少年「ボクが、勇者に選ばれたんですか?」(96)




 夜 町の宿屋の一室



富豪「そうだよ!! 俺は国王とも知り合いだからね、教えて貰ったんだ!!」パンパンパンパンッ

少年「はぁ、そうですか……」


富豪「クソっ、君と出来るのも、今夜で最後か!?」

少年(断れないよねきっと……)



富豪「くぅっ、もうイキそうだ!! 君のアナルは、とんでもない名器だぞ!?」パンパンパンパンッ

少年「どうも……」


富豪「最後なんだから、俺を好きだって言ってくれよ!!」

少年「すみません、そう言うオプションは無いんで」

アレです

飽きたらヤメる

飽きるな頑張れ



富豪「じゃ、じゃあ、いつもの!! 早くっ!!」ブルッ

少年「それなら、分かりました」


少年「……」ギュウッ

富豪「うおおおおおおっ!! ナカに、ナカに出すぞぉっ!!!」パンパンパンパンッ



少年「んっ、んんっ!? んっんっん、ぁん!! あん、あん!! あんっ!!」

少年「富豪さぁん、ボクも……イッちゃうよぉ」ウルウル


富豪「ぐおおっ、孕めっ!! 妊娠しろぉぉぉぉぉおお!!!」ビュルビュルビュルッ

少年「ん゙んーーーーーーーッ!!? 出てるぅ、熱いのが、ナカにびゅるびゅるってぇ……」ビクビクンッ



富豪「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」ブルルッ

少年「……」


少年「あの、重いんでどいて貰えますか? シャワー浴びたいんで」

富豪「ぐっ、まだ全然収まらん!! 少年、シャワールームでもう一度だ!!」ビンビンッ



少年「まぁ、時間内なら回数に規定は無いし、通常料金だけですけど」

少年「さっきの『イったフリ』みたいなオプション料金は、その度に払って貰いますよ?」


富豪「払うから、さっさと来い!!」グイッ

少年(また別の町で客を見付けないと……めんどくさいなぁ)




