなったね、森脇さん」

森脇「今更何を隠す必要がある?」

二十八「ふふっ……困ったものだね……」


 二十八は肩を竦める。

 森脇に促されたモノクマは、全員へ名前の書かれた封筒を渡した。


空地「……この間と同じに見えるな」

モノクマ「まあ、開けてみれば分かりますよ」


 躊躇いつつも、周囲が封筒を開けて行くのを見て、早稲も封筒の口を開いた。


 ――『空地君の父親は船を転覆させ多くの犠牲者を見捨てた』。


早稲「(これは……空地君の秘密、か?)」

早稲「……どういうこと?」

モノクマ「まあ御覧の通り! その中には、この中の誰かの秘密が入っているワケですね!」

春浪「なるほど……前回は殺せば秘密をばらさないという話だったが、今回は既に、他の誰かが秘密を知ってしまっていると」

伊丹「それって、つまり――」

モノクマ「人の口には戸が立てられない……ってね。大切な秘密なら、自分で守らなくっちゃね!」

モノクマ「ということで、ボクは失礼! ではでは、快適なコロシアイ生活を!」

二十八「待っ――……行ってしまったか。はあ……」


春浪「はあ……下らないったらないぜ。他人の秘密に興味なんぞあるか」

森脇「『おれが誰かに話す訳が無い』か? だったら、誰の秘密を渡されたか、この場で言ってみれば良い」

春浪「…………」

駒牧「お前は随分余裕があるんだな、森脇」

森脇「ふん。今更二十八の話など、秘密でもなんでもない」


 そう言うと森脇は、紙の入った封筒を二十八に投げ渡した。

 二十八は黙って中身を覗き、ポケットに突っ込んだ。


森脇「その点では感謝しようか、直入」

直入「…………うん? ごめん、何か言ったかな」

森脇「気が気でないらしいな」

直入「まあね」


空地「……なあ」

森脇「まあ。後の話は好きにすればいい。私は部屋へ戻ろう、もうリーダーを気取るつもりもない」

二十八「少し待たないか、森脇さん――」

森脇「二十八、私は別に構われずとも構わん。何をするつもりもない」

二十八「……それでも、僕も行かせてもらおう。では失礼、ふふっ――」

菊月「お二人、仲がよろしいですね!」


 体育館から去っていく二人を見ながら、菊月は大真面目に言った。

 それから暫し、静寂が訪れる。


駒牧「まあ、こればっかりは……他人を信頼するより仕方ないだろうな。はあ、森脇のこれは、秘密なのか……どうして知ってるんだ?」

直入「さあ」

菊月「私は大丈夫です、伊丹さん!」

伊丹「へっ!? あっ、そう……? まー、私も誰かに言ったりしないよ、菊月ちゃん!」

春浪「バカ共は置いておくとして……おれも戻るか。これは――話さない方が良さそうだな」

許斐「うぅん、私はぁ……そうねぇ、私も言わないでおこうかしらぁ。それじゃあねぇ」

空地「なあ――」

直入「四季、後で話があるんだけど」

一ツ橋「……そうですか」

許斐「私もお夕飯のお片付けしてきますねぇ。掃除当番の方がいたらぁ、後で生ごみ持ってってくれないかしらぁ?」

空地「あっ……ああ。分かった」

音道「私も、戻りますね。失礼します」

菊月「あっ、私も戻るんです、翠さん!」

早稲「(……俺も、戻るか)」

明日か明後日(大嘘) 続きもすぐ書く


【早稲の部屋】

キーン、コーン、カーン、コーン…

モノクマ「えー、校内放送です。午後10時になりました。ただいまより“夜時間”になります」

モノクマ「間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となります。ではでは、いい夢を。おやすみなさい……」


