先輩女「お、おいこら!」男「はい」(89)

女「な、なーにこっち見てんだこらぁ!」

男「はぁ?別に見てませんが……」

女「………ちょっとタイム」ヒ゜ホ゜ハ゜ホ゜

女『ちょっと!全然男君こっち意識しないじゃない!』

女友『へー』

女友「ごめん、別の案考えるからちょっと繋いでて」

女「はぁちょっと……」フ゛ツッ

女「え、えっとね!冗談だからね!うん!」

男「………はぁ、そうすか」

女「うんうん!」(はよ来いはよはよ)

ヒ゛ヒ゛ヒ゛ヒ゛
女「はいもしもし!」ヒ゜ッ

女友「よし、作戦を伝える!ツンデレだ!ツンデレでいけ!まずは高飛車な感じで相手の要望聞いてしょうがないから叶えたみたいな感じいけば、
   あれ?こいつ俺に気あるんじゃね?みたいになる!たぶん!」

女「了解した!」

男「あ、あの、どうしました?」

女(え、えっと……高飛車………)

女「な、なんでもないわ!」

男「………はぁ……」

女「え、えっと、何かして欲しいものとかある!?」

男「え!?えーっと……喉渇いたんでお茶とか欲しいとか、思ってました」

女「しょ、しょーがないからお茶いれてあげるわよ!感謝しなさいよね!」

男「はぁ、ありがとうございます……」

女「~♪」カチャカチャ

男「………」ヘ゜ラヘ゜ラ

女「こ、こら!お茶はいってんのに何のんきに本なんか読んでんの!?」

男「あ、すいません……ありがとうございます」

女(はっ!ツンデレなのにデレがない!)

女「あ、熱いんだから気わつけなさいよね!」

男「はい………」フーフー

女(あ……ふーふーしたい………くっそうチャンスが……)

男「ん、美味しいですね……」

女「で、でしょ!?感謝しないさいよね!」ヒ゛シッ

男「はぁ……そうですね……」ス゛ス゛ス゛

女「………………」

男「………………」ヘ゜ラヘ゜ラ

女「ちょっとタイム」ヒ゜ッ

女友『どうした』

女『つ、ツンデレのレパートリーがもう無いわ!どうしよう!』

女友『よし、今日のところは帰れ』

女『えぇ!?なんで!?男ともっと一緒に……』

女友『意識させるには一人の時間が必要だ。今日は帰れ』

女『…………了解』フ゛ツッ

女「ちょ、ちょっと!えーとっ、その、今日は、見たいアニメがあるから帰るわ!」

男「はぁ、さよなら」

女「……寂しいみたいな、そんな感じしない?」

男「……とりたてて無いですね」

女「………じゃ、帰るわ」カ゛チャッ

男「お疲れ様でしたー」

女「………」ヒ゜ッ

女友『どうした』

女『あのさ、なんで男君はあんなドライなの?部活の先輩と一緒に居て読書て』

女友『知るか。だいたい、部員少ないんだから二人きりなんて当たり前だろ』

女『そ、そりゃ文学部なんて部員少なくてなんぼだけど……』

女友『だからもう慣れたんじゃないか?』

女『しょ、しょんな……』ショホ゛ン

女友『あ、ごめんアニメのcmが明ける。ひゃっほーいコーデリアさんマジお花ばたk』フ゛ツッ

女(………なるほどミルキアンか)

女宅
女「ただいまー」

姉「………………」

女「姉ちゃーん、今日なー、男君にお茶いれてあげたのー」

姉「………………」

女「そんでねー、お茶飲んでる恰好がすっごい可愛いのー♥」

姉「………………」

女「それでねそれでね、ばいばいの時手振ってくれたのー♥」

姉(………メシ……冷める……)

女「それでー………」

兄「ううるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

女「お、お兄ちゃん?」

兄「とりあえずメシ食えだらっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」カ゛シャァン

女「わわわかったって!棚投げないで!」

兄「それならいいんだそれなら」ニコニコ

女「…………」ムシャムシャ

兄「それで時に妹よ。その男君とやらと付き合っているのかい?」ニコニコ

女「ううん……片思いなの………」

兄「そーなのかー」ニコニコ

姉「……………」ツンツン

兄「姉ちゃん、なんだ?」

姉「…………」スッ

兄「あ、あー……割っちゃったガラス………」

姉「…………」カ゛ッ

兄「うん……片付ける………」

女(お姉ちゃん無表情なのにすごい怖い………)

