【安価・コンマ】ファンタジー世界であれこれ【バトル?育成?12スレ目?】 (1000)



 12スレ目
 1人目の主人公モニカは王国を憎み、とうとう悲惨な末路をたどった…
 2人目の主人公シリウスはトレジャーハンターとして世界を歩み、どんな宝にもまさるものを手に入れ、旅を続ける
 3人目の主人公スピカは人の悪意が跋扈する現実で大切なものを失いつつ、誰もが手と手を取り合える理想の世界を信じた
 4人目の主人公ヨダカは見下している人間と一蓮托生の呪いを受けたが、人間との友情を手に入れた
 5人目の主人公エルは生きるための悪行を重ね続け、過ちを繰り返しながら最期は笑って死んだ
 6人目の主人公ライドは生まれ持った聖眼によって畏れられ、人の手を渡り、大切な約束を目前にしながら戦争に巻き込まれ奴隷となった
 7人めの主人公ジェシカは鍛治師として行商の旅をしていたが元は領地であった故郷の事件を知って解決のために奔走し、新領主として返り咲いた
 8人目の主人公インガは魔族の盗賊。亡国の姫とともに旅をして回り、ともに戦場を生き延びて絆を紡いだ
 9人目の主人公ジュダルは革命によって奴隷に身をやつした元王族だが、暗夜王国で騎士となり王国の剣として生きる

 どんな結末も安価とコンマ次第?
 ぶっちゃけ、コンマ要素がけっこう強いかも知れない



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 過去スレ
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 9 【安価・コンマ】ファンタジー世界であれこれ【バトル?育成?9スレ目?】 - SSまとめ速報
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 11 【安価・コンマ】ファンタジー世界であれこれ【バトル?育成?11スレ目?】 - SSまとめ速報
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 プレイアブル・キャラクター

 ○モニカ
 ・マスケット銃と6発装填リボルバーと、錬金魔法を使って戦う、フィジカル・インテリジェンス、ともに超高レベルの永遠の14歳まな板ガール!
 ・好きなものは好き、嫌いなものは心底、大ッ嫌いのスーパー・カオスっ娘☆

 ○シリウス
 ・上裸こそが正装の凄腕トレジャーハンターにして槍の名手! 三十路だけどそんなの関係なく、肉体美を披露する平和主義者!
 ・シスコンのくせに幼女を連れてダンジョンへと潜っていく、ヘンタイ誤解率が激高いすごくいい人

 ○スピカ
 ・ヴァーゴ王国のお姫様にして魔法で国を発展させるという壮大な夢を持つ、方向音痴の迷走レディー!
 ・人を信じる難しさや辛さを知りながらも、どんな人でも助けたいと思ってしまうお人好し

 ○ヨダカ
 ・見た目は14歳、実年齢は24歳、でも中身は超お子様の生意気ボーイ! 武器がブーメランだもん!
 ・風のように気まぐれで自由で飄々としてるくせにちゃっかり現実主義者で、そのクセ甘いもの大好きなカオス魔人族!

 ○エル
 ・史上最強の保f…ではなく神父様っ!? 天性の肉体と、得意の治癒術で即時再生する、ミスター・アンストッパブル!
 ・怖いところが怖かったり、頭がすごく悪かったりするという欠点ががが…それさえなければ肉体良し、魔力良し、顔良しだったのに

 ○ライド
 ・呪われた境遇と、呪われた聖眼の持ち主にして不幸主人公の大筆頭! とうとう人肉食までできるようになっちゃった人生転落ボーイ!
 ・得意の魔法でガンガン攻めよう、そしてガンガン坂道を転がり落ちていこう、いつか、報われたらいいけれど…

 ○ジェシカ
 ・燃えるような真っ赤な長い髪をたなびかせ、一心不乱に小槌を振るって武器を鍛える姐御ッ! 兼領主
 ・自作しちゃったとっても強い武器を携えて、どんな問題も肉体と頭脳で打ち砕いていく、ザ・姐御ッ! 兼領主

 ○インガ
 ・魔界出身の盗賊にして、亡国の姫を自分のものと称してはばからない底なしの物欲にまみれた有角族!
 ・魔族ならではの強靭な肉体でゴリ押しをしてれば、大体どうにかなっちゃうかも知れない! それでもお前、盗賊かっ!?

 ○ジュダル
 ・国を追われた元お姫様にして、他国の騎士団に入っちゃったおバカ娘! しかも貫通済み!
 ・これからどんどん成長していく将来有望(?)株の14歳! 今では単独長期任務にも駆り出されるブラック部署の戦力です!


 前スレ>>986

アテム「主人公9人を身長順…ということだのう」

王子「お、いいねいいね、こういうの好きだよ。じゃあ、アテムくん、フリップを出したまえ、えっへーん」

アテム「良かろう」パタッ

 背の順
 高い← シリウス:188cm エル:186cm インガ:179cm ジェシカ:178cm
     ライド:168cm ジュダル:165 スピカ:159cm モニカ:153cm ヨダカ:152cm →低い
 
王子「こんな具合です! 一列にならなかったから、2列に分けたけど、まあ、左上から高身長です」

アテム「ほほう…シリウスとヨダカの身長差は34センチか…なかなかだのう」

王子「だねー」

 前スレ>>987

王子「またアテム…地理的なところは決まってるんですかぁー?」ホジホジ

アテム「やれやれ、同じような立場に生まれたというのに人前で鼻をほじるとは…自覚が足りぬようだのう」

王子「むかっ…」

アテム「さて、地理か…あまり決めておらん。が…ジェシカの治める丘陵の町も、エルの教会と、その最寄りの村も、王都よりどちらも遠い」

アテム「そして、この2地点が近いというわけでもない…それなりに広い国ではあるのだ、我が国は」

アテム「パッと、これまで出てきた地名で、なんとなーくやると…そうだのう…王子よ」

王子「へいへい…」パタッ

 国境付近の村(サリーの左遷先)→風鳴りの村→荒野→不夜の町(砂漠)→牧畜の村→王都
 王都→水の都→鉱山の町→川沿いの宿場町→森林地帯→山→国境

アテム「まあ…王都を中心に、こんな具合…とだけ。具体的な距離は決まっとらんが、地名の並びはこのような感じである」

王子「ちなみに、モニカ編のスタート時は、最後から2番目の『山』っていうのの近くね。ポラリスがいたのは、この山」

 前スレ>>988

王子「俺も、ルルとか、レレ…はビミョーだけど、ロロとか…くるかと思ってた」

アテム「まさかの別の型番だったのう。まあ…バイスと、暗夜王国とで、差別化がされた…という点では良かったかも知れぬ」

 前スレ>>989

王子「やーいやーい、バカ陛下~」

アテム「わはははっ、民にそこまで親しくされるのも良いものだ。それに皆、いざという時は余を立ててくれる」

アテム「そういう一線があるからこそ、このように親しくあれるのだな」

王子「ぐぬぬ…ゲス陛下だった可能性だってあるのに!」

アテム「まあ、可能性はあったかも知れぬ。だが、余は現に、今はこうしてバカ陛下と親しまれている。大勝利だのう」

王子「くっそう…」

 前スレ>>990

アテム「これか…これはのう…まあ…」

王子「アテムの耳には届かないしね、エルが人殺しをしました、なんて」

アテム「そう…そこなのだ」

王子「人の生き死にがいちいち、王様のアテムに届かないはずないんだよね。騎士が見張ってるわけでもないし。でも、報告きたらどうする?」

アテム「そこはコンマ次第であるが…状況としては、余個人は咎を与えたくはないのう。無論、殺生しないにこしたことはなかった。だが…」

アテム「メタな話、エルはそういうところがないとつまらんであろう」

王子「クソっ…俺の領分のメタトークにまで踏み込んできたっ…!!」

 前スレ>>991

アテム「ジュダルは、バカだからのう」

王子「まあ…そういう行為こそされてても、結びつけるだけの知識がないんだよ。それにバカだから、デネブだから漁か、って決めつけて思考停止」

王子「あ、それと前スレ>>1000は、メンゴ! 背後霊だなんて設定つけたくないから叶えらんないよ! あと、前の前スレの>>1000も…メンゴ」


 前スレ>>992

アテム「ジュダルはヘンタイペドフィリアナイトのレイドのストライクゾーンからは外れたか?」

王子「外れたねー。成長しちゃったから。ジュダルは早熟だったみたいだし、おいおい、これが14かよ…って身体ですよ」

アテム「余としては、良いがの」

王子「俺はモニカの味方だからね…。大丈夫、まな板にも需要はあ――」

<パァァァァンッ

王子「」バタッ

アテム「おお…暗殺されおった…。これで、このコーナーは余のものだのう」

王子「させるかぁっ!」ムクッ

アテム「なんと…」

 前スレ>>993

アテム「このシリーズで、もっとも強力な武器…とあるが」

王子「んー………………ぶっちゃけ、考えてないなあ…」

アテム「考えておれ」

王子「いやね、武器の買い替えイベントとかの時は、これがああで、それがこうでー…って考えるよ?」

王子「だけど…全体として見ると、やっぱり使い手次第って具合だから、これが1番強い! ていうのはね…」

アテム「全く、そんなだから余の人気には届かぬのだ」

 前スレ>>996

アテム「バイス王国は、暗夜王国に比べて弱いのか?」

王子「そもそも、バイス王国は、騎士団を持ってません。と言うか、騎士団…っていうのを持ってるのは暗夜王国だけです。他の国は、軍隊です」

アテム「うむ」

王子「じゃあ、この騎士団と軍隊の違いは何ぞ…って言うと、規模です。数です」

王子「騎士団は毎日、人数が変わってるけど、マックスでも500人くらいなのね。だけど、他の国の軍隊は多いところで、1万を超えます」

王子「勝ち目ねーじゃん、ってなるかと思いきや…?」

アテム「騎士というのは、数の力よりも個の力を重視しているのだ。ゆえに、一騎当千を謳い、少人数で大勢を圧倒する!」

アテム「…………と、いうように考えられてはおるのだが…数の力というのは、かなり強いからのう」

王子「そうなんだよねー。でも、1対50は厳しくっても、騎士50対兵士1000なら、ワンチャン…てな具合なんだよね」

アテム「少数精鋭なのだ。実力者…という意味では、まあ…これは出身者の数の違いというところかの?」

王子「そうだね。暗夜王国はスポット当たってるし、役柄として騎士が多いから強そうだけど、バイスにもピースとかセーブルとかいるし」

王子「まあ、そういうところに大差はないね。見劣りしてるんであれば、それは登場してるキャラの数の違いって感じ?」

 前スレ>>997

王子「働けヘンタイ……と、言いたいですが」

アテム「広い国土で、魔剣士を単身で追っていたのだ。追いつけなかったり、足取りを掴めなかったり…というのは想定されている」

王子「で、何度か交戦したこともあっただろうけど、エルも強いから仕留められずに取り逃がして…結果、ああなった…みたいなね」

アテム「レイドはヘンタイではあるが優秀な騎士だ。決して、サボっていたのではなかろう。それにあれは抱えている任務も多い」

アテム「魔剣士を追え、と命令を出されていても、同時に別の命令もこなしているから寄り道も多く、やりづらいのだ」

王子「その分、割とちらほら出てこられるフットワークの軽さもあるんだけど…魔剣士編では出てきても蛇足感あったしね」

アテム「サリーが出てきていたからのう。あそこでさらに戦力を増強させてもヌルゲーになりかねんかったのだ」

王子「またメタ発言をっ…! 俺の専売特許なのにっ…!」

アテム「お前の専売特許などではない」


 >>998

アテム「銃器の普及については、どうなのだ?」

王子「んー…じわじわ、きてると思うよ。インガ編でも、変な兵器が出てきてたんだけど、あれってそういうことだしね」

アテム「ほう」

王子「これから、どんどん絡んでくると思うよ、これは」

アテム「――と、ここで質問は終わりだの」

王子「まあでも…前スレの>>1000について、ちらほらときてるね」

アテム「折角だ、余が許可を――」

王子「させませんっ!」

王子「>>1000はね、おk、って範囲内なら何でも叶えられる、スーパー発明だよ!?」

王子「そうほいほいとね、叶えてあげられないんだよ…。だからこそ、いけるか、いけないか、絶妙なあれこれの思考戦がね?」

アテム「良いではないか」

王子「えー?」

アテム「ババアの10匹や100匹」

王子「そこまでは誰も望んでないよ!」

王子「大体さー…ババアなんか出したって得しないよ? くたばれババア、ってことになるだけだよ? きっと」

アテム「ではルビーはどうだ? あんなにルビー、ルビーとあったであろう。ライドの救済はお前も望むところのはずだ」

王子「んー…でも…ライドくん、堕ちてるし…」

アテム「だからこそであろう」

王子「ルビーチャンスがあっても…ライドくんの精神衛生上、もうキツいと思うんだけどなあ…」

アテム「それを乗り越えるから良いのではないか」

王子「………まあ…でも、声は多めだし…じゃあ、コンマ神にゆだねるよ」

王子「このコーナーも、締めるよ!」

アテム「うむ」

王子「そういうわけで、皆の王子様と!」

アテム「このシリーズではもっとも、王らしい人望と実力の双方を兼ね備え、こうして皆の人気まで獲得している素晴らしき賢君である余の」

王子「長いよっ!!」

アテム「良いではないか」

王子「ダメなの! 俺より目立っちゃダメ!」

アテム「やれやれ、器が小さいのう…」

王子「いいんだもん、器が小さくてもいいもん、俺ってそういう感じだもん! だからやり直すよ! 皆の王子様とっ!」

アテム「余の」

王子・アテム「「Q&Aコーナー! でしたー!」」


 【直下 コンマ判定】
 ゾロ目が出て、なおかつそれが…
 偶数 だったら ルビーチャンス
 奇数 だったら ババアチャンス
 00 だったら 両方?

エルと組ませるのは姉御がいいかも。賢いからブレインになるし強いし、精神も鋼だから支えられるし
殺人鬼じゃなくなったエルなら普通にイケメンだし相性良さそう


王子「ちょっとね、今日はね、うん」

王子「更新なし…のつもりです。ごめんなさいね、連絡遅れちゃって。では」


王子「今日は、やるよっ! すぐじゃないけど、もうちょいしたら?」

王子「でもって、前スレで年齢早見表みたいのを作ったけど、間違ってました。実は、スピカが22歳で、長老トップ4に位置してました」

王子「ビックリ!! でもってついでに、色々とまとめてみたので参考に……ほんとに、ちょっとした参考程度に今後に役立ててみてね」


 各種ステータス
 身体能力順
 高い ← エル:0 モニカ:9 インガ:9 シリウス:7 ヨダカ:7 ジュダル:7
      ジェシカ:6 スピカ:5 ライド:5                    →低い

 頭脳順
 明晰 ← モニカ:9 ライド:8 ジェシカ:8 シリウス:6 ヨダカ:6
      スピカ:5 インガ:4 ジュダル:3 エル:2               →バカ

 精神順
 頑丈 ← ジェシカ:9 ジュダル:9 スピカ:7 シリウス:6
      ライド:3 インガ:3 モニカ:2 ヨダカ:2 エル:2          →やわい

 魔力量順
 多い ← ライド:9 ヨダカ:8 インガ:7 モニカ:6 スピカ:6 エル:6
      シリウス:5 ジェシカ:5 ジュダル:2                  →少ない

 背の順
 高い← シリウス:188cm エル:186cm インガ:179cm ジェシカ:178cm
     ライド:168cm ジュダル:165 スピカ:159cm モニカ:153cm ヨダカ:152cm →低い

 体重の順
 重い← シリウス:85kg エル:77kg インガ:71kg ジェシカ:68kg
     ライド:54kg ジュダル:51kg スピカ:48kg ヨダカ:48kg モニカ:43kg     →軽い

 年齢順
 長老← シリウス:30歳 エル:25歳 ヨダカ:24歳 スピカ:22歳
     モニカ:21歳 ジェシカ:21歳 インガ:21歳 ライド:17歳 ジュダル:14歳    →若い

 性格的相性
 良好ランキング
 1位 モニカ&ヨダカ  2位 ヨダカ&インガ  3位 スピカ&シリウス  4位 シリウス&ジェシカ  5位 インガ&ジュダル

 険悪ランキング
 1位 モニカ&シリウス  2位 モニカ&ジェシカ  3位 モニカ&ジュダル  4位 モニカ&スピカ  5位 エル&ジェシカ

 その他
 戦闘経験ランキング
 1位 エル  2位 シリウス  3位 インガ  4位 ヨダカ  5位 モニカ

 金遣いの荒さランキング
 1位 スピカ  2位 ジュダル  3位 インガ  4位 ジェシカ  5位 ヨダカ

 社会的地位ランキング
 1位 スピカ:王族  2位 ジェシカ:地方領主  3位 ジュダル:騎士  4位 エル:神父  5位 シリウス:トレジャーハンター

 早起きランキング
 1位 エル  2位 ライド  3位 シリウス  4位 ジェシカ  5位 ジュダル

 芸術審美眼ランキング
 1位 シリウス  2位 インガ  3位 モニカ  4位 ジェシカ  5位 ヨダカ


王子「とまあ、色々と並べてみたけど…」

王子「性格の相性ランキングがね、モニカがすごく極端。ヨダカと組めば完璧なぐらいなんだけど、組ませない方がいい人多すぎです」

王子「暗夜王国出身者、お人好し、暗夜王国関連……と、まあ、そんな具合で見事に噛みついていくよ。しばらくモニカは合流ないだろうけど」

王子「>>18で触れられてたけど、神父と姐御もね、性格の相性はちょぉーっと、ね…ほら、姐御は鍛えた武器を奪われてる確執あるし」

王子「姐御は大人だから突っかかられても…ってところはあるけど、普通に関わろうとしなくなるってこともあるし、エルもまたしかりだし…」

王子「大人ってめんどくせえっ!!」

王子「早起きランキングでね、意外にエルが1位かよって思われるかもだけど、この神父さんは夜が嫌いだから早寝なんだね。だから早起き…と」

王子「ライドくんはほら、夜に遅くまで起きてたってぼっちだからやることないし…ってパターンで早寝…」

王子「5位のジュダルは騎士で、一応の出勤時間があるから…って具合なんだけど、この早起きランキングに出てない人は…まあ、乱れてるよ」

王子「そんな具合でした! ではでは、18時をまわってから、どれくらい後になるか分からないけど、また後で!」

王子「皆の王子様でした~!」

前スレの質問で見逃されちゃったっぽいんだけど、サリーさんは王都に復帰出来たんすかね


 >>22

王子「あっ、ごめんなさい。完璧に見落としていました」

アテム「わははっ、こうして余がまた出れるのならば見逃した甲斐もあったというものだのう」

王子(きちゃったよ…)

アテム「サリーが王都に…まあ、王国騎士団本部に、復帰できたか否か、というところか」

王子「そもそも、騎士団は大きく、2つに別れてます」

アテム「うむ」

王子「それが、本部の騎士か、そうでないか、です。国家公務員か、地方公務員か、みたいな感じでいいです」

アテム「良いか…?」

王子「騎士の大きなお仕事のひとつに、治安維持があるのね。で、ジュダルがよく巡回してたと思うんだけど、これがそのお仕事なの」

アテム「が、町をまたいで騎士をあっちへやったり、こっちへやったりと巡回させるのは物理的に難しい」

王子「そこで、地方に駐屯する騎士がいるんです。モニカが初めてサリーと会った時、サリーはすでにこれだったんだね」

王子「ここまでが前置き。で、サリーが、騎士団本部に…言い換えれば、王都駐屯の騎士になれたかどうか…なんだけど」

アテム「コンマ次第だ」

王子「ここまできてねえ…」

アテム「別に本部だから偉い、ということはない。むしろ、本部は何かと物騒なことが多かったりして、素朴に治安を守る騎士に憧れる者も多い」

アテム「だからこそ、華々しい活躍を望むよりも、生まれ育った土地でそこに暮らす人々を守りたい…という者も中にはいるのだ」

王子「サリーがそのタイプかどうかは、別としてね。ただ、サリーってマジメだからねー」

アテム「うむ、本部へ戻れと言ったところで、そうなるに相応しくなるまで待って欲しい、だの何だのと言いそうなものだ」

王子「まあ…コンマでサリーが登場した時には分かると思います」

アテム「そうだの」

王子「では、これでアテムには退場してもらって…」

アテム「うむ。またの」

王子「再・開、ですっ!!」

王子「現在、最強のほf…じゃなくて神父状態のエル視点です」

王子「どうやら暗夜王国に麻薬が流入しているようでトレバーくんはちょっと心配をしていました」

王子「と、そこへ麻薬でラリっちゃった人が教会に引きずられてきたものの、エルに助ける手立てはなく、介錯をしてから、売人を始末しました」

王子「でも、このままにはしておけないだろう、と筋肉ばかりの脳みそで考えるエル」

王子「さあ、旅立とう!! て言うか、そうしてもらわないと…お話が進まないからね! よろしくね!」


 【安価下1】
 エル視点
 1 売人は始末したんだけど、何をどうすればああいうのが消えるの、ってトレバーくんに質問
 2 教会は全部トレバーに丸投げしておいて、何も言わずにひとりで早朝に発った
 3 その他、旅立つのは決定事項としてその前にしときたいことがあれば


 カキカキ…

エル「…」

 コトッ

エル(これで、準備はできた…)

エル(…………丁度、夜が明けるか…)

エル「…」

 ギィィィ…

エル(まだ薄暗いが…すぐに明るくなるか…)

エル(雲がない…今日はよく晴れそうだな…)

 ザッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 でも、何をどうすればいいんだろう…って悩む道中
 4~6 子どもたちに見つかった…あいつらどんだけ早起きやねん…
 7~9 トレバーに見つかってた


 バタムッ…

トレバー「…」

トレバー「……行ってらっしゃい…エルさん」

 ・
 ・
 ・

エル「…」

 スタスタ

エル「…」

 スタスタ
 ピタッ

エル「…………どこへ、行けばいいんだ…?」

エル「…」

エル「…」

エル「…」

エル「………まあ、いいか…」

エル「そろそろ、メシでも…」

 ゴソッ…

エル「ん…?」

エル「…………何だ、この紙…?」クシャッ

エル「…」ガサッ

手紙『売人はひとりだけではないはずです』

手紙『ですが、麻薬の売人を片っ端から始末しても意味はありません』

手紙『売人の背後には、麻薬を売るようにと指示をする何者かがいるはずです。その人物、あるいは組織を潰さないと麻薬は蔓延するはずです』

手紙『国内で麻薬が作られているのならば、流通の要となっている交易都市など』

手紙『国外から流れてきているのならば、大きな港町などが拠点となっている可能性が高いはずです』

手紙『お気をつけて。 トレバー』

エル「…」


 【安価下1】
 1 港を…目指せばいいんだな?
 2 こーえき都市、なんてあっただろうか…?
 3 よく意味が分からないから、適当に歩いていこう


エル「…」

エル「港…か…」

エル「どっちだ…?」

エル「…」

エル「……まあ、いいか」

 スタスタ

エル「…」

エル「……港…海…」

エル「海は…暑い場所…」

エル「…暑いのは南…下…」

エル「下…下に行けばいいのか…」

エル「…下…?」ジィッ ←足元見た

エル「…」

エル「…」


 【安価下1】
 視点チェンジ!
 1 しない
 2 する
   ※シリウス ジェシカ インガ ジュダル から選択併記


シリウス「――ふうむ…」

リリ「…」

シリウス「…」

リリ「…」

シリウス「悩みどころ、だな…」

リリ「…」

シリウス「一体、どうしたものか…」

リリ「…」

シリウス「どうすればいいと思う?」チラッ

リリ「…」

シリウス「そうか、分からないか…」

リリ「…」

シリウス「と、なれば――」


 【安価下1】
 1 やっぱり、この洞穴に入るしかないな!
 2 やっぱり、アリアの顔を見に王都へ戻るしかないな! 寄り道してる場合じゃない!