 数日後 王への謁見の間



王「……」

少年「……」ペコリ


王「占い師よ、本当にこの少年が勇者となり得るのか?」チラッ

占い師「はい。選別の水晶に映し出されたのは、間違い無くこの少年です」



王「少年、歳は幾つじゃ?」

少年「13」


王「そ、そうか……随分と若いのう。しかし、旅を続けて行けば、自ずと逞しく立派な、勇者たる体になろう」

少年「いえ、ならないと思います。薬を射たれて、成長が止まったらしいんで」



王「なんと!? 両親は何をしているのだ!?」

少年「さあ。どこに行ったんですかね? 分からないです」


占い師「お、王様!! これ以上の話は止めた方が良いかと」アセアセ

王「そ、そうじゃな!! では少年よ、魔王討伐へ向けて旅立つのじゃ!!」



王「選別に1000Gを預けよう。それで装備を整え、酒場で冒険者の仲間を募るがよい」

少年「はぁ。では、失礼します」ペコリ


王「旅立ちの準備は、数日で済ませるのじゃぞ?」

少年「明日には出て行きますので、お構い無く」




  ルイーダの酒場



少年「すみません。仲間を探してるんですけど?」

ルイーダ「仲間って、えっ? 南の森へ薬草でも摘みに行くから、その護衛って事かしら?」


少年「……」

少年「一応、この町で最高の、銅の剣と皮の鎧を装備してるんですが?」



ルイーダ「そりゃ、装備だけ見ればそうだけどさ……」

ルイーダ「ゴメン。見た目で判断するなんて最低だね私は。それで、どんな仲間をお望みなんだい?」


少年「魔王を討伐したいので、取り敢えず戦士と魔法使いを一人ずつレンタルで」

ルイーダ「レンタルって……まぁそこは良いよ。戦士と魔法使いだね? それならちょうど、あっちのテーブルに」チラッ



少年「あっち?」チラッ

少年「……」


戦士「なぁ、俺のこと、好き?」イチャイチャ

魔法使い「だいすきー♪」イチャイチャ



ルイーダ「……」

少年「……」


ルイーダ「ま、まぁさ、腕は確かなんだっ」アセアセ

少年「そうですか……」



少年「……」タッ タッ

少年「……」


少年「あの」

戦士(男)「ん? どうした? 子供が何か用か?」



少年「貴方達をレンタルしたいんですが」

魔法使い(女)「レンタル? ぼくらを雇いたいって事?」


少年「はい。準備金で10万G。目的を達成したら100万G。その他、途中で手に入れた品は全部あげます」

戦士「ちょっ、ちょっと待てよ!! そんな大金よぉ、俺達に何を手伝わすつもりなんだ?」



少年「勇者に選ばれたので、魔王討伐のお供に……」

少年「一人だと、色々大変じゃないですか?」


魔法使い「あー。あの、ゴメンね? ぼくら、ドラゴンを倒した事が有るってプロフィールでここに登録してるけど、実は……」

戦士「分かったぜ!! お前に付き合おうじゃないか!!」



少年「ありがとうございます。契約金は、明日この町を出発する時に払いますんで」

戦士「おう、任せなっ!!」ビシッ


魔法使い「ちょっと戦士!!」グイッ

戦士「っ……何だよ?」



魔法使い「ぼく、まだヒャドしか使えないんだよ?」ヒソヒソ

戦士「俺だって、アルミラージを倒すのがやっとさ」ヒソヒソ


魔法使い「無理だよ、ヤメよーよ!! 死にたくないよぉ」ヒソヒソ

戦士「大丈夫だって。契約金を貰ったら、その日の内にトンズラしちまえばいいのさ」ヒソヒソ



戦士「二人合わせて20万Gだ。それだけ有れば、結婚資金には充分だろ?」

魔法使い「そーだけどさぁ……」


少年「……」

少年「あの、話し合いは終わりました?」

先行き不安ですな



魔法使い「う、うん。よろしくねっ♪」ペコリ

少年「そうですか。では、暗くなって来たので、今日は終わりにしましょう」


少年「宿に部屋を取ってます。魔法使いさんは、そちらへ泊まってください」

魔法使い「わー、ありがとう少年くんっ」ニコリ



少年「戦士さんは、ボクに着いて来てください」タッ

戦士「どこへ行くんだ?」


少年「前祝いに……」クスッ

戦士「前祝い?」




  繁華街の外れ 裏通り



少年「……」タッ タッ

戦士「……」キョロキョロ


戦士「あのよ、ここって……風俗店が連なってる場所だよな?」

少年「そうですね」



戦士「いや、マズいんだよなぁ……俺さ、魔法使いと結婚を考えててよ? こんな所に来たってバレちゃ……」

少年「浮気を、気にします?」チラッ


戦士「そりゃそうだろ」

少年「でも、魔法使いさんて、おっぱい小さいですよね? 結婚する前に、おっぱいの大きい女性を、経験してみたくないですか?」



少年「結婚しちゃったら、できませんよ? 胸で挟んで貰うのだって、男なら経験してみたいですよね?」クスッ

戦士「……」


戦士「っ……」グッ

戦士「や、やっばり俺はっ、魔法使いを裏切れな……」



娼婦「あらー、少年ちゃんいらっしゃーい」プルンッ

少年「どうも」ペコリ


娼婦「今日は、お客として? それとも働く方?」

少年「いえ、客を連れて来ました。娼婦さんの予定が空いてれば、娼婦さんにお願いしたいのですが?」



娼婦「ふふっ、オッケー。それじゃ、がんばっちゃおっかな♪」チラッ

戦士「っ……」ゴクリ


少年「料金はボクが払いますんで、気にしないでください」

少年「それで……」



少年「どうしますか?」

少年「結婚を予定してる方がいるみたいですが? 操を立てるとかなら、引き返しますけど」


娼婦「あははっ。無理よぉ少年ちゃん。この人、私を見た時から、おちんぽガチガチなんだものっ」クスッ

戦士「ぐっ……」ギリッ

どういう方向性になるのかが楽しみ



戦士(魔法使いの事は愛してる!!)

戦士(でも、汚いからってフェラしてくれないし、胸も無いし、セックスは結婚してからって言うし……)


戦士(きっと、セックスもマグロなんだろうな……)
娼婦「どうするの、お兄さん?」ニコリ



戦士(そうだよ、別に他で女を作る訳じゃない。それも結婚する前に、風俗でヌくだけじゃないか!?)

戦士(だいたい、魔法使いだって俺を愛してるなら、セックスぐらいさせてくれよ!?)


戦士「お願い、します……」ペコリ

娼婦「まいどありー♪ さぁさ、こっちにおいでよ」グイッ




  町の宿 魔法使いの部屋



魔法使い「戦士、遅いなぁ……なにしてるんだろ?」ボソッ

魔法使い「旅の準備でもしてるのかな?」




 トントンッ

少年「失礼します」ガチャッ

魔法使い「あっ、少年くん」チラッ


魔法使い「少年くん、だけ?」

少年「はい。そうですね」



魔法使い「あの、戦士は?」

少年「用事が終わって、町の中で別れたんですけど……」


少年「どうやら」

少年「浮気、してるみたいですね」



魔法使い「っ!?」ビクッ

魔法使い「う、嘘だよっ!! 戦士は浮気なんてしない!!」


魔法使い「ぼくの事、愛してるって言ってくれたんだ」

魔法使い「大切にするって……言ってくれたんだぁっ!!」キッ

※注意※
少年はビッチだから、男でも女でも子供でも敵でもセックスするよ!