兄「妹よー、風呂が沸いたぞーって姉ちゃんが」

姉「…………」コク

女「あ、あーはいはい」カ゛チャッ……

兄「ふふー、妹に彼氏出来たら、お兄ちゃん発狂しちゃうよ」ニコニコ

姉「……………」カ゛ッ

兄「わかってるってー、人の恋路は邪魔しないってー……」ニコニコ

姉「…………」コクコク

女「ふぁぁー………湯船に入ると思考が進むのはなぜ……」

フ゛ルルルル

女『はいもしもし』

女友『おい、作戦(と言う名の萌えシチュ)を思いついた』

女『マジでか!どんな!?』

女友『その後輩君の家は近いか?』

女『うん。結構な近所』

女友『ズバリ、朝に一緒に登校しない?作戦だ!』

女『なるほど!朝に一緒に動画を投稿しようという作戦ですn』

女友『違うわ!一緒に学校行くかって作戦だ!頼むぞ!』フ゛チッ

女「………朝に一緒にか………ニヒヒ」

女「お風呂上がったよー」

兄「そうか、俺も入ろうかー」ニコニコ

姉「…………」カ゛ッ

兄「……先に譲ろうか?」ニコニコ

姉「…………」コク

兄「ふふ、うちのシスターズは気が強いな」ニコニコ



女「4:30……よし、スタンバイ行くか」キ゛ラキ゛ラ

兄「どうしたのだ妹よ?」ニコニコ

女「ちょ、ちょっと野暮用で………」ソソクサ

兄「そうかそうかー……行ってらっしゃい!」ニコニコ

女「う、うん………」カ゛チャッ

兄「さて、朝ご飯を作ろうかー……」ニコニコ

am.6:00
男「いってきまーす」カ゛チャッ

女「やぁ、一緒に学校行かない?」

男「おはようございます、女先輩。なんでですか?」

女「そ、そりゃーほら………」

男「…………」

女「な、なんとなく!ほら早く行かないと遅刻……じゃないか」

男「今6時です」

女「じゃ、じゃあゆっくり行く?」

男「そうですか。じゃあ行きましょう」

女(……そういえばこの先の作戦を聞いてない!どうしよう!)

女「…………………」スタスタ

男「…………………」ヘ゜ラヘ゜ラ

女「え、えっとさ!男君はいつもこんな早いの?」

男「……まぁはい、そうですね。だいたいこの時間です」

女「なんで?」

男「………朝の鳥の声って、いいじゃないですか。一人で静かに楽しむため、こうやって早く家を出るんです」

女(……かっこいいよー男君マジペロペロしたいいやもう食べてしまいたい………ハァハァ)

男「………どうしました?顔が赤いですよ」

女「べ、別になんでもないよっ!」

男「……そうですか」

教師「おはよ。今日も早いねぇ君……ん?今日は二人?」

女「お、おはようございます……」

男「………おはようございます」

教師「んー?ふふ、なになに?彼女ー?」ツンツン

男「……違いまs女「はい!!!!!そうです!!!!!!」

教師「ほほー!ちょっとあとで保健室来てよ!恋バナなんて何年ぶりかしら……」

男「…………」

女「………♪」ニコニコ

男「では………」

女「……またね!」ハ゜タハ゜タ

男「………」ノシ

女「あ……手振り返してくれた!可愛いぃぃぃぃぃ!ちっちゃく振ってもう……至る所を全てしゃぶりつくしたい……」ハァハァ

女友「何を戯れ言を。気持ちが悪い」

女「うわぁぁぁぁ!?いつのまに背後に………」

女友「気持ち悪いことこの上なし」

女「あんたが気持ち悪いわ!」

女友「どうだった。この僕の作戦(と言う名の萌えシチュ)は」

女「最高だったわ!可愛いとこ見れたし……♥」

女「あ、そうだ。あんまり僕っ娘も流行らないと思うよ?」

女友「何を言う。この一人称は元々だ。貴様が一番よくわかっているはずだ」

女「そらそうだけど……」

女友「なにより僕という一人称は僕のキャラに合っているのだ」

女「そういやあんた重度のミリヲタだったわね」

女友「はは!第二次世界大戦の時のドイツ軍が使った武器なんか余裕で答えられる程度にはな!」

女「そういうトコが気持ち悪い」

女友「気持ち悪い貴様と一緒にするんじゃない!」

女「んですってぇ!?」

カ゛ララ
クラスメイト「お、おはよ。女、女友さん……///」

女「ああ、おはよ」

女友「お、おはようございます……////」

クラスメイト(ああ今日も可愛いなぁ女友さん……)

