【シンフォギア】マリア「何かしらこの黒いノート……」 (68)



切歌「あぁ!もうこんな時間デース! 遅刻しちゃうデスよ!」

調「切ちゃんが、ゆったりしてるから……」

切歌「調も一緒にゆったりしてたデス! って言い争う時間も惜しいデスよ! 早く出るデス調べ!」グッ

調「待って切ちゃん。私たちまだ教科書とノートカバンの中に入れてない。宿題するときに出して机の上に置きっぱなしだよ」

切歌「なんデスと! ここにきてトンでもない大失態デス! カバンの中に早く詰めるデス調!」

マリア「……あなたたち、朝から騒がしいわね……」

調「あ、マリアおはよう。まだ寝てなくてもいいの? 翼さんと一緒で今日はオフなんじゃ」

マリア「確かに疲れてるけどこれ以上寝るわけにはいかないわ。生活リズムが狂っちゃうもの。……まったく、それにしてもほんとに慌ただしいわね」

切歌「遅刻するかしないかの瀬戸際デス! 騒がしくもなるデスよ! ……もし、遅刻なんかしたら……」

調「先輩の怒りの稲妻が飛んでくる……」

マリア「クリスもなかなかいい先輩してるのね……あ、その辺に私の荷物もあるから気を付けて」

切歌「了解デース!!」バババ

調「切ちゃん、私は用意できたよ」キリッ

切歌「私も準備完了デス! というわけで学校に行ってくるデスよマリア!」

調「マリア、行って来ます」

マリア「はい、いってらっしゃい。気を付けてね」



マリア「……まったく、あの子たち、私の荷物までぐちゃぐちゃじゃない……これでよし、本部に向かうとしましょう」




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本部


マリア「……偶像の次は奏者として、奏者としての仕事が終われば偶像へ……仕方ないとはいえ休みが欲しくなるわほんと……」

マリア「そろそろ、翼が来るころね。その前に歌詞の復習でもしておこうかしら」スッ

マリア「……? あら、これ……私の歌詞ノートに似てると思ったけど、よく見たら違うわね……一体何かしら」ペラッ




目が覚めて、大好きなあなたの顔を見ると幸せになる(-ω・c*).+゚

大好きな人の寝顔。ずっと見ていたいの。

でもあなたの声が聞きたくて、我慢できずに、あなたのほっぺをつねって起こす^(o≧∀≦)o

すると君は少しだけ困ったように眉根を寄せて、目を覚ます。

眠気眼の目をこすって、おはようと笑う君の笑顔が眩しくて(+_+)


私は、朝から幸せになれるんだ。







マリア「………ッ!?」バタン!

マリア「……まずい、まずいわ。落ち着くのよ私。今私の手元にあるものはとても危険な物。無闇につついてはいけない、そっと元の場所に戻すのが得策、それは間違いない」ブツブツ

マリア「考えられるとすれば、今朝、二人の騒動の際に私のノートと入れ違った?……とりあえず、カバンの中にしまって……元の場所に……」スカッボトッ

翼「……ん、マリア? どうしたんだこんなところで……マリア、ノートを落としたぞ?」ヒョイッ

マリア「これは誰のものか……いえ、そんなの考えるまでもなく、この顔文字の使い方は切歌の物……でも、それがわかったところで……」ブツブツ

翼「おい、マリア、聞こえているのか?」

マリア「でもどうする……? 机の上に置いておく……いやそれではノートを見られたかと疑ってしまうかもしれない。そんなことになれば切歌が今度こそショック死してしまう可能性が……」ブツブツテクテク