シリウス「やはり、当初の目的通り、王都へ戻ってアリアの顔を見るか」

リリ「…」コクッ

シリウス「よし、では行くとしよう」

シリウス「王都はもう、すぐそこだ。しかし…小さいとは言え、あんな洞窟を前にして俺が…いや…」

リリ「…」

シリウス「…」

リリ「…」ジィッ

シリウス「…………いや、王都へまっすぐ行くとしよう」

シリウス「それでいいんだろう?」

リリ「…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 王都に入ったら、早速、上裸なばかりに通報された
 4~6 王都の入口でデネブとばったり。何か、慌ててた
 7~9 久々の帰宅だよ!


 ――暗夜王国・王都デーモン・下町・シリウスの家――

 ガチャッ

シリウス「帰ったぞ」

リリ「…」

 タタッ

アリア「あっ、お兄ちゃん…」

シリウス「アリアっ!」バッ

 トトトッ

シリウス「さあ、兄の腕の中へ――」

 バッ

アリア「ちょっと、リリちゃんのお洋服、ちょっと汚れすぎじゃないの!?」

シリウス「…そっちか…」

リリ「…」

アリア「あー、もう…ほら、見えないところがぼろぼろだし、泥だらけだし…」

シリウス「いや、ほら、アリア…久しぶりなんだ、何か他に…」

アリア「リリちゃん、お風呂、今からわかすから入ってね」

シリウス「アリアー?」

アリア「玄関にいられると邪魔だよ、お兄ちゃん」

シリウス(妹が冷たい…)


 【直下 コンマ判定】
 1~3 アリアにお小言をもらってるなう
 4~6 デネブが懲りずにアプローチへ来た。シリウスが帰ってると知らずに
 7~9 お手紙が届いてたよー、ってアリアに言われた


アリア「綺麗になったね、リリちゃん」

リリ「…」

シリウス「アリア、半年…いや、もっとか。久しぶりなのに、こう…」

アリア「あ、そうだ。お兄ちゃんにお手紙あったよ」

シリウス「…手紙?」

アリア「うん。けっこう、前に届いてたんだけど…えっとね…」

 ゴソゴソ

アリア「あ、これこれ。はい」

シリウス「ああ…ありがとう。手紙、か…誰からだ…?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 宛て名、なし…?
 4~6 姐御から?
 7~9 マリリーから?


シリウス(宛名がない…?)

シリウス(そそっかしいだけか…?)

 ゴソゴソ…

シリウス(便箋が2枚…)

シリウス(一体、どこの誰から…)

 ペラッ

手紙『トレジャーハンターのシリウス様』

手紙『あなたのお噂はかねがね、耳にしているところです』

手紙『この度、凄腕と謳われるあなたに持ってきていただきたいものがあり、お手紙を差し上げました』

手紙『わたしのお願いを聞いていただけるのであれば、我が屋敷までどうぞお越しください』

シリウス「…」

アリア「何だったの?」

シリウス「仕事の依頼…だな」

シリウス(だが…宛名もなければ、内容もこれだけ…。2枚目に同封されていたのが、屋敷の場所か…)

シリウス(少し遠いが…俺にじきじきに頼みごとをするとは…。一体、どんなお宝を手に入れようとしているんだ…?)


 【安価下1】
 1 早速、行くしかねえな!
 2 って思ったんだけどアリアに…
 3 ゆっくりしてから行くべ


シリウス「よし…これは、早速だが行くしかあるまいな」スクッ

 バンッ

シリウス「っ…」

アリア「お兄ちゃん…?」ジト

シリウス「……ど、どうした…?」

アリア「………帰ってきて、何分だと思ってるの?」

シリウス「………半刻も経ってない程度…だが」

アリア「それで、もう行くって言うの?」

シリウス「……仕方があるまい、仕事だ」

アリア「はぁぁ~…」

シリウス「…何だ?」

シリウス「…………ハッ…そうか、アリア、すまん」

シリウス「久しぶりに帰ってきたというのに、すぐに行ってしまってはお前を寂しがらせて――」

アリア「リリちゃんが帰ってきたら、いっぱいオシャレなお洋服買ってあげようと思って貯金してたの!」

シリウス「」

リリ「…」

アリア「なのに、もう行くなんてっ…! お兄ちゃんだけで行ったら!?」

シリウス「い、いや…しかしだな、リリの方がほら、俺にくっついて離れないのだ」

シリウス「【安価下1】」

 1 そういうわけで、行くぞ、リリ! 担ぐぞっ!
 2 なあ、リリ?
 3 その他、自由台詞


シリウス「そういうわけで、行くぞ、リリ! 担ぐぞっ!」ガシッ

アリア「あっ…!」

リリ「…」

 バンッ
 ダダダッ

アリア「んもー…お兄ちゃんのケチ…」ムスッ

 ・
 ・
 ・

シリウス「ふぅ…下ろすぞ」

 スッ
 ガシッ

リリ「…」

シリウス「…リリ、足はつくはずだが……何故、執拗にしがみつく?」

リリ「…」

シリウス「…」

リリ「…」

シリウス「…………分かった…気の済むまで、お前を担ぐ…。それでいいんだな?」

リリ「…」コクッ

シリウス「では、手紙の主が待つ屋敷へと出発しよう」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 しゅっぱーつ、といこうとしたとこでデネブばったり
 4~9 別視点へ


 【安価下1】
 チェンジ先を選んでネ☆
 1 ジュダル:密輸阻止任務中
 2 エル:港を目指して行動中
 3 ジェシカ
 4 インガ


 ――暗夜王国・丘陵の町・領主邸――

ジェシカ「…ふわぁぁ…」

ミーシャ「ねーねー、ここ、分かんない」

ジェシカ「何のための参考書だと思ってんだい? ぱらぱらめくりゃあ分かるだろう」

ミーシャ「ケチ…」

ジェシカ「お前が勉強を見ろって言うから見てやってるんだ、ケチなんて言われる筋合いはないよ」

ミーシャ「ちぇっ…」パラパラ

 コンコン
 バンッ

ラジエ「姐御ぉっ!!」

ジェシカ「何でてめえはノック覚えたら、ドアを静かに開けるってのを忘れんだ…」

ラジエ「姐御、姐御、姐御、大変っすよ、大変っす!!」

ジェシカ「またお前が女に振られたって話かい? 勘弁しな、聞き飽きた…」

ラジエ「違いますよっ!」

ジェシカ「じゃあ何だって言うんだ?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ラジエ「魔法でも、弓矢でもないのに遠くのもんをバーンってするすっげえのが!!」ジェシカ「……ミーシャと一緒に勉強しろ」
 4~6 ラジエ「これこれこれっ! これ、この粉を使うと、疲れとか全部、丸ごとぶっ飛んじまうって! タダでもらえたんすよ!」
 7~9 ラジエ「行き倒れっす、行き倒れ!」ジェシカ「んなもん、いちいちあたしに報告すんじゃないよ」


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 ラジエ「頭に角がある男が行き倒れてたんすよ! 頭に角っすよ、角! すごくねえっすか!?」ジェシカ「………おい」
 奇数 ラジエ「何か、キミョーな魔物の被害が出てるみたいなんすよ」ジェシカ「奇妙な魔物の、被害…?」
 ※0は偶数扱いやで~


ラジエ「頭に角がある男が行き倒れてたんすよ! 頭に角っすよ、角! すごくねえっすか!?」

ジェシカ「………おい」

ミーシャ「頭に角っ!? かっこよぉっ!?」キラキラ

ラジエ「だぁーろおおうっ!?」

ジェシカ「…」

ジェシカ「………それは、魔族じゃないのかい?」

ラジエ「えっ」

ミーシャ「まぞく…」

ジェシカ「…普通に考えればそうだろう」

ラジエ「あっ…」

ジェシカ「で、それはどうしたんだ?」

ラジエ「い、いやぁー……珍しいもんを拾っちゃったなぁー…って、屋敷に」テヘペロッ

ラジエ「姐御にぜひとも見てほしく――」

 ブンッ
 ドゴォォォォッ

ラジエ「ひでぶぅぅっ…!?」ドサッ

ラジエ「」ピクピク

ミーシャ「死んだ…?」ツンツン

ジェシカ「ったく…魔族なんてのをどうして屋敷に入れるんだ、このバカは…」


 【安価下1】
 1 丁重に放り出せって命令しとく
 2 話が通じるといいな。丁重にお帰りいただくよう話にいくか
 3 その他、どうしよう


ジェシカ(だが…入れちまったもんは仕方ない…)

ジェシカ(魔族なんてのは関わらないのが1番――いや、すでにこのバカが拾ってきちまってるからな…)

ジェシカ(……始末しておいた方がいいか…?)

ジェシカ(下手に放り出して逆恨みなんてたまらないからねい…)

ミーシャ「…」ツンツン

ラジエ「」ピクピク

ジェシカ「……はあ…」

ジェシカ「殺っとくか…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 何か盛大に飲み食いしてた…お礼まで言われた…何こいつ…
 4~6 しかし、その魔族は盛大にいびきをかいて寝ていた。殺る気がかなり削がれてしまった
 4~6 殺っとくかー、って思ったら…何か変なもんを身につけてて、やめた


 ガチャッ

ジェシカ「っ…」

 ガツガツガツ
 モグモグ
 ゴッキュ ゴッキュ

インガ「ぷはぁっ…」

ジェシカ「…」ヒクッ

インガ「ん?」チラッ

ジェシカ「おい…」

インガ「ああ…お前が、ここの屋敷の主…?」

インガ「何か、飲み食いしてろって言われたからいっぱい食わしてもらった」

インガ「ごっそさんな。あんがとよ」

ジェシカ「…」

インガ「…何?」

ジェシカ(何だ、こいつ…)

ジェシカ(だけど…何か、害のありそうな感じには見えない…)

ジェシカ「【安価下1】」

 1 ………帰りな
 2 行き倒れてたって聞いたけど、魔族がどうしてこんなとこにいるんだい?
 3 その他、自由台詞


ジェシカ「………帰りな」

インガ「おー」

ジェシカ「…」

インガ「これ食ったらな」モグモグ

ジェシカ「…食ったら素直に帰るんだ、いいね?」

インガ「んー…」ガツガツ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 インガ「まあ…帰ってもいいんだけど、領主だっけ? お前って」ジェシカ「…」
 4~6 インガ「あ、その前にききたいんだけど」ジェシカ「何だい?」インガ「この国の王ってのは、どうすりゃ会えるか知ってるか?」
 7~9 インガ「おかわり」ジェシカ「…出てけ」


インガ「まあ…帰ってもいいんだけど、領主だっけ? お前って」

ジェシカ「…」

インガ「そうだよな?」モグモグ

ジェシカ「だったら、何だい?」

インガ「領主ってどれくらい偉い?」

ジェシカ「…この町に二度とお前を入れるな、って命令をするくらいには偉いはずさ」

インガ「雑魚っ…w」

ジェシカ「何だって?」カチンッ

インガ「んじゃー、別にいいかな…」

ジェシカ「何のつもりか、言ってみな」

インガ「あー…んー…」モグモグ

ジェシカ「…」ギロッ

インガ「…」モグモグ

ジェシカ「…」イラッ

インガ「…」モグモグモグ

ジェシカ「さっさと言え」

インガ「ゴクッ……んじゃ、言うけど」

インガ「俺、ちょっとめんどくさいことになっててさー」

ジェシカ「承知してるよ、あんたが面倒な野郎だってのはね」

インガ「バイス王国…ってあったじゃん?」

ジェシカ「それがどうしたんだい?」

インガ「俺、あれを取り戻さなきゃいけないんだけど、ひとりじゃやっぱ辛いんだよな」

インガ「んでもってー、リナが協力者がやっぱりいるー…なんて言い出したから、それを捜してんだけどさ」

インガ「どうすりゃいいと思う?」

ジェシカ「【安価下1】」

 1 知らないね。さあ、出て行ってくれ
 2 すでに滅んじまった国を取り戻すぅ? そりゃ、あれかい? お前は仲間の魔族を片っ端からぶっ潰すってのかい?
 3 その他、自由台詞


ジェシカ「すでに滅んじまった国を取り戻すぅ? そりゃ、あれかい? お前は仲間の魔族を片っ端からぶっ潰すってのかい?」

インガ「邪魔するならな」

ジェシカ「邪魔どころか、敵対行為じゃないか。目に見えてるだろう」

インガ「リナも言ってたな…」

インガ「けど…だからひとりじゃムリなんだろ? 分かれよ、そんくらい。バカなのか?」

ジェシカ「あたしはあんまりキレる方じゃないけど、そろそろ口の利き方にゃあ気をつけな」

インガ「ああ? 人間如きが何言ってんだ?」

ジェシカ「魔族風情がデカい口叩いてんじゃないよ」

インガ「ああ?」ギロッ

ジェシカ「何か文句があんのかい?」ギロッ

 バチッ
 バチバチッ

ミーシャ「目から火花出てるっ…」コソッ

ジェシカ「………ふんっ、まあいい。招いてなかろうが、客人は客人だ。ここは見逃して――」

インガ「じゃあおかわり」

ジェシカ「やっぱ出てけ」

インガ「ジョークに決まってるだろ」

ジェシカ「っ…」イライラ

インガ「んで、えーと…何だっけ。味方つけなきゃダメだー、って言うんだ、リナが」

ジェシカ「リナ、リナ…ってさっきから言ってるけど、あんたの女かい? はっ、男だってのに言いなりなんてねえ」

インガ「仕方ねえだろ、地上じゃ俺のやり方は通用しないなんて言うんだから」

インガ「つーか、いちいち話の腰折るんじゃねえよ」

ジェシカ「あー、そうかい、そりゃあ悪かったね」

インガ「あと、おかわり早く」

ジェシカ「出さねえって言ってんだよ」

インガ「ケチくさっ…ヴァーゴを見習え…」

ジェシカ(ヴァーゴ…? ヴァーゴ王国…?)

インガ「味方つけろって言うから、味方探ししててー、それでー…えっと…そうそう、いっそのこと、この国の王に話つけりゃ早いかって」

インガ「だから、ここにヴァーゴの姫様と、リナと、両方のショジョーがあんだ」つ書状

ジェシカ「書状…? って、これっ…」

ジェシカ(ヴァーゴ王国と…バイス王国の…最後の姫の名前で…嘆願書ぉ? 地上に広がる魔族の脅威を退けるため…にぃ…?)

ジェシカ(これがもし、本物だってなら…こいつは、その両国の使者…?)

インガ「あー、ものたりね…。おかわりダメなら、別の作って持ってこいよ」

ジェシカ「…」

インガ「おい、聞いてんのか?」

ジェシカ「【安価下1】」

 1 ラジエ! 持ってきてやんな
 2 あたしはあんたと関わり合いになってない。今すぐ、出て行ってくれ
 3 ……それじゃあ、あたしがお前を王都まで連れてってやるよ。……こんなもんを見せられて放置はさすがにできないからねえ
 4 その他、自由台詞


ジェシカ「ラジエ! 持ってきてやんな」

<ドドドッ

ラジエ「イエス、姐御っ!」ビシッ

ミーシャ「あ、復活した」

インガ「おっ?」

ジェシカ「…とりあえず、追い出すかどうかは後回しにしといてやるよ」

インガ「ふーん…」

ジェシカ「…何だい、その態度?」

インガ「お前、態度変わったな、いきなり」

ジェシカ「それがどうした?」

インガ「惚れたか?」ドヤァッ

ジェシカ「…」


 【直下 コンマ判定】
 1~7 そんなわけなかろうなのだ
 8~9 インガの素敵な笑顔が発動した。よく見ると………いや、及第点よりちょい上だな
  0  うっざー、ってなった姐御


ジェシカ「鏡見てから言うんだね」

インガ「じゃあ鏡持ってこい」

ジェシカ「ラジエ! 腐りかけのもんから食わしてやれ!!」

<了解っす、姐御っ!!

インガ「おい」

ジェシカ「お前にゃそれが似合いだよ」


 【安価下1】
 1 視点チェンジせず
 2 視点チェンジ! インガ視点へ


インガ「あー…食った、食った」ポンポン

皿の山『たんまりやでー』

ミーシャ「すごっ…」

ラジエ「食料庫が空っぽっすよ、姐御…」ヒソ

ジェシカ「…」

インガ「よーし…じゃあ、食うだけ食ったし…」

インガ「【安価下1】」

 1 寝るわ。早く寝床に案内しろよ
 2 おいメスゴリラ、この国の王ってのはどこにいるか教えろ
 3 ……………いや、まだ食える。おかわりっ!


インガ「おいメスゴリラ、この国の王ってのはどこにいるか教えろ」

ジェシカ「ああっ?」ピキッ

ミーシャ「…」ソソソ

ラジエ(姐御にメスゴリラだなんて…避難、避難…)ソソソ

インガ「何だよ、耳遠いのか? ババアかよ…」

ジェシカ「もっぺん言ってみな」

インガ「メスゴリラ、この国の王がどこにいるか教えろ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 屋敷から叩き出された!
 4~6 姐御が襲いかかってきた!
 7~9 ギャグ処理でボッコボコにされた!!


ジェシカ「…」スタスタ

インガ「ん? おい」

 グッ

インガ「何それ、武器? でっけえハンマーだな。赤いし」

 スタスタ

ジェシカ「そこに直れ」

インガ「は?」

ジェシカ「でなきゃ、出ていきやがれぇえええええええ――――――――――――――――――――――――っ!!」

 ブォォォォンッ

インガ「おっ――?」

 ドッゴォォォォォォォォォォォォッ
 バリィィィィィィィィィィンッ

インガ「ぐふっ…」

<ラジエ、5秒であの窓、ふさいどきな

<お、おっす…!

インガ「んだよ、このメスゴリラァッ!!」


 【安価下1】
 1 屋敷へ突撃、売られた喧嘩は買ってやらぁ
 2 まあ、腹は膨れたからいいや
   A そこら辺で寝よう
   B 王がいるのはどこなんだ? とにかく歩き出そう
 3 その他、自由行動


インガ「ああ、むしゃくしゃする…」

インガ「覚えてろよ、バーカバーカ、メスゴリラっ」ペッ

インガ「…」

インガ「ふんっ…」

 スタスタ

インガ「どっかで放火してやる…」

インガ「俺を叩き出したからそうなるんだっつーの」

インガ「…」

 スタスタ

リナ『――頭にきても、無闇に人を傷つけちゃダメですよ? 絶対ですよ? ねっ?』

インガ「…」

 ピタッ

インガ「………まあ、いっか」

リナ『――まあいっか、とか、考えちゃダメですからねっ!?』

インガ「……………あれ?」

インガ「あいつ……俺の思考、先読みしてた…? クソっ…」


 【安価下1】
 視点チェンジ!
 1 ジュダルはどうなったんよ?
 2 エルはどうなったんよ?
 3 モ ニ カ


 ――???――

モニカ「うーん…」

モニカ「次は、どうしよっかな~…?」

モニカ「…やっと、ベテルに好きにしていいって許可もらえたし…」

モニカ「いっぱい、かき乱してやらなきゃ…」

モニカ「戴冠の儀とか言って、ちゃっかり王が変わってるし…そんなことしたって、許してあげないんだもん」

モニカ「でも……何したら、嫌がるかな…?」

モニカ「麻薬はちゃんと流れてるし…でも、騎士って目障りだしなあ…」

モニカ「…」

モニカ「…んー…騎士、騎士か…」

モニカ「汗水垂らして、がんばって剣を振って…そういうのが、一瞬で全部、パーになっちゃったら面白いかな…?」

モニカ「いっぱいアイデアあって、困っちゃうけど…せいぜい、同時並行は2、3個までにしなきゃだし…」

モニカ「…」

モニカ「よし、決めた」


 【安価下1】
 1 ガマーベ王国で生産中の銃の威力を、暗夜王国を使ってちゃんと証明してあげよう
 2 目障りな騎士団の面目を潰しちゃおう
   A 確か、騎士団の行事みたいのが近々あったんだっけ…? めちゃくちゃにしちゃおうっと
   B 傭兵に銃を配って、それで騎士団をいっぱい殺してもらおう。騎士ひとりにつき、10万Gもあげればいっぱいやってくれそう
   C その他、どうやって騎士団の面目潰す?
 3 麻薬の原料になる葉っぱを、暗夜王国のあちこちで栽培しているように見せかける小細工をしておこう


モニカ「生産中の銃の性能を、ちゃんとガマーベ王国の人に教えてあげなきゃ」

モニカ「そうしたら、もっともっと、銃が広がってって…ふふふ…めちゃくちゃになっちゃうもんね」

モニカ「暗夜王国の誇る騎士団が、銃の前にどうなっていくのか、すごく楽しみ…」

モニカ「たくさん、死んじゃえばいいんだ…」

モニカ「あんな国、――わたしが地図から消してやる」


 【安価下1】
 1 浮浪者を集めて、銃を与えるよ。これを使って好きに稼いでね、って。絶対、悪いことに使うに決まってるもん
 2 麻薬密売の人たちに銃を50梃ばかり与えるよ。騎士が踏み込んできたらどんどん使ってね、って
 3 水の都に行ってマスケット銃を使って大暴れ。騎士も殺せるっていう威力を見せつけてから、その銃をアウトローに配っちゃう


 ――暗夜王国・水の都――

 ワイワイ

モニカ(ムカつく…前、めちゃくちゃになったはずなのに復興なんかしちゃってて…)

モニカ(ま、――すぐにまた血祭りに上げちゃうからいいんだけど)

 チャキッ

モニカ「さーいーしょーのー、標的は…」

モニカ「誰にしちゃおうかな…?」

モニカ(子ども? 大人? ジジババ? 騎士? あのデブ商人にしちゃう?)