男子「おはようごさいます!女友さん!」

女友「うん、みんなおはよ……////」

モブ(ああもう可愛すぎて鼻血でる)
モブ2(ちょっとうつむく動作がいちいち可愛い……)
モブ3(内気なようなのが可愛いお……フ゛ヒ)

女「なんでそんなぶりっこしてんのよ」ヒソヒソ

女友「貴様黙らないか。クラスの男子共はよく非常時に使える。いわば道具である」ヒソヒソ

女「あんたも結構黒いわねえ………」ヒソヒソ

女友「貴様のように後輩の妄想でいっぱいの頭よりかはマシだ」ヒソヒソ

女「あんたねえ……」ヒソヒソ

男子「ど、どうしたんですか?相談なら俺が!」

女友「ううん、大丈夫なの。僕のせいで迷惑かけられないし……」ウルウル

男子「」ス゛ッキューンハ゛ターン

モブ「大変だー!興奮のあまりぶっ倒れた!」

モブ2「すぐに保健室に運べ!次の犠牲者が出る前に!」

女「あんたねぇ………」

女友「たやすいな」

ここらで一旦離脱します。明日あたり書きます

放課後
女「ぶっかつ♪ぶっかつ♪男君とぶっかつ♪」

女友「随分とはしゃいでおられますな」

女「だーってあんなに可愛い後輩ちゃんが私のものになったら……ハァハァ」

女友「気持ち悪い。自分はさっさと帰ってモデルガンの修繕と改造をしなければならないのだ。
   困ったら連絡をとるがいい。じゃあな」

モブ「い、一緒に帰りませんか!?」

女友「えー?ホント?ありがと!一人で帰ると心細くて………」ウルッ

モブ(ああマイエンジェル………)

女友「じゃあねー♪」ノシ

女「はいはい」ノシ

女「たのもー」カ゛ラッ

シ───ン

女「あ、あれ?いない?」

女「暇だなー………」

女「………一人盆踊りー……」カ゛ラッ

男「……なにをしているんですか」

女「あ、え、えっと……違うの!えっとね!」

男「……ふふ」

女「え?」(わ、笑った?)

男「ああ、どうもすいません。慌てようが可愛らしかったので……」

女「あ、あわわ、可愛い…………」フ゜シュー

女「どどどどどうしよう………」ヒ゜ッ

女友『どうした』

女『そ、それで、どうしようかって………』

女友『とりあえず照れておけ。だいたい男児というものはそれでオチる』

女『りょ、了解した』ヒ゜ッ

女「あ、ありがとう…………////」テレッ?

男「……………!!い、いえ、感謝される意味がわかりませんが……」

女「だ、だいたい褒められたら感謝するの!」

男「そういうものなのですか」

女「そうよ!」

女「はぁー………」ホ゛ー

男「……………」ヘ゜ラヘ゜ラ

女(いけない!このままだったら何も進展が無いまま今日という一日を無駄に!)

女「助けて………」ヒ゜ッ

女友『どうした』

女『ち、沈黙が苦しい……』

女友『ふむ、何か後輩君の興味がありそうなものか、また要望でも聞いてあげればいいんじゃないか?』

女『なるほど!了解した!』ヒ゜ッ

女「あ、あのさ!その本面白い?」

男「……はい。ミリタリー物ですが、素人にもわかりやすいです」

女「へ、へぇ!それ読み終わったら貸してよ!」

男「………これ510ページほどありますし、まだ半分しか読んでないですけど……」

女「あ、ああ、そうなの………」

男「……………」ヘ゜ラヘ゜ラ

女「…………」

女(………選択b、要望を聞くか……)

