進ノ介「μ's?」穂乃果「仮面ライダー?」 (34)

仮面ライダードライブとラブライブのクロスSSです。

・準拠する設定は、ドライブが劇場版前、ラブライブが劇場版ラスト直前です。
・両作品のネタバレを含む可能性があります。

プロットはほぼ完成済み。本編はゆっくり書いていきます。

※致命的なミスがあったため立て直しました。前スレはHTML化依頼済みです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1443445384

――秋葉原 万世橋近く

進ノ介(東京都千代田区、秋葉原)

進ノ介(サブカルチャーの街として有名なこの場所は、今日も大勢の人々で賑わっている)

進ノ介(かく言う俺も、今日はその『大勢の人々』の中の一人なわけだが)

進ノ介(普段はあまり縁のないこの街。そこに俺と霧子がやって来たのは、ある重大な任務のためだ)

進ノ介(その、任務というのが……)

進ノ介「……はぁ、わざわざカツサンドのために秋葉原まで来ることになるなんてな」

霧子「仕方ないですよ、本願寺課長の今日のラッキーフードがカツサンドだったんですから」

進ノ介「だからって、部下に秋葉原まで買いに行かせるかね? 普通」

霧子「泊さんがちゃんと断らないからですよ?」

霧子「お陰で私までこうして買い出し要員にされてるんですからね!」

進ノ介「そうは言うけどな、お前……アレが断れる雰囲気だったか?」

霧子「それはー……」

~回想~

純「ほらほら泊ちゃんコレ見てくださいコレ! 今日の私のラッキーフード!」

純「カ・ツ・サ・ン・ド!」

純「しかもほら! ラッキーカラーがなんと『きつね色』!!」

純「いやぁー、ここまで来ると運命ですね! なんだか食べたくなってきましたよ~、カツサンド!」

純「例えば今日のお昼とか、秋葉原のあのお店のカツサンドとか食べたくないですかぁ~?」チラッ

純「ふっくらしたパンに、甘辛いソースの染みたカツ、アクセントにキャベツを添えてガブリッ!」

純「ほぉーら、泊ちゃんも食べたくなって来たでしょう?」

純「皆さんも食べたいですよねぇー?」

りんな・究・現八郎「食べたいでーす!」

純「ほら、皆さんこう言ってることですし、お願いしますよぉ~」

純「今居るメンツの中でフットワーク軽いの、泊ちゃんだけなんですからぁ。ね?」

純「おねぇーがいっ!」

~回想終了~

霧子「……すみません、無理です」

進ノ介「だろ?」

霧子「と、とにかく! 早く買って特状課に戻りましょう」

霧子「でないと『外に出てるついでに』とか言われて、また何か頼まれかねないですから!」

進ノ介「それは勘弁……。さっさと買って帰――」

ウィーン

穂乃果「でねでね! その時凛ちゃんが――」

ことり「ほ、穂乃果ちゃん! 前!」

霧子「泊さん! 前!」

進ノ介・穂乃果「え?」

ドンッ

進ノ介「うおっ!?」

穂乃果「わあぁっ!?」

ドシーン!

穂乃果「あいててて……」

ことり「穂乃果ちゃん!」

海未「大丈夫ですか!? もう、話に夢中になりすぎですよ!」

進ノ介「君、怪我は!?」

穂乃果「あっはい、大丈夫です。……ちょっと、お尻打っちゃっいましたけど」アハハ

霧子「そうですか、良かった……」ホッ

進ノ介「ごめんな……。ほら、掴まって。立てるか?」グイッ

穂乃果「ど、どうも~。よっこいしょっと」

ことり(あれ? この人、どこかで見たような……?)

霧子「こちらの不注意で、どうもすみませんでした……」

海未「そんな、こちらこそ。この子、何かに夢中だとすぐに周りが見えなくなってしまう質で……」

海未「ほら、穂乃果も! ちゃんと謝りなさい!」

穂乃果「わ、分かってるよぉ! あの、どうもすみま、せ……」ハッ

海未「……?」

ことり「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「……あ……あわわわわ……」サー

霧子「ど、どうかしましたか?」

穂乃果(あ、あああの制服って、ふ、ふふ、婦警さん?)

穂乃果(じゃじゃじゃじゃあ……私がぶつかった人ってもしかして……刑事さん!!?)

進ノ介「……大丈夫か? やっぱり、どこか怪我して」

穂乃果「ほ、本当にすみませんでしたぁぁーーーッ!!」ドゲザー

進ノ介「うわっ!? な、なんだ?」

穂乃果「反省しているのでどうか逮捕だけは! 逮捕だけはご勘弁をぉぉ!!」

海未「……何を言っているのですか貴女は」

霧子「ほ、本当に周りが見えなくなるんですね」

ことり「あ、あははは……すみません……」

……

穂乃果「それじゃあ、逮捕はされないんですね!」

海未「当たり前です……」

進ノ介「こんなことで逮捕なんてしてたら、牢屋がいくつあっても足りないだろ?」

霧子「それに、今回はこちらにも非がありますから」

穂乃果「そっかー、よかった! 心配して損しちゃったね!」

海未「少し考えれば分かるでしょう! 心配していたのは貴女だけですよ!」

穂乃果「ど、どぅおってぇ……」

霧子「けど、前方不注意は思わぬ事故の原因になります。これからはちゃんと気を付けてくださいね!」

穂乃果「は、はい! すみませんでした!」

進ノ介「まぁ、お互い怪我はなかったんだし。いいっていいって」

霧子「笑ってますけど、泊さんもですからね!」

進ノ介「は、はい!」

霧子「まぁ、今回は私も気付くのが遅くなってしまったのであまり強く言えません」

霧子「ですが、周りが見えていないのは今回だけじゃないですからね?」

霧子「だいたいこの間だって……」クドクド

進ノ介「あ、あー……き、霧子? そろそろ行かないと、この子達に悪いんじゃあ……」

霧子「え?」

ことり「えーっと……」

穂乃果「あ、あははは……」

霧子「あっ、ご、ごめんなさい! なんだか、変に引き止めてしまって……」

ことり「い、いえ、気にしないでください」

海未「この子が原因の迷惑に巻き込まれることは慣れていますので」

穂乃果「海未ちゃん、いろいろ酷くない……?」

進ノ介「とにかく! これからは、お互い気をつけような」ケイレイ

穂乃果「はい! すみませんでした、刑事さん!」ケイレイ

海未「お仕事中にご迷惑をお掛けして、申し訳ありませんでした」

ことり「失礼します♪」

スタスタスタ…

霧子「……随分元気な子でしたね」

進ノ介「そうだな。けど、あの子達……」

霧子「? 何かありました?」

進ノ介「いや、大したことじゃないんだが、どこかで見たような気がするんだよな」

霧子「どこか……って、どこです?」

進ノ介「どこだったか……なーんかもやもやするな。ここまで出てる筈なんだけど……」

霧子「はぁ……けど、確かにそう言われると、私もどこかで……」

店員「カツサンド、昼の分残り僅かとなりまーす」

霧子「あっ! と、泊さん! それより先にカツサンドですよ!」

進ノ介「えっ!? あ、ああ!」

……

海未「まったく、今回は大事にならずに済んだから良かったですが、今後は気をつけるのですよ!」

穂乃果「えへへぇ、ごめんなさい……」

海未「分かっているのですか? 大体穂乃果は、もうすぐ三年生だというのに自覚が……」

穂乃果「もー、本当にわかってるってばー! ことりちゃん助けてー!」

ことり「うーん……」

穂乃果「……ことりちゃん?」

海未「どうかしたのですか? ことり」

ことり「え? ああ、うん。さっきの刑事さん、どこかで見たような気がして」

穂乃果「え、そう?」

海未「さぁ……けれど、そう言われると確かにそんな気がしますね」

穂乃果「本当ぃ? ことりちゃんに便乗してない?」

海未「穂乃果じゃないんですから、そんなことはありえません」

穂乃果「ええー!? 酷いよぉー!」

ことり「あはは。けどまぁ、きっとそのうち思い出すよ」

穂乃果「そう?」

ことり「うん! それよりこれ、早くみんなに届けてあげなくちゃ」

穂乃果「あ、そうだった!」

海未「朝からずっとラストライブのチラシを配りでしたからね」

ことり「きっと、みんなお腹ペコペコだよ?」

穂乃果「そうだね! このカツサンド、早く届けてあげよ!」

海未「ええ」

ことり(うーん……けど、本当に最近見たような気がするんだけどなぁ……)

……

ガチャッ

進ノ介「ベルトさん、おまたせ」

クリム「おかえり、二人共。お目当ての物は買えたのかい?」

霧子「ええ、この通りです」ガサッ

クリム「おおっと、流石に全員分ともなるとスゴイ量だねぇ」

進ノ介「ちょっと一悶着合って、危なく売り切れるところだったけどな」

霧子「帰りは安全運転でお願いしますよ?」

進ノ介「は、はは……」

クリム「?」

進ノ介「それにしても、みんな酷くないか? 課長に便乗して全員分買って来いって……」

クリム「まぁ、その店のカツサンドは絶品だからね。皆が君に使いを頼むのも仕方がないさ」

進ノ介「トライドロンは宅配便じゃないんだけどな……ってベルトさん、ここのカツサンド食べたことあったのか?」

クリム「ああ。私がまだベルトになる前、秋葉原には珍しいパーツを探しによく来ていてね」

クリム「その帰りに、それと同じカツサンドを買ったものだよ」

進ノ介「へぇー、ベルトさんが秋葉原にね」

霧子「なんだか意外ですね。クリムとは縁のない街のように思えますが」

クリム「縁がないなんてとんでもない! 秋葉原は元々、機械オタクの聖地だったんだ」

クリム「まぁ、最近ではサブカルチャーの街としての側面が強くなってしまったがね」

進ノ介「ああ、なるほど。それなら科学オタクで車オタクなベルトさんにはぴったりだな」

クリム「ムッ、科学者は皆等しくオタクだよ進ノ介。それに車オタクは君もじゃないか」

進ノ介「はは、まぁな」

クリム「まったく……」

霧子「ほら、二人共。もう戻らないと、みんなになんて言われるかわかりませんよ?」

進ノ介「おっと、そうだったそうだった。それじゃ――」





無線『――全車両に入電』

三人「!」

無線『千代田区秋葉原駅付近にて、機械生命体出現』

無線『付近を走行中の車両は現場に急行してください。繰り返します――』



霧子「泊さん! 秋葉原駅って……」

ズドォォォン!!

霧子「キャアッ!?」

進ノ介「爆発!?」

クリム「どうやら、今の爆発は駅の方からのようだ!」

進ノ介「あの煙を見りゃ分かるって!」ガチャ

キャー! ダレカタスケテー!

進ノ介「不味い……! 往来のど真ん中でこれ以上暴れられたら、大惨事になる!」

クリム「早く止めなくては!」

進ノ介「霧子! 本部の応援と一緒に市民の避難誘導を頼む! 俺達はロイミュードを!」

霧子「分かりました! 泊さん、くれぐれも気をつけて!」ガチャ タッタッタッタ…

進ノ介「よし、俺達も行くぞ! ベルトさん!」ギュルルル!

クリム「OK、進ノ介! スタート・ユア・エンジン!」



進ノ介「変身!」ガションッ

『ドラァイブ! タァァーイプ、スピィィーーードッ!!』



―――



仮面ライダードライブ

第EX話 μ'sのラストライブに込められたものとは『なに』か



―――

今回は以上になります。

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