モニカ(んー…どうしよっかなー?)


 【安価下1】
 1 お、巡回中の騎士発見。こいつでいいや
 2 あ、騎士が迷子を連れて歩いてる。じゃあ、あの迷子を殺しちゃおう
 3 やっすそうだけど見栄えは立派な鎧つけてる旅人発見。あれを弾丸で貫通できるのが分かれば、威力にビビるよねー


モニカ「…あ」

騎士「今、お母さんを捜してあげるからね」

迷子「うん…」グスッ

モニカ「…」

騎士「それじゃ、行こう」

迷子「ありがと…きしさま」

騎士「お母さんが見つかってからね」

迷子「うん――」

モニカ「…」カチッ

 パァァァンッ

迷子「」グシャアッ

騎士「っ――」ビチャビチャッ

モニカ「アハッ♪」

<きゃああああああああ――――――――――――――っ!

<な、何だっ…!?

騎士「ぁ…え、あ……何が――?」

モニカ「分かんないよね、知ってるから死んじゃえ」カチッ

 パァァァンッ

騎士「がっ――」ガクッ

モニカ「血祭りの始まり、始まりー」ダンッ

 ダダダッ

騎士「何が…誰が、こんな――」

モニカ「わたしだよ?」チャキッ

騎士「っ…!?」

 カチッ
 パァァァァンッ

騎士「」ドサァッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 アテムの一件で一つ星になったデネブくんが出てきたよ
 4~6 チュミヌが出てきたのは、こういう役回りだったのか…かわいそうに
 7~9 ざっと100人くらいはぶち殺しまくったよ!


モニカ「死んじゃえ、死んじゃえ、死んじゃえ…!」

 パァンッ
 パァァァンッ

モニカ「逃げたってムダだよ、射程あるんだから!」カチッ

 パァァァンッ

モニカ「~っ……もう、人が逃げすぎ…的がなくなっちゃ――」

 ダンッ

モニカ「!」クルッ

チュミヌ「はぁっ…!」

 ブォォォッ

モニカ「っぶな…!」ヒョイッ

チュミヌ「その棒…何?」チャキッ

モニカ「…マスケット銃。騎士も、ただの人間も、平等に楽に殺せるの」

チュミヌ「……殺人犯は、捕まえる」チャキッ

モニカ「やってみれば?」クスクス


 【安価下1】
 1 チュミヌの剣戟を、マスケット銃で捌くよ
 2 1発で仕留める
 3 チュミヌの攻撃をぜーんぶ、回避して嘲笑っちゃう


チュミヌ「何がおかしいっ…!」

 ブンッ
 ギィィィンッ

チュミヌ「!?」

 ギャリィッ
 ガンッ

チュミヌ「うっ…!?」ズザァッ

モニカ「ねえ、今どんな気分?」チャキッ

 パァァァンッ
 バッ

ジュダル「勝てるって本当に思ってる? 今の、外してあげたのはわざとだし、受け止めてから蹴ってあげたのも、わざとだよ?」

モニカ「っ…!」

 ブンッ
 ギャリッ
 グググッ

モニカ「鍛えてたりするの?」

チュミヌ「お前みたいのを、捕まえるためになっ!」

 チャキッ
 ヒュォォォッ
 ブンッ…

モニカ「――残念でした~」

チュミヌ「っ…!? まだっ…!」

 グンッ
 ブォォォンッ
 ギィィィンッ

モニカ「ほら、全然、通用しないね」

モニカ「何でそんなに焦った顔してるの? もしかして、ほんとに毎日、訓練とかがんばってたりしたの?」

モニカ「かわいそー、通用しないんだね。そういう努力って」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 嘲笑ってたら騎士の応援が駆けつけてきた…
 4~6 ちょっと煽るのが楽しくなってたら、油断して一撃もらっちゃった
 7~9 さらばチュミヌやで


チュミヌ「っ…!」

 ブンッ
 ギィィィンッ

モニカ「だから、ムダなの」

<中・烈風魔法!

モニカ「あれっ――?」

 ビュォォォォォォッ
 ズバァァァァァッ

<大丈夫か、チュミヌっ!

チュミヌ「わたしはっ…ひとりじゃない」

チュミヌ「だから、わたしが足止めをしたから、お前を捕まえられる…!」

 ポタッ…

モニカ「…………血、出ちゃった…」

チュミヌ「覚悟しろ…犯罪者!」

モニカ「……………………チッ……何で、死んでくれないの?」

モニカ「そういうとこ、ほんとに大っ嫌い!」


 【安価下1】
 1 錬金魔法フル活用!
 2 煽るのはやめて、殺しにかかるよ
 3 マスケット銃を剣で受け止めさせて、リボルバーで仕留めるスタイル


チュミヌ「はあっ…!」

 ブンッ

モニカ「調子乗らないでくれる?」

 ギィィィンッ
 ギャリィィッ

チュミヌ(受け止められてっ――棒が、滑って先端がこっちに…!?)

モニカ「この距離で、死なないなんて思わないよね?」

 カチッ
 パァァァァンッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 仕留めらんなかった…くっそー
 4~6 さらば、チュミヌ
 7~9 チュミヌも、駆けつけたモブ騎士どももきっちり殺しきったよ


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 モニカは圧倒的だったよ
 奇数 サリーだよ
 ※0は偶数扱いだよ


 グシャアアアッ

チュミヌだったもの「」ドサッ

*「チュミヌっ――」

モニカ「他人の心配なんて、できるんだ? へえー、偉いね、よくできました――」チャキッ

 パァァァンッ

*だったもの「」ドサッ

モニカ(騎士…いっぱい来ちゃった…)

モニカ(デモンストレーションだから、これくらい銃で殺れるってだけで良かったのに…)

モニカ(ついでに騎士どもが銃の威力をちゃんと分かってくれるだけってつもりだったんだけど…)

モニカ「……皆殺しにしたら…原因不明になっちゃうかな?」

<絶対に逃がすなよっ!

<波状攻撃を仕掛けていけ! それと魔法での援護だっ!

モニカ「何言ってるの? 頭、大丈夫?」

モニカ「これから死ぬのは、そっちなんだけどっ…!」ダンッ

 カチッ
 パァァァァンッ

<あの棒を向けさせるな!

モニカ「棒じゃなくて、マスケット銃――でも、死んじゃうからいっか」

 ・
 ・
 ・

 パァァァァンッ…

モニカ「…」チャキッ

モニカ「……あれ、もう終わり…?」

モニカ「いち、にい、さん、しい…ああもう…数えらんない…」

モニカ「何でこんなに騎士がいるの? 増えすぎ…。ゴキブリじゃあるまいし…」

モニカ「これじゃあ、何人殺せたかって数えられないじゃない…んもうっ」プクッ

モニカ「あっ………でも、こんだけやればけっこう、知られるかな? ガマーベにまでこれが伝わるくらいなら大成功で…」

モニカ「もし、そうならなかったら……今度は王都で同じことやってあげれば、いっか♪」

モニカ「よーし、ベテルに誉めてもらおうっと…! えへへへ…」



 【直下 コンマ判定】
 1~3 しかし、水の都の大量虐殺事件はニュースにならなかった…
 4~6 少女が次々と人間を破裂させるようにして人を殺しまくったというニュースは、すぐに国内へ広がった
 7~9 ガマーベ王国にまで、きっちりとこの凄惨な事件は伝わった。そして、銃を装備した一般人の戦力をはかる実験が、始まった



―――――


 本日はここまでです
 ありがとうございました

 さらば、チュミヌ…


王子「再・開!」

王子「視点チェンジで安価が出てないキャラについては、どこかで出会うなり、条件をクリアするなりして、引きずり出さなきゃ出てこないよ!」

王子「状況が変わればその限りでもなくなるけどね」

王子「ちなみに、現在の行動まとめ」


 モニカ:銃のデモンストレーションで大暴れしたのに、ニュースにならなくてムキーッ!
 シリウス:差出人不明の誰かが仕事を依頼してきたのでリリを連れて向かってる
 エル:麻薬を止めるには港へ向かえばいいらしい、とのことで移動中
 ジェシカ:変な魔族がバイス王国の生き残りの姫とヴァーゴ王国の姫の書状を持って王都へ向かってることを知った。放っといていいものかどうか
 インガ:バイス王国を奪還するには協力者がいるらしい、とのことで暗夜王国の王ってどこにいるんだー、って放浪中
 ジュダル:任務で密輸してる人たちをどうこうしなきゃいけない


王子「何かゲスプレーをしようとする安価が前回多かったけど、取れたとしてもああいう感じになるからね?」

王子「どうしてもゲスプレーがしたい、っていうことなら、モニカちゃんで存分にどうぞ?」

王子「さ、そういうわけで、誰視点からやりましょうかね」


 【安価下1】
 モニカ シリウス エル ジェシカ インガ ジュダル のいずれかを選択


 ――暗夜王国・某所・大きな屋敷――

シリウス「ここ…らしいが…」

リリ「…」

シリウス「屋敷は立派なのに雑草が伸び放題で、不気味だな…」

リリ「…」

シリウス「まあいい、仕事は仕事だ…」

シリウス「…さて、どんな珍妙な依頼人が出てくるか」

 コンコン

シリウス「…」

リリ「…」

シリウス「…入らせてもらうか」

 ガチャッ
 ギィィィィ…

シリウス(中は外よりかは綺麗にされているな…)

シリウス(だが、この大きな屋敷で使用人などもいないのか? 静かだな…)

シリウス「………すまない、手紙を受け取ったのだが。トレジャーハンターのシリウスだ」

シリウス「…」

リリ「…」

シリウス「返事がないな…。どうしたものか――」

?「申し訳ありません」

シリウス「!」

?「少し、手が放せなかったものですから。お待ちしておりました、シリウス様。【安価下1】と申します」


 【安価下1】
 不気味な屋敷の主人…
 その名前+性別をおなしゃす


クレイン「クレインセクト・ジー・ブラックサタンと申します」ペコリ

シリウス「シリウスだ。こちらは……連れのリリだ」

リリ「…」ギュッ

クレイン「かわいらしいお嬢さんですね」

クレイン「こちらへどうぞ、長旅で疲れたでしょう。疲れが取れるよう、甘いものとお茶でもお持ちいたします」

シリウス「すまない」

リリ「…」

 ・
 ・
 ・

シリウス(うまいな、この菓子…)モグモグ

リリ「…」モグモグ

シリウス(茶とも合う…)ズズ

リリ「…」ズズ

クレイン「遠かったですか?」

シリウス「いや、大した距離ではなかった。普段はずっと旅をしながらダンジョンを探している。それに比べれば問題ない」

クレイン「それは良かったです」

シリウス「それで、俺に持ってきてほしい宝というのがあるのだな? 早速、仕事の話をしたいのだが」

クレイン「ええ、分かりました」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 突然、目の前が霞んで体が痺れて意識が遠退いた
 4~6 突然、視界が暗くなった
 7~9 突然、何者かに襲われた


クレイン「……持ってきていただきたいものは――」

 ガシャアアアアンッ

シリウス「!?」

クレイン「っ…」

リリ「…」

 ダダダッ

謎の傭兵「だぁらぁああああああ―――――――――――――――――――っ!」

 ブォォォンッ

シリウス「何だ、いきなりっ…!?」

 ギィィィィンッ
 ブオンッ
 シュタッ

シリウス(身のこなしといい、やるな――)

謎の傭兵「いいぜ、ちったあやるようだなァ! 中・濁流魔法!」

 ザッバァァァァァッ

シリウス「その程度っ…!」グンッ

 謎の傭兵が濁流魔法を放ち、大量の水が津波となってシリウスへ押し寄せる。
 だが、それを見るやすかさず、シリウスは槍で床を突きながら自身の体を浮かせ、回避と同時に謎の傭兵へ飛びかかった。

 ブォォォンッ
 ドォォォッ

謎の傭兵「ぐおっ…!?」

シリウス「済まないが、動けなくなってもらおう…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 背後からっ…だと…
 4~6 あれっ?
 7~9 割と、手こずった


謎の傭兵「へっ、やってみなァ!」

 ギィィンッ
 ズバァッ
 ドゴォォッ

シリウス(やはり、少々やるようだ…)

シリウス(それでも相手が悪かったな、俺の敵ではない…!)

 ダンッ

シリウス「しばらく、眠ってもらおう!」

クレイン「――拘束魔法」

 ギュインッ
 シュバァッ

シリウス「っ――!?」ビタァッ

謎の傭兵「っ……ふぅ…おい、旦那ァ、ちょっと遅いんじゃねえの?」

シリウス「何…!?」グググ

クレイン「シリウスさん、欲しかった宝は手に入りましたよ」ガッ

リリ「やっ…」

シリウス「っ…! リリ!? リリに、何をしているっ…!?」

謎の傭兵「ちっと手荒に逃げねえよう押さえてるだけだって、安心しろよ……まだ」

シリウス「リリ!!」

クレイン「ご足労いただきまして、ありがとうございました」

クレイン「天使の贋作――バイス王国の研究も頓挫して、暗夜王国まで止めてしまってはもう手に入らないところでしたよ」

クレイン「失敗作のようですが、それでもこの娘が持つ、天使の絶対的な防御能力はちゃんと機能しているようで何よりです」

謎の傭兵「旦那、こいつはどうするんだい?」

クレイン「始末しますよ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 クレイン「あなたごと、ですがね」
 4~9 クレイン「やり方はあなたにお任せしますので、後はきっちりお願いしますね」


クレイン「あなたごと、ですがね」

謎の傭兵「ああ――?」

 パチンッ
 キィィィィンッ…

謎の傭兵「っ――な、何だっ…!? 何で、俺の体がっ…!」

シリウス「っ…リリを放せっ!!」

クレイン「ええと……傭兵さん、あなた、何てお名前でしたっけ?」

クレイン「ああ、申し訳ない…人の名前を覚えるのは苦手でして。でも、マヌケですね、あなた方は2人とも」

謎の傭兵「何しやがったんだ、てめえええっ!」ダンッ

クレイン「拘束魔法」

 ギュインッ
 シュバァッ

謎の傭兵「ぐっ…んのっ…!」

クレイン「あなたに前払いでお渡しした宝石…あれね、実は魔法基盤がすでに組み込んであるんですよ」

クレイン「わたしの魔力を送ることで起動して、あなたの全ての魔力を吸い上げていきます。そして…ドカンと爆発します」

謎の傭兵「!?」

クレイン「では、これにて。冥途への旅路、どうぞお気をつけて行ってらっしゃいませ」

 スタスタ

リリ「っ…シリウス…!」

クレイン「来なさい、ほら」グッ

リリ「シリウスっ…シリウス…!」

シリウス「リリっ…! 待てっ、リリをっ…クソっ…!」グググッ

謎の傭兵「待ちやがれ、てめええっ! おい、待て、俺をこんなっ…ふざけろ、ふざけやがれっ…! 死に晒せ、こんちくしょ――」

 カッ
 ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォッ


 【直下 コンマ判定】
 1~6 シリウス、重態
 7~9 執念こわい
  0  魔眼解放で難を逃れた


 シュゥゥゥ…

謎の傭兵「」

シリウス「っ……ぅ…」ググッ

シリウス(クソ……あんな、人間を爆発させるだと…)

シリウス(とんだ悪党だな…)

シリウス「だが…」ヨロッ

シリウス「リリは…取り返す……」

シリウス「……待っていろ……今…お前、を――」ドサッ


 【安価下1】
 視点チェンジ!
 モニカ エル ジェシカ インガ ジュダル のいずれかを選択


 ――暗夜王国・海上交易街――

 ワイワイ

ジュダル「おおー……すごい…」

ジュダル「初めて来たけど…何か、すごい」

ジュダル「…」キョロキョロ

ジュダル「水の都も…交易してるのに…何がどう違うんだろう…?」

ジュダル「…」

ジュダル「まあいいや…」

ジュダル「ええっと…密輸、密輸…密輸が、ダメだから……密輸してる人を逮捕…よし、覚えてる」グッ

ジュダル「…」

ジュダル「……………どうやればいいんだろ…?」


 【安価下1】
 1 まずは街の中を見て回ろう
 2 イメージとして…夜中にそういうのはやってそう。だから、今から宿屋で眠っておこう
 3 騎士権限で、港に並んでる建物を片っ端から調べてみよう。拒否する時点で怪しいしね!
 4 その他、自由行動


ジュダル「…」

ジュダル「とりあえず、見て回ろうっと」

 スタスタ
 キョロキョロ

<新鮮、とれたての海の幸だよー! これとこれとこれとこれとこれもつけて、何と300ゴールド!

<ベストセラー本が海を越えて入荷だよー! さあ、買った、買った! 胸躍る冒険活劇が読めるよー!

<さあさあ、磯の香りを閉じ込めた不思議な石だよー! お土産にいかがー!?

ジュダル「……うるさっ…」

ジュダル(そう言えば…デネブが、ここは港町だけど漁師じゃなくて商人の街…みたいなこと言ってたっけ…?)

ジュダル(…………違いがあんまり分からないけど…)


 【直下 コンマ判定】
 1~3 色々と見て回った。楽しかったです。………やべっ、ほんとに見て回っただけで終わっちゃった
 4~6 なんとなーく、地理を歩いて把握した
 7~9 すっげえイケメンの神父がごろつきに絡まれてた。騎士として介入してみた…けど?
  0  スーパー・モニカ・タイム! 略してSMT!!


ジュダル「ふぅー…」

ジュダル「………まあまあ、かな」ゴッチャリ ←お土産いっぱい買っちゃった

ジュダル「…」

ジュダル「あれ…? 何しようとしてたんだっけ…」

ジュダル「…」

ジュダル「……そうだ、密輸っ」

ジュダル「…」

ジュダル「荷物、いっぱい増えちゃった……着払いで送っておこうっと」

ジュダル「…んー…港の方かな…? イメージ、そうだよね、きっと」

ジュダル「夜になったら行ってみようっと」


 【安価下1】
 1 夜になったから、港を見回ってみるよ
 2 そうだ、ここの駐屯の騎士に話を聞いてみれば良かったんだ!!
 3 その他、夕方タイムで何かしたいことあれば併記


 スタスタ…

ジュダル「……ん?」チラッ

駐屯騎士A「…ん?」チラッ

ジュダル「…」

駐屯騎士A「おつかれさま」

ジュダル「うん…」

 スタスタ…

ジュダル「…ん?」ピタッ

 クルッ…
 ツツツ

駐屯騎士A「っ…?」

ジュダル「………ここの、騎士?」

駐屯騎士A「ああ」

ジュダル(あ、ここ、屯所…? 最初っからここに来てれば良かった…)

ジュダル「わたし、任務で本部から来てるんだけどちょっと教えて?」

駐屯騎士A「任務で? ええ、どうぞ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 巡回の時にたびたび、怪しいことが起きてるって場所を教えてもらった
 4~6 怪しい取引の現場を取り押さえたんだけど逃げられちゃったんだって。その時に運良く押収できたってものを見せてもらえた
 7~9 怪しい商人が度々、街に出入りしてるんだって。どうにかそいつが潜伏してると思しき場所を特定できたからって教えてもらえた


駐屯騎士A「こちらです」

ジュダル「何これ…バッジ?」

駐屯騎士B「結局、逃げられはしたんだが…これが落ちていたんだ」

ジュダル「ふうん…。これって、何の模様?」

駐屯騎士A「ハッキリとはしないんですが、商人同士で、秘密のメンバーだと教え合うためのものらしいです」

駐屯騎士B「これをつけてる商人は、あくどい稼ぎをしてるってことだな。まあ、こっちとしても、こんなものがあるって知れただけ手がかりが増えていい」

ジュダル「それで、これを落としたってことは…このバッジをつけてる人は…」

駐屯騎士A「ええ、我々が現場を取り押さえた者の仲間でしょう。高確率で」

駐屯騎士B「けども、あれきり、とんと姿を見せやしねえ…。どっか、別の場所でこそこそしてんのかもなあ」

ジュダル「…ふうん…。これ、もらってもいい?」

駐屯騎士A「ええ、どうぞ」

駐屯騎士B「おい、そんな簡単に渡せるものじゃないだろ」

駐屯騎士A「だけど本部の騎士だぞ? ここにいつまでも保管しておくことないだろう。終わったら本部にこのバッジが渡るだろうし」

ジュダル(あっ…終わったら本部にもってけってこと? ……もらうとか言わなきゃ良かった…)


 【安価下1】
 1 以前押さえたという現場へ行ってみる
 2 夜になったし、港の方を重点的に巡回してみよう
 3 その他、自由行動


ジュダル「…ねえ」

駐屯騎士A「うん?」

ジュダル「何か…男の人がたむろってる場所知らない?」

駐屯騎士B「そんなとこに行ってどうする?」

ジュダル「大体、こういう悪いことしてるのって男じゃん」

駐屯騎士A「…全てがそうじゃないと思うが…」

駐屯騎士B「本当に騎士か、この嬢ちゃん…?」

ジュダル「悪い?」

駐屯騎士B「…まあいい、教えてやるよ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 騎士コスプレの娼婦と間違われた。失敬なっ!!!! しょっぴいたった
 4~6 野郎臭い酒場。加齢臭がすごいよぉー…でも、何か、ちょっと無法者が多いし、何かあるかも? ないかも?
 7~9 男が集まると喧嘩が集まるようです。おい不良神父、絡まれてぶちのめし返してジュダルとばったりしろよ!!


 ――暗夜王国・海上交易街・加齢臭の酷い酒場――

 カランッ…
 ムワァッ…

ジュダル「うっ……臭い…」

 スタスタ

ジュダル(確か、オッサンは初めての酒場に行ったらカウンターに座れ…って言ってた…はず)

ヒヒイロ『――んでもってね、聞き込みなんかの時はマスターに話かけんのよ』

ヒヒイロ『だけど、いきなりキナ臭いことなかった、なんて尋ねちゃダメよ? 自然に、さりげなーく、暇なんだけど何かないのー、ってね』

ジュダル(そんなのでいいのかな…?)スッ

マスター「……らっしゃい。でもあんた、まだ酒飲める年じゃなさそうだな?」

ジュダル「うん。騎士だもん」

マスター「見りゃあ分かるさ」

ジュダル「ええっと……暇なんだけど、何かないの?」

マスター「何かって、暇な騎士がいていいもんかね…。そうだなあ…」

 ガシャアンッ

<てめえっ…! おい、どこに目えつけてんだ? 酒がこぼれちまったじゃねえかっ!

