吸血鬼「明日から宇宙世紀」【安価リレーSS】(19)


基本的なルール

・1話終える時に次に書く人安価を出して下さい(例:[第一話]を書く人 >>1

・安価を踏んだ人がその話を書いて下さい(書けないのに安価踏んじゃったら再安価していいです)

・1話は5レス未満で終わらせて下さい(連続安価踏みは日付けが変わればやっていいです)

以上、宜しくお願いします。

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[第一話]

ラジオ『現在、グリニッジ標準時23:40』

ラジオ『今、一つの世界が終わり、新しい世界が生まれ様としています』

吸血鬼「あと、20分程で宇宙世紀か……」

ラジオ『まもなく、首相官邸ラプラスにおいて』

ラジオ『地球連邦政府主催の改歴セレモニーが執り行われます』

ラジオ『私達は母なる地球の外に自らの世界を築く時代に足を踏み入れました』

ラジオ『今宵私達は、歴史の目撃者となります』


ラジオ『この幸運を全ての人と分かち合い』

ラジオ『去り往く西暦の時代を感謝と感慨をもって見送ろうではありませんか』

ラジオ『そして新たなる世界、宇宙世紀の始まりを笑顔で迎えましょう』

ラジオ『さよなら西暦、ようこそ宇宙世紀!』

吸血鬼「はぁ、記念すべき日なのに棺桶に閉じ込められているなんて……」

魔女「そうね、記念すべき日ね。で、あなた、私の愛を受け入れてくれる気になった?」

吸血鬼「その気にならないのでお断りします。でもこの棺桶からは出して」ゴンゴン

魔女「しょうがないわね。じゃあこのまま埋めちゃいましょう」

吸血鬼「ちょっと待て! どうしてそうなる!? この棺桶に閉じ込めた上に埋めんの!?」

魔女「あなたの気が変わるには一旦埋めて時間を置いた方が良いと思うの」

吸血鬼「いや、時間を置いてもその気にはならないと思う」


魔女「まぁいいわ、あんた達、やっちゃって」

狼男・人造人間「「へい」」スチャ

吸血鬼「その声!? お前らどうして!? 何で協力してんの!?」

狼男「俺とイチャラブしてくれる美女を紹介してくれたんで」ザックザックザックザック……

吸血鬼「このケダモノ埋めるの待って!」

人造人間「自分は今のフランケンシュタインの怪物な見た目を良くしてくれると言うんで」ザックザックザックザック……

吸血鬼「お前は騙されてないか!? 四角い頭部や全身の皮膚の縫い目やボルトは個性的で」

ラジオ『地球と宇宙に住む全ての皆さん、こんにちは』

吸血鬼「!? 誰!?」

ラジオ『私は地球連邦政府首相、リカルド・マーセナスです』

魔女「さあ、改歴セレモニーの首相演説が始まったわ。早くこの棺桶を埋めないと聞き逃すわよ」

狼男「そっすね。でも俺はこの後美女とイチャラブする予定っす」ザックザックザックザック……


人造人間「自分は寝る。夜更かしは顔に悪いというから」ザックザックザックザック……

魔女「あんた達……」

人造人間「大丈夫、録画予約して来たんで後で見ます」ザックザックザックザック……

吸血鬼「ちょ、待っ、生で観ないのかよ!」

魔女「ふぅ… …さようならあなた。また会う時、あなたが私の事を愛してます様に」

……こうして魔女により棺桶に閉じ込められた吸血鬼が埋められ、そして月日が流れ……

――
―――人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀以上の時が過ぎた。

―――地球の周りの巨大な人工都市は人類の第二の故郷となり、

―――人々はそこで子を産み、育て、育ち、宇宙移民ローンを返済し、

―――そして、死んでいった。

[第一話]終わり

[第二話]を書く人 >>7

よし、自分が続きを書こう
待ってて


[第二話]

―――宇宙世紀0079、

―――地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、

―――地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。

―――この一ヶ月あまりの戦いでジオン公国と連邦軍は総人口の半分を死に至らしめた。

―――人々は自らの行為に恐怖した。

―――そんな中……

―――宇宙の地球圏の某所、ここに人に知られていないコロニーがあった。

―――そのコロニーの周辺には結界が張られ、外部から認識する事は出来ない。

―――そしてこのコロニーの住人達は人に非ざる者達である。

―――そのコロニー内の魔女の家―――


人造人間「お久しぶりです」

魔女「ええ、久しぶりね。あなたはすっかり皮膚の縫い目が無くなって頭も丸みを帯びて良くなってるわね」

人造人間「はい、御蔭様で。貴女様は全くお変りなさそうで」

魔女「そうね。で、今日あなたを呼んだのはやってもらいたい事があるからよ」

人造人間「はい、何でしょうか?」

魔女「地球に未だ置いてきてある私の愛しい吸血鬼をここに連れて来て貰いたいの」

魔女「あのままにしておくのは心配だから」

人造人間「……分かりましたが自分一人でその仕事をやれと言わないですよね?」

魔女「大丈夫。仲間もつけるし、船の手配もしてあるわ」

人造人間「仲間というのはあの時一緒に吸血鬼を埋めたあいつですか?」

魔女「あいつはぎっくり腰」

人造人間「あぁそういえばあいつは随分と歳を取りましたからね」


魔女「そうね……」

魔女(大分月日が経ったから私の愛を受け入れてくれるかしら?)

