常務「輝けぬ者に資格はない」卯月「私…まだ答えが」ユート「信じるんだ君の笑顔を」 (359)







 
カツカツカツカツ

卯月「…」

ユート「来たか…」

卯月「確か、貴女は……。あの…プロデューサーさんに合わせて下さい」

ユート「そのつもりだ。来い。アイツの居る所に案内する」



カツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツ…カツ





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1444392991


注意)
このSSはアニメシンデレラガールズ23話を元にしたクロスSS
卯月「笑顔なんて、誰にも出来るもん…」ユート「世界に…皆の未来に、笑顔を……」
卯月「笑顔なんて、誰にも出来るもん…」ユート「世界に…皆の未来に、笑顔を……」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1443363478/)
の続編となります。題材は次話の24話となります。

前回同様遊戯王シリーズのキャラが多数登場し世界設定も大幅に変わっておりますのでご注意を


笑顔を取り戻しに346プロに戻って来た彼女の前に美代常務が立ちはだかります
武内Pと共にユートは卯月に自然な笑顔を取り戻してあげる事が出きるのでしょうか?



卯月「ふぇ」





美代常務「君の輝きはどこに行った?」

ユート「何ッ!?」

美代常務「君に言っているんじゃない。彼女に聞いているのだよ」

美代常務「君は廃被りのままだ。輝けない者は城の階段を上がれはしない」




カツカツカツ ギュイーン ガチャッ



卯月「うぅ…」

ユート「気にするな。前にも言っただろう『キミの中には真の笑顔が眠っている』と…自信を持つんだ」

美代じゃなくて美城な






美城常務「奴が近頃この城に出入りしていると言う輩か…」

職員「ええ…」


今西部長「確か彼はプロデューサーである彼の通っていた養成校の友人だそうだよ」

美城常務「ほう。彼の……しかし、会議では見た覚えが無い。となるとウチのプロデューサーではないようですが」

今西部長「ん…確かにそうだね。彼はウチのプロ所属でも他のプロのプロデューサーでも無い只の部外者だ」


今西部長「でも、彼の行動がきっかけで彼女達ニュージェネレーションのわだかまりを解消させる事が出来たと言う話をよく耳にするんだよ」

美城常務「ニュージェネレーション…私のプロジェクトに所属している渋谷凛、それに本田未央…そして、今一番問題を抱えているアイドル

島村卯月の所属しているチーム……そんなチームのわだかまりを奴が解消した…と?」

今西部長「部外者だけれど、彼もシンデレラプロジェクトのプロデューサー君同様見かけによらずプロデューサーに適していてるんじゃないかと思うよ」







美城常務「どんな経緯であれ彼女達と知り合い…関係性に問題となっていたわだかまりを解消したのか知らんが…」

美城常務「どこの馬の骨か分からん輩が誰に断って私のこの城に出入りをしている?許される訳ではない。至急奴の身元を調べろ」

職員「ハッ!」






卯月「ふぅー」

ユート「俺は君のプロデューサーと話してくる。君はそこで待っているんだ」

卯月「わ、分かりました…」



未央「会場いい感じだったよ!」


卯月「ふぇ」


凛「いつ見に行ったの?」

未央「舞台の帰りにユーゴに連れてってもらっt」

凛&未央「あ」


卯月「あっ…!あの、おはようございます!ええっと…この間はー」

未央「…しまむー!!」

卯月「あのー」

未央「おーしまむー!!来てくれたんだーうふふ♪」

卯月「あーはい。あっ」


凛「…」

卯月「うっ…」

未央「なーになに?二人共顔怖いよー」



卯月、凛「あっ」

3人「あ!」

未央「プロデューサーしまむー来たよ!」

ユート「言わなくても俺が今伝えた所だ」

未央「ユートも居たんだ!」

ユート「島村卯月と今日出入り口で最初にあったのは俺だからな。案内するのに居るに決まってるだろ」



卯月「(いつの間にか…この人未央ちゃんと馴染んでます……)」

ユート「言った通りだろ?」

武内P「はい。(無言の頷き)」





武内P「おはようございます」

卯月「おっおはようございます!」

武内P「体調は…?」

卯月「あ、はい。前よりは…」


武内P「調子の方は…?」

卯月「ええっと…前よりは……」


武内P「明日は…クリスマスライブです」

卯月「ハッ」


武内P「出演…出来ますか?」

卯月「あぅ…」

ユート「今無理にさせるべきじゃない…彼女の状態が安定しているのを朝の内に確認してからでも遅くはないだろう?」

武内P「出来ればそうしたいのは山々なんですが…」


ユート「確かに今日はライブ前日…彼女の遅れた分を明日のライブの為に巻返す準備を早く進めたい気持ちも分かるが、今は彼女のケアを最優先にするべきだ」

ユート「不完全な状態で挑ませて彼女の精神をまたしても砕かせるつもりか?」

武内P「…」


卯月「あ、あの、私、その!」


凛「やだ!!」




卯月「おぅ」

凛「3人で…3人で、出たい!!」

未央「しぶりん…」

凛「うぅー」

武内P「(島村さんがスランプに陥ったのは、彼女の…独りよがりの行動が原因になったと彼女なりに察してか、

  一足早く島村さんの異変に気づき皆にフォローをお願いして回っていました)」


武内P「そんな渋谷さんだからこそ、メンバーと共に出たいと言う想いは尋常では無いはず……)」


未央「しまむー来てくれて嬉しい。ありがとう!」ギュッ



ガチャッ




ユート「彼女達なりに気を使ってくれたのか」

武内P「…。こちらで出来る限り当日の準備は進めています」

卯月「うぅ」




武内P「ユート。貴方の仰る通り…今の島村さんには気分転換が必要だと思われますね」

ユート「…だな」

武内P「しまむらさん。こちらでレッスン…して行かれますか?」

卯月「はぁ」







ピンポン


凛「…ごめん」

未央「お?」


凛「私…カッコ悪い……。でも、今のままじゃって思うとツラくて……」

未央「うぅ……。しぶりん!」

未央「テイッ‼」

凛「んっ……あ」


未央「3人でライブに出るんでしょ!しまむー信じて待ってよう」


未央「私達が下向いてたら駄目だよ」

凛「あぁ……未央。凄いね……」

未央「ニッヒヒヒ」


未央「これもユーゴ達に出会ったおかげかな?私…もう下向かないって決めれたのは!」

凛「フッ あの人達にも感謝しないとね。でも、未央…ありがとう」





リン「ユーゴ何だか嬉しい顔してる。フフ♪何かあったのかな?」

ユーゴ「えっ何か浮かれてる顔してたか俺?いんや。そういうのは最近無かったけどよ。何だか分かんねーけど良い事言われてる気がして嬉しいんだよ」

スレ立てしてある程度進んだ所で今日はここまで

ホントは今日夜中まで使って書こうと思ってたのだけど明日急遽出ないと行けなくなって
書けても明日の夕方頃からの更新になるだろうなぁ…

>>4
常務の名の指摘ありがとうございます。まさか前スレの方から間違っていたとはもっと早く気づいていれば…すみません

今日というか昨日は更新無理でした。朝明けたら頑張る

昨日の夕方頃の更新と言ったな
http://i.imgur.com/GbhTWHk.jpg

>>19
契約変更?何それ…それすらも嘘なのだよ!
と言う訳ですいません。更新出来ず…みくにゃんの相方が69止めるので勘弁して下さい

再開するにゃ






卯月「ハァー…ウゥー……うん!」


 ガチャン


卯月「し、失礼します!」



莉嘉「あ、卯月ちゃん!」

みりあ「はぁぁぁーー」

卯月「お、おはようございます!」

ユート「もう君たちはレッスンに来ていたのか。熱心だな」


みりあ「お兄さんも来てくれたんだー」

莉嘉「莉嘉達の魅力に釣られて来ちゃったのかな?もうしょうがないなー」

ユート「それに関しては断じて違う。まぁ…あれだ。ここには彼女の付き添いも兼ねて来たんだ」



莉嘉「彼女って…卯月ちゃんの事だよね?最近見てなかったから心配してたんだけど大丈夫そうで良かったよ」

みりあ「…ホントにもう大丈夫なの?」

ユート「どうだろうな……」

みりあ「?」




卯月「あぁ…ええっと……」


 
 スタスタスタ


みく「卯月ちゃん。どんな理由があっても仕事をほっぽり出すのはプロ失格だと思う」

卯月「…はい。本当にごめんなさい」ペコリ

ユート「その位でいいだろ?」

みく「そこをどいてほしいにゃ。いくらユートでも邪魔立てするならみく許さないよ?」

ユート「確かに彼女はあの場を逃げ出したのかも知れない…だが、彼女にも戸惑いながらも人には言えない事を

  ずっと心の内に塞ぎ抱え込んでいたものがあったんだ…」



ユート「そういった思いは誰しも少なからず経験があるハズだ。だから彼女の気持ちを汲んで攻めないであげてくれ」



李衣菜「…みく?あの人の言ってる事も一理あると思う」

みく「はぁ……。ほんと心配したんだよ?」


 スチャッ


卯月「…へ?」

ユート「ほう。あれ(猫耳)一つで島村卯月と言う存在をキャットガールにエクシーズチェンジさせる力を持っていたか」


李衣菜「それ…絶対に違うと思う」


莉嘉「あぁー似合う!」

みりあ「うづにゃんだぁー!!」

みく「…さ!うづにゃん!にっこり笑顔で皆に会いに行こう?」

ユート「笑顔……か」

ユート「(今の彼女にとっては笑顔は……)」


卯月「え……。う、うぅ………」

みく「う、卯月ちゃん?」


ユート「(やはりまだ…)」



きらり「にひ?卯月ちゃん?皆来るまで一緒にレッスンしよ☆」

卯月「あ、あの……!」


ユート「(ここは彼女達に任せた方が良さそうだな)仕方ない。

  俺はまだここに来ていないデコレーションのメンバーを招集して来よう…」

ユート「君は彼女達と共にレッスンをしていてくれ」

卯月「えぇ」



みりあ「やったーまた一緒にレッスン出来るねー!よろしくねー卯月ちゃん!」

今日はここまでー
だるー疲れたー明日休みたいー休日明けが一番大変だよぉ
私はプロデューサーに何とかしてもらおっと

平日中更新出来ない時の為に休日中にストック溜めといたのが功を奏した感じだね…
頑張れば明日更新出来るかもよって>>1が言ってたよ


ユート「(無言の退出)」

 バタン





キュッ キュッ キュイッ

莉嘉「ふぇー…何で私も基礎レッスンなのぉーーー?」

みく「なーに言ってるにゃ!基礎は大事」

李衣菜「前は基礎レッスンばかりで嫌だって言ってたのに」

みく「む、昔の話にゃ」




みりあ「卯月ちゃん達と勝負したよねぇー」

みく「うぅー昔の話にゃっ!」

きらり「ニヒッ☆色々あったねー」

みく「うぅー…昔の話にゃーーーーー!!」

皆「エヘヘヘヘ」







ユート「何!?千川ならアイドルの居場所を彼女達に発信機でも付けて把握しているのではないのかっ!?」

ちひろ「そんな乙女のプライバシーを監視するような事しませんよ!私を何だと思ってるんですか!!」

ユート「金に目が眩む事務員?」

ちひろ「誰がそう言ったのか色々聞きたい事はありますが…」


ちひろ「(…でもそれもいいビジネスになるかもしれませんね。後々のプロデューサーさんへのプランとして参考にさせてもらいましょう)」

ちひろ「まぁせっかくのアイディアも頂きましたしさっきの件は不問にしときましょう。それで誰をお探しで?」

ユート「キャンディアイランドの3人を探している」


ちひろ「そのお三方ならこちらに来られていたので施設の敷地内には居ると思いますけど…」

ユート「彼女達はプロダクションの施設の敷地内には居たんだな?」

ちひろ「ええ。確か…私が確認した限りこちらに来てはいましたがあれから結構経ちますので居るかどうかは保証は出来ませんね。

  特に杏ちゃんは現在も居るか怪しいですねぇ……」

ユート「分かった。どこか心当たりがあったら連絡してくれ。俺は彼女達を探して来る」


 バタン


ちひろ「連絡…ですか。いつの間にやらウチに溶け込んでしまってるけど、あの人…プロデューサーさんの

  知り合いらしいけど厳密にはウチのプロの社員じゃないのよねー…」

ちひろ「ビジュアルも良いし、有能なんだけれど……うーん。勿体ないわ。どうにかして彼を起用出来ないものかしら」




ちひろ「何か自然に採用出来る口実でも…あればなー」






今日はここまでという事で
>>26の方にまさかの修正が

あの場にデコレーション居るのにユート召集して来るって言ってました

すいませんが ”キャンディアイランド” にドンサウザンドが書き換えたのでそれでお読み下さい






智絵里「4ツ葉のクローバー…クローバー……」


ユート「ここに居たのか…緒方智絵里」

智絵里「あっ…ええとっ、プロデューサーさんの知り合いの……」

ユート「ユートだ」


智絵里「ユート…さん……。あの、どうして私の所に?」

ユート「島村卯月が戻って来た」

智絵里「卯月ちゃんが…戻って来てくれたんだ……」



ユート「だがまだ彼女は……」

智絵里「…?」




ユート「いや…彼女を元気づける為に君の、キミたちの力を貸してほしいんだ」

智絵里「卯月ちゃんの為に私達シンデレラプロジェクトのアイドル一人ずつの言葉が必要って事…ですか?」

ユート「ああ。今はレッスン場に居た彼女達から一足先に島村卯月の心のケアを任せるようにしているんだ」

ユート「キャンディアイランドのキミ達にも彼女を立ち直らせる為に力になってもらいたいと俺は思っている。

  出来れば俺と共に彼女の元へ一緒に来てくれるか?」


智絵里「でも…私なんかが行って、今の卯月ちゃんを励ましてあげれるのかな…自身がないよ……」


ユート「心配するな。君はプロデューサーの言っていたあの頃とは違うんだ」

智絵里「そう…でしょうか?確かにおまじない無しでも人前でしゃべれるようにはなったけど…

  人に元気づけれるような言葉をかけれる程成長出来たとは到底思えないですよ?」


ユート「例えそうだとしてもだ。…君には誰にも劣らない程の女神力と誰でも包み込めれる程の包容力と笑顔で皆を元気づけれる力を隠し持っている」サッ

智絵里「クローバー…とカード?」

ユート「ラッキーカードだ。今度は君が彼女を元気づける番だ…そのモンスターと一緒に彼女の元に行って来い」

智絵里「…す、少しだけ自分なら出来るかなって思えるようになりました。あの…自身持てました。ありがとう…ございます」ペコリ





ユート「さて…次か」







かな子「フフフン。焼き加減もバッチリっと」

ユート「手作りクッキーか?」

かな子「そうなんです♪自分で作ったものだと自然と食が進んでしまっt」



かな子「ってユートさん!!?」

ユート「すまない。菓子作りの邪魔をしてしまったか?」


かな子「え、ええっと…調理器具やら料理本やら散らかってて」



かな子「ちょっと待っててくださいね!」

ユート「あ、ああ……」

 バタン





 ガチャン


かな子「お待たせしました。気を付けて下さいね」

ユート「まさかここの施設キッチンも兼ね備えているとはな…俺の通っていた養成校でもここまで施設は整っていなかった」

かな子「その、どうしてここに…。も、もしかして、プロデューサーさんに当分体系を維持する為に

  お菓子禁止してダイエットしろって私の事を言われたんじゃ?それを私しに伝えに!?」


ユート「いやそれは言われていないが、君は平均体重を維持しているんだろう?」


ユート「そんな事を心配する必要はないと思うが」


かな子「そ、そうですよね…ホッ 良かった~。でも結構ウチのプロダクションってその…体重が軽い

  アイドルの子が多いって話を聞いていたものだから…その人達の体系を基準にしてほしいとか」

かな子「事務所の方針で固められる可能性も無くはないと思うんです。だから…私それを心配してて」

ユート「…」




ユート「これ出来たてか?一口もらっていいだろうか」

かな子「え、ええ…いいですけど」

ユート「では。パクッ うん。三村が作った菓子はいつもうまいな」モグモグ

かな子「あ、ありがとうございます!」






ユート「俺は…体型は些細な問題だと思う」

かな子「ふぇっど、どうしてそう思われるんですか?」

ユート「その、あれだ…今の君の体系が良いと思ってくれているファンも少なからずは居る…と俺は思うんだ。

  それに手料理を作っている君のそういう姿を見て、君を採用したのであろう君のプロデューサー…アイツの原動に今まで嘘偽りは無かったハズだ。

ユート「だからこうして今君はこのプロに所属していられる事が出来る。違うか? 奴を信じろ」


かな子「そうプロデューサーさんに思われて私が採用されたのならとても嬉しい事だと思います…。そうですね…

  減量通達等あればプロデューサーさんが私に言って来ないって事もう一度信じてみようかな」

ユート「(何故に彼女はここまでダイエットに拘るんだ?乙女心はまるで意味が分からない)」



かな子「あ、それでどうしてこちらに?」


ユート「彼女を…島村卯月を助ける為に君の協力がほしいんだ」



かな子「え、強力?私が卯月ちゃんの為に力を貸してあげるって事…ですか?」

ユート「そうだ」

かな子「パチクリ もっと違う事で呼びに来られたのかと思っていたもので動揺してしまいました」



ユート「どんな事を想像していたんだ…三村は……」

ユート「(今までの話から察するに大方は想像付くが)」





かな子「卯月ちゃんの為だったら構いませんよ?」

かな子「私の差し入れと笑顔で戻って来た卯月ちゃんに笑顔を少しでも取り戻してあげる事が出来るのなら私も嬉しいですから」

ユート「なら…頼む」

ユート「パクッ やはり美味しいな」

かな子「美味しいんでしたらもっと作りますよ。美味しいって食べてくれた人に言われたらこちらも作り甲斐がありますからね」



ユート「いや少しでいいんだぞ…?」

ユート「(三村の菓子が上手いものだから遂頂きすぎてしまって、後から俺の腹が痛くなるのはいつもツラいのでな)」

かな子「フフッ…遂手が伸びちゃうんですよね。分かります パクッ」






今回は杏ちゃんを見つけられなかった為次回に続くそうですよ
ではまた

昨日は更新出来なかった…
今日夕方は頑張って更新をガンバリマス‼





ユート「これだけ探しても双葉の姿が見当たらないとは…」

ちひろ「どうかされました?」

ユート「千川か…。敷地内を探して智絵里と三村には直接会って島村卯月が居るレッスン場へ向かわせる事が出来たんだが…

  そこから双葉を見つけ捕えるのに難航しているんだ」

ちひろ「(普通ならきらりちゃんの手でも逃れそうな杏ちゃんだけれど…この人の手にかかれば

  あっという間に捕えられてしまいそうに思うのは何故でしょうかね?)」


ユート「何か心辺りは見つかっていないか?」

ちひろ「…そうですねー。杏ちゃんが居るとしたら――――――」







ユート「双葉。探したぞ」

杏「ユートか…杏に何の用?」ピコピコ

ユート「まぁな。

  ……………こんな人目に付かない所にキミは居たのか」


ユート「(千川の情報網が無ければ俺ですら見逃す程の段ボールに囲まれた狭い室内の1個所に好んでいる奴も居るものだ)」

杏「うん。人目に付く所に居たらきらり達にレッスン場まで連行されるじゃん?だからだよ

  それにレッスン大変だからってのもあるかな。だから今日はずっとここに隠れてゲームしてたんだー」



ユート「確かに大変らしいな」


ユート「しかし彼女達は皆毎日頑張っているんだぞ?キミも…その内の一人だろうに」

杏「杏もプロジェクトメンバーだし、キャンディアイランドのユニットの一人だけど…さ」

杏「ここの所、急遽番組出演変更来たりしてユニット外の仕事が急に増え始めて来たもんだから働き詰め過ぎて杏の身体が持たないんだよねぇ」

ユート「(他のメンバーにしわ寄せが来ていると薄々聞いていたが…ここまで双葉のように負荷がかかって来ていたとは……)」


杏「紗南からお勧めされてるゲームも集中して出来る時間ないしこうやってサボって無理やり作ってるのさ」

ユート「俺が付いていながら…気づけず申し訳ない」



杏「唐突にどうしたのさ?ユートが気に病む必要もないだろうに…。杏達のユニットの…

  っていうか、プロジェクトのプロデューサーですらないのに」

ユート「それでもだ。俺はアイツに頼まれた以上彼女が笑顔を取り戻すまでキミ達アイドルの事もちゃんと見てやる必要があった……」

ユート「だが…俺は、そればかりに気を取られて他の部分を見る事が出来ていなかった」

ユート「これは自分に責任がある」


杏「(そっか。影ながらプロデューサーを支え続けていたって言うユートも卯月…嫌、私達に関わる事で

  私達がトップアイドルになるまで一人も掛けさせないと必死になって行ってくれた掛け替えのない大切な存在なんだもんね)」


杏「最近の卯月はさ。何だか笑顔が曇ってたんだ…それで何だか本調子じゃないって

  杏見抜けてたつもりだった…でも、何にもしてあげる事が出来なかったんだ」

ユート「島村卯月の今の現状双葉は知って居たのか」

杏「勿論知ってたよ。プロデューサーから皆に説明あったもん」

ユート「そう言えばそうだったか…」


杏「ユートがどうせ杏をこうやって探しに来たの…サボってる私をレッスン場に連行する為が目的なんじゃないんだよね?」


ユート「そうだ」


杏「やっぱり…まぁそうだろうと薄々思ってたけど。どうせユートの事だから『卯月の元に居てメンタルケアを行ってほしい』って所でしょ?」

杏「でも杏プロジェクトのメンバーの一人だけれど何で働いたら負けだと思ってる私なんかを頼るのさ。

  ニュージェネの凛や未央とか、きらりとか杏以外にもそういうのに適任はいるでしょーに」

ユート「そうかもしれないな。だが、今は君たちプロジェクトメンバーの一人一人の声が彼女の支えになると俺は思っている」


ユート「これは彼女の進むべき未来を見つける為にも必ず為すべき事に繋がる…だから、君の力も必要なんだ。頼む!」





杏「ユートがそこまで私達の事を思って言ってくれるのなら…しょうがないかー…私も一応仲間だもんげ」


杏「あの笑顔で私も癒された事あるしそれを取り戻す為なら仕方ない協力してやるかー」

ユート「そう言ってもらえて俺も助かるよ」

杏「けど、杏。飴ちゃん貰えないと今は動く気力無いよ?ゲームは佳境だし…今じゃなくてもそれは出来るわけだしね」

ユート「それは困るな」

杏「なら明日から二日間のレッスン休みが無い現状をどうにかしてくれない?他の番組に支障を来しちゃう可能性あるからさー」

ユート「流石に明日からのレッスン免除を許可するのはアイツも厳しいだろうからな…俺から今君を動かす為に出来る事はこれ位だな」


 
 サッ
 

杏「おっこれ。幻のブルーアイズキャンディーじゃん」

