希「穂乃果ちゃんなんでいるん?」 (82)

穂乃果「え、なんでって……希ちゃんが入れてくれたんじゃん」


希「まあ…そうなんやけど…」

希「いやそうじゃなくてな」

希「最近やけにうちの家に来るな?と…」


穂乃果「だってあの日、また来てな?って言ってくれたし…」


希「いやいや!ああいうんは…ほら、社交辞令やん!」


穂乃果「ええ?、そんなぁ?」


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希「だってこんなに来るなんて思わんかったし!」

穂乃果「そんな来てないもん!」

希「来てるやん!ほぼ1日ごとに!」

穂乃果「うぅ~~、………希ちゃん」

希「?」

穂乃果「穂乃果……来ちゃ…だめ?」ウルウル


希「うっ」


穂乃果「だめぇ~?」ウルウル


希「~~っ」


穂乃果「希ちゃ――」


希「わ、わかった!」

希「いいから!来てもいいから!…そんな目で見んといて……」


穂乃果「わーい♪やったー!」

穂乃果「希ちゃん、ありがとっ!」ダキッ


希「もう……ふふっ」ナデナデ

すみません、最初のとこ ~ が ? になるというハプニングが…

なおったみたいですが、なんだったんでしょう…

穂乃果「それじゃあ帰るねー」


希「はいはい、気を付けてな」


穂乃果「うん!またねー」


バタン


希「……………ふぅ」


希(にしても…)

希(あの日以来、本当によく来るんよね)

希(なんかあったっけ?あの日………)






希(ちょっと帰るの遅うなっちゃったな~)

希(まあ帰っても誰もいないからいいんやけどね…)


タッタッタッタッ


希(ん?誰か走ってる…ランニングかな?)

希(ってあれ、もしかして…)



希「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「え…あれ?希ちゃんだ~」


希「やほーっ穂乃果ちゃん、ランニング?」


穂乃果「うん!希ちゃんは?」


希「うちはバイトの帰り、ちょっと遅くなっちゃってな」


穂乃果「そうだったんだ、おつかれさま」

穂乃果「希ちゃんのお家こっちの方だったんだ」


希「そうだよ~、ていうかここなんやけどね」ユビサシ

穂乃果「へーここのマンションだったんだ~」


希「うん、休憩がてら少し寄ってく?」


穂乃果「えっ…でも迷惑なんじゃ…」


希「大丈夫、うち独り暮らしなんよ」


穂乃果「ええ!そうだったの!?」


希「そうだったのです」


穂乃果「じゃあ…ちょっとだけお邪魔しようかな」


希「それじゃあ1名様ごあんな~いっ」


穂乃果「あははっ、お願いしま~す」

穂乃果「おじゃましまーす」


希「はいどうぞー」


穂乃果「ほえー、本当に独り暮らしなんだー」


希「そうなんよ~」

希「あ、その辺座っててな、今飲み物持ってくるから」


穂乃果「はーい」

希「穂乃果ちゃんおまたせー」

希「飲み物と……お菓子は少しだけね」


穂乃果「わーい、クッキーだ♪」

穂乃果「ありがとー!希ちゃん」


希「いいんよ~、ほらどうぞ~」


穂乃果「うん!いただきまーす!」

穂乃果「それにしても独り暮らしなんて大変だね、寂しくない?」


希「…………」

希「う~ん、もう慣れちゃったし」

希「それにひとりやと気楽やしな~」


穂乃果「そんなもの?」


希「うん、うるさく何か言われることもないし」

希「好きなもの食べ放題やで~」ニヒヒ


穂乃果「おおっ、3食パンを好きなだけ食べられる!」


希「穂乃果ちゃんが独り暮らししたらすぐ丸くなりそうやね」クフフ


穂乃果「むぅ~確かに…」


希「ふふっ、穂乃果ちゃんに独り暮らしは無理そうやね?」


穂乃果「無理そうです……」

ガチャ


穂乃果「ごちそうさまでした」

穂乃果「今日はありがとね!」


希「いえいえ、また来てね~」


穂乃果「うん!ありがと!」

穂乃果「それじゃあまたね!」


希「うん、またね……」


穂乃果「希ちゃん?」


希「ん?どうしたん?」


穂乃果「……ううん、また明日学校でね~」


希「はーい、また明日ね~」

希(う~ん、特になかったと思うんやけど…)

希(居心地がよかったとか?)

