もしもISの主人公がアメリカ出身だったら(168)

ISの再放送を見て適当に書いた。

キャラ、世界観共に好き勝手に弄っているので注意

山田「えーでは次の人、自己紹介を……」

イチカ「おっと!ようやく俺の出番ってわけだ!はい皆様ごきげんよう!俺はオリムラ・A・イチカって言うんだ!こう見えても日本人とのハーフなんだぜ!まあちょっと母親の血が強くてそう見られないんだけど……まあそれはどうでもいいや!産まれも育ちもアメリカだが心は立派なニッポンジンだという事を忘れないでくれよ!好きなものはママが作ったオートミール。趣味はそこらの女の子を引っ掛けて……」

千冬「いきなり喋りすぎだ馬鹿者」ゴンッ

イチカ「ってえ!ちょっとまだ俺が話しているんだけどチッフ姉さん!」

千冬「学園内では先生と呼べ」ゴンッ

イチカ「あいたっ!わかった、わかった!どうもすみませんでした織斑先生!」

【HR後】

山田「あの……本当に織斑先生の弟なんですか?肌も黒いですし」

千冬「正確には異母姉弟だ。父が蒸発したと思ったらいつの間にやらアメリカで再婚して子供を作っていたんだ。もっとも私も存在を知ったのは数年前だが」

イチカ「……それで隣の住人がなんて言ったと思う?奴さんカンカンになってショットガン持って『野郎!ぶっ殺してやる』って言ってたんだよ!」

「やだもー!」「あはははっ!何そのはなしー!」

山田「女子ばかりなのにあっと言う間に打ち解けてるみたいですね」

千冬「ちとやかましいがな」

イチカ「いやあ、こんな可愛い子達と一緒にいるなんてボクチャンなんて幸せなんでしょうか!」

「お前は何処のおっさんだ」

イチカ「ん?その声は……?」

箒「久しぶりだな。イチカ」

イチカ「おっ?お前はシノノノ・ブルームじゃねえか!」

箒「ブルームじゃない!箒だ!」

イチカ「そんな怒んなよ!ちょっとしたジョーク、ジョーク!」

「なにー?知り合い?」

箒「そうだ。一時期アメリカにいたことがあってそこでこいつと出会ったんだ」

イチカ「しっかし久しぶりだなあ!確かジュニアスクール以来じゃなかったか?」

箒「姉の都合で一年いただけだがな。覚えてくれて嬉しいぞ」

イチカ「忘れるもんか!トムとケビンと一緒にブルーム!ブルーム!って茶化していつもぶっ叩かれて……」

バキッ

イチカ「あー、はいはい。所謂黒歴史って奴な。わかった、わかったからいきなり叩くのはナシ。な?」

箒「お前がそんな事を言わなければ私も叩くのをやめよう」

イチカ「おいおい、俺に死ねって言ってるようなもんだぜ!」

【放課後、寮】

イチカ「イテテ、ブルームめ俺が何か言うたびに叩きやがって。俺は調教中の動物じゃねえんだぞ」ガチャ

箒(裸)「えっ?」

イチカ「うおっ!?」

箒「な、何故お前がここにやってきたんだ?」

イチカ「そりゃ、こっちのセリフだ!俺はチッフ姉さんに言われてここに……ああ!」

箒「どうした?何かわかったような顔をして?」

イチカ「いやー、ここって女の子がいっぱいじゃん?だから……な?」

箒「いや、全然わからん」

イチカ「つまり幼馴染でヌケ……」

箒「死ねえ!不埒者がっ!」

イチカ「わーっ!ちょっ、タンマ!木刀はやめてーッ!」

【数週間後】

箒(部屋があかないという理由でずっとこいつと一緒にいる事になってしまった。おまけにたまに風呂を除きこむし)

イチカ(まー、いつもバレてボコボコにされるんですけどね。マイケル、日本のノゾキは命懸けだぜ……)

千冬「クラス代表のIS乗りを決める。自薦、他薦は問わない。立候補する奴もしくはさしたい奴を言え」

「はい!イチカ君がいいと思います!」「いいんじゃない?面白そうだし」「一応唯一の男のIS使いだしね」

イチカ「おいおい?こんなに俺を選んでくれるなんて嬉しいぜ……。オーケイ子猫ちゃん、今夜は寝かさないぜ?」

「「「いやそれはない」」」

イチカ「………」

箒「本気で落ち込むな。わかっていた事だろ。おい」

千冬「では代表はイチカで……」

セシリア「お待ちください!こんな男よりこのイギリスの代表候補生である私がふさわしいですわ!」ガタッ

イチカ「おいおい君割り込みはだめだろ!大人しく席に座りなさい」

セシリア「あっ、はい」ガタン

セシリア「……」

セシリア「いや、なんでですの!?」

イチカ「ちっ、引っかからなかったか」

箒「なんでそんな事をしたんだ?」

イチカ「尺が足りないんだよ!ほら、EDまで後5分だ!」

箒「お前は何を言っているんだ」

イチカ「ジョーク、ジョーク!で、あんたは一体どちら様?ピザの配達人?」

セシリア「私の名前を知らないとは……。いいですか?私はセシリア・オルコット!イギリスの代表候補生!貴方とは経験が違いますの。お分り?」

イチカ「おいおい……。俺だって過去にネイビーやCIAから誘いがかかってたんだぜ?ISも余裕で乗りこなせるぜ。なあ織斑先生?」

セシリア「えっ?本当なのですか?先生?」

千冬「いや、お前ネイビーとCIAの奴に賭けトランプに誘われただけだろうが」

セシリア「ちょっ!?」ガターン!

「セシリアがずっこけた?」「吉本にも負けないこけ方ね」

箒「いつからコントになったんだここは?」

セシリア「ぐぬぬ……そもそもこんな冗談しか言えない男がISなんてまともに扱える筈なんてありませんわ!しかもこんな真っ黒な肌をした男なんて!」

イチカ「おい差別的な発言やめろよ!日本でも最近はうるさいんだぞ!」

セシリア「あら?これぐらいで怒鳴るなんてなんて気が短い人なのかしら?母親の顔を見たいですわね?」

イチカ「俺のママを馬鹿にするな!せめて親父を馬鹿にしろ!」

セシリア「えっ?」

イチカ「言い直せ!お前の親父はゴミクズ以下だって!」

セシリア「……あ、貴方の親父はだ、ダメ人間ですわ?」

イチカ「その通り!いってくれてありがとう!」

セシリア「!?」

千冬「よく言った!」

セシリア「ちょっ!?」

山田「え、えーと、一度戦って勝った方が代表になるのはどうですか?」

セシリア「それですわ!」

イチカ「流石山田先生!抱かせて……痛っ!」

箒「教師にセクハラしようとするんじゃない!」

千冬「では後日セシリアとイチカがアリーナで戦い、勝った方がクラス代表になるということで」

セシリア「ふん。貴方なんて無様に負けるのがお似合いですわ!」

イチカ「おしい!最後にまるで父親のようにっていった方がいいぜ!」

セシリア「えっ、また?」

イチカ「ほら、もう一度!」

セシリア「……貴方なんて無様に負けるのがお似合いですわ。ま、まるで父親の、ように?」

イチカ「そうだ!確かに親父は無様だ!言ってくれてありがとう!」

セシリア「……」

千冬「もっといってやれ!」

セシリア「貴方達はどんだけ父親が嫌いなんですの?」

セシリア「と、とにかくその日までせいぜいISの訓練でもしときなさい。まあ、それでも私に勝つのは無理でしょうがね」

イチカ「オイオイ、なんで無理って決めつけるのかねこの英国ちゃんは」

セシリア「英国ちゃんじゃなくてセシリアです!ISの素人に負けるなんでありえませんわ」

イチカ「オーケイ。そこまで言うなら俺が勝ったらお前の事を好きにしてもいいよな?」

セシリア「いいですわよ!逆に負けたら貴方は私の奴隷になりなさい!」

イチカ「よっしゃ!言質とった!後からナシはダメだぜ英国ちゃん」

セシリア「だから英国ちゃんじゃありません!」

箒「自信満々だな。勝算はあるのか?」

「そうだよ。男が強かったのはもう昔のことなんだよ?」「オマケに国代表候補生で専用機持ちだよ?敵うわけないよ」

イチカ「へっ、主人公は圧倒的な不利な状況でも勝っちまうもんよ!」

のほほん「けどおりむーどう見ても主人公の近くでちゃっかり生き残りそうなサブキャラって感じだよねー」

イチカ「へえへえ、どうせ俺は主人公に見られませんよーっと。それはともかくISに乗らねえと。織斑先生、ISの使用許可を……」

千冬「ない」

イチカ「……は?」

千冬「本当はお前用の専用機が今日来るはずだったんだが少し手間取って一週遅れるそうだ」

イチカ「……因みに決闘の日付は?」

千冬「一週間後だ。言っとくが伸ばす事はできないぞ」

イチカ「……ジーザス!」

箒「……」

【剣道場】

イチカ「で、なんでお前は無理やりここに連れ込んだんですかねえ?教えてくれませんかねブルームちゃん」

箒「だから箒だと……。いいか、お前は少し落ち着きがない」

イチカ「落ち着きがない?冗談言うなよ!アメリカじゃそれが普通だぜ?」

箒「ここは日本だ。郷に入れば……」

イチカ「郷に従え。だろ?わかってるって、お前には耳にタコができるぐらい聞かされたからな。で、この持たされた竹刀で何やろうっていうんだ?」

箒「剣道だ。もう少し心身を鍛えたせろと先生に言われたからな。ISもないんだし丁度いいだろう」

イチカ「オーケイ、チャンバラゴッコか。という事は俺はラストサムライって訳か?」

箒「息を吸うように冗談を言うなお前は」

イチカ「照れるぜ」

箒「褒めてない」

箒「……よしここまででいいだろう」

イチカ「ゼーッ、ゼーッ、ゼーッ……」

箒「どうした?息がキレキレだぞ?」

イチカ「むしろ……なんで……お前は……元気……何だ?」

箒「お前が無駄に跳ねたり動きまわったりするからだろう。というかお前よく竹刀を片手で振り回せるな」

イチカ「一時期中国にいたからな。あそこじゃ冗談を言う度に絡まれたわ」

箒「……お前も大変だな」

イチカ「いやー流石に彼氏付きを分捕ったときは
死ぬかと思ったわ。あいつ中国マフィアの息子だったから……痛っ!?」

箒「自業自得だ、馬鹿者」

【決闘当日】

千冬「調子はどうだ?」

イチカ「ISに乗れなかったのに調子もないだろ?」

千冬「それもそうだな。見ろ、お前の専用機だ」

イチカ「機体が白い分俺が目立ちそうだな全く」

千冬「『白式』という。可愛がれよ?」

イチカ「えーそうしますよ。で、チッフ姉さんあの馬鹿でかい剣以外に武器というものが見当たりませんが何処にあるんでしょうか?」

千冬「ない」

イチカ「……あー、俺の耳がおかしくなったのかな?もう一度言ってくれる?」

千冬「ない。あの剣だけだ」

イチカ「嘘だろ!?何で今時近接武器しかないんだよ!鴨撃ちよりひどい事になりそうじゃねえか!」

千冬「私が使いこなせるからお前も大丈夫だ。……多分」

イチカ「初心者に言うセリフじゃねえだろファッキン!」

セシリア「やられる準備はできまして?」

イチカ「イエスという奴がいると思ってんのか?」

セシリア「それもそうですわねっ!」バシュッ

イチカ「うおっと!いきなり撃ってくんな!礼儀がなってねえな!」

セシリア「あなたには言われたくありませんわね!」バシュッ、バシュッ

イチカ「確かにそうだ!しかし割とマジで射撃武器が欲しいぜ!」

セシリア「よくかわしましたね。だけどこれはどうかしら?」

山田「やはりというか防戦一方ですね」

千冬「当たり前だ。初心者が近接武器だけであんな遠距離型に挑むなんてアホもいい所だ。むしろ瞬殺されないだけあいつの腕がそこそこあるんだろうな」

山田「なんでそんなアレな機体をイチカ君に渡したんですかね?唯一の男性のIS乗りですからもっと汎用性がある機体を渡せばいいのに……」

千冬「上からの命令でこうなったのだ。私達ではどうしようもない」

山田「そうですね」

千冬(しかし上も誰かに命令されたという感じだが、そんな事やって得をする奴があいつしかし思いつかん)

山田「どうかしましたか?」

千冬「いや、なんでもない」

千冬(だがあいつはコミュ障だからやれないと思うんだが……。まあ今は気にしないほうがいいな)

セシリア「左足、もらいましたわ!」バシュッ

イチカ「くそっ!もらっちまっ……おおっ!?」

セシリア「あらあら、スラスターが故障しましたか。このままだと地面に真っ逆さまですわよ?」

イチカ「うおーっ!?マジで!俺死んじゃう!?」

セシリア「いや絶対防御で死なないとは思うんですが……」

イチカ「そうかありがと……」

ドガアアアアアン!