少年(その愛って言うのが、どれほど立派で、どんなに優れたモノなのか……ボクに教えてよ)

少年「魔法使いさん、これを受け取って」ポイッ


魔法使い「うわっ!? 急に放らないで……って、えっ?」パシッ

魔法使い「これ……」ジィーッ



少年(それは双子の水晶。片方の水晶に映っている映像を、もう片方の水晶にも投影する)

少年(そして、今、映し出しているのは……)クスッ


少年「ね? 浮気、してますよね?」

魔法使い「っ、信じて、たのにぃ……ぐすっ。なんでぇっ」ポロポロッ



少年「でも、仕方ないんじゃないですか?」

魔法使い「どうして、仕方ないなんて言えるのさっ!?」キッ


少年「だって男の人って、スケベな女の子が好きだし」

魔法使い「そんなことっ!!」



少年「胸、小さいですね……もしかして、ボクと同じぐらいですか?」チラッ

魔法使い「き、君よりは有るよっ!!」サッ


少年「セックスはまだしも、フェラもしてあげないとか。それじゃあ、男の人は離れて行きますよ?」

魔法使い「だってぼく、なんか、恐いし……」



少年「……」

少年「戦士さん、フェラされて気持ち良さそうですね?」


魔法使い「やだぁ、いやだよぉっ」フルフル

少年「なら……」カチャカチャ



少年「練習しましょうか?」スルッ

魔法使い「れん、しゅう?」チラッ


魔法使い「少年くん、どうして裸になるのっ!?」ビクッ

少年「はい? 裸にならないと練習できないんですが?」



少年「はぁっ……」

少年「このまま何もしなくても、二人が幸せになれると思うならヤメますけど?」


魔法使い「うぅっ……」

少年(迷ってるようじゃ終わりだよ。水晶に見えた映像は本物だけど、それを嘘だと跳ね除けれないと)



魔法使い「戦士に、捨てられたくない……」

魔法使い「教えて、少年くん!!」グッ


少年「はい、分かりました……」

少年「富豪さん!! 部屋に入ってください!!」



富豪「やっと出番か」ガチャッ

少年「……」ペコリ


魔法使い「へっ? えっ? えっ!?」

少年「最初は、ボクも手伝いますから」



魔法使い「ぼく、少年くんじゃなくて、この人にするの?」

少年「そうですけど?」


少年「……」

少年「はぁっ。待ちますんで、これが最後で頼みます。やるなら服を脱いで、イヤなら部屋から出てください」



魔法使い「っ……」

魔法使い「うぅっ……」


富豪「な、なぁ君? 彼女が決めるまで、手でしてくれないか?」カチャカチャ

富豪「君を見た瞬間からこうなって、我慢できないんだ!!」ボロンッ



少年「なんですかそれ? パブロフの犬じゃないんですから」

少年「今日の相手は彼女だと伝えましたし、それを了承しましたよね?」


少年「そんないい加減だと、奥さんが悲しみますよ?」

富豪「君とセックス出来るなら、妻と別れたっていい!!」



魔法使い「っ!?」ビクッ

魔法使い(別れても、セックス……したいの?)


