武内p「アイドルに、興味はありませんか?」 (55)

・両方ともアニメ設定
・デレマスは本編終了後
・独自設定、自己解釈あり
・キャラ崩壊


以上の事が含まれますので、お読みになる際は十分にご注意ください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1442561612

由紀「ふえ?おじさん誰?」

武内p「申し遅れました。わたくし、このような者です」スッ

由紀「346ぷろ…プロデューサー?」

武内p「はい。主にアイドルのプロデュースを担当しております」

由紀「はえ~…」

武内p「それで、どうでしょう?アイドルに興味はありませんか?」

由紀「う~ん…楽しそうとは思うけど。私、部活があるから…」

武内p「部活動…ですか?」サワ

由紀「うん!あのね、学園生活部って言うの!すっごく楽しいんだよ!」

武内p「学園生活部…その部活では、一体どのような活動をされているのですか?」

由紀「ふっふっふー。よくぞ聞いてくれました!」

由紀「学園生活部っていうのはね、文字通り学校で生活する部活なんだよ!」ドヤ

武内p「はあ…」サワ

由紀「学校にお泊りしてー、肝試しとか、運動会とか、楽しいことを沢山するの!」

武内p「成程…」

由紀「他にもね、楽しい人達が一杯いるの!りーさんとかくるみちゃんとか、あとめぐねえとか!」

武内p「そうですか…。それは、とても楽しそうな部活ですね」

由紀「でしょう!だから…アイドルは、今出来ないかな。ごめんなさい」

武内p「いえ。貴方が今夢中になれることがあるのなら、其方を優先してください。お時間を取らせて、すみませんでした」

由紀「ううん、大丈夫!…あ、もうすぐ授業始まっちゃう。私、もう行くね」

武内p「ええ。…最後に、あなたの名前を聞かせて頂いても、宜しいでしょうか?」

由紀「わたし?巡ヶ丘学院高校3Aの、丈槍由紀だよ!」

武内p「丈槍由紀さん…良い名前です。それでは丈槍さん、学校、頑張ってください」

由紀「うん!またねー!」タタタッ

武内p「ふう…」


元気に走り去る少女を見送り、彼は短いため息をついた。
そうして、階段をゆっくりと降りていく。

勧誘が断られたのは残念ではあるが、彼女は今を楽しんでいるようだった。
ならば、無理に勧誘することはない。
話を聞く限り良い友人にも恵まれているようだし、あまり強く勧誘するのも良くないだろう。

彼女には、今夢中になれることがある。楽しめることがある。
ならば、それを邪魔するべきではない。
たとえそれが…


武内p「…!」

「ア…アア…」ギギギ…



瓦礫の上の揺り籠の中で見る、一時の夢幻だったとしても…

ID変わってるけど>>1です。


武内p「…」

「ア……アア……」


物陰から出てきた「それ」は、ふらつきながらも彼に向かって歩いてきた。
血にまみれ、肉を腐らせながら向かって来るその様を見て、「それ」が元人間だったと誰が予想できようか。
だがそのような姿を見ても、彼は全く動揺することはなかった。
向かって来る「それ」に、一瞬だけ申し訳なさそうな目を向け…


武内p「フッ…!」ブンッ


メキイッ!!


「…ギッ!?」


次の瞬間、「それ」の頭を思いきり蹴り飛ばした。


「…?!」


それは正しく必殺の一撃。
彼の蹴りは寸分違わず「それ」の頭部へと命中し、まるでサッカーボールのように、頭を彼方へと吹き飛ばす。


「……」ドサ


一撃で首から上を吹き飛ばされた「それ」は、力無くその場に崩れ落ちる。
それを暫く見つめた後、彼は踵を返して出口へと向かう。

一階に降りて校庭に出れば、相変わらず変わり果てた「彼ら」がさ迷っているのが見てとれた。


武内p「…」


だがそれを気にする事もなく、彼は校庭へと進み出た。
そのまま門へと向かい、表に停めてあった車に乗り込む。
そしてエンジンをかけ、夕暮れの中へと車を走らせて行った。

~校内 3階~

由紀「ただいま~」

胡桃「おう、お帰り」

悠里「お帰りなさい」

由紀「いや~、今日も楽しかった!」

悠里「ふふ…良かったわね」

由紀「うん!あ、今日の晩御飯なに?」

悠里「今日はミートソースのスパゲッティよ。もうすぐ出来るから、準備してね」

由紀「はーい!」


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由紀「そう言えばね、今日私、アイドルにスカウトされちゃったんだ~」

