【fate/GO】黒ジャンヌ「今何時ですかジル」ジル「16時ですな」 (71)


※fateGO1章のネタバレがあります

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1443943154


黒ジャンヌ「……私言いましたよね?」

ジル「言いましたな」

黒ジャンヌ「そうですよね言いましたよね!15時からフランス滅ぼす会議しますから出席してくださいねって!ちゃんと事前に伝えましたよね!?」

ジル「ええ。貴女がこの会議のために一週間ほど前から張れもしない根を回そうと努力していた事、このジル・ド・レェはよく存じております」

黒ジャンヌ「なのに!どうして!!一人も!!!来てくれないんですか!!!!」

ジル「何分全員狂化しているものですから……約束など望むべくもないかと」


黒ジャンヌ「ハァ!?じゃあこの大量の血液とマタタビどうするのよジル!!臭い我慢してテーブルの上に置いてるのに!」

ジル「どうすると言われましても……いやはや、空振ったおもてなしほど虚しいものはありませんな。ハハハ」

黒ジャンヌ「ッあーもう狂化したサーヴァントなんてまっぴら!もういい!私普通のサーヴァント召喚する!」

黒ジャンヌ(そうですよ、仮にそのサーヴァントが反旗を翻そうとこっちには7騎のバーサーク・サーヴァントがいる)

黒ジャンヌ(力で抑え込んでしまえば英霊だろうとコントロールは容易いに決まってるじゃないですか……!)

黒ジャンヌ「ジル!触媒!なにか触媒ないの!出して!」

ジル「でしたら……こちらの石など。どんなサーヴァントでも呼び出せますよ、礼呪はついて来ませんが」


黒ジャンヌ「チッ……キラキラしてるのが私の残り塵っぽくて気に食わないけど……まぁ仕方ないですね。それ貸しなさい」

ジル「……」

黒ジャンヌ「……ジル?手を離して。この石を貸しなさいと言っているのが聴こえないの?」

ジル「一つ120円になります」

黒ジャンヌ「ハァ!?」


黒ジャンヌ「バッカじゃないの!何がどうして私が貴方にお金を払わなきゃいけないのよ!」

ジル「そういうルールですので」

黒ジャンヌ「そんな戯言を聞いてる暇はないの。ぐ、ぬっ……とにかくこの石を……寄越しなさいっ!」

ジル「聞きなさいジャンヌ!!!!!!!」

黒ジャンヌ「ヒッ!?」

黒ジャンヌ(き、急に大きな声を出さないでよ……焦るじゃない、ジルのバカ……!)


ジル「いいですかジャンヌ……私は貴女を何より尊重しております。当然の事です」

ジル「貴女の願いならば必ず叶えて差し上げたい。しかし……」

ジル「この石は……この妙にトゲトゲした虹色の石は!絶っっっっっっっ対に対価を頂かなければ渡すことままならないのです!!!」

ジル「それは我々の知りうる世界よりも遥か遠き次元よりの傲慢なる秩序であり、しかしてこの宇宙を動かす法則そのものでもあるのです!!!!」

ジル「おぉおおお!!!憎い!このジル・ド・レェここまでの屈辱は生まれて初めて!」

ジル「貴女の切なる願いすら叶えられぬ無力な我が身、そして欲望に穢れた神の作りたもうた忌まわしきルールを呪う他ありません!!」

ジル「いっそこのまま身体を焼き尽くしてしまいたいッ!!!ジャンヌ、ああ聖女よ、せめて貴女の手でぇえええええええええええっ!!!!」


黒ジャンヌ「お、落ち着いてくださいジル……貴方の言い分は分かりました、買います、買いますから。ね?」

ジル「そうですか、分かって頂けて何よりです。では単価120円、召喚に用いるのは4個ですからしめて480円お願い致します」

黒ジャンヌ「……円の手持ちがないのでフランでもいいですか」

ジル「もちろんでございます。ひぃ、ふぅ、みぃ……確かに頂きました。では召喚しましょうかジャンヌよ」

黒ジャンヌ(なんだか腑に落ちないけど……これでようやく私の言うことを聞いて、一緒に作戦会議してくれるサーヴァントが……!)

