黒咲「コンビニ店員だと?」 (91)

・キャラ崩壊の可能性あり

・ARC-V以外のキャラも普通に出る

・時系列?知らんそんな事は俺の管轄外だ



黒咲「なぜそんな事をする必要がある」

零児「これも融合次元の情報を掴むためだ」

黒咲「融合次元の……だと?」

零児「そうだ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1444646991

黒咲「どういうことだ!コンビニと融合次元に何の関係がある!!」

零児「この映像を見ろ」

黒咲「映像だと……?」



店員『こちら温めますか?』

客『おなしゃす』

店員『かしこまりました』

店員(無言の電子レンジ)

店員『温めろ温めろぉ!ン熱血指導だぁ!!』

黒咲「……なんだこれは」

零児「私の会社で経営しているコンビニだ」

黒咲「こんな奴が店員でいいのか?」

零児「もちろんだ」

零児「客に対して常にサービスを怠らない……熱いファンサービス精神じゃないか」

黒咲「……あ、ああ」

黒咲「……それで、この映像が融合次元とどう関係するんだ」

零児「次に来る客を見ていろ」



素良『遊矢!見て見て!こんなに飴があるよ!!』

遊矢『ははは、素良、落ち着けって』



黒咲「!! こいつは……!!」

零児「彼の事は君も知っているだろう」

黒咲「当然だ!!あいつはアカデミアの……!!」

零児「部下の調べにより、彼は菓子が大好物だという情報を得た」

零児「その情報を元に、私はこのコンビニで普通のコンビニよりも大量の菓子を販売する事にした」

零児「そしてその事が世間に伝わるように、あらゆるメディアの上の者に指示をした」

零児「その結果…」

零児「私の思惑通り、彼はどこからか情報を得、このコンビニへと足を運んでくれた」

零児「以来彼はここに頻繁に訪れている」

黒咲「ならばさっさとここに連れていけ!」

零児「もちろんそのつもりだ」

零児「だから黒咲、君には店員としてここに行ってもらう」

黒咲「店員などする必要はない!」

黒咲「すぐにでも奴を捕まえ、反逆してやる!!」

零児「それはできない」

黒咲「なぜだ!!」

零児「既に強行手段で捕まえる手段はとった」

零児「だが彼はそんな手で簡単に捕まえる事のできる決闘者ではない」

零児「君にもそれはわかっているじゃないか?」

黒咲「くっ……!」

零児「だから私は誘き寄せる為にこの手段をとった」

零児「確かにここで待ち伏せをすれば、彼はいずれ訪れるに違いないだろう」

零児「しかし彼は君の事を覚えているはずだ」

零児「ただ待ち伏せしただけでは、気づかれてしまう可能性が高い」

黒咲「そんな事はわかっている!なら変装でもすればいいだろう!!」

零児「つまりそういう事だ」

黒咲「なんだと?」

零児「つまりは店員として彼を待ち伏せすればいい」

零児「ただ変装しただけでは彼に近づくのは難しいだろう」

零児「ならば、客を装って彼に近づくよりも、店員として待ち伏せすれば、彼のほうから近づいてくる」

零児「この方法のほうが都合がいいのではないか?」

黒咲「…………」

零児「無理強いをするつもりはない」

零児「私は、彼に因縁がある君のほうがこの仕事を務めるには適任だと判断した」

零児「だが君がもし拒否するのであれば……」

黒咲「早く案内しろ」

零児「……決まりだな」

零児「中島」

中島「はっ」

零児「黒咲をここへ連れていってくれ」

中島「承知しました」

零児「……期待しているぞ、黒咲」

黒咲「ふん……言われるまでもない」


(無言の退室)


零児「…………」

零児「さて、見物だな」

零児「とくと味わってくれ…私のファンサービスをな」

とりあえずここまで

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira091229.png
※イメージ画像 クオリティが低い?これも全部ドンサウザンドって奴の仕業なんだ

黒咲(無言のレジ待機)

黒咲「これが変装だと……」

黒咲「店員の制服を着て伊達メガネをかけただけなど……」

黒咲「奴の言う事を信用しすぎたか……?」




(無言の自動ドアオープン)



