奈緒「良かれと思って! 良かれと思って!」 (90)


奈緒「良かれと思って! 良かれと思って!」

モバP「それで済むと思ってるのか!?」

奈緒「仕方ないだろ、アタシだってこんな結果予想できるか!」

モバP「不可抗力でも過失でもコトがコトなんだぞ?」

奈緒「いや、だって、そうは言ったって……」

モバP「なんと言い逃れようとな、見ろ、これはお前の安易な行動が齎したんだ!」

 ピッ

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激しい戦闘行為が行われている真っ只中です!
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リポーター『あっ、いました! 彼女です! 銃弾飛び交う危険すぎる場所で、一人ア

コースティックギターを抱えています!』

柑奈『戦いなんてくだらない、あたしの歌を聞けえーっ! ラブ&ピィーッス!』

リポーター『歌い始めました! この戦闘地域の中、身一つを晒して歌を歌い始めまし

た! あまりにも危険です! 一体、何が目的なのでしょうか!?』

モバP「…………どうだ?」

奈緒「…………確かに『マクロス7』一緒に見たけどさぁ……!」

李衣菜「離してっ! 離してよなつきち、みくちゃんも! あんなロックなこと……!

 私も、私がやってやるんだっ! ロックは私だーっ!」

夏樹「いくらなんでも無茶だろうが!」

みく「冷静になるにゃあぁぁ!」

モバP「……柑奈はどうにか拾ってくるから、奈緒も協力して、あいつは絶対止めてお

けよ?」

奈緒「……はい」

.

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1442834870



奈緒「良かれと思って! 良かれと思って!」

モバP「世の中にはな、言い訳して済むことと済まないことがあるんだ」

奈緒「……そりゃ、話を聞いたときは大変なことになったと思ったし、責任も感じたけ

ど」

モバP「そうだろうな」

奈緒「でも、今度のはあたしが関わった後じゃん! いや、助けるために何かしろって

なら何でもするけどさあ!」

モバP「当たり前だ! 見ろ、あの惨状を!」

千佳「光ちゃん、出てきてよ……。また一緒にヒーロー対魔法少女ごっこしよう? 楽

しいよ?」

麗奈「このレイナサマが完璧な悪役をやってあげるわ! 三つ巴だろうが2対1だろうが

ねっ! だからほら、早くこの扉を開けてよ……! ねえってば……」

光『二人とも……、う、ううう……。ひーろー、ひーろーの……あああっ! 兎虎?虎

兎? ふ、ふふふ、もうダメなんだアタシは……!』

千佳「光ちゃん!?」

麗奈「ちょっと、何言ってるの!?」

光『ふふふ、地を這い蹲ってこそ見え……あああああっ! 違う! 地獄兄弟はそうい

うのじゃあっ……!』

奈緒「一緒に見終わった時までは、本当に楽しそうだったのに……。『TIGER&BUNNY』

……」

モバP「直後に、それ自体は別コンテンツらしいが、イベント帰りで興奮極まっていた

由里子に会ってしまったらしい」

奈緒「現状から予想はついてたけど、なんて間の悪い……」

モバP「個人の趣味は否定しないが、時場所場合と相手を見る必要がある場合は気を付

けるのが義務ってものだろうに!」

奈緒「ちなみに、ユリユリは?」

モバP「今回は酷いからな。焚書を」

奈緒「まあ、それくらいは当然――」

モバP「させた。自分でな」

奈緒「うわぁ」

モバP「本格的なメンタルケアについてはちひろさんが最優先で手配してくれてるから

、俺たちも一緒に慰めに行くぞ」

奈緒「うん、できる限りやるよ……」

.

なんか投稿ミスったのでやり直します


奈緒「良かれと思って! 良かれと思って!」

モバP「それで済むと思ってるのか!?」

奈緒「仕方ないだろ、アタシだってこんな結果予想できるか!」

モバP「不可抗力でも過失でもコトがコトなんだぞ?」

奈緒「いや、だって、そうは言ったって……」

モバP「なんと言い逃れようとな、見ろ、これはお前の安易な行動が齎したんだぞ?」 ピッ

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リポーター『あっ、いました! 彼女です! 銃弾飛び交う危険すぎる場所で、一人アコースティックギターを抱えています!』

柑奈『戦いなんてくだらない、あたしの歌を聞けえーっ! ラブ&ピィーッス!』

リポーター『歌い始めました! この戦闘地域の中、身一つを晒して歌を歌い始めました! あまりにも危険です! 一体、何が目的なのでしょうか!?』

モバP「…………どうだ?」

奈緒「…………確かに『マクロス7』一緒に見たけどさぁ……!」

李衣菜「離してっ! 離してよなつきち、みくちゃんも! あんなロックなこと……! 私も、私がやってやるんだっ! ロックは私だーっ!」

夏樹「いくらなんでも無茶だろうが!」

みく「冷静になるにゃあぁぁ!」

モバP「……柑奈はどうにか拾ってくるから、奈緒も協力して、あいつは絶対止めておけよ?」

奈緒「……はい」

.



