ゴリラ少女野崎くん~スーパーノザキーコング~ (19)

ノザキーコング(以下、ノザキ)「くそっ……予想外の出来事が……」

ワカコング(以下、ワカ)「ノザキー先輩!! どうしたんですか!?」

ノザキー「いつの間にか……大切にしていたあれが全部盗まれてしまったんだ」

ワカ「『大切にしていた』……?」

ノザキー「沢山の……」

ワカ「……あっ!! もしかしてバナナですか!?」

ノザキー「……ペンだ」

ワカ(ゴリラがペン!?)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1443012443

ホリーコング(以下、ホリー)「こんなことするのはキングユヅーキ以外にいねえな」

ノザキー「あなたは……先代ノザキーコングのホリー先輩!!」

ワカ「ほ、本当に……あのキングユヅーキが!?」

ホリー「ああ」

ノザキー「早く取り戻さないと漫画が書けない……締め切りがそこまで迫ってると言うのに!!」

ワカ(ゴリラが漫画!?)

ホリー「ノザキー、ワカ……取り戻しに行ってくれるか?」

ノザキー「分かりました」

ワカ「ま、任せてください!!」

ホリー「悪いな……本当は俺も行きてえけど身体が動かなくてな……」

ノザキー(ホリー先輩……恐らく戦いで身体を負傷したんだろう)

ホリー(後輩にバックドロップやったら腰をやっちまったんだよな)

ワカ「見てください先輩!! アイテムが埋まってますよ!!」

ノザキー「こういう時は俺が開発した技、ハンドスラップを使えば掘り起こせる」

ワカ「本当ですか!? 流石先輩です!!」

ノザキー「早速ハンドスラップを……」

ノザキー「……やめよう」

ワカ「え、ええっ!? どうしてですか!?」

ノザキー「地面を叩いて突き指したら漫画が描けなくなるからな、手は漫画家の商売道具なんだ」

ワカ「じゃあなんでそんな技を開発したんですか!?」

ノザキー「うーん……ないな……」

ワカ「何を探しているんですか?」

ノザキー「『K』と『N』はあったが……あと二つが見つからない」

ワカ「あっ……KONGパネルですね!! 俺、探してきます!!」

ノザキー「……!! 待て、二つともあったぞ!!」

ワカ「本当ですか!? じゃあこれで四つ……」

ノザキー「ああ、四つそろった!!」










『K』『E』『N』『3』

ノザキー「剣さんパネルの完成だ!!」

ワカ「それ絶対違いますよね!?」

ノザキー「……!! よく見たら一部のコースで剣さんパネルを回収してなかった!!」

ワカ「戻りますか?」

ノザキー「だがここはワールド2……ワールド1には戻ることはできない」

ワカ「そんな……!!」

ノザキー「だが一つだけ方法がある。 バレル空港を使えば前のワールドに戻れることができるんだ」

ワカ「バレル空港……」

ノザキー「早速行こう」

ワカ「はいっ!!」













マエーノコング(以下、マエーノ)「えーー? 僕の飛行機使いたいんですかーーーー? しょうがないですねーー、今回だけ特別ですよ? 優しい優しい僕に感謝してくださいね? ……あっ、バレル空港使ってアイテム回収するってどうですか!? いいでしょ!? これって僕のアイデアですよね!?」

ノザキー「ワカ、剣さんパネルは諦めよう」

ワカ「ええっ!?」

剣さんに好かれたいノザキーは剣さんパネルを諦めきれず、結局バレル空港を利用することにした。

マエーノ「飛ばしますからね! しっかり捕まってくださいよ!!」

ノザキー「はい」

ブオオオオオオオ!!!

ワカ「う、うわあああああああ!? 振り落とされるううう!!?」

ノザキー「マ、マエーノさん!! もう少しスピードを遅くしてください!!」

マエーノ「えー? もっと激しく? しょうがないですねー」

ノザキー「そんなことは言ってない!!」

ゴオオオオオオオ!!!