ジュダル「…?」

マスター「……早速、あったみたいですよ、騎士さん」

ジュダル「えー…? こんなとこでまで…? ちぇっ…」

暴漢「おおい、弁償してくれるんだろうなあ? ええ、神父さんよぉ?」

ジュダル「ねえ、そういうのやめてくれな――」

エル「お前がわざとぶつかってきたんだ。俺が詫びる必要はない」

暴漢「あんだとぉっ!?」

ジュダル「だからさあ…」

暴漢「てめえ、覚悟しやがれぇっ…!」スラァンッ

ジュダル「うわ、酔っ払い…こんなとこじゃ、槍も使いづらいの――」

 ガッ
 ググググッ

暴漢「あぐっ…ぇ…ぁ…うぅ…」バタバタ

エル「覚悟をするのはどっちか、分かっているのか?」グググッ

暴漢「かっ…は、はなし…ごめ…な、さっ…」バタバタ

 ブンッ
 ガシャアンッ…

エル「…ふんっ」

ジュダル「………あれっ?」

エル「…ん?」チラッ

ジュダル「【安価下1】」

 1 ……前に、どっかで会ったような…?
 2 ……………………何で、ここにいるの? えっと…1年前に、会ったよね?
 3 その他、自由台詞


ジュダル「…………………何で、ここにいるの? えっと…1年前に、会ったよね?」

エル「1年前…?」ジィッ

ジュダル「…」

エル「…」

ジュダル「…」

エル「…………あの時のか…」

ジュダル「だよね? どうして? あの田舎で神父やるんじゃなかったの?」

エル「…お前に関係ない」スタスタ

 ガッ

エル「おい、酒だ」

マスター「同じのでよろしいんですね?」

エル「早く寄越せ…」

マスター「どうぞ」スッ

ジュダル「…」


 【安価下1】
 1 マスターとの話に戻る
 2 エルの隣に座って、何で、どうして、って問いつめる
 3 暴行罪でしょっぴかれたくなかったら答えてよ、って


ジュダル「ちぇっ…」

マスター「知り合いで?」

ジュダル「うん。あいつ、超怖いヤツだから…」

マスター「ああ、そうそう。何かないのって話」

ジュダル「あ、忘れてた」

マスター「そこのお客さんもね、変なことを聞いてきたんだ」

エル「…」ギロッ

ジュダル「何かしたらしょっぴくから。べーっだ」

エル「…」

マスター「ああ、頼もしい騎士さんだこと…。でね、そこのお客さん、白い粉を売ってるヤツを知らないかって」

ジュダル「白い粉…?」

マスター「まあ…時々、いるんだ。麻薬だよ、麻薬。この店でそういうやり取りしてるんじゃないか…って頭わいてるバカが来る」

マスター「けど、そこの人はそういうのにも見えないから、こりゃおかしいな…って」

ジュダル「…ここで、取引してないの?」

マスター「するはずがないでしょう…表には騎士のお墨付きの印だって張ってあるんだ」

ジュダル(見てなかった…)

マスター「ま、乱暴者どもが多いから勘違いされやすいんだけど」

ジュダル「…………で、その白い粉って、誰が売ってる?」

マスター「うちが知るはずがないだろ」

ジュダル「ちぇっ…」


 【安価下1】
 1 他に何かないのー?
 2 で、不良神父は何でそんなの探してるの?
 3 別のところを巡回に行こうっと

そういやジュダルの特技に無自覚誘惑が追加されたはずだが
今のところ全然活かされていないな、なんでだ?

安価なら下


王子「>>162にお答えしましょう…。忘れてたからです!! ………ごめんなさい、いやほんと、すんません」

―――――

ジュダル「ねえねえ、神父は何でそんなの探してるの?」

エル「…」グビグビ

マスター「騎士のお嬢ちゃん、注文をまだ聞いてないんだけど」

ジュダル「いいじゃん、後で。…………ダメ?」ウワメヅカイ

マスター「……………まあ、いいけども…」

ジュダル「ねえ、教えてよ」グイグイ

エル「…」グビグビ

ジュダル「教えてってばー」グイグイグイ

エル「…」イラッ

ジュダル「ねーえー」グイグイグイグイ

エル「っ――やたらめったら揺さぶるなと言ってるだろうがっ!!」

ジュダル「っ…」ビクッ

エル「ふんっ…」グビグビ

ジュダル「…………初めて言われたんだけど…」

エル「……………間違えた」

ジュダル「だよね? ねえ、間違えたよね? ねっ? じゃあ教えて」

エル「…」ジロォッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 軽くあしらわれた…だと…!?
 4~6 ちらっとだけ
 7~9 ふつーに


エル「……おい」

マスター「何か?」

エル「タバコはあるか?」

マスター「どうぞ…」スッ

ジュダル「ねえ」

 シュボッ
 スゥッ

エル「…」ホワッ

ジュダル「あっ…輪っか…!」

 ホワホワホワッ…

ジュダル「え、すごっ…! もっとやって、もっとやって!」

エル「…」スゥッ

 ホワッ
 ホワッ

ジュダル「輪っかの中に輪っかくぐった…!」

エル「…」

 フス-
 スゥッ

ジュダル「あっ…えっ? 何それ…!? 口から出て、鼻に通ってるの? 鼻から口…? あれっ? えっ? 滝みたい!」

エル「…」スパ-

ジュダル「もうおしまい?」

エル「…ふんっ」


 【安価下1】
 視点チェンジしますか?
 1 ノー、ジュダル視点続行
 2 イエス、エル視点へ

 【採用安価のコンマ判定】
 1~3 そうしてエルは行ってしまった。行っちゃってから、何も聞けなかったことにジュダルは気づいた
 4~6 一方的にジュダルがエルに懐いてしまった
 7~9 しかし、すぐに子ども騙しの手に引っかかったことに気づいたジュダル。問いつめたらやっと喋った


ジュダル「もう1回やってよ」

エル「…金はここに置くぞ」チャリンッ

マスター「あい、どうも」

 スタスタ
 カランッ…

ジュダル「ちぇっ…」

 ・
 ・
 ・

 スタスタ

エル(港につけばいいとトレバーは書いていたのに…何にもならない…)

エル(売人らしいヤツも全然見ない…)

 スタスタ

エル(……どこにいるんだ…?)


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ジュダルが追いかけてきた
 4~6 目につきにくいところから人の声がする…
 7~9 後ろから肩を叩かれた。気配がないだとっ、何ヤツ!?

じゃあこれからもジュダルの無自覚誘惑が発動することはないの?

安価なら下


 >>171

王子「んー…まあ、ちょいちょい…? がんばります。あと、地味に指摘されたから1回発動しといたよ! マスター相手に! 地味にね」

―――――

<ブツは?

<ああ、ここにある。金を見せろ

エル「…」ピクッ

エル「あっちから声がする…?」ソソソ

エル「何をしている…?」

 スッ…

怪しい商人「確かに…注文通りの品だな。仕入れが順調にいくと嬉しいねえ」

怪しい男「さ、金をくれ」

怪しい商人「ああ、これだ」

 スッ

エル(荷物を交換した…?)

エル(……何をしてるんだ…?)


 【安価下1】
 1 どっちかを尾行してみっぺ
   A 怪しい商人
   B 怪しい男
 2 乱入して、何をしてたか問いつめる
 3 その他、どうしよう?


怪しい商人「それじゃあ、また…」

怪しい男「ああ、頼むぜ――」

 ザッ

怪しい男「っ…!」

エル「おい、お前ら…何をしていた?」チャキッ

怪しい商人「……神父服…」

怪しい男「神父さんが、何で得物なんぞ持ってやがる?」

エル「答えろ」

エル「それとも、ケチな女神にさえ告白できないことをしていたのか?」

怪しい商人「っ……」

怪しい男「……どうすんだよ、商人さんよぉ…」

エル「傷なら、消してやる…。痛い目に遭いたいか?」ギロッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 何してるんですか、あんた
 4~6 取引されてたブツが火を吹くみたいだよ
 7~9 襲われたよ。疑わしきは罰せよ、と女神は言ってないけどエルとしてはそうするよ


怪しい男「とんだ暴力神父だな…」

怪しい商人「ええい、やってしまえっ…!」

エル「…………いいだろう、痛い目に遭いたいならそうしてやる」ダンッ

怪しい男「お前ら、ぶっ殺せぇっ!」

 バババッ

エル(1、2、3、4――4人か、余裕だな)

怪しい商人「騎士の目をかいくぐったら神父か…! クソっ…!」タタタッ

怪しい男「お前ら、ちゃんと始末しとけぇっ!」タタタッ

エル「逃げられると、思うなよ――」


 【安価下1】
 1 攻撃なんか避けることもせず、猛進して怪しい商人と男を取っ捕まえて壁に叩きつけてやる
 2 まあ、死なない…だろうなって線で襲いかかってきた4人を瞬半殺しとくよ
 3 短剣の刃を水魔法で延伸して、逃げる2人の膝から下をすっぱりいくよ


 ジュォォッ
 カキィィィンッ

エル「足からだ――」

 ブォォォンッ
 ズバァァァァッ

怪しい商人「あぐぅっ…!?」

怪しい男「うぎゃあああっ…!」

 ドサドサァッ

<なっ…!?

<や、やべえぞ、この神父…! 逃げろっ…!

 ダダダッ

エル「………おい、お前ら」スタスタ

怪しい商人「足ぃっ…足、足がぁっ…!」

怪しい男「ひぃっ…あ、あああっ…!?」

エル「素直に答えるなら、生かしてやる」スッ

 パァァァッ

怪しい商人「っ…い、痛みが…それに、足が治っ――」

エル「だが、そうじゃないなら」

 ズバァァァァッ

怪しい商人「うぎゃあああああっ…!? あ、っ…ふっ…ああっ…!」

エル「このまま、血を流して死ぬことになる。いいな?」ギロォッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 だが、口を割らなかった…何なんだ?
 4~6 ふつーに悪だくみしてるだけだった…ちっ
 7~9 ビンゴ! でも、まだまだ裏にいるっぽい…


怪しい男「喋るっ、喋るからっ…喋るよぉっ…!」

エル「何をしていた?」

怪しい男「とっ、取引だっ…!」

エル「何を?」

怪しい商人「そ、そこの荷物を見てくれっ…そうすれば…!」

エル「…」

 ゴソゴソ

エル「………何だ、これは?」

怪しい男「と、盗品だっ…! 金持ちから、盗んだんだよぉっ…!」

怪しい商人「それを、わ、わたしが買っただけだ…!」

エル「本当だな?」

怪しい男「本当だっ、だから…ああ、さ、寒くなってきた…体がぁっ…」

エル「…」

 パァァァァッ

怪しい商人「っ……は、はあ…痛みが…」

怪しい男「ああああ…死ぬかと…死んだ…死んでた…」

エル「…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 手がかりなしの夜だったなあ…
 4~6 ジュダルがエルを追っかけてきてた。しょっぴいてった
 7~9 ジュダルが来たんだけど見逃してくれって懇願された。何か探してるなら協力するから…って


 タタタッ…

ジュダル「いたっ!」

エル「…」クルッ

怪しい商人「ひっ…」

怪しい男「きっ…騎士ぃっ…!?」

ジュダル「……何してるの?」

エル「………………くれてやる」つ盗品

ジュダル「何これ?」

怪しい商人・男「」ガタガタガタ

エル「こいつらに聞け…」ザッ

ジュダル「………何これ?」ジィッ

怪しい商人「そっ…それ、それは…」

怪しい男「な、何と、言いますか……」

ジュダル「…………………怪しい…」ジィッ

怪しい商人「厄日だぁぁぁ~……」

怪しい男「何でこうなるんだよぉぉ…」



 【安価下1】
 視点チェンジ!
 1 しない
 2 する
   ※モニカ ジェシカ インガ ジュダル のいずれかから選択併記


モニカ「ああああああっ、んもうっ!」

 ビリビリィッ
 バッ
 ヒラヒラッ…

モニカ「何でいつまで経っても、全然、話題にならないの!?」

パルミラ「何人殺したんだっけ? 騎士」

モニカ「いっぱい!」

パルミラ「んなことするから、面目丸つぶれになるのを嫌がって公表しなのよ」

モニカ「ムカつく…」

パルミラ「あらそう、いい顔するじゃない。おほほほっ」

モニカ「ババア…」

パルミラ「何か言ったかしら、まな板ちゃん?」

モニカ「何て?」ギロッ

パルミラ「あら、ババアで耳が遠いから分からなかったわね」

モニカ「…」ペッ


 【安価下1】
 1 今度は王都でやったろうじゃん
 2 ねえねえベテルー、パルミラがうざいー、って
 3 て言うか、麻薬はどこまで広がってるの!? 確認しとこう!
 4 その他、どんな憂さ晴らししよっか? ゲスいことしてもええんやで?


モニカ「王都で今度はやってやる…」

パルミラ「あら、大丈夫? 王都は騎士がたんまりいるのよ?」

モニカ「誰の心配してるか分かってんの?」

パルミラ「すぐに逆上して足元すくわれちゃう、バカな娘に言ってるつもりよ」

モニカ「…パルミラきらい」

パルミラ「あらそう、けっこうよ。わたしはそれで嬉しいから」

モニカ「ふんっ…」

 スタスタ

モニカ(でも…王都でやるなら、あんなやり方じゃ取り囲まれる…)

モニカ(けっこうな数の騎士がいるだろうし…)

モニカ(だったら…何かであらかじめ、混乱を起こしといた方がいいかも)

モニカ(何しようかな? できるだけ、パニックが広範囲になるようなこと…)


 【安価下1】
 1 ババミラ、ちょっと魔物貸して
 2 色んなとこでボンボン爆発とかさせてみちゃう?
 3 城にレターボムでも送りつけて城中警護に人員回させる?
 4 その他、どんな方法で王都をパニックと恐怖のどん底に落としたい?


モニカ(………井戸に毒でも流しちゃう?)

モニカ(だけど…すぐにパニックになって、騎士が分散するってことにはならないかも)

モニカ(…………見物になりそうだから、これはやるとして…別の方法も考えなきゃ)

モニカ(どうしよっかな?)


 【安価下1】
 1 ババミラ、ちょっと魔物貸して
 2 色んなとこでボンボン爆発とかさせてみちゃう?
 3 城にレターボムでも送りつけて城中警護に人員回させる?


モニカ「…ねえ、ババミラ」

パルミラ「あら、この服、オシャレかも…」パラパラ

モニカ「パルミラ」

パルミラ「なあに? お嬢ちゃん」

モニカ「魔物貸して」

パルミラ「いいけど、何するつもりよ?」

モニカ「王都襲わせる」

パルミラ「ふうん…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 50頭くらいの飛ぶ魔物を借りたよ。1h/5000Gを請求されたけど
 4~6 そこまで強くはないけど、めちゃくちゃな勢いで繁殖しまくる厄介な魔物を借りたよ
 7~9 暇だからパルミラもくるってさ


 ――暗夜王国・王都デーモン――

 スタスタ

モニカ(よし…これで、大体の井戸に毒をこっそり流し入れた…)

モニカ(どんだけの被害出るんだろ…ちょっと楽しみ)

モニカ「でも…本命はこれからだもんね」ニヤッ

モニカ「ええっと……この笛を吹いたら、魔物が集まってくるんだっけ?」

モニカ「こんな笛でほんとに来るのかな…?」

モニカ(あの性悪ババアのことだから、来ないかも…)

モニカ(…………でも、そしたらベテルに言いつけちゃおうっと)

モニカ「そうと決まったら…」

モニカ「レッツ・ショータイム」スゥッ

 ピィィィィ-----------ッ…

モニカ「…」

 バサァッ…
 バサァッ…

モニカ「あ、ほんとに来た! やった!」

モニカ「いっぱい、殺っちゃうもんね」チャキィッ


 【安価下1】
 1 ムカつく騎士団本部に殴り込みだよー
 2 無関係の住民から殺ってくよー
 3 大通りを闊歩しながら撃ち歩くよー


<うわあああっ!

<ま、魔物が空から来てるぞっ!

 ダダダッ

モニカ「ねえ、どこ行くの?」

*「ど、どこって…キミ、あの空を見てないのか!?」

モニカ「見てるよ? どうせ、死んじゃうのに急いで走ることないじゃん」

*「はあっ――?」

 パァァァンッ

*「」グシャアッ

モニカ「ほら…さて、じゃあ次は…あ、家族で逃げてる。逃げ場なんてないのに、バッカみたい…」チャキッ

 パァァァンッ

<姉ちゃんっ…!

モニカ「すぐに送ってあげるのに」

 パァァァンッ

<あああああっ…!?

モニカ「だから、家族全員、送ってあげるよーっと…」チャキッ

 パァァァァンッ

モニカ「………空は…うん、飛ぶ魔物だから騎士もやりづらそうだし、成功?」

モニカ「今の内にどんどん殺しとこうっと…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ドラシロ&ゼドファ&デネブ…
 4~6 モブ騎士5人組…
 7~9 民家を10軒くらい回って、中にいた人を皆殺しにしたらやっと騎士に発見された。つっても、ひとりかー
     7 オッサン
     8 ドラシロ
     9 モブ


モニカ「やっほー」チャキッ

*「あっあっあっ…」タジッ

モニカ「ばいばーい」カチッ

 パァァァァンッ

*「」ドサッ

モニカ「おーつーぎーはー…」

デネブ「中・濁流魔法!」

ゼドファ「大・凍結魔法!」

 ザッバァァァァァッ
 ビュォォォォォォッ
 ガッキィィィィィィィンッ

モニカ「あれっ…水…水を凍らせて、身動き…へえ…」

ドラシロ「何をしてるか知らないが、この騒ぎに乗じての殺人行為…! 見過ごさないぞっ…!」ダンッ


 【安価下1】
 1 錬金魔法で固められてる氷をぶっ壊すよ
 2 真っ正面から向かってくるなんてバカですねー。いい標的です
 3 その他、どうする?


モニカ「いい的――」チャキッ

ゼドファ「ドラシロ、ダメだっ…!」

ドラシロ「僕に手柄を取られるのが怖いのか!? だが、そうはいかな――」

ゼドファ「違うっ――間に合えっ…!」バッ

ゼドファ「爆火!」

 ヒュバッ
 シュボォォォォッ
 パァァァンッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ゼドファって、強いんだよ。魔法使いとしてのあれがすごいんよ。弾丸をピンポイントで焼失させられたよ
 4~6 氷を融かして、その蒸気で目くらましをされた。弾丸はドラシロを掠めちゃった
 7~9 ゼドファの魔法で弾丸が地味に溶けちゃってドラシロを仕留めるには至らなかった
  0  お、おいドラシロ…こんなとこで退場かよ…


 ジュボォォッ
 コツンッ…

ドラシロ「っ…!? な、何だ、額に、何かっ…」

モニカ「!」

ゼドファ「それが、ドラシロの頭をぶち抜くところだったんだよ」

ドラシロ「えっ」

デネブ「……お前ら、気をつけろ。けっこう、ヤバい相手かも知れないぞ」

モニカ(何あいつ…魔法使い…の、騎士? めんどくさい…)

デネブ「ゼドファ、何なんだよ、あいつのあの武器」

ゼドファ「分からないけど…あの先端を向けられちゃダメだ」

ドラシロ「いや、先端を向けられちゃって…ムリじゃないか?」


 【安価下1】
 1 暢気に会話してんじゃねえよ! ほんとはマスケット銃の威力を知らしめるためだけど、リボルバーと併用してくぜ
 2 ゼドファがめんどくさそう…ゼドファ狙いでいくっ!
 3 錬金魔法がかかる弾丸の恐ろしさをとくと味わいたまへ


モニカ「無視してお喋りなんか、しないでくれる?」チャキッ

デネブ「おい、また何か出したぞ!」

ゼドファ「とにかく、気をつけながらじゃないと危険な気がする!」

ドラシロ「お、オーケー、気をつけてればいいんだなっ…!」

モニカ「分かってないくせに、バーカ!」ダンッ

デネブ「来るぞ!」

 チャキッ
 パァンッ
 パァンッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ゼドファが、邪魔ぁああああっ!
 4~6 警戒されてて弾丸がなかなか…
 7~9 とりあえず、足を狙って機動力を奪っていく


 ヒュオッ
 ズガンズガンッ

モニカ(ちぇっ、避けられちゃう…!)

ゼドファ(何かを飛ばしてるのは間違いない――目に見えないくらいのスピードの、何か)

ゼドファ(その威力はきっと、直撃したら…それならっ――)

デネブ「挟撃だ、ドラシロ!」

ドラシロ「任せてくれたまえっ!」

 ザッ
 ダンッ

モニカ「っ――」

デネブ「でりゃああっ!」

ドラシロ「はあああああっ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ゼドファの魔法で弾丸が阻まれただと…
 4~6 モニカつおい
 7~9 デネブとドラシロに致命傷を与えたよ


 ブンッ
 ブォンッ

 デネブとドラシロの剣が、左右からモニカへと襲いかかる。
 だが、冷静にモニカはその場で屈んで回避すると、両手に持った銃を両者の腹部へと向けた。

ゼドファ「障壁魔法!」

 シュバァッ
 カチッ
 パァァンッ
 パァァァンッ

 トリガーが引かれるより刹那早く、ゼドファが障壁魔法を発動する。
 デネブとドラシロが同時に防壁に守られて、弾丸がそれに阻まれて弾頭がひしゃげて落ちた。

モニカ「っ――!」

デネブ「ナイスだ、ゼドファっ!」

ドラシロ「だが、手柄は僕だぞっ…!」

 姿勢を持ち直して2人が、今度は時間差をつけて剣を振るう。
 先に来たドラシロの攻撃をモニカはマスケット銃で受け流した。しかし、デネブが鋭い突きを放ってくる。


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ぐおおっ…! これが数の暴力か…
 4~6 軽い身のこなしのモニカ。これが身体と頭脳、ともに9の実力よ
 7~9 モニカ、やるぅ~


 ズォォォッ
 タンッ
 クルッ

デネブ「んなっ…!?」

ドラシロ「そんなことっ…!?」

 デネブの突きを、モニカは跳んで避けた。
 くるりと宙でターンまで決め、滞空したままマスケット銃とリボルバーを発砲する。

 ヒュオッ
 ズガンッ
 バチィィッ

 タンッ…

モニカ(やっぱり、ただの弾丸じゃ、あれは破れないかも…)

デネブ「何なんだよ、こいつ…」

ドラシロ「見事すぎる、身のこなしだ…」

ゼドファ(障壁魔法のタイミングを見誤ったら、すぐにやられる…油断していられないなん…)

モニカ(でも…だったら、この特別製の弾丸でいける…)

モニカ(けど…空の魔物が減ってきてる…退却するなら、そろそろかも…)チラッ

デネブ「ゼドファ、障壁魔法、まだまだいけるか?」

ゼドファ「うん…任せて」

ドラシロ「だったら、攻めるのみだな」

モニカ(どうしよっかな…。一応、殺るだけ殺ってはあるし、井戸の毒もあるし…けど、何か尻尾巻いて逃げるみたいでやだかも…)


 【安価下1】
 1 障壁魔法をぶち破るまでは帰らぬ、退かぬ
 2 今日はこのくらいで勘弁してやる! ついでに銃の説明もしてあげるから、ちゃんとニュースにしろよ! しなかったら、また来るぞ、って
 3 いや、この騎士どもの内、ひとりは殺らなきゃ帰れない


モニカ(銃の威力を知ってもらうためにも、あの障壁魔法は打ち破っておこう。そしたら怖さを分かってくれるはずだし)

モニカ(うん、決めた。そうしよう)

デネブ「…」ジリ

ドラシロ「…」チャキッ

ゼドファ「…」

モニカ「…死んでね――」ダンッ

デネブ「誰がっ…!」

ドラシロ「死ぬものかっ!」

 ブォォンッ
 ギィィィンッ

 チャキッ
 シュバァッ
 パァァァンッ

モニカ(やっぱり、ちゃんと障壁魔法を使ってくる、タイミングも合ってる――)

ドラシロ「てえいっ!」

 ブンッ
 ガッ

ドラシロ「なっ…柄で受け止めるだと!?」

モニカ「ちょろいんだもん、ザーコ」チャキッ

 シュバァァァッ
 パァァァンッ

モニカ(かかった――!)