翼「……マリアの奴、どうしたというのだ……ふむ、切歌といっていたな。乗りかかった船だ、暁に届けてやるとしよう」

良かった……デスノートでマリアさんが無双する話じゃなくて良かった……
期待



翼「さて、本部の大体の用は済んだ。あとは緒川さんに借りていたものを返すだけなのだが……」キョロキョロ



緒川「あ、翼さん! すいません、お待たせしました」

翼「いえ、こちらこそわざわざ出向いてもらい申し訳ありません。……それで、これが借りていた忍術ノートになります……日本忍術、大変参考になりました」スッ

緒川「ははは……そう言ってもらえるとありがたいですね。自作ですので、わかりやすければよかったんですが、はい、確かに預かりまし……ん? これは……」ペラッ

翼「? どうかされましたか緒川さん」

緒川「……こ、これは……!」ワナワナ

翼「……!? そ、それは忍術ノートではなく、あのノート……!? す、すいません緒川さん! 私としたことがなんという失態を!」サッ

緒川「い、いえ、私としたことが取り乱してしました。申し訳ありません……」

翼「こっちが本物の忍術ノートです……同じ黒ノートだからと、この身を剣と鍛えた私が何という体たらく……」

緒川「……いえ、本当に何も問題ありません、確かにお預かりしました……すいません、急ぎの用ができましたので、私はこれで」ニコッ

翼「はい、わざわざありがとうございました……」

翼「……ふぅ、人のノートを間違えるとは、私もまだまだだな、もっと精進しなくては……!」

>>4 言われて初めて導入がそれにしか見えないことに気づいたデース



緒川「…………」スタスタ

緒川「……翼さんが僕に渡したあのノート……あの心に打つ詩……慌てふためく翼さん」スタスタ

緒川「……導き出される結論は一つ……!」メガネスチャッ

緒川「あれは、翼さんの作詞ノート……! まさか、作詞方面にも興味があったなんて……これは、久しぶりに燃えてきました。待っていてください翼さん! 素敵な曲をすぐにご用意いたします!」ダッ




翼「……しかし、あの緒川さんがあれだけ取り乱すとは、この中身は一体……ま、まさか緒川さんすらも驚愕するような秘中の技がこの中に!?」

翼「し、しかしこれはマリアの落し物! 私が中を盗み見るのは言語道断! これは一刻も早く暁の元に……」

翼「……」

翼「…………」

翼「……す、少しだけ……//」ペラッ

翼「……」ピクッ

翼「…………」

翼「……そうか、緒川さんはこれが私の物だと思ったわけか」

翼「…………」

翼「…………」

クリス「……廊下の真ん中で両目から血の涙流してそうなツラして立ってんなよ……こえーじゃねーか……」

支援
でも奏者じゃなくて装者よー

>>9 そっちの字なんですか……次からは気を付けるデス


緒川・翼が見たページ





あなたが作ってくれたハンバーグ

とってもとっても美味しかった( ・ω・)っ

あなたと一緒に台所で並んで、一緒にこねて

楽しいねって笑い合って、美味しいねって、笑いあう(◆^^)人(^^◆)


あなたと一緒に作った料理は、本当に美味しくて

あなたと一緒に食べる料理は、もっともっと美味しいんだ(´`* )


あなたもそうだったら、とっても嬉しいな






翼「なんだ、雪音か……」

クリス「どうしたんだよ先輩……いまのあんた、あのバカが見たら卒倒しそうな顔してるぜ?」

翼「案ずるな雪音……この結果は私が招いたものだ。剣と鍛えたこの身、決して自重で折れたりはしない」フルフル

クリス「小鹿みたいに震えながらよく言うぜ……あー……よくわかんねぇけど、まぁ元気出せよ先輩。ちょっとぐらいミスがあったほうが人間可愛いもんだぜ?」

翼「……そう、だな……雪音にそう慰められては、いつまでも呆けてはいられない。それにただの誤解だ。正せばいいだけのこと……ありがとう雪音、少し気持ちが楽になった」

クリス「別に、あたしは何もしてねーよ。じゃあ、あたしはもう行くから、いつまでも呆けてんなよ?」

翼「善処するとしよう……それはそれとして雪音、少し頼まれてはくれないか?」

クリス「先輩があたしに頼みごと? 珍しいな、言ってみろよ」

翼「防人である私が、一度決めた事を誰かに託すなど情けない話ではあるのだが……このノートを、暁に届けてほしい」スッ

クリス「これを? 別にかまわねーけど……随分簡単な仕事だな。正直頼まれる意味がわかんねぇ」

翼「……今の私に、このノートを暁に届けるだけの力が……暁を見る勇気がない」メソラシ

クリス「……? よくわかんねーけど、それぐらいならお安い御用。任された」

翼「すまない、恩にきる……まったくもって自身が不甲斐ない。少し休んで、この身を鍛え直す精進に赴くとしよう……」フラ…フラ…

クリス「おいおい、大丈夫かよ……」



テクテク


クリス「どうしちまったんだ先輩の奴……まぁ、大丈夫っていってたし今はいいか」テクテク

クリス「とりあえずあたしも、おっさんを探して自分の用を終わらせて、このノートを届けるとしようか……」テクテク

クリス「……もしかしなくても、あの先輩がうなだれてる理由って、たぶんこいつだよな……?」チラッ

クリス「あの鋼の先輩があそこまでうなだれるなんざ、よっぽどのことがこの中に……?」

クリス「…………」

クリス「……ちょ、ちょっとだけなら……」ペラッ






あなたが私の名前を呼んでくれると、すごく安心する

大好きな人が、あたしの名前を呼んでくれるって、こんなにも幸せなことはないんだね(≧∇≦)

御飯を食べてる時、一緒に眠るとき、一緒に通学する時、お風呂の時゚+.(〃´∀`)