奈緒「良かれと思って! 良かれと思って!」

モバP「世の中にはな、言い訳して済むことと済まないことがあるんだ」

奈緒「……そりゃ、話を聞いたときは大変なことになったと思ったし、責任も感じたけど」

モバP「そうだろうな」

奈緒「でも、今度のはあたしが関わった後じゃん! いや、助けるために何かしろってなら何でもするけどさあ!」

モバP「当たり前だ! 見ろ、あの惨状を!」

千佳「光ちゃん、出てきてよ……。また一緒にヒーロー対魔法少女ごっこしよう? 楽しいよ?」

麗奈「このレイナサマが完璧な悪役をやってあげるわ! 三つ巴だろうが2対1だろうがねっ! だからほら、早くこの扉を開けてよ……! ねえってば……」

光『二人とも……、う、ううう……。ひーろー、ひーろーの……あああっ! 兎虎?虎兎? ふ、ふふふ、もうダメなんだアタシは……!』

千佳「光ちゃん!?」

麗奈「ちょっと、何言ってるの!?」

光『ふふふ、地を這い蹲ってこそ見え……あああああっ! 違う! 地獄兄弟はそういうのじゃあっ……!』

奈緒「一緒に見終わった時までは、本当に楽しそうだったのに……。『TIGER&BUNNY』……」

モバP「直後に、それ自体は別コンテンツらしいが、イベント帰りで興奮極まっていた由里子に会ってしまったらしい」

奈緒「現状から予想はついてたけど、なんて間の悪い……」

モバP「個人の趣味は否定しないが、時場所場合と相手を見る必要がある場合は気を付けるのが義務ってものだろうに!」

奈緒「ちなみに、ユリユリは?」

モバP「今回は酷いからな。焚書を」

奈緒「まあ、それくらいは当然――」

モバP「させた。自分でな」

奈緒「うわぁ」

モバP「本格的なメンタルケアについてはちひろさんが最優先で手配してくれてるから、俺たちも一緒に慰めに行くぞ」

奈緒「うん、できる限りやるよ……」

.



奈緒「良かれと思って! 良かれと思って!」

モバP「お前っ! もう、今度という今度は、今度という今度は、どうするんだよ!」

奈緒「まって、まず今回は何を叱られてるかわかんないんだけど」

モバP「今回も見せただろう……。見せてしまっただろう――歌鈴たちに」

奈緒「見せたけど……、いや、いやいやいや、今回は何の問題があったっていうんだよ」

モバP「歌鈴に……、いや、実質的に問題なのは、一緒に見せたんだな、芳乃と!」

奈緒「だからなんなんだよ! あたしとその二人で楽しく見たよ、『かみちゅ』! 歌鈴は雰囲気うよなとか、言ってもあたし達皆高校生だけど、とか! ほのぼの楽しく見たけどそれの何が悪かったって!?」

モバP「……実際に見なければ分かるまいか……、歌鈴、入ってきていいぞ!」

歌鈴「奈緒ちゃぁん」

奈緒「えっ、誰? いや、歌鈴? な、なんだその髪……獣の槍?」

歌鈴「私にもなにが何だか、けど、これ、いきなりだったからちょっと重くって」

奈緒「だったら切れ、ば……ひょっとしてダメなのか?」

モバP「ああ、すごいぞ。切った端からドバドバと。かつら作って売れば儲かるんじゃないか?」

奈緒「マジかー……。でもこれがアタシのせいってのは」

歌鈴「その、昨日、何故か実家の電話から連絡が来て」

奈緒「神社から? 親御さん、なんて?」

歌鈴「それが、かけてきたのが芳乃ちゃんで」

奈緒「え?」

歌鈴「『話はついたのでしてー』って、言われて、それで……」

奈緒「え、えええー……。それは、それは……。……あー! そういえば、見終わった後、芳乃すごくにこにこしてたけど、まさかこんな……」

モバP「どうするんだよ! もう歌鈴巫女さんじゃないんだぞ!? 巫女さんキャラで売れないんだぞ!」

奈緒「あー、神様に仕えるのが巫女さんだけど、神様になっちゃったら……」

歌鈴「そ、それよりこの髪、何とかしたいんですけれど。さすがにこれは伸びすぎじゃあ……」

奈緒「うーん、そっか。……あ!」

モバP「どうした?」

奈緒「あのさ、思ったんだけど、芳乃と茄子さんと三人ユニットで売り出しちゃえば? ガチ崇拝されるアイドルって」

モバP「お、おおおお! そ れ だ ! ナイスアイディア!」

歌鈴「あの、髪のほうは……」

モバP「何言ってんだ歌鈴! 神通力の象徴であるその御髪に鋏なんて入れられるわけないだろう!? これからは丁寧に丁寧に扱わなきゃだめだぞ!」

歌鈴「モバPさん、さっき結構ずばずば切ってましたよね?」

モバP「そうだったか? いや、そんなことよりやることが決まったら善は急げだ! 
芳乃はまだ歌鈴の実家だな! せっかくだからそっちに茄子も向かわせて、ふ、ふはは、忙しくなる、忙しくなるぞ……! 行くぞ歌鈴!」

