【安価】主人公「サーヴァントと仲良くなる薬?」ダ・ヴィンチ「そうとも」 (66)

ダ・ヴィンチ「一滴飲ませるだけでメロメロ、マスターが何しててもキュンキュン来てしまう魔法の薬さ」

ダ・ヴィンチ「まぁ、副作用が強すぎてお蔵入りにしたけれど」

ダ・ヴィンチ「効果の対象、つまりマスターである君に対して強すぎる執着心を持ってしまうのだよ」

ダ・ヴィンチ「俗に言う『ヤンデレ』になるってことだね」

ダ・ヴィンチ「なぜこの話を今してるのかと言うと……」

ダ・ヴィンチ「作ってそのままにしたバケツ一杯分……カルデアの魔力庫に落ちてしまったらしい」

ダ・ヴィンチ「有り体に言ってしまえばカルデア経由で召喚された君のサーヴァントたちがヤンデレになってしまったってことさ」

―――何してるんですか

ダ・ヴィンチ「申し訳ないとは思っている。今カルデアのスタッフたちが全力で薬の除去、あるいは中和にあたっている」

ダ・ヴィンチ「私も君への説明が終われば手助けに入る予定だ」

ダ・ヴィンチ「君に頼みたいことは一つ、事の収束が終わるまで無事に生きて欲しい。ただそれだけだ」

ダ・ヴィンチ「幸運を祈るよ」

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『システムについて説明します』


『主人公は貴方たちの安価によって動きます。
 私が安価を出す際にはレスの底に直下や↓2といった表記を致します。選択肢が出る時もあるでしょう。
 【施設をうろつく】【~~(サーヴァント)に会いに行く】というような選択をすればサーヴァントに接触できます
 尚、全てのサーヴァントが病むわけではありません。マスターと築いてきた絆はそのサーヴァントの狂気を抑えてくれるでしょう。
 本当にそのサーヴァントが病んでしまっているのかどうかはコンマで判定します』