あなたがいて、名前を呼んでくれると、私はいつも笑顔になるんだ







クリス「……な、な……///」

クリス「な、なんてもの渡してくれてんだよ先輩の奴……// これって、切歌の奴が書いたのか……?//」

クリス「ったく、こんなこっぱずかしいもの、素直によく書けるもんだ……」

クリス「……でもきっと、切歌の奴は、よっぽど相手のことが好きなんだろうな。じゃなきゃ、こんな想いのこもった文章、書けねぇだろうし……」

クリス「名前……か」

クリス「…………」

クリス「……あたしも、こんな形なら、少しは素直になれんのかな……」スッ

クリス「…………」カリカリカリ

クリス「…………」カリカリ…

クリス「…………」ジィー

クリス「…………///」カァァ

クリス「……ああ、くそっ、駄目だ!// やっぱこういうのはあたしに向いてねぇ」ケシケシ

弦十郎「……さっきから何を一人でしてるんだお前は」

クリス「な、ななな、なぁ!?/// なんでおっさんがここに!」ビリィッ



クリス(……つい、書いたやつをちぎっちまったが……うまくごまかせるか?)

クリス「その……おっさん、あたしが何してたか見たか?」

弦十郎「いや、ただ様子がおかしかったら声をかけただけだ」

クリス「そ、そっか。ならよかったぜ……」

クリス(どうやら、ばれてねーようだな……とりあえずこの紙きれはポケットの中に隠しておくか)ゴソッ

クリス「それはそれとして、ちょうどいい。実はおっさんを探してたんだ」

弦十郎「ほう、俺をか。今は時間がある、何の用だ?」

クリス「これだ、思いついた自慢のコンバットパターンをこのノートに書いてきた。こいつを見てほしいんだ!」

弦十郎「お前の自慢のコンバットパターンか……そこまで言うということはよっぽど自慢できるものができたんだな」

クリス「おう! 誰がこようと絶対負けねェ! まさにとっておきの必殺パターンだ! ……その、なんだ、一応おっさんの話を聞きてぇと思ってな」

弦十郎「戦術を俺に問うか……それはまた、俺の司令としての腕を随分と買ってくれているんだな」

クリス「いや、違う。おっさんからみてその技が自分に通じそうか、それだけ答えてくれればいい。OKならたぶんそれだけでこの世のほとんどの連中に通じる」

弦十郎「……まぁなんにせよ俺を買ってくれてることの変わりはないか。わかった、だがその前に……おっと、ちょうどいい所にきてくれたな。エルフナイン君! ちょっとこっちへ来てくれ!」

エルフナイン「? はーい」トテトテ



クリス「? なんでエルフナインを呼ぶんだおっさん?」

弦十郎「なに、俺だけでは戦術の観点と個人的な感想しか言えないが、さまざまな知識に精通する錬金術師の観点からなら、俺では気づかないような事にも気づくのではないかと思ってな」

クリス「はーん、そういうことか。そいつはいい、ならよろしく頼むぜ。これがノートだ」スッ

エルフナイン「はい! おまかせくださいクリスさん!」ニコッ

クリス(……なるほどな、読めて来たぜ。先輩はきっとこのノートを誰かに見せて、自分の物と勘違いされたんだろう。そりゃあの先輩でもああなるだろうな……先輩の天ノ羽々斬もなかなかぶっ飛んだもんだと思うが、今回に限っては想いのベクトル違うからな)ウンウン

弦十郎「ほう……これはなかなか……!」

エルフナイン「すごい……あらゆる事態に対応できるようになっている。イチイバル単体だけでここまでの戦術パターンを……これにガングニールや天ノ羽々斬、他の装者との連携も組み込めば……!」

クリス(だが、あたしはそんなヘマはしねぇ! ノートはちゃんとここにあるし、ちょっとした気の迷いもこのポケットに封印してある! なんの問題もねぇ!)

エルフナイン「あれ、でも、これ最後の締めの部分がない……破り取られている?」

弦十郎「ふむ……ん、そのポケットからはみ出てるそれか、見せてもらうぞ」ヒョイッ

クリス(……だが、先輩も少し気の毒だな。これが終わったらジュースでも買ってきて渡してや……って、おい、今あたしなにされ……!?)

クリス「―なっ!おい! ちょ、待て―」







いつだって、差し出されるばかりで、差し伸ばそうとしても空回っちまう

そんなあたしを、あいつは、笑って、大丈夫だよって、あたしを帰る場所に繋いでくれる

何もなかったあたしに、あいつは、こんなにもあったかくて大切な、守るべきものをくれた

感謝している、仲間だと思ってる。でもあたしは、あいつの優しさに甘えてるんだ

照れくせぇんだ。あいつのことを、名前で呼ぶのが。

でも、きっといつか、私が突然になって、あいつに伝えたい。

正面きって、あたしの気持ちを



 に、ありがとうって








弦十郎「こ、これは……クリスくんのポエム、だとぉ!?」

エルフナイン「わぁ……この最後の消された一文字……ノート越しでも恥ずかしかったんですね……!」ドキドキ

クリス「……あ、あぁぁあ!!! ちげぇ!! 返せ! このあたしが、こんな頭ん中お花畑みたいな文章をらんらん気分でノートに書くわけないだろぉ!!」バシィ!

