凛「恋愛未満の化学式」 (31)

凛「エロゲーのタイトルみたいだよね」

希「わかる」

凛「きっとこんな感じだにゃ」

凛「ねぇ、先生。ひとつだけわからない化学式があるんです…」

希「そう言って僕は先生の手を握った」

希「先生は驚いたように僕の顔を見る」

希「…僕だって怖い。けど、伝えなくちゃ前に進めない。そんな気がして」

凛「僕の胸のなかにある…、恋愛未満の化学式」

希「べ、勉強ならまた今度教えてあげるから…ね?」

凛「わかってますよね、先生…。僕だって、もう子供じゃないんですよ…」

希「星空くん…」

凛「先生…!!」

希「キャッチコピーは『心の中の化学式』とかどうやろ!」

凛「良いね!」

海未「何言ってるんですかあなたたち」

海未「それではエロゲーではなくて少女漫画でしょう!!」

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海未「どちらかといえばPure girls projectの方がエロゲーっぽくないですか?」

凛「凛知ってるよ。そういうタイトルって大抵陵辱モノだってこと」

希「いや、子育てゲームという線もあるよ?」

海未「確かにそうですね…。雨の中、捨てられた赤ん坊を見つけた一人の男」

海未「妻と子に先立たれ、生きる気力をなくしていた男は「この子を立派な子に育てよう」と決心する」

海未「そして20になった娘はこう言うんです。「お父さん、今まで育ててくれてありがとう。お父さんが…、お父さんで良かった」と」

希「涙なしでは語れんね…。育成方法によって娘の容姿や言葉遣い、性格も変わってくるんよね!」

凛「凛知ってるよ。プリンセスメ」

希「凛ちゃん、ダメよ」

希「Trouble Bustersってエロゲーはありそうやない?」

海未「とらぶる☆ばすたーず!の方が良くないですか?」

凛「コメディチックなエロゲーだね」

海未「ですが、こういったタイトルは多いですからね…」

凛「なんかアニメ化されても空気って言われそうだよね」

希「アニメ化を機にコンシューマーゲーム化されるんやけど、それも空気で全然売れないやつやね…」

凛「このゲームが原因で会社は倒産。トラブルをバスターするどころかトラブルをメイクしちゃったにゃ」

海未「まさかのオチですね」

希「ファイナルファンタジーにしとけば会社も大丈夫やったやろうなぁ…」

凛「それはダメだよ」

凛「ありふれた悲しみの果ての陵辱ゲーっぽさは異常にゃ」

海未「わかります」

凛「なんらかの理由で陵辱魔と化してしまった主人公がヒロインを次々と犯していくのにゃ」

希「凛ちゃん陵辱モノ好きやね…」

凛「あっ、でもでも!鬱ゲーって可能性もあるよね!」

海未「主人公が徐々に狂っていく感じですか?」

凛「だけど主人公は精神を病んでしまっているから周りがおかしくなっていってるんだと勘違いしちゃうの」

海未「それにともなって背景やBGMがだんだんおかしくなっていくんですよね」

凛「発売当初は売れなかったんだけど、後に「本当にやばい作品」に選ばれて、あっという間にプレミア価格が付いてしまうのにゃ」

希「二人とも、疲れてるん…?」

希「「乙女式れんあい塾」はちょっと同人エロゲーっぽいよね」

凛「外見は大人っぽくて主人公には甘いけど、実は寂しがりやで甘えたがりなお姉ちゃんと」

海未「外見は子供っぽくて普段は主人公とよく喧嘩してるんだけど、いざという時は頼りになって甘えさせてくれる格好良いお姉さんの二人がヒロインですね」

希「こういうゲームって何かしらの理由で義姉なんだよね」

海未「でも何故か姉同士は血が繋がっているんですね」

凛「こういうゲームは主人公が養子っていうのがお決まりにゃ」

希「なんで?」

凛「さぁ…?」

海未「セックスさせるために決まっているでしょう」

凛「本当の家族っていうところが背徳感あって興奮するのにね」

希「わかる」

海未「「好きですが好きですか?」のヤンデレ臭は異常だと思いませんか?」

希「わかる」

凛「歌ってるのがかよちんとことりちゃんだもんね…」

海未「歌詞もそういう目で見てしまうと病んでますね」

希「サビの最後にある「わたしだけ見つめて」とか「この恋は離さない」とか絶対やばいやつやね」

海未「どうしてわたしだけ見てくれないの?…ううん、優しいところもあなたの魅力だよね。だから、他の女の子を悲しませないように気を遣ってあげてるんだよね?ね?そうだよね?」

凛「わたしね、あなたとずっとずっと一緒にいたいって思ってたんだよ?嬉しいなぁ、夢が叶うなんて…。あなたも嬉しいよね?ね?あはは、嬉しくないわけないよね。だって、こんなに愛されてるんだもんね?ふふふっ」

