ココア「チノちゃんと 春夏秋冬 一巡り」 (55)

【春】


――草原


チノ「……何ですか、それ?」

ココア「チノちゃんと私の俳句だよっ」

ココア「学校でね、春になると俳句を発表しないといけないから。これを提出しようかなって」

チノ「それを提出したら、ココアさんとは絶交します」

ココア「えー!? な、なんで?」

チノ「い、いくら何でも恥ずかしすぎます」

ココア「……別に、チノちゃんといつも一緒にいるって書いただけなのに」

チノ「そ、それが恥ずかしいんです!」


ココア「うーん……それじゃ、考えておくよ」

チノ「考えるだけじゃなくて、直して下さい……」

ココア「あっ、チノちゃん! クローバーがいっぱいだね!」

チノ「ちゃんと話を聞いて下さい!」


ココア「いやー、買い出しの帰りに寄ったけど」

ココア「これって結構、長引いちゃうのかな?」

チノ「もし遅れたら、ココアさんのせいということにします」

ココア「あっ、ひどい!」

チノ「……ココアさんは、四つ葉のクローバーを探したいんですよね?」

ココア「うんっ! それを見つけたら、チノちゃんともっと仲良くなれちゃうかなって」

チノ「お断りです。私の幸せは、それとは違います」

ココア「うぅ……つれないなぁ、チノちゃんは」

チノ「ココアさんが調子に乗りすぎてるだけです」

チノ「まぁ……時間には余裕ありますし、私も四つ葉のクローバーを探してみましょうか」

ココア「……え?」

チノ「どうしたんですか、ココアさん? 探したいんですよね?」

ココア「……ふふっ」クスッ

ココア「チノちゃんって、やっぱり可愛いよね」

チノ「私は、ココアさんのためというわけではなく、ただの好奇心です」

ココア「……耳、赤いね」

チノ「そ、そんなことありません!」カァァ

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チノ「……なかなか見つかりませんね」

ココア「だね。見つかったらラッキーって感じみたいだし」

ココア「見つからなくても、しょうがないよ」

チノ「……ところで、ココアさん?」

ココア「うん?」

チノ「ど、どうして、さっきから私のすぐ近くで探してるんですか?」

ココア「チノちゃんの近くなら、何となくすぐに見つかるんじゃないかなぁって」

ココア「ほら。私、チノちゃんと一緒にいる時が一番幸せだから」

チノ「そ、そういう問題じゃなくてですねっ!」


チノ「ほら、ココアさん。早く離れて下さい」

チノ「このままじゃ、私も探しにくくてしょうがないですし」

ココア「あっ!」

チノ「……はい?」

ココア「チ、チノちゃん……見つけちゃった」

チノ「……そ、それは」

ココア「う、うん。四つ葉のクローバー、だよね」

チノ「……そ、そんな」

チノ「ココアさんに、先に見つけられてしまうなんて」

ココア「ううん、きっとこれって」

ココア「チノちゃんが、すぐ近くで一緒に探してくれてたからだって思うんだ」

チノ「……!」

ココア「だ、だから、えっと……チノちゃんのおかげで」

ココア「私の幸せも叶うんじゃないかなって」


チノ「……コ、ココアさんの幸せって何ですか?」

ココア「え?」

チノ「わ、私も、ほんの少しだけ気になります」

チノ「も、もしも、その幸せが……誰かに迷惑をかけてしまうものだったりしたらダメですし」

ココア「……チノちゃん」

チノ「で、ですから! その幸せって一体――」


ピトッ


チノ「……!」

ココア「……これが幸せだよ」

ココア「って言ったら、やっぱり怒っちゃうかな?」

チノ「……あ、あのですね。ココアさん」

チノ「いつも、口に不意打ちをしてはいけないと」

ココア「ご、ごめんね。ちょっとチノちゃんが、あまりにも可愛すぎちゃったから」

チノ「そ、それは理由になりません!」

チノ「ココアさんのせいで、私の口はいつも……」

ココア「いつも?」

チノ「な、何でもないです」プイッ

ココア「ふーん……」

チノ「そ、そういう顔、しないでください!」カァァ


ココア「えっとね、チノちゃん」

