【オリロンパ】安価でコロシアイ病院生活 (621)


オリロンパです

安価で作成したオリジナルキャラクターでシナリオが進行します

舞台はオリジナル『絶望ホスピタル』


以上の事をご留意の上、お楽しみください


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1444479755


初めてのオリロンパですので、拙い部分も多いかと思われますがどうぞお付き合いください


まずはキャラクターを作りたいと思います


作成するキャラクターは16名

その内『超高校級の幸運』と『超高校級の???』を除いた14名の才能を決めてもらいたいと思います

原作と才能が被っていても構いません

一つの書き込みにつき才能を一つ、連投は…悩みますけど人が来ない可能性も考慮してアリとします

扱いづらいなと思ったものは弾く可能性があります、ご了承ください


それでは安価↓1~14までを採用とします

チアガール

タロット占い師

点字通訳者

時計職人

ソーシャルゲーマー

刑事

執事

考古学者

軍医

漁師

保健委員

ダメならモデル

原画マン

緑化委員

審判

アウトドアインストラクター


>>3-16採用


『超高校級のチアガール』

『超高校級のタロット占い師』

『超高校級の点字通訳者』

『超高校級の時計職人』

『超高校級のゲーマー』

『超高校級の刑事』

『超高校級の執事』

『超高校級の考古学者』

『超高校級の軍医』

『超高校級の原画マン』

『超高校級の緑化委員』

『超高校級の審判』

『超高校級の幸運』

『超高校級の???』


以上16名の生徒から『超高校級の???』を除いた15名の中で視点となる操作キャラ、主人公を選択してください


安価↓5までで最多投票

軍医

タロット占い師

病院だし軍医で

審判

刑事

軍医

数え間違いだったらごめんだけど14人しかいないような
軍医


最多得票:軍医

主人公は『超高校級の軍医』に決まりました



では次にキャラクターの個性を決めたいと思います



山田 佐武朗(ヤマダ サブロウ) 男
小心者


山田 花子(ヤマダ ハナコ) 女
小柄な体格



といった様にそのキャラクターを際立たせる個性、性格や容姿や特技など何でも構いません
どうしても個性の兼ね合いが難しいと判断した場合は最安価を取る事があるかもしれません


まずは主人公の個性を決めます

それでは安価↓3までの個性、その内最も2桁コンマの数値が高いものの名前と性別を採用

宇喜多 鋼 うきた はがね 男
リーダーシップ

西道 旋毛(さいどう つむじ)

クールな雰囲気

明上 聡一(あきがみ そういち)男
筋骨隆々

間 黒子 (はざまくろこ) 女
ナチュラル傲慢

あと2人の才能は何なんだ…自分のはどちらが採用されたかわからない


>>25
『超高校級の漁師』と『超高校級の時計職人』が抜けていました!!大変申し訳ございません!!



【超高校級の軍医】

名前:西道 旋毛(サイドウ ツムジ)
性別:女性

『リーダーシップ』
人を導くまとめ役としての能力に優れている

『クールな雰囲気』
基本的に物事に動じない冷静な雰囲気を持つ
リーダーシップと相まって人から頼られやすい

『筋骨隆々』
生半可な鍛え方ではない強靭な肉体を持つ



自分の不手際ではあったのですが、二人分の才能を表記し忘れていたので主人公を最安価しましょうか?

1、しない(主人公は西道旋毛)
2、する

安価↓

あ、もしかして連取りはダメか?
なら安価下だがどちらにしても1か

訂正
『超高校級の保健委員』と『超高校級の漁師』が抜けていました!度重なる失態!!


>>33採用:1、最安価しない


それでは次は『超高校級のチアガール』

安価↓3までの個性、その内最も2桁コンマの数値が高いものの名前と性別を採用

唐宮 わかば(からみや わかば)女
頭脳明晰

鷹畑 けい(たかはた けい)女
前向きで友達思い

夢宮 梅子 (ゆめみやゆめこ)女

知的眼鏡

なんだこの00ラッシュ…

中園 りな 女
みんなを元気付けるムードメーカー

00はどうするんだろう
一応、「ゆめこ」じゃなく「うめこ」です、申し訳ない

まさかの00二連続っすよ
00は100なのか0なのか

※プロフィール更新
【超高校級の軍医】

名前:西道 旋毛(サイドウ ツムジ)
性別:女性

『主人公』
決して被害者になることは無い

『リーダーシップ』
人を導くまとめ役としての能力に優れている

『クールな雰囲気』
基本的に物事に動じない冷静な雰囲気を持つ
リーダーシップと相まって人から頼られやすい

『筋骨隆々』
生半可な鍛え方ではない強靭な肉体を持つ



【超高校級のチアガール】

名前:夢宮 梅子(ユメミヤ ユメコ)
性別:女性

『頭脳明晰』
理解力が高く鋭い知性を持つ

『前向きで友達想い』
前向きな考え方をし、友人に優しく接する
友人を庇いがちな傾向にある

『知的眼鏡』
普段から眼鏡を欠かさずかけている
とても頭がよさそうに見える


00は0扱いです。つまり最高値は99

男女比率は同数にするため8:8、残り男女比率は8:6です


では次は『超高校級のタロット占い師』

安価↓3までの個性、その内最も2桁コンマの数値が高いものの名前と性別を採用

長瀞 はにか (ながとろ ―) 女
7割当たる占い

臣坂不音
自分の占いに妄信的

園部 あたる 男
無欲

あ、性別は女で

服部 月牙(はっとり げつが) 男
年より臭い 

00と女子ラッシュ


【超高校級のタロット占い師】

名前:長瀞 はにか(ナガトロ-)
性別:女性

『私の占いは7割当たる!』
7割当たると専らの噂の占い
真偽は闇に包まれている

『自信過剰』
自分の占いに対して絶対的な信頼を寄せる
妄信的とすらいえる

『無欲』
基本的に無欲な人間である
何かを欲することも無く、損や徳が一切気にならない





次は『超高校級の点字通訳者』

安価↓3までの個性、その内最も2桁コンマの数値が高いものの名前と性別を採用

望月 紫安(もちづき しあん)男
優しくフレンドリー

エアハルト・マルシュナー 男
巨体(太ってはいない)

沖永 虎徹(おきなが こてつ) 男
飄々

無頼 琵琶丸 (ぶらい びわまる)男

うさんくさい

童顔男子

00は100じゃなくて0なのな

※マジで00多くない…?



【超高校級の点字通訳者】

名前:沖永 虎徹(オキナガ コテツ)
性別:男性

『優しくフレンドリー』
誰にでも優しくフレンドリーな性格
他人と打ち解けるのが上手い

『巨体』
2mを超える巨体の持ち主

『飄々』
基本的にフレンドリーな青年だが、一人でいるときは捉えどころのない雰囲気を持つ
のらりくらりと他人の言葉を受け流し、自分の事をあまり話そうとはしない




次は【超高校級の時計職人】

安価↓3までの個性、その内最も2桁コンマの数値が高いものの名前と性別を採用

丸宿 常夜(まるやど とこよ)男
弱視

渋川 神人(しぶかわ かんと)男

偏屈

時任 若葉(ときとう わかば)

天然の不思議君


【超高校級の時計職人】

名前:渋川 神人(シブカワ カント)
性別:男性

『弱視』
視力が非常に悪い
弱視治療の眼鏡をかけていなければ近くのモノの判別が難しい

『偏屈』
非常に素直じゃない

『天然』
刺々しい態度とは裏腹にかなり抜けている部分が多い





次は『超高校級のゲーマー』

安価↓3までの個性、その内最も2桁コンマの数値が高いものの名前と性別を採用

千浪 明菜 女
淡白

烏丸 名人 からすま なひと
現実嫌い

千糸 里見(ちいとさとみ)女
七海の面影

北大路 王葉 きたおおじ おうば 男
効率主義

七海 夏樹(ななみ なつき)男
ぼーっとした性格

瀬川 達樹(せがわ たつき)男
聡明で鋭い

ごめん男


【超高校級のゲーマー】

名前:烏丸 名人(カラスマル ナヒト)
性別:男性

『淡白』
現実の事件や自分の身の回りの事に関して関心が薄い

『現実嫌い』
やり直しがきかず思い通りにならない現実が嫌い

『七海の面影』
普段の言動や行動は非協力的かつ堕落的だが、非日常に置いて鋭い指摘や直感を働かせる




現在男女比は5:5
次は【超高校級の刑事】

安価↓3までの個性、その内最も2桁コンマの数値が高いものの名前と性別を採用

安斎 左京(あんざい さきょう)男
人情派

掟 霧雅 (おきて きりが)男
風呂好き

正原 ギンコ(まさはら ーー) 女
凄いウブ

はや

桜小路 遥(さくらこうじ はるか)女
男装の麗人


【超高校級の刑事】

名前:掟 霧雅(オキテ キリガ)
性別:男性

『人情派』
例え相手が殺人事件の犯人であろうと情状酌量の余地ありと考えている
人情に厚く多感

『風呂好き』
風呂に入る事が好き
最低でも一日に一度、一時間以上は入らないと気が済まない

『初心』
男女関係や異性の好意に対して非常に初心
若干自意識過剰気味ではある





次は『超高校級の執事』

安価↓3までの個性、その内最も2桁コンマの数値が高いものの名前と性別を採用

渋川 神成(しぶかわ かんな)男
明るいムードメーカー

時雨 明(しぐれ あきら)男
聡明で鋭く先を見越している

重影 純乃(おもかげ すみの) 女
趣味は男装

間違えた


説明が不足していました、超高校級の執事は男性固定とさせてもらいたいです

なので個性を後一つだけ

安価↓1

ドジ

人の言うこと聞かない


【超高校級の執事】

名前:時雨 明(シグレ アキラ)
性別:男性

『ムードメーカー』
率先して人に声をかけ、明るい空気を作るのが上手い

『聡明』
非常に鋭い知性を持ち、先を見越す能力に優れる

『ドジ』
基本的には非の打ち所の無い完璧な執事だが、ここぞというときにドジをしてしまう運命にある





次は『超高校級の考古学者』

安価↓3までの個性、その内最も2桁コンマの数値が高いものの名前と性別を採用

蝶番 史 ちょうつがい ふみ 女
巨乳を憎む貧乳

深見 考任(ふかみ たかひと) 男
新しいもの好き

アレックス・ジョーンズ 男
おっさん

朝海 一姫(あさみ いつき) 女
カリスマ性

安価下で


【超高校級の考古学者】

名前:アレックス・ジョーンズ
性別:男性


『巨乳滅ぶべし!!』
大きな乳など乳ではない!!
慎ましく壁のような乳房こそが至高の乳なのだ!!!

『新しい物好き』
非常に好奇心が強い

『おっさん』
非常に老け顔。明らかに中年男性の顔つき




次は『超高校級の漁師』

安価↓3までの個性、その内最も2桁コンマの数値が高いものの名前と性別を採用

狩空 繰子(かりから くりこ)女
卑屈

夢宮 松子(ゆめみや まつこ)

内気で人見知り

木戸 雨芽(きど あまめ)女
合法ロリ

絵戸 春樹(えと はるき) 男
禁欲主義

絵ノ川 唯(えのかわ ゆい)

無口

もしかして皆原画マンの安価だと思ってた?

更新された直後に書き込まないと取れないから仕方ないね

まあいいんじゃない
こういう漁師っぽくないやつでも


【超高校級の漁師】

名前:夢宮 松子(ユメミヤ マツコ)
性別:女性

『卑屈』
被害妄想が強くネガティブな考え方をする
人の優しさを素直に受け取れない

『内気で人見知り』
卑屈な性格ゆえか非常に内気で人見知りが激しい
能動的に積極的なコミュニケーションをとることは無い

『合法ロリ』
見た目は明らかに幼く小学生のようだが、実際は同期の生徒より年上である



男女比は現在2:4

次は『超高校級の保健委員』

安価↓3までの個性、その内最も2桁コンマの数値が高いものの名前と性別を採用

音無 昴星(おとなし ほうせい)男
卑怯者

西城 絵真(さいじょう えま)女
泣き虫

本田 海美(ほんだ うみ)
ドS関西人

枯林 涼子(かればやし りょうこ) 女
バイセクシャル

そろそろ男の方を増やした方がいいかもな

中々屑っぽいなこいつ


【超高校級の保健委員】

名前:西城 絵馬(サイジョウ エマ)
性別:女性

『卑怯者』
狡猾な性格であり、目的のためには手段を択ばない

『泣き虫』
意外に打たれ弱くよく涙を流す
決して人には見せようとはしない

『ドS関西人』
人を苛めるのが趣味の関西人




次は『超高校級の原画マン』

安価↓3までの個性、その内最も2桁コンマの数値が高いものの名前と性別を採用

細貝 金輔(ほそがい きんすけ)男
ひねくれもの

姫路 想菜(ひめじ そうな) 女
外面は良い

棘先 欠片(とげさき かけら)

自由人

枯林 辰巳(かればやし たつみ) 男
女好き

七瀬毎 女
エロ

枯林 辰巳(かればやし たつみ) 男
女好き

連投すまん

幸運と??は男女1人ずつがいいからしばらく女がいいな

男残り1人なんだよなぁ…


【超高校級の原画マン】

名前:細貝 金輔(ホソガイ キンスケ)
性別:男性


『ひねくれもの』
物事を素直に受け止めようとはせず、斜に構えた考え方をする
その性格が彼の作品にもよく表れている

『好印象』
外面が良く人にいい印象を持たれやすい

『自由人』
規律や規則、秩序に縛られず行動したがる




次は『超高校級の緑化委員』

現在男女比は1:3

安価↓3までの個性、その内最も2桁コンマの数値が高いものの名前と性別を採用

枯木 双葉 かれき ふたば 女
貧乳コンプレックス

主景 灯影(おもかげ ひえい)

男装の麗人

エリザベス・P・グリーンフィールド 女
女好き

神川 梓(かみかわ あずさ)

洗脳的な発言

五十嵐 木実(いがらし このみ)女
コロシアイは芸術だ

初宮舞 女
花に詳しい盲目少女

南方 茶々丸 (みなかたちゃちゃまる)女

凶暴


【超高校級の緑化委員】

名前:エリザベス・P・グリーンフィールド
性別:女性

『貧乳コンプレックス』
自分の体の事をコンプレックスに思っている
胸の話をされると不機嫌になる

『男装の麗人』
一見男性と見まがうほどの麗しい装い

『女好き』
女性を愛でることが好き
別に男性が嫌いなわけではない





次は『超高校級の審判』

安価↓3までの個性、その内最も2桁コンマの数値が高いものの名前と性別を採用

一時 天理

日和見主義者

黄泉路 アリス (よみじ -)

傲慢

五十嵐 木実(いがらし このみ)女
コロシアイは芸術だ

奏井 唯火(かない ゆいか)

口が悪い

大沢 真南(おおさわ まみ)

ルール違反には暴力

綾姫(あやひめ)※芸名 女
(見た目も)太っ腹

永江 琴海(ながえ ことみ) 女
ボクッ娘


【超高校級の審判】

名前:五十嵐 木実(イガラシ コノミ)
性別:女性


『日和見主義』
機械的に有利不利を判断し、有利な方につく
機会主義とも言う

『傲慢』
自分以外の人間を見下している
自分の判断こそがこの世で何より正しいことだと考えている

『コロシアイは芸術だ』
コロシアイという行為に対して芸術性を感じている
コロシアイの過程、動機、被害者と加害者の心境、全てを美しく感じている




次は『超高校級の幸運』

男女比は残り丁度1:1

安価↓3までの個性、その内最も2桁コンマの数値が高いものの名前と性別を採用

御陰 湊 (おかげ みなと) 男
気合

苗木 真広(なえぎ まひろ)男
見た目も性格も天使系男子

片逆 夜見(ひらさか よみ)

自分の幸運を嫌悪している

大槻 小五郎(おおつき こごろう)男
謎めいた魅力

三条 奇月(さんじょう きづき)男
眼鏡

永江 琴海(ながえ ことみ) 女
ボクッ娘

佐々木 勇気 ささき ゆうき

前向きでポジティブ

大刀洗 楸 たちあらい ひさぎ 女
ニート気質

>>132ではミスすまん
しかし凄い早さだな


【超高校級の幸運】

名前:苗木 真広(ナエギ マヒロ)
性別:天使(男性)

『気合』
どのような状況にも挫けず、逆境を押し返す精神力を持つ

『真広くんマジ天使』
誰にでも優しく、温和な性格であり何物をも拒まない海より深い懐を持つ
一部からは本当に天使だと思われている

『自己嫌悪』
自らの幸運を嫌っている




最後は『超高校級の???』、女性固定です

安価↓3までの個性、その内最も2桁コンマの数値が高いものの名前を採用

太刀洗 楸 たちあらい ひさぎ 女
ニート気質

新子 風 あたらし ふう
胸パッド

焔日 化園(ほむらび かえん)

ピロマニア

秋名 千波 あきなちなみ 女
人間不信

近衛 帆ノ佳(このえ ほのか)女
機械仕掛けの右腕

榊原 鵺 (さかきばら ぬえ) 女

トリックスター

賢木 唯火(さかき ゆいか)女
ツンデレ

乃木坂 ミリア
リアル大事に


【超高校級の???】

名前:焔日 化園(ホムラビ カエン)
性別:女性


『ニート気質』
働きたがらず部屋から出ることを嫌う

『胸パッド』
己の胸囲を偽っている

『ピロマニア』
燃える炎が好き、小さな灯が好き、燻る火の粉が好き
何故だろう、燃えるモノを見ると心が熱くなる




以上、16名が決まりました

長々とお付き合いいただきありがとうございました


生徒名簿を纏めます、少々お待ちください

漁師っぽくない漁師ちゃんに期待

割りとどうしょうもない人たちの集まりになった

女子にヤベェやつが固まる傾向にあるんだよな

そういや病院だし精神に異常があるやつ多いのも頷ける……のか?


生徒名簿



―男子―

【超高校級の考古学者】
名前:アレックス・ジョーンズ
性別:男性


『巨乳滅ぶべし!!』
大きな乳など乳ではない!!
慎ましく壁のような乳房こそが至高の乳なのだ!!!

『新しい物好き』
非常に好奇心が強い

『おっさん』
非常に老け顔。明らかに中年男性の顔つき



【超高校級の刑事】
名前:掟 霧雅(オキテ キリガ)
性別:男性

『人情派』
例え相手が殺人事件の犯人であろうと情状酌量の余地ありと考えている
人情に厚く多感

『風呂好き』
風呂に入る事が好き
最低でも一日に一度、一時間以上は入らないと気が済まない

『初心』
男女関係や異性の好意に対して非常に初心
若干自意識過剰気味ではある



【超高校級の点字通訳者】
名前:沖永 虎徹(オキナガ コテツ)
性別:男性

『優しくフレンドリー』
誰にでも優しくフレンドリーな性格
他人と打ち解けるのが上手い

『巨体』
2mを超える巨体の持ち主

『飄々』
基本的にフレンドリーな青年だが、一人でいるときは捉えどころのない雰囲気を持つ
のらりくらりと他人の言葉を受け流し、自分の事をあまり話そうとはしない



【超高校級のゲーマー】
名前:烏丸 名人(カラスマル ナヒト)
性別:男性

『淡白』
現実の事件や自分の身の回りの事に関して関心が薄い

『現実嫌い』
やり直しがきかず思い通りにならない現実が嫌い

『七海の面影』
普段の言動や行動は非協力的かつ堕落的だが、非日常に置いて鋭い指摘や直感を働かせる



【超高校級の執事】
名前:時雨 明(シグレ アキラ)
性別:男性

『ムードメーカー』
率先して人に声をかけ、明るい空気を作るのが上手い

『聡明』
非常に鋭い知性を持ち、先を見越す能力に優れる

『ドジ』
基本的には非の打ち所の無い完璧な執事だが、ここぞというときにドジをしてしまう運命にある



【超高校級の時計職人】
名前:渋川 神人(シブカワ カント)
性別:男性

『弱視』
視力が非常に悪い
弱視治療の眼鏡をかけていなければ近くのモノの判別が難しい

『偏屈』
非常に素直じゃない

『天然』
刺々しい態度とは裏腹にかなり抜けている部分が多い



【超高校級の幸運】
名前:苗木 真広(ナエギ マヒロ)
性別:天使(男性)

『気合』
どのような状況にも挫けず、逆境を押し返す精神力を持つ

『真広くんマジ天使』
誰にでも優しく、温和な性格であり何物をも拒まない海より深い懐を持つ
一部からは本当に天使だと思われている

『自己嫌悪』
自らの幸運を嫌っている



【超高校級の原画マン】
名前:細貝 金輔(ホソガイ キンスケ)
性別:男性


『ひねくれもの』
物事を素直に受け止めようとはせず、斜に構えた考え方をする
その性格が彼の作品にもよく表れている

『好印象』
外面が良く人にいい印象を持たれやすい

『自由人』
規律や規則、秩序に縛られず行動したがる


女子の生徒名簿の前に、エリザベス・P・グリーンフィールドに新たな個性が加わりました


『身体的障害』
生まれつき両足が無い
基本的に車椅子で移動をする
従者として『時雨 明』が同行する


が、加わります



―女子―

【超高校級の審判】
名前:五十嵐 木実(イガラシ コノミ)
性別:女性

『日和見主義』
機械的に有利不利を判断し、有利な方につく
機会主義とも言う

『傲慢』
自分以外の人間を見下している
自分の判断こそがこの世で何より正しいことだと考えている

『コロシアイは芸術だ』
コロシアイという行為に対して芸術性を感じている
コロシアイの過程、動機、被害者と加害者の心境、全てを美しく感じている




【超高校級の緑化委員】
名前:エリザベス・P・グリーンフィールド
性別:女性

『貧乳コンプレックス』
自分の体の事をコンプレックスに思っている
胸の話をされると不機嫌になる

『男装の麗人』
一見男性と見まがうほどの麗しい装い

『女好き』
女性を愛でることが好き
別に男性が嫌いなわけではない

『身体的障害』
生まれつき両足が無い
基本的に車椅子で移動をする
従者として『時雨 明』が同行する




【超高校級の保健委員】
名前:西城 絵馬(サイジョウ エマ)
性別:女性

『卑怯者』
狡猾な性格であり、目的のためには手段を択ばない

『泣き虫』
意外に打たれ弱くよく涙を流す
決して人には見せようとはしない

『ドS関西人』
人を苛めるのが趣味の関西人




【超高校級の軍医】
名前:西道 旋毛(サイドウ ツムジ)
性別:女性

『主人公』
決して被害者になることは無い

『リーダーシップ』
人を導くまとめ役としての能力に優れている

『クールな雰囲気』
基本的に物事に動じない冷静な雰囲気を持つ
リーダーシップと相まって人から頼られやすい

『筋骨隆々』
生半可な鍛え方ではない強靭な肉体を持つ


【超高校級のタロット占い師】
名前:長瀞 はにか(ナガトロ-)
性別:女性

『私の占いは7割当たる!』
7割当たると専らの噂の占い
真偽は闇に包まれている

『自信過剰』
自分の占いに対して絶対的な信頼を寄せる
妄信的とすらいえる

『無欲』
基本的に無欲な人間である
何かを欲することも無く、損や徳が一切気にならない




【超高校級の???】
名前:焔日 化園(ホムラビ カエン)
性別:女性


『ニート気質』
働きたがらず部屋から出ることを嫌う

『胸パッド』
己の胸囲を偽っている

『ピロマニア』
燃える炎が好き、小さな灯が好き、燻る火の粉が好き
何故だろう、燃えるモノを見ると心が熱くなる




【超高校級のチアガール】
名前:夢宮 梅子(ユメミヤ ウメコ)
性別:女性

『頭脳明晰』
理解力が高く鋭い知性を持つ

『前向きで友達想い』
前向きな考え方をし、友人に優しく接する
友人を庇いがちな傾向にある

『知的眼鏡』
普段から眼鏡を欠かさずかけている
とても頭がよさそうに見える




【超高校級の漁師】
名前:夢宮 松子(ユメミヤ マツコ)
性別:女性

『卑屈』
被害妄想が強くネガティブな考え方をする
人の優しさを素直に受け取れない

『内気で人見知り』
卑屈な性格ゆえか非常に内気で人見知りが激しい
能動的に積極的なコミュニケーションをとることは無い

『合法ロリ』
見た目は明らかに幼く小学生のようだが、実際は同期の生徒より年上である

夢宮姉妹がどのようになっていくかが楽しみだな
共倒れかはたまたどちらかの死を乗り越える九頭龍ポジか

よく見れば性格真反対の姉妹なのか


~プロローグ~

【緊急搬送、絶望ホスピタル】



「ふむ、ここか…」

手元にあるパンフレットの地図を頼りに、私――『西道 旋毛』はとある場所に招かれていた

腕時計を確認する、指定された時刻を1時間ほど遅れてしまっていた


「時差ボケという奴か…各地を転々としていると時間の感覚がなくなってイケナイな」

やれやれと、深く息を吐きながら眉間を揉む

つい先ほどまで留まっていた野戦病院の緊迫した空気とはまた違う、ピリピリとした威圧感に改めてパンフレットを見返す


私の手元にあったのは招待状であった



【西道旋毛 様
貴方を希望ヶ峰学園○○期生『超高校級の軍医』としてスカウトします】


旋毛って女らしくない名前だなって思ってたから筋骨隆々というワードで一気にさくらちゃんのイメージが

個人的にあそこまでマッチョなイメージはない

さくらちゃんは女らしい名前



「今更学校で学ぶことなどあるものか……全く…迷惑極まりない」


こういった国内事情や、世間の評価に疎い私としてはこの『希望ヶ峰学園』なるものの威光をよく知らない

初めは無視をするつもりであったが、同じ職場の仲間にそんな勿体ない事をするなと叱られ、渋々顔だけは出すという名目の元、この場所に送り出された


なんでもこの学校を卒業しただけで人生を成功に納めたと同然の価値があるらしい

ふざけた話だ

学校を卒業しただけで人生を成功させられるなら世の中成功者だらけではないか


「……それほど、この学校が特別という事か?」


物々しく重々しい圧迫感を放つ目の前の巨大な建造物は、自らの知識にある学校という建造物とは一線を画していた

なるほど、確かに特別感は感じるな

などと呑気な事を考えながら校門に向かって歩みを進める

普通にスポーツマンの女性をイメージしたほうがいい

(まさか紬と打とうとしてつむじになってたから半分ギャグで打ったなんて言えない…)

味があっていいじゃないか!(遠い目)


一先ず、顔は出す

仲間に送り出された以上、それくらいの義理立てはするべきだろう

私としては今すぐにでも戦場に戻り、軍医としての務めを果たしたいのだがな


しかし、何も知らないままにこの機会を捨てるというのも少しだけ勿体ない気がしてきた

兼ねてより平和な、年相応の学生生活というモノを夢想したことが無いわけではない

そして、今以上に己の技術を高められるのならきっとこの場所での経験は、多くの人々を救いあげる手助けになるだろう


ふむ、そう考えると存外悪い場所でもないのかもしれない


心なしか浮足立った心を表すように、自然とスキップをしてしまう

私はそうして、この学校の校門をまたいだ。その瞬間――


グニャリ


視界が歪む

足元が覚束無い

まさか疲労か?いや、そんなはずは―――

そんな事を案が得る暇も無く、思考が溶けてゆく

手放しそうになる意識の奥で、私は……






けたたましいサイレンの音と赤い光を放つ白い車を見た





【緊急搬送、絶望ホスピタル】 了

京都人的に烏丸はからすまでいいと思う


そんな感じでプロローグ終了でございます

旋毛ちゃんはきっと誤字なんだろうなぁと思いつつ、逆にアリなんじゃないかと思っております

『つむじ』とひらがなで書くと女の子っぽいところが萌えポイントではないでしょうか


次回、自己紹介回となります

既に大体の流れは決めているのですが、誰が死ぬかとかは皆さんのコミュ次第という事で
まだ誰がヒロイン(ヒーロー)になるかは分かりませんね



今日の所はここまでです

それではまた明日

お付き合いいただきありがとうございました


>>175
安価指定の時点でカラスマと呼ばせるようになっていますね
勝手に脳内変換していました。修正しておきます

乙!
苗木と旋毛でおねショタコンビを作ろう(提案)

乙乙
格好いい主人公に期待

乙。口調男みたいなのにスキップしちゃうの可愛い

渋川くんのツンデレみたいな属性のデレを出させてヒーローにしよう


それではそろそろ再開です!

……の前に、全員分の身長と胸囲と容姿などを張り付けておきます



―男子―

名前:アレックス・ジョーンズ
身長:188cm
胸囲:110cm

好きなもの:貧乳
嫌いなもの:巨乳
容姿はインディージョーンズのようなハットにベスト、モデルガンを常に携帯している
アメリカ人でありイングランド系の白人
割れた顎が特徴的なナイスガイ



名前:掟 霧雅(オキテ キリガ)
身長:179cm
胸囲:92cm

好きなもの:風呂、熱いお茶
嫌いなもの:後悔、懺悔
容姿は狩り揃えられた坊主頭、太い眉、意志の強そうな大きな瞳が特徴的



名前:沖永 虎徹(オキナガ コテツ)
身長:207cm
胸囲:108cm

好きなもの:読書(絵本を特に好む)
嫌いなもの:苦い食べ物
癖の強い茶髪に頼りなさげなタレ目、センスの無い文字Tシャツを好んで着ている青年



名前:烏丸 名人(カラスマ ナヒト)
身長:174cm
胸囲:81cm

好きなもの:ゲーム(クソゲー含む)
嫌いなもの:現実、目覚まし時計
色素が薄いピンク色の髪と猫のような耳のついたパーカーが特徴的な青年
やや細身な体格であり、運動は苦手


名前:時雨 明(シグレ アキラ)
身長:181cm
胸囲:87cm

好きなもの:お嬢様、麗らかな陽気
嫌いなもの:雨、バナナ
絹糸のような美しい金髪と、知性を感じさせる片眼鏡、清潔感漂う執事服を身に纏う青年


名前:渋川 神人(シブカワ カント)
身長:158cm
胸囲:72cm

好きなもの:ハンバーグ、ショートケーキ
嫌いなもの:地震、雷
非常に子供っぽい印象の少年
容姿は大きめの丸眼鏡に、首に下げた懐中時計と癖っ毛の黒髪が特徴的


名前:苗木 真広(ナエギ マヒロ)
身長:160cm
胸囲:75cm

好きなもの:友達
嫌いなもの:自分の幸運
決して女性的というわけではないが可愛らしい容姿で、アホ毛が特徴的な少年


名前:細貝 金輔(ホソガイ キンスケ)
身長:171cm
胸囲:81cm

好きなもの:風刺、論破
嫌いなもの:善人、笑顔
ヘラヘラとした笑みを絶やさない、丁寧な態度の青年
長めの黒髪を適当に束ねている

―女子―

名前:五十嵐 木実(イガラシ コノミ)
身長:150cm
胸囲:82cm

好きなもの:会話ができる人間
嫌いなもの:会話ができない生物
容姿はぱっちりとした大きめの可愛らしい瞳と、緑色の髪の毛をサイドで軽く括っている
好きな服装はぴっちりとしたスーツとハイヒールの靴


名前:エリザベス・P・グリーンフィールド
座高:83cm
胸囲:71cm

好きなもの:花、女性
嫌いなもの:自分の容姿の話
容姿は気品あふれる深緑色のボブヘアー、薄紫色の蠱惑的な瞳を持つ、唇の右下の黒子が印象的な少女
どちらかと言えば男性かと見紛うほど整った中性的な容姿


名前:西城 絵馬(サイジョウ エマ)
身長:162cm
胸囲:81cm

好きなもの:人と話す事
嫌いなもの:無視されること
容姿は茶髪で腰より上くらいまでのストレート、ネコ目が特徴的
服装はセーラー服に紺のハイソックス


名前:西道 旋毛(サイドウ ツムジ)
身長:186cm
胸囲:102cm

好きなもの:清潔な場所
嫌いなもの:必要のない我慢をする人
容姿はしっかりとした骨格に程よくついた筋肉、鋭い目つきとかなり威圧感を与えやすい
腰辺りまである黒髪を簡単に縛っている。いわゆるしっぽ
服装は白いブラウスにタイトスカート、黒のストッキング、白衣を常に羽織っている

やっぱり準さくらちゃん体型じゃないか!(歓喜)

これは誰も殺しに来ませんわ

胸囲102センチの筋肉をほどほどとは言わないw

名前:長瀞 はにか(ナガトロ-)
身長:158cm
胸囲:79cm

好きなもの:強いて言うなら自分
嫌いなもの:特に嫌うモノは無い
容姿はふわふわな髪質の黒っぽい青髪、目が見えないほど長い前髪、目は糸目
ゆったりとした服装を好み、常にローブを羽織っている


名前:焔日 化園(ホムラビ カエン)
身長:167cm
胸囲:79cm

好きなもの:火全般
嫌いなもの:何かを強要されること
容姿は肩口辺りまでの重い色合いの赤髪で右目が隠れている
露出の激しいゴスパンクな服装と、濃いめのアイメイクが特徴的


名前:夢宮 梅子(ユメミヤ ウメコ)
身長:165cm
胸囲:89cm

好きなもの:楽しい事、運動
嫌いなもの:堅苦しい空気
容姿は赤縁眼鏡に黒髪ツインテール。片足だけ太ももをぴっちり覆う白のサイハイソックスを履いている
性を感じさせる美しい女性的な体つきをしている。スケベ担当


名前:夢宮 松子(ユメミヤ マツコ)
身長:145cm
胸囲:65cm

好きなもの:海、潮の香り
嫌いなもの:声の大きい人
容姿は首辺りまでの短めの黒髪と体を更に小さく見せる猫背が特徴的
服装は清涼感のあるワンピースを好む

普通におっぱい大きいとはなぜ思わんのだ


胸囲を決めるにあたってロンパのキャラのプロフィールを眺めていたのですが、さくらちゃんの胸囲130cmに戦慄しました
な、なんという戦闘力……

旋毛ちゃんの胸は胸板ではなくちゃんとおっぱいですよ!!
骨太だからちょっとごつごつしてる様な気がするだけですよ!!