 バチバチィッ
 ズォォォォッ

ゼドファ「何だ、今までのと違う…!?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 障壁破るのに気を取られてて、デネブから一撃もらっちゃった
 4~6 障壁、破壊なり
 7~9 障壁を破壊して、ドラシロに重傷まで与えたよ


 障壁に阻まれた弾丸が、その形状を変えた。
 弾頭が先細りになって尖り、障壁に流入されている魔力を食らって勢いを増す――

 ズガァァァッ
 バシュゥゥゥンッ

ゼドファ「障壁が、破られたっ――!?」

モニカ「やった、バーカバーカ! ざまあみ――」

 ヒュオッ

デネブ「ざまあみろは、俺の台詞だ」

モニカ「っ――」

 ズバァァァァァァッ

モニカ「あうっ…!」

デネブ「忘れてんじゃねえよ…!」ダンッ

モニカ「っ…」


 【安価下1】
 1 尻尾巻いて逃げるみたいだけど、予定通りに障壁魔法を破れるって見せつけたから帰るもん! 負け惜しみじゃないもん!
 2 カッチーン、デネブ殺すウーマンにへーんしん、とうっ! 続行
 3 そんなに殺られたいなら、殺ってあげるよ! 皆殺しじゃいっ!!


デネブ「おら、まだ行くぞぉっ!」

 ブゥンッ
 ギィィィンッ

モニカ「っ…!」

デネブ「おらぁっ!」

 ブンッ

モニカ(強引っ…!)

ドラシロ「そこだぁっ…!」

 ズォォォッ

ゼドファ「爆火!」

 ヒュバッ
 シュボォォォォッ

モニカ「!?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 逃げらんない…
 4~6 手負いで逃げたよ。何か、ムカつく。逃げたみたい。いや逃げたけど、恐れをなしたみたいで
 7~9 いい具合に捌いてやってから悠々と逃げたったよ


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 パルミラがそんなこっちゃだろうと思って、って救援に。最後にドカンと仕返ししてから帰った
 奇数 とんずらここうとしたら、オッサン&サリーが出てきて、とっ捕まってしまった…
 ※0は偶数扱いなんよ


モニカ「っ――ええいっ!」

 ズォォォッ
 グニャアアッ

ゼドファ「錬金、魔法――!」

ドラシロ「地面が、壁にっ…!?」

 ドゴォォォンッ

デネブ「ちくしょっ…!」

モニカ(ああもうっ…この隙に逃げなきゃ。ほんとにムカつく…!)ムスッ

モニカ(2度目の笛で、帰る用の魔物――)スゥッ

 シュバッ

モニカ「!?」

 ズバァァァッ

モニカ「あうっ…!?」

サリー「――何故、ここにいる、モニカっ!?」

モニカ「サリー…!?」

ヒヒイロ「まあまあ、そう熱くならんでいいんじゃないの、サリー。――後でじっくり、ゆっくり、お話聞けるんだからさ」

 シュボォォォォォォォォォォォッ

モニカ(火がっ…!)

ゼドファ「キツめに行きます――鋼縛魔法!」

 ギィンッ
 ギュォンッ

モニカ「あ、うっ…!?」ググッ

サリー「…………モニカ…何で、生きている…?」

モニカ「っ――」

ヒヒイロ「空の魔物も、まだいるみたいね…。ゼドファくん、そのすごーい魔法でちょっと、掃討してきてちょうだい」

ヒヒイロ「このお嬢さんは、オッサンらでお話聞いとくからさ」


 【安価下1】
 視点チェンジ!
 ※エル ジェシカ インガ ジュダル から選択


 ――暗夜王国・丘陵の街・領主邸――

ラジエ「姐御!」

 バンッ

ジェシカ「だから、ドアは静かに開け閉めしろって言ってるだろうが…。それとノック」

ラジエ「あ、すんませんっ! 手紙っすよ、手紙」

ジェシカ「手紙ぃ? はぁ…」

ジェシカ「今度はどこの晩餐会だ…? それとも、何かのパーティーかね…舞踏会なんて言われたら最悪だ…」

ジェシカ「ったく、何で貴族ってのはどこもかしこも、ムダなことが好きなのか…」

 ガサガサ
 ペラッ…

ジェシカ「…」

ラジエ「何て書いてあるんすか? どこまで出かけるんすか?」

ジェシカ「…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 手紙はつまんない内容だったけど、インガがまた襲来してきやがった…
 4~6 騎士団からのお手紙。変な武器があるから、それを見て意見を欲しい…って。レイドめ…呼びつけるたあいい度胸だ
 7~9 マッスルフレンドのシリウスから、頼みごとがあるとのこと…


ジェシカ「…」

ラジエ「姐御? どうしたんすか、神妙な顔して」

手紙『突然の手紙で失礼する』

手紙『俺は今、ある小さな村にいる。手痛い失敗をして、医者にはしばらく動くなと言われてしまっている。重態というものだ』

手紙『だが、どうしても火急で済ませたい重大な要件があり、それを代行してくれないかとあつかましい願いを手紙に綴っている』

手紙『リリが何者かにさらわれてしまった。リリというのは俺が連れている小さな女の子だ』

手紙『特殊な事情があり、彼女は特別な力を持っている。それを狙ってのことだろう』

手紙『前述の通り、俺は重態で動くことができない。どうか、リリを探し、取り戻してはくれないだろうか』

手紙『リリの特徴・容姿などを書き記す。力となってくれることを願っている。乱文失礼。 シリウス』

ジェシカ(シリウスが、重態…)

ジェシカ(穏やかじゃないな)

ラジエ「姐御ー?」

ジェシカ(………あの魔族のこともあったが…優先するなら、こっちか)

ジェシカ(だが、あたしがここを離れるわけにも…いや、少しくらいなら問題ないか…? 少しで済めばいいが…)


 【安価下1】
 1 他でもないマッスルフレンドの頼みだ、断るわけにもいかない。領地のことは…まあ、任せてすぐにリリを探しに出よう
 2 手紙に書かれた特徴だけじゃちょっと分からない。シリウスのところにでも行くか。筋肉に任せて重態の身で動き出しかねないし
 3 確か王都にシリウスの妹がいたはず。彼女から、このリリって娘の特徴をちゃんと聞いて、ついでにインガの件をレイドにでも伝えとくか


ラジエ「あーねーごー?」

ジェシカ「ラジエ、ミーシャを呼んできな」

ラジエ「了解!」タタタッ

 ・
 ・
 ・

ジェシカ「――そういうことだから、あたしはちょっと出てくるよ。その間、ここは任せた」

ラジエ「ま、マジっすか!? じゃあ、俺もついてく――」

ジェシカ「任せたって言ったろうが」ゴスッ

ラジエ「痛って!?」

ミーシャ「いってらー」

ジェシカ「お前は軽いな…」

ミーシャ「ジェシカがいない間に…むふふふ…」

ジェシカ「…」

ジェシカ「あたしが帰ってきた時、何かあったら承知しないよ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 あれこれと、あれをするな、これはこうしろ、って全部伝えてたら出発遅れちゃった
 4~6 道中で、インガとばったり出会っちゃった…何でこうなる…
 7~9 そしてシリウスのところへと辿り着いた


ジェシカ「だから、そういう時は――!」

ミーシャ「分かったってばぁー!!」

ジェシカ「ほんとかい?」ギロッ

ミーシャ「……………ラジエが…」

ラジエ「ば、ばっ、バッチリ…っすよ!?」グッ

ジェシカ「…はぁぁ…」

ジェシカ(ほんとに大丈夫か…?)

ラジエ「それより姐御、行かなくていいんすか?」

ジェシカ「お前らのせいで足止め食らってるんだろうがっ!!」

 ゴスッ
 ゴスッ

ミーシャ・ラジエ「「~~っ」」

ジェシカ「ったく…」

ジェシカ「それじゃ、今度こそ行くから、くれぐれも…頼んだよ? いいね?」



―――――

 本日はここまでです
 ありがとうございました おつかれさまです


王子「やるぞよ」

王子「さて、えーと…前回更新分の大きな変化と言えば…」

王子「モニカがとっ捕まっちゃったね!!」

王子「救済…はかなり、モニカがこじらせちゃってるから難しいんだよなあ…」

王子「嬉々としてゲスプレーしてたし、井戸に毒とか垂れ流して? まだ発覚してないけどこれから起こるだろうし?」

王子「他の進展は…ジュダルとエルが、ちょびっとずつ交流を持ち始めてるね。バカコンビ…怖いな、本来の恐怖的な意味じゃなくて」

王子「でもって、そうそう、シリウスが謎の手紙を受け取ってふらふら行っちゃったら罠だった、ってゆーね」

王子「最初っからリリちゃんを狙う罠だったのさ!! だから、アリアがリリを連れてかないでよー、みたいなアレが起きてたのさ!」

王子「あそこで置いてきていれば…まあ、過ぎたことは仕方がない。でもって、シリウスが姐御に協力を仰いだ…と」

王子「姐御は姐御でリリを探してけろ~って頼まれたけど、よく分かんないからってシリウスのところへ向かってます」

王子「インガ? インガは…どうなんでしょうね? 王都を探してふらふらしてるんじゃない?」

王子「ライドくんでゲスプレー? …………ライドくん、かなりキテるからなあ…。カニバった理由いかんによっては、けっこう壊れてるよ…」

王子「ああ、ライドくんが可哀想…モニカよりは救済しやすいからがんばっ」

王子「そういうわけで、行くぜよ」


 【安価下1】
 1 モニカ視点
 2 シリウス視点
 3 エル視点
 4 姐御視点
 5 インガ視点
 6 ジュダル視点


インガ「…」

インガ「ここは、どこだ…?」

 スタスタ
 ガサガサ

インガ「王ってのは一体、どこにいるんだよ…」

インガ「魔界じゃ、ででーんと構えてんのに、ああもう…」

インガ「めんどくせーなー…」

 ガサガサ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 牧畜の村へ着いた。王都は近い!
 4~6 水の都に着いた。王都は目と鼻の先!
 7~9 王都が見えた!! やったぜ


 ――暗夜王国・牧畜の村――

 ガササッ

インガ「おっ…?」

インガ「………村だ」

インガ「…」キョロキョロ

インガ「うまそうな羊がいるな…」ジュルッ

インガ「…」

インガ「牛もいるな…」ジュルッ

インガ「…」

<コケーッコココッ

インガ「…鶏までいるな」ジュルッ


 【安価下1】
 1 まあいいや、おい村人、この国の王ってのはどこにいる?
 2 おい村人、何か食わして
 3 その他、自由行動


村長「おや…見かけん顔ですな、旅の方ですか?」

インガ「ん? そうだけど」

村長「しかし、この村に立ち寄られるとは珍しい…」

村長「王都にほど近いとは言え、多くの旅人はさっさと通り過ぎてしまいますからのう」

インガ「王都?」

村長「?」

インガ「あー…王がいるんだよな? どこにいるんだ、この国の王は」

村長「王都ですが…?」

インガ「どっち?」

村長「王都でしたら、そちらへ行けば街道があります。それを一本道ですじゃ」

インガ「ん、サンキュ」

村長「お気をつけて」

インガ「じーさんもな」

 スタスタ

インガ(やっと着ける…!)


 【安価下1】
 1 王都に、着いたどー!!
   A ここが王都か…なるほどなあ。……荒れてるなあ、いいないいなあ、この荒れ具合は。魔界を彷彿として
   B さっさと城に行こう、そうしよう
 2 道中、奇妙な死体を見つけた。左足だけがない死体


 スタスタ…

インガ「ん…?」

死体「」

インガ「…ん?」

死体「」

インガ「何で…これ、足がないんだ…?」

インガ「…」キョロキョロ

インガ「流行りか…? 人間も変なこと考えるな…」

<カァー、カァー

インガ「……カラスが群がってる…ほんとに雑食だな、カラスって」

インガ「…」ジィッ

インガ「………………にしても…この切り口は…切れ味悪いの使ってそうだな…」

インガ「死因は…何だ…? 失血死…? けっこう、血の跡が残ってるし、そうだろうな…」

インガ「………………で…血痕は…あっちの茂み…」

インガ「…引きずったのか…」

インガ「………………ふぅーん…?」

インガ「…足1本だけもぎ取って、何するんだ…? 覗いてみよっと」

 ガササッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 何もなかった。いなかった。ちぇっ
 4~6 くちゃくちゃくちゃくちゃと音がするよ
 7~9 眠ってたよ


 ガササッ…

インガ「ありゃっ…?」

インガ「………何もなし…」

インガ「とっくに消えてたか…つまんねーの…」

インガ「…」キョロキョロ

インガ「んっ…?」ヒョイッ

インガ「靴…? さっきの死体の靴か…」

インガ「てことはやっぱ、ここで……何したんだ?」

インガ「………食ったか」

インガ「人間も人間を食うんだな…初めて知った…」

インガ「よしっ、王都行こうっと」


 【安価下1】
 1 まっすぐ、城へ!!
 2 魔物とモニカのせいでぐちゃぐちゃの王都だよ! とりあえず見て回ろう
 3 その他、王都に到着したけど何かしたいの?


 ――暗夜王国・王都デーモン・王城入口――

門番「書状を持ってきた…?」

インガ「そうそう、スピカとリナの」

門番「…誰だ?」

インガ「スピカとリナは、スピカとリナだろ」

門番「この状況下で陛下に会いたいなどと…ふざけるな。帰れ」

インガ「ふざけてねえよ」

門番「帰れっ!」

インガ「…ちっ」クルッ

 スタスタ…
 ピタッ

インガ「………と、見せかけてっ!」ダッ

門番「見せかけられるかっ!」グッ

インガ「ちっ…」


 【安価下1】
 1 どうすりゃ会えるんだ? って尋ねる
 2 だったら強攻突破だ!!
 3 その他、どうしよ?


門番「まったく…今はお前のような者につきあってるような状況では――」

インガ「んじゃあ、強攻突破させてもらうぞ」

門番「何ぃ?」

インガ「俺を、通せっ…!」

 ダンッ

門番「っ――止まれ!」チャキィッ

 ブンッ

門番「やった――」

 ギィィンッ
 ドゴォォォォッ

門番「パンチ…!?」ドサァッ

インガ「ちょろいっ…!」ダダダッ

門番「しまった――誰か、誰かぁっ! 城へ侵入者だ! 捕まえてくれっ!!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 vsヒヒイロ
 4~6 vs城中警護の騎士20人
 7~9 vsアテム?


 ダダダッ

インガ「邪魔だ、邪魔だぁっ!」

騎士A「止まれ!」ブンッ

インガ「止まらねえよっ!」ヒョイッ

騎士B「こいつっ、何て身軽な…!」

 ダダダッ

インガ(どっちだ、どこにいるんだ、王ってのは…?)

インガ(まあ、適当に行きゃあいいだろ)

 バンッ

アテム「む?」

インガ「おい、王はどこにいる?」

アテム「王? ……何か用か?」

インガ「色々だ」

<侵入者はどこへ行った!?

<右手に手甲、長短の剣を腰に提げている男だ!!

アテム「ほう…お前か?」

インガ「だったら?」スラァンッ

アテム「良かろう…ちと、相手をしてやるぞ?」ニヤリ

インガ「いや、そういう気分じゃ――」

アテム「余に勝ったら、この国の王と会わせてやろう」スラァンッ

インガ「乗った!」ダンッ


 【安価下1】
 1 武器破壊からだぜ! 唸れ、ソードブレーカー!
 2 手甲で殴ってアテムの攻撃を防ぐ&もう片手の剣で攻撃
 3 二刀流で猛攻撃!


アテム「ほう、二刀流か」

インガ「珍しくもねえだろっ!」

 シュバババッ
 ギィンッ
 ガッ
 ガガッ

インガ(こいつ、やる…!)

アテム「なかなかっ――ぜぇえいっ!」

 ブォンッ
 ギィィィンッ

アテム「攻防一体の篭手か――」

インガ「どりゃあっ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 アテムTUEEEEEEEE
 4~6 水差された
 7~9 互いに骨のある相手だと見て楽しんでます。おいバカ陛下


 ギィィンッ
 ギチギチッ

インガ(受け止めやがった…!)グググッ

アテム(むっ…これは、けっこうな怪力だのう…!)グググッ

 ダンッ
 ヒュォォォッ

インガ「っ――!?」バッ

 ズバァァァァッ

インガ「嘘っ…!?」

インガ(こいつ、退くと同時に斬ってきた…!?)

アテム「わはははっ、どうだ? なかなか、余もやるであろう?」

インガ「そこそこだなっ…!」ダンッ

 ズォォォォッ

インガ「これでも、食らえぇっ!!」

 シュバババッ
 ギィンギィィンッ

インガ(捌かれたっ…!?)

 ダンッ…

インガ「うっ…!?」

 ブォォォォンッ

アテム「余の勝ち、だのう――」

 ピタッ

インガ「っ…」タラ

アテム「…やはり、たまには体を動かさねばのう」

インガ「【安価下1】」

 1 まだ勝負は、終わってないっ!
 2 ………ちぇっ…約束だから出てってやるよ…。でもまた来るからな!
 3 その他、自由台詞


インガ「ここで引いたらバイスは滅んだまま…」

アテム「むっ…?」

インガ「ついでにヴァーゴも滅んじゃうからな…負けられない」

インガ「まだ、撒けてないっ…!」チャキッ

 ブォォォンッ

アテム「…」

 ピタッ…

インガ「おい…何で避けようとも、防ごうともしないんだよ?」

アテム「……ただのお遊びだからのう、余としては」

<バンッ

騎士A「ここにいたか、侵入――へ、陛下っ…!?」

インガ「あ?」

アテム「この者を玉座の間へ。余もすぐに行く」

騎士A「し、しかしっ…!」

アテム「通しておけ、と余は言っているのだ。分かるな?」

騎士A「……は、はい…」

インガ「………ん?」

 ・
 ・
 ・

 ――暗夜王国・王都デーモン・王城・玉座の間――

アテム「余が、暗夜王国の王である」デンッ

インガ「…へえー…」

アテム「何だ、驚きがないのう」

インガ「まあ、王ってのを名乗るんなら、腕っ節はいるしな…腑に落ちた」

アテム「………どこの常識だ…?」

インガ「魔界」

 ザワッ…
 ヒソヒソ

アテム「ほう、魔界から来たと?」

インガ「おう」

アテム「それが何故、バイス王国だの、ヴァーゴ王国だのと口にする?」

インガ「色々あんだけど…えーと…」ゴソゴソ

インガ「………これこれ、ほい」つ書状

アテム「ふむ…?」ペラッ

アテム「…………ほうほう…ふうむ…」

大臣「陛下…一体、何が?」

アテム「なるほどのう…。事情は分かった」

アテム「つまり…魔族を地上から追い返す…もしくは討ち滅ぼすために、我が国の協力を得たいと」

大臣「何とっ…!?」

アテム「そして、それがヴァーゴ王国のスピカ姫と、バイス王国の唯一の生き残りであるカルカリナ姫の願いである…と」

インガ「【安価下1】」

 1 そういうことだからよろしく
 2 で、返事は? イエスかオーケーで、はいどっち?
 3 違う、違う。バイス王国はリナのものだから、俺のものなわけ。だから、俺が取り返すのに、俺だけじゃキツいから協力しろってこと


インガ「そういうことだからよろしく」

大臣「お前、陛下に何という口をっ…!」

アテム「良い、大臣」

大臣「しかし…」

アテム「この者はヴァーゴ王国より参った使者ということになるのだぞ? ならば、この者を通じ、余が言葉を交わしているのはヴァーゴの者」

アテム「で、あるならば対等な口も許されよう」

大臣「…」

インガ(………マジで? 俺じゃなくて、俺じゃないリナかスピカが俺と喋ってんの? マジ? 自覚ねえけど…)

アテム「だが…インガと申したか」

インガ「ん?」

アテム「済まぬが、よろしくと言われたとて、協力するわけにもいかぬのだ」

インガ「はあ?」

アテム「余は、この国の王である。他国がどうなろうが、余は関与できん」

インガ「ケチなこと言ってんじゃねえよ」

アテム「済まぬの。余力がないのだ、今の我が国は。連日の相次ぐ重大事件で騎士の数は減少し続けておる」

アテム「出兵ということになれば、さらに国内の治世が乱れかねないのだ」

インガ「国内の、治世? ………んなもん、放っておけばいいじゃんか。人間食ってる人間だっているくらいだぞ?」

アテム「むっ…?」チラッ

大臣「い、いえっ…確認はできておりませぬが…」

インガ「だからいいじゃん」

アテム「尚更、良くはないのう…。ともかく、我が国は今、国内のことで手一杯なのだ」

アテム「……どうにか、この騒動も落ち着けばいいのだが…どうなることやら…」

インガ「【安価下1】」

 1 んじゃあ、オーケーって日までここに居座らせてもらうわ
 2 ………じゃあ、俺がちゃちゃっとそういうの片づけてやるから、片付いたら協力しろよっ!
 3 お前がやれよ。そこそこ強いだろ