キーン、コーン、カーン、コーン…

モノクマ「オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよ!」

モノクマ「さぁて、今日も張り切っていきましょう!」


早稲「――――」

早稲「――――――」


早稲「……うわっ! しまった、二度寝した……」

モノクマ「もう、ホントに困っちゃいますよね! いっそもう二度と目覚めないようにしてやろうかと思ったくらいだよ!」

早稲「も、モノクマっ! なんで俺の部屋に――」

モノクマ「そんな警戒されるなんて、ショックだなあ……」

早稲「今だって、二度と目覚めないようにとかなんとか言ってた癖に……」

モノクマ「何もしてない早稲クンにそんなことするワケないじゃん!」

早稲「…………」

モノクマ「ジャジャーン! 今日はこれを渡しに来たのです!」

早稲「……鍵?」

モノクマ「そう! 今日の掃除当番はキミだから! それじゃあね~!」

早稲「……えっ、それだけ?」


【食堂】

許斐「遅かったわねぇ、早稲君。死んだかと思っちゃったぁ」

早稲「ご、ごめん……寝過ごしちゃった」

許斐「まぁ構いませんけどぉ、皆来てませんしぃ……。それよりぃ、空地君知らないかしらぁ?」

早稲「――何かあったの?」

許斐「昨日生ゴミの回収に来てほしいって言ったのに来なかったのよねぇ……」

早稲「それって――」

直入「僕の部屋で話してただけだよ」


 早稲の不安を掻き消すように、食堂へ入ってきた直入が口を挟む。

 普段通り微笑む直入に、許斐もまた普段と同じような微笑みを返して、


許斐「迷惑だことぉ、何してたのかしらねぇ?」

直入「大したことじゃないよ。許斐さんには関係のないことだからね」


直入「……それより、四季のこと知らないかな?」

許斐「さあ?」

直入「そう……」

早稲「一ツ橋さんも、いないの?」

直入「さあ……」

許斐「今日は出が少ないわよねぇ、警戒でもしてるのかしらぁ」

直入「まあ、大体いつもこうだけどさ」


 早稲は食堂を見渡す。目の前にいる二人を除けば、駒牧と伊丹、森脇の三人だけだ。


早稲「おかしいな……ゆりちゃんも、春浪もいないなんて」

許斐「他の人はともかくぅ……二人は本当に死んでたりしてねぇ」

直入「無いと思うけどなあ……」

早稲「い、意外と寝てるだけかもしれないし。僕が起こしてくるよ」

許斐「別にどっちでも良いですよぅ?」

早稲「ほら、僕も寝坊しちゃったし。掃除当番だから、ゴミも捨てて行けるしね」

許斐「そう……じゃあお願いしようかしら」


 躊躇いの見えない許斐は、厨房から、ビニールに包まれたゴミを手渡す。


直入「許斐さん……袋の口ぐらい縛ってくれないかな。どうして朝から、こう……」

許斐「食欲がないなら食べなくても結構ですよぅ?」

直入「そっちの方が良いかもね」

早稲「ははは……行ってくるね」


 食堂を出た早稲は、まずゴミ捨てのために、トラッシュルームへ向かうことにした。

 普段は真直ぐ進む廊下を、左に曲がって、トイレの前の角を曲がる。


早稲「あっ――」

菊月「早稲さんじゃないですか! おはようございます、です!」


 明るく叫んだ菊月は、ぱたぱたと早稲に駆け寄った。


早稲「ゆりちゃん、どうしたの? 食堂には?」

菊月「申し訳ないです! 実はですね、先程、四季さんがトラッシュルームに入ったのを見かけたんです」

菊月「気になって、ずっと入ろうかと迷っていたんですが、突然入るのも不自然かと思ってたんです!」

早稲「一ツ橋さんが? そうなんだ……」

菊月「……ところで、早稲さん! 手に持っているものは何なんですか!」

早稲「ああ、食堂のごみだけど……今から捨てに行こうと思って」

菊月「では、ご一緒しても良いですか!」


 表情を明るませた菊月に、早稲は軽く頷く。


【トラッシュルーム】

 トラッシュルームの扉を開けると、シャッターの前に立ち尽していた一ツ橋が、此方へ顔を向ける。

 早稲が呼びかけると、一ツ橋は、それから少しだけ顔を歪めて、


一ツ橋「臭います」

早稲「……すいません」

一ツ橋「そちらでは……それもですが、違います」


 と、首を横に振って、焼却炉の方を示す。

 右手のビニールを顔から離し、早稲はシャッターの方へ嗅覚を集中させた。


 鼻の先から、喉の奥まで染みつくような刺激臭。

 それと同時に、何かが燃えて、焦げるような臭い。

 心地の悪さと同時に、微かに火の燃えるような音も、耳に届いた。


菊月「――何の臭いですか?」

