耳雄「こたつはいいなぁ」(19)

耳雄「冬はやっぱこたつだなぁ」

サイトーさん「ワンワン!(耳雄君、僕も入れて欲しいワン!)」

耳雄「おっ、サイトーさんも入るか!こっち空いてるぞ」

サイトーさん「ワン(あったかいワン!)」

耳雄「サイトーさん、みかん食うか?」

サイトーさん「ワンワン(いただくワン)」

耳雄「よしよし、俺がむいてあげよう」

サイトーさん「ワンワン!(ありがとうだワン)

耳雄「それにしても、こたつはいいなぁ…」ウトウト

サイトーさん「キャウーン(眠ってしまいそうだワン…)」ウトウト

二人「ぐー…」

二時間後

耳雄「う、うーん…ねちまったてたのか…」

耳雄「うっ…なんか寒気が。風邪引いちまったかなぁ…」

耳雄「これから留渦と買い物にいく約束していたのに…まずったなぁ」

耳雄「えぇい!こんなことぐらいで約束を破ったら兄が廃る。ここは我慢だ!」ズルリ

耳雄「ん?下半身が動かねぇ…なんなんだ」コタツメクリ

妖怪「うにょうにょ」

耳雄「うげぇ!なんだこいつ」

妖怪「こたつむり」
片付けられる運命の炬燵に怨霊が取りついて妖怪になった。炬燵に入ったものを心地よさの罠に陥れ、精力を奪い続ける。その結果、心地よさに寝た者は風邪を引いてしまう

耳雄「おい、サイトーさん!起きるんだ、大変だ」

サイトーさん「キャウーン(うう…起きたらなんかだるいワン)」

サイトーさん「わ、ワンワン!(なんか起きたら大変なことになってたワン!)」

妖怪「うにょうにょ」

耳雄「うぅ…どうかしようにも体がだるい…」

サイトーさん「ワンワン(なんだかまた心地よくなってきワン…)」

耳雄「うーん、心地よさになんかどうでも良くなってきた…」

留渦「なにしてるの…」

耳雄「おっ留渦か、お前も炬燵にはいるかぁ?」

留渦「いや…」

耳雄「なぜ!?今ならお兄ちゃんがみかん剥いてあげるよ!?」

留渦「だって…」

留渦「もう春だよ…」

耳雄「な、なんだってぇー!」

耳雄「今年は寒い日が続いてたから気づかなかったぜ!」

サイトーさん「ワン!(危ないところだったワン)」

耳雄「オラァ!」チャブダイガエシ

妖怪「ギャアアアアア!」

耳雄「あと数時間ねむっていたら死んでるところだったぜ」

耳雄「よし、留渦!買い物いこうぜ」

留渦「嫌」

耳雄「えぇ!?」

留渦「だってお兄ちゃん風邪じゃない…」



終わり

耳雄「眠れない…」パチクリ
耳雄「明日は学校だというのに、刻一刻と時間が過ぎていく…」

耳雄「仕方ない。眠気が来るまでssでも読んでるか」

一時間後

耳雄「ははっ、このssおもしれぇな!」

耳雄「ふぅ…」

耳雄「そろそろ寝ようかな?」チラ

耳雄「げっ!もうこんな時間かよ…早く寝ないと」

耳雄「……」

耳雄(あ、あと1スレだけ…)

さらに一時間後

耳雄「さすがにやばいぞ。これはまずい」

耳雄「でも…あと1スレだけだ。これが終わったら、寝る!」

………
……


耳雄「もう一度だけ…もう一度…」

留渦「お兄ちゃん」

耳雄「うぉ!びっくりした、なんだ留渦かよ。こんな夜にどうしたんだよ」

留渦「なにいってるのお兄ちゃん」

耳雄「は?」

留渦「もう朝だよ」

耳雄「はぁー!?」

耳雄「や、やばい…いまになって眠気が…」

留渦「もう学校の時間だよ…」

耳雄「な、なな…」

耳雄「なんだってぇ!」

留渦「ちゃんとキリのいいところでやめないからだよ」

でろでろ妖怪辞典
キリ切りス
寝れない人の心を操って、娯楽に走らせる妖怪。娯楽のキリをなくし、どこまでも娯楽に走らせる


おしまい

押切先生のネタはむずいなぁ。足元にも及ばねぇ…

面白いシナリオ考える人よりギャグ漫画家のほうがすごいよ…

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