痴早「如月痴早です」(135)


「…初めまして、如月痴早です」


「…こちらこそ…初めまして。まさか君みたいに若い娘が相手してくれるなんてねェ…」

「…では…さっそく」

それだけ言って、私はその男のズボンに手をかけた。

…すでに血が巡って固くなったものを取り出す。

取り出して、口に含んだ。

「んっ…ちゅっ…ふぅ…」

さっさとこの時間が終わればいいと…そう思いながら

―――――

「うーん…実に良かったよ、千早ちゃん。そっちのお口は特別に残しといてあげよう。」

「…ありがとうございます」

…いままで相手をしてきた男たちは全員が口だけで満足した

だから、私の処女はまだ奪われてはいない…

そう、『まだ』。

どうせいずれはなくすモノだ

「じゃあ、今度の番組、よろしくね」

「…はい、では…失礼します」


家に帰って、私はすぐに胃の内容物を吐き出した

「はぁっ…はっ…汚い…汚い汚い汚い汚い!
私の…私の喉は、あんなことをするためにあるんじゃないのに!
私の口はあんな…あんな…!」

こんな時でも、自分のそばにいてくれる人はいない


そんなある日のこと

「…プロデューサー…?」

私の所属する事務所にプロデューサーがやってくるらしいという話を聞いたのは

「うん!社長が言うには若年寄で便箋らし→よ!」

「真美、それを言うなら若手で敏腕…じゃないのかしら?
亜美も同じ間違い方をしていたわよ?」

「えっマジですか!?こ…これは気を付けないと…」

「気をつけないと?」

「亜美のほうがモテモテだよ→!!うあうあ~!
じゃあね!千早お姉ちゃん!真美はシュギョーの旅に出るよ!」

言うが早いか、真美は事務所を出てどこかへ行ってしまった…

それにしても…

「『千早お姉ちゃん』…か。ふふっ…」

彼女と話しているとなんとなく心が温まる気がするのは、気のせいじゃないのだろう


「千早ちゃーん!聞いた!?この事務所に」

「プロデューサーでしょ?今、真美から聞いたわ」

「うっそ!?くそー…やるな真美め…」

「春香は…今日、仕事は?」

「今日は…っていうより今日もないよー…」

「そうそう!今うちの事務所で仕事があるのは美希と千早さんくらいなの!」

…違うのよ、美希

本当の意味で仕事があるのは、あなただけ

「はー…私も美希みたいにないすばでーだったら…」

「音痴だからどっちにしろ無理だって思うな!」

「大丈夫よ…私は春香の歌、好きよ」

「えー…千早さん…美希の歌はー?」

「もちろん…大好きよ」

「やったの!千早さん大好き!」

…私も、大好き


「千早ちゃん?ボーっとして、どうかした?」

「いえ…」

春香たちがどこかへ行ってしまった後、音無さんが話しかけてきた

たまに変わったことをするが、基本的には面倒見がいい人だ

「ただ…今度来るプロデューサーがどんな人なのかと」

「私、もう直接会ったわよ?」

「本当ですか?」

「えぇ。すごくかっこよくて優しそうだったわ。身長も高いし…」

「…もしかして、オトコノヒト…なんですか?」

―――――

サイアクだ…社長は何を考えているんだろう?

女ばかりのプロダクションに、よりにもよって男を…

どうせ男なんて、女と厭らしいことがしたいだけのケダモノなのに。

私はそのことをよく知っているからいいものを…

もし、765プロのみんなが私みたいになってしまったら?

その時は…

「コロシテ、ヤル」


「…と、いうわけで彼が今日からプロデューサーをやってくれる…」

社長が何か言っているが、全く耳に入らない

ただただ…その男をじっと見つめる

愛想笑いを浮かべた軽薄そうな顔

みんなうれしそうににこにこしているが…

あの男の優しそうなあの眼は、女を食べ慣れたオオカミの眼だ

オオカミの眼と…目が逢った

「…よろしく、千早ちゃん」

「…はい。よろしくおねがいします」


「真美だよ→!よろしくね、兄ちゃん!」

真美の何気ないその言葉に、少し…心が痛んだ

一人一人が、自己紹介をしていく

「ふーん…よろしくね、そこの人」

「よろしくお願いします!プロデューサーさん!」

「アンタに私のプロデューサーが務まるわけ?」

「あらあら~」

…反応は人によってまちまちだが、悪い反応をしている者はいない

水瀬さんがツンツンしているのはいつものことだし、

美希の男性への対応はだいたいあんなものだ

―――――

プロデューサーがここにきて、数日たった

仕事ぶりは上々。

みんなのスケジュール表に、空欄が少なくなってきている

「千早ちゃん…この仕事なんだけど」

「私はどんな仕事でも受けますからいちいち聞かないでください」

「…あっそ。わかったよ。んじゃ今日は…」

「この後、番組の収録ですよね?真美と一緒に。」

「はぁ…なんか俺にだけきつくないか?なんかしたっけ、俺?」

「いえ、別に。送迎は?」

「…へいへい…」


番組収録の休憩時間、真美が話しかけてきた

「千早お姉ちゃんサー…兄ちゃんにきつくない?」

「そうかしら?あなたたちがなつきすぎてるだけだと思うのだけれど…」

真美の人懐っこさは魅力なのに、どうしても責めるような言い方になってしまう

「えー…でもでもー…
真美がこうやって千早お姉ちゃんと一緒に番組に出られるのも
プロデューサーのおかげなんだかんね?」


それを言われると…そうなのだが

「そうね…その点は感謝してもいいと思っているわ」

「まー千早お姉ちゃんは売れ売れだったから
あんまり兄ちゃんのありがたみわかんないかもしんないけど~」

「…そんなこと、ないわ」

そんなこと、ない

だって私は…今夜も


「んっ…あぁ…っ…あっ…」

「さすがに歌が売れてるだけのことはあるっ…いい声じゃないか…
尻の穴がそんなに気持ちいいのか?」

馬鹿ですね、本当に。演技かどうかも分からないなんて

そう言いたいのを必死でこらえて、ただ、喘ぐ

私はついに…お尻への挿入を許してしまった

「…ほら!言ってごらん…どこが気持ちいいのか」

サイアクだ。女性をそんな風に屈服させて何が楽しいんだろう?