それでは再開です!!


~序章~ (非)日常
『希望のワクチンと絶望の入院生活』



「―――」

徐々に覚醒していく意識

「―――――」

重い瞼
気だるい感覚

自らの鼓膜を揺さぶる音が聞こえる

その声を発している主は私の体を揺さぶっている

どうやら私を起こそうとしているようだ

ボンヤリとした意識を奮い立たせ、目を開いた

目の前には―――


人物指定
安価↓1

梅子


「……お?起きた?言葉分かる?」

目の前には見知らぬ女性
人懐っこい可愛らしい笑みを自分に向けている

私は体を起こし、まじまじと目の前の女性を観察する

己の記憶を探ってみても、一致する人物は思い当たらない


旋毛「……すまない、不躾な質問で悪いが君は誰だ?」

「えっ?私の事知らないの?ショックだなぁ…あたしは貴女の事『西道旋毛』だって知ってるのに…」

あたしって意外と有名じゃないのかなぁ、と目の前の少女は頬に指を当て悲しそうに眉を下げる

「ま、いっか!今から知ってもらえばいいんだし」

一転、少女は表情を明るくし手を叩いて空気を変える


「私は夢宮梅子。『超高校級のチアガール』ってことでこの学校にスカウトされたんだよ」

旋毛「『超高校級』…スカウト……学校………そうか、そうだったな」

思い出してきた
そうだ、自分は『希望ヶ峰学園』なる場所にスカウトされてその敷地に足を踏み入れたのだ

そこから…記憶が曖昧だ……


一先ず立ち上がり、改めて梅子に自己紹介をした


旋毛「私は西道旋毛。知っているらしいが一応な」

梅子「うんうん!よろしくね、旋毛ちゃん!」

そう言って梅子は私の手を取りブンブンと振り回す
きっと握手のつもりなんだろう


梅子「それにしても旋毛ちゃんっておっきーねー。身長どれくらいあるの?体つきもしっかりしてるし、軍医さんも体鍛えたりするの?」

旋毛「ん、うむ…まぁ…な……」

ついつい気の無い返事をしてしまう

辺りを見回す

リノリウムの床、厚い鉄の板のような物がはめ込まれた窓、高い天井、各所に設置されている監視カメラ
それらのどれもが見たことも無い光景、見知らぬ場所だったからだ


旋毛「なあ梅子。君はここが何処だか言えるか?」

梅子「あー、それね。実は私もよく分かってないんだよねー」

旋毛「そうなのか?」

梅子「うん、気が付いたらここに居てさ……学校に来ようとしてたことだけは覚えているんだけどね。他の皆もそうらしくってさぁ」

旋毛「他の皆?他に誰かいるのか?」

梅子「うんそうだよ。希望ヶ峰学園に入学する予定だった同期の子たちがね。旋毛ちゃんが起きるの一番遅かったんだから、私が待ってあげてたんだよ」

旋毛「そうだったのか……わざわざありがとう」

梅子「いいっていいって♪早速皆に会いに行こう!」

そう言うが早いか梅子に手を引かれ、皆が居るという場所へと向かった


長い廊下を渡った先に、14名の少年少女が待ち構えていた


梅子「遅れてごめーん!軍医さん連れてきたよー!」

親しげに14名に手を振る少女
その14名の中から頭一つ小さい幼い少女が、梅子の姿を見るや否や抱き付いてきた

「うわああああん!梅子ちゃあん、お姉ちゃんを一人にしないでよぉ!!」

梅子「もう、駄目だよお姉ちゃん。いい機会なんだからお友達の一人でも作りなって」

梅子は無きついて来る少女を優しく諌める
少女はどうやら見た目相応に幼い様だ
しかし…お姉ちゃん?と言っていたか…気のせいか……


「これで全員が揃いましたね、遅れてきた旋毛様の為にもう一度自己紹介をいたしましょうか」

美しい身なりの青年が一歩前に出て、全員にそう呼びかける


……誰から声を掛けようか?


1、がっしりした体格の中年男性
2、キリッとした顔立ちの真面目そうな青年
3、やたらデカいラフな格好の青年
4、手元の電子機器を弄る愛想の無い少年
5、まとめ役らしい身なりの良い青年
6、時計を眺めている一際小柄な少年
7、何やら熱い視線を送ってくる少年
8、笑みを絶やさない青年
9、凛とした空気を放つ少女
10、車椅子に乗った品のある…少年?
11、敵意を含んだ眼差しの猫のような少女
12、やたら厚着をしているキョロキョロと辺りを見回す女性
13、ボーっと虚空を見つめている少女
14、梅子に泣きついている幼い少女

安価↓1

11


>>197採用:11



旋毛「おい、そこで私を睨んでいる女…私に何か言いたい事でもあるのか?」

先ほどから気になる視線を送ってきていた女に真っ先に声をかける
女は少し肩を震わせ、カツカツと私に詰め寄って来た

「おうおうおう、あるに決まっとるやろ!自分、西道旋毛っちゅう軍医なんやろ?」

旋毛「そうだ。お前の名前は?」

絵馬「ボクはな、西城絵馬っちゅーんや。『超高校級の保健委員』としてスカウトされたんよ」

旋毛「そうか」

絵馬「そうかじゃあらへんわ!ボクはな、君を敵視しとるんや!!」

旋毛「意味が分からない…私が絵馬に何かをしたか?」

絵馬「キャラが丸被りやん!!」

余計に意味が分からなかった

絵馬「保健室の白衣のお姉さんポジはボクのもんやからな!!ええか!覚えとき!!」

そう言って勝手に引っ込んでいく絵馬
何を言っているのかも、敵視している理由も丸で納得のできるモノではなかった

一つ言えるとすれば、仲良くなるには時間が必要そうだなと言うくらいだ



次は誰に話しかけようか?

1、がっしりした体格の中年男性
2、キリッとした顔立ちの真面目そうな青年
3、やたらデカいラフな格好の青年
4、手元の電子機器を弄る愛想の無い少年
5、まとめ役らしい身なりの良い青年
6、時計を眺めている一際小柄な少年
7、何やら熱い視線を送ってくる少年
8、笑みを絶やさない青年
9、凛とした空気を放つ少女
10、車椅子に乗った品のある…少年?
×、敵意を含んだ眼差しの猫のような少女
12、やたら厚着をしているキョロキョロと辺りを見回す女性
13、ボーっと虚空を見つめている少女
14、梅子に泣きついている幼い少女

安価↓1


>>199採用:1



ここに集まっている16名の中で一人、どうしても気になる人物が居た

ここに居る人は皆同年代と思われる少年少女
『希望ヶ峰学園』にスカウトされた生徒たちとなれば当然そうなるだろう

そう、一人を除いては

私は確信していた、このたった一人浮いて見える中年男性は先生なのだろうと

私から話しかけようとしたとき、その目当ての男から話しかけてきた


「一つ訊ねたいがいいかな、ツムジガール」

旋毛「ん?なんだ、先生」

「せ、先生!?HAHAHAやっぱり君にもそう言われるか、残念ながらオレは君たちと同じ生徒『超高校級の考古学者』としてスカウトされた、アレックス・ジョーンズだ!!」

旋毛「む…そうなのか。そんな成りでも生徒なのだな」

アル「分かって貰えて何よりだ」


アル「そんな事より!!!!」


ずずいっとアレックスが私に詰め寄り小声で訊ねる

アル「君の胸は壁か?それとも山か?」

旋毛「……はぁ…馬鹿なことを…」

私の胸を指さして言うという事はこの男の発言は間違いなくセクハラのそれだった
ならば、女性として私はきっちりとこの男に言っておかねばならないな



旋毛「当然山だ!!」


アル「ジーーーーーーーーーーザス!!!」

アレックスは膝をつき、その場にへ垂れ込んだ


旋毛「全く、失礼な男だな」

梅子「あははは、旋毛ちゃんって意外とノリ良い?」

旋毛「これくらいは普通じゃないか?」


その場にへ垂れ込むアレックスをよそに、私は新たな人物に話しかけた…



1、キリッとした顔立ちの真面目そうな青年
2、やたらデカいラフな格好の青年
3、手元の電子機器を弄る愛想の無い少年
4、まとめ役らしい身なりの良い青年
5、時計を眺めている一際小柄な少年
6、何やら熱い視線を送ってくる少年
7、笑みを絶やさない青年
8、凛とした空気を放つ少女
9、車椅子に乗った品のある…少年?
10、やたら厚着をしているキョロキョロと辺りを見回す女性
11、ボーっと虚空を見つめている少女
12、梅子に泣きついている幼い少女

安価↓1

3

よく見れば西道と西城で名前も微妙に被ってる


>>202採用:3


私は先ほどからこちらに興味すら示さない、電子機器を弄る少年に話しかけてみた


旋毛「私は西道旋毛。軍医だ。君の事を教えてくれないか」

少年は露骨に嫌そうな視線をこちらに寄越し、ため息を吐きながら電子機器の電源を落としてこちらに向き合う

名人「俺は烏丸名人。『超高校級のゲーマー』って肩書きらしい」

旋毛「ゲーマー…?それは仕事なのか?」

名人「俺に聞くなよ…希望ヶ峰学園が勝手に決めた俺の才能だろうぜ……はぁ、こんなもんでいいだろ」


そう言って少年はその場に座り込み、再びゲームを始めてしまった

ふむ…あまり他人に心を開くタイプではないらしい
気難しい性格のようだ


私は次の人物に声をかけた


1、キリッとした顔立ちの真面目そうな青年
2、やたらデカいラフな格好の青年
3、まとめ役らしい身なりの良い青年
4、時計を眺めている一際小柄な少年
5、何やら熱い視線を送ってくる少年
6、笑みを絶やさない青年
7、凛とした空気を放つ少女
8、車椅子に乗った品のある…少年?
9、やたら厚着をしているキョロキョロと辺りを見回す女性
10、ボーっと虚空を見つめている少女
11、梅子に泣きついている幼い少女

安価↓1

8


>>205採用:8



「次は、わたくしでよろしいですか?」

鈴の鳴る様な美しい声色で話しかけられる
声の主の方を見れば、車いすに乗った少年であった

「わたくしはエリザベス・P・グリーンフィールド。『超高校級の緑化委員』としてこの希望ヶ峰学園に招かれた生徒です」

リズ「親しみを込めて、『リズ』と呼んでくださいまし、旋毛様」

旋毛「ああ…これはこれは丁寧に、ご存知のようだが私は西道旋毛。軍医だ。よろしく頼むぞリズ」

リズ「うふふ…はい…どうぞよしなに」

そう言って私の手を優しくとるリズ

しかし、奇妙な違和感のある少年だ
容姿は男性のそれであるが、名前も声も態度も女性のようだ

不思議に思いながらも別の人物に声をかけた……



1、キリッとした顔立ちの真面目そうな青年
2、やたらデカいラフな格好の青年
3、手元の電子機器を弄る愛想の無い少年
4、まとめ役らしい身なりの良い青年
5、時計を眺めている一際小柄な少年
6、何やら熱い視線を送ってくる少年
7、笑みを絶やさない青年
8、車椅子に乗った品のある…少年?
9、やたら厚着をしているキョロキョロと辺りを見回す女性
10、ボーっと虚空を見つめている少女
11、梅子に泣きついている幼い少女

安価↓1

2


>>207採用:2


次に声をかけたのは体格のいいアレックスよりもさらに巨体な青年
私自身かなり高身長だと自負しているが、それをさらに上回る大きさとなれば驚きを隠せない

そして着ているTシャツには大きく『手術中』の文字が描かれていた


旋毛「私は西道旋毛。君の名前は?」

虎徹「オレは沖永虎徹って言うんだ~。よろしくね~」

ふにゃッとした優し気な笑みを見せる虎徹と握手をする

かなりの巨体だが圧迫感や威圧感などを感じさせないな
間延びした口調と、その優しい雰囲気が原因だろうか


「じゃあついでに、ボクもいいかい?」

そう言って話しかけてきたのは笑顔が特徴的な青年

金輔「僕は細貝金輔。『超高校級の原画マン』って呼ばれてるよ。ついでに虎徹は『超高校級の点字翻訳者』らしいよ」

虎徹「ああ、言い忘れてたよ。補足ありがとう金輔君」

金輔「君がボーっとしてるのはいつもの事だからさ、気にするなよ」

そう言って金輔は虎徹の腕を軽く殴る
どうやらこの虎徹と金輔は仲がいいのだろう


旋毛「では改めて、二人ともこれからよろしく頼む」


そう言って次の人物に声をかけた


1、キリッとした顔立ちの真面目そうな青年
2、まとめ役らしい身なりの良い青年
3、時計を眺めている一際小柄な少年
4、何やら熱い視線を送ってくる少年
5、やたら厚着をしているキョロキョロと辺りを見回す女性
6、ボーっと虚空を見つめている少女
7、梅子に泣きついている幼い少女

安価↓1

5


>>210採用:5


次に声をかけたのは不思議そうにあたりを見回している女性
その女性は室内であるというのに真冬の外出かのような恰好をしていた


旋毛「私は西道旋毛。軍医だ。君の名前を教えてほしい」

はにか「あらあら~、よろしくね~旋毛ちゃん。私は~な・が・と・ろ・は・に・か。って言うのよ~」

先ほどの虎徹よりもさらに緩くワンテンポ遅れた口調で話すはにか
長い前髪で目が見えないにもかかわらず、裏表のない笑顔だと思えるほど表情豊かな女性だった

私は何故周囲を見回していたのかを聞いてみた

はにか「それがね~、此処どうにも見覚えがある気がするのよ~」

旋毛「!?それは本当か?」

はにか「思い出せないけどね~。うふふ、まぁ~何とかなると思うわよ~。占いにもそう出てたし~」

旋毛「そ、そうか……」

自らの状況を知る手掛かりになると思ったのだがな

気を取り直して別の人物に声をかけた


1、キリッとした顔立ちの真面目そうな青年
2、まとめ役らしい身なりの良い青年
3、時計を眺めている一際小柄な少年
4、何やら熱い視線を送ってくる少年
5、凛とした空気を放つ少女
6、ボーっと虚空を見つめている少女
7、梅子に泣きついている幼い少女

安価↓1


>>211採用:1


真面目そうな青年に声をかけようとしたとき、相手から話しかけられる


霧雅「ん゛んっ!本官は『掟霧雅』と申します!『超高校級の刑事』としてこの希望ヶ峰学園の生徒として招かれた者であります!!どうぞ、お見知りおきください!!」

旋毛「私は西道旋毛。こちらこそ、よろしくな」

そう言って握手をしようと手を伸ばす
しかし、その手は取られない

不思議に思い霧雅の顔を見ると、まるで茹蛸のように顔を赤くしていた

旋毛「どうしたその顔は?まさか体調が悪いのか?おい、よく見せてみろ」

そうして霧雅の顔に手を伸ばす

霧雅「ほ、ほほ…本官はぁ!!平気でありまあああああす!!!」

そう言うや否や私から逃げるように去って行った

どうしたことだろうか?後でもう一度話しかけてみるとしよう…

そう考え、別の人物に声をかけた



1、まとめ役らしい身なりの良い青年
2、時計を眺めている一際小柄な少年
3、何やら熱い視線を送ってくる少年
4、凛とした空気を放つ少女
5、ボーっと虚空を見つめている少女
6、梅子に泣きついている幼い少女

安価↓1


>>213採用:6



旋毛「なあ梅子、そこの幼い少女も同じ希望ヶ峰学園の生徒なのか?」

梅子「ん?ああ、お姉ちゃんの事?」

旋毛「………その、お姉ちゃんというのは梅子の事ではないのか?」

梅子「あはは…まあ見た目的にはそう思っちゃうよねー。ほら、お姉ちゃんちゃんと挨拶しなって」


自らの体にしがみ付く少女を引き剥がし、無理やり私に対面させる

少女は口をパクパクとさせながら口淀んでいる
それでも辛抱強く待ち、漸く少女が口を開いた


松子「……夢宮…松子…だよ」

旋毛「そうか松子か。私は西道旋毛。よろしくな」

差し出した手をおずおずと握る……ことは無く汚い者にでも触れるかのようにちょっとだけ触れ、直ぐに梅子の後ろに隠れてしまう

梅子「あ、あはは…ごめんねぇ…お姉ちゃんってば人見知りでさ。家では友達出来たらいいなって言ってたしこの場は許してあげて。ね?」

旋毛「ああ、怒ってなどいないさ。そう言うコミュニケーションが苦手な人間はよくいる、気にしていない」


そうして、別の人物に声をかけることにした


1、まとめ役らしい身なりの良い青年
2、時計を眺めている一際小柄な少年
3、何やら熱い視線を送ってくる少年
4、凛とした空気を放つ少女
5、ボーっと虚空を見つめている少女

安価↓1

1


>>215:1


「では、僭越ながら次は私が」

そう言って私の前に出てきたのは、自己紹介をしようと提案をした金髪の青年


明「私は時雨明、『超高校級の執事』として希望ヶ峰学園の生徒であり、リズお嬢様に仕えさせていただいている身です」

旋毛「リズ…お嬢様…?…そうか、勘違いかと思っていたがリズは女性なのだな」

明「はい、あのような身なりはお嬢様の趣味でございまして…えっと……」


明は一歩私の傍に近づき、小さな声で耳打ちをした


明「お嬢様はあのように、その…容姿にコンプレックスをお持ちです。あまり触れないでいただけると幸いでございます」

旋毛「うむ、心得た」

明「ありがとうございます」

青年は大きく一歩下がり、爽やかな笑みを見せ恭しく礼をした

流石は執事というだけはある、所作の一つ一つがキビキビとしていて品があるな


明の態度に感心した後、私は別の人物に声をかけることにした



1、時計を眺めている一際小柄な少年
2、何やら熱い視線を送ってくる少年
3、凛とした空気を放つ少女
4、ボーっと虚空を見つめている少女

安価↓1


>>218採用:3


もう十人近くは話しかけたか?
他に話しかけていない人物は…

と周囲を見回し、皆が集まっている場所から一歩引いた場所に一人で居る少女を見つけ声をかけた


旋毛「まだ、自己紹介を交わしていなかったな。私は西道旋毛。軍医だ。君は?」

木実「五十嵐木実。『超高校級の審判』という奴だ。この場所で、旋毛君にはこれから世話になることもあるだろう」

旋毛「…妙に含みのある言い方だな」

木実「なに、我々が隔離されているこの場所が『病院』だと言うだけだよ」

旋毛「病院…だと……?」

木実「その事についてはまた後で話し合おう。先に自己紹介を済ましてきたまえ」

そうして木実に背中を押される

どうやら木実は既にこの場所を調べたらしい


一先ず自己紹介をすませるため、別の人物に声をかけた


1、時計を眺めている一際小柄な少年
2、何やら熱い視線を送ってくる少年
3、ボーっと虚空を見つめている少女

安価↓1

2

3


>>220採用:2


………そろそろ話しかけてやろうか
また絵馬のようなやつでなければいいのだが…


私がここに来た時からずっと、熱を帯びた視線を投げかけて来ていた少年に話しかけた


旋毛「私は西道旋毛、軍医だ。…先ほどからずっと見ていたようだが、私がそんなに物珍しいか?」

真広「あ、えっと…ファンなんです!じゃなくって…自己紹介からしないと……えっと、僕は苗木真広です」

旋毛「ふむ、真広というのか。しかし、私のファンというのは珍しいな」

真広「あはは…えっと……旋毛さん自身のファンなのは勿論なんだけど、『超高校級』ファンって言うのかな。ここに居る素晴らしい才能の持ち主のように、同年代で頑張っている人を調べるのが好きなんだ」

旋毛「なるほどな…ミーハーという奴か」

真広「そう…なんだと思う。あ、後で話とかしたいんだけど…いいかな?」

旋毛「ああ、話位いくらでも聞こう。また、後でな」


そう真広と約束し、別の人物に声をかけることにした


1、時計を眺めている一際小柄な少年
2、ボーっと虚空を見つめている少女

安価↓1


>>223採用:2


先ほどから名人とは別の意味合いで此方に興味を示していない少女に声をかけることにした

そのやたらと派手な容姿の少女は虚空を見つめボーっとしている
その視線の先を追ってみても特に何かがあるわけでもない

目の前で視界を遮るように手を振ると、此方を振り向いた


「……………誰?」

旋毛「ん、今の今までの会話を聞いていなかったのか?私は西道旋毛。軍医だ。君は?」

化園「焔日化園……だと思う」

旋毛「なんだその曖昧な答えは……お前はどんな才能の持ち主なんだ?」

化園「………分からない」

旋毛「…………本気で行っているのか?」

コクリと小さく少女は頷く
派手な容姿とは対照的に、大人しく物静かな少女のようだった

しかし、それ以上に深刻な問題はこの少女が本気で分からないと言っている可能性であった


旋毛「……名前以外のナニカ分かることはあるか?」

化園「……火。火が…好き」

旋毛「それ以外は?」

化園「……………分からない……何も…何も思い出せない…」

旋毛「記憶の消失…か……深刻な問題だな」


医者として、どうにかしなくてはという使命感が湧いてくる
だが、それ以外にも問題は山積み。先に自己紹介を終わらせておくことにした



旋毛「これで最後になるな…」

私は先ほどから時計を見つめながらぶつぶつと独り言を言っている少年に声をかけた


旋毛「私は西道旋毛。君の名前を教えてほしい」

神人「………ったく、偉そうに人を上から見下しやがって。僕は渋川神人。『超高校級の時計職人』だ」

旋毛「時計職人…か」

神人「もういいだろ…とっととどっかに行け」

旋毛「そうつれない事を言うな、時計職人のお前に一つ見てほしいものがあるんだ」


そうして腕につけていた腕時計を外し、神人に差し出した

神人「なんだよ……ふんっ、一丁前にいいモノつけやがって」

旋毛「見ての通りだ。どうやら故障でもしたのか止まっていてな、修理を頼みたいんだが…出来るか?」

神人「ふ、ふふーん…そうか僕に頼りたいというのか、し、しっかたねーなぁ…後でじっくりと中を開いてみて修理できるか確かめてやるよ」

旋毛「…ふふっ」

神人「な、何笑ってんだよ!べ…別にお前の為じゃないからな!『超高校級』の実力を見せるのにちょうどいいと思っただけなんだからな!!」

旋毛「ああ、ありがとう」

そうして、神人に腕時計を渡した
どうやらこの男は随分と扱いやすい男のようだ


明「これで、全員に自己紹介がいきわたったようですね」

機を見て、明が全員の前に出て話しはじめる


明「既に皆さんにはお話したのですが、旋毛様の為にもう一度この場所の探索結果をご報告したいと思います」

明「この場所はどうやら医療の専門学校であると予想されます」

旋毛「医療の専門学校…だと?希望ヶ峰学園は医療の学校だったのか?」

明「違います。なのでここは希望ヶ峰学園ではない場所ではないかと考えられています」

明「まだ探索が十分とは言えませんので、一先ず旋毛様には宿舎の紹介をしたいと思います。それ以外の皆様で引き続き、探索を続けていただきたいと思います」


明「構いませんか?」


明の問いには疎らに返事が返って来た

明はそれで満足なようで、笑顔で私に話しかけてくる


明「では、旋毛様。私がこの施設の案内を…」

梅子「あー、ちょっと待って!同性なんだし宿舎の案内は私がしてあげたいかも!」

明「……だ、そうですが。旋毛様は如何いたしますか?」

旋毛「そうだな……」



1、明に案内を頼む
2、梅子に案内を頼む
3、それ以外の人物と施設を見て回る

安価↓1

2


>>227採用:2



中途半端ではありますが今日の更新はここまでです

自己紹介が予想以上に大変すぎた…!

次回の更新にはコミュパートまでたどり着けると思います


それではまた、お付き合いいただきありがとうございました

乙乙
中々作りこまれてていいね

乙!

梅子第一の被害者ルートまっしぐらだな

乙。化園ちゃん可愛い

まひろきゅんは狛枝型の幸運なのか


ぼちぼち再開いたします


旋毛「…では、梅子に頼もうか」

明「そうですか、確かに同性同士で会った方が何かと都合が良いかもしれませんね」

明「では、梅子様。頼みますね」

梅子「はいはーい!任されたっ!!」

明は爽やかな笑顔を見せながら一礼し、リズの車椅子を押しながら去って行く



梅子「よーし、この梅子ちゃんがバシッと案内してあげる!」

梅子「まず今いるこの場所。ここはエントランスホール。ここが全ての施設へ繋がる中心って感じかな」

梅子「このエントランスホールと繋がってる道は三つあるんだけど、大きく分けて二つの場所へ繋がってるんだ」

通路を指さしながら、何処に繋がっているのかの説明をされる


梅子「あの通路を使うと逆時計回りにぐるっと一周して、反対側のこの道に戻って来れるんだよ。講堂とか教室とかいろいろあるんだけど、それは後で案内するね」

梅子「そんで、私達が今から使う通路はこっちね。着いて来て」

そうして、梅子に手を引かれながら宿舎へとつながる通路を進む


旋毛「この道は私があのエントランスホールに向かう際に使った道だな」

梅子「そうそう。旋毛ちゃんが眠っていた場所はこの渡り廊下だね」

暫く通路を進むと十字路に差し掛かかった


梅子「正面にあるのが宿舎への通路で、右側が大浴場。左側が食堂と厨房だね」

正面の道を少し進むと今度は壁に突き当たり、道が二手に分かれる

壁には矢印と文字が描かれてあり、右手が男子部屋、左手が女子部屋らしい


梅子「とうちゃーく。ここが女子部屋です!」

梅子「見て分かる通り全ての部屋の扉にネームプレートがあってね、それが個々人の部屋って事になってるんだと思う。部屋割りはこんな感じ」



―――――――――――――――――――――
|はにか|化園|梅子|松子|
――――――――――――――――――――――
 ←壁         廊下         →十字路
――――――――――――――――――――――
|木実|リズ|絵馬|旋毛|
――――――――――――――――――――――
|アレ|霧雅|虎徹|名人|
――――――――――――――――――――――
←壁          廊下         →十字路
――――――――――――――――――――――
|明|神人|真広|金輔|
――――――――――――――――――――――


旋毛「なるほどな……で、ここが私の部屋というわけか」

自らのネームプレートが掘られた扉のノブに手を掛ける
しかし固く閉ざされノブが回らなかった

梅子「あーごめん…言い忘れてたんだけどさ、個室には全部鍵がかかってるんだよ」

梅子「それで、鍵を探そうって事で皆探索をしてたんだけど……」

と、そこまでを言いかけたところで


ピンポンパンポーーーン


「あーマイクテス…マイクテス……大丈夫?聞こえてる?」

チャイムの音が鳴り響き、聞き覚えの無いとぼけた語調のだみ声が聞こえてきた

「えーゴホン。オマエラ、おはようございます。これからオマエラに大事な報告があります。大至急行動にお集まりください」

「『院長先生』からの連絡でした。ではでは」


簡素に用件が伝えられ放送が終わった


旋毛「………今の放送はなんだ?説明を受けていないと思うんだが」

梅子「ご、ごめん…あたしにもよく分かんない。初めて聞いた…なんだろあの放送……」

旋毛「…ふむ、確か講堂に集まれと言っていたな。案内してもらえるか」

梅子「分かった。こっちだよ」


足早に進む梅子の後を追う

『院長先生』とか言っていたか?
明はここは学校だろうと言っていた、その一方で木実はこの場所を病院と言っていた

……どちらにせよ、講堂に待ち受けているであろう人物に会えばこの訳が分からない状況を抜け出せるかもしれないな

そう、仄かに希望を抱き、講堂へと歩みを進める



その行く先が絶望の始まりとは、まだ知る由も無かった



講堂にはすでに他14名全てが集まっていた


虎徹「院長先生…まだ来てないよね~?」

金輔「早くしろってんだよな。はぁ~…とっととこんなせまっ苦しい場所から帰りたいぜ」

アレ「HEY!マツコガール!!どうして俺から逃げるんだー!!」

松子「いやああああ!梅子ちゃあああああああああん!!助けてえええええええ!!」

梅子「ああもう!お姉ちゃんを怖がらせないでって言ったでしょおっさん!」

名人「くぁ~……はぁ………ねむ……」

はにか「あら~講堂ってここであってたかしら~…?」

明「合っていますよ、はにか様。ですのでどうかお一人でフラフラとどこかに行かないで下さい!!」

リズ「うふふふふ…わたくし、少し楽しくなってまいりました。何が始まるのでしょうね」

霧雅「…………どうにも嫌な予感がしますな」

真広「うわっととと…遅れてないかな?ほら、渋川君ちゃんとまっすぐ歩いて!」

神人「あ!馬鹿!腕を引っ張るな!時計を落としたらどうする!!」

絵馬「はぁー、集まれゆーた本人がおらんてどないなってんねんな」

化園「…………」


十人十色、それぞれのメンバーが様々な反応を示す


木実「全員そろった……か」


そう、木実がぼそりと呟いた瞬間、それは前触れも無く現れた

愉快なおっさんだな


「イイイヤッホオオオオオオオオオオオオイ!!!!」

16名全ての視線が一転に注がれる

奇声があげられたかと思えば、『ソレ』はいつの間にか講堂のステージに立っていた


梅子「………クマ…?」


そう、クマだった

リアルな獣ではなく、丸々としたデフォルメな体つきのクマ
大きさは丁度私の胸くらいだろうか?