エルフナイン「素直じゃない……」

クリス「うるせぇちび助!」

弦十郎「……まぁ、そうかっかするな。肝心の戦術パターンは我々も驚かされた。これなら十分実戦に足るだろう。全てにおいて申し分ない。エルフナインも同意見だろう」

エルフナイン「はい、さすがクリスさんです!」

クリス「お、おう……それならよかったぜ……」

弦十郎「それで、ここからは俺個人の感想だが……」

弦十郎「……クリスくん、いつか、響くんのことを名前で呼べるといいな」ニコッ

クリス「あぁぁぁ……結局そこに戻ってくるのかよぉ……ちくしょう……」ガクッ

エルフナイン「きっと、響さん、とっても喜ぶと思いますよ♪」ニコッ

クリス「殺せ……あたしを誰か殺してくれ……」



リディアン音楽院



響「ふふふーん、ひるやーすみー♪ 未来とおべんとー♪」

クリス「……が……あたしが……やらなきゃ……」

響「ん? あれはもしかして……おーい、クリスちゃーん!」ダッ

クリス「先輩の頼み……後輩に……届けないと……先輩のあたしが……ちゃんと後輩に届けなきゃいけないんだ……」フラフラ

響「……って、ど、どうしたのクリスちゃん!? そんな満身創痍で今にも崩れ落ちそうな顔で!」

クリス「……はっ、神様もたまにゃぁ粋なことするじゃねーか。見慣れたバカの顔も、こんな時には救いの女神に見えらぁ……」

響「あのクリスちゃんが私のことを女神と言うなんて、よっぽど辛い目に……!」

クリス「あたしのことはいい……それより、これを……」スッ

響「こ、これは……?」

クリス「これを……切歌の奴に届けてくれ……あたしはもう駄目だ」

響「この、ノートを……わかった! わかったよクリスちゃん!」

クリス「だが、決して中を開くんじゃねぇぞ、開いたら最後、取り込まれて終わりだ……このあたしのようにな……」

響「うん、わかったよ! 絶対に開かない! だから……だから、目を開けて、クリスちゃん……!」

クリス「へっ……託……した、ぜ……」ガクッ

響「クリスちゃん!!? クリスちゃぁぁぁああん!! ……うん、任せてクリスちゃん! ご飯を食べて、授業が終わって放課後になったら切歌ちゃんに届けるから!」

クリス「おい、やっぱノート置いてけ」




クリス「といってもあたしも正直もう動く気力もねぇ……遅くなったとしてもあのバカに託すほかない……か」



教室



未来「…………」チラッ

響「だいじょーぶだよクリスちゃん……このじゅぎょーがおわったら私がせきにんをもってこのノートはきりかちゃんにとどけ……Zzz……」

未来「はぁ……」

先生「……つまり、立花さんはきりかさんという方に、その手に握りしめたノートを届けることが私の授業を聞く事より大切と、そういうことですね?」

響「いえいえそのよーなことまったく……へ……? あ、あははー私ってばまた眠っちゃってーえへへー……」チラッ

先生「……」ニコッ

響「ひぃ……」

未来「……はぁ」

先生「……立花さん! 教科書23P! 三行目から読み上げなさい!」

響「は、はい! えーと……こ、これだ!」わちゃわちゃ


響「【……時々、衝動に駆られそうになるときがある

あなたのことをそっと手繰り寄せて、ギュッと抱きしめて、大好きと伝えたい

でも、きっと、私の本当の気持ちは、あなたには伝わらないんだろうな

それでも、きっとあなたは私に手を回して、笑顔でこういってくれるんだろうな

私も、大好きですって

】……あれ、教科書こんな黒色だったっけ?」キョトン




ざわ……ざわ……

寺島「今の、もしかして……//」コソッ

安藤「いや、あのビッキーだよ? たぶんそういうのじゃ……」コソッ

板場「なんにせよこの状況、アニメみたいでわくわくしてきたわ!」コソッ



先生「……立花さん、素敵な詩の朗読、ありがとうございました。途中で教科書じゃないと気付いてくれて、私としてもうれしい限りです」ニコッ…

響「ひぃぃ……先生の笑顔がひきつってる……」

未来「……//」クイッ

響「……? ど、どうしたの未来? もしかしてこの窮地を脱する名案を……!?」

未来「……そんなノートになんか書かなくたって、いつでも私をギュッとして、大好き、って言っていいんだよ……?//」

響「……ごめん、未来。これはそういうのじゃないんだ……」

未来「それって私が相手じゃないってこと!? 」ガタッ

響「うえぇぇ!? び、びっくりした……あ、いや、まず前提条件からいろいろと違うというか」

未来「……つまり、響には、そっと寄ってギュッと抱きしめて、大好きと伝えたい『私以外の』相手がいるんだ……」

響「へ? い、いや、べつにそういうわけじゃ……未来? 未来さーん? 私の声届いてるかなー? だからね、これはまず前提として私のものじゃなくて……」