早稲「さあ……」

菊月「なにか、燃えているみたいです」

一ツ橋「ええ。ただの火の消し忘れなら、良いのですけれど……」

早稲「と、とりあえず、見てみましょう」


 早稲はポケットから鍵を取り出して、シャッターを開いた。

 警戒しながら、一歩ずつ歩みを進めていく。

 焼却炉へ近付くほどに、強さを増す刺激臭に、一ツ橋が顔を顰めているのが見えた。


 焼却炉の前まで来ると、早稲はまずスイッチを切って、火を止める。

 それからゆっくりと、焼却炉の中を覗き込んだ。

 焼却炉の中身は煤けて、暗く、灰になった紙や木が、不規則に散らばっている。

 その中に、他の何かとは明らかに違う、ほんの僅かだけ赤みを残した、黒く焼け焦げた何かが見えた。

 それ以外にも、それより細長い、煤けたものがいくつか。ごく細い、梢のような、糸のようなもの。

 焼却炉に投げ込まれたそれが何であるか、早稲には考えても浮かばなかった。




モノクマ「死体が発見されました!」

モノクマ「一定の捜査時間の後、学級裁判を開きます!」




モノクマ「死体が発見されました!」

モノクマ「一定の捜査時間の後、学級裁判を開きます!」



早稲「――え?」


 困惑する早稲の横で、菊月は珍しく真剣な顔をして、固く口を結んでいた。

 アナウンスを何度も、頭の中で繰り返す。それでも未だに理解が出来なかった。

 漸く口が利けたのは、一ツ橋が沈黙を破った後だった。


一ツ橋「これが、死体ということですね」

菊月「…………」

早稲「……ちょ、ちょっと待ってください。これが! 誰かの、死体?」

一ツ橋「そう言っています。あれが胴体、周りが四肢、こびり付いている細いものは、髪の毛でしょう」


早稲「ひ、とつばしさん……。どうして――そんなに、冷静でいられるんですか?」

一ツ橋「…………」

早稲「誰かが、殺されたってことですよね?」

一ツ橋「ええ、自殺ではないでしょう。自分で四肢を切断して、焼却炉へ入る人間はいませんから」

菊月「……どうして、こんなことをする必要があったんですか?」

一ツ橋「さあ……」

早稲「――――」

一ツ橋「泣くのですか?」

早稲「……いいえ」


菊月「……でも、どうして二回鳴ったんですか? ここにある死体は、一人分に見えるんですが!」

一ツ橋「どこかでもう一つ、殺人が起こったということでしょうか――」

菊月「それって、二人目の被害者が出た、ってことですか!」

一ツ橋「かつ、それを誰かが見つけたということになります」


 あくまで冷静なままの一ツ橋は、短く息を吐いて、早稲へ視線を向けた。


一ツ橋「早稲さん、見て来ていただけませんか。誰が殺されたか。それから、こちらのことも伝えに行ってください」

早稲「……でも」

一ツ橋「邪魔です」

菊月「大丈夫です、早稲さん! こちらは確り見張っておきます! 四季さんと二人で!」

早稲「――分かりました」


 発言と裏腹に、早稲は逃げ出すように廊下を出た。ドアノブを握った手に力が入っている。深呼吸をする間もなかった。

 声がするのは、ほんのすぐそこだ。廊下を左に行って、突き当たりの部屋。それが怠くて仕方が無かった。

 息を吸うつもりで、喉が鳴った。もう一度呼吸をして、顔を上げる。

 何かを考える暇も無かった。声を上げて、短い直線の廊下を走ると、人の波を越え、部屋の中へ駈け込んだ。


伊丹「早稲ッ! 見たら、ダメ――!」

早稲「……!」


 遺体の横で、早稲を制した伊丹の声は、早稲に届くには、しかしあまりに遅すぎた。




 広い部屋の奥に、二人はいた。

 小指に結ばれた紐は、首元から滴るそれとは、また違う存在感を示している。

 宛ら恋人達のように、寄り添い合うように――

 【超高校級のパイロット】空地洋一と、【超高校級のヴィオリスト】音道翠は、事切れていた。


すぐ(大嘘)
今日は終わり。裁判は出来てるし平気じゃないですかね




     CHAPTER.03【一瞬の愛、一生の記憶】非日常編



早稲「――――」


 言葉が出なかった。

 ひたすらに何かを考えるのが嫌で、立っていることすら億劫になる。

 その光景を目にしただけで、音道と、空地との、記憶が氾濫するように流れ出した。

 その氾濫と同じくして、自分が涙を流していると気付いたのは、伊丹から小さなハンカチを差し出された時だった。


早稲「死んでる、のか――」

伊丹「……そうだね」

早稲「そっか……」


モノクマ「呼ばれず飛び出てジャジャジャジャーン!」

春浪「…………」