…だから、男は、どいつもこいつも大っ嫌いだ。

そしてそんな男どもの言いなりになるしかない無力な自分はもっと大嫌いだ…

「お尻のっ…穴がぁっ…初めて入れられたのに…すごく気持ちよくてぇ…っ」


……きっと、処女をどこかの誰かに奪われる日も、遠くはない

腸に感じる不快な熱を感じながら、そう…確信した

―――――

「ねぇ、千早お姉ちゃん!こんど遊びに行ってもいー?
オフで都合が合う日があったよね!」

「…どうして私のスケジュールを把握しているの?」

「んっふっふっ~…適当に言ってみただけだよ?」

「そんなことだろうと思った。えーっと…今週の日曜日は、一日オフ」

「ほんと→!?真美もなんだ!」

「そうね…どうせ暇だし…いいわよ。どこかで待ち合わせ、する?」

「じゃあ駅前で!」

「駅は遠いわよ…」


そんなこんなで、
家の近くの大き目のショッピングモールで待ち合わせして、
夕飯の買い物を済ませてから家に行くことになった

「真美、カレーが食べたいな!」

「…私もそれでいいわ。甘口でいい?」

「うん!千早おねーちゃんのカレー楽しみ!」

「ふふっ…」

料理はあまり得意ではなかったが…

一人暮らしでそれはダメだ、と春香が世話を焼いてくれたおかげで

一通りのものは作れるようになった

「んっふっふっ~…亜美に自慢してやろーっと!」


「ここよ、私の家」

「お邪魔しまーす!わースゴッ!広っ!」

…確かに2ldkは一人で暮らすにはかなり広い

贅沢かもしれないが、

事務所へ通うのに便利な立地だったので、

部屋割りなどは気にせずに借りたマンションだった

「おースゴイ!このベッドフカフカだ!」

…そのベッドは…昨日…

「っ…こら、真美?あんまりはしゃがないの!」

一瞬怒鳴ってしまいそうになったのをこらえる

真美は何も悪くないのだから…

「はーい!んでんで!何して遊ぶー?」

「うーん…そうね…真美は、何をしたい?」

「…うーんそうだなー…かくれんぼ?」

「…二人でやって楽しいのかしら?」

「つまんないね」

「…トランプでもしない?スピードとか、知ってる?」

「おっいいねー!
亜美とやるといっつも二人でカードおけなくなっちゃうんだよね!」

「一応ルール確認」

私たちはそのあと、
結局二人でかくれんぼもして、意外にも楽しい時間を過ごした


「はーっ…はーっ…つ、つかれたね」

「そ、そうね…本気を出しすぎたみたい…」

「真美、おなかペコペコだよ~…カレー作ってー…」

「分かったわ…シャワー浴びる?」

「そうさせてもらうねー…でももう起き上がれないよー…
千早お姉ちゃん、だっこー」

「ふふっ…もう、しょうがないわね」

そういって私は真美を俗にいうお姫様抱っこのように持ち上げようとする

屈んだ拍子にさらりと私の髪が流れ、首筋が露わになったのを感じた

「…あれ?千早お姉ちゃん、こんな時期に蚊にでも刺された?」

「…っ!?」

「ここ、赤く…」

「さわらないで!!」

大声を出して

首筋の跡に触れようとした真美の手をたたく

「えっ…?」

「…あ…ごめんなさい…真美…」

「…う、ううん…こっちこそ…ごめんね…」

「………」

「………グスッ」

…バカバカしい…

なんで、あんな男どものせいで…

私は真美を怖がらせてしまっているんだろう?


サイアクだ。もっと言えば、あの男たちを誘ったのは私なんだから。

「真美、ごめんなさい…」

「千早、お姉ちゃん…?」

そっと両手で頬をつかみ、額を合わせる

「ごめんなさい…」

「どうし…んぅ!?」

もう…どうにでもなってしまえ

ほんとに一瞬、バカバカしくて何もかもがどうでもよくなった

その一瞬、理性が消し飛んだ

そして私は…真美に、キスをした

「んっ…ちゅっ…はぁっ……ちはや、おねえちゃん?い、いきな…ひゃう!」

「…真美の肌、綺麗ね…」

そういいながら、私は真美の首筋をそっと撫でる

穢れきった私の手で触れることに罪悪感を感じないでもないが…

ふだん理性が幅を利かせていたせいか、

理性を失った私はまったくとまらなかった


「や、やだよ…ちはやおねえちゃ…んっ」

また、キスをする

「あむ…真美ぃ…んっ…ちゅっ…」

「ちはや…おねえちゃ…んっ…」

最初は抵抗していた真美も、だんだんに抵抗をやめる


「真美、汗だくで…気持ち悪いでしょう?脱がない?」

「…は、恥ずかしいよ…」

「そ。無理にとは言わないわ」

そのまま真美を押し倒して、何かを言う前に小さい口に舌を入れる

「真美…ちゅっ…れる…んっ…はぁっ…」

「ふっ…うっ…んっ…!?んぅ…!」

真美は体を緊張させて目を見開く…どうやら、達してしまったらしかった

「ふふっ…真美、いけない子ね…」

「な、なに…これ…怖いよ…」


「怖くなんてないわ…真美、今とっても気持ちよかったんでしょう?」

「よく…わかんないけど…お姉ちゃんにキスされたら
…なんか…体がぽーっとしちゃって…何も考えられなくて…」

…うらやましい…わたしも、そんな風になってみたい…

「ねえ真美…脱がせて、いいかしら?」

「…うん…で、でも恥ずかしいから…電気は消して…?」

「やーだ」

「そ、そんな…!」

「…真美…んっ…」

首筋に吸い付く…

跡を、残さないよう気を付けながら

「あっ…」


真美の上着を一気に腕までたくし上げる

「きゃ…っ」

「ふふっ…真美のおっぱい、綺麗でかわいい…」

そのまま乳首に吸い付く

すでにある程度感じて固くなっていたそれを口に含んで舌でいじると、

真美は眉をしかめた

「あっ…うぅんっ…おねえちゃん…き、きもちいいっ…」

「真美…下も、脱がせるわよ?」

真美の返答を待たずに、スカートと下着をずらす


「や、やめ…!…ひゃん!」

そのまま、露わになったそこに、しゃぶりついた

「ずっ…じゅる…んっ…じゅるる…」

…よく知りもしない男のものなんかより、よっぽどいい

汗のにおいも…分泌された液のにおいも

私の興奮をあおるだけ…ここにあるのは私たち二人分の欲だけ…

「あぁっ…なにこれぇ…っ…スゴイ気持ちいいよぉ…っ…おねえちゃん」

「ストップ」

「…っ…えっ…?」


「真美…私が真美にしたこと…私にも…して?そうしたら…ご褒美、あげるから」

「ごほう、び?」

「さいごまで…やってあげる」

「…う、うん…わかった…やって、みる」

私は…上着から…一枚一枚、衣服を脱いでいく

「…真美も…脱いで…?」

「う、うん…」


「…えと、どうすれば…?」

「まずは、キス…んっ」

おそるおそる、真美は顔を近づける

「ちゅっ…ふぅ…んぅ…む……れぅ…はぁっ…」

「んっ…んんぅ…はぁ…まみ…あっ…あぁっ……」

信じられないほど、気持ちよかった

全身がこわばって、そのあとに筋肉が緩むのを感じる…

これが…イクってことなの?