未来「響が、また遠くに行っちゃうの? 今度は私以外の誰かのところに……? そんなの嫌だ。でも、響はそれを望んでる相手がいる……だったら私はそれを祝福しなくちゃ……祝福しなくちゃいけない、のに……駄目。そんなの、私の心が耐えられないよ……響の心も体も、私以外の誰かのものになるのだったら、いっそ、私が無理矢理……Rei shen shou jin……」ブツブツ

響「うん、駄目みたい。 先生!! 未来と私は早退します!!!おぉつかれさまでしたぁぁぁぁ!」ビューン!

先生「立花さん!? こ、小日向さんまで!?」


ざわ……ざわ……

寺島「これって、まさかもつれた愛の逃避行……?//」

板場「この状況……なんだかアニメ、いやドラマみたいね……」

安藤「はいはい、私たちまで怒られちゃうから静かにして、ビッキーたちのためにノートしっかりとっとくよー」

(言い忘れてたが>>9さんマジでありがとうデス。たぶんずっと奏者でやってた自信あります)

今日はここまで?




未来「―そういうことだったの」

響「いやー、びっくりしたなー……私も慌ててついついあのノートと教科書を間違えちゃったーあははー」

未来「……仮にそれが人のものだったとして、それをあんな場所で読み上げるなんて……いや、もうよそう」フイッ

響「いやー……でも素敵な詩だったよね! 読み上げてる間、なんだか私、じーんとしちゃって、これを書いた人は、本当に相手のことが好きなんだなぁって……」

未来「……それは確かに思ったかも。少しだけ書いた人の気持ちがわかるかな」

響「えっ、ほ、ほんと!? もしかして未来にも、そうやって気持ちを伝えたい相手が居ちゃったりする系ですか!!」ガタッ

未来「さぁ、どうかなー」クスッ

響「えぇえぇぇ……そんなぁ……」

未来「ふふっ……ねぇ、響。仮に私にそんな人がいるとして、私にさ、大好きって言われて、その人は嬉しいと思う?」

響「そんなのもっちろんだよ! だって未来が言ってくれるんだよ! こんなにあったかい未来があったかい言葉を、思いを込めて言ってくれる……そんなの、貰った相手はとても嬉しいに決まってる!」

未来「……うん、そっか……響にそう言われたら、ちょっとだけ自信がつくな……じゃあ」スクッ


未来「ちょっとだけ、試してみようかな?」クスッ


響「へ? 試すって……って、どうしたの未来、私の腰に手を回して、あはは、近いしくすぐったいよー」テレテレ

未来「……響、こっちを見て」

響「?」キョトン

未来「……あのね、響。 私……響のことが……」ドキドキ




マリア「立花! 響ぃ!!」バァン!




未来「……っ!?」バッ

響「? マリアさん? どうしたんですかこんな学校にまで?」

マリア「翼から……ゼェ……そしてクリスから聞いて……ゼェ……」

響「なんだか疲れ切ってますね……あったかいものいります?」

マリア「どちらかというと冷たいものが欲しいわ……はぁ、ふぅ……もう大丈夫。翼とクリスからきいて、あなたをずっと探していた」キリッ

響「私を?」

マリア「黒いノート……今はあなたが持っている。間違いない?」

響「黒いノート? あ、これですね! ちゃんともってますよ!」

マリア「よかった……まだ切歌の元にわたっていない……これより緊急会議に入る! 皆、私について来い!」キリッ

響「緊急会議……? よくわからないけど、わっかりました! あ、でも未来は……」チラッ

未来「私ったら……私ったら今、一体何を……///」プシュ‐

マリア「……彼女にも来てもらいましょう。どうやら、彼女もノートの犠牲者の一人のようだし、ね……」

>>39 たぶん完成までいく……のかなぁ……一応まだ更新します




翼「……」ズーン

クリス「……」ズーン

未来「……」ズーン

響「……えっと、どうしてみんな、こんなに暗いんですかマリアさん」

マリア「皆、あのノートの魔翌力に当てられ、精神を大きく削られた者たちだ……君だけでも生き残ってくれたのは行幸だった」

マリア「―これより、オペレーション、デースノート帰還作戦を開始するッ!」キリッ

未来「……帰還? えっとこのノートを切歌ちゃんに渡す、ってことですか?」

マリア「その通りだ。このノートを、本来の持ち主である切歌に悟られぬように返す、それが今回の作戦の概要だ」

未来「……?」

響「……えっと、マリアさんが普通に切歌ちゃんに渡しちゃえばいいんじゃないですか?」

マリア「そうすると、切歌が私に見られたって思うんじゃないかと思って……あの子、手紙の一件以来、そういうことにすごいナーバスになってるから……」

クリス「ああ……確かに、下手すると部屋に引きこもりそうだな……」

マリア「本当は、机の上に置きっぱなしにして、私はノートになんて触れていませんよって形にしようと思ったのだけれども……ノートがないことを気づいて二転三転、ようやく響のところにあるとわかって向かったところで、こんな時間になってしまったというわけよ」