歌鈴「きゃ、わっ! 急に引っ張られたら髪を踏んじゃ! わわわっ! 転ぶ転ぶ、転んじゃいますよーっ! ふにゃっ!」ドテッ

.



奈緒「良かれと思って! 良かれと思って!」

モバP「 嘘 を つ く な ! 」

奈緒「ハイ」

モバP「言え! どうしてあんなことをしたっ!」

奈緒「だって、求められたら応えてみたいと思うじゃんか。力が欲しいか? なんちゃって」

モバP「欲しがられてもくれてやっちゃダメなもんだってあるだろうがぁ!」

奈緒「いやー、やっぱり安定したシリーズ物はいいよな。千枝ちゃんももう食い入るように見てたよ、『生徒会役員共』」

モバP「なんてことを、なんてことを……」

千枝「あ、あの、モバPさん」

モバP「ぅおっと! お、お早う、千枝! 朝早くから遅刻しないで偉いなあ!」

千枝「お早うございます。あ、あの、実は、千枝、今朝はいっつも頑張っているプロデューサーさんにお礼がしたくって」

モバP「はっはっはー、きにしなくていいんだぞー、仕事の上にやりたくてやってることだからな!」

千枝「……ヤりたくて?」

モバP「んん゛っ! 仕事の上に自分の意思で行っていることだからな!」

千枝「それでも、お礼がしたくって。これ、受け取ってください」

モバP「これは……」

千枝「千枝のミルクです!」

モバP「牛乳だね! ありがとう、健康にいいからね!」

千枝「えと、それと、千枝、今、お料理のお勉強もしてて……、それで、うまくできるようになったら、モバPさんにも食べてほしいなって」

モバP「そうかー! ははは、その時が来たら是非いただこうかな!」

千枝「はい! ハムなんですけれど、縛り方がなかなか難しくって……んっ……」

モバP「…………」

奈緒「…………」

千枝「…………んんっ……」

モバP「あー、あー、あっ! 千枝は今日朝一のレッスンだったな! もう行かないとベテトレさんに叱られちゃうぞー! 動きやすい服装でいくんだぞ?」

千枝「あ、もうこんな時間だったんですね。急がなきゃ……。動きやすい服装、うーんと、全r――」

モバP「ジャージで! ジャージに着替えてトレーニングしてきなさい! ほら、五分前行動きびきび動く!」

千枝「は、はいっ!」

モバP「ふ、ぅー、あーっ……………………ホントにどうするんだよこれは……」

奈緒「…………ゴメン」

モバP「……………………牛乳、飲むか?」

奈緒「アンタも貰った物だろ」

モバP「………………なんか生温い」

奈緒「……」

.


奈緒「良かれと思って! 良かれと思って!」

モバP「なんてことを……、お前、一体なんてことをしてしまったのかわかっているのか!?」

奈緒「えー? でも今回はそんな大変な問題になるようなことはないと思うけど……」

モバP「どの口が! あの人にあんなものを見せておいてなあ!」

奈緒「はぁ? あの人って、確かに藍子と『ご注文はうさぎですか?』見たけどさ、あんなもの呼ばわりは酷くないか?」

モバP「藍子? いや、違う、今問題なのは川島さんにジョ――


.







              _
       / ̄\.  /  |                        ,へ、
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        /  /___  |_/                 \」   _
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               / ,イ|     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                 ̄   ̄



.


瑞樹「これが……」

モバP「――――」

瑞樹「時の止まった世界よ」

奈緒「――――」

瑞樹「もっとも『時の止まっている』あなたたちには、見えもせず感じもしないでしょうけれどね……」

瑞樹「奈緒ちゃん、『ジョジョの奇妙な冒険』を教えてくれたことには感謝するわ」

瑞樹「私はどんどん老いる。『アンチエイジング』でさえこの老いは止められない……」

瑞樹「アニメの中のディオを見た時、私はその姿に憧れたわ。あの不老に!」

瑞樹「しかし、見終わったとき――私の中にあったのは、不老の秘密ではなくこの時を止める能力だった」

瑞樹「けれどね、この力を手に入れた時、思ったの。『私より若い人間を一人ずつ潰していけば、最後には私が若い人間になれる!』……と!」

瑞樹「そして、残念だけれどこの能力を知っている二人から先に始末させて――もら――う――?」

瑞樹「な……何? 体の……動きが……にぶく……」

.