女「………な、なんかして欲しいことある?」

男「そうですね、最近埃がたまっているので、掃除して欲しいです」

女「わ、わかった!」

女「えーっと掃除機は………」

女(うふふ、なんだか夫婦みたい………)

男(この情景は………まるで新婚のような……)

男(いかんいかん、相手は先輩………決して釣り合わない………)

女「ふふんふー♪」

女「あー……綺麗になったよ!」

男「そうですね、ありがとうございます。」

女「ふー……疲れた………」

女「……………」

女「助けて」ヒ゜ッ

女友『どうした』

女『またまた沈黙が』

女友『そうだな、思ったんだが、ある程度の距離が無いか?貴様ら』

女『きょ、距離?』

女友『そうだ。なんだか冷めているだとか、そんな感じがしないか?』

女『そ、そういえば確かに……』

女友『なんだから、急接近してみてはいかがだろうか。物理的にも心理的にも』

女『りょ、了解した!』ヒ゜ッ

女(よ、よーし……)

女「ねーぇ、なんか話しようよー」ス゛イッ

男(………近い……)

女「ねーってばー」

男「……先輩とどのような話をすればいいのでしょうか」

女「さぁ………」

男「未定だったんですか」

女「まあそうだけど……」

男「じゃあ僕にどうしろっていうんですか」

女「さぁ……」

女(……………はっ!)

女「ねぇ、男君ち行っていい?」

男「………はい?」

女「いいじゃない先輩なんだし。普通だよそんなの」

男「そうでしょうか」

女「いいからいいから!今日は早めに文芸部終了!」

男「あ、ちょ、ちょっと………」

男「着きましたよ」

女「さーて、早速お邪魔しま……」スッ

男「ちよっと待っててくださいね………」カ゛チャッ

シャッ

男「おっと、今日は左」ヒョイ

女「げぶっ!」ト゛スッ

女「なんで……玄関から矢が………」

男「僕の戦闘力の育成と、不審者対策です」

女「せ、説明しておいてよー………」サスサス

男「す、すいません……ただいまー」

男母「ああ、おかえり」モサモサ

男「今日はキャラメルコーン?」

男母「そう。美味しいよ新作。やっぱコイケは裏切らない……ん?」

女「ど、どうも………」(なにこの中学生……)

男母「あらどうも。彼女?可愛いわね」モシャモシャ

男「ち、違u女「そうです!!!!!!!!はい!!!!!!!!!!」

男母「あらあら、食べる?キャラメルコーン」

女「美味しいっすねこれ」モシャモシャ

男母「あんたやるわねぇ、あんな彼女連れてきて。どこの娘?」

男「だ、違うって……部活の先輩……」

男母「へーぇ?」ニヤニヤ

男「な、なんだよ………」

男母「………ホントに部活の先輩として見てる?」

男「そりゃ……もちろん………」

女「おーい、キャラメルコーン………」モシャモシャ

男「……………」

男母「………はいはい!まだあるわよキャラメルコーン!」

男(………僕は………どうなんだろうか………)

女「…………」モシャモシャ

男「…………」ヘ゜ラヘ゜ラ

女(どうしよう……とりあえず家に来れば接近出来ると思ったのに……)

女「助けてマイフレンド………」ヒ゜ッ

女友『どうした』

女『家に来たんだけどどうしよう』

女友『ふむ。とりあえず今日初めて来たんだろ?だったら視察程度でいいぞ』

女『そ、そういうもん?』

女友『ああ。視察だからちゃんと見ておけよ。じゃあな』フ゛ツッ

女「よ、よーし」

女「……………」キョロキョロ

女(………合法ロリの母と……普通の家ではないわね……壁が本棚になってるし全部埋まってる……)

女(……そうだ)

女「ねぇ、今日泊まっていっていい?」

男「………はい?」

女「だって家ちかいんだしいいじゃないそれくらい」

男「あ、あのですね………ですから困りますって……」

女「あ、そう?残念」

男「ですから今日は帰ってください」

女「今日は、ってことは次はお泊まり?」

男「なんでですか。日も暮れましたし、お送りしますから」

女(やった!やったよ女友!)

