カミーユ「漏れる?!こんな所で!」(43)

カミーユ「うぅ…、アーガマのトイレが満員なんて」ギュルルル

カミーユ(どこかにトイレはないのか?)キョロキョロ

カミーユ「あれ…?あのグラサンノースリーブは…大尉ー!」

クワトロ「ん?カミーユか」

カミーユ「大尉は何やってんです?こんな所で」

クワトロ「うむ…。トイレを探していたのだが」

カミーユ「大尉もですか?実は僕もなんです」

クワトロ「何…?」

カミーユ「何故かアーガマの皆、お腹を壊したみたいなんですよ」

クワトロ「通りで混んでいた訳だ」

カミーユ「でも変じゃないですか?皆お腹を壊すなんて」

クワトロ「そうだな…。昼間のケーキに中ったのかもしれnグルルルル

クワトロ「うっ…」ビクッ

カミーユ「だ、大丈夫ですか?クワトロ大尉?」

クワトロ「…ああ、大したことではない。それよりもトイレを探すぞ。カミーユ」

カミーユ「はい。あっちに行ってみましょう」

クワトロ(えぇい!中り所が悪いとこんなものか!)ダラダラ

ジェリド(あったあった。危ない所だったぜ…)

ジェリド「トイレがこうも簡単に見つかるとはな…今日の俺は運がいい」

「あっ、大尉。一つだけ個室が空いてます!」

「そうか…。カミーユ、先に入ったらどうだ?」

ジェリド(ん…?カミーユ?)

カミーユ「いいんですか?それじゃあ失礼します」

クワトロ「えっ」

カミーユ「えっ」

クワトロ(少しは遠慮しろ)

ジェリド「女が男子トイレに…ってなんだ男か」ボソッ

カミーユ「……っ!」キュピーン

カミーユ「…」スタスタ

ジェリド「ん?」

カミーユ「カミーユが男子トイレにいて何で悪い!俺は男だよ!」グシャア!

ジェリド「へぶっ!?」ズサァァァ!

カミーユ「ハァ…ハァ…」

クワトロ「…」

クワトロ(え?今なんで殴ったのだ?)

クワトロ(これがゆとりか…)

カミーユ「ふぅ…、まったく許せませんね。さっさとトイレ済ませちゃいましょう」

クワトロ「あ、ああ…」(引きすぎて便意が止んだぞ)

ジェリド「ぐっ…、貴様…。そうはいくかよ」

スタスタ

カクリコン「おう、ジェリド。お先に失礼するぜ」ガチャバタン

カ・ク・ジ『あっ』

ジェリド「おい、カクリコン!開けろ!」ドンドン

カクリコン『そうはいくか。時間がかかる』


ウムム…アメリアーーーーッ!バリュートブリュ!


カミーユ「…」

クワトロ「…」

ジェリド「…くそっ、貴様がいなければ…」ゴゴゴゴ

クワトロ「カミーユ。撤退するぞ」クルッダッ

カミーユ「ええ、了解です」クルッダッ

ジェリド「逃がすかっ!カミーユ…」ブリッ

ジェリド「」

カミーユ「ふっ、動きすぎたな!」タッタッタッ…

ジェリド「待てぇ!」ブリブリブリブリッ


ワーナニアレモラシテル!アレジェリドジャナイカ?シマツショジャスマンゾ!


ジェリド「カミーユ…。貴様は俺の…」

ジェリド(俺の社会的地位を、奪った…)シクシク

カミーユ「はぁ…、全くひどい目に合いましたね」

クワトロ(殆どカミーユのせいなのだが…)

カミーユ「それにしても全然トイレが見つかりませんね。どうしてでしょうか?」

クワトロ「…よくぞ聞いてくれたな、カミーユ。それはティターンズの連中が、コロニー中のトイレを弾圧しているからだ」

カミーユ「え?!なんですかそれ!初耳ですよ!」

クワトロ「彼ら、トイレの個室の重力に魂を引かれた人々は、我々スペースノイドが正しくトイレを使うことを恐れている」グラサンカチャ

カミーユ(なんか始まった)

クワトロ「トイレの私的利用を侵害されると思っているのさ」

クワトロ「エゥーゴは、そんなスペースノイドが正しくトイレに入れる権利を求めて設立されたのだ」

カミーユ「えぇー、初耳過ぎますよ…。今までそんな目的で戦っていたなんて…」ブツブツ

クワトロ「知らなかったのか?エゥーゴのtはトイレのtだぞ」

カミーユ「…」

カミーユ「いやいや、t入ってないでしょ」

クワトロ「フフフ…、赤い彗星ジョークだ」

カミーユ(何言ってんだこの人)

カミーユ「…えっ、じゃあティターンズの話も…」

クワトロ「それは本当だ」

カミーユ「」

クワトロ「ハッハッハ…」ブルッ…ゴロロロ

クワトロ(い、いかん…。調子に乗って笑っていたら、また腹が痛くなってきた…)ピグルルルゥ…

クワトロ(今度の波はデカいぞ…。こんなことをしている場合ではない!早くトイレを見つけねば!)

