結衣「ひっきぃ……たすけてぇ」 (106)



小町「お兄ちゃんスマホ鳴ってるよ」

八幡「ん?ホントだ」

小町「お兄ちゃんに電話なんて珍しいね」

八幡「俺にだって電話くらいくるぞ。材木座とか……」

小町「で?誰から?」

八幡「無視するなよ……えーと、由比ヶ浜からだ」

小町「あっ、もしかしてデートのお誘いじゃ」

八幡「んな訳ねぇだろ」



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小町「それもそっか。じゃあ、なにかな?」

八幡「さぁな、取り合えず出てみたら分かるだろ」ピッ

八幡『もしもし』

結衣『……』

八幡『ん?おーい、もしもし』

結衣『……もしもし、ひっきー?』

八幡『あぁ、そうだ。ってかお前由比ヶ浜なのか?何か声が子供みたいだけど』

結衣『……』


八幡『おい、どうした?』

結衣『……』

八幡『もしもし?やっぱり由比ヶ浜じゃないのか?』

結衣『……うっ、ふぇ……』

八幡『え?ど、どうした?』

結衣『ひ、ひっ……きぃ……たすっ……てぇ』

八幡『お、おい!何があったんだ!?』

結衣『うぅ……あたしぃ……あたしぃ……ふぇーん』


八幡『ちょっ、取り合えず落ち着けって泣いてるだけじゃ分からないから何があったのか教えてくれ』

結衣『ひっく……ぅ……で、でんわじゃせつめいできないよぉ……ひっきぃ……おうちにきてぇ……』

八幡『いや、来てって言われても……』

結衣『……きてくれないの?』

八幡『お前の家の場所分からないし』

結衣『そ、そんなぁ……うぅ……っ』

八幡『な、泣くなよ。ちょっと待ってろ』

結衣『う、うん』




小町「結衣さんどしたの?」

八幡「分からん、でもなにか大変な事があったみたいで家に来てくれって」

小町「え!なら早く行ってあげないと!」

八幡「俺、由比ヶ浜の家の場所知らないんだよ。小町は知ってるか?」

小町「うん!知ってる。この前お泊まりしたばかりだからね」

八幡「そうか、なら案内してくれ」

小町「ガッテンコマチ!」ビシッ

八幡「……由比ヶ浜に電話してくる」

小町「お兄ちゃんのばか」



八幡『もしもし』

結衣『もしもし』

八幡『小町が分かるみたいだから、小町と一緒に今から行く』

結衣『うん……なるべく、やくきてね』

八幡『分かった』


ピッ




―由比ヶ浜家―


八幡「ここか」

小町「うん」

八幡「……」

小町「なにやってんの?早くチャイム押してよ」

八幡「えっ、俺が押すの?」

小町「早く」

八幡「はいはい」ピンポーン




カチャ


結衣『はい、どちらさまですか?』

八幡「あー、俺だ俺」

結衣『ひっきー?』

八幡「あぁ」

結衣『今、玄関のドア開けるね』


カチャン


ガチャ



八幡「っ!」

小町「ふへ!?」

結衣「……や、やっはろぉ」

八幡「ゆ、由比ヶ浜なのか?」

結衣「うん」

小町「うそ……どう見たって幼稚園児にしか見えないよ」

結衣「うぅ、それは……」

八幡「ここじゃなんだし取り合えず中に入れてもらっていいか?」

結衣「うん」




―リビング―

八幡「……」

結衣「……」

小町「……」

八幡「なんでそんなことになったのか説明してくれるか?」

結衣「……うん、えっと昨日の事なんだけどね」

小町「はい」

結衣「えっとね。知らないお婆さんがね」


小町「はいはい」

結衣「リンゴをね。くれたの」