『判定式を公開しますか? Yes or No 直下』

『選択:No  了解しました、今回の間は非公開とします』

『ヤンデレとなったサーヴァントと接触してもすぐに終わるわけではありません、どうか諦めない心を持ってください』

『疑問点などがありましたら御気楽に。無効安価は下にずらします』


『それではご武運を』

『主人公の性別を選択してください※エンディングまで固定』
男or女
直下

『選択:女』

ある朝に突然告げられた異変。

けれど、カルデアの中は今までと変わらないように見える。

スタッフが事態の対応に追われているならばレイシフトを使うこともできない。

どうしようか?直下

『何も起こってないのに無茶ってものです』

とりあえず自室に戻る。

物の少ない無機質な部屋だ。

洗面台に置かれたカミソリを撫でると、ピリッとした痛みと共に赤い血が滲む。

どうしようか?直下

『選択:マシュを話し相手に』


マシュ「先輩」

私の事を先輩と呼ぶのは彼女だけだ。

ドアを開けてマシュを部屋に招き入れる。

マシュ「朝一番に先輩に会えなかったので、私から来てしまいました」

そう言って微笑むマシュは、いつもと変わらないように見える。

ダ・ヴィンチちゃんの言っていたことが嘘のようだ。

どんな話をしようか?あるいは、何をしてみる?↓2

『選択:それぞれ初めて自分のサーヴァントになった三騎士について』


部屋にあった紅茶を入れ、マシュとゆっくり話でもしようと思った。

マシュ「いい香りです」

目を細めて笑う。また眼鏡をかけてくれたらいいのに。

すぐに話をしようと思っても話題が浮かばず、一番最初に召喚し、今でも頼りになるあのサーヴァントの話になった。

誰の事?↓2※カルデアに召喚できる三騎士のみ

『ミス、それぞれってありましたね』

↓1~3 かぶりは下に

『選択:レオニダス・カエサル・エミヤ』

―――最初はレオニダスだったね

マシュ「え?……はい、かの有名なスパルタの王ですね。テルモピュライの戦いを所以とした防衛戦を得意としたサーヴァントです」

―――結構頼りになるんだけど、あまり心を開いてくれてないんだよね

マシュ「まぁ、守るという役割は私が持ってますし、私の方が先輩の役に立てますから、気にすることはありません」

―――そんなこと言わなくたって……で、同じくらいにカエサルか

マシュ「あのデ……失礼しました。ふくよかなローマ皇帝、最近は先輩とよくくっついてますが……」

―――軍を効率よく動かす事って、サーヴァント戦にも使えるなって。私、結構ああいう人好きなんだよね。向こうも気に入ってくれてるみたい。

マシュ「一体どこに好ましく思えるところがあるんですか?見た目もよくありませんし、先輩に嫌味ばっかで」

―――私に落ち度があったってだけだよ。カエサルは私をよく見てくれる……ねえマシュ、なんか機嫌悪い?

マシュ「……気のせいでしょう。先輩と二人きりになるなんて、随分久しいことでしたから」

―――なら、いいんだけど……今のカルデアを語るなら、エミヤも外せないね

マシュ「あの趣味悪い黄金っぽい人から譲り受けたサーヴァントですか。確かに、彼のおかげでカルデアの料理事情はかなり改善されたと思います。

     悔しいですが、彼の家事スキルは本物です。でも、解せないことがあります」

―――何?

マシュ「彼も先輩に意地悪です。やれ作戦がどうだの、やれアシストのタイミングがどうだの。先輩が重宝する気持ちが全く分かりません。」

―――グランド・オーダーを真剣に考えてくれてるんだよ。批判を甘い言葉で表す事なんてできないし、厳しい言葉でも受け止めなきゃ

マシュ「先輩は……」

―――マシュ?

マシュ「……先輩は優しすぎます。私なら、私なら先輩のこと、どんなモノより守って差し上げるのに」

――― 一体、どうしたの
     
マシュ「そもそも、なぜこの世界の命運を先輩一人の肩に背負わすかがわかりません。

    酷い。あまりにも酷すぎます。だって先輩はここに来るまではただの一般人で、それ以前に年端もいかない女の子で。

    それなのにこんなことになって、戦場に駆り出されて、あらぬ批判にも笑って受け止めてみせて。

    なんでですか?なぜ、今の状況に耐えられるのですか?いえ、耐えられるわけないですよね。見せ掛けで、本当は苦しくて仕方がないのですよね?

    ここには私と先輩しかいません。問題ありません。どうか私にすべてを曝け出してください。

    私は大丈夫です。だってデミサーヴァントですから。先輩の心だって体だって、他の存在に指一本触れさせなどはしません。

    だから、先輩。私を頼ってください。私に助けを求めてください。私の盾は最強ですから、ね?」

いつにでもない満面の笑みを見せるマシュだが、その目は冷たく、光を映さない。

どうしようか?直下

『選択:今のマシュの目はなんかイヤだな』

『前触れもなく自害とかできないでしょう』


―――今のマシュの目はなんかイヤだな

マシュ「今の私の目、ですか?いつもと変わらない、先輩を思う私の目が、ですか?」

―――いや、今までの君とは全然違う。私が好きなのはいつもの静かで優しくて、そして私を支えてくれる目だ

マシュ「そんな筈ありません。私は何も変わってません。先輩を思う気持ちに変わりはありません。違いなんて何もありません。

    いつだって先輩の傍にいて、先輩を守るよう前に立って、今だって迫りくる脅威から先輩を守ろうとしている。

    ほら、何も変わってません」

―――迫りくる脅威って?