「おねえちゃん…気持ちよかった?」

「うん…真美、次は…」

「おっぱい、触るね…」

触るほどもないのだけど…真美は、一生懸命…優しく胸を触ってくれた

なんだかそれがうれしくて…愛しくて

とても幸せに感じた、時間だった


「…真美、お尻、こっちに向けて」

仰向けになった状態で、声をかける

「え、でも…まだ…」

「…一緒に、気持ちよくなろう?」

「…う、うんっ!」

―――――

「あぁ…あぁっ…真美、真美ぃっ…すごい…そこ…気持ちいい…っ」

「んっ…じゅる…はぁっ…おねえちゃんの指ぃ…すっごく気持ちいいよぉ…っ」

「んっ…もう…こんなによだれたらしちゃって…ちゅっ…じゅるる…」

「あぁっ…あぁあああああああああああああああっ!」

「ふぅっ…んぅ…」

何とか真美の奥まで、舌を届かせると、面白いほどの悲鳴が上がる

「おねえちゃん!おねえちゃああああん!も、もう…
っ…!!!ああああ!ああ!!ああああああああああああああああ!!!」

「……もう…一緒にって…言ったのに…」

私はちょっとだけ不満をこぼして、疲れ果てて倒れた真美を抱き起す

「…ごめん、おねえちゃん…真美…もう無理…だよ」

「…別に、いいわさ、ゆっくり寝なさい…んっ…」

キスをしながら、方向を正して枕に寝かせてあげた

「ちゅっ…お休み…おね…ちゃん…」

「うん…おやすみ…」


―――――

「……むにゃ」

「真美…?起きた?」

「…千早…お姉ちゃん…?」

最初は目を開けてぽかんとしていたのに、状況を理解して顔を真っ赤に染める

…ふふっ…かわいい…

「真美…カレー、できたわよ?」

「え、う、うん…い、今何時なの…?」

「えーっと…夜の八時過ぎね」

「……ねえ、千早お姉ちゃん…真美…泊まっていっても…いい…かな?」

「…いいの?またさっきみたいなこと、するかもしれないのよ?」


結局そのままカレーを食べて、シャワーを浴びて…

二回目…とはならなかった

アレは、結構体力がいる

明日、真美は午後から収録があったはずだから、

疲れさせてはいけないと思って一緒の布団で寝るにとどまった

「………千早お姉ちゃん…起きてる?」

「…どうかした?」

「眠れなくてさ…さっきもちょっと寝ちゃったし…
千早お姉ちゃんはさ、なんで…あんなこと…したの?
……あの首にあった跡と…関係あるんでしょ…?」


「あの跡って…なんなの…?」

「あれはね…?こういう跡……んっ…ちゅぅ…」

そういって私は真美の胸…下着で隠れる位置に吸い付いた

「……え……?」

…真美には、話すべき。たとえそれで嫌われても…そう感じた

「……ごめんなさい、真美…私ね…オトコノヒトと、たくさんエッチなことして…
仕事、入れてたの」

「………」

「………ほんとうに…ごめんなさい」

「謝んなくてもいいよ…別に。それでも…お姉ちゃんは、お姉ちゃんだし
今まで通り…大好きだよ…ううん、今まで以上かな?
真美に本当のこと話してくれて、アリガトね…」

そういうと真美は近づいてきて…キスをした

「えっへへ…じゃあ、お休み!」

真美は顔を真っ赤にして布団をかぶってしまった

……私も…寝よう

なんだか今日は、いい夢を見れそうだ…

―――――それからの日々は、安心と安息の日々だった

認めたくはないが、あのプロデューサーは本物らしい

私が体を売るまでもなく、仕事は着々と入ってくる

…それはそれで、悔しい気もするが

「…プロデューサー、お疲れ様です」

「おーぅ…千早ちゃんか…って、千早ちゃん!?い、今、お疲れって…」

悔しいから驚かせてみた


「たっだいまー!」

元気な声で帰ってきたのは、真美だった

「真美!お帰りなさい!」

そのまま真美に抱きつく。ぎゅーーーーーーっ…

「お、おふぅ…千早お姉ちゃん、苦しいze!」

「千早ちゃんと真美って…ほんと仲いいよなー」

「んっふっふっ~兄ちゃん、うらやましいの~?」

「…ま、まぁな」

「まぁ、プロデューサーには間違っても抱き着きませんから安心してください」

「真美!ずるいの!千早さん!美希にもぎゅーってして!」

「はいはい」

ぎゅーーーーーーっ

あ、なんか美希の体ってやわらかくていい感じ…


「…い、いづれぇ…俺、帰るわ…」

「あふぅ…美希、なんか眠くなってきちゃったの…」

…それはいつものことじゃないの?

「ミキミキ、それいつものことじゃない?」

「そんなことー…ないのー…」

あ、寝た…


美希が寝てしまい、2時間がたった

もう午後の9時だ

美希が起きるまで待つつもりだったんだけど…

真美ももう帰っちゃったし…でも、このまま一人にしておくのもかわいそう…

…起こすしかないかな?

「…美希、起きなさい?もう遅いわ…美希?」

体を揺らしても美希が起きる気配はない


「んむぅ…千早さあん…?」

「美希、もう帰らないと親が心配するわよ?」

「んー…でも、眠いのー…」

「んもう…起きたらおにぎりおごってあげるわ」

「お、起きるの!」

「………」


美希が起きた後、コンビニによっておにぎりを買い、

それから私の家に行くことになった

親に許可は取ったらしい

「おじゃましま~す!なの!」

「どうぞ……それにしても、急に泊まるだなんて…
残念ながらサイズの合う着替えはここにはないわよ?」

「ダイジョーブなの!……じゃじゃん!お泊りセット!」

「えっ」


「……いやに準備がいいのね」

「うん!美希、今日はもともと千早さんちに泊めてもらおうと思ってたの!」

「?どうして?」

「真美が千早さんちに泊まった次の日から、
二人ともすごく仲が良くなってたからうらやましいなって思って!」

「…っ!」


「ねーねー!千早さん!あそぼあそぼ!」

「えーっと…でもうちにはトランプくらいしか」

「えーっ…そんなのってないのー…あ、そうだ!

じゃじゃん!ファッション雑誌―!なの!」


「…それを、どうするの?」

「これで、千早さんに似合う服一緒に選んで、こんど買い物に行くの!
こんどのデートの約束も取り付けられて一石二鳥!なの!」

「…でも…私はスタイルもよくないし…似合う服なんて…」

「ちっちっちっ…千早さん、わかってないの!
おっぱい小っちゃいほうが似合う服は多いの!だからつべこべ言わずに選ぶの!」

「…そこまで言うなら
…というか…美希?今さり気に『おっぱい小っちゃい』とか…言わなかったかしら?」


「べ、別に!おっぱい小さいことは悪いことじゃないっておもうな!」

「ふーん…ま、いいけど。服はよく分からないから…美希がちょっと選んでみて」

「任せて!んーーーーーーーっと………
あ!この服とかどう!?」

「…あら、悪くないわ…」

「でしょでしょ!さすが美希ってカンジでしょ!?」

「はいはい…えらいわね」


「じゃあ、キスしてほしいな!真美みたいに!」

「…えっ?」

「こないだ、収録終わったあと…ふたりでしてたよね?

『真美、よく頑張ったから、ご褒美よ…』って!」

嘘…見られて、いたの…?


…それでも、美希からいやらしいことを考えている雰囲気は微塵もない

きっと、スキンシップだと思われているんだろう…

なら…問題は…ないのかしら…?

「…わかったわ…ほら…んっ…」

「んっ……」

「…ありがとう、美希。似合う服を探してくれて」

「……いの…」

「…美希?」

「足りない、の…もっと…キス、して…ちはやさん」

―――――

とまらなかった…正確には、止められなかった

「美希っ…ちゅっ…んぅ…はぁっ…れる…れる…」

「はっ…あぁっ…ちはやさ…ふっ…んちゅっ!」

息の続く限りのディープキスが終わって、唇が離れる

「美希…きもちいいの…」

「私もよ…もっと…気持ちよく、なりたい?」

「うん…」

「じゃ…服、脱いで…?」


私の言葉通り…美希は服を脱ぐ

…そこには大きな塊が、ふたつ

「やっぱり…おっきいわね」

ふにふにと、もんでみる

「あっ…ちはやさぁん…」

これ…気持ちいいのかしら?

「んっ…ふふっ…くすぐったいの…」

…うーん…そういうわけでもないのね…

「ちゅっ…」

「あっ!」

…乳首は、やっぱり…少しは感じるのね

「ちゅぅ…ん…ふぅ……気持ち、いい?」

「んっ…気持ちイイよ…それに…ちはやさん…赤ちゃんみたいで…かわい…」


…そろそろ…下も…いいかしら?

「今度は、美希がやってあげるね…」

言うが早いか、美希は私のにしかかってきた

「きゃっ…」

「ふふっ…やっぱりちはやさんのおっぱいかわいー…

ちゅぅ………んっ…ちゅぅ…………」

「んっ…あんっ…ふぅ…みきぃ……あんまり…吸わないでぇ……っ」

「だってかわいいんだもん…ほら…すっっっごい…固くなってるし」

「んっ…あぁっ!!」

何…今の…なにか固いもので…?