そんなマスコットキャラクターのような姿をした熊が、放送と同じ奇妙なだみ声で声をあげる


アレ「むむ!怪しい奴!何者だ貴様は!!」

モノクマ「進行ご苦労!僕モノクマ!この『希望ヶ峰学園付属病院』の院長様なのだあ!」

モノクマ「だーはっはっはっは!!」


腹をかかえ、大口を開けてモノクマが笑う


絵馬「…は?自分がさっきの放送してたちゅーんか?で、院長なん?本気で言うてる?」

モノクマ「なんだよなんだよ!ネコ科ごときが偉大なる熊様に口答えをするのか!!」

モノクマ「どっからどーみてもお医者様だしょーが!ほら見なよ、この白衣!!お前みたいなネコ科人間よりよっぽど白衣が似合ってるね!!」

モノクマ「やっぱり猫なんかより時代は熊だね。しかもキミは耳が無いし。耳の無い猫なんて、青い猫より意味わかんないよ。青くて耳の無い猫なんかが居たら、さぞやカッコ悪いだろーねぇ」

絵馬「うにゃあ!!なんやねんアイツ!!なあ、皆もなんか言うたってや!!」


霧雅「質問を!…いいだろうか?」

霧雅が大きく声を張り上げ、挙手をした

モノクマ「はい、そこの坊主頭くん。僕に何が聞きたいのかな?」

霧雅「100歩譲ってそこの君が院長先生でもいい。我々は、どうしてこのような場所に集められている?」

モノクマ「君たちが何故居るかって?患者が病院に居る理由なんて一つに決まってるでしょーが!!」




モノクマ「オマエラが病気だからだよ!!!」




木実「病気…だと?」

モノクマ「ここに居る希望ヶ峰学園第○○期生の皆さんは、不治の病『絶望病』にかかってしまっているのです!」


ざわめきが広がる
不安、困惑、呆れ、驚き、様々な感情が講堂に蔓延していく



モノクマ「オマエラはこの希望ヶ峰学園付属病院、通称『絶望ホスピタル』に隔離されているのです」

モノクマ「本当は殺処分でもおかしくないところを、このボクの海より深いともっぱらの評判の厚意によって君たちはこうして生かされているんです」

モノクマ「そのあたりを、よーく心にとどめておくように」

旋毛「一ついいか」

モノクマ「はいそこの筋肉女さん」

旋毛「私はこれでも医者だ。しかし、『絶望病』というモノを聞いたことが無い。一体『絶望病』とはどんな病だ?」

モノクマ「そうやってね、自覚症状の無い患者ってゆーのが一番怖いよね。オマエラの絶望病はもう深く深く進行してしまっているのです」

旋毛「話を逸らすな。どんな病気かと聞いている。治療法はないのか?」

モノクマ「あるある。あるってばもう!物事には順序ってものがあるんだよ!!ボクの好きに喋らせてよ!!」


治療法はある、そのモノクマの発言に安堵の息を吐く
だが、それは束の間の安心でしかなかった

希望は打ち砕かれる

通告される、我々は絶望のその最中に居るのだと


モノクマ「てれれれってれーん!『ワ~ク~チ~ン』!!」

モノクマが掲げた手には一つのアンプルが握られていた


金輔「ワクチンがあるんじゃん。絶望病でも何でもいいからそいつをとっとと寄越してくれよ」

モノクマ「おおっとダメダメ!大事なのはここから何だからさ!」


モノクマ「ええ~、オマエラがど~してもこの病院を退院するためにはどうしてもこのワクチンが必要なのです」

モノクマ「絶望病は感染します。ワクチンを接種せずこの病院を出ることは許されていません」

モノクマ「しかし…残念ながらワクチンは一つしかありません。そこでぇ――!!」



モノクマ「オマエラにはコロシアイをしてもらいます!!!」



梅子「コロシ…アイ……?」

モノクマ「そうだよ!殺し合うんだよ!!」

モノクマ「絞殺撲殺殴殺刺殺斬殺呪殺etc……方法は何でも構いません。皆さんで殺し合って、この中で最も優れた『希望』であることを証明するんです!!!」

モノクマ「この場に居る全ての人間を騙し、欺き、蹴落とした、たった一人の『希望』こそが、優れた価値ある『希望』だけが外に出られるんです!!」

モノクマ「と、いうわけで生徒手帳を配ります。詳しい規則はこれで確認してね。あ、それとこの生徒手帳が各個室の鍵になっているから捨てないようにね」


モノクマ「それでは、さようなら」


そう言ってモノクマは姿を消した

それと同時に、いつの間にか私たちの手にカードが握られていた


アレ「なん…だったんだ…今の言葉は…」

講堂にざわめきは無く、静まり返っていた

混乱というよりは困惑の想いが強かった

多くの者達が、自らが置かれた立場を理解できずにいた


一部の生徒を除いて


名人「………はぁ…取り敢えずさ、手に持ってるコイツを確認しよーぜ。多分コイツが、生徒手帳とかいう奴なんだろ」

意外なことに、この空気を打ち破る第一声は名人であった

明「そう…ですね、名人さまの言う通りです。その…モノクマの言っていた規則とやらを確認しましょうか」

すかさず明が同調し、場の空気が荒れ始める前に皆を纏める


各々が、手元の生徒手帳を操作し確認する


なるほどワクチンで釣ろうと


『院内規則』

ルール1…患者達はこの院内で共同生活を行いましょう。

ルール2…夜10時から朝7時までは夜時間とします。夜時間、食堂は立ち入り禁止になるので注意しましょう。

ルール3…就寝は自分の個室を使いましょう。異性の個室での故意の就寝は禁止します。

ルール4…この希望ヶ峰学園付属病院について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。

ルール5…院長であるモノクマへの暴力行為、監視カメラやモニターの破壊を禁じます。

ルール6…患者内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます。

ルール7…学級裁判で正しいクロを指摘した場合は、クロだけが処刑されます。

ルール8…学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、残りの患者は全員処刑されます。

ルール9…3人以上の人間が死体を最初に発見した際に、それを知らせる死体発見アナウンスが流れます。

ルール10…ルールは今後も増える可能性があります。困ったことがあれば院長先生にお申し付けください


梅子「……困ったことがあればお申し付け下さいって、意外と親切なんだね」

神人「こんなところに僕たちを閉じ込めて、剰えコロシアイを扇動するようなやつが親切であって堪るか」

梅子「でも、私達病気?なんだよね。隔離しないといけない位危険な病気だったら、寧ろ生きていることを喜ぶべきなんじゃないかな?」

金輔「それはどうだろうな。本当に病気かどうかも疑わしい。大方コロシアイとやらを眺めていたい、悪趣味な腐った野郎なんじゃないか」

旋毛「梅子、前向きなのはいいことだが、こればっかりは私も疑わざるを得んな。ただ一つ確かなことは、そう簡単にここから逃げ出すことはできないだろうという事だ」


重苦しい空気が行動を包む

混乱は避けられたが、状況に変化はない

寧ろ、この場所を知ったことにより状況は悪化していると言ってもいい


ぱん


と誰かが手を叩く
手を叩いた本人、真広に視線が集まる


真広「こうやって沈んでいても何も変わらないよ。『超高校級の幸運』…ただのラッキーの僕が言っても説得力がないかもしれないけどさ」

真広「大丈夫だよ!何とかなる!」

真広「顔をあげて一歩踏み出せば、希望の光は絶対に見つかるよ」

真広「一人では無理かもしれないけど、全員の力が…全員の希望の想いがあれば、何とかなる」


真広「希望は前に進むんだ。こんな絶望に屈したりはしない」



そう言い放った真広の顔は自信に満ち溢れていた

根拠のない自信であるはずなのに、その言葉からは確かな希望が感じられた

不思議と、心が晴れていくような感覚がした



虎徹「う~ん、真広君ちょっとクサくない?」

真広「うぇっ!そ、そうかな…ちょっとかっこつけ過ぎちゃった?」

虎徹「でも、オレそう言うの好きだ」

真広「あ、ありがとう沖永君!」

アレ「HAHAHAHAHA!マイエンジェルとコテツボーイの言う通りさ。まずは今後の事を話し合おうではないか!」

アレ「落ち着いて話し合える場所…そうだな、食堂が良い。皆で参ろうじゃないか!!」


真広の一声に虎徹とアレックスが同調し、空気を明るいものへと変えた

あの真広という少年の言葉には、妙に人を引き付けるものがあった
言うなれば天性のカリスマとでもいうのだろうか


じゃれ合いながら進む、虎徹と真広とアレックスの後に続き、全員が食堂へと向かう

そこから少し外れた位置で


木実「コロシアイ…コロシアイ……か。ふふふっ……」


そう、静かに笑う木実の姿を私は視界の端にとらえていた


―食堂―



明「全員、席に着きましたね。では、探索に引き続きこの会議でも、一先ずは私が進行を務めさせていただきます」

明「生徒手帳を確認したところ、どうやら見取り図があるようですね。そちらをご覧になりながら聞いてください」

梅子「その前に!これって何を話し合う場なの?」

明「共同生活をするにおいての確認及びルールの取り決め。でしょうか」

明「コロシアイが起こる起きないに関わらず、この院内で生活していく必要があります。その中で、役割分担やルールの取り決めは必ず必要になると思いますので」

梅子「なるほど…了解でっす」


明「…では、改めまして。探索結果の報告となります」

明「この施設は大きく分けて二つの敷地に分かれています。渡り廊下を挟んで『宿舎』と『学び舎』です」


明「まずは学び舎側についての探索結果をご報告していただきます」

明「では、虎徹さん。どうぞ」

虎徹「は~い。え~っと学び舎側はエントランスホールからぐるっと回って全ての施設が廊下で繋がってるみたいだね~」

虎徹「一応階段とエレベーターもあったんだけど、上へはいけないみたいだったから、一階の説明になるかな~」

虎徹「エントランスホールから逆時計回りにサロン、普通教室、視聴覚室、講堂、ドラッグストアの順にあって、エントランスホールへと帰ってくることができるよ」

虎徹「ドラッグストアには包帯とか目薬とか風邪薬とか、とにかく色々生活に役立ちそうなものがあったよ」

虎徹「後の施設は特に説明しようがないかな~、変わったところでもないし」


明「ありがとうございました。では、次は宿舎側の説明を私が」

明「いま私たちが居る場所が食堂。すぐそばの厨房なのですがかなりの量の食料がありました。モノクマの説明によると、定期的に食料は仕入れをして下さるそうです」

明「ですので、一先ずは食事に困ることは無いと思われます」

絵馬「一応あの熊もボクらを生かす気はあるんやな……」


明「次に我々の個室です。私とお嬢様のお部屋は全く同じ設備でした。ですので、全て同じ設備が揃っているという前提で説明をいたします」

明「宿舎の個室はシングルベッド、クローゼット、机が一つと椅子が二つ、ユニットバスも完備されておりました。それ以外の小物はメモ帳とボールペンがありましたね」

明「個室の鍵は、自分の生徒手帳カードを差し込むと開くようになっています。私の手帳ではお嬢様の部屋の鍵を開けることはできませんでしたので」

明「扉はオートロックになっていて、一度開いて閉じると鍵が自動で閉まる仕組みになっています。鍵を閉じ込め無いようにご注意ください」

明「次はこの食堂の正面の通路を言った先、そこには大浴場がございます。共同の脱衣所ですので、男女で入る時間を明確に定めておかないといけませんね」

明「大浴場の隣にはランドリー、その隣には倉庫がありました。倉庫にはベッドシーツや下着など主に衣類がその大半だったと記憶しています。乾パンなどの保存食も多少ありました」


明「……『宿舎』の説明は以上ですね。一通り施設の紹介が済んだと思います。ではまず何から決めておきましょうか?」

明の問いに真っ先に手をあげたのは、リズであった


リズ「わたくしから提案があるのですけど、よろしいですか?」

明「どうぞ、お嬢様」

リズ「毎日の食事、その内の朝と夜。そうですわね時間は…午前8時と午後7時、この時間は皆さん全員参加の会食としませんか?」

リズ「わたくし達はその殆どがここで初めて会った人同士、これからこの共同生活を続けていくにおいて、親交を深める場というものは大事だと思いますの。如何でしょう?」

明「なるほど…私は賛成です。皆さまは如何でしょう?」

梅子「はいはーい!私も賛成かも!!」

明「梅子様は賛成…他の皆様は?」

梅子に続き、真広や虎徹、アレックスやはにかなどいくらか賛成の声が上がった
賛成の声をあげることのなかった面子も、否定の声はあげず、概ね賛成と言ったような空気であった


それから、いくらか話し合いを続け共同生活での決まりごとがいくつか決まっていった

それを一つ一つ書き留めた紙を、何処からか引っ張り出してきていたホワイトボードに貼りつける


共同生活においてのルール

1、午前8時と午後7時は全員参加の会食の時間とする
2、食事を作る人物は当番制とする
3、なるべくまとまった人数で大浴場を利用する。(女子18~20時、男子20時~22時。それ以外の時間での入浴はなるべく避ける)



明「…他に、決めることはございませんか?」

霧雅「本官から提案があります」

明「はい、霧雅様」

霧雅「朝の7時半、毎朝点呼を取りたいと思うのですが如何でしょう?」

明「朝の会食の事もありますし、いいかもしれませんね。そうなると、点呼をする人物を…男女別々で決めましょうか」

明「点呼を取ってもらう人にはこれから、リーダーとしてこういった話し合いの場を纏めてもらいたいとも思うのですが、立候補者や推薦したい人物はいますでしょうか?」

絵馬「じゃあボクg…」

梅子「はいはーい!!女子は旋毛ちゃんにやってもらいたいなー!私達の中で一番頼りになりそうだし」

絵馬「ちょっと待ち!ボクの発言を遮らんといてや!!ボクかてリーダーやりたーい!!」

旋毛「……だ、そうだ。私としてはどちらでも構わないぞ」

女性陣を見回す
女性陣の反応はまちまちであったが、口をそろえて『絵馬は嫌』という結論に至った


絵馬「うっ…ぐすっ……自分ら冷たいなぁ…ボクがなにしたってゆーんや…」

梅子「おお、よしよし絵馬ちゃん泣かないで」

絵馬「自分がボクを泣かせたくせに……」

梅子「う~ん…だって軍医さんと保健委員どっちが頼りになるかって言われたら明らかに軍医さんじゃん。分相応ってやつだよ」

絵馬「ぐさぁっ……!」


梅子の言葉が止めとなり、絵馬は机に突っ伏してしまう

その光景に明は苦笑しながらも何とか話を戻す


明「では旋毛様、あとの進行はお任せいたします」

旋毛「分かった」

旋毛「では、男子側のリーダーを決めようか。立候補者はいるか?」

真広「あの…それなんだけど、西道さんが決めるって言うのはどうかな?」

真広「ボクたち男性陣はそういったリーダーシップが得意な人が居なくって、多分皆あんまり自信がないと思うんだ」

真広「ここに居る皆、きっと西道さんが一番頼りになるだろうって思ってるし、ここは西道さんに決めてもらうのが一番だと思う」

旋毛「…ふむ、そうか。どうせ誰かはやらなければならないことだ、私が決めることによって納得できるならそれが一番手っ取り早い」

旋毛「では……」


男性陣のリーダーを誰にやってもらおうか?

安価↓1


>>258採用:掟


旋毛「……そうだな、掟霧雅。君に頼もうか」

霧雅「ほ、本官でありますか?」

旋毛「ああ、これからよろしく頼むぞ」

霧雅「わ、分かりました。指名された以上その務めを果たしましょう」



4、毎朝7時半に点呼を取る。(女子担当:西道旋毛。男子担当:掟霧雅)


とホワイトボードに書き足され、今回の話し合いはここでお開きとなった

現在の時間は午前11時03分
私は一度、自らの個室に戻ることにした


自室のベッドに倒れ込み、天井を仰ぐ

頭の中で巡るのは自分が置かれた状況の事


コロシアイ病院生活…とんでもない事態に巻き込まれてしまったものだ

モノクマ…絶望病…ここから脱出する方法……
考えることは山ほどある

幸いにも皆の空気は団結一色に傾きつつある

最も恐ろしいのは、殺人が起き、不和や猜疑心が蔓延してしまう事


ならば、私がやるべきことは誰一人として犠牲者を出さないことだ


絶望病や殺されるかもしれないという不安
それらの問題を前にしてこうして団結できているのは、私という存在が少しでも安心を与えているだろう

例えコロシアイが起きたとしても、私が死なせはしない

絶望病とやらも、私がなんとしても治療して見せる


旋毛「……よし」

気合を入れるように自らの頬を叩く


何をするかは決めていないが、一にも十にも行動あるのみだ



※※※※

突然ですが、ここでコミュパートの説明です

コミュパートは一日4回

コミュに選ばれた相手とは好感度が上昇し、今後の展開を左右します

選択肢次第で破滅の未来を阻止できる……かも…

好感度はマスクデータとなります
一度の選択で二人まで同時に選択することができます

質問があればその都度お応えいたします

※※※※



さて…これからどうしようか?


人物指定
安価↓1

はにか


>>263採用:はにか



―食堂―


そろそろお昼時、ということで食堂に向かった

そこで偶々鉢合わせた長瀞はにかと朝食を共にすることにした


はにか「うふふ~、これ~おいし~わね~。ね~旋毛ちゃん」

旋毛「…うむ、そうだな」

まるで幼い少女のような朗らかな笑顔を見せ、パンケーキを頬張る女性をマジマジと観察する

この長瀞はにかという女性、あまり身近にいないタイプの人間であった

言動からは強い意思を感じさせず、虚ろというかどこか空恐ろしいような空白を感じさせる女性

簡単に言えば、行動と考えが読めないこの女性を私は少し苦手に思っていた


はにか「あら~?な~に?私の顔、変かしら~?」

旋毛「む、ああ…そういうわけではない」

旋毛「はにかは、超高校級の…何と言っていたか?」

はにか「タロット占い師よ~」

旋毛「占い師か」

はにか「タロット占い~!」

旋毛「そこ、大事なんだな…」

はにかはぷくっと頬を膨らましている
どうやら怒っているらしい事はなんとなく伝わった



はにか「私の占いは~、7割当たるって評判なんだから~」

旋毛「7割…7割か……凄いのかよく分からんな」

はにか「旋毛ちゃんも~試してみる~?何でも占ってあげるわよ~」

旋毛「ふむ、そうか……では一つ」


1、自分たちのこれから
2、恋占いでも
3、自由安価

安価↓1


>>266採用:2


旋毛「私の恋愛について占ってもらおうか」

はにか「あらあら~、旋毛ちゃんって案外乙女なのね~」

旋毛「この年頃の女は例外なく乙女さ」

はにかはタロットカードを適当に混ぜ、その中からこれまたテキトーに3枚の札を選び取る


はにか「むむむむむ~…」

旋毛「何か解ったか?」

はにか「そうねぇ~……旋毛ちゃんの本命はどこか遠くへ行ってしまうそうよ~」

旋毛「ふぅむ…それは困るな……」

はにか「あらあら~、もしかして好きな子がいるのかしら~?」

旋毛「いや、まだ居ないが」

はにか「そうなの~。うふふふ~、でも~私の占いは7割当たるから~きっと当たるわよ~」

旋毛「そ、そうか……」

はにかはコロコロと可愛らしく笑う
……この占い、本当に大丈夫なんだろうか

結局、はにかへの苦手意識はあまり改善されなかった
次に話すときははにか自身の事を聞いてみよう…


現在13時頃…か

会食までは、まだまだ時間があるな

何をして過ごそうか?



人物またはイベント指定
(イベント例:風呂に入っている梅子。アレックスに追いかけられている松子など)
安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

霧雅

アレックスが(一方的に)虎徹と掟に貧乳の良さを説いている

真広


>>270採用


―サロン―



アレ「だからだな!諸悪の根源は巨乳に他ならない!!ビバ・貧乳!!慎ましい乳房こそが至高なのだよ!!」

アレックスの大きな声が聞こえてくる
何やら強く乳房について熱く語っているらしい

そしてその話を顔を赤くして聞く霧雅と、神妙な顔つきで頷く虎徹が居た

旋毛「何やら熱くなっているな」

アレ「む!出たな巨乳派の総本山よ!!見ろキリガボーイ、コテツボーイ!あの主張の激しい乳房を!!」

旋毛「何を訳の分からんことを…セクハラで訴えられたら君は間違いなく有罪だな……」

虎徹「わかる…わかるぜ~、おっさんの言いたいこともね~」

アレ「おお!コテツボーイ!君もオレと志を同じくする者か!!」

虎徹「貧乳は良い…慎ましく、愛らしい。すらっとした長身には美しいスレンダーなシルエットに変わり、小柄な少女の愛らしさを更に際立たせる…」

霧雅「こ、虎徹殿!?貴方まで何を言っているでありますか!?」

旋毛「君もそっち側の人間か……」


呆れる私と霧雅に、チッチッチッと太い指をふり

大きくタメを作り、口を開いた




虎徹「巨乳は――――
              ――――――もっとイイ!」




アレ「なん…だと……!?ま、まさか君は…」

虎徹「オレは壁か山かかと聞かれたら、間違いなく山を選ぶぜ…」

アレ「ジーーーーーーーーーーザス!!!」
霧雅「こ、ここ虎徹殿オオオオオオオオオオオオオオオ!?」


いつもの間延びした口調ではなく、無駄にきりっとした口調で下らない事を言い始めた虎徹

男という者は、皆こんな話ばかりに精を出している
呆れたものだ



虎徹「だからな~、旋毛ちゃんのおっぱいは最高だぜ~」

旋毛「こっちを見るな、親指を立てるな。ったく…どいつもこいつも変態ばかりだな……」


旋毛「ほれ、霧雅。リーダーとしてコイツラに何か言ってやれ」

霧雅「こ、ここで本官にふるのでありますか!?」

アレ「ああ…そうだな。ハッキリさせておくべきだ!」


アレ「壁か」

虎徹「山か」


「「どっちなんだ!!!」」



霧雅「ほ、ほ…本官は…本官はあああああああああ!!!!」

顔から湯気吹き出そうなほど赤くし、一目散にその場を逃げ出す
その後をアレックスと虎徹が追いかける

危機的な状況とは思えないほど、平和な光景であった


今日の更新はここまでです

多分、コミュパートは二日か三日くらいですかね~
一日4回というのも、もしかしたら修正が入るかもしれません

コミュパートに選ばれただけで基本的に好感度が上がります

それではまた、お付き合いいただきありがとうございました

乙です!! 面白いので2章突入したらwikiに追加してきますのよ

最胸で筋骨隆々でクールでリーダーシップと医療技術を持ち身体的にも精神的にも強いとかやばい


>>278
おお!わざわざありがとうございます!メッサ嬉しいです!!!



再開の前に情報の書き漏らしの報告です

地下一階の説明が丸っと抜けていました
地下一階には学級裁判所、お仕置き部屋、電気機械室、トラッシュルーム
トラッシュルーム以外はすべて鍵が閉まっており立ち入り禁止となっています

トラッシュルームの稼働時間は『10:00~17:00』までです
ゴミ出しは、三日に一回リーダー二人がゴミを集めて纏めて焼却します

こんなところですかね

施設関連の質問も随時承っております


それと、コミュパートは一日3回に変更することになりました


それではぼちぼち再開です


夕食を終え、一息つく

今日一日はどうやら平穏無事に終われそうだな

夜時間まではまだまだ時間がある、何をしようか?



人物またはイベント指定
安価↓1

西城が烏丸の猫耳パーカーに興味を示す


>>281採用:



厨房でインスタントコーヒーを淹れ、食堂に戻ると絵馬に絡まれている名人を見つけた


絵馬「なぁなぁ自分、猫すきなん?」

名人「………別に…」

絵馬「えー?そうなん?こんな可愛い猫ちゃんパーカーやのに」

絵馬は名人のパーカーのフード部分についている猫耳をふにふにと触っていた
名人は別段それを気にすることも無く、電子機器を弄っている

絵馬「これ欲しいって言うたらくれる?」

名人「……駄目だ」

絵馬「おんやぁ?ダメなんやぁ?ふぅ~ん……」

名人「…なんだよ」

絵馬「嫌々、別にぃ…でも、恥ずかしがらんでええんやで?猫ちゃんが可愛いのは真理や、抗えられへん魔性の魅力があるもんなぁ」

と勝手に納得したようにうんうんと頷く絵馬
名人は眉を顰め、この光景を見ていた私に何か訴えかけるような視線を送ってくる

どうやら助けを求めているらしい


仕方なく、私は助け舟を出すことにした


1、そこまでにしておけ絵馬、迷惑そうにしているぞ
2、猫が好きだったんだな、名人

安価↓1

1


>>283採用:1


旋毛「それくらいにしておけ、絵馬」

絵馬「むっ!出おったな!折角ボクと名人くんで猫ちゃんトークしよったゆーに、邪魔臭い奴やなぁ」

旋毛「仲がいいのは良い事だが、程々の距離感をな。そういえば名人、もう男子の風呂時間だぞ。早めに入っておいたらどうだ」

名人「…そうする」

名人は私に軽く目配せをして、その場を去って行った


絵馬「ああ!猫ちゃんパーカーが…どこのブランドか知りたかった……」

絵馬はガクリを肩を落としたかと思えば、キッとこちらを睨みつけてくる

絵馬「自分は僕の邪魔ばっかしよってからに!」

旋毛「そんなつもりは無かったんだが…」

絵馬「まあええわ。ボクはキミにも用があったしな。ほら、ドラッグストア行くで」

旋毛「ドラッグストアで何をするんだ?」

絵馬「クスリの管理に決まっとるやろ!併用忌避薬の表とか、アレルギー表とか僕らがするべき仕事やろ!」

絵馬「皆にはもうアレルギー持ちかどうか聞いたから、後はキミに手伝ってもらうだけや」

そう言いながら絵馬に手を引かれドラッグストアへと向かう
私は絵馬のこの対応にほうと感心してしまった

専門的な医療知識や医療技術では私の方が勝っているという自負があったが、こういった細かな気配りも忘れてはいけないな
流石は超高校級の保健委員と言ったところか

伊達に白衣を着ていないな、と絵馬に対する評価が大きく変わった


ピンポンパンポーーーン

モノクマ「夜時間になりました。これから食堂は立ち入り禁止となります、ご注意ください」

モノクマ「それではオマエラ、おやすみなさい」

ピンポンパンポン


モノクマからの放送が入り、私は自室に戻ることにした

自室に戻り、ベッドに倒れ込んだときあるモノに気が付いた


旋毛「なんだこれは…?……ボタン?」

なんとなくそのボタンを押すと、控えめにブーっという音が鳴る

そして


モノクマ「はいはいこんばんは。夜分遅くにどうしましたか?」


私のベッドの隣にモノクマが突然現れた


旋毛「うおおっ!?な、なんだ!?どうしてここに!?」

流石の私も動揺を隠せず、大声をあげてしまった


モノクマ「何だって何さ!キミがボクを呼んだんだろ!!」

旋毛「私が…?そんなこと…あ、このボタンか?」

モノクマ「そうだよそう。キミがナースコールを押したんじゃないか」

旋毛「ナースコールだったのか……」

確かにモノクマの姿を見てみれば、初めて姿を見せた時の白衣ではなく看護婦さんのような恰好をしていた
そして何故か、モノクマの背丈ほどの巨大な注射器を持っていた


旋毛「………完全に私の失態だったな。すまない、興味本位でボタンを押したんだ。許してほしい」

モノクマ「もう…次からは気を付けてよね!」

そうしてモノクマはその場からいなくなった


ナースコール…そういえば何かあれば院長先生にお申し付けくださいと規則に書いていたな
その為のナースコールなのだろう

………何かの役に立つこともあるかもしれないな


それから私の大声に驚き、様子を見に来てくれた梅子に事情を説明し、ベッドで眠った

大声に驚きってことは防音対策はされていないのか


―夜―


午前0時

全ての生徒が寝静まっているであろう深夜
五十嵐木実はベッドライトだけをつけ、モノクマと話をしていた



モノクマ「ねぇ…そろそろ寝ない?ボクのナースコールはキミとお話するためのモノじゃないだけどなぁ」

木実「いいだろう。もっと付き合え、次の質問だ。もし共犯者を作って犯行を行った場合は、共犯者はどうなる?」

モノクマ「どうもこうもないよ、殺人を実際に犯した実行犯だけがクロ。それ以外の人間は共犯だろうともシロだよ」

木実「なるほどな…ではもしクロがここに居る全ての人間を殺し尽したら?」

モノクマ「そんな事ないって言いたいけど…もしそんな事が起きちゃったら、裁判に参加するのがクロだけになっちゃうからね。結果は言わなくても分かるでしょ」

木実「ふむ…では次の質問だ」


木実「お前が直々に私達に手を出すことはあるかい?」

木実「私達の中に居るんだろう?お前を操作している人間が」


モノクマ「うぷぷぷぷ」

木実「ふふっ…答えるつもりはない…か。まあいい、私も好きにこのコロシアイを楽しませてもらうとするよ」


木実「クククク…」

己の内に狂気を抱いた二人の笑い声が、小さく部屋にこだまする


07:25

予定通りの時刻に目を覚ます

ボンヤリとした意識を覚醒させるために軽くストレッチをしてから部屋を出た

初めての点呼

食事当番の為すでに起きていた梅子を除き、全ての人間を起こして回る
梅子以外にも松子とリズは私の点呼よりも先に起きており、食堂に集まっていた



旋毛「おい、そろそろ起きろ」

化園「………あと五分」

旋毛「私が一度起こしてその台詞を言ったのは何分前か言ってみろ」

化園「……あと五分」

旋毛「駄目だ。今すぐ起きろ」

化園「うぅん……やっ……」

旋毛「嫌じゃない。ったく…世話の焼ける」


子供のようにぐずる化園を何とか着替えさせ、会食の時間から10分ほど遅れて皆と食事を始めた


今日の食事当番は梅子と真広であった


真広「夢宮さん…じゃなくって、梅子さんって料理上手なんだね」

梅子「そう思う?ふふっ、ありがと♪」

真広「おかげでボクはちょっと楽しちゃったかな」

梅子「いいっていいって、作ったのは私だけど配膳したのは真広君だし。役割分担って奴だよ」

ふむ、確かになかなか美味しい朝食だ
梅子は意外と芸達者な人間らしい

自分もそこそこ料理はできるが味気ないとよく言われる
料理が上手い人間が相方なら任せるか、料理を学んでみるというのもいいかもしれないな

後で当番表を確認しておくか


旋毛「……おい、零してるぞ」

化園「………んぅ…」

仕方なく化園の口元を拭ってやる

私の右肩に何か重いものが寄り掛かってくる
振り向いてみると、名人がうたた寝をしているようだった

旋毛「そろいもそろって君たちは……」

寝覚めの悪い二人の介護をしながら朝食をとった


旋毛「……私の当番はまだ先だな」

私はホワイトボードに張り出されている食事当番表を見ていた

食事当番は8組のローテーション
松子→梅子→化園…となっているように出席番号の逆順らしい
男子の食事当番は逆に出席番号順でアレックス→霧雅→虎徹…となっていた

この食事当番表のマグネットは明が用意してくれたらしい


旋毛「相変わらず気遣いの男だな…食事当番の時は頼りにさせてもらおう」


さて、これから何をして過ごそうか?

