八幡「黒ギャルの画像見てたら三浦が次の日黒くなってた」 (50)


 八幡×チョロ三浦です。

 葉山はスパイス程度に登場予定です。

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結衣「ゆ、優美子!? どうしたのそれ!?」

優美子(黒)「んー? やっぱ変?」

戸部「いやいや、イケてるっしょ!」

葉山「う、うん。そうだね」ニコッ

優美子「………」ジーッ

八幡「………(見られてる気がする…)」

八幡(まさか昨日のあれ……いやまさかな…)

放課後

八幡「……そういや昨日まとめサイト見た後、スマホ放置してたっけ」スッ

八幡(まとめサイト見られてるのあいつらにバレたら面倒だからな……)

八幡(……うわ、あっぶねー!? 黒ギャルがやN1【画像大量】なんてスレ開いてるじゃねぇか!)

八幡(これ見られてたら、殺されてたな……)フーッ


優美子「へー、ヒキオそういうの好きなん?」ジーッ


八幡「」

優美子「何か言えし」

八幡「す、すみませんでしたーーーっ!」ダッ

優美子「………」


八幡(すげーツヤツヤしてる……)ジーッ

優美子「………っ///」プイッ

八幡(あのツヤツヤって、どうしてこうも男心をくすぐるのか……)ジーッ

結衣「……!」タタタッ

八幡「!」サッ


結衣「ヒッキー見過ぎだし」ジトーッ


八幡「み、見てねぇよ」アセアセ

結衣「……日焼けしてる方が良いの?」

八幡「け、健康的で良いんじゃないか?」

結衣「ふぅん……」

八幡「おい待て、はやまるな」

結衣「何も言ってないじゃん」フンッ

八幡「………」チラッ

優美子「………」サッ

八幡「………」

昼食

八幡「そろそろ冷えこむ季節になってきたな」モグモグ

優美子「………」スッ

八幡「それにしても三浦の奴、なんだって急に焼いてきたんだ……?」モグモグ

優美子「………」

八幡「ただでさえ顔の整った三浦が黒ギャルになったら、リア充が放っておかないだろうな」モグモグ

優美子「!」カァ///

八幡(ま、俺には関係ないけどな)スクッ

八幡「……ん?」

優美子「……よっ、す///」

八幡「」

八幡「ちょちょちょ。ちょっと待て三浦。いつからいたんだ?」

優美子「ヒキオがパン食べてる時から」

八幡「」

優美子「あ、あんさぁ……」

八幡「………」



優美子「あーし、か、可愛くなったっしょ?」モジモジ///



八幡(し、知らない。俺はこんな三浦を知らない)アセアセ

優美子「……何で答えないんだし」グイッ

八幡「い、いてっ、耳引っ張るな! ジャイアンのかぁちゃんか!」

優美子「あんたの為に日焼けしたんだから何とか言えし!!」

八幡「へ、俺の為?」

優美子「……あ…」カァ///

八幡「それは……」

優美子「べ、別にあんたの為に焼いた訳じゃねーし!!」プイッ///

八幡「いや、自分で言ったんじゃねぇか。記憶障害かよ」

優美子「は? 殴られたいの?」グイッ

八幡「黒ギャルに苛められるとかご褒美なのでやめてください」

優美子「ば、バカ!」カァ///

八幡「……なぁ、三浦…」

優美子「な、何!?」



八幡「俺の為にしたっていうんなら、やめてくれないかな」



優美子「………」

八幡「俺は葉山じゃねーから、お前の好意を保留にしたまま接する事なんてできない。つーか、お前は葉山が好きなんじゃなかったのかよ?」

優美子「……隼人は関係ないから」

八幡「好きじゃないって事?」イラッ

優美子「………」

八幡「………」イラッ

八幡(あれ……俺はなんでこんなにイラつくんだ?)

優美子「あーしは……」


葉山「優美子!」タタタッ


八幡「……?」

優美子「隼人……」

葉山「こんな奴はやめとけ!」

優美子「隼人には関係ないっしょ!」

葉山「関係あるだろ!」

八幡「………」


葉山「一度でも好きって言ってくれた君には不幸になって欲しくないんだ!」


優美子「……!」ウルッ

八幡(なるほど)

八幡「葉山に振られた腹いせに俺と仲良くなろうって魂胆か三浦」

三浦「………」

葉山「……見ろ。彼はこんな言い方しかできない」

三浦「………」

八幡「そうだな。俺はこんな言い方しかできない。他の奴にしとけ」

三浦「あーしは……」

葉山「優美子。僕は君の気持ちに応えられない。だけど、君には幸せになって欲しいんだ」

八幡(……………は?)