   _人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__

  __,ノ
   ).  藍子は思った! このいやな時間を緩めてやる!
  ソ.
 ,)         藍子ゆるふわ・フェノメン!

⌒ヽ
  ノ.
  ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y´`



 藍子自身の持つゆるふわエネルギーに加えごちうさのゆるふわエネルギーが加えられ何やかんやあって!



\_人_人∧从_人_∧_人_从_//
 )                  >
<  時は失速する!!    >
 <                 (
 /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^



 止まった時の中で、更に時間の速度のエネルギーともいえるものが失われていき、結果――!


.


藍子「モバPさん、奈緒ちゃん、おはようございます」

幼女?「……」

モバP「――ジョを――ん、藍子? お早う、いつからそこに?」

奈緒「あれ? お早う」

藍子「今来たところですよ?」

モバP「そうか? で、その連れてる女の子は誰だ? ウチにそんな子は居なかったよな。あれ、でも誰かに似ているような?」

奈緒「かなり美少女だけど、誰かの姉妹とか?」

藍子「この子ですか? この子は川島さんですよ」

モバP「え?」

奈緒「へ?」

瑞樹(12)「わかいわ」

モバP・奈緒「えええええええええええ!?」

.


奈緒「良かれと思って! 良かれと思って!」

モバP「良かれと思って――見せたのか。ウサミンに『耳をすませば』を」

奈緒「うん」

モバP「どうだった?」

奈緒「えっと――」



――――― 回想 ――――――――――

奈緒『まどマギィ? 何それえ。これ、耳すま。鈍いなぁこれが今日見るアニメだよォ!』

―――

奈緒『しかしウサミンは単純だよなァ、あたしの口から出た出まかせを全部信じちまうんだからなァ!』

―――

奈緒『ありがとうよ、あたしとの約束を守って、アニメを見に来てくれてよォ!』

―――

菜々『私の青春、17歳までのが脳内にィ!』

奈緒『17歳までじゃねえ、それ以降も合わせれば20年以上だァ!!』

――――― ここまで ――――――――――



奈緒「楽しかったよ」

モバP「それはよかった」

.

思いつきのまま書いたけれど、あっという間にネタ切れしたのでここまで
なんか思いついたらまた書きたひ

奈緒「良かれと思って! 良かれと思って!」シクシク

モバP「何度目だぁあああっ!!」シクシク

奈緒「反省する! 正直何が悪かったかわからないし、完全に善意だったし、普通に一緒に楽しんだだけだった筈だけどとにかく反省するから!」シクシク

モバP「良いことだ! 反省するのはいいことだぞ! 今度は何やったんだ!」シクシク

奈緒「はい! 『あの日見た花の名前を僕はまだ知らない』を小梅ちゃんと一緒に見ました!」シクシク

モバP「それでどういうことだ!」シクシク

奈緒「なんだか誰もいないのに周りからすすり泣く声が止まらない!」シクシク

モバP「そうだな! 正直大声で誤魔化すのも疲れてきたな!」シクシク

奈緒「確かに! ホントごめんなさい! だから許してくれ!」シクシク

小梅「モバPさん、奈緒さん……、こっちに、あの子、来てない?」

モバP「おお小梅! ナイスタイミング!」シクシク

奈緒「たぶん来てる間違いなく来てる! というかどうやら機嫌損ねちゃってるみたいなんだけどHELP!」シクシク

小梅「ほ、ほんとだ。どうしたの? …………うん、……うん、…………うん」

モバP「なんだって!?」シクシク

小梅「え、えっと、この前見たアニメなんだけれど」

奈緒「あの花な! あんな名作の何が不満だったんだ!」シクシク

小梅「その、ものすごく感動したから、奈緒さんに憑いていれば、またみられるんじゃないか、って……」

奈緒「感動泣きかよ!!」シクシク



後日、小梅にブルーレイボックスを貸してあげました。

それからというもの、彼女の部屋では誰もいなくてもあの花が流しっぱなしになっているそうです。

.

今日は1ネタ。今後2,3日に1ネタければいいかなと思う。

奈緒「良かれと思って! 良かれと思って!」

奈緒「ええ、良かれと思って勧めたんです」

奈緒「最初にアニメを見て、原作小説まで手を伸ばして、その時に『楓さんならぴったりだな』って思って」

奈緒「機会があったので進めてみたんです。そうしたらやっぱり原作の持つ面白さに楓さんも夢中になって――」

奈緒「あの時も、『実写化したらヒロイン役にぴったりですね』なんて茶化したけれど、本当になるなんて……」

奈緒「ファンとして、同じ事務所の後輩として、何よりも誰よりも楽しみにしています」

奈緒「楓さん、ドラマ、『四畳半神話体系』、明石さん役、頑張ってください!」


「以上、トライアドプリムス、神谷奈緒ちゃんからの応援メッセージでしたー」



奈緒「いやー、まさかこんなことになるなんて、こんなことになるなんてなー」

奈緒「あたしの審美眼も中々で中々だね」

奈緒「こうなればあたしもいずれ主演でアニメシリーズなんかができちゃったりするかも知れないなあ!」

奈緒「もう、プロデューサーがどんと構えてるだけでもさ、向こうからお仕事が来ちゃうような!」

モバP「調子に乗りすぎだろ」

.