ココア「私、チノちゃんと、こうして近づける時だけで幸せなんだよ?」

チノ「……ココアさんは、少し近づきすぎです」

チノ「そのせいで、私は落ち着きません」

ココア「チノちゃんがホントに嫌ならやめるけどね」

チノ「わ、私は……ホントに嫌です」

チノ「で、ですから、やめてください」

ココア「……声、裏返っちゃってるね」

チノ「そ、それは……えっと」

ココア「……ねぇ、チノちゃん」


ココア「これからも」

ココア「こんな風に……口づけしちゃって、いいのかな?」

チノ「……べ、別に」

チノ「もう、私が何を言ってもココアさんのことですし、勝手にしてしまうのなら何も」

ココア「そっか。それじゃチノちゃん、私にキスされっぱなしでいいんだね?」

チノ「そ、それは! ……え、えっと」


ピトッ


チノ「」

ココア「……あっ、やっぱり可愛い味がするね」クスッ

ココア「それじゃ、そろそろ帰ろっか」

チノ「……コ、ココアさん」

ココア「四つ葉のクローバー、見つからなくて残念だったね」

ココア「今度はチノちゃんも見つけられるように、私も頑張って探すから」

チノ「べ、別に、私は四つ葉のクローバーなんて……」

ココア「チノちゃんも幸せになりたいんじゃない?」

チノ「コ、ココアさんと一緒になりたいなんて思ってないですし!」

ココア「え? 私、そんなこと一言も言ってないけど?」

チノ「……!」


チノ「ココアさんはイジワルです」プイッ

ココア「え? 私、何か悪いことしちゃった?」

チノ「そ、そういうところがですねっ!」カァァ

ここまで
ココアとチノちゃんのイチャイチャ話を書いていきたいと思います

チノ「最近、ココアさんの態度は目に余ります」

チノ「ところ構わず、どこでも抱きついてきますし」

チノ「い、いつも口づけばかりしてきます。キス魔もいい所です」

チノ「それに、お風呂にもやって来ますし、勝手に私の部屋でくつろいでたり」

チノ「そ、添い寝までしてくるんですよ? 一体、どこまで行けば――」

リゼ「――えっと、チノ」

リゼ「す、すまん。『相談に乗る』とは言ったが、さすがにそういった悩みは……」

チノ「ご、ごめんなさい。私も話してて、とても恥ずかしくなってしまいました」カァァ

リゼ「チ、チノまで照れないでくれ!」カァァ


リゼ「……とはいえ、チノがココアに困らされてるというわけか」

リゼ「それは、先輩としてビシッと言ってやらないとだな」

チノ「……」

リゼ「チノ?」

チノ「あっ……な、何でもないです」

チノ「ええ。是非、お願いします」ペコリ

リゼ「……?」


リゼ「――というわけで、ココア」

リゼ「今日から、チノの風呂に侵入するのはダメだ」

ココア「はーい」

リゼ「あと、チノの部屋に勝手に入ったり、その……そ、添い寝とかもダメだ」モジモジ

ココア「はーい」

リゼ「あ、後だな。と、ところ構わず、キ、キスしたり……だな。そ、そういうのも」カァァ

ココア「はーい」

リゼ「……お前、ちゃんと聴いてるか?」

ココア「うん。相変わらず、リゼちゃんは可愛いなぁって」

リゼ「あ、あのなぁ……」

ココア「無理して慣れてないこと言うのって大変だよね。分かるよ」

リゼ「お前、絶対わかってないだろ……」

ココア「よしよし」ナデナデ

リゼ「お、おい!」

ココア「かわいいかわいい」クスッ

リゼ「うぅ……」カァァ

チノ「……」http://i.imgur.com/5TmlLFf.jpg

ココア「あれ? チノちゃん?」

チノ「ココアさん。リゼさんとのお話が終わったら、そちらのお皿を片付けて下さいね」

チノ「私、先に着替えてきますから」

ココア「……ヤキモチ?」

チノ「ち、違います!」

ココア「そっかー。リゼちゃん、ごめんね?」

リゼ「い、いきなり撫で回して何が『ごめん』だ……」

ココア「リゼちゃん、気持ちよさそうだったし」

リゼ「コ、ココア!」

チノ「……」ジトーッ

ココア「ほら。チノちゃんに怒られちゃいそうだし」

チノ「別に怒ってません!」

ココア「あっ、もう怒ってるね」

チノ「……!」プルプル


チノ「ココアさんのバカ」プイッ

