セクシー武偵伝説 すごいよ!!マサルさん(164)

増加する凶悪犯罪に対抗するため、武力を行使する探偵・「武偵」の存在が当たり前の社会。武偵を育成する東京武偵高校にある一人の男性がいた。
彼の名は花中島マサル。彼は数々の格闘技大会だけでなく、武偵最強武闘会では見事2連覇を果たした最強の男だ。
この物語はマサルと少女達の戦いの記録である。セクシーコマンドー新伝説、スタート!

主題歌

OP:ロマンス
ED:カメリアの瞳

東京武偵高校の教室

ワイワイガヤガヤ

アリア「キンジが退学してから1週間か・・・。日が経つのは早い物ね・・・。」

白雪「うん・・・。この事については私達もショックを隠せなかったわ。」

理子「これからどうしようか・・・。」

レキ「・・・。」

ジャンヌ「・・・。」

同時刻 校庭

ザッ

「ようやく帰ってきたぜ。東京武偵高校!」

第1話 マサルと5人の少女達

教室

ガラッ

アリア「起立、礼!」

バッ

ゆとり「えー。ホームルームを始める前にお知らせがあります。」

白雪「お知らせ?」

ゆとり「ええ・・・。あの男が帰ってくるのです・・・。」

生徒全員「」ギクッ

アリア「何で怯えているのかしら?」

生徒A(か、彼の事だ・・・。)

生徒B(せっかく忘れかけてきたのに・・・。)

生徒C(先生も人が悪いわ・・・。)

アリア(どうしたのかしら?)

白雪「ああ。アリアは知らないんだね。花中島君の事を。」

アリア「花中島?」

理子「そう・・・、空手・柔道・ボクシングなどのあらゆる格闘技大会の優勝はもちろん、さらには武偵最強武闘会では見事2連覇を果たした男なの。」

レキ「今は3カ月近く学校を休んでていないのですが・・・。」

アリア「へー。」

ジャンヌ「しかもおかしな男で、おかげでクラスは変態扱いになってしまった。」

アリア「うわ・・・。」

ゆとり「えー。では、本日の授業を・・・。」

「そんな事はさせないぞ!」

理子「この声・・・、まさか!?」

「……カバディー♪カバディー……♪あんたセクシーじゃぁーん♪お爺チャーン……♪……もうお酒は止めなはれー……♪」

生徒D(こ、このおかしな歌は・・・。)

生徒E(ま、まさか!?)クルッ

バンバンバン

マサル「おはよーう!!!」キュピーン

ガビーン

生徒A(な・・・、なんてこった・・・。彼が帰ってきた・・・。)

生徒C(せっかく普通のクラスになったと思ったのに・・・。『変態クラス』呼ばわりされるんだわ・・・。)

生徒B(いやだ・・・。そんなの嫌だー!)

ピタッ

アリア「な、何!?」

マサル「誰だね、君は!コンチクショー!!!」グワッ

アリア「わ、私は神崎・H・アリア!この高校に来た転校生よ!」

マサル「何だ転校生か!それならそうと言ってくれよ。僕はてっきりめそ・・・。ゲフンゲフン!いや、失礼。何でもない・・・。」

アリア(『めそ』ってなんだ!?『めそ』ってなんだー!!?)ガビーン

マサル「僕は花中島マサル!よろしく頼むよ!」

アリア「こちらこそ・・・。」

マサル「おっ、久しぶりだな。ほとぎん、レッキー、リコッチ、ジャッキー。」

白雪「え、ええ・・・。」

アリア「知り合いなんだ・・・。」

マサル「あれ?げろしゃぶがいないぞ?何処に行ったんだ?」

白雪「その事については昼休みに屋上で話すね。」

マサル「ああ。そうしよう。」

昼休み 屋上

マサル「何!?退学した!?」

白雪「そうなの。とある事件がきっかけで退学する事になったからね・・・。」

マサル「そうか・・・。しかし残念だな。せっかく彼の顔に落書きしようと思ったのに。」

アリア「顔に落書き!?異常すぎるわ!しかもげろしゃぶって誰の事!?」

理子「キンジがマサルに付けられたあだ名よ。」

アリア「うわ・・・。聞かない方がよかったのかな・・・。」

レキ「そろそろお昼・・・。」

マサル「そうだな。では、早速・・・。」

カパッ

アリア・白雪・理子・ジャンヌ「ゆで卵一個!?」ガビーン

モグモグ

マサル「うーん!やっぱりお昼はゆで卵に限りますなー!!」ムシャムシャ

ゴクン

マサル「満足だァ。」ポイッ

アリア(めちゃくちゃ不満じゃないの―!!)ガビーン

アリア「私の半分あげるわ。それじゃあ足りないでしょ?」

マサル「おお!ありがたい!」

バクバクバクバク

マサル「いやー。三か月間、ろくな物食べていないからなァ!とにかくこの三か月間はいろいろあったんだ!」

アリア「何があったのか教えてくれない?」

マサル「実はある秘密の修行をしていたのさ。僕は様々な格闘技を修得したが、どれも僕の求めている物とは違っていた・・・。そして三カ月前のあの日・・・ついに見つけたのさ・・・!!!」

アリア「な、何を!?」

マサル「幻の格闘技の本・・・。セクシーコマンドーだ。」

ジャンヌ「セクシーコマンドー?」

マサル「そうだ。僕は高鳴る胸を必死に抑え、家でその本を読んだ。その瞬間、僕の背中に稲妻が走った。そして思った。これはきっと神のおぼし召しだ!と・・・。」

アリア「それでセクシーコマンドーの修行をする為、山籠もりをしたという事なの?」

マサル「その通り。で、この服を開発したのさ。」

理子「なんかちょっと地味だけどね・・・。」

マサル「あっ、弁当どうもありがとう。君にはお礼をしておかないとね。」

アリア「お礼?」

マサル「そう。新しいニックネームさ。」

アリア「まさかとんでもないニックネームを出すんじゃないわよね?」

マサル「そんなはずはない。いたってまともだ。えーっと・・・、アリアンもいいが、げろしゃぶ2号でもいいな・・・。」

アリア(冗談じゃないわ!アリアンならまだしも、げろしゃぶ2号は絶対に嫌だ・・・!)ガタガタ

アリア「あ、アリアンでいいわよ!アリアンで!」

マサル「なら君のニックネームはアリアンだな!」

アリア「ふう・・・。」

「随分楽しそーじゃねーか。」

「久しぶりだな、花中島。もう、来ねーのかと思ったぜ。」

アリア「2人組の不良ね。誰なのかしら?」

マサル「やあ!誰かと思えば・・・、ティッシュとうまい棒じゃないか!」

アリア「知り合いなの?」

マサル「ああ・・・。空手部だった頃の先輩だよ。才能はあったのに・・・。部に入ったばかりのド素人の僕にボコボコにやられてね・・・。今じゃ部を止めて不良街道驀進中の2人組さ!」

マサル「それをいつまでも根に持っててね・・・。しつこくつっかかってくるんだよ・・・。」ンフゥー

ティッシュ「いい根性してんじゃねーか。」

うまい棒「こっちは二人いるんだぜ・・・。」

アリア「面白そうじゃない。私も参加するわ。」

マサル「おっ、アリアンも戦うのか?」

アリア「当たり前よ。こう見えてもバーリトゥードを習っていたんだから!」

マサル「そうか。んじゃ、よろしく頼むよ。」

アリア「任せて!」

白雪「だったら私達も戦うわ!」

マサル「よし!6VS2はちょっと悪いかも知れないが、始めるとするか!」

うまい棒「おっ、やるってのか?」

アリア「へへん!やれるものならやってみなさい!」

うまい棒「面白い!」ブン

アリア「ほっ!」ビュン

うまい棒「かわしただと!?」

アリア「そんな動きじゃ当たらないわよ!」

ティッシュ「おらっ!」バッ

ズギュン、キーン

レキ「そうはさせない。」

ティッシュ「チッ!」

マサル「やるじゃないか皆!だったらこっちも本気を出さないとな!」

ズリッ

アリア「ズボンを降ろした!?何やってんの!」

マサル「見せてやる。セクシーコマンドーの真の奥義を!」

クルクルクルクル、スタッ

理子「そのまま着地して・・・。」

マサル「ぬおおおおおおおお!」ピコピコピコピコ

白雪「ひ、ひよこ歩き!?」

ティッシュ「く、来るなー!!」

マサル「ラブ・ミー・ドゥー!」バキィィ

ヒュルルルル、ズドーン

アリア「す、すごい・・・。これがセクシーコマンドーの実力なの?」

マサル「そう。人を油断させた後に攻撃を叩きこむのさ。」

アリア「つまり騙し討ちという事ね。そうだ!せっかくだから私の話も聞いてくれない?」

マサル「いいけど、どんな話だい?」

アリア「実は・・・。」

マサル「なるほど。お前の母親は濡れ衣を着せられて刑務所入りとなってしまったのか。」

アリア「ええ。ママを釈放させるには武偵殺しを捕まえなきゃいけないのよ。」

白雪「私達もこの事については協力しているわ。」

マサル「そういう事か。だったら僕も協力するよ。弁当のお礼だからね。」

アリア「あ、ありがとう・・・。」

マサル「では、最後に。」キュポッ

キュキュキュキュー

ジャンヌ「何を描いているんだ?」

ババババーン

アリア「ひ、髭!?」

マサル「よーし!いい出来だ!」

アリア(倒れている人の顔に落書きするなんて・・・。普通じゃあり得ないわね・・・。)

白雪・レキ・理子・ジャンヌ(ごもっとも・・・。)

こうしてマサルはアリア達と共に行動する事になったのだ。

続く

次回予告

マサル「僕達が組み手の途中に不良たちと戦う事になってしまった。」

アリア「相手は4人だけど、このくらいで引き下がる私達じゃないわ。見せてやるわよ!私達の力を!」

マサル「という訳で次回は、『赤白帽をなめるな!』。お楽しみに!」

教室

ワイワイガヤガヤ

アリア「ふう・・・。次は全科合同の武術訓練ね。けど、あそこのクラスは不良が多いわね・・・。」

理子「できれば当たりたくないんだけど・・・。」

白雪「ところで・・・、マサルが変な体勢で寝ているんだけど・・・。」

ジャンヌ「いったい何をしているんだ?」

ビクッ

マサル「モンテスキュー――――――!!」ガバッ

シーン

マサル「何だ夢か。」

アリア「何の夢よ!!」

第2話 赤白帽をなめるな!

マサル「さてと、行くか!」

アリア「じゃあ、私達は先に行ってるから・・・。」

タタタタタ

アリア(冗談じゃないわ!あんな恥ずかしい格好の人と一緒に歩いたら赤っ恥よ!)