胡桃「はあ、何言ってんだ?夢でも見たのか?」

由紀「ち、違うよ!ちゃんと現実だったよ!」

悠里「由紀ちゃん、あまり授業中に居眠りしちゃダメよ?」

由紀「りーさんまで~。違うもん!夢じゃないもん」

胡桃「はいはい。わかったわかった」

由紀「むー…。あ、そう言えばこれ貰ったんだった!」ガサゴソ

「「?」」

由紀「ほら、名刺!ちゃんと証拠もあるもん!」

悠里「あら?これは……!?」

胡桃「どれどれ…!!」

由紀「ね?ホントでしょ?」

胡桃「あ、ああ…そうだな」

悠里「346プロ…芸能界でもかなり大手の会社ね」

胡桃「何でそんな所の人がこんなとこに?」

悠里「さぁ?そう言えば前に、この街で大きなライブが開催されるって聞いたことがあるけど…」

胡桃「前に…ああ、「これ」が起きる前ってことか」

胡桃「私、ちょっと見回ってくる」

悠里「今から!?危険よ。もう暗いし、明日にでも…」

胡桃「大丈夫。無理はしないし。ホントにちょっとだけだから」

悠里「でも…」

胡桃「りーさんは、由紀の面倒を見てやっててくれ。夜にアイツが動き回る方が危ないだろ?」

悠里「…わかったわ。気を付けてね」

胡桃「ああ、行ってきます」


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由紀達と別れ、胡桃は一人で校内を見回っていた。
薄暗い校舎を慎重に歩いて行くと、変化はすぐに見つかった。


胡桃「……!」

胡桃「バリケードが補強されてる…」


それだけではない。
自分達が作ったバリケードの側には、頭部がない死体が転がっていた。
それを見た胡桃は、意を決して下に降りる。


胡桃「!!」


一階の光景を見て、胡桃は己の目を疑った。
そこには、頭の無い死体が彼方此方に転がっていたからだ。
その数軽く10以上。あまりにの光景に、胡桃は暫くその場を動けなかった。


胡桃「一体、何者なんだ…」


薄暗い校舎の中に、胡桃の呟きだけが溶けて行った…

題名や説明にがっこうぐらしとのコラボとか書いといたほうがいいと思うよ

>>17
あ、忘れてた。
すみません。以後気を付けます。

再びID変わりますが>>1です。

~はじまり~


-某日 346プロダクション―


武内p「巡ヶ丘で行われるライブの付き添い…ですか?」

常務「ああ。今回のライブでは、ステージギミックを利用したパフォーマンスを行う」

常務「それに伴って、ライブ開催の数日前に何人かを事前に現場へと派遣する。君にはそれに同行してもらいたい。これがメンバーだ」スッ


武内p「…これは、ほとんどがプロジェクトクローネとして参加する方々なのですが、何故自分が?」

常務「それは今回君に頼みたい仕事が、アイドルの『護衛』だからだ」

武内p「!」

武内p「…詳しく、伺いましょう」


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武内p「…」


常務『今回のライブ、恐らく何かが起きる』

常務『それが事故なのか、それとも事件なのかはわからないが何かとてつもない事が起きる。そんな気がする』

常務『本当ならば今すぐライブを中止させたいが、生憎根拠が私の勘ではどうにもならん』

常務『よって、私は君に頼むしかない』

常務『プロデューサーではなく、本来の君へ、依頼するしかない』

常務『済まない、頼まれてはくれないだろうか』



武内p「ふう…」


また責任重大な任務を請け負ってしまった。
そんな事を考えつつ、彼は空を見上げる。
通常なら、常務の言う事など一笑にされるのが普通である。
だが一部の人間は、それが冗談でもなんでもなく、その通りになることを知っている。

それが、346でも一部の限られた人間しか知らない事実。
常務の勘は、ほぼ100%の確率で的中する。
普段なら、常務一人で何とかするのだろうが、今回は無理があるらしい。

ならば、自分がするだけの事。
もとより自分はプロデューサー。
アイドルの危機には、体を張って守るのが仕事である。
例え何が起きようと、必ず守り通してみせる。
そう決意し、彼は足早に自分の部屋へと歩いて行った。

Pと常務が仲が良いこととただの人じゃないことはわかった

今日はここまで。

>>24
一応、デレマスの方は最終話後と言う設定なので、常務とPはそこまで仲悪くないです(まあ本編でどうなるかはわからないんですが、このSSでは悪くないということで。)