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エリザベス


>>292採用:リズ



私は今朝から少し疲れている様子のリズに話しかけた


旋毛「気分が優れないようだな、平気か?」

そう言いながらリズにもコーヒーを差し出す

リズ「あっ旋毛様。ありがとうございます」

旋毛「何かあったか?こんな状況だ、ストレスを感じているのなら吐きだしておけ」

リズ「……少し、今朝は寝不足で」

旋毛「ふむ」

リズ「ここの個室って防音し切れていないじゃありませんか」

旋毛「確かにな。近くを通った人の足音でも感じ取れるほどだ」

リズ「ええ、ですので昨晩…隣の部屋、木実様のお部屋から何やら音が聞こえて眠れませんでしたの」

リズ「でも、あんな夜遅くに話す相手もいないでしょうしわたくしの勘違いかもしれません。そう思うと木実様に言い出せなくって…」

旋毛「ふぅむ…そうか。なるほどな、分かった…」


1、木実に直接言ってこよう
2、モノクマに防音の事を相談しよう

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kskst

1


>>295採用:1



旋毛「私が直接聞いて来よう」

私は木実を探し出し昨晩の事を聞き出す


旋毛「昨晩、一体何をしていた?」

木実「これはこれはご挨拶だね。私が何かしたかな?」

旋毛「お前の部屋から夜遅く物音が聞こえて寝不足な奴が居てな。真相を確かめておきたいだけだ」

木実「おっと…そうだったのか。それなら今後、個室での会話は控えるべきかな」

旋毛「誰かと話していたのか?」

木実「ああ、モノクマとね」

旋毛「…!?……そうか、分かった今後はなるべく声量に気を付けてくれ」

木実「おやおや、私が何の話をしていたか聞かないのかい?」

そのまま去ろうとしていた私の背中に声が掛けられる

嫌に挑発的な口調
事実、好みの口元は愉快そうに歪み上がっていた


旋毛「……プライベートの詮索はしない」

木実「ふふっ、私はモノクマと殺し合いについて話していたんだ。キミは恐れているのだろう?コロシアイが起こってしまう事を」

旋毛「…そんなもの、私一人に限った話ではない」

木実「私は楽しみにしているよ、コロシアイが起こることをね」

旋毛「お前ッ!」

反射的に木実の襟首を掴む
木実の表情から笑みは消えない


旋毛「私には何を言ってもいい、だがな…皆の前でそんな和を乱すような発言は絶対にするな」

木実「それは私も望んだところではない。顰蹙を買うのは目に見えている」

木実「だがな、コロシアイは起きる。必ずな」

旋毛「……それは、犯行予告か?」

木実「クククッ…いつかの…な。安心しろ、私がしなくてもすぐにコロシアイは起きる」

旋毛「そんなことはさせない。私が、誰一人として犠牲者を出させはしない」

木実「その言葉。いつまで言っていられるか見物だね」


木実は私の手をふりほどき、背を向けてどこかへと行ってしまった

なんだったんだ…あの女は
こんな状況で、イカレている

一先ず私は、リズの元に戻ることにした


リズには木実が言っていた内容は伏せて、恐らく今後はその心配がないという事を話した
もしそれでも眠れない場合は、私の部屋に訊ねて来い、眠たくなるまで付き合おう。とそう約束した

五十嵐木実……堂々と私の前で犯行を予告してきた

……アイツの行動には目を光らせておこう



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名人

くそう……まだ全員とコミュ取れてないのに


>>299採用



名人の部屋をノックする
2分ほどの間の後、名人が顔を出す


名人「………なに?」

旋毛「用事というほどではないが、私もそのゲームというモノがしてみたいと思ってな」

名人「ふぅん……はぁ…いいぜ、入れよ」

旋毛「では、お邪魔しよう」

名人の部屋は名人の好みに模様替えされているらしく、テレビが設置されていた
それ以外にもたくさんのゲーム機がベッドの上や床の上に散乱していた


旋毛「……掃除くらいしたらどうだ?」

名人「だりぃ…。んで、何のゲームすんの?協力プレイのゲームあんま持ってないぞ」

旋毛「それなんだが、さっぱり知識がないから適当に見繕ってくれないか。何でも文句は言わんぞ」

名人「…………そんじゃあこん中から選んでくれ」


名人が持ってきたゲームを選ぶ
どれにしようか…?


1、カードゲーム『お遊戯キング』
2、恋愛趣味レーションゲーム『ときめき!メモリーズ』
3、ホラーゲーム『バイオ零』

安価↓1


>>302採用:1


旋毛「……カードゲームか。うん、これが一番簡単そうだな」

名人「………後悔するぞ」

簡単に名人からルールを説明してもらう
そのゲームはトランプの神経衰弱のように簡単ではなく、基本ルールを覚えることすら困難であった

一応何度か動きを確認し、ゲームを始める


名人「魔法発動。チェーンある?」

旋毛「ではその魔法を破壊だ」

名人「……了解。チェーン処理で俺の魔法カードが破壊された後、効果発動。フィールドのモンスターをすべて破壊」

旋毛「待て、私が魔法を破壊しただろう?不発ではないのか?」

名人「カードの破壊と発動の無効は別物だ」

旋毛「意味が分からん。言いがかりの屁理屈じゃないか」

名人「……そういうゲームだし」


結局、一度として名人から勝利を奪うことはできなかった

こうして一緒に過ごして分かったことは、この烏丸名人という男は意外に付き合いが良いという事だ
面倒くさい、怠い、とため息ばかりついているが、初心者の私の質問に逐一説明をしてくれるあたり、根は良い奴なのだと思う

なに?!チェーンサイクで効果も無効になるのではないのか?!


名人とした『お遊戯キング』というカードゲームは知れば知るほど難解なルールだったが、初めてこういった娯楽に触れたという事もあり、かなり白熱してしまった

現在の時刻は午後8時40分
まだ夜時間までは時間がある、何をして過ごそうか?


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真広が松子と友達になろうとしている
それを隠れながら見守る梅子


>>306採用


食堂の方に目をやると、真広と会話をしている松子を見つけた

ふむ、そう言えば松子とはまだあまりしゃべったことが無かったな
いい機会だ、話しかけてみよう

旋毛「お…」
梅子「ふんぬっ!」

言葉を発するよりも早く、強烈な力で体を引っ張られる

梅子「しーっ!今イイところなんだから!」

旋毛「うん?なんだ?どうしたんだ?」

梅子「お姉ちゃんが頑張って男の子とお話してるんだよ!あんなレアな光景…妹としてちゃんと見届けてあげなきゃ!」

そう言って梅子は食堂の入口の陰から、松子の姿を見守りはじめる


過保護なことだ
これではどちらが姉か分かったものではないな

私も梅子に協力し、二人の姿を観察することにした


真広「松子さんはさ、漁師なんだよね」

松子「う、うん」

真広「確か竿釣りが好きだって聞いてたことがあるんだけど。こだわりとかってあるのかな?」

松子「べ、別に……こだわりは…無いよ。…海が…好きだから」

松子「海で一人で出来ることって…釣りくらいだったから…ただ、それだけで……」

真広「それだけでっていうけど、それが世間に認められてるんだ。とっても立派な才能だと思うよ」

松子「そ、そう……かな。ふ、ふへへ……」

真広「ふふふっ…嬉しいなぁ。松子さんとこうやってお話ができるだなんて!」

真広「松子さんはこうやってお話するの、嫌じゃないかな?」

松子「苦手……だけど、ふ、不思議と…幸運の人とは……上手く…話せてる」

真広「あはは、そうなんだ。そう言って貰えてうれしいよ!ボクは話すのも、話を聞くのも大好きだからさ」

真広くんマジ主人公


そんな会話が二人の間で繰り広げられていた
梅子の心配が必要ないほど、スムーズに会話が繰り広げられていた


梅子「お、お姉ちゃん!…あんなに立派になって…あたしゃ泣けてきたよ……」

旋毛「泣くほどの事か?」

梅子「だって旋毛ちゃんも何度か見てたでしょ!?おっさんに追いかけられて泣いてるお姉ちゃんをさ!!」

旋毛「…あれはおっさんが悪いのではないか?」

アレ「HEY!!オレを呼んだかな?」

梅子「うげっ!なんてタイミングで!!」

アレ「おっと!あそこに見えるのはマイエンジェル・マヒロボーイとプリティレディ・マツコガール!!」

梅子「ああ!馬鹿!!おっさんの馬鹿!!いい雰囲気を二人を邪魔するな!!!」

真広「あ、アレックス君と梅子さん。西道さんも!」

松子「へ?あ…ああ………い、いやあああああああ!!!!」


アレックスの姿に叫び声をあげて逃げる松子
松子にハグをしたがるアレックス
それを阻止しようとアレックスを追う梅子
楽しそうだねと呑気に笑う真広

旋毛「もう無茶苦茶だな……」

はぁ…と深く私は溜息をつく


どうしようもなく、平和な光景だった


―夜―


既に夜時間の放送が鳴り、時刻は午後11時

私は木実を警戒して、1時間ほど宿舎と校舎を見て回った

特に変化は無く、不気味なほどに静かな夜だった


旋毛「………本当に、何も起きなければいいのだが」

不安を胸に眠りについた


私は夢を見た

日差し差し込む麗らかな陽気の下、同期生の皆でバーベキューをする夢だ

誰もが安心しきった顔をしていた

和気藹々と親しげな笑顔だった

楽しい楽しい夢だった


―朝―


昨日と同じように、点呼をして回る

皆で揃って朝食を食べる

緊張が少しづつ解れているのか、昨日よりも明るい空気での朝食だった


朝食を終えて、さてこれからどうするかと考えていた時チャイムの音が鳴り響く


モノクマ「えー、オマエラおはようございます」

モノクマ「規則正しく共同生活を全うしているオマエラに、大事なお知らせがあります」

モノクマ「大至急講堂にお集まりください」

モノクマ「以上、モノクマ院長からの連絡でした」


放送が終わる

小さなざわめきが食堂を包む

口数が少ないままに、私たちは講堂へと移動した

まだ全員ときちんと交流もしてないのに動機発表か‥やはり自由行動4回でもよかったんじゃね感が‥


私は足取り重く、講堂に足を踏み入れた
なんとなく、いい予感がしなかった

モノクマ「今回はボクが一番乗りだね!遅いよオマエラ、プレゼントを用意してあげたって言うのにさぁ!」

梅子「プレゼント?えっ何かくれるの!?」

モノクマ「いい反応だねぇ。そんな素直に強欲な生徒はボクもダイスキだよ」

梅子「むぅ…馬鹿にされた……」


モノクマ「ウオッホン!さてさて、本題です。オマエラ、仲良しこよしで共同生活をおくってるようだけどさぁ、そんなんで大丈夫なわけ?」

霧雅「本官としては、諍いが起きるよりはマシだと思うであります」

モノクマ「そういう刑事さんはさぁ、危機管理能力が足りないんじゃないかな?」

霧雅「……どういうことでありますか?」

モノクマ「刑事さんならわかるでしょ?普段は大人しかったとか、こんなことをするような子じゃないとか言うじゃないか」

霧雅「……確かに、人は表面では決して推し量れない物でありますな」

モノクマ「そう、そうなのです。悲しいかな、人は平気で嘘を吐く。人を欺いて生きているのです」





モノクマ「ここに居る『超高校級の殺人鬼』のようにね!!!」





どよめきが湧く

振り向き振り返り、人の顔色を窺う

その最中、私は木実を見た
木実もまた私を見ていた

ニヤリとその口元が歪む

声も無く『言っただろう?』と口を動かす


木実は私に言った『私が何もしなくてもコロシアイは起こる』と
それはこういう事だったのかもしれない


絵馬「は、はぁ!?う、嘘やろ?この中に…殺人鬼が居るゆーんか?」

絵馬「あ、ありえへんやろ……しょ、証拠は…」

モノクマ「あるんです!!」



モノクマ「イヤッホオオオオオオオオオオイ!!!」



モノクマは足元にあった箱の中身をぶちまける

ぶちまけられたそれを、私は拾った


それは、写真であった

私が手に取った写真には――――






『血を流す首の無い死体。その死体に跨り喜悦の笑みを浮かべて包丁を握る【夢宮梅子】の姿であった』





ゾッとした寒気が走る

あり得るはずがない、という感情よりもそれに写っているモノが『死体である』という確信だ

恐ろしかった

見たことのない光景の筈なのに知っていた

『その死体を見たことがあると思ってしまった』

私はこの光景に見覚えを感じていた

その事実に寒気が走った


写真を拾い上げた者達から、次々に悲鳴の歓声が上がる

その人々の中から梅子を見つける

梅子は顔を青くし、『私を見ていた』


梅子「…な、なんで………」

旋毛「梅子…これは……」




梅子「なんで…旋毛ちゃんが包丁を握っているの?」




旋毛「…は?」

一瞬、意味が分からなかった

理解をするよりも先に、次々と声が耳に入って来る



金輔「虎徹………お前…!」

松子「……幸運の人が…殺人鬼なの?」

明「お…嬢様……そんな……まさか…!」


ちぐはぐな情報が列挙する


旋毛「梅子!その写真を渡せ!!!」

半ば強引に梅子に詰め寄り写真を奪い取る

そこには私の見た写真と全く同じ構図で、『私が死体に跨っていた』


彡(゚)(゚)合成写真やな!(名推理)


モノクマ「うぷぷぷぷぷ、ご安心ください。それは合成写真です」

アレ「そ、そうか……はぁ……そうだろうさ、こんなこと嘘に決まっているな」

木実「だが、『オリジナル』が混ざっているとしたら?だろう、モノクマ」

モノクマ「うぷぷぷぷ、そう…それには一人だけ『本物』が混ざっているのです!」

モノクマ「誰か…心当たりがあるんじゃないかな?」


モノクマの言葉に心臓が跳ねあがる

モノクマの視線は定まっていない、私を見ているとは限らない
私を差して言っているわけじゃない

だが、私には何故か心当たりがある

冷汗が流れる

痛いほどに、心臓が高鳴りをあげる




静まり返る講堂で、一人の男が声をあげた



金輔「……一人、怪しい奴が居るんじゃないかな?」

視線が一斉に一つに集まる

その視線は私ではなく―――



化園「………?」



化園に注がれていた


虎徹「金輔、そういうのは良くないと―――」

金輔「じゃあ誰だよ。おかしいだろ、一人だけ才能が不明で記憶も無いって」

虎徹「それは……そうなんだけど……」

絵馬「言われてみれば、そうやなぁ……疑う余地は十分やな」

霧雅「……本官でない事だけは確かでありますな」


疑惑の視線が向けられる

化園は少しずつ状況を察したように、恐る恐る首を回す

皆を見回すその目は微かに震えていた

『助けて』と訴えているように見えた


私は拳を握りしめた

誰も、助けてあげないのならリーダーである私が助けてあげるべきだ

この疑心暗鬼を打ち払う役目は、きっと私の務めだ

そう思い、一歩踏み出す


はにか「それはありえないと思うわよ~」


疑心暗鬼の雲を晴らした一声は、想像以上に優しい声色だった



名人「………なんでそう言える?」

はにか「だって私の占いに出てたもの~。ね~化園ちゃん」

はにか「昨日、私が化園ちゃんの事を占ってあげたの~、そうしたら~化園ちゃんはパティシエさんだって出たもの~」

化園「……うん、はにか…そう言ってた」

神人「は、はぁ?そんな占いなんかを信じろって言うのか!?」

はにか「私の占いは~7割当たるって評判なんだから~」


ニコニコとはにかは笑っていた

ある種狂気的に見えてもおかしくないほどに、普段と変わらず能天気に笑っていた

まひろんかと思いきやまさかのはにかだったか


神人「く、下らない…そんな話が信じられるか!!」

神人「それじゃあ誰が殺人鬼だっていうんだよ!!」

モノクマ「おいおい、そんなにヒスんなよな~」

モノクマ「大体そんな事言っているキミもさ~、『ここに連れて来られるまでの記憶はあるの?』」

神人「そ、それは………」


モノクマ「うぷぷぷぷ、誰が本当で誰が嘘なんだろうねぇ」

モノクマ「この中に一人確かに居る」

モノクマ「オマエラを騙す絶望の種が」

モノクマ「絶望は感染するのです」

モノクマ「たった一つのイレギュラーがオマエラを絶望に誘っています」


モノクマ「ではでは、さようなら」


そう言い残し、モノクマは去って行った

講堂には重苦しい空気と、大量にばら撒かれた写真だけが残った


講堂から立ち去る間、殆どの者が声をあげることはなかった

ただ二人、はにかと真広だけは化園に付き添ってあげていた


様々な感情が脳裏をめぐる

『超高校級の殺人鬼』のこと
モノクマに見せられた写真

そして…意味深な木実の視線


全てが重く自分に圧し掛かる

情けないな

疑惑の視線が一斉に化園に向けられた時、ほんの少し安心してしまった
自分があの視線を向けられる対象ではないことに安堵してしまった


旋毛「リーダー失格だな」

あの場を真っ先に治めてくれたはにかには感謝してもしきれない
例え意図的ではなかったとしても、あの清々しいまでの能天気さ、素直に物事を信じる心は称賛に値する

はにかの評価を改めておくべきだな

それと同時に、己の不甲斐なさに怒りを抑えられなかった


旋毛「……これでは駄目だ。私がもっとしっかりしなくては」

旋毛「私が、誰一人として…犠牲者を出させたりはしない」

そう決意を口にする
自らに言い聞かせるように、それが暗示であるかのように


旋毛「よし!」

頬を叩き、気合を入れる


まずは行動あるのみだ
恐らく皆がこの現状に不安がっているだろう

一人一人、話を聞いて安心させてやらないとな



人物またはイベント指定
安価↓1

霧雅

早すぎる‥

こういうのは脅威の早さだからね…
初期の下三まででコンマが高いのとかよかったけれど…


>>329採用:霧雅


霧雅に声をかけようと、戸をノックしようとしたとき目の前の戸が開かれる


霧雅「ッ!旋毛殿!丁度良かった…本官はこれから皆に一声かけて来ようと思うのですがなんと声をかけるべきでしょう?いやなにぶん本官はこういったことに慣れていないのでありますからでして、しかしリーダーとしての自覚を持って何とかすべきであろうと……」

旋毛「ああ、待て待て。落ち着いてから話せ。考えを纏めていないと、言いたいことも伝わらないだろう」

霧雅「そ、そうで…ありますな。失礼しました」

霧雅「立話もなんですから、どうぞ中に…」

旋毛「ああ、お邪魔しよう」


霧雅の個室に入り、霧雅を深呼吸させてから話を聞く


霧雅「…本官、自らの発言と行いを恥じているのであります」

霧雅「はにか殿の言葉で目が覚めました、本官…自らの安否ばかりを気にして状況的に一番怪しく見える化園殿を疑って、自らを安心させていました」

霧雅「ですが、それではいけませんよね」

霧雅の言葉に少し驚く
私と同じことを考えていたようだ

霧雅もまた、リーダーとしての責任を感じていたのだ


霧雅「本官は刑事であります。疑うことがその仕事、なれば…より一層全てを疑ってかかるべきであります!」

旋毛「…それは、どういう意味だ?」

霧雅「…本官の経験上、突発的な殺人というのはどうしても起きてしまう」

霧雅「このような極限状態に陥れば、尚更その可能性は高くなります」

霧雅「誰が、いつ、殺人を起こしてもおかしくありません」

霧雅「ですので、本官はこれより内密に…『見周り』をしたいと考えています」

旋毛「見周り…か…」

霧雅「はい、公平を規すため時間は旋毛殿にも伏せておきますが、何時行動を起こされてもいいように、犯行を未然に防ぐためであります」

霧雅「そして、もしすでに起きていたとしても……旋毛殿がいれば、何とかしてくださるのではないかと思っています」

旋毛「なるほど…な…」

霧雅「本官はリーダーとして、皆を守るために防犯に務めます。旋毛殿はリーダーとして…」

旋毛「私もリーダーとして、皆を守るために手を尽くそう。例え犯行が起きても…死なせはしない」

霧雅「頼みましたよ。旋毛殿」


霧雅から差し出された手を固く握りしめる

霧雅の眼から、迷いはもう消えていた
どうやらこの男には、私の言葉など端から必要なかったらしい

強い男だと、私は確信した


旋毛「私はキミを勘違いしていたようだな」

霧雅「…は?どういう意味でありますか?」

旋毛「いや、君は追いつめられるといつも逃げていただろう?頼りにならない、弱い人間だと思っていた」

旋毛「だが…そうじゃないんだなと思ってな」

霧雅「ほ、本官は……はうぁ!?」

突然奇声を上げ、後ろに大きく飛びのく
霧雅は私の手を握った手を見つめ、わなわなと震えはじめる

見る見るうちに顔が赤く染まる


霧雅「……い、いま…本官は女子となんという事をっ!?」

旋毛「握手ぐらい普通だ。照れることではない」

霧雅「し、しかし…その…あわわわわわ…………」

旋毛「…はぁ……やれやれ、初心なんだな。霧雅」

霧雅「はぅあ……」


腰が抜けた様に霧雅はベッドに倒れ込む
どうやら許容限界らしい


旋毛「少し見直した…が、そればっかりは直しておくようにな」


そう言い残し、霧雅の部屋を出た

霧雅はもう大丈夫だろう


一気に行けるかと思ったんですが今日の更新はここまでです

一日4回のコミュはダレるんじゃないかなーと思っていたのですが、指摘された様に全員一回はコミュしておきたかったなという考えも確かにと思いました
しかし、今後の事を考えると確実に4回は多くなるので3回で行こうと思っています

チャプターは全部で6、この中で確実に10名以上の死者が出ると思うと、今からドッキドッキのワックワクですね!!!


それではまた、お付き合いいただきありがとうございました


正直コミュはいくらとってもだれないから4回でもOKよ~
欲を言えば動機発表されたけれど、決まったクロや被害者は変えなくていいからもう1日交流がしたいくらいだもん

乙乙 俺がクロなら真っ先に刑事を[ピーーー]ね

乙です!
ここは日数が少ないから交流は増やしていいんじゃないか?3回ならもう一日増やすとか‥交流少なすぎ感が‥自分が安価取ったキャラが交流なしのまま退場させられるんじゃないかと思うと気がきではない‥

見回りなんかしたら霧雅に死亡フラグ立ちそう

長すぎるとダレる読者もここにいるよ
交流してないキャラは自動で短いイベント挟むとかいいんじゃない

まぁ読者の声に右往左往するのもアレだし>>1の好きにしたらいい


色々と意見があるようですが、決めました
現状はコミュ4回、人数が減ってきたら3回に減らす
が丁度いいかなという結論に至りました


それではぼちぼち再開です


皆を少しでも安心させてやるために、声をかけて回ろう

…さて、誰に声をかけようか?


人物またはイベント指定
安価↓1

霧雅

絵馬

霧雅もう声かけたぜ

あ、これ通常ではないのか
安価下で


説明不足でした
同じ日に、人物指定でのコミュは一度だけとさせてもらいたいです

最安価とさせてもらいます


人物またはイベント指定
安価↓1

絵馬


>>349採用:絵馬


絵馬の部屋をノックする
少しだけ扉を開け、顔を覗かせる


絵馬「………なんや」

旋毛「いや、さっきあんな事があったばかりだろう。少しでも安心できるように、声をかけて回っているんだ」

絵馬「………そんな事言うて、ボクを殺すつもりなんやないの?」

旋毛「不安…なんだな」

絵馬「…当たり前やろ。あんな写真見せられて、落ち着いてる奴の方がオカシイわ」

絵馬「自分は凄いな。あんなもん見せられてもこんな冷静で、リーダー様として声かけですか。偉いなあ皆から信頼されてる軍医様は」

不安からだろうか、それともただの嫉妬だろうか
いつもより遠まわしに嫌味をぶつけてくる

きっと彼女は懐疑的な性格なんだろう
はにかや霧雅と違い、こういった反応の方が普通なのかもしれない


……さて、なんと声をかけてやろうか?


1、私も不安だ
2、…もし、お前が殺人鬼だったら。どうする?

安価↓1


>>351採用:2



旋毛「……もし、お前が殺人鬼だったらどうする?」

絵馬「は?なんや、ボクを疑ってるん?」

旋毛「そうじゃない、お前がもし殺人鬼の立場だったらという話だ」

旋毛「今まで隠してきた殺人鬼が存在するという事実を公表され、疑心暗鬼に包まれている今。お前が殺人鬼ならどうする?」

絵馬「どうって………せやなぁ……大人しく機会を待つかな。今動いたら、露骨に怪しすぎるし」

旋毛「そうか。だったら…もう答えは出ているんじゃないか?」

絵馬「……殺人鬼が動き出すことは無いから安心しろって事?」

旋毛「ああ、そしてもし…殺人鬼が動き出したとき殺す対象に選ぶのは、私だろう」

旋毛「こうして冷静に行動し、皆を纏めようとするリーダーであり、医療の知識や技術に明るい私が最も邪魔になる」

旋毛「……だから、あまり皆に壁を作らないようにな。私が居なくなったとき、次に頼りになるのはきっとお前だ」

絵馬「………なんやそれ、偉そうに上から目線で…それで励ましてるつもりなんか?」

絵馬「へったくそやな、カウンセリングならボクの方がずっと上手や」

旋毛「ふふふ、そう思うのなら皆に声をかけてやれ。きっと不安がっているぞ、もしかしたら絵馬の方が頼りになると考え直してくれるかもしれん」

絵馬「言われんでもするつもりやったし!!」


勢いよく扉を開き、絵馬は何処かに行ってしまった

少々強引なやり口だったが、プライドの高い絵馬を動かすにはこれくらいが丁度良かったかもしれないな
…絵馬はもう大丈夫だろう


もうすぐ夜の会食の時間になる、その前に誰かに声をかけておこう

さて、誰に声をかけようか?



人物またはイベント指定
安価↓1

はにか

失礼!!
ここから安価↓3までで最も2桁コンマの高いものを採用とします

アレックス

はにか

化園

化園


>>357採用:はにか



はにかにも声をかけておこうか
あの講堂内の混乱の中で、最も落ち着き払っていた人物

……というよりは能天気なだけなのだろうが

はにかの個室をノックをすると、直ぐに扉が開かれた


はにか「あら~、何かしら~?もう会食の時間だったかしらね~?」

旋毛「いや…講堂で一悶着あった後だ、皆を安心させられるよう声をかけて回ってたんだが……」

『あら~そうなの~?』と、ニコニコと笑うはにかからは不安も恐怖も感じられなかった


旋毛「……お前は、大丈夫か?」

はにか「ん~?何がかしら?」

旋毛「…この中に殺人鬼が居るという事実や…これからの事についてだ」

はにか「ん~、そうねぇ~…大変そうよね~」

はにか「でも、なんとかなるわよ~。占いにそう出てたし~」

一体どこからその自信は湧いてくるのだろう
その占いとやらは、そこまで信用に足るモノなんだろうか

不思議だ

はにかには、恐れという感情は無いんだろうかと疑ってしまうほどに、彼女から危機感は感じられなかった


旋毛「……なあ、はにか」

はにか「何かしら~?」

旋毛「……もし、私が殺人鬼だったとしたらどうする?」

はにか「う~ん、困っちゃうわね~…殺されちゃったりするのかしら~」

旋毛「…お前は馬鹿だ。真に危機が迫った時、それでは己の身を守れない!お前はそれでもいいのか!」

はにか「……いいわよ」

旋毛「なっ!?」

半ば八つ当たり気味にぶつけた言葉に、予想外のカウンターが飛んできた
『クスリ…』と、はにかはいつもと違う笑みを見せた


はにか「生きてるからってなんなのかしら、死んでしまったらそれで終わり、どれだけ嫌でもそれはいつか私達に訪れる運命」

はにか「どれだけ警戒しても、どれだけ周りから危険を排除しても、どれほどの地位や権力や金銭を得たとして、斉しく平等に死は訪れる」

はにか「突然迫りくる死の災害からは逃げられない」

はにか「もし、今から突然この病院に地球滅亡規模の隕石が降ってきたら貴女はどうするの?」

旋毛「それは……」

はにか「私はね、皆とお茶を飲んで話でもしたいわ」


そう、ニッコリとはにかは笑う
柔和で、温かで、安心しきったいつもの笑顔だ


はにか「恐れや危機は、考えれば考えるだけいくらでも積み重なる」

はにか「そんな不安に押しつぶされて生きるなんて、窮屈じゃない」


はにか「だから私は、今信じられる幸せだけを考えるようにしてるのよ」


はにか「それじゃあ駄目かしら~?」

旋毛「…駄目…だろう……」

しかし、強く否定はできなかった

はにかのいう考え方も、紛れも無く真実だ
どれだけ嫌でもいつかは死ぬ、それならば幸せな事だけを考えてれば不安は無い

つまりはにかは、『何時死んでもいい』とそう考えながら生きているんだ


はにか「そうよね~、だから私ってよく詐欺にあっちゃうのかしら~…」

はにか「うふふ~、でも~信じてるわ~旋毛ちゃんの事」

はにか「あ~あ、たくさん話してたらお腹空いちゃったわ~…ご飯まだかしら~」

そう言いながら、はにかは食堂の方へと向かっていった


自分では決して真似できない、しようとも思えない危険な生き方
だがしかし…その器量は尊敬に値すると思えた


旋毛「貴重な経験だったな……これが超高校級と呼ばれる人間か」

旋毛「……いや、はにかが特別なだけか」


元よりはにかには私の言葉など必要なかったようだ
私も食堂に向かうとしよう…


―食堂―


朝方あんなことがあった後だが、夜の会食には全員が参加していた
だがしかし、空気は重く口数の少ない静かな食事だった

厨房でコーヒーを淹れて食堂に戻った時、ホワイトボードと睨めっこをしている明を見つけた


旋毛「どうした明?」

明「あ、いえ…私の勘違いでなければ食事当番が初めと違っている気がして」

旋毛「…ふむ、誰かが入れ替えたか?」

明「そう、でしょうか……私の勘違いかもしれませんね。少し神経質になっているようで」

旋毛「そうか、無理も無いな。温かい飲み物でも飲んで、ゆっくりと休息をとると良い」

明「はい、そうしておきます」



そこで、明と別れた

まだ夜時間までには時間がある
何をしようか?


人物またはイベント指定
安価↓3まででもっと2桁コンマの数値が高いものを採用

自由行動4回になったんだもう一回あるから明あたりを狙いたい

金すけを明と虎徹が励ましてる

すまない‥安価は365さんで

>>365

クロにとってはにかは殺しやすいな


>>365採用:


個室に戻ろうかと思ったとき、虎徹の大きな声が聞こえてきた
気になって様子を見に行ってみると、虎徹と明と金輔が三人で集まっていた


虎徹「なぁ、本当に大丈夫か~?」

金輔「は?何が?」

虎徹「う~ん…何だか神妙な顔してたからよ~」

金輔「何でもないって」

明「私も少し気になっておりました、顔色が沈んでおりましたし…体調が優れないのではありませんか?」

金輔「別に何でもねぇって、何だよお前ら急に優しいじゃねーの」

虎徹「いやさぁ、オレはお前と小中高と同じだったから分かるぜ~…何か言いたい事とかあるんじゃねぇか~?」


どうやら様子のおかしい金輔を二人が励ましているらしい
そういえば自己紹介をされたとき、虎徹と金輔は友達だと言っていたな…

私の出る幕ではないかもしれないが……



1、声をかけておく
2、二人に任せておく。風呂にでも入ろう

安価↓1

1


>>370採用:1



素人にカウンセリングをさせるのは少し危険かもしれないな

そう思い、3人の間に割って入った


旋毛「おい、あまり問い詰めるのはかえってよくないぞ」

虎徹「っと旋毛先生。だけどもよぉ~…オレは心配なんだよなぁ~」

旋毛「気持ちは分かる。が、一人になりたいという時もあるだろう」

金輔「だとよお前ら。ほら、行った行った」


金輔は平気をだと言うように笑顔を見せて、シッシッと明と虎徹を追い払う


金輔「……一応、礼は言っとくよ先生」

旋毛「なに、ただの私のお節介だ」

金輔「ちょっと何だか妙に眠くってなぁ~…はぁあ…寝るわ。おやすみ」

旋毛「ああ、お休み」

そうぶっきらぼうに手を振り、金輔は去って行った

あんな騒動があった後だ、疲れていて当然だろう

男子の入浴時間になる前に、私も風呂に入っておこう
そうして、私は一度自らの個室に戻った


―夜―


特殊イベント

1、焔日化園
2、夢宮梅子
3、苗木真広

安価↓1


>>373採用:1


視点:焔日化園



今日は、いつもよりフワフワとした足取りだった

何もかも、現実感が無かった

いつものことじゃないか

そう思っても、胸の奥がぎゅうってなった


どうしてだろう

どうしてだろう

どうしてだろう


分からない、何もわからない

自分の個室

最初の配置からほとんど変わっていない

ただポツンと、机の上に蝋燭が一つだけあった

それに火をつけると、心のモヤモヤが少しだけ晴れていく

その炎の揺らぎに覚える感情だけが、自分が『焔日化園』だと教えてくれているような気がした


コンコンコン


とノックの音が鳴り響く

私は、のそのそと動き出し…扉を開けた



―朝―


「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」


劈く悲鳴に飛び起きる

心臓が唸りをあげて体を覚醒させる

服を着替えるのも忘れてパジャマのまま外に飛び出した


旋毛「何があった!!」

廊下を見回すと夢宮松子が梅子の個室の前で座り込んでいた

ガタガタと体を震わせて、此方を見て扉を指さす


松子「梅子ちゃんが…梅子ちゃんが……!」

旋毛「落ち着け!何があった!!」

松子「梅子ちゃんが居ないの……扉を叩いても返事が無くて…いっつも私を起こしに来てくれるのに…それなのに……」

旋毛「なん…だと……!まさか…そんな……!」

旋毛「おい梅子!返事をしろ!!居るなら返事をしてくれ!!」

激しく扉を殴りつける

扉に耳を当てて室内の音を探っても、物音一つしなかった


冷汗が垂れる


恐ろしい予感が脳裏をめぐる
祈るように駄目もとで扉にカードを差しこむと…何故かすんなりと扉が開いた

私はそこで目にした…………



夢宮梅子の個室で……

彼女が眠っているはずのそのベッドには…………




【誰も眠っていなかった】





旋毛「…………ん?どういう…ことだ…」

旋毛「おい松k…」

梅子「も~なに~…五月蠅いなぁ~……」

隣の扉から、梅子が現れる

私は訳が分からなくなり、一度開いた扉を閉じた

その扉のネームプレートには間違いなく『夢宮梅子』の文字

頭が混乱してくる…何が…どうなっているんだ?