杏「どこで手に入れたのか問いたい位入手困難な代物だよ…ま、杏的にはどんな経路で入手したであれ

  貴重なモノを貰えたわけだししょうがないなー。今ならやる気が起きたしゲームも一区切りして行ってやるか」

杏「こうやって杏の事分かってくれるのはプロデューサーよりユートの方が上だね!」

ユート「ホッ」







李衣菜「…そっか。もう、半年前なんだね。こんな事になってるなんて思いもしなかったな」



みりあ「半年前ねー初めて会社に来た時ね。私、一人で来たんだよ」

皆「へー」

みりあちゃんの再び登場で昼の部終わり。可愛いよフヒヒ☆
キャンディアイランドのユートの絡みを描くのに思ったより時間が掛かってしまった…
夜に続きます

>>53の修正です
「貴重なモノを貰えたわけだし”しょうがないなー。”」の所を

「動かざるを得ないじゃないか。けど、今ならやる気が起きて来た事だし」に変更です。
「しょうがないなー」より文章は多少マシになる気がする


みりあ「怖かったけど。着いた時はすっごく嬉しかった。本物のお城みたいだったんだもん」

莉嘉「私は思ってたのと違ったなー。アイドルになったら楽しい事ばっかりだと思ってた」

莉嘉「お姉ちゃんともあんまり会えないし…メンバー揃うまでレッスンばっかだったから」

莉嘉「卯月ちゃん達待ってたんだからね!」

みりあ「うん!」


みりあ「お友達増えるーってわくわくしてた!」



みく「…みくは、皆ライバルだって思ってたにゃ」


みく「おむれないようにしなくちゃって焦ってて…空回りばっかりしてた」

李衣菜「色々あったけど私はみくと組んで良かったなって思う。ぶつかりながらやってく…

  これが私の目指すロックなアイドルなんだって気づけたから」


李衣菜「まーたまには主張譲ってほしい時もあるけどね」

みく「お互いさまにゃぁ」

李衣菜「なにをー」

みく「ムー」



きらり「うづきちゃんもオーディションを受けて入ったんだよね?」

卯月「あーはい。補欠合格で……」

きらり「合格は合格だにー☆」

きらり「きらりねー受かると思わなかったから…。きらりみたいな子でも可愛いアイドルになれるんだ。なってもいいんだってジーンってなったの!」


卯月「皆色んな感情を抱いて346プロに入ったんですね…私、皆さんの事知ってるようで知りませんでした……」

みく「きっと蘭子ちゃんやアーニャちゃんに、かな子ちゃん達のここに居ないメンバーもそういった事思ってここに入社して来たんだと思うにゃ」

李衣菜「他にも聞いてみるといいよ。案外それで今見つけられずに行き詰ってるっていう自分のモヤモヤを解く答えに繋がるかもしれないからさ?」



卯月「(自分も皆のようにキラキラした何かを見つける為に…このまま感想を貰い続ける事で答えを見つける事が出来るのなら!)」


 ガチャン

ユート「待たせてしまったな。彼女達を連れて来た」

みく「遅いにゃっ!」ビシッ

かな子「すいません。お菓子作りに夢中になり過ぎて忘れてました…」ショボーン

智絵里「私も…いつもの日課でクローバー探しをしていたら時間が……」

みく「まったくレッスンを忘れてしまうなんてアイドルにあるまじき行為にゃ!それもユニットメンバー同時になんて…」



みく「ってか、杏ちゃんはどこにゃ?」

莉嘉「ユートお兄さんが連れてるのが杏ちゃんじゃないの?」

李衣菜「…嫌、ユートが引きずってるのカエダーマ人形じゃないかな」

ユート「!?いつの間に抜け出したと言うんだ」



 コソコソ

みりあ「あっあそこに居たよー」

杏「ギクッ」

きらり「杏ちゃーん?逃げたりするなんて卯月ちゃんに対して酷いよぉー。こんな事をしたらメッだからね!」



みりあ「捕まえられちゃったね」


ユート「双葉…。さっきのあの決意はどこに言ったんだ…?」

杏「うぅー…いざ言うとなると杏だって恥ずかしいんだー」ジタバタ



卯月「杏ちゃん…かな子ちゃん…智絵里ちゃん……」

智絵里「私達も…卯月ちゃんの力になりたいから……」

かな子「お菓子作ったんです。これでも食べながら話しましょう」

杏「トレーナーさんに見つからず杏は退散したいので話短くするけど…それでもいいのなら言ってあげる。これも卯月の為だもんね」

卯月「皆さん……」


ユート「では卯月。彼女達からも聞いて行くんだ。キャンディアイランドの一人一人がこちらに入った時からえがいていった足跡を―――――」






深夜分投下了です。以降続きます…ユート以外のキャラが今の卯月の状態だと他のアイドルの事も絡ませづらくて悩むな
次回明日>>1もデレマスのヴァイスパック開けながら頑張って描きます!






かな子「私も、こんな私でも、アイドルになれるんだって嬉しかったなー」

杏「ハー あの頃はこんなに働くなんて思ってもなかったよ。収録番組が無い日もレッスンさせられるし」

かな子「ハハッ まぁそれに関しては振付とか覚えないとライブで皆と合わせられないし仕方ない事だと思うよ」

智絵里「…うん。毎日のレッスンが引っ込み事案の私を少しづつだけど変えさせてくれた」

かな子「そうだね。…ちょっと変われた所とそのままの所と」

卯月「あっ」

かな子「色々あって…でも、どっちも大事にしたいな」



智絵里「失敗ばっかりで焦ってた時もあったけど、それでもやってみても良かったって…今は思う」


杏「ま、自分のペースが一番だよ」



卯月「(このままのユートさんの言う偽りの笑顔のままで望むべきなのか…少しづつでも変わって

  行って輝きを取り戻した真の笑顔をファンの皆さんに届けるべきか…)」

卯月「私見えてなかったみたいです。焦り過ぎてて自分の選択すべき選択肢を見失ってました」

ユート「卯月…」

卯月「でも、ライブは明日…自分のペースで答えを見つけ出そうとしてたらアイドルになる階段を踏み外して時間が過ぎちゃいます」

卯月「私…今から舞踏会が開演するまでの数時間で決められるのでしょうか?自身が未だに持てなくて…どうすれば……うぅ」

智絵里「卯月ちゃん……」





杏「ねぇユート?まだアーニャに蘭子、美波の言葉を卯月聞いてないんだったよね?」

ユート「ああ。」

杏「だったら聞かせるべきだよ。一人一人の意見が大事…そう私達に言ったのはアンタだよ」

みく「そうにゃ」

李衣菜「うん。その方が私達の想いしっかり伝わるんじゃないかと私も思う」

莉嘉「卯月ちゃんに大切なものを…再度見つける為にもユートお兄ちゃんしっかりエスコート頼んだよ!」


ユート「皆…分かった。確か新田とアナスタシア、蘭子は庭園の方で見かけたな」グイッ

卯月「ちょっ何処へ」

ユート「そんな事決まっている。行くんだ。君の決意を固める為に最後のシンデレラ達の元へとな」






蘭子「―――それは冒険して見えて来るもの、だと我は思ふ」

卯月「冒険…ですか?」

アナスタシア「新しい世界は…とてもドキドキ。これが、仲間も出来て…一人じゃないと思います」



卯月「凛ちゃん未央ちゃん…プロデューサーさん。それにプロジェクトの皆が居て

  私も一人じゃないと実感出来ていたつもりでした。…でも、皆が先に進んで行く中」

卯月「私の中にあるキラキラしたモノ未だに見つけられずにいてそんな私が恐くて」

美波「勿論。そういった不安だってあるわ。でも恐がっていたら先に進めないじゃない。冒険の先に何があるのかは誰も分からないもの」


美波「…でも、不安は分かち合えるって一緒に立ち向かえるってアーニャちゃん達と出会えて私分かったから」


卯月「不安は分かち合える…」

美波「だから、前に進もうって思えるの!!」


卯月「あっ」




未央『私達さ。もう一回友達になろうよ!今から』

凛『卯月…待ってるから』





卯月「凛ちゃんも未央ちゃんも心配してくれてました…二人とも前に進む時恐かっただろうに、

  今は遅れた私の為に一緒に立ち向かおうともう一度友達になろうって励まして最後に待ってるからって」

アナスタシア「良い仲間…持ちましたね……」

卯月「そうだ。二人が後押しして待っていてくれてるんですよね…私……」


蘭子「卯月さんはプロジェクトのメンバー一人一人のエピソードを聞き終わったんですよね…ならば私は堕天使となり問わねばならぬ」

卯月「えっ」

蘭子「汝は全てを知り得た。貴女は残り短し時間に何を決意し進む?」

卯月「それは…決まってます!今度は私の番なんです。進むべき先を見つけるのは恐いけど勇気を踏み出して前に…前に……」


ユート「(完全…では無いが、大方の決意は彼女の中で固める事が出来たようだな)」



ユート「後は…時間が解決すればいいのだろうが」

美喜「時間はあまり残されて無いよ?」

ユート「美嘉か」

美嘉「心配になってね。来ちゃった」


ユート「アイツは…どうしてる?」

美嘉「うーん。私も詳しくは知らないんだけど、常務に連れられて室内に入ってった所を目撃した

  って言う娘も居たから居るとしてもまだお偉いさんの所なんじゃないかな?」

ユート「…そうか」

美嘉「プロデューサーも思うように動けない今だからこそ。アンタが卯月を変える事が出来る私達が

  唯一任せられる頼みの綱のような存在なんだから。卯月を頼んだよ」




夕方の分はここまで
2箱ヴァイス買って開封してみたがサイン当たらなかった…悔しいでしょうねぇ

光物がまぁ美嘉と凛、CX蘭子2とクール勢が多かったから凛は仕方無いにしても蘭子と美嘉に結構重要な役として出番を与えられたと思う

次回は夜中に投下出来たら投下したい

次はCPにヴァイスさせるSSだって?(難聴)
一箱買ったけど新田とラブライカCXでしたね…
みりあが出たからまだ泣かないですむ








卯月「うぅ」

未央「あっしまむー!とユート!!」

卯月「はぁっ」

未央「ここに居たんだ!」

凛「どこに行ってたの?見かけなかったけど…」

ユート「卯月と少しばかり施設内を回っていただけだ。」



未央「何にも無くなっちゃったね」

卯月「はい…」



ユート「確か、ここは前のシンデレラプロジェクトメンバーが使用していた部屋…だったか?」

凛「うん。そう…色々あってあそこに移動になったんだ……」

ユート「(あの女絡みで…移動になってしまったんだろうか?)」



未央「おっ」

卯月「へっ」

未央「そうだ。これ…ライブ会場に飾ろうかと思って」

未央「皆で夢とかお願い事とか書いてるんだ!」


卯月「…夢?」

未央「未央サンタとしぶサンタが願いを叶えてしんぜよう!」

未央「勿論ユートにユーゴも書いてくれるよね?」

ユート「俺達もなのか…?君たちが彼女達の願い事を叶えようとしてくれているのは分かったが…

  アイドルでも無い。こんな部外者の俺達なんかに願い事を書かせて叶えさせようとするのはどうかと思うぞ」

未央「確かにユートはプロデューサーに似てる所もあるから関係者って思われないのも無理はないだろうけど、

  それでもプロデューサーとは違って影で私達の支えになってくれた実績を私達は知ってるよ」


未央「云わば無くてはならないもう一人の掛け替えのないプロデューサーな訳だからさ」

凛「そう…だね。自信を持ちなよ。ユートプロデューサー?」




ユート「プロデューサーか…。こういった形で君たちと頂点を目指すのも悪くないかもしれないな」

未央「と言うわけで、ユートの願い…と言うより私達の願いはユートをプロデューサーに昇進させる…に決定と」

ユート「いやまだ願いも何も言ってないのだが…ッ?ちょっと待て!願いを叶えさせる方が願ってどうする!!」


未央「この願い未央サンタが一足早いプレゼントとして私が叶えてしんぜよう」

ユート「ちょっ待っt」

未央「っと言う訳でお願い~叶えてぇ~ちひろさん♪」

ちひろ「とぉー!」


凛「スタンばってた!?」


ちひろ「大方の事は物陰から聞いていたわ未央ちゃん。用はこの人を部外者からプロデューサーにランクアップさせたいのよね?」

未央「うんうん!」

ちひろ「本当なら採用試験で面接やらなんやらで大変なんだけど…上の企業も上司が“ティンと来た!”ってだけで

  採用とかあるみたいだし、彼に関してはプロデューサーさんが事務所にいらっしゃらない時なんか溜まった書類を

  私と一緒に片付けたり、アイドルの子達の面倒を見てくれたり…そして、貴方達を良い道へ誘導させてくれてるみたいだし」


 チラッ

ユート「…?」

ちひろ「うーん。やっぱりビジュアルも良いし、何も…文句も無いのよね。何より居てくれた方が私も助かってるのも事実…コホン!」

ちひろ「決まりました。彼を346のプロデューサーとして正式に採用しようと思います!」

未央「やったー!」

凛「ホッ 未央結局歌ってちひろさん呼んで任せてで何もしてないよね……」





未央「ええっと……ま、採用されて良かったじゃん!」

ユート「千川。良いのか?」

ちひろ「構いませんよ。実を言うと今人材不足で人手が欲しかった所でしたし…」

ちひろ「(何より、徴収したりてなかった所でもありましたから)」



未央「こんな感じで叶えてあげるから、しまむーも思った願い事あったらこれに書いて…ね?」

凛「…うん。私達の叶えられる範囲だったら卯月の為に叶えるつもりだから…だから!何でも思い…書いて?」


卯月「凛ちゃん…未央ちゃん…。心配してくれてありがとうございます」ペコリ










美城常務「やはり待つだけ無駄だったな」

美城常務「君が切らないのならばこちらが手を下してもいいのだが」

武内P「まっ待ってください!彼女は今帰って来ました」

美城常務「確かに彼女は戻って来ると共に少しばかり時間が進みだしたようだが…まだ遅い。彼女に時間はもう残されていないのだよ」

武内P「あっ」

美城常務「それにこれはある意味君の部署の存続に繋がる助言だ」

美城常務「分からないか?私は君のここまでの成果を損なうのは惜しいと言っている」

美城常務「君がそのパワーオブスマイルと言う幻想を捨て島村卯月を切り捨てればいい」


美城常務「早く目を覚ますんだ。それとも何か?数週間前のとある一件以降、近々このプロに姿を表わし

  彼女達アイドルと接していると噂されているという君の元養成校の同期とか言うあの男………」

武内P「ッ!?」

美城常務「彼が、ニュージェネレーションに空いていた亀裂を徐々に塞いでいったらしいな。少し興味を持ってな

  奴のプロフィ―ルを探り見させてもらったよ」

武内P「…」
  

美城常務「君とプロデュエリスト養成校を共に出ていたようだな。只…彼は何らかの事が原因で退学したようだが……」

武内P「(次元戦争が行われたというあのデータは上手く書き換わって常務にも感づかれないよう改変されたようで安心しました)」


美城常務「君と共に通っていたという事は才能はそれなりにあったようだな…しかし、その成績はここでは関係はあるまい」


美城常務「君が最終手段として彼に希望を託したというのなら君の侵した行動はナンセンスだ。何故か分かるか?奴は私の城の人間ではないのだからだよ」

武内P「ええ。確かに部外者に頼った自分の行動は貴女の仰る通り間違ったやり方だったのかもしれません。

  …ですが、それで彼女が戻って来られたのなら私は悔いがありませんでした」

美城常務「ほう。そこまで掛けていたか奴に…しかし、こちらも今後の方針は変えんよ」

武内P「ではこちらも方向性は曲げず方針はこのままで行かせていただきます」

美城常務「何?」

武内P「光はそこにあります。今の貴女にはそれが見えていないだけです。…もし、これで彼女に光が戻らずライブに来なかったのなら…私は――――」



 深夜 卯月宅

卯月「ウーン。…うん。にひっ」






今日の分の投下はここまでとなります
明日から忙しくなるので来週中時間が空いた時に合間をぬって投下しようと思います
もしかしたら次回は来週の日曜になるかもしれないのでそのつもりでご了承下さい

やはり今日の更新は無理そうです…すいません

そういえば>>73の方が仰っていたシンデレラプロジェクトメンバーにヴァイスさせるSSって無いですよね
っと言うかヴァイスSS自体が無いといいますか…
まぁ自分ヴァイス知識が初心者なもので書ける自信は全く無いので投下予定は全くありませんが

>>73
ヴァイス買われたんですね。新田ちゃんとラブライカCXにみりあちゃん?まさかのエラー箱なのだろうか
自分もリベンジの為最後の一箱注文していた物が届いたので開けました
中には…みりあちゃんと、そしてサイン入りのきらりんが入っており何とかサイン入り箱をシャイニングドロー出来ました
フッこれで一先ず満足したぜ…

お待たせしましたね。ようやく明日の深夜頃から投下出来そうです…
最悪は明後日になりますが何とかなるでしょう。それなりにストックは溜めてましたし





 ポチポチポチ ギーン 


ロジェ「…ようやくセキュリティの生き残りのチップを回収することが出来た。私にどれだけ手間を掛けさせれば気が済むんですか」

ロジェ「まぁ今まで公に出向く事が出来なかった私が言うのもなんですがね」


 カチカチカチ

ロジェ「治安維持局に乗り込むのも一苦労ですね。私の王国を創り上げる為の足掛かりになるハズだったものを

  無くして初めてありがたみが分かるとはっ…クッ!」

ロジェ「悔やんでいても一向に再び前には進めませんね。こうしてはいられません。彼らに気づかれる前にデータを読み上げなくては………」


 アイドル育成所からアイドルを連れ去り逃走した事案が発生

  先日都内某所でアイドル育成所に通っていた346プロのアイドル島村ウヅキが何者かに連れ去られる事件が発生した
 セキュリティが調査に乗り出し逃走経路を確認すると2名の男がDホイールに乗り彼女を乗せ逃走したとの事が判明した
 1名のセキュリティが彼らに追いつき強制執行を行うも白いライダースーツを来た少年の前に手も足も出ず敗退してしまった
 以降彼らはセキュリティの包囲網を潜り抜け彼らの詳細が一時的に不明となったが、数時間後4㎞離れた公園で島村ウヅキは同ユニットの
 渋谷リン、本田ミオと共に居る所を無事発見された
 同時刻彼女を襲ったと言う不審者がアイドル育成所の屋根に現れ騒動になったが勇敢なデュエルチェイサーの一人牛尾哲によって
 彼の身柄を拘束する事に成功した
 彼(ら)は何が目的で彼女を誘拐したのか捕えられた黒咲隼は今も黙秘を続けており事件の全貌は明かされていないままである




ロジェ「ほう。二ヶ月前にこんな事件が……何!?」

ロジェ「この少女達はッ!島村ウヅキ、渋谷リン、本田ミオ…これらは赤馬零王が次に捕えようと

  目論んでいる少女達の一組ではないですか!」

ロジェ「何故彼女がここに!それにデュエルチェイサーを未だに破り続けていると言われているあの忌々しい

  榊遊矢に良く似たユーゴの存在まで!!」

ロジェ「もう一人黒ずくめのコートを着ているであろう少年…確認できますが、顔までは記録に捉えられていませんね…。恐らくは男性でしょうが」


ロジェ「ハァー 現場に戻って現在の状況を確認してみると色々と良ろしくない事が多数重なっていましたね。

  まぁ素性の分からない彼の事は置いておくとして……… 久々にチェスでもやって一先ず落ち着きましょうか」





ロジェ「デュエルチェイサーのデータを回収すること…”多数存在していた次元が一つに重なってしまった今”、

  そういった今まで全うな経路で入手する事が出来ていたルートが事実上困難になってしまいました」

ロジェ「そうさせてしまったのもあれが次元戦争が原因なのは間違いありません。現に私の持つセキュリティの部隊に配属されていなかった

  ハズの面子があたかもその部隊に元々配属されていたという認識で皆の脳に記憶を上書きされ世界が再度構成されてしまったようですからね」



ロジェ「まずセキュリティ内で警戒すべきは特に牛尾と言う男、それに御影という女…あれらは野放しにしておくと後々厄介になってしまう。

  こちらが下手に動くと奴らがこちらの手の内を見抜き明かしかねない存在だ」

ロジェ「どうにか奴等が居ない合間を見てユーゴだけでも排除しなくては………」

ロジェ「見ていろ。赤馬零王。今度こそ私の“王国”を築きあげてみせよう!」






遅くなった。短いですがここまでで…今週からも二日間忙しいから書けないかも知れないけど合間見て頑張って仕上げます!


 ゴトンゴトン



卯月「(昨日の夜中から改めて自分の気持ちを整理させようとしていたらいつの間にか今日の下校時刻になってて下駄箱まで来ていました……)」

卯月「うぅ~まだライブに出るかまだ結論出てないよぉ……このままじゃ凛ちゃんや未央ちゃんだけじゃなく、

  事務所の皆さん、プロデューサーさんにユートさん…何より会場のファンである皆さんにまた私の事で迷惑をかけてしまいます!」

卯月「それだけは…何としても避けないと。こんな時こそ、笑顔で………。……私に、今ある自分の本当の笑顔を引き出す事は出来るのでしょうか………?」


 

 

ユーゴ「着いたぜ。ここだろ。卯月の通う学校ってのは」

ユート「済まなかったな。手間をかけさせてしまって」

ユーゴ「いやいいって事よ。それよりもあいつの状態はどうなんだ今日のライブ出られそうなのか?」

ユート「分からない…」



ユーゴ「何だよそりゃ…お前が付いときながらあいつに笑顔の一つも取り戻させる事も出来やしなかったってーのかよ」

ユート「…クッ」

ユーゴ「それだけあいつも思い詰めてるって事か…まぁ何にしてもここからが正念場だろうな。

  お前もお前のダチも、それに最後に決めるのはアイツだからな」


ユート「俺も出来る限り彼女の傍に居て彼女の支えになり彼女が決断するのを静かに見守っているつもりだ」


ユーゴ「そんだけかよ」

ユート「…どういう意味だ?」

ユーゴ「卯月の今の想いを吐き出させそれを受け止める為に今のお前が出来る事が何か…自分で考えやがれ!じゃあな!!」


 ブオン!ビュ――――ン‼






ユート「…そうか。お前の言う通りだな。彼女を導く手立てはまだある。彼女に未だ溜め混む程の

  想いがあるのだというのならそのやり方で何度でも俺が受け止めてみせよう」スチャッ

ユート「だとすれば行こうk」


セキュリティ「こちらはセキュリティです」

ユート「!?何故セキュリティがここにっ!」

セキュリティ「女子校の前で不審な行動をしている貴方。この時間に何故このような場所で徘徊していたのか聞きたい事がありますので

  治安維持局までご同行下さい。それと貴方の身分証の提示を今ここで要求します」

ユート「えっいや。俺は…何もしていない。彼女を見守りに来ただけであって……」

セキュリティ「そんな言い訳が通ると思っているのかゴーグルにマスク着用だけでなくコートまで着た怪しい奴め」

ユート「ま、MA☆TTE‼」






卯月「ゆ、ユートさん!!?」

寝落ちしてしまった。続きは今日の夜にでも


武内P「どうしました?」

卯月「プロデューサーさんまで…」







武内P「セキュリティの方に御手を煩わせるような対応をさせてご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした…!」