奈緒「良かれと思って! 良かれと思って!」

鈴帆「そげな事ば言うても、これはえらくこつたい!」

奈緒「名作だぞ? 面白い作品なんだよー。だから、な、いっそ鈴帆も見てみないか?」

鈴帆「見まっしぇん! 奈緒しゃんはこぎゃんこつばした自覚あっけんと!?」

奈緒「い、いや、そうはいっても、結局のところは本人の自由なんじゃ……」

鈴帆「そーは言うても、これは、これはぁ……!」

モバP「真昼の珍事! -怒れる上田鈴帆- なんてことになっているが、今回は何やらかした」

鈴帆「モバPしゃん! 聞いてちゃ、奈緒しゃんが!」

奈緒「あたしから話すよ。実はさ、ちょっとした成り行きで仁奈ちゃんとアニメ映画見たんだよ」

モバP「ほう、タイトルは?」

奈緒「『千年女優』。で、話はちょっと難しいかと思ったんだけど、それでも楽しんでくれたみたいでさ。見た後――」


―― 回想 ――

仁奈『はー。じょゆーさんはすげー人でごぜーます。あんなにたくさんの人の気持ちになって……』

奈緒『そうだな。あたしたちも仕事で演技することはこれからたくさんあると思うけれど、俳優としてがっちりやっている人の演技は別物のところがあるよなー』

仁奈『むふー、決めたでごぜーます! 仁奈も大人になったら、このおばーちゃんみたいな大じょゆーになって、いろんな人の気持ちになるですよ!』

奈緒『お! かっこいいな仁奈ちゃん。頑張れ頑張れ』

仁奈『はい!』

――ここまで――


モバP「……微笑ましいじゃん?」

奈緒「だろ?」

鈴帆「モバPしゃんまで!? 着・ぐ・る・み! 着ぐるみアイドルのこれからどげんするったい!」

モバP「あー……」

.


鈴帆「モバPしゃんも今しぇっかく着ぐるみで売り出しとるんに、そん方針はどげんするん!?」

モバP「それは、そうだけどなあ。十年後、二十年後を考えると、選択肢としてはありだしなあ」

鈴帆「十年たったら着ぐるみ美少女! 二十年たったら着ぐるみ美女! 行ける行ける!」

モバP「どうかなー……」

奈緒「いや、無理だろ」

鈴帆「無理でも何でもやるったい! お笑いと着ぐるみアイドルの将来がかかっとうよ!?」

奈緒「……前々から思ってたんだが、仁奈ちゃんは着ぐるみアイドルではあっても、お笑いアイドルじゃあないんじゃないか?」

鈴帆「そげなこつは今どげんでんよか!」

奈緒「おーい、目をそらすなよ。うやむやで仁奈ちゃんをお笑い枠に入れようとしたな?」

鈴帆「そ、そげなこつは今どげんでんよか!」

モバP「なにぃ!? 貴様上田ぁ! 仁奈は可愛い着ぐるみアイドルなのがいいんだろうが!」

鈴帆「今はそーだっちしても、時っちっちもに着ぐるみとの向き合い方も変わるものったい!」

モバP「何を言いやがる! 可愛いものは何年たったって可愛いんだよ!」



仁奈「二人とも、やめてくだせー!!」



モバP「仁奈!?」 鈴帆「仁奈ちゃん!?」

仁奈「仁奈は、奈緒おねーさんとアニメを見て、じょゆーになろーとおもいやがりました……」

仁奈「でも、でも! このもふもふの着ぐるみをすてるのもイヤでごぜーます!」

仁奈「だから! 仁奈は大人になったら!」

仁奈「スーパー着ぐるみアイドル大じょゆーになるでごぜーますよ!!」

モバP「スーパー着ぐるみアイドル大女優だって!?」

仁奈「そうでごぜーます! 着ぐるみも来て、いろんな人の気持ちになって、そういうアイドルに仁奈はなるのでごぜーます!」

モバP「仁奈……お前……」

鈴帆「仁奈ちゃん……!」

モバP「かっこいい、かっこいいぞ! 任せろ! 俺のプロデュースで絶対届かせて見せるぜ! スーパー着ぐるみアイドル大女優に!」

仁奈「モバP!」

鈴帆「スーパー着ぐるみアイドル大女優……! お、面白すぎるったい! そーなりよったら、並び立つんは、この着ぐるみアイドルの上田鈴帆以外おらんね……!」

仁奈「鈴帆おねーさん!」

モバP「よーしわかった、これから頑張るぞ仁奈!」

仁奈「もちろんでごぜーます!」


ヤッター! ヤッター!