北斗「くそっ、榊遊矢め…1度ならず2度までも…!!」

真澄「まだ言ってるの?いい加減劣ってるって認めたら?」

刃「そう言う真澄も、またあの子に負けてたじゃねえか」

真澄「う、うるさいわね……」

黒咲「あれは……この前のLDSの奴らか」

黒咲「鉄の意志も鋼の強さも感じられない連中だったな」

黒咲(確か、赤馬零児は俺に関する記憶を弄りはしたが消しはしていないと言っていた)

黒咲(つまり奴らは俺の事を少なからず覚えているはず……)

黒咲「ちょうどいい、こんな雑な変装で通用するものかどうか確かめてやる」

北斗「すいません、これお願いします」

黒咲「……会計は一緒でいいのか?」

北斗「ええ、大丈夫です」

黒咲(無言のバーコードリーダー)

真澄「そういえば、あなたはあの権現坂って人とまた引き分けてたわね」

刃「ああ」

刃「あいつは強いぜ、本当に」

刃「俺が教えたシンクロ召喚も、いつの間にか俺と同じくらい扱えるようになってたからな」

真澄「ふーん……悔しいとは思わないの?」

刃「そりゃあ少し悔しいけど……」

刃「でも、それよりも凄いライバルに出会えたって嬉しさのほうが勝ってるぜ!」

刃「真澄だってそうなんじゃないか?」

真澄「……さ、さあ…どうかしらね」

北斗「……素直じゃないね」

刃「お前が言える事じゃないと思うぞ」

北斗「う、うるさいな!」

黒咲(……ふん)

黒咲「2540円だ」

北斗「あ、DP払いでお願いします」

黒咲(無言の会計)

黒咲「また来い」

北斗「ありがとうございました」




(無言の退出)



黒咲「…………」

黒咲(見たところ、俺だと気づいた素振りはなかった)

黒咲(となると……俺の思っている以上にこの変装の効果は高いのか……?)

黒咲「……いや、まだわからない」

黒咲「奴らは互いの話に夢中だった」

黒咲「注意力が欠けていたから気づかなかった……その可能性だってあるだろう」

黒咲「まだ信用はできない……」

とりあえずここまで




(無言の自動ドアオープン)



柚子「もう、遊矢ってば本当に子供なんだから……」

柚子「暑いからアイスが食べたいのはわかるけど、一緒に来てくれてもいいのに……」

柚子「でも、今日のデュエルはカッコ良かったし、少しくらいはいいかな」

柚子「……そういえばどのアイスを買えばいいのか聞いてなかった………」

黒咲「瑠璃!?」

黒咲「なぜ瑠璃がここに……」

黒咲「逃げたのか?自力で脱出を!?」

ユート(無言の腹パン)

ユート『彼女は瑠璃ではない』

黒咲「ぐぁっ!?」

黒咲「ぐ…今のはまさかユート……!?」

黒咲「……いない。幻覚でも見ていたのか……?」

黒咲「それにしては意識を持っていかれそうな拳の感触がしたが……」

黒咲「だが、ユートは融合の手先によって……」

黒咲「……くっ、今は考えるな…………」

黒咲「今はあの瑠璃に似た女の事だ」

黒咲「確か柚子だったか……?」

黒咲「あの女も俺の事は知っている……ならば試す事ができるか」

黒咲「……しかし、見れば見るほど瑠璃に似ている……」

黒咲「よく一緒にいる遊矢という奴もユートによく似ている顔立ちだった」

黒咲「……あの融合の手先もユートに似ていたな」

黒咲(……何か関係があるのか?)

黒咲「……今は考えても仕方ないか」

柚子「すいません、ちょっといいですか?」

黒咲「! ……なんだ?」

柚子「えっと、実はアイスを買いに来たんですけど……」

柚子「種類が多すぎて、どれを買おうか迷ってしまって……」

柚子「何かおすすめとかありませんか?」

黒咲「……おすすめか」

黒咲(そんな物を俺に聞いたところで答えられるわけがないだろう)

黒咲(……だが、どうもこの女の言う事は無碍にしにくい)

黒咲(やはり瑠璃に似ているというのはやりづらい……)

黒咲(……どうするべきだ?)