霧雅「何事でありますかあああああ!!!」

アレ「うおおおおおおおおお!なにがあったああ!!!」

木実「五月蠅いぞお前ら…何を騒いでいる……」

次々と人が集まってくる中


梅子「ええっ?なに…なんなの?」


その中心で夢宮梅子は、ただただ困惑していた



梅子「ほんっとおおおおおおにゴメン!私のお姉ちゃんがご迷惑をお掛けしました!!」

松子「ご、ごごご…ごめんなさい………」

旋毛「はぁ……やれやれ、心臓に悪いぞ…」


全員が揃っての会食で、今回の件の真相が暴かれた

一言で言うなら『松子の早とちりであった』


梅子は化園を心配して、一緒に寝てあげていたらしく自室には居なかった
梅子は化園と長い間は無しこんでいたらしく、夜更かしでいつもと同じようには起きられなかったらしい

松子は人生で初めて妹のモーニングコールの無い朝を迎え、腰を抜かしてしまっていたらしい

昨日の件で精神が不安定と言った理由もあるかもしれないが、あんな悲鳴をあげるほどではないだろうに


梅子「もうお姉ちゃん!いい加減妹離れしなさい!!」

松子「…だ、だって…怖かったんだもん…」

梅子「だもんじゃない!お姉ちゃんの馬鹿!もうモーニングコールは禁止だからね!!」

旋毛「………はぁ、とにかく…今後は事を急かんようにな」


あんなことでこれからも起こされるようなことがあれば、いくら私でも心臓が持たない
それに、もしもの時に対処が遅れるかもしれないしな


そういえば、無我夢中で梅子の部屋の扉を開けたがどうして開いたんだ?
鍵でもし忘れていたんだろうか……



ちょっとした騒動は起きてしまったが、平和と言ってもいい朝を迎えた

昨日あんな事があり、疑心暗鬼を生んだと思っていたが…思ったより深刻ではなかったのかもしれないな


さて、これから何をしようか?



人物またはイベント指定
安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

化園

松子

アレックス


>>379採用:化園



化園の部屋を訪れる



旋毛「気分はどうだ?昨日から少しは落ち着いたか?」

化園「……平気。…とっても、落ち着いた」

旋毛「そうか。昨日は何をしていた?」

化園「………はにかとお話をした。……それと、梅子に…慰めてもらった」

旋毛「……そうか」


化園に表情の変化は薄く、普段とあまり変わらないように見えた

昨日、梅子は化園を元気づけようとしてくれていたらしい
そもそも化園は記憶喪失、不安は他のモノ以上に感じているだろうに、それを行動に示さないからか後回しにしてしまっていた

焔日化園のカウンセリングは本来私が担うべき仕事だろう


そうと決まれば……


1、いくつか記憶について質問してみる
2、化園と施設を周り、感じたり気づいたことを聞いてみる

安価↓1

2


化園を連れて、施設を散歩していると化園がドラッグストアで足を止めた


旋毛「ん?何かあったか?」

化園はマッチ箱とライターを手にしポケットにねじ込む

旋毛「何かに使うのか?」

化園「…火…好き」

旋毛「ふむ、火が好きなのか。どうしてだ?」

化園「………わからない」

旋毛「燃えるのが好きなのか?燃やすのが好きなのか?」

化園「………燃えている火が好き…なんだと思う」

化園「……上手く言えないけど…昔から…そうだったような気がする」

化園「…………ずっと、火を見ていた気がする」

旋毛「………ありがとう。答えてくれて。別の場所に行こうか」

再び化園を連れて散歩をする


どうやら『火』が化園にとって強く印象に残っているもののようだ

こういった場合の強烈に記憶に残っている物というのは『トラウマ』である場合が多い
……慎重に進めて行かないとな


化園と別れて一人になる


さて、何をしようか?


人物またはイベント指定
安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

真広 松子

渋川と明が話してる

木実と神人

金すけと虎徹


>>388採用:



木実「……と、いうわけだ。どうだろうか?」

神人「どうだろうかじゃないだろ…頭がイカレているのか?」

木実「………」

神人「だーかーらー!!気に入らない事を言われたからとすぐに眼鏡を奪うのをやめろ!!!」

木実「ハッハッハッハッハ!」


普通教室の机を占領して何やら作業をしている神人と、それに一方的に話しかけている木実を見つけた


旋毛「仲がよさそうだな。二人とも」

木実「おや、旋毛君。キミもどうかな?叩けばよく鳴くいい玩具だぞ」

神人「あ!?西道が居るのか!?誰でもいいから眼鏡を奪い返してくれ!!何も見えないんだ!!」

旋毛「人を困らせて楽しむなど、趣味が悪いぞ」

木実から眼鏡を取り上げ、神人に返す
すんなりと眼鏡を渡すあたり、本当にからかっているだけのようだ


旋毛「何を話していたんだ?私にも聞かせてくれ」

木実「殺害トリックの話だよ」

旋毛「ッ!お前…何を考えている」

木実「コロシアイの事に決まっているじゃないか。私の頭の中はそれでいっぱいさ」

神人「聞いたか西道、コイツは極限状態で頭がおかしくなっているらしい。中を開いて蟹みそと交換してやってくれ。いくらかマシになるだろうさ」

木実「ククク…聞いたか旋毛君。この男は中々残酷な事を言う、こんな猟奇的な思想は殺人鬼に違いないぞ!」


ハッハッハと声高々に木実が笑う
私に見せるそれとは違う、健全な笑顔で楽しそうに笑っていた


神人「今この女の腕時計を直してやってるんだが、この女『腕時計に射出型麻酔針』をつけて欲しいというんだ。これを馬鹿と言わずになんという?」

木実「ふんっ」

神人「だから眼鏡を取るな!!」

木実「腕時計型麻酔銃はミステリーモノの基本だろう!ロマンの分からん男め。旋毛君もそう思うだろう?」

旋毛「私には何の話かさっぱりだ……」


それから暫く木実に殺害トリックの話を聞かされた

そのどれもが荒唐無稽で、本当にコイツはあの不敵な笑みを浮かべた五十嵐木実と同一人物か疑わしいほどだ
……寧ろこちらの方が、本来のこの女のかもしれないな

五十嵐木実の意外な一面を知った


そろそろ夜の会食の時間になるな

それまで何をしていようか?



人物またはイベント指定
安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

明が渋川に金祐の件を相談してる

真広 松子

虎徹と金すけ


>>394採用



食堂で話している真広と松子を見つけ、声をかける


旋毛「二人とも、何を話しているんだ」

真広「あ、西道さん!」

松子「あ、うえっ!あ…その、ご、ごめごめ…んなさい…!」

旋毛「そう怯えるな、今朝の事はもう怒っていない。次から気をつければいいだけだ」

松子「あ、えと……ううぅ……」


松子はどもり、縮こまるように背中を丸めてしまう

真広と話しているときはそんな仕草を見られなかったが、やはり人とのコミュニケーションは苦手らしい


旋毛「ううむ…どうやら邪魔してしまったか?」

真広「そんな事ないよ、ただ松子さんはちょっと臆病なだけで…ね?」

そう言いながら真広が松子の顔を覗き込む
松子は顔を赤くし、恥ずかしそうに両手で顔を隠してどこかに行ってしまった


真広「あ!松子さん!……行っちゃった。ボクと話しているときはこうじゃないのになぁ…」

旋毛「……ふぅむ、何が悪いのか分からんが、いい加減私にも慣れて欲しいものだな」

真広「西道さん、こんなに頼りになって優しいのに…何が嫌なのかなぁ……」

旋毛「顔か?」

真広「そ、そんな直球に言われると僕も答えにくいけど……ちょっと、怖いかもしれない…かも…」

真広「ああほらさ!西道さんっていっつも真面目な顔してるって言うか、キリッとしてて凛としてて…そういうの悪い事じゃなくって、寧ろ西道さんの素敵なところだとボクは思ってるよ!!」

真広「ただ…ちょっと…少しだけ、威圧感みたいなのを与えてるかなぁ…なんて思ったり……」

旋毛「………善処しよう」

むにむにと顔を揉んでマッサージする
次に松子にに話しかけるときは、表情を柔らかくすることを意識するとしよう


夜の会食を終えて、各々が自由に時間を過ごしていく


はにか「は~あ~…なんだか眠たいわね~……」

リズ「そうですわね…何だかわたくしも、妙に眠たいですわ…」

明「大丈夫ですかお嬢様?何かあれば、この時雨に何でもお申し付けください」

リズ「……では、部屋に送ってもらえるかしら?なんだか体が重いんですの」

はにか「私もおねがいするわ~…」

明「畏まりました。では、しっかりと捕まっていてくださいね」


明ははにかを背負い、リズの車椅子を押していく

はにかとリズ、それ以外のメンバーも心なしか疲れた表情をしている
この病院に閉じ込められて、四日経つ
徐々に疲労がたまっているのだろう

……そろそろ一度、真剣にここから脱出する方法を考えてみるべきかもしれないな

そんな事を考えていた時…

※そんな事を考えていた時…は見なかったことにして下さい!!!



―夜―


大浴場の脱衣所で風呂から出てきた梅子と化園に丁度鉢合わせる
梅子が体を拭き終わり、着替えはじめた時…


梅子「………アレ?…無い」

旋毛「下着でも無くしたか?」

梅子「違うよ、生徒手帳が無いの。アレ?変だな…無くさないように気を付けてたのに……」

旋毛「ふむ……梅子はしっかりしていると思っていたが、意外に抜けてるんだな」

梅子「うえぇ!?待って待って本当に困るって!旋毛ちゃんも化園ちゃんも探すの手伝って!!」

旋毛「仕方がないな……」


梅子と化園は脱衣所を探すという事で、まだちゃんと服を着ていた私はそれ以外の場所を周った

食堂、サロン、渡り廊下、個室の廊下、厨房

人が集まりそうな場所を一通り回ってみたが見つからない

気が付くと既に男子の入浴時間になっており、慌てて脱衣所まで戻った

彡(゚)(゚)了解やで


霧雅「な、なぜ梅子殿と化園殿が脱衣所に!?」

虎徹「あれ~おかしいよな~、もう男子の時間だった気が~……」

梅子「ああゴメン!ちょっと探し物しててさ!!」

虎徹「探し物?」

梅子「うん、生徒手帳落としちゃって…これじゃあ個室に入れないよ……」

虎徹「あ、それって……これじゃないかな?入口の前に落ちてたよ?」

梅子「貸して!………よかった~…あたしのだ!ありがと虎徹君!!」

旋毛「すまん梅子今もどったんだが……ん?…見つかったのか?」

梅子「えへへ…ごめんごめん、見つかった!ありがとうね旋毛ちゃんも」

旋毛「やれやれ世話が焼けるな……」


霧雅「ゴホン!!用が済んだのなら順番を譲ってほしいのであります!!」



その霧雅の一声に急かされ、私達は脱衣所を後にした

梅子の生徒手帳がみつかったようでよかった
しかし、私は風呂に入りそびれてしまったな………

シャワーで我慢するとしよう

私は、自分の個室に戻ることにした




モノクマ「夜時間になりました。これより、厨房は立ち入り禁止となります。ご注意ください」

モノクマ「ではではオマエラ、おやすみなさい」


モノクマの放送によって、夜時間が告げられた

今日もまた、なんとか平穏無事に乗り越えられた
しかし、皆に疲労がたまっているであろうことも事実……早急にこの事態を変化させる何かを見つけなければならないな

一度、絶望病とやらを調べるために検査を行ってみてもいいかもしれない


これからの事を考えながら、眠りについた


―深夜―

その夜は酷く寝苦しい夜だった

ざわざわと耳の奥を何かが擽る

ピチャン…

と何かが滴る音が遠くで鳴った…そんな気がした



その夜もまた、夢を見た

熱い何かが体にへばり付く

血なまぐさい臭いが鼻をつく

轟々と音を立て、何かが燃える音がした

火の海に囲まれた私は、自らの体を改めて眺める


その手は鮮血に濡れていた



―朝―



勢いよく体を起こす

何故か、体が自然に覚醒していた

時計を見ると午前5時57分を指していた


早く起きすぎじゃないか?

深く息を吐き、私は再びベッドに寝ころんだ



ドンドンドン!!


と私の部屋の扉が叩かれる

私は慌てて体を起こし、髪を軽く縛って扉を開いた


ノックの主は…


旋毛「霧雅…」

霧雅「旋毛殿!早く…早く来てください!!」

霧雅「ふ、普通教室に…!」

言うが早いか私は駆けだす

昨朝の心臓の高鳴りの比ではない


早く早くと心が急かす

無茶苦茶な走り方

足をもつれさせながらも、普通教室に到着した

普通教室に入った瞬間、微かに…嫌な臭いが鼻をつく


クソクソクソクソクソクソクソ!!!!

何故だ!!何故私は呑気に寝ていた!!!

死なせない死なせない死なせない死なせない!!!!!


私は机という机を乱暴にかき分け、『ソレ』を見つけた


私は誓った…誰一人犠牲者を出させはしないと!

私は目の前の床に転がる、大きな布の包みに手を伸ばした

手が震える

それより先を見てはいけないと警告を出す

それを示すかのように、真っ白な布の包みは徐々に徐々に赤く染まり始めた



意を決し、私は布を剥ぎ取り中身を見た

その中には…………







【首から多量の血を流す長瀞はにかの死体であった】




彡()()あぁ…



まるで眠っているかのような安らかな顔
とめどなく首から溢れる血液

霧雅「はぁ!はぁ!絵馬殿を連れてきました!!!旋毛殿!!旋毛…どの……」




モノクマ「死体が発見されました。一定の捜査時間の後、学級裁判所までお集まりください」



無慈悲に死刑が宣告される

希望は無残に打ち砕かれた

仮初の共同生活は終わりをつげ


絶望のコロシアイ生活が始まりの産声をあげたのだった






CHAPTER1  非日常
『希望のワクチンと絶望の入院生活』


はにかああああああ…まあやり易かったんだろうなあ、しゃーないしゃーない

変な名前だから死んだのかな



と、いう所で今日の更新はここまでです

自分でキャラ付けをしたキャラを無残に殺し、それを殺害した人物を作るというのは中々に心に来るものがありますね

ええ、とっても楽しいです!!!



凄くどうでもいいことですが、特殊イベントで真広君を選ぶと『男のマロン』イベントでした



それでは次回は捜査パートです!
張り切って犯人を暴いちゃいましょうね!!!


ではでは、お付き合いいただきありがとうございました

乙乙
はにかはスタンス的に生き残りは無理だとわかってたから…泣いてへんで…!

殺されなかった刑事と軍医に犯人暴いてもらうぜ

はにかあああああああ クロ誰だろうな、乙。

はにかのキャラ好きだったから真っ先に死んでショック


捜査パートと裁判パートは、一度全て書き終えてから投下を始めるので今日の更新はお休みです

明日再開の予定ですが、明後日には大事な予定が入っているので少し先延ばしになるかもしれません


それでは、また

待ってます

彡(゚)(゚)待っとるで


お待たせしました!今夜20時頃に再開予定です!!

待ってるぜよ

彡(゚)(゚)ばっちこい


それでは再開でございます!!


旋毛「モノクマアアアアアアアアアアアア!!!!!」

雄たけびをあげる、私は吠えた
この絶望を吹き飛ばそうと

この現実から逃避しようと


モノクマ「およよ?どうかした?」

旋毛「早く担架を用意しろ!!手術の用意もだ!!今すぐに!!!!」

旋毛「今すぐ縫合を行う!こんなところで彼女を殺させない!!!」

モノクマ「あのさぁ、放送聞いてなかったの?もう死んでるのよ?」

モノクマ「絶命。どう頑張っても助からないよ」

旋毛「私は…私は医者だぞ!!こんな…こんな状態の人間を放っておけるか!!!」

旋毛「お前が用意できないのなら私が用意する!はにか…今すぐに私が…!」


はにかに伸ばそうとした手を止められる

私の手を止めたのは、霧雅であった


旋毛「その手をはなせッ…!」

霧雅「できません」

旋毛「目の前で仲間が傷ついているんだぞ!!それをお前は放っておけというのか!?」


霧雅「旋毛殿!!!」


私の言葉にかぶせるように更に大きな声で私の名前が呼ぶ
空気がピリピリと振動し、心の猛りが静まった


霧雅「はにか殿は死んでしまわれました。殺されてしまったのであります」

霧雅「もし、その事実を知ってなお旋毛殿が遺体に手を加えようとするのであれば、本官がなんとしてでも阻止いたします」

霧雅「現場保存を怠っては、解決できる事件が解決できなくなるであります」


霧雅「もし今も、旋毛殿にもリーダーとしての自覚があるのなら」

霧雅「皆を導くものとして、皆を守るためにも……これ以上の犠牲者を出させないためにも。するべきことをお考えになって下さい」


霧雅が私の目を見つめ、手を離す

私は深く息を吐き、頭を下げた


旋毛「ありがとう…冷静になれた」

霧雅「いえ、本官は皆を普通教室に呼んでくるであります。では」


そうして霧雅は普通教室を出ていった

教室には私と絵馬と、はにかの死体が残された


絵馬「……自分、あんなに吠えることもあるんやな」

旋毛「情けない姿を見せたな」

絵馬「いや、安心したわ。自分にも、ボクらと同じように感情があるんやな」

旋毛「ふふ…私はどう思われていたんだ。私だって不安さ…怖いさ……恐ろしくって…足が震える」

絵馬「……ん」

絵馬からハンカチを手渡される


絵馬「皆が来る前に、顔でも洗ってくるんやな」

旋毛「ああ、ありがとう」

絵馬からハンカチを受け取り、女子トイレに駆け込んだ

絵馬ちゃん優しいやん!


普通教室に全員が集められる


松子「ほ…ほ……ほ、本当に…死んじゃってるの?」

梅子「そんな…嘘でしょ…はにかちゃん!」

霧雅「梅子殿、お気持ちは分かりますが遺体には触れないように、既に捜査は始まっているのであります」

木実「ふふ、ふふふふふっ…ついに始まってしまったか。楽しくなってきたじゃないか」

神人「何が楽しい…狂人め。お前がやったんじゃないのか?」

真広「ちょっとちょっと渋川くん!そう言う発言はよしなよ!」

真広「誰が犯人かをつきとめるための捜査なんだ!」


虎徹「捜査、捜査ね~……つってもよぉ、霧雅以外は素人だ~なにすりゃあいい?」

旋毛「虎徹とおっさんには二人でこの現場を監視してもらいたい。誰かが死体や現場に手を加えないようにな」

アレ「OK!正直オレたちじゃあ力になれそうもない…ここで監視を引き受けよう」

旋毛「では…捜査を開始しようか」


この短い時間
どれだけの事が判明するか分からない

だが、やらなければならない

これ以上の犠牲者を出させないために、皆を守るためにも!


モノクマ「よっと、捜査を始めるオマエラに大事なプレゼントだよ!」

モノクマ「じゃじゃ~ん。『THE・モノクマファイル』!!」


真広「も、モノクマファイルって?」

モノクマ「ほらさ、オマエラは素人なわけじゃない。そんなオマエラの為のお助けアイテムだよ!!」

名人「……死因や死亡時刻が書かれているな」

モノクマ「そゆこと~、捜査に役立てちゃってください。ではでは」

私たち全員にファイルを渡し、モノクマは姿を消した


旋毛「ではファイルを確認しておくか……」


・モノクマファイル1
被害者の死体が発見されたのは学舎・普通教室A
死亡時刻は午前5時30分頃
死因は刺殺で、喉を深く一突きされている
それ以外に目立った外傷も無い
体内からは抗ヒスタミン薬が検出された



梅子「…この抗ヒスタミンってなに?」

旋毛「催眠導入剤だな。市販されてる睡眠薬以外にも子供用風邪薬なんかにも入っていることがあるな」

梅子「ふ~ん……」

木実「死因は刺殺だな。凶器は書かれていないな」

旋毛「自分たちで探せという事だろう」


旋毛「さて、まずは何について調べていくか……」


1、長瀞はにかの周囲を確認する
2、沖永虎徹と話す
3、アレックス・ジョーンズと話す
4、エリザベス・P・グリーンフィールドと話す

安価↓1

1


>>432採用:1



化園「……はにか…」

化園が膝をつき、呆然と死体を眺めている

あの時…彼女が超高校級の殺人鬼じゃないかと疑われてしまったときに、真っ先に声をあげたのがはにかだった

そんなはにかに、化園も心を許し慕っていただろう
私よりも、その喪失感は大きいに違いない

だが、ずっとそんな事を言っているわけにもいかない


私が死体を包んでいる布を剥ぎ、死体を観察する


旋毛「……外傷は……喉のこれだけ?」

旋毛「もみ合った形跡が一切ない、無抵抗のまま殺されたというのか?」

化園「………この布…」

旋毛「ん?この白い布がどうした?」

化園「……ベッドのシーツ…だと思う」

旋毛「…言われてみれば確かにそうだな。覚えておこうか」

その場を立ち上がり、周囲に目を配る

…死体だけじゃない、この現場も綺麗すぎる
辺りに血が一切飛び散っていないだなんて……

コトダマ獲得
・『死体発見現場の状況』
争った形跡も無く、周囲から血痕は見つからなかった
長瀞はにかを包んでいる布は、ベッドシーツのようだ


旋毛「まだこの場所で調べておくことがあるな」


×、長瀞はにかの周囲を確認する
2、沖永虎徹と話す
3、アレックス・ジョーンズと話す
4、エリザベス・P・グリーンフィールドと話す

安価↓1

2


>>435採用:2


虎徹「はぁ~……嫌になっちまうなぁ…こんなことが本当に起こるなんてよ~」

沖永虎徹はガックリと肩を落とし、深いため息を零す
沖永虎徹のTシャツには『口が堅い男です』と妙に達筆な字で書かれていた


旋毛「……ん、そういえば金輔の姿が見えないようだが」

旋毛「なあ虎徹、さっきまで居たか?」

虎徹「いんやぁ…どうだったかなぁ……」

私から目を逸らし、かすかすの口笛を吹き始める


旋毛「……何を隠している」

虎徹「うえぇ?な、何の事だ~?」

旋毛「下手な嘘は止めろ、お前だけじゃなく金輔まで怪しまれる」

虎徹「う、ううぅ……」

虎徹は大きな体を縮め、視線を泳がせる
隠し事をしているという自覚はあるようだ


旋毛「金輔が何処に居るか知っているか?」

虎徹「………ら、ランドリー」

旋毛「よし、ありがとう」

虎徹「ま、待て待て待て待て待て!!」

虎徹に腕を掴まれ進行を阻止される


虎徹「いやよぉ…先生よぉ……そ、そっとしといてやってくれねぇか?男ってのはな…面子があるんだ…プライドって奴がよぉ」

旋毛「だからとて何だと言うんだ」

旋毛「さっきから怪しいな?もしこれで金輔が犯人だったら、キミは共犯という事になるぞ?」

虎徹「違う違う違うって~!そう言うんじゃないんだよな~…」

旋毛「何だって構わん。直接金輔に聞きに行く」

虎徹「う、うぅ……分かった。だ…誰にも言わないって約束してやってくれないかな~?」

旋毛「……いいだろう。言ってみろ」

虎徹「ありがてぇ…さすがにアイツの口からじゃあ言えねぇだろうからよぉ……耳、貸してくれ」


言われるがままに、虎徹に耳を差し出した




虎徹「……アイツ……おねしょ…しちまったんだとよ」



旋毛「ぶふ…、お、お前!本当なのか!?」

虎徹「いやあよぉ…オレもそう聞いたんだけどよぉ……」

虎徹「アイツ、霧雅に呼ばれてもランドリーに居てな。すっごい…そりゃもう大変なくらい疲れた顔してたんだよ」

虎徹「心配になって、何があったんだって聞いたんだ」

虎徹「あいつ自身…かなり口ごもったてたけど……オレの口の堅さを信じて…勇気を出して言ってくれてたんだぜ」

旋毛「それが、その……そうだったと」

虎徹「疲れた顔して当然だ…寝不足だって当然なんだよ…」

虎徹「そりゃあ…皆と顔合わせらんねーさ……分かってやってくれ…先生」

旋毛「う、うむ……肝に銘じておく」


この話は、私の心の中に留めておいてやろう


・沖永虎徹の証言
ランドリーで洗濯されていたベッドシーツは細貝金輔がおねしょをしてしまったようだ
細貝金輔は寝不足らしく、疲れたような顔をしていたらしい


コトダマ差し替え

・沖永虎徹の証言
ランドリーで洗濯されていたベッドシーツは細貝金輔がおねしょをしてしまったようだ
細貝金輔は寝不足らしく、疲れたような顔をしていたらしい

           ↓

・沖永虎徹の証言
細貝金輔はランドリーであるモノを洗濯しているようだ
細貝金輔は寝不足らしく、疲れたような顔をしていたらしい


旋毛「まだこの場所で調べておくことがあるな」


×、長瀞はにかの周囲を確認する
×、沖永虎徹と話す
3、アレックス・ジョーンズと話す
4、エリザベス・P・グリーンフィールドと話す

安価↓1

4


>>442採用:4



リズ「はぁはぁ…ふぅ……ただいま参りましたわ…一体何が…」

リズ「ってきゃあああああああああ!!は、は……はにか様!!」

旋毛「…キミはもうなんだか…ワンテンポ遅いな」

遅れてやって来たリズに対し、状況を説明をする


リズ「……そうでございますか。殺人が…起きてしまわれたのですね」

旋毛「ああ、だが悲しんでいる時間は無い。何としてでも真犯人を突き止めなくてはならない」

リズ「旋毛様…!なんという…なんというお心強いお言葉!わたくし…下着が湿りを帯びてきましたわ…」

旋毛「トイレなら近くにあるから行って来るといい」

リズ「あらあら、旋毛様はトイレで処理をするのですね。わたくしはベッド以外ではできないので、すぐ明にばれてしまいますわ」

旋毛「……な、何の話か分からんな…」


旋毛「まあいいか」

旋毛「そういえば呼び出しを受けてから、到着が遅れ過ぎじゃないか?何かあったのか?」

リズ「ああ、それはですね。車椅子に乗るために時間がかかってしまいまして…」

旋毛「明はいなかったのか?」

リズ「流石の明でも鍵のかかった扉は開けられませんわ。お先にお行きなさいと言いましたの」

旋毛「なるほどな。しかしそれでは今までどうやって朝起きていたんだ?」

リズ「それがですね、どうしてか車椅子がベッドの隣にありませんでしたの」

リズ「いつもなら自分でも乗れる位置に車椅子を置いているはずですのよ」

リズ「困ったわたくしは名案が浮かんだの」

旋毛「名案?」

リズ「ええ、モノクマ様をお呼びして手伝って頂きましたの♪」

リズ「ナースのお姿で、とても可愛らしかったのですのよ」

旋毛「……それで、少し遅れたと」

リズ「はい!」

旋毛「わかった。答えてくれてありがとう」


あまり役に立たなさそうだが……覚えておくか


コトダマ獲得

・エリザベス・P・グリーンフィールドの証言
車椅子が置いている位置がいつもと違って乗るのに苦労したらしく、乗るためにモノクマに手伝ってもらったようだ


旋毛「……この現場で調べることはこれくらいか。別の場所に行くとしよう」

アレ「HEY!ツムジガール!オレには何か聞かないのかい!?」

旋毛「……おっさんは特に何も知らなさそうだと思ってな」

アレ「酷い!あんまりだ!キミの心に神はいないのか!?」

旋毛「で、何かきづいたことでもあるのか?」

アレ「いや、何もないんだが」

旋毛「では、失礼する」

『OH!MYGOD!』とアレックスの嘆きが聞こえたが、気のせいだろう

さて、次はどこを調べていこうか……と普通教室を出た時、名人と遭遇する


旋毛「ん、名人か。何をしているんだ?」

名人「…捜査に決まってるだろ」

旋毛「意外だな。君はこんな時でも面倒だとか、好きにしろだと言うモノと思っていたぞ」

名人「………ランドリーでは金輔、食堂には明、倉庫に絵馬と梅子と松子、あとは宿舎前で霧雅と話しているはずだ」

旋毛「そうか。では次はそれらを見て回ってこようか」

名人「…じゃあな」


そうして名人は去って行った
名人はこの捜査にかなり積極的な様子だった


旋毛「さて、まずは何処に行こうか?」


1、食堂で明の話を聞く
2、ランドリーで金輔の話を聞く
3、倉庫に向かう
4、宿舎前に行ってみる

安価↓1

3


>>448採用:3、倉庫



倉庫には梅子と松子が居た


梅子「あ、旋毛ちゃん!」

旋毛「ん?絵馬が居ると聞いたんだが…」

梅子「あ~、絵馬ちゃん何かぶつぶつ言ってどっかに行っちゃった」

松子「ど、ドラッグストア……って…い、言ってたよぉ…」

梅子「おお!お姉ちゃんナイス!だってさ。絵馬ちゃんに用事?」

旋毛「ああいや、絵馬だけに用事があったわけではないさ」


二人に話を聞こう

1、夢宮梅子に話を聞く
2、夢宮松子に話を聞く

安価↓1

2


>>450採用:2


旋毛「二人は、長瀞はにかの死亡時刻に何をしていたか言えるか?」

梅子「えーっと、確か死亡時刻って5時30分くらいなんでしょ?」

松子「わ、私は…寝てた…よ……」

梅子「う~ん…そうだよね、普通皆寝てるんじゃないかな?」

旋毛「う…む……そうか」

梅子「あーっと、そうそう。私はアリバイを証明できるかも」

旋毛「何かしていたのか?」

梅子「寝てたんだけどね、化園ちゃんと一緒に寝てたんだ。一緒のベッドで寝ていたし、どちらかが気付けたと思うよ」

旋毛「なるほどな。一応はアリバイになるだろう」


松子「え、えっと…梅子ちゃん…あの…部屋に入れなかったんじゃ…無いの?」

梅子「ふえ?どゆこと?」

松子「だ…だ、だって……昨日…生徒手帳が無いって……言ってたから」

梅子「ああ!アレね、見つかったよ。ほら」

そう言って梅子は松子に生徒手帳を見せる


松子「ほ、ホント…だ……見つかったんだ…ね。ふへへ…安心…したよ」

梅子「あはは…あたしってばおっちょこちょいだよねー、まさか更衣室の前に落ちてたなんて」

旋毛「……私は外を探したんだが…更衣室の前にはなかったような」

梅子「う~ん…でも現に虎徹君が見つけてくれたし、見落としてたんじゃないかな?」

旋毛「そう……なるかもしれないな。無くしていた時間は言えるか?」

梅子「えっと確か…お風呂の用意をしに部屋に戻ったのは確実だから、脱衣所には居る午後6時40分くらいには確実に持ってたよ」

梅子「無くしたのに気付いたのは午後7時30分くらいかな?見つかったのは8時頃だよ」

旋毛「そうか……」

梅子「これった役に立つのかな?」

旋毛「分からない…が、一応な」


コトダマ獲得

・夢宮梅子の生徒手帳
大浴場に向かう直前、一度個室に戻って風呂に入る用意をした午後6時40分頃には確実に所持していた
風呂に出た午後7時30分頃に無くしたことに気が付き、午後8時頃に沖永虎徹の手によって発見された
沖永虎徹によると脱衣所のすぐ前に落ちていたらしい


非常に重要なことなのにアナウンスを忘れるという大失態

共同生活に置いてのルールが一部見直されています



『共同生活においてのルール』
1、午前8時と午後5時は全員参加の会食の時間とする
2、食事を作る人物は当番制とする
3、なるべくまとまった人数で大浴場を利用する。(女子17~20時、男子20時~22時。それ以外の時間での入浴はなるべく避ける)
4、毎朝7時半に点呼を取る。(女子担当:西道旋毛。男子担当:掟霧雅)
5、ゴミの処理は三日に一度、男女それぞれのリーダーが集め、まとめて処理をする