「ふふっ…乳首噛みつかれて感じちゃうなんて…ちはやさんmだったの?」


くやしい…さっきまで、私が主導権を握っていたのに…!

こうなったら…!

「んっ!ちはやさぁん……」

指で、美希の×××に触れる

うっすらと濡れているそこを、優しく撫で上げた

「はぁっ…美希、気持ちイイよぉ…っ…ちはやさぁん…」

その言葉通り、どんどん湿り気と粘り気を帯びてゆく


「…美希…ほらっ…」

指を挿入すると、美希は体を少しはねさせた

「あぁっ…んぅ……あぁああぁっ!」

「どう…?」

「ス…スゴイよぉ……美希ぃ…おかしくなっちゃうよぉ…!」

「ふふっ…それはよかったわ…じゃあ、すっごく気持ちよくしてあげる」

そのまま覆いかぶさっていた美希を押し返し、うつぶせに寝かせる…

そのまま、×××にしゃぶりついた


「あぁああああああああああああああああああああああ!あぁっ…!あぁっ!」

「じゅる…じゅるる…ふっ…」

「みきぃ…っ…気持ちイイのぉ…×××気持ちイイのぉ…!」

「じゅるるっ…はぁっ…んっ…!」

そのまま、舌を美希の中に入れる

「あ……あああああああああああああああああああああああああああああああ!」

こないだの真美と同じように…

いや、それ以上にびくびくと体を震わせながら、美希は気絶してしまった

―――――


「んっ…?」

あ、目が覚めた

「おはよう、美希」

「…ちはやさん…?もう…朝なの?」

「えぇ、そうよ?」

④④


「…あふぅ…まだ眠いの…」

「起きなさい…今日は仕事、入ってたでしょ?」

「ん~…千早さんが言うことじゃないと思うな…」

「…うっ」

「誰のせいでこうなったのか、考えてほしいの…」

「それはその……ご、ごめんさい…」

「冗談だよ…別に気にしてないの。気持ちよかったし」

「そ、そう…」


「千早さん、おにぎり食べたい」

「…わかったわ、お金を渡すから…」

「千早さんの作ったおにぎりが食べたい」

「……もう…しょうがないわね…」

具がなかったのでただの塩おにぎりになってしまったが、
美希は喜んで食べてくれた

………それにしても…寝顔、かわいかったわ…


…美希が仕事があると言って出て行って、数時間がたった

「…あ、雨…」

もとから曇り空だったけど…

洗濯物、入れないと

急いでベランダに出ると、外に見慣れた顔がいるのが見えた

「…萩原さん?」

ちょっと遠いので確かではないかもしれないが…

まぁここは事務所も近いし、通りがかることもあるだろう

rrrrr…

「あ、携帯なってる…」

ピッ

「あ、あの…千早ちゃん?いま家にいたらちょっとあげてほしいんですけど…」

…萩原さん?

「えぇ、いいけど…?」

「あ、ありがとうございますぅ…」


「うぅ…お邪魔します…」

…なんだか最近、やけにお客を招くようになったわね…

「どうかしたの?」

「えっと…真美ちゃんと一緒に帰ろうとしたんだけど」

「真美と?」

「今日に雨降ってきちゃって…傘、持ってきてなかったから」

あぁ…そういえば真美に携帯傘はいつも持ち歩くように言ってあったんだっけ

「真美ちゃんが、千早ちゃんの家が近いからちょっと雨宿りさせてもらえばって」


「もう結構濡れてしまっているのね…」

「うん」

「もう…真美も入れてあげればよかったのに」

「あ、違うんだよ千早ちゃん…真美ちゃんは入れてくれるって言ってたんだけど、私が断ったの」

「萩原さんが?」

「あえと、なんていうか…千早ちゃんちにお邪魔してみたくて…迷惑…かなぁ?」

「…いえ、そういうことはないけれど…」


そんなふうにかわいく言われてしまうと…

なんていうかこう…ムラッ?こうムラッときてしまう…

ただでさえ昨日は満足いくまでできなかったから…

いやいやダメだ私!何か別のことを考えないと…

「き、着替え…欲しいわよね?萩原さん!
サイズ合うかちょっとわからないけど、ジャージならたぶん大丈夫じゃないかしら!」

「え、うん…じゃあお言葉に甘えちゃおうかな…」

やばい

なんというか…萩原さんのファンの気持ちがすごく分かる

「じゃあ、洗面所はそっちだから…」

「うん」

―――――


萩原さんが着替えをしている間、私はずっとドキドキしながらお茶を入れていた

「……萩原さんみたいに上手に入れられないわね」

自分で入れたお茶を飲んでみる

…別に、まずくはないのだけれど…

何か秘訣があるのかしら?