白雪(それにトラブルに巻き込まれたら・・・。)

ビュン

アリア「やっと間に合った・・・。」

ズドーン

マサル「やあ、アリアン、ほとぎん、リコッチ、レッキー、ジャッキー!」

ズガーッ←アリア達がずっこけた音

マサル「こんなところで会うなんて奇遇だね!これはきっと神の思し召しかな?」

アリア達(うう・・・。最悪だ・・・。)

マサル「よし、皆!一緒に歌でも歌いながら行こうじゃないか!」

白雪「けど、貴方が着地したおかげで不良たちを驚かせたでしょ!謝らないと!」

マサル「そうだったな。」コツコツ

マサル「とりあえずはこれを受け取ってくれ。お詫びの印だ。」

石黒「あ、ああ。分かればいいのさ。」

マサル「んじゃ。」

タタタタタ

不良A「あいつ・・・。確か花中島だよな。空手部の服部先輩達を倒したって・・・。」

石黒「へっ、何だよあいつ。ただの腰抜けじゃねえか。あんな腑抜けに負けるなんて、服部さん達もたいした事ねえな!ハハハハハ!」

不良B「お、おい!後ろ!」

石黒「げっ!!」

ティッシュ「よお、石黒。そこ、通してくれねえか?」

不良B「や、やべーぞおい。絶対に聞かれてるぞ・・・。」

石黒「はっ!」ピカーン

石黒「服部さん、良く似合ってますね。髭。」

不良B「いいっ!?」

ティッシュ「なんだとコラ!」バッ

うまい棒「よせ。」バッ

石黒「それ、花中島にやられたんですね。そいつを倒したら、服部さんより上になるという事ですね。」

うまい棒「フッ・・・。」ザッザッ

不良C「すげーな石黒。」

石黒「ああ。あんな奴等たいした事なかったぜ。相手に金握らせて逃げるようなアホに負けたんだからな。」

不良A「で、いくら入っているんだ?」

石黒「ああ。あまり入っていないのは確かだ。せめてお昼代くらいは・・・。」スッ

ニャーン

ヒュウウウウウ

ワイワイガヤガヤ

アリア「風穴あけるわよっ!!」バンバン

マサル「おっと!」ヒュンヒュン

アリア「うまくかわしたようね。」

マサル「次はこちらの番だ!それっ!」ビュン

ギュイーン

アリア「へ?」

ズッドーン

アリア「・・・。」

白雪・理子「・・・。」

レキ・ジャンヌ「・・・。」

ヒュウウウウ

マサル「ハハハ!軽いジョーク!」

アリア「重すぎるわよ!!」

アリア「もういい!誰か代わって!」

白雪「わ、私はちょっと・・・。」

理子「私も・・・。」

ジャンヌ「まだ死にたくないからな・・・。」

レキ「同感。」

マサル「まあまあ。これでもあげるから。」スッ

ニャーン

アリア「しょうがないわね。行くわよ!」

マサル「おっしゃ!来い!」

白雪「猫の写真で釣られたわね・・・。」

理子「でも、これで訓練が再開できるわ。では、早速・・・。」

ヒュルルルル

マサル「へぶし!」ドガッ

アリア「ま、マサル!?」

石黒「悪い悪い!ちょっと足が滑っちまってよ。勘弁しろや。」

アリア「あの時の不良!?解決したんじゃなかったの!?」

マサル「ゆ、許さんぞ・・・。」タラタラ

石黒「ち、血が出てる!でも、何であんな処から!?」

マサル「貴様等!たとえ軽いジョークだとしても、人の顔を狙ってボールを蹴るような奴は最低だ!かなりのバカだ!」

石黒「コノヤロウ・・・。言わせておけば・・・。調子に乗るなよ、この赤白帽!!」

マサル「」ピク・・・

マサル「もう怒ったぞコンチクショー!!!貴様のような奴は・・・、額に『肉』と書いてバカにしてやるー!!!」

石黒「に・・・、肉!?」

アリア「額に肉?どういう意味なのかしら?」

白雪「さあ・・・。」

石黒「ふ・・・、ふざけやがって・・・。ぶっ殺せ―――っ!!」

アリア「まったく!こうなったら戦うしかないわね。皆、行くわよ!」

白雪・理子・レキ・ジャンヌ「了解!」ジャキッ

不良C「お、おい!こっちは2人足りないぞ!」

石黒「へっ!ちょうどいいハンデじゃないか。さあ、行くぜ!」

アリア「風穴開けるわよ!」バンバン

石黒「おわっ!」ヒョイ

ズギュン

不良A「うおっ!」ビュン

レキ「油断は禁物。」

石黒「チッ!こいつ等、只者じゃないな・・・。ん?奴がいないぞ!」

アリア「いったい何処にいるの!?」

マサル『セクシーコマンドー秘奥義、変わり身の術!!』

アリア「な!?」

マサル「フフフフフ。」カポッ

シーン

アリア・白雪・理子・ジャンヌ「着ぐるみなのー!!??」ガビーン

石黒「フハハハ!やっぱりコイツはただのアホだ!やっちまえー!!」

ユラリ、ジイイイイイ

アリア(またチャックを!?今度は一体・・・。)

ヌッ

白雪「は、鳩!?」

バサバサバサバサ

石黒「うわあああああああ!!なんで鳩がー!!?」

マサル「今だ!お笑いダンクシュ―――――ト!!!」ドゴォ

ヒュルルルル、ズドーン

アリア「す、すごい・・・。大勢の人数を倒すなんて・・・。」

マサル「赤白帽を笑う者・・・、赤白帽に泣く・・・って事さ・・・!」

レキ「意味が分かりません。」

マサル「せめてもの餞だ・・・。」スッ

キュキュ

アリア「ま、また・・・。」

ババーン

マサル「そ、そっくりだ!へのつっぱりはいらない人にそっくりだーっ!!」バンザーイ

アリア・白雪・理子・レキ・ジャンヌ(32倍怖い・・・。)

この時、アリア達は『マサルは不良の32倍怖い』と思った。

続く

次回予告

アリア「マサルの提案でチームを作る事になった私達。しかも部まで作る事になったの!」

白雪「で、その部の名は?」

マサル「決まっているだろ?セクシーコマンドー部だ!」

アリア「嫌な予感がする・・・。」

マサル「次回、『セクシーコマンドー部、誕生!』。お楽しみに!」

ワイワイガヤガヤ

アリア「マサルが私達と共に行動してから数日か・・・。あれから周囲の目がちょっと気になるわね・・・。」

アリア「まさか私まで変態扱いされてるんじゃ…な訳ないわよね。考え過ぎか。」

タタタタ

石黒「くそ・・・。全然消えない・・・。」

松井「駄目だよそれ・・・。完璧油性だもん・・・。しばらく髪を下ろしてごまかすしかねーよ!」

石黒「ちくしょう・・・。なんで俺がこんな恥をかかなきゃいけねーんだ・・・。憎いぞ花中島ァ!!」

松井「いい加減あきらめろよ石黒・・・。」

石黒「ん?あいつは確か・・・。」

松井「お、おい・・・。バカな事考えてんじゃねーだろうなァ・・・。やめとけよ!あいつ花中島の友達だぜ!」

石黒「フン・・・。」

ヒュウウウ

アリア「で、何の様なの?」

石黒「決まっているだろ。俺は今、ムカついているんだ。花中島の代わりにお前を殴る!」

アリア「そういう事ね。だったら・・・・。」

バッ

石黒「な、何をする気だ!?」

ドガァァ

石黒「がは・・・。」

ズドーン

アリア「まったく・・・。これに懲りて二度と悪さをしないでね。」

スタスタ

石黒「お、俺ってなんでこんなひどい目に遭うんだ・・・?」


マサル「そんな事があったのか。」

アリア「そうよ!アンタのおかげで変態扱いになったんだから!」

マサル「ハハハ!本当にごめん!いや・・・・、マジでゴメン・・・。」

アリア「そんなに落ち込まなくても・・・。」

マサル「まっ、それはさておき、チームを作らないか?」

白雪「チーム?」

マサル「ああ。武偵高校ではチームを組んでいる奴等が多い。せっかくだから僕達もチームを作ろうと思って。」

理子「それはいい考えね。」

マサル「だろ?ついでに部も作っちゃおうか!」

白雪「で、その部の名は?」

マサル「決まっているだろ?セクシーコマンドー部だ!」

アリア「嫌な予感がする・・・。」

数日後

ワイワイガヤガヤ

松井「オス!石黒。」

石黒「よう、松井・・・。」

松井「お!髪型、元に戻ったな・・・!「肉」の字、消えたのか?」

石黒「うるせえな・・・。二度とその事言ってみろ。ぶっ殺すぞ!」

松井「そ・・・、そう怒るなよ・・・。」

石黒「くそっ・・・、花中島・・・。あいつのせいでどんだけ恥ずかしい思いをしたか・・・。ああ!くそっ!!また思い出しちまった!!」

ザッザッ

石黒「いつかあのボケにギャフンと・・・。」

マサル「よーし!部員は5人以上いないといけないが、こっちは6人揃っている。早速交渉に行くぞ!」

アリア・白雪・理子・レキ・ジャンヌ「はーい・・・。」

ザッザッ

石黒「ほほう、あいつ等、部を作ろうとしているのか・・・。これはいい事を聞いたぜ・・・。」

コツコツ

校長「ん?」

アリア「しかしマサル?本当に交渉して大丈夫なのかしら?」

マサル「なーに。僕に任せておけば大丈夫だよ!」

白雪「嫌な予感しかしないんだけど・・・。」

校長(シェ、シェクシーコマンドー!?)ビクッ

ワイワイガヤガヤ

校長(シェクシーコマンドー・・・。他人の口から聞いたのは何年振りかのう。ワシの青春は・・・、終わってはおらんかった・・・。しょこんとこヨロシク!!)

職員室

教頭「よし!許可する!」

マサル「」コクリ

ワイワイガヤガヤ

アリア「やれやれ。一時はどうなるかと思ったけど、認められてよかったわね。」

マサル「ああ。明日から忙しくなるぞー!」

「だが、それも今日までだ。」

ジャンヌ「この声は!?」

ザッ

石黒「久しぶりだな。お前等・・・。」

アリア「石黒!」

石黒「この前はよくもやってくれたな。だが、この武器でお前等を始末する!」

ジャキン

白雪「その武器は最強のクロウと言われたガイアハーデス!何故あなたが!?」

石黒「2日前にイ・ウーの幹部から奪い取ったのさ!」

アリア「イ・ウー!?あなた、幹部を倒したの!?」

石黒「ああ。お前たちに対しての怒りで倒す事に成功したからな。さあ、覚悟しろ!」

ダッ

マサル「よし!戦闘開始だ!」

ガシッ

石黒「な!?」

ジャンヌ「!?」

ババーン

アリア「と、止めた!?」

レキ「というより・・・、誰?」

石黒「な、何者だ?」

ドゴオオオオ

アリア達「!?」

ズドーン
カランカラン

マサル(い・・・、今のはまさか・・・。セクシーコマンドー!?いや、まさかな・・・。単なる偶然だろう・・・。だが、今の投げを見る限り・・・。この男・・・、只者じゃない!!)