優美子「………」

葉山「それに俺はどこにも行かない。例え恋人同士になれなくても、いつだって一緒にいるじゃないか」

優美子「………」プルプル

八幡「……ちょっと」

葉山「君は黙っててくれないか」

八幡「………」イライライラ

優美子「………」

葉山「優美子。考え直してくれ。君の不幸を見たくない」

優美子「あーしは……」



八幡「はぁ~~~~~~~~」



葉山「……またそれか」ギロッ

八幡「いや、溜息も吐きたくなるだろ」

葉山「それは君が利用されたからか?」

優美子「あ、あーしは!」アセアセ

葉山「優美子。少し黙っててくれ」

八幡「………」


葉山「さぁ聞かせてくれ。君の下らない屁理屈を」


八幡「俺は利用されても構わないんだけど?」


優美子「!」

葉山「……それは僕に対する当てつけの為か?」

八幡「いや、だからその所為で溜息を吐きたくなるんだけど?」

葉山「………」

八幡「俺と三浦の問題に、お前が入ってこないでくれる?」

葉山「……いや、僕は優美子に告白された。無関係じゃないはずだ」

優美子「………」

八幡「関係ねぇって言ってんだろ」ギロッ

葉山「!」



八幡「俺の夢の黒ギャル生活を邪魔すんじゃねぇ!」ブンッ


葉山「……君って奴は…」サッ

八幡「いたいっ!」ドサッ

優美子「ヒキオ!」

葉山「優美子?」

ごめん。すげー中途半端だけど離れます。
この後はただひたすら二人がいちゃつくだけのssです。

優美子「大丈夫?」シャガミ

八幡(しゃ、しゃがみこんだらスカートの中がっ!)ジーッ

優美子「……バカ」ポンポン

八幡「いや、かっこ悪いとこ見せたな」

優美子「転んだまま格好つけてる姿と、さっきの台詞に比べたら転んだことなんて何てことないんじゃない?」

八幡「……ごもっともで///」

優美子(赤くなったヒキオ可愛い……)ジーッ

葉山「………」

葉山(そうか……僕は何てかっこ悪いことを……)

優美子「隼人……」

葉山「……ん?」


優美子「あーし、やっぱヒキオを好きになってみる」


八幡「は? 俺は許可してねーんだけど?」

優美子「パンツ覗いておいて拒否権はねーけど?」

八幡「はい、すみませんでした」

葉山「……そう、か」

優美子「……うん」コクリ

八幡「断っておくけど、俺はお前好きじゃないよ?」

優美子「あーしが好きだから関係ないっしょ」

八幡「……あ、そ」

八幡(結局自己満足か)

優美子「あ、その顔」ジトーッ

八幡「……なんだよ」



優美子「あーしは自分勝手だけど、あんたも自分の好きなようにすれば良いからね」



八幡「!」

八幡(好意の押し売りじゃない……って言いたいのか?)

優美子「そんかわしさ、連絡先くらいは教えてくれるっしょ?」

八幡「どうせ10件も入ってないしな。枠はいっぱいある」スッ

優美子「自分で入れろし」

八幡「いや、入れ方忘れた」

優美子「……もう」クイ

八幡(あ、その耳にかけるの黒ギャルがやったらギャップ萌だな」

優美子「は!?」カァ///

八幡「こ、声に出してた!?」

優美子「……馬鹿///」プイッ

奉仕部。


結衣「ゆ、優美子に告られたぁ!?」ガタッ

八幡「お、おう……」

八幡(何をそんなに動揺してんだこいつ)

雪乃「全く、何を血迷ったのかしら三浦さん」

八幡「ちょっと待って? 俺を好きになることが間違っているみたいな言い方おかしくないかしらん?」

結衣「そ、そうだよゆきのん! ヒッキーを好きになる人だって一人くらいいるよ!」チラッチラッ

雪乃「そうね。世界中を探せばいるかもしれないわね」

八幡「60億分の1かよ……」

結衣「で、でもそう考えたら運命的だよね」

結衣(あ、あたしとか……)

八幡「その一人が千葉県の同じ高校の同じクラスの三浦ってどんだけ運命的なんだよ」

結衣「違うよ!!」バンッ

八幡「ひっ!?」

結衣「あ、ち、違わないか……」シュン…

八幡(あの日かな?)

