男「浮気がばれないようにする」 (32)

男(現在三股中だが、どうも最近彼女たちに疑われてるんだよな)

男(なんとしてでも疑いを消さないと・・・)

男(ふむ、どうしたものか・・・)

男(・・・・・・)

男(ええい! 考えるよりも先に行動だ!)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

女「男、あんた最近様子おかしくない?」

男「え、そう?」

女「うん、考え事か何か分からないけどボーッとしてること多いよ」

男「ああ、ごめん」

男「女のこと考えてるからかも」

女「え、あたしのこと?」

男「そうそう。 かわいいなーとか、抱き着きたいなーとかさ」

女「ななな、何言ってるのよ!///」

女「そ、そんなこと考えてたの!?//」

男「当たり前だろ?」

男「だって俺は女のこと好きなんだしさ」

女「なっ・・・///」

女「///」プシュー

男「はは、そういうとこがかわいいんだよ」

女「う、うるさい!//」

男「はいはい、ごめんなさーい」

女「適当に謝るなっ!」

男「あ、ばれた?」

女「当たり前じゃない! わかりやすいっての」

男「さすが女だな」

男「俺のことよくわかってるじゃん」

女「か、彼女なんだしそれくらい普通よ///」

男「かわいいやつめ」ギュッ

女「ひゃっ! きゅ、急に抱き着かないでよ///」

男「いいじゃんこれくらい」

女「あ、あたしがよくないの!///」

男「ふーん、じゃあ離れるわ」スッ

女「あ・・・」

女「ふ、ふん! 分かればいいのよ分かれば!」

男「しゃーない、他の子で我慢するか」

女「え、ちょ、ちょっと男! それは絶対ダメ!」

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男「なんで?」

女「な、なんでって・・・ そ、そういうことしていいのは恋人同士だけでしょ!?」

男「友達どうしでもそのくらいするだろ」

男「それに女が抱き着くのダメって言うんじゃん」

女「そ、それはいきなりだったからよ!」

男「じゃあ今ならいいのか?」

女「え、えっとそれは・・・//」

女「・・・と、特別に許可するわ!//」

女「だから・・・他の人に抱き着いたら許さないわよ!」

男「ああ、さっきのは冗談だよ」

男「こういうことするのは女にだけ」ギュッ

女「お、男・・・///」

女「・・・・・・さっき本気で不安だったんだからね」

男「ごめんごめん、反応がみたかっただけなんだ」

男「もう言わないよ」

女「・・・バカ」

女「こ、今度ああいうこと言ったら許さないわよ!」

男「おー怖い怖い」

男「言わないから安心してくれ」

女「約束よ?」

男「ああ約束する」

女「ならよろしい」フフ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

男(女はなんとかなったな)

男(まぁ疑いとは違うかもしれないが、様子の変化が気づかれるのは危ないし・・・)

男(これで今のとこは安心だ)