セシリア「あらあら地面に直撃ですか?これはもう私の勝利ですかね?」

イチカ「いやー、地面にぶつかっても平気なのはよかつたけどどうすっかな。このまま死んだふりしとけばいいか?面倒くさいし彼女の奴隷もいいかも……」

千冬『手抜きは許さんぞ』

イチカ「おわっ!?チッフ姉さんなんで無線を?」

千冬『少しぐらい頑張ったどうだ?』

イチカ「いやいや、無理。剣1つで勝てるなんてチッフ姉さんとファンタジーの世界だけだっての」

千冬『そうか、だったら……お前がこっそりと隠してあるポルノ本、あれを燃やすとしよう』

イチカ「おっしゃ!覚悟しろよ!この英国野郎!」

千冬(冗談だったんだがな……)

セシリア「あら、このままやられていればよかったですのに!」バシュッ

イチカ「うおーっ!アレを燃やされる訳にはいかねー!」ギュオン!

セシリア「何!?いきなり速くなって……!?」

イチカ「速さだ!とにかく速くあいつに辿り着いて一気に決めてやる!」

セシリア「くっ、ちょこまかと……」

イチカ「よっしゃ、射程圏内!くらえっ!」

セシリア「……くっ!」

イチカ「仕損じた!けどもう一発!おりゃあああ!」

セシリア「……!」

ビーッ、ビーッ

AI「……エネルギー切レデス」

イチカ「えっ?ちょっと!?これからって時にそりゃないだろ!?うわあぁぁぁぁぁぁぁ…………おち」

\ドスッ/

セシリア「……あのー、大丈夫ですか?」

イチカ「ファック!あっという間にエネルギーが切れやがったぞ!とんでもないクソ燃費だな!」

千冬「当たり前だ、あんな急加速をするからだ。アレはかなりエネルギーを消耗するからな」

イチカ「うおっ!?チッフ姉さん?……本当ピーキーなものを初心者に渡せるよな、全く!」

千冬「いきなりそんな事言うなんて偉くなったな。後織斑先生と呼べと言っただろう」ゴンッ

イチカ「痛っ!」

千冬「……まあ、私ほどじゃないがよくやったんじゃないか?少なくとも他の奴らじゃ蜂の巣だったろうな」

イチカ「……そんな事いうなんてチッフ姉さん風邪ひいたのか?それともタイフーンでもやってくるのか?」

千冬「……ふんっ!」

イチカ「痛っ!?」

【翌日、放課後】

セシリア「あのー。き、昨日は惜しかったですわよ?あの一発があたれば私が負けていたかもしれませんでしたし」

イチカ「悪い……今ちょっと……ナーバスなんだわ」

「いつも元気なイチカの目が死んでる!?」「よほど負けたのが堪えたのかしら?」

イチカ(マジで燃やされてた……)

箒「おい、どうした。いつまで死にかけでいるんだ?」ユサユサ

イチカ「……」カクカク

箒「全く。これは重症だな」

セシリア「……」イライラ

セシリア「……ええい!男の子がいつまでうじうじしているんですの?ちょっとこっちに来なさい!」

イチカ「アー?アー……」ズルズル……

「セシリアがつれてった!?」「まさか興味が?」「いやいや、ないっしょ」

【調理室】

セシリア「いいですか?貴方はIS初心者でも私にあれだけ戦いましたのよ?喜ぶならともかくこんなうじうじするなんて私の名が傷つきますわ!」

イチカ「分かったが、なんで……調理室?」

セシリア「元気がない時は美味しいものを食べれば元気が出ますわ!見てなさい、私が作ってあげますわ!」

イチカ「ああ?ああ……」

セシリア「さて……先ずは塩を少々っと」ダバー

イチカ「セシリア……そんなに入れなくていい」

セシリア「ええっ!?こ、今度は、ゆで卵を作る……温めればいいんですね?」

イチカ「電子レンジは…….だめだ」

セシリア「そんなっ!?」

セシリア「彩りがいいようにこれを……」

イチカ「ジャガイモの芽を入れるな……って!何回繰り返すんだボケェ!」

セシリア「ひっ!」

イチカ「いや、突然こんな事になって俺も驚いたけど女の子が手料理作ってくれるから別にいいかなと思ったよ!?けどお前この惨事をみてみろよ!後なんか酸っぱい匂いがするんだけど!?」

セシリア「疲れに効くのと思ってレモン汁を1リットル程……」

イチカ「……あんた料理の経験は?」

セシリア「わ、私は貴族ですのでまた聴き程度しか……」

イチカ「ファック!お前がやっている事は料理じゃなくて食の冒涜だからな?せめて料理本とか読んでからやれよ」

セシリア「……うう」

イチカ「そんな悲しい顔すんなよ。分かったよ俺が手本を作りますよお嬢様」

セシリア「……えっ?」

セシリア「……美味しい!」

イチカ「いいか?これが料理。お分かりですかな、お嬢様?」

セシリア「ぐぬぬ……見た目は料理なんてできそうにないのに」

イチカ「失礼だな、ガキの時から日本料理屋でバイトしてたしママの調子が悪い時は俺が作ってたの」

セシリア「へえ、お母様はどうしていらしているんですんか?」

イチカ「元気満々だぜ?昨日も電話のしすぎでチッフ姉さんに怒られたからな」

セシリア「そうですか……」

イチカ「どうした?家族の話をしたら急にそんな顔して?姉貴にスイートロールでも取られたりしたのか?」

セシリア「いえ……少しお父様と仲が悪い事を思い出して」

イチカ「……少し話すか?ああ、心配ない、話した事をパパラッチに売ったりしないから」

セシリア「……というわけですの」

イチカ「ふーん。父親が婿養子で捻くれてヴィランになっちゃったから男に幻滅したうえに両親が死んで財産をほぼ一人で守っていたわけか」

セシリア「いや、別にヴィランにはなっていませんわよ?」

イチカ「ジョークだよ!ジョーク!というかなんか父親が嫌いって所が似ているな俺ら」

セシリア「そういえば貴方はなんでお父様をお嫌いに?あの時は織斑先生も一緒になって批判していましたけど」

イチカ「いや、あまり帰らなかったのを除けば普通の親父だと思ったんだけど……」

セシリア「だけど?」

イチカ「チッフ姉さんにあってから色々調べた結果母違いの兄弟姉妹が10人以上いやがったんだよ!ファッキン!」

セシリア「」

イチカ「あの野郎うちのママが寝込んでる時に仕事と称して他の女と寝てやがったんだよ!」

セシリア(えー?)

セシリア「はあ……なんか今まで悩んでいた財産とか男についてとかが馬鹿らしくなりましたわ」

イチカ「まあ、貴族様は色々しがらみとかあるんみたいだがまだ若いんだからハッチャケてもいいんじゃないか?」

セシリア「そうかも知れませんわね。……なんだか疲れましたわ。料理にダメ出しされたり私のお父様より酷い男の話を聞いたりとか」

イチカ「料理はなあ……さて、試合で負けた俺はお前の奴隷になっちゃったんだが一体どんな命令をするんですかね?」

セシリア「えっ?…………………あっ」

イチカ(こいつ忘れてたな)

セシリア「えーっと、わ、私の料理を食べなさいとか?」

イチカ「あのヘドロを?冗談だろ?」

セシリア「……ダメですか?」

イチカ「……あーっ、もうそんな顔をしたら食べるしかないだろ!いただきます!」

ガツガツモグモグ……

セシリア「あっ!……大丈夫ですか?」

イチカ「平気だ!まだ意識はもってるぜ!」

セシリア「……」

イチカ「ご……ご馳走様でした。うっぷ……」

セシリア「……か、完食。ちなみにお味は?」

イチカ「不味いに決まっているんだろ」

セシリア「そうですか……」

イチカ「けどズブの素人じゃマシじゃねえの?誰かに教わっていけばセガール程までにゃいかないが上手くなると思うぜ?なんなら俺が教えてやろうか?」

セシリア「えっ、いいんですの?」

イチカ「その代わりお前の体を好きに……そうだな今夜俺の部屋に」

バキッ

イチカ「あいたっ!誰だ叩いたやつは!?」

箒「私だ」

イチカ「げえっ!ブルーム!?」

箒「全く、いきなりセシリアがお前を連れていって何事かと思ったぞ?」

セシリア「いや、余りに落ちこんでいたので励まそうと……」

「へえー、以外」「やっぱり脈あり?」

セシリア「ええっ!?皆さんいつの間に?」

箒「皆気になってやってきたみたいだな。私はこいつが何かやらかすと思ってやってきたんだが」バシッ

イチカ「いてっ!やめろって!そういう趣味はねーっての!」

のほほん「ねーこの料理食べていい?」

イチカ「俺はいいけどお嬢様の許可をもらわないと。どうでしょうかお嬢?」

セシリア「えっ、私ですか?別に構いませんけど……」

のほほん「やったー!」

箒「おや、いつの間に主従関係になったんだ?」

セシリア「ご、誤解ですわ!」

「うわ、私より料理できるの?」「ま、負けたわ……」「おいしー!」

箒「ふむ、腕が上がったな」

イチカ「そうだろう。今なら俺とお付き合いするだけで料理が付いてくるんだがどうだい子猫ちゃん?」

「「「いや遠慮するわ」」」

イチカ「……」

箒「懲りないなお前は」

セシリア「……ふふっ」

「あっ、セシリアが笑ってる!」「いつも難しい顔をしてるのにねー」

のほほん「なにこれー?」パクッ

イチカ「あっ!それはだめだ!」

のほほん「」バタッ

イチカ「やばい!急患だ!メディック!メディーーック!」

セシリア「……これから料理も鍛えないと駄目でしょうか?」

箒「犠牲者を増やさない様にしたければ必要だな」

【次回のインフィニットストラトス】

「えっ?俺がクラス代表?」

「その情報古いよ!」

「いいか?お前が作っているのは料理だ。それがなんで兵器になるんだ?」

「立て!お前の実力はそんなものか!」

「ハッキング?一体何処から……」

今回はここまで。とりあえず一期の終わりまでいきたい。

「せーのっ」

「「「イチカくんクラス代表決定おめでとう!」」」

イチカ「えっ?俺がクラス代表?」

箒「どうやらその様だな」

イチカ「おいおい?流石に俺が唯一の男のIS使いだからって勝ったセシリアを無視するのはどうかと思うね俺は」

セシリア「心配ありませんわ。何故なら私が辞退しましたの」

イチカ「ホワイ?」

セシリア「どうやら私は代表候補生だという事に胡座をかいていてIS初心者の貴方にうっかりやられそうになりましたわ。訓練のし直しをしなければいけません」

イチカ「あと、料理の訓練な!」

「「「うん、絶対やったほうがいいよ」」」

箒(みんな怖いもの試しでセシリアの料理に手をつけたからな……)