奈緒「……いい話、なんだよな、これは……?」

.

参考サイト
言葉変換『もんじろう』 ttp://monjiro.net/


奈緒「良かれと思って! 良かれと思って!」

モバP「朝一番からか! で、今度は何をしたんだ」

奈緒「いずれわかるさ。いずれな……」

モバP「何を――」

蘭子「皆共、煩わしい太陽ね! (よう、お前ら。お早うさん)」

モバP「おお! 蘭子、おは……よ、う?」

蘭子「如何にしたプロヴァンスの風よ! 情欲の過ぎたる発露は身を毒するぞ(どうしたP、元気ねーな! XXカキ疲れか?)」

モバP「どうした蘭子言葉が変だぞ!?」

蘭子「むむ! 問答蘇る時、知恵の泉に終末の訪れか?(あ? 今更何言いやがる。脳天に一発ぶち込まれたのか?)」

モバP「蘭子ぉおおおっ!?」

奈緒「14歳なら効くだろうと思っていたが、まさか、ここまでとは……。『BLACKLAGOON』」

蘭子「三合会の一柱よ! 素晴らしき動画の宴であった。時が繰り返ならばまた逢おうぞ(おう、奈緒! すげえキクアニメだったぜ。次もあったら呼んでくれや)」

奈緒「トライアドプリムスは超サイコー!」


・・
・・・

一週間後

モバP「……我に返った蘭子が引きこもったんだが」

奈緒「そうなるだろうとは思っていた」

.

奈緒「良かれと思って! 良かれと思って!」

杏「ばぶー」

モバP「……」

奈緒「大変だ、どうしてこんなことにー」

杏「ハーイ」

モバP「……」

奈緒「まさか杏に『NHKへようこそ!』を見せたら、赤ちゃん人間になっちゃうなんて」

杏「ちゃーん」

モバP「……」

奈緒「誰が想像できたっていうんだー」

杏「ばあぶー」

モバP「……」

奈緒「これじゃあ仕事もレッスンもできないー」

杏「あばば」

モバP「……」

奈緒「……」

杏「おぎゃー」



モバP「……それで、本当にいけると思ったのか?」

奈緒「……いや、うん。ですよねー」

杏「もしもがあれば、やって損はないかなとは思ってた」

.

奈緒「良かれと思って! 良かれと思って!」

奈緒「こんなことになっちゃうなんてなー! いやー、参った参った! ピンチピンチ! 大変だなあ!」

モバP「その隠しきれないウキウキをそれでも隠せよ! 一応大変なことになっているんだぞ?」

奈緒「確かにそれはそうだけどさ、やっぱりテレビで見たゲームでやったあのシーンを再現できるとなると……ね」

モバP「まったく。……っと、時間だな」

奈緒「よーしテレビテレビ!」

.


    /≡≡≡≡≡≡≡≡≡|
   |┌─────┐ ⑪ |||

   | |         | ◎ |||   <チャッチャラ !
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   | |         | ||||||| |||  <『徹底! 朝まで生眼鏡!』
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   .......|_| :::::::::::::::::::::::::: |_|:::::::::


奈緒「始まった……!」


TV?『詰まる所、どうして生きてるのかなって思うんですよ!』

TV?『裸眼の人間て!』


モバP「いきなり飛ばしてきたな」


TV?『人間ね、社会的生活を送るためには裸では生きてゆけられないんですよ!』

TV?『遥か楽園で知恵の実を食べて、人は羞恥を知り衣服を纏うようになったといいますけれどね』

TV?『要するに衣服というのは社会性の象徴です! 人間が理性ある生き物である証!』


奈緒「ほうほう」


TV?『衣食住という言葉でもまず衣からくる、それくらい優先的なことであり』

TV?『逆説的にそれくらい裸というのは人間としての生き方の否定にも等しい!』

TV?『それをあなた……、裸眼て。目を裸にするなんて。恥ずかしくないんですか?』

TV?『いや、恥ずかしくないこと自体恥ずかしくないんですか?』


奈緒「いやー、強弁だなあ」

モバP「内心でここまで思っていた……わけじゃないよな。誇張されてるんだよな?」

奈緒「多分」


TV?『被服こそが理性を示すものであれば、より多い面積被覆するものこそより高い人間性持っていること!』

TV?『つまり眼鏡着用者は裸眼よりか人間としての格が上ということになる!』


モバP「お、おお……」


TV?『そんな低価値な裸眼に存在する意義はあるのでしょうか。いや、無い』

TV?『私は今ここに宣言します! 誰のためでもない、可哀相な可哀相な裸眼共のために!』

TV?『全世界人民一人残らず眼鏡着用者に変えるその日まで戦い続けると!』

TV?『今日この日から、地球は眼鏡をかけるのです』

TV?『それでは、哀れな裸眼の皆さん、いずれ会いましょう』


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奈緒「春菜、それがお前の心の闇か。心の小さな黒いシミ……いや小さくはなかったかな」