女「いやごめんね、こんなにキャラメルコーンもらって」

男「構いません。どうせ戸棚に山ほどあります」

女「そうなの?じゃ、もらっておくか。よいしょ」

男「………僕が持ちますから、靴を履いてください」

女「お、ありがとー」シュルシュル

女「ごめんねー、急に来ちゃって」

男「別に構いません。先輩だったら………」

女「ん?何?」

男「いえ、聞き流してください」

女「あらそう?じゃ気にしないわ」

男「ありがたいです」

女「そうこうしているうちに家についたわ」

男「;……ではまた」

女「うん!じゃあまた明日ね!」

男「……はい」

女「ただいまー」

兄「お、おかえり!ご飯出来てるぞ?」ニコニコ

姉「…………」コクコク

女「はーい!ご飯はなっにかなー?」

兄「ふふ、この笑顔のために料理を作る………お、今の深いな。メモっておこう」ニコニコ

姉「……………」カ゜ッ

兄「はいはいわかっていますよ姉さん」ニコニコ

女「それでね?今日男君の家に行ってねー♥」

姉「……………」

兄「…………」ニコニコ

女「お母さんも中学生みたいなの!面白いねえ~」

兄「そっかそっか。良かったね」ニコニコ

姉「…………」コクコク

女「ふぅ、お風呂入ろう」

カコーン……

女「今日の男君も可愛いなーぁ……♥もう子宮がキュンキュンと締め付けられるような……」ハァハァハァ

女「いかんいかん……」ヒ゜ッ

女友『どうした』

女『今日は急接近出来た』

女友『ノロケるのもいいが、そろそろ文化祭だろう。ちゃんと文学部の準備出来てるんだろうな?』

女『………あ………』

女友『……まぁせいぜい後輩君と協力することだ。頑張れ』フ゛ツッ

女「………文化祭ね……」

女「文化祭か……なんか大事なことを忘れてるような……」

姉「…………」チョイチョイ

女「なに?電話?」

姉「…………」コクコク

女「誰からだろ………もしもし」

男『すいません……あの………なんかすいません……』

女『ど、どうしたの!?』

男『お兄さんが出られたんですが……ひどく罵倒されて……』

女『全くあのアニキは……』

女『で、なに?』

男『あの……文化祭なんですけど………』

女『…………あ』

さて、明日の夕方くらいに書きます

女「どどどうしよう………」ヒ゜ッ

女友『どうした』

女『あんた知ってるでしょ?うち部員二人だから文化祭の文集発行しないと文学部消えんのよ!』

女友『ああ、そうだったな。ネタ出しは手伝ってやる。あとは部員で協力しろ』

女『ありがとう!恩に着る!』ヒ゜ッ

女「きょ、協力………うふふ……」

男「どどどうしよう……文学部消える……安住の地が……」

男「あわあわあわ………あ」

男「そ、そうだ!救世主……!!」

男「友達から教わった都市伝説………」

_________________
友達「なんでも、その救世主に電話で相談すれば解決策を教えてくれるって話だ。
   いとこからその救世主の電話番号もらったんだけど、悩みもないし。お前にやるよ」

男「ええ?………ああ、いらないなら貰うけど……」

友達「まぁ繋がるかどうかは知らんが」

男「なんじゃそりゃ、都市伝説?」

友達「まぁ、それに近いな」

男「今は都市伝説だろうがなんだろうが頼らないといけない……!
  ロクに本も読まない先輩は絶対一文も書けない!!絶望的だ!」ヒ゜ッヒ゜ッヒ゜ッ

男「頼む頼む出てくれ……………!!」フ゜ルルルルフ゜ルルルル









『どうした』

男「あ、きゅ、救世主さん……!?可愛い声……」

『ふむ、貴様はもしかして相談があって僕に電話したのかな?』

男「そ、そうなんです!頼みがあるんです!」

『なるほど、話したまえ』

男「あ、あの、文学部の一年なんですけど、文集を文化祭までに発行しないと廃部なんです!
  ど、どうか打開策をください!」

『……!貴様、文学部なのか?』

男「は、はい、そうですが……」

『それだったら大丈夫だ。この問題は解決する。』

男「ほ、本当ですか!?」

『ああ、僕が言うのだ。安心したまえ。』

男「あ、あの、解決するって、どうやって……」

『いいか、貴様は編集だけ考えていろ。予想だにしない結果というものは、嬉しいものだ。』

男「は、はぁ?」

『貴様はなぜ僕に相談した?』

男「それは……先輩も書けないだろうし……自分一人で書くにはキツいかと思って……」

『ほう。なぜ先輩を信用しない?』

男「だ、だって……ロクに本も読んでないし……」

『もしも、先輩が書けたら……と思うだろ?』

男「それはもちろんそうです」

『だったら、貴様は僕の言う通り信用してみればいい。言っただろ?予想だにしない結果は嬉しいものだ』

『……もうわかったな。健闘を祈る。』フ゛ツッ

男「………救世主さん……ありがとうございます……」

─時は流れ流れて放課後─
女「さて、文集作るわよ!」ヒ゛シッ

男「はい。わかりました。」(救世主さんは信じろって言ってたけど……大丈夫かなぁ……」

女「とりあえず、下書きは書いてあるから」

男(え?)

女「とりあえず読んでくれる?よかったらこれで発行したいんだけど」(ありがとう女友)

男「……わかりました」ヘ゜ラヘ゜ラ

男「…………これ、面白いですね」

女「ほ、ホント!?良かったぁ……」

女「あ、い、今気付いたけどどうやって発行するんだろ……よくわかんない……」アワアワ

男「ご心配なく。僕のmac持ってきました。macって編集に向いてまして、アプリが充実してるんです」

女「わー!すごい!」キラキラ

男「二台持ってきたんで、編集も手伝ってください。わからないトコあったら教えます」

女「はーい!」

男「……割と早い段階で編集にいけましたね」

女「そ、そうかなぁ?」

男(編集の仕方考えてきてよかった……)

男「………」カチャカチャカチャ

女「う、うーん……どうしよう……」

男「どうしました?」

女「こ、こうやって……どう繋げようか考えてたら……画面が……」

男「……ただのスクリーンセイバーじゃないですか。こうやって……」

女「わ!すごい!すごーい!」キラキラ

男(…………)