セシリア「それはもちろんですわ!私はISも料理も完璧になるように頑張らないといけませんわね!イチカさんも料理の手伝いをやってくれますよね?」

イチカ「オーケイ、いつでも。報酬として俺と一緒に寝る……」

箒「だからセクハラをやるのをやめろ馬鹿者!」バキッ

イチカ「あいたっ!?」

セシリア「あの……どうして一緒に寝る事がセクハラになるんですの?」

イチカ「!?」

箒「いや……寝るってわかってるのか?」

セクハラ「……同じ部屋で寝るだけですわよね?それ以外に何かありまして?」

「セシリア以外と初心?」「いやお嬢様だからそういうのが入ってこないのかな?」

イチカ「そうだぜ!ただ寝るだけに何か問題が……あいてっ!!」

箒「ノゾキをやるやつは信用できん。セシリア、勝手ににこいつの部屋にはいるなよ」

セシリア「?」

イチカ「そういや他のクラス代表って一体誰なんだ?」

セシリア「さあ?少なくとも1年生で専用機持ちが居るとは聞いてませんはけど……」

イチカ「だったら俺が1年の中で最強って訳か?」

箒「いやいや、お前の機体はピーキー過ぎるから下手すれば射撃武器持っている奴に完封されるぞ?」

イチカ「そうだった……なんでそんな欠陥機に片足突っ込んでいる機体に乗ってんだろ俺」

セシリア「ですが代表候補生である私にかなり良いところまで戦えたのですから結構良いところまで行くんじゃないかしら?」

イチカ「まあそうかもな!なんせ専用機持ちは俺だけだしな!」

「その情報古いよ!」

イチカ「誰だ?」

鈴音「私よ!久しぶりねイチカ!」

イチカ「おおっ!久しぶりだな!会いたかったぜ!」

箒「なんだ?知り合いか?」

イチカ「前に中国にいた話をしただろ?その時に知り合ったんだよ」

鈴音「2組の凰 鈴音よ!よろしく!」

イチカ「いやー、久しぶりだってのに相変わらずやかましいな!」

鈴音「やかましい言うな!あんたのほうがやかましいでしょうに!」

イチカ「アメリカじゃこれが当たり前なの!お前は周りから浮いてたじゃねーか!」

鈴音「浮いてたってしょうがないでしょ!なんせ私のお父さん政治ひっくり返そうとして牢にぶち込まれてたんだもん!」

イチカ「そういやそうだな!そりゃ浮かないわけねーや!HAHAHA!」

箒「いや笑うところか今?」

鈴音「笑うとこよね?」

イチカ「だよな」

セシリア「ここ数年中国の情勢が大荒れと聞いてましたけど……まさか貴方のお父さんが?」

鈴音「いやいやそんな訳ないじゃん。お父さん牢から出てきたの最近よ?」

セシリア「そうですか……だったらやはり別の理由かしら?」

鈴音「けど私のお母さんが主導して革命起こしたけどね!軍部も大半を掌握したしあと数年すれば私のお父さんは国家主席になる予定よ!」

イチカ「なんだって!?そいつはスゲェや!」

鈴音「でしょー?」

箒「よしその口を閉じろ。中国の留学生も居るんだぞ」

【イチカと箒の部屋】

鈴音「急に部屋に連れてきてどうしたの?」

イチカ「そうだ!これから鈴音と朝まで語ろうと……あいたっ!」

箒「全く……。おい鈴音と言ったか?そういう話は暫くやめた方がいいぞ」

鈴音「え、何で?」

イチカ「なんでだよ!凄いことじゃねーか!いいふらせても別にいいだろ!」

箒「あのなあ。新聞やニュースでもまだ報道されてないからな。いま言いふらしたら面倒なことになるぞ?」

鈴音「そういやお母さんが時間をかけてこの事を伝えるって言ってたっけ?」

セシリア「なかにはスパイ目的で侵入している生徒もいるという話ですし余りそういう事は言わない方がいいですわよ?」

鈴音「わ、わかった!」

【イチカと箒の部屋】

鈴音「急に部屋に連れてきてどうしたの?」

イチカ「そうだ!これから鈴音と朝まで語ろうと……あいたっ!」

箒「全く……。おい鈴音と言ったか?そういう話は暫くやめた方がいいぞ」

鈴音「え、何で?」

イチカ「なんでだよ!凄いことじゃねーか!いいふらせても別にいいだろ!」

箒「まあ、難しい話は終わりだ。イチカ、明日からいつも通りの訓練な」

イチカ「はあ!?何で?」

箒「クラス代表でしかも唯一の男だ。勝てばモテるぞ」

イチカ「おっしゃ!やってやるぜ!」

箒(本当に乗りやすい奴だな)

セシリア「あっ、その前に私とISの訓練も追加で」

イチカ「えっ」

セシリア「いくら私に迫ったとはいえ負けていますしやっぱりISに乗り慣れてない感じでしたわよ?試合の始まりは特に」

イチカ「面倒だなー。なんかもっと早く鍛えれるのはないの?」

箒「千里の道も……」

イチカ「一歩から。ハイハイ、楽できないって事ね」

【翌日】

千冬「これより2組と合同でISの操作訓練を行う。専用機にリーダーにしてグループを作れ」

イチカ「ヘイ!この俺様に教えてほしい人この指とーまれ!手取り足取りしっかり教えやるぜ!」

「セシリアさん教えて!」「鈴音ちゃん私に!」
「千冬様!私をのの……ISの訓練を!」「やっぱ代表候補生に教えてもらうのが一番ね」

イチカ「……」

のほほん「おりむー、おりむー。何で泣いてるの?」

箒「ほっといてやってくれ」

のほほん「よいしょ、よいしょ」ガシャンガシャン

イチカ「そうそう!上手い、上手いよ!本当はIS乗ったの初めて?」

のほほん「えへへー。照れるなー」

イチカ「よし、ここまでやってきたらもういいだろう。ブルーム交代だ!」

箒「……いや、ちょっと高くて乗れないんだが」

山田「あら、初心者によくある間違いですね。イチカさん、箒さんをISに乗せてあげてください」

イチカ「よっしゃ、ブルームを持ち上げて。……触っても事故として扱われ」

箒「よく考えたら登って乗れるか。イチカ手伝いはいらないぞ」

イチカ「ファッキン!」

【放課後】

箒「……どうしたらそんな犬神家みたいな事になるんだ?」

イチカ「いやー、急降下に失敗してこうなっちゃうまった!HAHAHA!」

セシリア「笑ってないでもう少し自分でもどうにかしてくださいまし!ぐぬぬ……」グイグイ

イチカ(胸があたってたまんねーぜ!)

箒「おや?こんなところに真剣が。これでイチカを叩っ切れば早く抜けるだろうな」

イチカ「はい!もう抜けました!だから剣を抜くのを止めて!」スポンッ

セシリア「全く、急降下も出来なければクラス代表戦では勝てませんわよ?」

イチカ「そんな事言っても決闘では全く使わなかったファンネルとか使ってマジ怖いんだもんよ」

セシリア「ファンネルじゃなくてビットと呼んでください。それにあれでも手を抜いていますのよ?決闘の時は初心者だと思ってあえて使わなかったのですわ」

箒「けど余りにも厳しくないか?あんな弾幕交わすのは上級生でもいないと思うぞ」

セシリア「何を言いますの?クラス代表なのですから無様な負けを晒すより今血反吐を吐いた方が何倍もマシですわ!」

イチカ「美女とワンツーマンで訓練できるのはご褒美と思ってたがそんな事考える暇すらなかった……」バタッ

箒「おい倒れたぞ」

セシリア「そんなもの水をかけて目を覚まさせればいいんですわ!ほら急降下をあと3回!終わらせない限り返しませんわ!」

イチカ「ひーっ!!」

【剣道場】

箒「どうした!お前の実力はそんなものか!」

イチカ「いや、すみません。せめてもうちょい休ませてくれませんかね?」

箒「甘いっ!お前はいつもおちゃらけてるからこのぐらい疲れてるのが丁度いいんだ!ほらあと3試合だ!」

セシリア「あのー。もう疲れてるいるのでもうこれぐらいにしたらどうですか?」

イチカ「そうそうその通り。何故かその疲れさせた張本人がそんな事をいってるのは目を瞑ろう」

箒「武士はいつどんな時でも戦える状態じゃないといけないのだ。たとえ死ぬ程疲れていてもな」

セシリア「確かにその通りですわ!イチカさん、手を抜いたら明日の訓練をさらにきつくしますわよ!」

イチカ「オウ、やばい2人が出会ったのかもしれん……」

イチカ「特訓は終わったけど一回死んだグランマが見えたぜイテテ……」

鈴音「ん?イチカ?こんなところでどしたの?」

イチカ「おお、鈴音か。聞いてくれよ、実は……っていう事でな」

鈴音「アハハ!2人とも本気で特訓して死にかけたって、イチカらしい」

イチカ「俺らしいってどういう事だよ?」

鈴音「女の子に釣られて大変な事にあうとこ。中国でマフィアに追われてたのも彼氏から分捕ったって聞いた時は椅子から転げ落ちる程笑ったわ」

イチカ「仕方無えだろ、彼女脅されて無理矢理付き合わされてたみたいだったしな」

鈴音「実際そうだったしね。彼女と今どうしてるの?」

イチカ「電話する仲だけどあいつ彼氏出来たってよ」

鈴音「あら?助けたから付き合ってくれとか言わなかったの?」

イチカ「あのなあ、俺は女から愛されたいし愛したいの。そんな理由で付き合う何て俺の趣味じゃねーの」

鈴音「へえ以外。付き合えれば誰でもいいかと思ってた」

イチカ「失礼だなお前」

鈴音「胸無しってアダ名つけたあんたよりマシよ」

イチカ「それもそうだな」

イチカ「そういやお前は何でここに?」

鈴音「トレーニング中にイチカの叫び声が聞こえたからなんだろと思ってた覗いてたのよ」

イチカ「いやー!おまわりさん覗きよー!」

鈴音「あんたが言うな!けどあの箒って人の太刀筋正確に頭を捉えてたわよ」

イチカ「オイオイ?頭を捉えてた?嘘だ、目の前にいた俺が全く見えなかったんだぜ?」

鈴音「一応私も代表候補生なのよ?これぐらい見えなきゃ話にならないわよ?」

イチカ「マジかよ、代表候補生ってすげえな」

鈴音「あんたも頑張んないと他の女の子に大した事ない奴って思われちゃうわよ?」

イチカ「やべえな。おちおちナンパもできやしねえや」

鈴音「あんたここでもやってたの?呆れた……」

イチカ「うるへー」

【数日後】

のほほん「おりむー、なんかやつれてない?」

イチカ「ダイジョウブ、オレ、ゲンキ、トッテモ」

箒「急にカタコトになるな」

イチカ「そりゃ昨日の特訓は厳しかったからな。割とマジで喋る元気がないわ」

箒「まあ昨日は少しやり過ぎたからな。今日は私の特訓はナシだ」

イチカ「やったぜ!」

箒「まあ、その代わりセシリアの料理練習に付き合う事になるがな」

イチカ「わー、ボクチャンの胃が瀕死状態になりそー」

のほほん「おりむー目が笑ってないよ?」

【調理室】

イチカ「いいか?お前が作っているのは料理だ。それがなんで兵器になるんだ?」

セシリア「何か香りが足らないと思って……その」

イチカ「だからって香水をかけるんじゃない!食べ物にそんなものをかけるのは言語道断だ!謝れ!食神に謝れ!」

セシリア「し、食神様ごめんなさい!?」

イチカ「いいか?まずレシピ通りに作る事を心がけろ!アレンジなんてまだ早い!」

セシリア「け、けど料理は愛情だと……」

イチカ「ヘドロに愛情かけてもヘドロなんだよアホ!ほら作り直し!」

セシリア「……うう、難しいですわ」

「やっぱり仲良いよね?」「訓練もしたりしているみたいだし脈あり?」

箒「いつの間にか皆ここで夜食を食べるようになってるな」

「うごっ!?ハズレ引いた!」「あっ!こっちは当たりだわ」

のほほん「他の組も何人かいるねー」

イチカ「どうです?今夜俺と付き合うというのは?」

箒「ドサクサに紛れてナンパするな馬鹿者!」

【クラス対抗戦当日】

イチカ「いやー、まさかお前と1回戦で当たるとはな」

鈴音「手加減はしないからね!覚悟しなさいよ!」

イチカ「そっちこそ代表候補生だからって勝てると思うなよ?地獄の特訓で生まれ変わった俺を見せてやるぜ!」

鈴音「行くわよ!」

イチカ「こいっ!」

箒「はじまったな」

セシリア「ええ、そうですわね」

のほほん「おりむー頑張れー!」

「イチカ勝ちなさいよ!勝たないとセシリアの料理を食べないといけないんだから!」「鈴音負けないで!負けるととんでもない事になっちゃう!」

セシリア「何で私の料理をどちらの組が食べるかで賭けをしてるのでしょうか?」

箒「勝ったほうの組がイチカが作った料理を食べれるみたいだな。こっそり食堂の裏メニューに乗るぐらいの人気だからなイチカの料理は」

セシリア「そんなすごい事になっていましたの?」

イチカ「でやあああっ!」ブンッ

鈴音「くっ!あの覗いた時に比べて強くなってるわね!」

イチカ「あったりまえだ!女の子にモテるために鍛えたからな!」

鈴音「動機がすごい不純!」

イチカ「悪いが短期決戦で決めるぜ!もうシールドが半分切りやがった!」

鈴音「燃費酷すぎない?コッチはまだ9割以上もあるのに」

イチカ「このやろ!その燃費こっちによこせ!」

鈴音「そういう事は開発者にいってよ!」

山田「イチカ君もセシリアさんの頃と比べてかなり上手くなりましたね」

千冬「そうだな。だか鈴音も相当な実力者だ」

山田「そうですね。ISに乗ってまだ一年も経ってないのにすごい腕前です」

千冬「一年乗ってそんな腕になるか。あれはずっと前にも乗っているぞ」

山田「えっ!?けどそれ以前に乗ったという記録はないですけど……」

千冬(非公式だが中国のIS部隊が壊滅したという話もある。恐らくその時に鈴音が関わっているのだろうな)

千冬「さて、なかなかいい試合だがこのままだとイチカの方がシールド切れを起こして負けるだろうな」

山田「本当欠陥機ですね」

千冬「まあ、あの機体の機動力があるから鈴音と対等に戦えているとも言えるんだが」

山田「……ん?」

千冬「どうした?」

山田「レーダーに乱れが?一体なんでしょう?」

千冬「どれどれ。……山田先生、生徒を避難させる準備を」

山田「えっ!?」

イチカ「あー!くそー!遠距離武器があればお前には負けねーんだけどなー!」

鈴音「言い訳しない!これで止めよ!」

ドゴオオオン!