小町「ほうほう」

結衣「それを食べたらね。今日の朝起きたらこんな風になっちゃったの」

小町「ありゃま!」

八幡「……意味わかんねぇし」

結衣「えー」

八幡「取り合えず小町、お前は黙ってろ。うるさい」


小町「酷い」

結衣「よしよし」ナデナデ

小町「うう、幼稚園児に慰められるとか小町的にポイント低いよぉ」

結衣「幼稚園児……」ガクッ

八幡「なにアホなことやってんだよ。アホの子コンビ」

結衣 小町「アホの子じゃない!」

八幡「はいはい、取り合えずお前が言ってたことをまとめると、そんな姿になったのは知らないお婆さんがくれたリンゴを食べたからなんだな」

結衣「うん!」


八幡「バカだろ」

結衣「ひぅ!」

八幡「知らない人から無闇に物を貰うなって母ちゃんに教わらなかったのか?」

結衣「……教わりました」

八幡「しかも食うとか」

結衣「……ぁぅ」シュン

八幡「アホだアホだとは思ってたが、まさかここまでアホだとはな」

結衣「……」

小町「ま、まぁまぁ、お兄ちゃんもうその辺で……」

八幡「ダメだ。一度ガツンと言ってやらないと、また同じことしそうだからな」


結衣「……」

小町「いや、でもさ」

八幡「でもさじゃない。もしかしたらもっとひどい目にあってたかもしれないんだぞ。まぁ、今の状態も十分酷いんだがな」

結衣「……ひっく」

八幡「ん?」

結衣「ふぇ……ごっ、ごめんなっ……さぃ」

八幡「えっ!?」

結衣「ちゃんとっ……はんせいしてっ……ひっく……ますぅ」


小町「あらら」ジトー

八幡「あ、いや、その……」オロオロ

結衣「ごめっ……ぃ」

小町「お兄ちゃんサイテー」

八幡「わ、悪かった。少し言い過ぎた」アセアセ

小町「少し?」

八幡「めちゃくちゃ言い過ぎました!」

結衣「うぅ、……ひっく……ふぇ……っ……ふぇーーん」ポロポロ


小町「よしよし、泣かないでください」ナデナデ

結衣「ふぇーーん」ポロポロ

小町「酷いお兄ちゃんだね」ナデナデ

結衣「ふぇーーん」ポロポロ

八幡「すみませんでした!」ズザァ




小町「まったくごみいちゃんはもう!」

八幡「すみませんでした」

結衣「小町ちゃんあたしはもう大丈夫だから」

小町「いいえ、ダメです!どんな理由だろうと女の子を泣かせる男は最低です」

八幡「うっ」

小町「しかも今の結衣さんは幼稚園児、さらにマイナスポイントです!」

結衣「うぅ、幼稚園児扱いはやめてぇ」

八幡「由比ヶ浜、悪かった」スッ


結衣「え!?い、いいよ。それにあたしのためを思って言ってくれたんだもん。もう大丈夫だから頭を上げて」

小町「結衣さんが優しくて良かったねお兄ちゃん」

結衣「あたしもこれからはヒッキーに言われた通り気を付けるね」

八幡「あぁ」

小町「それはそうとこれからどうします?」

八幡「元に戻る方法を探すしかないだろうな」

結衣「ちゃんと戻れるのかなぁ」

小町「だ、大丈夫ですよ!ね!お兄ちゃん!」


八幡「なんとも言えんな」

結衣「うぅ」

小町「もう、そういう時はうそでも戻れるって言うんだよ」

八幡「適当なことは言えん。だけど、お前が元に戻るまで協力はするから安心しろ」ポンポン

結衣「ヒッキー」カァ

小町「い、いつの間にそんな技術を身に付けたのお兄ちゃん」

八幡「なに言ってんだ?そんなことより話しの続きするぞ」

小町「お兄ちゃんのくせに……ぶぅ」


八幡「元に戻る方法だけど、やっぱりそのお婆さんを見つけて聞き出すしかないんじゃねぇか?」