「ホッホッホ。マサルと言ったかの?ワシの名は田中スーザンふ美子じゃ。」

アリア「そ、そんな男の名前の人はいないんじゃ・・・。」

マサル「待て。名前だけで判断するな。俺に任せろ。」

チェック中

アリア達「」ゴクッ

マサル「よろしく、スーザン!」ガシッ

アリア「なんだそりゃー!」ガビーン

白雪「どっからどう見ても校長なんだけど・・・。いいのかしら?」

理子「気にしたら負けだよ。」

ジャンヌ「何にせよ、新たな仲間も増え、ガイアハーデスまで手に入れた。だが、石黒は思えば可哀そうな奴だな・・・。」

マサル「そうだな・・・。せめて・・・。」スッ

マサル「額に肉でも書いておくか・・・。」カキカキ

こうしてセクシーコマンドー部が誕生したのだった・・・。

続く

次回予告

マサル「セクシーコマンドー部が誕生したのはいいのだが、3つの項目を忘れていた・・・。」

アリア「ええっ!?その3つの項目って何なの!?」

マサル「それは・・・、主題歌とシンボルマークとポーズだ!」

アリア「それは必要ないんじゃ・・・。」

マサル「次回、『トレンディに行こう!』。じゃあ、また!」

セクシーコマンドー部 部室

アリア「へー。結構いい部屋じゃない。」

白雪「よく許可を取ったわね・・・。」

ガラガラ

レキ「来た。」

マサル「待たせたな。今日からセクシーコマンドー部の部長になった花中島だ。今日は忙しい所を呼び出して大変申し訳ないが・・・。とても大事な話なので聞いてほしい・・・。」

アリア(あれ?何かいつもと違うような・・・。)

マサル「部の今後の活動を決める前に3つの項目を話し合いで決定しなければならない。」

アリア「3つの項目?」

マサル「これだ!」バッ

・部の主題歌
・部のシンボルマーク
・部のポーズ

アリア・白雪「何――――――!!??」ガビーン

スーザン「忘れとったのう・・・。」

理子「重要ですからね。」

レキ「」コクコク

ジャンヌ「確かに。」

アリア・白雪「どこがー!!!」ガビーン

アリア「全部どうでもいいことばっかりじゃないの!」

白雪「そんな事決めてどうするのよ!!」

マサル「いや・・・、それは違うな・・・。昔から言うじゃないか・・・。男なら・・・、紳士服・・・。」

アリア「ど・こ・が?」ピクピク

白雪「落ち着いて、アリア。」

第4話 トレンディに行こう!

マサル「よし!それでは、皆がまとまった所で主題歌を決めよう。曲はブルースだ!」

マサル「とりあえず僕のイメージを昨日、録音してきた。まずは聞いてくれ・・。」

カチッ

ティティティティン

ダバサー・・・。

ジャカジャジャカジャジャン

サバディ~~~。サバダッササンサンサバディ~。君かい?みなし子かい?あ~~もう・・・踊るかな・・・。走るのかい?

え?スキップかい!!?まずいだろ、スキップは!

ジャカジャジャカジャ

ああ!やめろ!!あ・・・!?あ・・・なんだ・・・。そうそう、それならよし・・・。晴れるといいな・・・。

ヘイ、ブラザー・・・。セクシーコマンドー部・・・。

ジャカジャジャカジャジャン

カチッ

マサル「どうかな?」

白雪「分かるかー!!!」ガビーン

スーザン「ワシャ「晴れるといいな」よりも「笑う時、ハグキをだすな」の方がいいの・・・。」

白雪「へ?」

理子「私も「みなし子かい?」よりも「唐獅子かい?」の方がいいわね。」

アリア「ええっ!?」

レキ「私も「スキップかい?」よりも「スティックかい?」の方が。」

アリア「何――ッ!!?」

白雪「皆、いったい何を喋っているの・・・?」

アリア「私に言われても・・・。」

マサル「うむ・・・。いい歌になりそうだ!よし!次はシンボルマークだ!」

アリア「そうなると思って書いたわ。はい。」スッ

マサル「ふむ。中央に拳でその後ろには剣と銃・・・。よし、決定だ!」

アリア「よかった・・・。先手を打っといて正解だったわね・・・。」

白雪「うん・・・。」

マサル「よし!最後はポーズだ!かっこいいポーズを決めるぞ!」

レキ「ポーズは芸術的でないといけない。だから・・・。」

スッ

ジャンヌ「ふむ。バレエで片足を持ち上げるポーズか。だが、普通だな。」

マサル「ああ。それは三流のやる事だ。もう少し呼吸を合わせろ。」

レキ「了解。」

アリア(いや、今のポーズは良かったんじゃ・・・。)

マサル「はい、次!」

アリア「じゃあ、これならどうかしら?」ドン

マサル「そんなヨガの動きも三流に過ぎん!もう少し斬新なポーズを決めろ!」

アリア「うぐぐ・・・。」

それからさまざまなポーズが出されたが、どれもイマイチだった・・・。

マサル「駄目だ駄目だ!そんなんじゃ大会には出られないぞ!」

アリア「大会なんてあるとは・・・。でも、決まらないんじゃどうしようもないわよ!」

マサル「そうだな・・・。ポーズは自由にしておこう。」

理子「だったらやらさないでよ・・・。いつつ・・・。」

マサル「それじゃ、総まとめ行くぞ!」

アリア、白雪、理子、レキ、ジャンヌ、スーザン「おう!!」

カチッ

ティティティティン

ダバサー・・・。

マサル「グッ!モーニング、エブリワン!」

サバディ~~~。サバダッササンサンサバディ~。君かい?唐獅子かい?あ~もう、踊るぞこら!!走るのかい?

マサル「よし!ここでシンボルマーク!」

え?スティックかい!!?まずいだろ、スティックは!ああ!止めろ!!あ・・・、なんだ・・・。そうそう、それならよし。

アリア・白雪「はっ!?」

笑う時・・・、歯茎を出すな・・・。

アリア(い、今、楽しかった・・・。)

ヘイ、ブラザー・・・。セクシーコマンドー部・・・。

白雪(ちょっとだけ・・・、楽しかった・・・。)

自分の中に新たに生まれた感情を必死に否定するアリアと白雪だった・・・。

続く

次回予告

アリア「私達が部のユニフォームを買ってから数日後、イ・ウーの戦士達が姿を現した!」

白雪「しかもその中にはキンちゃんの姿までいるわ!」

マサル「ついに来たか・・・。げろしゃぶ!」

マサル「次回、『マサルVSイ・ウー』。じゃあ、また!」

第5話 マサルVSイ・ウー

商店街

アリア「まさかユニフォームを買う事になるとは驚いたわね。」

白雪「ええ・・・。けど・・・。」チラッ

マサル「あいつの名前はよろしく仮面~♪ヤツはすご~いぜ~♪なにせ仮面が~♪防水加工~♪熱にゃ弱いぜ♪だけどみんなはこう言うのさ~♪」

理子「恥ずかしいから他人のフリをしないとね・・・。」

レキ「ええ・・・。」

ジャンヌ「うむ・・・。」

ヒソヒソヒソヒソ

アリア(うう・・・。あのバカ・・・。)

ポツポツ

マサル「おっ、雨が降ってきたな。」

アリア「早く急がないと!」ダッ

ザアアアアアア

アリア「良かったわね・・・。早めに出てきて・・・。」

白雪「もう少し遅かったらびしょ濡れになっていたわね・・・。」

理子「けど、何処からか煙が出てない?」

シュウウウ

アリア「そういえば・・・。」チラッ

マサル「ふう・・・。濡れちゃったな・・・。シュウウウウ

アリア・白雪・理子「!!?」

アリア「ちょっとマサル!煙が出ているわよ!」

マサル「ああ、これか。雨に濡れるとこうなるんだ。でも大丈夫。すぐに消えるから。」

シュウウウ

白雪「気になっていたけど、それ、何でできているの?」

校長「おーい、お主等!何でも買ってやるから早くこんか!」

マサル「そうだったな・・・。んじゃ、行くか!」

白雪「何でも買うか・・・。なら!」ザッ

白雪「校長先生!部のためにもWiiUを買いましょう!」

理子「いや、それよりもプレイステーション4の方が・・・。」

マサル「コンチクショー!今日はそんな物を買いに来たんじゃないだろ!!勘違いするな!!」

白雪「そうだった・・・。」

校長「ほほう・・・。」

マサル「んじゃ、ユニフォームを買いに行くか。」

ウィーン

マサル「ついたぞ。これがお前たちのユニフォームだ。」

アリア「こ、これって・・・、赤いフィットネスブラじゃないの!で、下は!?」

マサル「決まってるだろ。赤ジャージだ。」

アリア「こんなの着て練習するの!?恥ずかしいわよ!!」

レキ「じゃあ、あなたのその肌着は男性用のユニフォームなの?」

マサル「その通り!けど、この輪っかは一組しかないからね。それは譲れないな。」

アリア「そうだったんだ・・・。でも、これは何処で手に入れたの?」

マサル「ああ。夏の三か月の間に山に修行に行っていたんだ。そこでこれを拾ったのさ。」

白雪「そ、それだけなんだ・・・。」

マサル「んじゃ、早く買って帰ろうぜ!」

理子「う、うん・・・。」

店員「500円が5点・・・。」ピッ

ピピーッ

店員「?」

たスケテー

店員「にぎゃーーーーーーー!!」

マサル「あ・・・、また出たか・・・。こいつのせいだ・・・。大丈夫!その字はテキトーに出るんだ・・・。この前は「アフロ」だったし。」

マサル「あ・・・、誰かこれ、持っててくれないか?これがあるとレジが打てないんだ・・・。」

アリア「わ、分かった・・・。(打てないってどういう事かしら?)」

マサル「重いから気を付けてくれ。」

アリア「へ?」

バギン

アリア「ごほっ!?」

アリア「す、すごく重すぎる・・・。」

白雪「大丈夫!?」

理子「おかしすぎるわよ!いったい何なのこれ!?」

アリア「確かに普通じゃなかった・・・。マサル、これはいったい何なの!?」

マサル「呼んだかい?」サッパリ

アリア・白雪「サッパリしている―――――!!!」ガビーン

マサル「ああ・・、これかい?大丈夫!それをつければ元の髪型に戻るから。」

アリア「な、何で肩につけると髪が伸びるの・・・!?絶対おかしいに決まっているわよ・・・!」

白雪「ええ・・・。そんな物質が地球上にあるわけが・・・。」

その夜

マサル「ハッハッハ・・・。バカだなァ、君達・・・。それじゃあ、コレは宇宙人が落とした物だって言うのかい?」

マサル「そんなもんいる訳ないじゃないか!!ハハハハハ!」

アリア「じゃあ、それはいったいなんだったの!?」

マサル「何かは知らないけど、地球の山には落ちていたんだ。地球の物には間違いないさ!」

レキ「他には何が落ちていた?」

マサル「そう言えば・・・、盗賊みたいな2人組はいたけどね・・・。」

ジャンヌ「盗賊?」

マサル「銀色のオシャレな服を全身に纏っててね・・・。背がわりと低くて・・・。目がくりっと大きな一見、おとなしい少年のような2人組さ。」

マサル「それで何だか疲れたような感じでフラフラとこっちに近づいてきたから・・・。僕が「大丈夫か?」ときいたらこう言ったんだ・・・。つべこべ言わずに、持ってる物を置いていけ!!ってね・・・。」