鈴音「……!」

イチカ「な、なんだ!?地面に何か突っ込んだぞ?」

「…….」

イチカ「オイオイ、乱入なんて聞いてないぞ?」

鈴音「……避けて!イチカ!」

イチカ「うおっ!?あぶねえ!乱入して攻撃とか騎士の風上ににも置けねえ!成敗してやる!」

鈴音「そこは武士じゃないの?」

山田「乱入したISの機種、所属すべて不明です」

千冬「避難準備は?」

山田「順調にすすんで……っ!?」

千冬「どうした?」

山田「ハッキング?一体何処から……」

千冬「機器類の操作不能か。……上級生の出撃準備を」

山田「直ちに!」

千冬「やれやれ、一体何処からの刺客だ?」

イチカ「ファック!生身が見えないから美人かどうかわかりゃしねえ!」

鈴音「そういう冗談はいいから!逃げられそうもないみたいだし私が戦うからあんたはサポート、いいわね?」

イチカ「まあシールドもになりそうだからな、けど無茶すんなよ鈴音!」

鈴音「私を誰だと思ってんのよ?中国でIS部隊を倒した私よ!」

イチカ「すげえ!っと冗談言ってる暇はなさそうだな!くるぞ!」

不明機「…………!」ゴッ

鈴音「なっ!早……」

イチカ「鈴音ーっ!」

【次回のインフィニットストラトス】

「マズイわね……」

「全く素晴らしいですわね!」

「くそったれ!シールドがもうねえ!」

「えっ……?」

「了解、シャッターを破壊する!」

(神様!ちゃんと祈ってやるから俺にあいつを倒す力を!)

更新終了。
何か感想があるとモチベが上がります。

山田「上級生の配置準備完了しました。シャッターが開いたら何時でもいけます」

千冬「そうか。凰とイチカはどうなっている?」

山田「正体不明機と戦闘中。イチカ君は敵の間に鈴音さんが入って敵の攻撃を防いでいます」

千冬「うむ、ベターな戦い方だな。暫くは持つだろう」

山田「しかしこのままだと恐らく……」

千冬「ああ、確かに。ハッキングは解除出来そうか?」

山田「ダメです。無理矢理はじき出されて入るのも一苦労です」

千冬「うむ……」

不明機「……」バシュッ!

鈴音「……このっ!」ブンッ!

イチカ「オイ、棒立ちでいいとは言われたけど本当に大丈夫か?」

鈴音「逆に棒立ちにならないとあんたのシールドが持たないわよ!急加速で1割シールド吹っ飛ぶなんてどんだけ悪燃費なのよ!」

イチカ「こっちが聞きたいわ!」

鈴音「……しかし不味いわね」

イチカ「どうした?」

鈴音「あいつに攻撃しているけど全く効いた様子がないのよ!私のISは継戦力には優れてるけど火力が抑え目なのよ!あんたの攻撃なら通るかもしれないけど最悪カウンター貰ってIS強制解除されるかもしれないし……」

イチカ「ジリ貧だなオイ!」

鈴音「早く救援が来ればいいんだけど……!」

セシリア「織斑先生!」

千冬「今は緊急事態だ!入ってくるな!」

箒「閉じ込められて身動きが取れないんです。せめて周りがどうなってるのかカメラで見せてもらえませんか?」

千冬「……仕方ない、邪魔はするなよ」

箒「ありがとうございます」

セシリア「なんですかこれは!避難も出来てないじゃないですか!」

山田「今電子操作が不可能なんです」

セシリア「だったら手動開閉装置があるんじゃないんですか?」

千冬「ない。どうやら急ピッチで作られたらしくてな。そこら辺は後で作られる予定だったららしい」

山田「絶対破られない強固なファイヤウォールで守れているからハッキングの心配はありませんって設計者が言ってたみたいですけどね」

セシリア「全く素晴らしいですわね!」

千冬「全くだ。だが今はとにかく2人が耐えてくれる事を祈るしかない」

鈴音「……本当ムカつくぐらい効いてないみたいね!」

不明機「……」ブオンッ

鈴音「けど動きがワンパターンなのよあんた!」

不明機「……」バシュッ

鈴音「なっ!?」

イチカ「鈴音あぶねえ!」ガッ

鈴音「きゃっ!ちょっとどこ連れて行くのよ!」

イチカ「一旦逃げるんだよ!お前の集中力も切れかけてんぞ!休め!」

鈴音「そんなことしたらあいつがシャッターの中にいる生徒を狙うかもしれないじゃない!」

イチカ「だけどお前が持たねえだろ!」

鈴音「私は大丈夫よ!このぐらい……!」

イチカ「……オイ、見てみろよ。あいつ動いてねえぞ?」

鈴音「嘘!?」

不明機「……」

鈴音「探す素振りすら見せない……?一体どういうことなの?」

イチカ「……なあ仮の話なんだけどさ」

鈴音「何?ふざけたことだとぶっ飛ばすわよ?」

イチカ「あいつAIで動いてるんじゃねえか?」

鈴音「はあ?ありえないわよ!ISは人を乗せない限り絶対動かないのよ?」

イチカ「いや、女性しか動かせないなんてオカルトがあるんだ。AIで動いてもなんらおかしくはないぞ」

鈴音「……根拠は?」

イチカ「攻撃が余りにもワンパターンすぎる。右ストレートと左からのビームだけ。人だったらもう少し工夫するぞ」

鈴音「……けどわかっていてもどうしようもないじゃない!」

イチカ「いや、このまま待機して援軍を待つのも……」

不明機「……!」バシュッ

鈴音「気付かれた?」

イチカ「いや、索敵モードか何かに入ったんだろうな。くそっ!そううまくいかねえってわけか!」

AI(イチカ機)「エネルギーザンリョウノコリ5パーセント、デス」

イチカ「くそっ!シールドがもうねえ!」

鈴音「やっぱりあんたの機体燃費悪すぎよ!」

不明機「……!」ゴウッ!

鈴音「また右ストレート!確かにイチカの言う通りAIなのかもしれな……」

不明機「……」ポンッ

鈴音「……?右手から何かが出てきて」

ドオオンッ!

鈴音「きゃあああっ!!」

AI(鈴音機)「不明なアクセスを感知!安全のためISを強制解除します!」

鈴音「はあ?なんで勝手に解除されるのよ!」

不明機「……」ブオンッ

鈴音「えっ……?」

ゴッ!

セシリア「……まだシールドに余裕があるはずの鈴音さんのISが強制解除された?」

箒「どういうことだ?」

千冬「詮索は後だ!おい、上級生!やれ!」

「了解!シャッターを破壊する!」

鈴音『えっ……?』

山田「……鈴音さん!?」

千冬「どうした?」

山田「不明機が生身の鈴音さんに攻撃!」

セシリア「なっ……!?」

千冬「どうなっている!報告を!」

山田「ちょうど不明機が鈴音を隠していてよくわからな……」

箒「おい、血が地面に広がっていないか?」

セシリア「……そんな」

鈴音「……」

鈴音「あれ!?」

AI「シールド、ザンリョウナシ。ゼッタイボウギョハツドウフカデス」

イチカ「……やっぱガードしてもいてぇな」

鈴音「なっ、イチカ!なんであんたが……それより血が出てる!」

イチカ「大丈夫。ガードした腕が額に当たって切れただけだ」

鈴音「どう見ても額が切れたような量じゃないわよ!」

不明機「……」ガチャッ

鈴音「左手を……不味い、レーザーよ!逃げて!私は平気だから!」

イチカ「お前怪我して動けねえんだろうが!というか女ほっといて逃げるなんて俺のプライドが許さねえ!」

鈴音「バカ!いいから早く逃げ……」

バシュッ!

イチカ(……ん?なんだか時間が遅く進んでいるような。いや、マジで遅いわ。ビームが凄い遅く進んでる)

イチカ(ああ、走馬灯が見えるアレか。いやあ、短い人生だった……んな事言ってる場合じゃねえ!なんとかしねえと!)

イチカ(と言ってもシールドはないからどうしようもねえな。やっぱ俺死ぬか?HAHAHA)

イチカ(そうだ!こういう時にら神頼みって奴をしたらいいって弾がいってたな。えーっと)

イチカ(神様!ちゃんと祈ってやるから俺にあいつを倒す力を!)

(……よかろう)

イチカ「!?」

ドオオンッ!

