【ワールド】 ボーダーの恋愛事情 ・ ② 【トリガー】 (1000)

主に遊真と迅さんが活躍(?)するSSです
カップリング要素とかキャラ崩壊とか独自解釈ありますが、
基本的にギャグメインなのでよろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1443107415

22:30ごろ投下予定です
そろそろ村上くん出そうかなー




小南「修!」

修「なっ……!」



木虎「三雲くん!」

修「なっ……!」



那須「修くん」

修「なっ……!」




千佳(……)ジーッ






【玉狛支部・⑦】



レイジ「……千佳?」

遊真「おっす。チカ」

千佳「あ、レイジさん、遊真くん」

レイジ「どうした? ボーッとしてたみたいだが」

千佳「……いえ、なんでもないです」

遊真「ほう……それは本当か?」≡3≡

千佳(うっ……)






千佳「えっと、その……修くんが……」

遊真「オサムが?」

千佳「……修くんが……」

レイジ「修がどうした?」

千佳「……」モジモジ




宇佐美「――つまり千佳ちゃんは修くんに構ってもらえなくて寂しいんだね?」キラーン


千佳「し、栞さん!?」


遊真「ほほう……」ニヤリ

レイジ「そうなのか」


千佳「ぅぅ……」モジモジ






宇佐美「それにしても修くんも罪な男だねぇ」ニヤニヤ

千佳「修くんは悪くないです。ただわたしが……」

遊真「オサムに直接言ってみたらどうだ?」

千佳「む、無理だよ」

宇佐美「どうする? レイジさん」

レイジ「ここで俺に振るか」

宇佐美「あはは。千佳ちゃんの師匠だからさ」

レイジ「……全員で協力して修と千佳をなるべく二人きりにしてやる、とかか?」



宇佐美「それだ!」

遊真「さすがレイジさん」



千佳(二人きりにしてほしいとまでは言ってないんだけど……)アセアセ






【玉狛支部・⑧】



烏丸「……なるほど。大体のことは分かりました」

小南「大人しそうな顔して千佳も結構ませてるのね」ニヤニヤ

遊真「それを言うならオサムもだな」

小南「しっかし修がそんなにモテてるなんてね。女たらしにならなきゃいいけど」

烏丸「小南先輩も対象ですよ」

小南「えっ」

烏丸「今後、千佳の前では修と仲良くしすぎないでください」

宇佐美「アタシも対象内なんだよねー。せっかくのメガネ仲間が……」





小南(……ねぇレイジさん、千佳って見かけによらずやきもち焼きだったりする?)コソコソ

レイジ(かもな)






【玉狛第二作戦室】


PC閲覧中…


修「……」カタカタカタ



ガチャッ



千佳「……」

修「あ、千佳。まだいたのか?」

千佳「修くんこそ。もう10時だよ」

修「もうそんな時間か……」

千佳「あんまり無理しちゃダメだよ」

修「それは……分かってるけど」






千佳「……」テクテク


千佳「……」チョコン



修「……千佳?」

千佳「わ、わたしも見ていこうかな…って」

修「え?」

千佳「ほ、ほら!他の人の動きとか参考にしたくて……」

修「ぼくは構わないけど、いいのか? こんな遅くまで」

千佳「……うん」

修「そ、そっか……」





修(なんだか妙に近いな……)

千佳(ち、近くに座りすぎた……!)






PC閲覧中…


修「……」

千佳「……」



修(嵐山隊の連携、那須先輩の動き……なにかもっと盗めるものは無いか)


千佳(修くん、さっきから嵐山さんの隊と那須先輩の隊のログばっかり見てる)チラッ


修「……うーん……やっぱりここはこうした方が……」ブツブツ


千佳(……)チラチラッ






修「……どうした?」

千佳「えっ」ビクッ

修「チラチラこっち見てたじゃないか」

千佳「そ、そんなこと……ないよ」

修「……なら良いけどさ」

千佳(……)




修「速い……さすが木虎だな……やっぱりぼくもスコーピオンを試してみるべきか……?」ブツブツ

修「変化弾と見せかけて変化炸裂弾か……今のぼくじゃ那須先輩の真似は到底できないな……」ブツブツ



千佳「……」






千佳「……お、修くん」

修「ん?」

千佳「今週の土曜日って空いてる?」

修「土曜日? ちょっと待っててくれ……」ゴソゴソ

千佳「うん」

修「何か用事があるのか?」

千佳「……そ、その、良かったらうちに来ない? ……って思って……」

修「珍しいな。……えーっと……あ、ごめん。その日は嵐山さん達と特訓だ」

千佳「……そっか」シュン






千佳「じゃ、じゃあ日曜日は……?」

修「その日は烏丸先輩と防衛任務が入ってる」

千佳「っ……、じゃあ来週の土曜日は―――」

修「悪いな。那須先輩と勉強会だ」

千佳「……そ、そっか……」

修「急ぎの用か?」

千佳「ううん。なんでもないの」

修「?」

千佳「……」






千佳「…………わたし、やっぱり帰るね」

修「え?」

千佳「修くんもあまり遅くまでいると身体壊しちゃうよ」

修「あ、あぁ。分かってる」

千佳「……」

修(……?)

千佳「それじゃ、また明日」

修「……」




修「……なぁ、千佳」

千佳「……なに?」






修「……」

千佳「どうかした?」

修「あ、その……」

千佳「?」ニコッ

修(……!)

千佳「修くん?」

修「……いや、なんでも……ない……」





千佳「……じゃあ、おやすみなさい」

修「あ、あぁ。おやすみ……」



ガチャッ バタン






修(明らかに今の千佳はおかしかった。なんだか無理して笑ってたような……)


< トリガーオン! トリガーオン!


修(――あ、メールだ)




from 迅さん

Sub 実力派エリートより

――――――――――――――

お疲れメガネくん。
あんまり遅くならないように
気をつけろよ!


――――――――――――――



修(じ、迅さん……?)






修(今日はこっちに戻ってきてないのに……)

修(……あれ、まだ続きがある)





追伸

夜遅くに女の子を一人で帰らせるなんて
真似はしないよな?





修(……!)






修(ぼ、ぼくは……)


修(……くっ、迅さんの言う通りじゃないか!)ガタッ



ガチャッ



修「千佳っ!」


千佳「!?」ビクッ







このあと滅茶苦茶一緒に帰った。



わりとあっさり機嫌が直る千佳ちゃんかわいい
今日はこの辺で終わります。
書き溜めますねー

投下しますねー

今結花、ダイエットに挑戦




【談話室・④】



今「はぁ……」

柚宇「ん? どしたどした~?」

今「……別になんでもないわよ」

柚宇「いまの溜め息はなんでもなくないでしょー?」

今「なんでもないの」

柚宇「いいからお姉さんに話してみなさい」ニヤニヤ

今「そんな事より早く解きなさい」

柚宇「えぇ~……」






【十分後】



柚宇「解~け~な~い~」グデー

今「こら。起きろ」ペシッ

柚宇「そんなこと言ったって解けないものは解けないよ~」

今「はぁ…まったく」

柚宇「あ、また溜め息だ」

今「誰のせいだと……」




出水「……あ、柚宇さんじゃん」


柚宇「おぉ~~かく言うキミは公平くんじゃないか」






出水「今さんも。どもっす」ペコッ

今「うん」

出水「いっつもこの人がお世話になってます」

今「いいのいいの。……で、出水くんはどうしてここに?」

出水「あーちょっと柚宇さんに用が……」チラッ

柚宇「ほほう? なになに?」

出水「実はね……」ボソボソ

柚宇「うんうん」


今「……」




今(……仲良いなぁ……)






【鈴鳴第一・③】



今「……」ハァ…



太一(最近なんだか今先輩ってば元気なさげっすね)

来馬(そうだね)

太一(ちょっと自分なぐさめてきます! ついでにお茶いれます!)

来馬(いや、やめとこうか)

太一(でも……)

来馬(太一は座っててよ。おれがやるからさ)






【十分後】



来馬「……はい、今ちゃん」コトッ

今「あ……! す、すみません先輩!」

来馬「いいっていいって」

今「ありがとうございます」

来馬「あ、それとどら焼き貰ったんだ」

今「……!」

来馬「せっかくだし皆で食べようよ」

今「……」

来馬「? ……今ちゃん?」






今「わ、私は……いい、です」

来馬「え? いらないの?」

今「はい」

来馬「そっか。一応とっておくから食べたくなったらいつでも食べてよ」

今「……はい。ありがとうございます」



今(……)



今(……はぁ……)






~~数日前~~



村上「~~」ペラペラ

荒船「――」ペラペラ



今(……あ、鋼くんと荒船くんだ。何話してるんだろ)




荒船「……お前はどっちが好きだ?」




今(え?)

今(何? 何!? す、好き……え!?)




村上「どっちかって言うとオレは細いほうだな」






今(細いほう……? 細いって何が??)


今(……細い……)ウーン


今(……)


今(はっ……! ま、まさか好きな娘のタイプとか……!?)


今(そっか……鋼くんって細い娘が好きなんだ)


今(そっか……)ズーン



~~~~~~~~~~~~~~






今(……なんて事があったせいで、ここのところ和菓子が食べられない)

今(お腹空いた……でも我慢しないと太っちゃうし……)



太一「来馬先輩これマジ美味いっす!」

来馬「そっか。良かった」

今(うぅ……)



ガチャッ



村上「お疲れ様です」

太一「あ、先輩! お疲れ様っす!」

来馬「ちょうど良かった。鋼にも取っておいたんだ」






村上「どら焼きですか。いただきます」

来馬「今ちゃんは……」チラッ

今「うっ……い、いえ、私は結構です」

来馬「そっか」



村上「? ……珍しいな」

今「そ、そう?」

村上「体調でも悪いのか?」

今「そういう訳じゃないけど……あ、いや、やっぱり少し体調が悪いかも」

村上「…そうか。それなら今日は早退したらどうだ?」

今「だ、大丈夫」

村上「無理はするなよ」

今「うん……ありがとう」






【鈴鳴第一・④】



来馬「そろそろお昼にしよっか」

太一「自分お湯沸かします!」

村上「オレも手伝うよ」


今(……)


来馬「みんな、今日はどれにする?」

太一「おれはコレで!」

村上「オレはこっちで」

来馬「今ちゃんは?」


今(……)






太一「今先輩どうしたんすか?」

今「あ、いや、私はいいわ」

来馬「え? 食べないの?」

今「あまりお腹空いてないので……」

来馬「そ、そっか」

村上「食べないと持たないぞ」

今「……お腹空いたら食べるから大丈夫」

村上「……」ジッ

今(うっ……)




今「じゃ、じゃあ私、買い出し行ってきます!」ガタッ



来馬「えっ? ちょっと待っ……」

太一「あ、行っちゃった」

村上(……?)






今(……)ツカツカツカ



今(あーもう! こんなの明らかに怪しまれてるじゃない!)



今(それというのも鋼くんがあんなこと言ってたせいなんだから!)



今(……)



今(……)



今(……お腹空いたなぁ……)ハァ…






【鈴鳴第一・⑤】



来馬「……今ちゃんどうしたのかな?」

太一「どら焼きも食べてませんでしたもんね」

村上「……」ズルズル

太一「あ、もしかしてダイエットですかね?」

来馬「……うん。だとしてもそれは今ちゃんの前では言わないようにね」

村上「……」ズルズル

太一「でも全然太ってるようには見えないっすけど」

来馬「でも今ちゃん自身が思い込んじゃってるのかもしれないし……」






太一「女の人って難しいっすねー」

来馬「無理して身体壊さなきゃいいけど……」

太一「そうっすね」


村上「……ごちそうさま」ガタッ


太一「はやっ」

村上「来馬先輩、ちょっと出てきていいですか?」

来馬「あ、うん。構わないけど」

村上「夕方までには戻ります。それじゃ」

来馬「うん。気を付けて」






【荒船隊作戦室】



村上「失礼します」


半崎「あ、村上先輩」

穂刈「……よう。珍しいな、こっちまで来るなんて」


村上「荒船は?」


穂刈「映画見てる。向こうでな」


村上「……そうか」






荒船「……ん? どうした、鋼」

村上「お前に頼みがある」

荒船「なんだ?」

村上「いくつか映画をチョイスしてくれ」

荒船「……は?」

村上「名作を頼む」

荒船「映画? 構わねーけど……お前がそんなこと言うなんてな」

村上「あぁ」

荒船「つっても種類が多いからな。ジャンルは? 何系が観てーんだ?」






村上「恋愛系だ」

荒船「は?」






荒船「れ、恋愛系……!?」

村上「あぁ」

荒船「お前が観るのか!?」

村上「あぁ」

荒船「マジか?」

村上「あぁ」

荒船「……わ、分かった。待ってろ」

村上「悪いな」

荒船「期待はすんなよ。恋愛系のは俺もそこまで詳しくねーからな」

村上「いや、助かる」






【那須隊・④】



熊谷(今日は炭酸にしよっかな)


ピッ ガコン


熊谷(さて……)チラッ





村上「……」





熊谷「――うわっ!? む、村上先輩!?」






村上「悪い。驚かせたか?」

熊谷「いえ……」

村上「熊谷を探してたんだ」

熊谷「え? あたしをですか?」

村上「あぁ。頼みがある」

熊谷「? ……は、はい」

村上「……」







村上「少女漫画を貸してくれ」


熊谷「へ?」






熊谷「え、しょ、少女漫画って……あのいわゆる少女漫画ですか!?」

村上「あぁ」

熊谷「な、なんで……」

村上「必要だからだ。熊谷が持ってると日浦から聞いた」

熊谷(あのバカ……なにを言いふらしてんのよ!)

村上「できれば沢山借りたい。明日には返す」

熊谷「ま、まぁいいですけど……」

村上「恩にきる」






【鈴鳴第一・⑥】


真夜中…



村上「……」ペラッ



TV < 「君は会うたびに美しくなる」

TV < 「会ったのはついさっきよ?」

TV < 「その間に美しくなった」



村上「……」ペラッ



TV < 「もう残り僅かな命だけど……僕が死ぬまで愛してくれるか?」

TV < 「いいえ、私が死ぬまでよ」



村上「……」ペラッ







村上「……」ペラッ


村上「……」ペラッ


村上「……」ペラッ


村上「……」パタン


村上「……」フゥ…




村上(……よし)




次回、一夜明けて女心マスターとなった村上くんがダイエット中の今ちゃんに挑む(迫真)

鋼くんのキャラが行方不明になってますがお気になさらず。大体サイドエフェクトのせい

投下しますねー




~~翌日~~



ガチャッ…


村上「……」

今「おはよ……鋼くん……」

村上「おはよう。可愛い子猫ちゃん」

今「……え?」

村上「ん?」

今(あれ? いま…)

村上「具合悪そうだな」

今「そ、そんなことないけど」



今(気のせいかな……?)






村上「おにぎり買ってきたんだが……食べるか?」


今「えっ……!」ガタッ


今(いや……いやいやいや、待つのよ結花! ここで食べたら元も子もないでしょ!)


今「い、いらない……」


村上「……そうか」


今「ごめんね。せっかく買ってきてくれたのに」


村上「いや」


今(あぁ……お腹空いた……)






村上「……」スタスタ


村上「……」ピタッ


村上「……」ジーッ


今「どうかした?」


村上「……」スッ…


今「えっ? な、何…?」


村上「いいから動くな」





今(な、なになになに!? 近い! 近いよ!)

村上「……」

今(この状況……ま、まさか……!)

村上「……」



村上「芋けんぴ  髪についてたぞ」カリッ


今(う、わ――――)カァァ








今「―――って、急にどうしたの?(素)」


村上「……いや、なんでもない」







村上「……というか、そんな事より昨日から全然食べてないだろ」

今「ううん。家で食べたよ」グゥ…

村上「……」

今「……っ……///」

村上(ここは聞かなかったふりをして……)



村上「来馬先輩も太一も心配してたぞ」

今「……」

村上「何か理由があるのか?」

今「……」






今「鋼くんには……できれば言いたくない、かな」

村上「オレたちは仲間だろ」

今「……」

村上「そんなに頼りないか?」

今「……鋼くんのせいだからね」ハァ…

村上「ん?」

今「だって細い娘が好きなんでしょ?」

村上「……」




村上(……こういう場合の最善の答は……)






村上「……いや、違う」

今「隠さないで。私聞いちゃってさ。荒船くんと話してたの……」

村上「あぁ、あれは違う話だ」

今「……え? ほ、本当に?」

村上「あぁ」

今「信じていいの?」

村上「あぁ。オレが好きなのは―――」ズイッ

今(!? か、壁に押しよられて……)



ドンッ



村上「ちょっとしたことで一喜一憂して変な方向に努力して空回りしてるけど本人は至って真面目で
健気で可愛い同い年の娘……とかだな」※真顔


今「」






今(な、なななっ、なななにこの状況!?)

今(これ私口説かれてる!? あの鋼くんに!?)



村上「どうした? 顔を上げてくれ、子猫ちゃん」※真顔


今「あ、あのっ……こっ、今日の鋼くん、変…だよ……」アタフタ


村上「そりゃ変にもなるさ。こんなレディがずっと傍に居たんだから」※真顔


今「!?」


村上「むしろ今日までよくもった方さ」※真(ry


今「」






村上「どうした?その綺麗な顔を見せてくれ」

今(おかしい! いつもの鋼くんは絶対こんなこと言わない!)



今「ほ、ほら……来馬先輩と太一が来ちゃうから……ね?」

村上「いいじゃないか。見せつけてやろう」

今「いやいやいや!」

村上「つれないな……まぁそういう所も可愛いけどな」

今(ホントに誰これ……? まさか人型近界民とかじゃないよね?)






今(こうなったらパソコンに集中してるふりをして心を落ち着かせよう……)カタカタカタ

村上「……」ジーッ

今(……)カタカタカタ

村上「……」ジーッ

今「な、なに?」

村上「いや、真面目な横顔も可愛いなと思ってさ」

今「……」

村上「それに―――指、綺麗だな」

今「……」



今「……あーもう分かった!分かったよ! 私の負けだから勘弁して!」






今「からかってるのか分からないけどこれ以上はやめて!心臓に悪いから!」

村上「……す、すまない。困らせるつもりもからかってるつもりも無かったんだが……」

今(う……そんな風に謝られちゃうと怒るに怒れない……)

村上「……」

今「……」




今「―――ご、ごめん。私帰るね」スッ


村上「え?」


今「二人には謝っとくから……」


村上「……」





村上「……ちょ待てよ!」ガバッ


今「!!??」