セキュリティ「プロデューサーか。その役職ならば仕方のない事かもしれんが…」

武内P「本当に申し訳ございません…彼に関してはこちらにも彼女を任せた責任があります。ですからどうしても治安維持局まで

  彼を連れて行かねばならないのでしたら自分が彼の代わりに赴きます。ですので…どうか……彼の事は………」



ユート「…お前……」



セキュリティ「ハァー……今回だけだぞ」

武内P「!?」

セキュリティ「今回だけは上層部に報告するのは大目に見てやる。だが次は無いと思え」

武内P「ありがとうございます!!」

セキュリティ「以降こういった事が無いよう気を付けるようにしろ。近頃不審者が相次いでいるらしいからな」


武内P「…分かりました。以降自分も彼のように不審者扱いされないように気を付けたいと思います」

セキュリティ「?あ、ああ…」





ユート「また迷惑をかけてしまったな…」

卯月「いえ……あの!心配して来て下さったんですよね?」

ユート「キミの事が未だ放ってはおけなくてな」

卯月「その気持ちだけで私十分嬉しかったです。ありがとうございます」



武内P「私も…貴方も、彼女達にこれ以上迷惑をかけないよう行動しなくてはなりませんね」

ユート「来ていたのか…」

武内P「はい。自分も部外者である貴方に彼女の事を頼んだ立場ですし…何より、貴方なら、彼女に笑顔が戻るその時までずっと彼女の元を離れず

  見守っているだろうと思ってはいましたからね」


武内P「それに…千川さんから聞きましたよ。ユート、貴方がウチのプロデューサー職に就かれる事が決まったとか?」

ユート「…らしいな。本田や千川に大分強引に押し切られる形になってしまったが」

武内P「ですが、悪くは思っていないのでしょう?あの時、共に目指していた夢は奇しくも叶いませんでしたが…彼女達を陰で支えプロデュースするこの仕事は、


武内P「彼女達が悩みながらも一歩づつ歩み輝いていく姿をこうして影から見守っている事が出来ます。それで良かったのだと今は思えます」

武内P「私にはあのステージは眩しすぎましたから」


ユート「同感だな……」

卯月「えっお二人共…もしかして、アイドルを目指していたんですか?」

ユート「アイドルと言ってもプロデュエリストの方だがな…まぁ昔の話だ。忘れてくれ」

卯月「意外だなーって…


  ………あっ!そうだ!未央ちゃん達は!!」

武内P「彼女達なら先に会場入りしています」


卯月「そう…ですか。うぅ…私、どうしよう……」

ユート「一先ず時間ももう残されていないようだしな…会場まで移動しよう」

卯月「えっと…」

武内P「そう…ですね。会場に着くまで考えましょう。私達も居ますし…もし、到着しても決めきれない事があれば

  着いてからでも多少なら考えられる時間はあります」

ユート「そういう事だ…一先ず会場へ向かおう」


卯月「です…ね。わ、分かりました…私、まだ自信持てないけど一緒に着いて行きます!」







 

 
 ピッピッピッ


ロジェ「…ほう。彼女はそこに居ましたか。ようやく彼女の足取りを掴む事が出来ましたね」

ロジェ「成程。彼女達はこちらに向かって来ますか。やはり私の狙いは外れてはいなかった」

ロジェ「彼女達は私の手のひらの上で踊らされている事にも気づかずこちらを目指して来ている。何とも哀れな末路でしょう」

  お友達が今こちらでどうなっているのかも知らずに…フフッ」


 バタン

凛「ん…」

未央「うぅ…」

凛「うづ…き………」










今日はここまでという事で
早ければ明日にでも次回に続きます

明日から再開予定




ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロ ガチャッ







牛尾「んだとっ!?」

御影「どうしたの牛尾君」


牛尾「御影さん…以前346の嬢ちゃんが攫われた事件があったの覚えてますか?」

御影「え、ええ…確か数か月前に養成所にて起きた事よね。それ」

牛尾「今日その子らが組んでるユニットのライブイベントが会場で行われる予定だったらしいんですが……」




牛尾「あの子と同ユニットのメンバー2人が突然消息を絶ったと会場を警備していた隊から連絡がありました」

御影「何ですって!?」








龍亞「わーこれチョー欲しい!あ、あれも!ホントにどれを選んでもいいんだよね!」

遊星「構わないさ」

龍亞「やったー!だったらゆうせい!あれも良さそうだし俺見てくるよ!!」

龍可「ちょっと!待ちなさいよ!龍亞ってば…浮かれちゃって」



クロウ「ったくお子様は何時にもなく騒がしくなんぜ」

アキ「クリスマスだもの。騒ぎたくもなるわ。ね…遊星?」

遊星「ああ」

アキ「それにしても急にどうして?」

遊星「……俺もクロウも、マーサからよくこの時期になるとサンタからのプレゼントだと言って色々としてもらっていたのを思いだしてな」


クロウ「中にはなけなしの金を施設内で掻き集めたんだか何処からかプレゼント何か俺等に渡しに来てくれてたっけな」

遊星「マーサも俺達の為にと大変だっただろうにな。だが…ああいった事を誰かがしてくれなければ俺達はあのような

  想い出を友と…否家族と残す事が出来なかった」



アキ「遊星……」

クロウ「…だな。今日位大目に見てやるとするか。目いっぱいはしゃぎたくなる気持ちあん位の年頃の頃に俺も経験したし

  アイツらの気持ち分からなくはねーしよ」

遊星「…だな。それに、マーサから教わったからな…子供に一番大切なものは”喜び”だと。それを得て家族の温もりを知っていく。

  そうして子供達は成長し自分の進むべき未来へと向かうんだ」



遊星「俺は…マーサ達のしてきてくれた想いを受け継ぎ、龍亞や龍可のような家族と離れ離れな子供達の笑顔を曇らせる事の無いよう

  これから皆で未来を作って行こうと思ってる。その為にも強力してくれるか?」

アキ「勿論よ…」ギュッ


クロウ「ん?そ、そういやよ。さっきから何だか周りの様子がおかしくねーか?」

アキ「…?言われてみれば……」

クロウ「何だか近くで人だかりが出来始めてるみたいだよな。どう見てもよ。こりゃガキらに早く欲しいモン選んでもらって

  ちゃっちゃと済ませて帰った方が良さそうだぜ」

遊星「あ、ああ…」


アキ「それにしても…何でこんな時間に……」

遊星「近くで何かイベントでもあるんじゃないのか?」




ラリー「あっ遊星!ゆうせーい!!」

遊星「ラリー?どうしてここに」

ラリー「まさか遊星がここに居るとは思わなかったよ。ええっと…それはそうと、大変なんだ!実は…ね……?」








 


 ※車移動中



卯月「あぅっ…」

武内P「(無言のチラ見)」

ユート「どうかしたのか?」

卯月「あぁ…いえ、前もここでライブのスタッフやった事あって……」

ユート「前…と言うと、君が346に入る前になるのか?」

卯月「はい。楓さん達…とっても素敵でした」


武内P「寄って行きましょうか?」

卯月「えぇ…いいんですか?」

武内P「時間はまだ…ありますので。ユートもそれで構わないでしょう?」

ユート「そう…だな……」グッタリ


ユート「(どうも最近はバイク乗りが当たり前だったからか自動車での移動というものは何だか落ち着かないな)」

卯月「顔色が優れないみたいですけど…車酔いでしょうか?何か私に出来る事は…」オロオロ

ユート「平気だ…大丈夫…だから、ハァー。心配…するな……」



武内P「(大丈夫じゃなさそうですね……)」


 


ユート「どうしてここで止めるんだ…」

武内P「ここからでもそう遠くはありませんので…それに、歩きながら会場回りを見渡す景色も今のお二人には必要な事だと自分が判断したまでの事です」

ユート「お前そこまでの事を思って…助かった」

武内P「いえ…」


卯月「(確かにここから歩いてあの時の会場の中を見て回った方が自分の中の決意を改められて何かを掴められるかもしれません。

  …その為にも!)私、ここから少し遠いですが気持ちを整理しながら頑張って歩いて、会場の舞台裏からステージに上がるまでに!」



卯月「絶対に結論を出してみます!!」










ロジェ「まさかそこに行くとは…計算外な事を……しかし、この会場を舞台にするよりも大勢の客も居ない静かな方が騒ぎになりにくいのも頷けますね。

  ここは…彼女達が決めた最後のステージを舞台に私自ら向かい幕を降ろすとしましょうか!」

ロジェ「私がチップを埋め込んだセキュリティ全体に次ぐ…今から彼女の身柄を拘束しに向かいます。貴方達も目的地へ向かいなさい。

  邪魔立てするものがあれば排除しても構いません。私の”王国”復権の為自らを私の為に犠牲になり少しは貢献して下さい」



今日はここまでというか。次回は明日と言いますか…
もう深夜なんですけどねー

次回に続きます。次回もよろしくお願いします




アストラル「遊馬?近頃…アイドルという存在がこちらでは人気だそうではないか」

遊馬「なんだかそうらしいな。Ⅲはアイドルになっちまうし、Ⅳはプロデューサーになっちまうし…

  シャークの奴もハマってアイドル活動始めたみたいだしよ。アイドルブーム到来したみたいだぜ」


アストラル「そこで相談なんだが、私も”らいぶ”とやらに興味を持ってしまった。連れて行ってはくれないか遊馬?」

遊馬「お前もそういうのに興味もったんだな意外だぜ。ライブ…か。奇遇だなアストラル!俺も行こうと思ってたとこだ!

  姉ちゃんが仕事でチケット貰ってたみたいでよ。要らないからって俺にくれたのが実はあったんだ」

アストラル「何っ!それは本当か!!」


遊馬「おうよ!だからよ俺が連れてってやるぜ!今から!!」


アストラル「何?今からなのか!!?」

遊馬「善は急げだよ。日野に未央…俺の押しアイドル達が待ってんだ!くぅー熱血系アイドル達を特等席で今から応援してぇーぜ!!」



ドルべ「チケットは手に入れたようだな。キミ達がアイドルに興味が出始めて来ている事は聞かせてもらったぞ」

遊馬「何故にドルべがここに!!?」

ドルべ「その位私とナッシュとキミの仲ではないか。些細な問題に過ぎない。それよりも私が密かに応援している

  プロジェクトクローネの応援も兼ねて是非共に行こうではないか。九十九遊馬!」


遊馬「クール系アイドルよりパッションアイドルの方が俺はいいんだけれども」

ドルべ「そう言わずにいちご少女にブックス!系等のアイドルはどれも個性があって良いものだ。だから」

遊馬「んな事で揉めてる時間はねーだろ!早く会場に向かわねーとチケット持ってんのに会場に通しちゃもらえなくなっちまうって!!」

ドルべ「確かに…そうだな。アイドル談義はライブイベントが終わってからでも出来る事だ…さあ行こう九十九遊馬!!」



アストラル「観察結果其の99。アイドルには人を笑顔にする力があるようだ」





アストラル「(それにしても…346のシンデレラプロジェクトだったか?あれが決まってから島村卯月…彼女が近頃各種メディアに

  出演しなくなってしまっている今の現状が気になって仕方がない。私の押しメンなだけに何かあったのか心配だ。早く戻って来てほしいものだが……)」










卯月「不思議です」

ユート「…?」


卯月「実はその冬のライブに凛ちゃんと未央ちゃんも来てたって」

武内P「私も…手伝いでいました」

ユート「その時はキミ達は面識が無くとも今のキミ達がこうやって出会えたように運命の糸でいずれ結ばる運命だったのかもしれないな」

卯月「えぇ」

武内P「あの時、出会えなくとも……どこかで…すれ違っていたのかもしれません」


 コトン





卯月「ハァッー」

卯月「あっ……うぅ」

卯月「ステージ…キラキラして眩しいです」

 



ゴソゴソ


武内P「(会場内…今は扱われていないハズなのに私達以外の人の気配が感じ取れますね)」

ユート「(ああ。それも相当な数な)」






 ガシャン!



ユート「危ない!」

卯月「えっきゃっ!!」



武内P「ぐっ!」

卯月「プロデューサーさん!!?」

武内P「大丈夫…です。どうやらこの建物も…あれ以降整備はされていたようですが、イベントの際に使われてこなかったからか…

  老朽化が進んでしまっていたんでしょう」

卯月「そう…だったんですか?だから…あっだったら、このまま施設内を見廻りするのは危険なんでしょうか……?」



武内P「いいえ。もしあのような事があったとしても私が貴方をお守りします。だから…島村さんは安心して前に進んで下さい。

  そうしなくてはあちらの会場で今も待ち続けている渋谷さんや本田さんに負担をかけてしまう事になりますので」

卯月「そうです…よね。私…恐いけど、プロデューサーさんとユートさんが居るなら頑張って前に進めると思います…一緒に行ってくれますか?」


武内P「勿論です」





武内P「(ユート。こちらを…)」コソコソ

ユート「(これは…?)」


武内P「(それを使って下さい。後の事は…貴方に任せましたよ)」

ユート「ああ。お前の想い…確かに預かった」



ユート「卯月…!」

卯月「はっハイ!」

ユート「俺は今から少しばかり諸事情でここを離れる事になるだろう…だから、これだけはキミの心の内にだけ留めておけ」

ユート「キミの笑顔は…世界中を皆の未来を幸せに照らせられる。それは恐らくキミにしか出来ない事だろう」


卯月「確か…前にも……そんな事を」

ユート「今のキミはあの時のキミじゃない。自分がどうしたいのか…仲間達の声を聞き、プロデューサーだけじゃなく彼女達からも

  支えられていた事が分かり…もうキミの中で答えは見つけられたんじゃないのか?」

卯月「……」




武内P「ユート…嫌な気配を感じ始めたので、私は島村さんを連れてここを一先ず離れこちらの会場裏に回ります」

  貴方に私の想いを託したんですからどうか無事に戻って来て下さいね?」

ユート「相変わらず心配性な所は変わらないな…案ずるな。いずれ戻ってくるさ。いずれな」

ここまででしてー








ユート「フゥー……居る事は分かっている。素直に出て来たらどうだ?」



ロジェ「おやおやバレていましたか」


ユート「セキュリティを率いて治安維持局の長官自らお出ましか」


ロジェ「ええ。……あの時、私が再び計画の為に集め直して居た優秀な駒をあなた方に潰されてしまいましたからね」


ロジェ「その屈辱を晴らす為に赴いた次第です」


ユート「逆恨みか」


ロジェ「はて?それだけでしょうね?」


ユート「どういう意味だ?」


ロジェ「あの一件が無くとも私はどちらにしてもあなた方を良くは思っていませんでした。王国の再建に邪魔な存在でしたからね」


ユート「再建…だと?また懲りずに同じ目的の為に行動を繰り返す気なのか!!?」


ロジェ「ええ。私の目的を達成させる為ならそうだとしても手段を選びませんよ…例え赤馬零王が私の障害になろうと

  彼の一手先を呼んで私がそれの回収をするまでですしね」


ユート「何の事だ?まるで意味が分からんぞ」



ロジェ「確か…あの少女の名は島村ウヅキでしたか?彼女の所属するユニット、そう…

  ニュージェネレーション……“新時代”いい響きだと思いませんか?」



ユート「貴様ッ…!彼女達に何をしたっ!!」


ロジェ「それを知ってどうするおつもりで?貴方には関わりの無い事でしょうに」


ロジェ「最もあなた達が彼女達の事について知っても知らずも、ここで私の駒達と自らの手で潰させてもらいますがね」


ロジェ「行きなさい!」


セキュリティ‘s「御用だ!」




ユート「(彼女が決意する前に今の彼女達の事を知られるわけにはいかない……何としても奴らを倒しライブ前に彼女達を救出し、

  彼女のライブに何事も無かったように間に合わせなくては!)」ギーン

人が居ない時間に投下するからかあんまり見てる人居ないんでしょうか?
物語の展開も終盤なので来週末には終わる予定なのでもう少々お付き合いいただければ幸いです

長官ロジェがユートの前に姿を現し次回に続きます

デュエルしないから混ぜた意味を感じない

ようやく時間取れて続き書けたので再開します


 ユートvsセキュリティ’s 



 ~数ターン経過~~


ユート「グッ!ダスティローブ!!」


セキュリティ92「モンスターは撃破した。私の任務は遂行された。本官はこれでターンエンドだ」


ロジェ「おやおや…貴方の悪あがきもここまでですか?口ほどにもないですね」


ユート「クッ!!」



セキュリティ74「次は私のターンだ!ドローを行う!

  フフッ…来たか!これはセキュリティ特権で長官から頂いたカードだ。それを今引いた!」


ユート「何!?」


セキュリティ74「見よ!私は《強欲な壺》を発動し2枚ドローさせてもらう!!」


ユート「どこまでも汚い手段を行使して来る奴らだ」


セキュリティ74「何とでも言え…私とて、長官の為に勝たねばならぬ」


 スッ


セキュリティ74「ようやく…来たか。まずは、《押収》を発動させてもらう」


ユート「またも禁止カードか…まるで禁止カードのバーゲンセールとでも言わんばかりに」


セキュリティ74「私のライフを1000支払う事で貴様の手の内を暴かせてもらおう」


セキュリティ74「グゥー」LP-1000


セキュリティ「エクシーズをする算段だったか?まぁいい。このカードを知っているなら話が早い

  こいつは只相手の手札を暴くだけのカードではない。手札を捨てさせる効果もあるのだよ」


ユート「何だと…!?」カンコーン!


セキュリティ74「効果までは知り得ていなかったか。それゆえに禁止カードなのだよ。禁止カードの力に恐れおののけ。

  私は、貴様の手にある《ラギットグローブ》を選択し墓地へ捨てさせる」


セキュリティ74「さぁ捨てろ」



ユート「…ッ!!」ボチオクリ


セキュリティ74「これでエクシーズに繋ぐ算段は取れなくなったであろう」


セキュリティ30「よくやったぞ!セキュリティ74!!これで私のターンに戻れば……」



セキュリティ74「いいや。まだだ。奴には抵抗は無意味だと言う絶望を与えてやる。長官から直々に頂いた…このカードでな」


セキュリティ30「まさか!あれを…引いていたと言うのか!!」


セキュリティ74「引いたからにはこのターンに使わねば長官に顔向けできまい」


ロジェ「74があのカードを引きましたか。さて、そのカードを使うのは貴方で2人目です。かつての227のような失敗は許されませんよ」



ユート「来るのか……!」


セキュリティ74「227から引き継いだこのカードで貴様を倒して見せる!私は、《置換融合》を発動!

  フィールドの《ゴヨウ・ディフェンダー》2体を選択し融合を取り行う!!飽くなき追跡者の魂と誇り高き捕食者の魂が、今1つとなりて昇華する!」



セキュリティ74「融合召喚!出でよ、荘厳なる捕獲者の血統を受け継ぎし者!《ゴヨウ・エンペラー》!」


ユート「攻撃力…3300……」



セキュリティ53「おおっこれがゴヨウモンスターの融合モンスター……」


セキュリティ30「我々ですら取り扱う事を許されてないカード。それだけに…ふつくしい」



セキュリティ74「行け!《ゴヨウ・エンペラー》!!アイツに直接喰らい捕えよ!」


ユート「させない!墓地から魔法カードを発動!《幻影騎士団シャドーベイル》」


ロジェ「ほう。墓地から、それもマジックモンスターですか…珍しいカードを使いますね」


セキュリティ74「そんな効果を内蔵したマジックモンスターを墓地に忍ばせていたか…抜け目の無い奴め」




セキュリティ30「クソッ!後一歩の所だったと言うのに…」


セキュリティ74「フン。そう落胆するな。奴にはもう後はない。次の30のターンが来れば終わりだ」


セキュリティ30「そうだな。任せておけ」



セキュリティ74「ターンエンド。次の貴様のターン…レベルが3と4とバラバラなモンスターが手札に居る状況では

 貴様はエクシーズも出来ずもう打つ手もあるまい」


セキュリティ74「さっさとターンエンドの宣言をするがいい」





ユート「(確かに…今の手札では、《ブレイクソード》も《ダークリベリオン》も呼べない)」

ユート「(こんな状況になっては、奴らに対抗する術も無く…俺はここで敗れてしまうのか……?)」


ユート「(いいや…そもそも、これだけのセキュリティを俺一人で相手するという事自体…無謀だったんだ………!!)」





ユート「諦めては駄目だ。諦めなかったからこそ俺は…俺達は次元戦争を終わらせる事が出来たんだ。

  例え…俺のやろうとしている事が無謀な事だったとしても!!」


ロジェ「奴の目が変わって行く…。あの目…確か、見覚えがある。あれは、忌々しきあの!ユーリの目だ!!」



ユーリ「セキュリティが動き回ってると思って嗅ぎ付けて来て見たら中々面白い奴に出会えるとはね」


ロジェ「ユーリ!!貴様もまた私の計画の邪魔をしにやって来たと言うのか!」


ユーリ「どうだろうね。うーん。強いて言えば、そうだな。僕としては楽しい方に付くだけだよ」


ロジェ「貴様は…いつもそうだ。元は同じ次元の人間であっても、どちら側の人間か今でも分かり得ない。今しがたのように

  突然現れたと思えばプロフェッサーの命で任務を遂行しに現れる……」


ユーリ「今日はプロフェッサーの命で来たわけじゃないんだけどなぁ」


ロジェ「ならば何故ここに来た!そうして奴に加担し何をしたと言うのだ!!?」


ユーリ「なーに、僕の目をちょーと貸して上げただけの事だよ」




ユート「(そうだとしても必ず守り切る!瑠璃や柚子達を救えたようい、卯月や渋谷、本田達のユニットの為にも…

  この逆境を引っ繰り返し助け出す手段はまだ残されているハズ……)俺は諦めたく無い!!」


 ピカーッ


ユート「何だ…この光は!これは、デッキトップから光が!!」


ロジェ「何が起こっている?」




ユーリ「どうやら僕の力を借りずともキミには頼れる仲間から得たカードが眠っていたみたいだね。フッ…そういうの。羨ましいな」




武内P『私と貴方で共に同じ夢を目指す為近い合い競い合ったあの日々があったからこそ貴方はこうしてここに居られるんです』


ユート「(お前……)」


武内P『それを忘れないで下さい。そして信じて下さい。貴方のデッキを…私達が貴方に託したこの想いを』


ユート「そうだ。俺は、このデッキがあったからこそ仲間と出会い、笑顔を貫く彼女に出会う事が出来たんだ」


卯月『ユートさん…』



ユート「そんな今の彼女に必要な笑顔を取り戻させる前に以前の俺のような瑠璃を奪われた時の想いをこれ以上させたくない。

  彼女のように悩んでる者達は他にも沢山いるだろう。そんな彼女達にも卯月のようにステージに立たせ未来に繋ぐ答えを」


ユート「共に見つけて行ってあげなくてはならないんだ。俺は…こんな所で負けられない!」



ユート「このデッキには…アイツや隼、それにアイツがプロデュースしている子達の想いが詰まっているから」


黒咲『フン(無言のそっぽ向き)』


武内P『応えはすぐそこに出ています。彼女が今から行われるライブで答えを見つける為にも必ず勝って帰って来て下さい』


ユート「ああ!!!」





ユート「ドロー!!」


 シュッ


ユート「これは、あの時の――――」



武内P『(ユート。こちらを…それを使って貴方のお役に立てて下さい。後の事は…貴方に託しましたよ)』



ユート「アイツが託してくれたカード…お前も俺と一緒に戦ってくれるのか?」


武内P『』コクリ


ユート「俺は、アイツを…仲間を信じる!!」




ユート「俺は、俺は《魔界発現世行きデスガイド》を召喚。効果発動!《魔サイの戦士》を特殊召喚する」


セキュリティ74「馬鹿な!あのドローで同レベルを特殊召喚可能なモンスターを引いただと!?」


ユート「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!」


ユート「戦場に倒れし騎士たちの魂よ。今こそ蘇り、闇を切り裂く光となれ!エクシーズ召喚!現れろ!