鈴音「イチカーっ!」

不明機「……」

鈴音「ゲホッ、砂煙が……」

AI「……セカンドシフトキドウカンリョウ。『レイラクビャクヤ』ハツドウカノウ」

鈴音「……?」

イチカ「おーい、鈴音ちゃん?今、死んだと思った?そんな訳ないだろ全く」

鈴音「イチカ……!って、あんたずっとファーストシフトでIS乗っていたの?」

イチカ「ファーストシフトってなんだ?まあいい、まずはあいつを倒してからの話だな!」

不明機「……」ブオンッ

イチカ「てめえのパンチなんてなあ!ブルームの竹刀捌きに比べたら止まってみえんだよ!」

ザンッ

不明 / 機「……」ズズッ……

鈴音「ま、真っ二つ!?」

イチカ「おっしゃあ!ざまあみろってんだ!」

イチカ「どうよ鈴音。俺の力を見てどう思ったよ?」

鈴音「ち、ちが……」

イチカ「……ちが?」

鈴音「血が出っぱなしよあんた!」

イチカ「……ん?」ピトッ

イチカ「……」ジー

イチカ「なんじゃこりゃあああ!?」

鈴音「そんなモノマネはいいから!早くIS解除して横になりなさい!」

イチカ「あっ、意識が」

バタッ

鈴音「ちょっ!誰か来て!」

「……」

「…………」

「………………」

イチカ「……ん?」ムクリ

「うわっ!?起き上がった!?」

イチカ「死んでなきゃそりゃ起きるわ。で、誰だ?……ちょっと記憶がこんがらがってやがるファック」

鈴音「私よ、イチカ」

イチカ「ああ、お前か?俺どんだけ寝てた?」

鈴音「えーとぶっ倒れてちょうど3時間ね」

イチカ「マジかよ。寝すぎだな」

鈴音「逆よ!輸血してんだからもうちょい寝なさい!」

イチカ「お、おう」

イチカ「……クラス対抗戦はどうなった?」

鈴音「あんな事があったから中止よ中止。みんな寮に戻って待機してるわよ」

イチカ「くそー。中止じゃなきゃ俺が優勝貰ってたのにな」

鈴音「あんた私に負けかけてたじゃないのよ」

イチカ「ああ、そうだったな!HAHAHA!」

鈴音「あはは……っつ!」

イチカ「おいどうした?」

鈴音「あの時の足の怪我しちゃって……。校医の先生は暫くは安静にしなさいって。ISの操作はともかく戦うのは禁止だって」

イチカ「そうか……あのIS今度会ったらただじゃおかねえ!」

鈴音「あんたがぶった切ったでしょうに」

鈴音「けどあの攻撃凄かったわね。シールドすら無視して切ったし」

イチカ「だろ?なんかわかんないけど出せたわ」

鈴音「…….絶対誰かと戦う時使っちゃダメよ?人が乗ってる時に使ったら大変な事になるからね」

イチカ「誰がするか!というかなんでこんなあぶねえ機能がついてんだよ」

鈴音「だから設計者に聞きなさいよ。というかあんたもう少しISの勉強しないと。ファーストシフトもわかんないでよく戦えたわね」

イチカ「…….俺の腕ってやつ?」

鈴音「ただ運がいいだけでしょ。全く」

鈴音「…….あー、イチカ」

イチカ「なんだ?急に態度が変わって」

鈴音「あの時助けてありがとう」

イチカ「へっ!いいって事よ!野郎が死ぬのはともかく女性が死ぬのはマジ勘弁だからな」

鈴音「それで、そのお礼なんだけど……」

イチカ「なんだ?酢豚は勘弁してくれよ?」

鈴音「違うわよ!ちょっと横向いて」

イチカ「…….?まあ、いいけど」

鈴音「…….……」


チュッ

イチカ「…….!お前」

鈴音「どーせあんたの事だからまだキスすらした事ないんでしょ?だから私が特別にキスしてあげたわ!」

イチカ「…….できれば今度はほおじゃなくて口の方にもう一回」

鈴音「しないわよ!一回だけ!もう今度はないからね!」

イチカ「えー。しっかし、お前度胸があるな。人前でキスするなんてな」

鈴音「度胸も何も……ん?人前?」

イチカ「ほら後ろ」

箒「や、やあ」

セシリア「……」

鈴音「」

鈴音「は……はあ!?な、なななにゃんであんたらここにいるのよ!」

箒「いや、ゴタゴタが終わって織斑先生がイチカとお前の様子を見に行けと言われたんだが。……助けられた男にキスとはこれまたベタだな」

鈴音「あああああぁああああぁぁぁぁぁああ!!」バキッ

イチカ「ぐえっ!?何故俺を殴るんだよファック!」

鈴音「うるさいわよ!馬鹿!あーもう!」バッ

箒「恥ずかしくなってベッドに潜り込んだな」

セシリア「……?別に親しい仲ならほおにキスぐらいいいんじゃありませんの?」

イチカ「オーケイ、セシリアお前のピュアさに驚いたけど少し静かにしておこうか」

箒「あとお前らに例の不明機について教えろと言われた。このままでいいから鈴音もちゃんと聞いておけよ?」

鈴音「…………」モゾモゾ

イチカ「オーケイ、であの不明機どんなビックリドッキリメカだったんだ?」

箒「鈴音が言ってた通りあいつは無人機だ簡単ではあるがAIで動いていたみたいだ」

鈴音「けどISって人が乗ってないと動かないんじゃなかったの?」ヒョコッ

セシリア(顔だけ出しましたわ)

箒「ISのAIでの運用化はどの国も真っ先に研究している事だろうしプロトタイプはできているという国もあるはずだ」

セシリア「ああ、あと鈴音さんがIS強制解除された武器なんですが……」

鈴音「やっぱりあのグレネードがおかしかったのね。シールドがまだ半分もあったのに勝手に解除されたのよ」

イチカ「で、俺が颯爽とこいつを助けてお礼にキスを……ぎゃーっ!?」

鈴音「今度この事言ったらコロス!!」

セシリア「正直まだよくわからないですわ。先生達が調査をしているみたいですが」

箒「イチカがもらってたら特に疑問はなかったんだかな。シールドが一桁になってからな」

イチカ「ゼロセンもビックリの耐久力とWWII初期のアメリカ機も裸足で逃げ出す燃費の悪さだからなあ」

セシリア「そういえば何故イチカさんのISがセカンドシフトになったとき急に動きがよくなってたんでしょうか?

イチカ「なんかシールドも回復したしな。アレみんなのISでも出来んの?」

箒「普通はしないんだが…….本当にお前の期待は訳がわからんな」

箒「あの機体の解析は時間がかかるのだろうしおそらく私達生徒には詳しく話してくれないだろうな」

セシリア「けれどあのお話は他の生徒にしてはいけませんよ?話すと最悪牢屋行きですわよ?」

イチカ「おおー怖。わかりましたよ。この鋼のように硬い口に誓って話しませんよ」

箒(どうも信用出来ない……)

セシリア「それはそうと鈴音さんはどうして布団に潜り込んでいるんですの?」

箒「今更それを言うのか?」

セシリア「いやずっと潜っているので体調でも悪いのですか?」

鈴音「……なんでもないからほっといて」

イチカ「そんな落ち込むなよ。俺とキスしたのと見られたぐらいで」

鈴音「……ふんっ!」

イチカ「おうっ!?お、おま。そこは蹴ってはいかんでしょ……」

【IS学園内某所】

山田「あの不明機には未登録のオリジナルコアを使われています」

千冬「やはりか。まああの博士の事だ。研究できれば何処でもやるような奴だしな」

山田「けど、それよりも鈴音さんのISが強制解除されたあの武器の方が重要ですね」

千冬「そうだな。対IS兵器なんて聞いた事がない。下手に他国に漏らすと面倒な事になりそうだ」

山田「……この武器も束博士が作ったのでしょうか?」

千冬「いや、あいつがISの存在を否定しかねん物は作らんはずだ」

山田「どうしてわかるんですか?」

千冬「一応親友だからな。あいつの性格はよくわかる」

山田「ですけどISは束博士が作ったと思われるオリジナルコアでその中には束博士が作らないような武器が装備していた。これってどういう事でしょうか?」

千冬「さあな。束から買った者がそれを取り付けたのかもしれないし束の協力者が勝手にやったのかもしれない。……まあ朝になってしまったが今日もも仕事だ。とにかく帰って寝るとするか」

山田「……たまには休みが欲しいですね」

千冬「諦めろ、私はもう慣れた。もしくは酒に逃げろ。翌日地獄を見るがな」

山田(次は楽な仕事に就こう。できそうにないけど)

【次回のインフィニットストラトス】

「EXバニんな死ね」

「あんたあの事話したでしょ!」

「マジ日本って未来に生きてんな」

「転校生の紹介です!」

「お前を一発殴らせて貰おう」

更新終了。
設定ガバガバだが余り突っ込まないでください。

【弾の家】

イチカ「EXバニんな、死ね」ガチャガチャ

弾「てめえも古典的な待ちガイルすんな!」ガチャガチャ

イチカ「てめえも起き攻めすんな!……あーっ負けた、ファック!」

弾「うっしゃ!これで勝ち数同点か?」

イチカ「そうだな。一旦休憩しようぜ」

弾「しかしメールで知っていたが本当にお前日本にいたのな」

イチカ「おう。お前とも初めて画面越し以外で話すな」

弾「アメリカにいたお前とこのゲームで知り合っていつの間にか仲良くなったよな」

イチカ「ゲームで世界は繋がるんだなあ……」

弾(最初の出会いはお前のファンメールだけどな)

蘭「ちょっと兄貴やけにやかましいんだけど誰連れてきてんの?」ガラッ

イチカ「俺だよ」

蘭「いや、誰よ……って確か兄貴がよくskypeで話してた奴じゃん」

イチカ「弾の画面から出てきました!」

弾「嘘つくなよ」

蘭「ふーん。あ、私彼氏の所に行くから店の手伝い変わって。じゃ、よろしく」

弾「えっ」

イチカ「大変だな。じゃ、俺門限があるから帰……」

弾「おいおい、お前本場の日本の料理が食べたいって言ってたよな?手伝えよ!」

イチカ「やだよ!面倒臭い!」

弾「うるせえ!どうせIS学園で女の子といちゃついてんだろ?少し話聞かせろ!」

蘭(IS学園推薦きてたんだけどいくのやめよかな……)

【翌日】

イチカ「全く、昨日は散々だったぜ!」

セシリア「そうですわ。せっかくイチカさんを鍛えようとしましたのに用事なんてあんまりですわ」

イチカ「なんでお前はそんなに俺を鍛えあげたいんだ?」

セシリア「料理のお礼ですわ!」

イチカ「お礼になってねえ!」

箒「まあまあ、たまには友人に会うぐらいいいだろう」

イチカ「さっすがブルーム話がわかる!」

箒「……と言いたいができればお前がいた方が良かったな」

イチカ「えっ!?まさか俺にお熱ってやつか?」

箒「んなわけあるか」

「いーちーかーっ!」

イチカ「ん?」

鈴音「イチカ!昨日どこに言ってたのよ!」

イチカ「いやー、ママが体調崩してたから急いで戻ったんだよなー」

鈴音「そんなの嘘ってすぐわかるわよ!それよりあんたのせいで昨日は大変だったんだから!あんたあの事話したでしょ!」

イチカ「あの事?どういう事だい?」

「ほら……やっぱりあの2人」「キスまでしたって話だしね」

箒「都合のいいように噂話が聞こえるな」

イチカ「俺はあの時のことはなんも話してないぞ?」

鈴音「嘘つくな!おしゃべりなあんたの事だからどっかで漏らしたんでしょう!」ユサユサ

イチカ「いや胸ぐら掴んで揺らしても話してないもんは話してないんだが」

鈴音「絶対話してる!」

イチカ「だから話してねえっつてんだろ!」

「喧嘩よ!夫婦喧嘩が起こっているわ!」「仲がいいほどよく喧嘩するっていうよねー」

鈴音「だから違うってのに!」バチーン

イチカ「あいたーっ!?」

イチカ「そもそもなんで俺が話したって決めつけるのよ?あそこにはブルームやセシリアもいたじゃねえか」

鈴音「あんたの口の軽さは筋金入りじゃないのよ!中国の頃だってなんでもかんでもべらべら喋ってるし!」

イチカ「なんでもは喋ってねえだろ!お前が実はプリキュアが好きって事だけ……」

鈴音「ふんっ!」バキッ

イチカ「あのな、俺の顔面はサンドバッグじゃないの?わかるか?」

鈴音「あんたが余計な事言わなければいいじゃないのよ!」

箒「なんとなくだが私の役が取られている様な気がするんだが」

セシリア「お二人とも仲がよろしいんですね」

イチカ、鈴音「「どこが!?」」

千冬「鈴音、もうすぐSHLだ自分のクラスに戻れ」

鈴音「ぐっ……絶対あんたの口から言ったて言わせるんだからね!」ダダダ

イチカ「言ってねえし、目的変わってねえか?」

千冬「全くお前らが絡むと騒がしくてたまらん」

イチカ「照れるぜ」

千冬「褒めてない。それとお前ちょっと職員室に来い。話がある」

イチカ「……なんも悪い事はしてませんぜ、千冬の姉御?」

千冬「そういう心当たりはあるんだな。後で聞くとしよう」

イチカ「げえっ、ヤブヘビ!?」

【職員室】

イチカ「……なんとか私刑にはしないでください!」

千冬「字間違ってないか?まあいい、話はお前のISの事だ」

イチカ「ISって……まさか!俺の華麗なIS捌きでファンが急増!?」

千冬「んなわけあるか。お前のは既存のISと比べてかなり特殊だから開発者に話を聞きに行ったからそいつを話す。いいか?」

イチカ「ああ、確かにシールドがあまりにも少なかったりセカンドシフトでシールドが急増したしな」←千冬の脅しで徹夜でISの勉強していた

千冬「そう。それなんだが……どうやら仕様らしい」

イチカ「……は?」

千冬「開発者曰く『仲間がピンチのとき颯爽と現れて助けられるISを目指した。おかげでファーストシフトとセカンドシフトの時のシールドが別枠になっちまった』だそうだ」

イチカ「……開いた口がふさがらねえ。ごめんもうちょいわかりやすく教えてくれる?」

千冬「本来お前のシールドは700まであるがファーストシフトのままだと200までしか使えない。セカンドシフトに移るとファーストシフトの時のシールドを丸々捨てて残りの500を使える。みたいだ」