~~~~~~~~~~~~~~~~~~


……その時のことを二人はこう語る。



来馬「そりゃびっくりしたよ」

太一「だって支部に来たら鋼さんが今先輩を抱き締めてるんですもん!」

来馬「仲が良いのは喜ばしいことだけどね」

太一「なんでしたっけあれ……あ、アーセナル……」

来馬「あすなろ抱き?」

太一「それっす!」

来馬「いつも通りの鋼と真っ赤になって固まってる今ちゃんは中々にシュールだったね……」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~






村上「……」ギュッ


今(だだだだだだ……)

今(だっ、抱き締められてる!? ナニコレあばばばばば)



ガチャッ



太一「よっしゃあ一番の……り」ピタッ

来馬「どうかした? ……あ」ピタッ



村上「……」

今「……」



シーン…






来馬「えっと、これは……」

村上「おはようございます。来馬先輩」

来馬「あ、うん。おはよう」

太一「どんな状態っすかこれ!?」

今「こ、これは……こう、あれが……」

来馬「あはは、もしかしてお邪魔しちゃったかな?」

今「ち、違っ……」

村上「そういえばおにぎり買ってあるんで、腹減ってたらどうぞ」

太一「あ。おれいただきます!」

村上「あぁ」

今「ちょ、ちょっとなんで鋼くんそんな普通なの!?」






村上「……普通じゃないさ」ボソッ

今「でもいつもと変わらn――」


ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…


今(あ……鼓動すごい……。鋼くんも緊張してるんだ……)


今(私で緊張してくれてる……)


今「っ……///」



太一「おぉ~~……」

来馬「こ、これはこれは……」






今「本っっ当に今日の鋼くんは変ね……」ブツブツ…

村上「そうか?」

今「いくらなんでも急すぎるのよ全く……」ブツブツ…

村上「悪いな」






太一「愚痴ってるわりに振りほどかないんすね。ずーっと抱き締めたままっすよ」ボソボソ

来馬「ははっ。おれたちは少し外で時間潰そっか」ボソボソ



投下しますねー




【諏訪隊・③】



日佐人「あ、それロンです」

諏訪「なにっ」

日佐人「よし! 逆転3位だ!」

諏訪「くそ……しくじったぜ!」



小佐野「すわさんよわーい」←1位

堤「ははは……」←2位






諏訪「まさか日佐人にやられっとはな……」

日佐人「なんかすみません」

小佐野「すわさんよわーい」

堤「じゃあ次やります?」

諏訪「次はぶっ潰す。まずは日佐人、おめーからだ」

日佐人「そ、それ理不尽ですよ!」

小佐野「すわさんよわーい」

諏訪「勝負は理不尽なもんなんだよ! あと小佐野さっきからうるせーぞ!」






【諏訪隊・④】



諏訪「」チーン



日佐人(5回連続で最下位……)

堤「つ、ついてなかったですね諏訪さん」

小佐野「すわさんよわーい」



諏訪「ちげぇ……こんな筈じゃねぇ……オレはもっと……」ブツブツ…



堤「こんな時もありますよ」

小佐野「すわさんすごくよわーい」






諏訪「……あーくそ! 休憩だ休憩!」ガタッ


日佐人「じゃあオレお茶入れますね」

堤「あ、手伝うよ」



諏訪「ったく……」シボッ…

諏訪「ふー……」プカー



小佐野「……」ジーッ



諏訪「……んだよ。換気扇のトコで吸ってんだからいいだろ」


小佐野「いや、そーじゃなくてさぁ。いつも吸ってるなーって思って」






諏訪「まぁな。疲れた時の一服はたまんねぇぜ?」

小佐野「ほーん」

諏訪「まぁ高校生にゃ分からねーか」スパー

小佐野「そんなに美味しいの?」

諏訪「あぁ。俺にとっての煙草はお前にとっての飴みたいなモンだ」

小佐野「じゃあ取りかえっこしてみよーよ」テクテク

諏訪「……は?」

小佐野「……」ヒョイッ

諏訪「あってめ何しやが……」






小佐野「ほい。こーかん」ズボッ

諏訪「むぐっ!?」






小佐野「どれどれ……」スーッ


小佐野「―――!!」


小佐野「げほげほっ! な、何これまずい!」ゴホゴホ


小佐野「全然美味しくないし! すわさんウソつき!」ゲホゲホッ




諏訪「」




小佐野「のど……のどが……」ケホッ






小佐野「あーびっくりした。……やっぱり飴返して」ヒョイッ パクッ


諏訪「」


小佐野「これ返すね。吸いすぎは良くないよー」スッ


諏訪「アッハイ」


小佐野「……」


諏訪「……」


小佐野「……あれ? 吸わないの?」


諏訪「……いや、むしろ吸っていいのかよ」


小佐野「え? なんで?」






諏訪「いや、お前が良いなら別に俺は……なんだ、こう、なぁ?」


小佐野「へ?」


諏訪「あれだ、俺が吸いたいみたいな雰囲気がなんかあれなんだよ」


小佐野「すわさんイミフー」


諏訪「う、うるせーな! わーったよ!吸ってやんよ!」


小佐野「うん。どーぞどーぞ」




諏訪「……」スーッ


諏訪「……」


諏訪「はー……」スパー






小佐野「……」

諏訪「……」

小佐野「……」

諏訪「……」

小佐野「どう?」


諏訪(ちくしょう……なんか知らねーがいつもよりクッソうめぇ……)





日佐人(人前で何やってるんですかねこの二人)

堤(居づらい……)



未成年の喫煙はダメ、絶対(一応)

書き溜めますねー

A級8位ってあったんすね
それと天羽くんが忘れられてなくて良かった(小南)

もうじき投下しますねー

おう書き込めた、このSS面白いので楽しみにしてます
なおオサキトが大好物です

>>203
そう言ってもらえると嬉しい

ちなみに今回は大人組です




【ボーダー本部】



林藤「おーっす。お疲れ」


沢村「お疲れ様です」

忍田「あぁ。どうした? こんな時間に来るなんて珍しいな」

林藤「まだ終わんないのか?」

忍田「いや、あらかた片付いたが……」

林藤「じゃあ久し振りに飲みに行かねぇか?」

忍田「……あぁ、いいかもな」






林藤「OK、決まりだな。じゃあ外で待ってるわ」

忍田「分かった。すぐに行く」

林藤「他に来られそうな奴いたら誘っといてくれや」

忍田「あぁ」

林藤「そんじゃーな」

忍田「……」



忍田(さて……)


沢村「……」カタカタカタ…


忍田「……」






沢村「……」カタカタカタ…

忍田「……」

沢村「……」カタカタカタ…

忍田「沢村くん」

沢村「? はい」

忍田「君も一杯どうだ?」

沢村「えっ」

忍田「……あ、すまない。用があるなら構わないんだが――」





沢村「――ご一緒します!」 ガタッ!

忍田「」ビクッ






【十分後】



忍田「すまない。待たせたな」

林藤「おう」

唐沢「やぁ」

忍田「……唐沢さん、珍しいな」

唐沢「ハハッ。たまにはね」

林藤「そっちこそ珍しいじゃんか」チラッ



沢村「あ、あの……私やっぱり遠慮しておいた方がいいでしょうか」



林藤「いやいやいーのいーの! 男3人じゃむさ苦しくて堪んないから!」

忍田「お前が誘ったんだろう」






【居酒屋】



林藤「そんじゃー乾杯!」

忍田「あぁ。乾杯」

唐沢「乾杯」

沢村「皆さんお疲れ様です」

林藤「かぁー!仕事後の一杯は堪んねぇな!」

忍田「そうだな」

唐沢「身体に染みる……」






沢村「皆さん何を注文しますか?」

林藤「俺はえいひれと漬物だな」

忍田「しめ鯖を」

唐沢「生をもう一杯」

忍田「早いな! もう飲んだのか」

唐沢「まぁラグビーやってたからな」


林藤「後は適当に頼んどいてくれや」

沢村「はい」






【一時間後】



林藤「―――で、そん時の鬼怒田さんが傑作でなぁwww」


林藤「城戸さん目付き悪すぎんだろwww蒼也も三輪もそっくりになっちゃってwww」


林藤「あいつに言ってやったんだよwwwてめーの人生からベイルアウトさせんぞっつってなwww」



忍田「完全に出来上がったか」

沢村「結構好き放題言ってますね……」



唐沢「あ、生一杯ください」

店員「はーい」






【さらに一時間後】



林藤「トリガーオン! ほら沢村! トリガーオン!」

沢村「あははは……」


忍田(か、絡み酒になってる……!)


林藤「トリガーオン!ほら一緒に!」

沢村「ト、トリガーオン……///」


忍田(沢村くんもそこそこ飲んでるせいで若干ノリが良くなっている気が……)




唐沢「生もう一つ追加で」

店員「はーい」






林藤「なんだよ本部長さんよぉ! 随分ノリが悪ぃじゃねぇか!?」ガシッ

忍田「お、重い! のし掛かるな!」

林藤「俺ぁのし掛かってなんかいない! 旋空弧月!」

忍田「何を言ってるんだこいつ」

沢村「……お二人って仲良いですね……」ボソッ

林藤「まぁ同期だからな!」

忍田「お、重い……!!」ギリギリ





唐沢「生1つと出汁巻き玉子ください」

店員「はーい」






林藤「お前なぁ!そんなんだから結婚できねぇんだぞオイ!」



沢村「……」ピクッ



忍田「い、いや待て! 関係ないだろう!」

林藤「お前はホントにな、ホントにあれなんだよ。前からそうだ」

忍田「意味が分からないぞ……」

林藤「お前あれか? 好きなタイプとかいないのか?」



沢村「……!」ビクッ



忍田「……好きなタイプくらいはいるさ」

林藤「本当かー?」



沢村「!!」ビクビクーン






林藤「言ってみ言ってみ」

忍田「……お、お互いに支え合って生きていけるような……そんな感じだ」

林藤「そりゃ理想の結婚生活じゃねぇか」

忍田「悪いか」

林藤「悪かねぇけど……じゃあもっと具体的に行くか。年上と年下だったらどっちがいい?」

忍田「いや、選ぶつもりは……」

林藤「いいから言えって!」

忍田「そうだな……」




唐沢「生1つと串焼盛り合わせを」

店員「はーい」





忍田「どちらかと言うと……年下か」

沢村「イェス!!」ガタッ!

忍田「!?」

沢村「あ、すみません……」

林藤「年下かー。いくつまでならいける?」

忍田「……いや、流石に年下過ぎるのは……」

林藤「許容範囲は? 20とかはどうだ?」

忍田「13歳差……些か離れ過ぎてる気がしなくもないな」

林藤「じゃあ5つくらいか?」

忍田「そうだな。5歳差くらいが現実的かも知れん」

沢村「」






林藤「そうか。まぁそんなもんだよな」

忍田「あぁ」

沢村「……本部長」

忍田「ん?」

沢村「10歳と20歳では倍違います」

忍田「? ……そうだな」

沢村「しかし1010歳と1020歳では殆ど変わりません」

忍田「? ……そ、そうだな」

沢村「なので5歳差も10歳差も違いはないかと」

忍田「?? そ、そうか……?」






沢村「30だと近過ぎて20だと離れ過ぎてると言うのなら間を取って25歳でいきましょう」

忍田「あ、あぁ……」

忍田(いく? いくってなんだ……??)

沢村「さぁ」

忍田「待ってくれ、なんで両手を広げて……」

沢村「さぁ!」

忍田(ちょっと酔いすぎじゃないか!?)

林藤「wwwww」プルプル

忍田(林藤は腹抱えて笑いを堪えてるし……)






沢村「さぁ!どうしたんですか本部長!」

忍田「落ち着け沢村くん。少し飲み過ぎだぞ」

沢村「落ち着いてます!酔ってないです!」

忍田「素だったら尚更ダメだろう!」

沢村「さぁ!」

忍田(今日の沢村くんはグイグイくるな!?)