伊丹「…………」

早稲「…………」

モノクマ「およよ? 普段ならこの辺でボクの登場に驚くセリフがあるんだけど――」

春浪「御託はいい。早く捜査情報を渡しな」

モノクマ「春浪クン、ボクのことが必要で仕方が無いみたいだね!」

伊丹「黙っててよ。私だって今、冷静でいられる気分じゃないんだから……」

モノクマ「ふーん、伊丹さんにあるまじきシリアスだね」


 伊丹はぐっと拳を握りしめながら、何も口に出すことはなかった。


春浪「いない三人にゃ後から渡してやりゃ良いだろう。頼むから――さっさとおれ達の前から、消え失せちゃくれないかい」

モノクマ「はいはい、分かりました。ただ、その前に一つ謝らなきゃいけないことがあるんだよね」

春浪「なんだ……」

モノクマ「いやあ、音道さんと空地クンが二人で一緒に死んでるでしょ? だから、ちょっと面倒臭がって、アナウンスを一個に纏めちゃったんだよねー」

春浪「はあ? ちゃんとアナウンスは二回――」

モノクマ「やだなあ春浪クン、作家の癖に。何で早稲クンだけがこっちへ来たか分かんないの?」

モノクマ「じゃあ、モノクマファイルはしっかり三人分渡しとくから。ほんじゃ、サイナラー!」


春浪「――――どういうことだ、早稲青年」


 モノクマが去るより前に、春浪は振り返って、怒鳴るように早稲へ問う。

 しかし、早稲は答えようとしなかった。


春浪「……菊月は、一ツ橋女史は。二十八女史は、一体どこにいる?」

森脇「お前は一度冷静になれ、春浪。許斐、トラッシュルームだったか?」

許斐「そうですよぅ。ところで直入君、何処に行こうとしてるのかしらぁ?」

直入「……一々断りを入れなくちゃいけないのかな? 君達だってこんなところにいたくないだろうし、向こうの見張りもいるだろう?」

駒牧「誰かがいるんだろ……死んだのは、一人なんだろうから」

許斐「じゃあ、私が二人に伝えてくるわねぇ……直入君と森脇さんは、いつもの如く、見張りをしておいてもらえるかしらぁ?」

駒牧「……俺も、向こうの状況から確認することにする」

森脇「好きにしろ、時間も惜しいからな」

春浪「そんなら、おれも行かしてもらうぜ。失礼」

直入「……僕、やっぱり嫌われてる?」

森脇「さあな」

直入「困ったなあ……」


伊丹「早稲、大丈夫……じゃないよね。ゴメン」

早稲「いや。……俺も、捜査しなくちゃな」


 ふらふらと立ち上がろうとする早稲の腕を、伊丹は強く掴んだ。

 視線だけで見た伊丹は俯いていて、早稲がその表情を捉えることは出来なかった。


伊丹「何で?」

早稲「……何がだよ」

伊丹「無理しない方が良いよ、早稲。空地も……音道ちゃんも殺されて……無理してないわけないでしょ?」

早稲「無理なんてしてないし、そんな甘いことも言ってられない」

伊丹「見栄でも張ってんの?」

早稲「は?」

伊丹「だって、早稲が空地と一番仲が良かったことも、音道ちゃんが好きだったことも知ってる。なのに……それなのに、その二人が殺されて――」

早稲「――だったら、見栄を張る相手ももういない」

伊丹「…………」

早稲「それに、この事件の解決をすることが、今まで音道さんと――皆とやってきたことで、それが何より、しなくちゃならないことだ」

早稲「だから、俺が。絶対に付き止めなきゃならないんだ。この事件の、犯人を!」


伊丹「……よしっ! なーんだ行けんじゃん早稲ぇ!」

早稲「うわぁっ! た、叩くなよ、お前力強いんだからさ……」

伊丹「にゃははー、ゴメンゴメン」


【捜査開始】

早稲「えーっと、モノクマファイルは……これも二つしかない?」

伊丹「ううん、二つ目の方はちゃんと二人分入ってるよー」

早稲「ふーん?」


 『被害者は超高校級の天文学者・二十八明。

  死亡時刻は午後9時頃。死因は頭部殴打による脳内出血。』


 『被害者は超高校級のヴィオリスト・音道翠と、超高校級のパイロット・空地洋一。

  死亡推定時刻は午前1時頃。死因は頸動脈切断による失血死。』


伊丹「んー、死因が一緒だから一纏めにしたのかな? 怠慢だね」

早稲「……やっぱり、二十八だったんだ」

伊丹「どしたの?」

早稲「い、いや。何でもない。まだ……」


コトダマ【モノクマファイル】を手に入れました。
〔被害者は超高校級の天文学者・二十八明。
 死亡時刻は午後9時頃。死因は頭部殴打による脳内出血。
 被害者は超高校級のヴィオリスト・音道翠と、超高校級のパイロット・空地洋一。
 死亡推定時刻は午前1時頃。死因は頸動脈切断による失血死。〕