もしかすると常務も、波紋使ったり、竜牙兵を使役したりするかもしれませんが、そこはどうするか検討中です。

~発生~


-数日後 巡ヶ丘市―


開催まで数日に迫ったライブに向けて、武内p達は忙しそうに動いている。
事前準備のために先に現場に来ているアイドル達も、コンディションは良いようだ。
明日には残りのアイドルも現地入りし、全員が揃うことになる。
そこで、武内pは先に現地入りしているアイドル達に、一日の休みを与えることにした。


武内p「皆さんは今日一日OFFとなります。街を散策したり、ホテルで休養したりと、各自自由に過ごしてください」

武内p「一応皆さんには、この辺りの地図を携帯に送っておきます。街を散策する時にでも使ってください」

武内p「私からは以上です。では、解散してください」


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奈緒「休みかー。凛、加蓮、これからどうする?」

凛「私は…何しようかな?まだ決まってないや」

加蓮「私も。奈緒は決まってるの?」

奈緒「私?私は、このモールに行ってみようかなって思ってるんだけど…」

凛「へえ…。いいんじゃない?私も行ってみようかな…」

加蓮「それいいかも。ならお昼ご飯食べて、三人で行ってみようよ」

蘭子「あ、あの…。こ、小梅ちゃん…」

小梅「…なに?…蘭子ちゃん…?」

蘭子「き、今日…良かったら、い…一緒に街を周らない?」

小梅「…うん。いい…よ。よろしく…ね」

蘭子「…うん!」パア



アイドル達の会話を聞きながら、彼は少し微笑んだ。
本番を前に緊張しているかと思ったが、どうやら大丈夫らしい。
他のアイドル達も今日は自由に過ごすようだし、後は自分達が頑張れば良い。
そう考え、彼は自らの仕事に戻った。



結論から言えば、彼はこの時アイドル達を外に出すべきではなかった。
もし、彼が今朝テレビを見ていれば、アイドル達にはホテルで待機を命じただろう。
だが、彼はこの日朝から忙しく働いており、テレビを見ている暇が無かった。
彼がそれに気が付くのは昼になってから。

巡ヶ丘市に、地獄が溢れ出した後の事だった。

-数時間後 ライブ会場-


市の中心部から少し離れたところにあるライブ会場にて、武内p含むスタッフ達は着々と準備に取り掛かっていた。
アイドル達には休みを出したものの、彼らに休みは無い。
ライブが無事に終わるまで、彼らに休息は許されないのである。
一通りの作業が終わり、彼はふと時計を見た。時計の針は12を指している。


武内p(もうそんな時間でしたか。そろそろ昼食にしましょうか…)


そう思い、彼は休憩室へ移動する。
持ってきていた弁当を開け、何気なくテレビをつけた、その時だった。


『引き続き、臨時ニュースをお知らせします』

『今朝から発生している大規模な乱闘事件は未だ収まる様子が無く、被害はさらに拡大している模様です』

『原因は未だ分かっておらず、事態が収束するのは何時になるのか、住民への不安が広がっています』


武内p「…!!」

それは緊急の臨時ニュース。
それを見た瞬間、彼は全てを理解した。
非常の無線を使い、スタッフに指示を出す。


武内p『スタッフ全員に告ぐ。緊急事態発生。我々は直ちにこの町から脱出する』

武内p『機材などは置いて行って構いません。人命を最優先に。今から二時間後には、この町から出られるようにして下さい』


スタッフ達に指示を出したのち、彼自身も行動を開始する。
移動を開始して間もなく、現場のリーダーと出会った。


リーダー「あ、旦那!今の放送は…」

武内p「聞いての通りです。常務の予想が当たりました」

リーダー「チッ…。やっぱりか…」

武内p「自分はこれから、アイドル達を迎えに行きます。ここは任せてもよろしいでしょうか?」

リーダー「分った。こっちは人数が揃い次第、アンタに報告しよう。そっからは、『一般人』優先で避難ってことでいいかい?」

武内p「宜しくお願いします。苦労を掛けるかもしれませんが…」

リーダー「気にするな。こっちだって仕事だ。やることはやるさ。…それより、アンタも気を付けてな」

武内p「…はい」

武内pは外に出ると、まずスタッフやアイドルが利用しているホテルへ向かった。
ホテルに残っているメンバーが居れば、避難させなければならない。
彼がホテルにつくと、そこでは既に緊急連絡を受けた何人かのスタッフが、避難誘導を開始していた。