八幡「まぁ、別に誰に好かれようと俺には関係ないけどな」

結衣「な、何で!? 優美子だよ!?」ガタッ

八幡「い、いや。だって俺が好きじゃないし」

結衣「!! そそそ、そうなんだー! へー!」アセアセ

雪乃「あなたに好かれたら刑事事件に発展するものね」

八幡「歩く誘拐事件みたいな言い方するなよ」

雪乃「あら、自覚なかったのかしら」

八幡「え、マジ? 俺マジで刑事事件起こしてたっけ?」

結衣「ヒッキーは優美子の事が好きじゃないんだ……そっか……そっか…」ゴニョゴニョ


 こんこん。


雪乃「どうぞ」


優美子「………」ガラ

結衣「優美子!」

優美子「……こ、こんにちは」ペコリ///

雪乃「白々しい挨拶してないで彼を連れて行ったらどうかしら」プイッ

八幡「ちょっと待て俺の事を軽く扱いすぎじゃない?」

優美子「い、いや、そうじゃないっつーか……その…」

結衣「優美子?」



優美子「お、男との付き合い方を教えて欲しいんだけど!」



雪乃「!!」

結衣「!!」

八幡「………」ドキッ



 この時、俺は思った。


 処女黒ギャルって最強じゃないんだろうか……と。



結衣「ちょっと待って優美子!」

優美子「え?」

結衣「あ、あたし達が付き合った事あるように見える!?」

雪乃「由比ヶ浜さん。その言い方は私を馬鹿にしているように感じるのだけれど?」

結衣「あ、ご、ごめん! ゆきのんが誰かと付き合うなんて想像できなくて……」エヘヘ

雪乃「………」チラッ

八幡「……?」

雪乃「わ、私も付き合ったことがないからあなたの力になれるか分からないわ」

優美子「それでも良いっしょ! あんた達の方がヒキオの事知ってるだろうし!」

結衣「優美子……」

雪乃「……分かったわ」

結衣「ゆきのん!?」

雪乃「実際問題、奉仕部は経験の有無が問題ではないもの」

八幡「方法の手助けするのが奉仕部だからな」

優美子「……よろしく///」チラッ

八幡「………///」

結衣「………」

後日。放課後。教室。


結衣「ゆ、ゆきのん。本当にやるの?」

雪乃「ええ、もちろんよ」


優美子「………///」ギュッ

八幡「………」ポリポリ///


結衣(二人が手を繋ぐところなんて見てられないよぉ!!)

雪乃「昨日、ネット上で有名な少女漫画を読み尽くしたから間違いないわ」

結衣「お、男の子との付き合い方を教えるんだよね?」

雪乃「ええそうよ」

結衣「べ、別にヒッキーじゃなくてもいいんじゃないかなー」ナンテ

雪乃「なぜかしら? 三浦さんが好意を抱いている相手が比企谷君なら手間が省けると思うのだけれど」

結衣「そ、そうだね。ご、ごめん」

結衣(な、何でそこは気を遣えるのよ、ゆきのん!)

優美子「ひ、ヒキオ?」モジモジ

八幡「?」

優美子「あ、汗とか大丈夫?」

八幡「汗? 寒いくらいだけど?」

優美子「い、いやそうじゃなくて……」

雪乃「どちらかと言えばこの愚鈍な男を育てた方が早いような気がしてきたのだけれど」

優美子「それは駄目だし!」グイッ

八幡「お、おうっ」ヨタヨタ

雪乃「なぜかしら? 相手が意思疎通すら難しい原人なら、まずはコミュニケーションの仕方を教える事から始めるものだけれど?」

八幡「原人と同等の説明で済むのか俺は……」

優美子「違うんだよ。あーしは……」シュン…

雪乃「……?」

結衣「優美子……?」

八幡「………」

駅前。

優美子「………」チラッチラッ///

八幡「………」テクテク


結衣「ゆきのん、二人ずっと無言だよ」

雪乃「大丈夫よ。少女漫画でも最初は無言だったから」

結衣「そ、そうかなぁ……?」

結衣(ていうか、あたしはこのままでいいの?)


優美子「あ、あんさぁ」

八幡「ん?」

優美子「あ、あーし、すっごいドキドキすんだけどっ///」

八幡「……そうか」ポリポリ

優美子「ヒキオはどう!?」

八幡「つーかいつまでヒキオって言うんだよ」

優美子「あ、そか……」ウーン

八幡「いや、別に無理して――」



優美子「八幡君ってどうっしょ!?」



八幡「……っ///」ドキッ

優美子「八幡君」

八幡「………」ポリポリ///

優美子「八幡君っ♪」

八幡「………」

優美子「八幡くーん」ニマニマ

八幡「……優美子」

優美子「ふぇっ!?」カァ///

八幡「ほえっ!?」カァ///

二人「「………」」ポリポリ///



雪乃「少女漫画の典型的な展開ね」

結衣「うぅ……」モヤモヤ



優美子(……隼人に呼ばれた時はここまで動揺しなかったっしょ///)

八幡(名前呼んで顔を赤くされるのがこんなに嬉しい事だったなんて……///)ポリポリ

八幡「駅前まで来たぞ」スッ

優美子「………」ギュッ

八幡「手、放せよ」

優美子「………」ギュッ

八幡「………」

優美子「……あーしの事、好きになった?」

八幡「いや……よく分からん」

優美子「そっか」パッ

八幡「……ああ」

優美子「じゃあ、また明日っしょ」ニコッ

八幡「………っ/// あ、ああ……」



雪乃「一日目から随分進展してるじゃない」

結衣「……うん」

雪乃「由比ヶ浜さん?」

結衣「………」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年09月25日 (金) 01:15:39   ID: g_yyBIgT

経験で埋めれない差って本当にあるんだね

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