ココア「ね、リゼちゃん? チノちゃんって何も言い返せなくなると、すぐに『バカ』って」

リゼ「……ココア」

リゼ「そろそろ行ってやれ。チノは、ココアのことを待ってるんだろう」

チノ「リ、リゼさん!?」ビクッ

リゼ「お前にビシッと言ってほしい、と打診してきたのはチノだが」

リゼ「どうも、本心からなのかは疑問だったしな。やっぱり、そうだったか」

チノ「わ、私は本当に……」

ココア「チノちゃーん!」ギュッ

チノ「ちょっ、コ、ココアさん! 抱きつくのは禁止です!」

ココア「チノちゃんは、いちいち可愛いんだから……」ナデナデ

チノ「うう……」カァァ

チノ「コ、ココアさんなんて嫌いです」

ココア「私は大好きだよ」

チノ「じゃあ、私は大嫌いです」

ココア「そっか。それじゃ、もっとギュッてしちゃうね」ギュッ

チノ「な、何が『それじゃ』ですか!」


リゼ「……」

リゼ(な、何だか……見てるのが恥ずかしくなるな)カァァ

短いですが、一旦ここまで
次は風呂だと思います

画像がなぜか見れない

ココア「やっぱり、チノちゃんと一緒のお風呂って落ち着くなぁ……」

チノ「私は全然、落ち着きません。どうしてまた、入ってきてしまうんですか」

ココア「いやー、リゼちゃんがああ言ってたし」

ココア「もしかして、チノちゃんって……私に一緒に入ってもらいたかったんじゃないかなって」

チノ「そ、そんなことありません!」

チノ「早く出て下さい。ココアさんが出ないなら、私が出ますから」

ココア「えー? 私、出たくないなぁ」

チノ「そうですか。それでは私が出ます」

ココア「そっか。チノちゃんには悪いけど、しょうがないね」

チノ「それでは」


チノ「……」

ココア「あれ? 出ないの?」

チノ「い、今、出ます」

ココア「出ようって言ってるのに、何だか座っちゃってるね」

ココア「肩、貸してあげよっか?」

チノ「……い、今、出ます」

ココア「ホントは出たくないんじゃない?」

チノ「コ、ココアさんなんて嫌いですし……」

ココア「ふーん。それじゃ、もうそろそろギュッてしていい?」

チノ「ダ、ダメです!」


ギュッ


チノ「……あ」

ココア「んー、柔らかくて気持ちいい」

ココア「お湯の温度と一緒になって、チノちゃんがいつもより温かいなぁ」

チノ「……コ、ココアさん。私、そろそろ出るんですが」

ココア「え? 私、3分くらい待ってたけどチノちゃんが出ないから……こうしてほしいんじゃないかなって」

チノ「だ、抱きつかれたいわけじゃありません!」

ココア「そっか。それなら、今から出てもいいよ?」

チノ「コ、ココアさんが抱きついてるせいで出られません」カァァ

ココア「え? 私、かなり軽く抱きついてるけど……どうして出られないのかな?」

チノ「……ココアさんのイジワル」プイッ

ココア「そっかー……チノちゃんは素直じゃないなぁ」クスッ

ココア「ねぇ、チノちゃん」

チノ「な、何ですか?」

ココア「身体、洗ってあげよっか?」

チノ「……はい?」

ココア「何だかチノちゃん、疲れちゃってるみたいだから」

チノ「だ、誰のせいですか!」

ココア「私のせいだとしたら、チノちゃんを癒やしてあげちゃうのも私かなって」

チノ「お断りです」プイッ

ココア「そっか。それじゃ、いいや」

ココア「チノちゃん、先に身体洗ってきていいよ?」

チノ「……」

ココア「どうかした?」

チノ「……しょ、しょうがないですね」

チノ「せっかくですし、お願いします」

チノ「べ、別に、一人でも洗えますけど……少し疲れてますし。誰かさんのせいで」

ココア「チノちゃんって、やっぱり可愛いよね」クスッ

チノ「コ、ココアさん!」


ココア「――どう? 気持ちいい?」ゴシゴシ

チノ「べ、別に、ただ背中を洗ってもらってるだけですし」

ココア「そっかー、気持ちいいんだ」

チノ「い、言ってません!」

ココア「チノちゃんの本音って、口調に出ちゃうし」

チノ「……うぅ」


ココア「ね。洗い方、変えて欲しい?」

チノ「あ、洗い方、ですか?」

ココア「うん! あっ、やっぱり今するね」

チノ「わ、私まだ応えてな――」