旋毛「二人はここで何をしてたんだ?」

梅子「えっとね、犯行に使われた物でもないかなぁってさ」

梅子「…化園ちゃんね…はにかちゃんにとっても感謝してた」

梅子「あたしだって、あの時のはにかちゃんの言葉に心動かされたんだ。皆を…友達を信じようって」

梅子「まぁ…事件は起きちゃったけど…その気持ちは変わってない」

梅子「はにかちゃん…友達の為にも、絶対に犯人は許せない。そう思うから」

旋毛「…そうか」


梅子「それでね、ちょっと気が付いたことがあるんだ」

旋毛「なんだ?」

梅子「ベッドのシーツが大量になくなってるんだよ」

梅子「事件につながるかは分からないけど、倉庫で見つけた大きな変化って事で」

旋毛「ふむ……覚えておこうか」



コトダマ獲得

・倉庫の布団のシーツ
倉庫の中に大量にストックされていた
しかし、半分ほど無くなってしまっていたようだ


旋毛「倉庫での情報はこんなところかな……」

旋毛「次の場所に行こう」


1、食堂で明の話を聞く
2、ランドリーで金輔の話を聞く
3、ドラッグストアに向かう
4、宿舎前に行ってみる

安価↓1

3

1


>>456採用:3


ドラッグストアに行くと、松子の言っていた通り絵馬が居た


旋毛「絵馬」

絵馬「あん?おお西道、ボクに用か?」

旋毛「倉庫に居ると聞いていたんだが、ドラッグストアに向かったと言われてな」

旋毛「何をしていたんだ?」

絵馬「ふふん、名探偵絵馬さんの名推理が炸裂したっちゅー話や!」

旋毛「ほう?」

絵馬「自分、モノクマファイルは見た時気づいたやろ?」

旋毛「抗ヒスタミン薬の事か?」

絵馬「せや、ボクは一旦倉庫で確認をしてからドラッグストアに来たんよ」

絵馬「ボクはドラッグストアに置かれてる品をぜーんぶ覚えとるんよ」

絵馬「誰がどの薬を持って行ったか全部を記録してるしな」

絵馬「せやってんけどな、無いねん。一つだけ催眠導入剤が持ち出されてる」

絵馬「その催眠導入剤の主成分が……」

旋毛「抗ヒスタミン薬…という事だな」

絵馬「せや!」


これは重要な証言になりそうだ



コトダマ獲得

・西城絵馬の証言
ドラッグストアからモノを持ちだすときは逐一確認をし、チェックしていたらしい
在庫から睡眠導入剤が一つ無断で持ち出されていたようだ


旋毛「ドラッグストアで分かることはこんなところか…」

旋毛「さて、次は何処に行こう?」


1、食堂で明の話を聞く
2、ランドリーで金輔の話を聞く
×、ドラッグストアに向かう
4、宿舎前に行ってみる

安価↓1

1


>>460採用:1



食堂に向かうと、名人の言ったとおりに明が居た


明「あ、旋毛様」

旋毛「明、食堂で何かがあったか?」

明「はい、凶器があるとしたらここだと思っていたので…予想通り包丁が一本足りませんでした」

旋毛「ふむ、予め包丁を持ち出していたか」

明「食堂が開くのは午前7時、戻す時間は無かったという事ですね」

旋毛「調理当番はどうなっている?」

明「それがですね、ご覧のように……」

そう言って明が見せたホワイトボードにはマグネットが張り付けられていた


明「一見おかしく無いように見えますが、やはり誰かが順番を入れ替えてしまっているようです」

旋毛「そうだったか…昨日の調理当番は覚えていないか?」

明「記憶しております。長瀞はにか様と掟霧雅様でした」

旋毛「間違いないな?」

明「はい」


昨日の調理当番…覚えておこう


・調理当番
調理当番表のマグネットが無茶苦茶に入れ替えられていた
時雨明によると、昨日の調理当番は長瀞はにかと掟霧雅が担当していたらしい


旋毛「包丁が無いと言っていたな…探しておこうか……」

旋毛「さて、次はどこに向かう?」


1、食堂で明の話を聞く
×、ランドリーで金輔の話を聞く
×、ドラッグストアに向かう
4、宿舎前に行ってみる

安価↓1

※×つけるとこ間違ってた……


>>463採用:4


宿舎前
個室へとつながる道を塞ぐように、木実と神人が立っていた


木実「やあやあ旋毛君。我々に聞きたい事でも?」

旋毛「話を聞こうと思ってな、それより…霧雅は何処に居る?」

木実「霧雅君はトラッシュルームに居るんじゃないかな」

旋毛「そうか…ではお前たち、ここで何をしている?」

神人「ボクはこの狂人の監視だ。何をしでかすか分かりやしない」

木実「ふふふ、それについては後で話そう。メインディッシュという事にしておいてくれたまえ」

木実「先に他の場所で話を聞いて来ると言い、私の話はそれからだ」

旋毛「………はぁ、分かった」


木実に言われた通り、別の場所に向かうことにした

1、トラッシュルームに向かう
2、ランドリーで金輔の話を聞く
×、ドラッグストアに向かう
3、宿舎前に行ってみる

安価↓1

1


>>465採用:1



トラッシュルームに向かうと、そこに居たのは霧雅ではなく名人だった


旋毛「ん、名人か」

名人「……旋毛、これが何か分かるか?」

旋毛「これ……な!?」

名人が指さした先にあったのは、血まみれの包丁とベッドのシーツだった
ベッドシーツにも血がべっとりとついていた


旋毛「包丁…明が一本無いと言っていたな。どうやらこれが凶器で間違いなさそうだな」

名人「……なあ、旋毛トラッシュルームについて知っているか?」

旋毛「知らないのか?……って、そうだったな…私と霧雅だけでモノクマから説明を聞いて他の生徒は知らなかったのか」

旋毛「トラッシュルームには鍵がかかっている。鍵は霧雅が今は所持しているな」

旋毛「トラッシュルームの稼働時間は10:00~17:00だ」

名人「この包丁とシーツはトラッシュルームのすぐそばに捨てられていた」

旋毛「ふむ?……おかしな話だな…何故隠そうとせずにこんな場所に?」




コトダマ獲得

・血まみれの包丁とシーツ
トラッシュルームの前から発見された
長瀞はにかのモノと思われる血痕が多量に付着していた
シーツにも血が付着しており、穴が開いていた


・トラッシュルーム
トラッシュルームの稼働時間は午前10時から午後5時まで
トラッシュルームの鍵は西道旋毛と掟霧雅が管理していた


名人「シーツには穴が開いてる。丁度…包丁の刃渡りと同じくらいのな」

旋毛「…そうか。このシーツの使用方法も見えてきたな」

名人「この証拠品はアンタが預かっていてくれ」

旋毛「私にだと?自分で言うのも何だが、私が犯人かもしれないんだぞ?」

名人「…アンタが一番信用できる」

旋毛「その心は?」

名人「俺がアンタなら、トラッシュルームの事を知っている以上、こんな場所に凶器とシーツを放置したりしない」

旋毛「確かに…な」

名人「あとは…ただの勘だ。アンタが一番信用できると思ったから」

名人「……アンタも、誰か一人だけは信用できると思った奴を見つけておくといい」

旋毛「ん?それはどういう…」

名人の言葉を聞く前にどこかに行ってしまった

あの男……どうしてこんなことを…?


旋毛「捜査を続けるとしよう」

旋毛「次はどこに向かおうか?」


×、トラッシュルームに向かう
2、ランドリーで金輔の話を聞く
×、ドラッグストアに向かう
4、宿舎前に行ってみる

安価↓1

2


>>469採用:2


ランドリーでは、深く沈んだ様子の金輔と虎徹が居た


旋毛「虎徹!お前監視はどうした!?」

虎徹「いやぁ化園ちゃんが私がやるって言うからよぉ…任せてきたんだよ」

旋毛「そう…なのか?あの化園が…」

虎徹「丁度良いってんで、代わってもらったんだ」

虎徹「オレもよぉ、金輔の事が心配で見に来てやったんだよぉ」

金輔「は、はは…そういう感じですね…」

金輔は目に見えて分かるほど疲れているようだった
寝不足というのも嘘ではなさそうで、目にクマを作っていた

確か虎徹の話だと……粗相をしてしまったらしいが


旋毛「おい金輔」

金輔「ッ!?な、な…なんですかい先生?」

旋毛「随分疲れている様子だが、大丈夫か?」

金輔「ん…まぁ…その……ふふっ…いえいえ…何でもないですよ」

明らかに様子がおかしいな
浮足立っているというか、なんというかソワソワしている


旋毛「……あの洗濯機、回っているようだが…誰が回したんだ?」

金輔「そ!それは……えっと……ぼ、ボクです」

金輔「詳しく……聞きます?あ、怪しい…ですよね?」

いつものヘラヘラとした笑顔ではなく、恐縮といった様に体を丸めている
……虎徹が言っていたことは本当のようだな


虎徹からは止めてやってくれと視線が送られてくる


旋毛「詳しくは聞かない…が、洗っている物はなんだ?」

金輔「自分の…ベッドシーツです」

旋毛「………そうか、ありがとう」

虎徹「き、金輔……よく言ったなぁ…」

金輔「余計なことは言わなくてもいいよ……」


こそこそと二人の話し声が聞こえ、私はその場を去った



コトダマアップデート

・沖永虎徹の証言
細貝金輔はランドリーでベッドシーツを洗濯していた
細貝金輔は寝不足らしく、疲れたような顔をしていた
洗っていたベッドシーツというのは沖永虎徹いわく『おねしょをしてしまった』らしい


旋毛「一応は全てを聞き終えたか」

木実に話を聞きに行くとしよう

木実はまだ、個室に繋がる廊下の前に居た


木実「すべて調べ終わったかい?」

旋毛「恐らくな」

木実「では、案内しよう。とっておきの場所にね」

木実「ああそうそう、キミはもう帰ってくれていいよ」

神人「ああそうか、では西道この馬鹿の監視を頼んだぞ。僕は寝不足なんだ…まともに捜査に参加できそうもない」

旋毛「呑気な事だな」

神人「僕には犯行は不可能だろうからな」

旋毛「何故そう言い切れる?」

神人「夜は明かりが殆どないだろう?あの暗さじゃあ僕の眼では歩くことすらままならない、眼鏡をしていてもね」

神人「そういう事だ。じゃあなどうにか頑張ってくれ」


そうして、神人と別れ木実の後をついて行く


木実に案内された先は長瀞はにかの自室だった


木実「ではまず、重要な事を教える前にちょっとした豆知識だ」

木実「この個室の防音の事は知っているかな?」

旋毛「ああ、知っている。あまり防音が出来ているとは言えないな」

木実「うん、そうだ。足音にも簡単に気が付くだろう、浅い眠りなら起きてしまうかもしれないほどだね」

木実「この個室は欠陥だらけだ、それを今からお見せしよう」

そうして、木実は手に持っていた生徒手帳をはにかの個室のカギ穴に差し込んだ


ビー…ガチャ


旋毛「なっ!?」

木実「ふふふ、どうだい?面白いだろう?」

木実はそのまま、扉を開いた


旋毛「何故お前が長瀞はにかの生徒手帳を持っている!?」

木実「おいおい、勘違いをするな。私のこれは自分の生徒手帳さ」

旋毛「そんなわけがないだろ!はにかの部屋の鍵が開いたんだぞ!」

木実「だから言ったじゃないか、この個室は欠陥だらけだとね」


木実「そうだろうモノクマ?」


木実がそう言うと、何処からともなくモノクマが現れる
やたらと手を擦りあわせ、もじもじとしていた

木実「旋毛君に教えてあげてくれ、この個室の秘密をね」

モノクマ「え~ボクが言うの?嫌だなぁ~…それって僕が悪いって告白してるみたいじゃない」

木実「事実、キミが悪いんだろう。大人しく白状しろ」

モノクマ「しょうがないなぁ……ではでは、説明してあげるよ」

そこで、モノクマから語られた事実は衝撃的な内容だった


モノクマ「簡単な話だよ、キミたちの為にこの病院は急いで改装されたからね…最後に作ったこの個室はまだ改装途中だったのです」

モノクマ「その所為で防音はガタガタだし、鍵に至っては2種類しか用意できなかったんだ」

モノクマ「女と男、それしか判別できない扉なんだよ」

モノクマ「てへへ…」

旋毛「てへへで済まされるか!!貴様…ふざけるなよ!!!」

モノクマ「だってバレナイと思ったんだもん…」

モノクマ「ボクだって何とかしようと、悪用されちゃう前に夜な夜な扉を作ってたんだよ?」

モノクマ「それなのにこうやって公表されちゃうしさ、僕の計画が台無しだよ!!」

旋毛「最初からちゃんとしておけ!!」

モノクマ「だからボクが悪いって言ってるじゃないかぁ!!謝ってるから許してよ!!」


旋毛「クッソ…なんてことだ、これじゃあ鍵の意味がない!」

木実「そういう事だ。女性の生徒手帳があれば女性の個室を、男性の生徒手帳があれば男性の個室が開けられる」

木実「クククッ…なんて間抜けな欠陥なんだろうねぇ」

木実「果たしてこの秘密、何人の人間が知っているだろうね?」

木実が一度扉を閉め、私の生徒手帳を使ってみたがモノクマの言っていた通りに扉が開いた
信じたくないが、この情報は真実なようだ


コトダマ獲得

・部屋の防音
各個室の防音は完璧とは言えず、近くを通ると足音が聞こえるほど

・個室のオートロック
鍵を開けて、一度開いて閉めると鍵がかかる
なんとモノクマの不手際で、開けたい個室と同性の生徒手帳があれば鍵が開いてしまうらしい


モノクマがその場から姿を消した後、はにかの自室に入る

はにかの自室は彼女好みに改造されているようで、タロットカードや天幕付きのベッドなど彼女の趣味が窺われた


長瀞はにかのベッドで奇妙な事に気が付いた

旋毛「…ベッドシーツが無い?」

旋毛「それにこのベッド…少し赤いシミが出来ているな」

木実「恐らく彼女はここで殺されたんだろうね」

旋毛「ふむ……」

確か、はにかを包んでいた布もベッドシーツだったな
情報を更新しておこう



コトダマアップデート

・死体発見現場の状況
争った形跡も無く、周囲から血痕は見つからなかった
長瀞はにかを包んでいた布は、彼女の部屋のベッドシーツのようだ


ピンポンパンポーン

モノクマ「時間になりました。学級裁判所までお集まりください」


放送が鳴り響く
捜査時間の終了が告げられたのだった

これから始まる、学級裁判が……


木実「……ふむ、見当たらないな」

木実はまだはにかの個室で何かを探していた

旋毛「何を探している?早く行くぞ」

木実「ああ、いやね…いくら探しても長瀞はにかの生徒手帳が見当たらないんだ」

旋毛「犯人が持ち去ったのか?」

木実「かもしれないね、モノクマが言うには死んだ人間の生徒手帳も生きている。つまりは普通に使えるらしい」

旋毛「…覚えておこうか」




コトダマ獲得

・長瀞はにかの生徒手帳
消失してしまっている
モノクマによると、死亡した人物の生徒手帳であろうと残っていて、まだ使えるらしい


全員が、学級裁判所の前に集められた


アレ「はぁ…恐ろしい……殺人事件か…」

金輔「……考えたくないな…」

松子「う、梅子ちゃん…」

梅子「大丈夫だよ、お姉ちゃん。大丈夫…絶対に何とかなるから、旋毛ちゃんを信じて」

化園「……はにか…」

真広「ついに始まってしまうんだね…学級裁判が……出来ることなら、一度だってここには来たくなかったな」

虎徹「始まっちまったもんは……どうしようもねぇなぁ……」

神人「ふわぁ…あ……眠いな…」

絵馬「なんや自分、緊張感ないなぁ」

明「お嬢様、お体の調子は大丈夫ですか?」

リズ「もう明、こんなときまでわたくしのことはいいのです。わたくしは至って健康ですわ」

霧雅「なんとしてでも……犯人を見つけ出しましょう」

名人「……アンタら二人で最後か?」

木実「そのようだね」


口々に言葉を発する

いつの日かエントランスで見た光景と似ている

だがそこに、一つだけ欠けているものがあった


全員が揃うと同時に、学級裁判所の扉が開かれた


扉の中はエレベーターになっており、全員が乗り込むと扉が閉まり降下していく


エレベーターの中で、誰も言葉を発しない

ふと、目の前の梅子の体が震えていることに気が付いた
私を信じてると、松子を励ましていた少女

いつも明るく前向きな彼女の背中が酷く小さく見えた

そんな彼女の手を隣に居た真広が握る

『希望をもって』

真広は確かに、そう言った

強き目と意思をもって


『希望』


今のこの状況とは正反対の言葉だ

だが、しかし…そんな状況だからこそ必要な言葉のように感じられた


真広の手を握り返し、梅子は小さく頷いた
震えは止まっていた


このエレベーターの中

誰もが仲間だと信じ共同生活を送って来たこの中に、犯人が必ずいる


超高校級の殺人鬼かもしれないし、そうじゃないのかもしれない

なんにせよ、この裁判でまた一人仲間を失う

そうじゃなければ自分が死ぬのだ


長瀞はにか
ずっと、苦手だなという印象だった
上手く掴めない独特の雰囲気を持っていた

ある種、狂気的とも感じてしまうマイペースさを持っていた
そのマイペースに確かに化園は救われただろう

あの時の彼女の言葉が霧雅を奮い立たせ、巡り巡って私に前を向かせてくれた

『何時死んでもいい』と言っていた
だが、死ぬのは困ると笑っていた
もし今死ぬとしたらと言う彼女自身の問い彼女は、皆とお茶を飲んでいたいとそう言った

どんな時でも、皆と共に幸せに過ごすことだけを考えていた
欲を微塵も感じさせない、優しい女性だった

そんな彼女が死んだ


そんな彼女を殺した犯人がこの中に居る


私は、屈するわけにはいかないリーダーとして…絶対に皆を守るんだ

もう悲しき犠牲を生まないためにも


そんな事を考えている内に、エレベーターは目的の場所に到着した

扉が開く

その先が血を血で洗い、疑惑と詐称が渦巻き、希望を絶望で押し流す、悪夢のような糾弾ごっこの始まりだと、私は何故か知っていた



今日の更新はここまでです

次回から、ワクワクの学級裁判となります

現時点で犯人が分かるとしたら……中々の発想力だと思います

正直そんなに難しくないと思います

楽しんでいただけたら幸いです


それではまた、お付き合いいただきありがとうございました


アホと桑田は第1章の犯人になる…苗木君、ここまで言えば分かるわね?

乙乙
???「犯人は細貝っちだべ! 俺の占いは三割当たる!」
???「私の占いでは~、明くんと出たわね~。七割当たるって評判なんだから~」
彡(゚)(゚)「西城絵馬やろ。ワイとキャラ被ってるんだよなぁ」


少し遅くなりましたが、裁判開始でございます!!

来たか


モノクマ「人の世というモノは、中々に複雑な事情が絡んできます」

モノクマ「ですが、それを突き動かすのはいつだって人の欲」

モノクマ「今回の事件は、どんな欲望をはらんでいるんでしょうね~」

旋毛「御託は必要ない、さっさと始めてくれ」


モノクマ「うぷぷぷぷ、張り切ってるねえ西道さん」

モノクマ「では最初に、学級裁判の簡単な説明をしましょう」

モノクマ「学級裁判では『誰が犯人か?』を議論し、その結果はお前らの投票により決定されます」

モノクマ「正しいクロを指摘できればクロだけがおしおきですが、もし間違った人物をクロとした場合は…」

モノクマ「クロ以外の全員がおしおきされ、生き残ったクロだけがワクチンを手に入れ無事退院となります」


真広「始める前に聞いておきたいんだけど、本当にボク達の中に犯人が居るんだよね?」

モノクマ「あたぼ-よ!オマエラの中に長瀞はにかさんを殺した犯人が必ずいます」

真広「…キミが手を下したということは無い?」

モノクマ「無いよ無い無い。ボクってほら公平とか、秩序とか正義をモットーに生きてきたから、そんな不等な事受け付けてないんだよね」

金輔「どの口がそれを言う…」

木実「笑えないジョークだぞ、モノクマ」

モノクマ「おろろーん…非難轟々?ボクって信用無いなぁ……しょんぼりだよ…」

モノクマ「ですが、この裁判は100%公平に行われます。安心して議論しちゃってください」


松子「ぎ、議論って……と、突然言われても…何も言えないよぉ……」

アレ「おおマツコガール…そう背を丸めるな。もっと己の双壁を突き出して!!」

梅子「ちょっとおっさん!こんな時まで茶々いれんな!!」


明「皆さま一度落ち着いて、確実に分かっていることを確認していきませんか?」

絵馬「確実に分かる事ってなんや?」

明「そうですね……まずは、犯行現場の様子について話すのはどうでしょう?」

明「捜査に参加されなかった方たちの為にも、良いと思うのですが」

霧雅「そうでありますな、では現場状況について確認をしあいましょう」


犯行現場…か
あの場所に真っ先に駆け付けたのは私と霧雅と絵馬

あの時の私は悔しさに身を引き裂かれそうなほどの怒りを爆発させてしまった
怒りに任せ、危うく現場を引っ掻き回してしまいそうになっていた

その私を止めたのは霧雅だ
霧雅にかけられた言葉をはっきりと覚えている

『リーダーとしての自覚がまだあるのなら、これ以上犠牲者を出さないためにも、するべき事を考えてください』

あの言葉で、目が覚めた

今私がすべきことは、冷静に事件を見直し犯人を暴き出す事
それこそがこれ以上の犠牲者を出させない、皆を守るたった一つの方法なんだ

絶対に……絶対に失敗は許されない


ノンストップ議論開始


虎徹「え~っと…犯行現場って普通教室だったよね~」

名人「そうだな。長瀞はにかの死体は【そこで発見された】」

リズ「死因は刺殺…でしたわよね。たくさん血が流れておりましたわ……」

名人「死亡時刻は午前5時30分頃」

化園「とっても…早起き………私じゃ…起きてられない…」

梅子「いやいや、そこは関係ないでしょ」

金輔「つまりよ、その【普通教室で殺された】って事になるんですかい?」

アレ「話を聞く限りでは、そう思うな…」



【】をコトダマでロンパしろ!

コトダマ
・モノクマファイル1
・血で汚れた包丁
・死体発見現場の状況

安価↓1


相変わらずうっかりミスが多すぎる……

コトダマ一覧

・モノクマファイル1
被害者の死体が発見されたのは学舎・普通教室A
死亡時刻は午前5時30分頃
死因は刺殺で、喉を深く一突きされている
それ以外に目立った外傷も無い
体内からは抗ヒスタミン薬が検出された


・死体発見現場の状況
争った形跡も無く、周囲から血痕は見つからなかった
長瀞はにかを包んでいる布は、彼女の部屋のベッドシーツのようだ


・エリザベス・P・グリーンフィールドの証言
車椅子が置いている位置がいつもと違って乗るのに苦労したらしく、もう一度乗るためにモノクマに手伝ってもらったようだ


・部屋の防音
各個室の防音は完璧とは言えず、近くを通ると足音が聞こえるほど


・倉庫の布団のシーツ
倉庫の中に大量にストックされていた
しかし、半分ほど無くなってしまっていた


・西城絵馬の証言
ドラッグストアからモノを持ちだすときは逐一確認をし、チェックしていたらしい
在庫から睡眠導入剤が一つ無断で持ち出されていたようだ


・血まみれの包丁とシーツ
トラッシュルームの前から発見された
長瀞はにかのモノと思われる血痕が多量に付着していた
シーツにも血が付着しており、包丁と同じくらいの大きさの穴が開いていた


・トラッシュルーム
トラッシュルームの稼働時間は午前10時から午後5時まで
トラッシュルームの鍵は西道旋毛と掟霧雅が管理していた


・沖永虎徹の証言
細貝金輔はランドリーでベッドシーツを洗濯していた
細貝金輔は寝不足らしく、疲れたような顔をしていた
洗っていたベッドシーツというのは沖永虎徹いわく『おねしょをしてしまった』らしい


・調理当番
調理当番表のマグネットが無茶苦茶に入れ替えられていた
時雨明によると、昨晩の調理当番は長瀞はにかと掟霧雅が行っていたようだ
掟霧雅は料理が出来ないらしく、配膳だけを手伝ったという


・夢宮梅子の生徒手帳
大浴場に向かう直前、一度個室に戻って風呂に入る用意をした午後6時40分頃には確実に所持していた
風呂に出た午後7時30分頃に無くしたことに気が付き、午後8時頃に沖永虎徹の手によって発見された
沖永虎徹によると脱衣所のすぐ前に落ちていたらしい


・個室のオートロック
鍵を開けて、一度開いて閉めると鍵がかかる
なんとモノクマの不手際で、開けたい個室と同性の生徒手帳があれば鍵が開いてしまうらしい


・長瀞はにかの生徒手帳
消失してしまっている
モノクマによると、死亡した人物の生徒手帳であろうと残っていて、まだ使えるらしい


ロンパ方法の例
【普通教室】→モノクマファイル1でロンパ

という感じで


改めて
【】をコトダマでロンパしろ!

コトダマ
・モノクマファイル1
・血で汚れた包丁
・死体発見現場の状況

安価↓1

普通教室←発見現場の状況

[|モノクマファイル1>→【普通教室で殺された】


>>492:正解!!


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

BRAEK!!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


旋毛「それは違うな」



金輔「それは違うって、どうしてだよ?」

旋毛「死体発見現場には争った形跡がなく、周囲からは血痕が見つからなかった」

金輔「血痕が見つからない…って、刺殺で死んだんだろ?それっておかしくないですか?」

旋毛「だが事実だ。死体を包んでいた布以外に血はついておらず、血液が散っていない」


松子「そ、それじゃあ…本当の死因は刺殺じゃない…とか?」

アレ「なにぃ!?このモノクマファイルには嘘が記されているのかぁ!!?」

モノクマ「そんなわけないだろぉ!!死因は刺殺に間違いございません!!」

旋毛「私も軽く検死をしたが、十中八九刺殺に間違いない」

絵馬「ボクも!ボクも検死したけど刺殺で間違いないと思うで!!」

梅子「そんなとこで突っかからなくていいから…」


真広「そうなってくると、殺害現場は何処になるんだろう?」

真広「普通教室以外の場所で殺されたって事になるのかな?」

名人「それも、確か死体発見現場の状況から予想ができたよな」

旋毛「ああ……」


死体発見現場の情報から、長瀞はにかが殺害された場所が予測できる

それは………


1、死体を包んでいた布
2、第一発見者
3、殺害に使われた凶器

安価↓1


>>496:正解!!


旋毛「これで証明が可能だ」



旋毛「死体は布に包まれていた。だからこそ、周囲に血が飛び散ることが無かったんだ」

神人「それが殺害現場の特定にどうつながるっていうんだ?」

旋毛「死体を包んでいた布は『長瀞はにかの個室のベッドシーツ』だったんだ」

神人「なんだと!?どうしてそんな事が分かる?」

化園「やっぱり…匂い…?」

虎徹「あ~、はにかちゃんっていい匂いしそうだよなぁ~」

アレ「オレなら貧乳か巨乳かの嗅ぎ分けが出来るぞ!!」

絵馬「そんな気持ち悪い特技を公表せんでもええわ!!」

木実「お前ら議論を逸らすな、旋毛君が説明中だろう。続けてくれ」


旋毛「…続けるぞ」

旋毛「何故『長瀞はにかの個室のベッドシーツ』だという事が分かる理由」

旋毛「それは簡単だ、長瀞はにかの個室のベッドからベッドシーツが剥ぎ取られていたんだ」

旋毛「ベッドや枕自体にも、少量だが血が染みついていた」

梅子「な~るほど~、つまりはにかちゃんは自室のベッドで寝てる時に殺されたことになるのかな?」

真広「苦しんで死ななかったことだけは…救いだったのかな」


松子「じゃ、じゃあ…どうしてし、死体が普通教室に移動してるの?」

アレ「死体が動き出したのだろうな。うむ」

梅子「おっさん、分かんないなら適当言わない!」

アレ「HAHAHAHAHA!バレテしまったか!」

明「では次に、その件について話しあっておきましょうか」


ノンストップ議論開始



神人「殺害現場は長瀞の個室。しかし死体が発見されたのは普通教室」

梅子「どうにかして、死体を移動させたんだよね?」

虎徹「やっぱ【死体が動いた】んじゃねえのか~?」

松子「ひ、ひいいいいぃ……」

梅子「虎徹君もおっさんみたいなこと言って!」

虎徹「じゃあ【死体を運んだ】のか~?人って結構重くないか~?」

絵馬「死人となると完全に脱力し切ってて、抱えるのは尚更大変やろうしなぁ」

絵馬「まぁ、死亡した時刻は深夜やろうし【誰にも気づかれず運ぶ】なんてわけないやろ」

リズ「他に運ぶ方法となると……【引きずって移動】…でしょうか?」



【】をコトダマでロンパしろ!

コトダマ
1、倉庫の布団のシーツ
2、部屋の防音
3、モノクマファイル1


安価↓1

[|部屋の防音>【誰にも気づかれず運ぶ】


>>500:正解!!


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

BREAK!!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


旋毛「それは違うな」


絵馬「な、なんやあ!ボクの言うてる事にケチつける言うんか!!」

旋毛「間違っているから訂正をするだけだ」

旋毛「この部屋の防音機能は完全ではない、近くを歩いただけでその足音に気付けるほどだ」

リズ「実際わたくしも一度、隣のお部屋の音が気になって眠れないことがありましたの」

木実「その節では迷惑を掛けたな」

神人「お前ッ…!人に謝れたのかッ!?」

木実「ふんっ」

神人「だーから眼鏡を取るな!!!」

木実「お前が無神経な事を言うからだ」

明「お二人とも。仲がよろしいのは結構でございますが、今は学級裁判の途中です。私語は程々に控えてください」


金輔「だけどよ、死体の移動が行われたのは深夜じゃないのか?そんな時間皆寝てるだろ」

真広「うん、確かにボクもそれには賛成だ」

真広「いくら防音がしっかりしてないからって、足音位じゃ眠りを妨げるほどじゃないよ」

アレ「そうは言うがマイエンジェル。死体を搬送しているんだ、かなり大変な筈さ」

霧雅「絵馬殿が言っていた通り、死体は脱力状態であります」

霧雅「捕まろうとする力がない分、長瀞はにか殿の体重48kgがモロにのしかかります」

松子「わ、私より…10kgも重い……」

梅子「じゃあお姉ちゃんじゃあ運ぶことすらでき無さそうだね」

梅子「引きずるにしても、そんな運び方じゃあ廊下とか周囲に血痕を残しそうだし…」



名人「……そいつはどうだろうな」

松子「えっ?」

名人「もし、筋力にそれほど左右されず、かつ迅速に死体を運ぶことができるとしたら?」

松子「そ、そ…そんな方法…あ、あるの?」

名人「……たぶんな」

梅子「いやあんな自信満々に言っておいてそれは無いでしょ……」


真広「………いや、もしかしたらあるかもしれない」

梅子「真広君まで…」

真広「人を運ぶために適したもの…僕たちが良く目にしているモノの中にある気がする」

真広「西道さんなら分かるんじゃないかな?」

旋毛「人を運ぶために適したもの……か…」


覚えがある気がする
よく目にしているであろう、人を運ぶために適したもの。それは……


1、荷車
2、自分の体
3、車椅子

安価↓1


>>504:正解!!