男(次は・・・後輩だな)

~~~~~~~~~~~~~~~~

後輩「せんぱーい!」

男「お、後輩か。 こんなとこでどうしたんだ?」

後輩「いえ、たまたま先輩を見つけたものですから!」

後輩「少し話しません?」

男「ああ、いいぜ」

後輩「先輩に聞きたいことがあったのでちょうどよかったです」

男「聞きたいこと?」

後輩「はい! ・・・先輩、この前女の人とデートしてたって本当ですか?」

男「え、デート? した覚えないんだが」

後輩「私の友達が、先輩が女の人と楽しそうにデートしてるとこ見たって言ってたんです!」

男「そんなこと言われても、こころあたりがないしなぁ」

後輩「とぼけないでください!」

男「だって、後輩意外とデートしてないしさ」

後輩「じゃあ、私の友達が見たって言うのは?」

男「たぶんデートじゃなくて買い物に付き合わされたときのを見られただけだろ」

後輩「・・・」ジー

男「・・・なんだよ」

後輩「先輩が嘘ついてないか目を見てるんです!」

男「ふーん、嘘なんかついてないよ」

後輩「・・・」ジー

男「・・・」

後輩「・・・」ジー

男「はぁ・・・」

男「あのな後輩、そんなに見つめてキスでもしてほしいのか?」

後輩「な、何言ってるんですか!//」

後輩「そんなんじゃ騙されませんからね!」

男「あのなぁ・・・」

男「俺は後輩以外には興味ないし、好きなの後輩だけだからさ」

男「信じてくれよ」

後輩「・・・それ、ほんとですか?」

男「お前に嘘つくわけないだろ」

後輩「・・・そうですか」

後輩「ならいいんです! 先輩のこと信じてますからね!」ニコッ

男「後輩」

男「心配かけてごめんな」チュッ

後輩「んっ・・・//」

後輩「もう、ずるいですよ・・・」

後輩「私以外見ちゃダメですからね!///」

男「言われなくてもそのつもりさ」

男「俺が好きなのは後輩だけだからな」ニコッ

後輩「・・・っ///」

後輩「私もですよ、先輩///」

後輩「大好きです//」ニコッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

男(後輩もなんとかなったな)

男(まさかデートを目撃されてるとは思わなかったが・・・)

男(まぁさっきので逆に好感度も上がっただろ)

男(・・・最後は幼馴染か)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

幼馴染「もう、男遅いよ!」

男「ごめんな、寝坊しちゃってさ」

幼馴染「全く・・・夜遅くまでなにしてたのさ」

男「なんもしてねーよ」

幼馴染「ほんと?」

男「嘘つくわけないだろ」

幼馴染「そっか、それならいいんだけど」アハハ

幼馴染「・・・・・・あのさ、男」

男「なんだ?」

幼馴染「最近あんまり会ってくれないよね」

男「そうか? 家近いし毎日会ってるだろ」

幼馴染「そうじゃなくて!」

幼馴染「デートしてくれないよねってこと!」

男「ああ、そういうことか」

男「ごめんな、最近忙しくてさ」

幼馴染「・・・浮気?」

男「なんでそうなるんだ」

幼馴染「だって、最近なんかそないし!」

幼馴染「それに! 私といても上の空って感じだからさ・・・」

男「そういうつもりじゃなかったんだけどな・・・」

男「ごめん! 俺が悪かった!」

幼馴染「男・・・」

男「けど、俺は浮気なんてしてないし上の空だったのも幼馴染のこと考えてたからだと思う!」

男「俺、不安でさ・・・幼馴染はほんとに俺なんかでいいのかって」

幼馴染「そんな・・・私は男じゃなきゃダメなの!」

幼馴染「だから、もうそんなこと考えないで・・・」

男「幼馴染・・・ごめん!」ギュッ

幼馴染「お、男?//」

男「俺が好きなのは幼馴染だけだ」

男「だから、浮気とかそういうことは絶対しないしそんなこと考えないでくれ!」

幼馴染「男・・・嬉しい//」

幼馴染「私、男が彼氏でよかった//」

幼馴染「疑っちゃってごめんね!」

男「いや、不安にさせた俺が悪いんだ」

男「お詫びと言ってはなんだが、何かおいしいもの奢るよ」

幼馴染「そ、そんな、いいって! 気持ちだけでも嬉しいからさ!」

男「いいからいいから! なら日頃の感謝の気持ちってことでさ」

幼馴染「男・・・//」

幼馴染「ありがとね///」ニコッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

男(これで全員の疑いも晴れたはずだ)

男(これで安心して学校生活が送れるってものよ)


教室

友「なぁ男」

男「なんだ?」

友「いやさ、お前ってまだ三股してるの?」

男「ああ、してるぞ」

友「へえ、よく体力持つよな」

男「四股してるお前に言われたくないんだが」

友「まぁな」

友「そういえば最近5人に増えたんだぜ」

男「お前ほんとすげえよ」

友「いや、男も5人くらい余裕だろ?」

男「まぁできなくはないが・・・正直3人でもきつきつなんだわ」

友「そういうものか」

男「よく5人でやっていけるよな」

友「いつもばれないかひやひやだけど」

男「スリルがあっていいじゃないか」

友「はは、それ言えてるわ」

男「刺されないようにな」クスッ

友「男こそ」クスッ

男「そういや委員長っているじゃん?」

友「ああ、クラスの?」

男「そうそう、かわいくね?」

友「確かにかわいいけど、なんか地味だよな」

男「ばか、そこがいいんだろ」

友「なんだ、お前委員長狙ってるのか?」

男「狙ってない・・・と言えば嘘になるな」

友「はは、お前なら簡単に落とせるだろ」

男「いや、ああいうタイプってガード固そうじゃね?」

友「まぁ固そうではあるけど」

友「男なら余裕っしょ」

男「そんな簡単にできたら苦労せんよ」

友「いやいけるいける」

男「まぁありがとな」