「千早ちゃん?お茶入れてたの?」

洗面所から、青いジャージを着た萩原さんが出てくる


「えぇ…ただ、萩原さんみたいに上手に淹れられなくて」

「ちょっといただくね……うん、悪くないんじゃないかな?」

「そうかしら?ちょっと渋すぎる気が…」

「それなら、入れるときはお湯の温度を70度くらいにしたほうがいいよ?
そうするとちょっと渋みが抑えられるから…
私はいっつもそうやって入れてるんだよ?」

「やっぱり詳しいのね、萩原さん」

「うん!趣味だからね!…ここに服、かけていいかな?」

「えぇ、どうz…!?」


びっくりした

だって萩原さんは、下着も一緒にラックに干そうとしていたから

「は、萩原…さん?」

「えっ?ここ、ダメだったかな?」

「ダメじゃない、ダメじゃないのだけれど…その、下着…」

「…下着?」

ダメだ、意図をくみ取ってもらえない…

「えっと萩原さん…今、下着は?」

「えと…濡れちゃったから、つけてないけど?」


言葉がでない…言葉がない代わりに、つい…手が出てしまった

もにゅ

「えっ…ち、千早ちゃん!?」

「……ほ、ほんとにつけてない…」

そのまま、続ける…こないだ、真美に…昨晩は美希にしたように、優しく、もみ続ける

「んっ…ち、千早ちゃん…ダメ…やめて…」

「………」

「だめだよぉ…私たち…女の子同士…なんだから…っ」

「……萩原さんは…
真美がなんで私の家を知っていたか、気にならなかった?」

「…えっ……はぁん!」

ひときわ強く、力を込めて鷲掴みにする

…この反応は…どうやら気持ちいいらしい…

痛いので気持ちよくなるのは私だけではないようで、少し安心した


そっと、萩原さんの耳に顔を近づける

「…こないだ、真美を抱いたから…よ……?」

「………えっ…?」

呆然とする萩原さんの唇にキスをする

「ちゅっ……んっ…」

「んっ…ふっ…はぁっ…!はぁ…はぁ…はぁ…っ!」

「ふふっ…萩原さん、キスをするときは鼻で息をするのよ?」

「千早ちゃん…なんで、こんな…」

「萩原さんが、かわいいから……」

「っ……」

「…それに、思ったほど嫌がられてもいないようだし…」

「……えっ…?」


「……だって…今なら服を全部持って、逃げられるわよ?」

「…あっ…」

「…気持ちよくて、忘れちゃった?」

「そんなことな…いぃ…!?」

ぎゅっと胸をつかむ

「ねぇ…もっと気持ちいいこと、しない?萩原さん…」

また耳元でささやくと、萩原さんは顔を真っ赤にして目をぎゅっと閉じて、プルプルしている

ちょっと、楽しいな…


「って…んで…ゃん…」

「…?」

「ゆきほって…呼んで…ちはやちゃん…」

その一言で、最近簡単に決壊すると発覚した私の理性は吹き飛んだ

―――――

「ゆきほ………」

手始めに…真っ赤になった耳に舌を入れる

…どうなんだろう?気持ちイイのだろうか、とやってから思う

…そういえば、私は気持ちよかったためしがない

でも…雪歩は違ったようで…

「ひゃっ…んぅ……あぁっ…!」

「ちゅ…んっ……ゆきほ…きもちい?」

「………」

「答えないと、もうしてあげないよ…?」


「……うぅ……き、きもちよかった…よ…」

「じゃあ…もっとしてあげる……んっ…れる…れる…れる…」

「あぁ…っ…ふっ…ぅうん…っはぁっ…す、ご…いぃ…」

「ふふっ…かわいー……次は、おっぱい…いじめてあげようかな…?」

「…は、はずかしぃ…よぉ…っ…!」

自分のジャージのファスナーを降ろすと、そこには、可愛らしい胸がある

雪歩はひんにゅーって言ってたけど…

「結構おっきいのね…」


「…そう…かなぁ…小っちゃいとおも…!?んぁああああああああああああ!!」

美希が私にしたように、乳首にかみつく…

と、言っても歯で触れる程度だったのだけど…

「…ゆきほぉ……私のバストサイズ、知っててそんなこと言ったの?」

「はぁっ…ちがっ……あっ……ああっ…」

乳首を指で押しつぶすようにつまむ

「あああっ……ああああっ…や、やめてぇ……痛いよぉ…っ」

「?ええ、わかったわ」

「あっ…?」

「そうよね…私は72しかないけど、萩原さんは80以上あるんだもの

こんなに雑に扱うわけには行かないわよね」

物足りなさそうな顔でこっちを見てくる雪歩にわざとらしく言い放つ

「…えと…千早ちゃん…あの…」

「…どうかした?」

「も…」

「?…も?」

「もっと…私のおっぱい…乱暴にして…?」

「………ふふっ…しょうがないわね…」

……きっと私は、ものすごく楽しそうな顔をしているんだろうなぁ…

そんなことを思いながら、雪歩の胸に歯を立てた

「」


がりっ

「あああああああっ!……ふっ…つぅっ…」

噛んだところをそのまま舌でなぞる

「んちゅ…っ…れる」

「んっ…ちはやちゃん…きもちいい……」

「それはよかった…んっ…ちゅっ…ちゅぅ…っふ」

「ねえ……千早ちゃん…キス、してほしいな…」

「ふふっ…よろこんで……顔、あげて…?」

「うんっ…!」

そういって雪歩は目を閉じる…期待にあふれた顔…

「…ごめんなさい…」

ちょっとだけ感じた罪悪感を口に出して、雪歩の口に…指を入れた


「んぅ…っ!?」

雪歩が目を見開く…私は構わず、指を舌に絡ませる

あぁ…

「気持ちイイ……」

そのまま、歯をなぞり、歯茎をこすり…雪歩の口の中を楽しむ

「……ちゅ…ちゅぱ……んふっ…」

「…こんなものかしら…」

ずるりと指を引き抜くと、雪歩は苦しそうにむせた

「けほっ…けほっ…ちはやちゃん…なんでぇ…?」


「雪歩が、辛いかと思って」

「…?…どういう…!?」

ジャージのズボンをおろし、雪歩の下半身を露出させる

「これが終わったら、好きなだけキスしてあげる…だから、ちょっと我慢してね?」

「ちはやちゃ……あ…ああああああああああああああああああああああああっ!」

雪歩のお尻に、ひとさし指を突き立てて…そのまま、関節一個分を入れる

「…気持ちよくないかしら?なら、いじわるとかじゃなくて、ちゃんとやめるわよ?」

「つ、つづけて…すごいよぉっ……これぇ…!すごいぃ…っ」

「えいっ」

ぐりっと、指をひねる

軽く関節を曲げたせいで、お尻の穴が軽く広がる

「―――――――――――っ…あああああああああああああああああああああああ!」

あ、やばい、このパターンは…

そう思う間もなく、そのまま萩原さんは気を失ってしまった…


「ゆきほーおきてー…」

ぺちぺちと頭をたたくと、唸りが聞こえてきた

「んぅ……穴掘って…埋まってますぅ……」

「まだ寝ぼけてるの?」

「………はっ…」

「目、覚めた?」

「……ちはやちゃん、まだキスしてくれてないよ?」

「はいはい…ちゅっ…!?」

ふむふむ


唇をふれさせたとたん、雪歩の舌が入ってくる

「んぅ…ちゅっ…ちゅっ…ふっ…はぁっ…ふぅ…」

「ひはやひゃん…ひもひい?…ふっ…ちゅうっ…」