少年「しようがない人ですね。じゃあ、シャワー浴びて来てください」

富豪「今すぐだ!! 数日も溜め込んだ、このカスまみれのチンポを扱いてくれ!!」



少年「お金、取りますよ?」

富豪「構わんっ!!」ギンギンッ


少年「はぁっ。ベッドへ、腰掛けてください」

富豪「うむ」ドスンッ



少年「まったく……」スッ

少年「こんなに硬くしたって、今日はボクに挿れさせませんよ?」ギュッ


富豪「うっ」ビクッ

少年「男に手コキされて喜ぶとか、終わってますね?」シコシコシコシコ



少年「しかも、触る前からぐちゅぐちゅにネバ付いてるじゃないですか? 変態ですか?」グチュグチュ スリスリ

富豪「結婚してくれっ、結婚してくれえぇ!!!」ブルッ


少年「気持ち悪い。鳥肌立つんで、そう言うのヤメてください」シュッシュッシュッシュッ

魔法使い(このままじゃ駄目なんだ……ぼくも、もっとエッチにならなきゃ、エッチにならなきゃ)ドキドキ



少年「もうイキそうみたいですし、放します」パッ

富豪「うぐ……」


魔法使い「あのっ。あのっ!!」

少年「はい?」チラッ



魔法使い「ぼくにも、エッチなこと……教えて」スルスルッ

少年「……」


少年「やっぱり、胸の大きさはボクと変わらないですね?」

魔法使い「そっ、それは関係ないでしょっ!!」



少年「それでは富豪さん。後は手筈通りに」

富豪「うむ」コクリ


魔法使い「ぼくは、どうすればいいの?」

少年「そうですね……最初は、この人の汚いぺニスでもしゃぶってみましょうか?」



魔法使い「んっ」ゴクリ

魔法使い「分かったよ……」


少年「あ」

少年「言い忘れてました」



富豪「ほらっ、こっちに来るんだ!!」グイッ

魔法使い「きゃっ!?」


少年「ついでに、処女も無くしてた方が、男性は楽ですよ?」クスッ

少年「……」



少年「ボク、耳いいんで……」

少年「同じ場所に居たら、どんなに小さな声で話したって聞こえますよ」ボソッ


少年「弱くても良かったんです。ボクを騙そうとかしなければ……」

少年「戦士さん、魔法使いさん、お幸せに。いつまでも、愛を大切にしてくださいね?」

まぁ自業自得だな
しかしまだ旅立ってもいないんだが…




 数日後 城から北の村



少年「スライムにおおがらす……」

少年「ここまでだと、仲間は要らなかったかな」タッ タッ


村娘「ねぇねぇ、そこの君」

少年「……」



村娘「無視しないでよ!! 君だよ君ぃ!!」ガシッ

少年「ボクですか?」チラッ


村娘「君、この村の人じゃないでしょ? なんか、可愛い顔してるねっ」ニコリ

少年「はぁ。どうも……」ペコリ



村娘「ね? セックスしない? 君可愛いし、気持ち良い事たくさんしてあげるよっ?」ニコニコ

少年「……」


村娘「あ、あれっ? もしかして、セックス知らない? 見た目よりお子ちゃま?」

少年「まぁ、してもいいですけど……」



村娘「いえーい☆ 早く私の家に行こっ」

少年「ボク、高いですよ?」


村娘「……」

村娘「えっ!?」ビクッ



少年「……」

村娘「高いって……えっ、えっ!?」


少年「お姉さん、仕事は何をしてますか?」

村娘「……」



村娘「花の、栽培と販売」

少年「ああ……それなら、二ヶ月分の給料が一晩で無くなっちゃいますけど?」


村娘「ぐっ……」プルプル

村娘「ふざけんじゃないわよっ!! 田舎の女だと思ってバカにして!! シネ!!」タタッ



少年「……」

少年「噂になっちゃ駄目でしょ?」




 ── 北の村で綺麗な女に誘われて家に行ったら、仲間がたくさんいて、金を根こそぎ奪われた ──




少年「ここに来る途中、旅人が話してたよ?」

少年「後先も考えず、こんな事をするようになった村なんて、後は滅ぶだけだけど」


少年「一応勇者だし。村長と話してみようかな?」

少年「村長……どこだろ?」キョロキョロ




  北の村 村長の家



男「どうぞ、勝手に入ってくれ。俺は奥の部屋のベッドから動けないんだ」

少年「失礼します」タッ タッ


男「……」

少年「……」



男「醜い、姿だろ?」

少年「はい。ハゲ、デブ、チビ、それと吐き気を催すぐらい臭いですね」


男「ははっ、ストレートだな君は。ついでに言うと、手足も満足に動かせないし、視力も無くなって来てるんだ」

少年「臭いんで、窓を開けます」ガラッ



男「す、すまんな……ところで、どうしてここへ?」

少年「勇者になったんで、困ってる事が有れば一応聞こうかなと。聞くだけですが」


男「そうか、勇者か……君は、この村の現状をどれほど知っているんだい?」

少年「村娘が、旅人から金を巻き上げてるのは知ってます」



男「……」