イチカ「……ちなみに他のISのシールドっていくらぐらい?」

千冬「量産機の打鉄で1000ぐらいだ」

イチカ「ファッキン!なんだそれ!?セカンドシフトにしても量産機の半分って紙すぎんだろ!」

千冬「おまけに加速したらシールドが20ぐらい削れるしセカンドも感情がたかぶらんと使えんみたいだしな。ははは」

イチカ「笑えねー!おい、開発者でてこい!」

千冬「その開発者曰く『ピンチで強化されるってかっこいいよね!』だとさ。ちなみに日本で有名な開発者だからな。具体的には世界でも五本の指に入るぐらいの腕だ」

イチカ「マジ日本って未来に生きてんな」

イチカ「ういーっす。みんなのヒーローイチカ様が帰ってきたぜ!」

「ねえねえどんな子がタイプ?」「今夜話しに来てもいい?」「やっとかっこいい男の子が……!」

イチカ「……?あー、もしもーし?みんな集まってどしたの?」

のほほん「あっ、おりむー。転校生がやって来たんだよー」

イチカ「何!美少女か?おい、どいた!どいた!俺にも転校生をみせろーい!」

「わっ!?」

イチカ「なるほど、これはかなりの美少女……ん?なんでズボン履いてるんだ?」

「ちょっと!急に割り込まないでよ!」「私たちが話しているんだから!」「このホモ!」

イチカ「おい、ホモ言ったやつでてこい」

「えーっと、この人がボクと同じ男のIS乗り……」

「そんなのはどうでもいいから私達ともっと話しましょ!」「ほらどいた!」

イチカ「うおっ!?全く大人気だね。まあすぐに俺の所に戻るんですけどね!」

「「いやそれはない」」

イチカ「ファッキン!」

イチカ「おい、ブルーム。あの転校生なんなんだ?」

箒「フランスから来た男の転校生だ」

イチカ「なんだと?」

のほほん「シャルル・デュノアっていう子だってー。フランスからやって来たんだって」

イチカ「デュノアって、ISを製造しているデュノア社の?」

箒「おや、勉強の成果がでているな?」

イチカ「やらねえとチッフ姉さんにケツ蹴り上げられるからな。ところでセシリアはどうした?」

のほほん「自分の料理を味見したら当たってやすむってー」

イチカ「どういうことだよ。おい」

【寮】

イチカ「部屋替え?」

山田「はい、シャルル君も来ましたしやはり異性と一緒だどイチカ君も落ち着かないんじゃないかと」

イチカ「ああ、確かに落ち着かないな。具体的にはここあたりが……」

箒「おいやめろこの馬鹿」

イチカ「なんだよ、もう荷物まとめちゃったの?俺と別れて寂しくないの?」

箒「いや全然」

イチカ「……」

箒「たまには来てやるからそんな落ち込むな」

イチカ「えっやらせてあげる?」

箒「ふんっ」バキッ

イチカ「ぐえっ!?」

【翌日】

イチカ「さて今日はシャルル君が俺の所にやってくるみたいだか……」

「「「…………」」」

イチカ「あー。君たちどちら様?俺のファン?」

「私たち」「シャルル君に」「ここで待てって言われたの」

イチカ「ファック!もう女引っ掛けたのかよ!羨ましいぜ全く!」

シャルル「ごめーん。いろんな人に絡まれてくるのが遅れちゃった」ガチャ

イチカ「まさか本人より引っ掛けた女が先にやって来たなんて聞いたことがねえぜ」

シャルル「この子達どうしてもっていうから……すぐ出て行かせるからちょっと待ってて」

「「「シャルル君!」」」

シャルル「ごめん待たせちゃった?じゃ、今夜はゆっくりと話し合おうか……」

イチカ(あっ、これすぐじゃすまないパターンだわ)

鈴音「……で、なんで私の所にやって来たのイチカ?」

イチカ「あいつらいつまでたっても話終わらないし終いには彼女たちが出てけって目で言ってたから仕方なく出て行ったんだよ」

鈴音「……はあ。私はいいけどこの子が駄目というかもしれないわよ?」

のほほん「あっ、別にいいよー。人が沢山入れば楽しいもんね」

鈴音「……凄いいい子ね」

イチカ「余りにもいい子だから俺も初めてナンパするのを諦めたからな」

のほほん「ねえ、みんなでウノでもしない?」

イチカ、鈴「「さんせー!」」

イチカ「くらえっ!ドローフォー!」

鈴音「残念。私ももっているのよね」

のほほん「わたしもー」

イチカ「げっ!?」

鈴音「イチカ12枚引いて」

イチカ「馬鹿な……ありえない……!?」

のほほん「おりむーの顔が歪んでいるように見えるよ?」

鈴音「借金まみれの主人公みたいね」

のほほん「けどちゃっかりアメリカンドリームとかで返済しそうだよね」

イチカ「後少しだったのに……!」

のほほん「おりむー。そろそろ就寝時間だよ?」

イチカ「おっ、もうそんな時間か。あいつらの話ももう終わってる頃だろうし帰るわ」

鈴音「じゃあね。また明日」

イチカ「おー。お前ら寝坊すんなよ」ガチャ

のほほん「……鈴ちゃんおりむーを引き止めたりしないの?」

鈴音「なんでよ?」

のほほん「いや、だってキスした仲だし……」

鈴音「……はあ!?あれは特別よ!別に好きだと思ってないから!中国にいた時仲が良かっただけよ!」

のほほん(けど嫌いでもないんだ)

イチカ「おう、俺様のお帰りだ!」ガチャ

千冬「おかえり」

イチカ「えっ?ちょっ!チッフ姉さんなんで俺の部屋に?」

千冬「私はここの寮長だぞ?3名程就寝時間になっても帰ってこないと報告があってな。もしかと思ってお前の部屋を見たら……」

イチカ「見たら?」

千冬「シャルルが女に手を出そうとする瞬間に立ち会った訳だ」

イチカ「速すぎだろ。色んな意味で」

千冬「で、シャルルと女子3名は仕置部屋にぶち込んでおまえの帰りを待ってたわけだ」

イチカ「あれ?もしかして俺も仕置部屋行き?」

千冬「いや、今回だけは無しだ。だが少し話をするがな」

千冬「お前はよくナンパをやってるみたいだな」

イチカ「そりゃこんな可愛い子ばっかだもん。誰だってそうするだろ?」

千冬「……まあ無理矢理じゃなければこっそりやってる限りそこまで目くじらは立てん」

イチカ「マジで?けど……ヤッタリとかは」

千冬「教師である私が言うのもなんだが避妊さえできれば構わん」

イチカ「!?」

千冬「いや、流石に積極的にやったら地獄巡りさせるが環境が環境だから間違いが起こる可能性がないとはいえないしな」

イチカ「思春期の男にこの環境はキツイです。主に股間が」

千冬「見せようとするな馬鹿!」バキッ

イチカ「いたっ!」

千冬「だが手を出す相手を間違えるなよ?ハニトラもあるだろうし特に代表候補生には絶対手を出すな」

イチカ「……どういうことだ?」

千冬「お前は国籍こそアメリカだが日本人の血が混じってる。学園は日本にあるからやろうと思えばおまえが日本に帰化したいといったことにして日本の研究機関にぶち込むこともできる。というかタカ派が裏でやろうとしていた」

イチカ「うへえ。強化人間とかはマジ勘弁だぜ」

千冬「おまえは唯一の男のIS乗りだ。ISに乗った時のデータは何処も喉から手が出る程欲しがっている」

イチカ「女性しか乗れないのが男でも乗れるようになったらまたパワーバランスがかわるかもしれないしな」

千冬「で、今アメリカと日本でイチカについて色々言いあっている所だ。そんな時にセシリアや鈴音とかに手を出してみろ?絶対それを盾にしてそこに殴り込みにくるぞ」

イチカ「なんで政治問題に発展しかねん状況になってるんですかねえ……」

千冬「前の休みに外出許可を出したがあれも護衛をつけさせてるからな。IS関係の連中と国のお偉いさんにとっておまえはダイヤよりも価値がある」

イチカ「そいつらが女の子だったらいいんだけどなあ……」

千冬「最近おまえはセシリアと鈴音と一緒に行動することが多いがうっかり手はだすなよ?」

イチカ「規模がでかすぎてわかんねえや。とりあえずセクハラだけに収めとけって訳だろ?」

千冬「やったら相応の罰が待ってるがな」

イチカ「くそっ、俺は自由に恋愛が出来ないというのか!」

千冬(まあ、殆ど友人以上の感情を持ってないみたいだからそういうのはなさそうだがな)

【数日後】

シャルル「いやー。全くひどい目にあっちゃったよ」

イチカ「俺もいうのもなんだが初日から女の子に手を出すなんて相当だぞ」

シャルル「けどみんな可愛いじゃん!手を出さなきゃそれこそ失礼だよ!」

イチカ「おまえイタリア出身だっけ?」

シャルル「フランスだけど?」

イチカ「……。まあ俺も女の子好きだからおまえとは仲良く出来そうだぜ」

シャルル「そうだね。じゃ、どの子がいいか語ってみる?」

イチカ「いいねえ。俺は生徒会長がいいと思ってる」

シャルル「ボクは4組のメガネの子かなあ。そういや生徒会長と姉妹なのかな?」

【翌日】

イチカ「でさー」

シャルル「うんうん」

セシリア「イチカさんとシャルルさん、仲良く話していますわね」

箒「学園内で貴重な男友達だからな。色々合う所もあるのだろう」

イチカ「やっぱ山田先生は胸に目が行くけど尻だよ尻!」

シャルル「いややっぱり太ももだよ!」

セシリア「……」

箒「ちょっとあいつら叱ってくる」

イチカ「いってー」

シャルル「いきなり叩くことはないじゃないか」

箒「……せめてそういう話は小声でやれ。それに見てみろ」

「シャルル君って太ももフェチ?」「私明日服装変えてみようかしら……」

箒「シャルルがそんな事言うたびうちのクラスの風紀が乱れそうになるんだが」

シャルル「……素晴らしいじゃないか!」

イチカ「右に同じく!」

箒「もう一回叩かれたいようだな!」

【放課後、寮】

イチカ「ブルームのやつやっぱりロマンがわかってねえ!」

シャルル「そうそう!チラリズムや絶対領域の素晴らしさを知らないなんて!」

イチカ「……やっぱりおまえとはいい仲でいられそうだぜ」

シャルル「ボクもだよ。あ、シャワー浴びてくるね」

イチカ「ああ」

シャルル「ふん、ふふーんっと」ガチャ

イチカ「さて、弾の家からこっそりいただいたポルノ本でも……あれ?風呂のシャンプー切れてたよな?持っていくか」

イチカ「……」

シャルル「……」

イチカ「オーケイ、悪いが拘束させてもらってるぜ。まさかお前が女だと思わなかったぜ」

シャルル「女の子に優しくするのがモットーって言って無かったっけ?」

イチカ「いや、確かにモットーだが今回は別だ。なぜお前が性別を偽って俺に接触したのか説明してほしい。出なけりゃ俺はチッフ姉さんにおまえを突き出さなきゃならなくなる」