  ランク3、《幻影騎士団ブレイクソード》!」


ロジェ「奴め、この状況でエクシーズ召喚を決めて来たと言うのですか!?」



セキュリティ92「そんな事私が見越していないと思っていたか!!」


セキュリティ92「トラップ発動。《神の通告》」


セキュリティ53「通告は自分のライフポイントを1500支払う事で相手モンスターの魔法・トラップでの特殊召喚以外での

  あらゆる特殊召喚を無効にして破壊するカード…!」


セキュリティ92「これであのモンスターも消え失せる」



ユート「墓地からマジック発動《幻影死槍》!」


セキュリティ30「またも墓地から…それもカウンター返しだと!!?」


ユート「自分のモンスター1体を対象に相手がトラップカードを発動して来た時、このカードは墓地から

  このカードを除外する事で発動出来る。そのトラップカードの効果を無効にし破壊する」


セキュリティ92「馬鹿な…どの隊員でも3済みが要求されている程の万能カウンタートラップである通告を効果を無効にされ破壊されたなど有り得ん!!」


セキュリティ74「受け止めろ。そういった相手だ」


セキュリティ92「グムムッ」




セキュリティ74「だが…貴様の、そのモンスターの特殊召喚が無効化されなかったとしても

  攻撃力では私の方が勝っていると言うこの状況は覆せんと知れ!」



ユート「いいや変えられるさ!リバースカードオープン!《幻影剣》」


ユート「こいつは、【幻影】と名の付いたモンスターの装備カードとなり攻撃力を800ポイント上昇させる」


セキュリティ「たかが800…私のエンペラーの敵では……」


ユート「誰がこのままバトルを行うと言った?」


セキュリティ「何?」


ユート「エクシーズ素材を1つ取り除きブレイクソードの効果発動!自分及び相手のカードを1枚づつ選択しそれを破壊する」


セキュリティ30「なっ…そうか!この為に貴様はそれを発動したと言うのか」


ユート「その通り。俺は自分の場の《幻影剣》と相手の場のエンペラーを選択し破壊する」


セキュリティ74「馬鹿な…長官から託されたエンペラーが破壊された……だと。そんな事が起こり得るハズなど……」



ロジェ「彼の力量不足でしたか。(彼に期待し過ぎてしまっていたのかもしれませんね…)」


セキュリティ53「ありえない。これだけの包囲網を潜り抜け…私達のエンペラーを粉砕するなど……何かの間違いに違いない」

しまった。>>130から>>131の間でユートが手札を後悔してねー
そこだけ投下し直します


セキュリティ74「ようやく…来たか。まずは、《押収》を発動させてもらう」


ユート「またも禁止カードか…まるで禁止カードのバーゲンセールとでも言わんばかりに」


セキュリティ74「私のライフを1000支払う事で貴様の手の内を暴かせてもらおう」


セキュリティ74「グゥー」LP-1000


《幻影騎士団サイレントブーツ》《ラギットグローブ》《シンギングレイニアス》
《ツインツイスター》《非常食》《幻影翼》


ユート「クッ」


セキュリティ「エクシーズをする算段だったか?まぁいい。このカードを知っているなら話が早い

  こいつは只相手の手札を暴くだけのカードではない。手札を捨てさせる効果もあるのだよ」


ユート「何だと…!?」カンコーン!





投下し直した所で本編の方再開します


ユート「現実から目を背けるな。お前たちの目の前に広がるこの光景は紛れもない事実だ」


セキュリティ53「ヒィ」



ユート「ロジェの命に従っているお前達には到底分かり得ない事だろうな…共に戦って来た仲間が

  力を貸してくれると言うのがどれだけの糧になるのかと言う事を」


ユート「バトルだ!ブレイクソードで92を攻撃!」


セキュリティ92「嘘だ…私がこんな所で奴に後れを取り負けるハズがなかったと言うのに……」LP-2000ピー


セキュリティ74「92ィ!!!」



ユート「フィールドにエクシーズモンスターが居る場合《RR-シンギングレイニアス》は手札から特殊召喚出来る。守備表示で現れろ」


ユート「そして、カードを1枚セットしてターンエンドする」




セキュリティ30「よくも92をやってくれたなッ…!しかし、もう貴様は何も出来まい。次のターンこの私が

  奴の代わりに貴様を倒し仇を取ってやる!!何も出来ず黙って見ているんだな」



ユート「(確かに…モンスターが2体、セットカードが《非常食》だけの、今の俺に…もう撃つ手は残されていない」


ユート「まだセキュリティは残って居る。必ず奴らはブレイクソードよりも攻撃力が上のゴヨウモンスターを

  シンクロして俺のモンスターを奪い攻撃を仕掛けて来るだろう…っやっと突破口を見つけここまで来れたと言うのに、俺は…どうすれば!!」







??「《魔界劇団-ファンキーコメディアン》と《デビルヒール》でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!!」


??「今こそ舞台に!《魔界劇団―ビッグスター》!《サッシールーキー》!そして《プリティヒロイン》!!」


ロジェ「誰だ…?」


ユート「お前は…」



ネオNew沢渡「そう。…このネオNew沢渡様だ」


ユート「市議会議員の息子の……」


沢渡「見てみりゃ大勢で一人を相手するとか大人気ねーとは思わねーのか?この俺様もこいつに加勢させてくれよ」


幸子「沢渡プロデューサーだけじゃ不安じゃないですか!って大勢のセキュリティが相手なんですか!?聞いてませんよ!!」


沢渡「言ったらお前付いて来たか?」


幸子「どうでしょうね。…何だか関わっちゃいけない事に関わってしまったような…ま、でも沢渡プロデューサーの後ろには

  市議会議員のお父様が付いてますし大丈夫でしょうけど……そうですよね?ね?」


幸子「今まで助けられて来ましたし。仕方ありませんね。プロデューサーが戦うならボクも戦いますよ」


紗枝「さぁ沢渡はんの為にもうちのナデシコが相手したります。行くどすぇ!」


ユッキ「私の【U.A.】が迎え撃ってあげるよーさぁ相手するのは誰かなー?」



ユート「キミ達は…”KBYD”の……」


沢渡「ここは人手が足りるようだしな。ここは俺らに任せてお前は先に行きな。あん時と同じようにアンタにも取り戻したい奴が出来たんだろ?」


ユート「しかし…」


沢渡「いいから行け。これ以上彼女達の被害を更に出すつもりか?」


ユート「すまない。恩に切る!」バッ

 

ロジェ「ッ!!?」 





沢渡「クールに決める俺様カッコいい。フフッ……さて、お前らの相手はこの俺様達が引き継がせてもらうぜ。見てろよ。俺様達の華麗なデュエルw」


セキュリティ30「(何者だ…コイツ等は……)」


 
 乱入ペナルティLP-2000



沢渡「うわぁーーーーーまたこれかよぉ!!」


友紀「あれ?ペナルティ無し?ラッキー。日頃からキャッツ一筋で応援してるからかな」


紗枝「何でか知りまへんが沢渡はん以外にペナルティは無いようで?どないしてやろ」



幸子「イヤぁーーーー!ボクも…喰らってるんですがーーー!!ヒィーヒィー…な、何で二人共喰らってないんですかー!!」


紗枝「さぁ分かりまへん」


幸子「他人事ですか!!?」



セキュリティ53「(ほんと何者なんだ…こいつ等は……一体?)」





沢渡「気を取り直して…ペンデュラム召喚したモンスターをリリースし、アドバンス召喚を決めんぜ!現れろ!《魔帝アングマール》!!」


沢渡「さぁーて、ここからはこのネオNewネクスト沢渡様の劇場だ。たっぷりと見せてやるぜ」


ロジェ「貴様ぁーよくもあの男等を通し私の計画の邪魔をしおって!!」


ネオNewネクスト沢渡「それに関しちゃ人の事言えねーよ。アンタ等は多人数で1人を甚振ってた太刀が悪過ぎるね」


幸子「(よくもまぁこの人は自分の事を棚に上げて言えますねぇ)」


ネオNewネクスト沢渡「(ってかあの男”等”って何だ?遊矢に似たアイツ一人しか居なかったハズだが…)」




ユート「待ってろ。卯月、渋谷、本田…それに、お前もな!!」サササッ


ユーリ「ニッ…」ビュン



ロジェ「許さん。許さんぞ!フフッ…こうしてお前達のような輩に邪魔をされ私が動けなくなる事は無論想定済み。

 その時の為の非常時のプランはまだ残してある!!」


ネオNewネクスト沢渡「おい、俺様に見えねーとこで別の計画立ててたとかふざけんな!」



今日はここまでで
デュエルパートも書いたから思ったより長くなった…
>>126の方の言う通りクロスさせた意味が無いので前回のスレのユーゴvsセキュリティ戦よりは描写多めの省略デュエル書きました
これで大目見て…ちょっと半日掛けて疲れた……

今回セキュリティ多数にネオNew沢渡さんや自称カワイイ系アイドル達等入り乱れて登場しキャラ多めでお送りしました。
そんなわけで次回は別サイドからお送りしますよ

通告はスペルスピード3だからOCG化したとしてもスペルスピード2の幻影死槍は無効化できないやろ

>>153 そっか…ごもっともな意見ありがとうございます

スペルスピード3でしたね…自分通告のカードを持ってなく、このSS上ではOCG化されてないカードでチェーンしてたから
使えるだろうと甘い考えで誤って使用させてました

デュエル描写はもう書き終わってるので最悪OCG化されていない《幻影死槍》をスペルスピード3にこのSS内上では書き換えるか、
セキュリティが通告使用した描写を無かった事にしてユートも墓地から発動してなかったという状況に脳内保管してもらえばと思います

責任はカワイイ幸子が乱入ペナルティユッキと紗枝の分も取りますんでホント今回は大目に見てクダサイ。では




 クリスマスライブ会場 関係者以外立ち入り禁止エリア




セルゲイ「その怯え切った表情ふつくしい」


莉嘉「何なの…この人……」


みりあ「恐いよぉ」


蘭子「案ずるな。我が奴を闇に飲みこませてくれよう…!ターター‼のっ飲み込まれて下さいぃ!」ポイポイポイ


セルゲイ「フゥン」


美波「何…この人、蘭子ちゃんが投げてる物に当たって喜んでる?」



アーニャ「опасность…。危険…です……」



セルゲイ「女はどこだ…自分よりも人の事を心配し笑顔にさせるっていう女だぁ!!」


アーニャ「”笑顔”…ですか?」


美波「もしかして…この人、卯月ちゃんの事を言っているの?」


セルゲイ「そいつの笑顔をこの手でぶっ潰す!その為に俺は耐えて耐えて耐えてここまで来たんだ。女共…そいつを今すぐ俺の元に出せぇ!!」


莉嘉「ヒッ‼?」



アーニャ「私達の…ファンという訳では無さそう……ですね」


美波「ええ。(それよりも、関係者以外立ち入り禁止エリアなのに…何で、この人……私達の元まで……辿り着けたのかしら………?)」


蘭子「うぅ…まさか、倒されたか?私の僕たちが…(係の皆さんこの人に襲われたとでも言うんでしょうか?)」



杏「卯月を探してるならこの会場にはいないよ」



セルゲイ「卯月…?そいつがその女の名前か……それが居ないだと?」


杏「うん。こっちに来るとは思うけどまだなんじゃないかな」


セルゲイ「ふざけるな!…この俺は、この瞬間を待ちに待ったと言うのに…まだ耐えろと言うのか!?」


杏「そうなんじゃないの?居ないんだし。あんたの目的とする卯月が居ないわけなんだから時間を空けてまた仕掛けて来ればいいんじゃない?」


美波「ちょっ杏ちゃん!?」


杏「この状況…蘭子の言う通り、係の人はこの人に襲われてると見て間違いは無さそうだし。プロデューサーも居ない状況で助けは来ないよ。

  だったら、私達に出来る事で対処しなきゃ…アイツをまず引き返させるのが先決なんじゃないかと杏は思うけどな」



アーニャ「確かに…そうするのが確実なしゅだん…でしょうが……」



杏「そうしたらまたアイツは卯月を狙ってここに来るだろうから私達はそれまでに会場から自力で脱出して姿を暗ませばいいんだよ!」


杏「どうよ。この土壇場な状況でのカエダーマ大作戦並のアイディア。どや!」




セルゲイ「ブツブツブツブツ」



アーニャ「あの人…様子が…おかしい……です」



セルゲイ「そんなもの…耐えれん耐えれん耐えれん耐えれん耐えれん耐えれん耐えれん耐えれん耐えれん耐えれん!」


セルゲイ「耐えれない!!居ないならばもう誰でもいい。お前でもな。俺様の相手になれ!」



杏「へ…?」


アーニャ「そう来ます…か……予想通り、です…ね」


美波「やっぱり…只では帰ってはくれませんか……」




杏「杏がアイツに消し掛けたせいだ…私達もそれでアイツにターゲットにされる事になってしまったのはッ……!」


杏「皆怯えてる…でも、誰かがここで相手しなきゃっ皆倒されちゃうのも時間の問題だよね。

  こうなったのにも少なくとも私にも責任がある。杏がやるしかないじゃんか……」



 スッ



きらり「杏ちゃんがここで戦うのはめっ!だよ。


杏「きらり?」


きらり「杏ちゃんは皆を見守ってほしいかな。安心して皆の事はこのきらりが守るにぃ☆」



美波「きらりちゃん!貴方だけそんなっ!!」


セルゲイ「仲間を守ろうとする演出…ふつくしい。だが…相手は、お前か……ちっこいのが相手かと思っていたんだが…ガッカリだ」


きらり「杏ちゃんをこんな危険な舞台に出させる訳には行かないの!そうやって痛い事する子にはきらり直々にお仕置きが必要みたいだね。したげゆ!」


セルゲイ「面白い…女。掛かって来い…俺に最高にふつくしいフィニッシュで飾らせてくれぇ!!」




本日の更新はここまでとなります
次回セルゲイvsきらりさんとの戦い…一応”デュエル”とは私言ってマセンデシタヨネ?

ならば省略しても問題あるまい。ですよね議長?
次回、頑張れば明日投下予定です。次回も>>1は投下の方頑張ります!






ギラグ「さなぎちゃんを狙って来やがるとは…。お前らどこのもんだ!!」


牛尾「いや…だな。さっきから、俺等はアイドルである彼女達が何者かに会場内で襲われたって情報を聞いて

  駆け付けただけのデュエルチェイサーだって言ってんだろーが」


アリト「バリアン警察じゃねーこっちの警察か」


牛尾「バリアン警察?なんだそりゃ」


アリト「アンタらは知らねーでいい事だよ。…ってか、は?あいどるを無差別に襲ってる奴が居るだー?」


ギラグ「そんな奴が辺りをうろちょろしてたのか。だったら俺等が黙っちゃいられるわけねーよなアリト!」


アリト「おうよ!」


御影「まだ話は…って、貴方達どこに行くの!?」


アリト「決まってんだろ。そいつを懲らしめにだよ」


牛尾「それ恐らく俺等の対応する案件が拡大するだけだろうから止めてくれ!!」







Ⅳ「聞いたかよ?」


シャーク「さなぎちゃんが…襲われた……らしいな」


Ⅳ「兄貴の担当してる娘が所属してるプロダクションの方でもアイドルが襲われる事案が起きてるらしいぜ!

  そんな卑劣なやり方でアイドルを襲っている連中を許せませんよねぇ凌牙!」


シャーク「ああ。俺等が346のアイドルと関わり合えるようになったのもユニットで組んださなぎちゃんの紹介あってのことだ!

  そのさなぎちゃんに他のアイドルのみんなをこんな形で傷つけやがって…ぜってーに許さねーぞ!ドンサウザンドォ!!!」



ドンサウザンド(否。我関係ねーし)










もけもけ「もけー」ピシャ



きらり「うきゃっ…もけもけぇ!ごめんね…うっ、この人思ったより強い……。このままじゃ、きらりが皆を守れなくなっちゃう」


セルゲイ「貴様もあの女のように送ってやる!死ねぇー!!」


美波「(あの女…?ハッ‼もしかして、ここにいないプロジェクトのメンバーをこの人がッ)」



きらり「ゴメンね…きらりではもう時間を稼げそうにないにぃ」



杏「きらりぃーーーー」


みりあ「そ、そんな事言わないでよ…き、きらりちゃぁーん!!!」





??「《速攻のかかし》!!」


アイドル‘s「!?」


きらり「…へっ……?」



セルゲイ「何…が起こった……」






アキ「何とか…間に合ったようね」


遊星「ああ。ラリーが教えてくれたおかげでな…君、大丈夫か?」


きらり「…うん。きらりは、大丈夫らよ…それよりも、きらりを庇って皆を助けてくれた貴方達になら皆の事をおねが…い、出来ゆよね……?」


遊星「君が今心配するべき事ではない。後は俺達に任せろ」


きらり「うん…」スヤッ zzz



アキ「こんなになってまで貴方は彼女達を守ろうと…必死に奮闘したのね。よくやったわ」



アキ「今は休んでなさい。後で私が看病してあげるから」



みりあ「お姉さん達きらりちゃんと私達の事助けてくれたの?」


アキ「ええ。イベントごとが行われている会場内を暴れている人が居るって聞いたものだからね。慌てて駆け付けたのよ」


美波「助かりました」


アーニャ「きらり…は、私たちを守りながら…戦って、くれました……どれも激痛…を感じる程のダメージだったろうに……」


アキ「彼女の傷を見れば人目で分かるわ。私これでも医者志望だもの」


アキ「(それよりも気になるのは、あの男…サイコデュエリストでも無いのに酷い衝撃をこの子の身体のあちこちに与え続けたって所よね。

  これ程まで傷跡がはっきりと伝わって来るのは極稀だもの)」

ここまで。続きはまた次回ィー






クロウ「遊星とアキはラリーに連れられて何かしらのイベント会場に行っちまったな…

未だに大行列になって並んで会場入りを待ってる所を見ると、アイドルイベントか何かが行われるのかね?」


クロウ「まぁ俺には関係ねーわけだが…」



クロウ「二人が居ないとなると…、俺は引き続きガキどもの子守なわけか……ハァー」


クロウ「ガキどもの世話も悪かねーんだけど、たまには…遊星やアキのようにどこかにぶらぶらとしてーもんだぜ」


クロウ「(遊星やジャック、鬼柳みたく…俺にゃそんな相手居ねーんだけれども…)」


龍可「あっクロウ着いて来てないみたい。ちょっと龍亞待ちなさい!」


龍亞「えー…もう何してるのさクロウ!こっちだよこっち早く!!」


クロウ「ハイハイ。ったく、俺には休みはねーのかよ…分かったからすぐ行きますよ」



 スタスタスタ


<デネー。フェイェイチャンガネー


<…。



クロウ「ん…?(見知った顔を見かけたような…)」フリムキ






嶺開花「それでねー。ふぇいふぇいちゃんがねー」


コナミ「…」


嶺開花「聞いてる?」


コナミ「(頷き)」コクリ


嶺開花「私も負けられないってね。私も私だけのミュージカルデュエルでトップアイドル目指したいかなーって思ったの」


コナミ「(それでいいんじゃないか?)」


嶺開花「だよね。これが私の持ち味なわけだし…いつか、あそこで開催されている舞台とかのステージに立って見せるんだから!」


嶺開花「貴方もプロデューサーとして私の元から離れないでよね…」


コナミ「(それはいいけど。まずはサイン会を地道にして君の新曲がたくさん売れるようになってから言おう)」


嶺開花「うもーコナミの意地悪ー!」


コナミ「(もし君の曲が売れ始めたとしても、好みの曲じゃなければ僕は買わないだろうけど…」


コナミ「そうだな…大人買いで良ければ100枚ゲットしてあげよう。その時はキミのサインもよろしくね)」


嶺開花「えへへ…勿論。えっとその時の為にサインの練習しとかないっと貴方もプロデューサーの勉強しててよね」


コナミ「(まず練習するならトレーニングからじゃないのか?)」


嶺開花「えー体力鍛えるの地道にしないと成果が出ないからあまりやりたくないんだよねー何かトレーニング無しで鍛えられる方法ないかなぁ?」


コナミ「(地道な活動が未来に繋がるんだが…ハァーそんな事も分からないんでは先が思いやられるな)」




クロウ「さっきの…知り合いに見えたんだけどな。人ごみに紛れて一瞬で見失っちまったよ。俺の気のせいだったか?」





後は次回更新DA!








武内P「ここまで来ればもう大丈夫でしょう」



無言のライト点灯


卯月「ここって…」


武内P「島村さん達が会場のスタッフとしてこちらに来られていた際に高垣さん達がライブを行っていたステージの裏手です」



卯月「やっぱり……あっ。こちらまでは…その、施設内の老朽化の影響が出ていなかったみたいですね…少し、ホッとしました」


武内P「…」



卯月「えっと…その、プロデューサーさんってユートさんと昔からの付き合いがあるってユートさん本人から聞いた事があるんですけど

  ……それは本当なんでしょうか?」


武内P「ええ。それは事実です」


卯月「確か…お二人共プロデュエリスト養成校に通われていた仲だと?」


武内P「はい。ユートとはそこで知り合う事が出来た数少ない親友の一人でした」


卯月「あの…私、ずっとお二人の事で気になってる事があったんです。今…その、お伺いしてもかまいませんでしょうか?」



武内P「構いませんが…何か私達の関係性で島村さんに疑問に思われるような事がございましたでしょうか?」


卯月「お二人にはまだ…その、内密にしているような事実が二人の心の内に留めているように見えて仕方ないんです」


卯月「出来ればお二人の間で昔何があったのかを…教えて下さいませんか?」


武内P「まさか…薄々気づかれてしまっていたとは…これもユートと再開出来て内心喜んでいた自分を

  隠しきれていなかったのに原因があったんでしょうか?」



武内P「何にしても…島村さんに余計な心配をおかけしてしまったのは事実です。申し訳ございません」


卯月「いえ…」


武内P「そうですね。あれはもう終わった事ですし。貴方だけにはお教えしましょう」


武内P「あの一件があったから私はユートとここまで関係性を築き仲間意識を互いに持つ事が出来た…きっかけになれたのだと思います」


卯月「あの一件…それは、どんな?」


武内P「これは過去に実際にあった話です。今では確認も取れないような話なので島村さんには信じられないような話かもしれません…

  それでも、本当に聞かれますか?」



卯月「えっと…そうだとしても、私、聞きたいんです。どうして、プロデューサーさんは、私の…私達のプロデューサーになろうと決心したのか!!」





武内P「決意は…固いようですね」


武内P「分かりました。お教えしましょう。…ですが、只、ここで私が言った事は出来れば二人だけで内密にしておくという事で一つお願いしますね」







セルゲイ「貴様…!俺の楽しみを邪魔立てするな!」


遊星「楽しみだと……?」ピクッ


遊星「彼女は傷つきながらも仲間を必死に守り続けていた。それを知っていながら甚振り続けたなど…許される事ではない。

  この俺が絶対に許さない!」


アキ「私もよ」



セルゲイ「次から次へと…今度は貴様らが俺の相手か?」


アキ「ええ」


遊星「待てアキ。ここは俺にやらせてくれ…奴の暴走を放置していればまた次の犠牲者が現れてしまう!それを阻止する為にも――」



アキ「だからこそ、私が引き受けるべきよ。どうせ遊星の事だから彼も救う気でいるつもりなのだろうけどアレは駄目よ」


遊星「何故だ?」


アキ「以前の私以上に今の彼は正気じゃないわ。恐らく今も何者かに操られている状態でしょうね」


遊星「クッ…だとしても………」


アキ「このまま貴方が挑んでも痛めつけられるだけよ?以前の私以上にね……」


遊星「ウッ…あれ以上か、確かにツラそうだ…俺の身体が耐えられるかどうか……」


アキ「でしょ?だから私に任せなさい?」


遊星「すまない。それに今のアキになら任せられそうだ……」



セルゲイ「話は終わったか?」


アキ「ええ…」



アキ「―――どうやら、貴方…茨を用いるようだけど、鞭は扱わないみたいね」


セルゲイ「それがどうした」


アキ「ホッ…安心したわ。体験してもらえそうで…」




アキ「あの頃のように全盛期程じゃないだろうけど、”黒薔薇の魔女”の漆黒の薔薇の恐ろしさってものを

  貴方になら全力で発揮して思い知らせてあげれそうって事にね」


遊星「ビクッ」


アーニャ「(Black Rose…Witch…ですか?)」

蘭子「(何だかフレーズがもの凄くカッコいい!!)」





 
 ピッピッピッ


ロジェ「何故セルゲイに繋がらない!」


『どうやら好戦中の模様です』


ロジェ「交戦中…だと、どこのどいつだ……まさか、貴様らの差し金か?」


沢渡「いんや。違うね。少なくとも俺はそこまでは知らされてねーよ…けどよ」




沢渡「―――どうやら、アンタんとこの部下の話聞いてると、お前の思ったようなシナリオにはならなかったみてーじゃねーの!」


沢渡「俺様の活躍で阻止出来たみてーでネオNewネクスト沢渡様からしてみれば上出来な結果だぜ」


幸子「誇らしげにするとこですか?結構ギリギリだったように見えますが…」

続きは明日…でしょうか?ストック尽きて万策尽きかけてしまってますが何とか振り絞って書いて行きますので次回までお待ちクダサイ

今週の黒咲さんかっこよすぎた
ウィングレイダーズボックス買いしてサテライトキャノンファルコンとフォースストリクスでも当てようかと思って
4箱ある内の1箱開けてみたら《幻影》付くしだった…
はよ続き書いてくれというユートさんからのメッセージだろうか…