響「それでも、今からノートを机の上に置いておけば、一応解決にはなるんじゃないですか?」

マリア「もう少し時間が早ければそう考えたのだけれども……彼女たちの学年は今日は少しだけ終業が早いみたいなの。下手するともう家に帰っていてもおかしくないわ」

クリス「……放課後に渡すとか言ってたバカがいたなぁ……?」

響「うぐっ……し、知ってたならその時に教えてよ響ちゃん!」

クリス「くっ……!」

未来「まぁ、私たちの学年の話じゃないから、知らなくても不思議じゃないよ。私だって知らなかったから……」




翼「しかし、こうなると手詰まりだな。私たちが暁と月読を呼び出してその間にマリアが隠蔽工作を図るか?」

マリア「それも考えたんだけど……既に家に帰っていたらノートがないことに気づいてるはず、そこにスッとノートが現れるとさすがに切歌でも……くっ、切歌と調に時間のかかる買い物でも頼めばよかったんだ! ノートを探すのに必死でそこまで頭が回らないなんて情けない……ッ!」

クリス「んなこといっても物が物だ。頼まれごとを置いてでも切歌の奴が家に最速に探しに行ってた可能性がある。あんまし気に病むなよな」

未来「……?」

響「……? どったの未来、さっきからなんだか不思議そうな顔してるけど……」

翼「何か、気になることでもあるのか?」

未来「……えっと、その、ずっと気になってることがあるんですけど……いいですかマリアさん」

マリア「? 構わない。どうぞ気にせずに言ってくれ」

未来「じゃあ、遠慮なく……えっと」



未来「そのノートの詩、本当に切歌ちゃんが書いたものなんですか?」




マリア「……そうね、断定はできないけれども、顔文字を詩に仕込むこのセンスは間違いなく切歌のそれよ」

未来「でも、この詩。どうも雰囲気が切歌ちゃんっぽくないっていうか……それに、この詩の中のどれもデスって言葉、入ってないですよね?」ペラペラ

翼「……なん、だと……?」ガタッ

クリス「!? ……マジじゃねーか! この詩もあの詩も、よくみると全てにおいてデスが入ってねぇ!」

翼「暁とデスの関係は剣をもってしても引き裂けぬもの。これは一体どういうことだ……?」

マリア「そんな……私としたことが、動揺してこんな大事な事にも気づかないなんて……! なんとなく顔文字を見た瞬間、『あっ、これ切歌の書いた奴だな』と思ったイメージが先行していたというの……!?」