黒咲(……! いや、まて)

黒咲(赤馬零児は、俺がここに来てからの通信でこんな事を言っていたな……)



(無言の回想)



黒咲『なんだ、言い忘れた事でもあったのか』

零児『ああ。一つ良い事を教えてやろう」

黒咲『良い事だと?』

零児『そのコンビニには、あらゆる場所から集めた菓子やスイーツが揃っている』

黒咲『そんな事は既に言っただろう』

零児『あらゆる場所から、だ』

黒咲『……何が言いたい?』

零児『わからないか?』

零児『《世界中》ではなく、あえて《あらゆる場所》と言った理由が』

黒咲『……世界に留まらない……?』

黒咲『!! まさか…!』

零児『気づいたようだな』

零児『そのコンビニには、ここスタンダード次元の物はもちろん、シンクロ次元の物も置いてある』

零児『無論……エクシーズ次元の物もだ』

黒咲『バカな……!!』

黒咲『俺の……俺達の故郷はアカデミアによって戦場と化した!』

黒咲『そんな状態で菓子など作っている余裕があるわけがないだろう!!』

零児『君がそう思うのは勝手だが、実際にそこには置いてある』

零児『信じられないのなら探してみればいい』

黒咲『……仮にそれが本当だとして、なぜそんな事をする意味がある?』

零児『……フッ、決まっているだろう』

零児『これもファンサービスだ』



(無言の通信切断)

黒咲『……一体どういうことだ』

黒咲『奴は何を考えている……』

黒咲『……仕方ない』

黒咲『今はやる事もない……癪だが奴の言う通りにしてやる』


(無言の詮索)


黒咲『っ!! これは……!!』




(無言の回想終了)



黒咲「……これだ」

柚子「これは……『ハルピュイアイス』……?」

黒咲「……俺の妹は、これが好物でな」

黒咲「親友と共に、3人でよく食べていた」

黒咲「…本当に幸せそうな笑顔だった」

黒咲「今となっては、もう長らく食べていないが……」

黒咲「あの笑顔を見ると、俺達も釣られて笑顔になってしまったな」

柚子「…………」

黒咲「……もし、また俺達が出会えた時は…………」

黒咲「っ…! ……余計な話をしたな」

柚子「……あなたと妹さん……そして親友の人は、本当に仲が良かったのね」

柚子「そんな風に笑い合える人がいるのは、すごく大切な事だと思う」

柚子「……何があったのかわからないけれど、私は応援するわ」

柚子「あなたの妹さんと……親友の人が、また3人で集まって……」

柚子「アイスを食べながら他愛のない話をして、笑い合える……」

柚子「そんな風に過ごせるように!」

黒咲「……!!」

黒咲(……顔が似れば、内面も似るのかもしれないな)

柚子「……あ!ご、ごめんなさい!」

柚子「私、偉そうに語っちゃって…」

黒咲「……いや」

黒咲「お前は妹によく似ている」

黒咲「きっと、お前と共に過ごす仲間達は、今幸せだろう」

黒咲「お前はそのままの姿で、仲間を大切にしろ」

黒咲「いつ何が起こるか……そんな物は誰にも想像がつかない」

黒咲「突然の別れだって起こりうる」

黒咲「だから、今この時を大切にするんだ」

黒咲「……大切にだ」

柚子「!」

柚子(笑った……)

柚子「……はい、ありがとうございます!」




(無言の退出)



黒咲(あの女は俺の教えたアイスを買って帰っていった)

黒咲(出る直前に俺に一礼を添えてな)

黒咲(……律儀な女だ)

黒咲(……だが)

黒咲「瑠璃……本当に、お前によく似ている」

とりあえずここまで

ARC-V以外のキャラも普通に出すと言ったのに全然出してない事に気づいた
もうちょい意識しよう



黒咲「……そういえば、あの女も俺に気づいた様子はなかったな」

黒咲「……俺の考えすぎだったのか?」

黒咲「いや……だがどう考えてもこの変装は……」



(無言の自動ドアオープン)