何にしても今日の更新は無理そうなので次回更新に回しますがね

ストックもそれなりに溜まり久しぶりに更新できそうです。
明日、沢渡さんサイドからの再開だろうか…あ。フォースストリクスはバラ買いで当たりました
黒咲さんの出番作らなきゃ




沢渡「何にしてもだ!お前の立ててたっつう計画って奴はこのネオNewネクスト沢渡様の登場によってこれでおじゃんになったってわけだろ?」


ユッキ「ちょっと流石にそこらへんで挑発止めといた方がいいと思うんだけど」


幸子「そうですよーこれ以上相手の怒りを買ってしまうと手が付けられなくなってしまいますよ」



沢渡「んなもん心配いらねーよ。さっきのアイツの焦り具合で俺様人目で分かったかんな。


  奴にはもう残されたプランがもう残されてねーって事をよ!」


幸子「えぇ!!?」


沢渡「やっぱりカリスマ性があるのかね?相手を見抜く目が俺様には備わってるようだぜー!ハハハッ‼」


幸子「そこまで見抜いていたなんて…沢渡プロデューサー実は凄すぎなんじゃないんですか!?」


ユッキ「いや…それは、単なる偶然だと思うけどなー」





ロジェ「長年かけた私の計画がこんな奴らに潰されてここで…終わるのか?いや…こんな所で終わらせるわけにはいかない。まだだ…何か手は……ハッ!!」


ロジェ「フフフッフハハッ‼彼がいるではないですか…あれが居るのなら、まだ私の計画は……潰えていないも同然!」


沢渡「何!!?」


ロジェ「言っておきます。最終手段となる奥の手は最後の最後まで手の内を晒さないでおくものですよ……?」


ロジェ「居るのでしょう?私の元に来なさい。そして、…私の使命を引き継ぎ全うしなさい」


ロジェ「それを実行に移し熟すのが貴方の願いを叶える条件だったハズですが」


バッ



沢渡「んだと!!?」


ユッキ「あれって!!?」





 ――――  
 
 ―――――――

 
 
 ――――――――――



卯月「そんな事が…」


武内P「起こっていました。この出来事は、次元が統合し確認の取れなくなった今……信じてもらえるような話しではなかったと思います…」


武内P「忘れて下さい……」





卯月「……凄い、ですね」


武内P「えっ?」


卯月「私の知らない所でそんな出来事が起こっていたなんて!」


武内P「えっ」



卯月「プロデューサーさんにユートさん達が体験した出来事が壮大過ぎて…私の悩みがちっぽけに感じてしまいました」


卯月「違う次元?いや…パラレルワールド、というべきなんでしょうか?そのそれぞれの世界に存在している私は」

  今の私のようにアイドルになって悩んでいたのかそれとも目標を見つけてキラキラしてたのか…それとも、この道に進んでいなかったのか……」


卯月「どんな感じだったんでしょうか?話を聞いてると逆にそういった興味が沸いて来ちゃいまして」エヘヘ


武内P「島村さん?」



卯月「プロデューサーの仰っていたユートさんと経験したその出来事は確かに今では確認の出来ないものなのかもしれません…

  でも、私…ここまで導いて来てくださったプロデューサーさんの経験が生きて来たからこそ今の私があるんだと思うんです」


卯月「だからその…プロデューサーのプロデュースは嘘偽りの無いものだって私は信じたいんです!!」


武内P「…島村さん……その気持ちだけで私は十分です」





武内P「私の話を長々とお付き合い下さりありがとうございました」


卯月「いえ…こんな事位ならいつでも私は構いませんので……」


武内P「こちらもあの出来事を身近な人に話せて気持ちがすっきり出来た気がします。

  こちらもこれで直前に迫った舞踏会に裏方として全力で取り組めそうです…後は、どの次元の島村さんでもなく、」

武内P「今ここに居る…貴女自身が思いの丈をぶつけ今からのライブに参加するのか決断する番です」


卯月「アッ」







紗枝「人手を呼ばれはりましたか。まずいどすなぁ」


??「後は任せて。僕が彼女らを引き継ぐ」


ロジェ「よろしい」


??「渋谷リン、本田ミオは僕が預かった。返してほしければ僕の所に来い」


沢渡「アイツはッ!!」



ロジェ「貴方もご存知ですよね?私と同じアカデミア出身だった彼を…”紫雲院素良”という少年を」


沢渡「クッ…何でアイツが奴なんかの言いなりになってやがんだ!!」


ロジェ「どうととらえてもらっても構いませんよ?只…あの時私貴方に言ったでしょ?最後の手駒はとっておきとして懐に隠しておくものだとね」




素良「これでいいんだよね?ジャン・ミシェル・ロジェ」


ロジェ「結構です」

ここまで

デレマスのアニメは終わっちゃいましたけど、ARC-Vの方は好評放送中の為
一応SS場では次元戦争後の設定ですがアニメとリンクさせてセルゲイや素良のようにアニメで登場したキャラを
多数デレマスサイドと絡ませて今後も出して行くつもりです
そんなわけで今後ももうしばらく完結までかかるかと思いますが最後までお付き合い頂けると>>1も嬉しいです

卯月が答えを出すのももう間近?な次回までお楽しみに


素良「僕の言った約束。これで守ってくれるんだよね?」


ロジェ「ええ。貴方が…私の言う通り行動に示してくれればですがね…」


素良「分かった。従うさ。遊矢の…為になるのなら………」



 スタン!




沢渡「遊矢だと!?おい!お前…遊矢の何を知ってやがんだ!!ちょっおいっ!!」


ユッキ「あっ!ここ3階だよね!?こんな高さから飛び降りて行っちゃったよ!あの子…大丈夫かな……」




紗枝「追いかけられはります?」



沢渡「…ッ!!」


幸子「沢渡プロデューサー?」



ロジェ「おや…アナタ方はそこで何をしているのですか?すぐにでも彼を追いかけた方がよろしいのではないでしょうか?」


沢渡「お前…遊矢のダチであるアイツに、何を言いやがった!!?」


ロジェ「はて?何の事だか…私には分かりかねますが」



沢渡「とぼけんじゃねー!!」


沢渡「あったまきやがるぜこいつの思考にはよ!よしっまずはテメーからぶっ倒す!!追いかけるのはその後だ!!」


ロジェ「(この男…あの少年を行かせれば後を追うものばかりだと思っていたが…まさか、

  まだ私の相手をしようとは、私でも思考が読めん男だよ……沢渡シンゴ)」







武内P「次は貴方が踏み出す番です。島村さんの答えを…私に聞かせて下さい……」


卯月「私…ずっとアイドルに、キラキラした何かになれるといいなって思ってて…だから」



卯月「プロデューサーさんが見つけてくれた時は嬉しかったです」


卯月「何だか魔法にかかったみたいでずーっとこのままだったらいいなって」


武内P「…?」

今宵再開予定です。

今宵…まさか、昨日投稿出来ずとは……今から投下してきます……




素良「」タンタン




 ――――  
 
 ―――――――

 
 
 ――――――――――



ジャック『俺の出演しているドラマを通じ榊遊矢と再び戦ってほしい…だと?』


素良『うん。これはあの次元で遊矢とエンターテインメント繋がりで戦った絶対王者ジャック・アトラス。貴方にしか頼めない事なんだ!』


ジャック『次元が統合された今…あの次元に存在していた。ジャック・アトラスという“絶対王者”はこの世界には存在していない…』


ジャック『今ここに居るのはシングルリーグのキングを目指す元八百長王者だ。それをお前は知ってのことか?』


素良『それでもボクらにとってはキングはキングだよ』


ジャック『ムッ』



素良『遊矢はね…、戦いが終わって未だ抜け出せていないんだ…。治安維持局のロジェから受けた制御装置の影響で暴走してから』


素良『でも、それでも…何とか、遊矢に掛けられた装置の解除は自力で解く事が出来た…みたいなんだけど、あの後遺症はデカかった……』


素良『エンターテインメントデュエルの行きつく先を知ってもそれは変わらなかった』



ジャック『奴も過酷な運命を背負っていた存在だ。仕方あるまい』



素良『だから遊矢とのデュエルを貴方に行ってもらって、エンターテインメントとは何なのか改めてもう一度遊矢に教えてあげてほしいんだ』


ジャック『一度行きつく先を見て知っていると言うのに、もう一度そのシナリオ通りに進ませたとしても結果は同じかもしれない。

  前以上に困難な道のりになるだろうな…』

ジャック『それでもお前は榊遊矢が俺と並び付いて来れると思うのか?』



素良『来れるさ。今の遊矢は周りに迷惑をかけたくないと殻に籠って周りを見ていない状態だろうから。…きっと、

  もう一度ジャックがデュエルをしてくれればまた最初に僕に見せてくれたようなエンタメを見せてくれるハズさ!』

素良『だから僕は信じてる遊矢を!!』




ジャック『よかろう。そうまでして友を助けたいと思うならば俺が強力してy』





???『友を助けたい…と思う気持ち、感動すら覚えますね』ニヤッ


素良『お前――――ジャン・ミシェル・ロジェ!!』


ジャン『覚えてもらえていましたか…流石、アカデミアの戦士といった所でしょうか。紫雲院素良よ』



ジャック『貴様、俺達に何のようだ…?』


ロジェ『いえ。榊遊矢のお話をアナタ方がしていたのが聞こえていたものでね。興味深く立ち寄ったまでですよ』



素良『何故お前がここにいる…お前は、確かに…………』



ロジェ『確かに私はアナタ方の手によって捕えられました…しかし、アナタ方は私を軽く見すぎていたのが敗因となった。

  次元が統合され、私達の元居たシンクロ次元に存在していなかった者や建物等があたかもその世界に存在していたように現れた…』


ロジェ『最初は戸惑いましたがね。しかし、そこには僅かに出来た隙間も何かしらどこかに出て来ているものです』


ロジェ『そこを見つけ掻い潜り容易に抜け出す事は困難ではありませんでしたよ』


素良『馬鹿な……』



ロジェ『時に紫雲院素良よ。貴方、榊遊矢を元の戻すとか仰っていましたが』


ロジェ『彼を元の状態に戻す事は困難だと思われますよ?』


素良『何ッ!!?』


ロジェ『事実を言ったまでです。それに考えても見て下さい。彼の手術は治安維持局であった私が指揮していた班に行わせたのですよ』


ロジェ『確かに…榊遊矢は自らの手であの洗脳を断ち切ったようにみえましたが、しかし、アレは用意に断ち切られるようなものではありません。

  現にあの手術を複数と重ねたセルゲイは後々にあらゆる副作用が出て来ている』



素良『でもッ!!』


ロジェ『先ほど、キング…おっと、ここでは”元転倒王者八百長キング”でしたね』


元転倒王者八百長キング『グフッ』


ロジェ『彼の仰った通り結果は同じになるという結果が見えている。それなのに…貴方は、それでも足掻こうと試そうと言うのですか?』


素良『ッ!!僕は、遊矢を――――』




ジャック『10回だ』


ロジェ『何?』


ジャック『今、俺が出演していた“ロード・オブ・ザ・キング”の続編に値する“ロード・オブ・ザ・キング―次元戦争編―”

  それの制作が決まって撮影を行っている。これは俺が監督となり制作に携わっているものだ』


ジャック『それは題名からお前達が察しの通り、シンクロ次元を基に行われていった次元戦争を題材に撮られているドキュメンタリー映画だ」


ジャック『キャストは今の所、次元戦争に参加した面子をあらゆる箇所から呼び寄せられる限り呼び、それらを取り入れ撮影を行う予定だ。

  無論。その中には榊遊矢も予定している』 



ジャック『その撮影中には榊遊矢と劇中のようにデュエルを行う場面が用意されている』


ロジェ『ほう。つまり、元キングはそのデュエルを10回行うと』


元キング『…ああ。奴とのデュエルを10回行い…奴を、榊遊矢をエンターテイナーの一人として観客たちの前に復活させる事が

  俺の手でも出来なかったとなれば、俺をお前の好きにするがいい』


ジャック『貴様が何をしに来たか知らんが…大方、榊遊矢に関する件で条件を持ちかけに来たのであろうしな。ならばそれでよかろう?』


ロジェ『フム。取り繕い感謝します。10回…少し、多すぎる気がしますが…こちらも後から来た身ですしね

  (それに、裏方で手がかかって手放せないでしょうし……)その条件でいいでしょう』


ロジェ『ただし、元キングを好きに扱えたとして私には何の利益もない』


元キング『グハッ』




ロジェ『紫雲院素良よ。貴方…私の為に強力なさい』


素良『僕を…キミの強力の為に仕えろと?』


ロジェ『その通りです。ただし、貴方の協力は元ジャックが榊遊矢と対戦中であるその10戦中だけで結構です』



元ジャック『最早ジャックですら無いのか……俺は…(だがこの扱い…元の世界に戻って来れたのだと感じられる)』



素良『デュエル後にとかでは無く対戦中の間に?ロジェ…キミは、一体何が狙いなんだ……』


ロジェ『それは貴方が知る必要は無い……』


素良『いいだろう。その条件でいいなら乗ってやる。僕がキミに強力するのは遊矢がジャックと対戦中の間だけだ。

  それ以降はキミの指図は受けない』


ロジェ『ええ。結構ですよ―――――――』







素良「まさか、奴が柚子たちに匹敵する存在であるこの子達を見つけ捕えていたとは……」スタンッタンッ!


素良「だから…対戦中だけって条件だったわけか。デュエル後に僕の強力を必要としない理由がやっと分かったよ。

  そうなってしまった後では、その条件も最早意味も無くなるからね」ガシッ


素良「完全に奴に一本取られちゃったよ」ビュン スタン キョロキョロ



素良「(ジャック…僕には、もうどうする事も出来ない。後の事は、キミに頼んだよ―――――)」タタタタタッ







常務「どうした。イベントがもうすぐ始まると言うのに…」


常務「何だ。この惨状は」


??「来るのが遅かったようですね…美城常務」


常務「お前は……」


今西部長「君は…LDS(レオデュエルスクール)の現社長、赤馬零児君…かね?」


零児「名前を知ってもらえているとは光栄です」クイッ

ここまで

今回のエピソード new
遊矢に制御装置が!?←先週末放送分で判明分

良からぬ事を考え素良とジャックの話し合う間に現れたロジェにジャックが遊矢との
デュエルを10回行いデュエル中に制御装置の後遺症を解消させエンターテイナーとして
戻させるという条件を提示する

それに乗ったロジェは素良をデュエル中の間、治安維持局の強力者として彼の元に引き込んで
しまっていた事が明らかになる

素良は、ジャックに後を託し、渋谷リンと、本田ミオをロジェの言う条件を守り連れながら今も逃亡を行う

一方、会場に訪れた常務の前にLDS社長、赤馬零児が現れるのであった



次回に続きます。

続きは明日…流石に昨日連チャンで書いたから続きの投下は厳しそうなのでね

あの勢いはどうした…ってな感じで、書く暇が無くなっている今の現状報告だけでもここでしときます
ら、来週までには本気出しますからっ!!

再開!








美喜「何…だろ?会場回りがやけに騒がしいけど、どうしたんだろ…何かイベント会場であったのかな?」


楓「雰囲気的にどうやらそのようですね。何も無ければいいのですが…」



李衣奈「通して!通して!!」


みく「みく達出遅れたからこの列をくぐって会場入りしなきゃ行けなくなって今ピンチなのにゃー!だから出来れば退いてほしいにゃー!!」


 
 ガヤガヤ


楓「あっ李衣奈ちゃんにみくちゃん。そこのお二方。人ごみの中を無理に通るのは危険ですよぉ」


李衣奈「えっ美喜さんに…楓さん!!?」



楓「来ちゃいました」ウフフ


李衣奈「まさかお二人も来てくれていたとはね」


みく「やっぱりニュージェネレーションの応援に来てくれたんだよね?きっと二人…否、3人も喜ぶだろうなー」


美喜「そ、そのつもりだったんだけど…まさか、こんなに混んでるとは思っても見なくて……この調子じゃ

 イベント前に着くかどうかが不安になってくるよねー……」




みく「ってか楓さん!その恰好で出歩いてるなんてマズいにゃっ!変装してなきゃっ!!」


楓「私はこの恰好がカッコいいと思っているのでいいんですよ」ウフフ


李衣奈「いや…それは、カッコいいとは言わないんじゃ……あっ、でもロックとは言えるのかも……」ブツブツ


みく「李衣奈ちゃん!キャラがブレてる!ブレてる!!楓さんに影響されちゃ駄目にゃっ!」



李衣奈「それにしても…これ、どこまで続いてるんだろ……これは会場周辺で何かあったと見るのが自然なんだろうけど皆目見当が付かないよ」

みく「そうにゃっ!一体、何があったんだろ?」


美喜「……」




夏樹「ウチらが聞いた話によると何だか会場内のメンツが厄介事に巻き込まれてるらしいぜ」


李衣奈「なつきち!!」


みく「へ?も、もしかして…ウチのプロの皆が居るあの会場内で事件が起きてるって事なのかにゃっ!!」


小梅「そう、あの子も…言ってる……」


美喜「やっぱり、恐れていた事がッ…なら、早く警察呼ばないと!!」


菜々「ピピピッ‼ウサミン星からの連絡によるとそちらの方の心配は要らないみたいです」


みく「ウサミン!それホントなのっ!」




菜々「はい!勿論。私がウサミン星から受信する電波での通信は今まで障害が多発してしまうような事がありましたが、ここの所ウサミン星での技術が

  発展したのか強度がアップしたようで、その情報がリアルタイムで分かるようになっちゃったんですよ!凄いですよね!」エヘン


楓「それが本当なのでしたら、一先ず安心…と言った所でしょうか?」


美喜「いや、具体的な状況が分かってない今のこの現状。油断は出来ない状況には変わりないと思う…」



みく「でも、会場で何が起こってるのか…分からないにゃっ。皆…無事で居てほしいよ」




ユーゴ「おーい!来てやったぜ!」


李衣奈「ん?」


ユーゴ「ったく、来てやったってーのに、出迎えも無しかよ…アイツらは」


李衣奈「ユーゴじゃん!」


ユーゴ「おっおめーは!リーナじゃんか!それに確かお前らはアイツ等の…ダチだよな?何か、お前ら応援に来てやったのか?アイツ等の為によ」


みく「そうなんだけど…」


ユーゴ「どうした…暗い顔して、アイドルがらしくねーぜ。ってか、ニュージェネのアイツラはどうしたんだ?出迎えてくれるもんだとばかり」


李衣奈「いや、流石にアイドルがステージ衣装来てユーゴの為にって外まで出迎えに来るわけないでしょうが。普通に考えてみれば分かるような事なのに」


ユーゴ「それもそうか…チェッ!………んで、何があったんだ?」


みく「実は……」




???「やはり…来ていたか。ユーゴ」


ユーゴ「あん?…テメーは…………………………リーン!!!」


セレナ「だから私はセレナだと言っておろうが!!」バシッ


ユーゴ「グヘッ」



楓「はて?凛さんなら会場にいらっしゃると思いますが…人違いでは?」


美喜「いや…明らかに違う人の事を差した言い方だと思う。って言うか、ユーゴって人知り合い?」


みく「うん。ちょっと前に知り合ったの。あの…卯月ちゃんの件の時に、ね?」


美喜「成程…あの時に、ね………」




李衣奈「リンって確か、ユーゴの幼馴染の…」


みく「でも、リンじゃないってセレナって言った人言ってたにゃっ…ん?つまり、どういう事なのかにゃ?」


小梅「姿が似てる…同一人物?何の事、か……私には、分からない……もうちょっと分かるように教えて」ボソボソ




ユーゴ「知ってんよ。お前が、リンじゃねーって事位。もうアイツと元の生活に戻ってるから尚更な」


セレナ「ならば何故あんな反応をした?」


ユーゴ「やっぱ似てるなーって思っただけの事だよ。お前と…また会う事になるとはな」


セレナ「ああ」


ユーゴ「その顔…俺等と一緒にライブを楽しみに見に来たってツラじゃなさそうだな」


セレナ「…」


ユーゴ「すると、考えられるとすればこいつらの言う騒ぎになってるっていう騒動とお前が現れたのに何らかの関連性があったりすんのか?」


セレナ「ッ!バカの癖に鋭い奴め…」


ユーゴ「図星か…ったく、何のつもりだよ。お前らしくもねー」




セレナ「私は…与えられた任務を遂行するだけだ。それ以外に何の理由も要らない!」


ユーゴ「何でお前が、そうなっちまったのか俺は分かんねー…けどよ、ここから先に用事があるってんなら通すわけにはいかねー。

  ここは俺等が送り出したアイドルが再度羽ばたく為に戻って来る用意された最高の舞台なんだよ!」


ユーゴ「誰の指図があったか知らねーが…俺にも引けねー理由があんだ。それでも、ここを意地でも通りてーつうんなら

  俺が相手してやる!あん時みたいによ!」



セレナ「奇遇だな。元から私も貴様と会ったらそうするつもりでいた!あの時のように、私を舐めていては貴様が痛い目を見る事になるぞ!」


ユーゴ「相変わらずリンのように口調が荒いお嬢様だ事…んじゃ、行くぜ!」


ユーゴ&セレナ「デュエル!!」






今日はここまで。次回までお待ちください

次回更新今日昼頃より予定






零児「ここから先の立ち入りはご遠慮願いたい」


常務「ここは…私のプロダクションに所属するアイドルが開いているライブを行っている会場だ。

  いくら現LDS社長とて常務としての立場を持っているこの私の前に現れ邪魔立てする権利は貴様は持ち合わせていないハズだ」


常務「分かったなら退け」


零児「ほう。権利と出るか…変わっていないな。貴女も」



常務「行きましょう」スタスタスタ


今西部長「すまないね…」


常務「」スタスタスタ




零児「貴方のプロダクションのアイドルが今現在“とある男”に狙われ一部が囚われている…と言う事実を私が知っていて

  その情報を貴方に提示したとしたら貴女はその事実を受け止めどう出る?」


常務「」ピクッ



常務「待て。どういう事だ?それは、私のアイドル達が何者かの手によって標的にされてしまっていた…という事か……?」


零児「おや。流石に食いつきますか。仮にも現プロジェクトを手掛ける上役なだけはありますね」


今西部長「何だね…用はキミが、狙われている彼女達の状況を事前に掴んでいたと言うのかい?」


零児「ええ」


零児「ですが、こちらも情報を掴むのが一足遅れてしまい、沢渡等を送らすのが…遅れてしまい貴奴を逃がしてしまいましたが……」


常務「易々と逃がしおって…。事前に掴んでいたのなら何故私に言わん!」


零児「ならばお伺いします。貴方の立場なら彼女達を助けられたと?」


常務「当たり前だ」




常務「何者か知らんが…私の庭で勝手な事をしてくれる。ここには私が主催する予定のプロジェクトに備えて控えているお姫様達が多数いるのだぞ」


常務「貴様では当てにならん。私直々に出て…そ奴を黙らせよう」



零児「一言言っておきます。今の貴方では彼らに太刀打ち出来ないと思われますが…それでも行かれるおつもりで?」


常務「ああ。例えそうだとしても、その何者かの侵入を知りながらみすみす逃がした貴様に言われる覚えはないよ」




零児「こうなることはLDSは事前に察知していました。だから私が何者かの後を追わず、まず初めにここに居るであろう貴女の前に来たんですよ」


常務「私が現れるであろうとその時間までを知っていたか…そんな事をする暇があったのなら私のプロダクションの為にも

  対処をしていてくれれば結果は違っていたというモノを……」



常務「………ッ!!?赤馬…零児……貴様、そもそも、何が狙いで私の前に現れた!!」


零児「いえ。何、あなた方とは友好的な関係を築きたいと思っただけの事ですよ」


常務「考えを全く見せず読ませない奴だよ…赤馬少年……ッ」

続きます

予想より長引いてるからか、相変わらずの人の居なさにめげそうになってしまうなぁ
…けど、今月末までには終わる予定なので見て下さってる方が入れば最後までお付き合い下さい