響「……あっ、もしかして、切歌ちゃんがこういうの作る時、思い切ってデスを取るようにしちゃったとか!」

マリア「……断定はできないけれど、恐らくそれはないわ」

翼「マリア、それは何故だ?」

マリア「切歌は、私たちにばれないよう、手紙の因縁の全てに決着をつけるために、おきてがみなるものを生み出している……つい最近の話よ」

響「切歌ちゃん……そんな黒歴史を量産するようなことを!」

クリス「しっかりバレてるあたりが切歌らしいよな……」

マリア「私は、実際それを読んだわけじゃない、でも、それを書く切歌の部屋を開けた時、慌てる切歌の後ろにあった手紙には……確かにあったわ」

マリア「デスの二文字が……! 大量に……!」

響「そ、そんな……」

クリス「……それに、あいつはシンフォギアを纏って歌う時でもデスを忘れねぇ。てっきり、これは切歌の野郎のものだとばかり思っていたが……」

翼「それに、この詩の雰囲気、小日向の言うとおり、顔文字を除いて考えれば、切歌の雰囲気ではなく、どちらかというと静かな雰囲気を感じる……!」

マリア「新しい可能性……でも、にわかには信じられない……」

翼「……まさか、このノートの真の持ち主は……」



切歌「……あれ? こんなところでなにしてるデスか?」




響「う、うえぇえ!? 切歌ちゃん!? なんでここに!?」

切歌「? えっとそれが……」スッ

調「……」ヒョコッ

切歌「なんでも、調が大事なノートを無くしたみたいで、一緒に探してたデスよ! マリアなら知ってるかなと思って、マリアを探してたデス!」

クリス「」

翼「」

響「」

マリア「……マム、セレナ……!」

未来「やっぱりなぁ……」

調「突然すいません。えっと、こんな感じの、黒いノートなんだけど……」チラッ

マリア「それは、私の歌詞ノート……!」

調「うん、間違えちゃって……そう、ちょうど、そこにあるノートみたいなものを探して……」チラッ

調「……あっ」

響「……あ、あっははー突然だけど今日の夕ご飯なんだろうなー、私、お腹すいちゃったなー。 翼さん! 今日の献立、何だったら嬉しいですか!」メソラシ

調「…………」

翼「そ、そうだな立花! 私は……そうだ、献立はハンバーグがいいな!」メソラシ

調「…………」

クリス「あ、おい! 今ハンバーグは……! あ、あたしはなんでもいいなぁ、おい、マリアは何が食べてぇよ?」メソラシ

調「…………」

マリア「……なんであなたたち、揃ってそんなに誤魔化すのが下手なのよ……」

未来「もう疑いようもなく真っ黒だよね」

調「……そっか」







調「みんな、見たんだね」






響「……その、勝手に見ちゃってごめん調ちゃん! でも、すごくいい詩だったよ! 読み上げてる時、想いの重さをちゃんと感じたから! この思いはきっと相手にちゃんと届くよ!」グッ

調「読み上げ……?」ピクッ

翼「私も、月読には謝罪しなければならないな……すまない月読。しかしお前のこの詩、私には少しばかり刺激が強かったが…あの緒川さんが、震えるほど感銘を受けていたぞ」

調「緒川さんにも……?」ピクッ

未来「響……」ハァ

マリア「翼……」ハァ

切歌「……さっきからみなさん何の話してるデスか?」

未来「……知らないほうがいいよー」

切歌「……?」

クリス「……まぁ、その元気出せよ。あたしも少しだけこういう経験がある。話ぐらいなら聞いてやれるから。あまり気を落とさずにだな……」

調「……先輩も、こんな経験が?」

クリス「……まぁ、な。その時は死んじまいたいと思うぐらいショックだったが……まぁ、あんまり気にするなよ。当人に見られないですんだだけ、よしと思ったほうがいい……」

調「……そう、この詩は、切ちゃんのことを思って作った、切ちゃんに送る詩……」

調「誰にも見られたくはないけど……切ちゃんにだけなら見られてもいい……切ちゃんに気づいて欲しくて。気づいて欲しくない、そんな想いを束ねて繋いだ、私の秘密の心のノート……」