黒咲「っ、また誰か来たな」

セレナ「ほう、これが『こんびに』というものか」

遊矢「ああ」

遊矢「色んな物が売ってるから、気になる物も多いと思う」

遊矢「それに、前テレビで見たんだけど……」

遊矢「このコンビニはお菓子とスイーツの品揃えが凄いらしいんだ」

セレナ「『すいーつ』?なんだそれは?一体どんな効果なんだ?」

遊矢「あはは……まあ、見てみれば分かるさ」

遊矢「セレナくらいの女の子なら皆好きな物だろうし……」

遊矢「セレナもきっと気に入ると思うぞ」

セレナ「それは楽しみだな」

黒咲「瑠璃!?」

ユート『……(無言の腹パン準備)』

黒咲「……ではないな」

黒咲「あれは確か……セレナだったか?」

黒咲「しかしコンビニを知らないとは……どれだけ箱入り娘だったんだ」

黒咲「それとも、アカデミアがそんな娯楽もない環境なのか……」

黒咲「……気にする事ではないか」

セレナ「遊矢、この『けーき』という物はなんだ?」

遊矢「スポンジケーキにクリームを塗ったりして甘くしたスイーツだな」

セレナ「『すぽんじけーき』というのは?」

遊矢「えーっと……簡単に言うなら、甘くしたパン……かな?」

セレナ「甘いものだらけなのだな……」

セレナ「だが、さすがにそれは甘すぎるんじゃないか?」

遊矢「うーん……人の好みにもよるけど」

遊矢「柚子は喜んで食べてるぞ?」

セレナ「柚子が……」

セレナ「では、思っているよりも食べやすいのかもしれないな」

遊矢「気になるなら買っていくか?」

セレナ「いいのか?」

遊矢「もちろん」

遊矢「セレナには助けられてるからな」

遊矢「この前、融合召喚を教えてくれた時とか」

セレナ「あれくらい大した事ではない」

セレナ「むしろ私のほうこそお前に助けられてばかりだ」

遊矢「はは、じゃあお互い様って事だな」

セレナ「……ふふっ、そうだな」




黒咲「………………」

黒咲「なんだあれは……」

黒咲「奴はあの柚子という女が好きなのではないのか」

黒咲「あれはどう見ても恋人同士にしか見えん……」

黒咲「それとも、単に鈍感なだけなのか?」

黒咲「……それにしても」

黒咲「あれは瑠璃に似ている女であって、瑠璃ではないとわかっているが……」

黒咲「わかっていてもイライラしてくるな……」

???「おーい、そこの店員」

黒咲「……なんだ?」

???「会計してくれ」

ギラグ「アリトぉ、もう腹が減りすぎて倒れそうだぜ」

アリト「もう少しの辛抱だから我慢しろって」

アリト「……まあ、俺ももう腹ペコペコなんだけどな」

黒咲「……おい」

アリト「ん?」




(無言の弁当の山)



黒咲「……なんだこの量は」

アリト「悪ぃな、俺ら2人とも腹減りまくってるんだよ」

黒咲「……温めるのか?」

ギラグ「当たり前だぜ!」

アリト「……だそうだ」

アリト「なるべく早くお願いするぜ、でないと倒れちまう」

黒咲「…………」

黒咲(この量を全て温めろだと……)

黒咲(……いちいちレンジなど使っている暇はないな)

黒咲「……わかった、ちょっと待っていろ」

アリト「ん?おう」

黒咲(無言のデュエルディスクセット)

アリト「お?なんだ?デュエルでもするのか?

アリト「へへっ、腹が減ってて本調子じゃねえが、望むところ……」

黒咲「下がっていろ」

アリト「へ?」

黒咲(あのイチャついている奴らのせいでイライラしていたところだ)

黒咲(発散ついでにちょうどいいだろう)

黒咲「現われろぉ!ランック4!!」

黒咲「RR-ライズ・ファルコンンンン!!!」


ライズファルコン「ピィイイイイイイイイイイイイ!!」




遊矢「な、なんだ!?一体何が!?」

セレナ「む?デュエルか?面白そうだな」

遊矢「コンビニの中でデュエルなんてしないだろ!?」

セレナ「何!?デュエリストならば、いかなる場所でもデュエルが最優先なのではないのか!?」

遊矢「そうなのか!?」


黒咲「いけぇ!!ライズファルコン!!」

黒咲「万物をその身に纏う焔で包み込め!!」



黒咲「ブレイブクロー・レボリューション!!!」

ライズファルコン「ピィイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!」




(無言の炎上)


弁当だった炭の山「」

アリト「」

ギラグ「」

黒咲(……しまった)