「…ぷはっ…もう…」

「えへへ…気持ちよかった?」

「…気持ちよかった…」

「そっか…よかったぁ…じゃあ…私、そろそろ帰るね?」

泊まっていかない?とは、言えなかった

彼女の家の門限が厳しいのは知っていたし…

引き留めておく理由も、ない

「服、干しておいてくれてありがとう、千早ちゃん」

「えぇ、さよなら…萩原さん」

「……またこんどするときは、名前で呼んでね?」

着替え終わった萩原さんは、そんなことを言い残して帰ってしまった

………そういえば、結局私は満足させてもらってない

「…まぁ、なんでも、いいですけれど」

次の時、たっぷり満足させてもらえばいいのだし

―――――

そんな…幸せな日々が続いた、ある日のこと

rrrrr…

「…?はい…」

『君、如月千早ちゃんだよね?俺、記者やってる…って言うんだけど』

「…はぁ……で、どんなスキャンダルつかんだんです?」

『へへっ…慣れてるねェ…じゃあ、対処…してくれんの?』

「内容によりますけど?」

『あんたの弟の…は・な・し』

「…っ!?」


結局、その日…一週間後の日曜日に会う約束を取り付けられた

「…どうすれば、いいの…?私は…どうすれば、よかったの…?」

答えなんて出っこない疑問が、ぐるぐると頭を回る

もう、優のところに行くのも、悪くないかもしれない

そう思った矢先…

―――――ピンポーン

ベルが鳴り、声が聞こえる

『千早お姉ちゃん!真美だよ→!』

あぁ…そういえば、今日は泊まりに来るって…言ってたっけ…

なんだか無性に真美が恋しくなって、扉を開けて入ってきた真美に抱きついた

「…真美…真美ぃ…」

「…千早お姉ちゃん…?どうか、したの?」

―――――

しばらく抱きしめた後、真美を抱き上げてベッドに連れて行く

「うえぇ!?ま、まだお昼ご飯も食べてな…っ」

「黙って…ちゅ…っ…ちゅぅ…」

一心不乱に真美の唇に吸い付いた

「お、おねえちゃ…んっ…んぅ…!?っふぅ…はぁっ…くるし…」

乱暴に服と下着をたくし上げて、真美の胸に触れ…

…キスした口はそのままに、舌を入れる

「んぅ…!お…っね…ちゃあん……っ…ちゅっ…はっ…ふっ…うぅ…ん」

ぎゅーっと胸を揉む手に力を入れる

「……はっ…ふぅ…!」

「ぷはっ………ふふっ…真美も、いじめられるの…好きなんだ?」

「ちが…うぅううううう!?」


乳首を圧迫するようにつまむと、苦しそうな声が吐き出された

「ひゃっ…ん…どうしたの…?おねえちゃあん…今日、なんかいじわるだよぉ…」

涙目の真美に言われて、少し冷静になる…

「…真美ね…
千早お姉ちゃんと一緒に食べようって…お昼ご飯作ってきたんだよ?」

「…っ」

「それなのに…無理やりなんて…ヒドイ、よ…」

その小動物のような姿に、理性が引き戻された

「…ごめんなさい…真美…すこし…冷静さを欠いていたみたい…」

「ううん…わかってくれたならいいんだよ…
真美も、別にいやじゃなかったし…」

…ちょっとだけ顔を赤くする真美に、なんだか無性にキスがしたくなった

「…真美…ちゅっ」

だいぶ慣れたようで、真美もキスを素直に受ける

「ちゅっ…んっ……お姉ちゃん、やっぱりなんか…あったの?」

…話していいのか、少し迷った…でも…

真美にはすでに、枕営業のことは話してしまっているのだし…

「………実はね…」

―――――

「…そっか…千早お姉ちゃん、弟さん、亡くしてるんだね…」

「えぇ…」

「…千早お姉ちゃん…やっぱり、そのこと知られたくないの…?」

「そうね…もし世間のみんながそのことを知ったら…
わたし、もう耐えられないかもしれない…
それを知ってて…その記者は…」

「おねえちゃん……」

…どうやら、真美は私が思っていたよりずっと大人だったようだ


真美が私の背中に、腕を回してきた

「耐えられないとか…言っちゃヤだよ…」

「真美…」

「もしそうなってもさ!真美と一緒に耐えるんじゃ…ダメ…かな?」

「…そうね…真美が一緒なら…それも…悪くないかもしれない…」

不思議と、本心からそう思えた

少し笑ってみせると、真美も素敵な笑顔を返してきて…

「じゃあお姉ちゃん!お昼食べよ→よ!お弁当作ってきたから!」

「えぇ…そうしましょうか!」

真美の弁当は、本当においしかった


もちろん、食後にいただいた真美もおいしかったのだけれど…

―――――

「…真美…」

「…なに?お姉ちゃん…?」

「これから…私がくじけそうになったら…私のそばに、いてね…?」

「うん!もちろん!」

「真美…大好きよ」

「真美もだよ!お姉ちゃんのこと大好き!」

―――――その次の日、私は記者からの誘いを断ったものの…

私の弟のことが記事になることは、ついぞなかった






話によると、その記者は生き埋めの状態で発見されたそうだ…

一命は取り留めたものの、

アイドルと裏社会とのつながりのスキャンダルを追ってトラブルに会ったらしく、

もう二度と記者を続ける気はないらしい


―――――と、なぜか萩原さんからその記者の話を聞いた

なんでも、

萩原さんも―私のような直接的な手段を使われてわけではないらしいが―

周りを付きまとわれていたらしい


世の中、妙な偶然もあるものね…

―――――

「ん…しょ…こんな感じかな?おお!千早お姉ちゃん似合う似合う!」

「ほんとだー!千早さんスッゴイ素敵なの」

「そ、そうかしら…?」

「うん!すごく似合ってると思うなぁ…」

「あ、ありがとう…」

私は今、萩原さん、真美、美希に囲まれて、髪形をいじって遊ばれている

ひとまずは、真美のように髪をサイドでまとめあげられた

ちなみに…真美のゴムで結っているため、真美はいま髪を降ろした状態だ

やっぱり、髪を降ろすと…こう…不思議な色気が出ている気がする

「千早さん千早さん!美希にもいじらせて!なの!」

「いいけど…」

―――――

「うぃーす。…って千早ちゃん!?どうしたんだその髪!?」

「あ、プロデューサーさん。おはようございますぅ」

「お、おう雪歩…で千早ちゃんのその前の伊織みたいな髪形は…」

「……美希にやられました」

「デコちゃんヘアなの!」

「うわー…なんか斬新…いや、かわいいけどさ」

「…そうですか。無駄口叩いてる暇あるなら仕事してくださいね」

「くっ…相変わらず冷たい…」


「おはよーございまーす」

「おっ!はるるんだ!おはよ→!見て見て→!」

「ちょっ!千早ちゃん!なにその伊織みたいな髪型!?」

「………」

「いや、かわいいけどね…?斬新だなー…と思って」

「全く同じリアクションでつまんないの…」


「おっはよー!みんなのアイドル、伊織ちゃんが来たわよー♪にひひっ♪」

「おはよーございまーす!」

「あ、やよいちゃんに伊織ちゃん…おはよう!ちょっとこれ見て」

「はわっ!千早さんが!!すっ……ごくかわいいです!!」

「あ、ありがとう…そういう高槻さんもとってもかわいいわよ」