ジル「みったっせーみったっせーみったっせー」

黒ジャンヌ(……なんか詠唱が適当ですね)


ジル「出来ましたよジャンヌ」

黒ジャンヌ「……なんですかこれ」

ジル「黒鍵ですな。投げると武器になり、いくつか種類があるのでコレクション性もバッチリの一品」

黒ジャンヌ「ふ、ふーん……なんだか頼りない宝具ですが、まぁいいです。で、肝心の成果物……サーヴァントはどこです?」

ジル「これですが」

黒ジャンヌ「ハァ!?ジルアンタついに目ん玉腐ったの!?こ・れ・の!ど・こ・が!!!サー・ヴァン・トなの!!!!」


ジル「概念礼装と呼ばれる類のものです。あの石はなんでも呼べる代わりにこれがサーヴァントの代わりに出てきてしまうこともあるのですよジャンヌ」

黒ジャンヌ「知らないわよそんなの!私が欲しいのはサーヴァント!へんてこナイフじゃないの!!!」

ジル「こればっかりは運次第ですからなんとも……申し訳ありません」

黒ジャンヌ「じゃあ……これが……こんな細いナイフが私の480円……?480円あったらお昼ご飯食べれるんですよ……?」

ジル「その通りでございます。流石はジャンヌ、聡明でいらっしゃる」

黒ジャンヌ「…………あんまりです」

ジル(本気で落ち込んでおられる……おいたわしい)


ジル「そう悲観する事はありませんよジャンヌ。なんとこの召喚方法は10回連続でやれば必ずサーヴァントが手に入るのです」

黒ジャンヌ「本当ですか!?」

ジル「4800円になります」

黒ジャンヌ「ち、貯金箱持ってきます!そこで待っていなさいジル!」

ジル(聖女はまことに純真であらせられる……)

黒ジャンヌ「ちゃんと座って待っているのですよジル!動いちゃダメですからね!」

ジル「仰せのままに」


黒ジャンヌ「ジルにもらった月々のお小遣いをマメに貯めてきましたが……遂に使う時が来たようです。受け取りなさい!」

ジル「はい、確かに4800円相当のフランを頂きました」

黒ジャンヌ「さぁ高らかに召喚しなさいジル!そして火を噴くのです私の4800円!可能な限り従順で強くて竜の因子を持つサーヴァントを我が手に!!!」

ジル「ではいきますよ。召喚ー!」





黒ジャンヌ「ああもう礼装礼装礼装礼装礼装礼装礼装礼装礼装!いつになったらサーヴァントが来るの!もう変なペンダントの置き場がないですよジル!」


ジル「大丈夫ですジャンヌ!10連召喚なら次は必ずサーヴァントが……!」

ジークフリート「セイバー、ジークフリート。召喚に応じ参上した。命を」

黒ジャンヌ「!!!!」

ジル「やりましたなジャンヌ!!セイバーですぞセイバー!」

黒ジャンヌ「おおお落ち着きなさいジル!あまりはしゃぐと田舎者だと思われるでしょう……!」

黒ジャンヌ「コホン。……英雄ジークフリート、私が貴方のマスターです。いいですね?」


ジークフリート「そうか。マスターがあなたならば、俺は全てに従うだろう」

黒ジャンヌ「~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!!!」

黒ジャンヌ(そう!これですよこれ!!私こういうサーヴァントが欲しかったの!)

ジル(必死で緩んだ頬を締め直そうと努力しておられる……お喜び頂けたようでこのジル・ド・レェも万感の至りです)

黒ジャンヌ「そ、そうですか。まぁ期待してあげます。……それで、貴方の特技は何ですか?」

ジークフリート「竜殺しだ」




黒ジャンヌ「…………はい?」


ジークフリート「竜殺し以外は能のないサーヴァントだと捉えてもらって構わない。俺はそれぐらいドラゴンスレイヤーだ」

ジル(おお……もう……どこまで我々を愚弄すれば気が済むのだ、神よ……)