モバP「『ペルソナ4』……まさかマヨナカテレビが現実のものになるなんて」

奈緒「驚きだよな」

モバP「裸眼が哀れとまで言っていたが……」

奈緒「春菜のなかでは眼鏡価値は非常にインフレしているのかも」

モバP「頭が痛くなりそうだった。……止めるにしろ助け出すにしろ、急ぐか」

奈緒「ああ、行こうぜモバPさん!」

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奈緒「良かれと思って! 良かれと思って!」

モバP「そうか」

奈緒「楽しんでくれるだろうと思って紹介したんだ!」

モバP「そうか」

奈緒「他意はない!」

モバP「そうか。それじゃあ、あれを見ろ」

奈緒「くっ……!」

モバP「目をそらすな! 見るんだ! あそこで薫と戯れている千鶴を見るんだ!」


千鶴「薫ちゃん、抱っこしてあげる。ほーら!」

薫「わわっ、いきなりだよー千鶴ちゃん! あははっ!」 


奈緒「たっ、楽しそうなだけだろ?」

モバP「それじゃああいつの呟きに耳を澄ませるんだ!」


千鶴「薫ちゃん……一緒に孤島に……、都会の喧騒を離れて……ほのぼの……うふふふふ……」

薫「千鶴ちゃん楽しそうだね! いいことあったの?」

千鶴「今すぐじゃないけれど、これから楽しいことがあるの。……薫ちゃんは、海、好き?」

薫「うん! 千鶴ちゃん海行くの? いーなー!」

千鶴「それじゃあ、薫ちゃんも一緒に行く?」

薫「いいの!?」


奈緒「薫が攫われかけてるぅ!? 千鶴のキャラまでなんか大変なことに……!」

モバP「どうするんだよ! お前が……お前が『ばからもん』なんて見せるからあ!」

奈緒「何とかする、何とかするって!」

モバP「本当だからな!?」

奈緒「わかってるよ!」


 後日、奈緒が事務所に持ち込んだ『よつばと!』のおかげで、拉致計画は流れたらしい。

 でも千鶴のキャラは元に戻らなかったらしい。


千鶴「薫ちゃーん!」

薫「わーい!」


モバP「最後まで何とかしろよぉ!」

奈緒「非力なあたしを許してくれ……」

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 割合サティスファクションしたので、後2,3人書いたら締めようかなと思います


奈緒「良かれと思って! 良かれと思って!」

奈緒「今回も変わらず良かれと思ってアニメを見せたし」

奈緒「そして当然、また何か起こるとは思っていた……が、しかし」

奈緒「あの人のレベルはあたしの想像をはるかに超えていた……!」

モバP「どういう……ことだ」

奈緒「あの人は世界レベルなんてものじゃない」

奈緒「世界も銀河も突き抜けて、今や!」

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       マ       l:::::ヘ ¨′       j_ノb::::::::::::::::::::>:::::::::::::::弋///」‐- 、_:::ヾ
       ∨      i:::::::ヘ   =一'  イ::: ilヾ。::::::::::::::::::::::>、::::::::` ゙,ニ=、   j:i
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         `ー――メ゛ ⌒ヽ ≧z≠‐弋≧s。::::::::\::::::::::::\::::::::ヽ::::∨/_,イヘ_.,

             /        /.:.:.:.:.:.:.:.:\ \,.―-ミ、:::::::::ヽ:::::::'./ 〈 と/¬/〉
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         , ´      ,ィ ^{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:', l  /.:.:..:.:.i\::::i,ム‐、 ,.. '´
      , イ       ,ィ:l   ∧.:.:.:.:i.:.ゝ、.:.:':、.:.レ' /.:.:.:.:.:.:.:.:.! i::,r'^ヽ Y
     /       . ´Ⅳ:::゚,/.:.‘、.:.:.:゙:,.:.:.:.:.:.:.:.:.:У.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:/ j/   〉j    ⊂⊃ ←銀河
    '    `ヽ '´   Ⅳ:::V.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,:.イ.:,:.:,,.'´.:.:.:.:./  /    ゚´
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       ヽ    \     _ゞ匕     `‘Y⌒ ヾ、.:./\     /
         ` 、    ,ィ、  / 二二ゝ ̄”¨.:弋 ‐ l ト、  \   /
           \ ///`´ ニニニニっ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.≧=‐仆 >   ヽ一'
               〈〈_ト   ,ィ¬_).:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.マ
             ヾ=>´゛.:.:.:.:.:.:.:ヘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}


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モバP「どういうことだ! まるで意味が分からんぞ!」

奈緒「『天元突破グレンラガン』とヘレンがここまで相性がいいとは思わなかった」

奈緒「モバPさん、これが絶望だ……」

モバP「だから本当にどういうことなんだよぉおおお!」

.