忍田(……そ、そうだ! ここは唐沢さんに……)チラッ






客「俺も学生時代は結構ならしたんだぜ。大学で辞めちまったけどな」

唐沢「へぇ、そうなんですか」




忍田(打ち解けてる!!)






沢村「さぁ本部長! 早く結婚しましょう!」

忍田「結婚!? 急に話が飛んだな!」

林藤「結婚くらいしてやれよ」

忍田「お前……」

沢村「分かりました! 百歩譲って式は挙げなくても結構です!」

忍田「違う、そうじゃない」

沢村「指輪も要りません!」

忍田「いや、だから……」

沢村「結婚して下さい!」

忍田「……」






忍田「……沢村くん、君はまだ若いんだ。もっとよく考えた方がいい」

沢村「考えてます」

忍田「……」

沢村「……」

忍田「……」



沢村「……分かりました。じゃあせめてハグして下さい」

忍田(おかしい! ハードルが下がったようで下がってない!!)



沢村「抱きしめていただけるなら諦めます。…………今日は」ボソッ


忍田「いやしかし……」






林藤「いいじゃねぇかハグくらい」

忍田「だ、だが……いわゆるセクハラというやつにならないか……?」

林藤「合意の上なら問題ねーよ」

忍田「……」チラッ


沢村「さぁ」


忍田「……分かった。1回だけだぞ」

沢村(!)

忍田「……」ジリ…

沢村(……)ドキドキ

忍田「……」ジリジリ…

林藤「何を構えてんだよ。近界民との戦闘じゃねーんだぞ?」

忍田「いや、隙を探して……」

林藤「どう見ても隙だらけじゃねーか!」






忍田「ほ、本当にいいのか沢村くん」

沢村「はい。来てください……」


林藤(……台詞だけ聞いてっとなんかアレだな)


忍田「……いくぞ」

沢村「はい……!」



林藤「おーっと手が滑ったオラァァ!!」ドンッ



忍田「うっ!?」ガバッ

沢村「ふぁっ!?」ドサッ






忍田「す、すまない沢村くん! 大丈夫か!?」

沢村「―――――――――――――――――――」

忍田「沢村くん!」

沢村「―――――――――――――――――――」

忍田「沢村く―――ん!!」

沢村「―――――――――――――――――――」





林藤「部下を押し倒して抱き締める上司の図(笑)」

唐沢「良い強請りネタが……もとい、良い光景が見られたな」



以上です。
今回の事を殆ど覚えてない沢村さんはこの日から忍田本部長に微妙に距離感を持たれるようになり静かに枕を濡らしたのだった……


なお忍田本部長も気まずさから嫌われてしまったのかと落胆してるもよう

600m以上先の動いてる標的にヘッドショットとか当真さんマジチート

すごくゆったりになりそうだけど投下しますね




【三輪隊作戦室】



太刀川「おいーっす」



古寺「あ、太刀川さん」

奈良坂「どうも」

米屋「どうしたんすか?」

太刀川「あれ? 蓮はいないのか?」

古寺「さっき出ていきましたよ」

米屋「ちょうど入れ違いっすね」

太刀川「マジか」

奈良坂「用があるなら伝えておきますよ」

太刀川「いや、いい。また来る」






太刀川「……ところで米屋」

米屋「なんすか?」

太刀川「ランク戦すっぞ!」

米屋「いや、今オレ昨日の報告書作ってんすけど……」

太刀川「そんなん後で三輪に書いてもらえばいいだろ」

米屋「……」






米屋「……それもそうっすね!」キラーン

太刀川「よしきた!」キラーン



古寺(これ後で三輪先輩に怒られるパターンだ……)

奈良坂(全く……)






~~翌日~~



太刀川「おいーっす」



古寺「どうも」

米屋「またランク戦すか?」

太刀川「違う違う」


月見「おはよう。太刀川くん」


太刀川「おう」

月見「私に何か用?」

太刀川「お前に報告したい事があってな」

月見「何かしら?」






太刀川「見ろ!」


―――――――――――――――

太刀川慶

個人ポイント(弧月):33333

―――――――――――――――


月見「……」

太刀川「……な?」

月見「一応聞くけど何が『……な?』なのかしら」

太刀川「だってほら、ゾロ目じゃん」

月見「……」

太刀川「凄いだろ?」キラーン

月見「……」






月見「……太刀川くん」

太刀川「なんだ?」

月見「もっと強くなりたい?」

太刀川「あぁ」

月見「いい特訓があるわ」

太刀川「マジか」

月見「知りたい?」

太刀川「もち!」






月見「そうね……じゃあまずはこの部屋を掃除してくれる?」

太刀川「なにっ」

月見「まずは掃き掃除して、その後は雑巾掛けね」

太刀川「なんで俺が他の隊のとこを掃除しないといけないんだ」

月見「ちゃんと理由があるのよ」

太刀川「えっ」

月見「掃き掃除は腕を動かすから腕力が、掃除掛けは足腰の強さに繋がるわ」

太刀川「マジか……!!」



>>254訂正
掃除掛け→雑巾掛け




【一時間後】



太刀川「終わった!」

月見「お疲れ様」

太刀川「よーしこれで強くなったな! 米屋、ランク戦すっぞ!」

月見「――甘いわよ、太刀川くん」

太刀川「ん?」

月見「まだ特訓は終わってないわ。次は窓を拭いてちょうだい」

太刀川「えー……」






月見「ガラスに付いてる小さい汚れは見付けにくいでしょ?」

太刀川「あぁ、そうだな」

月見「それを鍛える事によって戦場でも敵をすぐ見付けられるようになるわ」



古寺(いやいやいや……)

米屋(これは流石に無理があるだろー)



太刀川「OK分かった! 任せろ!」

月見「お願いね」



奈良坂(……この人、バカだな)

古寺(しーっ!)






【三十分後】



太刀川「よーし終わった!」

月見「お疲れ様」

太刀川「米屋、ランク戦すっぞ!」

米屋「いいっすよ~」

月見「……いえ、まだよ」

太刀川「まだなのか」

月見「ちゃんと棚の上とかも綺麗にしないと」

太刀川「それは盲点だったな……」






太刀川「……って、微妙に届かないぞ。なんか台ないのか?」

月見「背伸びすればなんとかなるでしょう?」

太刀川「ならん事もないが」

月見「背伸びする事によってバランス感覚や体幹が鍛えられるわ」

太刀川「マジか。じゃあ頑張る」

月見「頑張って」




奈良坂(……これは突っ込んだら負けなのか?)

米屋(何も言わねーで見てた方が面白そうじゃね?)






【三十分後】



太刀川「終わったー!」

月見「お疲れ様」

太刀川「じゃあそろそろランク戦―――」

月見「――まだよ」

太刀川「……」

月見「次は……そうね、お茶を淹れてくれる?」

太刀川「おいおい、それは流石に特訓とは関係ないんじゃないか?」

月見「そんな事ないわ」






月見「一般的に緑茶の適正温度は約60度と言われてる」

月見「沸騰したお湯を60度になるのを見極めないといけないの」

月見「つまり、お茶を淹れる事によって状況察知や判断力の向上が望めるわ」



太刀川「なるほど……」←よく分かってない




古寺(凄い……ソロランク1位でなおかつA級1位の隊長にお茶淹れさせてる……)

米屋(蓮さんマジパネェ)






【十分後】



太刀川「よーし終わった!」

月見「じゃあいただくわね」

太刀川「おう。飲め飲め」

月見「……」スッ

太刀川「どうだ?」

月見「……うん、なかなか美味しいわ」

太刀川「じゃあ今度こそ―――」

月見「まだよ」

太刀川「 (´・ε・`) 」






月見「次は……私の肩を揉んでくれない?」



古寺「」ブッ

米屋「」ブハッ



太刀川「は?」

月見「因みにこれは指先の鍛練よ。細かい動きを覚える事で緻密な動きが可能になるわ」

太刀川「ほうほう」

月見「トリオンの精密な操作も可能になるかもしれない」

太刀川「よーし任せろ。痛かったら言えよ!」

月見「えぇ」






太刀川「……」モミモミ

月見「……」

太刀川「……」モミモミ

月見「……」

太刀川「……なぁ、俺いま強くなってるか?」モミモミ

月見「えぇ。どんどん強くなってるわ」

太刀川「よっしゃ燃えてきた!」モミモミ








三輪「……これは一体どういう状況だ」



古寺「あ、三輪先輩。お疲れ様です」

奈良坂「見ての通り蓮さんが太刀川さんをこき使ってる」

米屋「つーかイチャコラしてる」

三輪「…は?(威圧)」

米屋「まぁいいじゃん。放っといてやろーぜ」



この後も特訓と称して2人でプールや夏祭りに行きましたとさ

なお太刀川さんは本気で特訓の一環だと思っていたもよう

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira091486.png

ほう……

村上「熊谷って(身長)でかいよな」
荒船「ああ、(胸)でかいよな」
で始まるアンジャッシュのコント的な話を18歳組で見たい

>>290
小夜ちゃんのシャツ無理矢理剥ぎたい……

今日の22時頃に投下できるかもしれないです
(今のところ)那須さん予定

そんな多くないけど投下しますねー




【那須隊作戦室・②】



修「――那須先輩が風邪?」

熊谷「そうなんだよね」

修「大丈夫なんでしょうか……」

熊谷「うん。大したことは無いみたい」

修「……そうですか」ホッ

熊谷「あたしら今日防衛任務だから無理してでも出ようとしてたけどね。『トリオン体なら風邪なんかへっちゃらだ』とか言って」

修「はは…」






熊谷「……で、三雲くんさ」

修「はい」

熊谷「お見舞い行ってあげてくれない?」

修「え? ぼくは構いませんが……那須先輩は大丈夫なんでしょうか」

熊谷「君なら何も問題ないと思うよ。むしろ喜んでくれるんじゃない?」

修「……」

熊谷「じゃあお願いね。あたしらも後で顔出すからさ」

修「……分かりました」






【那須家・②】



修(確か熊谷先輩が『伝えとくからそのまま入って大丈夫』って言ってたな。合鍵の場所も教えてもらったし……)


修「……お邪魔します」ガチャッ…


シーン……


修(親御さんはいないのか。那須先輩の部屋は…っと)スタスタ


修(……いや、ちょっと待てよ)ピタッ


修(もし先輩が寝てたらどうする? 体調が悪いのに起こす訳にはいかない)






修(……ノックしてみて返事が無かったらそのまま帰ろう)


修「……」コンコン


< ……どうぞ


修(良かった。起きてるみたいだ―――)ガチャッ…






那須「――トマホークまくら!」ポイッ


修「失礼しまぶふっ」ボフッ







那須「……あっ」

修「……」






那須「あ、あれ……?? ……え? どうして……」

修「……どうも」ペコッ

那須「くまちゃんが来るって……」

修「後で来るらしいですよ」

那須「……そ、そう。わざわざ来てくれてありがとう」

修「いえ」

那須「……」

修「……」






那須「……あの、今のは見なかった事に……///」

修「あ、あはは……」






【那須家・③】



那須「……立ってないで座って」

修「はい、失礼します。……具合はどうですか?」

那須「微熱があるくらいかな。大したことは無いわ」

修「それは良かったです。……あ、良かったらこれ食べて下さい」ガサッ

那須(桃缶……)

修「食欲があればですけど…」

那須「ありがとう。嬉しいわ」






修「……えっと、あとはスポーツドリンクに冷えピタに……」ガサガサ

修「……あ、他に何かして欲しいことってありますか?」

那須「そうね。お言葉に甘えて……汗を拭きたいからタオルを持ってきてくれない?」

修「なっ……!」ドキッ

那須「そろそろ着替えたいし……」

修「……」

那須「?」

修「……」

那須「……!」ハッ



那須「あっ……ふ、深い意味は無いのよ?」アセアセ

修「は、はい! もちろん分かってます!」






修「えっと、タオルは……」

那須「そこの箪笥の三段目よ」

修「分かりました。じゃあ失礼して―――」スーッ



下着『……と思うじゃん?』



修「」

那須「……どうかしたの?」

修「あ、あの……///」

那須「?」

修「……やっぱりぼくには荷が重いというか……///」

那須「??」






那須(何のことかしら……)


那須(……どうして顔が赤く……)


那須(……)


那須(……)





那須(!!!!)





那須「ち、違うの! そんなつもりじゃなくて……!」アセアセ


修「い、いえ! なんかもうぼくの方こそごめんなさい!!」


那須「ごめんなさい! やっぱり自分で出すわ!」アセアセ


修「ごめんなさい! ぼく部屋の外に出てます!」






【廊下】



修(…ふぅ……びっくりした……)ドキドキ


修(……)


修(……)


修(……那須先輩って、意外に……というか、なんというか……)


修(……)


修(わりと、派手なのも持ってるんだな……)






< ……着替え終わったわ


修「あ、はい。失礼します」ガチャッ…


那須「……」


修「……」


那須「……」


修「……」


二人((な、なんだか気まずい……!))






修「……」

那須「……」

修「えっと……長居するのもあれなので、もう帰ります」

那須「もう少しゆっくりすればいいのに」

修「いえ」

那須「…………そうね。あなたに移ったら悪いもの」

修「違いますよ。先輩に無理はさせられないので」

那須「……」




那須(……彼の性格ならこれも本音なのかしら)フフッ


修「先輩?」


那須「ううん。なんでもないわ」






修「……じゃあお大事にして下さい」

那須「えぇ、今日はありがとう。元気が出たわ」

修「ぼくで良ければいつでも来ますよ」

那須「……それならずっと風邪気味なのも悪くないかも」

修(なっ……///)

那須「……またね。修くん」ニコッ







※ちなみに風邪は移りました。



以上です。
次は立場逆転verを……

光ちゃん可愛い
柚宇さんと気が合いそう

もうすぐ投下
多分2回に分けます




【三雲家・⑧】



PPPP…


香澄「37.7℃……風邪ね」

修「……」

香澄「今日は1日休んでなさい」

修「あぁ……そうするよ……」

香澄「何かあったらすぐ呼びなさいね」

修「うん……」






修(……)


修(……頭が痛い……身体が熱い……)


修(……)


修(……空閑と千佳は今ごろ何をしてるんだろうか……)


修(……くそっ……ぼくには寝てる暇なんてないのに……)


修(……)ウトウト






【玉狛支部・⑨】



烏丸「……ん? 修はいないのか?」

千佳「はい。風邪を引いたみたいです」

烏丸「マジか」

レイジ「最近は一層根詰めてたからな。ここらで3、4日休んでも良いくらいだろう」

烏丸「……それもそうすね」




遊真「後でお見舞い行くか」≡3≡

千佳「うん」






【三雲家・⑨】



修(……)スヤスヤ


修(……)スヤスヤ


修(……っ……)モゾッ


ナデナデ…


修(……なん……だ……?)