スタッフA「あ、プロデューサーさん!」

武内p「お疲れ様です。状況はどうなっていますか?」

スタッフB「現在ホテルに残っている方々の確認が終わりました。我々の関係者は、後半刻ほどで準備が整います」

武内p「迅速な対応感謝します。それで、アイドルの皆さんを含め、全員揃っていますか?」

スタッフA「いえ、それが…」


武内p「成程、何人かのアイドル達がホテルにおらず、連絡が取れない…と」

スタッフA「はい…すみません。こちらでも、捜索はするつもりですが…」

武内p「いえ、残りのアイドルの皆さんは私が責任を持って探します。あなた方は、避難を」

スタッフB「し、しかし!それは…」

武内p「大丈夫です。私はこういった事態には慣れていますから」

スタッフA[…分りました。どうか、ご無事で」

スタッフB「…お願いします」ペコリ

武内p「さて、あまり良い事態ではありませんね」


そう呟きながら、彼は自身の携帯を取り出す。
画面には周辺の地図が表示されており、幾つかの地点に点滅するアイコンが映っていた。


武内p(万が一に備えて、皆さんにGPSを持たせておいて正解でした…)

武内p(さて、一番近いのはこの地点ですか…)


アクセルを踏み込み、車を急発進させる。
すでに街中は『かれら』で溢れかえっており、所々では火災も発生している。
あまり猶予はない。


武内p(無事でいてください…!)


そんな思いを胸に、彼は目的地へと急いだ。

~瞳を持つ者~


―生物災害発生から数時間後 巡ヶ丘市―


現場から最も近いマーカー地点付近に到着した武内pは、車から降りて辺りを散策する。
辺りは暴動の影響でかなり荒れており、所々に『かれら』が居るのがわかる。
感染は思ったより早く進行しているらしい。


武内p(この辺りの筈ですが…。あれは!?)


道を少し進んだところで、彼はその現場に遭遇した。
道端に蹲る一人の少女と、それに襲い掛からんとする一人の男。
男の方は全身血にまみれており、どう見ても普通ではない。

そして何より、少女の方は特徴的なゴスロリ服を身に纏っていた。

~~~~~~~~~~~


神崎蘭子はその日、同じユニットのメンバーである白坂小梅とともに、街を散策していた。
ライブを明後日に控え、緊張を解す意味も込めて遊びに出かけたのだ。
様々なお店を周り、気に入ったものがあれば購入しながら、彼女は楽しいひと時を過ごしていた。

―そう、あの時までは。

それは昼食を食べていた時の事。
最初に異変に気が付いたのは、白坂小梅だった。


小梅「…え?」

蘭子「何かあったか?我が友」

小梅「うん…あの子がね、気を付けて…って」

蘭子「あ、あの子…?」


あの子って…と続けようとした時、それは起こった。


ガシャンッッ!!!

蘭子「!?」ビクッ

小梅「!」


突然響く大きな音。響き渡る悲鳴。
ガラスでも割れたのだろうか。そう思って振り返った蘭子は、目の前の光景に言葉を失った。


蘭子「……え?」

「ア…アア…」グチャ…パキ…


人が、人を食べている。
自身の脳がその光景を理解するまで、優に数秒を要した。
だがそれを理解しても、次にどうすればいいのかわからない。
目の前の惨劇に、思考が固まっている。体が動かない。


小梅「…こっち!」グイ

小梅に手を引かれ、ようやく脳が活動し始める。
固まっていた思考が再開され、体が自分のものに戻る。


蘭子「な、なに…あれ…」

小梅「分らない。でも、今は…逃げなきゃ…」


裏口から店を出た二人は、先程とはあまりに違う街の様子に愕然とした。
自分達が店に入っていた間に一体何があったのか。
だがそんな事を考えている暇はない。
既に背後からは、『かれら』の唸り声が聞こえてきている。


小梅「取り敢えず、こっち…」

蘭子「う、うん…きゃあっ!?」

小梅「蘭子ちゃん!」

「アア…」

蘭子「あ…」


気が動転していたせいか、石に躓き転んでしまう。
そこへ群がってくる、複数の『彼ら』。


蘭子「いや…やめ…」


ガシャン!


「…!」ピク

蘭子「へ…?」

小梅「ほ、ほら…こっち…だよ」ガシャン!

「アア…」


まるで引き寄せられるように、『彼ら』は小梅へと向かってゆく。
それを茫然と見つつ、蘭子ははっと気が付く。

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