希(…………………)


希「まっ、いっか」

希「今度聞いてみよ」


希「さて、お風呂でも入ろかな~♪」



ピンポーン♪


希「はい、どちら様で――」


穂乃果「穂乃果だよ!」


希「穂乃果ちゃんか、今開けるから待っててな~」


穂乃果「はーい」

穂乃果「おじゃましまーす!」


希「どうぞー」

希「にしても今日も来たんやな~」


穂乃果「うん!暇だからね!」

穂乃果「あっ、今日はほむまん持ってきたよ!」


希「おお!あれ好き!」


穂乃果「本当!よかった~」

穂乃果「ほむまんどうぞー」

穂乃果「ささっ、食べて食べて~」


希「穂乃果ちゃんは食べないん?」


穂乃果「穂乃果は食べ飽きちゃってるからいいかな」


希「そうなん?」


穂乃果「うん!」

穂乃果「遠慮しないで食べちゃって~」


希「じゃあいただくな~」

穂乃果「………」ドキドキ


希「はむっ」

希「ん~~っ」モグモグ


穂乃果「どう?」


希「ゴクン…、うんっ、おいしい!」


穂乃果「よかった~」

穂乃果「今日のほむまんは穂乃果が作ってきたんだ~」


希「えっ!そうなん!?」


穂乃果「うん!希ちゃんのために特別にね!」


希「ありがと~穂乃果ちゃん」


穂乃果「うん!」ニコニコ

希(にしても美味しいな~)パクッ

希(誰かがうちの為に何か作ってくれるなんて久し振りやな)モグモグ

希(なんか…嬉しい…)パクッ


穂乃果「」ニコニコ


希「そんなじっと見られると恥ずかしいんやけど…」


穂乃果「だって美味しそうに食べてくれるんだもん」

穂乃果「そんな希ちゃん見てたら穂乃果もなんか幸せでね」

穂乃果「作ってきてよかったなーって、ふふっ♪」


希「そ、そう///」


穂乃果「またなにか作って来るね♪」


希「うん…ありがと…////」




穂乃果「――――だったんだよ!」


希「ふふふっ、なんやそれ~!」


穂乃果「それでねっ――って、ああっ!」


希「ん?どうしたん?穂乃果ちゃん」


穂乃果「もうこんな時間!帰らないと…」


希「えっ?……ほんとやね…」


穂乃果「楽しかったからつい…ごめんね希ちゃん」


希「ううん、うちも楽しくて全然時間気にしなかった…」


穂乃果「そっか…、じゃあ帰るね!またねー」


希「うん、またね」

希「はぁ…」


希(なんか部屋が静かやな…)

希(穂乃果ちゃんが帰ったあとは余計そう感じる…)

希(あんなににぎやかだったのに…)


希「はぁ…、いつもはこんなやん」

希「なに考えてるんかな…まったく」

希「お風呂入って…ごはん食べて…早く寝よ……」











希(ん…?ここは………)


希(ああ…いつもの夢やな…)


希(真っ暗で…誰もいない……)


希(…………さむいな……)


希(早く覚めないかな…)


希(朝になって…学校に行けばみんなに会える…)


希(だから大丈夫……………大丈夫…)




希(穂乃果ちゃん来るんならそろそろやな)

希(今日は来るかな?)


希「…………………」


希(一応準備しとこうかな)


希「ふふっ」


穂乃果「おじゃましまーす!」


希「いらしゃーい」


穂乃果「今日は練習大変だったね」


希「そうやね」

希「穂乃果ちゃん、海未ちゃんに絞られてたね~」


穂乃果「本当に疲れたよ…海未ちゃんこわい……」

穂乃果「希ちゃん!あのとき助けてくれてありがとね!」ダキッ


希「いいんよー、穂乃果ちゃんも頑張ってたもんな~」ナデナデ


穂乃果「うん!あのあとちゃんと出来たもん!」


希「うんうん、えらいえらい」ナデナデ


穂乃果「くぅ~ん」ホワーン


穂乃果「希ちゃ~ん」ギュー


希「あらあら、今日はずいぶん甘えん坊さんやね」


穂乃果「だって希ちゃん優しいんだもん」

穂乃果「それにこんなことさせてくれる人いないしね~」


希「そうなん?海未ちゃんとことりちゃんとかは?」


穂乃果「う~ん、海未ちゃんはあんまりさせてくれないし…」

穂乃果「ことりちゃんはさせてくれるけど……なんか違う」

穂乃果「ふたりとも同い年だしね」

穂乃果「希ちゃんはなんか…そう!年上でお姉ちゃんみたいなんだよ!」

穂乃果「だからなんか安心する~」ギュー


希「ふふ、うちは穂乃果ちゃんのお姉ちゃんなんか」ナデナデ


穂乃果「お姉ちゃ~ん」


希「な~に?妹よ~」


穂乃果「呼んだだけ~♪」


希「ふふふっ、もう~」


穂乃果「えへへ~」




希「あ、穂乃果ちゃん」


穂乃果「ん?どうしたの?希ちゃん」


希「今日はバイトで少し遅くなるから、今日は家に来ても居ないと思うんよ」


穂乃果「あ…そうなんだ…」シュン


希「ごめんね」


穂乃果「…………………」

穂乃果「あ、そうだ」ボソッ


希「うん?」


穂乃果「ううん、なんでもないよ!」

穂乃果「じゃあまたね!」


タッタッタッタッ


希「?」





トコトコトコ


希(結構遅くなっちゃったな~)