ジャンヌ「それでどうなった?」

マサル「ぶん投げたのさ。」

アリア・白雪・理子・ジャンヌ「ええー!!?」

マサル「まったく、最近の若者はこれだからな・・・。日本はどうなっちまうのかねェ・・・。」

白雪「う、宇宙人を投げ飛ばすなんて・・・。」

アリア「あ、アホだけど・・・、凄過ぎる・・・。」

レキ「同感・・・。」

数日後 校門前

キキッ

「ここにあいつがいるようだな。行くぞ、お前等。」

「はっ!」

コツコツ

「キンジ、行くぞ。」

キンジ「ああ、兄さん。」

一方・・・。

理子「ふう・・・。少し休憩しておこう・・・。」

チチチチチ

理子「部の誕生から1週間か・・・。早い物ね・・・。」

コツコツ

部下A「ちょっと失礼。聞きたいことがあるのでね。」

理子「お、お前たちは・・・、イ・ウーの!」

部下B「ご名答!」ジャキッ

理子「くっ!」ジャキッ

ジリリリリリ

理子「!?」

部下A「ちっ!気づかれたか!一旦退くぞ!」

理子「その瞬間を待っていたわ!」ニヤッ

部下B「な!?」

理子「バックスピンキック!」ドガアア

部下B「ガハァ!!」

ズザアアアア

部下A「ジョージ!」

ドギュン

部下A「がは・・・。」

バターン

レキ「間に合いました。」ヌッ

理子「サンキュー、レキ。」

タタタタタ

アリア「あら?もう終わったの?」

理子「ええ。大した事なかったわ。」

白雪「しかもこの紋章・・・、イ・ウーのようね。」

マサル「イ・ウー?」

アリア「私の母に冤罪を着せた秘密結社よ。しかもイ・ウーがここに来たという事は・・・。」

ジャンヌ「嫌な事が起きなければいいのだが・・・。」

ジーッ

金一「あいつが花中島マサルか。どうも厄介な相手だな。」

キンジ「ああ。俺にげろしゃぶというあだ名を付けたとんでもない奴だからな・・・。」

金一「そうか・・・。しかもマサルだけでなく、アリア、白雪、理子、レキ、ジャンヌ、そしてスーザンも厄介な相手だからな・・・。こうなった以上はやるしかない。行くぞ。」

キンジ「ああ。」

放課後

アリア「ええっ!?スーザンがセクシーメイトなの!?」

スーザン「うむ。セクシーコマンドー協会に入っているからな。」

ジャンヌ「そんなのがあったとは・・・。」

レキ「マニアック。」

スーザン「確かに一般的には知られとらんがの・・・。なにしろ会員は全国で200人程度じゃし・・・。」

白雪「そうなんだ・・・。」

キンジ「久しぶりだな。お前等。」

マサル「そ、その声は!」

ザッザッ

白雪「キンちゃん!」

マサル「久しぶりだな。げろしゃぶ。」

キンジ「その名で呼ぶな!」

マサル「で、こいつは?」

金一「俺の名は遠山金一、キンジの兄だ。さらにヒステリアモード状態の名前はカナだ。」

マサル「つまりげろしゃぶの兄か。じゃあ、お前は今日からげろしゃぶMk-Ⅱだ!」

アリア「ちょっとマサル!相手を刺激させないでよ!」

マサル「いいじゃないか、アリアン。げろしゃぶの兄なんだから。」

アリア「んなわけあるか!」ウガーッ

金一「貴様・・・、何処までもふざけた奴だな・・・。こうなったら・・・、ジョージ、ビート、ハリスン、ロッカー、キンジ、攻撃開始だ!」

キンジ達「おう!!」

白雪「どうするの!キンちゃん達と戦う羽目になっちゃったじゃないの!」

マサル「で、お前達の目的は?」

白雪「ちょっと!」

金一「決まっている。お前が付けているその輪っかをよこす事と、アリアを始末する事だ!」

マサル「面白い・・・。俺のチャームポイントを狙う奴は・・・、全員敵だ!!かかれー!!」

アリア「ええーい!こうなったらやるしかない!」ダッ

白雪「あっ、ちょっと!」ダッ

ガキンガキンドギュンドギュン

金一「おとなしく渡せ!」バッ

ガキン

マサル「俺のチャームポイントに触れるな!」ドガアアア

金一「がはっ!(こ、こいつ・・・、ふざけているだけじゃないようだな・・・。)」

キンジ「兄さん!」ダッ

ドギュン

キンジ「がはっ!」

ズザアアアア

アリア「よそ見をしているとこういう風になるわよ。」

キンジ「くっ・・・。こうなったら・・・。」

スッ

ビート「おい、キンジ!ボスに連絡をするつもりか!?」

キンジ「ああ。こうなった以上はこうするしかないんだ!」

マサル「あ、あれはセガのロボピッチャだ!」

白雪「古いわね・・・。」ズバッ

マサル「んじゃ、俺にくれ。」

キンジ「なんでだよ!」

マサル「昔の人がこう言っていた・・・。」

キンジ「へ?」

マサル「お前の物は俺の物・・・。俺の物は俺の物だ――――!!」

キンジ「滅茶苦茶わがままだろーが!!」

アリア「酷いわね・・・。」

キンジ「こうなったら・・・。」

ピポパポ

キンジ「発射!」カチッ

カンカンカンカン、ヒュルルルルル

理子「しまった!信号弾が発射された!」

キンジ「よし!これで準備万端だ!」

ボワン

レキ「あっ・・・、ボスケテ?」

キンジ「な、何だこりゃ・・・。」

ヒュウウウウウ

マサル「さーて・・・。」

キンジ「へ?」

マサル「げろしゃぶ、バンザーイ!」バキィィィィィ

キンジ「がはあああああ!!」

ヒュルルルル

キンジ「ハハハ・・・。俺、何やっているんだろう・・・。こんな事なら・・・、武偵高校を退学しなきゃよかった・・・。」

ドゴーン

金一「キンジ!」

マサル「さて・・・、これで残るはお前だけだ。」

ドドーン

金一「くっ!」

「そこまでだ。」

金一「プロフェシオン!」

アリア「来たわね・・・。」

コツコツ

プロフェシオン「貴様が花中島マサルか。君の噂は聞いている。私の名前はプロフェシオンだ。」

マサル「で、何でお前達は俺のチャームポイントを狙っていたんだ?」

プロフェシオン「決まっているだろ。研究の為に・・・。」

マサル「ロック☆ボーイ☆スタート!」ドゴオオオオオ

プロフェシオン「まだ・・・、話の途中なのに・・・。」

ドゴーン

金一「ば、馬鹿な・・・。プロフェシオンまで・・・。」

ゴリッ

アリア「んじゃ、洗いざらい話してもらいましょうか。」

金一「い、いいだろう・・・。」

次の日

マサル「つまりプロフェシオンの目的はホームズ家に緋弾の継承者が現れるのを待ち、そしてその後継者に緋弾を継承させ覚醒させることだったのか。」

アリア「ええ。でも、継承条件に合う性格の子が生まれにくい血筋故に100年以上の時を待つこととなり、継承条件に合う後継者である私を成長させるため、ママに冤罪を着せてイ・ウーと対立させ、後に起きる緋弾を巡る戦いに生き残れる実力を身に付けさせる様に図っていたんだって。」