男「適当に話しかけてみるわ」

友「おう頑張れよ」

友「って、今行くのか?」

男「まさか」

男「話すなら放課後あたりだな」

友「そういや委員長よく教室に残るしな」

男「そうそう、そこをちょっと狙ってみる」

友「やけに気合入ってるな」

男「そうか?」

友「ああ」

友「彼女にはばれないようにしろよ?」

男「わかってるわかってる」

男「面倒事は避けたいからな」

友「そりゃそうだわな」

友「俺だって避けないとだし」

男「お前は俺より危ないんだから気をつけろよ?」

友「わかってらい」

友「人数多いと楽しいんだがその分大変なんだよなぁ」

男「デート中、街でうっかり会うなんてのもあるしな」

友「あーそれが一番怖いわ」

友「一回あったんだよ、そういうこと」

男「うわー最悪じゃん」

友「あの時は死ぬかと思ったぜ」

男「で、どうなったんだ?」

友「ああ、なんとか言い訳で切り抜けたけど・・・」

男「けど?」

友「その後もなかなか疑いが晴れなくてな・・・苦労したわ」

男「はは、そりゃ災難だったな」

友「笑い事じゃないぜ・・・」

男「まぁ俺も似たようなことあったしな」

友「へえ、どんな?」

男「彼女の友達にデート見られてたみたいでさ」

友「ほー、直接じゃないだけましだな」

男「まぁそうなんだが疑われて大変だったぜ」

友「気を付けないとな」

男「全くだ」

男「っと、そろそろ授業始まるな」

友「ほんとだ。 んじゃ席戻るわ」

男「ああ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

後輩「先輩! 会いに来ましたよ!」

男「お、後輩か」

男「会いたかったし嬉しいよ」

後輩「もう! 照れるじゃないですか//」

男「はは、お前ほんとかわいいな」

後輩「か、かわいくないです!//」

男「ん、そういや今日はシュシュ違うんだな」

後輩「あ、気づきましたか?」

男「当たり前だろ? 後輩のことよく見てるんだし」

後輩「な、何言ってるんですか!//」

後輩「恥ずかしいじゃないですか//」

男「ごめんな」

男「そうだ、そのシュシュよく似合ってるぞ」ニコッ

後輩「あ、ありがとうございます//」

後輩「先輩にそういってもらえるのが一番うれしいです//」

男「そりゃよかった」

後輩「そういえば、今日って放課後空いてます?」

男「今日か・・・」

男(今日は委員長との親睦を深めるつもりだしな)

男「今日は空いてないわ、ごめんな」

後輩「そうですか・・・」シュン

男「・・・」

男「明日なら空いてるけど?」

後輩「ほ、ほんとですか!?」パァァ

男「おう、じゃあ明日でもいいか?」

後輩「いいに決まってます! 約束ですからね!!」

男「ああ、忘れないようにしとくよ」

後輩「忘れたら承知しませんから!」

男「大丈夫だって」クスッ

後輩「それならいいんです♪」

男「明日は何すんの?」

後輩「うーんと、まだ考えてないんですよね」

後輩「ただ、デートできたらなって//」

男「そうか、じゃあ街にでも行く?」

後輩「いいですね! そうしましょう!」

男「おう」

男「何かほしいものあるのか?」

男「ちなみに俺は後輩な」クスッ

後輩「なっ・・・//」

後輩「先輩やっぱ変態さんだったんですね!//」

男「すぐそっちで考えるお前が変態だと思うが」

後輩「わ、私は違いますよ!//」

男「ふーん、どうだか」

男「っと、それでほしいものは?」

後輩「え、えっと・・・・・・先輩です//」

男「ほー、なら決まりだな」クスッ

後輩「///」

後輩「や、優しくしてくださいね?//」

男「あれ、激しい方が好きじゃなかったけ?」

後輩「そ、そんなわけないじゃないですか!//」

後輩「先輩は私をどんな風にみてるんですか!」

男「かわいい彼女だけど?」

後輩「も、もう//」

後輩「・・・ずるいですよ//」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

女「・・・男、あんたさっきの誰?」

男「ああ、後輩だよ」

女「ふーん、あの子顔赤くしてたみたいだけど」

女「セクハラでもしたんじゃないでしょうね?」

男「おいおい、人聞きの悪いこと言うなよ」

女「じゃあ何話してたのよ?」

男「なんでもいいだろ」

女「・・・あたしに言えないことなんだ」

女「いいし、あの子と仲良くしてれば?」

男「そうやってすぐ拗ねる」

女「拗ねてない!」

男「まぁさっきのは普通の雑談だ」

女「・・・ほんとに?」

男「ああ、嘘じゃないぞ」

女「なら・・・許す」

男「許すってなんだよ」

女「さっきの子と話してたこと」

男「え、ダメだったのか?」

女「あ、当たり前じゃない!」

女「あんたは・・・その、一応あたしの彼氏なんだし//」

男「一応ってなぁ」

男「まぁいいや、それでヤキモチ焼いたわけね」

女「なっ//」

女「そ、そんなわけないじゃない!//」

女「ヤキモチなんて焼くわけないわ//」

男「ふーん」ニヤニヤ

女「に、ニヤニヤして何よ!//」

男「べっつにー」

女「くっ、腹立つわね・・・」

男「女がヤキモチ焼かないように気を付けないとな」クスッ

女「だ、だからヤキモチなんて焼かないから!//」

男「ま、そういうことにしとくよ」

男「そーいやお前シャンプー替えた?」クンクン

女「に、におい嗅ぐな!!//」

女「ま、まぁ替えたけどさ//」

男「やっぱり、いい匂いだもんな」

女「な、何言ってるのあんたは!//」

男「俺、この匂い好きだぜ」

女「べ、別に聞いてないわよ//」

女「・・・し、仕方ないからこれからもこのシャンプー使ってあげるわ//」

男「それは嬉しいな」

女「へへん、感謝しなさい!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