結衣「でも多分無理だよ……」

八幡「なんでだ?」

結衣「だってお婆さん、今日の昼には飛行機に乗ってドイツに行くって言ってたし」

八幡「マジかよ……」

小町「毒リンゴ……ドイツ……」

結衣「どうしようヒッキー」

八幡「他の方法を考えるしかないな」


小町「白雪姫!」

八幡「あ?」

小町「だから白雪姫だよ!お兄ちゃん!」

結衣「なんで白雪姫?」

八幡「あぁ、なるほどな」

結衣「どういうこと?」コテン

八幡「あれだドイツって言ったらグリム童話で毒リンゴって言ったら白雪姫だからだ」

結衣「なるほど!」


小町「そして白雪姫と言ったら王子さまのキス!」

結衣「きゃー♪」

小町「結衣が毒リンゴを食べてしまってこうなったのなら王子さまがキスをすれば元に戻るはずです」

結衣「あ、あたしがお姫さま」モジモジ

小町「さぁ、お兄ちゃん!今こそ男を見せるときだよ!いや、お、う、じ、さ、ま♪」

結衣「きゃー♪」

八幡「……」

小町「あれ?」


八幡「はぁ、やっぱりお前らはアホの子コンビだな」

結衣 小町「アホの子言うな!」

八幡「アホの子だよ。白雪姫は王子がキスして呪いが解けるとかじゃなくて喉に詰まった毒リンゴが飛び出して生き返るんだよ」

結衣「そうだっけ?」

小町「そうなの?」

八幡「そうなんだよ」

結衣「そうなんだ」

小町「お兄ちゃんよく覚えてたね」


八幡「だからキスしても由比ヶ浜が元に戻る可能性は低い」

小町「そんなのやってみなくちゃ分かんないよ!」

結衣「そうだ!そうだ!小町ちゃんの言う通りだ!」

小町「やる前から諦めてたら何にもならないよ!」

結衣「出来るか出来ないかじゃない!やるんだよ!」

小町「まずは何事も挑戦あるのみ!」

結衣「やらずに後悔するよりやって後悔だよ!」

小町「この世に絶対なんてない!」


結衣「あり得ない、なんてことはあり得ない!」

八幡「少し落ち着け」ペシッ

小町「あう」

結衣「ひう」

八幡「てか由比ヶ浜、お前分かってるのか?」

結衣「何が?」

八幡「人事みたいに言ってるけどキスするのは俺たちなんだぞ」

結衣「ふぇ?……ほ、ほわわわ!?」


八幡「やっと理解したかアホの子め」

結衣「あ、あたしがヒッキーとキス!?」

八幡「ああ、そうだよ」

結衣「む、無理!絶対無理だよ!そんなの!」

八幡「そこまで拒絶されると死にたくなってくるな……」

小町「……ドンマイ」ポンポン

結衣「ヒッキーとキスなんて♪ファーストキスの相手がヒッキーなんて♪」アワアワ

小町「いやー、小町も最初に言っといてなんなんだけど、流石にキスはないかなーって思ってたんだよね」


八幡「無責任なやつだな」

結衣「まだ恋人でもないのにキスなんて早いよぉ」モジモジ

小町「それに絵面的にもまずいしね」

八幡「男子高校生が女子幼稚園児とキスとかただの犯罪だな」

結衣「ま、まずは恋人になってそれからそれから手を繋いでデートして、お互いを名前で呼びあってそれからそれから……」モジモジ

小町「だって他に元に戻る方法なんて思い付かなかったんだもん」

八幡「だからってな」

結衣「キスする場所は何処がいかな?やっぱりお家とかかな?でもそれだったらキスした勢いで最後まで……きゃー♪だめっ!そんななのダメだよヒッキー♪……ファーストキスだけじゃなくてあたしのしょ、処女までもいっぺんに奪うなんて欲張りすぎだよぉ」モジモジ