ギュッ


チノ「……コ、ココアさん」

ココア「ふふっ。ギュッてしながら洗うやり方なんだけど」

ココア「この前、チノちゃんと一緒に寝てて思いついたの」

チノ「そ、そういうのはですね……」

ココア「え? 気持よくない?」

チノ「あ、あの……む、胸が当たって、落ち着かないです」

ココア「……あ!」

ココア「ご、ごめんね、チノちゃん。それは考えてなかったよ」カァァ

チノ「どうして、それを考えなかったんですか……」

ココア「たしかに今、胸が気持ちよくなっちゃってた気がするけど」

チノ「そ、そういうことを言うからダメなんです!」カァァ


ココア「でも」

ココア「ふーん……チノちゃん、私の胸のことなんて意識しちゃうんだね」

チノ「……そ、それは」

ココア「もしかして、エッチ?」

チノ「コ、ココアさんに言われたくないです」

ココア「え? 私、チノちゃんに同じことされたとしても、何も思わなかった気がするけど?」

チノ「コ、ココアさんは鈍感すぎです!」

チノ「私がこんなこと意識するなんて、それは……」

ココア「それは?」

チノ「……やっぱり何でもないです」プイッ

ココア「そっかー、何でもないかー」

チノ「そ、その言い方やめてください!」カァァ

ここまでです
次回は添い寝編になるかもしれません

感想レス、ありがとうございます
それでは
ココチノだけでなく、チノココも書けたら書きたいですね

>>14
PCからだと見れました
こちらからだとスマホでは見れませんでしたが
画像はチノちゃんが膨れ面をしてる様子です

ココア「それじゃ、おやすみ。チノちゃん」

チノ「そうですね。出て行って頂けますか?」

ココア「うーん、チノちゃんのベッドは落ち着くなぁ」

チノ「せめてお布団を敷くので、そちらに移って下さい」

ココア「ねぇ、チノちゃん? ギュッてしながら寝てもいい?」

チノ「そもそも、人の話を聞いて下さい。マナーがなってません」


ココア「いや、だってさ」

ココア「私が出ていこうとしたら悲しそうな顔するし」

ココア「お布団に移ったら移ったで、ずっとチラ見してくるし。それじゃ、私も落ち着かないよ」

チノ「そ、そんなことしてません」アセアセ

ココア「あっ。声、裏返っちゃったね」

チノ「……コ、ココアさん」


ココア「まぁ、そういうわけで」

ココア「今日も一緒に寝よう?」

チノ「……しょ、しょうがないですね」コホン

チノ「これ以上、ココアさんに何を言ってもムダでしょうし」

チノ「寝ましょう。ただし、抱きつくのは禁止です」

ココア「うんうん」

チノ「それだけは守って下さい。以上です、おやすみなさ――」


ピトッ


チノ「……!」

ココア「ふふっ、隙ありー」ニコッ

チノ「な、何するんですか!?」

ココア「いやー、禁止事項に『キス』は入ってなかったなぁって」

チノ「ダ、ダメに決まってるじゃないですか!」

ココア「えー? それならちゃんと言わないと」

チノ「キ、キスも禁止です! あと、この部屋にいることも禁止です!」

チノ「もう出て行ってください!」

ココア「えー……それじゃ、しょうがないなー」

ココア「それじゃ、戻るよ。おやすみ、チノちゃん」


チノ「あ……」

ココア「どうかした?」

チノ「い、いえ。何でもありません」プイッ

ココア「……そんな子犬みたいな顔されちゃったら、戻れないかも」

チノ「べ、別に私、そんな顔は!」アセアセ

ココア「それで? 禁止事項は?」

チノ「……だ、抱きつくのとキスは禁止です」

チノ「以上です。さぁ、寝ましょう」

ココア「……」ナデナデ

チノ「な、何してるんですか!?」ビクッ

ココア「撫でるのは禁止じゃなかったなぁって」クスッ

チノ「……コ、ココアさん」プルプル

ココア「それじゃ、そろそろ寝よっか」

ココア「おやすみ、チノちゃん」

チノ「……ココアさんなんて嫌いです」プイッ

ココア「チノちゃんは、いちいち可愛いんだから」

チノ「し、静かにしてください!」カァァ

ココア「……」スースー

チノ「……うぅ」

チノ(ど、どうしてココアさんは、こうあっさり眠れるんですか)