白雪「そうだったんだ・・・。」

アリア「それによってイ・ウーは解散。でも、プロフェシオンが言っていた戦争は起こる可能性もあり得るわ。」

マサル「そうか・・・。もし、奴等が俺のチャームポイントを狙うのなら・・・、全員ぶっ飛ばす!」

アリア「いや、誰も狙わないから・・・。」

その後、師団(ディーン)と眷属(グレナダ)に分かれて極東戦役(FEW)が始まった・・・。

続く

次回予告

アリア「ついに始まった極東戦役。私達は師団側に就くことになった。」

ジャンヌ「だが、うまい棒、ティッシュ、石黒率いる4人は眷属側に就くことになってしまった!」

レキ「こうなると内戦は避けられない。」

マサル「面白い!こうなったら戦争開始だ!!」

マサル「次回、『激闘!極東戦役』。じゃあ、また!」

第6話 激闘!極東戦役

校庭

一年生徒「や・・・、止めてください!何ですか!?」

「ガタガタ騒ぐんじゃねーよ。一年・・・。心配するな・・・。すぐ済むからよ・・・。テメーで10人目だからな。」

一年生徒「へ?」

「俺は二年の花中島マサル!そして、眷属側の者だ!」

ウワアアアアアアアア

ワカメーワカメーワカメー

アリア「ふう・・・。掃除は終わったわね・・・。」

白雪「ええ。でも、この声・・・、校長先生だったのね・・・。」

タタタタ

アリア「ん?誰か走っているわね。どうしたの?」

一年生徒「あっ、アリア先輩。」

マサル「ど、どうしたんだその落書き・・・。」プーッ

一年生徒「ああ・・・、さっき二年生の人にやられたんです。今朝から僕の友達も何人かやられてて・・・。」

レキ「二年?もしかして石黒達の事?」

一年生徒「分かりません。ですが、花中島を名乗っていました。」

理子「となると、マサルの名をかたって悪事を働いている可能性が高いわね。」

マサル「ああ・・・。にしても・・・、髭が少ないな・・・。」

キュポッ

アリア・白雪・理子「止めんかー!!!」

部室

マサル「なるほど。そういう事か。よく分かったな、アリアン。」

アリア「あの人、執念深いからね。」

マサル「う~む、この前の戦いでやっと懲りたと思ったのに・・・。」

理子「あと噂を聞いたけど、彼等は極東戦役で眷属側に就いたそうよ。」

マサル「となると、戦わなければならないようだな。だが、奴等には秘策があるかもしれないな。セクシーコマンドー攻略法のようなのが・・・。」

アリア「確かにそうね。強力なバックアップもいるし・・・。」

マサル「でも、まあ、何人で来ようと・・・。セクシーコマンドーの前では関係ない事さ・・・。」

白雪「そうかな・・・。」

「失礼する。」バタン

マサル「おっ、梅じゃないか。」

梅子「梅子先生と呼べ!」

マサル「いったい何の用だ?」

梅子「服部からお前に果たし状だ。すぐに屋上に来い。覚悟しろと・・・。」

マサル「なるほど・・・。今回はグルのようだな・・・。」

アリア「どうするの?」

マサル「今日は4時からカックラキン大放送(再)がある・・・。明日にしてもらおう!」

アリア「いや、ダメでしょ。」

マサル「んじゃ、誰か録画を頼む。」

梅子「分かった。私がやっておこう。」

屋上

石黒「ほ・・・、本当に大丈夫なんですか?服部さん・・・。」

ティッシュ「フフ・・・。ビビってんじゃねーよ。石黒。」

うまい棒「心配すんな・・・。大丈夫だ。」

石黒「でも、先輩達がいてもこの数じゃ・・・。」

うまい棒「心配無用。こんな事もあろうかと眷属の軍団を全員連れてきた。」

ドドーン

石黒「おお!」

うまい棒「俺達は別にじっとしていた訳でもない。セクシーコマンドーをずっと研究していたのさ。そしてやっと見つけたのさ。セクシーコマンドー攻略法をな・・・!」

バタン

うまい棒「来たか!」

マサル「まさかお前達が眷属側に就くとは・・・。しかも大勢いるとは驚いたな・・・。」

うまい棒「へっ、眷属の奴等と話し合った結果、全員一致でここに攻め込む事にしたからな。」

アリア「どうやらすぐに決着を着けるみたいね。マサル、準備はいい?」

マサル「もちろんだ!行くぞ!」バッ

ゴオオオオオ
ジーッ

うまい棒「全員、目を閉じろ!」

バッ

アリア「へ?赤貝?」

マサル「今だ!」キラーン

ガシッ

アリア「!?」

ドゴオオオ

マサル「がはっ!」

白雪「ま、マサルのセクシーコマンドーが通用しない!?」

理子「原因が分かったわ。奴等は目を閉じているわ。」

アリア「本当だ!」

うまい棒「どうだ・・・。これなら貴様がいくらスキを作る動作をしても・・・。こちらが貴様を見ぬ限り・・・、スキは生じない!」

アリア「けど、スキだらけだという事を忘れずに。」ジャキッ

ドガガガガガガ

白雪「はっ!」ズバッ

理子「ほい!」ゴーン

レキ「そこ!」ズギューン

ジャンヌ「はっ!」ズバアアアア

アリア「今よ、マサル!」

マサル「おう!」キュピーン

マサル「ノグチ☆ゴウ☆ヒデキー!!」ドッゴーン

ヒュルルルル

梅子「戦いの最中に目を閉じるとは愚かな行為だ。適当に殴る事はできるが、よけるのは無理だからな。」

ズドーン

アリア「駄目かと思ったけど、助かったわね。」

マサル「ああ。眷属側も全滅だし、あとはカックラキン大放送を待つのみだ。」

アリア「そうね。で、彼等はどうするの?」

マサル「決まっている。さあ、皆で落書きだ!」

アリア「やっぱりこうなるのね・・・。」ハァ・・・

梅子「面白そうだから参加するか。」タタッ

こうしてマサルの活躍により、極東戦役は師団側の勝利に終わったのだ・・・。

続く

次回予告

アリア「戦いが終わってから数日後、私達はキャンプに向かった。」

白雪「ところがキャンプの最中に私達はとんでもない生物と遭遇した!」

マサル「そう・・・。こいつがめそだ。」

アリア「ええっ!?」

マサル「次回、『謎の生物、めそ』。じゃあ、また!」

多摩川駅

アリア「遅いわね・・・。マサル、レキ、校長・・・。」

白雪「何をしているのかしら・・・。」

理子「さあ・・・。」

マサル「お待たせー!」

ジャンヌ「おっ、来たようだな。」

マサル「いやー、ごめんごめん。つい、手間取っちゃって。」ババーン

アリア「何よその恰好は!」

白雪「しかもレキ、何であなたはギターを持っているの?」

レキ「マサルから頼まれました。」

アリア「いったい何をするつもりなの?」

マサル「決まっているだろ。レッキー、演奏を!」

レキ「分かりました。」コクリ

ジャカジャカジャカジャカ

マサル「愛してる~♪君をしこたまLOVEしてる~♪マジで、ぞっこんKOIしてる~♪」

アリア「何よこの歌は・・・。」

マサル「ところでさ…ドラえもんて昔…「なのら」って言ってなかったっけ…?」

理子「いや、知らないから。」

マサル「バトラー!バトラー!ポリスメ~~ン!!昆虫がだいすきィ~!」

ジャンヌ「マサル、いったい何処に歩く気だ?」

マサル「もう少しで辿り着く。近くにきれいな河原があるから。」

校長「ああ。それなら知っているぞ。着いてこい。」

アリア「えっ?」

第7話 謎の生物、めそ

河原

ババーン

アリア「うわー・・・。こんなところに河原があったなんて・・・。」

理子「んじゃ、泳ぎましょう!」

バッ

アリア達「イヤッホーイ!」タタタタタ

マサル「しかし驚いたな。校長がこのような場所を知っているなんて。」

校長「この辺はワシも昔からよう来とるからのう・・・。だいたい知っとるよ。」

キャハハハハ

アリア「えい!」バシャッ

白雪「キャッ!もう、アリアったら!」

マサル「おーい!そろそろ飯の支度をするぞー!」

校長「皆でカレーを作るからな。もちろんコンロもあるぞ。」

白雪「何だか本格的ね。皆、カレーを作りましょう!」

アリア「カレー作りか。久しぶりね。」

マサル「よし!カレー作りの始まりだ!」

アリア達「おう!!」

そして・・・。

アリア「よし!完成!」

白雪「さあ、皆で食べましょう!」

理子「待って!何か気配がしない?」

マサル「そういえば・・・、向こうから気配がするな・・・。とりあえず行ってくる。」タタッ

アリア「私も行くわ!」

タタタタタ

白雪「大丈夫かしら?」

理子「さあ・・・。」

タタタタタ

マサル「ここから気配がするな。」ピタッ

ゴゴゴゴゴ

アリア「う、動いた!?」

マサル「どうやらこの奥に何かがいるようだ。行くぞ、アリアン!」

アリア「ええ!」タタタタ

洞窟の中

コツコツ

マサル「おっ、こざっぱりとしているな。」

アリア「古い看板に電柱、釣鐘や模型まで・・・。しかも照明もないのに明るい・・・。これは怪しいわね・・・。」

ヒュン

アリア「何かが通り過ぎた・・・。すぐに行きましょう!」

マサル「ああ!」ダッ

タタタタタ

マサル「どうやらこの奥にいる。開けるぞ!」

アリア「ええ!」

ギイイ

アリア「すごい・・・。宇宙船だ・・・。」

マサル「いや、これはおそらく・・・。どすこい喫茶だ!」

アリア「それは違うわよ!」

マサル「ん?あそこに・・・。ま、まさか!」

モゾモゾモゾモゾ

マサル「め・・・、「めそ」だ!」

アリア「ええっ!?あれがマサルが言ってためそなの!?」

めそ「ホゲ~~~~?」キュピリーン

アリア「あら、可愛いじゃない。」

マサル「ど、何処が可愛いんだ!そんなヤツー!!」

アリア「何言っているのよ。すごくかわいいじゃない。」

マサル「少しも可愛くなどない!」

アリア「まったく・・・。で、この服は・・・?」

めそ「!?」

めそ「チェストー!!!!」シャゴー

バッ

アリア「へ?」

フーッフーッフーッ

アリア(明らかに怪しいわね・・・。でも、可愛いかも・・・。)

マサル「いや、背中をよく見ろ。」

アリア「背中?」ヒョイ

バーン

アリア「ふ、ファスナー?」

めそ「ふんがあ!」バッ

アリア「うわっ!」

フーッフーッ

アリア「やっぱり怪しいわね・・・。仕方がないけど、あきらめるしかないわね・・・。」

マサル「その通りでゴワス!さあ、行くぞ!」

アリア「うん・・・。」

ギイイ、バターン

めそ「く、クキュー!」タタタタタ

アリア「・・・。やっぱり放っておけないわね。」

ギュッ

マサル「本当に連れてくのか!?」

アリア「ええ。この子を放っておくわけにはいかないしね。」

白雪「その意見については私達も賛成するわ。」

マサル「ほとぎん、リコッチ、レッキー、ジャッキー!」

理子「帰りが遅いから心配したけど、今の話はしっかりと聞いたわ。」

レキ「新たな仲間が増える事はいい事だと思います。」

ジャンヌ「マサル、ここは認めた方がいいと思うぞ。」

マサル「ええい、仕方がない。好きにしろ。」

アリア「良かったね。メソ。」

メソ「もきゅっ!」

こうしてマサル達に新たなあやしい仲間が加わったのだ。

続く

次回予告

アリア「メソがマサルに預けられることになったけど、心配になったので手伝いにきたの。」

白雪「ところがマサルの家は布で覆われており、しかもおかしなベッドまであったわ。」

アリア「何だか不安になってきた・・・。」

マサル「次回、『ようこそ、マサルハウスへ!』。じゃあ、また!」

第8話 ようこそ、マサルハウスへ!

テクテクテクテク

アリア「ジャンケンで決めた結果、マサルが預かる事になっちゃったわね。」

白雪「しかも目が光っていたし、心配だからついてきたけど・・・。大丈夫かな・・・。」

マサル「やあ、着いた着いた。ここが僕の家さ。」

ババーン

アリア「なんで布が家にかけてあるの?」

白雪「中は普通でしょうね?」

マサル「ハッハッハ!当然さ!これはほんの遊び心だから・・・。さ!入った入った!」

パチッ

マサル「ただいまー!!」

シーン

マサル「あれ?誰もいないのかな?」

アリア「お邪魔しまーす!」

白雪「中は普通みたいね・・・。」

マサル「あっ、書置きだ。」

ピラッ

マサルへ。みんなで泊まってきますよ。あそこにね・・・。 親 今日は7cmね!

マサル「何ィ――――――!?あ・・・、あそこに行ってるのか!?しまったー!!」

アリア「あそこって?」

マサル「くっそぉ―――――・・・。行きたかったような行きたくなかったような・・・。」

アリア「あそこって、いったい何処なの?」

マサル「さてと、今日は7cmか。」ギシッ

アリア「聞いているのかしら?」

マサル「よし!」ガチッ

白雪「このレバー、必要ないんじゃ・・・。」

マサル「何を言っているんだね。これは家の仕事だ!」

アリア「そ、そうなの・・・。」

マサル「んじゃ、僕の部屋に案内するよ。」コツコツ

アリア「う、うん・・・。」

マサルの部屋

マサル「いやー、やっぱり自分の部屋が一番落ち着きますなァ・・・。」

アリア「一応普通のようね・・・。」

マサル「そうだ!コーヒーでも飲むかい?」

アリア「え!?いいの?」

白雪「気が利くわね。」

マサル「ようし、待ってろ・・・!とっておきのヤツを入れるからな!」ガシャン

スルスル

アリア・白雪「なぜ脱ぐ――――――!!?」

マサル「ん?コーヒーじゃないのか?」

アリア「コーヒーだけど、何で服を脱ぐの!?」

マサル「ム?何だ君タチ・・・。僕をからかうつもりか・・・!!?」カチ

マサル「服も脱がずにコーヒーができるかー!!」

アリア・白雪「なんで―――!?」

マサル「昔の人がこんな事を言っていた。働かざる者食うべからず。そう、服脱がざる者コーヒー飲むべからず!」

アリア「語呂が悪いわよ・・・。」

白雪「何だかややこしいからコーヒーはいいわ。それに夜眠れなくなるし・・・。」

マサル「ん?そうか・・・。それじゃ、寝るか!」

アリア「でも、まだ8時よ。もう寝るの?」

マサル「だって起きてもやる事ないし、ホントはめその髭の配置替えをしてみたいんだがね・・・。」ピカー

メソ「!?」ビクッ

アリア「ね、寝ましょう!寝るのが一番よ!」

マサル「よし!とりあえず準備だ!これを3つ並べてくれ!」

白雪「で、どうやって寝るの?」

マサル「下に寝るのさ。」

アリア「余計寝苦しいわ!」

シーン

白雪「ハァ・・・。なんでこんな目に・・・。」

アリア「メソの心配している場合じゃなかったわ・・・。」

アリア・白雪「お休み・・・。」

メソ「」キラーン

モゾモゾ

アリア「ん?メソ?」ムクッ

ゴゴゴゴゴ

アリア「ひ、開いている・・・。」

グル・・・

アリア「!?」

ドドーン

アリア「きゃああああああああ!!!」

マサル「どうしたアリアン!!」

白雪「大丈夫!?」

アリア「め、メソが・・・。メソが・・・。」ガタガタ

メソ「zzz・・・。」

白雪「寝ているじゃないの。もしかしたら今日の洞窟の事が気になっているだけだって。」

マサル「印象に残った事が夢に出たりするだろ?」

アリア「そうかもね。夢だったのかも知れないし。んじゃ、お休み。」

パッ

メソ「・・・。」フーッフーッ

アリアの見た怪物が夢か現実か定かではないが・・・。その日、アリアの2度目の夢はドリフのお化けコントだったそうだ・・・。

続く

次回予告

アリア「マサルが新聞部に乱入して無理やり記事を押し付けたの!」

理子「それによって新聞部部長の轟先輩がカンカンに怒ってしまったわね・・・。」

アリア「ハァ・・・。マサルはどれだけ人に迷惑をかければ気が済むのかしら・・・。」

マサル「次回、『轟け!新聞男!」。じゃあ、また!」

第9話 轟け!新聞男!