小町「まぁ、とにかくキスは最終手段ってことで」

八幡「なに、勝手に決めてんだよ。由比ヶ浜が良いって言わないと出来ないだろ」

小町「あれ?お兄ちゃんの意見は聞かなくてもいいのかな?」ニヤニヤ

八幡「い、いや……その……」

小町「まぁ、結衣さん見たいな可愛い人とキス出来るなんてチャンスこの先訪れないかもしれないもんね」ニヤニヤ

八幡「ば、ばか。ちげぇよ。俺は由比ヶ浜が元に戻るのに協力するって約束したからであって他意はない。……全然……これぽっちも……ないんだからねっ」

小町「お兄ちゃんきもい」

八幡「うっ」ガクッ


小町「まったく……あれ?なんか結衣さんが顔真っ赤にして倒れてるけど、どうしたんだろう?」

結衣「あぅ」プシュー


八幡「とりあえず、元に戻る方法は後にして由比ヶ浜の今後について話し合おう」

結衣「ほえ?今後?」

八幡「今のお前は見た目が幼稚園児なんだぞ、忘れたのか?」

結衣「そうだった!」

八幡「幸い、今は冬休みだから学校は休みだ」

小町「ラッキーだったね」


八幡「あぁ、でも問題がない訳じゃない」

結衣「どんな問題があるの?」

八幡「例えば……えっとー……あっ、そうだ。お前の親には何って言うんだ?自分の娘が幼稚園児になったって知ったら驚くだろ」

結衣「大丈夫だよ。パパとママは温泉旅行に行ってるから一週間は帰ってこないよ!」

小町「おー!なんっていいタイミング!」

八幡「なら、一週間の間に由比ヶ浜を元の姿に戻さないとな」

小町「だね!」

結衣「よろしくお願いします!」


八幡「お前も頑張るんだよ」

小町「結衣さんのご両親がいないってことは一週間一人になっちゃうね」

結衣「ど、どうしよう……こんな姿じゃまともに生活できないよぉ」ウルウル

小町「泣かないでください。大丈夫です!結衣さんのご両親がいない間はうちのお兄ちゃんが面倒をみてくれますから!」

結衣「ほんとう?」チラッ

八幡「は?無理に決まってるだろ」

小町「小町は受験生遊んでる暇はありません!」

八幡「いやでも由比ヶ浜と二人きりってのもまずいだろ」


小町「大丈夫だよ!流石にこの姿の結衣さんに変なことは……しないよね?」

八幡「しねぇよ。その姿じゃなくてもな」

小町「なら、決まりだね!」

八幡「はぉ?俺はまだやるとは言ってないぞ」

結衣「ヒッキー」クイックイッ

八幡「なんだ?」

結衣「お願い」ウルウル

八幡「……」


結衣「だめ?」ウルウル

八幡「……」

結衣「一人にしないでぇ」ウルウル

八幡「……しょ、しょうがねぇな」

結衣「うしっ」

八幡「あ?」

結衣「ありがとうヒッキー!」ウルウル

八幡「おお」ナデナデ


結衣「えへへ」

小町「お、おぉ……これが結衣さんの実力ですか……やりますなぁ」


くぅ


結衣「……」

八幡「……」

小町「……」

結衣「あ、あたしじゃないよ」

小町「小町でもないですよ」


結衣「じゃあ」チラッ

小町「なら」チラッ

八幡「……悪い俺だ」

小町「お兄ちゃんかい!」

結衣「ヒッキーの癖にお腹の鳴る音可愛いすぎだし!」

八幡「しょうがねぇだろ、腹へってるんだから」

小町「はぁ、緊張感のないお兄ちゃんだな」

八幡「もともと緊張感なんてこの場にはないだろ」


結衣「気がつかなかったけどもうお昼過ぎてたんだね」

小町「なら、お昼にしますか」

結衣「そうしよう」

八幡「出前か食べに行くか作るかどうする?」

結衣「っ!……あ、あたしが作ってあげようか?」

八幡「断る」

結衣「即答!?……そんなにあたしが作る料理が食べたくないんだ」ウルッ

八幡「ば、ばっか。ちげぇよ。今のお前の体じゃ料理なんて無理だろ?」


結衣「あたしの料理が食べたくないから言ったんじゃないの?」

八幡「あ、あぁ」

結衣「そっか、なら元に戻ったら作ってあげるね!」キラキラ

八幡「べ、別に無理に作らなくてもいいんだぞ?」

結衣「……」

八幡「由比ヶ浜?」

結衣「やっぱりあたしじゃだめ?」ウルウル

八幡「い、いや……」


結衣「ヒッキー……」ギュッ

八幡「楽しみに待ってます」

結衣「うん!」