ナデナデ…


修(だれか……に……撫でられ……て……)






修(……なんだか……すこし……ひんやりしてて……)


ナデナデ…


修(気持ちいい……な……)


ナデナデ…


修(誰……だ? …母さんか……?)スゥ…





那須「……あっ」

修「あ……」






修「せ、せんぱい……」

那須「ごめんなさい。起こしちゃったわね」

修「い、いえ……来てくれたんですか……」

那須「えぇ」

修「ありがとうございます……」

那須「一昨日のお礼と、謝罪よ」

修「え?」

那須「私が移しちゃったみたいだから……ごめんなさい」

修「そ、そんな……」






那須「だから今日は私が責任を持ってあなたを看るわ」

修「責任だなんて……ぼくはそんなつもりは全く……」

那須「……」

修「自分の不摂生が招いたことで……」

那須「……でも、私がそうするべきだと思ってるから」

修「!」

那須「ね?」

修「……」





修「……分かりました。お願いします……」

那須「うん。お願いされました」ニコッ






修「……あ、そういえば母さんには会いましたか……?」

那須「えぇ。ついさっき外出したみたいね」

修「そうなんですか……」

那須「そういえば出る前に――」




香澄『……お手洗いも台所もお風呂も修のベッドも自由に使っていいわよ』キラーン




那須「――って言ってたけど」

修「すみません、なんだか任せっきりになってしまって……」

那須「ううん。気にしないで」






那須「……ところで、もうお昼過ぎね」

修「はい」

那須「何か作ろうかと思うんだけど食欲はあるかしら」

修「正直あまり……」

那須「でも何か食べないともたないわ。お粥なら食べられる?」

修「そう……ですね」

那須「じゃあ許可も下りてる事だし、お台所借りるわね」

修「すみません……」

那須「お互い様よ。少し待っててね」






修(……)フー


修(お粥まで作ってくれるなんて……母さんが居ないしありがたいな……)


修(できるまで少し眠ろう……)スッ


修(……)


修(……)


修(……今思えば那須先輩の手料理なんて初めてだな……)


修(……)






修(……)ウトウト


修(料理……)ウトウト


修(……台所……包丁……)ウトウト


修(まな板……鍋……エプロン……)ウトウト


修(……エプロン……)


修(那須先輩の……エプロン姿……)ボーッ


修(……)


修(……)


修(……な、なんだか眠れなくなった……)






【数十分後】


ガチャッ…


那須「おまたせ」

修「……すみません」

那須「身体起こせる?」

修「はい。なんとか……」グググ…

那須「つかまって」

修「あ、すみません……」

那須「……」スッ




那須(……!)



那須さん、どうして修が風邪引いて家で寝込んでるって知ったんだろう?

>>377
そらサイドエフェクトじゃないですかね(テキトー)




修「よいしょ……っと……。ありがとうございます」フゥ…

那須(……)

修「?」

那須(……)

修「先輩?」

那須「……え? な、なに? どうかした?」

修「あの、もう支えてもらわなくても大丈夫ですよ」

那須「あっ……そ、そうね、そうよね。ごめんなさい」

修「なんで謝るんですか?」ハハハ…





那須(……思ったより大きい身体……やっぱり男の子なのね)ドキドキ






修「……じゃあ頂きます」

那須「味薄すぎたら言ってね」

修「あ、はい」

那須「飲み物はどうする? お茶でいい?」

修「はい。すみません」

那須「熱いから気を付けてね」

修「はい」

那須「……」スッ







那須「……はい、あ~ん」


修「!!??」



中途半端だけどここまでで!

次回、積極的な那須さんvs鈍感メガネくん勃発

21時ごろに投下!(多分)

お待たせしました
>>380から再開!




修(あ~ん……!?)


修(こ、これはどうするべきなんだ!? 気にせず食べればいいのか!?)


修(いや……でもあ~んだぞ……!? そう簡単に出来ることじゃない……!!)



那須「どうしたの?」

修「いや、その……」

那須「……やっぱり食欲なかった?」

修「いえ!大丈夫です!食べます! ……ただ……」






修「ただ、気持ちはありがたいですが自分で食べられるので……」

那須「そう。残念だわ」

修「い、頂きます」パクッ

那須「……」

修「……おいしい……」ボソッ

那須「良かったわ」

修「本当にありがたいです」

那須「しっかり食べてね? 体力つけないと」

修「はい」






【三雲家・⑩】



修「……」

那須「……」


チッ…チッ…チッ…


修(心なしか少し体調が良くなってきた気がする……)


チッ…チッ…チッ…


修(時計の音がやけに大きいな……さっきからずっと無言のままだ)チラッ



那須「……」



修(……でもなんだか居心地がいい。ぼくの部屋だから当然と言えば当然なのかもしれないけど……)






修「……先輩」

那須「なに?」

修「少し体調良くなってきたのでもう大丈夫ですよ?」

那須「え?」

修「あまり長居させて移してしまったら本末転倒ですし……」

那須「私は大丈夫よ」

修「でも――」

那須「せめてあなたのお母さんが戻るまではここに居るわ」

修「……」

那須「あなたが逆の立場だったらきっとそうするでしょ?」

修(うっ……)






那須「相変わらず分かりやすいわね」クスッ

修「……」

那須「今は体を治す事だけ考えて。ね?」

修「……分かりました……」スゥ…

那須「……」ナデナデ

修「……」



修「……」スヤスヤ


那須(おやすみなさい。修くん)






~~~~~~~~~~~~~~



修『……』


修『……ん……』ムクッ


那須『あら、やっと起きた?』


修『あれ? ここは……?』


那須『朝ご飯できてるわよ』


修『へ?』


那須『?』






修『朝ご飯……?』

那須『……そうよ。お寝坊さんなんだから』

修『あの、那須先輩、これは――』

那須『修くん』

修『アッハイ』

那須『……呼びかた、また戻ってるわよ?』

修『え?』

那須『ちゃんと玲って呼んで』

修『な……!』






那須『……呼んでくれないの?』ジッ

修『あ、いえ、その……』

那須『……』ジーッ

修『状況が……理解……できてないというか……』ボソボソ

那須『……』ジーッ

修『…っ…』

那須『……』ジーッ

修『わ、分かりました! ……玲、さん』

那須『……「さん」?』ジーッ

修『うっ……』






那須『……そんな他人行儀で呼ばれたくないわ』

修『そ、そんなつもりは……』

那須『……』ジーッ

修『っ…… わ、分かりました!』

那須『……』ジーッ

修『……』





修『れ、玲……』

那須『なぁに? 修くん』ニコッ



~~~~~~~~~~~~~~






修「―――はィれいン!?」ガバッ


那須「!?」ビクッ






修(ハァ…ハァ… ゆ、夢……??)

那須「ど、どうしたの?」

修「なんでも……ない、です」ハァ…ハァ…

那須「すごい汗よ? ……嫌な夢でも見たの?」

修「いえ、嫌ではないんですが……驚いたというか……」

那須「?」

修「色々とすっ飛ばしすぎというか……」

那須「??」

修「と、とにかく気にしないでください」

那須「変な修くん」クスッ

修「すみません」ハハ…


那須「……それより、汗かいたみたいだし拭く? お湯沸かしてくるわね」

修「あ、助かります」






【数分後】



那須「お待たせ」

修「はい」

那須「……」ジーッ

修「あの、先輩……」

那須「?」

修「あっ、いや、なんでもないです」スッ

那須「……」ジーッ

修「……」

那須「……」ジーッ

修(ぬ、脱ぎにくい……!)






修「……先輩、そんなに見られると……」

那須「ご、ごめんなさい」フイッ

修(ていうかぼくの時みたいに部屋の外に出ないのか……?)

那須「……」

修(……まぁいいか)



修「……」ヌギヌギ



修「…ふぅ…」パサッ






那須「……」チラチラッ






修(……気持ちいいな)ゴシゴシ


修(顔も拭こう……)スチャッ


修(……ふぅ……)ゴシゴシ



那須「修くん」

修「はい」

那須「背中は届かないでしょう? 私が拭いてあげるわ」

修「え、良いんですか……?」

那須「もちろん」

修「じゃあ…お願いします」






那須「……痛かったら言ってね」

修「アッハイ」

那須「……」ゴシゴシ

修「……」

那須「……」ゴシゴシ

修「……」

那須「痒いところはありませんか?」ゴシゴシ

修「あはは……大丈夫です」


修(とは言えやっぱり少し恥ずかしいな―――)



那須「……」ゴシゴシ


ピトッ…


修「―――ヴぃざ!?」ビクッ






修(て、手が触れて……)

那須「あ、ごめんなさい」サッ

修「いえ……」

那須「……」ゴシゴシ

修(びっくりした……)

那須「……」ゴシゴシ

修(……)

那須「……」ゴシゴシ


ピトッ…



修「みらっ!?」ビクッ






那須「……ごめんなさい」

修「いえ……」

修(先輩の手、結構冷たいからびっくりするんだよな……)

那須「それにしても修くん、変な声出すのね」クスッ

修「面白がらないでください……」

那須「ふふっ。気を付けるわ」ゴシゴシ

修「……」

那須「……」ゴシゴシ

修「……」


ピトッ…



修「ふぉうふ!」ビクッ






修「せ、先輩!」

那須「だって反応が可愛いんだもの」クスクス

修「笑わないで下さいよ! 本当にびっくりするんですから!」

那須「ごめんなさい」

修「……あ、あとは自分でやりますから……」スッ

那須「……」サッ

修「……」

那須「……」

修「タオルを……」スッ

那須「……」サッ



修「……」

那須「……」






修「……先輩」

那須「なぁに?」

修「タオルを渡して下さい」

那須「でもまだ拭き終わってないもの」

修「自分でやります」

那須「最後まで私がやるわ。次は気を付けるから」

修「…でも…」

那須「……」ニコッ

修(ぐっ……)







修「――か、返して下さい!」バッ

那須「きゃっ…!」ドサッ






修「……」

那須「……」


シーン…


修「……」

那須「……あ、あの……修くん?」

修「……」

那須「…………ちょっとからかい過ぎたわね。謝るわ」

修「……」

那須「だ、だから……ね?」

修「……」

那須「っ……」ドキッ




修(……勢いに任せちゃったけど……この状況は前より数倍まずいんじゃ……)ドキドキ



※メガネ外して上半身裸になった修が那須さんをベッドに押し倒してます



那須「……」ドキドキ


修(そ、そうだ……前もこういう時に限って誰かに見られたんだ)

修(早くどいて先輩に謝らないと―――)





香澄「……」ジーッ





修(ってうわあああああああああああああああああ!!!)






修「かっ、かかか母さん!?」

那須「!」

香澄「いかにも母さんよ」キラーン

修「いつからいたの!?」

香澄「『ぐへへ今夜は帰さねえぜ』あたりからかしら」

修「いつだよそれ!!」

香澄「それにしてもこの状況は……」

修「誤解だ。誤解なんだ」

那須「そ、そうなんです」

香澄「あらそう」






香澄「……あ、 それと」

修「?」

香澄「お客さん来てるわよ」

修「え」



遊真「よっ」≡3≡

千佳「……」



修「空閑……千佳……」



遊真「肉食系ってヤツだな、オサム」ニヤニヤ

千佳「修くん……」





修(うわああああああああああ違うんだあああああ(略)



とりあえず終了です
那須さんの親密度は8000pt→9500ptくらいですかね(テキトー)

次は原作で全く触れられなかったバレンタインを書く予定

序盤だけ投下しますねー
少ないけどご了承を!




【ボーダー本部】



<「ねぇねぇ、誰にあげるの?」

<「内緒!」



木虎(……)



<「あーあ、綾辻さんから貰いてぇなぁ」

<「バーカ! 無理に決まってんだろ」



木虎(……あぁ、そういえばもうすぐバレンタインね)






木虎(まったく……誰も彼も浮わつきすぎよ。ボーダー隊員としての本分を忘れるようじゃ本末転倒でしょうに)


木虎(……って言いたいところだけど、普段お世話になってる人にお礼をするっていう意味だと確かに調度いいイベントでもあるのよね)


木虎(毎年のこととはいえ、流石に何もしない訳にはいかないし……)


木虎(……)


木虎(あと2日……か)






【デパート】


<いらっしゃーせー


木虎(去年に比べるとまた種類が増えてるような……)テクテク


木虎(……えっと、まず烏丸先輩には少し奮発して高級めのチョコを)


木虎(嵐山先輩たちにもいつも通り渡して……綾辻先輩にも日頃の感謝で渡すべきよね)


木虎(他の人たちに配れるようなチョコもいくつか用意しておいた方がいいのかしら)


木虎(……)


木虎(あとは……三k…コホン)


木虎(……)


木虎(……そのくらいで充分ね。うん)






木虎(さぁ早く帰って準備しないと!)


木虎(烏丸先輩に渡すやつは飾りも豪華にしないといけないし……)


木虎(早く帰って……)


木虎(……)チラッ



<いらっしゃーせー



木虎(……)



木虎(…………)






【調理場】



木虎「……」



チョコ『……』



木虎「ま、間違えて買っちゃったこのチョコレートどうしようかしらー」


木虎「誰か忘れてる気もするんだけど、誰だったかしらー」


木虎「……あ、そ、そういえば三雲くんのこと忘れてたわ! 完っ全に忘れてたわ!」


木虎「ちょ、ちょうど薄力粉も卵も上白糖も余ってるのよねー」


木虎「このままダメにしちゃうのも勿体ないし、しっかり使い切るべきよねー」






木虎「あ、そうだ! チョコレートを1から作ればいいのよ! そうすれば自然に使い切れるわ!」


木虎「でも作る以上は食べないともっと勿体ないわよねー」


木虎「……あ、そういえば完全に忘れてた三雲くんがいるじゃない!」


木虎「し、仕方ないわ。ついさっきまで完全に忘れてた彼にあげてみようかしら!」


木虎「時間も余ってるし試しに作ってみようかしら! 仕方なく試しに!」



木虎「……」ハァ…ハァ…



木虎「……」





木虎(……ほ、本当に仕方なくなんだから……!)