クワトロ「…!カミーユ。そんなことより次のトイレがあそこにあるぞ!」ソワソワ

カミーユ「はぁ…もういいですよ…。見にいきましょう」スタスタ

クワトロ「ああ」(くっ…、一歩一歩が腹に響く…)ダラダラ

クワトロ(イカン。頭の中にシャアが来るが流れてきた)シャア!シャア!

カミーユ「あ、ここも個室埋まってるみたいですけど…」

クワトロ「」ジゴクニオチールー

個室の中『ああ…、それでさー』

カミーユ「…トイレの中で電話してるみたいですね。マナーが悪いな…大尉?」

クワトロ「…」

クワトロ「…」スタスタ

クワトロ「君、用を足してないなら開けたまえ」ドンドン

個室の中『…あぁ?うるせぇよ!トイレの中で何しようと俺の勝手だろ!』ガンッ

クワトロ「黙れ!!用を足しおわっても尚、便器に寄生虫のようにへばり付いていて良い訳がない!」ドゴォ

クワトロ「えぇい、出ろ!私はシャアと呼ばれたこともある男だぞっ!!」ガンガン

カミーユ(大尉…。あなた本気出し過ぎでしょ…)

クワトロ「ここが…家のトイレと地続きでないと…」プルプル

カミーユ(けど…、大尉のあんなに真剣な表情、初めてみる…)

カミーユ(…よし!)


クワトロ(…ここまでだというのか…)ガクッ

カミーユ「クワトロ大尉!」バッ

カミーユ「まだ、残っているトイレはあるはずです!僕も、その希望を見つけます!だから!」

クワトロ「カミーユ…」

クワトロ「フッ…、そうだな」

クワトロ(まだだ。まだ終わらんよ)

カミーユ「大尉!ここは二手にわかれましょう!僕はラーディッシュを見てきます」ダッ

クワトロ「分かった…。そちらは任せたぞ、カミーユ」タッタッタッ

カミーユ(俺も大分キツいけど…。大尉の為にも、諦める訳にはいかない!)

??『うわぁーっ!!』

カミーユ「!」(この声は…、カツ!?)


タッタッタッ

カミーユ「あれは…!」

エマ「」

カミーユ「エマさん!しっかりして下さい!一体何があったんです?!」ユサユサ

エマ「…カミーユ」

エマ「…ヘンケン艦長が漏らすの…私見たわ」

カミーユ「」

エマ「ラーディッシュのトイレが満員になって…、ここのトイレを借りに来たのだけれど」

エマ「高額な使用料を要求されて…。カツも…ヘンケン艦長も…」ウッ…ウッ…

カミーユ(それでか…)

カツ「」 プーン

ヘンケン「」プーン

カミーユ「エマ中尉、二人の仇をとりましょ…オェエェ!!」バイザーオープン

エマ「あなた…!今やったこと分かってるの?クサいのよ?!」ユサユサ

カミーユ「…ハッ!?少し気を失ってました…」

カミーユ「…けど、二人をこんな風にした人を、そのままにしては置けませんよ」

エマ「…ええ、そうね…」

ヤザン「ああん?誰がそのままにしとけないって?」

カミーユ「!」(こいつが…!)

ヤザン「へっ…、こいつらも馬鹿だぜ。素直に金を払えばよかったのによォ」

カミーユ「…!貴様っ!人が漏らしたんだぞ!いっぱい人が漏らしたんだぞ!!」

ヤザン「ハッ…!お前もその仲間に入れてやるってんだよ!」

カミーユ「遊びでやってんじゃないんだよー!!」ドゴォッ!

ヤザン「ガッ…!?」ガクッ

ヤザン(何だこの力は?!ガキの威力じゃないだと?)

カミーユ「トイレは…人の尊厳を支えているものなんだ!!」メキャ!

カミーユ「それをこうも簡単に漏らしていくのは!それは、それは非道いことなんだよ!!」バキィ!