インガ「………じゃあ、俺がちゃっちゃとそういうの片づけてやるから、片づいたら協力しろよっ!」

アテム「むっ?」

大臣「たったひとりで一体何が…」

アテム「大臣」

大臣「ゴホンッ…」

インガ「いいだろ?」

アテム「そうだの…そこまで言うのであれば、お前に頼むとしよう」

大臣「陛下っ…!?」

アテム「………ヒヒイロか、レイドを呼んで参れ」

インガ「言ったな、言ったな、お前、約束だからな」

アテム「うむ。約束だ。国内のこの一連の騒動が収まれば、協力をしよう」

インガ「っしゃ!」グッ

 ・
 ・
 ・

ヒヒイロ「――お待たせ~っと」

インガ「何だ、お前?」

ヒヒイロ「ん、いやほら、おたくがうちの陛下に会うために城へ乗り込んだ人っしょ?」

インガ「そうだけど」

ヒヒイロ「陛下からね、おたくにやってもらいたいってことを聞いてきたから、その辺りを色々教えにきたの」

インガ「ふうん」

ヒヒイロ「えっとねー…海上交易街ってとこに、ジュダルっていう騎士がいるから、探して合流してくれる?」

インガ「何で?」

ヒヒイロ「今、彼女が追っかけてる件に協力して、片づけちゃってちょうだい」

インガ「オッケー牧場」

ヒヒイロ「んじゃ、よろちくび~」


 【安価下1】
 視点チェンジ!
 1 モニカ視点
 2 シリウス視点
 3 エル視点
 4 姐御視点
 5 ジュダル視点


 ――暗夜王国・王都デーモン・騎士団本部――

モニカ「…」ムスッ

サリー「モニカ…」

モニカ「…」

サリー「…」ガタッ

モニカ「…」

サリー「……これまで、何をしていた?」

モニカ「【安価下1】」

 1 …(黙秘
 2 さあ? 何だと思う? 人殺したり、人殺したり、人殺したり、サリーのこと恨んだり、憎んだり、サリーって書いた紙を切り刻んだり?
 3 どっかの女騎士が死なないかな~って両手を合わせて祈ってたよ


モニカ「…」

サリー「疑問は、たくさんある」

サリー「何で…お前が生きているのか。あの時…お前は確かに、死んだ」

サリー「遺体だって埋葬した。それなのに、お前は……最期に見た時と、変わらぬ見た目でいる」

サリー「どうしてだ?」

モニカ「…」

サリー「何で、あんなことをした? どれだけの人が死んだか、分かっているのか?」

サリー「それに、水の都で先日起きた事件…あれも、お前が関与しているんだろう?」

モニカ「…」

サリー「モニカっ…! 答えてくれ、わたしは、お前を助けてやれなかった。それが、今でもっ――」

モニカ「【安価下1】」

 1 喉乾いた
 2 うるさい、偽善者…
 3 じゃあ助けて? わたしね、間違ってたって今、分かったの。またサリーの顔を見れて、全部、何てことしてたんだろうって思った


モニカ「じゃあ助けて? わたしね、間違ってたって今、分かったの。またサリーの顔を見れて、全部、何てことしてたんだろうって思った」

サリー「っ…」

モニカ「ごめんなさい、サリー…」

サリー「……ほ、本当か…?」

モニカ「うん…どんな罰を受ければいい?」

モニカ「死ぬまで働かされたりする? ……ううん、いいの。何したって償えないって、もう分かってるの」

モニカ「だけど…償いにも色々あると思うの。一生、暗いところで死ぬまで閉じ込められる? それなら、十字架をちょうだい」

モニカ「手の届かない高いところに吊り下げてくれるだけでもいいから」

モニカ「そしたら、毎日、祈るの。ごめんなさい、もうしません、わたしみたいな人はもう出さないでください…って」

サリー「っ…モニカ…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 こらえられなかった
 4~6 サリーのくせに
 7~9 ちょろっ


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 サリーの不意を突いたよ。ねえねえ、どんな気分? ほんとにそんなこと思ってるとか思っちゃった? ばっかじゃないの?
 奇数 不意打ちぃっ! って、したけど、マリーの強運が発動しやがった…やばっ…
 ※0は偶数扱いだよ


サリー「モニカ…本当に…か…?」

モニカ「……うん」

サリー「だが、お前は、あれほどっ…あんなに、色んなものを憎んでいた。それが、こんなすぐに…」

モニカ「…っ……だって…初めてだもん…」

モニカ「…………まだ…サリーは、わたしが……まっとうになれるって、信じてくれてるんでしょ…?」

モニカ「そうじゃなかったら、こんな、話しないでしょ? きっと、どこかの牢獄に放り込むだけ…」

モニカ「サリーの目を見て……思ったの…。思い違いじゃ…ない…?」

サリー「…………違う…思い違いなんかじゃない。お前は、まだやり直せる…どれだけ時間がかかったって、いいんだ」

サリー「…っ…すまない…少し、汗が…」フキフキ

モニカ「ヒクッ…サリー…グスッ…」

サリー「っ……お前、まで…泣いてどうする…?」グシグシ

モニカ「わたし…わたしね…」

サリー「ああ…何だ…?」

モニカ「更生なんか、するはずないじゃん。バッカじゃないの?」

サリー「っ――」

 ギュォォンッ

モニカ(こっそり、錬金魔法使えるように弾丸持ってたもん…! これで、一気に刺し貫いてっ…!)

 ギィィンッ…

モニカ「えっ…!?」

サリー「モニ、カぁっ…!」

 ガバッ
 ガンッ

モニカ「あうっ…!?」

 グググッ

モニカ(何っ…何か、硬いのに当たって、刺せなかった…!?)

サリー「っ……マリリーに、別れ際に十字架をもらっていたんだ…。お前が、どうにかあの世では笑えるように祈ろうと…」

サリー「それなのに…お前というヤツは…!」

モニカ(ダメっ…これじゃ、逃げらんないし、もう騙せないっ…!)


 【安価下1】
 1 ええい、こうなったらヤケだ! とことん暴れて、素手でもサリーを押しのけて殺して逃げてやるっ!
 2 あっ……そう言えば、サリーさあ…水、飲んだ? 井戸の水…冷たく冷えてるようなの…ねえ、どう? どう?
   ※選択時、採用安価のコンマが5~9で…【0】だと大成功
 3 その他、どうしよ?


サリー「騙そうとしていたのかっ…!? モニカ、お前はわたしを騙して、こんなことをしようとっ…!」

モニカ「っ…そうだよ、悪いっ!? 素直な気持ち教えてあげる!」

モニカ「あんたの顔見て、絶対にっ…何が何でも、殺してやるって決めたっ!!」

サリー「何でだっ――どうしてっ…!!」

モニカ「だって、憎いんだもん! どうしようもないんだもん!」

モニカ「のうのうとこの国で生きてる人間の全部が嫌いっ! 笑ってるだけで、泣いてるだけで、そこにいるだけで、大っ嫌い!!」

モニカ「何でわたしが、あの輪から外れなきゃいけなかったの!? どうして、わたし以外のヤツらはのうのうと生きてられるの!?」

サリー「そんなことに理由があるかッ!!」

モニカ「そうだよね、理由なんかないもんね! だから、どうしようもないんだもん! ねえ、お腹空いたら食べるでしょ!?」

モニカ「じゃあ、ほら、憎んだら殺さなきゃ! 傷つけなきゃ! そういうものだもん、違うのっ!?」

サリー「違うッ!!」

モニカ「あはははっ、バッカじゃないの、ねえバッカじゃないの!? お人好しって、ムカつく! 正義面して、自分は運が良かっただけでしょ!?」

モニカ「もしかしたら、ここにいるのが逆だったかも知れないじゃん! それなのにさ、それなのにさ、わたしになったこともないのに――」

サリー「モニカァアアアッ!!」

モニカ「だからさ、聞いて聞いて、わたし、井戸にね――あっ…そうだ、井戸! ねえねえ、水飲んだ?」

モニカ「どっかで水とか飲んだ? どこでもいいよ? 2、3箇所くらいで水飲んでたりしない?」

サリー「それがどうしたっ…!」

モニカ「おいしかった? 毒入りの水」

サリー「っ――!?」

モニカ「アハハッ、飲んじゃった? 残念でした~、死ぬほどじゃないけどいい毒垂れ流しておいたの、街中、いっぱい」

モニカ「どれくらい飲んだ? ねえ、いっぱい飲んだ? わたしを尋問するかって、喉カラカラにしてたりした!?」

モニカ「だったら嬉しいんだけど、どう? 目眩と、吐き気と、あと何だっけ…? 色々だよ、効果は」

モニカ「どうやって毒作ったか教えてあげよっか? 色々な勉強したんだよ。努力したの、この国に復讐するためにっ!」

サリー「お前は――うっ…」ヨロ

 ガバッ

モニカ「あ、毒きた?」ニタァッ

モニカ「今ごろ、この王都に暮らす色んな人が、同じような感じで苦しんでるんだよ?」

モニカ「すごいよね、すごいよね? わたしがやったんだよ? 分かった? どれだけ、わたしが本気なのか!」


 【安価下1】
 1 毒で弱ったサリーを思いっきり攻撃しまくっていたぶるよ
 2 サリーの剣で、サリーの足をとりあえず切り落としてから出てくよ
 3 バイバイ、サリーちゃん♪


サリー「モニ、カっ…!」

モニカ「ムカつくから、名前呼ばないでよっ!」

 ガンッ
 ドゴッ
 グシャッ

モニカ「ほんっとに、ムカつく…!」

モニカ「そうそう、前に思いっきりくすぐられたりしたことあったでしょ? まだ、全身がぞわぞわするの、ムカつきすぎて」

モニカ「ウジ虫が全身這ってるみたいな気持ち悪さ、分かる!? ねえ、分かってよ!」

モニカ「わたしの顔見て、痛いのが蘇るくらい、今からボコボコにしてあげるから、ちゃんと体で覚えて、ねっ!」ガンッ

 ドゴォッ
 ガァンッ
 グシャッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 音に気づいて別の騎士ががが
 4~6 思わぬ反撃…だけど、大したことなかった。ムカつく!!
 7~9 半殺しくらいにまで痛めつけたった。ちょっとだけスカっとした


 ・
 ・
 ・

モニカ「はぁっ…はぁっ…」

サリー「っ…ぅ…」ボロッ

モニカ「……ちょっとだけ、スカっとした」

モニカ「だけど…ねえ、返り血ついちゃったんだけど…。気持ち悪い…」ゲシッ

サリー「モ…ニ、カ……」

モニカ「呼ばないでって言ってるでしょ」

 ガンッ
 ドサァッ

モニカ「…ふんっ」


 【安価下1】
 1 取り上げられてる色々を取り戻しにいこう
 2 とっとと帰ろう
 3 荷物を返してもらってから、本部を燃やして帰ろうっと


モニカ「じゃあね、二度と出てこないで」

 ガチャッ
 バタムッ…

モニカ(……早く、帰らなきゃ…)

モニカ(ベテルが心配してるかも…ババミラもうるさくなりそうだし…!)

 タタタッ
 ピタッ

モニカ(っと…騎士が多い…見つかんないようにしなきゃ…)

モニカ(…めんどくさいな…)


 【直下 コンマ判定】
 1~3 しかし、騎士に見つかった…!
     1 デネブ…
     2 ゼドファ…
     3 ドラシロ…まだイケそう
 4~6 うまくやり過ごしつつ王都を脱出した。ざまーみろ、また左遷されちまえ! べーっだ
 7~9 こそこそ逃げてたら、取り上げられてた荷物を運良く発見したので、回収して逃げれた
  0  あ、お迎えだ! やったー


<おい、また魔物がっ…!

<クソ、またかっ…! 手の空いてる者は住民の避難と魔物退治だ!

モニカ(あれっ…?)

モニカ(魔物って…何で…?)チラッ

モニカ(ベテルっ…! ベテルが来てくれた…。わたしのお迎え?)

モニカ(やった…!)

 タタタッ

 ・
 ・
 ・

ベテル「極大・重力魔法」

 ズドドドドドドドォォォォッ
 ドッゴォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオッ

 シュゥゥゥ…

ベテル「…」

 タタタッ

モニカ「ベテル!」

ベテル「モニカ…良かった、探す手間が省けたよ」

モニカ「うん、お迎え来てくれたんでしょ? ありがとっ。えへへへ…ベテル、大好き」

ベテル「マスケットは?」

モニカ「えっ…? あー…騎士に取り上げられて――」

ベテル「ダメだ。あれは手放しちゃいけないって、いつも言ってるはずだよ?」

モニカ「え、でも…」

ベテル「いいよ、一緒に取りにいこう。とにかく、あれはモニカが常に、肌身離さず持ってなきゃダメだ」

ベテル「キミの、その仮染めの命を繋ぎ止めている、大事なものなんだから。いいね?」

モニカ「う、うん」

ベテル「じゃあ行こう。パルミラが、おいしい夕ご飯作って待っててくれてるから」


 【安価下1】
 視点チェンジ!
 1 シリウス視点
 2 エル視点
 3 姐御視点
 4 インガ視点
 5 ジュダル視点

 【採用安価のコンマ判定】
 偶数 もうやめたげて…騎士団は、騎士団はもう…これでほぼ壊滅状態3度目よ…。ベテルさん、まだあんたは出てこんで良かったんや…
 奇数 あんまり壊さずに帰っちゃったベテルギウスくん(永遠の16)
 ※0は偶数扱いやで


 ――暗夜王国・田舎の村・唯一の医者の家――

 グググッ…

シリウス「っ…ぅ…」ググッ

シリウス(起き上がるので、精一杯…か…)

シリウス(……だがっ…いつまでもこうしては…リリが…)

 ガチャッ

医者「シリウスさん、あなたにお客さんが――何をしているんですかっ!」

シリウス「済まぬな…世話に、なった…。俺はもう、行く…」ヨロッ

医者「無茶言わないでください…自分の体がどんな状態か、分かっているんですか?」

シリウス「自分の体だ…よく分かっているつもりだ」

医者「そうではなくっ…」

ジェシカ「やーっぱり、こうなってたか」

シリウス「!」

医者「あなたからも止めてくださいっ…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 寝てな、って姐御にグーパン食らってベッドに縛りつけられた…
 4~6 姐御に言われたのでもうちょっとだけ休むことにした。しぶしぶ
 7~9 むしろ姐御に肩を貸された


 【0】

ジェシカ「先生、ちょっとどいてくれ」

医者「は、はっ…?」

ジェシカ「入ってくれ」

マリリー「は、はい――って…シリウスさん…!?」

シリウス「っ…マリリー…?」

ジェシカ「ん? 知り合いかい?」

シリウス「以前、少し…だが、何故ここ…っ…」ビクッ

マリリー「あ、待ってください…。今、治癒術を…」

 パァァァァッ

シリウス「っ……ふぅぅ…」

医者「……治癒術師に出られたら、うちの仕事はなくなっちまうな…」

マリリー「いえ…お医者さまがいらっしゃるから、日々の健康の不安を取り除けるのです。それに、病などには効果がない場合もございますから」

ジェシカ「ここへ来る途中で行き会ってね。どうせ、お前のことだから無茶するんじゃないかと思って、ついて着てもらったんだ。感謝しな」

シリウス「ああ…済まない。ありがとう、ジェシカ。……それに、マリリー」

マリリー「およよっ…しかし、どうして、そんな大怪我を…?」

シリウス「時間が惜しい。歩きながら説明をさせてくれ。……それと、世話になった」ペコリ

医者「元気になってくれるんならいいんですよ…お大事に」

ジェシカ「んじゃ、行くとするかね」

マリリー「およっ…?」

 ・
 ・
 ・

シリウス「――というわけだ…」

マリリー「リリちゃんが…」

ジェシカ「んで、その…クレインセクト・ジー・ブラックサタン…だったか? そいつをこれから追うわけか」

シリウス「ああ。一刻も早く…」

ジェシカ「………ところで、あんたはどこまでついて来るんだい?」

マリリー「およよよっ…じ、事情を聞くために、ついつい…ええと…」

シリウス「【安価下1】」

 1 マリリー、助かった。礼を言う
 2 同行してくれるのか? 有り難い、今は協力者がひとりでも多い方が助かる
 3 その他、自由台詞


シリウス「マリリー、助かった。礼を言う」

マリリー「いえ、この巡り合わせも女神様のお導きです。感謝をするのならば、わたしよりも、女神様に」

ジェシカ「……絵に描いたような敬虔な信者だな…」

マリリー「いえ、わたしなどまだまだです」

シリウス「では」

ジェシカ「あたしからも礼は言っとくよ、連れてきて悪かったな」

マリリー「いいえ、いいのです」

シリウス「じゃあな、達者で」

 スタスタ…

マリリー「およっ…?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 バイビー、マリリー
 4~6 しばらく道が一緒だからってついてきた
 7~9 マリリーが追いかけてきた


マリリー「あ、あのっ…!」タタタッ

シリウス「ん?」

ジェシカ「何だい?」

マリリー「いえ、道は一本ですし、途中まではご一緒に…ダメでしょうか?」

シリウス「いや、大歓迎だ。よろしく頼む」

ジェシカ「…」

マリリー「はいっ、よろしくお願いします、シリウスさん」ニコッ

シリウス「ああ」

マリリー「それとジェシカさんも、よろしくお願いしますね」

ジェシカ「ん、ああ…」

 スタスタ

ジェシカ「で、どこに行くつもりだい?」

シリウス「…ふむ…」

ジェシカ「少なくともあたしは、そのブラックサタン…なんてのは聞いたことないよ。屋敷も爆破しちまったんだろう?」

ジェシカ「空いてた屋敷を使って見せかけで取り繕ったエセ貴族じゃないのかねえ」

シリウス「そうか…」

マリリー「それにしても、リリちゃんをどうするのでしょう…?」

シリウス「どうする…というのは分からんが…」

ジェシカ「この広い世界で、女の子ひとりを探し出すなんて雲を掴むような話だ。宛てがなきゃ、何にもなりゃしない」

ジェシカ「手紙ひとつ寄越されたってね」

シリウス「……済まない、気が動転していた」

マリリー「シリウスさんは、リリちゃんがとても大切ですものね」

シリウス「ああ…リリには、俺がついていてやらないと…」

ジェシカ「んで、どこに行くかだね」

シリウス「そうだな…」


 【安価下1】
 1 情報の集まりやすいところ…ここから1番近いのは、海上交易街かな?
 2 一度、爆破された屋敷に戻って手がかりがないか探そう
 3 その他、リリをどうやって探そうか…? 妙案カモン


シリウス「確かに、闇雲に探しても見つからない…」

シリウス「人が多い場所へ行くのはどうだ? 情報を拾えれば…嫌々する少女を連れる男となればすぐに見つかるかと思うのだが」

ジェシカ「確かに、見られりゃあ記憶にちょっとは残りそうだな」

マリリー「ここからですと…海上交易街…でしょうか?」

シリウス「よし…ではそこへ向かおう」

ジェシカ「で、マリリー、あんたはどこで別れるんだい?」ニヤッ

マリリー「およっ…!? え、ええと…その…そ、そう、海上交易街には丁度、立ち寄りたいところがあったので、そこはご一緒を…」

シリウス「そうか。すぐに別れては名残惜しいからな。良いことだ」

マリリー「は、はいっ…!」

ジェシカ(………ふうーん…?)ニヤニヤ


 【安価下1】
 視点チェンジ!
 1 しない(道中)
 2 エル視点
 3 姐御視点(道中)
 4 インガ視点
 5 ジュダル視点


シリウス「さすがに、もう暗すぎるな…。あまり、松明も使い切りたくはない…」

ジェシカ「こんな夜更けまで歩き通しで、よく言うよ」

シリウス「夜道も光のないダンジョン内も同じだ。松明さえあれば明るくなる」

マリリー「でも、歩き通しでは疲れてしまいますからね」

シリウス「ああ…不本意だが、今日はここまでにしておこう」

シリウス「俺が食事の支度をする。2人は好きにしていてくれ」

ジェシカ「ようやくだね…」

マリリー「リリちゃんが大切なんですね」


 【安価下1】
 1 んで、マリリーよ、シリウスのどこに惚れてんのよ? ええ?
 2 シリウス、ちょっと焦りすぎに見えるからちょっとは肩の力抜いたらどうだい、って
 3 その他、コミュ
   ※ひとつだけ、その内容も併記やで~


シリウス「…」

ジェシカ「……なあ、ちょっといいか?」

シリウス「ん? どうした?」

ジェシカ「…ちょっと、あんたが焦りすぎてるように見えてね」

シリウス「…焦りもする。リリに何かあったらと思うと、気が気ではない…」

ジェシカ「自覚してんのは暁光だ…」

ジェシカ「が、あんまり焦るんじゃないよ」

シリウス「…こればかりは、どうにもならんな」

ジェシカ「…」

シリウス「…リリは…俺の宝だ」

シリウス「娘というのがいたら、このような気持ちになるんだろうとも常々思っている」

ジェシカ「どんな関係なんだい?」

シリウス「拾った」

ジェシカ「犬猫じゃあるまいし…」

シリウス「リリだって、誰よりも俺に懐いている。口数も少ないし、自分から何かをするということはない。だが…俺には甘えてくれる」

シリウス「リリを守るのは俺だ。そう、決めていた。………それなのに…」グッ

ジェシカ「…」

ジェシカ「【安価下1】」

 1 …焦ったって、視界が狭まるだけさ。そのエネルギーは、そのリリってのを見つけた時まで大事にとっときな
 2 そうかい…。あたしはちゃんと注意したよ、焦ってヘマこいても自分を恨みな
   A そんだけだ
   B ………ところで、マリリーのこと…あんたはどう思ってんだい?
 3 その他、自由台詞でフォローするなり、マリリーについて探るなり


ジェシカ「…焦ったって、視界が狭まるだけさ。そのエネルギーは、そのリリってのを見つけた時まで大事にとっときな」

シリウス「……ああ」

ジェシカ「じゃ、あたしは先に寝るよ」

シリウス「分かった…」

ジェシカ「明け方前には起きてやるから、あんたもちょっとは寝るんだね」

シリウス「……すまん」

ジェシカ「礼なんかいいさ。…正直、領主生活で息が詰まりそうになっててね」

ジェシカ「こうして…夜空を眺めて寝るのも、いいもんだと思ってるんだ」

シリウス「ああ…」

シリウス「……そうだな」


 【安価下1】
 視点チェンジ!
 1 シリウス
 2 エル視点
 3 チェンジしない
 4 インガ視点
 5 ジュダル視点


 ――暗夜王国・海上交易街――

シリウス「ここか…」

マリリー「およよ…すごい人ですね」

ジェシカ「そりゃあそうさ。ここは国内の品と、国外の品が入ってくるんだ」

ジェシカ「水の都とは違って各国への定期便も出てる。多くの旅人がここに立ち寄るんだ。……お偉方で、王都に用があるってんなら別だがな」

マリリー「ええと…それで、リリちゃんのことを探すんでしたよね?」

シリウス「ああ」

マリリー「手分けして、聞き込みをいたしますか?」


 【安価下1】
 1 そうしよう! ファンネル!!
 2 いや、騎士に聞くのが手っ取り早い。…知ってれば
 3 その他、どうしよっか?