続きは日曜投下予定となります。








メリッサ「デュエルレーンではキングの《スカーライト》が展開し、9ターン目今まさにキングとの一騎打ちとなるラストデュエルが行われています!」


メリッサ「司会はメリッサ・クレールがお送りしております」



遊矢「俺は《EMペンデュラム・マジシャン》に《EMドクロバットジョーカー》 でオーバーレイ!エクシーズ召喚!」


遊矢「現れろ!《ダーク・リベリオン・ドラゴン》!!」





ユート「(この反応は…遊矢が俺のエクシーズを使ったか……何故?)」


ユーリ「ようやく…止まってくれたか」


ユート「ッ!!?」


ユーリ「絡むとめんどくさいユーゴよりも君がこっちに来てくれて良かったよ。君とは交渉し甲斐があるからね」


ユート「交渉…だと?」




遊矢「そして、《揺れる眼差し》を発動、《龍脈》と《龍穴》の魔術師を選択し破壊する。

  その後デッキからペンデュラムモンスター1体を選び手札に加える」


遊矢「俺は《相乗の魔術師》を選択する」


遊矢「今手札に加えた《相乗の魔術師》と手札の《相克の魔術師》をペンデュラムゾーンにセッティングする!!」


ジャック「その流れ…またも覇王黒龍か!!」


ジャック「言ったはずだぞ。榊遊矢。貴様の想いを一方的にぶつけるデュエルなど独りよがりに過ぎないと!!」


遊矢「グッ!!」



遊矢「例えそうだとしても、それでも…俺は、アンタに勝ってアカデミアとの次元戦争を終わらせて、柚子と一緒に帰る為に…このデュエルを貫くんだ!!」


ジャック「やはり…記憶の方は、戻っていないか……」


遊矢「そういうデュエルしか…俺には、残されていないんだ!!父さんのようなデュエルは…もう……」





サム「勝って下さい!遊矢さん!!」


遊矢「えっ」


シンジ「俺に勝ったのを忘れたとは言わせねーぜ!お前は俺の想いも引き継いでんだ。遊矢、負けたら許さねーぞ!勝ちやがれ!」


遊矢「サムに…シンジ!!?」



ジャック「(それだけではなく、クロウ等も呼びたかったのだが…現状呼べるキャストは俺が掻き集められる限りでこれが精一杯だった……。許せ榊遊矢)」






遊星「ここは危ない。こっちに逃げるんだ」


ラリー「こっちだよ!」



アーニャ「わかり、ました……皆さん。逃げましょう」


みりあ「う、うん。お姉さん、頑張ってね!」


アキ「ええ…ありがと」フフッ


杏「きらりは……」


遊星「俺が抱えて行く。心配するな…俺達がいる限り誰一人犠牲にはしないさ」


蘭子「汝我からも礼を言う!」



智恵理「植物…何だろうけど、あれは……不気味…でした」


かな子「そう、だね……あれは―――」


美波「例えるとすると拷問危惧ね…そう見えたわ」


莉嘉「あれが今にも私達に遅いかかりそうで恐かったよぉ」


遊星「何にしても、俺はキミ達が無事でよかったよ」



美波「その、貴方方が助けに入って下さっていなければ私達がどうなっていたか分かりませんでした。本当にありがとうございます」


遊星「礼はいい。気にするな」



遊星「それよりも今はキミ達の仲間が心配だ。他の娘達はどこにいる?」


美波「それは―――」




みりあ「あそこに人が居るみたい。とりあえずあそこに行けば大丈夫なんじゃないかな?」


遊星「ならばあそこに出よう。話はそれからだ」



常務「誰だッ?き……キミ達はッ!!無事だったのか!!?」


美波「美城常務!?どうしてここにっ!!」



遊星「知り合いか?」


みりあ「私達のプロダクションのじょうむって係のおばさん」


常務「おばっ……まぁいい。それより今は私の事よりもキミ達の身に何が起きたのかだ。全て簡潔に話せ」


莉嘉「ええとぉ」



遊星「おい、アンタ今はそれよりも彼女達の身の安全が最優先じゃないのか?」


常務「助けれくれた事には礼を言う。しかし、この者達は私の管轄のアイドルだ。部外者には口を謹んでもらいたい」



遊星「気に食わねぇな」


ラリー「遊星!!?」


遊星「……すまん。少し感情的になっただけだ」



零児「ほう。不動遊星…基となったシンクロ次元にジャック・アトラス、クロウ・ホーガン等と共に存在していたとされるシティの救世主。

  この次元を束ねたこの世界にも再び現れたか」


遊星「アンタは?」


零児「赤馬零児。LDS(レオデュエルスクール)で社長をしている者だ」



遊星「そんな社長が何故俺がジャック、クロウと共に為し得…俺が救世主と呼ばれるようになった事を知っている?」


零児「次元移動の際に色々と調べてね」


遊星「次元移動だと…それは、どういう?」





零児「君がここにいると言う事は、誰かがロジェの手駒であるセルゲイを引き付け戦っているのだろう。違うか?」


遊星「ああ。まぁそうだが…」


智恵理「あの、確か…十六夜さん……って方が、私達の為に、あそこに残って…くれて………」


零児「十六夜アキか…」



零児「(彼女なら、問題は無いと思うが……)」


零児「万が一と言う事もある…私も、出よう」


遊星「アンタが…か?」


零児「私だけじゃないがね。私の元にはLDS(ランスディフェンスソルジャーズ)の面々が総べている」


みりあ「らんすでぃふぇんすそるじゃーず?」



常務「なんだ。それは…待て、貴様の狙いをまだ私は聞いていないぞ!貴様は何の為に……私の元に、現れた!!」


零児「そんなもの決まっている。彼女達を私の管轄下としておき今の広告等だけに留まらず、アイドルデュエリストとして売り出しつつ

  次の戦いに備えデュエリストのレベルを高めさせ第二のLDS…」


零児「”MSR支部”を作り上げ彼女達をそこで”iDOLデュエリスト”としてプロデュースしていく為ですよ」クイッ








久しぶりの更新となりました。
年末までには何とか完結させたい






卯月「未央ちゃんのソロ活動も、凛ちゃんのトライアドプリムスも私とかなちゃんとの活動も」


卯月「一人一人が力を付けて舞踏会を成功させる為に必要なことだって…私、分かってるつもりでした………」


卯月「一緒に頑張ってるつもりでした。…でも、皆がキラキラしてるのに私だけ出来てなくて………」


卯月「出来ないんじゃないかって怖くて……でも、凛ちゃん怒ってくれるんです!」


卯月「何にもなくないって…未央ちゃんも、友達になろうって笑ってくれて」


卯月「皆も待ってくれてて…傍に、なのに、なのに……うぅ」


武内P「島村さん…………」



アストラル「ふぅ…何とか、間に合ったようだぞ。遊馬」


遊馬「ああ!……でもよ。この列を並ばなきゃ会場に入れねーんだぜ?開演前に俺等入れんのかな?」



ドルべ「九十九遊馬…ライブ会場前、何か様子がおかしいように見えないか?」


遊馬「んだよ?…まぁ、こん位ライブ前だったらファンが待ちきれなくて騒ぎ起こしてても珍しくねーんじゃねーの?」


ドルべ「そういった騒ぎじゃなさそうだぞ?」


遊馬「……?」


アストラル「遊馬…確かに、雰囲気がおかしい。これは……何者かにライブが妨害されたと見て間違いはなさそうだぞ」



遊馬「嘘だろ……楽しみにしてたのによ。どこのどいつだよぉ!!」



アストラル「ッ!?まさか、会場付近でデュエルを行っている者が居た…それが、関係しているのではあるまいか?」


ドルべ「調べてみる価値がありそうだ」


アストラル「それと……先ほど、屋根の上を駆けて行った者達が居た。

  それらも関係しているのかもしれない。会場付近はドルべに任せて、彼らを追いかけるのは私と遊馬で行こう」


遊馬「おうよ!何だか知らねーけど、俺の応援してるパッション系アイドルに手出す奴はホープザライトニングしてやる覚悟してやがれ!!」


ドルべ「私もセプスロ-ネルーラーしてくれる!」


アストラル「二人共それは止めろ(無言の手刀」








素良「…まさか、僕の後に着いて来るのが沢渡ではなく君だとはね。黒咲…隼!」


黒咲「この所…何やらシティ中が騒ぎになっていてな。それでか警備が手薄になっていた。そこを利用し

  俺はセキュリティから逃げ出す事が出来た。その直後だったか、貴様がか弱い少女を連れ出し逃走していた所を目にしてな。後を追って来たまでだ」


素良「何かとキミとは縁があるらしいね」



黒咲「次元戦争後、お前とはもう…わだかまりが無くなったつもりでいた。だが、今のお前の姿を目の当たりにして俺は困惑している。

  以前のアカデミアのような過ちを繰り返す気か?」


素良「僕は…只、遊矢を本当の意味で取り戻す為にも必要ならば例えロジェと言えど彼に強力するだけだよ」


黒咲「考えは変わらんか…。ならば…仕方あるまい。今度は、俺が…貴様に引き憑いている治安維持局の亡霊を断ち切ってやろう!」ギーン




遊矢「何で…俺なんかに……」


ジャック「貴様は…数々のデュエルを通して、彼らとの絆を育んでいった。かつての不動遊星のようにな」


遊矢「不動…遊星?」


ジャック「今のお前には何もないわけではない。今までその者達と戦い培って来た経験がある。お前のデュエルではそれが少なくとも

  生かされて来ているハズだ…胸に手を当て思い出せ」


遊矢「《EMキャスト・チェンジ》発動!手札の《EMディスカバリー・ヒッポ》1枚をデッキに戻しシャッフルを行い、戻した

  《EM》モンスターの数+1枚をデッキからドローする」


遊矢「俺が戦いの中で培って得た…想い……?(あるのか?俺に…)」


ジャック「そうだ。それは決して消えはしない対戦相手との繋がりだ。それを糧に皆成長していくのだ!お前にもあるハズだ!

  それを忘れなければ自ずと答えは見えて来る!この俺のようにな!!」



遊矢「このドロー…で、分かるのか?俺に見えてなかった答えが………」


 ピカァー



遊矢「デッキトップが光って………」


ジャック「躊躇うな。デッキトップに貴様の想いを込めドローしろ。その手にしたカードがお前の先の運命となる」


ヒッポ「ブイッ」手サシノベ


遊矢「答えてくれるのか……お前は、いやお前達は、こんな俺にでも――――」





遊矢「分かった。このデュエルがどんな結末になったとしても、俺は…悔いは無いさ……。お前達と残せた結果なら…俺は、それで満足……さ」


??「満足?」ピクッ


明日の更新で満足しようぜ!


卯月「私…ずっとアイドルに、キラキラした何かになれるといいなって思っていて…だから!」


卯月「プロデューサーさんが…見つけてくれた時は、ホントに私嬉しかったです」


卯月「何だか魔法にかかったみたいで…凛ちゃんや未央ちゃんとユニットを組んで、CDデビューをして…プロジェクトの皆と

  大きなステージでライブを行って……その全てが私の想っていた夢のようでした」


武内P「(島村さん……)」



卯月「このまま…ずーっと皆の元で一緒にライブをして居られたらいいなって」


武内P「…?」




卯月「でも…魔法は解けてしまって……舞踏会で、もし…成果が出なかったら解散だから、

  だから、私も……頑張ってたつもりだったんですけど…………!」


卯月「…でも、いつの間にかそれが、嘘になっていて……」


武内P「……嘘、とは…?」



卯月「さっき…私、プロデューサーさんに言った事覚えてらっしゃいますか?」


武内P「………ハッ」


卯月「つまり…そういう事です」





卯月『未央ちゃんのソロ活動も、凛ちゃんのトライアドプリムスも私とかなちゃんとの活動も』


卯月『一人一人が力を付けて舞踏会を成功させる為に必要なことだって…私、分かってるつもりでした………』


卯月『一緒に頑張ってるつもりでした。…でも、皆がキラキラしてるのに私だけ出来てなくて………』







卯月「皆目指すものがあってそれに向かって進んでいるのに、私だけ目指すものを見つけられず立ち止まってしまっていて」


卯月「唯一、プロデューサーさんに認められ346に入る事が出来るようになったきっかけとなった

  ”私だけの笑顔”も、出会ったユートさんに――――



ユート『例え、キミが笑顔で皆に明るく振る舞って自分の事は後回しにしながら平常を装っていたとしても、

  キミが抱える問題は解決しない。それは積み重なってキミに浸食して行き、今のキミの顔以上に曇って行く』


ユート『いずれは”偽りの仮面”でそれ全てが覆われる日も時間の問題なのに変わりはない事だ』




卯月「―――そう、言われちゃって……」


武内P「それは、ユートは長年戦場に居たから、私よりもそういった所を見る事に長けていたからであって!

  …それで、島村さんの隠し通していた所を瞬時に見抜いていたとしても何ら不思議では無い事だと思います……」


武内P「………ですが!例え、そう見抜き言われたのだとしても、貴方の笑顔に惹かれ私が島村さんをプロデュースしたいと思った

  あの時の気持ちに今も変わりはありません!!」


武内P「貴方の気持ちが定まっていない…今それが島村さんの現状だとしても、いずれ、答えは自ずと見つかります!」


武内P「だから今の自分に自信を持っt」





卯月「それは、いつになるんでしょうか……?」


武内P「えっ………」


午前中の部分はここまで

さぁ遊星、零児、沢渡、黒咲らがロジェの思惑に立ち向かっている最中、
同時進行でアニメ24話並に島村さんの抱えていた闇が武内Pにドン!☆ドン!☆と打ち明けられて行ってます


何回見直してもこの時の卯月は重いのにそれ以上に展開重くしてどうすんのよ…次回に続きます


重い展開でもいざとなればデュエルで解決すれば…!

>>259
デュエルで何でも解決できる。だってそうだろ?デュエリストなら


見て下さっている方いらっしゃって嬉しいです。ここの所感想無かったからコメントして下さってありがとうございました








遊矢「ドロー!!」キュイーン


遊矢「これはッ…!!」



《調律の魔術師》



遊矢「《調律の魔術師》!!…お前っ……ジャックとのデュエルで来てくれたのか………」



《調律の魔術師》「ニコッ」



遊矢「でも、今のお前がお前なりにこれまで見出して来た可能性を…ジャックに見せようにも、俺の中で答えがまだ定まっていない以上…

  今までのデュエルをジャックにぶつけただけじゃ…あのジャックに勝てるとは到底思えn……」



《???????????》「…………」ゴー







遊矢「何だ…今のビジョンは?これは…デュエルレーンでの光景?こんなデュエル…今まで俺した事あったっけ?」


遊矢「それよりも…何だ。あのモンスターは……」



《調律の魔術師》「グイグイッ」



遊矢「調律…お前、もしかして、今のイメージを俺に?」



《調律の魔術師》「ニカッ」



遊矢「分かったよ。お前を信じるよ」





ジャック「…チャレンジャー何をしている?俺をいつまでも待たせるなよ」



遊矢「分かってるさ。俺のターン!」


遊矢「俺は《相克》と《相乗》の魔術師のスケールを使い、ペンデュラム召喚を行う!

  現れろ。俺のモンスター達!!」


遊矢「《龍脈の魔術師》、《流穴の魔術師》、《EMヒックリカエル》…そして……」



遊矢「雄々しくも美しく輝く二色のまなこ!《オッドアイズペンデュラム・ドラゴン》!」





ジャック「(榊遊矢の展開パターンが…これまでと、少し変わり始めた……?)」


遊矢「そして、俺はペンデュラムゾーンに存在する《相乗の魔術師》と《相克の魔術師》の効果を発動する」


遊矢「《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》のランクをレベルに換え、フィールドのレベル7の

  《オッドアイズ》を選択し《リベリオン》のレベルを7にする」


ジャック「この流れは…まさか、奴が来るのか……!!」


遊矢「ああ。アンタの予想通りだ。俺は、レベル7の《流穴》とレベル7となった《リベリオン》でオーバーレイ!」



遊矢「二色の眼の龍よ!その黒き逆鱗を震わせ、刃向かう敵を殲滅せよ!エクシーズ召喚!

  いでよ、ランク7!怒りの眼輝けし龍!《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》!」


メリッサ「何なの…あの禍々しいオーラを纏ったドラゴンは?今までの遊矢が使用したエンタメ中心のカードからは

  想像も付かないような龍が出てきちゃいましたよ!!それも、ランクをレベルにって…えっ!そんな事ありなのーーーー??」


メリッサ「でも…何だか、あのドラゴンを私達が目撃したのは今日の中継で初めてのハズなのに、

  私、この光景…以前にも見たような気がするのよね…うーん何故かしら?(これ…私だけの気のせいよね?)」


ジャック「(覚えがあるのにも無理はない。これはあの惨状を目の当たりにし捕えられた者なら絶対に忘れはせん事だ。

  しかし、次元合併後も…それを覚えていてはお前達に新たな困惑を招き新たな衝突原因を作ってしまいまた格差社会が生まれてしまう)


ジャック「(それを案じて、俺は…頼み、新たに貴様らの記憶を書き換えさせてもらったのだからな………)」



メリッサ「それにしても…このドラゴン、禍々しいオーラを見に纏っているというかなんというか……

  さぁ!このドラゴンに対して、ジャックはこれにどう立ち向かう?」


ジャック「来たか。だが、貴様のそのアカデミアを殲滅する想いで生み出したというその龍1体だけでは俺の《スカーライト》には

  到底及ばずアカデミアも殲滅する事が出来ん事を貴様はもう知っての事だと思うが」


遊矢「ああ。分かっているさ…でも、ジャック…お前に勝つには意地でも足掻かなければ到底太刀打ち出来ない。アカデミアもそうだ。

  だから、デッキのモンスター達と、仲間を信じ、俺は強大な相手でも何度だって立ち向かってみせるんだ!」



遊矢「ペンデュラムゾーンに《魔術師》と名の付いたモンスターが2体存在する場合、このモンスターは手札から特殊召喚出来る」


遊矢「現れろ!《調律の魔術師》!!」



《調律の魔術師》「ニカッ」





ジャック「それはっ……」



遊矢「《調律》が召喚・特殊召喚された場合、相手に400回復させて、自分に400のダメージを与える」


ジャックLP8000→8400 遊矢LP500→100



メリッサ「えぇーまた、シンジ戦のように《調律の魔術師》ぃー?何でこんな土壇場でそれなのーーーー??」





サム「あれは僕の…。ジャックさんとの戦いで遊矢さんホントに出してくれる何て…でも……あんな展開で出したら……」



ポンッ


サム「えっ」


シンジ「信じろよ。奴は榊遊矢が何も考えずあんなモンスターを出すようなタマじゃねーって事をよ」


サム「…ですね。遊矢さんならきっと……」




遊矢「ジャック…このカードはサムから受け取ったものだ。アイツはこのカードでアンタに見返して欲しいと言っていた。

  俺は、最初は…このカードを入れて、お前にデュエルを挑もうとだけ思っていた」


遊矢「でも…シンジの時もそうだったけど、こういう土壇場な戦いに限ってこうして俺の前に現れて来れた。

  そうして、こいつは、自分の可能性を俺に見せてくれる……今もだ。決して、攻撃力が0でレベルが低くたって…)


遊矢「断じて使えないカードじゃないさ!」



遊矢「それに繋がる可能性は1つじゃない。だから、使えないカードなんて無いって…俺は思えるんだ。

  さっき…数々のデュエルを通し絆を育んで行ったとアンタは言っていた…実は、アンタも内心そう思ってるんじゃないのか?」




ジャック「フン。どうだろうな…どうしても、知りたいのならば、どちらの俺が本当かどうか貴様が暴いてみたらどうだ?」


遊矢「ああ。だったら、暴いてやるさ!俺は、《龍脈の魔術師》と《EMヒックリカエル》に《調律の魔術師》をチューニング!」


メリッサ「ええとぉ…《調律》がレベル1でしょ。それに、レベル4の《龍脈》とレベル2の《ヒックリカエル》だから……って、えっレベル7!!?」




遊矢「―――見えた…!バシッ!(ありがとな。《調律》…お前のおかげで、

  お前のように今まで馬鹿にされていたモンスター達が…きっとこれから先、見直されるようになれるきっかけを導き出してくれて)


遊矢「シンクロ召喚!《オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン》!!」




《オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン》炎属 ☆7 ドラゴン族 A2500/D2000



サム「遊矢さんが…また、僕がジャックからもらった《調律の魔術師》を使ってシンクロ召喚を!!?」


シンジ「遊矢がシンクロするのを俺が間の辺りにして、これで3度目になるが…こいつは、俺の時にもアイツが1度も出した事がねー奴だ」




ジャック「ッ!!?(自らの運命を新たな切り札で切り開いたか)」


遊矢「えっ…あれ……俺、何やって…痛っ…頭が………」


ジャック「まさか!!(もしや思い出し掛けているのか…あの記憶を――――-)」









素良「《デストーイ・サーベル・タイガー》!僕を付け回すしつこい奴を…葬りされぇーー!」


黒咲「自分の場に《RR》モンスターが存在し、このモンスターが戦闘を行う場合、このモンスターは

  ダメージ計算時に手札から特殊召喚出来る」


黒咲「来い。《RR-ラスト・ストリクス》!」



素良「くっ…モンスターを盾に凌がれたか……」


黒咲「特殊召喚に成功した時、自分の場、墓地の魔法、罠の数によってLPを×100回復する事が出来る」


黒咲「俺の場にセットされている枚数は3枚。墓地には6枚…よって、900の回復を行う」LP1300→2200

昨日投下するハズだった深夜の分はここまで


アニメ内では遊矢が、いや遊矢シリーズが大変な事になっていますが…
一応このSSではそれも経験済みって事で行きます。
だから遊矢が起こした悲劇を”次元戦争”後もずっと抱え続け、エンタメる事が出来ず殻に閉じこもるようになった気持ちも分からなくもない
そんな遊矢もまたも《調律の魔術師》のおかげで塞がっていた記憶とようやく向き合い始めようとしていた

そんな中、黒咲と素良の戦いは今も続いていた。     次回分を今日の午前中と午後に出来れば投下したいな

今夜9時頃より更新開始予定。さぁ新年迎えるまでに終わらせる事が出来るのか?