ドン

セクシーコマンドー部部長、花中島マサル!極東戦役で大勝利!

轟「なんじゃこりゃ、たくみ!これ、作った内容と全然違うじゃん!?ちがうじゃ~~~~ん!!!」

たくみ「す・・・、すいません。我が新聞部部長こと轟車じ郎さん・・・。じ、実は昨日の放課後、その花中島君が急にやってきて・・・。」

マサル『おじゃましまーす!いや!じゃまではないハズ!じゃまなものか―――――!!』バターン

マサル『今日もがんばんぞ~~~~・・・。』

たくみ「力のない声でそう言って、なぜか体操服を着始めて(服の上から)、ガンジスのテーマとやらを歌いながら、彼なりのダンスをひとしきり踊りつくした挙句、レモンスライスを貼り付けて出て行ったんです。」

バタン

轟「意味は?」

たくみ「ないです!たぶん趣味でしょう・・・。」

たくみ「でも、気が付くと完成した原稿に墨汁がこぼれてて・・・、「記事を載せろ」という内容の脅迫文と共に、例の原稿があったんです。」

ドン

轟「それでそのまま載せちまったというわけか・・・。」ゴゴゴゴゴ

たくみ「すいません!でも、まだどこにも張り出されていません!」

轟「当たり前だバカヤロー!」

たくみ「うわっ!」パシャッ

たくみ「と、撮られたー!恥ずかしい鼻のアップをローアングルから―――!」ウワアアア

轟「これは罰だっ!!可愛い女の子に現像させてやる!!」

轟「おのれ、セクシーコマンドー部の花中島め・・・。よくも俺の新聞をムチャクチャにしやがって・・・。」ゴゴゴゴ

轟「仕返ししてやるぅ!仕返ししてやるぅ!あくまでもこっそりと!!」ドン

掲示板前

マサル「う~む、貼ってないな。」

スーザン「変じゃのう。」

マサル「おのれ、あいつら・・・。今度はアマゾンの神秘について歌ってやらねばなるまい・・・。」

スーザン「・・・おぬしの頼み方が悪かったんじゃないかえ?」

マサル「何だと!?スーザン!極東戦役に参加してなかった分際で!!」ブン

スーザン「ホホホ・・・、おじいちゃんの三回忌でのう・・・。」ヒラリ

轟「あの男が・・・、極東戦役で大勝利だと・・・!?どうもこいつぁクサいなァ・・・。」

たくみ「部長、セクシーコマンドー部の新たな情報です。奴等は部費を50万ももらっているんです!」

チンチンチーン

轟「何に使うんだ―――――!!?」

たくみ「シーッ!声が大きいですよ!」

マサル「ん?何か声がしたような・・・。」

スーザン「ん?そうかえ?」

ササッ

マサル「ああ・・・、確かに聞いたぞ・・・。「何に使うんだワン!?」とか何とか・・・。」

スーザン「「ワン」!?それは犬じゃろう。」

マサル「あ!なぁんだ、イヌか・・・。イヌごときにはこれっぱかしも興味ないや。」テクテク

スーザン「しょろしょろ行くか。」テクテク

轟「フウ・・・。」

たくみ「あ・・・、危なかったですね・・・。」

轟「フフ・・・。しかし50万とは多すぎる・・・。こいつぁ、絶対何かありそうだな・・・。」

ワカメーワカメー放課後-

マサル「よし!今日は新技を教えるぞ!」

アリア「新技?まさかくだらない技じゃないでしょうね?」

マサル「コンチクショー!くだらないものか!セクシーコマンドーは室町時代に作られたんだぞ!」

白雪「そ、そうだったんだ・・・。」

マサル「まずはエリーゼからだ。行くぞ!」

マサル・アリア・白雪・理子・レキ・ジャンヌ「はあああああああ!!!」

轟「全身であの動きを続けるのだろうか・・・。」

たくみ「そうじゃないですか?」

轟「道具も何も使ってないぞ。いったい50万円を何に使うんだ?」

たくみ「ウチなんか4万円だったのに・・・。」

轟「よし。証拠として何枚か撮っておけ。」

たくみ「はい!」

パシャパシャパシャパシャ

マサル「よし!いい汗かいたな。お待ちかねの新技の時間だ!」

マサル「さすがにこの辺まで来ると生半端な気持ちでは習得できないからな。心してかかるように。」ガシャンガシャン

マサル「セクシーコマンドー48の前フリ技、その23!その名も、『夏☆しちゃってるBoy』だ!」

シーン

アリア・白雪・理子、レキ、ジャンヌ「室町人め・・・。」ガビーン

ドゴーン

アリア「何?」

マサル「ああ、野良犬だろ。さっきからいるんだ。さっ、やるぞアリアン!まずは二重瞼から!」

アリア「ええっ!?」

轟「ど、どうなってんだ・・・?髪の毛が短くなってたぞ・・・!?」

たくみ「ぼ、僕も見ました・・・。あの輪っかを外したら急に短く・・・。」

轟「こいつはただ事じゃないな。部費の50万も極東戦役の勝利も、すべてはあの輪っかだったんだ・・・。」

たくみ「ええっ!?」

轟「あの輪っかは、おそらく人間の身体機能を一時的に増強させる機械か何かだ・・・!!奴らはそれを利用して極東戦役での戦いに参加したに違いない・・・!あの髪の毛はおそらく、その副作用なのさ・・・。」

たくみ「じゃあ、部費の50万も・・・。」

轟「あの輪っかの費用だろうな。」

轟(セクシーコマンドー部などという、マイナーな部にそれをやらせたのも、外部に漏れるのを防ぐ為か・・・!?フフ・・・、ヤバイにおいがプンプンするぜ・・・。)

マサル「まったく!いいか!?よーく見ろ!!」

マサル「こうだ――――!!」キラキラ

マサル「はい!」パン

アリア「は、はいって言われても・・・。」

ギギギ

マサル「だらしないな、君たちは。仕方がない。今日はこのくらいにしておこう。あとは自主練だ!」

アリア(良かった・・・。今日も辛うじて人間らしさを失わずに済んだ・・・。)フーッ

白雪(お父さん、お母さん、私を産んでくれてありがとう・・・。)フーッ

マサル「ああ―――――――っ!!」

アリア達「!?」

アリア「ど、どうしたの!?」

マサル「ない、無くなった・・・。俺のチャームポイントが―――――――!!!」

ズリズリズリズリ

轟「ふう・・・。何て重さだ・・・。」ハァハァ

たくみ「ここまで来ればもう大丈夫ですね・・・。」ハァハァ

轟「フフフ・・・。しかしこんな重い物を軽々とつけていられるのだからな・・・。こいつはスゲェ機械だぜ・・・!」

轟「では、早速・・・。」

アリア「付けても無駄よ。」

轟「何!?」

ドン

轟「き、貴様等はセクシーコマンドーの!」

理子「この機械について調べたけど、つけても力は強くなれない。むしろ逆に死ぬほど動きにくくなる。そう・・・、これをうまく使えるのは・・・。」

マサル「俺しかいないのさ・・・。」

轟「げっ!花中島!」

ガシャンガシャン

マサル「おしゃれ、完了!」

轟「つ・・、つけちまった・・・。す・・・、素手で軽々と・・・。」

マサル「貴様ら如きが身に着けるには10年早い!そして、人のオシャレの邪魔をする奴は、オシャレ泥棒だ!」

バッ

マサル「ダニエル・ド・ミテモガイジン!!!」ドゴオオオオ

轟「フフ・・・、たくみ・・・、俺は今、気が付いたぜ・・・。やつはもともと強かったという事を・・・。」

たくみ「ですよね・・・・。」

ドゴーン

アリア「やれやれ。見つかってよかったわね。」

マサル「んじゃ、帰るとするか!」

轟「待ってくれ、花中島・・・。最後に一つだけ聞きたいことがある・・・。その髪型の名前は・・・。」

マサル「この髪型は・・・、ステキカットだ!」

轟「そうか・・・、ありがとよ・・・。」

ガクッ

轟(ステキカット・・・。今年は来るぜ・・・。)

こうして、次号の見出しが決定した。

続く

次回予告

アリア「授業中にマサルを呼ぶ声が聞こえていた。外を見るとヘルメットをかぶったオッサンがいたの・・・。」

マサル「その人って・・・、ま、まさか・・・。」

白雪「ど、どうしたのマサル!?」

マサル「次回、『謎の人物サトル』。じゃあ、また!」

ワカメーワカメー

うまい棒「おい、聞いたか?来月、ここを舞台にある大会が開くそうだぜ。」

ティッシュ「マジかよ!どのような大会だ!?」

うまい棒「ああ。具体的には分からないが、格闘大会という事は確かだ。」

ティッシュ「しかもこの大会にはセクシーコマンドーの奴等まで出るからな・・・。まあ、俺達も出るけど。」

ザッ

「君達。授業は既に始まっているぞ!タバコなど教室で吸えるだろ!」

うまい棒「いや、タバコなど教室で吸えるわけないだろ。それにテメーは誰だ!?」

ピクッ

「いい加減になさい!」バッ

ギャアアアアアアアアアア

第10話 謎の人物サトル

教室

グオークカー

アリア(何て寝相をしているのよ・・・。しかも手が気になるし・・・。)

マサルー

アリア「誰かしら?」クルッ

ババーン

アリア(と、時計台に誰かいる!?)

アリア「マサル、起きなさいよ!何か変な人が呼んでいるわよ!」ユサユサ

マサル「うーん・・・、もうちょっと寝かせてよ、トニー・・・。」ムニャムニャ

アリア「トニーって誰だァァァァァ!!?」ガビーン

「ゴロンボー。」

ピクッ

バッ
キョロキョロ

アリア(ゴロンボで反応したー!!?)