男「………すっかり日が暮れましたね」

女「疲れちったよぉ……」

男「また明日にします?」

女「うんうん。家帰ってご飯食べよう」

男「………そうですね、僕もそうします」

女「じゃーねー」

男「ただいまー」

シュン

男「ほっと」ヒョイ

男母「どうしたのー?いつもよりちょっと反応が遅いわね」カ゛シッ

男「……そんなことないよ」

男母「悩みでもあんならアタシに相談しないさいね?出来ないなら、友達にするとか」

男「………そうか……そうだよね…」

男「えー……」ヒ゜ホ゜ヒ゜ホ゜

男「出てくれ出てくれ出てくれ……」フ゜ルルルルフ゜ルルルルル

『どうした』

男「あ、きゅ、救世主さんですか?また相談したいことが……」

『なんだ。編集に行き詰まったか?』

男「い、いえ、その……」

『なんだ。早く言ってみろ。アニメのcmが明けるだろうが』

男「あ、あのあのあの………」モシ゛モシ゛

『なぞ!なぞ!なぞ!なぞ!なぞ!うーいぇいいぇい!』シャカシャカ

男「………ミルキアンですか?」

『ああ、そうだ。貴様のせいでcmが明けた。早く用件を言え』

男「えーっと……」

男「え、えと……好きな人?がいるんですけど……」

『なぜ疑問形なのだ?』

男「なんていうか、好きなのかどうなのかわかんないんです…」

『……昔の日本語で言う、心恋。うらごいと読む』

男「……はぁ」

『それこそ好きかどうかわからない複雑な心境を表現する。素敵だと思わないか?』

男「………確かに」

『自分でも気付かないほどの裏の心には、恋が隠されている。その好きな相手には、普段は別な感情を抱いているはずだ』

男「なるほど」

『だから別の観点から見てみるがいい……僕が貴様に言ってやれるのはここまでだ。後は自分でなんとかするがいい』

男「………ありがとうございました」

フ゛ツッ

男「別の観点から、ねぇ……」

男母「そういえばあの彼女とはどうしてんの?仲良くしてる?」

男「だ、だから部活の先輩だって……」

男母「……ふふ、そう。キャラメルコーン食べる?」

男「…………」モサモサ

女「それでね、男君がすぐに画面戻してくれたのー♥」

姉「………」コクコク

女「それでちゃんと準備とかもしてくれたのー♥」

兄「………」ニコニコ

女「それでねそれでねー?」

兄「風呂に入りなさい」ニコニコ

女「あ、はーい!」

兄「……ふふ、本当に楽しそうに話すねぇ、姉さん」

姉【彼氏として連れてくるかも】ヒ゜ラッ

兄「そうかそうか、もうそんな年になったか……」

姉【寂しい?】ヒ゜ラッ

兄「ううん、むしろちょっと嬉しいよ。こんな立派になって……いややっぱ寂しい」

姉「…………」

女「ふぅー……」フ゜ルルルル

女「はいもしもし」

女友『原稿はうまくいってるかね?』

女『もうホント大助かりだよーありがとね!』

女友『ふふ、見ていて楽しいからな。協力は惜しまない。引き続き頑張ってくれ……』フ゛ツッ

女「ふー……感謝感謝……」チャホ゜ン

女「……むぐぐぁ、ふぁぁ……もう寝よう。おやすみんこ」ク゛ゥ

カ゛チャッ

兄「…………」ニコニコ

兄「…………」カシャッ ニコニコ

兄(純潔なままの妹を今のうちに納めておこう)ニコニコ

兄「…………」ニコニコ

カ゛チャン

─色々はしょって文化祭前日─
女「はぁ………」カタカタカタ

男「…………」カチャチカチャ

女「やったー!終わったよー!」ハ゛ンサ゛イ