小町「お兄ちゃんチョロすぎだよ……で?どうするの?」

八幡「今の由比ヶ浜を外に連れ出すのはなるべく避けたいし、ここは人の家だし、なんか頼むか」

小町「そうだね」

結衣「別にキッチン使ってもいいよ?食材も使っていいってママが出掛ける前にいってたし」

八幡「ん~、ならなんか作るか?」


結衣「あたし手伝う!」

八幡「今はまだその体になれてないだろ?」

結衣「……うん」

八幡「色々と危ないから今日はご飯が出来るのを待っててくれ」

結衣「……わかった」シュン

八幡「その体になれてから手伝ってくれ」

結衣「うん!」

八幡「よし、いい子だ」ナデナデ


結衣「えへへ♪」

小町「むぅ、お兄ちゃんは小町だけのお兄ちゃんなのに……結衣さんにばっかりデレデレしちゃってさ」ムスッ

八幡「どした?」

小町「……」ドス

八幡「っ~……無言で脛を蹴るな」

小町「お兄ちゃんの浮気者!ロリコン!歳下だったら誰でもいいのか!」

八幡「俺はロリコンじゃないフェミニストだ」

小町「どこの鬼兵隊だ」ドス


八幡「うっ……」

結衣「まぁ、まぁ。大丈夫?ヒッキー」ナデナデ

八幡「由比ヶ浜は優しいな」

小町「……もう、結衣さんのお兄ちゃんになればいいじゃん」

八幡「なに言ってんだよ。俺がお兄ちゃんするのは小町だけだ」

小町「でも……さっきから結衣さんばっかり」

八幡「なんだ、焼きもちやいてたのかよ」

小町「や、焼いてない!」


八幡「悪かったよ。家に帰ったらたっぷり甘やかしてやるから、機嫌直せよ」

小町「むぅ、上から目線なのがムカつくけど、許してあげる」

八幡「よし!作るか」

小町「おー!」

結衣「おー!」

八幡「お前はここでテレビでも見てろ」

結衣「……あい」


八幡「悪かったよ。家に帰ったらたっぷり甘やかしてやるから、機嫌直せよ」

小町「むぅ、上から目線なのがムカつくけど、許してあげる」

八幡「よし!作るか」

小町「おー!」

結衣「おー!」

八幡「お前はここでテレビでも見てろ」

結衣「……あい」


小町「よし!では食べましょうか」

八幡「おう」

結衣「……」

小町「いただきます」

八幡「いただきます」

結衣「……いただきます」

小町「どう?」

八幡「小言の一つでも言ってやるつもりだったが美味すぎて何も言えねぇ」


小町「ホント、お兄ちゃんってひねデレさんだよね」

八幡「うるせ」

結衣「……」

八幡「どした?全然、食べてないみたいだが」

結衣「……」

八幡「おーい」

結衣「……で」

八幡「?」


結衣「なんであたしだけフォークなの!」

八幡「いや、その体だと箸が使えないだろ?」

結衣「バカにするなしっ!箸くらい使えるよ!」

八幡「それに大人用しか見当たらなかったしよ」

結衣「ちゃんと探したらあるよ!」

八幡「探したぞ?」

結衣「もう、いい!あたしが探すから!」

八幡「あっ……行っちまった」


小町「だから小町は箸の方がいいって言ったのに」

八幡「多分、使えないと思うけどな」

小町「今まで使ってたんだから使えるでしょ」

八幡「あいつまだあの体になれてないみたいだから無理だって」

小町「えっ、そうなの?小町全然気づかなかったよ」

八幡「まぁ、ここ来てからそんな動くようなことしてないから、よく見ないと気づかないだろうよ」

小町「よく見るねぇ」

八幡「な、なんだよ」


小町「別にぃ~」

八幡「くっ……」

結衣「ヒッキーあったよ!ほら!」

八幡「おー、そうか」

小町「……」

結衣「さっ、食べよ食べよ♪……あれ?」

八幡「……」

小町「……」


結衣「おかしいな……あれ?あれれ?」

八幡「はぁ……だからフォーク使えって言っただろ」

結衣「なんで?」

八幡「まだその体になれてないんだよ」

結衣「言われてみれば確かに」

八幡「今は大人しくフォーク使ってろ」

結衣「むぅ、分かった」

小町「冷めないうちに食べましょ」

結衣「うん!」

>>1です

更新遅くなってごめんなさい。


すっかり、存在忘れてました

ミスった

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