素良「回復まで……だけど、ダメージ計算は行い、攻撃表示の《インペイルレイニアス》は破壊される!!」


黒咲「そんな事は分かっている」



素良「これじゃ…《デストーイ・マッド・キマイラ》で攻撃をしても《ラスト・ストリクス》が壁になって相手にダメージを与えられないじゃないか!」

黒咲「フン」


素良「けど、このまま奴を残したままじゃ相手に反撃する手立てを残してしまう事になる。ここは…《マッド・キマイラ》で攻撃だ!!」



素良「どうだい?これで、キミのモンスターは全滅…キミの《ラストストリクス》は、《マッド・キマイラ》の効果によって

  僕の場に特殊召喚され打つ手無しの状態じゃないのかい?」



黒咲「俺達は…故郷の仲間をアカデミアに奪われ続けた。妹の瑠璃までも…」


黒咲「戦場を経験し…この世界の基となったスタンダードで赤羽零児にランサーズに引き込まれ、

  そこで仲間と呼べるような関係となりうるまでなった者達と出会い、共に次元を超え逆境を乗り越え続け…

  長らく望んでいた仲間達を取り返し得たからこそ、こんな状況を想定し対抗する手段をもう今の俺には見出している」



素良「ならそれを思い描き実行に移す算段を早めに練って整えるんだね。僕はカードを1枚セットしてターンエンドだ」


黒咲「俺のターン…ドロォーー!!!」キュイーン



黒咲「どうやら…これがラストターンのようだ」


素良「何!!?」


黒咲「《RR-バニシング・レイニアス》を召喚し、効果を発動する。手札の《トリビュート・レイニアス》を特殊召喚」

黒咲「そして、場の《RR-ネスト》の効果の条件を満たした。よって、墓地の《RR》モンスター…《ファジーレイニアス》を手札に加える」



アストラル「遊馬…あそこで戦っている者が居るぞ」

遊馬「ああ。…だな。って、どっちもモンスター2体並べてんな?」


アストラル「っと言う事は…エクシーズモンスターが来るぞ遊馬!!」



素良「来るのか……」



黒咲「俺は、場の2体のモンスターでオーバーレイ!冥府の猛禽よ、闇の眼力で真実をあばき、鋭き鉤爪で栄光をもぎ取れ!

  エクシーズ召喚!飛来せよ!ランク4!《RR-フォース・ストリクス》!」


《RR-フォース・ストリクス》炎属 ランク4 鳥獣族 攻 100/守2000



遊馬「したみたいだぞ」


アストラル「早く彼らの元へ行きたいというのに…遊馬、もう少し真月と学校へ向かって走るように早く走れないのか……?」

遊馬「んな無茶云うな!!」


素良「守備表示か。そのモンスターを出したって事は、さぁ効果を使ってデッキからモンスターを加えなよ」


黒咲「無論そのつもりだ。素材を取り除き、鳥獣族闇のレベル4モンスター《シンキング・レイニアス》を手札に加える」

黒咲「そして、場にRRモンスターが居る場合…今しがた手札に加えた《シンギング・レイニアス》は特殊召喚出来る」


素良「その為のエクシーズ召喚か…っと言う事は、墓地から手札に加えた《ファジー・レイニアス》も特殊召喚して、

  またあの時のように《フォース・ストリクス》を呼ぶのかい?」


黒咲「何を勘違いしている?」


素良「……だったら何を?」

黒咲「言ったハズだ。奪われた仲間は必ず取り戻すと」


黒咲「その為にも…俺は、モンスターが特殊召喚に成功したこの瞬間《地獄の暴走召喚》を発動させてもらう」

素良「《地獄の暴走召喚》だって!!?」



黒咲「相手の場にモンスターが存在し、自分が攻撃力1500以下の《シンギング・レイニアス》を特殊召喚に成功した為、

  このカードと同名モンスターを自分の手札・デッキ・墓地から全て攻撃表示で特殊召喚出来る」

黒咲「俺は残り2体の《シンギング・レイニアス》をデッキ、墓地から特殊召喚する」


黒咲「この効果は貴様も適用する。お前も特殊召喚したらどうだ?」



素良「…後悔してもしらないよ?」

素良「キミによって破壊された、最初の一体《デストーイ・シザー・タイガー》を蘇生させる!墓地から甦れ!」


黒咲「それを選ぶしかあるまい」



素良「なんのつもりだい…?《フォース・ストリクス》をエクシーズするかと思ってみれば、モンスターばかりを特殊召喚させ続け、

  終いには僕の場にデストーイ融合モンスターを蘇生させてくれてさ」

素良「黒咲…キミは、僕に葬り去られたいの?」


黒咲「言っていろ…俺は、呼び出した《シンギング・レイニアス》2体を使いオーバーレイ!」


素良「やっぱり来るのk」



黒咲「エクシーズ召喚。現れろ!

  《鳥銃士カステル》!!!」

素良「ちょっ」


黒咲「オーバーレイユニットを全て取り除き、相手の場のモンスターを手札に戻させてもらう。

  俺が選択するのは、《デストーイ・シザー・タイガー》だ!」


素良「……」



黒咲「まだだ。まだ終わらん!《エクシーズ・シフト》を発動!」

黒咲「俺の場の《フォース・ストリクス》をリリースし、同じ種族・属性・ランクでカード名が異なるエクシーズモンスターを

  エクストラデッキから特殊召喚する」


黒咲「俺は《RR-ライズ・ファルコン》を特殊召喚し、使用したこのカードをモンスターの下に重ねエクシーズ素材として使用できるようにする」




素良「……って、えっ!!《ライズ・ファルコン》だって!!?」



黒咲「無論。これは貴様…否、紫雲院……お前をスタンダードの大会で乾布なきまでに叩きのめした事もあるモンスターだ」



素良「けど…エクシーズ素材は……って、《エクシーズ・シフト》をいつの間にかオーバーレイユニットにしてるんだけど」


黒咲「確認を怠っていたなど…デュエルに集中出来ていなかった証拠だ」




黒咲「やはり、お前にはその役は似合わない……」

黒咲「必ず、お前の心もこちらに奪い戻す!」


黒咲「エクシーズ次元とは別の世界にて存在されていたとされた英雄。そんな彼らデュエリストのように…今度は俺の番だ!」











卯月「私、もう…なんの取り柄も無いんですよ?……やっぱり、このままライブ会場に行っても、

  気持ちの定まってないこんな状態で取り組んで…例え今回は上手くいって成功したとしても、

  次回のライブで皆に負担をかけて重荷になるだけにしかっ!!」



卯月「もう一度頑張って探して…それで、何も無かったらどうしようって」


卯月「頑張ってももう駄目なんじゃないかって」


卯月「そんな自分の事が…私、恐いんです………」ポロポロ




武内P「…ッ!」ギュッ








遊矢「うぅっ!」


ジャック「痛みに負け貴様は逃げるのか?今はまだデュエル中だ!ここで退いては柊柚子を助け出す事も出来んぞ」



遊矢「…ハァーハァー……そうだ。俺はこんなとこで負けるわけにはいかないんだ。やっと…ここまで来たんだ。

  皆に…否。会場の皆さんに、今の俺に出来うる全てを出し切った最高のエンタメを最後に見せて幕引き致しましょう」


ジャック「そう。その意気だ(ようやく榊遊矢なりのエンタメを取り戻し始めたな)」



遊矢「《覇王黒龍オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》がエクシーズ召喚に成功した場合、

  相手フィールドに存在するレベル7以下のモンスターを全て破壊する事が出来ます」

遊矢「……よって、キングの《ブルー・セイリオス》、《レッド・ワイバーン》…それに守備表示であるリゾネーター等のモンスターは一斉に破壊されます」



ジャック「考えたな。確かにこちらのモンスターを《覇王黒龍》で我が《スカーライト》に相打ちを狙えば

  確かにそのモンスターで俺に直接攻撃を決められる展開だ」




ジャック「しかし、俺がそう易々と展開を許すと思ってか!リバースカードオープン!《緊急同調》!!」

ジャック「このカードは、レベル8の《スカーライト》にレベル1のチューナーモンスター《スプロケッター》で

  相手フェイズ中にチューニングを行う事が出来る!」


遊矢「何だって!?」



ジャック「深淵の闇より解き放たれし魔王よ!!その憤怒を爆散させよ!!シンクロ召喚!《えん魔竜 レッド・デーモン・アビス》!!」


《えん魔竜レッド・デーモン・アビス》星9/闇属性/ドラゴン族/攻3200/守2500



ジャック「そして、シンクロ素材となった《ダーク・スプロケッター》の効果が発動する。

  相手フィールドの魔法・罠を1枚破壊する。俺は貴様のペンデュラムゾーンにある《相乗の魔術師》を選択し破壊させてもらう」


遊矢「ウッ!」


ジャック「これで貴様のモンスターでは俺のアビスの攻撃力に太刀打ちが出来なくなり、ペンデュラム召喚での展開も出来なくなったわけだ…」


遊矢「けど、それ以外のモンスターは《覇王黒龍》の効果によって全て破壊される。行け!!!」



ジャック「クッ…!」




ジャック「まぁこの位ならよい。さぁこれから貴様はどう俺に立ち向かいどう出る?」


サム「遊矢さん……」





遊矢「フフッ…」








ドルべ「すまない。通してくれ…これは、一体どういう状況なのだ?」



アキ 《ブラックローズ・ドラゴン》  《ブラックガーデン》伏せ1枚 LP800
零児 《DDD疾風王アレクサンダー》《DDD烈火王テムジン》 《地獄門の契約書》《闇魔界の契約書》 LP4000

セルゲイ LP400




アキ「貴方…後から入って来て、私の邪魔ばかりして只ではすまさないわよ?」


零児「フム。加勢に来てやったと言うのにキミからこんな態度を取られるとは思っても居なかったものだ」



アキ「どこの誰か知らないけど…一応、助けてもらった事には変わりはないみたいだし、不本意だけどお礼言っておくわ。ありがとう」


零児「礼には及ばんよ。只、目的が同じだっただけだ」


アキ「目的は同じ者通しなわけだし…奴に、二人で止めを刺しましょう!」


零児「よかろう」



アキ「《ブラック・ローズ・ドラゴン》!!」

零児「《疾風王アレクサンダー》《烈火王テムジン》よ!!」


アキ&零児「奴(セルゲイ)にダイレクトアタックよ(だ)!!」




セルゲイ「ぐわぁーーーーそ、そんな…馬鹿な、この俺が………たかが、こんな二人如きに…………うっ」ドッカ‐ン



アキ「やったわね」


零児「ああ。(セルゲイの戦術パターンは、私は事前に知り得ていた。そんな戦術通りの戦略で私の前で挑んだりするからこうなるのだ…分かったかロジェ)」




ゴソゴソ


アナスタシア「勝った…ですか?」


みりあ「お姉ちゃん…どうなの……もう、あの人私達を襲って来たりしないの?」



アキ「あなた達は…ええ。もう大丈夫よ。心配はいらないわ」


みりあ「ホッ」


蘭子「勝利の宴ぞ!」


遊星「良かったな」

莉嘉「うん♪これで私のお姉ちゃんが来てくれても私の心配をかけずに済みそうだよ」



ピッピッピ

零児「中島…私だ。取り急ぎやってもらいたい事がある」



常務「こいつが主犯か?」


零児「……いえ。…主犯は別にいます。この者は彼の手駒の一つに過ぎない」


常務「何?」



ラリー「えっと…って事は、まだ終わってないって事なのかな?」

遊星「どうやらそういう事らしいな」



零児「その主犯が未だ姿を暗ませ、ニュージェネレーションの彼女達を捕え続けているのが現状です」


杏「って事は、やっぱり二人は別に……って!!卯月も攫われてたって事なの!??」


零児「捕えられている者で現在確認が取れているのは渋谷凛、本田未央の2名のみ。島村卯月の所在は現時点では確認が取れていない」


美波「それじゃ…一緒に居たハズの、プロデューサーさんと…ユートさんも!!」

智絵里「そ、それに…ユーゴさん……も、もしかしたら……!!!」



零児「ユート…ユートにそれもユーゴだと?」ピクッ


杏「えっアンタ二人の事、知ってんの?」


零児「少しばかりな。(何をやっているんだ。彼らは)」クイッ




???「おーい。誰か…俺の名を呼んだか?」

美波「この声…」


莉嘉「ゆうごお兄ちゃん!!」




ユーゴ「だから、融合じゃねーユーゴだっつってんだろーが!何度も言わすな!こっちは疲れてんだよ!!」

ユーゴ「って、オメー等か…何か?俺を迎えに来て来れたのかよ」


かな子「そう言ったわけじゃないんですけど…あれ?その娘は??」


ユーゴ「まぁリn…否、こいつとは色々あってよ…」


ユーゴ「っつか、そっちの方もきらりっつったっけ?そいつスンゲー辛そうにしてっけど、何かあったのかよ?」

杏「ああ。それはね……」




ユーゴ「ん……?確か、テメーは……」

零児「久しいな」


ユーゴ「思い出した!あん時の!!

  何でテメーがいるか知らねーがよ、アンタか…彼女をやったの?」

零児「俺が彼女を倒して何のメリットがある?私は十六夜アキと共に、倒れていた彼女の仇を取る為ロジェの手駒を潰しただけの事だ」


ユーゴ「どうかねぇ…確かに、メリットがあるとは思えねぇけど、アンタが仇を取るって言うのがどうにも納得いかねーけどよ………」

ユーゴ「ん?そういや、今…アキって……」



アキ「全く、遊星は目を離したら幼い娘だけに構ってあげてるんだから」

遊星「誤解だアキ!!」


ユーゴ「嘘…だろ、こいつは夢か?別のシンクロ世界で格差社会を一つにしたって言うあの不動遊星と、同じチームだったって言う

  サイコデュエリスト十六夜アキが俺の目の前に居やがりやがる」


零児「それは現実だ。次元が統合し各世界も一つになった事を忘れたわけではあるまい」




ユーゴ「こうしちゃいられねーサインを……」


ゴロッ

美嘉「っとっとっと、危ないよ。その娘」


ユーゴ「いっけね!抱えてたんだった!!」



セレナ「」グッタリ



零児「そうか。ロジェは彼の前に彼女を配備させていたのか。これでようやく彼が起こして来た行動の経路が繋がった」クイッ





莉嘉「おねえちゃーん!」


美嘉「莉嘉…大丈夫だった?」


莉嘉「うん。助けてくれた人が一杯私達の前に来てくれたの!!」



美嘉「(もしかして、この人……?)」コクリ


零児「彼女の身柄は私が預かろう」


美嘉「あ、はい…」


零児「」プイッ



美嘉「何なの…この人……」ブツブツ




李衣奈「でも、何とか合流出来て良かったじゃん」

みく「そうにゃ!」


かな子「李衣奈ちゃんにみくちゃん、それに……」



夏樹「やっぱりあのドライブテクサイッコーだったよな!」

楓「ええ。それに彼が召喚した、クリスタルウィングだったかしら…あの水晶を反映させた翼を持った龍は、とても神秘的でした」


ウサミン「あの勢いでウサミン星まで飛ぶのかと思いましたよ」

小梅「流石にそれは…出来ないんじゃないかって、あの子が………」



ラリー「わーもしかして、彼女達もアイドル!!?身近に彼女達に出会えるなんてスンゲー!!」


遊星「だな。しかし、何だか…賑や蟹なって来たな」




零児が加勢しようやくセルゲイを倒し終えたアキ等の元にセレナを倒し終わったユーゴが合流し
ロジェの手駒は残り一つとなった。

黒咲は無事、素良を倒し無事彼女達を取り戻し、卯月と遊矢は答えを導き出す事が出来るのか?
その答えにユートは?


次回に続きます!!

再開します!






ユート「渋谷…本田……無事で居てくれ………」


ユーリ「案外結構やばい状況だったりするかもよ?あのロジェの事だしね」



ユート「ッ!!?」ズサー

ユート「お前は!!」


ユーリ「やぁ久しぶりだね。ユート」ニヤッ


ユート「何故お前が…俺の後を付けて!?」


ユーリ「この場合何て言ったらユート、キミに納得してもらえるのかな?」

ユート「お前の言う事を信じるのは難しい話だ」



ユーリ「だろうね…けど、一応聞いてよ」


ユート「……?」



ユーリ「僕はたまたまあの日の夕方あの公園で彼女達が居た所に居合わせたんだ。そんな時―――」

ユート「もし、それが本当だとするならば、ロジェを手引きしていた黒幕はお前と言う事になる!」


ユート「だとしたら俺はお前を許さない!!」


ユーリ「そんな気持ちを荒立てるなよ…前は零王の元に居て楽しかったからキミらを標的にしていたんだからさ」


ユート「そうして俺の仲間達をカード化していった……。やはり、俺はお前を許す事は出来ない…例え、遊矢が許してもお前は俺の敵だ!!」キーン




ユーリ「聞いてくれないな……ま、しょうがないか。仕方ない。これなら信じてくれるかい?」


 バサッ

セキュリティ隊員「うぅ……化け物め」





ユート「!!?何故お前がこんなことを……」


ユーリ「そうだね…強いて言えば、あの戦争以降…僕は、どちらの元にも就いていなかった。けれど、彼女…誰だっけな?

  確か零王が言うにウヅキだっけ?それらを見かけ、先行きが曇っていた彼女達がどういった未来に進むのか見たくなった」


ユーリ「だからかな?」



ユート「お前が…そんなロマンチストな行動を……?」


ユーリ「僕だってキミらの影響を少しは受けてロマンチストな台詞を言うようにまでなったんだ。

  僕にとって唯一の居場所だったアカデミアは今は存在しないから戻る事が出来ない。もう新たな道は築きあげるしか無いんだよ」


ユーリ「僕をこちら側に連れて来た責任は重いよ?」




ユート「そうか…お前も――――。分かった。信じよう…お前の事を」


ユート「進むべき道が無いのは俺も一緒だった…けど、俺にも俺の事を信じて必要としてくれるまでなった彼女達が出来たんだ」


ユート「きっとニュージェネレーションに惹かれたお前なら今のお前にとって必要な居場所だろう。俺と共に一緒に来るか?」



ユーリ「フッ。いいよ。僕の進むべき道が見えるようになるまでの条件だよ。見えたら以降は

  僕の好きにさせてもらわせてもらうけど…それでもいいのかい?」


ユート「例え、それでお前が以前のようにカード化しようものならその時は俺が許さないだけだ」




ユーリ「決まりだね。どうやらロジェの手駒の二人はキミらによって抑えられたようだから、残りは――――」


ユート「恐らくロジェだけと言う事になる…か……ならば、奴の元に彼女達を取り返しに行くのみだ!」










武内P「春に出会った時…私は貴方に、選考理由を質問されましたね?」

武内P「私は笑顔だと答えました。私は…今、もう一度同じことを質問されてもやはりそう答えます。

  それは、貴女だけの“笑顔”だと」



武内P「今…貴女が信じられなくても、私は信じています。貴女の笑顔が無ければニュージェネレーションズは…

  私達はここまで、来られなかったからです」


卯月「そうだったら…嬉しいです」

卯月「…でも、春はどうやって笑ってたんでしょう?うん。でも、私…凛ちゃんと未央ちゃんと進みたいから!!」


卯月「ニッ(作り笑い)うぅ………」



武内P「島村さん選んで下さい。このままここに留まるのか。可能性を信じて進むのか」





武内P「どちらを選ぶかは島村さんが決めて下さい」










遊矢「フフッ…」



ジャック「何がおかしい?」

遊矢「だって…こんな切羽詰まった戦いでも、デュエルってこんなに楽しいものだったんだって、どんどん俺の中で思えてくるんだもん!!」


ジャック「榊…遊矢……お前………?」


 パリン!


遊矢「そう。これなんだ…デュエルで皆に笑顔を届ける事が出来るのは、こんな対戦相手と二人で魅せ合いデュエルをする!」

遊矢「確かに、これまでの俺はお前の言うように独りよがり…だったよ。だけど、これからの、俺は…違う!」


遊矢「一人で魅せるんじゃない。対戦相手と共に一緒になって会場の皆を沸かせるような魅力的なデュエルを見せ続けて行くんだ」


遊矢「だから、今のこのデュエル…強力してくれるか?ジャック!!」




ジャック「…フン。良い目になったではないか…あの時とは、大違いだぞ……よかろう。エンターテイナー同士のデュエルで

  会場に最高のフィナーレを飾ってやろう!」


遊矢「ああ!!」



ジャック「(どうやら…こっちは、榊遊矢にエンターテイナーの何たるかを取り戻させ、本当の意味の制御装置の解除に成功したようだぞ)」

  後は、貴様だけだ…紫雲院素良よ」ボソッ




このSSではアニメ内のように遊矢シリーズの暴走はもう起きない。ですな。議長?

昼の部に出来れば続きます






《RR-ライズ・ファルコン》闇属 ランク4 鳥獣族 攻 100/守2000



黒咲「《RR-ライズ・ファルコン》のオーバーレイユニットを取り除き効果を発動する!」

黒咲「相手フィールド場に特殊召喚された《デストーイ・マッド・キマイラ》1体を対象にし、

  このカードの攻撃力を、対象モンスターの攻撃力分アップさせる!」


《RR-ライズ・ファルコン》攻100→3300



素良「《マッドキマイラ》は《サーベルタイガー》の効果によって3200に攻撃力がアップされている…そこを狙って来たわけか……クッ!!」



黒咲「そして、貴様の知っての通り、《ライズファルコン》は相手の場の特殊召喚されたモンスター全てに攻撃を行う事が出来るモンスター」


素良「僕の場には融合召喚によって特殊召喚されたモンスターが2体存在している…よって、そのモンスターの攻撃回数は」

黒咲「2回だ!!」



黒咲「行け!!《ライズ・ファルコン》!!!《サーベル・タイガー》に攻撃!ブレイブクロー レボリューション1連打ぁ!!!」


素良「ウッ…うわぁーーーーー」LP2200→1700


黒咲「そして、場の《サーベル・タイガー》が居なくなった事により《マッド・キマイラ》の攻撃力は減少する」



《デストーイ・マッド・キマイラ》星8 闇属 悪魔族 攻3200→2800/守2000


素良「そんなぁ」



黒咲「バトルだ!!《ライズ・ファルコン》!!!続けて《マッド・キマイラ》に攻撃!ブレイブクロー レボリューション2連打ぁ!!!」


素良「ン……(僕のモンスターがこんなあっさり退場させられるなんて……)」LP1700→1300




素良「……けど、まだ僕のライフは尽きていない!!」

素良「それに、奪い返すと言ってまだ僕の場に居る《ラスト・ストリクス》が存在しているのを忘れたわけじゃないよね?

  あれはキミの出任せだったのかい!!」


黒咲「忘れては居なかったさ。準備をしていただけさ。魔法発動《造反劇》」


黒咲「自分・相手のバトルフェイズに相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのコントロールをバトルフェイズ終了時まで得る」



素良「それは一時しのぎにしかならないハズだよ!それに、確か攻撃も出来なくなる負荷も付いているハズなものをどうして」


黒咲「お前はこのカードのように反撃するんだ。俺達も以前は何らかの計画を目論む奴らに操られていた手駒に過ぎなかった。

  今のお前はあの頃とまるで変わっていない…だから」


黒咲「反撃の狼煙をあげる為に…な!速攻魔法《スワローズ・ネスト》を奪い返した《ラスト・ストリクス》を対象に発動する」

黒咲「捕えられた姿を昇華し再びデッキより姿を表せ!!」



黒咲「《RR―ラスト・ストリクス》!!」


素良「奪い返して…呪縛を解くなんて……」



黒咲「まだだ。《ラスト・ストリクス》の効果を使い、リリース!!」


黒咲「そして、エクストラデッキから「RR」エクシーズモンスター1体を守備表示で特殊召喚する」

黒咲「現れろ!《RR-レヴォリューション・ファルコン》!!」


素良「黒咲が革命の道に突き進む為に使用し続けたモンスター……」


黒咲「この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズにエクストラデッキに戻る」

黒咲「もう適応外だが、このターン相手が受ける戦闘ダメージは0になるがな」


素良「なら、もう攻撃も封じられ、戦闘ダメージも与えられ無くなったも同然じゃないか!