旋毛「…そうか、これだ」




旋毛「車椅子…ならどうだろうか?」

旋毛「リズ。君の車椅子はキミしか乗れないということは無いよな?」

リズ「え、ええ勿論ですわ。わたくし以外の方も快適にお乗りになっていただけるかと」

リズ「それに、わたくしの車椅子ですと車輪の滑りもよくって、殆ど音もしませんわ」

旋毛「そうか、それならば死体を運んだ方法は車椅子で確定だろうな」


絵馬「ってなってくると、リズが犯人なんか?」

リズ「ええっ!?そんな!どうしてですの!?」

明「絵馬様。お嬢様を疑うのですか?」

絵馬「ヒィッ!じ、自分怖いで!目が笑ってへん!!」

木実「身内を守りたい気持ちは分かるがな明君。状況がそう指し示しているのではないかな?」

明「し、しかし…!」

金輔「その車椅子も何台もあるんじゃないんでしょ?現状一番怪しいのは事実じゃないですかねぇ?」

アレ「OH…リズガール……そんな…まさか君が…」


真広「焦らないでよ皆!誰が犯人か、だとかを考えるにはまだ早計すぎると思う」

真広「まだ議論しておくことがあるはずだよ!」

神人「ふぅん、犯人の特定以上に大事な議論か。それはなんだ?」

真広「そ、それは……さ、殺害時刻とか?」

霧雅「死体発見時の血の乾き具合を見て、死亡時刻は午前5時から午前5時半頃だと考えられるであります」

神人「だ、そうだぞ」

真広「む、むぅ……」

神人「午前5時頃に長瀞を殺害、車椅子に乗せて運んでいた時間もだいたいそのくらいの時間だ」

神人「誰にも見つからず、誰にも気づかれずに運ぶことなど容易だったんじゃないか?」


化園「…私、起きてた」

神人「なっ!?」

真広「そ、それは本当なの焔日さん!」

化園「…うん」

化園「今日は…お昼寝したから……早く目が覚めた…五時くらいに…」

真広「その時間帯に起きていた人間が居た。そうなると、もう一度議論しておくべきことがあるんじゃないかな?」

※今更ですが、間違ってもなんのデメリットも無いのでガンガンコトダマをぶっ放して構いませんよ

ノンストップ議論開始



虎徹「もう一度議論しておくべきことってなんだ~?」

真広「もう一度議論しておくべきこと…」

真広「それは【足音に気が付いたかどうか】だよ」

リズ「どうですか、化園様。足音は聞こえましたか?」

化園「………えっと…………」

化園「……【聞こえなかった】………」

アレ「うむぅ?カエンガールは本当に起きていたのかい?」

化園「……うん…」

金輔「それで聞こえてねーってなると、足音が関係ないエリザベスが結局有力か……」

名人「いや待て…【足音を消していた】んじゃないか?」

リズ「どうやってですの?」

梅子「う~ん……足音を消す…ねぇ……」



【】にコトダマで同意しろ!

コトダマ

1、倉庫の布団のシーツ
2、エリザベス・P・グリーンフィールドの証言
3、トラッシュルーム

安価↓1

[|倉庫の布団のシーツ>【足音を消していた】

足音を消す→エリザベスの証言


>>508:正解!!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

BRAEK!!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

旋毛「その発言を支援しよう」




旋毛「名人、良い発想だな。その発言に賛同するぞ」

明「足音を消す……そのような事、可能なのですか?」

虎徹「……分かったぜ、忍者だな!」

絵馬「んなわけあるかい!!」

アレ「OH,YES!ジャパニーズニンジャ!!一度前から会ってみたいと思ってたんだ!!」

虎徹「才能が判明していない化園ちゃんが、実は超高校級の忍者だってことだな~」

化園「私…忍者…?」

神人「そんなわけないだろう馬鹿ども!!」

神人「だいたい焔日が足音を聞いたかどうかの話で、なぜ焔日が実行犯になる!!」

神人「焔日も焔日だ!こんな脳スカンの阿呆らの発言を真に受けるな!もっと自分を持て!!」

梅子「おっさんと虎徹の脇道逸らし二人。反省しておくよーに」

虎徹「うーっす、反省してるぜ~」


旋毛「……話を戻すぞ」

旋毛「足音が鳴るという問題、その原因は床だ」

旋毛「リノリウムの床にスリッパや靴ではどうしても足音が響く。ならば、その要因を排除すればいい」

旋毛「犯人は足に布団のシーツを巻いたんだ」

旋毛「そうすることによって、足音を消すことに成功した」


虎徹「な~るほどな~、しかしよう…どうして布団のシーツだって分かるんだ?バスタオルとかいろいろあるだろ~?」

松子「そ、倉庫から…大量の布団のシーツが消失していたの……」

絵馬「せやで~、倉庫の在庫とかドラッグストアの在庫は全部ボクが管理してるから間違いないで!!」

虎徹「そうかそうか~、そんな裏付けもあったわけだな~」


明「足音を消すために布団のシーツを使った」

明「そうなってくると、お嬢様の無実は証明されたも同然ではないでしょうか?」

旋毛「ああ、私もそう考えていたところだ」




金輔「その構成、気に入らないな」




金輔「どうにもこの話の流れ、納得がいかないんですよね」

旋毛「なんだと?」

金輔「さっきから議論を重ねてるのはいいけど、大事なことから遠ざかってないですか?」

金輔「そもそもの話。足音を消すだのなんだの言ってるますけど、車椅子をどうやって調達するんです?」

金輔「車椅子がエリザベスの所持品である以上、車椅子を使ってというトリックは成り立たないんじゃないですかねぇ?」


反論の糸口が見えたな

確かに車椅子はリズの所持品であり、リズの部屋に確かに存在した

だがそうなると話の辻褄が合わない部分が一つ出てくる

その証拠を示して、金輔の主張を切り崩す


反論ショーダウン


金輔「いくら議論を重ねても、大前提ってもんがあるでしょう」

金輔「誰が足音を聞いてないだとか」

金輔「足音を消す方法があるだとか関係ない」

金輔「殺害現場から死体が移動された」

金輔「それを可能にしているのは車椅子の力だと、旋毛先生が証明したじゃないですか」

金輔「そして車椅子の所有者はエリザベスだけ」

金輔「そうとわかってるなら……」

金輔「車椅子を使って死体を移動させたのは【エリザベス以外に実行できない】ってことになるんじゃないですかねぇ!」



【】に反論しろ!

1、モノクマファイル1
2、睡眠薬
3、エリザベス・P・グリーンフィールドの証言
4、沖永虎徹の証言
5、部屋のオートロック

安価↓1

エリザベスの証言

[|個室のオートロック>


>>515:正解!!


旋毛「その発言、切らせてもらおう」




旋毛「エリザベス以外に実行できない。果たしてそれはどうかな?」

金輔「…違うって?」

旋毛「ああ、もし『エリザベスにも実行できなかった』としたら?」

金輔「はあ?そんなこと…」

旋毛「それがある。リズは証言していたぞ、『何故か車椅子がベッドの傍に無く、モノクマを呼んで乗せてもらった』と」

旋毛「そうだな、モノクマ?」

モノクマ「はいそうです。エリザベスさんは車椅子に乗るに乗られず、ナースコールを押してボクを呼び出しました」

リズ「モノクマ様、とっても力持ちでしたのよ」

旋毛「証人はモノクマだ。文句はあるまいな?」

金輔「……確かに、その証言が真実ならエリザベスには実行できない…か」


リズ「それにしても、あれは不思議ですわよね…お部屋が傾いてらしたのでしょうか?」

真広「今までに、あの部屋で一度でもそんなことはあった?」

リズ「いえ、ありませんでしたわ」

真広「そうなると…昨日、最後に車椅子を使った記憶は?」

リズ「ええっとそうですわね……昨晩は妙に眠たくなって…」

明「昨晩は、この私がお嬢様を部屋までお連れいたしました」

絵馬「じゃあ自分がやらかしたんやないか?」

明「私はこれでも超高校級の執事でございます。そのような不手際をしよう筈がございません」

リズ「うふふ…でも、明ってば意外にドジなんでしてよ」

明「お、お嬢様っ!?」



梅子「う~ん……」

松子「どうしたの?」

梅子「ああいやさ、順序立てて今までの議論を思い出してたんだけど」

梅子「車椅子を使ったってことは、殆ど確定なわけだよね?」

アレ「YES!そればっかりはオレも嫌というほど記憶に刻んだぜ!」

梅子「その大前提があるとさ、明君しかチャンスが無くない?」

霧雅「そうでありますな。明殿は最後に車椅子に触れていた人物でありますし、リズ殿を寝かしつけた後ならいくらでも持ち去る機会があるであります」

明「そ、そんな…私はそのような事はしておりません!!」

絵馬「犯人っちゅーのはな、皆そう言うんやで?大人しく堪忍しいや」

木実「客観的に状況を追ってみれば、明君くらいしか車椅子を持ち出す機会が無いように見えるね」

明「ち、違います!私ではありません!!私ではない別の誰かが…」

神人「別の誰か、果たして誰が出来るんだ?」

明「そ、それは……」


神人「個室の鍵は一つだけ」

神人「車椅子という特性上、移動する際には必ず必要になってくる。つまり手放す機会がそうそうないという事だ」

神人「その数少ない機会に立ち会ったのは自分だと、そう告白した」

神人「墓穴を掘ったんじゃないか、時雨」

明「……………確かに、状況だけ見れば私以外にはあり得ないと、私ですら思います」

明「ですが、本当に違うんです!!」

明「私以外に証明できる人間が居ませんが、やっていないと私が確信を持っています!!」

明「どうか…信じてください……」


木実「下らないな。証拠なき無実の証明程、哀れなものは無いよ」

木実「君はどうしても証明しなければならないんだ」

木実「自分以外の人間が、リズ君の部屋に入り込み車椅子を持ち出すことができる。という可能性を」



名人「出来る」



明「えっ!?」

名人「………と思う」

絵馬「自分さっきからそんなんばっかやな!!」

名人「……可能性だけなら示すことができる…はずだ」

名人「犯人にとって必要な時間は、実はほんの数分だけでいい筈なんだ」

名人「鍵を開けることさえできたのなら、必要な手順は『車椅子を盗み出し、それを隠す事』」

絵馬「それが難しいっちゅー話なんやないか」

名人「うん、簡単じゃない……けど可能性だけなら…なんとかなると思うんだ」



明以外の人間が、リズの部屋に侵入し車椅子を持ち出す
そんな事が出来ると証明できるのか…?


コトダマを選べ!>>490

安価↓1

[|個室のオートロック>

個室のオートロック


>>522:正解!!

旋毛「…そうか、これだ」





旋毛「個室のオートロックだ」

絵馬「はぃ?」

旋毛「これだ私の答えだ」

絵馬「……ぷっ!あっはっはっはっは!全然証明になってないやん!!むしろ明の有罪を後押ししてるで!!」

木実「見識の甘い間抜けめ。馬鹿は黙って話を聞け」

絵馬「あ゛あ゛ん゛!?」


明「あの…助けてもらっている立場で申し訳ないのですが、それでは証明できないかと…」

旋毛「何故そう思う?」

明「初日に確認いたしました、お嬢様のお部屋はお嬢様の生徒手帳でしか鍵を開けられません」

明「私の生徒手帳ではお嬢様のお部屋の鍵を開けられませんでした」

明「それは私の眼でしかと確認いたしました」

明「それが……あっ!」

旋毛「気付いたか?」

明「事件の後、お嬢様の車椅子はお嬢様の部屋にあって、モノクマに手伝ってもらって車椅子にようやく乗ったと仰っていました」

絵馬「はぁ?それがどないしてん?」

真広「つまり、明君が車椅子を持ち出すともう一度鍵を開けられないんだよ」


絵馬「はは~ん、なるほどな~………ってなるかボケ!!」


絵馬「鍵はリズが持ってるんやから盗めばええだけや!何の証明にもなってへんわ!!」

真広「あ、あれ?本当だ…」

木実「ふむ、意外に頭が回るんだな。駄猫」

絵馬「だ~れが駄猫や!!」

木実「だが、ここで最初に旋毛君が言ったことを思い出さないから君は2流なんだ」


旋毛「そう、ここで個室のオートロックの話になる」

旋毛「非常に重要な事なので覚えておいてほしい」

旋毛「確かに今、絵馬が言った方法で明は一度持ち出した車椅子をリズの部屋に戻すことができる」

旋毛「だが、そもそもの話『自分の生徒手帳でなければ自分の個室の鍵が開けられない』という先入観が間違いだ」




旋毛「この個室、生徒手帳の持ち主と同じ性別の部屋の鍵が開けられるんだ」



アレ「WHY!?一体どういうことだ!?」

旋毛「簡単に言えば、私の生徒手帳があれば女子部屋の鍵を全て開けられる。ということだ」

梅子「あー!!そっかぁ!!だからあの時旋毛ちゃんが私の部屋の扉を開けてたんだ!!」

松子「あの…時?」

梅子「お姉ちゃんがみんなに迷惑かけた時だよ!!」

松子「あ………ああ…そういえば、梅子ちゃんの部屋…開いてた」



神人「都合がよすぎないか?何故そんな仕組みなんだ?」

旋毛「モノクマ、言ってやれ」

モノクマ「キミってドSだなぁ……ボクだって反省してるのに……」

旋毛「イイから言え、話が進まん」

モノクマ「はいそうなのでした。突貫工事で個室を用意してリフォームしたから、防音とか扉の鍵とかまだ完全じゃ無かったんだよね~」

神人「だよね~じゃない!何故そんな重要な事を!!」

モノクマ「うるさいうるさいうるさーい!!ボクが悪いよーだ!知ってるよ!!ふんだ!!」

金輔「お前は子供か………」


旋毛「…と、まあそういうわけで可能性は広がったぞ」

化園「……どうなったの…?」

明「……私以外であっても犯行が可能になった。という事でよろしいでしょうか?」

真広「じゃあ次はそのことについて、議論していってみようか」


ノンストップ議論開始




化園「…何が…どうなったの…?」

明「つまりですね、女性の生徒手帳を持っていれば…」

明「【私以外であっても犯行が可能】になったというわけです」

木実「リズ君の部屋に忍び込み、車椅子を持ち出すことは勿論」

木実「【長瀞はにかの部屋】に忍び込むことも容易というわけだ」

神人「自分の生徒手帳があれば、同性の部屋に自由に行き来できるのか…」

神人「セキュリティが甘すぎる……そんな場所で寝泊まりしていたなんてな…」

梅子「私も、実際にそれが出来た場面を見たし。【間違いないと思うよ!】」

金輔「そうなると…犯人は自ずと【女性に絞られる】…か」

明「私もまだ、候補から完全に外れたわけではありませんね……」



【】をロンパしろ!

1、長瀞はにかの生徒手帳
2、夢宮梅子の生徒手帳
3、調理当番

安価↓1

[|長瀞はにかの生徒手帳>【女性に絞られる】


>>530:不正解!!


【】をロンパしろ!

1、長瀞はにかの生徒手帳
2、夢宮梅子の生徒手帳
3、調理当番

安価↓1

【女性に絞られる】<2

はにかのでもできそうだけど違うのか


>>532:正解!!
※はにかの生徒手帳では不正解の理由は【何時、何処で入手をしたのかを証明できないから】です


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

BREAK!!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

旋毛「それは違うな」




旋毛「犯人は女性に絞られる…果たしてそうかな?」

金輔「違うってのか?」

絵馬「そうは言うても長瀞はにかは女や。はにかと同性の生徒手帳を持つ者が犯行を行えると考えるべきちゃうん?」

旋毛「発想は間違っていない。そう、女子の生徒手帳を持ってさえいれば犯行が可能なんだ」

真広「……そうか、他の人の生徒手帳を使えばいいんだ」

真広「男性であろうと、何らかの方法で女子の生徒手帳を入手していれば今回の犯行は可能なんだね」

旋毛「そういうことだ。そこで、聞いてほしいのは【梅子の生徒手帳】についてだ」


梅子「私の生徒手帳?」

旋毛「ああ、梅子は昨日の夜…生徒手帳を無くしたな?」

梅子「あ、えへへ…その節はお世話に……」

梅子「でもでも、今はちゃんと持ってるよ?昨日、虎徹君が見つけてくれたんだ」

旋毛「昨日、風呂に入った時間は?」

梅子「え~っと…午後6時40分くらいだったかなぁ…」

梅子「出たのは午後7時30分頃だよ」

梅子「見つかったのは丁度8時くらいだったよね?」

霧雅「ええ、本官は毎日お風呂に入らないと心が休まらないであります」

霧雅「いつも男女の入浴時間が切り替わる丁度位に脱衣所に来ているであります」

虎徹「それで~、オレも一緒に行ったときに脱衣所の前で拾ったんだよ~」

梅子「うん…そんなところだよね。これが何か重要な事なの?」

旋毛「ああ、これは非常に重要な証言なんだ」



旋毛「梅子が風呂に入っている間から鍵を発見するまでのおよそ1時間20分」

旋毛「この間であれば、誰にでも犯行が可能という事になる」


アレ「WHAT?確かにその時間であれば女子の部屋に入りたい放題だが、だからと言って犯行が可能になるのかい?」

絵馬「せやなぁ、午後7時くらいの時間に自由に部屋を行き来できる言うたかて、生徒手帳が本人の手に戻ったのは午後8時」

絵馬「殺害時刻は午前5時くらいなんやろ?関係ないんちゃうか?」


木実「一見、犯行に結び付かないように感じる…が」

木実「そうではないんだろう?」

旋毛「ああ、これに加えてあの証拠を提示すれば……」


もうひと踏ん張りだ
もうひと押しで、犯人にたどり着けるはずだ

午後7時台に、梅子の生徒手帳を持ち出して自由に女子生徒の部屋の鍵を開けられるようになった
そして、あの情報を組み合わせれば…梅子の生徒手帳を手放しても長瀞はにかの部屋に侵入できる

その情報が載っている証拠は……


コトダマを選べ!>>490

安価↓1

[|長瀞はにかの生徒手帳>


>>536:不正解!!

………だったのですが、それでも証明可能ですね。やってしまいました…

想定していた正解は『個室のオートロック』でした

今回は完全に私の不手際なので、そのまま正解として進行しようと思います


急用ができたので、少し休憩を挟みます

彡(゚)(゚)乙やで


無事に再開!

既に書き上げてしまっているので『個室のオートロック』を選択したとして進行させていただきます


旋毛「これで証明が可能だ」




旋毛「ここで再び、個室のオートロックの話になる」

神人「またモノクマの不手際か?」

旋毛「今度は違うと思うぞ。オートロックの特性…仕様の話だ」

旋毛「個室のオートロックは、どうすれば自動で鍵がかかるか知っているか?」

神人「馬鹿にするな、扉を閉めればいいんだろう?」

旋毛「その答えでは、正確ではないな」


旋毛「正確に言えば『一度扉を開いて閉じると』鍵がかかるんだ」


アレ「ん~?オレには違いがさっぱりだ。開かないと閉じれないだろう?」

明「開かなければ…扉に鍵は閉まらない」

明「…鍵だけを開けておけば、好きな時間に出入りすることができるんですね」

旋毛「そういう事だ」

旋毛「犯人は梅子の生徒手帳を盗み出した後、まずはリズの部屋から車椅子を持ち出す」

旋毛「次に車椅子をはにかの部屋に隠してから、鍵だけを開けてその場を立ち去る」

旋毛「生徒手帳は持ち主に返した。例え鉢合わせても落ちていたと言えば済む話だからな」

旋毛「この方法を用いれば、誰にでも犯行が可能に……」





梅子「その推理、ちょっと納得できないな~」




旋毛「何故そう思う?」

梅子「だってさ、その方法だと賭けの要素が強すぎないかな?」

梅子「私がお風呂に入る時間はだいたい1時間くらいだからいいとしても、毎日同じ時間はいってるわけじゃないでしょ?」

梅子「なにより、リスクが高すぎるよ」

梅子「たまたまはにかちゃんとリズちゃんが同じような時間、しかも夜時間前に寝るだなんて偶然が重なり過ぎだよ!」

梅子「例え早めに寝ていたとしても、はにかちゃんかリズちゃんが途中で目を覚ましたらその時点で計画は実行不可能なんだよ?」

梅子「ちょ~っと無理があるんじゃないかな~って」



梅子、彼女はやはりなかなか頭が良い

だがしかし、彼女の主張は間違っている

全ての偶然が噛み合ったから実行できた事件
だけど、その偶然が偶然じゃなかったとしたら?

彼女にそれを、理解してもらおう


反論ショーダウン



梅子「旋毛ちゃんの推理って、確かに間違ったことは言っていないけど…」

梅子「それを可能にするには、色々な偶然が重なっていないと駄目なんだよ!」

梅子「【私がお風呂に入っている時間】と」

梅子「【二人が眠っている時間】…」

梅子「その二つの時間が重なってないといけないんだよ?」

梅子「女子の生徒手帳を取るのは、別に私に限定しなくていいから、なんとかなるかもだけど…」

梅子「二人が【寝ている時間が夜時間の前】だなんて、いつもはありえなかったでしょ?」

梅子「そりゃあ二人は疲れてるって言ってたけど……」

梅子「【二人が同時に寝て、深夜まで目が覚めないなんておかしいよ!】」



【】にコトダマで反論しろ!

・調理当番
・大量の布団のシーツ
・血まみれの包丁とシーツ
・西城絵馬の証言
・長瀞はにかの生徒手帳

安価↓1

絵馬の証言→二人が同時に〜


>>544:正解!!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

BRAEK!!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

旋毛「その発言、切らせてもらおう」




旋毛「残念だが、それは可能なんだ」

梅子「だから…それは偶然が重なったらの話で……」

旋毛「いいや違う。偶然じゃなかった、初めからそうなるように仕組まれていたんだ」

梅子「偶然じゃ…なかった…?」


旋毛「ああ、絵馬は言っていた。『ドラッグストアの備品の管理をしている』とな」

絵馬「せや!ボクは保健委員やからな、素人ばっかりの自分らが下手に薬を使わんように逐一チェックをしてたんや!」

旋毛「だが、その薬の中から一つ…無断で持ち出されていたらしいな」

絵馬「ああ、そうそう。確か、催眠導入剤やったな」


旋毛「ここまで言えば、梅子ならもう分かるだろう?」

梅子「つまり……リズちゃんとはにかちゃんは、薬を盛られていたって事!?」

旋毛「そう、彼女たちは事前に眠るように仕組まれていたんだ」



リズ「ま、待ってください!わたくし…そのようなものを口にした覚えはありませんわ!」

名人「…当然、気づかれないように薬を仕込んだ……だよな?」

旋毛「ああ、それを可能にした人物が一人いるはずだ………」


誰にも悟られることなく、催眠導入剤を仕込むことができる人間

そんな事が出来たのは、昨日『あの場所』に居たアイツしかいない……



怪しい人物を指定しろ!


安価↓1

あの場所に居たアイツだと食堂に居た明?
安価下

霧雅


>>548:正解!!

旋毛「……キミ…なのか?」



霧雅「ほ、本官でありますかああああああ!?」


明「昨日の調理担当は、はにか様と霧雅様で間違いございません」

松子「う、占い師の人は…被害者だから……消去法で……」

霧雅「ま、待つでありまああああす!!!」

霧雅「本官は犯人ではありません!!」

アレ「しかし、食事以外にはもう睡眠薬を盛る時間は無いんじゃないかい?」

梅子「おお、おっさんがまともなこと言ってる…」

アレ「HAHAHA!俺だってフザケテばかりじゃないさ!」


虎徹「必然的に、調理当番が怪しいよな~」

霧雅「そう!それであります!!本官は本来調理当番ではなかったのであります!!」

霧雅「そうですよね明殿!!」

明「はい、確かにそうでしたね。誰かが調理当番表のマグネットを入れ替えられてまして…」

明「はにか様は自分の当番だと言うので、そのままお願いしましたが。男性の当番が誰か分かりませんでした」

明「ですのでたまたま近くに居た、霧雅様にお願いしました」

霧雅「恥ずかしながら本官は料理が出来ないので、はにか殿に任せっきりにしてしまったであります」

霧雅「その代わり配膳を担当したであります!明殿にも手伝ってもらっていたであります」

明「突然お頼みしましたので、少しでもお手伝いしようと思いまして…ね」


絵馬「容疑者は2人っちゅーわけや」

神人「やろうと思えば、食堂に居た全員にもできるんじゃないか?」

真広「さすがにそれは難しいんじゃないかな…」

真広「人がたくさんいる中で、誰かの料理に薬を入れようとした人間が居れば怪しまれるに決まってる」

真広「薬を仕込むなら……お皿かコップかな。予め用意していたんだと思う」

絵馬「なんにせよ、犯人は決まったようなもんやな」

木実「ほう、言い切るのか?」

真広「じゃあ次は、西城さんにその事を話してもらおうかな」


ノンストップ議論開始



絵馬「やっぱりなぁ、こういうのはセオリーに則って考えるべきやってん」

化園「…セ…オリー…?」

絵馬「お約束っちゅう奴や」

絵馬「犯人は【第一発見者】って相場が決まっとる!!」

絵馬「そう、【霧雅が犯人】やったんや!!」

霧雅「ち、違うであります!!本官ではありません!!」

絵馬「言い逃れはできひんで、状況が君やって証明しとる!」

木実「薬を盛ることができた調理当番であり…第一発見者……」

霧雅「本官はその日調理当番じゃなかったであります!」

木実「違ったからこそ、【調理当番表のマグネット】をキミが適当に入れ替えたんだ。その日に調理当番になれるようにね」

絵馬「大体な!あんな朝早うに起きてるっておかしないか?」

絵馬「自分、あの時は何してん?」

霧雅「そ、それは………」

絵馬「言えへんよな!自分が犯人なんやから!!」

虎徹「確かに霧雅くんなら【トラッシュルームで証拠を隠滅】できるよなぁ」



コトダマ
・沖永虎徹の証言
・トラッシュルーム
・血まみれの包丁とシーツ


安価↓1

【トラッシュルームで証拠を隠滅】<トラッシュルーム


>>552:不正解!!


コトダマ
・沖永虎徹の証言
・トラッシュルーム
・血まみれの包丁とシーツ

安価↓1

トラッシュルームで証拠隠滅→血まみれの包丁とシーツ


>>554:正解!!



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

BREAK!!

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旋毛「それは違うな」




旋毛「それは違うんだ虎徹」

虎徹「どういうことだ~?」

旋毛「この包丁とシーツを見て欲しい」

松子「ヒィィ!!ち、血がぁ…!」

旋毛「これは犯人がはにかを殺したときに使ったと思われる凶器だ」

旋毛「これはな、トラッシュルームの前に落ちていたんだ」

虎徹「へぇ~…」

明「そういえば、トラッシュルームの管理はリーダーであるお二人がすることだけが決まっていて、きちんと説明がなされていませんでしたね」


真広「それじゃあトラッシュルームの説明をお願いできるかな?」

霧雅「分かりました。トラッシュルームの焼却炉は危険という事で、トラッシュルームには常に鍵をかけているであります」

霧雅「トラッシュルームの鍵は本官と旋毛殿が管理していました」

霧雅「今日、今ここにありますが…トラッシュルームの鍵は本官が所持しているのであります!」

旋毛「そういうことだ。もし霧雅が犯人なら焼却炉の中に隠しておくんじゃないだろうか?」

霧雅「本官が犯人ならば旋毛殿の存在も考えて、一度焼却炉に隠した後に別の場所…たとえば自室なんかに隠しなおすと思うであります」

木実「少なくとも霧雅が犯人であれば、トラッシュルームの前などという不用心なところには置きはしないだろう」


絵馬「せ、せやけど霧雅が怪しいんはそれだけやないで!」

アレ「そうだ、キリガボーイは結局あの時間帯に何をしていたんだい?」

霧雅「そ…それは………」

神人「言えないのか?」

霧雅「つ、旋毛殿…」

旋毛「…うむ、やむを得ん…言うしかないだろう」

金輔「隠し事でもあったって言うのか?」

旋毛「ああ、リーダーとしてすべき事というのを話したときに決めたことなんだ」


霧雅「………じつは、本官は皆に内緒で見回りをしていたのであります」

梅子「見回り……って、お昼でもやってない?」

霧雅「はい、リーダーとして何かをせねばと思い、防犯に繋がるだろうと思って深夜帯や早朝にも見回りをしていました」

霧雅「皆にそのことを黙っていたのは公平を規すためであります!」

霧雅「どんな凶悪犯も情状酌量の余地あり、それの逆もまたしかりであります」

霧雅「誰が殺人を計画していてもおかしくない、それ故に見回りの時間帯は誰にも言っておりませんでした。勿論旋毛殿にもです」

霧雅「午前5時頃、本官は見回りをしていたのであります。誤解を生んだことを深くお詫びします」

アレ「OKOK!キリガボーイには正当な理由があったようだね!!」


真広「そうなると、結局は振り出しかな。霧雅くんの線はかなり薄くなったけど」

霧雅「あの…本官、実は犯人を見たかもしれないのですが…」

真広「ええっ!?それ本当?」

霧雅「見回りをしていたことを明かした以上、白状いたします…」


ノンストップ議論開始



霧雅「時間は…午前5時40分頃だったと思います」

霧雅「そろそろ見回りを終えようかと考えていた矢先、トラッシュルームの辺りで物音を聞きつけました」

霧雅「結局は逃がしてしまったのでありますが……」

神人「な、なぜそんな重要な情報を黙っていた!!」

名人「見回りの事を隠しておくつもりだった…だろ?」

霧雅「はい、そうであります」

アレ「ふぅむ、それが【犯人なんだな?】」

霧雅「逃げられたのを慌てて追いかけたので、その時は気付かなかったでありますが…」

霧雅「犯人は恐らく…【その時にナイフとシーツを置いていった】のでありましょうな」

松子「ど、どうして鍵も持っていないのに…犯人はトラッシュルームに来てたの…?」

明「それは、犯人が【証拠隠滅のために立ち寄った】のではないですか?」

梅子「いやいや、だから鍵がないからそもそも入れないじゃん?」

名人「いや、俺達もトラッシュルームの事を今聞いたんだ…」

名人「トラッシュルームの事を【知らなくってもおかしくない】」

梅子「そうなのかなぁ……そんな確認もしないなんて、【間抜け過ぎない?】」



【間抜け過ぎない?】→『犯人の心理』


木実「それは違うんだよ」



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

BREAK!!

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


木実「梅子君、キミは少し思慮が甘いね」

梅子「そ、そう?」

木実「もっと犯人の気持ちになり切らないと、真相から遠ざかってしまう」

木実「犯人は、『余裕』だったんだ」

松子「よ、余裕ぅ…?」


木実「個室の鍵、睡眠薬、車椅子、殺害時間…ありとあらゆるトリックを掛け合わせ『真犯人の的を絞らせない』でいる」

木実「殺害方法もいたってシンプルだ、松子君にだって出来るだろう」

木実「ここまで議論してきたけれど、ハッキリ言ってほとんどの人間がこの犯行を実行できる」

アレ「コノミガール、いくら何でも誰にでもって言うのは言い過ぎでは?睡眠薬の事もある」

木実「アレックス君、キミは料理の量がどうとかと言って自分に配られた皿を他の人の皿と交換しなかったかい?」

アレ「そ、それは……」

木実「怪しいな、実に怪しいよ。あの時君は自分の料理に催眠薬を仕込んでいたんじゃないかな?」

アレ「NO!そんな事する筈ないじゃないか!!」

木実「そんな事誰にでも言える。君にだって『出来た』という可能性が広がった事実は変わらない」

木実「それだけじゃない、キミたちは長瀞はにかとリズ君が最後に口にしたものを覚えているかい?」

木実「彼女たちは食後にコーヒーを飲む。コーヒーメーカーを誰か調べたかい?コーヒーフィルターは?そこに仕掛けられていた可能性だってある」

木実「食事当番じゃなかろうと、工夫を凝らせば簡単に証明が不可能になる」

木実「この事件の犯人は実に用意周到だ。疑い出せばキリがない、人はどう人を見ているかを理解している」


木実「今回の事件、的を絞らせないという意味では完璧……だったんだ」



木実「だからこそ、犯人は油断をしてしまった」

木実「犯人がトラッシュルームを訪れた目的は、証拠の隠滅に他ならない」

梅子「え、でもトラッシュルームは使えないじゃん」

木実「そうだ。犯人も同じさ、【別に証拠を隠滅できなくてもいい】とすら考えていたのだよ」

名人「…それが、犯人の余裕」

木実「大して深い事など考えてはいない、『あわよくば証拠を隠滅できたらいいな』程度のと考えでトラッシュルームを訪れた」

木実「案の定トラッシュルームは利用できなかったんだが……その行動が、己を殺した」

木実「ここまで言えば分かるだろう?旋毛君」

旋毛「…………」


犯人はトラッシュルームを訪れた

それが原因で、犯人を特定させるに至ってしまっただと…?