黒ジャンヌ「私達ドラゴンを使う側なんですが」

ジークフリート「……」

黒ジャンヌ「……」

ジークフリート「……すまない」

黒ジャンヌ「ジル!こいつ送り返す!石かえして!!!!」


ジル「大変申し上げにくいのですがジャンヌよ……一度失った石は二度とは……」

黒ジャンヌ「そんな……これが私の4800円……?私の三ヶ月の成果だとでも言うのですか……!」

ジークフリート「ところで、この空を覆っているワイバーンはマスターが召喚したのか?」

黒ジャンヌ「……ええそうですよ。私はこのドラゴン達と一緒にフランス滅ぼすんです」

ジークフリート「そうか。マスター、時として悪のように語られるが、俺は『正義』という言葉が好きだ」

黒ジャンヌ「……?」


ジークフリート「邪悪なる竜は失墜し、世界は今落陽に至る――!」

黒ジャンヌ「……あっ!こいつめっちゃ宝具使おうとしてる助けてジル!!」

ジル「魔力供給停止すればよろしいのでは?」

黒ジャンヌ「出来たらやってる!現界してから何故か魔力が中から中から溢れ出てきて止められないの!!」

ジル「……!!成程、得心いたしました」

ジル「ええい竜殺しなどという曖昧で狭い範囲の特攻持ちの癖に聖女に逆らうとは!恥を知りなさい恥を!そして死ねぇぇぇぇぇぇぇっ!」

ジークフリート「――撃ち落とす!『幻想大剣・天魔失墜』(バルムンク)!」

ジル(間に合わないか……!)


黒ジャンヌ「あ痛っ!ちょっと痛い!」

ジル(体中を走るこの痛みは……さながら冬場の静電気……!)

ジル「大丈夫ですかジャンヌ……おお、衝撃波で転んだ拍子にたんこぶをお作りになられてしまわれましたか……おいたわしや」

黒ジャンヌ「うぅ……なんでこういつもいつも先手を取られるの……たまには先制攻撃したいのに……」

ジル「聖女よ……さ、お手を。立ち上がるのです。竜の魔女たる貴女がたんこぶ如きで泣いてはおれませんぞ」

黒ジャンヌ「……うん」

ジークフリート(……無性に心が痛むな)


黒ジャンヌ「今度はこっちの番です!『吼え立てよ、我が憤怒』(ら・ぐろんどめんと・でゅ・へいん)!」

ジークフリート「効かなくてすまない……本当にすまない……」

黒ジャンヌ「ジルアイツ無駄に硬い!なんとかして!」

ジル「どうやらBランク以下の物理・魔法攻撃は全部カットされるようですな。そして私の宝具は攻撃力ではDランク程度です」

黒ジャンヌ「私もCぐらいなんですけど!?」

ジル「胸ならA+程度とお見受け致しますがね。残り塵の方はもう少し低ランクなようですが。ハハハ」

黒ジャンヌ「ジル、あんまり愚かだと本気で殺すわよ」


ジル「ちょっとしたジョークです聖女よ……さて、さしあたり触手でふんじばって外に投げ出しておきましょうか。このままでは千日手です」

ジークフリート「ATKが低いせいであっさり縛られてしまった……真っ向から触手に力負けするとはな……」

黒ジャンヌ「……もう勝手にしてください」

ジル「キリキリ歩きなさいこの匹夫めが!」

ジークフリート「だらしないサーヴァントですまない……」




黒ジャンヌ「……もう一回です」

ジル「仰せのままに。では行きますよ、召喚!」

黒ジャンヌ(せめて戦力になるサーヴァントを……竜の因子を持つものなら多少は命令を聞いてくれやすくなるかも……!)

清姫「あんちんさま?性転換したあんちんさまですよね?私です清姫ですあんちんさま清姫はここにおります」

エリザベート「こんばんは豚どもー!アタシの歌声、聴きたいのね~~~~~~~~~~~♪」

ゲオルギウス「竜殺しの聖人・ゲオルギウスです。召喚に応じ、推参しました。さぁ、頑張りましょう」

黒ジャンヌ「ジル!こいつら纏めて叩き出しなさい!」


ジル「キリキリ歩きなさいこの匹夫共めが!」

清姫「何故ですかあんちんさま!!!あんちんさま!!!!!!」

エリザベート「召喚早々放逐って扱い酷くなーい!?」

ゲオルギウス「これもまた世界の理ですか……」

黒ジャンヌ「小娘二人に竜殺し二人、どうしてこう揃いも揃って役に立たないものばかり……!」

ジル「まぁ我々もとより神と天運には見放されておりますからなぁ。ハハハ」




黒ジャンヌ「……もう一回です。もう一回だけ十連召喚します。いいですねジル」

ジル(諦めの悪い御方だ……)