マサル「なんだ・・・。学校じゃないのか・・・。一瞬ゴロンボと聞こえたようだが・・・。」

アリア「聞こえたわよ。外の時計のところからゴロンボって・・・。」

マサル「何ィ!!?」ビクッ

シーン

アリア「あれ?さっきまでいたはずなのに・・・。」

マサル(ま、まさか・・・、奴が・・・。)

電灯の上

「うむ。さっきのわたくし、92点!」

お昼休み

ソワソワソワソワ

白雪「どうしたの?ソワソワして・・・。」

理子「昼飯食べないの?」

マサル「ああ、昼飯ね!そりゃ食べるとも!」

アリア「で、弁当は?」

マサル「あっ、教室に置いてきたのかも・・・。」

レキ「様子が変ですが、大丈夫ですか?」

マサル「そ、そんな事ないさ!ちゃんとこうして肌着だって・・・。」

ジャカジャーン

マサル「!!」ビクッ

ポロピロンポンピリーンジャカジャーン

アリア「な、何なのこの演奏は!?」

グルッ

「マーサール――――――!!!」ジャカジャーン

白雪「だ、誰!?」

アリア「あっ!さっきの人だ!」

マサル「と・・・、父さん!!」

アリア・白雪・理子・ジャンヌ「何ィ――――――!!!???」ガビーン

アリア「マサルのお父さん!?」

白雪「あれっ!?いなくなっている!」

ハーッハッハッハ

レキ「あっ、向こう・・・。」

サトル「ハーッハッハッハ!」

ジャンヌ「あんなところに移動した!?」

理子「あのヘルメットに仕掛けがあるの!?」

サトル「プリン・ア・ラ・モード!」

レキ「プリン・ア・ラ・モード?」

マサル「親父がよく言ってた・・・。「ヒーローは神出鬼没!どこから現れるかわかるようではヒーローとは言えない・・・。それは父親にも言える事だ!」と・・・。」

マサル「それが何度も何度も言ってるうちにしだいに省略されて・・・。「プリン・ア・ラ・モード」と・・・!」

アリア・白雪・理子・ジャンヌ「ええーっ!!!???」ガビーン

アリア(何処をどうやったらこうなるの!?)

白雪(性格同じじゃないの!!)

サトル「マサルよ!!今、そちらに向かうぞ!!」

サトル「サトル☆ミューティレーション!!!」バッ

フッ

アリア「消えた!?」

理子「まさか瞬間移動!?」

スタッ

サトル「只今参上!」ゼエゼエ

アリア・白雪「息上がってる―――!!!」ガビーン

レキ(もしかして走ってきたの?)

マサル「と、父さん・・・。一体何しに来たのさー!?僕・・・、何も悪い事なんかしてないぞ―――!!」

サトル「マサル・・・。」

マサル「ん・・・。な・・・、何・・・?」ドキドキ

ゴゴゴゴゴゴ

サトル「忘れものだ。」

マサル「べ、弁当!?」

マサル「お・・・、怒りに来たんじゃなかったんだ・・・。」

サトル「そうそう年中怒ってられるか!バカヤロウ!!」

サトル「まったく・・・、しっかりしろよ!マサル!父さん、いつも言ってるだろ・・・。」

サトル「コマネチ!・・・と!」キュピーン

マサル「・・・父さん・・・。」ジーン

マサル「ワイの父ちゃんは・・・、「さかむけ」や・・・!!」

アリア(親子の愛は美しいけど・・・。)

白雪(コマネチで通じ合えるのもどうかと・・・。)

サトル「そうだ。お前達にも伝える事があった。」

アリア「伝える事?」

サトル「これだ。」バッ

マサル「こ、これはこの学校で開かれる格闘大会、『電撃バトルGP』じゃないか!」

アリア「その大会に私達も出るつもりだけど、なぜ、あなたが・・・?」

サトル「決まっている。実を言うと私も出る事になったからな。」

マサル「父さんまで出る事になったとは・・・。」

アリア「戦う事になったら大変な事になりそう・・・。」

サトル「それだけでなく、あの男も参戦する。お前の憧れのヒーローが・・・。」

マサル「それって、まさか・・・・!!」

アリア(マサルの憧れのヒーローか・・・。どんな人なのかしら?)

一方、街中では・・・。

コツコツ

「ここが東京武偵高校か・・・。よし!よろしく仮面、いざ、参る!」

タタタタタ

ザッ

「とうとうこの時が来たようだな・・・。花中島マサル!今日こそ決着をつけてやる!」

コツコツ

続く

次回予告

アリア「ついに電撃バトルGPが開幕!電撃文庫のキャラはもちろん、うまい棒やティッシュ、石黒達まで参加しているわね。」

マサル「それだけじゃない!よろしく仮面も参加しているんだぞ!」

白雪「そ、そうなんだ・・・。あれ?あそこにいるのって・・・、まさか・・・!」

マサル「次回、『電撃バトルGP、開幕!』。じゃあ、また!」

電撃バトルGP当日

ワイワイガヤガヤ

マサル「さあ、ゆーうーきーを出しー♪みじん切りだ包丁ー♪たまねーぎー目に染みてーもー♪なみーだこらえてー♪」ブンブン

アリア(大会の朝から高校生がキテレツ大百科を歌うのかしら・・・。)

白雪(真顔で歌わないでよ、キテレツ大百科を・・・。)

マサル「揚げれーば♪コロッケだーよー♪」ブンブン

マサル「にーんじゃ、ハ・アッ・ト・リ―――――――!!」

アリア・白雪「何――――――!!??」ガビーン

アリア「それ、何の歌よ!」

白雪「ハットリはコロッケじゃないわよ!」

マサル「何が?」

「あれが花中島マサル・・・。厄介な相手となりそうね・・・。」

「ああ。十分に気を付けないとな。」

ワカメーワカメー集合ー

マサル「あっ、集合の合図だ。さっ、行くぞ!」

アリア「ええ!」

第11話 電撃バトルGP、開幕!

校長「えー、只今より開会式を行う。選手宣誓は花中島マサル。」

アリア「しっかりしなさいよ。」

マサル「分かってるって。」

メソ「モキュ?」

コツコツ、ピタッ

マサル「僕たちは正々堂々と戦う事をここに誓う!そして!」

アリア「そして?」

マサル「よろしく仮面は永遠に不滅だー!!」

ズンガラガッシャーン←アリア達が盛大にこけた音

よろしく仮面「ありがとう、少年よ!さあ、皆も歌おう!」

BGM:よろしく仮面のテーマ

よろしく仮面「半ケツまでOK!」

マサル・よろしく仮面・サトル・校長「ケツ!ケツ!ケツ!」

アリア「止めんかー!!」ドガーッ

ズザアアアアア

マサル「いきなり何するんだコンチクショー!」

アリア「あなたの選手宣誓で全員ずっこけたわよ!いい雰囲気を台無しにするな!」

マサル「何だとコンチクショウ・・・。」キラーン

校長「では、気を取り直して準備体操を行う。準備体操、始め!」

サトル「よし!私の動きに合わせろ!」

白雪「嫌な予感がする・・・。」

サトル「まずは上体を後ろにそらして宙返りだ!」

マサル「よし!行くぞ!」

サトル「せーの!」

バッ
ゴチチーン

サトル「ふむ。失敗した人はほとんどだな。」

アリア「当たり前でしょ!しかもそれによって骨折した人がいたり、脳震盪を起こした人などがいるわよ!」

マサル「おっ、うまい棒や石黒、ティッシュや松井も脱落しているな。本当に情けない奴等だぜ。」

サトル「まったくだな。ハハハハ。」

アリア「ハァ・・・。まったくあの親子は・・・。」

「あなたも大変ね。」

アリア「シャナ。そうなのよ。あの親子はいったい何を考えているかさっぱり分からないわ。」

シャナ「確かにね・・・。それに彼等を相手にしたら一発で病院送りは確定かもね・・・。」

アリア「そ、そうかもね・・・。ハハハ・・・。」

脱落者:うまい棒、ティッシュ、石黒、松井

組み合わせ会場

マサル「おっ、一回戦の組み合わせが発表されたぞ。」

理子「私とレキ、ジャンヌは出ないけどね・・・。」

白雪「えーっと、どれどれ?」

マサルVS蓮太郎
アリアVS美琴
白雪VSクウェンサー
サトルVSキリト
よろしく仮面VS静雄

マサル「なるほど。全員電撃キャラと戦う事になるようだな。だが、奴等もセクシーコマンドーには敵うまい!」

アリア「本当にそうかしら?」

マサル「当然だ!セクシーコマンドーは無敵なり!」ドドン

白雪「大丈夫かな・・・?」

1回戦 第3試合 マサルVS蓮太郎

蓮太郎「アンタが花中島か。噂には聞いたが、やはり変な奴だな。」

マサル「変な奴とは何だコンチクショー!お前だって不幸面しているだろうが!」

蓮太郎「人が気にしていることを・・・。ええい!勝負だ!」

カーン

マサル「ハアアアアアア・・・。」ゴゴゴゴゴ

蓮太郎「必殺技を発動する前に先制すればこっちの物だ!」ダッ

ジイイイイ

蓮太郎「な、何をする気だ?」

ヌッ

蓮太郎「何ィ―――――!!?チャックから鷲が出た!?」

バサバサバサ

蓮太郎「・・・。」

マサル「今だ!」キラーン

蓮太郎「しまっ・・・!」

マサル「お笑いライザーアタック!」ドガアアアア

蓮太郎「ハハハ・・・。俺の苦労はいったいなんなんだろうか・・・。もう、どうでもいいや・・・。」

ズドーン

延珠「蓮太郎ー!!」

カンカンカーン

マサル「どうだ!これぞセクシーコマンドーの力だ!」ビシッ

アリア「ま、まさか勝つなんて・・・。」

サトル「よし!私達も後に続くぞ!」

白雪「そうするしかありませんね・・・。」ニガワライ

サトル「よくもやりやがったなコノヤロー!」バキィィィ

キリト「ぐはあああああ!!」

アリア「喰らいなさい!」ドギュン

美琴「しまった・・・。」

白雪「はっ!」ズバッ

クウェンサー「くっ・・・。」

よろしく仮面「スーパーよろしくアタック!」ドガアアア

静雄「がはあああああ!!」

カンカンカンカンカーン

マサル「いやー、楽勝楽勝!話にもならなかったな!」

メソ「もきゅきゅー!」

アリア「そうね。残るはあと1試合だけね。誰が勝つのかしら?」

カンカンカーン

白雪「あっ、終わったわ。」

理子「誰が勝ったのかしら?」

タタタタタ

レキ「あれ・・・。」

アリア「どうしたの、レキ・・・、!?」

智花「あ、あう・・・。」ピクピク

アリア「酷い怪我・・・。一体誰がこのような事を・・・。」

マサル「ん?この気配・・・、どこか懐かしいような・・・。」

白雪「そう言えば・・・、まさか!?」グルッ

ドドーン

キンジ「久しぶりだな。まさかお前達もこの大会に参加していたとは・・・。」

マサル「やっぱりお前だったのか・・・。げろしゃぶ!」

キンジ「その名を言うな!」

智花「げ、げろしゃぶって・・?」

マサル「ああ、こいつの名前だ。」

キンジ「だから俺はげろしゃぶじゃねえ!」

真帆「よくもトモを・・・。げろしゃぶ、絶対に許さないんだから!」

キンジ「だから俺はげろしゃぶじゃね――――――――!!!」

キンジの叫び声は学園中に響き渡ったそうな。

続く

次回予告

マサル「2回戦の相手はまさかのげろしゃぶ!お前は小学生を苛めて何が楽しいんだ!」

キンジ「あれは勝負だから仕方がないだろ!」

マサル「もうお前は許さん!お前の顔に芸術的な落書きをしてやる!!」

真帆「なら私も参加する!」

ひな「ひなも~。」

智花「参加しちゃダメー!!」

マサル「次回、『さらば、げろしゃぶ!』。じゃあ、また!」

前回のあらすじ

電撃バトルGPに参加したマサルさん達。彼等は1回戦を見事勝ち抜き、2回戦へと駒を進めた。

そして1回戦の最終試合で、キンジが智花に酷い大怪我を負わせて勝利を得た。

それを見たマサルはキンジに対して怒りの炎を出したのだ。

組み合わせ表

ワイワイガヤガヤ

アリア「2回戦の組み合わせが出たわね。」

理子「どれどれ?ん?」

アリアVS恵美
白雪VS雪菜
サトルVS黒雪姫
よろしく仮面VS桐乃
マサルVSキンジ

アリア「どうやらキンジと戦う事になったわね。その覚悟はできているの?」

マサル「もちろんそのつもりだ。奴の行為は絶対に許せん!奴の顔に芸術的な落書きをしてやる!!」

白雪「それだけはやっちゃダメー!!」

第12話 さらば、げろしゃぶ!