ワカ「うわあああああああああ!!!」

ノザキー「振り落とされるなワカ!! しっかり捕まっていろ!!」ガシッ

ワカ「は、はい!!」ガシッ

マエーノ「よーし、テンションを上げるためにバロンユヅーキさんのBGMを流しますねー!!」プチッ

〜〜♪

ワカ「zzz……」ヒュウウウウウウ

ノザキー「ワカアアアアアアアアアア!!!!」

バシャーン!!

マエーノ「アハハ!! 海に飛び込むなんて元気がいいなぁ!!」

ノザキー「なんとか剣さんパネルは回収した……」

ノザキー「……ん? あれはDKバレル……」

ノザキー「そうだ、あれを壊してワカを生き返らせよう」

ドカン!!













ミコシバミコング(以下、ミコシバミ)「俺がいるからにはお前をどこへも逃してやらねえからな……お猿ちゃん☆」

ノザキー「すいません、人違いでした」ダッ

ミコシバミ「逃げるな!! せめて今の台詞に触れろ!!///」

ワカが戦闘不能ということで急遽、ミコシバミがついてくることになりました。

ノザキー「この先は……敵が沢山いるな」

ミコシバミ「へっ、俺に任せときな」ダッ

ノザキー「!!」

ドン!! ガン!!

ミコシバミ「へっ……この身のこなし……お前には真似できねえだろ? ここの敵は俺が全員やっちまったぜ」

ノザキー「……おい!!」

ミコシバミ「!? な、なんで怒ってんだよ!?」

ノザキー「ヒロインのお前が活躍してどうする!! お前はずっと俺にしがみついてくれ!!」

ミコシバミ「はぁ!!?」

ミコシバミ「だいぶ進んだな……」

ノザキー「気をつけろ……このワールドのボスはキングBという蜂らしい」

ミコシバミ「蜂か……気をつけねえとな」

ブーン……

ミコシバミ「……!! こ、この音は……」

ノザキー「キングBか……来るぞ!!」

ミコシバミ「へっ……いつでも来やがれ!!」

ノザキー「すまない、お前はヒロインだから怖がってくれ」

ミコシバミ「まだ言ってんのかよ!!」

キングB「こんにちは……可愛いお猿さん達。 一瞬バナナの妖精かと思ったよ」

ミコシバミ「!!?」

ノザキー「こいつは……キングBじゃない!! プリンスBだ!!」

キングB→プリンスB「さあ……そろそろおしまいにしようか」

ミコシバミ「うぅ///」

ノザキー「くっ……プリンスBの口説きでミコシバはもう再起不能だ!!」

ノザキー「そして俺一人ではどうにも……」

プリンスB「大丈夫だよ……すぐに楽にしてあげるからね」

ノザキー「くっ……ここまでか……」












ホリー「蜂てめえ!!」

ノザキー「!!!?」

プリンスB「ホ、ホリー先輩!!?」

ホリー「ノザキーの迷惑かけてんじゃねえ!!」ドゴォ!!

プリンスB「ぐはあ!?」

ノザキー「せ、先輩……どうしてここに!?」

ホリー「お前らが不安でな……ちょっと無理して来ちまったんだ……いてて!!」

ノザキー「! む、無理はしないでください!!」

ホリー「あ、ああ……これ以上ついていくのは無理かもしれねえ……おい蜂!! てめえは大人しくの俺のペットになれ!! 早く帰るぞ!!」

プリンスB「はーーい!!」

ノザキー「まさかあんなにあっさりと……」

ミコシバミ「なんで敵に飼われるのにあいつは嬉しそうなんだよ……」

ノザキー「そろそろアニマルフレンドの力も必要になってくる頃だな……」

ミコシバミ「アニマルフレンド?」

ノザキー「ああ、冒険の手助けをしてくれる動物だ」

ミコシバミ「……おい、あそこにある箱って……」

ノザキー「噂をすれば……あれはアニマルコンテナ、あの中にアニマルフレンドがいる」

ミコシバミ「うし、早速壊そうぜ」

バキッ!!









サクラ「の、野崎くん!! ファンです!!///」

ノザキー「アニマルフレンド、パラスのサクラだ」

ミコシバミ(動物じゃねえ……)

ミコシバミ「なあ、お前はどんな能力持ってんだよ? 泳げるとか飛べるとか」

サクラ「私、物知りだよ!!」

ノザキー「なるほど……ゲームの攻略のヒントをくれるんだな」

サクラ「ノザキくんは身長は190センチ!! 家族構成はお父さん、お母さん、弟くん、妹さん!! 選択教科は美術で選択体育は柔道!! 誕生日は6月6日でA型!! 中学の時はバスケ部で今は帰宅部!! 好きな食べ物はお米で好きなタイプは根性のある子!! 現在マンションで一人暮らし中!!!!」

ミコシバミ「なんの役にも立たねえじゃねえか!!」

ノザキー「なんという情報力……そんな話をしたことないのに……!!!」

ミコシバミ「お前も感動してんじゃねえよ!!! 怖がれよ!!!」

サクラ「えへへ〜///」

ノザキー「とうとう来た!!……キングユヅーキの船!!」

サクラ「ノザキくんのネクタイ〜///」

ミコシバミ「お前はいつまでノザキーのネクタイにしがみついてんだよ」

キングユヅーキ(以下、ユヅーキ)「あれ、なんでお前らここにいんの?」

ノザキー「出たなキングユヅーキ!! ペンは返してもらうぞ!!」

ユヅーキ「えーやだー。 これ使ってワカいじめてーもん」ヒュン

ミコシバミ「うおっ!?」ヒョイ

ユヅーキ「あ、避けられた」

ノザキー「まさかペンを投げてくるとは……こいつをどうやって倒すべきか……」

ミコシバミ「こいつは多分二週目から攻略できそうだな。 いや、もしくはメインヒロイン全員トゥルーエンドで攻略可能か?」

サクラ「なんの話してるの!?」

サクラ「あっ!! キングユヅーキの弱点思い出した!!」

ノザキー「何!? 教えてくれ!!」

サクラ「キングユヅーキは頭の王冠を取れば人魚のように大人しくなるよ!!」

ミコシバミ「やっと役にたったなお前」

ノザキー「とりあえずまずはやつに近づいて……」

ユヅーキ「ほーれほーれ」ヒュンヒュンヒュンヒュン

ミコシバミ「あぶねえ!!」ヒョイ

サクラ「きゃっ!?」ヒョイ

ノザキー「……キングユヅーキ!! ワカがいるぞ!!」

ユヅーキ「えっ、どこどこ!?」キョロキョロ

ノザキー「今だっ!!」ダッ

ポロッ!!

ノザキー「取ったぞ!!」

サクラ「ノザキくん凄い!!」

ユヅーキ「……」

ミコシバミ「マジで大人しくなってんな……」

ノザキー「さあ……盗んだペンを返してもらうぞ」

ユヅーキ「……」

サクラ「ええっ!!?」

ノザキー「サクラ……キングユヅーキはなんと言っているんだ?」

サクラ「『お前らが投げたペン拾わないで全部避けたから全部海に落ちた』って……」

ノザキー・ミコシバミ「」














若松「うわああっ!?」

野崎「堀先輩、若松起きましたよ」

堀「そうか、良かった」

若松「あれ……俺、今まで寝てたんですか?」

野崎「すまない、俺がうっかりローレライのBGMを流してしまってな……揺すって起こそうとしても起きなかったから心配した」

若松「そんなことが……」

堀「それより野崎、作業終わったしゲームしねえか?」

野崎「ゲームですか?」

堀「これ持ってきたんだけどよ」

野崎「……『スーパードンキーコング』ですか、面白そうですね」

若松「やめてください!! 俺が溺れます!!」

堀「は、はぁ!?」

野崎「どうした若松!?」

〜終わり〜

キャスト

ノザキーコング・野崎梅太郎
ワカコング・若松博隆
ミコシバミミコング・御子柴実琴
ホリーコング・堀政行
マエーノコング・前野蜜也
サクラ・佐倉千代
プリンスB・鹿島遊
キングユヅーキ・瀬尾結月

読んでくださりありがとうございました。

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