幼馴染「おとこー! 一緒にご飯食べよ!」

男「ああ、俺はいいけど友達と食べなくて平気か?」

幼馴染「今日は男と食べたいからいいの!」

男「そうか、なら屋上にでも行く?」

幼馴染「いいね、行こう行こう!」

女「・・・」チラッ

女(何よあいつ、あの子と一緒にご飯食べるの?)

女(あたしがいるのに・・・)

女(だいたい、男は意識が足りないのよ!)

女(あたしが彼女だってのに、他の女とごはん食べるなんてさ)

女「・・・」

女友「女どうした?」

女「・・・え? あ、いやなんでもないわ」

女友「ふーん、変なの」

女「・・・・・・」

女「・・・はぁ」

女友「今度は溜息?」

女「いや、これは別に・・・」

女友「・・・ま、いいや」

女友「早く食べないと、食べ終わらないよ?」

女「・・・そうね、ごめんなさい」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

屋上

幼馴染「男と二人っきりだぁ//」

男「はは、嬉しいな」

幼馴染「嬉しいなんてものじゃないよ!」

幼馴染「こうしてずっと二人っきりになれたらいいのに・・・」

男「そうだな、将来は同棲でもするか?」

幼馴染「え、いいの!?」

男「ああ、好きな人と一緒に住みたいんだ」

幼馴染「男・・・//」

幼馴染「大好きっ!//」ギュッ

男「おっと、急に抱き着くなよ」

幼馴染「あ、ごめんね! ・・・嫌だった?」

男「まさか、すごい嬉しいよ」

幼馴染「そっか、よかったぁ//」

幼馴染「ねえねえ、男」

男「なんだ?」

幼馴染「今日、男の家行ってもいいかな・・・?//」

男「ふむ・・・」

男「いいぜ」クスッ

幼馴染「やったぁ!!」

幼馴染「じゃあさ、一緒に帰ろうよ!」

男「あー、ごめん。 今日は放課後にちょっと予定があるんだ」

幼馴染「そうなんだ・・・」シュン

男「なるべく早く切り上げるからさ、そんな落ち込むなって! な?」

幼馴染「・・・わかった! 早く帰ってきてね?」

男「ああ、幼馴染に会いたいしな」クスッ

幼馴染「えへへ、男ー!//」ギュー

男「はは、かわいいやつだな」ナデナデ

幼馴染「んっ・・・//」

幼馴染「男に撫でられるの好きぃ//」

男「そりゃよかった」

幼馴染「なんかね、安心するんだぁ//」

男「俺も幼馴染撫でてると安心するぜ」

幼馴染「わーい!//」

幼馴染「・・・なんか眠くなってきちゃった」

男「じゃあ膝枕してやるから、ちょっと寝るか?」

幼馴染「うん、そうする・・・」

幼馴染「・・・・・・・・・おとこぉ・・・・・・」

幼馴染「・・・」スウスウ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

教室

女「男!! 授業サボってなにしてたのよ!」

男「ああ、わりぃ。 居眠りしてたみたいだ」

女「全く・・・どこいってたのよ?」

男(屋上とは言わない方がよさそうだな)

男「保健室だ」

女「あんたねぇ、保健室は仮眠するためにあるんじゃないわよ?」

男「わかってるって」

女「・・・それで、あの子と一緒だったの?」

男「いや、あいつなら教室に戻ったぞ」

女「そう・・・あんたあの子に変なことしてないでしょうね?」

男「してないから」

女「ふーん、どうだか・・・」

女「仲良さそうにしちゃってさ」

男「なんだよ、またヤキモチか?」

女「ち、違うわよ//」

女「あ、あたしはただ、あの子があんたに何かされてないか心配で・・・//」

男「はは、そういうことするのはお前にだけだって」

女「あたしは別にしてほしくないし//」

男「ま、いいや」

男「・・・そうだ、今日は一緒に帰れないから」

女「え、なんでよ?」

男「放課後にちょっと用があるんだ」

女「・・・それくらい待つわよ」

男「そんなに俺と帰りたいのか?」クスッ

女「なっ//」

女「か、勘違いしないでよね// 別にあんたと帰りたいわけじゃないから//」

女「ただ話し相手がほしいだけなんだからね!//」

男(それなら女友と帰ればいいのに、素直じゃないなぁ)

男「うーん、そういうことなら少し待ってくれ」

女「! しょ、しょうがないわね!」

女「あんたがどうしてもって言うなら待ってあげてもいいわよ//」

男「ああ、女と帰りたいしそうしてくれると助かる」

女「そ、そっか! そういうことならいいわよ//」

男「ありがとな」

男(委員長と話すのは十分くらいでいいだろ)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

放課後

委員長「・・・」ペラッ ペラッ

男「・・・」

男「なぁ、委員長ちょっといいか?」

委員長「・・・・・・男君? 別にいいけどどうしたの?」

男「いやなに、委員長と話したくてさ」

委員長「・・・私と? 珍しいね」

男「前から話したかったんだけど機会がなくてな」

男「それで、何読んでたんだ?」

委員長「ああ、これは推理小説よ」

男「へえ、委員長そういうのが好きなのか」

委員長「うん、考えるのが楽しくってね」

男「ああ、分かるぜ」

男「実は俺もそういうの結構読むんだ」

委員長「男君もこういうの読むんだ! 何が好き?」

男「え、ああそうだな・・・」

男(やばい、でまかせいったから何も考えてなかったぞ)

男(まぁ、有名どころで大丈夫だろ)

男「悩むけど、俺は○○かな」

委員長「あ、私も好きだよ! 面白いよね~」

男「ああ、何回も読み直したくらいだ」

委員長「本読むの好きなんだ、何か意外だなぁ」

男「そうか? まぁそういうキャラには見えないかもな」クスッ

委員長「うんうん、男君はアウトドアなものが好きかなって思ってたから」

男「はは、確かにそういうのも好きだぜ」