チノ(私は落ち着かなくて、いつも眠れないのに……ホントに、ココアさんには困ります)

チノ(これじゃ、寝不足じゃないですか。マヤさんとメグさんに笑われてしまいます)

チノ(うーん……どうしたらいいんでしょうか)


ギュッ


チノ「!」ビクッ

ココア「うーん……」

チノ(コ、ココアさんが、抱きついて)

チノ(あ、あれほど禁止だって言ったのに……これは怒らないとダメですね)

チノ「ココアさ――」


ココア「チノ、ちゃん……す、き」


チノ「……!」

チノ(ね、寝言……ということは)

チノ(ココアさんは寝ながら抱きついてる、ということですね)

チノ(そ、それなら怒るのはダメ、ですね……ルール違反ではありますが)


ココア「かわ、いい……」

チノ(ただ、寝言がいちいちダメですね)

チノ(か、顔が赤くなって余計に寝られなくなってしまいますし……)カァァ

チノ(どうしましょう? ガムテープで口でもふさいだら……いや、さすがにダメですね)

ココア「……す、き」

チノ(……ココアさん)



ギュッ


ココア「ん……」

チノ「……あ、あれ?」

チノ(わ、私、何をしてるんでしょうか?)アセアセ

チノ(どうして私まで、だ、抱きつき返してるんでしょう?)

チノ(それに……何で私、何だか落ち着いてしまってるんでしょうか?)


ココア「チノ、ちゃん……」

チノ(……しょ、しょうがないです)

チノ(寝不足になるのは困りますし。このまま寝ましょう)

チノ(……あ、あれ? 思い返してみると)


チノ(ココアさんと一緒に寝る時、いつもこうして寝てる……?)


チノ「……ホ、ホントに」

チノ「ココアさんは困った人です」カァァ

ココア「……す、き」

チノ「……もう」

チノ「しょ、しょうがないので、抱きつくのは許可します」

チノ「おやすみなさい」

ココア「……う、ん」

チノ(寝言、ですよね……?)