カミーユ「貴様のような奴はクソだ!流さなくちゃいけない奴なんだ!!」ガシッ…ズルズル

ヤザン「便器に…?何をする?!やめろォ!」ズボォ!!

カミーユ「消えてしまえー!」ジャーー

………

……



エマ「カミーユ…。やったのね」プーン

カミーユ「エマさん!そんな…。エマさんまで!」

カミーユ「…トイレも壊れてしまいましたし、僕はどうすれば…」

エマ「カミーユ。私の便意を吸って」

カミーユ「え?(困惑)」

エマ「私見たの。貴方は人の便意を力に出来る」

カミーユ(正直全然嬉しくない…)

エマ「私達の便意を吸って…そして出すのよ!私達の分まで!」クワッ!

カミーユ(エマ中尉…そこまで悔しかったのか…。ならば!)

カミーユ「分かりました!カミーユ・ビダン、行きます!」

クワトロ(むぅ…、確かこっちに…)ハァハァ

クワトロ「あったぞ!コロニー・ベンザー!!」

クワトロ(最早一刻の猶予もならん!脱がさせてもらう)ガチャガチャプリン!

????「トイレの前で生のケツ丸出しとは、これでは人に品性を求めるのは絶望的だな」

クワトロ「…!貴様はシロッコ!?」

シロッコ「フッ…、コロニー・ベンザーは既に満員だ。漏らしに来たか?シャア!」

????「私もいるぞ」

クワトロ「な、ハマーン!?」

ハマーン「トイレを探していると聞いてな。お前次第ではアクシズのトイレを…なっ!?し、尻をしまえ!」カアァァ

クワトロ(えぇい!面倒な奴)カチャカチャ

クワトロ「何故私の邪魔をする!」

ハマーン「私に手を貸せ!そのあとでトイレのkシロッコ「私はトイレの立会人にしか過ぎぬからそうも見えよう」フッ

ハマーン(決め台詞が…)シュン

シロッコ「だが人は絶対的に安心感のあるトイレを求めている。それを邪魔させる訳にはいかんのだよ」

クワトロ「まさか…、トイレに籠もる人間が増えたのは…」

シロッコ「フフフ…、私は孤独な人々に、安息の場を与えてやったに過ぎん」

カミーユ(追いついたけど…何話してんだこの人たち…)

シロッコ「貴様にそれが出来るのかな?」

クワトロ「くっ…」

クワトロ「私はただ、世界のトイレを誤った方向にもって行きたくないだけだ!」

シロッコ「ほう、ならばどうする?」

クワトロ「私が手を下さなくとも人類はニュータイプ(注:誤解なくトイレを使える人々)へと変わる。その刻を待つ!」

シロッコ「フン、とても冷静な意見とは言えんな」

ハマーン「世界のトイレ事情を洞察出来ない男h「それは違う!」

ハマーン「」

カミーユ「人がしたい時に出来ないトイレを創って、何になるんだ!」キィィィン!

シロッコ(な…?この私がプレッシャーを感じて、腹痛だと…?)グルグル…

クワトロ「カミーユ!ここは退くぞ!」

カミーユ「大尉は先に行って下さい!シロッコは、僕がやります!」

ハマーン「わ、私は…?」

カミーユ「エゥーゴの代表である貴方に、恥をかかせるわけにはいきません!」

クワトロ「君のような若者がウンコを漏らして、それで世界のトイレ事情が救えると思っているのか?!」

クワトロ「新しい便器を創るのは、老人ではない!」

カミーユ「大尉…!」コク

もう何が何だか、ニュータイプって深いなぁ…

(;´∀`)っ④"

タッタッタッ…

クワトロ(この先には廃艦があったはずだ)ヒィ…ヒィ…

クワトロ「よし…。こ、ここのトイレならば…」ガチャ

ハマーン「甘いな。シャア!」バーン

クワトロ「えぇい!えぇい!!えぇい!!!」ガンガンガン

ハマーン「だ、大丈夫か?シャア」オロオロ

クワトロ「大丈夫なものか!!トイレに行かせろ!」

ハマーン「ふ、フン…。もしトイレに行きたければ、一緒にアクシズに来て貰おう!」

クワトロ(今から行って間に合うものか!爆発寸前だぞ!)ガクガク

クワトロ(はっ…!手前のドアなら距離的に駆け込めるかもしれん…)

クワトロ(最後の力を振り絞ることになるが…どうする?シャア…?)

クワトロ「えぇい!ままよ!」ダッ!