委員長「やっぱり、そこはイメージ通り」クスッ

男「委員長はなんかクールって感じがしたけど、意外と違うんだな」

委員長「普段はあまり人と話さないからかな」

男「というより、本をよく読んでるからさ」

委員長「ああ、そういうこと!」

委員長「私、本読むの大好きでさつい集中しちゃうの」アハハ

男「はは、なんか委員長らしくていいな」

委員長「私らしい?」

男「ああ、そういとこ好きだぜ」ニコッ

委員長「す、好きって// もう男君、そういうのはあんまり言っちゃダメなんだよ!」

男「そうなのか?」

委員長「そうなの! とにかくダメだからね!」

男「うーん、まぁ委員長がそういうならそうするけど」

男「っと、俺そろそろ帰るわ。 邪魔してごめんな」

委員長「ううん、お話しできて良かったよ!」

委員長「それじゃまた明日」ニコッ

男「ああ、また明日」ニコッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

男「悪い、またせたな」

女「遅い! 何分待たせるつもりよ!」

男「まぁまぁ、帰ろうぜ」

女「全く・・・」

男「ほら」テツナギ

女「あ・・・//」

女「しょ。しょうがないわね//」

女「・・・きょ、今日のことは許してあげるわ//」

男「はは、ありがとな」

女「と、特別よ! ほんとだったらお仕置きなんだから!」

男「おー怖い怖い」

女「思ってないくせに何よ」

女「・・・そうだ、あたしは興味ないんだけど一応聞くわ」

男「なに?」

女「さっきまでなにしてたのよ?」

男「ああ、なに雑用さ」

女「そ、そう! ならいいわ」ホッ

男「何だと思ったんだ?」

女「な、なんでもいいでしょ!」

男「まぁいいけど」

女「・・・」

女「男ってさ」

男「ん?」

女「・・・やっぱなんでもない」

男「なんだよ」

女「なんでもないったら!」

男「ふーん、言ってくれなきゃもう一緒に帰らないぞ」

女「べ、別にいいわよ! むしろせいせいするわ!」

男「そうか、わかった」

男「・・・」

女「・・・」

女「・・・ほんとなの?」

男「ああ、だってせいせいするんだろ?」

女「そ、それはっ・・・」

男「無理に一緒に帰ってくれてたんだな、ごめん」

女「ち、違うっ! あ、あたしはただ・・・」

男「なに?」

女「えっと、だから・・・」

男「・・・はぁ、もういい」スッ

男「先帰るわ」スタスタ

男(ちょっと気持ち揺さぶってみるか)

女「あ・・・男・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

幼馴染「あ、男ー! おかえり!」

男「ああ、ただいま」

男「もしかしてずっと待ってたのか?」

幼馴染「うん! 男がいつ帰ってくるか分からなかったから!」

男「そうか、ごめんな」ナデナデ

幼馴染「えへへ//」

男「まぁとりあえず入れよ」ガチャッ

幼馴染「うんっ」

幼馴染「おっじゃましまーす!」

男「寒くなかったか?」

幼馴染「うーん、少し!」

男「そうか、なら俺が暖めてやる」ギュッ

幼馴染「あ・・・//」

幼馴染「・・・男暖かい//」

男「ああ、暖かいな」

幼馴染「えへへ、こうしてると落ち着く///」

男「それはよかった」ナデナデ

幼馴染「んっ//」

幼馴染「おとこぉ・・・//」

男「はは、どうした?」ナデナデ

幼馴染「なんか頭の真ん中がポワポワする///」

男「そうか、幼馴染はかわいいな」ナデナデ

幼馴染「そ、そんなことないよ//」

男「いや、幼馴染が一番かわいいぞ」チュッ

幼馴染「んっ・・・」チュッ

男「・・・」チュッ

幼馴染「んんっ・・・//」チュッ

幼馴染「・・・」モゾモゾ

男「ん? モゾモゾしてどうしたんだ?」

幼馴染「・・・なんかねあそこがムズムズするの//」

男「そうか、それはいけないな!」

男「すぐに調べないと」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

幼馴染「・・・」スヤスヤ

男「疲れた・・・」

男「そうだ、明日も学校だし帰らせないとな」

男「まぁ少し休ませるか」

幼馴染「んんっ・・・おとこぉ・・・」ムニャムニャ

男「・・・」

男「寝顔もかわいいよな」ナデナデ

幼馴染「んっ・・・」スヤスヤ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

疲れた

教室

男「はぁ・・・」

友「どうした男?」

男「いやさ、昨日ちょっとやりすぎちゃって」

友「ああ、納得」

友「お盛んなことで」

男「友の方こそ」

友「まぁな」

友「やっぱ5人もいると、そっちの方の体力が持たないよな」

男「ああ、週5でするとしたらやばい」

友「さすがにそれはないが、それでもきつい」

男「なら一人か二人減らせば?」

友「何言ってんだ悲しむだろ」

男「浮気してる時点でアウトだけどな」

友「それは禁句だ」

男「おっと、すまんすまん」

男「まぁ色んな感覚が味わえると思えばいいかもな」

友「いいぜ、なんせ5人もいるからな」

男「俺も一人くらい増やそうかねえ」

友「いいんじゃねえか? 学生のうちに楽しんどけよ」

男「おう、そうだな」

友「となると委員長か?」

男「いや委員長は厳しいだろ」

友「いけるいける」

友「きっとすぐに好意を寄せてくるぜ」

男「ついでに行為もできれば最高だな」

友「うわ寒っ」

男「・・・正直すまんかった」

友「ま、委員長は楽勝だろ」

男「委員長可哀そうだな」

友「ああ、なんせ浮気野郎に狙われてるんだし」

男「そっちじゃないんだけどな」

男「ま、気長に頑張ってみますか」

友「そうだな」

友「ってかさ、先輩ってどうよ?」

男「ああ、あの美人の?」