マシュ「決まってるではありませんか。先輩を傷つけうる全てです」

―――そんなもの、ここにはいないよ

マシュ「いますよ。今にだって、私のように先輩を探して、ここにやってくる筈です」

―――私のように

マシュ「……」

―――気付いているじゃないか、今の自分がどこかおかしいって、今のカルデアがどこかおかしいって

マシュ「先輩には、関係のないことです。抵抗しないでください。私を拒絶しないでください。

    まだ、盾での峰打ちは不得手なんです」


なにが起きる?また、なにを起こす?↓2

『選択:抱きしめてからのアツいベロチュー』


『マシュは病みにくく設定してたんですがね、どうしてだろう』


『この主人公は女でもいけるクチですか?』

Yes or No 直下

『選択:大丈夫だ問題ない。』

『一般人から外れかねないことをする安価は確認を取ったりします・ちょっとエロ入りますよ』


―――マシュ

一歩、近づく。目は逸らさない。ダ・ヴィンチちゃんの言ってたことをもう一度頭の中で繰り返す。

―――マシュのことを拒絶なんてしないよ。ただ、今のマシュが少しだけ、いつもと違うなってだけなんだから

もう一歩、すこしずつ、マシュに近づく。マシュは安心したように盾を下ろす。

マシュ「よかった。では、先輩の全てを私に委ねてください。いつまでも、先輩の事を守って差し上げましょう」

―――うん。とってもありがたいよ。でも……

今の君じゃ駄目なんだよ。

マシュの盾を叩き落として、首にしがみつく。暗闇に沈んだ目が一瞬、驚きに染まる。

マシュ「せん、ぱ……」

私のことを呼ぶ唇を自らの唇で塞ぐ。半端に開いた口に舌を捻じ込み、無防備になったマシュへ唾液を注ぐ。

マシュ「んっ……」コクッ

ダ・ヴィンチちゃんが薬を落としたのはカルデアの魔力庫。なら、私の魔力で上書きすればいい。

サーヴァントの存在を埋めることなんてできやしないが、マシュはデミサーヴァントだ。自分独自の魔力も持っている。

これでどうにか、元に戻ったりしないだろうか。戻らないにしろ、衝動を弱くすることはできるだろう。


効果のほどは?弱 or 中 or 強 ↓2

『選択:中』


唇をゆっくりと離す。つぅ、と名残惜しそうに涎が垂れて、落ちた。

―――マシュ

マシュの息が荒い。私がさっきやったことだけではない。眉間に皺を寄せて、何かに抵抗している。

やがて、吹っ切れたように首を振ると、申し訳なさそうに笑う。

その目はいつもの優しい目で、こちらもほっと胸を撫で下ろす。

マシュ「お手数をおかけしました。マスター、いえ、先輩、ありがとうございます」

―――いや、マシュが堪えてくれただけさ。私はそれの手助けをしただけ

マシュ「先輩は、優しいですね。私は、先輩に危害を与えようとしてしまったのに……」

―――大丈夫。だって戻って来てくれたじゃない。

マシュ「……あの。それについて、お伝えしたいことがあります」

―――ん?

マシュ「今でこそ私は正気でいれますが、それは私自身の魔力と先輩から頂いた魔力が合わさっているからです。

    体を維持するだけでも魔力は消費され、消費された分の魔力はカルデアから供給されます。

    デミサーヴァントである私に霊体化などできません。

    私はいずれ、また先輩にさっきのような行動を取るでしょう。これは予想ではなく、必然のことです。

    この事態がいつ終わるか、わかりますか?」

―――わからない。でも、カルデアのスタッフたちが全力で動いてくれている

マシュ「なら、少しは安心です。Dr.も、ああみえて実力はバッチリですし。

    ……私はこれから、できるだけ先輩と離れることとします。

    先輩の傍にいて、守りたいとも思うのですが、この様子ではいつ先輩に牙を剥くか……」

―――そっか。早く何とかしてもらわないとね

マシュ「ええ、本当に。それでは先輩


      どうか、お気をつけて……――」



『マシュが貴女から離れました。しばらくは会えないでしょう』

どうしようか?直下

『選択:カルデアをぶらぶら』

『今回はここまで、こんな感じにやっていきます』

『次回は早くて明日の夜です、遅くても一週間のうちにできればと思います』

『ちょこっとだけ』

『ハロウィンイベントでエリザが来るようですね、何度も出て来て恥ずかしくないんですかね?』

『そして宝具レベル2の我がカルデアのエリザどうしよう』



『一つ注意:ぐだーズの令呪に命令権はありません、できることはサーヴァント一人に対する完全治癒と絆5のサーヴァント全復活のみです』

一人になった部屋に、沈黙が訪れる。

嫌に静かな日だ。いや、もしかしたら今こうしてぼんやりとしている間にも誰かが誰かと傷つけ合い、悲鳴を上げているのかもしれない。

それをただ、私の耳が、心が、受け入れてないだけかもしれない。

……ここに長く留まるのは危ない。

私の精神を考えてもそうだし、仮にここで、アシュのように、いや、マシュよりもひどい力を持ったサーヴァントに会ってしまったら、私は何の抵抗も出来ないだろう。

けれど、どこに行けばよいのだろうか。

誰に会うか、またはどこに着くか↓2(何処何処で誰々に会う、としてもよい)