一旦、ここまでです。
手始めに、お風呂とか添い寝とか、ココアとチノの普段の生活を書きました。

次回から、春のイベントを書く予定です。
その際、リクエスト等ありましたら、出来る範囲で応えていきたいと思います。

それでは。
2期まで、あと2日ですね。

了解です。
それでは、思いつくまま書いていきます。
とはいえ、一旦ここまでだと思いますが…。

ココア「新学期だね、チノちゃん」

チノ「そうですね」

ココア「春休み、終わっちゃって悲しいね……」

チノ「そうでしょうか?」

ココア「そ、そこは乗ってほしいかな……」

チノ「そもそも、ココアさんは私にくっつきすぎです」

チノ「恥ずかしいです。少しくらい離れて下さい」

ココア「えー……私とチノちゃん、しばらく離れ離れなんだよ?」

チノ「せいぜい、放課後までの時間じゃないですか」

ココア「チノちゃんは寂しくないの?」

チノ「私は、ココアさんと違って大人ですし」チラッ

ココア「えっ、大人だったの?」

チノ「そうです。だから、寂しくなんてありません」チラッ


ココア「ねぇねぇ、チノちゃん?」

チノ「な、何ですか?」

ココア「そう言いながら、どうして……さっきからチラチラ、私を見てるのかな?」

チノ「そ、そんなことしてません!」

ココア「ふーん……頑張って、カッコつけようとしてるとか?」

チノ「で、ですから私は別に……」

ココア「そっか」

ココア「チノちゃんがしてほしいなら、こっちが終わったらすぐにチノちゃんたちの学校に迎えに行くよ?」

チノ「お、お断りです。マヤさんとメグさんと帰りますから」

ココア「……さっきから、声裏返りっぱなしだね」クスッ

チノ「だ、誰のせいですか!」カァァ



――チノたちの学校



チノ「……はぁ」

メグ「ど、どうしたの、チノちゃん?」

マヤ「何か凄く疲れてるね……」

チノ「だ、大丈夫です。気にしないでください」

チノ「本当に、ココアさんは困った人です……」

メグ「え? ココアちゃん?」

チノ「……あっ」

マヤ「なーんだ。やっぱり、ココアのことなんだ」

チノ「や、やっぱりって……」

メグ「えー? チノちゃん、ココアちゃんのこと大好きだもんね」

マヤ「だよね。チノ、ココアの話をしない日がないし」

チノ「え……?」

チノ「わ、私、そんなにココアさんことを話してたんですか?」

メグ「え? 気付かなかったの?」

マヤ「いつも、『困ったココアさんです』って何度も聞かされてきたけどなー」

チノ「……わ、わわっ」カアァ

チノ「お、覚えがありませんでした……不覚です」



――その頃・ココアたちの学校



ココア「それでね、千夜ちゃん。チノちゃんったら、ひどいんだよ?」

ココア「いつもつれない態度とる癖に、こっちに来たいのが分かりやすすぎるし」

ココア「言ってることと態度が、全然違うの。それじゃ、私だって困っちゃうよ……可愛すぎて」

千夜「ふふっ。ココアちゃんはチノちゃんが本当に好きなのね」クスッ

ココア「うん! 大好き!」ニコッ

ココア「あーあ……せめて、もう少し素直になってくれたら」

ココア「もっとたっぷり、チノちゃんを抱きしめてあげられるのになぁ」

千夜「ココアちゃんったら」



――放課後


ココア「やっほー、チノちゃん」

チノ「……コ、ココアさん?」

ココア「マヤちゃんとメグちゃんは帰ったかな?」

チノ「さ、さっき別れました」

ココア「そっかー。私も、チノちゃんたちの邪魔はしたくないし」

ココア「良かった。それじゃ、一緒に帰ろっか」

チノ「……もしかして、待ち伏せしてました?」

ココア「……」

ココア「何のことかな?」ニコッ

チノ「そうですか、やっぱりとぼけてますね」


ココア「……うーん」

ココア「この桜並木、綺麗だねー」

チノ「そ、それは認めます」

チノ「ところで、どうして手を繋いでるんですか?」

ココア「え? チノちゃんが繋ぎたかったんじゃないかなって」

チノ「は、離してください」

ココア「力込めてないし、離れたいならいいよ? ……私が寂しいけど」

チノ「うっ……」

ココア「それじゃ、いこっか」ニコッ

チノ「……コ、ココアさん」

ココア「……桜が舞う所って、どうしてこんなに綺麗なんだろうね?」

チノ「そ、そんなの知りません」

ココア「チノちゃんと一緒だから、余計にそう思っちゃうのかな」

チノ「そ、そういうのやめて下さい!」

ココア「ふーん……なら、どういうのならいいの?」

チノ「そ、それは……」


ココア「――ね、チノちゃん?」

ココア「今、誰も周りにいないし……どう?」

チノ「……ダ、ダメです」

ココア「どうして?」

チノ「コ、ココアさんとの、その……こ、こういうことがクセになりすぎたらまずいと思います」

ココア「私は大歓迎だけどなー。チノちゃんと一緒に、ずっとこうしてたいし」

チノ「だ、だから――」


ピトッ


チノ「……!」

ココア「……ふぅ」

ココア「ごめんね。つい、しちゃった」

チノ「コ、ココアさん!」

ココア「チノちゃん、どうだった?」

チノ「き、氣持ちい……いわけないじゃないですか!」

ココア「そっか。良かったよー」クスッ

チノ「うぅ……」カァァ


ココア「……桜の花びらとチノちゃん」

ココア「いい組み合わせだねぇ」

チノ「……い、いきなり口づけしてくる人に言われても、嬉しくないです」

ココア「チノちゃん、口が綻んじゃってない?」

チノ「そ、そんなことっ!」

ココア「うん。冗談だけど、引っかかっちゃった?」

チノ「……!」カァァ

チノ「コ、ココアさんっ!」

ココア「ふふっ。チノちゃんはホントに可愛いなぁ……」

チノ「……か、帰り道は手を繋いであげませんから」

ココア「え? 繋いでくれるつもりだったの? 嬉しいな」

チノ「……コ、ココアさん」

ここまでです。
1話が素晴らしいココチノだったので、気付いたら書いてしまってました。

それでは。
春らしいエピソードはなかなか思いつきにくいですが、何とか考えていきたいです。

すみません
もう少々お待ちください

諸事情で入院することになりました
1ヶ月ほど書き込みできないかもしれません
ごめんなさい

すみません
もう少しでイチャイチャも復活する予定です
ココチノ成分を補給せねば……

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