  キミのターンはこれで終わり。キミの宣言道理キミのターンにデュエルを終わらせる事が出来なかった…」


素良「僕を多少驚かせてくれはしたけど、キミの実力はあれから変わってなかったって事が証明されただけだったね」




黒咲「果たしてそうかな?」

素良「何……」


黒咲「《RR-レヴォリューション・ファルコン》に対し、《RUM――――」





遊馬「ようやく追いついたぜ」セーゼー


アストラル「これは、融合を使う少年と、エクシーズ召喚を駆使する青年か……?

  このデュエル…どちらの者も信念をぶつけ戦っているように見える……」


遊馬「カイトのように融合を使う奴って結構珍しいな」


アストラル「最近では、シンクロやペンデュラムと言ったカードも増え、それも普通になったようだがな」

アストラル「……しかし、融合を使う少年のプレイングに何故だか答えを急ごうとしているようにも感じとれる」

遊馬「答え?」


アストラル「それも間違った方へ誤った方に進もうとしているな」

遊馬「何で分かんだよ…」

アストラル「私のデュエリストとしての直感だ」


遊馬「なら当てになるか…。けどよ…どっちかってっと、黒コート来たあの兄ちゃんの方が俺的には怪しいようにも見えんだけどなぁ」


アストラル「あまりデュエリストを見た目で判断するのは良くないが確かに…そう言われればそう言えるのかもしれない。

  だがしかし、エクシーズを使う者に悪い者などいない。バリアン世界の住人たちのように」


遊馬「けどよ。ドンサウザンドは?」

アストラル「無論。ドンサウザンドは除く」




遊馬「つってもどうすんだよ…この状況、俺等が手を貸すにしても割って入るには結構度胸居る状況みたいだし」


アストラル「そんな事、決まっている…」ニヤッ


遊馬「何か嫌な予感にしか見えねーんだけども……」







素良「それは、どうしたんだい…?」


黒咲「待て。俺にも分からん。俺の場のカードが勝手に光り出して………」



《RR-フォース・ストリクス》→《No.39 希望皇ホープ》
《RR-ライズ・ファルコン》→《CNo.39 希望皇ホープ・レイ》




素良「そんな…カードが書き換わっただって!!?」


黒咲「この事象は…以前エクシーズ世界に伝わる歴史として読んだ事があるものだ。

  これは、あのハートランドを救ったとされる英雄のしたデュエルの状況と全く同じだ……」


黒咲「まさか…彼らが俺に力を貸してくれようとしていると言うのか?」


素良「そんな…嘘だ!こんな事が、有り得るわk」


黒咲「有り得るさ。未来はいつだって書き換えられる。それは思えも次元が統合された時に経験済みだと思うが?」


素良「うっ」



黒咲「(それにしても、何故に場のエクシーズモンスターのみを対象に《No.》モンスターに書き換えられていると言うんだ?

  何か…意図でも、あると言うのか?………ッ!?


黒咲「まさか!…やはりな!俺は《No.》となったエクシーズモンスター2体を対象に手札の《RUM》カードを捨ててエクシーズ召喚を行う!!」


素良「エクシーズモンスター同士でエクシーズ召喚だって!!?」


アストラル「行くぞ遊馬!」

遊馬「おう!俺とお前でオーバーレイ!

  エクシーズチェンジ…ホープゼアル!!」



《SNo.0 ホープ・ゼアルver遊馬》ランク0 光属 戦士族 攻 ?/守 ?
《SNo.0 ホープ・ゼアルverアストラル》ランク0 光属 戦士族 攻 ?/守 ?


素良「このモンスターは一体…」

黒咲「やはり……どうやら、俺の読みは間違っていなかったらしい。アンタ達の強力感謝する」


遊馬ver「良いって事よ」ニヒヒ


アストラルver「キミのデュエルに彼を取り戻そうとする鉄の意思と鋼の強さが垣間見えた…だから手を貸したまでの事だ」

遊馬ver「素直じゃねーの」ブーブー

アストラルver「しかし、この状況…どうやら思っていた以上にツラい現状のようだ…さて、どうするか……」


黒咲「オーバーレイユニットも元々あった《ライズ・ファルコン》も《フォース・ストリクス》も無かった現状だ。

遊馬ver「攻撃力1000って…おいおい勝てんのかよ!!?」


黒咲「まだ勝機はあった…しかし、少し無謀な賭けに出過ぎた結果。このざまだ。この《RUM》のみでは……」


アストラルver「《RUM》はあるのだな!」

黒咲「!!?あ、ああ…」

アストラル「ならばまだ勝機はある。これが最後の、”リ・コントラル・ユニバース”だ!!」



素良「何だい…そのモンスター達は、突然現れたかと思えば…キミと意思を持って話すなんて」


黒咲「当然だ。これが俺の世界に元々存在していたとされる伝説のデュエリスト達なのだからな」



遊馬「伝説のデュエリストって俺がぁ!!?」

アストラルver「彼の世界…?アストラル世界にバリアン世界以外に他にも世界が存在していたのか?興味深い事を聞いた」




素良「そうか…キミ達が、黒咲の――――」

黒咲「さぁ!覚悟はいいか!俺は、《RUM-ヌメロン・フォース》を発動する」


黒咲「対象モンスターを《No.39 希望皇ホープ》に戻った《SNo.0 ホープ・ゼアルver遊馬》に選択しそれを素材にエクシーズチェンジさせる!」


黒咲&遊馬「重なった熱き思いが、世界を希望の未来に再構築する!カオスエクシーズチェンジ!!

  現れろぉ!!《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》!!!」



《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》ランク5 光属 戦士族 攻2800/守2500


アストラル「そして、特殊召喚したモンスター以外のフィールド上に表側表示で存在するカードの効果を全て無効にされる。よって」


黒咲「バトルフェイズは続行となる!行け!!英雄たちの象徴となりし希望の皇よ!紫雲院素良をロジェの野望から断ち切れ!!」


黒咲&遊馬「ホープ剣・ダブル・ヴィクトリー・スラッシュ!!」


素良「そ、そんな…」LP→0


ピー

素良「この僕が、黒咲に……またも敗れるなんて………ごめんよ。遊矢……時間を稼げなくて………」






黒咲vs素良戦終了し、いよいよフィナーレが近づいて来ました。
次回夕方頃更新しちゃいます





中島「社長。ここにおられましたか…常務も御越しで」


零児「中島か…準備は出来たのか?」

中島「ええ。…ああ。それと、実はご報告しなければならない点が御座いまして…」


零児「セレナの事ならもう知り得ている。報告は必要ない」

中島「えっ…そうでございましたか」


零児「セレナはこんな時に私の元を離れ飼われるなど仕えない奴だったよ。駄犬は元より当てにしていなかったがな」

零児「それ以外の報告とは何だ?」

中島「実は……」ゴニョゴニョ


零児「ほう。監禁されていた、黒咲が……」


中島「ええ。無事脱出に成功し、元治安維持局長官であるロジェの思惑通り動いた紫雲院素良を発見し

  彼と戦いデュエルに勝利したと報告がありました」



零児「彼女達の身柄は?」

中島「無事保護したとの事です」


零児「奴ならこの位の事ならやってのけるだろう」


中島「それが一人では無いそうです。何らかの協力者が居たとか」

零児「協力者……?」ピクッ







黒咲「ハァーハァー。紫雲院……」


素良「んぅ……何さ?」


黒咲「次に戦う時は互いに交錯する想いも無く、無論書き換えの無い真っ当なデュエルをしよう。約束だ」


素良「ほんとだよ…けど、出来たらだけどね」




ユート「あれは、隼!何故お前がここにっ!」

黒咲「ユート…何故にお前も俺の後を追って……?いや、この場合紫雲院を追っての方が正しいのか。

  紫雲院の行動と言い…俺には分からない事ばかりだ。この俺が捕まっている間一体何があった?」


ユート「話すと長くなるが…実は、な―――――」












黒咲「成程。そうか…だから、紫雲院が彼女達を連れていたわけか……」

黒咲「しかし、何故頑なにもロジェの命令に従い続けたのか理由が分からん。何故なんだ?」



素良「僕がジャックにエンターテイナーとして遊矢を元に戻す為に強力してほしいと頼んでいた時に、

  アイツが…ジャンミシェル・ロジェが、僕等の前に取引をしに現れたんだ」


ユート「遊矢を元に?」

黒咲「そんなもの断れば良かったものを…」



ユート「恐らく容易に断れるものではなかったのだろう。榊遊矢の頭脳は俺達同じ顔を持つ者達とリンクしていた。

  制御装置を断ち切っていたとして、それが再び後遺症としてでも発動してしまった場合対処方法が困難だからな」


ユート「見境なく殲滅する凶悪な人格にまたも覚醒してしまうリスクが生じてしまう。それにつけ込まれたに違いない」

黒咲「そうか…それで、お前は出された条件を飲むしかなかったわけか」



素良「失敗に終わっちゃったけどね。僕もキミにまたあんな態度とってごめんよ」


アストラル「どうやらキミ達が心配していた渋谷凛、本田ミオ等は無事のようだが」

遊馬「未央じゃねーの!!?何でこんなとこに居んだ!!ニュージェネのライブは!!?」




ユート「えっ英雄である彼らが、何故にここに――――」


黒咲「俺達を助けてくれたのさ。俺の窮地に察そうと現れ、紫雲院を共に救ってくれた。その姿は言い伝えのようだった」








零児「キミ達下がっていてくれ」


みりあ「う、うん」



中島「資材を調達しこちらに設置し終わりました」


美波「モニター?」



零児「繋げ!」


ロジェ『何故にスクリーンが…ハッ!!?』


零児「どうやら貴方より私の戦略が一歩上だったようだ。チェックメイト…貴方はもう詰みだ」




ロジェ『なにぃ…そんなバカな、セキュリティ隊員応答しろ!セルゲイ!セレナ!紫雲院素良!!』



ツーツーツー


ロジェ『馬鹿な…この私の第二、第三の手駒が全て………』


零児「彼らの身柄はこちらで保護させてもらっている」

零児「諦めろ。もう貴方はどうあがこうともどの道終わりなのだよ」クイッ


ロジェ「馬鹿にするな…私には、長年かけて培って来た野望がある。その為だったら私は―――」

零児「シティを牛耳ると?」



ロジェ「ああ。そうだ!その通りだ!私はもう彼らの犠牲は厭わない。彼女達の力を持って、私の願いを無理やりにでも叶えて見せる!!」バッ



零児「やはり……か」


みりあ「牛耳るって?」

李衣奈「何だか知らないけど…この人、治安維持局の元長官だったよね?」

みく「サイッテー。こんな人が新たな長官に選ばれなくてよかったにゃ」

智絵里「う、うん…」



ユーゴ「ユートやリn…セレナの言う通りだったって事かよ。全く、統合後も上層部はいつまで経っても腐ってやがってイライラ来やがるぜ!」


ラリー「えぇーそんな思惑があったなんて」

遊星「上から目線の態度、牛尾と違って気に食わねぇ奴だぜ」

アキ「同感よ」



ロジェ『まさか中継されていたと言うのか?』


零児「ええ。ご協力感謝します…それに」


ドルべ「どうやら私の存在はバレていたようだな」スタッ

ドルべ「話はバリアン警察のベクt…真月警部の方にも通させてもらうぞ」




ロジェ『バリアン警察だか何だか知らんが、どこまでも、抜かりない手を使いおって…一生恨み続けるぞ!貴様を赤馬零児ィ!!!』



零児「零王…貴方の言う通り、ニュージェネレーションのメンバーで各属性違いのウヅキ、リン、ミオを捕え何らかの計画を目論もうとしていたようですが、事前に対策を練っておいて良かったです………でしょう…父さん?」


ロジェ『零王……だと??』







零王『やぁ』


ロジェ『えっ』


中島「零王様を無事そちらに転送させる事に成功したようです」



ロジェ『うわぁーーーーーーー』タジロキ

ロジェ『何故貴方がここに…嘘だ。嘘だと言ってくr』




零王『後はこちらに任せてもらう。いいな零児よ』

零児「ええ。後の事はそちらにお任せします。こちらの事は後はお任せ下さい」


ピーピー





次回の更新が恐らく最終回
何とか年末最後の更新で終われそうです。
レディース&ジェントルメーン!フィニッシュを飾りましょう!!




莉嘉「え、えっと…つまり、どういう事?」


夏樹「治安維持局の元長官様が元凶だったって事だろ」



今西部長「こんな事もあるもんなんだねぇ」


常務「疑ってすまなかった」スタスタスタ


零児「いえ。こちらとしてもお騒がせしました」




みりあ「それで、えっと…卯月ちゃん達は?」


杏「あっ…そっか、3人の無事を確認取れてないんだったっけ?」


智絵里「無事で居て…卯月ちゃん、凛ちゃん、未央ちゃん………」ギュッ



カァー


きらり「あれぇ…智絵里ちゃん、ぽけっとの中、何だか光ってる…気が、するにぃ」


かな子「きらりちゃん意識が!!」


智絵里「えっ…えっと、確か…この辺に!あっこのカード……ユートプロデューサーさんから受け取った……」



《ブービートラップE》ピカー


零児「そのカードは……」








武内P「えっと…ここは、あっ皆さんいつの間に揃って…っと言うかここは?

  皆さんそんな顔をされてどうかされましたか…?」

智絵里「ぷ、プロデューサーさん!!」



ユート「いつっ…突然飛ばされて……」

黒咲「一体…何が起こった?」

素良「……?」



零児「黒咲らも飛ばされて来たのか。成程。あのカードは元々あった物を呼び戻すトラップカード…

  そのカードで、彼女の窮地等に発動する手はずと整えていたわけか」


渋谷「ん?あれ…無事だ。えっと…あたし達何して……」

未央「うぅーん。思い出そうとしても何だかプロテクター掛かってるみたいで思い出せそうもない…そんな感じですなぁ」



卯月「えっ…凛ちゃん、未央ちゃん………?」

未央「えっ」


凛「うぅ」フルフル


卯月「ハァーハァーハァーハァーハァーハァー」


凛&未央「あぁ」

凛「卯月……」



卯月「あのっ!二人共、私、まだ…まだ恐くって!!私だけの笑顔になれるか分からなくて!」

卯月「で、でも…見てほしい!私、確かめたいんです!」


卯月「もし、何かあるかもしれないなら!あるか…分からないけど、でも………うぅ!」

卯月「信じたいから!!私もキラキラ出来るって信じたいから!!」


卯月「このままは嫌だから……」



カツカツカツカツ


未央「待ってた!しぶりん」

凛「うあっ」


卯月「凛ちゃぁん」

凛「卯月ぃ」





ユート「そうか…智絵里に渡したカード。あれが俺等を呼び戻したのか」

武内P「ええ。どうやらそのようで」


ユート「二人共無事だったか」

武内P「貴方も無事のようで安心しましたよ。

  ユート…島村さんは自分の中で決意し決断されましたよ?」


ユート「どうやらそうみたいだな…彼女の顔を見れば感じ取れる」


武内P「選んだその先で貴方は一人ではないと。私達、皆が…付いて居る事を伝えましたから………」




遊馬「楽しみにしてたのにこりゃ開催日別になりそうなんじゃねーのかな?」

アストラル「恐らくそうなるだろうな。こんな状況では会場もパニックになり開けもしないと思われる」



零児「……」




きらり「…☆きらりは、大丈夫だにぃ……今日は3人のステージなんだから、お客さんをこれ以上待たせたらメッだよぉ」



遊星「しかし……」

武内P「彼女達なら何物にも負けない強い絆で纏まりました。恐らく大丈夫だと思われます」


零児「彼は彼女達のプロデューサーなのでしょう?彼がそうおっしゃっている。貴方はどうされるおつもりで」


常務「……」チラッ

今西部長「君が決めなさい」


常務「舞踏会も近い、こんなイベントごとを先延ばしにするなど…してもらっては、プロジェクトが破綻になってしまう。

  それに会場前にはこんな騒ぎになったのも関わらず今も根強いファンが待機しているとの事だ」

常務「彼らを待たせてしまったらアイドルとして失格だ。さっさと準備を済ませライブをして来い」



カァー


卯月「あっありがとうございます!!」


未央「行こう!しぶりん!!」


凛「うん…!」



黒咲「?(紫雲院は……どこへ…)」

ユート「ユーリ…」




沢渡「俺を忘れんなー!!!!」

幸子「身体を張って戦ったボク達に対する扱い悪くないですかぁ!!?」











アナウンス「皆さま、本日はニュージェネレーションズ。クリスマスライブに御越し頂きありがとうございます」



凛「何か不思議な感じ…」

卯月「やっぱり変でしょうか?」

未央「ううん。しまむーらしいよ」


卯月「あっ……結局、書けなくて」

卯月「あっ」


凛「(無言のポケット入れ)」


凛「卯月が持ってて」

卯月「ハッ」

未央「ニヒッ…あっ」


武内P「時間です」



未央「大丈夫」

凛「一人じゃないよ」


ユート「そうだ。皆が付いている」

卯月「ユート…さん」


未央「キラキラしに行こうよ」

卯月「はい!私、行って来ます!!」


さぁ一週間遅れののクリスマスライブへ!



観衆「うおーーーーー」


中島「席はこちらにとってあります」

零児「フム。悪くない」


かな子「はぁっ」



パチパチパチ


卯月「こんにちは!今日は来て下さってありがとうございます!」


 パチパチパチパチ


卯月「あっ…あの!ハッ」

 ガヤガヤガヤ



常務「フゥン」


ユーゴ「アイツはどういった答えを出したんだよ…」

卯月「ええと……」



スタッフ「プロンプ出しますか?」

武内P「いえ」

卯月「うん。えっ」


アイドル達「頑張ってー!卯月ちゃーん」

きらり「私は大丈夫だから!頑張ってほしいにぃ☆」

美嘉「アンタが出した決断ならアタシら受け止めるから披露しなよ」

夏樹「李衣奈と共に応援してっからよ」


卯月「…ん。島村卯月!頑張ります!!」


凛「卯月…」




卯月「 憧れていた場所 ただ遠くから見ていた 隣に並ぶ皆は 眩しく輝くダイヤモンド

 
“私らしさってなんだろう?”

スポットライトDive! 私らしさ光るVoice! 


“お姫様にあこがれる”

聞いてほしいんだ 大きな夢とメロディー さぁ


“普通の女の子”

くよくよに今さよなら GO!もうくじけない もっと光るって誓うよ



“信じよう”


未来に指きり してRize!


黒咲「…」


 もう諦めない 

“キラキラできるって”


昨日凹んで寝込んだ 自分と指きりして

“笑っていよう!!”


Live! 「おしまい」なんて無い ずっとsmiling! Singing! Dancing!

All my…!



愛を込めて ずっと 歌うよ 」


凛「あっ」

未央「フッ」



観客「あー!!!!!」

アイドル達「きゃー」


常務「(無言の退出)」


卯月「ありがとうございましたー!!!」ニコッ


パチパチパチ



卯月「(プロデューサーさん…、ユートさん……私。見えましたよ。答え!!)」






 
 数週間後の

 ”シンデレラの舞踏会”も終わり…彼女達は……



スタスタスタ

遊星「あっ」


アキ「この映像って…」


※お店の展示モニターにてシンデレラの舞踏会の映像が流れている図


遊星「彼女、いい笑顔になったな…」

アキ「フフッ…そうね」



ジャック「奴もこの位の笑顔になる事が出来たのだな…感慨深い……む、ぬぉー!杏がテレビでコメントをしている…だとっ!

  この大舞台に等々出る日が来たと言うのかっ!遂にここまでのアイドルに、俺も嬉しいが鬼柳も喜んでいる事だろう」


遊星「何の話だ?」

クロウ「さぁあいつ等だけに通じる話だろうよ」





凌牙「おい、遊馬!どういうこったよ!」


遊馬「…は?」


凌牙「あの日…ギラグたちから聞いた話によるとお前アイドル達のライブ会場に行って大活躍したそうじゃねーか!」


遊馬「お、おう…そうだけど、どうしたってんだよ!!」


凌牙「何で俺を呼ばねーんだ…俺もあの娘達の前でファンサービスしたかったんだよ!」


Ⅳ「それは俺がしたかった事だろーがアイドル活動してるテメーが俺の役をとんじゃねー!」


凌牙「何をぉーーーー」


ピリピリ



遊馬「ちょっおまっ」

凌牙&Ⅳ「オメーは黙ってろ!!」


遊馬「うぅー………」シュン




アストラル「観察結果其の108…アイドルはどの世界の住人にでも愛され慕われる存在のようだ」






十代「ハァー?道に迷っただぁーこんな砂漠で?」



イヴ「うぅーもう駄目かとー諦めてましたーー…どなたか存じませんが、ありがとうございます!」

十代「ってか何故に半裸?その…恥ずかしいだろ着替えろよ」



ユベル「十代、それは僕にも言ってるのかい?」


十代「お前は言っても着ないだろ!!」









MC「さぁ今夜のライブも歓声に包まれ幕を閉じたわけだが…まだ終わりじゃないぞ!」



みりあ「あれ?終わりじゃないの?」

かな子「うん。私達も今知ったけど、あの3人にはスペシャルプログラムが組まれてたみたい」




MC「今回は何とここでエキシビジョンマッチが行われる!」


莉嘉「エキシビジョンマッチって?」


智絵里「えっと、た、確か…近々行われる、イベントの前夜祭だった…と思う……けど」


美嘉「そだよ☆346のアイドル同士がシンデレラを決める為に行われる云わばライブデュエルの最終進化系かな?」



MC「近々346プロのアイドル達がドリームマッチでライブデュエルを繰り広げるわけだ。そして…その前夜祭として、

 この場でニュージェネレーションのメンバーがライブデュエルを行うわけだ!」


観衆「わーきゃーー」



MC「それでは登場して頂こう!ニュージェネレーション!」





卯月・凛・未央「フライ、ド、チキーン!!」



MC「そして、気になる対戦相手は…あの!キングオブデュエリスト武藤遊戯が相手だ!」


遊戯「キミ達が今噂のライブ決闘者…キミ達と戦える事を僕は楽しみにしてたよ!!」


遊矢「あっ…これが、素良の言っていたライブ決闘者……なのか」



遊矢「彼女みたいに…自然な笑顔を、俺も、少しはジャックとの戦いで取り戻す事が出来るようになったのかな?」

遊矢(ファントム)「まだまだきっとそれは伸びるさ。俺なら…ね?」


遊矢「へ…?今の………」






MC「歴戦のデュエリストの登場で会場も再び盛り上がってまいりました」


未央「いい?武藤遊戯さんは手ごわい相手だけど」

凛「私達なら絶対負けない」



武内P「そう。皆さんが笑顔で魅せるデュエルを続ける限りは…」

ユートP「ああ。それを曲げず全力でぶつけ続ける限り、キミ達は誰であろうと恐れず挑み続けられる…俺はそう信じ続けてる!」

卯月「そう…ですよね。まだまだ始まったばかりなんですから…張り切って行きましょう。


  お楽しみはこれからです!」ニコッ





 Final

前篇から3ヶ月と長らく続いたこのSSも大晦日にでこれで終わりとなります
ご愛読下さりありがとうございました。

ではまたどこかでお会いしましょう。バーイ

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