「ほんとうですか!?ありがとうございます!!」

「ちょっと!あたしのこと馬鹿にしてんの!?」

「ぷー…デコちゃんってば自意識過剰なの…」

(つ・ω・)つ④

「な、なんですってー!美希!アンタねぇ!」

「こら、美希!…ごめんなさい、水瀬さん…
私がこの髪型気に入っちゃって、ちょっとみんなに感想聞いてみたかっただけだったの」

「べ…別に、千早が謝ることじゃないわよ…」

「…そうだ!みんな今日は暇かしら?」

「美希は暇なのー…」

「真美も→!」

「私も暇だよ」

「わたしもひまですー!」

「…まぁ、私も午前中ミーティングが終わったら暇だけど…」

「私も、今日はオフなの…じゃあ午後から、買い物に行かない?」

―――――

「…いやいや…別にいいけどさ、なんでお前らオフなのに事務所来てんだよ…」

そんなプロデューサーの声が聞こえた気もしたが…

私たちは買い物に出かけることになった


「あれ?みんなは?」

「あぁ…そっか春香はあんときちょうどトイレ行ってたんだっけ

午後に買い物行くって話になったから出てった」

「えぇ!?そんな!!私聞いてないですよ!!」

―――――

「あ…そういえば、春香に声をかけるのを忘れていたわ」

――――

「…うーん…」

「萩原さん?どうかした?」

「千早ちゃん、湯のみなんて欲しくない?」

「湯のみ?…そうね…まぁ、欲しいと言えば欲しいけど…」

「じゃあおそろいの湯飲み、買わない?これなんだけど…」

「…あ、かわいいわね…」

「でしょ?」

「じゃあ買いましょうか?」

「えへへ…もう買ってあったりして」

そういって、萩原さんは丁寧にラッピングしてある箱を渡してきた

「えっ…いつの間に…」

「いまのまだよ、千早ちゃん!」

―――――


―――――

「あー!千早さん千早さん!あの服!」

「…あら、こないだの…」

「美希からプレゼントしてあげるの!」

と、同時に美希は服屋に消えて行った

「……あ、このペンダント…美希に似合いそう」

―――――

小物を売っているところで時間をつぶしていると、美希が戻ってきた

「はい!千早さん!」

「…ありがとう、美希。私からも、これ」

「わっ!ありがとうなの!千早さん!美希、とっても嬉しい!」

「ふふっ…私もよ」

―――――


―――――

「うーーーん…でも…これを買っちゃったらなぁ…」

「あら?高槻さんは何を見ているの?」

「あ、千早さん…この髪留め、とってもかわいいかなーって」

「あ、ほんと…高槻さんに似合いそう」

「ううー…でも…ちょっと、高いです…」

「うーん…そうね。じゃあ、こうしましょう」

私はその髪留めを手に取って、高槻さんが何か言う前にレジへ行き、会計をすませた

「はい、どうぞ」

「えぇっ!?い、いいんですか!?あ、ありがとうございます!」

「…高槻さん、とってもかわいい…」

―――――


―――――

「水瀬さん」

「千早?どうかしたの?」

「いえ、朝のお詫びに、と思って」

そういって、私は水瀬さんの頭のカチューシャを外し、

手に持っていたカチューシャを頭に乗っける

「やっぱり、よく似合うわ」

「気にしなくていいって言ったのに…で、でも…ありがたく受け取っておくわ」

「ふふっ…」

「な、なによ!」

「水瀬さんかわいいなーって」

「……!!」

―――――


―――――

「真美…?」

なんだか今日は静かだなーと思って真美のほうを見ると、

ぷくーっと頬を膨らませていた

かわいい…

「どうかしたの?」

「ふんっ…千早お姉ちゃんってば、みんなにデレデレしちゃってさー…

ミキミキとかゆきぴょんともエッチしたし…」

「やきもちやいてるの?よしよし…」

「ふんっ!」

頭を撫でようとしたが、かわされてしまった


むぅ…しょうがない…

「真美、ちょっとこっちに来て?」

「やだ!」

「じゃあ、こっちから行くわね」

さっ、と真美に近づいて、右手をとった

「私から、プレゼント…」

そのまま、薬指に指輪をはめる

「えっ…」

「ほら、おそろい」

「………っ」

「………」

「し、しょうがないなー!今回だけだかんね!許してあげるのは!」

「ふふっ…真美…ちゅっ」

「んぅ……」

「さ、みんなのところへ行きましょう?そろそろ集合する時間だし…」


そのあとは解散になった

…水瀬さんが何か言いたそうにしていたけれど…

春香を仲間外れにしてしまったお詫びに

クッキーをプレゼントすることにしたので、私はひとりで事務所に戻ることにした

――――

「春香ー?あら…?いないのかしら…」

…会議室の電気がついてる

中にいるにかしら?

「……うーん…いない、わね?」

『誰かいるのかー?』

「!?」

…プロデューサーの声が聞こえて、反射的にロッカーに隠れてしまった

………いや、別に隠れる必要なんてないのだけれど…

『プロデューサーさーん…遅いですよー…』

春香もいるみたいだし…さっさと出よう…

そう思うと同時に、会議室に二人が入ってきたようだ

「わるいわるい…」

「もう…待ちくたびれて一人でしちゃってましたよ…」

………は?


「ほんとだ…もう濡れてるな…?」

ねちゃ…と、最近すっかり聞きなれた…粘着質な音が聞こえる

「んっ……」

「ははっ…すっかりいやらしくなっちまって…」

「だっ…てぇ…ぷろでゅーさーさんが……じょうずだからぁ…」


「そうかい…んじゃほら、足…広げて?」

「も、もうですか?」

「こんだけ濡らしてたら十分だって」

「あっ……んっ…」

「んじゃ、入れるぞ?」

………やめろ

そう…思うが…これは、きちんと合意のもとで行われているセックスだ…

私がやっていたようなことではない

私に、二人を止める権利はない

「あんっ…あぁ…っ…ぷろ…でゅーさーさぁんっ!」

「春香……っ!」

私はただ耳をふさいで、二人の行為が終わるのを待つしかなかった…

―――――

………もう二人は…帰った、のね
……まさか…春香が、プロデューサーと…あんな…

呆然としながら、ドアを開けると…そこにはなぜか、水瀬さんがいた

「……水瀬さん、どうかしたの?」

「な、なんなのよ…あれ…あんなの…あんなの…!」

…どうやら、水瀬さんも見ちゃったみたいね

「…大丈夫?私も驚いたけど……」

「いやっ…いやよっ…『アンナコト』する奴が、プロデューサーだなんて…!

不潔よ!!汚らわしい!!!」

…あ…やばい…目の前が真っ赤に

ぱちぃん!

「きゃ!!」

これが、『我を忘れる』ってことなのね…


……私は、たしかに不潔だ

でも真美は?美希は?萩原さんは?春香は?

水瀬さんの言う『アンナコト』をしている人たちだからと言って、絶対に不潔なのだろうか?


そんな言い訳が浮かんだが、結局のところ…
私は、私なりの努力を否定されたことが悲しかったんだろうな…

「なっ…千早、なにす」

ぱちぃん!