奈緒「良かれと思って! 良かれと思って!」

モバP「現実逃避するな。早くどうにかしないと事務所が愉快なことになるぞ」

奈緒「わかってるけど……、今回もあたしたちの手に負える範囲を超えてるって」

『てーをぶりんぐしましたので、どぞ』

奈緒「おー、ありがとありがと。ん? お茶請けのクッキー、あからさまに少なくない

か?」

『きのせいのかのうせいも、あったり?』

奈緒「嘘だろー。まったく、かな子のところにはまだまだあるんだろうに。うりうり」

『きゃうー! ぱわーなはらすめんと、ここちよし』

奈緒「心地いいのか」

モバP「落着け奈緒! 敵の術中だ! 堕落するぞ!」

『らくらくするとだらくです?』

モバP「そうだ! 自分を律して、この愉快空間に取り込まれないように」

『じぶんをりっする?』

『きをつよくもつことですな』

『こころがおれたらまけかくぞ』

『おれないはーとはおいくらまんえん?』

『みいらとりはみいらになったらこころがおれぬ?』

モバP「成程ー……。ってなるかぁあ!!」

『『『『ぴぃぃぃ!』』』』○ ○ ○ ○

奈緒「あー、馬鹿、大声出すからみんな驚いちゃっただろー」

モバP「ああすまん……いやいや、せめてこうして数を減らさないとダメだろ!」

奈緒「向こうでかな子が量産体制に入ってるからおっつかないとおもけど」

モバP「もおおおお! お前が『人類は衰退しました』をかな子に見せるからああ!!



奈緒「はっはっはー。見ろよ、向こうの杏なんか溶けてなくなりそうな勢いだ」

モバP「まずいってこれはあ! かな子ー! 今何Fゥ!?」

.

初回と同じ失敗したけど、今回は大したことないからいいや。
少ししたらエピローグ。


エピローグ

 色々あって、復活したドン千川により、奈緒は無理矢理地獄のマストレ特訓をさせられそうになっていた。


奈緒「嫌だ! あたしは死にたくねえええ!!」

菜々「奈緒ちゃん! メルヘンデビューです私!」ガシッ

ドン千川「元凶である奈緒ちゃんを助けるんですか、菜々さん」

ちひろ「だめですよ菜々さん!」

モバP「菜々の腰までいってしまうぞ!」

菜々「だからって、見殺しになんかできません!」

モバP「そいつに心はない! 助けてもまた(青春アニメを)見せられるだけだ!」

菜々「だったら、もう一回信じます!」

菜々「(青春アニメを)見せられるなら、見尽くすまで私は信じる! それが私のメルヘンデビューです!」

~略~

奈緒「菜々さん……なら」

奈緒「あたしの道連れになってくれよ! 一緒に腰を言わしてくれよ、ウサミィイイン!!」

モバP「菜々さん!」

ちひろ「いやあああ!」

菜々「……ええ、良いですよ奈緒ちゃん。あなたを一人にはしません。あなたは私が守ってあげます」

奈緒「!」

奈緒「……とんだお人よしだ、馬鹿馬鹿しい。あんたなんか道連れにできないよ」

菜々「奈緒ちゃん……?」

奈緒「さよならだ、ウサミン」

菜々「奈緒ちゃーん!!」

.



 その後丸一日、奈緒は筋肉痛でソファーから微動だにすることができなかったのだった。



奈緒「うぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛。こんなに動けないのは初めてだ。杏になった気分……」

奈緒「あ、菜々さーん、良かれと思って長編アニメ見ようぜ。動くに動けなくて暇なんだ」

菜々「いいですよ、何があります?」

奈緒「オトナ帝国とかあるよ」

菜々「お、良いですねー」


 事務所の皆をアニメ好きにするその日まで、永遠に果てることのないアニメライフのロード。

 奈緒のよからぬアニメ視聴の日々はまだまだ続く……。


おしまい
.

以上です

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同系統の過去作(モバ付け忘れ)
P「悪い事をしたい」
P「悪い事をしたい」 - SSまとめ速報
(ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387634298/)

直近の過去作
[モバマスSS] ウサミンライブレポ
[モバマスSS] ウサミンライブレポ - SSまとめ速報
(ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438786100/)

トリはその時適当につけただけのものです

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