希(今日は穂乃果ちゃんも来ないし…)


希「はぁ…」


希(今日はなに食べよ――)


穂乃果「あっ!希ちゃんおかえり!」


希「えっ……穂乃果ちゃん!?」

希「なんでいるん?今日遅くなるって…」


穂乃果「うん、そうなんだけど……やっぱり来たくなちゃってね!」


希「それで部屋の前で待っててくれたん?結構遅くなっちゃったのに…」


穂乃果「穂乃果は全然大丈夫だよ!」

穂乃果「あとバイトで遅くなるって聞いたから~」ガサゴソ

穂乃果「夜ごはん作ってきたんだ!一緒に食べよ~」


希「穂乃果ちゃん……」

希「うん、ありがとう!」

希「じゃあ部屋入ろうか!」


穂乃果「うんっ!」


穂乃果「電子レンジ借りるね、料理温めとく」

穂乃果「希ちゃんは着替えて来ちゃって!」


希「うん、じゃあ着替えてくるね」







希(誰かにおかえりなんて言われたのいつ以来やろう…)

希(うちの為にわざわざ待っててくれて…)

希(穂乃果ちゃんには感謝せんとな)

希「穂乃果ちゃんおまたせ」


穂乃果「あっ!希ちゃん、丁度温め終わったところだよ!」


希「わぁー肉じゃが!おいしそうやん!」

希「あ、ご飯は炊いてあるんよ、今持ってくるね~」


穂乃果「うん!おねがーい」


穂乃果「この肉じゃが、お母さんに見てもらいながらだけど穂乃果が作ったんだ!」

穂乃果「食べてみて!」


穂乃果「はいっ、あ~ん♪」


希「ほ、穂乃果ちゃん!?////」


穂乃果「ほらほら~!はーやーくー」


希「う、うん///………あ~ん」

希「はふっ」


穂乃果「どうかな?」


希「おお!すっごくおいしい!」


穂乃果「ふぅ、よかった~」

穂乃果「どんどん食べてね、あ~ん♪」


希「うん!あ~んっ♪」


希「ごちそうさまでした」


穂乃果「お粗末様でした!」


穂乃果「あ、希ちゃん」

穂乃果「今度の週末なんだけど…」

穂乃果「お泊まりに来てもいいかな?」


希「うん、もちろんええよ!」

希「今度はうちの手料理ごちそうしてあげるっ!」


穂乃果「わ~い、楽しみ!」


希「ふふ、うちも楽しみや」


穂乃果「お邪魔しましたー」


希「本当に送らんで大丈夫?」


穂乃果「大丈夫だよ、走って帰るから」


希「そう?気を付けて帰ってな」


穂乃果「うん!じゃあまた明日学校でね!」

穂乃果「おやすみ~」


希「うんまた明日、おやすみ」

希「ん…もうこんな時間なんか…」


希「お風呂も入ったし、寝ようかな」


希「またあの夢…見るのかな…」


希「最近本当によく見るんよね…」


希「嫌やな……はぁ……」



穂乃果「お世話になります!」


希「はーい、くつろいでな~って今さらやね」


穂乃果「うんうん、クッションも~らい」


希「ええよ~、それ穂乃果ちゃん用やし」


穂乃果「ええ!そうだったの!」


希「そうなんよ~、最初はなかったでしょ?」


穂乃果「ん~そうえばなかったかも…」


希「穂乃果ちゃんが来るようになってから買ったんよ」


穂乃果「そうだったんだ!」

穂乃果「ありがとー!希ちゃん」ギュー


希「ええんよ~」ナデナデ


希「じゃあ夜ごはん作るからゆっくりしててな」


穂乃果「ええー!穂乃果も一緒に作るよー!」


希「え、でも…」


穂乃果「希ちゃんと一緒に作りたいのー!」ダキッ


希「じゃあ一緒に作ろうか///」


穂乃果「うん!穂乃果頑張るよ!」


ほののぞ「ごちそうさまでした~」


希「美味しかった~」


穂乃果「うん!それにしても希ちゃん料理上手だね」


希「独り暮らししてたらいつの間にか上手くなったんよ」

希「穂乃果ちゃんだって結構出来てたやん」


穂乃果「穂乃果はまだまだだよ、ひとりじゃ作れないもん」

穂乃果「そうだ!今度希ちゃん料理教えてよ!」


希「うちが?もちろんええけど」


穂乃果「約束だよ!」


希「うん、約束や!」


希「そろそろお風呂入ろうか」

希「穂乃果ちゃん先入ってきてええよ」


穂乃果「え?一緒に入らないの?」