シャルル「わかったよ。目的は『白式』のデーター奪取。デュノア社に命令されてやって来た」

イチカ「……で、俺の話題に合わせるために女好きを演じた訳か」

シャルル「いや?女の子は好きだよ?」

イチカ「えっ!?」

シャルル「えっ」

イチカ「タンマ。おまえ女の子だよな?」

シャルル「そうだよ」

イチカ「で、女の子が好き」

シャルル「そう」

イチカ「……おまえ同性愛者か?」

シャルル「……」ニッコリ

イチカ「マジかよ。美人だから男が寄って来そうなもんだがな」

シャルル「生まれた時から男には興味ありません!」

イチカ「筋金入りのレズじゃねえか。親が泣くぞ」

シャルル「親は結構そういうの無関心だよ?元々ボク妾の子だし。お父さんがいなくなってからデュノア社に拾われたから」

イチカ「お父さん?デュノア社の社長って確か男だよな?ホモか?」

シャルル「それは表向き。本当はお母さんが牛耳ってるから」

イチカ「つーことは母親が浮気したっていうのか?」

シャルル「そうだよ。ボクが来るまではバレなかったみたいだったけど」

イチカ「色々規格外な母ちゃんだな……」

イチカ「やっぱ周りじゃ浮いていたのか?」

シャルル「いや?むしろ二人共よくしてもらったよ。表向きには養子に迎えたことになってるし」

イチカ「いい親じゃないか。こんなスパイ活動させる親とは思えないな」

シャルル「いや、本当は別の子がやってくる予定だったんだ。ちゃんと性別も偽らずにね」

イチカ「何故変わったんだ?」

シャルル「それは……IS学園の女子がめっちゃレベル高いって聞いたからさ!可愛い子がいるならいくしかないじゃん!」

イチカ「すげえ。何で性別偽ったんだ?」

シャルル「女の子しかいない所に男がやって来たらハーレム確定じゃん!」

イチカ「おい、俺は?」

シャルル「写真見たら……ね?」

イチカ「ファッキン!」

イチカ「色々言いたいことがあるがとりあえずチッフ姉さんに連絡だ。とにかく面倒事は投げてこいと言われてたしな」

千冬「もういるぞ」ガラッ

イチカ「……ここ隠しカメラとかついてないよな?」

千冬「何、偶然近くにいただけだ。後シャルルのスパイの事転校初日でバレてたからな。デュノア社に連絡入れたら目を丸くしてたぞ」

シャルル「おまけにあんまりスパイする気ないしね。やっても片手間だろうし」

千冬「ああ、それとデュノア社の社長夫人が電話が来ている。声からしてかなり怒っていたみたいだが」

シャルル「げっ。……に、逃げたとかじゃダメ?」

イチカ「さて、デュノアはお叱りを受けてる所で俺はゆっくり休むとしますか」

千冬「おまえのことだから『ぐへへ、秘密をバラされたくなければ裸になりな』とか言ってたと思ってだがな」

イチカ「どこの三下のセリフだよ。というかチッフ姉さんが手をだすのを選べよって言ったから通報しようとしたんじゃないか」

千冬「そうか」

イチカ「……で、なんか他の事隠しているんじゃないか?」

千冬「察しがいいな。デュノアの父親の事も調べたんだがなとんでもない事がわかった」

イチカ「まさか父親がジョーカーだったとか?そうだったらファンがブチ切れそうだな」

千冬「そうじゃない。……デュノアの父親は私達の父親と同一人物の可能性が高い」

イチカ「……は?」

イチカ「……ごめん耳掃除サボってたからかな?とんでもない事が聞こえたような気がするんだが?」

千冬「もう一度言うぞ、デュノア父親は私達の父親と同一人物だ」

イチカ「おい勘弁してくれよ?これじゃ家系図がとんでもねえ横広がりになっちまうよ!」

千冬「私も頭を抱えたい所だ。だがあの種馬予想以上に手を出しているみたいだ。下手すれば一つの村が出来る程度に親戚が増えそうだな」

イチカ「あのクソ野郎口先は詐欺師顔負けだからな。俺がガキの時はマジでいい親父と思ってたからな」

千冬「……シャルルには言うなよ?」

イチカ(あの女好きはクソ野郎の遺伝ってわけかよ!)

【翌日】

イチカ「……で、親との話はどうだった?」

シャルル「物凄く怒られたよ。次の長期休暇の時帰って来いってさ。きっとIS学園も退学かな?」

イチカ「そうだな。女のケツ追っかけるだけならフランスでもできるしな。じゃあな、あっちでも頑張れよ」

シャルル「まだ退学と決まった訳じゃないんだけど……」

ドタドタドタ……

「「「シャルル君!」」」

イチカ「おっ、すげえ数の女の子」

シャルル「皆どうしたのかな?」

「今度のトーナメントの話なんだけど……」

イチカ「トーナメント?またクラス代表でも決めんのか?」

シャルル「違うよ、クラス代表戦と違って全生徒がトーナメントで戦う奴。織斑先生が言ってたじゃないか。忘れたの?」

イチカ「訓練と勉強ばっかで忘れてた」

「それで、私とチーム組んでくれない?」「あっ、ずるい!私が先に言おうと思ったのに!」
「わっ、私と一緒に!」

イチカ「チーム?」

シャルル「2人1組でトーナメントに出るんだ。時間もかかるしね」

「あんた!邪魔よ!」「何よ!こっちこそ!」

シャルル「あー、やばい。手出した女の子もいる。下手に組んだら刺されそうだ」

イチカ「お前……。まあ、俺にいい考えがあるんだがな」

シャルル「本当?じゃあ頼むよ。やらないと本当まずいことになりそう」

イチカ「あー子猫ちゃんたち?ちょっといいかな?悪いがこいつは俺と組む事に決まってるんだ。届けももう出しちまったしな」

「えーーっ!」「そりゃないわよ!」「同人誌でシャル×イチ書くわよ!」

イチカ「最後のは聞かなかった事にしよう。あのな、これは織斑先生がいったんだよ。こういう事になるのは予想していたみたいだ」

シャルル(おお、口が上手い)

イチカ「で、お前らに伝言を預かっている」

「「「?」」」

シャルル「……ん?」

イチカ「優勝したグループはシャルルとデート!プラス俺の料理付き!それが貰えるぜ!」

「「「!」」」

シャルル「ちょっ!?」

「おっしゃー!」「燃えてきたわー!」「早速訓練ね!」

シャルル「ちょっと!何勝手な事を言ってるのさ!」

イチカ「いいじゃねえか。それに俺らが優勝すればいいだけの話だろう?」

シャルル「それはそうだけど……!」

イチカ(ノリだけで言ったのは黙っておこう)

千冬「ホームルームを始め……なんだ?やけにみんな燃えているな」

千冬「早速だが転校生がやってきた」

「また!?」「どんな子なんだろ?」

シャルル「どんな子なんだろ?可愛いのかな?」

イチカ(手出す気満々だなオイ)

千冬「ボーデヴィッヒ」

ラウラ「はっ、ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

「……」

ラウラ「……」

イチカ「……何か言えよ、オイ」

ラウラ「……お前がイチカか?」スタスタ

イチカ「ん?確かにそうだが?まさか俺に愛の告白……」

ラウラ「お前を一発殴らせて貰おう」

イチカ「へっ!?」

バキッ

イチカ「ごはっ!?」

セシリア「い、イチカさん!?」

箒「グーで思いっきり殴られたな」

イチカ「い、いきなり何しやがる!痛えじゃねえか!織斑先生、こいつどうにかしろよ!」

千冬「私は何も見なかった!」

イチカ「ガン見してただろ」

ラウラ「お前は前に見たときから気に入らなかったんだ」

イチカ「前?あった事があったっけ?」

ラウラ「数年前のドイツとアメリカのISの交流試合の事だ。忘れた訳ではないだろ?」

イチカ「……あっ」

箒「……ああ、あれか」

セシリア「知っていますの?」

箒「こいつと一緒にいた時の話だ。あのバカアメリカが勝ったことをいい事にドイツに挑発したら相手がブチ切れてアリーナで乱闘騒ぎに発展したんだ」

ラウラ「……お前の挑発で一人ISに乗れなくなってしまった。これはそいつの分だ」

セシリア(一体どんな事を言ったのでしょうか?)

【次回のインフィニットストラトス】

「銃の扱いだあ?そんなもん簡単だろ」

「英国の貴族様が軍人に勝てるとでも?」

「オーケイ、その口閉じな。女性に甘々な俺でもちょっとキレてるからな」

「ですけど私……ここを出なければいけないかもしれません」

「女の子が泣いているんだったら助ける。男としてあたりまえだろ?」

投下終了

シャルママ「あかん、ISの開発が遅れすぎてる……そうや!白式のデータ盗むか!男だしハニトラやれば一発やろ!」

千冬「おたくの娘が男と偽って学園にやってきてるんですけど」

シャルママ「ファッ!?」

そらデュノア社も目を丸くしますわ

【放課後】

イチカ「いてて……まだ殴られた所が痛いぜ」

シャルル「大体君のせいじゃない?というかもうちょっと訓練に集中してよ!君のせいで優勝した子とデートしなきゃならくなったんだからね!」

イチカ「別にいいんじゃないか?お前にとっちゃ得しかないと思うけど」

シャルル「強制的に行くのが嫌なんだよ。ボクの命令に従うのが理想だし。できれば首輪までやってくれるまで調教して……」

イチカ「オーケー。お前がSっ気アリなのはわかったから真面目にやろう」

イチカ「しかしお前色々な銃器使えていいなあ。1つ俺にくれよ」

シャルル「君のその剣で容量オーバーだから無理だよ」

イチカ「本当ロマン機だよなあこいつ。速さと加速力はトップだけど」

シャルル「と言っても裏技があるけどね」

イチカ「本当か?」

シャルル「うん。使用者の許可があれば他の人でも使えるようになるんだ。格納は出来ないけど」

イチカ「おお、じゃあちょっと使わせてもらおうかな?」

シャルル「それはいいけどちゃんと扱えるの?いくら銃社会の国だからってピストルとは訳が違うんだよ?」

イチカ「銃の扱いだあ?そんなもの簡単だろ?」



ダァン、ダァン!


イチカ「……まあこんなものか」

シャルル「へえ、停まっている的とはいえなかなかいい点数だね。ライフル使っていたけど何か心得でもあるの?」

イチカ「俺の母方の叔父がハンティングが趣味だからな。俺も休みの日はよく連れて行って貰ったぜ」

シャルル「どんなの狩ってたの?」

イチカ「俺はシカや鳥だけだけど叔父は1人の時は熊や密猟者も狩ってたみたいだな」

シャルル「えっ、密猟者?」

イチカ「地元じゃ伝説の狩人とか言われたみたいだな。密猟者の褒賞金で暮らしているとかなんとか」

シャルル「けどこの射撃の腕だと近接だけというのが勿体無いなあ」

イチカ「なんか日本の偉い人がごり押ししたみたいだぜ?」

シャルル「珍しいね。日本はそういうのはあんまりやんないと思ったんだけど」

イチカ「いや、後でチッフ姉さんに聞いたら最初はアメリカが用意するはずだったんだが下半身タンクの動く棺桶とか加速の衝撃でパーツがぶっ飛ぶとか浪漫が成層圏突破したような機体しかないから慌てて日本が用意したらしい」

シャルル「欠陥機という言葉も生優しい!」

イチカ「白式が一番まともな奴っていうのも相当だよなあ」

鈴音「おーい、イチカ!」

イチカ「ん?どしたの?」

鈴音「隣の転校生のラウラってこの戦闘ビデオが手に入ったんだけど見る?」

シャルル「……この子誰?」

鈴音「隣のクラスの凰鈴音よ。よろしく」

シャルル「……」ジーッ

鈴音「何?人の体ジロジロ見て?」

シャルル「……」はぁ

鈴音「なんかため息疲れた!?」

シャルル(胸がもう少しあればなあ……)

【鈴音の部屋】

イチカ「うわ、まるであの不明機がちびっ子サッカーに見えるぐらいレベルが違うわ」

鈴音「こりゃ私でも瞬殺されそうだわ」

シャルル「スポーツとか言ってるけどこれ最早戦争だよね」

鈴音「その中でもラウラが一際目立っているわね。……あっ、もう3機も倒した」

シャルル「やっぱり軍人は違うね」

イチカ「は?軍人?確かISは軍事利用は認められなかったんじゃないか?」

シャルル「そりゃ表向きは認められないけど殆どの国は裏ではこっそりやってるよ。デュノア社にも軍人がやってくることが多いからね。ラウラも表向きは軍学校の生徒になってるよ」

イチカ「で本当は?」

シャルル「ドイツのIS部隊通称『黒ウサギ隊』の隊長だよ」

イチカ「通りで歩き方がキビキビしてたんだな」

鈴音「この映像を見る限り少なくとも私はサシで彼女とやりたくないわ」

シャルル「けど、彼女突っ込み過ぎて囲まれてやられちゃったからそこにつけ込むスキがありそうだよね」

イチカ「けどなあ、俺思ったことがあるんだけどさあ」

鈴音「何?何か欠点でも見つけたの?」

イチカ「いや、違うけど。……なんでIS学園に来たんだろうと思ってな。軍人がここに来るなんて大リーガーが社会人チームに入るようなもんだろう?学ぶこととかあるのか?」