友「そうそう。 ガードめちゃくちゃ固いみたいだけど落とせたらすごくね?」

男「うーん、後輩っていうポジを有効的に使えばいけそうだけど」

友「年下好きだったらの話だけどな」

男「ま、ないか」

友「ないな」

男「・・・まさか先輩狙ってるとか?」

友「ああ、そのまさかだ」

男「お前チャレンジャーだな」

友「はは、そんなに褒めるなよ」

男「褒めてはないんだが」

男「まぁ友ならいける気がするけどな」

友「なんでだ?」

男「駆け引き上手そうだしさ」

友「よせやい、照れるって」

友「男にそういわれたんじゃ落とさねえとな」

男「おう頑張れ」

男「確か猫好きって聞いたぞ」

友「猫か、後は?」

男「なんだっけな、甘いもので何か好きって聞いたような・・・」

友「おい思い出せ」

男「・・・あ! ショートケーキだった気がする」

友「へえ、それはいいこと聞いたぜ」

友「やるな、男」

男「はは、このくらいしか教えてやれないで申し訳ないが応援してるぞ」

友「男・・・やっぱお前最高だぜ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

女「・・・男」

男「ああ女か、どうした?」

女「ちょっと話があるんだけど・・・いい?」

男「いいぞ、場所移動するか」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

男「・・・で、話って?」

女「えっと、その・・・」

男「なんだよ、歯切れが悪いな」

女「・・・・・・き、昨日はごめんなさい!」

男「いいって、別に気にしてないからさ」

女「でも、男のこと傷つけちゃったし・・・」

男「大丈夫だからな」

女「ううん、本当にごめんなさい!」

女「そ、それとあと一つ・・・」

男「ん?」

女「昨日言った事、本心じゃないの!」

女「ただ、勢いで言っちゃっただけで・・・」

男「ぷっ」

女「な、何がおかしいのよ! こっちは真剣に・・・」

男「そんなの初めから知ってるぞ」

女「・・・え?」

男「だから、全部知ってるってこと」

女「え、う、嘘でしょ!?」

男「いやほんと」

男「ちょっと悲しいフリしただけなんだけどな」クスッ

女「な、なによそれ・・・昨日、一晩中悩んでたのに・・・」

男「なんだ、そんなに俺のこと考えてくれてたのか」

女「ち、違うわよ!//」

男「はいはい」

男「それで、昨日言いかけてたこと聞きたいんだけど?」

女「え? ああ、あれね・・・」

女「なんていうか・・・男って女友達多いよねって言おうとしたのよ」

男「なんだそれ?」

女「だって、男へ会いによく女の人が来るじゃない」

男「ああ、まぁそれはそうかもしれんな」

女「・・・それが少し嫌なのよ」

男「ははーん」

男「かわいいやつめ」ギュッ

女「ちょ、ちょっといきなり何よ///」

女「は、離しなさい//」

男「というわりに無抵抗なんだな」クスッ

女「う、うるさいわね!//」

女「疲れるから抵抗してないだけよ//」


男「まぁいい」

男「・・・女」

女「何よ?」

男「あの女友達たちとはなんもないからさ」

男「それに、女以外に興味ないし」

男「なんせ俺が好きなのは女だけだからな」クスッ

女「な、ななな何言ってるの///」

女「そ、そんなの急に言われたらびっくりするじゃない//」

男「はは、不安にさせてたみたいだからな」

男「少しは安心したか?」

女「・・・バカ」

女「安心するに決まってるじゃない・・・」

男「そうか、それはよかった」

女「・・・」

女「・・・男、一度しか言わないからよく聞いてよね」

男「なんだ?」

女「あ、あたしもね・・・」

女「男のこと、大好きなんだから!///」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

後輩「せんぱーい!」

男「お、後輩」

後輩「遊びに来ましたよ!」

男「わざわざありがとな」

男「お前のクラスから遠いだろ?」

後輩「いえ、このくらい楽勝です!」

男「はは、嬉しいよ」

男「たまには俺からもそっちに行かないとな」

後輩「せ、先輩が私のクラスに!?」

男「ああ、ダメか?」

後輩「と、とんでもないです! その・・・できれば来てほしいかなって//」

男「もちろんだ」ニコッ

後輩「でも、私のクラスの女子に話しかけたりしちゃダメですからね!」

男「なんでだ?」

後輩「なんでって、言うまでもないでしょう・・・先輩と話していいのは私だけです//」

男「そうだな、気を付けるよ」

後輩「ええ、先輩かっこいいから絶対モテますもん」

男「いやいや」

男「後輩以外にモテても嬉しくないっての・・・」

後輩「せ、先輩// もう、そういうとこずるいです//」

男「はは、後輩が好きだからな」

後輩「私も好きです・・・//」

後輩「絶対、離しませんよ///」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

女「・・・またあの子」

男「ああ、かわいいだろ?」

女「・・・ふん」プイッ

男「ま、女のがかわいいけどな」

女「別にいいし・・・あの子と仲良くしてなさいよ」

男「なんだよ、あいつが来るたびいつもそれだな」

女「うるさい! 今日も楽しそうにしちゃって何さ」

女「そんなにあの子のことがいいの?」

男「おいおい、落ち着けよ」

女「落ち着いてるわよ!!!」

男「はぁ・・・」

男「女」

女「・・・何?」

男「お言葉に甘えて、あいつと仲良くしてくるな」

女「・・・は?」

女「何言ってんのあんた!? やっぱりあたしよりあの子の方が・・・」

男「何って、女が言った事だぞ?」

女「そ、それはそうかもしれないけど! ほんとに仲良くするなんて・・・」

男「ま、そういうわけだ! あいつのクラス行ってくるな」タッタッタッ