黒咲(イライラしていたせいでやりすぎた)

アリト「おおおおい!?炭になっちまったじゃねえか!?」

ギラグ「……アリト、ちょっと焦げちまってるが、もしかしたら……」

アリト「いや、食えねえよ!!」

黒咲「……加減を誤った」

アリト「加減とかの問題じゃないだろあれ!!」




(無言の自動ドアオープン)



ドルベ「ここが例のコンビニだな」

ドルベ「任せておいてくれメラグ……」

ドルベ「君に与えられた任務、必ず果たしてみせよう!」

ドルベ「そうだ、どうせならナッシュにも何か買っていったほうが良いだろうな」

ドルベ「フフフ、待っていてくれ友よ」

ドルベ「……む?アリトとギラグではないか」

アリト「ドルベ!いや、ちょっと弁当を買いにきたんだがな……」

ドルベ「まだ食事をとっていないのか?

ギラグ「ああ、まあな」

ドルベ「ふむ、ではちょっと待っていろ」

アリト「?」



(無言の通信)


璃緒『ドルベ?どうしましたの?』

ドルベ「メラグ、急ですまないのだが、昼食を2人分増やせるか?」

璃緒『構いませんが……誰か連れてくるのかしら?』

ドルベ「ああ、ちょうどアリトとギラグに会ったのだ」

ドルベ「まだ昼食をとっていないらしいし、せっかくだと思ってな」

璃緒『あら、そういうことね』

璃緒『アリトとギラグなら歓迎しますわ』

ドルベ「さすがメラグだ、感謝する」

璃緒『ふふ、大した事ではないですわよ』

ドルベ「では失礼する」

璃緒『ええ、待っているわね』




(無言の通信終了)


ドルベ「と、いうわけだ」

アリト「ドルベ……お前頼りになるな!!」

ギラグ「さすがドルベだ、恩に着るぜ!!」

ドルベ「フフフ、礼ならメラグに言ってやってくれ」

ドルベ「……ところで、その炭の山はどうしたんだ?」

黒咲「……気にするな」




(無言の退出)



黒咲(奴らは上機嫌で帰っていった)

黒咲(炭の山に関しては不慮の事故という事にしておいた)

黒咲(……次からは加減を気をつけなければ)

黒咲(……そういえば、あのドルベという男)

黒咲(何かここに買いに来たんじゃないのか?)

黒咲(何も買わずに帰っていったが……)

遊矢「すいません、これ会計お願いします」

黒咲「……ああ」

遊矢「……えーっと、間違ってたら悪いんだけど……」

遊矢「黒咲、だよな?」

黒咲「……その反応が当然だな」

遊矢「そりゃあ、RRを使う奴なんて黒咲しか心当たりがないからな」

黒咲(容姿で気づいたんじゃないのか……)

遊矢「なんでこんなところで店員をやってるんだ?」

黒咲「……アカデミアに対抗するためだ」

遊矢「……そ、そっか…………」

遊矢(コンビニとアカデミアに何の関係が……?)

セレナ「遊矢!早くそのケーキというものを食べてみたいぞ!!」

遊矢「あはは、もう少し待ってくれ」

黒咲「……そういえば、お前は柚子という女にアイスを買いに行かせたんじゃなかったのか?」

遊矢「え?なんで知ってるんだ?」

黒咲「ついさっきここに来たからだ」

遊矢「じゃあすれ違ったのか……」

黒咲「共に買いに行けばよかっただろう」

遊矢「あはは……セレナとデュエルしてたんだ」

遊矢「途中で中断するのはセレナに悪いと思ってさ」

黒咲「……確かに、デュエルを中断するのはデュエリストにあるまじき行為だな」

遊矢「それで柚子が『アイス買いに行ってくる』って言うから、ついでにお願いしたんだ」

遊矢「手を離せる状態だったら、俺もついていきたかったんだけどな」

黒咲「……ふん、そうか」

黒咲「……お前たちは幼なじみなんだろう」

遊矢「ん?そうだけど……」

黒咲「……お前も、あの女を大切にする事だ」

遊矢「……そりゃもちろん」



(無言の退出)



黒咲「……しかし、容姿では思ったより気づかれないらしいな」

黒咲「……だが、警戒するに越したことはないか」

とりあえずここまで

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