少ないけど一旦ここまでにしときますね

色んなキャラ出す予定なんで今までで一番長くなりそうな予感……

明日も来られるよう頑張ります

この回りくどさとめんどくさい感じが木虎らしいといえばらしいけど香澄さん基準の親密度ポイントは那須さんには及ばないだろうな。

>>477
現時点では千佳(12450pt)と那須さん(9500pt)に及ばないけど潜在能力は凄まじく
なにか大きな切っ掛けがあったら急激に上がるとかそんな感じじゃないですかね




~~2月14日~~



【玉狛支部・⑩】



迅「う~~っす」ガチャッ


宇佐美「あ、迅さんおはよ~。早いね」


迅「違う違う、遅いんだよ」


宇佐美「え?」


迅「今戻ってきたとこでさ。流石に疲れたな~~」


宇佐美「ここのところしばらく顔出してなかったけど何してたの?」





迅「そりゃまぁ色々とな」

宇佐美「あんまり無理しちゃダメだよ~」

迅「分かってるさ。じゃあおれは一眠りしてくるよ」

宇佐美「あ、ちょっと待って迅さん」

迅「?」

宇佐美「ほい。これ」

迅「……ん?」

宇佐美「今年はちょっと凝ったチョコ作ってみたんだよね」

迅「ほほう」






宇佐美「名付けてメガネ型チョコレート!」

迅「おお、やたら立体的じゃんか」

宇佐美「自信作です」キラーン

迅「こりゃメガネくんは特に喜ぶだろうな」

宇佐美「でしょー。実際にかけられるからね」

迅「ほーん……」



迅「……」






迅「……いや、よく考えたら半端ないなこれ! どうやって作ったんだ!?」


宇佐美「企業秘密です」キラーン






【とある高校】



米屋「おい~~っす」

三輪「……」


出水「おう。三輪はともかく米屋がこんな早く来るなんて珍しいな」


米屋「そりゃお前、今日はあの日だろーがよ」

出水「あぁ。バレンタインな」

米屋「来るのも早くなるってモンだろ」

出水「で、戦果は?」

米屋「現時点で0だ」キラーン






出水(三輪は貰ったのか……?)チラッ

三輪「……」

出水(……やめとこう。こわい)



米屋「そういうお前はどうなん?」

出水「あぁ、下駄箱に一個だけ入ってた」

米屋「マジかよ。もう差ぁつけられてんのか」

出水「はっはっは」

米屋「まぁまだホームルームも始まってねーからな。勝負はこれからだ」






【ボーダー本部】



緑川「ふーたーば!」

双葉「なに」

緑川「ちょうだい!」

双葉「……なにを?」

緑川「チョコだよチョコ! 分かってる癖にー」ニヤニヤ

双葉「ないけど」

緑川「えっ」






緑川「つ、つまんないウソつくなぁ」

双葉「あるわけないでしょ」

緑川「な……!」

双葉「じゃあね」テクテク

緑川「」

双葉「……」テクテク

緑川「」

双葉「……」ピタッ

緑川「」



双葉「……」






双葉「……1つだけ」

緑川「えっなに!? あるの!?」ガバッ

双葉「べ、別に駿の為に作った訳じゃないんだけど、1つだけ余ってる」

緑川「それで良いからちょうだい!」

双葉「…………私に勝てたら考えなくもないけど」

緑川「よーしじゃあ早速ブース行こう!」グイッ

双葉「ひ、引っぱるな!」





周りの隊員(……微笑ましい……)



迅さんが全然出てなかったのでちょっとだけ
こんな感じで色んな面子のバレンタインを書いていくんでお願いします


いずみん先輩もよねやん先輩も絶対モテる

三輪先輩はこわい(確信)

太刀川「悪寒がする」
二宮「俺もだ。」
堤「ガクガクブルブル」

なんでこいつが学校いんのに同い年のこいつは本部にいんだよ的なあれはスルーで!(暴論)

また少しずつ投下しますねー




【風間隊・⑥】



三上「……あ、風間さん。おはようございます」

風間「あぁ」モグモグ

三上「今から作戦室に戻るところですか?」

風間「あぁ」モグモグ

三上「じゃ、じゃあ私もご一緒しよっかな」

風間「あぁ」モグモグ

三上「ところでそれは――」

風間「さっき貰った。バレンタインだからだろうな」モグモグ

三上「そうなんですか」






風間(……ん、もう無くなったか)

三上「……」



三上「あ、あの、私もクッキー作ってきたんですが……」

風間「貰おう」

三上「どうぞ」

風間「……開けていいか?」

三上「どうぞ」

風間(これは……俺達の隊章……)


風間「こんなに精巧にできるものなんだな」

三上「……今年は少し頑張ってみました」フフッ






風間「……」ジーッ

三上「……」

風間「……」ジーッ

三上「……風間さん?」

風間「なんだ」

三上「その、食べたかったら食べても良いんですよ?」

風間「そうか。頂こう」モグモグ

三上「……」ニコッ






【風間隊・⑦】



歌川「あ、お二人ともおはようございます」

菊地原「……」ペコッ


三上「おはよう」

風間「あぁ」モグモグ


歌川「……って風間さん、何食べてるんですか」

風間「三上が作ったクッキーだ」モグモグ

歌川「え? ……あぁ、そういえば今日バレンタインでしたね」






三上「という訳で、二人にも」


歌川「あ、ありがとうございます!」

菊地原「……」

歌川「す、凄いな……こんなに上手く作れるもんなのか……」

菊地原「でも逆に少し失敗してた方がグッとくるんじゃないの、こういうのって」

歌川「じゃあいただきます」モグモグ

菊地原「……」モグ…



風間「……」ジーッ

三上「……風間さん?」

風間「なんだ?」

三上「まだ残ってますけど……食べますか?」

風間「貰おう」






【諏訪隊・⑤】



諏訪「……うーっす」

日佐人「諏訪さん、お疲れ様です」モゴモゴ

小佐野「おつかれー」

諏訪「あ? 堤はいねぇのか……つーか日佐人、お前なに食ってんだ?」

日佐人「チョコですよ。おサノ先輩からもらいました」

小佐野「今日一日は飴じゃなくてチョコだよー」

諏訪「あぁ、バレンタインデーだったなそういや」






小佐野「という訳ですわさんにもあげるね」ゴソゴソ

諏訪「つーか渡すならラッピングくらいしとけ!『お徳用』ってのが思いっきり見えてんだよ!」

小佐野「……あれ?」ゴソゴソ

諏訪「んだよ」

小佐野「ごめん、もうないや」

諏訪「なんだそりゃ……」

小佐野「ひさとにあげたのが最後だったみたい」

日佐人「す、すみません」

諏訪「ケッ。気にすんな、いらねーよ」






小佐野「しょーがないなぁ」ガタッ

諏訪「あん?」

小佐野「……ん。あげる」

諏訪「は? いやそれお前の食いかけ……」

小佐野「お口あけてー」ズイッ

諏訪「いや、だから……」

小佐野「さーん、にー、いーち……」ズイッ

諏訪「ま、待て! 待て待て待て!」




日佐人(……あぁ、紅茶が美味しい)



諏訪「日佐人! のんびりしてねーで助けろ!」






【とある高校・②】



米屋「よーし中間発表といくか!」

出水「おっしゃ上等だ」

三輪「……」

出水「おれは現時点で5つだ。お前は?」

米屋「オレは今のところ0だな」

出水「なんだよ、今年もおれの圧勝じゃねーか」

米屋「と思うじゃん?」

三輪「……」






出水「つーかお前、彼女からは貰ってねーの?」

米屋「いやー彼女からのはノーカンっしょ」

出水「そんなもんかね。まぁおれとしちゃその方が差ぁついてありがたいけど」

米屋「舐めんな。オレぁスロースターターなんだよ」




女子生徒A「……あ、米屋くーん」

米屋「おう。どした?」

女子生徒A「チョコあげるよー」

米屋「おぉ、サンキュ」

女子生徒A「じゃあねー」

米屋「おーう」







米屋「……で、話は戻るけどよ」

出水「おいちょっと待て槍バカ」






米屋「ん?」

出水「なんだ今の。なんだ今の」

米屋「そりゃお前、チョコじゃね?」

出水「チョコだよな?」

米屋「あぁ」

出水「……なんかすげーあっさりだな。これで5対1か」

米屋「ん? 0だろ?」

出水「いや今1つ貰ったろ」

米屋「今のはノーカンっしょ。だって義理だぜ?」

出水「は?」






出水「もしかしてお前、本命以外はノーカンのつもりか?」

米屋「え? ちげーの?」

三輪「俺に振るな」

出水「……因みに義理含むと何個貰ってる?」

米屋「えーと……」



米屋「……」ウーン






米屋「……13個だな」

出水「」



中途半端でごめんなさい
ここまでで!

書き溜めますねー




【二宮隊】



氷見「……はい。これ」

辻「ありがとうございます」

氷見「他の二人は?」

辻「犬飼先輩は『皆にチョコ貰ってくる』って言って出ていきました」

氷見「相変わらずだなぁ……」

辻「二宮さんもさっき出ていきましたけど場所は分かりません。なんだか遠い目をしてましたけど」

氷見「?」



それではゆっくり投下していきますねー




【嵐山隊・⑥】



木虎「おはようございます」


時枝「おはよう」

佐鳥「おはよー」


木虎「……って、なんですかこの段ボールの山は」


嵐山「おぉ木虎、おはよう」ヒョコッ


木虎「おはようございます」

木虎(段ボールの山から嵐山先輩が……)






嵐山「今年もたくさん来てるぞ」

時枝「そこの段ボールが木虎の分だよ」

木虎「……私にも来てるんですか」

嵐山「あぁ。それだけ応援されてるんだ」

木虎「……」

時枝「とにかく、この量ですし整理しないとですね」

嵐山「あ、それもそうか」




佐鳥「いやー女の子から貰うとは流石木虎だなー」

木虎「サボってないで手伝って下さい」






※片付け中



佐鳥「去年に比べると減ってるなー」ガサゴソ

時枝「それでも食べきるのは大変そうだよね」ガサゴソ



嵐山「そういえば……なぁ木虎」

木虎「はい」

嵐山「もう三雲くんにはチョコあげたのか?」

木虎「え!!??」ガターン



ドサドサドサ



佐鳥「うわあああ段ボールの山が崩れてひでぶっ!!」


時枝(あ、潰れた)






木虎「な、なんで私が彼に手作りチョコをあげないといけないんですか!?」


嵐山(手作りなのか)

時枝(手作りなんだ)


木虎「日頃お世話になってるとかそういうのならむしろ逆にこっちが貰いたいくらいです!」


嵐山(貰いたいのか)

時枝(貰いたいんだ)


木虎「そ、それに、彼ってこういう時に限って見つからないんですよ! 信じられますか!?」


時枝(木虎、さっきから語るに落ちてるよ)






【影浦隊・③】



光「おいおめーら」


北添「ん?」ゴローン

影浦「あァ?」ゴローン


光「さっきからずーっと炬燵でゴロゴロしやがって。今日がなんの日か分かんねーのか?」


北添「え? バレンタインデーでしょ?」

ユズル「だよね」






影浦「つーか毎日ゴロゴロしてるおめーには言われたくねーよ」

光「うるせー!」グイッ

影浦「なんでこっち入ってくんだよ。対面が空いてんだろーが」

光「いいからつめろ!」グイグイッ

影浦「チッ……」




北添「……」ニヤニヤ

ユズル「……」ジーッ




影浦「なんか知らねぇが鳥肌立つからこっち見んな」






光「……で、おまえらアテはあんの?」

北添「へ?」

光「チョコ貰うアテはあんのかって聞いてんの!」

北添「う~ん、ゾエさんは基本的に来るもの拒まずの姿勢だから」

光「なに甘えたこと言ってんだよ! ……ユズルは?」

ユズル「………………ない、よ」

光「この前の女子はどうなん?」

ユズル「……そんなんじゃないから」

光「ふーん」ニヤニヤ




光「……あ、どうせカゲもないよな! な!」

影浦「……チッ」






光「まったくおまえらときたら……」ニヤニヤ

ユズル「なんで笑ってんの」

光「仕方ないな。……チョコ欲しいか?」



北添「欲しい! 食べたい!」

ユズル「…あるなら貰うけど」

影浦「どーでもいい」



光「ほんっと仕方ねーなー! アタシがいなきゃチョコも貰えないなんてなー!」

光「そんな可哀想なおまえらに仕方なーくアタシからくれてやんよ!」






北添「マジで? サンキューヒカリちゃん!」

ユズル「……ありがと」



光「ほら、カゲにも!」

影浦「……ん」

光「『……ん』? 『……ん』ってなんだー? うりうり」グリグリ

影浦「うぜぇ……」

光「ありがとうございます光様だろ!」

影浦「……」シーン

光「ほら一緒に! あ、り、が、と、う……」

影浦(めんどくせぇ……)






【鈴鳴第一・⑦】



村上「……」ガチャッ


今「あっ、鋼くんお疲れ様」

村上「あぁ、お疲れ。……来馬先輩と太一はいないのか?」

今「う、うん。二人とも用があるんだって」

村上「そうか」




今(本当は私がチョコ渡しやすいようにって気を遣って席を外してくれたんだけどね……)






【鈴鳴第一・⑧】



村上「……」


今(……二の足踏んでる間に鋼くん座禅組んで瞑想しちゃったよ。邪魔しにくくなったなぁ……)


村上「……」


今(あ、そうだ! 気付かれないようにすぐ傍にチョコ置いて逃げちゃえばいいんじゃない!?)


村上「……」


今(そうと決まれば―――)ソーッ




村上「……どうした? 何か用か?」パチッ


今「」






今(あーもう! やっぱり来馬先輩たちがいた方が渡しやすかったかもしれない!)


村上「……」


今(どうしよう……せっかく作ってきたんだから渡さないと……)


村上「……そういえば」


今「え?」


村上「今日はバレンタインデーだな」


今「!?」




今(こ、鋼くんから仕掛けてきた……!? )






今「あ、そ、あぁ、そういえばそうだね」

村上「……あぁ」

今「……」


シーン…


今(え? 今ので会話終わり!? ……もしかして確認しただけ?)

村上「……」

今「……やっぱり鋼くんもチョコ欲しかったりするの?」

村上「あぁ」

今(即答……)






今「じゃあ…あげるよ」

村上「……え?」

今「はい」

村上「オレに? いいのか?」

今「……うん」

村上「嬉しいな。ありがとう」

今「そ、そんな大袈裟な事じゃないってば……」

村上「食べていいか?」

今「あっ、うん。どうぞ……」

村上「……」モグモグ






今「い、一応甘さは控えめにしてみたんだけど」

村上「……美味い」モグモグ

今「良かった…」

村上「……」

今「……」



シーン…



今(……)


今(……)


今(おいしいって言ってくれたのは凄く嬉しい。……けど……)


今(……けど、もっと……)


今(もっと褒めて欲しかったな……なんて)






今(……贅沢なのかな……)

今(喜んでくれてるのは間違いないみたいだし、私が高望みしてるだけなのかな……)



村上「……」チラッ



村上「………」



村上「…………」






村上「ちょっと待っててくれ」ガタッ


今「え?」






【十五分後】



村上「……」

今「あ、おかえり。どこ行ってたの?」

村上「ちょっとな」

今「?」



村上「それにしても……チョコ美味しかったな」

今「へ?」

村上「甘さを抑えていながら濃厚で飽きない味……僅かに漂うミントの香りが良いアクセントになってる」

今「え、あ、うん」

村上「でも何より愛情が一番の調味料だな。ありがとう」

今「こ、こちらこそ……/// じゃなくて!! どうしたの急に!?」






【ボーダー本部】



来馬(……今頃うまいことやってるかな? 今ちゃんのことだし心配ないとは思うけど)スタスタ



太刀川「……よう。来馬」

来馬「あ、太刀川くん」

太刀川「おまえ一人か?」

来馬「うん。そうだけど」

太刀川「……」

来馬「どうかした?」





太刀川「……よし、ちょっと着いてこい」

来馬(?)



とりあえずここまでで!

戦が始まる(確信)

エロイのは書けない(諦め)

17:00ごろに投下できると思います




太刀川「よう」


堤「お疲れ……」

二宮「……」


来馬「あ、二人とも久し振りだね」


二宮「……来馬」

堤「今回は四人か……」


来馬「?」



来馬(なんだかテンション低いような気がするけど……)






加古「はいはーい、みんなお待たせー」



太刀川「……ッス」

二宮「……ッス」

来馬「あ、加古さん。久し振り」

加古「あら来馬くん。来てくれたの?」

来馬「というより太刀川くんに連れて来られたんだけど……」

加古「ほほ~う?」チラッ

太刀川「他意はないぞ。人数が多ければ確率が低くなるとかそんなことは考えてないぞ」



堤(語るに落ちてる……)

二宮(……馬鹿が)チッ





加古「はいみんな! ハッピーバレンタイン!」



来馬「え? おれにもくれるの?」

加古「もちろん。ただ……」



加古「4つのうち、1つだけハズレが入ってるわ」キラーン



堤「!」ビクッ

二宮「!!」ギロッ

太刀川「!!!」クワッ



来馬(な、なんだか空気が変わった!?)






堤(くそっ……やっぱりハズレありか……)

来馬「ちなみにハズレには何が入ってるの?」


太刀川(!)

二宮(来馬……! いや、これは良くやったでいいのか……?)


加古「それはナイショ。面白味がなくなっちゃうでしょう?」

来馬「あ、それもそうだね」



太刀川「おいおい、食べ物を無駄にしちゃいけないんだぞ!」

加古「無駄じゃないわ」

太刀川「え?」

加古「いつもあなたたちが残さず食べてくれるでしょ?」ニコッ

太刀川(……い、言い返せん……)






加古「はい。好きなの選んでね?」



堤「……あ、ありがとう……」

太刀川「……ッス」

二宮「……ッス」

来馬(ハズレかぁ。加古さんも遊び心あるんだね)


太刀川「おい、恨みっこ無しでいくぞ」

堤「もちろん……」ゴクッ

二宮「さっさと済ませるぞ」


来馬(そんなにハズレ引きたくないのか。タバスコとか入ってたりするのかな?)ドキドキ






太刀川「……よし、俺はこれで」スッ

堤「じゃあオレはこっち……」スッ

二宮「……」スッ

来馬「……みんなここで食べるの?」

堤「あぁ……そうするしかないんだ……」

来馬「?」

太刀川「そうだ、来馬から食え!」

来馬「うん、いいけど。……じゃあ頂くね、加古さん」

加古「味わって食べてねー」ニコッ



二宮(ハズレ引けハズレ引けハズレ引けハズレ引けハズレ引けハズレ引け)






来馬「……」モグモグ


来馬「……」モグモグ


来馬「……」モグモグ…ゴクン


加古「どう?」





来馬「……うん。すごく美味しいよ」



太刀川「くぁ―――!! マジか!!」

二宮「チッ!!」

堤「……はぁ……」



来馬(えぇっ!? なんか露骨に嫌そうな反応されてる!?)






二宮「……次はどうする」

堤「っ……オレが、いくよ」

太刀川「死ぬなよ……」

堤「これで残りは1/3……大丈夫……オレは生きる……」ブツブツ



堤「い、いただき……ます」パクッ



太刀川(いった!)



堤「……」モグモグ



二宮(……ハズレ引け…… さっさと引いてこんな不毛な争いは終わりにしてくれ……)






堤「……」モグモグ


加古「どう?」


堤「……お、おい……しい……?」


太刀川(!)


堤「うまい……うまいぞ……!」


加古「そう。良かったわ」

二宮(チッ……!!)

太刀川(マジか……)


堤「やった……ついにやった……!」






堤「やりましたよ諏訪さん……!」


堤「勝った……! 生き残った……!」






堤「オレは勝っ―――ゴブフェアッ!!」



ドサッ…



来馬(!?)


太刀川(うわあああああああああああああああああ泡吐いて倒れたぁぁぁぁぁぁ!!)


二宮(遅効性とは……一層タチが悪くなってやがる……!!)






来馬(え? な、なにこの状況……!?)

加古「……あらま。どうやらハズレ引いちゃったみたいね」


来馬「堤くん!」

堤「」

来馬「た、大変だ! 救護班よばないと!」

太刀川「……来馬」ポン

来馬「ほ、ほら二人とも協力して!」

太刀川「終わったんだ」

来馬「え?」

太刀川「もう……終わったんだ……」ツー

来馬(泣いてる!?)ガーン






加古「大丈夫よ。2~3時間で目を覚ますわ」

来馬(そ、それって大丈夫なの……?)



太刀川「……まぁ何はともあれ、堤には悪いが俺たちは助かった訳だ」パクッ


二宮「生きた心地がしないな」パクッ


太刀川(普通に作れば美味いのにな)モグモグ

二宮(フン……)モグモグ








太刀川「――ガハァッ!?」


二宮「ゲフッ……!!」






加古「あら?」

来馬「……え!? ど、どうしたの二人とも!?」



太刀川「……が…ま……」ドサッ


二宮「……くそが……っ」ドサッ



来馬「か、加古さん!? ハズレは1つだけじゃないの!?」

加古「あっちゃー……逆だったわ」

来馬「えっ」

加古「……4つのうち1つがハズレじゃなくて4つのうち1つがアタリだったみたい」テヘペロ

来馬「」



なおこの後3人にもちゃんと正常なチョコをあげたもよう

次は出水米屋と玉狛を少しの予定
書きためますねー

唐沢さんて酒飲めなかったんすね……(今さら)

投下します




【とある高校・③】



米屋「よっしゃ!第二回中間発表といくか!」

出水「OKOK」

米屋「昼休み終了時点でオレは17個だ」

出水「へっ。微妙にペース落ちてきてんじゃねーか?」

米屋「そういうおまえはどうなんだよ」

出水「24個だ」ドヤァ

米屋「なにっ」

出水「いやーあっさり逆転しちまったぜ」

米屋「やるじゃねーか……」

三輪「……」






出水「はっはっは」

米屋「なんとかして巻き返さねーと……」

出水「悪いけどおれもスロースターターだからな。差は開く一方だぜ」

米屋「……」


米屋「……よし、こーなったらルール変更すんぞ!」

出水「は?」

三輪(ルールなんてあったのか)



米屋「今からは個人の勝負じゃなくてチームの勝負だ!」

出水「なにを言い出しやがる」






米屋「要はオレら三輪隊とお前ら太刀川隊の総合計で勝負すんぞっつー話だな」

出水「待てこら! 普通に考えてお前らのが有利だろーが! そっち四人じゃねーか!」

米屋「いや、秀次はこんなんだし実質3vs3だろ」

三輪「……」シーン

出水「こっちだって太刀川さんはランク戦>>>>>>>チョコだし唯我はアテになんねーし……」

米屋「なんだなんだ? 天下のA級1位様が怖がってんのか?」

出水「……挑発のつもりか?」ピクッ

米屋「と、思うじゃん?」ニッ






出水「分かったよ。乗ってやる」

米屋「よしきた」

出水「次の授業までにもっともらってきてやんよ!」



米屋(……こっちには奈良坂のアニキがいるんだ。負けるわきゃねーな)ニッ

米屋(そうと決まればあいつと古寺の途中結果もLI○Eで聞いてみますかねっと)




―――――――――――――――――――――――――――
   みわたい!(4)
―――――――――――――――――――――――――――


Yoneya.y <(【緊急】バレンタインデー結果報告されたし)



―――――――――――――――――――――――――――



米屋(これでよし……)






【那須隊・④】



那須「……」



小夜子「……なんだか那須先輩、そわそわしてませんか?」

熊谷「あーうん、少し緊張してるみたい」

小夜子「例の三雲くんに……ですかね」

熊谷「らしいよ」

茜「あんな那須先輩初めて見ます……」

熊谷「……話は変わるけど茜も頑張らないとね」

茜「えっ」

熊谷「今日お見舞い行くんでしょ?」ニヤニヤ

茜「な、なんでそれを……!?」






【とある高校・④】



米屋(……おっ、来た)



―――――――――――――――――――――――――――
   みわたい!(4)
―――――――――――――――――――――――――――


Yoneya.y <(【緊急】バレンタインデー結果報告されたし) 既読1


古寺@メガネ <(ぼくは2個です)


―――――――――――――――――――――――――――



米屋(ふむ……)ポチポチ



―――――――――――――――――――――――――――


Yoneya.y <(【緊急】バレンタインデー結果報告されたし) 既読1


古寺@メガネ <(ぼくは2個です)


Yoneya.y <(目標10個!これ必達な!) 既読1


古寺@メガネ <(無茶振りすぎますって!)



―――――――――――――――――――――――――――






米屋(今のところオレらは合計19個か……)

米屋(確かに出水の言う通り太刀川さんたちはアテにならねーとはいえ、予測できねーのが逆に不安だ)

米屋(ここは奈良坂サンに期待しつつオレも数稼ぐしかねーよな)


米屋「秀次! お前も手伝え!」

三輪「は?(威圧)」




出水(……)prrrr

出水(……)prrrr

出水(くっそ、太刀川さん出ねぇ! どうしたんだ!?)

出水(おれ一人で頑張るしかねーのかよ!)


出水「三輪! 太刀川さん知らねーか!?」

三輪「知るか(威圧)」






女子生徒B「出水くーん、お客さん来てるよー」


出水「客? なんだよこの忙しい時に……」チラッ




柚宇「やぁやぁ」ニュッ




出水「ゆ、柚宇さん!?」

米屋「あ、どもっす」

柚宇「はいは~い、どうも~」

出水「えっ何やってんの? どうしてここに!?」

柚宇「ん? そりゃチョコ渡しにだよー」

出水「え」






出水「いや、柚宇さんちょっとタンマ」

柚宇「へ?」

出水「そ、その……ここで食わないとダメ?」

柚宇「う~ん……でもせっかく作ってきたし」

出水「いやね、ちょっと周りの目がね」

柚宇「私は気にしないよ~~?」

出水「」



米屋「おらおらどーした出水! あ~んしろよ!」ニヤニヤ



出水(あんにゃろうここぞとばかりに……)






< そうだそうだ!

< あーんしろあーん!



出水(ぐっ……他の奴らまで……)



< あーん!あーん!あーん!



柚宇「あーん♪ あーん♪」


出水(あんたも何にこにこしてんだ可愛いなちくしょう!)



< あーん!あーん!あーん!



出水(く、くそ……こうなったら……)




出水「柚宇さんちょっと来て!」ガシッ

柚宇「うわわっ」






米屋「……ちぇっ。逃げたか」

三輪「……」



< 出水くんて彼女いるんだ……

< チョコ渡そうかと思ってたけどやめとこ……

< あたしも……



米屋(今のを加えて弾バカは25個。だがあんな光景を見せられちゃ後の奴らは渡しにくくなるだろ)


米屋(つまりあいつのカウントはこれで止まる。今のオレらの19個を差し引いて7個貰えれば勝ちだ)


米屋(7個くらい奈良坂パイセンにかかりゃ朝飯前だろ。……勝ったな)ニヤリ






米屋(――おっと、噂をすりゃL○NEが来た)



―――――――――――――――――――――――――――
   みわたい!(4)
―――――――――――――――――――――――――――


Yoneya.y <(【緊急】バレンタインデー結果報告されたし) 既読2


古寺@メガネ <(ぼくは2個です)


Yoneya.y <(目標10個!これ必達な!) 既読2


古寺@メガネ <(無茶振りすぎますって!)




奈良坂 <(0だ)



―――――――――――――――――――――――――――



米屋「えっ」






米屋(おいおいおいちょっと待て……)



―――――――――――――――――――――――――――
   みわたい!(4)
―――――――――――――――――――――――――――



奈良坂 <(0だ)


Yoneya.y <(えっ?) 既読2


古寺@メガネ <(珍しいですね)


Yoneya.y <(なんで?なにがあった?) 既読2




奈良坂 <(風邪引いた)



―――――――――――――――――――――――――――



米屋(奈良坂ァァァァ――――!!!!)



なお出水くん(と柚宇さん)は一時間くらい戻って来なかったもよう(意味深)
ちなみに太刀川さんは寝込んでます

次は玉狛予定

三輪先輩には弟を近界民に殺された歳上の女性とか合うんじゃないですかね(テキトー)

もうすぐ投下します。少ないですけど……




【玉狛支部・⑪】



千佳「……はい、修くん」

修「あ、ありがとう千佳。嬉しいよ」

千佳「遊真くんにも」

遊真「ありがたきしあわせ」




小南「あーっ! いいなー! あたしにもちょうだい!」

千佳「あ、はい。たくさんあるので……」

小南「うんうん。おいしいじゃない」モグモグ






遊真「む? こなみ先輩はチョコレートないのか?」

小南「は?」

遊真「オサムがバレンタインデーとやらは女が男にチョコをあげなきゃいけない日だと言ってたぞ」

小南「へぇー? 修、あんた言うじゃない」グリグリ

修「いや、あげなきゃいけないとまでは言ってないです……!」

遊真「だからくれ、こなみ先輩」

小南「あたしはそういうのはスルーすることに決めてんのよ。面倒臭いし」

遊真「……」

小南「チョコなんて作ってきてる訳ないでしょ」フフン

遊真「……」






遊真「おもしろいウソつくね」ニヤリ

小南「」



おいおいおいおい
まさかチカちゃんは>>673で終わりなのか!?




小南「は、はぁ!? あんた何言ってんの!?」

遊真「作ってきてるんでしょ?」

小南「作ってないし! 訳分かんないんだけど!?」

遊真「そーやってまたウソつく……」

小南「ウソじゃないわよ!」

遊真「誰にあげるの?」≡3≡

小南「あげないっての!!」




宇佐美「はいはい、そこまでー」

遊真「む」

宇佐美「それ以上やるとこなみ泣いちゃうよー」

遊真「しおりちゃんがそういうなら……」

小南「遊真あんた後で覚えときなさいよ。ぼっこぼこにしてやるから」



>>676
サーセン…
一応今回のメインは木虎だから…




迅「おぉ、なんだか騒がしいな」

修「迅さん……」

遊真「久し振りだね」

小南「あんた戻ってたんだ」

宇佐美「今朝帰ってきたんだよ~」

迅「実力派エリートは24時間365日フル稼働だからな」

小南「また裏でコソコソやってたんじゃないでしょーね」

迅「はっはっは」


千佳「……あ、迅さん、チョコ食べますか?」

迅「おっいいの? サンキュー」モグモグ






迅「……さーてと、ちょっとメガネくん借りていっていいか?」

修「え?」

遊真「どうぞどうぞ」≡3≡

迅「よし。じゃあちょっと来てくれ」

修「あっはい……」



ガチャッ バタン



小南「あいつまーた何か企んでそうね」

宇佐美「考え過ぎじゃない?」

千佳(……?)






【屋上】



修「あの、ぼくに何か……?」

迅「……あぁ。実はメガネくんに頼みがあるんだ」

修(迅さんがぼくに頼み?)

迅「……」

修(なんだか深刻そうな表情だ……)

迅「……メガネくん」

修「! は、はい」






迅「ちょっと本部に忘れ物しちゃったから代わりに取りに行ってくれないか?」キラーン

修「……えっ?」






迅「いやー実は報告書の原本置いてきちゃって」ハハハッ

修「……」

迅「この後おれも別件で用事入っちゃってるしさー」

修「……」

迅「頼むよ。な?」

修「ま、まぁそれぐらい全然構いませんが……」

迅「よしきた。ありがとな」

修「いえ」

迅「じゃあおれはこのへんで。レイジさんが戻ってきたらおれの分の夕飯は要らないって伝えといてくれ」

修「あ、はい……」



少ないけどここまでで!
ようやく木虎~那須さんだ……
バレンタイン編はもうすぐ終わる予定

明日も可能なら投下したいと思います

加古さん才能ある奴が好きなら千佳とかも勧誘すんのかね

後ろ姿だけでも綾辻さんかわいい

(少ないけど)投下しますねー




【ボーダー本部】



修(……)スタスタ


修(報告書か……忍田本部長に伝えれば分かるかな)スタスタ



修「あ、あの……」

忍田「あぁ、三雲くんか。どうした?」

修「迅さんから報告書の原本を取ってきてくれと言われまして……」

忍田「報告書?」

修「はい」






忍田「……なんの事だか思い当たらないな」

修「え? そうなんですか?」

忍田「あぁ。すまない」

修「い、いえ! こちらこそお時間取らせてすみません……!」



修(……どういう事だ? なにか勘違いしてるのか……?)

修(ちょっと迅さんに電話してみよう)スッ


prrrr…

prrrr…


修(……出ないな……)


修(……仕方ない、戻ろう)クルッ





ドンッ


修「うっ……!」

木虎「きゃっ!?」ドサッ

修「あ、木虎! ごめん、大丈夫か?」

木虎「いたた……」

修「すまない。掴まってくれ」スッ

木虎「べ、別に大丈夫よ」

修「悪かった、少し考え事してて……」

木虎「……気を付けなさいよね」






修「あ、木虎。落とし物してるぞ」

木虎「え?」

修「綺麗な包みだな。もしかしてチョコレートか?」

木虎「……あっ、こ、これは……」

修「誰かにあげるのか?」

木虎「いや、えっと……」

修「見た感じ市販のじゃなさそうだな」

木虎「……」

修「もしかして手作りだったりするのか?」



木虎(なっ、なんでこういう時に限って鋭いのよ!!)






木虎「……あなたには関係ないでしょ」

修「それもそうだな。すまない」

木虎「……」

修「でも……こう言ったら失礼かもしれないけど、意外だな」

木虎「何が?」

修「木虎ってこういうイベントには興味なさそうだと思ってたから」

木虎「……私だって人並みにはあるわよ」

修「そ、そうだよな。ごめん」

木虎「別に謝らなくてもいいわ」






木虎「……で、そんなあなたはどうしてここに?」

修「実はかくかくしかじかで…」

木虎「……」


木虎(発端が迅さんってだけで何故か妙に胡散臭くなるわね……)


修「勘違いみたいだったし帰ろうと思ってたんだ」

木虎「そう」

修「…じゃあ、また」

木虎「待ちなさい」

修「?」






木虎「あなた、甘いもの好き?」

修「ああ。それなりには」

木虎「そう……」

修「? ……じゃ、じゃあぼくはこれで」

木虎「待ちなさい」

修「??」

木虎「甘いもの好きなんでしょ?」

修「ああ」

木虎「偶然今日はバレンタインデーね」

修「(偶然?)……ああ」

木虎「……」

修「……」






木虎「いい? 今日はバレンタインデー」

修「今日はバレンタインデー」ウン

木虎「あなたは甘いものが割と好き」

修「ぼくは甘いものが割と好き」ウン

木虎「さっき落とした包み袋」

修「さっき落とした包み袋」ウン

木虎「……イコール?」

修「……」

木虎「……」






修「??」

木虎「察しなさいよ!!」






修「な……!?」

木虎「はぁ……もういいわ。なんだか気が抜けたわ」

修「ご、ごめん」

木虎「はい」スッ

修「え?」

木虎「これ、あなたにあげる」

修「……い、いいのか?」

木虎「じゃなきゃこんなこと言わないわよ」

修「そ、それもそうだな」

木虎「ありがたく受け取りなさい」






木虎「この私から貰えるなんて光栄でしょ?」

修「……」

木虎「……」チラッ

修「……」

木虎「……」


木虎(……ううっ、また余計なこと言っちゃった……!)

木虎(どうしてこう私は……いつもいつも……)



修「……木虎」

木虎「! な、なによ」ビクッ







修「すごく嬉しいよ……!」パアッ

木虎「!!」ドキーン






修「……こう言うのもなんだけど、てっきり木虎には嫌われてると思ってたから……」

木虎「そ、そんなこと……ない……わよ」ゴニョゴニョ

修「本当にありがとう」

木虎「お、大袈裟なんだから……別に私は……」ゴニョゴニョ

修「美味しくいただくよ」ニコッ

木虎「っ……///」







木虎「――か、感想ちゃんと聞かせなさいよね!!」ビシッ


修「あぁ!」



なお、後日嵐山さん達の前で美味しかったと本当に感想を言われ墓穴を掘ったもよう

次とその次くらいで恐らく終わると思います

村上は今ちゃん、カゲはヒカリちゃんにそれぞれ貰ってるのに村上とカゲと仲良さそうな荒船さんは加賀美さんからチョコ貰ってないのかな?

>>725
(完全に忘れてた……)
那須さんの後に書けたら書きますねー

22:00ごろに投下予定




【玉狛支部・⑫】



遊真「もぐもぐもぐもぐ……」

千佳「遊真くん、あんまり食べ過ぎるとお腹こわしちゃうよ」

小南「……あんたそれなんなのよ」

遊真「チョコレートだけど」

小南「見りゃ分かるっての。そーじゃなくてなんなのよその量はってこと」

遊真「えーっと、学校で貰ったやつと本部で貰ったやつだな」

小南「ふーん」

宇佐美「おぉ~修くんに負けず劣らず大量ですな」

修「ははは……」






遊真「こなみ先輩から貰えれば玉狛は制覇なんだけど……」チラッ

小南「だから言ったでしょ。あたしはそーいうの性に合わないの」

遊真「おれも言ったじゃん。ウソは良くないぞ」

小南「……あんなにボコボコにしてやったのに堪えてないみたいねぇ……?」グリグリ

修「いだだだだ! ど、どうしてぼくが……!?」



宇佐美「……あ、ねぇねぇ。レイジさんはどうだった?」

レイジ「……お前と千佳からだけだな」

宇佐美「え~? ホントに?」

レイジ「あぁ。俺はそれで充分だ」

宇佐美「おぉう……これまた嬉しいことを……」






ガチャッ



烏丸「お疲れ様です」


小南(!)

レイジ「おう」

修「お疲れ様です」

宇佐美「おっと、今日の本命が来たね!」キラーン

烏丸「え?」

遊真「とりまる先輩はチョコいくつ貰った?」

烏丸「……まぁそこそこだ」






小南「……」

千佳「ど、どうかしましたか……?」

遊真「急に静かになったな、こなみ先輩」


烏丸「……あ、小南先輩」

小南「な、なによ」ビクッ




烏丸「さっきはチョコレートありがとうございました」




小南「!!」

修「えっ」

遊真「む?」

宇佐美「ほほう……」






小南「ばっ、あんた……なに言って……!」

烏丸「かなり美味かったです」

小南「そ、そんなことはいいのよ!」



宇佐美「おやおや~? こなみはバレンタインなんて関係ないんじゃなかったっけ~?」ニヤニヤ

遊真「やっぱり作ってきてたんだね」≡3≡



小南「は、はぁ!? 作ってなんてないんだけど!?」



遊真「この期に及んでウソつくか……」

宇佐美「こなみ、完全にバレてるよ」



小南「うっさい! 意味わかんないし!」






宇佐美「へぇ~~」ニヤニヤ

レイジ「見苦しいぞ、小南」



小南「レイジさんまで!? なんなのよもう!」



遊真「おれたちも欲しかったな。なぁオサム」

修「ん、あぁ……そうだな」



小南「だーかーら! チョコなんて知らないっての!!」



宇佐美「あぁ~~なんだかこの部屋暑いねぇ」ニヤニヤ

遊真「あつあつだね」ニヤニヤ






小南「チョコ? はぁ!? なにそれおいしいのって感じなんだけど!?」


烏丸「いや、だからかなり美味かったですって」


小南「そういうことじゃないわよ! ていうかあんたは黙ってなさい!!」


烏丸「?」




遊真「……」ニヤニヤ

宇佐美「……」ニヤニヤ



小南「あーもうあんたら片っ端からボコボコにしてやるわ! 来なさい!!」グイッ


修「だ、だからなんでぼくが……!?」



ちょっと申し訳ないけど急用につき中断します
続きは明日か明後日に……

21:00~22:00頃に投下予定です
今回もそんな多くないです(多分)




【玉狛支部・⑬】



修「……それにしても宇佐美先輩のチョコすごいですね……」

宇佐美「でしょでしょ? 修くんは喜ぶと思ったよ」

千佳「これどうやって固めたんですか?」

宇佐美「気合いだね」




遊真「せっかくなのでしおりちゃんのチョコを使ってオサムのモノマネします」キラーン

陽太郎「まってたぞゆうま!」

遊真「では最初は『目覚ましをかけたと思ったのに起きたら時間が過ぎてた時のオサム』」



遊真「な……!」



陽太郎「ぶはっ!」

小南「あっはっはっは! そっくり!」






烏丸「……ここ、どうすか」

レイジ「あぁ。俺だったら相手の動き出しを誘うな」

烏丸「やっぱりスコーピオンで行くべきだったか……」

レイジ「ただこの場合はカウンターを……」




<ピーンポーン




遊真「ん?」

宇佐美「ありゃ? お客さんかな?」

修「迅さんじゃないですか?」

小南「あいつがインターホン鳴らすわけないでしょ」






<ピーンポーン



宇佐美「ごめん、アタシ手放せないからこなみ出てくれない?」

小南「はいはい」テクテク


ガチャッ バタン



千佳「誰なんだろう」

修「さぁ……」




遊真「お次は『お風呂が沸いてると思ったら底の方がまだ水だった時のオサム』いきます」



遊真「な……!」



陽太郎「わっはっはっは!!」

修「さっきから空閑は何をしてるんだ……」






ガチャッ…



小南「……」



宇佐美「あ、こなみ。誰だった?」

小南「……えーっと」

レイジ「客か? 誰あてだ?」

小南「修」

修「え? ぼくですか?」

小南「まぁそうなんだけど……」

修「?」




小南「……修、あんた何したの?」

修「え……!?」






【玄関】



那須「こんばんは」

熊谷「ど、どうも」



遊真「あ。なす先輩とくま先輩だ」

千佳「こんばんは」ペコッ

宇佐美「珍しいお客さんだね~」

小南「いや、珍しいにも程があるでしょ」



烏丸「修、お前なにやらかしたんだ?」

修「烏丸先輩まで……! 何もしてないですよ!」






那須「修くん。こんばんは」

修「こ、こんばんは」ペコッ



宇佐美(へぇ~? 『修くん』ねぇ…)ニヤニヤ

遊真(ほほう)ニヤニヤ



レイジ「……そんな所に立ってないで上がったらどうだ?」

修「そうですね。どうぞ」


那須「すみません……お邪魔します」

熊谷「お、お邪魔します」






【玉狛支部・⑭】



宇佐美「どうぞどうぞ、修くんの部屋はそこだよ」キラーン

那須「ありがとう」

遊真「くま先輩もオサム目当てか?」

修(目当てって……)

熊谷「いや、あたしは、その……」



那須「そういえば迅さんはいないの?」

熊谷(ちょ、ちょっと玲……!)






宇佐美「う~ん、まだ戻ってないね」

遊真「ちなみに迅さんの部屋はそこだよ」

那須「……そう」

熊谷(残念なような安心したような……)


烏丸「熊谷先輩、ちょっといいすか」

熊谷「え?」

烏丸「返し技について少し参考にしたいところがあるんですけど」

熊谷「あ、うん。いいけど……」



宇佐美「ではでは! お二人はごゆっくり~~」ニヤニヤ

小南「変なことされたらすぐ呼びなさいよ!……ま、まぁ修に限ってないとは思うけど」



修「……」

那須「……」






那須「……面白い人たちね」

修「そう、ですね」



修「ところでぼくに何の用が……?」

那須「え? ただ修くんに会いたくなったから来ただけよ?」


修「な……!!」ガタッ


那須「ふふふっ」

修「か、からかわないで下さいよ……!」

那須「相変わらず素直なんだから」






那須「……それで、修くんはいくつ貰ったの?」

修「え?」

那須「チョコよ。今日はバレンタインデーでしょう?」

修「あぁ、えーっと……玉狛だと千佳と宇佐美先輩、本部では木虎……あとは学校でですね」

那須「人気なのね」

修「そ、そんなことないです……全部義理とかお礼とかですよ」

那須「……そうかしら」

修(多分……)






那須「……じゃあ私もあげるわ」

修「えっ?」

那須「どうぞ」

修(あの那須先輩が、ぼくに……?)

那須「口に合えばいいけど……」

修「いいんですか?」

那須「その為に来たんだもの」

修「……」





修「あ、ありがとうございます!」パァッ

那須(……!)ドキッ






修「嬉しいです!」

那須「そ、そう…?」

修「食べていいですか?」

那須「いいけど……その、あまり期待しないでね」

修「いただきます」パカッ



□□□□□□□□□□



修「こ、これは……」


那須「……ホワイトチョコよ。トリオンのキューブをイメージしてみたんだけど」






修「じゃあいただきますね」


那須「ど、どうぞ」


修「……」モグモグ


那須(……)ドキドキ


修「……」モグモグ


那須(……)ドキドキ


修「……」






修「……美味しいです」ニコッ


那須(よかった……)






修「那須先輩ってこういうのも得意なんですね」

那須「あ……」

修(?)

那須「……ううん、手伝ってもらったの」

修「あ、そうなんですか?」

那須「私一人だと上手にできなくて……」

修「……でも、先輩がくれたっていう事だけでぼくは凄く嬉しいです」

那須(!)


那須「……本当に?」

修「はい」






那須「……そんなに嬉しい?」

修「はい。もちろん」

那須「本当?」

修「はい」

那須「……雨取ちゃんと木虎ちゃんに貰った時より嬉しい?」

修「えっ」

那須「……どう?」

修「ど、どうしたんですか急に……」

那須「答えて」






修「え、と……その……」

那須「……」ジーッ

修「……く、比べられないというか……」

那須「……」ジーッ

修「全部嬉しいというか……」


那須「……」クスッ

修(!)



那須「……ごめんなさい。ちょっと意地悪だったわね」

修(冗談か、よかった……)






那須「あまり長居するのもなんだしそろそろお暇するわ」

修「あっはい」

那須「それじゃ……またね」

修「はい」


ガチャッ……


那須「あ、1つ伝え忘れてたけれど」

修「?」



那須「……私のは義理じゃないから」ニコッ



……バタン



修(!?)ガタッ






【玄関】



那須「お邪魔しました」

熊谷「お邪魔しました」

烏丸「参考になりました。ありがとうございます」

熊谷「いいのいいの」


小南「あんた送ってきなさいよ」

修「えっと……その……」

遊真「オサム、なんか顔紅くないか?」

修「な、なんでもない」

遊真「ふーん」


千佳「……」






那須「大丈夫よ。くまちゃんがいるから」

熊谷「そんな頼りにされてもね……」

那須「それじゃ皆さん、おやすみなさい」ペコッ



千佳「おやすみなさい」

レイジ「あぁ」

烏丸「うす」

小南「気を付けなさいよね」

宇佐美「また来てね! 歓迎するよー」



修「……」



遊真(オサム、さよならしなくていいのか?)

修(う……)ギクッ






修「お、おやすみなさい……」


那須「……」ニコッ



ガチャッ…バタン



修「……」フー

烏丸「……修、那須先輩に何したんだ?」

修「い、いや、だからぼくは何も……」

小南「なーんか怪しいのよねぇ。弱味でも握ってんの?」

修「そんな訳ないじゃないですか!」

遊真「そうとう焦ってるな。怪しい」≡3≡

修「ぼ、ぼくはいつも焦ってるだろ!」

レイジ「……落ち着け。自虐になってるぞ」






【おまけ】


AM2:00



ガチャッ……



迅(ただいま~~っと)



シーン……



迅(流石にみんな寝てるよな。あー疲れた……)


迅(風呂入ってぼんち揚げ食って歯ぁ磨いて寝ますか)フラフラー






迅(……おっ、なんだこれ?)


迅(…チョコか? 誰からだ?)


迅(宇佐美からは貰ったし千佳ちゃんからも貰ったし……)


迅(う~~ん……)


ヒラッ…


迅(おっと、メモが挟まってる。なになに……)





―――――――――――――――――――


      あ げ ま す 。


               熊谷

―――――――――――――――――――




迅(!)











迅「……こりゃ読み逃してたな……」フッ





お待たせしました
少ないけど千佳ちゃん編の序盤だけ投下しますね。ほんとに少ないけど




【三雲家・⑪】



<ピーンポーン



香澄「はい」ガチャッ


千佳「……こんにちは」ペコッ


香澄「あら千佳ちゃん。どうしたの?」


千佳「あの、修くんが忘れ物してたので届けに来ました」


香澄「そうなの? ありがとう」


千佳「いえ……」






香澄「修は部屋にいるわ。上がって」

千佳「あ、いえ、いいんです」

香澄「え?」

千佳「ただ届けに来ただけなので……」

香澄「じゃあ呼んでくるわね」

千佳「いえ、それも大丈夫です」

香澄「……そう」

千佳「じゃあ……お邪魔しました」ペコッ

香澄「えぇ」



香澄(……)






【修の部屋】


コンコン


<「修、開けるわよ」


修「え? うん」


ガチャッ…


香澄「……」

修「どうかした?」

香澄「……これ、忘れ物」

修「あ、探してたんだ! どうして母さんが……?」

香澄「私じゃないわ。千佳ちゃんが届けてくれたのよ」

修「あぁ、そうなんだ」






香澄「……修」

修「?」

香澄「あなた、千佳ちゃんと何かあった?」

修「何か? 何かって?」

香澄「その反応だと気付いてないのね」

修「何に?」

香澄「……」ハァ

修「??」






香澄「……千佳ちゃんの親密度が上がってないのよ」

修「え?」






香澄「何したの?」

修「いや、そんなこと言われても……」

香澄「サボってるの? 逆に何もしなさすぎてるの?」

修「な、何をサボるんだよ! 意味が分からないよ!」

香澄「このままだと千佳ちゃんがいなくなるかもしれないわ」

修「な……!」

香澄「それか、同い年で同じ狙撃手のなんだかんだで色々と世話を焼いてくれる男の子に取られたりするかもしれない」

修「な……!!」

香澄「修、あなたはそれで良いの?」

修(くっ……)






修「……よく分からないけど、千佳がいなくなるのは嫌だ」

修「空閑だって同じだよ。ぼくたちはチームなんだ。一人も欠けたくない」

香澄「そう。じゃあ……やるべき事が残ってるわ」

修「……やるべき事……」

香澄「えぇ」

修「母さん、ぼくはどうすれば……?」

香澄「そうね……」

修「……」ゴクッ







香澄「二人で何処かにお出かけとかしなさい」


修(あ、そこはわりと大雑把なのか)



少なくてごめんね
一旦中断します

多分二人で普通にピクニック的な感じで散歩でもするんじゃないですかね(ネタバレ)

加古さんが風間さんを餌付けして引き抜こうとしている可能性

(書いてみて分かったけどイチャコラは殆ど)ないです




修「千佳っ」

千佳「あ、修くん。おはよう」

修「おはよう。悪い、待たせたか?」

千佳「ううん、わたしもいま来たばっかりだから」

修「そうか……」フー

千佳「じゃあ行こっか」

修「あぁ、そうだな」






修「……」スタスタ

千佳「……」テクテク



千佳「……それにしても修くんから『二人で出掛けよう』って言うなんて珍しいね」

修「そうか……?」

千佳「うん。遊真くんもいる場合がほとんどだったし」

修(言われてみれば……)

千佳「だから、なんだか久し振りでうれしいな」ニコッ

修「……お、大袈裟だな。千佳は……」






修「さてと……とりあえず○○公園に行こう」

千佳「うん」

修「ここからだと微妙な距離だけど、どうする? 電車乗るか?」

千佳「ううん、平気」

修「本当に大丈夫か? 坂道もわりとあるけど……」

千佳「修くんこそ大丈夫なの?」クスッ

修「うっ……確かに……」






香澄「……」ジーッ

遊真「……」ジーッ


※物陰に隠れてます






香澄「修が気になったから尾行…もとい着いてきてしまったわ」

遊真「ふむ」

香澄「付き合わせてごめんなさいね、空閑くん」

遊真「面白そうだから問題なし」≡3≡




修「辛くなったら言うんだぞ?」

千佳「……うん。でもわたし、こうやって修くんと歩くの好きだから」

修「! ……そ、そうか」

千佳「うん」




香澄「……早速少し上がったわね。やればできるじゃない」ボソッ

遊真「え? 何が?」






【十分後】



修「ぜー……はー……ぜー……はー」フラフラ

千佳「がんばって」

修「あ、あぁ……分かってる……」 ヒューヒュー

修(案外……坂がキツいな……)ハァハァ

千佳「……」

修「はぁ……はぁ……」フラフラ

千佳「……や、やっぱりちょっと休憩しよっか。わたしも疲れてきたし……」

修「…………」




遊真「相変わらずオサムは体力ないなー」

香澄「母性本能を擽る作戦ね。千佳ちゃんに母性を求めるなんてやるじゃないあの子」






千佳「はい。お茶でいい?」

修「あぁ……ありがとう」スッ



香澄(キャップが開いてる……つまりあれは千佳ちゃんの飲み掛けの可能性が高いわ)

遊真(ほほう)



修「……」ゴクゴク

千佳(……)



遊真(……普通に飲んでるけど)

香澄(気付いてないみたいね)






【十分後】



修(つ、着いた……!)ハァハァ

千佳「お疲れさま」

修「ふぅ、疲れたけど気持ちのいい汗だ」

千佳「ふふっ」

修「それに…………いい景色だな」

千佳「うん。そうだね」



千佳「……じゃあお弁当食べよっか」

修「そうだな」





香澄「空閑くん、お弁当作ってきたけどあなたも食べる?」

遊真「ありがたくいただきます」





モグモグ…


修「……うん。美味い」

千佳「ありがとう」

修「前より上手くなったんじゃないか?」

千佳「そ、そうかな…」

修「あぁ。ぼくの好きな味付けだ」

千佳「だって修くんのお母さんに教わったから……」ボソッ

修「え?」

千佳「…な、なんでもない」




香澄「……何を話してるのかいまいち聞き取れないわね」






遊真「もう少し近づけば良いんじゃない?」

香澄「ダメよ。今はデジカメと双眼鏡で両手が塞がっててバッグワームが出せないからバレるわ」

遊真「なるほど……」



遊真「……」



遊真「……」







遊真「……えっ?」

香澄「?」






遊真(……あれ?この前にのみやさんが『トリガーを一般人に流すのは違反だ』って言ってたような……)


香澄「空閑くん?」


遊真(気にしたら負けなのか?)


香澄「どうしたの?」


遊真「……いや、なんでもないよ」≡3≡


香澄「そう?」


遊真「うん」


香澄「……あなた、おもしろいウソつくわね」


遊真「」






修「……う~ん…食べたら眠くなってきたな……」

千佳「仕方ないよ。こんなにいい天気なんだし」

修「ふぁ~あ……」

千佳「寝てもいいよ?」

修「い、いや、それは流石に…」

千佳「最近また遅くまでいるってレイジさんも言ってたし……」

修「…………じゃあ悪いけど、言葉に甘えて少しだけ寝ようかな」

千佳「うん」

修「10分くらいで起こしてくれ」

千佳「うん」






千佳「じゃあ……ど、どうぞ」ポン

修「え」



遊真(あれはいわゆる「ひざまくら」というやつの構えじゃないか)

香澄(やるわね……)



千佳「はい」ポンポン

修「い、いや、いいよ! そこまでしてくれなくても……!」アタフタ



香澄「せっかく許可が降りてるんだから飛びつけばいいのに」チッ

香澄「ペロペロしてスリスリすればいいのに……全く奥手なんだから」


遊真(こわい)






※結局ひざまくらしてもらいました。



千佳「……」

修「……」

千佳「……ど、どうかな?」

修「えっと……その、け、結構なお手前で……?」

千佳「ふふっ。なにそれ」

修「はは……」

千佳「……」





修(暖かくて柔らかいな……)ドキドキ

千佳(す、少しくすぐったい……)ドキドキ






千佳「……」スッ


ナデナデ……


修「!?」ビクッ

千佳「あっ、ごめんね……イヤだった?」

修「い、いや、びっくりしただけだ。大丈夫」

千佳「そっか」


ナデナデ……


修(……)


修(……)


修(……)ウトウト






修「……ZZZ…」

千佳(……おやすみなさい)ニコッ





香澄「……」



香澄「空閑くん、そろそろ帰りましょう」

遊真「え? もう?」

香澄「えぇ。もう充分よ」

遊真「……そっか」



あーダメだ
千佳ちゃんが相手だとまったりになっちゃって一層イチャイチャが書けないです(半ギレ)

またリクエスト書き溜めますねー

遅くなりました
例によってちょっとだけ投下しますね




【玉狛支部・⑭】



修「慰安旅行……ですか?」

迅「そーそー」

遊真「イアンリョコウってなんだ?」

千佳「みんなで息抜きに旅行しようってことだよ」

遊真「ほう」

迅「ちなみに言い出しっぺは城戸さんだ」

修「えっ」






遊真「みんなで旅行するってことは基地の守りが薄くなっちゃうんじゃないの?」

迅「そうなんだよな。だからクジ引きで残る隊を決めるらしい」

小南「なにそれ不公平じゃない!」

迅「代わりに居残り組と元から防衛任務ある組にはソロポイントが少し上乗せされるらしいぞ。それに次回は優先されるんだと」

修「クジ引きか……」

迅「今んとこ居残りがA級だと草壁隊と加古隊と片桐隊、あと玉狛第一だな」

小南「え? あたしらも!?」

迅「あぁ。おまえら防衛任務重なるだろ?」

小南「やだやだ! あたしも行きたい!」

迅「いやーこればっかりはドンマイとしか……」






【嵐山隊・⑦】



嵐山「という訳で温泉旅行にいくことになった!」


綾辻「やったー」パチパチ

佐鳥「よっしゃー!」

木虎「……」

時枝「木虎、嬉しくないの?」

木虎「い、いえ。そういう訳じゃ……」



佐鳥「みんな直前で風邪引かないようにしてくださいよーマジで! 笑えないっすから!」

時枝(あ、これフラグだ)






【風間隊・⑧】



三上「温泉ですか……いいですね」

歌川「久し振りに息抜きできそうだ」

菊地原「面倒くさいなぁ……」ブツブツ



風間「そう言うな菊地原。本部が俺達に対して思っているように、俺個人もお前達には世話になっていると感じてる」

風間「だから全員たまには羽を伸ばせ。隊長命令だ」



菊地原「わ、分かりましたよ。行きますよ……」

三上「……」ニコッ






【三輪隊・④】



古寺「慰安旅行、ですか」

三輪「あぁ」

奈良坂「本部が提案したのか?」

三輪「らしいな」

米屋「マジか! テンション上がって来たァァァ!!」

三輪「羽目を外し過ぎるなよ。これも任務の一環だと考えて―――」






米屋「――もしもし! 旅行の件聞いたか!? あーそうそう!温泉の!」


三輪「……」






【太刀川隊・②】



太刀川「って訳で温泉行くぞ!」

柚宇「わーい♪」

太刀川「ソッコーで当たりクジ引いて来たからな」

柚宇「さっすが太刀川さん!」

唯我「たまには庶民的なのも良さそうですね」

太刀川「いや唯我、お前は留守番だ」

唯我「そ、そんな殺生な!ごめんなさいウソです!」




出水「もしもし? おー米屋、どうした?」






【当日】


ガヤガヤ


修「流石に多いな……」

遊真「でもほとんど知ってる人たちだな」

千佳「そうだね」

荒船「……おう、玉狛第二」

穂刈「久し振りだな」

修「あ、どうも」

遊真「あらふね隊と…」

村上「よう」

影浦「……てめーらも来てんのか」

遊真「これはどうも。18歳の人たち」≡3≡






犬飼「おーみなさんお揃いで!」

影浦「…チッ」

荒船「犬飼」

穂刈「来てるのか? 二宮さんたちも」

犬飼「当然っしょ。つーかカゲひどくね? 瞬間で舌打ちって」

影浦「知るか」

犬飼「……ってあれ? 玉狛さんたちも来てんだ」



修「……」ペコッ

遊真「どーも」

千佳「お、おはようございます」






犬飼「おー大砲ちゃん! こないだはどうもねー」ヒョイ

千佳「あっ、は、はい。こちらこそ……」ビクッ

犬飼「きみの砲撃マジ凄いわー」

千佳「ありがとうございます……」

犬飼「あっそうだ、せっかく再会したんだしL○NEのID交換しようよ! 」

千佳「えっと……」

犬飼「いーじゃんいーじゃん」

千佳「あ、あの……」アセアセ



影浦「なにしてやがんだクソチャラ男」ゲシッ

犬飼「いてっ」






遊真「ふーむ……あと知ってる人となると……」

村上「さっきオレが会ったのは諏訪隊と那須隊くらいだ。B級のほぼ半分は居残りらしいな」

修(ということは那須先輩も来てるのか)

遊真「ほう。なかなか厳しい世界だ」

修「あの、A級の人たちは……」

村上「A級は草壁隊と加古隊と片桐隊、玉狛第一が留守番で…」

修(木虎たちも来てるんだな)

村上「冬島隊は冬島さんがバス酔いするからキャンセルして当真だけ来たらしい」

遊真「ほう」



当真「ん? 呼んだか?」






村上「よう」

当真「おっすー」

出穂「どもっすー」

修「あれ? な、なんで夏目さんが……!?」

当真「うちの隊長の席が空いたから俺がコイツをねじ込んだ訳よ」ペシペシ

出穂「っす」

修「よく許可が降りましたね……」

当真「そりゃお前、ちっとばかしイーグレットちらつかせて脅しゃあイチコロよ」

村上「緑川も嵐山隊の空きにこっそり忍び込んだらしいしな」

修「」



出穂「おいーっすチカ子ぉー!」ガバッ

千佳「わわっ!? ど、どうして出穂ちゃんが!?」



少ないけどこの辺で……
キャラもう少し減らせば良かった(手遅れ)

「誰と誰の絡みが見たい」とかあれば書けたら書きます

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年04月04日 (月) 22:06:51   ID: -3wdAVj4

那須さん可愛い

2 :  SS好きの774さん   2017年04月14日 (金) 04:52:49   ID: HGoC-8Mo

来馬先輩の一人称は確か「おれ」じゃなく「僕」だな、仏のくるせん。

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