女「あ、男・・・」

女「何よあいつ!! もう知らない!!」

女「せいぜい仲良くしてればいいのよ!」

女「大体、あいつが誰と仲良くしようが知ったこっちゃないわ!」

女「あたしには関係ないもの!!」

女「・・・」

女「・・・・・・男」

女「絶対許さないんだから・・・!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

男「よっ、後輩」

後輩「! せ、先輩! 来てくれたんですね!」

男「ああ、会いたくなってな」

後輩「嬉しいです・・・」

後輩「そういえば、今日の約束覚えてますか?」

男「・・・何だけ?」

後輩「え、覚えてないんですか・・・?」

男「ああ、えっと・・・」

後輩「そんな・・・先輩、忘れるなんてひどいですよ・・・」

男「ごめん、嘘嘘」

後輩「な、なんだよかったぁ・・・」

後輩「もう! 先輩のいじわる!」

後輩「びっくりしたじゃないですか・・・」

男「悪い悪い」

男「今日は放課後デートだったよな?」

後輩「はい! 覚えててくれてなによりです」ニコッ

男「後輩との約束を忘れるわけないだろ?」

後輩「それもそうですね、今日は楽しみです//」

男「ああ、いっぱい愉しもうな」

後輩「はい・・・//」

男「かわいい」

後輩「も、もう・・・///」

男「はは、そういう反応がまたかわいいんだよな」

後輩「うぅ//」

男「っと、そうだ次移動教室なんだった」

男「そろそろ行くわ」

男「んじゃ」スタスタ

後輩「あ、先輩・・・」

後輩「もっと話したかったな・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

男「ふぅ・・・」

女「あ、男! 話あるんだけど!」

男「なに?」

女「さっきの話の続きよ!」

男「ああ、なんだ気にしてたのか?」

女「当たり前じゃない! あんたほんとにあの子のとこに行ったの!?」

男「まさか、廊下で友達と駄弁ってただけだ」

女「・・・それほんと?」

男「ああ、それにお前以外興味ないっていっただろ?」

女「そ、それは聞いたけど・・・」

男「だからあいつのとこ行くわけないじゃないか」

女「でも・・・心配なのよ・・・」

女「・・・ねえ男、お願いがあるんだけど・・・いい?」

男「お願い?」

女「その・・・極力あたし以外の女子と話さないで!」

女「・・・ダメ?」

男「わかった、俺はお前と話せればそれでいいからな」

女「お、男!//」

女「あ、あんたはあたしだけ見てればいいの//」

女「だから、他の子は絶対見ちゃだめよ?//」

男「もちろんそのつもりだ」

男「お前しか見ないよ」ニコッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
屋上

幼馴染「また二人っきりだね//」

男「そうだな」

幼馴染「ドキドキするよ、男君//」

男「ああ、俺もだ」

男「幼馴染がかわいすぎてな」

幼馴染「も、もう・・・//」

幼馴染「・・・男?」

男「ん?」

幼馴染「私ね、男からかわいいって言ってもらえるのすごい嬉しいんだ//」

幼馴染「けど、他の子には言っちゃダメだからね?」

幼馴染「男にその気はなくても、相手の子が勘違いしちゃからさ!」

幼馴染「あ、その前に男は好きな人にしかそういうこと言わないよね//」

幼馴染「それだけじゃなくて、男は私以外と全然話さないから・・・」

幼馴染「ってことは、男の好きな人は私だから、男からのあらゆる言葉も私だけのもの//」

男「ああ、その通りだ」

幼馴染「えへへ、男//」

幼馴染「そうだ、それなら他の子と話す必要もないよね! だって私と話せばそれでいいもの!」

幼馴染「だから、私以外と話しちゃダメだからね? 約束だよ?」

幼馴染「約束破ったら・・・分かってるよね♪」

男「おう、幼馴染との約束を破るわけないじゃないか」

幼馴染「そうだよね// 安心したよ//」

幼馴染「男だーい好き//」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

委員長(なんで男君は女さんやそのほかの女の人と仲良さそうに話してるんだろ?)

委員長(・・・私が困っているときいつも助けてくれて、いつも笑顔でいてくれて・・・)

委員長(そんな男君の笑顔は私だけのもののはずなのに・・・どうして・・・)

委員長(この前だって、私と話すためだけに教室に残ってくれて・・・あの時は幸せだったな//)

委員長(それだけしてくれるってことは、私のこと好きだからだよね//)

委員長(私も、優しくて頼りになる男君が好きだよ//)

委員長(・・・なのに、どうして他の女の人と話してるの? 私と話せばいいのに・・・)

委員長(今まで我慢してきたけど、もう限界・・・)

委員長(男君と話していいのは私だけだよ! 男君も私以外と話すなんてダメ!)

委員長「・・・・・・・」ブツブツ


男「・・・っ」ゾクッ

男「ん? なんだこの寒気は・・・」

友「男どうした?」

男「あ、ああいやなんでも」

友「そうか。 ってか、お前気づいてるんだか気づいてないんだか知らないけどさ・・・」

男「なんだよ?」

友「委員長、ずっとお前のこと見てるぞ」

男「・・・え?」

委員長(あ、男君がこっち見てる//)

委員長「・・・」ニコッ

男「・・・?」

男「な、なんで笑ってるんだ?」

友「さ、さあ・・・」

男「よくわからん・・・」

友「まぁ気のせいってことでいいじゃねえか」

男「そうだ、そうしよう」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



後輩「先輩とデート、久しぶりですよね//」

男「ああ、そうだな・・・」

男(何か視線を感じる・・・)