調「それを、他の人に見られるのって、とっても恥ずかしいね、切ちゃん……」スッ…

切歌「し、調? どうしたんデスか? さっきから様子が変デスよ?」

調「ねぇ、切ちゃん……この気持ちは……そこにいるみんなを伐り刻んじゃえば、全部なかったことにできるのかな……」ゴォ…

クリス「ま、まずい! こいつは……もう説得は無理だ! 撤退するしかねぇ! 全員すぐに外へ―」クルッ


シーン……


クリス「……っていねぇ! あいつらあたしを置いて一足先に逃げやがった!!」

調「……だからそんな世界は、伐り刻んであーげましょー」ザババーン

クリス「う、うぉぉ!? あぶねぇ! てかなんだ今の! あたし今何された!?」

切歌「お、落ち着くデス調!その技はダメです! 調! しらべぇぇぇ!」ダキッ

調「どいて切ちゃん、伐り刻めない」ハイライトオフ

クリス「ちくしょう!あいつら覚えてろやがれぇ!!」ダッ

調「逃がさない」ダッ

切歌「しらべぇー! 待つデースよー!!」ダッ





-----------------------------




クリス「……」ムスッ

響「あ、クリスちゃん、おはよー!」ダッ

クリス「……あぁん? どの面さげてあたしの前に現れやがった? あ?」

響「い、いやー……その件につきましては……はい、ごめんなさい」フカブカ

未来「……昨日はごめんね、クリス。あのまま響をあの場所に置いてたらたぶんもっと取り返しのつかないことになると思って……」

翼「それが、まさか少し目を離した間にあのようなことになるとは……不覚だ……」

マリア「あなたも響側だって自覚はないのね……そういうわけだったのよ。それで戻ってきたらもぬけの殻、クリスには貧乏くじ引かせちゃったわね……」

クリス「……はん、こーいうことには慣れてる。もう気にしてねぇよ」

翼「……本当に、雪音には悪いことをしたと思っている」

響「もちろん、調ちゃんにも……結果的に逃げ出しちゃったけど、ほんとに悪いことしちゃったよね……」シュン

クリス「あー、まぁ……その事なら丸く収まったから、あんまし気にすんな」

マリア「丸く収まったって……ん、あれ……」


切歌「はい調、これ今日の分デスよ」スッ

調「ありがとう切ちゃん。嬉しい。じゃあこれ私の」スッ

切歌「ありがとデース! 読むのが楽しみデスよ!」

マリア「……二人とも、何をしているのかしら」

翼「見たところ、何かを渡しあっているようだが……」

クリス「……あー、あれはな……」



切歌「! みなさーん、おはようデース!」ブンブン

調「おはようございます」スッ

未来「おはよう、二人とも……その、さっきなにをしてたの?」

切歌「? あ、これのことデスか?」ピラッ

響「これは……紙? 違う、手紙かな?」

クリス「あー、それが昨日言ってたあれだろ……」

翼「知っているのか雪音?」

クリス「昨日、事情を知った切歌が、暴れる調を鎮める時に言ってたんだよ。詩がなんぼのもんかデス! 調の詩に負けないぐらい気持ちを込めた手紙を、私が毎日調に書くデス、そして調も私に手紙を書いてそれを交換こデス!それで怒りを収めるデース!……ってな。」

調「……それで、落ち着いたんです。それにもともと私の不手際。逆上してみんなに迷惑かけてごめんなさい」フカブカ

響「あっ、いいんだよ調ちゃん! 勝手に見ちゃったのはこっちだったんだし……本当にごめんね?」

翼「すまぬ、月読……」

調「いえ、そんな……」

切歌「……湿っぽいのは無しデース! 私からしてみれば、調に手紙を書けて、さらに貰えるようになったデス! 悪いことだけじゃないデスよ! 」

調「……切ちゃん//」

響「……そうだね! うんうん、切歌ちゃんはいいこと言うなー。でも手紙の交換なんてほんとに仲良しって感じでいいなぁ」

未来「響、私たちもあれやろう」

響「うぇぇ!? うーん……あの課題やりながら未来に手紙書く時間、あるかなぁ……?」

翼「……ふっ、いろいろあったが……正に、雨降って地固まる、という奴だな!」

クリス「いや、その通りなんだが……先輩がまとめんのか……結局なにもしてないだろ先輩……」

マリア「……マム……二人はとても元気ですよ……」ギュッ



切歌「やったデス! 調の手紙に大好きって書いてありました!嬉しいデス!」

調「うん、切ちゃんの手紙にも大好きって書いてある、私も嬉しいよ」

切歌「じゃあ、これからも大好きなまま、ずっとずっと一緒デス! 大好きデスよ、調!」ギュッ

調「うん、私も大好き……ずっと一緒だよ、切ちゃん!」ニコッ

終わり

デェスノートが偶然でできたことはたぶん永遠に忘れないデス



マリア「そういえば…蒸し返すようで悪いんだけど、なんで詩に顔文字を?」

調「切ちゃんが使ってるのをみて、かわいいなって思って…//」

マリア「ああ、そういう……にしても切歌、あなたまたよく手紙を書く勇気があったわね」

切歌「手紙がなんぼのもんかデス!それに調に向けて書く手紙デスよ? トラウマよりも楽しみのほうが大きいデス!」

マリア「……そう、おきてがみのことといい、どうやら完全に吹っ切れたようね……」フッ

切歌「……な、な、なななんでおき手紙のことし、し、ししし知って……」ガタガタ

調「き、切ちゃん!?」

マリア「……ああ、もしもし翼? まずいことになったわ。これより第2回緊急作戦会議よ」ピッ


手紙ってどのスレ?


その2


翼「緒川さん、これが、私の今の気持ちを込めた、今私に出来る、最高に私らしい歌詞です。受け取ってください」

緒川「はい、確かに受取りました!」

緒川(……翼さんの前回のノートを見る限り、恋愛系で来るのは間違いない!)

緒川(……今まで、翼さんに好きに作詞されると殺意に溢れた歌詞が飛び出してくると不安だったけど、これからはこういう売り出し方も視野に入れていける。これでさらに翼さんを世界に知らしめることが……)ペラッ

緒川「…………」

翼「ど、どうですか緒川さん、この剣を持って悪即斬。地獄の底にて果て朽ちよってフレーズ、なかなか気にいってるのですが……//」テレッ

緒川「……逆に、こういう路線もありかもしれませんね……」ボーゼン

翼「ほ、ほんとですか緒川さん!」



弦十郎「なんだ……あいつのあんな顔、俺は初めて見るぞ……」

エルフナイン「すごく……翼さんの恋愛系の歌詞を楽しみにしていられたようですから……」

ちょっと思いついたのだけ2つだけ、携帯からなのでID変わってすいませんデス。
読んでくれた人ありがとうデス

>>58
なんかシンフォギアGの手紙の歌か手紙そのものがまわりに露見してるものと考えてもらえるとありがたいです。そこらへん書き損ねたな…

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