早稲「あのさ、直入君……」

直入「ん、何かな?」

早稲「昨日の夜、空地君と話してたって言ってたよね?」

直入「……あはは、僕を疑ってるのかい?」

早稲「いや、そうじゃないんだけど――」

伊丹「直入が犯人だったら、音道ちゃんの部屋で空地を殺す必要が無いじゃん!」

直入「冗談だよ。えーっと、実は随分話し込んじゃってね、そうだな……1時前まで僕の部屋にいたんじゃないかな」

早稲「部屋に戻ってから、ずっと?」

直入「四季と話してからだから、9時半過ぎからだね」

早稲「9時半過ぎから、1時までか……」


コトダマ【直入の証言】を手に入れました。
〔昨夜9時半過ぎから1時頃まで、空地は直入の部屋で話をしていた。〕


直入「しかし何だって……ゴホッ、うぅ……」

森脇「毒でも盛られたか?」

直入「だとしたらどうして森脇さんには盛られないんだろうね。そうじゃなくて――」

伊丹「んー、でもでも、確かにこの部屋臭うよね?」

森脇「臭う? そうなのか」

早稲「化粧品臭いな、確かに――」

伊丹「そう! 香水の臭いが凄くってさ……なんか春浪もそれに気付いて、私達を呼びに来たらしいんだけどー……」

直入「なんで朝から香水の臭い嗅いで生ごみの臭い嗅いで、あろうことか香水の臭いが充満した部屋に拘束されなきゃなんないのかな」

早稲「まさか出て行きたかった理由って……」

直入「…………」

森脇「それで? その匂いの元の香水は、何処にあるんだ?」

早稲「ええと……」

伊丹「これじゃない? 多分……中身が無いからよく分かんないけど」

森脇「ふうん、分かりにくい瓶だな。その横のは、あからさまなのに」

伊丹「隣……ってこれ!」

早稲「硫酸……?」

伊丹「音道ちゃんが使った、のかな? 何に使ったんだろう……」

森脇「電池でも作ったんだろう」

直入「何それ、ジョーク?」


コトダマ【香水】を手に入れました。
〔部屋の匂いの原因となっているらしい香水。中身はほとんど無くなっている。
 香水の横には硫酸が置かれていた。〕


伊丹「ここ、床のとこ……何か汚れてるね?」

早稲「何だろう」


 床に顔を近付けて、早稲は鼻をひくつかせる。


早稲「うっ……ゲホッ、ゲホッ!」

伊丹「ど、どうしたの早稲!? 何でこんな臭う部屋で臭いを頼りにしようとするの!?」

早稲「いや、寧ろ匂いが際立つんじゃないかと思って……」

伊丹「えっと、それで、何の臭い?」

早稲「香水の匂い――多分、ここからしてるんだ」


コトダマ【カーペットの染み】を手に入れました。
〔音道の部屋のカーペットに、小さな染みがあった。匂いはこの辺りからしているようだ。〕


森脇「早稲、音道はヴィオラが嫌いだったか?」

早稲「いや……この前も弾いていたし、そんなことはないと思いますけど。どうしてですか?」

森脇「ヴィオラケースがあるのに、そこへヴィオラを仕舞っていない」

早稲「確かに……」

伊丹「うーん、あっ、弾いてる最中に襲われたんじゃない?」

森脇「だったらヴィオラにも血が付いているな」

早稲「しかもこのヴィオラケースも、何か臭うなあ……」

伊丹「ヴィオラケースにも香水がかかってたってこと? うーん、なんでだろ……」


コトダマ【ヴィオラケース】を手に入れました。