>>47
きのこ「性能違うから完全な互換にはなんねぇよ、英雄王で変えた奴も安心しろ」

だとさ

『選択:レフに遭遇』

>>49ありがたいことです』


あてもなく、ぶらぶらと。

僅かに聞こえる音すら避けて、唯ひたすらに静かな場所へ。

自分なりにできる、異変への抵抗。―――誰にも会わないこと。

それが無意味なのはまぁわかっていた。

すぐに誰かに見つかってしまうだろうと、果たして彼(あるいは彼女)が正気なのかに肝を冷やすだろうと思っていた。

でも。

―――なぜ……あなたが、ここに

「不思議かね?私も元とはいえカルデアの職員ではないか」

レフ・ライノール。人々を裏切り人類を『滅亡させた』張本人。

過去の中で会うと皆が予想する中で……まさかここに来るとは。

レフ「しかし、ここはまだしも、辺りは騒がしいな。まるで『なにか大変なことでも起きているかのようだ』」

―――!

返答を↓2

『読解力が無くて申し訳ない、それをレフに言うってことでいいのですか?』

『狙いがありましたら教えていただきたく』

>>55いいえ、申し訳ない。』

『選択:それより次もまた出てくるの?』


思ったことが口をついて出た。

そう、確かに彼はアルテラの剣によって両断されたはず。

レフ「クククククッ……君は私の想像以上に愚か者だな」

温厚を装った目は見開かれ、歯が顕わになる。

レフ「仕方ないだろう?『安価は基本、絶対』なのだから。私自身、あんな不名誉な死にざまで終わらせたくはなかったのでね。丁度良かった」

―――何の話をして……

レフ「二つ、教えてやろうか。底抜けの間抜けで下劣な人間よ。一つ、『あの薬を魔力庫に放り込んだのは私だ』。

   二つ目、なんでもいいさ。特別に一つだけ、なんでも答えてみせようではないか。

   例えばそう、狂気に陥る基準とかはいかがかね?」

何を問う?直下 『メタ的なものでも答えましょう。なんでも、なので』

『選択:エンディング条件』

『まさかレフを望む人がいるとは思わなかった、それ故のボーナスというか、なんというか』


―――この事態が起こしたのが貴方なら、いつ終わるのかも知っているんでしょ?

レフ「ハハッ!なるほど、終わりを知りたいか。

   いいとも、教えてやる。自らを気の触れた傀儡の贄とすればいい」

―――それは……!私に死ねということか!

レフ「私としてはこちらが望ましい。なぜならその先は正真正銘人類の破滅だからなぁ!

   ……しかし、不本意だがそれ以外の道も教えてやろう。

   今残っているカルデアの職員が全力でこれに対応するならば……

   そうだな、一日目でやるべきことを見つけ、二日目でそのための技術を作り始め、三日目で完成させることぐらいはできるか。

   邪魔が来ないことを前提とした話だがね」

―――私が折れるか、三日ほど耐えるか

レフ「そういうことだ。まぁ、私としてはやはり前者の方が助かるがね」

チャイムの音。

レフ「昼だな。いつから人間は食事を必要としなくなったのかな?」

言われて気付く空腹感。ぐるる、という音が私の胃の中の状況を知らせる。

レフ「さて、するべきことはしたしお暇としようか。

   すぐに死なれてもらっては困る。我らが王は娯楽も必要としていてね。

   馬鹿正直に魔力や体力を使わないことだ」

そう言い残して、レフは霧が晴れるように姿を消した。

これからどうしようか?↓2

『選択:自分で昼食を作る』

『今回はここまで』

『次回は早くて明後日の夜から』

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