鈴音「そういえばそうよね?」

シャルル「なんでだろう?」

【翌日】

イチカ「……おらっ!」ブンッ

シャルル「くっ!なかなかやるね!」

イチカ「ブルームから剣道を習っているからな!離されてたまるか!」

AI「エネルギーギレデス」

イチカ「……」

シャルル「……燃費がもう少し良くなればなあ。10分でコレじゃ短期決戦しないと厳しいね」

イチカ「改良型が欲しいぜ全く!」

イチカ「くそっ、いつも良いところでエネルギーが切れやがる。セカンドシフトも安定しないしマジ大丈夫かこれ?」

シャルル「ファーストシフトでシールドが300って何かの冗談かと思ったよ。おまけにセカンドシフトしても量産機に劣るシールド量と聞いてるし」

箒「おーい、そろそろ交代だ!」

イチカ「もう交代か?」

シャルル「誰かぎ焚きつけたおかげでみんな必死にやってるからね」

イチカ「あー悪うござんした」

シャルル「はあ、汗かいたからシャワー浴びたいね」

イチカ「それなら一緒に……」

シャルル「勝手に入ってきたら握り潰すから。何かはあえて言わないよ?」

イチカ「あっ、はい」

イチカ「そろそろ大浴場使いたいぜ」

シャルル「なかなか許可が下りないって話……ん?」

イチカ「どうした?」

シャルル「ラウラとセシリアがアリーナで試合をやっているね」

イチカ「どういう理由でやってんだ?というかラウラが一方的にボコっているな」

シャルル「セシリアも相当な腕をしているんだけど……」

セシリア「……くっ!」

ラウラ「英国の貴族様が軍人に勝てるとでも?」

セシリア「いいえまだです!まだ私は戦えますわ!」バシュッ

ラウラ「くだらん」バチッ

イチカ「殴って光線を弾いた!?」

ラウラ「……貴族風情が代表候補生か。英国もあまりISに力を入れてないようだな」

セシリア「黙りなさい!私がここまで来るのにどれだけ血を吐いたと思っていますの?」

ラウラ「知らないな。知りたくもないが」ドオンッ

セシリア「きゃあっ!?」

シャルル「あんな近距離で大口径の武器を使うなんて。あれじゃ絶対防御があっても相当痛いよ」

ラウラ「まだシールドを切らしていないがこれでわかっただろう?負けを認めろ。認めなければこのまま半殺しにするぞ」

セシリア「誰が認めますか!私はオルコット家の当主!これぐらいで負けを認めるものですか!」

ラウラ「そうか」ドオンッ

セシリア「……ちいっ!」バシュッ

ドカアアンッ!

ラウラ「ミサイルで相殺したか。無駄なことを。お前の攻撃は全てお見通しだ」

セシリア「それではこれではどうですか?……ブルー・ティアーズ!」

ラウラ「ふんっ、6機しかないビットで何ができる」

セシリア「あら?誰が6機しかないと言いましたか?」

セシリア「おや?さっきまでの威勢はどうしたのかしら?」

ラウラ「……くだらん。お前がやっているのは曲芸だ」

セシリア「……まだそんなことを言う余裕がありますわねっ!」バシュッ

ラウラ「……チッ」

セシリア「おや、私に突っ込んできましたか。良い的ですわね!」ビシュッ

ラウラ「いや、的はお前だ」ギュンッ

セシリア「なんですの?機体が急に止まって……!」

ラウラ「ふんっ!」ザシュッ

セシリア「きゃあああああっ!?」

シャルル「セシリアのISが強制解除された!」

セシリア「がっ……ぐうっ!」

ラウラ「お前自信が選択した結果だ、悪く思うなよ?」

シャルル「武器を使う気満々だよ!やばいよイチカ……あれ?」

ラウラ「2度とISに乗れない体にしてやろう!」ブンッ

ガキインンッ

イチカ「……おいおい、軍人が敗北者をいたぶっちゃだめだろ?」

ラウラ「ISに向いてない奴だった。むしろこれで諦めさせたほうが良いんじゃないか?」

セシリア「イチカ……さん?」

イチカ「ご気分はどうですかなお嬢様?……って冗談言えねえな。誰が先生呼んでこい!」

ラウラ「……弱いのにしつこい奴だ。あのままやられたフリをすればよかったものを」

イチカ「流石に口が悪すぎないか?良く軍人が勤まってんな?おい」

ラウラ「お前の減らず口に比べればマシだろう?それに弱いのがいけない。強ければあんな怪我をせずに済んだのだ」

イチカ「オーケイ、その口閉じな。女性に甘々な俺でもちょっとキレてるからな」

ラウラ「口だけ野郎とその欠陥機のISで何をほざく」

イチカ「その口だけ野郎に負けるかもしれないんだぜ?今度の大会でさ」

千冬「おい、お前ら何をやっている!」

イチカ「おいおいチップ姉、俺は加減の出来ないわんぱくなこいつに注意をしただけだぜ?」

ラウラ「……ふんっ」

千冬「……ラウラ、罰は覚悟しておけよ?」

ラウラ「……了解しました教官」

イチカ「やーい!怒られてやんの!」

千冬「……後お前は職員室にこい。説教だ」

イチカ「げっ!?そんな!」

千冬(心配するな、あくまで建前だ)ボソボソ

ラウラ「……」

イチカ「なんかすんげー睨まれてんだけど」

【職員室】

イチカ「問題児ってレベルじゃねーよあいつ。本当軍人か?」

千冬「……あれでもマシになった方だ」

イチカ「マジかよ。そういや前にもあったことあるのか?そういう口ぶりだったけど」

千冬「国の依頼でお前と会う前に一度な。ラウラの教育を頼まれたんだ。あった当初は本当に狂犬という言葉が似合うやつだった。なんせ隊の連中ですら噛み付いていたからな」

イチカ「それが今では黒ウサギ隊の隊長。全くその部隊の健康を祈っちゃうね!」

千冬「あいつは生まれが特殊だからな」

イチカ「俺らより特殊なのか?俺らも相当なんだが」

千冬「話が進まないからここではなかった事にするぞ」

千冬「あいつは人造人間だ。軍人になるため物心がつく前から相当しごかれたらしくてな。どんな事でも勝てばいいという考えを持っている。同僚も何度も病院送りにしている問題児だ」

イチカ「ここより精神科に連れてったほうがよくないか?」

千冬「前にボコボコにしたら懐かれてな。それにしばらく一般常識をここで学ばせたいらしい」

イチカ「その常識を持つ前に俺らがオシャカになりそうなんですが」

千冬「そこはゆっくりと私が教える」

千冬「あとそろそろあいつも負けるという事を覚えないといけない。このまま行くと大変な事が起こりそうだしな」

イチカ「……もしかして俺らが戦えって事?」

千冬「ご名答。同年齢でしかも格下と思っている奴に負ければ目がさめるかもしれないしな」

イチカ「余計変な風にこじれない事を祈るね。全く」

千冬「それとセシリアの事なんだが……」

イチカ「なんだ?後遺症でも出来たのか?」

千冬「そうじゃないんだが……あいつ代表候補生をやめさせられそうだ」

イチカ「へっ!?」

【保健室】

イチカ「体は大丈夫なのか?」

セシリア「ええ、大丈夫ですわ。ですが機体は修理しなければいけません。大会にも出られないでしょうね」

イチカ「そうか」

セシリア「ですけど私……ここから出なければいけないかもしれません」

イチカ「どうしてだ?」

セシリア「……この事がイギリス本国にも伝わったらしく代わりの代表候補生がくる話が始まっているらしいのです」

イチカ「なんでさ?セシリアもあんなに練習頑張っているのに」

セシリア「初心者同然のあなたに負けかけたのが余り良く思ってないらしくこの大会で結果を残せなかったら代わりを用意すると警告されたのですが……」

イチカ「……ISが壊れて出れなくなったと」

イチカ「なあ、なんでそんな無茶な事をしたんだ?ラウラに恨み事でもあったのか?」

セシリア「母をコケにされて黙って入られますか?」

イチカ「オーケイ、確かにそうだ。うちの親父ならともかく」

セシリア「確か前戦った時も代わりに俺の父親を馬鹿にしろと言ってましたよね?」

イチカ「そういやそんな事もあったっけ?」

セシリア「そうでしたわ」

イチカ「そうだったな。HAHAHA」

セシリア「……ふふっ」

セシリア「……もしかしたら貴方と喋るのもこれが最後になるかもしれませんね」

イチカ「そんな悲しい事言うなよ。国に帰っても俺毎日電話するぜ?」

セシリア「いや、私の家がなくなってる可能性が高いですわ」

イチカ「ホワイ?なぜだ?」

セシリア「前にも話しましたが私の家の財産を狙う奴らがいるのです。今の私ではとても守れません」

イチカ「今までどうやって守っていたんだ?」

セシリア「代表候補生になると色々恩恵がありますの。財産に手を出したら処罰出来る力とか」

イチカ「でもそんなすぐに財産が奪われるというのは……」

セシリア「代わりの代表候補生はその財産を奪おうとしている貴族の所なんですの。なってしまったら問答無用で財産を取り上げるでしょうね」

イチカ「こういうのもなんだが別に取られても無一文になる訳じゃないんだろ?だったら」

セシリア「……嫌ですわ。母や父が残した物が奴らに取られるのは」

イチカ「……」

セシリア「母は勿論生きてた時は嫌いだった父も今では仲良くなれなかった事に後悔しています。せめて父母が残した物、それだけは全部取られたくありません。絶対に」

イチカ「……」

セシリア「ですが今更言っても後の祭りといった所でしょうか?あはは……すみませんちょっと涙が」

イチカ「俺、ちょっと出かけてくる。10分位したら戻る」ガチャ

鈴音「……元気?」

イチカ「……まあまあ」

鈴音「あんたがまあまあってこりゃ重症ね」

イチカ「セシリアの話、知っているか?」

鈴音「知らない。けどなにかやばいって事だけはわかるわ」

イチカ「そうか」

鈴音「イチカはどうしたいの?」

イチカ「どうしようもない、ゲームオーバー、the endそんな言葉がぐるぐる頭の中で回ってらあ」

鈴音「……」

イチカ「……というとでも思ったのか?そんな訳ないだろ」

鈴音「中国の時みたいに殴り込んでみるの?」

イチカ「んな事する訳ねえだろ。私にいい考えがあるってやつだ!」

鈴音「それ絶対ろくな事にならなそうなんだけど」

セシリア「……」

イチカ「セーシーリーア?」ガチャ

セシリア「すみません、ちょっと気分が悪いので帰ってください」

イチカ「……おりゃ」

ムニッ

セシリア「……あの、何処触っているんですか?」

イチカ「胸」

セシリア「……!」ブチッ

バチンッ!

イチカ「うん、いい一発だ」

セシリア「ふざけているなら帰ってくださいまし!こんな事するなんて最低ですわ!」

イチカ「まてまて、胸触ったのは先払いだ」

セシリア「はあ!?」

イチカ「お前の事どうにか出来るかもしれん」

セシリア「どういう事ですか?」

イチカ「他の奴が代表候補生になるのを防ぐっていうんだよ」

セシリア「……冗談ですか。ならば帰ってください」

イチカ「まてまて!今からその作戦いうから聞けよ?」

セシリア「……」

イチカ「……」ゴニョゴニョ

セシリア「……貴方一体どうしたらそんなものを?」

イチカ「そいつは企業秘密さ」

イチカ「これならなんとかなりそうだろ、な?」

セシリア「確かになりそうですけど一つ聞いていいですか?」

イチカ「ん?なんだ?」

セシリア「……手伝ってくれるのは何故ですか?私、そこまで貴方にお礼されるような事をしていませんわよ?」

イチカ「……まあ訓練も手伝ってるお礼もあるがまあ、あれだ」

セシリア「あれ?」

イチカ「泣いてい女の子がいるんだったら助ける。男としてあたりまえだろ?」

【次回のインフィニットストラトス】

「よお、久しぶり!」

「……!姉さんが!?」

「軍人VSサムライのガチンコか……。見てえ」

「何、ただ早く切っただけだ。雲耀の速さにも達していない半端な速さだがな」

「いや、違いますよ。これはあの束博士が作ったより完璧な……

投下完了。
ここのセシリアはチョロインのかわりに人生ハードモードと天然が入っています。

書溜めするから一月程かかるかもしれない。
早くて2週間後ぐらいか?

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年11月23日 (月) 16:53:38   ID: D0yS6Tcu

1ヶ月たったぞ

2 :  SS好きの774さん   2015年11月26日 (木) 16:11:15   ID: X1OyzAex

これは期待!

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