旋毛「霧雅、キミはトラッシュルームの近くで人影を見たんだな?」

霧雅「ひ、人影と言っても暗くて遠かったであります。直ぐに逃げてしまったのもあって容姿の特定までは……」

旋毛「そうか……」


霧雅の目の前に犯人が居たという事だけは事実

今までの議論を思い出せ…、犯人が逃げたその様子に何か特徴があったんじゃないか?


ヒラメキアナグラム開始!


は の に あ し ん お と ん 


安価↓1

はんにんのあしおと


>>562:正解!!



旋毛「そうだ、犯人の足音だ!」

旋毛「犯人はどんな足音だったか思い出せるか?」

霧雅「あ、足音でありますか!?う、う~んと……」

霧雅「……………あれ?おかしいであります」

金輔「足音がおかしいって…どんな靴はいてんだよ……」

霧雅「違うであります。そうではなく――――」



霧雅「――――足音がしなかったであります」



松子「ええぇぇ!?そ、そそそそそれって…!」

アレ「マツコガール!心当たりがあるのかい!?」

松子「ゆ、ゆゆゆ…幽霊なんじゃ!!」

アレ「お、おお!確かにニッポンのオバケは足が無いのが一般的と聞く…」

虎徹「オバケかぁ…こいつはさすがに予想外だなぁ」

神人「バーカ。お前たちは今まで話したことすら覚えてないのか」

真広「犯人は布団のシーツを使って足音を消していた。そうだったよね?」

旋毛「ああ、そうだ。犯人はトラッシュルームに訪れた時もその布団のシーツを足に巻いていたんだ」



旋毛「霧雅に見つかってしまった犯人は、その場を何とか逃げ切ることに成功するも、異変に気付いた霧雅が死体を発見し皆を起こし始めた」

旋毛「即座に捜査時間が始まってしまったことにより、犯人はその布団のシーツを隠す時間が無かったに違いない」

旋毛「……一人だけ、居たはずだ。捜査時間が始まって直ぐに、布団のシーツを隠そうとした人間が―――――」


アヤシイ人物を指定しろ!!



安価↓1

金輔


>>565:正解!!


旋毛「犯人は、キミなんだな」

金輔「なんでだよ…どうまかり間違ってボクになるんですかねぇ」

金輔「ボクが布団のシーツを隠したって?一体どこに?」

金輔「ボクが捜査にあまり参加できなかったのは事実でも、その間に布団のシーツを隠していたって証明にはならないですよね?」

金輔「そんな言いがかり、やめてもらえますか?」


旋毛「証明できると言ったらお前は犯行を認めるか?」

金輔「はぁ?出来るんですか?それなら見せてくださいよ」

金輔「ボクが布団のシーツを隠していたって言う事実をね」



細貝金輔がベッドシーツを隠した場所
あの場所しかない……

コトダマを選べ!>>490

安価↓1

沖永虎徹の証言


>>567:正解!!



旋毛「これで証明できる」



旋毛「キミは捜査中、ずっとランドリーに居たな?」

金輔「…それがどうしましたか?」

旋毛「洗濯機が回っていた、その中に入っていたモノはベッドシーツだったはずだ」

虎徹「せ、先生よぉ…そいつには訳があるって…」

旋毛「その理由が、証拠となるベッドシーツを隠すためなんじゃないのか?」

金輔「違いますよ…はは、やめて下さい…あれは恥ずかしい話なんで掘り起こさないで下さいよ」

旋毛「今更誤魔化そうと無駄だ。もう、お前は疑惑の眼から逃げることなんてできない」


虎徹「お、おい…金輔……」

金輔「……まだ、まだだ…まだ決定的な証拠とは言えない筈ですよ!」

金輔「そんな曖昧な状況証拠の結論じゃあ認められない!!」


旋毛「決定的な証拠…か………いいだろう」

旋毛「これで本当に最後にしよう」

旋毛「キミが犯人だという決定的な証拠。それは………」


コトダマを選べ!>>490

安価↓1

[|長瀞はにかの生徒手帳>


>>569:正解!!



旋毛「終わりだ…細貝金輔」




旋毛「この捜査時間中、どうしても見つからないモノが一つだけあった」

旋毛「それが、長瀞はにかの生徒手帳」

旋毛「犯人にとっては、使用した車椅子をリズの部屋に戻すために絶対に必要な道具だ」

旋毛「本来なら道具を全て処理した後、はにかの部屋にでも戻すつもりだったのかもしれないがそれは叶わなかった」


旋毛「掟霧雅がそれを許さなかった」

旋毛「霧雅の見回りによって犯人の予想より遥かに速く死体を発見され、捜査時間が始まってしまった」

旋毛「何とかベッドシーツを誤魔化すことに成功したものの、捜査時間中に隠すこともできなかったはずだ」

旋毛「宿舎への入り口には木実が立ち尽くし、道を塞いでいた」

旋毛「それ以外の場所に行こうにも、沖永虎徹の存在があった」


旋毛「キミが犯人なら、何処にも捨てることができず長瀞はにかの生徒手帳を所持しているだろう」

旋毛「さぁ、どうなんだ?金輔、所持品を確認させてもらえるか」


金輔「……………………………」


長い沈黙

重苦しい空気が、彼の固く閉ざされた口が…犯人が誰であるのかを如実に語っていた



虎徹「なあ!」

沈黙を破ったのは、金輔の幼いころからの友、沖永虎徹だった
悲痛な面持ちで、縋りつくような裏返ってしまった高い声

虎徹「……オレにオレにだけ…言ってくれねぇか?」

虎徹「オレに…証明させてくれよ…お前が犯人じゃねーってよ」

虎徹「なあ?金輔…」

金輔に伸ばされた虎徹の手を、金輔は払いのけた

拒絶

決定的だった
自らが犯人であると、告白したと同然の行動であった


金輔「……は~あ……虎徹、お前さえ…ボクの隣に居なかったらな」

虎徹「……金輔…」



旋毛「……では改めて話すとしよう。これがこの事件の真相だ」


クライマックス推理


ACT1
まず、犯人は事前準備を行った
ドラッグストアから盗み出した薬と、それを盛るための器
そして睡眠薬を使っていると判明した時、真っ先に疑われるのは調理当番だと読んだ犯人は、調理当番表のマグネットを弄ったんだ
これによって、あたかも調理当番が自分のやったことを誤魔化そうとしている。という状況を作りあげた
事前に用意していた凶器に包丁を選んだのも、それが目的だろう。当日の調理当番は殺害対象のはにか、包丁が何時盗まれたか確かめさせないというおまけつきだ
そうして犯人の思惑通り疑惑の眼は分散した


ACT2
犯人は個室の鍵の秘密を何らかの方法で知っていた
恐らく事件前日の夢宮姉妹が起こした騒ぎの際に知ったんだろう
鍵の秘密を知った犯人は、夢宮梅子の生徒手帳を盗み出した
事前に仕込んでいた睡眠薬によって眠っている、リズとはにかの部屋の鍵を開けるためにな


ACT3
梅子の生徒手帳を盗み出して直ぐに行ったのが、犯行に使う車椅子の持ち出し
持ち出した車椅子ははにかの部屋に隠し、はにかの部屋の鍵だけを開けて鍵を持ち主の下に返した
鍵を返した後、犯人は大量のベッドシーツと用意していた包丁を持ち込み、はにかの部屋で皆が寝静まるのを待った


ACT4
ぐっすりと眠っていたはにかは抵抗することも無く、あっさりと殺害に成功した
はにかが眠っていたベッドのシーツでそのままはにかの死体を包み、車椅子に乗せる
運ぶ際に誰も起こさないために防音の対策も怠らない。足にベットシーツを巻き、音を殺した
そして、少しでも死体の発見が遅れるように、あまり使われない普通教室を隠し場所として選んだ


ACT5
優先して行った車椅子の返却も無事に終わり、全ての計画は順調すぎるほどに進んでいた
しかし、そこで犯人にとって予想外の事態が起こった
犯行に用いた道具を処理しようと考えていた時、内密に見回りを行っていた掟霧雅と遭遇してしまったんだ
逃げ切ることに成功するが、足音を消すために使っていたベッドシーツと長瀞はにかの生徒手帳をもったままだった
霧雅の存在により、計画は大きく狂い死体発見時刻が大幅に早まってしまった
それが、それだけが……犯人にとってたった一つの致命的な隙になってしまったんだ




この計画を行った犯人
それは…長瀞はにかの生徒手帳を持つ『細貝金輔』、キミしか居ない



全員が金輔を見つめる

金輔は何も言わず下を向いていた


モノクマ「うぷぷぷぷ…終わったみたいだね」

モノクマ「それじゃあ投票タイムといってみよー!!」

モノクマ「正しいクロと思う人物にお手元の投票ボタンで投票してください」

モノクマ「みんな、絶対に誰かには投票してね」


モノクマ「いやぁ…初めての投票タイム、緊張するよねぇ……」

モノクマ「それではみなさん、張り切っていきましょう!!」


手元にある、投票ボタンを押す

スロットマシンのような機会が出現し、軽快な音を立てて一つずつ目が止まっていった




           VOTE

  細貝金輔  細貝金輔  細貝金輔

          GUILTY!!






学級裁判  閉廷





モノクマ「大正解!!長瀞はにかさんを殺した犯人は、細貝金輔君なのでした!!」

モノクマ「おめでとうございまーす!!」


モノクマの耳障りなほど陽気な声が、心を逆撫でる


モノクマ「だけど、満場一致とはいきませんでした」

モノクマ「そうだよね、沖永虎徹君?」

虎徹「………」

モノクマ「自分に投票するだなんてさぁ、もしボタン押し間違ってたなら気をつけないと駄目だよ?」

虎徹「……いや、オレが殺したようなもんだぁ…」

虎徹「金輔の事……なんも分かってなかった…」

虎徹「オレ…友達なのによぉ……」


沖永虎徹は強く拳を握りしめている
その目尻からは、涙が零れ落ちそうになっていた


モノクマ「ではでは、指摘されたクロ『超高校級の原画マン・細貝金輔』くんには、スペッシャルなおしおきを、用意しました!!」

木実「待て!まだ早い!この男から話を聞いてからだ」

梅子「……話なんて…聞きたくないよ…友達を殺した殺人鬼の話なんて聞きたくない!!」

木実「理解しようとすらしていない小娘は黙っていろ!!!」

常に冷静な木実が初めて声を荒げて叫ぶ


木実「私は知りたいぞ。キミという男がどうして殺人を犯してしまったのかを」

木実「まずキミは、『超高校級の殺人鬼』なのかな?」

金輔「………ボクがそうだったら、殺人なんかしてませんよ」

木実「ほう?」

金輔「……ボクはね、死にたくないだけなんですよ」

金輔「こんな…殺人鬼が居るかもしれないこんな吐きそうなほど不安しかない空間で、ボクは生きていけない」

金輔「だから先手を打った」

金輔「殺されたくないから殺したんですよ。ただ…それだけです」


虎徹「ま、待てよ…かもしれないって…そうとは限らねーじゃねぇかよぉ!」

金輔「だからって不安を抱えて仲良しごっこをしろって言うのか!!!」

金輔「死んだら終わりだ!!全部がお終いなんだよ!!」

金輔「ボクという人間が積み上げてきたもの全てが無駄になる!!」


金輔「ボクはお前ら全員を殺してでも死にたくなかったんだ!!!」


金輔「誰だってそうだろう!?自分が一番大事だ!!」

金輔「自分の命は、自分から行動しないと守れないんだよ!!」

金輔「必死こいて頑張らないと、埋もれちまう……」

擦れた声で、金輔は己の心情を吐露した
金輔の言葉に、木実は大きく頷き拍手を送った


木実「キミは実に素晴らしい人間だったよ。ありがとう、キミの言葉を聞かせてくれて」

木実「キミの生きようとした心は素晴らしい!」

木実「キミのその想いは、とても尊いものだった!!」




木実「だが、所詮は己の弱さに絶望したに過ぎないな」



木実「弱いものから死んで逝く、弱き者から行動を始める」

木実「キミはここに居る全ての人間の中で最弱の希望のようだ」

木実「そんなキミに、最後まで生き抜く価値など初めから無かったのだな」

虎徹「お前っ!!」

木実に掴みかかろうとした虎徹の手を止めたのは、金輔だった


金輔「やめろ…何も間違っていないさ…」

虎徹「そんな事ない!お前…オレの友達だろう!それ以上の価値があるかよ!!」

金輔「………お前って…そういうとこあるよな」

金輔「ボケっとしてるくせに、妙に熱くて……」

金輔「こんなときまで、友達庇ってよ……」

金輔「お前の……そういう所…」



金輔「最高に嫌いだ」



そう言って、虎徹を突き飛ばす
虎徹は尻餅をつき、その場から立ち上がれなかった


モノクマ「うぷぷぷぷ、居るよねぇこういう自己中心的な人って」

モノクマ「自分さえよければいいなんて思ってる奴って、本当に迷惑な奴だよ」

モノクマ「都合よく友達として接する癖に、自分の都合が悪くなったら簡単に突き放す」

モノクマ「そんな勝手な人間、死んじゃってもいいと思うよね」


モノクマ「まあボクは、ボクが楽しかったらそれだけでいいんだけどね」


モノクマ「それではみなさんお待ちかね!!」

モノクマ「おしおきのお時間です!!」


モノクマが何処からか取り出したボタンが押される

何処からともなく飛んできた鎖が細貝の体を捉え、隣の部屋に引きずり込んでいく

細貝は一切顔色を変えず、暗く沈んだ表情をしていた


引きずられていくその間際

『こんなものか』

と、呟いていたように見えた


超高校級の原画マン~細貝金輔~
『アニメーターは作監の奴隷!?』


細貝金輔が引きずり込まれた先は彼の仕事現場でした

モノクマ監督が指示を出します

それと同時に仕事現場が動き始めます

彼は訳も分からず指示通りに原画を仕上げていきます

その間にも、仕事場は動き続ける

迫る、迫る、迫る

締切りが迫っていた

彼は何とか落とす前に、書き上げたモノをモノクマ監督に渡します

しかし、残念ボツを喰らってしまいました

仕事場が傾き、倒れる

仕事場はなんと、ベルトコンベアの上にのせられていたのです


どこかに落とされる

金輔は立ち上がります

しかし、空から大量の紙が落ちてきました

なんとそれは、全て彼が書き上げてきた作品の全て

何故こんな場所に?

そんな疑問が浮かぶより先に、ある異変に気が付きます


床が削れていっているのです

ガリガリガリガリ!!!

と猛烈な音を立てて床が削れ始めています

回転する機械に巻き込まれ、彼の仕事場が、道具が、絵が、積み上げてきたもの全てを粉砕していきます

そう、彼が居たのは巨大なシュレッダーの上だったのです

気付いたときにはもう遅く、助かるなんてありえません

彼の全てを巻き込みながら、塵クズへと全てを変換していくシュレッダー


こうしてモノクマ監督の手によって、失敗作は処理されていくのでした

アニメーターを生かすも殺すも監督次第なのです


モノクマ「いやっほおおおおおおおい!!」

モノクマ「あ~、楽しかった」

モノクマ「オマエラも楽しんでもらえたかな?」


旋毛「………これが…おしおきだと?」

モノクマ「そう!スペシャルなおしおきだよ!!」

旋毛「ふざけるなよ……これじゃあただの処刑台だ!!」

モノクマ「それが?」

モノクマ「金輔君は大事な希望の仲間を殺した極悪人だよ?共同生活の和を乱すような、犯罪者なんだよ?」

旋毛「…はにかが死んだのも、金輔が追い詰められたのも…全てお前が仕組んだことだろう!!」

モノクマ「彼が勝手に絶望しただけだよ」

旋毛「………許さない、お前だけは…全ての元凶であるお前だけは許さない!!」

モノクマ「ああやだやだ、責任転嫁って怖いよね」

モノクマ「ボクも寝不足だし、帰ろうかな。じゃっあね~」


モノクマは大きく欠伸をし、その場から消えた


私達の目の前に映し出された光景

それはまさに、絶望という名に相応しい処刑映像であった


松子と梅子は顔を青くし、今にも倒れてしまいそうだった

いつもは騒がしいアレックスも、かける言葉を失っている

意外にも、虎徹はしっかりと立ち上がり。金輔が処刑される姿を黙ってみていた

裁判が始まる前より、口数が減ってしまっていた


……一人を除いて


木実「ふむ、アレがおしおきか。うぅむ…センスがないな」

木実「人を殺すに至るには、様々な葛藤や正義があってこそだろうに」

木実「そうは思わないかい。なあ名人君」

名人「……なんで俺に聞くんだよ」

木実「ふふふ、いや…なんとなくさ」


木実「さて、こんなところにずっと居ても仕方がない。早く帰ろう、私は眠たいよ」

霧雅「…木実殿には、人の心は無いでありますか?」

木実「失礼な事を言わないでほしいな、きっとここに居る誰よりもはにか君と金助君の事を想っているさ」

木実「はぁ…しかし、一つ聞き忘れてしまったな」

木実「動機を聞いたのは良いものの、なぜはにか君を殺すに至ったのかを聞き忘れてしまったよ」

木実「まあきっと、彼くらい薄情者だとあの講堂でのはにか君の発言が癪に障ったのかもしれないな」

木実「偽善者だなんだと心の中で毒づいていたのかもしれないな。ふふふっ、つくづく底の浅い人間だったな」

木実を黙らせようとした拳を自制した
そんな事をしても意味は無い

この女は…狂っている

重い足取りでエレベーターに向かったとき、背中の方で乾いた鋭い音が鳴り響いた

振り返ると、頬を抑える木実と真剣な目つきの神人


木実「おやおや、痛いじゃないか」

神人「黙れ」

神人「死者を冒涜するのは止めろ。不愉快だ」

木実「ふふふっ、キミも存外いい目をする」


その木実の言葉を無視し、神人はエレベーターに乗り込んだ


エレベーターに乗っている間

それから出て、自室に戻る間

14人の中で会話は交わされることは無かった


14人


そう、14人になってしまったんだな

二人、犠牲者を出してしまった

金輔は恐怖に負けて、殺人を起こした

それほどの不安を、彼は抱えていたのだろう

はにかは、死の間際…どんな事を想っていたんだろうか?

あの二人に…私は何かしてやれたんじゃないだろうか?

あの殺人は起きなくて済んだんじゃないだろうか?

考えれば考えるほど、尽きることなく後悔の念が湧いて出る


ふと、肩を叩かれたことに気が付く

私の肩を叩いたのは


人物指定
安価↓1

絵馬

絵馬

つむえまか!つむえまなんだな!


>>587採用:絵馬



絵馬「自分、なんか勘違いしてへんか?」

旋毛「…何がだ?」

絵馬「自分の能力を過信し過ぎるなっちゅー話や」

絵馬「キミは医者や、せやけど何でもできる神様なわけやないんや」

絵馬「自分に出来る、身の程っちゅーのをよう覚えとき」

旋毛「だが、私は…リーダーだ……皆を守り、皆を導くリーダーなんだ」

旋毛「私が……やらなければ…」

絵馬「せやから!!」

私の顔を、絵馬の両手が挟み込む
下から覗き込まれるような形で、絵馬と目を合わせられる


絵馬「…自分は、ようやった。あれが、出来る限りやったんよ」

絵馬「せやから………あんま、溜め込まんでええんやで」

絵馬「……ボクの胸、有料で貸したるわ。それで、今までの借りはチャラって事にしたる」


そう言って、絵馬は私の顔を抱き込んだ

その不器用な温かさに、私は声を殺して…涙を流した


まだ全てが終わったわけではない
また、モノクマの手によってコロシアイを煽られるだろう

それでも、彼女の優しさは少しの間だけ…その辛さから解放してくれた



CHAPTER1

~序章~ 非日常
『欲におぼれた絶望と、無欲の希望』  完 

 

キマシタワー


と、いう所で今日の更新はお終いでございます


実際に作ってみて分かる原作ダンガンロンパの完成度の高さ…!


ちょっとした番外編の後、このスレは落として次スレでCHAPTER2を始めたいと思っています

序章が終わったところで、裁判の感想とか、現時点でお気に入りのキャラなんかを教えてほしいです!!


それではまた、今日はお疲れさまでした

乙!
一番は虎徹かな?ぜひヒロインポジになってほしい!
他にお気に入りは明や真広や松子や神人だな

乙!
絵馬が思ってたよりも旋毛と仲良しっぽいのがめちゃくちゃいいね!
夢宮姉妹のキャラも好き。
…それにしてもはにかが早急に退場したのはやはり惜しかった、マジで


好きなキャラは虎徹の明るさが好き。神人がデレるのも楽しみだし、明が一番好きかな?
女子は梅子がいつ退場して絶望させるのか楽しみ(フラグ的にギリギリを渡り歩いてるから退場しそうでしないを毎回渡りそう)

掟、時雨あたりが好き
金ちゃん一番好きだったんだけれどな~…退場早いよ…

彡(゚)(゚)wiki追加してきたで。略称は旋毛ロンパか病院ロンパかわからんから語呂のええ方にしたで
http://seesaawiki.jp/ronpass/
彡(゚)(゚)>>483葉隠の占いが当たったか…さすが原作キャラやで。裁判もまあ一回目やしこれくらいの難易度で良かったんちゃうかな

彡(^)(^)ワイと同じ口調の絵馬ちゃんがすきやな! つむえま最高やん!

裁判が着々と犯人を追い詰めてる感じが面白かったです
おっさんと霧雅がいいキャラだと思った


>>599
wiki追加ありがとうございます!!!
めっちゃ嬉しいです!!!


現在は一章の反省を生かして2章を練り練りしてるので準備中です
しばらくお待ちください


と、いうわけで番外編です


番外編
~細貝金輔がみた絶望~


裁判前夜


「はぁっ…はぁっ…はぁっ……!」

ついに、ついに始めてしまった

もう後戻りはできない

今、ボクが居るのは長瀞はにかの部屋だった
全ての準備は整っている

全てが滞りなく進んでいっている

自らの手に持つ物を見る

包丁

厨房という本来あるべき場所に無い、ただそれだけでこの調理用具が恐ろしい凶器に見えた

事実、この包丁はこれから凶器になる


これから、眠っている長瀞はにかを殺すんだから


「あらあら~、本当に来たのね~」


突然の声に振り向く

そこには、薬で眠っているはずだった長瀞はにかだった

マズイ!

そう思ったボクは咄嗟にはにかに向かって包丁を突き出した

包丁は、はにかの抱いていた抱き枕に深々と突き刺さる
腕を引こうとするも、その前に長瀞はにかに腕を掴まれる

あまりにも予想外な出来事に呆然としてしまう

ついさっきまで、ベッドで横になっていた姿を確認していた
そのはずなのに、こうしてはにかに腕を掴まれている

薄暗い明かりの中、はにかの表情は窺えない

しかし、もうどうでもよくなっていた

これから自分がしようとしたこと全てが公表されれば、今までのように言い顔もしていられない
自由な行動を許されないだろう
個室に監禁されるかもしれない

はにかの殺害に失敗するという失態を演じた以上、もはやどうすることもできない


「うふふ~、やっぱり私の占いってすごいわね~眠たいのを我慢してて正解だったわ~」

こんな状況だというのに、はにかは声色も変えずにコロコロと笑っていた

「え~っと~、金輔くんだったわよね~?」

「貴方って、私を殺しに来たのかしら~?」

ボクは小さく『ああ』と答えた

「やっぱり、そうだったのね~」

そういうと、はにかは『僕の腕を手放した』
一瞬、自分が状況を見失っているような錯覚を覚えた

この女、目の前に自分を殺しに来たという男が居るというのに、凶器を奪う事すらせずに自由にしたのだ

はにかは平然とボクに背中を向け、電気をつけた


「…な、何をしてるんですかい?」

「ん~、そうね~顔を見てお話したくって~」

はにかの言葉で、背中にゾワゾワとした寒気が走る
乱暴にはにかに掴みかかると、そのままベッドに押し倒し馬乗りの体勢になった


喉元に包丁を突きつけて脅す

「大声を出すな。出せば殺す」

「あらあら~、怖いわね~」

「そのムカつく声を止めろ」

強く喉に刃を押し付けると、はにかは困ったように眉を下げた


「顔を見て話がしたいだって?馬鹿にしてるのか」

「お前みたいな、平和な脳ミソでお花畑な性善説信じてそーな善人ぶったクズ…吐き気がするんですよ」

「あらあら~、馬鹿になんてしてないわ~…話し合いで解決する問題でもないんでしょ~?」

「…ならどうして話をしたがるんですか。それとも、時間稼ぎか何かですか?」

「犯行計画がある以上、気が変わったなんて言いませんよ」

気持ち、早口でまくしたてる
焦っているのか、気が立っているのか自分でも分からなった

だが、この長瀞はにかは自分とは根本から違う

そういったものを薄々感じ取っていた


「知りたいのよ~、他人の命を奪ってでも助けたい自分の命って何か」


「ねえ、教えて――――――

                  ―――――アナタの命は、『どうして大事なの?』」


再び背筋がゾッとする
はにかを押し倒したときとは違う、恐怖の寒気

「自分の…命だからに決まってるでしょ」

「どうして?どうして自分の命だから大切なの?私たち全員を殺してしまうかもしれない、それでも自分の命が大切なの?」

「……ボクが死ぬよりずっといい」

「ねえ、教えて。どうして生きたいの?どれだけその場を凌いでも、いつかは死んでしまうのに…」

「貴方はどうして生に執着しているの?そうまでして、どうして欲しがるの?」


「生きたいって、どんな気持ちなの?私に教えて、私に…欲しいって気持ちを教えてもらえないかしら?」


はにかのその言葉
理解不能の恐怖より、理不尽な怒りがわいた

長瀞はにかの、まるで『生きていて当然』といったその口振りに、どうしようもなく腹が立った


「そんな事言えるアンタには…一生分かりませんよ」

「必死に生きようとして、それでも日の目を見ることが叶わなかった『超高校級』ではない天才たちの苦悩と」

「やりたくもないことをして、吐きそうになりながら無理やりいい顔作って、かつての友もライバルも蹴り落として、徹底的に敵を排除して」

「死に物狂いで生き残って、今の居場所を手に入れた『超高校級』の努力家たちの心の叫びも…」

「ただ『生きている』だけ、の本物の超高校級の天才のアンタには……永遠に理解できない。いや、理解していると言って欲しくありませんよ」


「生きていないと全部が終わりなんですよ。ボクがどんな人間か、生きていなければ証明できない」

「ボクという命だけが、ボクの価値を証明できるんです」

「だから、仕事もできないままに無意味に無価値にただ殺されるわけにはいかないんだ」

ポツリとベッドにシミを作る
はにかの喉に当てた刃が動いたわけではない

不意に零れた自分の涙だった

「あらあら……」

はにかはごく自然な仕草で、僕の涙を拭った


「そうなのね~…こんなこと言うと、また怒られちゃいそうだけど~」

「私もそういう経験をしてみたかったわ~」

「そうすればきっと、ここで死にたくないって思えたと思うもの~」

はにかが、馬乗りになっているボクの体を押し返す
ボクは何故か、それに抵抗しなかった

この女は逃げない

そんな確信があった


「それじゃあ私、そろそろ寝るわ。眠ってから殺してね~、痛いのは嫌いなのよ~」

「あ、それと最後にお願いがあるのよ~」

電気を消そうとしながら、はにかは言う

「これから生きて、いつか死んでしまうとき。その時どう思ったか教えてもらえるかしら~?」

「……アンタは死ぬのにどう伝えるって言うんですか」

「あらあら、そうだったわね~…困ったわ~。それ…とっても知りたいのに~」

「死にたくない…そう思ってる人が死ぬとき、どんな気分なのかしら~……」

「…アンタはどうなんですか?怖くは…ないんですか?」

「う~ん、そうね~………『こんなものね』って感じかしらね~」

そう言って、はにかは普段と同じ笑顔を作った
自分気に入られようと作って来たヘラヘラとした笑顔とは違っていた


「おやすみなさ~い」


と、あまりにも呑気な言葉が長瀞はにかの最後の言葉だった


裁判当日



「最高に嫌いだ」

虎徹を突き飛ばす
自分より一回り以上も大きい虎徹の体が、あっけなく尻餅をつく

虎徹は信じられないものを見るような、強く見開かれた眼でボクを見ていた

最後の最後まで、憎らしい奴だった

一つも自分の汚いところを見せないくせに、人の汚さを平然と受け入れ許す
ボクが犯罪者だと知ってもなお、庇って、心を痛めていた

それが本心だと理解できるからこそ、嫌いだった

心の余裕の表れだ
ボクを、どこかで見下しているんだ

自分で手いっぱいで、誰かを助けようとさえできないボクの事を、憐れんでいる

全てが終わった
その間際に、ふと気が付いた

自分が、自分という本当の想いを誰にも見せてこなかったことに

だからこそ、イラついていたんだろう
だからこそ、綺麗事を語る人間が嫌いだったんだろう

ただの八つ当たりだったんだな
助けたいと思うけど、それを実行できない自分の勇気の無さからくる、情けない八つ当たりだ


モノクマが何かを言っていた

すると、突然現れた鎖に体が引きずられる

なんとなく理解した
これから死ぬんじゃないかという事を

ふと、思い出したのははにかの言葉

お願いがあると言っていた
絶対に叶うことのないお願い


自分としては叫び散らして無様を晒すと思っていたが、意外にも心も態度も落ち着いていた

そうか、自分がしがみ付こうとした生って言うのは――



「こんなものか」



心の中で嘲笑を浮かべ、自分はお仕置き部屋に引きづりこまれた


カルテ①

患者名:『細貝金輔』
病名『急性生渇望症(絶望病)』

生に縋りつくあまり、目の前の死の未来に絶望し病状を悪化
その後、病んだ肉体のままに計画的な殺人を行う
その行動が原因となり、自らを死に追い込むこととなる
処方した『おしおき』によって、自分の人生からしがらみをすべて排除し無事に絶望死
周囲への絶望の感染力は重度のモノだったと考えられる


死因:絶望死

処方箋
彼は自分の生に縋るあまり、他者の命を軽んじる実に悪質な絶望病にかかっている
彼に必要な薬は『執着の解消』
シュレッダーか何かで、彼という人生で築きあげてきた『価値』を無意味だと教えてあげるといいでしょう


担当医:モノクマ


番外編は以上です

コミュする時間がどうしても足りない人物がこれからも出てくると思うので、こうやってちょっと掘り下げをしようかなと
カルテは毎回書くと思います

それではまた、二章の開始まで少々お待ちください

乙!

乙乙 よかった
二章待ってるで

乙乙
カルテいいね!病院って感じがする
あとからでいいから被害者側のカルテも作ってくれると嬉しいな!

乙。カルテ良いな、面白い。はにかやっぱ良いキャラしてたなぁ早期退場が実に惜しい

つまんね

89 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2015/10/09(金) 23:47:02.55 ID:uYTfHgto0
>>86
ちょっと忘れてたわ。
君のように暇な身ではないので返信が遅れた事を詫びよう。
別に顔を真っ赤にしている訳でもなく、心底不思議だったから問うただけなんだ。
そう、いきり立たないでくれ。
ただ、自らゴミだカスだと言って貶す物の中に飛び込む神経がどう言うものか知りたかったんだが…
大体把握出来た。うちらとは逆の神経なんだな。
自分よりゴミが綺麗でその外はばい菌塗れと。
>>1が続ける気が無いと判断して良い機会だから聞いたんだが
これ以降はもう自分は書き込まん。
>>1や真面目に見に来た他の人には自分の質問で不快にさせたかもしれぬ事を謝ろう。

>>2から始まる一連の行動を起こした一般的には汚物とされる物を好むモノの事はやはり理解は不能であるが
まぁ、ヒトにはいろんな性癖があるから仕方ないと思う事にしよう。

i.imgur.com

オリロンパ特有の1裁判終了

マジでエタるのか淋しい

すぐエタるようなスレ立てんなや
せめて依頼だしてこいよ

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