黒ジャンヌ「今度は私自らが行います、お金払いますから石だけ寄越しなさい」

黒ジャンヌ「ちゃんと詠唱もします。ジルは向こうの部屋に行ってて下さい」

ジル「おや、同席させていただけないのですかな?不肖ジル・ド・レェ聖女渾身の詠唱を拝聴したくてしょうがないのですが」

黒ジャンヌ「……聞かれるのが恥ずかしいんです!ちょっとは察しなさい!!」

ジル「これは失礼致しました。もちろん、貴女のお心のままに。健闘をお祈りしておりますよ、ジャンヌ……」

バタン・・・


黒ジャンヌ「……まったく。では、いきます――」

黒ジャンヌ(今度こそ、まともなサーヴァントが来ますように……!)

黒ジャンヌ「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。
      降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ
      閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。
      繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する
      ――――告げる。
      汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ
      誓いを此処に。
      我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。
      汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」


『概念礼装』『概念礼装』『概念礼装』『概念礼装』『概念礼装』『概念礼装』『概念礼装』『概念礼装』

黒ジャンヌ「ぐっ……この……!」

黒ジャンヌ(堪えるんです私……十連なら必ずサーヴァントが来るはずなんですから……!)

???「……あら可愛い!ちょっとお尋ねしたいのだけれど、もしかして貴女が私のマスターかしら?」

黒ジャンヌ(キラキラしてる美人系……力も強くはなさそうだし、苦手なタイプですね。しかし非力ならそれだけ御しやすくもあるはず……!)

黒ジャンヌ「そうです。私が貴女を召喚しました。名を名乗りなさい、あと竜殺し経験の有無も答えなさい。大きな帽子のサーヴァント」

???(うーん、可愛い子だから名乗ってあげたいんだけど……何か引っかかるのよね……よーし)


???「……真名はヒ・ミ・ツ。クラスはライダーで、竜殺しはしたことないわ。よろしくね可愛いマスターさん♪」

黒ジャンヌ「本当ですか!本当に竜殺しでもなければ狂化もされてないんですか!私の言う事聞いてくれるんですか!」

ライダー「ええ!もちろんですとも!」

黒ジャンヌ(うれしい……!)

黒ジャンヌ「じ、じゃあ真名はこの際いいです。これからフランス滅ぼす会議しますから、一緒に参加してください」

ライダー「フランス……滅ぼす会議?」


ライダー(……)

黒ジャンヌ「……もしかして貴女もアレですか、正義とか好きな性質ですか?だったら力づくで言う事聞かせるまでですが」

ライダー「いいえ、決してそんな事はないわ。善であれ悪であれ、人間って軽やかにいるべきですもの」

ライダー「フランス滅ぼす会議、喜んで参加させて頂きますわ♪」

黒ジャンヌ「……ならいいんですけど」

ライダー「会議室に案内してくださる?こんな独特なお城見た事無いから迷ってしまいそう!」

黒ジャンヌ(随分と楽しげですね……?)


――会議室

ライダー「あら、会議なのに二人っきりなのね。ふふ、こういう秘密のお話し合いっていけない事してるみたいでワクワクするわ!」

黒ジャンヌ「……うるさいですよ」

ライダー「そんな顔してちゃダメよマスター、折角可愛いんだから!ほら笑顔笑顔、スマーイル」

黒ジャンヌ「ほ、ほおをぐにぐにしないで……!怒りますよ!」

ライダー「うふふ、ごめんなさい。貴女ってば弄りがいがあるものですから、つい興が乗っちゃったわ」

黒ジャンヌ「それより、どうやってフランスを滅ぼすかです!ちゃんと考えて!」


ライダー「うーん……それじゃあ、キャッチフレーズを作るのはどう?」

黒ジャンヌ「キャッチフレーズ……?」

ライダー「そう!単なる暴力だけでなく、鮮烈なる言葉の力によって人民の絶望を煽り立てるの!」

黒ジャンヌ「でも私何故か現界してからフランス語の知識ないですし……宝具のフランス語名も頑張って発音丸覚えしただけですし……」

ライダー「あら。それじゃあ提案だけれど『ヴィヴ・ラ・フランス』なんてどうかしら?」

黒ジャンヌ「ヴィヴ・ラ・フランス?……一体どういう意味ですか?」

ライダー「『バーカ滅びろフランス王国!』って意味よ♪」


黒ジャンヌ「それ…………いいですね!採用です!ヴィヴ・ラ・フランス採用!」

ライダー「それじゃあご一緒に!ヴィウ・ラ・フラーンス!」

黒ジャンヌ「ヴィウ・ラ・フラーンス!」

ライダー「ふふっ……楽しいわね?」

黒ジャンヌ「とても楽しいです!ヴィヴ・ラ・フランス!ヴィヴ・ラ・フランス!……うふふっ」

ライダー(うん、とってもいい笑顔!やっぱりかわいい子は笑ってなきゃ駄目ね!)