希「一緒に入るつもりだったん!?」


穂乃果「だめぇ?希ちゃんのお背中流してあげる!」


希「で、でも…」


穂乃果「希ちゃん一緒に入ろう~」ダキッ


希「うっ///」


穂乃果「希ちゃ~ん」ウワメウルウル


希「~~~っ///」

希「じゃあ一緒に入ろうな~///」


穂乃果「やった♪」


希(あの目で見られると断れんよ~///)

穂乃果「希ちゃんまだ~?」


希「今いくで~」


ガラッ


希「おまたせ…」


穂乃果「………ぉぉ」ジーー


希「そんな見ないでゃ……////」


穂乃果「すごい…」ジー


希「ぅぅ///」

希「う、うちやっぱあとで入る!」


穂乃果「ああっ!ごめんごめん謝るから~!」

穂乃果「ほ、ほら座って、背中流してあげるから!」


希「………もう///」

ゴシゴシ


穂乃果「痛くないかな?大丈夫?」


希「うん…いい感じ…」


穂乃果「希ちゃん肌もスベスベだね~」ツー


希「ひゃっ!こら、穂乃果ちゃん!」


穂乃果「あはは、ごめんね」

穂乃果「でも本当に羨ましいな」

穂乃果「スタイルいいし、特に胸が……」


穂乃果「ねえ、ちょっとだけ触っt――」


希「ダメ」


穂乃果「そんな~」


希「うちの胸はそんな安くないんよ~」


穂乃果「むぅ……」

穂乃果「次は髪だね、長いから大変そう…」


希「そうなんよ、髪洗うのも手伝ってくれる?」


穂乃果「もちろん!」








穂乃果「かゆいところないですか~?」


希「ふふっ、気持ちいいで~」

希「さてそろそろ流して~」

穂乃果「………………」


希「ん、穂乃果ちゃん?」


穂乃果「今なら……いける」


希「え、今なんて――」


穂乃果「えいっ!」モニュ


希「ひゃうっ!ほっ穂乃果ちゃん!?」


穂乃果「ぉぉぉ……これは…」モミモミ


希「んっ///ちょっとなにして―あっ///」

穂乃果「…………………」モミモミ


希「穂乃果ちゃん…んっ…だめ…だよ…んあっ///」

希「お願い…だから…はぁはぁ……もう…やめて…」


穂乃果「希ちゃん…エセ関西弁じゃなくなってる」


希「もう…それどころじゃ………ふぁっ///」


穂乃果「希ちゃん…かわいい~、もっとかわいいところみたいな!」モミモミ


希「そ…そんな…んあ…んんっ……あっ…ふぁぁぁ////」



穂乃果「ごちそうさまでした」ツヤツヤ


希「はぁ…はぁ…はぁ…」


穂乃果「希ちゃん大丈夫?」


希「……穂乃果ちゃん」ギュッ


穂乃果「希ちゃん?」


希「次は……穂乃果ちゃんの番やね」

穂乃果「えっ?」


希「次はうちが穂乃果ちゃんのこと洗ってあげる」ニコッ

希「ほら座って~」


穂乃果「ほ…穂乃果は自分で――」


希「座ってな~」ゴゴゴゴゴ


穂乃果「うう…」


希「大丈夫や!」

希「優しく、くまなく、洗ってあげるからな♪」


穂乃果「ごっ…ごっ…ごめんなさーいっ!」





ほののぞ「はぁ……」


穂乃果「つか…れた……」


希「まったくや…もう……」

希「冷たい飲み物でも持ってくるわ~」


穂乃果「うん…お願い……」






穂乃果「………」コクッコクッ


希「穂乃果ちゃんそろそろ寝よう?」


穂乃果「うん…」ウツラウツラ


希「じゃあ布団ひいてくるから」


穂乃果「やだ…」ギュッ

希「でも布団ひかんと寝る場所が…」


穂乃果「希ちゃんと一緒に寝る…」


希「え…でも狭いで?」


穂乃果「大丈夫…こうやって」ギュー

穂乃果「くっついて寝るから…」


希「まあそれでええんなら…」


穂乃果「うん…それでええんよ…」

穂乃果「………うにゅ…」


希「もう…穂乃果ちゃんったら…」

希「ほら寝ないで、ベット行くで~」


穂乃果「うん…」


希「じゃあ穂乃果ちゃんおやすみ」


穂乃果「うん、希ちゃんおやすみ……」

穂乃果「…スースー」


希「ふふ、もう寝ちゃった」

希「うちも寝よ」


希「また明日な…穂乃果ちゃん」








希(真っ暗な場所でひとり…)