ジェシカ「それがいい。が、まあ…できれば、国外の人間にも当たってみることだ。見分けで判断がつけば」

シリウス「ん…? 何故だ?」

ジェシカ「ブラックサタンってのが本名なら、国内じゃなくて、国外の貴族って線があるだろう?」

マリリー「なるほど…」

ジェシカ「とは言っても、確定じゃない。ま、多くの人間に尋ねて回るしかない。幸い、人手はあるんだ」

ジェシカ「効率よく聞き込みだ。あたしは港を中心に。マリリーは現地人中心でいい。シリウスはその他だ」

シリウス「分かった」

マリリー「はいっ」

ジェシカ「んじゃ、行くとしよう。日没前に…そうだな、あそこの広場へ集合だ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 神父発見。……………てめえ、あたしの鍛えた短剣返しやがれっ!!
 4~6 げげげぇっ…インガとばったり。絡まれた
 7~9 逆に騎士から尋ねられた


ジェシカ「そうかい…引き止めて悪かった」

*「それじゃ」

 スタスタ…

ジェシカ(ハズレばっかりか…。ここには来てないのかも知れないな…)

ジェシカ(だが、時間が許す限りは探す――ああっ?)

エル「…」スタスタ

ジェシカ(あいつ――魔剣士っ…!? のこのこと、神父服なんかを着て…!)

 スタスタスタ

ジェシカ「おい、お前」

エル「…」クルッ


 【安価下1】
 1 顔面に、パーンチ!!
 2 短剣を返してもらおうかッ!! って
 3 その腰の得物を大人しく返すってんなら、見逃してやる。従わねえなら、ぶちのめすッ!!


ジェシカ「ふんぬぅっ…!」

 ブンッ
 パシィッ

ジェシカ「っ――」

 グググッ…

エル「………いきなり、何だ?」ギロッ

ジェシカ「あたしの顔、忘れちまったかい…?」ギロォッ

エル「…?」

ジェシカ「覚えてねえんなら、思い出させてやる。てめえの腰の、その短剣…あたしのもんだ、返しな」

エル「……断る」

ジェシカ「ああ、そうかい――だったら…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 さすがに主人公勢で、素では最強の神父には姐御でも…
 4~6 盛大な戦闘開始やでっ!
 7~9 介入されたお


 


 パシィッ
 シャキィンッ
 ブォォォォォンッ

エル「!」バッ

 ギィィィィンッ

ジェシカ(ちぃっ――不意打ちでもダメか…!)

エル「やるつもりなら、やってやる…!」

 シュバァッ
 ズバァァァッ

ジェシカ「ぐぅっ…!?」

エル「雑魚が――」

ジェシカ「誰が、雑魚だっ…!」

 ギィィィィンッ

エル(何だ、こいつの武器――ハンマーが大剣に変形して、今度は盾に…!)

エル「だが、変わりはしないっ…!」

 ガッ
 ドッゴォォォォォォォッ

ジェシカ「ぐおおっ…!?」

ジェシカ(盾ごと、圧し潰しっ…!)

 シュバッ
 ズドォォォォォッ

ジェシカ「っ…」

エル「……これは、俺のものだ…」

ジェシカ(殺られてた…今のが、あたしの顔の横じゃなくて、顔に来てたら…確実に――)

エル「…ふんっ」ザッ

ジェシカ「……待ちなっ…!」

エル「…」ピタッ

エル「………命の保証は、しなくなるぞ」

ジェシカ「…」ジィッ

ジェシカ「【安価下1】」

 1 ……よく見たら、イケメンじゃないか。それに腕も立つ。……癪だが、それはてめえに譲ってやることにする。感謝しな
 2 …………………………よし、イケメン無罪だ。行ってよし
 3 その他、自由台詞


ジェシカ「……よく見たら、イケメンじゃないか」

エル「…」

ジェシカ「それに腕も立つ。……癪だが、それはてめえに譲ってやることにする。感謝しな」

エル「…感謝する筋合いはない」

ジェシカ「にしたって、何だい、その神父服? 似合わないったらありゃしない…」

ジェシカ「こんな神父がいるはずがない。いたらそりゃ、女神にこの世が見放されてるって証拠だな」

エル「ならば…見放されているということだ」

ジェシカ「…」

エル「…」

ジェシカ「……本物の神父だってのかい?」

エル「…」

ジェシカ「…」

エル「…」

ジェシカ「あーっはははははっ! 神父ぅっ!? あんたが!? あははははっ、おかしい冗談を言うじゃないか」バシバシ

ジェシカ「面白い、気に入った」

エル「…」イラッ

ジェシカ「ああ、そうだ…まあ、とりあえずで尋ねるけど、ここらで女の子を連れた野郎を見なかったか?」

ジェシカ「恐らくだが、その女の子は嫌々だ…。まあ、無理やり連れているような感じなんだが…見てないか?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 知らん、ってさ
 4~6 あれ?
 7~9 見たかもって


エル「…それは」

ジェシカ「ん?」

エル「………ああいうのか」スッ

ジェシカ「ん?」チラッ

クレイン「早くこちらに来なさい」グッ

リリ「…」

ジェシカ「…」

エル「…」

ジェシカ「……ビンゴっ…!」ダッ

エル「…ふんっ」

ジェシカ(船――これからどこぞへ高飛びか? シリウスを呼んでる時間はねえな…!)


 【直下 コンマ判定】
 リリ奪還作戦やでっ! メンバーは…姐御と
 1~3 インガ…
 4~6 シリウスきたー
 7~9 神父きたー


エル「何だ、あの女…?」

<神父、神父、神父ー!

エル「っ……あの、ガキの騎士…」

ジュダル「それ、その船っ…密輸の船っぽいから、捕まえるの! 白い粉の船ー!!」

エル「!」

 ダダダッ

ジェシカ「ちぃっ…出航、間に合うかっ…!」ダンッ

エル「間に合えっ…!」ダンッ

ジェシカ「あ?」チラッ

エル「ん?」チラッ

 シュタッ
 シュタッ

ジェシカ「……何してんだい、あんた」

エル「この船に用があるだけだ」

ジェシカ「…そうかい。………だが、飛び乗ったのはいいけど、けっこう大きな船だ。ひとりで目当てのもんを探すのはちょいと骨が折れる」

ジェシカ「どうせだから、手を組むってのはどうだい?」スッ

エル「……俺は、叩き潰すだけだ」

ジェシカ「協力してやるよ。ただし、あの女の子を確保してからだ。あたしも、壊すのは得意な方でね」

エル「いいだろう」

 ガシッ

 ゾロゾロ…

ジェシカ「とりあえず、雑魚がたんまり出てきたか…」

エル「ぶちのめす」



―――――

 小休憩挟ましてください


 ――陸

シリウス「あの船かっ…!」

マリリー「はいっ、あの……えっと…遠くの、小さく見えてる、あの船にジェシカさんが…」

シリウス「よしっ…」ダンッ

 ザバァッ

マリリー「し、シリウスさんっ…!? 泳ぐつもりですか…!? あんな距離――およっ…?」

 ガボガボ…
 ゴポポポポ…

マリリー「…………し、シリウスさんっ…?」

マリリー「およよよよーっ!? ど、どなたか、どなたか…海難救助ができる方ー!?」アタフタ


 【安価下1】
 ところで…
 1 姐御視点で、ええんね?
 2 エル視点に変更? オーライ

 【採用安価のコンマ判定】
 こんなことがある時、ジェシカとエルは…
 1~3 ものすっげー、武装してる船でしたよ
 4~6 数が多いぃーっ!!
 7~9 ジェシカ×エルのコンビは、フィジカル同士っぽく見えて、すごめの頭脳と、すごい肉体の融合なのさ!!


 ガコンガコンッ…

ジェシカ「神父ッ、また来るよっ! あたしの盾に入りなっ!」

エル「問題ない」

ジェシカ「問題ないって――」

 カッ
 ドッゴォォォォォォォォォォッ

ジェシカ「ぐぐぐっ…!」ズザザザッ

ジェシカ「あの、バカ――」

 ダァンッ

ジェシカ「嘘だろ…直撃して、半身ぶっ飛んでるのに…治して、飛びかかってる…?」

 ズバァァァァッ
 シュタッ…

エル「……治った…」グッ

ジェシカ「おいおい…」

*「バケモノかっ…!」

*「魔導砲は出力を抑えてもいい、弾幕を張れ!」

ジェシカ「神父、その妙な筒をぶち壊しなっ! それがあったんじゃ、ラチがあかない!」


 【安価下1】
 1 ジェシカに言われた通りにしとこう
 2 ここは任せた。船内に行く
 3 その他、どうしよ?


エル「あれか――」ダンッ

 ギュォンッ
 ガキィィィンッ

*「魔導砲に隠れろっ! 隠れても作業は続けろっ!」

 ブゥゥンッ
 ギィィィィンッ
 バリィィィィンッ

エル「っ――刃が、砕けたっ…?」

ジェシカ「妙に伸ばすからもろくなってんだ、本体が無事ならいいだろうっ…!」

 シャキィンッ

ジェシカ「潰れちまえぇっ…!!」

 ブォォォンッ
 ドゴォォォォォォォンッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 魔導砲が超頑丈+銃が出てきちゃった
 4~6 魔導砲が超頑丈で壊れねえー
 7~9 魔導砲は壊れなかったけど、甲板がぶち抜けちゃった。ま、使えないからよしとしよう


ジェシカ「これでも、ダメっ…!?」

*「野郎ども、銃の許可が出たぞ! 抜け、抜けぇっ! 構えろぉっ!」

 チャキィッ
 チャキッ
 チャキチャキィッ

エル「!?」

ジェシカ「何だ、ありゃあ…?」

*「撃ちまくれぇえええええ――――――――――――――――っ!」

 パァァァンッ
 パァァンッ
 パァァァンッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 姐御とエルが組んでて…ダメだった…とな?
 4~6 さすがに防戦一方なようです
 7~9 エルじゃなかったらダメだったね


 ギィィンッ
 ギィンッ
 ガァンッ

ジェシカ「何だ、あれっ…矢じゃない、もっと硬くて速くてっ…!」ググッ

エル「っ…ぐっ…!」

エル(治癒が、このままでは追いつかない――)

 ブシャアッ
 グシャァァッ

エル「っ――」

ジェシカ「バカがっ、あたしの盾に隠れろって…!」ダンッ

 ガシィッ
 パァァァンッ

ジェシカ「あぐぅっ…!?」

*「魔導砲、撃てぇええええええ――――――――――――――――っ!!」

 カッ
 ドッゴォォォォォォォォォォォォッ

 巨大な砲口から、光が吐き出された。
 大量の銃弾を浴びて治癒が追いつかずにいたエルをジェシカが回収したが、彼女も弾丸に穿たれていた。

 そこに襲いかかった光は、2人を包み込んで甲板の一部を削ぎ落としながら破壊をもたらす。

 シュゥゥゥゥッ…

*「消し飛んだか…」

*「ははははっ、俺達は無敵だなあっ!!」

 ・
 ・
 ・

 ザバァッ

ジェシカ「ぷはっ…クッソ…何だってんだ、あの船…! おい、しっかりしな」

エル「っ……」パチッ

 パァァァァッ

ジェシカ「………便利だなあ、それ」

エル「もう…問題ない」

 プカプカ

ジェシカ「だが、取り逃がしたか…。思ってたより、かなり危険な連中だったな…」

エル「…」

<おーい!

 ギィコッ…
 ギィコッ…

ジュダル「さっき、ピカってなったの、何? あと、ちっちゃい舟、借りてきたから乗っていいよ」

エル「…乗ってやる、追いかけろ」

ジェシカ「バカ言ってんじゃないよ。こんな小さいので追いつけるはずがないだろう」

ジェシカ「……勝手な推測だが、あんたらもあの船に用があるんだろ? あたしもなんだ。色々、情報交換といかないかい?」

エル「【安価下1】」

 1 …断る
 2 ……勝手にしろ
 3 その他、自由台詞


エル「……勝手にしろ」

ジェシカ「つれてるんだか、つれてないんだか…色男が台無しだ」

ジュダル「………誰?」

エル「………メスゴリラだ」

ジェシカ「黙りな、脳筋ゴリラ」

エル「…ふんっ」

ジェシカ「騎士の嬢ちゃんも、岸へ戻ってくれ」

ジェシカ「騎士が…岸に戻る…ふふっ…」クスクス

ジェシカ「………何が面白いんだか…」

エル「…」プルプル

ジェシカ(………こいつら、頭が弱いな…)


 【安価下1】
 視点チェンジ!
 1 救助されたシリウスへ
 2 エル視点
 3 姐御視点続行
 4 インガ視点
 5 ジュダル視点


 ――暗夜王国・海上交易都市・静かな酒場――

ジェシカ「――とまあ…これで、互いの情報を交換できたわけだ」

ジュダル「……うん?」

エル「…」

シリウス「…」

マリリー「およよ…」

ジェシカ(大丈夫か、このメンツ…。シリウスも、焦るなって言ったのに泳げないのを忘れて飛び込んで、無様に救助されるだなんて…)

ジェシカ「おたくらは麻薬を流している連中が拠点にしていた船をようやく突き止めた」

ジェシカ「あたしらは、拉致られた女の子が乗せられるのを目撃した」

ジェシカ「……互いに、追ってるものは同じってことになる」

ジュダル「ああ…うん」

シリウス「あの船がどこへ向かったか、尋ねてくる…」ガタッ

ジェシカ「待ちな、あの手の船がまっとうな船のもんか。出航記録なんて、どうにかなってんのが関の山だ」

エル「…」グビグビ

シリウス「それでも、何かしらの手がかりがあるはずだ」

ジェシカ「………そうかい、んじゃあ好きにしな」

 スタスタ
 バンッ…

ジュダル「……………何であの人、怒ってるの?」

ジェシカ「バカなのさ…」

ジュダル「バカならしょうがない」

ジェシカ(お前が言うか…)

マリリー「あの、わたし…シリウスさんにちょっと…」トトトッ

 ガチャッ…

ジュダル「【安価下1】」

 1 …でも、どうやってあの船の行き先調べればいいの?
 2 あの2人、つきあってるの?
 3 その他、自由台詞


ジュダル「…でも、どうやってあの船の行き先調べればいいの?」

ジェシカ「さあねえ…。騎士の権限でどうにかできないのかい?」

ジュダル「やり方知らない」

ジェシカ「………とんだ騎士だな…」

エル「……海か」

ジェシカ「………色男、何か思いついたんなら言いな」

エル「……………海は…広い」

ジェシカ「………………やっぱり、発言はしなくてもいい。あんたは黙ってた方が100倍得するよ…」

ジュダル「あっ…そうだ、そう言えば…」ゴソゴソ

ジュダル「これ!」つ闇商人のバッジ

ジェシカ「…何だ、そりゃ?」

ジュダル「えっと………あくどいかせぎかたをする…商人のつけてるバッジ」

ジェシカ「で、それが何だってんだい?」

ジュダル「これをつけてる人が、あの船に乗ったって聞けたから分かったの」

ジェシカ「ふうん…。つまり、こいつが連中の手がかりになってるわけだ」

ジュダル「【安価下1】」

 1 これを持ってる人を探して、逮捕して聞き出すとか?
 2 ………でも…今は、船の行き先か…。海探すなんてムリ…
 3 ……ねえ、何で神父が負けちゃったの?


ジュダル「これを持ってる人を探して、逮捕して聞き出すとか?」

ジェシカ「…」

エル「…」

ジュダル「できる…?」

ジェシカ「尋ねられたって知らねえよ」

ジュダル「むっ…」

ジェシカ「けど…今はそれしかないのかもねえ…」

ジュダル「!」

エル「…また、探すのか…」

ジェシカ「他に手がかりらしい手がかりなんて――ん…?」

ジュダル「何?」

ジェシカ「…………いや…何でもない」

ジェシカ「それじゃ、あたしは連れがどうなっちまったか、ちょいと見てくるから、これで」

ジュダル「【安価下1】」

 1 じゃあ、明日の朝に、ここのお店の前ね
 2 うん、バイバイ。がんばってね
 3 その他、自由台詞


ジュダル「うん、バイバイ。がんばってね」

ジェシカ「……ああ。じゃあな」

 スタスタ…
 ガチャッ

エル「…」グビグビ

ジュダル「…でも、どこに行けばいいんだろ…?」

エル「…」グビグビ

ジュダル「…………どこ行けばいいと思う?」

エル「…知るか」

ジュダル「……一緒に考えてくれてもいいのに…」

エル「………ふんっ」ガタッ

ジュダル「ねえ」

エル「……何だ?」

ジュダル「お金払わないの?」

エル「お前が払え」

ジュダル「何で?」

エル「…」

ジュダル「【安価下1】」

 1 ……………じゃあ、払ってあげるから、一緒に来てね
 2 お金ないのに飲んでたの? オッサンでもそんなことしないのに…
 3 その他、自由台詞


ジュダル「……………じゃあ、払ってあげるから、一緒に来てね」

エル「断る」

ジュダル「……えっとね、えーっと…む…むせんいんしょく? すると、さしおさえができるんだって」

エル(さしおさえ…?)

ジュダル「さしおさえすると、住んでるお家とかに住めなくなるのね?」

ジュダル「だから…神父だと、教会? が、そのさしおさえになっちゃうよ」

エル「…」

ジュダル「…いいの?」

エル「…」

ジュダル「ダメだよね?」

エル「…ちっ…」

ジュダル「やった!」

ジュダル「あ、でもお金ないんでしょ? 宿あるの?」

エル「…」

ジュダル「………最近、何か神父、臭いし…」

エル「…」

ジュダル「…………えっ…野宿…?」

エル「…」

ジュダル「………………………経費…落ちるかな…?」

エル「…」

ジュダル「………でも、臭いのと歩きたくないし…経費が…うーん…落ちる…? オッサンに頼み込めば…いける…?」

ジュダル「………………いく、うん…いく、いける…。神父、ついて来て。臭いから野宿ダメ。安いとこでいいよね?」

エル「…………誤解されるぞ?」

ジュダル「えっ?」


 ジュダルは エルと 行動をともにするようになった! バカコンビ、結成! ▽



―――――

 本日はここまでです
 ありがとうございました


 THE BAKA’S TALK

ジュダル「ねえねえ、神父」

エル「…何だ」

ジュダル「神父って、何て名前なの? わたし、ジュダル」

エル「………シンプだ」

ジュダル「えっ!? ほんと!?」

エル「……嘘だ」

ジュダル「むかっ…」

エル「…」

ジュダル「じゃあ、ほんとは何て言うの?」

エル「…………ジュダル」

ジュダル「え、同じ名前っ? ほんとっ?」

エル「嘘だ」

ジュダル「~っ……」

エル「…」

ジュダル「バーカ」

エル「…鏡。お前に跳ね返る」

ジュダル「鏡なんてないじゃん! ないもん! 跳ね返らない!」

エル「治癒術。ダメージはない」パァァァッ

ジュダル「そういうのじゃないもん! ダメージ通るもん!」

エル「…」

ジュダル「いじわる…」

エル「……知りたいか?」

ジュダル「もういいっ」プイッ

エル「本当は――」

ジュダル「いいのっ!」プクッ

エル「…」

ジュダル「…」

エル「じゃあ言わない」

ジュダル「えっ…」

エル「ん?」

ジュダル「あっ…い、いいもん」

エル「…」

ジュダル「…」

エル「……さ――」

ジュダル「わーわーわーわー、聞こえなーい、聞かなーい!!」

エル「…けが、飲みたい」

ジュダル「………わざと、全然違うこと言った?」

エル「…」

ジュダル「………んもうっ、神父でいいもんっ! 神父ね!」ムスゥッ


 数値上はジュダルの方が上ですが、こういうところは年の功のようです。
 尚、ジュダルはエルの名前を知ってはいましたが、すっかり忘れているようです。ちなみに、2人とも外見だけは美男美女です。…念のため。


王子「連絡です」

王子「明日の更新は、恐らくないだろう…との見込みです」

王子「ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます」

王子「ではでは」


王子「すばらしきかな、シルバーウィーク!!」

王子「そして、TGSと言えばやっぱりコンパニオンだよねっ! いやー、レベル高かった」

王子「みんなも、コンパニオンまとめとか、ググってみたらいいんじゃないかな!?」

王子「そういうわけで、ハイってヤツですよ。足腰はガタガタでも」

王子「……それでね、いつもより時間が早いんだけど、誰かいるならやろうかなー、とか考えてたりするんだけど」

王子「どうですか?」


王子「それじゃあ、やってっちゃいます」

王子「えーと…前回、とうとう、モニカを除く、現在の操作可能キャラが皆、ひとつの場所に集まりましたね!」

王子「インガはまだ合流できてないけど…」

王子「でもって、まあ…正式に? エルとジュダルのバカコンビも結成されたね!」

王子「ここにインガが入ればね、バカトリオになれるんだけど…ますます、カオスになっちゃうね」

王子「でも、見つけたリリちゃんを取り逃がしちゃって、シリウスは焦る一方で、マリリーが追いかけていきましたよ…と」

王子「姐御もついでに様子を見に行ったけど、どうなるんでしょうかね…というところです」

王子「さ、いってみよう」


 【安価下1】
 1 シリウスサイド
 2 姐御サイド


シリウス「…」

シリウス「ダメか…。どうしたものか…」

シリウス(こうしている間にもリリが…)

シリウス(いや……まだ間に合う…。リリを傷つけることなんてそうそうできないはずだ…)

シリウス(それでも、一刻も早く…)

 グッ

シリウス「…もどかしいな…」

 タタッ

マリリー「あ…シリウスさん!」

シリウス「…」クルッ

マリリー「どうでしたか…?」

シリウス「……ダメだ」

マリリー「およ…それは…残念です…。ですが、諦めなければきっと、リリちゃんとまた会えますから、どうか…」

シリウス「そんなことは分かっている」

マリリー「およっ………す、すみません…」

シリウス「………すまない…」

マリリー「……これから、どうされるおつもりですか?」

シリウス「…ここから海へ出たのなら、恐らくは暗夜王国の外が目的地だろう」

シリウス「どこまで行くかは分からないが、遠くまで行くことは確かだ」

マリリー「そうですよね…。………そうなると、わたしはここで…」

シリウス「……そうか、仕方がない」

マリリー「はい…」

シリウス「…」

マリリー「………あ、あの、シリウスさん」

シリウス「…何だ?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 マリリー「……お気をつけて…」
 4~6 マリリー「…また、今度はリリちゃんも一緒に…会えることを祈っています」
 7~9 マリリー「そのぅ…ま、待ってますね。…リリちゃんも、シリウスさんも無事でいることを祈りながら。…そうしたら、わたし…」


 【0】

マリリー「……こんな時に、このような告白をするのは…場違いと申しますか、不躾と言うか…」

シリウス「…?」

マリリー「でも…今のシリウスさんを見ていると、不安になるんです」

マリリー「思い詰めて、そのまま…悲しいことになってしまうのではないかと…」

マリリー「…あなたはひとりではありません」

マリリー「ジェシカさんも同行されるでしょうし…遠く距離が離れていても、わたしもあなたのことを…お…想っています」

マリリー「リリちゃんも、きっと…」

マリリー「シリウスさんはリリちゃんさえ取り戻せればと、躍起になってしまうかも知れません。ですが、リリちゃんを保護できても…」

マリリー「あなたがそこにいなくては…リリちゃんが、とても悲しんでしまいます。リリちゃんだけでなく、わたしも…妹さんも」

マリリー「……ですから、ご自分のこともどうか大切にしてくださいね?」

マリリー「……………う、嬉しくないかも知れませんが…わたしは、その…あなたのことが、好きです」

シリウス「…」

マリリー「初めてお会いして、お話をして…とても、素敵な方だと…想っておりました」

マリリー「あなたがどうかなってしまったら、リリちゃんよりも…わたしは悲しくなります…。いえ、分かりませんが…そ、それくらい…その…」

マリリー「………で、ですからっ、どうか…どうか、きっと無事に、帰ってきてくださいね。……ごめんなさい、急にこんな…」

シリウス「……いや…」

マリリー「……ただ、知っていただきたかっただけなんです。……で、では…わたしは、これでっ…!」


 【安価下1】
 1 そのまま見送る
 2 愛の告白をされちゃったわけだけど…
   A この場で断っとく
   B ……オーケー、しちゃうん? ここで? いいよ? いいんだぜ? やっちゃいなよ、ユー。
 3 その他、どうする?