「痛っ…痛い!やめて!」

頭からカチューシャを外して、放り投げる

「なにすんのよ!」

そのまま、水瀬さんの顎をつかんだ


「…水瀬さんのこと、不潔にしてあげるわ」

「あ、アンタ何言って…んむぅ!?」

「ちゅっ…ちゅぅ……ふっ」

「はぁ…っ…やめっ……くるしい……くるし…はぁ…っ」

ただのキスを繰り返すと、

水瀬さんは息ができなくなって口を大きく開けた

そこに、舌を入れる

「れる……」

「!!!」

水瀬さんはびっくりして私の舌を噛む

…痛いじゃない

キスをやめて、首を絞めた

「あ…が………………っ……………」


ぱっと手を放して、水瀬さんにできる限りの笑顔で言った

「抵抗したら…最後まで締め上げるわよ?」

「ひっ…グスッ…」

顔を真っ赤にしてよだれと鼻水と涙を垂れ流しながら、水瀬さんは必死にうなずく

「いいこ…じゃあ、まずはさっきの続き」

頬を一撫でしてから再度口づける


「ふっ…ちゅぅ…っ……れる…れる…っ」

「んぅ……んっ…んっ」

「ぷはっ……んー…なんかつまらないわね……あ、そうだ…
水瀬さん舌をベーっと出して?べーっと」

「は…はいっ……んっ……」

…舌がプルプルするほど突き出してる

その舌を、吸い上げた

「じゅるっ…」

「んんんんんんんん!?」


「ちゅぱ…ちゅ……んっ……」

「んんんんんんんんー!…んぅ!」

…これは、大当たりらしい

「ちゅぱ…っ………水瀬さん、気持ちよくなってきたんだ?
無理やりされてるのに感じるなんて…『ふ・け・つ』ね?」

不潔を強調していうと、水瀬さんは顔をゆがませて泣きそうにな顔になる

「気持ちよくなんか…!」

「あら…?じゃあこれって…なに?」

服の上から、思いっきり乳首をつまみあげた


「ああああああああああああああああああああああっ…痛い…痛いい…!」

「嘘ね。気持ちよくてしょうがないんでしょう?」

手を放して床に転がって肩で息をする水瀬さんを見下ろす

「アンタ…この私に盾ついて…あとでどうなるか…!」

「もうどうなってもいいわよ、別に。大した人生送ってないのだし」

靴を脱ぎ…靴下を脱ぎ…素足を水瀬さんの顔の前に出す

「舐めて…犬みたいに」

ノリノリだな

もっとやれ


「はぁっ…はぁっ…」

「聞こえなかったかしら…?舐めて?犬みたいに…」

つま先で水瀬さんの顎を持ち上げる

「ほーら、早く…じゃないと…」

手を首にかけると、水瀬さんはようやく理解してくれたらしかった

「………ちゅっ……」

「……それだけ?」

「…………ちゅっ……んっ…ふっ…」

あぁ…気持ちいい…

恍惚とする私の耳に

突如がりっ、という音が聞こえる

「っつあ…!」


「……水瀬さん、何するの?」

……水瀬さんがかみついた音だ

「……犬みたいに舐めろって、いうから…犬みたいに…噛んで…やったのよ!」

「………そう…それは私が悪かったわね…勘違いさせちゃったみたいで…」

「………」

「じゃあ、今度は勘違いしないようにしっかり教えるから…許してちょうだい?」

…そういって、私はつま先で水瀬さんの顎を蹴り上げた


「……!……!」

「ふふっ…脳みそぐらぐら揺れて…言葉も出ない?
ちょっと待っててね…今、道具とってくるから…」

―――――

ロープと…今日買ってきた『コレ』があれば大丈夫だろう…

「ふふっ…水瀬さーん?待ったかしら?」

「………」

まだ脳震盪が続いているのだろう…気持ち悪そうな顔をしている

「えいっ」

鳩尾を軽く蹴ると、水瀬さんは胃の中身を吐き出した

「どう?スッキリした?」

…汲んできた水を顔にかけると、水瀬さんはこっちを睨みつてきた


「じゃあ、今からこの縄で縛るから…きつかったら言ってね?」

「………て」

「ん?」

「…えしてよぉ…」

「もう帰して!!なんでもするからぁ!!すぐ家に帰してよぉ!!」

「…いやよ?ほら、縛るから服脱いで」

「やだ!!やだよぉ!!なんで私がこんな目に…」

「………っ!」

『はぁっ…はっ…汚い…汚い汚い汚い汚い!
私の…私の喉は、あんなことをするためにあるんじゃないのに!
私の口はあんな…あんな…!』


「…るさい…」

「やだぁ!!」

「うるさいって言ってるの!!」

怒りに任せて、思いっきり首を絞める

「ぐ……かっ……………!」

「うるさい…!うるさい…!うるさ…っ…うっ…おぇ…!」

―――――そのまま、私は胃の中身を吐き出した

もうかなり手遅れだが…気づいてしまったから…

私が今からやろうとしていたことが、なんだったのか

―――――

―――――

「………っ」

頭が…痛い…ここ…どこ…だろう?

…全く見慣れない部屋…夢でも、見ているのかしら…?

「…起きたみたいね?」

「……水瀬、さん?」

「………びっくり、したわ…いきなりアンナコトしてきたのもそうだけど…

いきなり吐いて気絶しちゃうから…」

「……ほっとけばよかったのに」

「………正直、そうしようかとも思ったわ…
でも…アンタが何の理由もなくあんなことしないって…それくらいはわかってるつもり」


「………」

「…話してよ…千早…じゃないと、私…一生アンタを許さないから…!」

「話したところで、許されることじゃないわ」

「ちは…っ!?んぷぅっ!?」

「ちゅっ……んっ…ふぅ……っ……んぅ………ぷはっ」

「ハァっ…ちょ…な、何すんのよ!?」

「…せめてものお詫びに、目いっぱい…気持ちよくしてあげるわ」


「ちょっ…ふざけ…」

「…ふざけてないわ…私には…もう…コレしかないから…」

「………アンタが歌わなくなったことと…なんか、関係があるの?」

「さぁ、どうかしら?」

…そう、私は…『営業』を始めた後、cdも出していなければ、

一曲も歌っていない…それどころか、レッスンもしていない

……穢れた喉で生まれ…

穢れた口から吐き出される音楽に、どれだけの価値があるのだろう?

……今は、目に前に集中しなきゃ…さっきみたいに乱暴じゃなく…

「水瀬さん…服、脱がせるわね?」

「………さっきみたいにならないんなら、好きにして…」


水瀬さんを全部脱がせた後、私もすべての服を脱いだ

…それにしても…

「水瀬さん…結構スタイルいいわよね」

「…そりゃ、アンタに比べればね」

「………」

「アンタ、細すぎるのよ…骨格の問題かもしんないけど」

「あ、胸じゃなくて?」

「胸なんてアタシも大してないし」

「…そうかしら…?」

ふにふに

「ひゃっ…!?」

ふにふにふに

「んっ…あっ…!」

ぎゅっ

「きゃ……っ!」

…ちゅっ

「んっ…ふぅ…はぁっ…!」


「水瀬さんって感じやすいんだ…」

「……っ」

「真っ赤になって…かわいい…じゃあ、下も…感じやすいのかしら?」

「…?下…?」

「…わざわざ、私の荷物、持ってきてくれたのね?」

「え、えぇ…」

「…コレまで持ってきてくれたんだ?」

「?えぇ…それ、なん…なっ…あっ…ああああああああ!」

質問に答える前に、それのスイッチを入れて…

水瀬さんのクリトリスにくっつけた

「何って…ローターよ?」

「あっ……!あぁあああああああああああああ!」


イク直前を見計らって、ローターを止めた

「ああっ…あっ…はぁっ…はぁっ…」

水瀬さんは気持ちよさそうだ…

…うーん…私は何もしなくてもいいっていうのは確かに楽だけど…

「やーめた…楽しくないわ……ちゅうっ!」

とりあえず、水瀬さんの×××に思いっきり吸い付いた

「ああああああああああああああああああああああああああああああっ!」

「ひはへはん…ひもひい?……じゅぱっ…れろ………ぷぁっ…ふぅっ

水瀬さん、気持ちいい?」

「あっ…あっ…」

ぴくぴくと痙攣してイってしまった…でも、まだ気絶はしていないようで

……どうしようかしら…

悩むのも面倒なので、とりあえず指を入れて優しめにかき回してみた


「んやぁっ……ふっ…き、きもちい…っ」

「………えいっ、っと」

指を二本に増やしてついでに親指をクリトリスに当てた

「ひっ…!」

っとと…まだ早かったみたいね

「ごめんなさい、水瀬さん…」

額にキスをすると、水瀬さんは目を合わせて

「…くちびるにして…」

…よろこんで!

内心で思うんと同時にその唇に、吸い付いた


「ちゅぅ……んっ…れる………ちゅっ…」

「んっ…ひはやぁ……んぅ……」

……ぬめり気が、強くなってきた

ぎゅっ…すでに入れていた二本の指を折り曲げる

「んああああああああっ!」

うん、慣れて気持ち良くなったみたいだ


そのまま水瀬さんのなかを…優しく、かき回した

「ああっ…ちはやっ…ちはやぁ…っ!」

「ふふっ…いおり…?」

名前で呼ぶと、水瀬さんは驚いた顔でこっちを見る

「な…なんで急に名前なん…かぁっ……」

「かわいいわ…伊織…」

「ああっ…あああああっ!
ああああああああああああああああああああああああああああっ!!」

もう慣れた…

水瀬さんは、気を失ってしまった…

―――――


……裸のままぐっすり寝ている水瀬さんを、私もまた裸のまましっかり抱きしめる

「………水瀬さん…ほんとにごめんなさい…ちゅっ……」


首についた…いや、私が首につけた痛々しい後に、何度も口づけた

「………………気にしてないってば…」

私の腕の中で、水瀬さんが目を覚ます

「………水瀬さん、優しいのね……」

「……ちょっと待ってて…」

水瀬さんはするりと腕を抜け出すと、

ベッドのそばのテーブル匂いいてあった可愛らしいカチューシャを手に取った

「……それ、何かしら?」

「千早の、あのヘアースタイル…
その…かわいかったから…私から、プレゼント」

……もしかして…

「あの時事務所にいたのも…それを渡すために私を追いかけてきたから…?」

「……ええ」


「ありがとう、水瀬さん…」

「……もう、名前で呼んでくれないの?」

「ふふっ…また次のとき…ね?」

「……………」

「…水瀬さん、あの二人がやったことは…」

「…そうね。さすがに取り乱しすぎちゃったわ
世間一般として…あのくらいの年なら普通よね…」

「そうね…さすがに事務所でやるのはどうかと思うけど」

「……それ、アンタが言うんだ」

「あっ」

―――――

裸のまま水瀬さんと朝方まで話をした

………ヒドイことをしてしまったけど、結果的に仲良くはなれたと思う


…ちなみに、私はどこかの高級ホテルに運びこまれたのだと思っていたが…

あそこは水瀬さんの部屋だったらしい

やっぱりものすごくお金持ちなんだなぁ…と、痛感した

なにこれ?
痴呆の間違えだろこれはw

それ以前にキモい
どういう精神で書いてるか知らないがageらないでsage更新してくれ
目障り

僕は好きなのであげます

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