アリア達は2回戦を見事勝ちあがり、準々決勝に進出。残すはマサルとキンジの試合のみとなった。

ワアアアアア

アリア「すごい歓声ね。まあ、彼等は電撃キャラを倒した実力を持っているしね。」

ジャンヌ「ああ。これはすごい戦いとなりそうだな。」

コツコツ

マサル「まさかお前とここで戦う事になるとはな・・・。」

キンジ「ああ。だが、その因縁はこの戦いで終わらせてやる。覚悟しろ!」

カーン

白雪「キンちゃん・・・。」

マサル「すぐに終わらせてやる!」バッ

アリア「マサルが先手を取ったわ!」

マサル「アルテミア・スタンプ!」ビュン

ガキン

マサル「な!?」

サトル「止めただと!?」

キンジ「そう簡単に甘く見るなよ。」

バッ

サトル「まずい!かわせ!」

ドガアアアアア

マサル「ぐはっ!」

アリア「マサル!」

キキーッ

キンジ「フン。そう簡単にはくたばらないそうだな。」

マサル「当たり前だ・・・。」タラタラ

アリア「血が流れている!」

理子「でも、当たっていないところから流れているけど・・・。」

マサル「よくもやりやがったなコンチクショー!こうなったらお前の顔に芸術的な落書きをしてやるー!」キラーン

キンジ「言わせておけば・・・。」ワナワナ

バッ

キンジ「こうなったらお前を倒すのみだ!」ゴオオオオ

マサル「ハアアアアア・・・。」ゴゴゴゴゴ

アリア「あれじゃいくらマサルでも・・!」

サトル「いや、よく見ろ。チャックの中から何かが飛び出すぞ。」

ジャンヌ「飛び出すって・・・、まさか!?」

ヌッ
パオーン

キンジ「ぞ、象だと!?」

アリア「ま、まさか本物じゃないでしょうね・・・。」

ヒョコヒョコ、スタッ

白雪「あっ、出てきた。」

ボワン

理子「へ?」

バオオオオオオオオン

キンジ「うわあああああ!!どうやってチャックの中に入っていたんだ!?」

マサル「今だ!」バッ

マサル「オッペル・ド・クソクラエー!」バキイイイ

キンジ「がは・・・。やっぱり敵わなかったか・・・。完敗だぜ・・・、花中島・・・。」

シャナ「場外に飛んで行ったわ!」

ブロロロロロ

アリア「あっ、車が!」

ドゴーン

白雪「跳ねられて・・・。」

ゴゴーン

理子「ぶつかって・・・。」

ドガシャーン

サトル「鉄骨が落ちたか。」

ズドーン

白雪「キンちゃん!」

鉄骨が落ちた場所

マサル「どうやら死んでしまったようだな。」

サトル「あれだけダメージを受けたらこうなるな。」

白雪「キンちゃん・・・。」ウルウル

スッ

マサル「せめて僕の芸術で安らかに眠ってくれ・・・。」

キュポッ

アリア「止めんか―――――!!!」ガビーン

サトル「なら私が。」キュポッ

アリア「アンタもするな!」ガビーン

ワーワーギャーギャー

その後、白雪の怒りが爆発し、マサル達は白雪に追いかけまわされた。
それによって、キンジの顔への落書きは阻止されたのだった。

一方、別の場所では・・・。

コツコツ

「ここが東京武偵高校か。まさかここで大会が開かれているとは予想外だったな。」

ヒュウウウウ

「さて・・・、作戦開始だ。」

ビュン

続く

次回予告

アリア「電撃バトルGPも終盤戦に入り、残すは決勝戦だけとなった。」

白雪「ところが決勝戦のゴングが鳴り響いた途端、メソと同じ生き物が大量発生したの!」

理子「原因を調べた結果、何者かが侵入して東京武偵高校を占拠したの!」

レキ「こうなると大会どころではありません。すぐに戦いに向かいましょう!」

マサル「もちろんだ!今こそ、セクシーコマンドーの真の力を発揮する時だ!皆、行くぞ!!

アリア・白雪・理子・レキ・ジャンヌ「おう!!」

マサル「次回、最終回。『セクシーコマンドーよ、永遠に!』。じゃあ、また!」

メソ「もきゅっ!」ビシッ

前回のあらすじ

マサルとキンジの最終決戦はマサルに軍配が上がった。

だが、マサルの一撃でキンジは場外に放り出され、車に跳ねられ、工事中の建物にぶつかり、鉄骨の下敷きにされて帰らぬ人となったのだ。

その一方、何者かが東京武偵高校に侵入して、最大の作戦を行おうとしていた。

セクシーコマンドー伝説最終章、開幕・・・。

最終話 セクシーコマンドーよ、永遠に!

決勝戦

ワーワー

シャナ「決勝戦がまさかマサルとサトルの親子対決になってしまうとは・・・。」

アリア「ええ・・・。私も予想外だったわ・・・。」

白雪「あれ?」

大河「どうしたの?」

白雪「そう言えばメソの姿がいないけど・・・。」

アスナ「トイレにでも行ったんじゃない?」

白雪「うーん・・・。」

サトル「ついにこの時が来たようだな。お前の実力を見せてもらうぞ!」

マサル「ああ、全力で戦うぜ!」

カーン

ゴゴゴゴゴゴゴ

マサル「ん?何の音だ?」

ズモモモモモモモモ

アリア「め、メソがいっぱい!?」

深雪「しかも微妙に可愛くありません・・・。」

黒雪姫「いつものメソは何処に行ったんだ?」

理子「さあ・・・。」

ワカメーワカメーワカ・・・、ドガッ、ゴハッ!!

レキ「今の放送・・・。まさか校長が!?」

よろしく仮面「まあ、仕方がないな。」

「ヒョヒョヒョヒョヒョ・・・。ワシの名はジゴック!暗黒から来た先生じゃ!」

サトル「ジゴック!?貴様、あの時、倒されたはずじゃなかったのか!?」

マサル「父さんはあいつと戦った事があるのか!?」

サトル「ああ。お前が産まれていない頃、私はそいつと死闘を繰り広げた。その時に死んだと思ったが、まさか生きていたとは・・・。」

ジゴック「久しぶりじゃのう、サトル。だが、校長らしき男はたった今・・・、ある意味死んだ!今日からワシが校長じゃ!」

ジゴック「したがって諸君らには今日から働いてもらう事になる・・・。ワシの奴隷としてじゃがな!ヒョヒョヒョ・・・。」

サトル「しかも奴はエスパーだ。甘く見てると酷い目に遭うぞ。」

マサル「けど、ジゴックの事で思い出したことがある。」

サトル「何だと!?」

マサル「かつて放送されたNHK教育テレビ『このまちだいすき』に出てくる・・・『シゴック先生』に名前が似ている―――――!!!」

サトル「言われてみれば本当だな。」

アリア「知っているの――――!!!???」ガビーン

白雪「そんな事言ってる場合じゃないですよ!何か得体の知れない奴に学校を占拠されちゃっているんですよ!」

理子「しかも出口まで封鎖されているし・・・。」

ジゴック「言い忘れたが、そいつ等は見た目は可愛いが、ワシの力ですべて狂暴化させる事もできるからな・・・。」

マサル「こうなったら・・・、僕たちの力で敵を倒しに行くしか方法はない!ジゴックの手から学校を開放させるのみだ!!」

サトル「決勝戦はこの戦いが終わるまでお預けだな。行くぞ、マサル!」

マサル「ああ!」

ザッザッ

アリア「マサルとサトルが戦おうとしている・・・。だったら私達も!」

シャナ「ええ!」

ザッザッ

キリト「よし!俺達も行くぞ!!」

静雄「ああ!」

ザッザッ

ジゴック「いい度胸じゃ・・・。ワシの力、思い知るがいい・・・。虫けら共!!」ビキキ

ゴゴゴゴゴゴ

マサル「それじゃ、始めるか!」

アリア「ええ!」

ビュンビュン

ジゴック「おのれ!パワー・・・、がっ・・・。」

ビクン

シュウウウウウ

マサル「退化していく・・・。いったいどうなっているんだ?」

放送室

ハッ

校長「どうなったんじゃ・・・?」ムクッ

ジゴック「」

校長「・・・。」

校長「死にました。」

校庭

校長『死にました。』

シーン

マサル「勝った・・・。」

ワアアアアアアア

サトル「ジゴック・・・。哀れな男だったな・・・。」

マサル「ああ・・・。だが、これで決勝戦が再開できるな。」

サトル「そうだな・・・。それじゃ・・・。」

マサル「試合開始だ!」

カーン

ED:ロマンス

セクシーコマンドー部室

理子「結局、僅差の判定でサトルが勝っちゃったけど、本当に良かったの?」

マサル「ああ。今の実力じゃ父さんを超えるにはまだ早いからね。もう少しセクシーコマンドーを極めないとな!皆も頑張って行こう!」

白雪「う、うん・・・。」

バタン

理子「あっ、アリア。」

アリア「皆、新入部員を連れてきたわ。」

レキ「新入部員?」

アリア「入りなさい。」

コツコツ

「初めまして。1年A組所属の間宮あかりです。アリア先輩に憧れてこの部活に入ろうと決意しました。」

マサル「おお!新入部員か。他にも入りたい奴等はいるのか?」

あかり「はい!志乃ちゃん、ライカ、麒麟ちゃん、麗の4人も入りたいとおっしゃってました!」

マサル「そうか。じゃあ、すぐに4人を連れてきてくれ。」

あかり「はい!」

タタタタタ

理子「新入部員か・・・。しかも後輩だとは驚いたわね。」

アリア「ええ。これからが忙しくなりそうね。」

マサル「よし!新入部員を迎えに行くとするか!」

アリア「ええ!」

タタタタタ

屋上

校長「新入部員の5人が増えて12人となったようじゃな。セクシーコマンドーの未来を頼んだぞ、若人達よ・・・。」

この物語は幕を閉じるが、セクシーコマンドーの伝説は新たなストーリーへと向かって行く。
マサル達の物語はまだまだ続くのだ・・・。

~完~

以上でこの物語は幕を閉じます。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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