〔音道の部屋にあったヴィオラケース。中は香水の匂いが染みついている。
 中身は空で、ヴィオラ本体は別の場所にさらで置かれていた。〕


早稲「…………」

伊丹「早稲、やっぱり無理してみなくても――」

早稲「いや。……凶器はたぶん、この剃刀だろうなあ」

伊丹「そうだね、空地が持ってるけど……」

早稲「でも、右手に血痕は付いてない。左手は音道さんの手と縛ってあるしな」

伊丹「うーん……」

早稲「……何で臭い嗅いでるんだよ?」

伊丹「いやー、方々から匂いがするからさあ……。でも、空地から特に強い匂いはしないかな」

早稲「なるほど」


コトダマ【剃刀】を手に入れました。
〔凶器と思われる剃刀。空地の右手に握らされていた。〕

コトダマ【空地の右手】を手に入れました。
〔空地の右手に血痕は付着していない。〕

コトダマ【空地の衣服】を手に入れました。
〔空地の衣服に染みのようなものは付いておらず、強烈な香りもしなかった。〕


【トラッシュルーム】

伊丹「うっ……こっちはこっちで! 何の臭いなの、これ……」

許斐「生ゴミより酷いわねぇ……早稲君、何捨てたのぉ?」

早稲「…………」

伊丹「ええっと、ん? 二十八ちゃんの遺体ってどこにあるの?」

早稲「…………」

一ツ橋「ご覧になりますか?」

伊丹「へっ?」

春浪「止めとけバカ。第一姉さん、おれ達に見せなかったあんたが、このバカに見せたりはしないだろう?」

一ツ橋「状況の説明だけはさせていただきましょう。二十八さんは両腕を肩と肘で、両足を付け根と膝で、それから頭を首で、それぞれ切断されていました」

一ツ橋「それから、その遺体には硫酸がかけられおり、そのまま点火された焼却炉で焼かれていました。以上です」

菊月「とりあえず、蓋をしておいたので見えないです!」

伊丹「…………」

春浪「……失礼するぜ」

一ツ橋「ご自由に」


許斐「それでぇ……菊月ちゃんは何をしてるのかしらぁ?」

菊月「ルミノール検査です!」

伊丹「ルノワール?」

早稲「それはただの画家だろ……」

一ツ橋「血液の鑑識作業です。ルミノール試薬は、暗所で血液を青白く発光させるのですが――」

菊月「四季さん! これでたぶん大丈夫です!」


 菊月の言葉と共に、一ツ橋はトラッシュルームの明かりを消す。

 そこに一切の光が無いことを確認してから、電気を点け直した。


一ツ橋「この通り、ここには血痕が欠片も残っていないようですね」


コトダマ【トラッシュルームの床】を手に入れました。
〔トラッシュルームの床には、血の痕がなかった。〕


伊丹「ところでシャッターが開いてるけど、誰が開けたの?」

早稲「俺だよ。今日の朝、モノクマに鍵を渡されたから……」

伊丹「今日の朝……?」

早稲「そうだけど、何で?」

伊丹「だって、私が掃除当番の鍵を渡された時は、夜だったし……夜時間が始まって、すぐだったよ?」

早稲「え?」

伊丹「返す時もそうだったから、てっきり返してすぐ、誰かに渡しに行くんだと思ってたんだけど……」


コトダマ【伊丹の証言】を手に入れました。
〔伊丹がモノクマから掃除当番の鍵を渡されたのは、夜時間が始まってすぐだった。
 また、鍵を返すよう言われたのも、夜時間になる頃だったという。〕


