─通路


川内（んーやけにリアルな夢見ちゃったなぁ…）


川内（夢かと疑うくらい…夢だよね？）


川内（あ、提督…）


川内「提督ー！！おっはよー！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ


提督「げっ！」


川内（……「げっ」…？）ﾋﾟﾀｯ


提督「お、おはよう…川内…！」ｵﾄﾞｵﾄﾞ


提督「すまんな…！ちょっと急ぎの用事があるから！！」ﾀﾞｯ


川内「……………」


川内「………………」ｻｰｯ(血の気が引く)


川内（え？夢じゃなかった？え？え？提督のあの態度…もしかしてほんとに…？）


鈴谷「おっ川内じゃーん。おっはー」ﾎﾟﾝ


──ギギギギ


川内「…すす、ず、すずず、や…おは…よ…！！」ｶﾞﾀｶﾞﾀ


鈴谷「おぉうっ！どうしたのよ！？」ﾋﾞｸｯ

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─鈴谷の部屋


鈴谷「なるほどねぇ～…。夢かぁ…」


川内「うん…てっきり私は夢だと思ってたんだけどね…何かリアルっぽいしさ…」


鈴谷「ふ～ん…とりあえず提督の様子を観察しに行こっか」


川内「え、観察…？」


鈴谷「そう…観察。さぁ行きましょ」


川内「ノリノリだね鈴谷」


鈴谷「面白そーじゃん♪」


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─通路


鈴谷「あ、提督はっけーん♪」


川内「誰かと話してる…？あれは…」


鈴谷「阿武隈ね！」


鈴谷「てゆーか何かいつも通りって感じしない？やっぱ気のせいでしょ」


鈴谷「ほーら、もっかい話てきな、よ！っと」ﾄﾞﾝｯ


川内「わわわ…！」ｵｯﾄｯﾄ


提督「……あ」


川内「……あ」


阿武隈「川内…さん？」


川内「ね、ねぇねぇ！提──！」


提督「すまん阿武隈。また今度な」ｿｿｸｻｰ


阿武隈「あ…」ﾁﾗｯ


川内「………」ﾎﾞｹｰ


鈴谷「ありゃりゃ…」


阿武隈「鈴谷さん…。川内さんと提督…喧嘩でもしてるのかしら？」


鈴谷「わっかんないけど、多分そういうの無いと思うんだけどなー」


川内「………何なのさ…！」ﾀﾞｰｯｼｭ


鈴谷「ちょ、ちょっと！？川内！？」


阿武隈「わわわ…─！」


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──執務室


─ｺﾝｺﾝ


提督「んー？」


─ｶﾞﾁｬ


川内「……」


提督「…悪い川内、後にしてくれないか？今忙しんだ」


川内「提督ッ！！」


提督「！」ﾋﾞｸｯ


提督「な、何だ…？」


川内「べ…別にさ…私の事…嫌いになるのは良いよ…？ただ…」


川内「理由が知りたいんだ…どうして…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ


提督「え？え？？」


提督「俺が？川内を？嫌いになる？……いやいやいや！有り得ないから！」ｱｾｱｾ


川内「だって…！別れようって言ったじゃんッ！！」ｽﾝｽﾝ


提督「！？」


提督（は…？何の話だ…）

提督「待て待て、話が見えてこない…ていうか俺別れようなんて一言も言ってないからな！？」


川内「……」ｳﾙｳﾙ


提督「だー…うーん…」


提督「川内…もう少し待ってて欲しいんだ」


川内「……」


川内「…どういう事？」


提督「ふっふっふ…それは当日のお楽しみってやつよ！」


提督「でもちょっとサプライズにしたいからって、あからさま過ぎたか。ごめんな」


川内「むぅ……」


川内「そういう事なら、わかったよ」


提督「ありがとうな…ごめんごめん…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


川内「……許すから…」ｷﾞｭｰ


提督「おいおい…ははは…」


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─数日後


提督「よっ！川内！」


川内「あ－！提督ー！！」ﾀﾞｷｰ


提督「うおっ…！とと…数日見ないだけで寂しかったぞー」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


川内「私だってそうだよ！！」ｸﾞﾘｸﾞﾘ


提督「…それでな…ついに届いたんだ…」


川内「え？何が何が？」ﾜｸﾜｸ


提督「ほら…コレだよ」ｽｯ


川内「え…なにそれ？」


─ﾊﾟｶｯ


川内「…わ……」


提督「川内」


川内「えっ！な、なんですか！？」ﾄﾞｷ


提督「俺と寝てくれないか」


川内「じょ、冗談だよね…？」


提督「俺は本気だぞ川内」


川内「…そっか…そうなんだ…」





川内「ズッルイなぁ……こんな風にされちゃあ断れないじゃん…」






川内「毎晩じゃなきゃ……やだよ…？提督…」


-End-