希(またいつものか…)


希(なんでいつも…こんな夢なんやろ…)


希(いや…分かってる、うちは…寂しいんや…)


希(学校に行けばみんながいる…でも家ではひとりきり…)


希(昔に戻ったみたい…)

希(ひとりは…恐い…)


希(ひとりは…寂しい…)


希(ひとりは…寒い…)


希(ひとりは――)




ぎゅっ

希(えっ…?)

希(暖かい…なんで…)


穂乃果「希ちゃん…大丈夫だよ…」ギュッ


希「穂乃果…ちゃん?」


穂乃果「うん、穂乃果が一緒にいるからね…」

穂乃果「だからひとりじゃないよ」


穂乃果「もう…寂しくないからね」


希「う…うぅ…」ポロポロ


穂乃果「よしよし…大丈夫だよ」ナデナデ

希「私…寂しくて…」


穂乃果「うん」


希「恐くて…」


穂乃果「うん」


希「ひとりだと………寒くて」


穂乃果「じゃあもっと抱き締めてあげるね…」ギュー


希「……………暖かい」ギュ

希「すごく……暖かいよぅ」ポロポロ


穂乃果「よかった…ずっとこうしてるから安心してね」


希「うん…ありがと…穂乃果…ちゃ…ん」

希「…スースー…」


穂乃果「おやすみ…希ちゃん…」




希(ん…朝…?)

希(あれ…動けない…)


穂乃果「スースースー…」ギュー


希(あ、穂乃果ちゃんのせいか)


希(そういえば昨日の夢に穂乃果ちゃんが………)

希(って、あれ…もっ…もしかして…)

希(あれ夢じゃなかったんじゃ…)

希(…………………っ////)


希(ぁぁぁぁぁぁ///めっちゃ恥ずかしぃ///)

希(子どもみたいに泣いて…)

希(年下の子に…あんな…甘えるなんて////)

希(ううっ……)


穂乃果「うにゃ…希ちゃん…一緒…だよ…」ギュー


希(……………………)


希「……ありがとう…穂乃果ちゃん」ナデナデ


穂乃果「ふにゅ……えへへ…」


穂乃果「うにゃ……希ちゃん…?」


希「あ…ごめんな、起こしちゃったか」


穂乃果「ううん、平気だよ…」


穂乃果「…………………」ギュッ

穂乃果「もう…大丈夫?」


希「……うん、ありがとう…穂乃果ちゃん」


穂乃果「そっか…よかった…」




希(そういえば…)


希「ねえ、穂乃果ちゃん聞きたかったんやけど…」


穂乃果「うん?」


希「なんでうちの家によく来てくれるようになったん?」

穂乃果「う~ん……えっとね」

穂乃果「最初に来た日、帰るときにね希ちゃんがなんか…寂しそうな顔してて…」


希「え…うちそんな顔してたん?」


穂乃果「うん、一瞬だけどね」

穂乃果「それが気になって何回も来るようになったんだ」


希「そうだったん…」


穂乃果「あ、あと希ちゃんの家が居心地がよかったっていうのもあるよ?」


希「ふふっ………ありがとうな、穂乃果ちゃん」


穂乃果「いいんだよ、大好きな希ちゃんの為だからね♪」




穂乃果「それじゃあお世話になりました!」


希「う…うちこそお世話になりました…///」

希「ねえ…穂乃果ちゃん………また泊まりに来てくれる…?」


穂乃果「ふふっ、もちろんだよ」

穂乃果「お願いされなくても来るつもりだったもん♪」

希「そっか…あ、あとこれっ」


穂乃果「えっ…これって…」


希「うちの家の合鍵…」

希「バイトとかで遅れるときは勝手に入っててええから」


希「……持っててくれる?」


穂乃果「うん、ありがとう希ちゃん!」


希「よかった…」


穂乃果「それじゃあ帰るね」

穂乃果「またね、希ちゃん!」


希「うん、またね!穂乃果ちゃん!」






おわり

読んでくれた方ありがとうございました!

今回はほののぞ書いてみました

希弁が難しいですね

違和感なかったですかね……

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