男「話は変わるが、君には俺が幾つに見える?」


少年「はい? 年齢ですか? 興味ないですけど、45ぐらいじゃないですか?」

男「君には、俺がそう見えるか……俺はな? まだ25だ」



少年「老けてますね。ボクが女だったら、死んでも付き合いたくないです。臭いし」

男「そうだな。自分でもそう思うよ……でも、昔は違ったんだ」


男「俺は、産まれながらに特殊な錬金術を使えてね? 昔はイケメンで、高身長で、フサフサで」

男「痩せてたし、凄いモテたんだぞ?」



少年「だけど臭かった?」

男「いい匂いだった!!」


少年「そうですか」

男「だが、錬金術だ……」



少年「……」

男「この村には、何も無くてね。こう言っちゃ何だが、美女も美男も居なかった」


少年「はぁ」

男「ホントに、ホントに何も無い村だったんだ……」



男「何も無い村だが、俺は好きだった。廃れさせたくなかった!!」

男「だから、特殊な錬金術を使い、この村に川を引いた……」


男「村人を美男美女ばかりにした。近くに温泉も作った。この村の為に、できる限りの事をやったよ」

男「結果、俺は村長として祭り上げられた」



少年「そうですか」

男「しかしまぁ、錬金術なんてのは、対価が必要でな?」


男「その対価は、俺の恵まれたルックスだったり、体形だったり、早い足だったり、器用な指先だったりした訳だ」

少年「……」



男「……」プルプル

男「そしたらよ? この姿になったら、村人の奴ら、誰も俺の所に来やしねぇ!!」


少年「臭いですからね」

男「自分はもうじき死ぬ……それは何となく分かるんだ。でもよ、このままじゃ死ねねぇよ」



男「この部屋にクローゼットが有るだろ?」

少年「有りますね」チラッ


男「その、一番下の引き出しを開けてみてくれ」

少年「……」タッ



少年「……」グイッ

少年「開けました」


男「そこに、金が有るだろ?」

少年「有りますね」

世直しの旅とか勇者らしいね(白目)



男「それを全部やる。だから勇者様、俺の願いを叶えちゃくれないか?」

少年「……」


少年「一つだけなら……」

男「ははっ、かなり貯め込んだと思ったが、勇者様はお高い」ニコリ



男「それで、願いなんだがな……」

男「恥ずかしながら、俺はまだ童貞でね。だが男として産まれたんだ……死ぬ前に、一度で良いからセックスがしたい!!」


男「どうせ目も見えなくなって来てるんだし、贅沢は言わん。こんな俺でもセックスしてくれるって女を、連れて来て貰えねぇか?」

少年「居ますかね、そんな人……」

先の展開が読めても、生暖かい目でオナシャス!



男「無理なら仕方ないさ……でも、出来たらなるべく早く頼む」

男「もし俺が死んでも、その金は勇者様にやるよ」ニコリ


少年「……」

少年「分かりました。取り敢えず探してみます」



少年「では、これで……」タッ

男「……」


男「っ……」グッ

男「待ってくれっ!!!」



少年「……」

少年「なんですか?」


男「実は……この村は今、盗賊に襲われてるんだ」

男「男達がみんな、出稼ぎに行ってる時を狙いやがってよぉ。数日置きにやって来て、村の貯蓄食料を奪って行きやがる!!」



男「勇者様も知ってるんじゃねぇか? ここの村娘が何をしてるか?」

少年「そうですね……」


男「あれは全部、盗賊のせいなんだ!! 盗賊さえこの村へ来なきゃ!!」

少年「……」



男「頼む勇者様!! 盗賊を退治してくれ!!」

少年「いいですけど、女の子は連れて来ませんよ?」


男「うっ……ぐぐっ」

男「いい!! 俺は、ここが好きなんだ……この村を、愛してるんだ!!」



少年「分かりました」

男「本当かっ!?」


少年「はい。盗賊は何とかしてみます」

男「そうか。それなら、良かった。これで、心置き無く死ねるよ。ありがとう、勇者様……」ニコリ




  その夜 同所



少年「あの、起きてます?」

男「その声は、勇者様?」


少年「盗賊を倒したので、その報告に」

男「もう倒したのか!? いや、流石は勇者様だ……ありがとう」



少年「……」

男「どうした?」


少年「時間が余ったんで、探しときました」

男「えっ、まっ、本当か!? 俺でも良いって女が、本当に居たのかっ!!?」ビクッ



少年「はい。一人だけ……」

男「そうか、こんな俺でもついにっ」


少年「外で待ってるんで、入れ替わりに入って来ますね?」

男「お、おう!! ははっ、緊張して来たな」



少年「では……」タッ タッ

少年「……」ガチャッ


少年「……」バタンッ

少年「……」タッ タッ



男「えっ、と……あ、あのっ」オドオド

少年「……」


少年(はぁっ。キョドり過ぎだって。臭いし)

少年(確か、高い声は……)