人造人間「で、仲間というのは?」

魔女「えぇ、あなたも知っている人よ。入って来て」

狼少年・狼少女「「はい」」

人造人間「よぉお前達、また大きくなったか?」

狼少女「はい! おじさんは変わりない様ですね!」

狼少年「……」

魔女「彼らが今回の仕事仲間よ」

人造人間「そうですか… …祖父さんはぎっくり腰だそうだが元気か?」

狼少女「はい! お祖父ちゃんは大丈夫だと思います!」


人造人間「両親や伯父さん達は?」

狼少女「両親は仕事で忙しいです! 伯父さんは何やってるのか知らないです!」

魔女「さて、それじゃ行って来てもらえるかしら?」

人造人間「まぁ、はい。ところで手配した船というのは?」

魔女「港に行けば分かるわ」

狼少女「見てのお楽しみですね!」

人造人間「……もう一人位仲間を増やして行って良いですか?」

魔女「ええ良いわよ」


[第二話]終わり

[第三話]書く人 >>13

書きますわ
待ってて

[第三話]雲の惑星での出逢い


ーーー宇宙世紀0079年。


ーーー度重なる環境汚染と宇宙戦争による世界規模の環境破壊により、地球はこれまでにない異常気象を迎えた。

ーーー雨雲が異常発生し、大雨と嵐が世界を襲い、陸という陸が海に飲み込まれていった。

ーーーこの天災を受け、地球に住む人類は宇宙への移住を余儀なくされた。

ーーーかくして、地球は厚い雲に覆われ、太陽の光が届かない、雲と海の惑星となったのである。

ーーーそんな中、人類の置き土産である人工島の一つに、ひっそりと打ち上げられた棺桶があった。

人魚姫「……あーあ」チャプ

人魚姫「今日も雨かあ」

人魚姫「最後に晴れた日を見たのって、いつだったかな」

人魚姫「まあ、おかげで住処が広がったのはいいんだけどね」

人魚姫「あ、でも嵐は勘弁してもらいたいな、まともに泳げなくなるから」

人魚姫「……さあて、今日も島の探索、行ってみようかな!」

人魚姫「(この前見つけた、鉄で出来た人工の島。そこには見たことの無いものばかりが集まってる)」

人魚姫「(私は人魚だから陸地には上がれないんだけど、外周を眺めるだけでも面白いものなんだよねー)」

人魚姫「しっかしまあ、鉄で出来ててこんなに大きいのに浮いてるなんて、ニンゲンの技術力ってすごかったんだね」

人魚姫「最終的には地球から去っちゃったみたいだけど」

人魚姫「……あれ?」

棺桶「…………」

人魚姫「何、あの鎖でがんじがらめに縛り付けられた棺桶」

人魚姫「昨日までこんなの無かったよね」

人魚姫「……よし、開けてみようかな」

人魚姫「……」ガチャガチャ

人魚姫「なにこれ、絡まりすぎ……」ガチャガチャ

人魚姫「……よし、開いた!」ガチャン

吸血鬼「…………」

人魚姫「え……人……!?」

人魚姫「死んでる……?」

人魚姫「わけじゃないよね、ミイラじゃないし……」

吸血鬼「……く」

人魚姫「っ!?」

吸血鬼「くかぁー…………」

人魚姫「…………ね、寝てる?」

人魚姫「この人、ずっと棺桶の中で寝てたの……?」

吸血鬼「……んん、なんだか冷たいし寒い……んん? 雨?」ムクッ

人魚姫「あ、起きた」

吸血鬼「っ!?…………」キョロキョロ

吸血鬼「外……か? 外だ! やった! やっと出られた!!」

吸血鬼「はっ!? あの若作りババアは!? あいつが掘り出したのか!?」

人魚姫「あ、あの……」

吸血鬼「あっ!? ……誰?」

人魚姫「それ、私が聞きたいんですけど……」

吸血鬼「その体……人魚か?」

人魚姫「え? はい……あなたは?」

吸血鬼「俺? 俺は吸血鬼だ」

人魚姫「き、吸血鬼!?」

吸血鬼「……そうか雲か、通りで薄暗いし日が差してないと思った」

吸血鬼「見たところ、棺桶から出してくれたのは君のようだな、感謝するよ」

人魚姫「あ、いえ……」

吸血鬼「それで……聞きたいことが山ほどあるんだが」

人魚姫「私も沢山あるんですけど……あなたからどうぞ」

吸血鬼「ありがとう、ではまず……」

吸血鬼「今、西暦……いや、宇宙世紀何年?」


[第三話]雲の惑星での出逢い、終わり

[第四話]を書く人、>>20

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