委員長「・・・」ジー

委員長(どうして・・・男君が女の人と一緒なの・・・?)

委員長(あ、わかった! 男君たぶらかされてるんだね!)

委員長(そっか、それじゃ私が何とかしないと!)

委員長(待っててね男君、今たすけるから・・・)

男「・・・?」ゾクッ

後輩「? 先輩どうしたんですか?」

男「あ、いや寒気がしてな・・・」

後輩「! せ、先輩顔色悪いですよ!? きょ、今日はもう帰りましょう・・・」

男「どうも体調が優れないみたいだ・・・」

男「ごめんな。 埋め合わせはいつか必ずするからさ」

後輩「はい! それよりも今は先輩の身体ですよ!」

後輩「タクシー呼びましょう!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

男「ごめんな、家まで・・・」

後輩「大丈夫ですよ! それじゃあ、私はこれで!」

後輩「しっかり休んでくださいね!」

男「ありがとう!」


後輩(先輩大丈夫かな・・・今日は残念だったけど仕方ないよね・・・)

後輩(先輩が元気になったらまたデートに行けばいいし!)

後輩「・・・」

委員長「・・・」コソコソ

後輩「・・・」

委員長「・・・」ガバッ

後輩「きゃっ! ・・・・・・むぐっ・・・」

後輩「~~~~~!」ジタバタ

委員長「・・・」

後輩「んんん~~~っ!」ジタバタ

後輩「んん・・・っ」

後輩「・・・・・・んっ・・・」

後輩「・・・」バタン

委員長(麻酔ってすごいなぁ、やっぱ)

委員長(・・・男君、一人やっつけたよ! あと二人だね! 待ってて、すぐ助けるから・・・)

委員長(この子は私の家に連れて帰ろう)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

教室

女「あんた顔色悪いけどどうしたの?」

男「ん? ああ、いや何でもないよ」

女「そう? その、あたしにできる事あったら何でも言ってよね」

男「ありがとう、やっぱ女は優しいな」ニコッ

委員長「!」

委員長(女さん、男君の笑顔を・・・許せない・・・)

委員長(笑顔を向けていいのは私にだけだよ、男君・・・)

委員長(・・・女さんがいなくなれば私にその笑顔は向くよね)

委員長(ううん、笑顔だけじゃなくて好意も全部私のもの・・・)

委員長「ふふふ・・・」


男「・・・っ」ゾクゾク

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

放課後

帰り道

女「・・・」

委員長「・・・」コソコソ

女「・・・」

委員長「・・・」ガバッ

女「ひゃっ! んんん~~~~っ!」ジタバタ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

男「あれ、今日は女休みか」

友「そうみたいだな」

男「珍しいこともあるもんだ」

友「まぁ明日には元気になってるさ」

男「ああそうだな」

友「そういや、お前の彼女の後輩も学校来てないらしいぞ」

男「それほんとか?」

友「ああ、なんでもここ最近はずっと休んでるらしい」

男「そうか・・・じきに元気になるといいが」

友「案外誘拐とかされてたりな」

男「おいおい、洒落にならないぞ・・・」

友「すまんすまん」

男「まぁ後輩も女も大丈夫だよな」

友「ああ、きっとな」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

幼馴染「男ー! お昼食べよ!」

男「ああ、いいぞ」

委員長(・・・男君と一緒にご飯を食べていいのも私だけなんだよ?)

委員長(なのになんであの子が・・・男君優しいから断れないだけだよね、きっと)

委員長(ほんとは嫌なはずなのに・・・可哀そうに、男君・・・あの子も消えれば男君を邪魔する人はいなくなるよね)

委員長(待ってて、男君・・・)

帰り道

幼馴染「・・・」

委員長「・・・」コソコソ

幼馴染「・・・」

委員長「・・・」ガバッ

幼馴染「! んんんん~~~~っ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・

教室

委員長「ねえ、男君」

男「ああ委員長か、どうした?」

委員長「ちょっと話したいことあるんだけど、場所変えてもらってもいい?」

男「ああいいぜ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

男「それで話って?」

委員長「あのね、男君! 私を褒めて!」

男「はぁ?」

委員長「私ね、男君の邪魔をする女全員消したの♪」

委員長「これで男君も嫌な思いしなくて済むよ!」

男「・・・っ」

委員長「男君はこれからは私だけのものだよね! 他の誰でもない、私だけのもの・・・」

委員長「だって、男君は私が好きで、私も男君が好き! そうでしょ?」

男(こりゃ逆らったら死ぬな・・・)

男「その通りだぜ、俺は委員長が好きだ」

委員長「男君・・・//」

委員長「大好きだよ// 誰よりも・・・//」

男「ああ・・・」

男(これでよかったんだよな)

男(これで・・・)

男(俺が浮気をしなければ、こうはならなかったのか・・・?)

男(ひとつ言えるのは、確実に被害者は減ったはずだってこと・・・)

男(どうやら俺はとんでもない過ちを犯してしまったようだな・・・)

男(浮気なんてするんじゃなかった・・・・・・いや、今更嘆いても遅いか・・・)



男(・・・・・・なぁ友、お前が言ってたように委員長は簡単に落ちたよ)

男(そして俺も、委員長に堕とされたようだ)



~END~

即興で書いたから変な感じで終わったわ

まぁ許してくれ

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