ハマーン「なっ…!シャ、シャア!」

クワトロ「どけ!男とトイレの間に割ってはいるな!」パシッ

ハマーン「ち、違うぞ…。そっちは…」ヨロッ…

クワトロ(私の勝ちだな!ハマーン)ガチャバタン

ハマーン「用具入れ…」

クワトロ「」

クワトロ「」

クワトロ「」

クワトロ「あっ」

ハマーン『シャア?早く出てこい。シャア!』ドンドン

クワトロ「…サボテンの花が…咲いている…」

∑(;゚д゚)シャアァァァァ!

ハマーン「シャア?何を言って…ウッ!?」

クワトロ『…』

ハマーン「…」

クワトロ『ハマーン…』

ハマーン「…はっ!ぶ、無様だなシャア!ここで朽ち果てるとは…」アセアセ

クワトロ『ハマーン』

ハマーン「う…わ、悪かった…」

クワトロ『何も言うな』

クワトロ『替えの下着を頼みたい』

ハマーン「下着?!な、なんでそんなものを私が…」

クワトロ『頼む』

クワトロ『今の私はウンコマンだ。それ以上でもそれ以下でもない』

ハマーン「わ…分かった。ま、待っていろ。シャア」ダッ

パタパタパタ…バタン

クワトロ「…」



…その後、クワトロ・バジーナは、歴史の表舞台から姿を消した…

シロッコ「ジュピトリスは…あれか!」ダッ

カミーユ「逃がすか!」バシッ

シロッコ「くっ…、腹がユルいだけの子供が!」

カミーユ「ユルくて悪いか!」バキィ!

シロッコ「ぐっ…」(こいつ…。何だ?)

カミーユ「お前だ!いつも脇から見ているだけで!腹痛の人を弄んで!」グググ…

カミーユ「こういう奴は生かして置いちゃいけないって…皆には分かるはずだ!」

シロッコ「勝てると思うな!小僧!」ヒュンヒュン!

???『焦り過ぎよ!』

カミーユ「…!」キュピーン

???『パワーがダンチなんだ』

カミーユ(そうか!なら、俺の体を使ってくれ!)

シロッコ「何?何故避けられた!」

カミーユ「分かるまい。トイレを遊びにしているシロッコには、この、俺の体を通してでる便意が!」

シロッコ「便意、だと…?」

カミーユ「そうだ!」

ウンコ『カミーユはその便意を表現できるんだよっ!』

シロッコ「なっ…?ウンコの…声…?!」

カミーユ「まだ、抵抗するのなら!」ピカァァァ

シロッコ(くっ、こんな茶番に付き合うのは御免だ!)

シロッコ「ここは撤退させて貰う!」クルッ

シロッコ「な、何…?」ガクガク…

シロッコ(肛門への力の入れすぎで、足がまるで子鹿のように…)プルプル

カミーユ「うおおぉぉぉおおぉぉ!!!」カンチョースタイル

シロッコ「足よ!動け!何故動かん?!」

カミーユ「ここからいなくなれー!!」スブゥゥゥッ!!

シロッコ「おおおおおおおおっ!?」ブリュリュリュリュリゥゥゥー!!…ガクッ

カミーユ「シロッコ!やったのか…?」

シロッコ(私だけが…漏らすはずがない…。貴様のウンコも連れて行く…!カミーユ・ビダン…!)ブルブル

カミーユ「う、あ…?肛門が…広がっていく…?」

………

……



ファ「カミーユったら…、どこまでトイレ探しにいったのかしら…あ!」タッタッタッ

カミーユ「…」

ファ「カミーユ!何やってるの?間に合ったんでしょ?返事をして…」ユサユサ

カミーユ「あ…。大きな星が点いたり消えたりしている。うわぁ、大きい!彗星かな?…」

ファ「あ、ああ…」フルフル

カミーユ「違う、違うな。彗星はもっとこう…バァーっtビチビチビチビチ!

カミーユ「…」

ファ「…」

カミーユ「…」

ファ「アーガマに、連絡するわね…?」

カミーユ「…」コク

ファ「もしもし、ブライト艦長?カミーユ・ビダンが…」


「聞こえますか?アーガマ?」





カミーユ「うっ…ううっ…」ポロポロ



……君は、刻の涙を見る……

~カミーユ「漏れる?!こんな所で!」fin~

以上です。先日腹痛で刻の涙を見たので立てました。あんまり伝わらなかったかもしれない。

支援して下さった方、見て下さった方本当にありがとう。

皆さんのトイレライフが快適であらんことを…

全てが台無しだぁぁぁぁ!!!

オモロかった 乙♪(^ω^)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年09月20日 (火) 10:48:45   ID: iPdJfP8m

くさい(確信)

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