男「こっちもなんとか……」

女「廃部はなくなったー!やったー!」カ゛シッ

男「……急に抱きつかないでください」

女「なんでー?」

男「逆に問いますが、なんで抱きつくのですか。何か成功すると抱きつくのですか」

女「へ?私は男君だからっ……あ」カァァ

男「──────」キ゛ュゥゥゥゥン

男(………好きだ。この人……………)

女「え、えとえとえと、ちょっとタイム!」ヒ゜ッ

女『た、助けて!い、いきなり言っちゃって……かくんかくしかじか』

女友『……いいか、よく聞け。心配するんじゃない。絶対大丈夫だから。』

女『な、なんで?』

女友『なんでもだ。そろそろ切らないと、後輩君が可哀相だからとっとと切るぞ』フ゛ツッ

女「あ、あれ………?」

女「え、えっとね……」

男「……先輩は、僕が好きなんですか?」

女「…………うん」

男「…………ふふ、僕って本当おかしいですね。こんな簡単な気持ちに素直になれないなんて」

女「え?」

男「僕の方からも言わせて頂いていいですか?」

女「う、うん……」

男「……僕も、先輩の事が好きです。大好きです…………」

女「 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。     *     。
      +    。  |  |

   *     +   / /   イヤッッホォォォオオォオウ!
       ∧_∧ / /
      (´∀` / / +    。     +    。   *     。
      ,-     f

      / ュヘ    | *     +    。     +   。 +
     〈_} )   |

        /    ! +    。     +    +     *
       ./  ,ヘ  |
 ガタン ||| j  / |  | |||
――――――――――――」



女「やったよ……やったよ……」ホ゜ロホ゜ロ

男「だ、大丈夫ですか?ハンカチを………」

女「うふふ、あはははは!大好きー!やっと、やっとちゃんと言えて、良かった………」キ゛ュゥ

男「僕も、ちゃんと言えてよかった………」

女「ねぇねぇ、原稿もあがったし、今日うちに泊まっていかない?」

男「ぜ、是非お願いします」

女「決定ね!うふふー……」

男(ありがとうございます……救世主さん……)

女「よーし、報告を友へ……あれ?」

女「……またケータイ替えたなあいつ」フ゛チッ

男(そ、そうだ……ちゃんと感謝の言葉を……)ヒ゜ホ゜ヒ゜ホ゜

ツーツーツー「現在、この電話番号は使用されていません……」

男(あ、あれ?………あ)
_______________

友達「でもよ、その救世主様は問題が解決するともうかからなくなるって噂だぜ」

男「なんだその無駄なミステリアス」
_______________

男「しまった………忘れてた………」

女「まぁいいや。後でしよう。さぁ着いたよ我が家!」

男「お、お邪魔しまーす……」

兄「やぁ、お客さん?」ニコニコ

姉【おかえり】ヒ゜ラッ

女「え、えと、彼氏………////」

男「ど、どうも………////」

兄「………へぇ。まぁまぁ上がっていってよクソ虫が」ニコニコ

姉「…………」カ゛ッ

兄「ふふ、冗談はさておき、ご飯あるし、食べていってよ」ニコニコ

男「あ、ありがとうございます…」(真顔だった……)