早稲「……浮かない顔だな」

駒牧「浮いてる顔なんてしたことないけどな」

早稲「嘘つけ……」

駒牧「忘れた、記憶喪失だから」

伊丹「ふーん……昨日の夜のことも忘れた?」

駒牧「疑ってるのか? それくらいは覚えてるよ。昨日……というか、今日か。ずっと図書室にいたんだ」

早稲「いつから?」

駒牧「0時半から……2時頃までかな」

伊丹「何で?」

駒牧「森脇があのパソコンの内容を見に来るんじゃないかと思って、見張ってたんだよ。案の定だったな」

早稲「でも、それから2時間もそこにいたってことは――」

駒牧「…………」

伊丹「ずっと?」

駒牧「……ずっと」


コトダマ【駒牧の証言】を手に入れました。
〔午前0時半頃から2時頃まで、駒牧は森脇と共に図書室にいた。
 その間、どちらも席を外したことは無かった。〕


キーン、コーン、カーン、コーン…

モノクマ「えー、二回目ですし、もう皆さんお分かりですよね?」

モノクマ「ってことでオマエラ、校舎棟1階にある赤い扉の部屋にお集まりください!」


伊丹「……行こっか」

早稲「そうだな」


早稲「(――また、始まるんだ……この前と、同じように)」

早稲「(命がけの謎解き、命がけの裏切り、命がけの騙し合い、命がけの信頼……)」

早稲「(命がけの……学級裁判!)」


【コトダマまとめ】

・コトダマ【モノクマファイル】を手に入れました。
〔被害者は超高校級の天文学者・二十八明。
 死亡時刻は午後9時頃。死因は頭部殴打による脳内出血。
 被害者は超高校級のヴィオリスト・音道翠と、超高校級のパイロット・空地洋一。
 死亡推定時刻は午前1時頃。死因は頸動脈切断による失血死。〕

・コトダマ【直入の証言】を手に入れました。
〔昨夜9時半過ぎから1時頃まで、空地は直入の部屋で話をしていた。〕

・コトダマ【香水】を手に入れました。
〔部屋の匂いの原因となっているらしい香水。中身はほとんど無くなっている。
 香水の横には硫酸が置かれていた。〕

・コトダマ【カーペットの染み】を手に入れました。
〔音道の部屋のカーペットに、小さな染みがあった。匂いはこの辺りからしているようだ。〕

・コトダマ【ヴィオラケース】を手に入れました。
〔音道の部屋にあったヴィオラケース。中は香水の匂いが染みついている。
 中身は空で、ヴィオラ本体は別の場所にさらで置かれていた。〕

・コトダマ【剃刀】を手に入れました。
〔凶器と思われる剃刀。空地の右手に握らされていた。〕

・コトダマ【空地の右手】を手に入れました。
〔空地の右手に血痕は付着していない。〕

・コトダマ【空地の衣服】を手に入れました。
〔空地の衣服に染みのようなものは付いておらず、強烈な香りもしなかった。〕

・コトダマ【トラッシュルームの床】を手に入れました。
〔トラッシュルームの床には、血の痕がなかった。〕

・コトダマ【伊丹の証言】を手に入れました。
〔伊丹がモノクマから掃除当番の鍵を渡されたのは、夜時間が始まってすぐだった。
 また、鍵を返すよう言われたのも、夜時間になる頃だったという。〕

・コトダマ【駒牧の証言】を手に入れました。
〔午前0時半頃から2時頃まで、駒牧は森脇と共に図書室にいた。
 その間、どちらも席を外したことは無かった。〕

お久しぶりです、次回学級裁判開始
二回目じゃなくて三回目です、どうぞ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom