エルフ「世界を救う事になった」(37)

エルフ「今日の狩りも終了っと!」

エルフ「お?あそこに見えるのは男ではないか!」タタッ

男「ん?何か近づいてくる音g」

エルフ「エルフデリシャスモンゴリアンチョップ!!!」

男「ウォーイ!」バタッ

男「急に殴りかかってきやがって…何しやがる!」

エルフ「視界に入ったんでつい」テヘペロ

男「お前は動く物を見つけたら殴るのか!?」

エルフ「いや、殴るのは男だけだよ」

男「何で俺限定なんだよ…」

エルフ「所で、こんな森に男が来るなんて珍しいね」

男「ああ、ちょっと旅をする事になってな」

エルフ「ちょっとした旅にしては、えらく重装備じゃない?」

男「そりゃ魔王を倒しに行く旅だからな」

エルフ「魔王ってあの城にすんでる魔王?」

男「そうだ…って城近いな!」

エルフ「こんな人里離れた場所だし、魔王城の一つや二つあるでしょ」

男「そんなに魔王が居るかよ…」

エルフ「牛魔王とか悪魔王とか最近まで住んでたよ」

男「」

エルフ「でも、どうして魔王なんかを倒しに?」

男「何でも世界を滅ぼすだとか聞いたぞ」

エルフ「そう?城から禍々しいオーラを出してるだけだと思うよ」

男「ソレが世界に悪影響なんじゃないか?」

エルフ「そうかなー? ま、行くって言うなら道案内してあげるよ」

男「そりゃ助かる! 道案内頼むわ」

-魔王城前-

男「えらくあっさりと着いたな」

エルフ「そりゃあこの辺り一帯は魔物なんて居ないからね」

男「え?魔王城があるのに魔物が居ないのか?」

エルフ「魔王城は魔王が住んでるだけなのにどうして辺りに魔物が居るのさ」

男「魔王が配下の魔物を城内の警備に回したり、周辺警護をさせたりするのが普通じゃない?」

エルフ「そんな普通知らないわよ…」

男「考えてても仕方がない… 突撃してくる!道案内有難うな!」ダダダッ

エルフ「あ~あ、行っちゃった…」

エルフ「私も久しぶりにお邪魔して行こうかなっと」

魔王「久々に来客か…待ちかねたぞ! 貴様を塵芥と化してやr」

魔王「なんだ エルフちゃんじゃないか! 久しいのぅ」

エルフ「お久しぶりです魔王さん! 相変わらず古風な格好ですね」

魔王「これでも魔王達の中では最先端の格好なんだよ」

魔王「して、ただ挨拶をしに来たわけではあるまい?」

エルフ「ええ、魔王さんは前に世界を征服したいとか言ってませんでしたっけ?」

魔王「そんな事も言っておったのぅ 今はこの老体にゃ無理な事じゃ」

エルフ「じゃあ人間にちょっかいとかも出してないのです?」

魔王「今じゃ村人d辺りでも倒されてしまうのに、そんな無謀な事は出来んわ」

エルフ「この城の禍々しいオーラは人間に悪影響を出したりしてないのです?」

魔王「あぁ アレはただのイルミネーションじゃよ」

エルフ「アレって魔力とかじゃないの!?」

魔王「嫁の趣味でな…魔王城らしさを出す為のオーラじゃよ」

男「ハァハァ…やっと着いた… 魔王!覚悟しろ!!」

男「って、エルフじゃねーか! 何でこんな所に居るんだ!?」

エルフ「何でって玄関から入ったからに決まってるじゃない」

男「玄関…? 入り口はあのでかい門じゃないのか?」

エルフ「その門の端っこにインターフォン付いてたの見えなかった?」

男「えっ?」

魔王「嬉しいのぅ 初めて来客用の通路を通ってくれおったわ」

男「えっ!?」

魔王「嫁の提案でな、魔王城なら勇者を迎え撃つ通路も必要だと作っておったのじゃよ」

魔王「迎え撃つといっても楽しいアトラクションしか置いてないがな」

男「と、ともかくだ! 魔王を倒せば人類も平和になるんだ! 覚悟しろ!!」

魔王「そうは言われてもな…わしを倒した所で人類に平和は訪れんぞ」

男「何ィ!?」

魔王「わしを倒しても第二、第三の魔王が人類を恐怖のどん底に落とすだろう!」

男「ならば!その魔王も俺が倒すまでだ!!」ダッ

魔王「その希望を!今此処でへし折ってくれるわ!!」グワッ

男「でえぇぇぇい!!!」

???「其処までだ!」ザッ

男「くっ…誰だ貴様は!」

???「私か?私は魔王の嫁…さしずめ魔女王とでも言っておこうか」

魔女王「騒がしいから駆けつけて見れば…何してるのよ」

魔王「久々の客人で興奮してしまってのぅ」

魔女王「貴方ね…糖尿病と高血圧だってのに無茶をするんじゃないよ!」

男「夫婦揃って迎え撃つか…面白い!やってやろうじゃないか!!」

魔女王「其処の男も、夫の興に何時まで乗ってるんだい!」

魔女王「って、あら? エルフちゃんじゃないの!久しぶりじゃないか」

エルフ「ご無沙汰してます魔女王さん 相変わらず尻に敷いてますね」ペコリ

魔女王「エルフちゃんも見てないで止めてくれれば良いのに」

エルフ「面白そうだから見物してました」

魔女王「そろそろ状況の説明をしないと、其処の男が錯乱しちまうよ」

男「どういう事だってばよ」

エルフ「かくかくしかじかと言う訳で、この魔王さんは世界を脅かす力は持っていません」

男「どうにも信じ難い…村人にもやられる様には見えないんだが」

魔女王「何ならやってみる? 指先一つでダウンするわよ」

エルフ「一週間後には復活するけどね」

男「そんな魔王が糖尿病と高血圧って…」

魔王「魔族も歳には勝てんのだよ」

エルフ「妻にも勝てないでしょ?」

魔王「そうだな 魔族は何時もカカア天下だのぅ」ハッハッハ

男「魔王とは一体何なのだろうか…」

男「しかし驚いたな エルフが魔王と知り合いだったなんて」

エルフ「知り合いと言うか…育ての親かな」

男「え? エルフって集落で住んでるもんじゃないの?」

エルフ「普通はね…私はちょっと訳ありだからね…」

男「そうか しかし、魔王に育てられるってすげーな!」

魔女王「そうでもないわよ? 娘が二人に増えた位だし」

男「二人? エルフって双子だったのか?」

エルフ「違うわよ 魔子ちゃんって言う子が居るのよ」

魔女王「あの子もこの部屋に居るわよ?」

男「え? この部屋には俺を含めて4人しか居ないぞ?」

エルフ「そりゃあ気付かないわよ」

男「どうしてだよ?」

エルフ「男の後ろに引っ付いてるからね」

男「!?」

男「あ・・・こんちわ」

魔子「…!?」バッ

エルフ「相変わらず人見知りするのね」

男「でも、ずっと俺の後ろに引っ付いてたのか?」

エルフ「そんな重装備じゃこの子を背負ってても気付かないわよ」

男「え・・・何時から背負ってたんだ?」

エルフ「此処に来た時には引っ付いてたわよ」

男「」

エルフ「ソレより、世界を救うとか言ってなかったっけ?」

男「そ、そうだったな… しかし、此処じゃないとすると何処に世界を脅かす敵が?」

エルフ「そもそも、魔王が世界を脅かす存在ってのが古臭い考えなのよ!」

男「つまりどういう事だってばよ?」

エルフ「魔王以外にも人類の敵は多いでしょうに」

エルフ「例えば、鬼とか」

男「鬼? 鬼なんて昔に滅んだんじゃ?」

エルフ「なら、目の前に居るエルフの私は?」

男「逃げて生き延b…そうか!」

エルフ「そう、エルフが居るのに鬼が居ない理由が無い!」

男「その理屈はどうかと思うが…本当に居るのかね」

エルフ「どうでしょ? 魔王さんは鬼とか見た事あります?」

魔王「昔はわしも怪力鬼人と恐れられていt」

魔王女「嘘言わない! 鬼なら此処から北の山を越えた先に集落があると聞いた事があるわよ」

魔王(´・ω・`)

エルフ「結構遠いわね」

魔王女「なら、久々に泊まっていきなさいな その方が娘も喜ぶわ」

エルフ「良いんですか? じゃあ、久々に泊まらせていただきますね!」

魔子「…!」パァァ

エルフ「じゃあお風呂借りますね! 魔子ちゃん、一緒に入ろ!」

魔子「うん!」

男「あれ? エルフも行くような会話になってね?」

エルフ「狩りばっかりで退屈してたから私も行くわよ 戦力は多いほうが良いでしょ?」

男「そうだが…」

エルフ「それじゃ、お風呂入ってくるから」

男「あ、おい! まだ話は…行っちまったよ」

魔王「君も尻に敷かれそうなタイプじゃないか?」

男「そうかもしれない…」

エルフ「魔子ちゃん…相変わらず小動物みたいで可愛いね~」ゴシゴシ

魔子「そんな事ないよ…エルフちゃんこそスタイル抜群…」チャプン

エルフ「スタイルが良くても色気がなきゃダメなのよ」ゴシゴシ

魔子「色気もあるよ…私には伸長も胸もないよ」

エルフ「魔子ちゃんは愛くるしさがある! 私が保障するよ」ザバーッ

魔子「そ、そう…? エルフちゃんが言うならそうなのかも…///」ブクブク

エルフ「それより鬼かぁ…言ってはみたけど本当に居たんだね」チャプン

魔子「最近は人里に悪さしてるみたいだよ?」

エルフ「え?見たの?」

魔子「うん…”見えちゃった”の…」

エルフ「そっか…じゃあ明日は鬼退治しに行かないとね!」

エルフ「さてと…明日の準備もあるからもう出るね」ザバーン

魔子「うん…頑張ってね…」

ちょっと買出しに行って来ます
支援有難う御座います

-翌日-

男「ふぁ~よく寝た…」

エルフ「おはよう男 朝食出来てるわよ」

男「魔王の朝食ってどんなのだろう」

エルフ「基本的には人間と変わらないわよ」

魔王「我が魔族の朝食とは…冒涜的な料理ぞ!」ドバァーン

男「冒涜的だとぉ!?」

魔王「細かく砕かれた神々…灼熱の鉄板で焼かれた若い命…深淵なる飲み物…」

魔王「極め付けはこれだ!遠路遥々故郷に帰ってきた者を切り身にして焼いたものだ!!!」

エルフ「変な言い方してるけど、よくある朝食よね」

男「今の日本では珍しいけどな」

男「ご馳走様でした 久々に良い朝食を食べたな」シーハーシーハー

エルフ「普段はどんな食事をしてるのよ…」

男「一人暮らしなんて大体はこれ以下の食事が多いと思うぞ?」

エルフ「男だけじゃないの?そんな食生活してるのは」

男「少なくとも、同じ食生活をしてる奴を一人知ってるぞ!」

エルフ「そんな事よりも、山を越えるんでしょ? もう出発しないとダメじゃない」

男「そうだな…魔王さん一晩お世話になりました って魔王に向かって言うのもなんか変な気分だな」

エルフ「世話になったし、免罪だったんだからそれ位言わなきゃ罰が当たるわよ」

魔王「良いんじゃよエルフちゃん 魔王にとって人類の敵となるのは憧れの的なんじゃからのぅ」

エルフ「魔王さんが復活できるからそういう事が言えるのよ… 普通の魔王は倒されたら消えちゃうって」

魔王「そういうものかのぅ それよりも、鬼退治頑張るんじゃぞ」

男・エルフ「「行ってきます」」

魔子「お母さん…」グイグイ

魔女王「なんだい?」

魔子「魔王女と魔女王でたまに違う…」

魔女王「細かい事は気にしないの!」

魔女王「で、本当に言いたい事はそんな事?」

魔子「…」フルフル

魔女王「行っておやり」

魔子「!」

魔女王「アンタも魔王の娘だ 世界を見てくるのも良い勉強さね」

魔子「お母さん!」

魔女王「止めても行く気だったんだろ?」

魔子「…」コクッ

魔女王「さぁ、行くと決まったら早くおし! 追い付けなくなっちゃうよ!」

魔子「…行ってきます!!」タタタッ

魔女王「まったく…子供ってのは何時の間にか大きくなるねぇ…」

魔子「エルフちゃん…待って…」シュタッ

エルフ「魔子ちゃん!? 一体どうしたの?」

魔子「…私も行く!」

男「行くって…鬼の所へ行くんだぞ」

エルフ「大丈夫よ 魔子ちゃんは強いからね」

男「強いって…この幼女の様な姿の何処から強さが出るんだ?」

魔子「男さんより…強いよ!」グッ

男「本当だったら立つ瀬が無いな…」

エルフ「元から無いんじゃない?」

男「元からだとぉ!?」

エルフ「あ、そんな事より鬼の退治方法は考えてあるの?」

男「鬼なんて炒り豆ぶつけりゃ何とかなるだろ」ドヤァ

エルフ「何でそこでドヤ顔すんのよ…」

魔子「最近の鬼は…ハイテクだよ」

男「えっ? 虎柄パンツに棍棒装備じゃないの!?」

エルフ「随分と野蛮な衣装ね」

男「伝承だと大体そんな格好だと言ってなかったか?」

エルフ「彼らだって文明があるのよ? そんな時代錯誤な格好してないでしょうに…」

魔子「彼らは…人類の3倍は先の文明を開拓してるわ…」

男「ハイテク過ぎだろ!」

エルフ「元々は人間より強い種族だしね」

男「でも・・・炒り豆当てれば倒せるんだろ?」

魔子「当てれれば…ね…」

エルフ「高度な文明を持ってるんだから、当然衣服は身に着けてるでしょうよ」

男「打つ手無いんじゃね?」

魔子「大丈夫…作戦はあるわ…」

男「その作戦とは…」ゴクリ

魔子「鬼が酒と力比べが好きなのは変わらないわ…」

男「酒は未成年だから飲めないし、力も鬼には敵わないんじゃないか?」

エルフ「力比べってのはね、比べるものは何でも良いのよ」

男「じゃあ、炒り豆早食い競争とかどうだ!?」

エルフ「男は毒の早食いをするって言われたらokを出す?」

男「そんな馬鹿な事はしないな…」

エルフ「じゃあ黙ってる! 魔子ちゃんが喋れないでしょ」

魔子「そ、そんな事無いよ…」オロオロ

男「すまない…話を続けて欲しい」

魔子「んっとね…それはね……魔法を使えば良いの」

男「魔法!? そんなの俺には使えないぞ!?」

エルフ「そうね 男は魔法が使えない」

魔子「なら…使える様にすればいい…」

男「え?」

エルフ「これも世界を救う為…頑張ってね男!」

男「え?」

魔子「幸い…鬼の集落まで遠い…修行すれば少し使える様にはなる…」

男「なんとぉー! ファンタジーでよくある魔法が使える様になるのか!?」

魔子「修行は血反吐を撒き散らし…這い蹲りながらする事になるけど…良いよね?」ニカッ

エルフ「男の子だもんね! それ位なんて事無いよね♪」

男「父さん…僕どうすればいいんだよ…」

魔子「魔法とは…」

男「魔法とは…?」

魔子「主に自分には無いエネルギーを他所から借りて使う事…」

エルフ「簡単なのはそこら辺に居る精霊に力を借りる事ね」

魔子「それが出来ない場合は…自ら生成するしかない…」

男「自ら生成? そんな事が出来るのか!?」

魔子「世界的には…espとかpsiとか言われてる…」

男「サイコキネシスとかも魔法の一種なのかよ」

エルフ「詳しく分類すると違うけど、大体は同じね」

魔子「男さん…魔法を使う為に精霊とのコミュニケーションをとってみてもらえますか?」

男「やった事無いけど…どうやるの?」

魔子「目の前に居るじゃない…」

男「え?」

男「目の前って…エルフが居るだけだけど…」

魔子「エルフは…伝承上は精霊とも言われてるわ…」

エルフ「あー うん、場所によって言い方は違うけど大体あってるわ」

男「で…コミュニケーションって…?」

魔子「それは…エルフちゃんしか判らないわ…」

男「ど、どうやるんだ?」

エルフ「どうやるんでしょう?」

男「それを知りたいのに、何故疑問で返すんだ…」

エルフ「そう言われても判らないわよ… どう使うかなんて意識して魔法使った事ないし…」

男「な、なぁ…エルフ以外の精霊じゃダメなのか?」

魔子「ダメじゃないけど…見えてない者との交流は難しいわ…それでもやる…?」

男「望む所だ!」

魔子「じゃあ…まずは其処の滝にうたれて来て…」

男「よっしゃ やってやるぜ!」

-30分後-

男「うー…ざむぃ…」ガクガク

魔子「精霊からの声は聞こえました…?」

男「死んだ爺ちゃんからの声しか聞こえなかった…」ブルブル

エルフ「そりゃそうよ あの滝に精霊なんて居なかったし」

男「居ないなら先に言ってくれよ!!」

エルフ「言うわけ無いじゃない その方が面白いし」

男「良い性格してるぜ まったく…」

男「うぅー 焚き火で体がが生き返るー」

(何このアホ面)

男「ん? エルフ、何か言ったか?」

エルフ「何も言ってないわよ? お爺ちゃんからの声じゃない?」

男「ついに幻聴か…こりゃ本気で危ないな…」ズルズル

(鼻水までたれて…気持ち悪い)

男「やっぱり聞こえるな…」

魔子「もし幻聴で無いなら…精霊の言葉かもしれない…」

エルフ「嘘っ!? 私には見えも聞こえもしないけど?」

魔子「精霊も時を経て変化したのかも…?」

男「精霊…なのか?」

(そこの幼女の言う通りよアホ面)

男「しかも俺にしか聞こえないときたもんだ」

(魔力を持ってる人には見えないタイプだからね)

男「何でそんな事を…?」

(そりゃ酷使されるのを嫌ってこうなったのよ)

男「だからって何故に魔力を持ってない俺と会話するんだ?」

(困ってた人が居たらほっとけないのが精霊なのよ)

男「精霊ってのは随分とお節介なんだな」

(で? 魔法が使いたいんですって?)

男「そうだ 鬼を退治する為に是非とも使いたい」

(ならこの契約書にサインをすれば使えるわよ)ヒラヒラ

男「そんな簡単に出来るもんなのか?」

(そうよ? この私が力を貸してあげるんだから当然じゃない!)

男「ならばその力…俺に貸せ!」バッ

エルフ「どうでも良いけど、傍から見ると相当危ない状態よね」

ボフンッ

男「うわっちぃ…焚き火が爆発しやがった!」

エルフ「精霊の機嫌でも損ねた?」

魔子「違う…アレを見て!」

火「呼ばれなくても飛び出てじゃじゃじゃじゃ~ん! アタシは火の精霊よ!」

火「あ~ これが現世の空気って奴か! 良い感じじゃないの~」ノビー

男「お前が…さっき話してた精霊か?」

エルフ「私が普段見てる精霊と随分と様が違うのね」

火「そりゃ契約者のイメージ像からこの姿があるからね~」

男「そうだったのか…」

エルフ「でも良かったじゃない これで魔法が使えるんじゃない?」

男「そうだな! 宜しくな火の精霊!」

火「嫌よ」

男「え? どういう事だ? 力を貸してくれるんじゃないのか?」

火「絶対にノゥ!」

魔子「さっき契約って言ったけど…内容は見たの…?」

男「いや…契約に夢中で見てなかったな 火の精霊、見せてくれるか?」

火「ほいよ」

エルフ「何々…? 食事に美味しいお菓子を用意する事 ですって?」

魔子「しかも…それを三食昼寝付き…」

エルフ「しかも、口に合わない場合はペナルティですって!?」

火「アタシが力を貸すんだからそれ位は当然よね!」

エルフ「男…お菓子の確保は自分でやってね…」

男「この山の中でか!?」

魔子「手持ちは無いから…作るしか…」

火「不味かったら承知しないからね」

男「そうだな…カルメ焼きでも作ってみるか」

エルフ「何それ?」

男「前に学校でやったのを思い出したんだ」

エルフ「学校ねぇ…そんなので大丈夫なのかしら」

男「まぁ見てなって」

-調理終了-

火「何この甘い物!現の至宝だわ!!」

男「女は甘い物に弱いってな」

エルフ「家事は出来ないのに良くこんなの作れたわね」

男「なに、簡単な物なら作れるさ 作るのが面倒なだけで…」

魔子「普段から作れば…これよりもっと美味しいものを作れるのでは…?」

エルフ「男って地味に潜在能力高そうよね」

男「そうかぁ? 運が良いだけだろ」

男「で、火の精霊よ 協力してくれるな?」

火「アタシは反逆者だぜ?ノーとしか言わない精霊さ!」

男「カルメ焼きをもっと食べたい?」

火「イエス」

魔子「…!(ノーとしか言わない筈!?)」

エルフ「はいはい…コントは良いから」

エルフ「安心しなさい男 カルメ焼きを三食あげて、昼寝もさせればその精霊は言う事聞いてくれるわよ」

火「イエス!」

魔子「…!(またイエスって言った)」

男「一々めんどくさい奴だが…律儀なんだな」

火「契約だしね」

エルフ「契約したし…明日は魔法の練習かな」

男「そうだな 今日はもう暗いし此処で野宿だな」

話のキリが良いのと、もう寝る時間なので此処までです
続きを書く場合、トリップはつけたた方が良いでしょうか?

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