女「それでもうおかしくてさーww」

男「あっはははは!」

兄「……いつまで居座る気だい?えーっと、クソ虫君だっけ?」ニコニコ

姉「……………」カ゛ッ

女「あ、あの、今日泊まるの……」

兄「………」ヒ゜シッハ゛キッ

姉【心が折れる音がする】

兄「へ、へぇ。そうなのか………」ニコニコ

女「ふぁぁ、どうする?もう寝るけど、寝る場所どこがいい?」

男「ど、どこでもいいですけど……」

女「あ!そうだ!私りとこ寝なよ!早く早くー♥」

男「は、はぁ………////」

女「じゃあね!おやすみ!うふふ………zzz」

男「………早い………」

男「んー……中々寝れない………」カ゛チャッ

兄「……ちょっと来てくれないかクソ虫」ニコニコ

男「はぁ……」

兄「……………」ニコニコ

─居間─
兄「実を言うとだなクソ虫……じゃなくて男君。君には感謝しているよ。」

姉【私達、父と母が旅行に行ったまま事故に遭って死んだの】

兄「それから俺達姉弟は親族のところをたらい回しにされてね。女も明るい顔を見せなかった」

姉【だから、笑顔をくれた貴方には感謝してる。】

兄「まさに救世主だ……ありがとうな。あ、救世主と言ったら、都市伝説を知っているかい?」

男「はい。救世主様……」

兄「あの人に最初に救われたんだよ」

男「?」

兄「最初は友達から聞いて、半信半疑だった。でも勇気もってかけてみたんだ。そしたら繋がって、もうびっくりだよ」ニコニコ

兄「それで聞いてみたんだ。どうしたら妹の笑顔が戻るかって。その時かけてくれた言葉、今も頭に残ってるよ……」ニコニコ

『笑顔を戻らせたい。その前に、貴様らの顔を鏡で見たか?それは笑っていたか?自分から変わらなければ、他人を変えるなど出来ない。出直せ』

兄「聞いてすぐに鏡を見たよ……やっぱり、笑ってなかった」ニコニコ

兄「それっきり、救世主様の電話にかからなかったけど、あの言葉を貰えただけで、俺はあの人に感謝してもしきれない。」ニコニコ

兄「………男君。どうか一言、お礼を言わせてもらいたい。本当に、ありがとう……」ニコニコ

姉「……………」ヘ゜コッ

兄「あの妹を笑顔にしてくれた君にはもう俺達はどうこうも言えなくなったね」ニコニコ

姉【元々どうこう言う年じゃない】

兄「そ、それはそうだけど……」ニコニコ

男「……………」

兄「ああ、ごめんね。突飛に話し出してしまって……」ニコニコ

男「……僕だって、先輩から元気を貰えました……お礼を言いたいです」

兄「ふふ、不思議なやつだからな、妹は。」ニコニコ

姉【そろそろ寝てもらわないと男君が迷惑】

兄「おっと、確かにそうだ。ゆっくり寝てくれたまえ」ニコニコ

姉【おやすみ】

男「………おやすみなさい」ヘ゜コッ

─文化祭、当日─
女「おいーっす!完成したよ!ありがとう!」

女友「そうか。貴様らはどうしたのだ。朝からベタベタと鬱陶しい」

男「す、すいません……」

女「あ、そうだ!あんたまたケータイ替えたでしょ!?ケータイ番号教えて!」

女友「すまんな。貴様らとは違って忙しい身でね。男子共に合わせてケータイを使い分けなければならないのだ」

女「あんた……ホント黒いわね……」

女友「貴様には言われたくも無いがな」

女「さーてと!今日は午後からだからね!私の仕事!」

男「僕も午後からですね」

女「一緒に回る?」

男「そうします」

女「やったー!デート♥デート♥らんららんららー♪」

男「………ふふ、いい笑顔ですね」

~fin~

超☆展☆開すいません。ありがとうございました……女友大好きです

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