少年「初めまして、お兄さんっ」

男「はっ、初めましてっ!!」アセアセ


少年「今夜は、私がお相手いたしますね?」

男「はいっ、よろしくお願いいたしますっ!!」

娼年だな…(゚A゚;)ゴクリ



少年「落ち着いて、ねっ? 落ち着いて……」

少年「私が全部してあげるから、貴方は感じるだけで良いの」


少年「ズボン、脱がせるね?」ズルズルッ

男「は、はい」ゴクリ



男「でも、すみません。匂いとか、そのっ……」

少年「……」スッ


少年「ずぅーーっと頑張って来た、素敵な男性の香りですね」クスッ

少年「んっ、ちゅっ、はむっ……」パクッ

ホモォ…

おやすみ

信賞必罰系勇者、ということだろうか

身娼必抜



男「おおっ、あったかい……」ブルッ

少年「ちゅるっ、ちゅっ、ぢゅ、ぢゅちゅっ♪」クチュクチュ


少年「んはぁっ……ふふっ、ぺろぺろっ、れろれろっ」

男「うぅっ、こんなの、初めてです!!」



少年「どうします? このまま、一回出しちゃいますか?」シコシコシコシコ

男「うああっ、あのっ……挿れたい、です。もう、いつ死んじゃうか分からないので、その前にっ」


少年「……」パサッ

少年「そうですか。服、脱いじゃいますから、急ぎましょうね」シュルシュルッ



男「あのっ、俺は、どうしたら?」

少年「ふふっ、私が上に乗ります。どうか、そのままで」ギュッ


少年「お兄さんのおちんちん、私のナカに……ないないしちゃいますねー」ピトッ

男「は、はいっ。お願いします!!」ドキドキッ



少年「ふっ、んっ、ふんん……んんっ、おちんちん。ないない♪」ヂュブブゥッ

男「うああああああっ!?」ビクンッ


少年「あんっ♪ 挿れただけなのに、イッちゃ駄目ですよ? ダメっ、だぁめっ。ふふっ」クスッ

男「うぐっ、うぅっ……俺、幸せです!! もう、死んでもいいです!!」ビクッ ビクッ



男「俺っ、俺っ!! ぐっ……うああああああああああああああ!!!」ピカァァッ

少年「っ!!?」


少年(なに? 臭デブの体が光って……くっ)

男「……」



男「……」パチッ

男「俺、男性とセックスしてたんですね?」


少年(目が、開いた? と言うか)