希「幼馴染的にどう?」

海未「私はことりにそういった才能があると信じていますよ」

凛「凛はそっちのかよちんも好きにゃ」

希「うん」

希「「きっと青春が聞こえる」はゲームよりも漫画っぽいよね」

海未「見てるこっちが恥ずかしくなるようなくっさい台詞がありそうですね」

凛「ひょんなことから集められた九人の女の子達。その一人一人が悩みや問題を抱えていて」

海未「それを主人公が体当たりで解決していくんですよね」

凛「それからみんなが笑顔を見せるようになってハッピーエンド!」

希「かと思いきや主人公が一番のトラウマを抱えていて、それをみんなが力を合わせて解決に導くやつやね」

凛「最終的にはみんな親友になってめでたしめでたしだね」

凛「どんなに道を踏み外したって良い!どんなに道を間違えたって良い!」

海未「凛ちゃん…」

凛「俺がついてる!!道を踏み外したら俺がそれ正してやる!!道を間違えたら俺がそれを教えてやる!!俺が…」

希「ここでヒロインが号泣しながら、はい!」

海未「…凛ちゃん、私…!!」

凛「俺が一生側にいてお前を支えてやる!!!」

希「これがひと段落した後に「さっきの…プロポーズ?」って赤面したヒロインに聞かれて「バッ、バカ!そんなんじゃ…、ねぇよ」って照れ隠しするんやね」

凛「だけど、最後に描かれた2人のシルエットではしっかりと手を握って歩いてるんだよね」

海未「くさいです」

希「漫画繋がりとなると「Happy maker」もそれっぽいよね」

凛「ちょっと古めの漫画だよね」

海未「…少し待ってください」

凛「どうしたにゃ?」

海未「Happy makerとは幸せを作るもの。つまり…」

希「つまり?」

海未「倖施者…」

凛「こうせしゃ…?」

海未「しあわせもの。倖せを施す者…」

希「読み方は「はっぴーめーかー」…」

海未「能力名っぽいですよね」

希「ちょっとだけ西なんとかさんの香りがする…」

凛「西木野さん?」

希「違うけど…。吸血姫、西鬼の真姫とかありそうだよね」

凛「ちょっと寒くないかにゃー?」

海未「someday of my lifeはタイムトラベルもののゲームっぽいですよね」

凛「μ'sを結成せずに廃校してしまった音乃木坂学院」

凛「大人になった穂乃果ちゃんは高校の時の写真を見つけて「あの時私が何か出来ていたら廃校はなくなっていたのかなぁ」なんて考えるんだよね」

希「そんな思いを胸に床に着く穂乃果ちゃん。目が覚めたら高校生になってて…」

希「戸惑いながらも音乃木坂学院の廃校を阻止するために奮闘していくってお話やね!」

海未「でもそんな穂乃果に違和感を覚える幼馴染二人…」

海未「「後悔したくない目の前に僕らの道がある…」あの時の穂乃果はまさか未来から…」

凛「…黙っててごめんね。私ね、未来から来たんだよ。廃校を阻止するために」

海未「にわかには信じがたいですが…」

希「私は信じるよ、穂乃果ちゃん。海未ちゃんは?」

海未「し、信じないとは言ってません!」

希「音乃木坂の廃校はなくなった。みんなが喜ぶ中、1人だけ悲しい目をする穂乃果ちゃん」

凛「あれ、私のいた未来はどうなるの…?」

海未「そこまでは共通ルートで、ここからはメンバーみんなとの個別ルートなんですよね」

希「結局ギャルゲーかい」

希「うち、「そして最後のページには」の泣きゲー臭半端ないと思うんよ」

凛「言われてみれば…」

海未「タイトルを言い切ってないところとかそんな気はしますね」

希「在学生の主人公が卒業式を成功させるために奮闘するところまでが共通ルートやね」

海未「そこから卒業式の一人とばったり出会って…、個別ルートというわけですね」

凛「在学生が攻略できないバグがあるんだけど…、とか言われそうだね」

希「そこはまぁ、ファンディスクやん?」

海未「このタイトルだと主要キャラクターが何かしらで無くなりそうな感じもあります」

凛「死にものだけは本当に勘弁にゃ」

希「大抵は奇跡だとか不思議な力で蘇ったりするしね…」

海未「…というかさっきから主人公は奮闘しすぎじゃないですか?」

凛「ギャルゲーってそういうもんにゃ」

凛「「もしもからきっと」はなんかもう死にものゲーだよね」

海未「わかります」

凛「イントロからして死にものゲーっぽい感じするにゃ」

希「それはまぁ…、うん」

海未「舞台は冬の街が良いですね」

凛「そこでヒロインが死んで奇跡やら魔法やらなんやかんやで蘇るんだよね」

希「確かに奇跡や魔法なんてないかもしれんね」

希「けど、みんなと出会えたこと、9人の軌跡がうちにとっての奇跡やから」

凛「…うん」

海未「ギャグですか?」

海未「私は「微熱からmystery」は推理+ギャルゲーだと思うんです」

希「それに加えて学園物っぽいよね」

凛「何にでもやる気のない主人公が、ある事件に巻き込まれたヒロインを救う、みたいなね!」

海未「自分ではやる気のないように感じていますが、謎を解くときの主人公の顔はすごく生き生きしてるんですね」

希「ヒロインはそんな主人公の才能に惚れ込んで「探偵部」なんてものを設立しちゃうんだね!」

海未「部員は部長のヒロインと無理やり入れられた主人公。それから様々な謎を解決していって、学校の生徒、もれなく全員女の子が入部していくんですよね」

希「ねぇ、あなたには才能があると思うの!」

凛「はぁ?そんなもの俺にはないよ。あの時だって早く帰りたかっただけだし…」

希「嘘。あの時すごく楽しそうだったもん!というわけで探偵部副部長はあなたに決定!!それじゃあ部室でね!!」

凛「おい、人の話聞けよ!!…はぁ。つーか部室ってどこだ…?」

海未「後に主人公の才能ではなく主人公に惚れ込んでいくことに気づくヒロイン、という感じですね」

凛「後から入ってくるヒロインの中には主人公に好き好きアピールする後輩とか、クールで頼れる先輩とかいそうだにゃ」

希「主人公は海未ちゃん。ヒロインは穂乃果ちゃんなイメージあるね」

凛「海未ちゃんってやれやれ系主人公っぽいよね」

海未「私は無気力などではありませんよ」

希「やれやれ、またですかって言ってみて?」

海未「やれやれ、またですか…。仕方がありませんね、本当に世話が焼けるんですから」

凛「ノリノリだにゃ…」

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