夏海「やっぱり兄ちゃんのボイパは最高だな」蛍「え?」 (25)

蛍「ボイパ...って...」

夏海「え?ほたるんは知らない?口で音を出して」

蛍「いえ、それは知ってますけど...でも、お兄さんってボイパなんてした事...」

夏海「いや、いつもしてるじゃん、ほら今もなんかおかしい曲が...これは何かが起きるぞー!」

蛍「え?」


れんげ「こまちゃん、ヤモリが!」

小鞠「ぎゃー!」


卓「~♪」


夏海「今日も盛り上げご苦労さん!」

蛍「え?え??」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1443276037

蛍「えっと...つまりいつも聞こえてくるBGMって...」

夏海「うん、兄ちゃんのボイパだけど」

蛍「えーー!!??」

夏海「何々!?どうしたほたるん!?」

蛍「すみません、びっくりして、つい....」

夏海「そんな驚くような事かね?....あっまたBGM変わった」


卓「~♪」

蛍「一応聞きますけど、お兄さんっていっつも口を開けてませんよね?」

夏海「うん」

蛍「でもこのBGMはお兄さんのボイパなんですよね?」

夏海「そうだよ、兄ちゃんは腹話術も得意なんだー♪」

蛍「そうなんですか...」

夏海「そういや、この前なんかギターの音の練習してるときに喋り掛けてこようとしてさー」

蛍「そうなんですか」

・・・・・・

れんげ「姉ねえ全然こないん...」

夏海「そうだねー...そうだ!兄ちゃんまたあのBGMしてよ!」

小鞠「ちょっと止めてよー!また危ない目にあうのとか嫌だからね私ー!」

蛍「何のことですか?」

夏海「兄ちゃんカモン!」

小鞠「ちょっと夏m」

卓「~~~♪」←激しい音楽

一穂「ぐわああああ!!校舎の中にクマがあああああああああ!!!」ドンガラガッシャン

夏海「きたああああ!!」

小鞠「ほらあ、もおー」

蛍「え?え?」

蛍「えっと、どういうことでしょう?」

夏海「いやほら、いっつもその場面で最適なBGMが流れてたじゃん?」

蛍「まあ...」

夏海「あれは逆に兄ちゃんが演奏したBGMに適した場面に切り替わってたんだよ」

蛍「はい?」

夏海「簡単に言うと、兄ちゃんが楽しい音楽を奏でれば楽しい展開に、激しい音楽を奏でれば激しい場面になるんだよ」

蛍「そうなんですか....」

小鞠「そんな事よりクマ!クマ!!!蛍前!!」

れんげ「おおー!でっかいんー!」

蛍(とすると、こま先輩と一緒に居る時に良い雰囲気のBGMを流してもらえば...)

小鞠「ほたるーーーーーー!!!」

小鞠「助かった...」

夏海「まさかあんなに興奮してるクマを従えるとは、れんちょん、なかなかのつわもの」

れんげ「またあそぼーなーん」

小鞠「もう来なくていいよー」

蛍「...ブツブツ」

夏海「ありゃ?蛍壊れてる?」

小鞠「そりゃそうでしょうが!うちらクマに襲われたんだよ!!?」

夏海「えへへ、ごめーん」

小鞠「もー!!」

蛍「...ブツブツ」

放課後

蛍「こんにちは、お兄さん、今日はお話が合って」

卓「・・・」

蛍「少しだけ力を貸してほしことがあるんですが」

卓「・・・」

蛍「いえ、決してただではありませんよ、これを見てください」

卓「!」

猫耳美少女フィギュア

卓「」ガッ

蛍「交渉成立ですね」ガッ

握手

次の日

小鞠「私に見せたいもの?」

蛍「昨日先輩に似合いそうな大人っぽいポーチを雑誌で見つけて」

小鞠「大人っぽい?」キラン

蛍「はい、ですから一回家に来て先輩に見てもらうと」

蛍「それで日程なんですが、これからって...」

小鞠「オッケーオッケー!万事オッケー!」

蛍(計画通り)ニコオ

蛍(それじゃあ頼みますよ、お兄さん)チラッ

卓「・・・」コクリ

蛍(作戦はこう)

先輩と私で家へ着く
  ↓
私の部屋へ行ったところで怖いBGMに変えてもらう
  ↓
今日は家には誰も居ないから二人で怖い時間を乗り越える
  ↓
そして、乗り越えた直後に良い雰囲気のBGMに
  ↓
BGMにつられて二人はラブラブ

蛍(穴の無い完璧な作戦、失敗するはずがない)

蛍「ただいまー」

小鞠「おじゃましまーす、あれ?お家の人は誰も居ないの?」

蛍「はい、両親はちょっと都合で二人ともいなくて」

小鞠「それは大変だねー」

蛍「良かったら泊まっていきますか?」

小鞠「それも良いかもね」

テクテク

ガチャ

蛍「それじゃあ私は飲み物を持ってくるんで」

小鞠「うん、ありがと」

バタン

蛍(一人になったらすぐにBGMは変わるはず、これで先輩は一人で怖い時間を過ごすことになる)

蛍「待ってくださいね、先輩、私がすぐに向かいますよ」フフフ


~♪


小鞠(うーん...なんだかその...)

小鞠(蛍の部屋って私の人形ばっかでちょっと怖いかも)

小鞠(なんだろう、さっきからぞわぞわする)

小鞠(見られてるというかなんというか)

小鞠(理由は詳しくは分からないけど、これって...)

小鞠「この子たちのせいだよね...?」

こまぐるみ「・・・」

小鞠(うう...見れば見るほど不気味)

小鞠(こう言ったら蛍に悪いけど)

小鞠「あんまり私の人形を作ってると怖い人にしか見え「お待たせしましたー!」ガチャッ

小鞠「ひ!!!???」ビクッ

蛍「どうかしましたか?」

小鞠「い、いや...なんでも無いよ...」アハハ

蛍(これはおそらく一人で怖がってた証拠ですね、こういう時は優しく...)

蛍「大丈夫ですよ、先輩...先輩は一人じゃないんですよ?」

小鞠(私は一人じゃない!?それって...)キョロキョロ

こまぐるみA「・・・」
こまぐるみB「・・
 ・・  C「・
 ・・  D「・
 ・・  E「・


小鞠(私の変わりはいっぱいいるって事?)ゾワリ

  

小鞠「えっと...そうだ!大人っぽいポーチってどれ?」

蛍「そういえば、ちょっと待ってくださいね」ガサゴソ

小鞠(良かった、これで少しは誤魔化せた...かな?」

蛍「これです...」

小鞠「ふむふむ...」

蛍「どうですか?この夏の流行りの色も取り入れてますし...」

小鞠「うーん...迷うなー...」

蛍「先輩が気にったのを選べば良いんじゃ」

小鞠「でもこういうのって好きになったのと自分に似合うのって違うときあるでしょ?」

蛍「あー!ありますよね!そういう事」

小鞠「でしょー、でもそんなに時間獲れないし」

蛍(先輩が困ってる、これは助けを出さなきゃ!)

蛍「なら私が小さい見本を作りますよ!これくらいの」10cmぐらい

小鞠「えー...さすがに私もそんなの切れないよ」

蛍「違いますよ、着てもらうんですよ、代わりに」

小鞠「代わり?」

蛍「この子達に」 こまぐるみズラー

小鞠「ひ!!!??」ビクッ

今日はもう終了

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