少年「体、元に戻りましたね。良かったじゃないですか」



男「もしかして、勇者様、ですか?」

少年「そうですね」


男「俺の為に、ありがとうございます。恐らく、死ぬ直前ぐらいは元の体に戻れと神が言ってくれたのでしょう」ニコリ

少年「神なんて居ませんけどね」



少年「それで、どうしますか? まだイッてませんけど、ヤメます? 続けます?」

男「あ、お願いします。初体験の相手が少年だと知って驚きはしましたが……」


男「あんな姿の俺でもセックスしてくれたんです。愛を覚えこそすれ、嫌悪など有る筈もない!!」

少年「そう、ですか」



少年「じゃあ、もう演技も必要ないですね? 疲れるからしたくもないですし」

少年「さっさと射精して、死んじゃってください」ズチュッ ズチュッ ズチュッ


男「ああっ……」ブルルッ

少年「ネバりますね童貞。男とセックスしたからって、童貞卒業にはなりませんよ?」グチュッ グチュッ グチュッ



男「それでも俺はっ、最後に君と出来てっ、ぐっ、ぐおおおっ!?」

少年「んっ……そう言うの、気持ち悪いんで。さっさとイッて貰えますか?」パンパンパンパンッ


男「うわああああああああああああ!!!」ビュルビュルゥッ

少年「っ、くっ……」ビクビクンッ



少年「凄い、量ですね」ドプドプッ

男「ふぅっ、ふぅっ、ふぅっ、ふぅっ……」


少年「まだ、死なないんですか? と言うか、本当に死ぬんですか?」

男「……」



男「ああ、間違いない」コクリ

少年「今、死んだ方がいいですよ? なんなら、ボクが殺しますか?」


男「えっ? いや、何か有ったのかい?」ビクッ

少年「……」




 しばらくして 同所



男「それは、本当なのかい?」

少年「はい」コクリ


少年「盗賊団と言うのは実際に有りましたが、城からこの村へ来る途中、ついでに壊滅させました」

少年「ただ、そこの盗賊は、この村を襲っていません」



少年「この部屋も見てください」

男「荒らされてるな……」チラッ


少年「クローゼットの引き出しにも何も無かったし、まぁ、なんて言うか」

少年「荒らしたのは、盗賊なんですかね?」

休憩

ふぅむ

ついでに壊滅って、もしかして強いんか
おつおつ



少年「出稼ぎ? 村には普通に男が居ました」

少年「温泉も草木に覆われ、動物しか入って無かった」


少年「村娘は花の栽培がどうとか何とか。けど、何年も耕されてない農地で、何が出来ると言うんですか?」

少年「川だって上流で岩が詰まってました。殆ど水が流れて来ずに、泥水が溜まってる状態です。誰も岩を取り除こうとしてません」



少年「村人は確かに美男美女だったかもですが……」

少年「目の見えなかった貴方が、村に盗賊が来たと、誰に教えられたんですか?」


少年「誰に家を荒らされ、誰に財産を奪われたんですか?」

少年「旅人を誘って金を巻き上げる……どうして、そんな事をしているんですか?」



男「っ……」

少年「そんな村に、未来が有ると思いますか?」


少年「今はまだいいです。旅人が来ますからね」

少年「でも、近い将来に噂が広がり、こんな何も無い村、誰も来なくなりますよ?」



少年「そうなったらどうしますか? 村人は心を入れ換えて畑を耕しますか? 川を塞いでる岩を取り除きますか?」

少年「それとも……ボクが倒した奴らみたいに、第二の盗賊団になって、他の村を襲いますか?」


男「少し、考えさせてくれ……」

少年「死ぬまでどうぞ」




  翌朝 村の入り口



カンダタ「ここに居る勇者を出せっ!! 俺様の子分達を殺しやがって、ぜってーに許せねぇ!!」

村男「しっ、知らない!! 勇者なんて来てない!!」ブルブルッ


カンダタ「居るんだよここにっ!! なぁ?」

子分「へい!! 勇者の後を着けたら、この村に来たんだ!! これ以上隠すと、親分の巨大なバトルアックスが体をかっ捌くぜ!!」



村娘「きゃああああああ!!」ガクガク

少年「……」


少年「あの」クイッ

カンダタ「あっ? ガキは引っ込んでろ!!」チラッ



子分「おっ、親分!! ソイツです、そのガキが勇者ですっ!!」ビクッ

カンダタ「なにぃぃ?」


少年「……」

カンダタ「しかし、なるほどな……」ジィーッ



カンダタ「女の格好をしてアジトへ入り込み、子分達とまぐわって、疲れて寝た所をナイフで刺し回ったそうだな?」

少年「そうですね」


少年「全員、殺したと思ったんですが……」

カンダタ「盗賊団の頭が、子分どもと同じ場所に寝れるか!!」



子分「オイラは、心臓の位置が逆に有る特殊体質のお陰で助かりやした!!」

少年「……」


村男「勇者様、助けてください!!」

村娘「勇者様、この村を救ってください!!」



カンダタ「幾ら勇者とて、このカンダタ様に勝つ事は不可能!!」

カンダタ「諦めて、その腰に付けている剣を捨てろ!!」


少年「分かりました」カチャカチャ

少年「はい」ポイッ



少年「……」

少年「次は、どうしますか?」


子分「っ……」ゴクリ

カンダタ「そ、そうだな」ゴクリ



カンダタ「駄目だ、我慢できねぇ!! 勇者、俺のチンポをしゃぶれ!!」ボロンッ

子分「オイラのもでヤンス!!」ボロンッ


カンダタ「妙な真似をするんじゃねぇぜ? そんな事をしたら、すぐに村人を殺してやるからな!!」ギンギンッ

少年「はぁ、分かりました」



村男「勇者様、お願いします!!」

村娘「勇者様、助けてください!!」