『マリー……マリー……』


ライダー(あら、聞き覚えのある声……?)

黒ジャンヌ「この声は……いけない!隠れなさいライダー!呪言耐性のない女性はすべからく首筋を嬲られてしまいますよ!」

『ハァ……ハァ……!
 んんんん~~~~~~~???この辺りからマリーの気配がするぞぉ~~~~~~~~~~~~~~~~?
 マリー!マリーマリー……マリー!マリー!マリア!やはり君と僕は、宿業で結ばれているようだ……!
 それが僕には、堪らなく嬉しい……!君の首筋の美しさに僕のギロチンチンもラモール・エスポワール!!!!!!
 ああ切り離したい!君の首を常日頃から切り離したい!切った傍から医術で治してまた切り離すこれぞ生命の神秘!!!!
 マリーの首の切断面くんくん!きゅんきゅんきゅいっ!すーはーすーはーんひゅぅぅぅぅうぅぅぅぅ白百合の匂いふぁぁあああああああああああっ!
 眺めてよし!舐めてよし!艶めかしくてよし!
 やっぱりマリーの首こそ最高級の聖遺物に違いないんだそうなんだ!パリに飾ろうマリーの遺体!白い首筋ペロペロしたい!
 ……待てよ、マリーの首の切断面にも穴はあるんだよな……ハッ!マリーが僕を見てる!マリーの蒼い瞳が僕を見つめてるぞ!
 サンソンのぶっといギロチンチンで絶頂昇天できた!夫より気持ちよかったって僕に囁いてくれているぞ!こちらこそありがとうマリー!愛しているよ!
 毎晩君の首を思ってギロチンで愚息を慰めているよマリー!だから出てきておくれ!もう一度僕に切られておくれマリイイイイイイイイイイイッ!』

ライダー「」


ガチャッ

サンソン「やぁマスター。この辺りでマリーを見なかったか?」

黒ジャンヌ「見ていません。それよりサンソン、お願いですからせめて部屋でやってください」

サンソン「すまない、狂化のせいで自分でも制御が効かないんだ」

黒ジャンヌ「貴方を狂化させてしまった事は今でも悔いています。…………本当に、私はなんて事を……」

サンソン「気にしないでくれ。お互い目的のためにやっているだけだろう」

ライダー(……)

サンソン「邪魔をしてしまったようだな。もう下がっていいだろうか」

黒ジャンヌ「許可します。今日はもう出撃しなくていいですから安静にしているように」

サンソン「……了解だ、マスター」


バタン・・・

黒ジャンヌ「……見苦しいものを見せてしまいましたね。あれは我が軍の恥です、羽虫とでも思っておいてください」

ライダー「い、いえ……大丈夫よ……」

ライダー(でもあれは……情操教育上よろしくないわね。もしかしてあんなのが居る環境で育ったからこうなってしまったのかしら?)

ライダー(……)

ライダー「ねぇマスター。私見ての通り、直接戦う事はあまり得意ではないの。激しい争いなんかは出来ればご遠慮願いたいわ」

ライダー「その代わりといっては何だけれど……これからも二人きりのフランス滅ぼす会議に参加させてもらえないかしら?」

黒ジャンヌ(サーヴァントが……自分から会議に……!?)

黒ジャンヌ「え、ええ!もちろんです!これからもバリバリ案を出してもらいますよライダー!」

ライダー「ありがとう。それじゃあまずは……この凝固した血液とマタタビ、一緒にお片付けしましょ?」

黒ジャンヌ「……はい」

今日はここまで
ヴィウ・ラ・フランス!

サソソソくんが精神汚染Aになってる……

見直してみたらあんまりですまないサソソソくん……

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年11月24日 (火) 18:00:02   ID: mzsCWJ7m

ギロチ○ンチンワロタ

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom