男「無口な彼女」 (35)

男「あー......今日もくっそ授業退屈だったー......」

女「......」

男「よっし!帰るか」

女「......」コクッ



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☆噂

男「いやー、今日も女がかわいくてさー......」

友「はいはい......毎日惚気話聞かされるこっちの身にもなってみろって」

友「まさかあのクールビューティ、あまりの喋らなさに『沈黙姫』なんて一部で揶揄されてる女さんとお前がな」

男「......誰だよ、陰でそんな事言ってる奴は。知りもしないで......」

友「俺」

男「この野郎」

友「おー恐い恐い」

☆コミュニケーション

友「でも彼女、本当に喋ってる所見ないだろ?普段どんな話してんのさ」

男「そりゃーお前世間話とか......」

友「一方的に話し掛けてるもんな、いっつも」

男「......ちゃ、ちゃんと返してくれてるから」

友「声震えてるぞ。でも確かに彼女は声出してないのにお前ら会話は成立してるもんなー」

男「ひとえに愛ですよ愛」


☆大体こんな感じ

男「で、改札でさー」

女「......」フムフム

男「あ、そうだ。ちょっと今の話中断な。ほら、昨日言ってた唐揚げ。作ってきたけど......食べる?」

女「......!」コクコク

男「実はよく作ってて、カレー粉も入れててさ......どう?」

女「......」モグモグ

女「......!」グッ

男「おお美味しかったか。良かった良かった......えっと、何の話してたんだっけか?」

女「......」ミブリテブリ

男「ああそっか改札か。Suic○の残高が足んなくて挟まっちゃってさ、ほら、ここ」スッ

女「......!?」ナデナデ

男「いやいや流石にもう痛くないって。くすぐったいくすぐったい」

★悩み 

男「ま、悩みって程じゃないんだけどさ、やっぱそこだよな」

友「?......何がだよ」

男「......普段俺一人が話してるわけじゃん?女も話聞いてくれてるけど、女は楽しいのかなって」

男「勿論俺は最高に楽しいけどさ、女のちょっとした反応がいちいちかわいくて」

男「その......実は女を退屈させちゃってるんじゃないか......みたいな」

友「......」

男「......何だよその顔」

友「......正直めっちゃ引いてる」

男「真面目な話してんだよ!」

★何故気付かない

友(まず、女さんの話聞いてるときの姿勢を見たら退屈してるなんて在り得ない)

友(しっかり話も聞いている感じだし、何よりの証拠はあの意思疎通だ)

友(男は慣れだと言っていたが、女さんは一言も喋っていないのに器用に思いを男に伝えている)

友(何でもない事のようにそのキラーパスを受け取って会話を続けられる男も凄い)

友(むしろ誰の話よりも楽しそうに男の話をじっと聞いている女さんの様子を見て『不安』......)

友「お前さ......本当お前......いつか刺されても知らないぞ」

男「えっ......何の話だよ恐えよ」

☆話してみた

女「......男君の話はいつだって面白い、よ」

男「女の話も、たまには聞きたいな。かわいい声してるし」

女「......そう」

男「牧野由依みたいな感じの声でさ」

女「......?」

男「ごめんなわかんないよな今のは俺が悪かった」

男「あっでも別に無理しなくてもいいぞ。話聞いてくれる女も好きだし、恥ずかしがってる女も好きだから」

女「......」プイッ

男「分かりやすく照れてるなあ。かわいいかわいい」

女「......声なんて褒められた事ない」



☆声フェチ?

女「男君は......変態?」

男「......!?」

男「ど、どうして」

女「......」スッ

男「おお、スマホの画像か。どれどれ......」

「急増!『声豚』系男子に注意!!」

「あなたの声を過剰に褒めてきたり、やたらと声を聴きたがる彼氏は『声豚』の可能性あり!」

「いずれ『このセリフを言ってくれ』や『罵ってくれ』とキモイ要求をしてくるかも!?」

男「......」

女「......冗談。ふふっ」

男「......ごめん。たまに思ったりする」

女「......男君のえっち......?」

男「ごめんな......そんなこと言わせてごめんな......ありがとうございます......」

女「な、泣かないで」


☆純文学読む友達ってあんま多くないよね

女「......」クイッ

男「あんま袖掴むなって......俺も図書室行くからさ」

女「......」

男「またオススメ文庫選んでくれるのか?でもあんま分厚いのだとほら、途中で......」

女「......」スッ

男「分かった分かった、選んでもらってるくせに贅沢言わないから広辞苑みたいな本構えるのやめて」

男「で、今回は何を......ラリイ・ニーブン......?わ、分からない......」

男「でも厚さは丁度いいよ。目次の感じだと短編ばっかみたいだし、ちゃんと配慮してくれてありがとな」ナデナデ

女「......」

☆150cmくらいのちっこさ

女「......!」

男「ああ、上の棚届かないよな。ちょっと待っててくれ、今開ける」

女「......」

女「......」ガチャッ ガサガサ

男「醤油の替え取ったぞー、って冷蔵庫開けて何探してんだ?」

女「......」スッ

男「......いや、別にちっちゃくてかわいいと思うし牛乳飲んでも小さいもんは小さいんじゃ」

女「......」

男「そのままでいいと思うからそんな泣きそうな顔すんな」

すーぐネタ切れになるマン

☆男の両親はあまり帰ってこない

男「えっまた俺の家に?でも女を家に上げるといっつも夜ご飯まで作ってもらう事になっちゃって申し訳ないよ」

女「......好きでやってる事だから」

女「......好きで」

男「うーん、でも毎回そうでも悪いしな......いっそ泊まってく?」

女「!?」

男「親が帰ってこなきゃ大丈夫......っていうか基本居ないし」

女「......」

男「いやいや、帰りが遅いんじゃなくてそもそもあの家にあんま帰ってこないんだよ、研究とかなんとか」

女(男君のご両親にバレない様に量とか考えてた努力は一体......)

男「まあまあ、別に後ろめたい事してるわけじゃないんだしいいじゃん」


☆悶々とする

女(泊りのお誘い......)

女(これは......そういう事?)

女(いや、でも男君に限って......けど......)

女(もし、そういう事なら......心の準備しなきゃっ......!)









男(やべえ......泊りって言ってから女急に黙っちゃったよ......あんまお泊り会とか好きじゃないのか......?)







☆泊りに行くときの最初の玄関の緊張は異常

女「お、お邪魔します......!」

男「まあゆっくりしてってな」

女「......!」

男「俺しか居ないんだから緊張する事もないだろうに......」

☆家庭によってたまにすごいトッピング聞くよね

男「カレーに鶏肉ってのもたまにはいいな、旨そうだ」

女「......」

男「よっし!いただきます!」

女「......いただきます」

男「あ、醤油使うか?うちは普段かけてるけど」

女「!?」

女「......うちはラー油をかけるから......」

男「!?」

☆お約束

男「おーい、風呂上がったから入っていいぞー......って寝てら」

女「......すー......」

男「ひとんちでこんなぐっすり眠れるもんかな......」ナデナデ

男「......良く考えたら、この寝顔は貴重では?」ナデナデ

男「......」パシャッ

男「よっしゃ壁紙にしたろ」

女「......すー......」

☆fragrance

女「......男君......」

男「......寝言?」

女「......いつもありがとう......だいすきぃ......」

男「なんだこの娘女神か」

女「......」ギュッ

男「うおっベッドに......」

男「抱き寄せられて引きずり込まれてしまったぞ(動揺)」

女「んぅー......♪」スリスリ

男「うわあなんだこの娘小悪魔か」

男「あっでもすげえいい匂いする......なんかお日様みたいな......落ち着く」

男「男女抱き合ってベッドで眠るのはマズイ気がするけど......ああ、眠りを誘う......」

男「......」

男「すー......」

女「......すー.....♪」

☆夢

女『スウウウウ......ハアアアアアアアア......』

女『よしっ.......』

女『あ、あの、男君!』

女『いつもありがとう......その......』

男『女?どうしたんだ』

女『......大好き......』カアアアアアアアアア

男『......』

女『......?』

男『俺もだよ女。大好きだ』ギュッ

女『......!』




☆現実

女「男君......恥ずかしい......」ギュウウウウウウ

女「......ん......?」

男「......すー......」ギュウウウウウウウ

女「」

女「~~~~~!」

女(男君の部屋のベッドでうとうとしてたら......寝ちゃってたんだ)

女「男君......ぐっすり寝ちゃってる......かわいい」

女「シャンプーの匂い......なんだか......落ち着く感じ......」

女「......起きないよね......」

女「......!」ギュウウウウ

女「......♪」

女「......すー......」




☆翌朝

男「ちちちちがうんだその俺が全部悪くてっていうかそのあの」

女「~~~~~!私が抱き付いちゃったから......!」

男「普通女の子と居ると落ち着いて寝たりとか絶対出来ないと思うけど女だったら不思議と落ち着いて寝られたっていうか」

女「......~~~~~!!!!」ペシッペシッペシッ

男「ちがっ今のはそういう意味じゃ、いやそういう意味なんだけど!」

☆壁紙

女「......いつ」

男「昨日です」

女「......うぅ」

男「かわいい」

女「壁紙とか......恥ずかしいし......やめよ」

男「それはいくら女の頼みでも無理かな」

女「......」ペシッペシッペシッ

男「......」

女「......」ペシッ......ペシッ......

女「......あんまり人に見せないでね」プイッ

男(天使か)

☆本の中の彼女

女「......」ペラ

男(女は今、本を読んでいる。本越しにずっと顔を眺めてても全く気付かない程の集中力には圧倒される)

女「......」

男(文字を追いかけている筈なのに俺を見透かすように、二つの鋭い虹彩は暗い部屋で輝く)

男(小説の世界に没入する、という感覚は俺には分からない。個人差があるのなら俺には出来なく女には出来るのだろう)

男(例えばファンタジーなら、群青色の空の下で輝かしく煌びやかな戦果を挙げていたりするのだろうか)

男(そういう、小説の中だけの、俺の知らない彼女の事を考えると)

男(少しだけ、ほんの少し)

男(羨ましく思う)











女「......な、なに」

男「小説っぽい考え方してただけ」


☆どこの学校にもあるもんかと思ってた

男「秋といえば」

女「......芸術」

男「スポーツ」

女「......食欲」

男「読書」

女「......」

男「......」

女「......銀杏」

男「分かる」

☆いつもの

男「のり塩とうす塩」

女「......のり塩」

男「カントリーマアムとオレオ」

女「......カントリーマアム」

男「ガリガリくんとあずきバー」

女「......あずき」

男「スーパーカップのミントと抹茶」

女「......」ウーン

女「......抹茶」

男「いくぞ......きのことたけのこ」

女「たけのこ」

男「なんでだよ!ミントと抹茶で悩んで、なんでたけのこは即答だよ!」

女「売上はこっちの方が上」

男「うるせえ!」

男「でも女が一番好きだよ」

女「......わ、私は関係ない」

男「本で顔隠しても赤くなってるの分かってるぞ」

女「~~~!」ベシッベシッ

森田さんは無口を思い出した

☆やさぐれ

女『ついてきて......』

男『うおおお!!ちょっ、耳元で囁くなよ!』

女『入ってきて......』

男『ななななな何を!?』














男「......ハッ!!」ガバッ

男「そりゃー夢だよな......」ガックシ


※分かんない人は「ダークサイドについてきて」で検索しよう。岬ちゃんは俺の嫁

★君といつまでも

男「進路の紙、今日提出か......」

女「......」

男「俺達も、違う大学に行って違う方向に進むんだなあ......ちょっと切なくなる」

女「......」バシッ

男「あっ俺の進路の紙をっ!」

女「......男君の進む大学、私と一緒」ニコッ

男「......女、女~~~~~!!!」ギュウウウウウウ

女「んっ......苦しい......♪」


★いつまでも

男「うおー、学科は違うけど嬉しいなー!」

女「......私は」

男「ん?」

女「お互い社会人になったら今程一緒にいれないと思う」

男「......」

女「だから、今も大学でも、一緒に居れる時間を大切にしたい、と思う......」

男「......珍しくよく喋ってくれると思ったら、泣かせる事言いやがって」

男「これからも、その......よろしくな」

女「......ん」

チュッ



ひとまずおわりん
ホムンクルス先生の沈黙姫とらんち先生の虜ボイスの読みすぎだってそれ一番言われてるから
とにかくネタが思いつかないのでなんかネタください

>>29 癒し系のアニメ教えてくれてありがとう
さっき観てみたけど五分アニメだから見やすいし一気に5話くらいまで観ちゃったおもろい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きのアリスさん   2016年08月10日 (水) 12:28:04   ID: ZFp-Ax9a

めっちゃ面白い!!

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