少年「……」タッ タッ

少年「触ってもいいんですよね?」



カンダタ「早くしろっ!! ブッ殺すぞ!!」

少年「では」スッ


少年「こっちが、盗賊団ボスの……」ニギッ

少年「こっちが、生き残った子分の……」ニギッ



カンダタ「最初は手コキからか?」ニヤニヤ

子分「一度に二本も相手するなんて、とんだ淫乱でヤンスねぇ」ニヤニヤ


少年「……」

少年「……」



少年「あ」

少年「言い忘れてました」


カンダタ「あん?」

子分「へっ?」



少年「ボク」

少年「普通に戦っても強いんで……」クスッ


カンダタ「何を言ってやがる?」

子分「お、親分、なんかヤバっ」



少年「ライ」

少年「ディィィィィィィィン!!!」バチバチィィッ


カンダタ「ぐあ゙あああああああああああアア!!?」ドサァッ

子分「うぎゃああああああああああああ!!?」ドサァッ



少年「……」

少年「何で死ぬ前にイクの。イカ臭い」


村男「ありがとうございます勇者様!!」タタッ

村娘「この村を助けてくれて、ありがとうございます!!」



少年「気にしないでください」

少年「コイツらは、ボクが倒し損ねたからここにやって来たんで、後始末です」


少年「それより、村人を全員ここへ呼んでくれませんか?」

少年「この村を救う為に、話たい事があります」




  数十分後 同所



少年「これで、全員ですか?」

村男「はい、これで全員です!!」


少年「……」

少年「そうですか」



村娘「それで勇者様、この村を救う方法って、何でしょうか!?」

少年「まずは、旅人から金を巻き上げるような行為は、ヤメてください」


村男「っ!?」ビクッ

村娘「っ……」ビクッ



少年「それと、この近くに温泉が在りますよね? そこをきちんと整備すれば、立派な観光名所になる筈です」

少年「川を塞き止めてる岩をどかしてください。水の無い所に人は集まりません」


少年「土壌を耕してください。このままじゃ、花も農作物も育ちませんよ?」

少年「後は……」



村娘「ま、待ってよ!! 何で、そんな面倒な事をしなくちゃならないの!?」

少年「……」


村男「そうだぜ!! これまでだって上手くやってこれたんだ!! 騙されて金を取られる奴が悪いんだよ!!」

少年「そうですか……」



少年「では、村を救うとても簡単な方法が有るので、それを教えましょう」

村娘「そんなのが有るんですか!?」


少年「百人ぐらいですか……皆さん、一度しか言わないので、ボクの声が良く聞こえるように、近くへ寄ってください」

村男「みんなっ、勇者様の回りに集まるんだ!!」タッ



少年「……」

少年「では、行きますよ? しっかりと耳を傾けてください」




少年「……」

少年「ザラキ」



少年「……」

少年「娼婦さんに習ってて良かった……」


少年「村長さん、出てきていいですよ?」

男「……」ザッ



男「家で待ってたけど、村人全員……勇者様はそう言ったのに、誰も呼びへは来なかったよ」

少年「……」


少年「背、高いですね?」

男「えっ? あ、ああっ。ははっ、だから言ったろ? 元は高身長だって」



少年「屈んでくれませんか?」

男「こ、こうかい?」スッ


少年「……」

少年「んっ……」チュッ



男「っ!?」ビクッ

少年「はぁっ……最後のお仕事、頑張ってください」ニコリ


男「……」

男「おっ、おうっ!!!」グッ



男「勇気を、ありがとう」

少年「オプション料金、サービスしときます」


男「すぅぅっ、はぁぁっ……」

男「これが正真正銘、最後の錬金術だ!! ここを、俺の愛した村へ戻す!!」



男「その対価は、村人全員のっ……」

男「錬ッ!! 金ッ!!」パンッ


男「うおおおおおおおおおおッ!!!」ピカァァッ

少年「……」





 ── 北の村 ──


 村の中心に小川が流れ、近くには温泉が湧き、土質も良く、どんな農作物でも育てられたらしい。


 おかしな事に村には人が居らず、しかしその優れた場所に旅人が魅了され住み出すと、次々と移民者が増えて町へと発展したそうな。

さすが勇者さま、ナイス世直しだ




少年「へぇ」

少年「ガイドブックによると、この先がカジノで有名な街で、そこから東へ行くと砂漠の国か」ペラッ


少年「仲間も欲しいけど、お金も稼ぎたいな。毎日ベッドで寝たいし」

少年「……」



少年「両親は、そこに居るかな? もう離婚して、それぞれ別の人と結婚したのか、それともまだ一緒なのか知らないけど」

少年「離婚してたら、母親の再婚相手と父親の再婚相手を寝取ろう」


少年「まだ一緒なら……どうしよ? ともかく、何でボクを捨てたのかは聞きたいかな?」

少年「まぁ、楽しみだよ……」クスッ



終わり


取り敢えず、第一話終わりって事で。

話自体は考えてるので、しばらくしたら、
少年「○○」みたいなスレタイで立て直すか、ここに続き書きますm(__)m

ホモ描写も多いけど、なるったけ気持ち悪くないようにするよ!!

おつおつ
内容は重いのに読みやすいねー

続き期待!

続編期待

乙!

乙、面白かった
この孤独な勇者にいつか仲間が出来るんだろうか

乙!
続きも楽しみ

ホモはもっと濃くても構わないのよ



少年「神様に祈りましょう」
少年「神様に祈りましょう」 - SSまとめ速報
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