シリウス「……マリリー!」

マリリー「およっ…?」

シリウス「…」

マリリー「あ、あの…何でしょう…?」

シリウス「…いや…何だ…。思わず引き止めてしまったんだが…」

マリリー「…は、はい…」

シリウス「…」

シリウス「そうだな…」

マリリー「……およよ…」


 【多数決】最速3票獲得選択肢を採用
 1 つきあってまえ
 2 何か答えた方がいいかとも考えたんだけどやっぱりまだ何とも言えないんだわ。すまんの、って
 3 嬉しくなくはないんだけど、すまんの、って


シリウス「…マリリー」

マリリー「は、はいっ」

シリウス「………正直なことを言うと、何か答えた方がいいかとも考えた」

シリウス「だが、今は何とも言えない。…考えられなかった。……すまない」

マリリー「およ…い、いえ…そんな、いいんです」

シリウス「…そうか」

マリリー「……でも…それなら、いつかは…答えていただけたり、しますか…?」

シリウス「…」

シリウス「……そうだな…。どんな形であれ、いつか…ならば」

マリリー「……では、わたしは、待っています。…けれどお急ぎにならなくても、大丈夫ですから」

マリリー「これも女神様の与えた試練と思って、一日千秋の思いで待っています」

シリウス「…それはプレッシャーというやつか?」

マリリー「およっ…? い、いえっ、そういうつもりではっ…!」

シリウス「ふふ…冗談だ」

マリリー「およよ…」

シリウス「……だが…ありがとう」

マリリー「は、はい…!」

シリウス(…………そんなに危なく見られていたか…?)


 【安価下1】
 視点チェンジ!
 1 しない
 2 エル視点
 3 姐御
 4 インガ視点
 5 ジュダル視点


 ――暗夜王国・海上交易街――

インガ「ここ…か…?」

インガ「………ここだよな…?」

インガ「んーと、確か…ジュダルって騎士を探すんだったか?」

インガ「…どこにいるんだか…」

インガ「……ここからいなくなってたら、めんどくせえなあ…」

インガ「いるよなあ…いなかったらぶっ飛ばそ…」


 【安価下1】
 1 港の方を探す
 2 ぶらぶら歩いて探す
 3 腹が減ったから先にメシを食う


インガ「んー…」

 スタスタ

インガ「…騎士、騎士、騎士…」

 スタスタ

インガ「…」

 スタスタ

インガ「………つーか、人がいねえじゃん…」

インガ「………あ、今、夜だからか…?」

インガ「………つっても、騎士のひとりやふたり、腐るほどいるだろ…」

インガ「サボりやがって…」ブツブツ

 スタスタ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 姐御とばったり
 4~6 巡回してた駐屯騎士とばったり
 7~9 あーえたー!


インガ「んー…」スタスタ

駐屯騎士A「ん…? おい、そこの」

インガ「ん?」チラッ

駐屯騎士A「こんな夜分に何をしている?」

インガ「人探し…。騎士?」

駐屯騎士A「そうだが…」

インガ「あー…じゃあさ、ジュダルって騎士知らね? ちょっと探してるんだけど」

駐屯騎士A「……ああ、本部の…。会いはしたが、今どこにいるかはな」

インガ「つかえね…」ボソ

駐屯騎士A「何か言ったか?」

インガ「【安価下1】」

 1 つかえねー、って
 2 耳悪っ…何聴?
 3 どこにいるか知らないの? 知ってるんじゃないの?
 4 その他、自由台詞


インガ「あばよ」ザッ

駐屯騎士A「……あまり、うろうろとするんじゃないぞ。最近は物騒なんだ」

インガ「…」スタスタ

駐屯騎士A「…やれやれ…」

インガ「…」

インガ(んー…どこにいるんだか…)

インガ(めんどくさいな…もう寝ちまうか…?)

インガ(どうせ夜だし…どっかで寝てるんなら、ぶらぶらしてても見つからないだろうし…)

インガ「はあ…だるい…」


 【安価下1】
 1 寝ちゃおう
 2 いや、探し歩こう
 3 片っ端から宿に行って、ジュダルがいないか探そう


インガ「…探すか」

 スタスタ

インガ「どこかにいりゃあいいけど…」

インガ「…」

 スタスタ

インガ「…」

インガ「…歩いてて、見つかるか…?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 夜が明けてしまって、眠くなったからその辺で寝た。出会えず…
 4~6 夜が明けた。でも体力は余裕なので活動可能
 7~9 明け方になって、ジュダルと出会えたよ! 神父も一緒


インガ「…」

インガ「まぶしっ…」

インガ「………眠いし…もう寝るか…」

インガ「ったく…見つかれっつーの…」

 ゴロンッ

インガ「…ふわぁぁ…」

インガ「寝よ…」

インガ「Zzz」


 【安価下1】
 視点チェンジ!
 1 シリウス
 2 エル視点
 3 姐御
 4 インガ視点続行
 5 ジュダル視点


ジェシカ「何だ、もう行くのかい?」

マリリー「はい。……その、リリちゃんのこと、がんばってください」

ジェシカ「…言われるまでもねえな」

マリリー「それと…」

ジェシカ「ん?」

マリリー「シリウスさんのことも…よろしくお願いいたします」ペコリ

ジェシカ「…ああ」

マリリー「では…」

ジェシカ「シリウスには挨拶しないでいいのかい?」

マリリー「昨夜、済ませましたから」

ジェシカ「そうかい。あんたも気をつけんだね」

マリリー「はい。皆さんに、女神様のご加護がありますように…」

ジェシカ「…」

 スタスタ…

ジェシカ「………いじりがいがなかったな…」

ジェシカ「…まあいいか…」

 ギィ…

シリウス「……おはよう…ジェシカ。……マリリーは?」

ジェシカ「丁度今、行っちまったよ」

シリウス「そうか…。今後のことなんだが…」

ジェシカ「【安価下1】」

 1 マリリーとは何かあったのかい?
 2 昨日、お前が出てってから騎士の嬢ちゃんと情報交換して手に入れた手がかりもあるんだが、他にもひとつ、気になることがあるんだ
 3 昨日の騎士の嬢ちゃんと色男神父だが、お前はどうしたい?


ジェシカ「昨日、お前が出てってから騎士の嬢ちゃんと情報感して手に入れた手がかりもあるんだが、他にもひとつ、気になることがあるんだ」

シリウス「手がかりと、気になること?」

ジェシカ「ああ。手がかりってのは、バッジさ。闇商人のバッジ…だったかね。それをつけてるのは悪い稼ぎ方をしてるらしい」

ジェシカ「でもって、これはあたしと神父で船へ乗り込んだことから気づいたんだが…ヤツらは、変な武器や、兵器を持ってた」

ジェシカ「魔導砲…だか、何だか言ってたな。魔法とも違うみたいだが、筒からとんでもない魔法みたいな攻撃をしてきたんだ」

ジェシカ「そいつであたしと神父は海にぶっ飛ばされた」

ジェシカ「それに加えて、銃…とか何とか言ってたな。筒みたいなもんなんだが、こいつの先端から何かが飛んでくる」

ジェシカ「弓矢よりも速いし、威力もとんでもないもんだった。そいつを大量に揃えて、あめあられとやりまくってきたんだ」

シリウス「…その武器は、見たことがあるかも知れないな。……以前、手に入れたが誰かに奪われた」

ジェシカ「なら、その怖さは分かるな?」

シリウス「…いや、身を持って実感したことはない」

ジェシカ「そうかい…。ともかく、あれは大したもんだった。でもって、ここからだ」

ジェシカ「闇商人のバッジと、そのとんでもない兵器や武器の数々…。これは相当の資金が必要になる」

シリウス「資金?」

ジェシカ「そうさ。どこかからもらってきたり、与えられたり…っていう線が濃いようにあたしは考えてる」

ジェシカ「でもって、それがどこから来ているのかと考えた。色々と考えたんだが…大きな可能性としては2つだ」

ジェシカ「闇商人のバッジとやらがあるように、そういう表沙汰にできなことを企んでる集まり、何らかの組織という可能性」

ジェシカ「もうひとつは、ガマーベ王国」

シリウス「ガマーベ王国?」

ジェシカ「あれだけ殺傷能力の高い武器があれば、自衛じゃなくて積極的に人を殺そうとするのがコンセプトってのは分かる」

ジェシカ「となれば、軍事利用を考えるのは必然。でもって、今現在、この地上でもっとも戦争を望み、現にしかけ続けているあの国が怪しい」

シリウス「なるほど…」

ジェシカ「とは言え、まだ推測だ。これといった証拠があるわけでもない。だが、闇雲に探すよか、選択肢は絞られるだろう?」

シリウス「そうだな」

ジェシカ「とにかく、あの連中が何者かっていうのが謎だ。それさえ分かりゃあ、尻尾を掴めそうなもんだけどね…」

シリウス「…昨夜の2人と協力するのはどうだ?」

ジェシカ「……ま、確かに追ってるもんは一緒だが…ありゃあ、頭は上手にできてないような連中さ。それでもかい?」

シリウス「ああ。俺は人手なら、多い方がいいと考えている」


 【安価下1】
 1 オーライ、じゃあ話つけに行こうか
 2 反対だよ。バカは精神的に疲れるから


ジェシカ「…分かった、いいだろう」

ジェシカ「まあ、イケメンは目の保養にいいからな」

シリウス「…ここにもいるが?」ムキッ

ジェシカ「あんたは筋肉だけ披露してりゃいいよ…」

シリウス「…」

ジェシカ「さ、あのバカどもを探しに行こうか」

シリウス「ああ」

 ・
 ・
 ・

ジェシカ(問題は、連中が何なのかはっきりしない点か…)

ジェシカ(あれだけの武器を揃えていながら、リリを拉致しようとしている…)

ジェシカ(せめて目的だけでも分かりゃあいいんだが…)

 スタスタ

シリウス「…ジェシカ」

ジェシカ「何だい?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 シリウス「参考に尋ねるが…どこにいるか、分かるか?」
 4~6 シリウス「いたぞ」
 7~9 シリウス「………増えているんだが」ジェシカ「ああ?」


シリウス「………増えているんだが」

ジェシカ「ああ?」

シリウス「あそこだ」スッ


エル「何だこいつは?」

ジュダル「知らない」

インガ「俺だって知らねえよ、でもお前なんだろ、ジュダルって」

ジュダル「そうだけど」

インガ「じゃあほら、さっさとしろ」

ジュダル「何を?」

インガ「やることあんだろ? 俺が片づけてやるから」

ジュダル「何で?」

インガ「何だっていいだろ」

エル「…」


ジェシカ「…」

シリウス「どうした、変な顔をして」

ジェシカ「…いや…何であいつが…」

シリウス「知り合いか?」

ジェシカ「…知り合いなんてほどじゃないさ」

ジェシカ「【安価下1】」

 1 …まあいい、とにかく行こう
 2 とにかく、様子を見ておこう
 3 だが…何か噛んでくるかも知れないな…。追い払うか


ジェシカ「…まあいい、とにかく行こう」

 スタスタ

ジュダル「ん? あ、昨日の」

インガ「ん? あ、メスゴリラ!」

ジェシカ「ふんぬぅっ!」

 ブォォォンッ
 ガシィィィッ
 ズザザァァッ…

インガ「いきなり、何すんだよ…!」

ジェシカ「受け止めるたあ生意気だね…!」

シリウス「…一体、どうしたんだ?」

ジュダル「何か、急に絡んできた」

ジェシカ「おい、大食らい…お前、陛下には会ったのかい? こんなとこで何してる?」グググッ

インガ「ああ? ここの王に会ったら、こうなったんだっつの」グググッ

ジュダル「アテム?」

シリウス「…王?」

エル「…」

ジェシカ「そりゃ、どういう意味だ?」スッ

インガ「俺の要求飲んで欲しけりゃ、ジュダルってのを手伝ってこいって言われたんだよ。でなきゃ、余裕がねえとか何とかで」

ジェシカ「はあ…? 何で陛下が一介の騎士に、お前なんかを寄越すんだ?」

インガ「知るか」

ジュダル「アテムに言われて来たの?」

ジェシカ「つーか、お前は騎士のくせに王を呼び捨てってどういう――」

ジュダル「アテムはそれでいいって言ってるもん」

ジェシカ「…」

インガ「そういうわけだから、早く片づけさせろ、色々!」

ジュダル「……ついて来るってこと?」

インガ「そう言ってるだろ」

ジュダル「言ってないし…」

ジェシカ(何てこった…魔族だぞ、こいつ…。つうか、陛下は何を考えてる…?)

ジュダル「……で、何か用なの?」

シリウス「ああ…。俺達も、お前達も、追うべきものは同じだ。だから、協力できればいいと思って、探していた」

エル「…」

ジュダル「協力? 拉致された女の子探してるんでしょ?」

ジェシカ「だから、それがお前らの探してるのと一緒だって言ってるんだ」

インガ「おい、何の話だよ?」

シリウス「…少し、整理しよう。往来では邪魔になる。どこかへ移動しよう」


 【安価下1】
 視点チェンジ!
 1 シリウス
 2 エル視点
 3 姐御続行
 4 インガ視点
 5 ジュダル視点

ひょっとしてリリの件が片付かない限り、モニカスピカヨダカライド視点は永遠に来ないのか?
そりゃないぜ

安価なら2


王子「>>433 そんなこたぁ、ないぜ? まあ、まだなだけよ、まだ」

―――――

 ――暗夜王国・海上交易街・酒場――

エル「…」グビグビ

ジュダル「何となく…分かったと思う」

ジェシカ「…ほんとかい?」

シリウス「で、インガ…だったな。ともに来るというのか」

インガ「さっさと片づけるぞ」

シリウス「…それには賛成だな。俺は頼もしい助っ人だと思う」

ジェシカ「……まあいいさ、もう…。あたしも何も言わないよ」

ジュダル「…5人になっちゃった…」

エル「…」グビグビ

ジュダル「で、これからどうするの?」

ジェシカ「さっきも説明したが、怪しいだろうと睨んでいるのは、闇の商人どもによる、何らかの組織。それか、ガマーベ王国だ」

ジェシカ「だが、どっちが正解か、もしくはどちらもハズレかは分かっていない。お前らは、何かあるのかい?」

エル「…」グビグビ

ジュダル「どっちにしろ、海の向こう?」

ジェシカ「そうなるだろうな」

シリウス「…海か…」

インガ「海かぁー…」

ジェシカ「……何だい?」

シリウス「……俺は泳げない」

インガ「ださっ」

シリウス「泳ぎ方も教わったが、それでもどうにも泳げなかった」

ジュダル「ふーん…」

インガ「簡単だろ。こう…ざばーってやって、ぐあーってやって、ばたばたーって」

エル「…」グビグビ

ジェシカ「何雑談始めてんだい、脱線してんじゃないよ。神父も、飲んでばっかで…」

エル「【安価下1】」

 1 …どこに向かうか、早く決めろ
 2 ガマーベと商人が怪しいとして、商人はどこにいる? どこへ行くことになる?
 3 その他、自由台詞


エル「…俺は、頭が悪い」グビッ

 ガンッ

エル「………だが、国とは言っても、全てを自分でやることはできない」

エル「…食べものを作るのも、他にも」

エル「だから…他の国と、何かしていないのか?」

エル「…ガマーベ王国が、特別に取引をしているところとか」

ジェシカ「…ガマーベと特に深交の深い国はないのか、ってことかい?」

エル「…それでいい。そこかも知れない」

ジュダル「…?」

インガ「…知らね」

シリウス「だが、暗夜王国だってガマーベとは貿易くらいはしていそうなものだ」

ジェシカ「そうだな。それに、国同士でそんな物騒な取引ってのは考えづらい。どっかに漏らされたら、付け入られる隙ができそうなもんさ」

エル「…何故だ?」

ジュダル「ただでさえ、侵略行為を続けてるんだ。色んな国が、ガマーベ王国を脅威だと感じてる。侵略対象にならないよう、ご機嫌も取るさ」

ジェシカ「その中でもしも、ガマーベがどこかの国とそういう取引をしているとして…その国が裏切ったら、どうなる?」

エル「…知らん」

ジェシカ「その情報を使って、諸外国と一緒にガマーベは悪の国家だ、討ち滅ぼそう…なんて協力されかねない。そしたら破滅さ」

ジェシカ「そこまで行かなくても、疲弊はする。そんなリスクを冒すくらいなら自分の国だけで、そういうことはやろうと企てるのさ」

ジェシカ「それに…あそこは特別に、どこかと深交を結んでるなんてない。搾取はしてるだろうがな」

シリウス「…そうか」

インガ「んじゃどうするんだよ…。俺も麦酒ー! おい、店員、俺にも酒ー!」ブンブン

ジェシカ「ったく、どいつもこいつも…」

ジュダル「でも、どこかに行くとしても海渡るんでしょ? 定期便? みたいのにずっと乗って行くんじゃ、融通きかないからめんどくさい」

ジェシカ「騎士権限はないのかい?」

ジュダル「やり方知らない」

ジェシカ「…」

シリウス「自前で、船でもあれば便利…ということか。だが、そう都合よく…船となったら、動かすための人員も必要になる」

インガ「船くらい、ぽんともらえばいいだろ」

ジェシカ「誰に?」

インガ「スピカとか?」

シリウス「…スピカ?」

インガ「ん? ヴァーゴの」

シリウス「…」

ジェシカ「……もらえるってのかい? 本当に?」

インガ「ついでにさ、あいつ、魔法使いだし、探してもらえば? 何か、魔法でどーんって」

ジェシカ「……それは、多少、遠回りかも知れないけどいい案かも知れねえな」

エル「【安価下1】」

 1 遠回りなんかをしてる場合なのか?
 2 もらえるものなら、もらえばいい。すぐに行くぞ
 3 その他、自由台詞やで


エル「もらえるものなら、もらえばいい。すぐに行くぞ」

インガ「待てよ」

エル「…何だ?」ギロッ

インガ「俺の酒がまだ来てない」キリッ

ジュダル「…」

ジェシカ「…」

シリウス「…」

エル「…俺もおかわりだ」スッ

ジェシカ「バカども…」

シリウス「…そう言えば…ヴァーゴ王国は、貿易も止まっているんじゃなかったか?」

ジェシカ「ん? ………ああ…そう言えば、そんなことも…魔族に攻められてるとかだったか? 入れるのかい?」

インガ「あー、バリア張ってるからな、島ごと」

ジェシカ「島ごと?」

インガ「それに魔族軍の船がうようよいるし、入れねえな。よく考えたら」

ジュダル「どうやって出てきたの? そこから来たんでしょ?」

インガ「ちょびっとだけ穴開けてもらって、後はドンパチしながら。死ぬかと思ったけど…」

ジェシカ「……こりゃ、入るのも一苦労になりそうだ」


 【安価下1】
 1 魔族の船を全部沈めれば入れるんだろ、って
 2 ところで、島ならそこまでの船はどうすんの、って。定期便さえないって
 3 空とか飛べれば楽なのに、って


*「お待たせしましたー。麦酒でーす」

 ドンッ ×2

ジェシカ「…あたしにもひとつ」

シリウス「…おい」

ジェシカ「もういいだろう、やることは決まった。後はどうやるかだけなんだ」

シリウス「…なら、俺ももらおう」

ジュダル「えっ、ずるい…。わたし、ブドウジュース!」

*「かしこまりー」

インガ「へい、かんぱーい」スッ

エル「…」ジロッ

インガ「んだよ?」

エル「…」スッ

インガ「そうだよ、それでいいんだよ」

 ガチャンッ
 グビグビ…

インガ「っぷはぁっ…」

エル「…どうするか…か…」

ジェシカ「取り囲んでる魔族の船か…どんだけいるか知らないが、海戦なんて人数がいなきゃどうにもならねえ…」

エル「空でも飛べれば楽だな…」

シリウス「楽だな…」

ジェシカ「夢見てる場合じゃねえよ…」

インガ「飛べるだろ」

ジュダル「飛べるの?」

エル「どうすれば飛べる?」

ジェシカ「だから、そんな夢見がちな…。ま、風属性の魔法ならできるとか聞いたことはあるけど…」

インガ「俺の友達、自力でも魔法で飛べるし、竜も眷属にしてるからバサバサ飛べるし」

ジェシカ「」

シリウス「…本当か?」

インガ「んな嘘ついてどうすんだよ」

ジュダル「…………あれ? ………会ったことある…? ちっちゃいコ?」

インガ「そーそー」

エル「…そいつはどこにいる?」

インガ「さあ? 気まぐれだしなー、あいつ。同じとこにはいねえだろ。でも、甘いのが好きになったとかで、そういうとこにいるんじゃね?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 そして、一同の目に入った、酒場に張ってあった張紙…スイーツ作りコンテスト
 4~6 同じく、目に入った張紙は、幻の蜜を探してる、という依頼書
 7~9 張紙、そこには海上交易街で開催されるという、スイーツフェスティバルについて


エル「…甘いもの…?」

ジュダル「……確かに…」

シリウス「そんなもの、そこそこ大きな街ならどこにでもありそうなものだな」

ジェシカ「探しようがねえな」

インガ「まあなー…」

 チラッ

張紙『各地のあらゆる甘いものが集まる、海上交易街名物スイーツ・フェスティバル! 入場無料!』

エル「…」

ジュダル「…スイーツ…」

シリウス「フェスティバル…」

ジェシカ「…まさか…そう都合良く…」

インガ「……いや、来るだろ…」

全員『…』

エル「いつだ?」

ジュダル「えーと……明日?」

シリウス「都合がいい」

ジェシカ「んじゃ、そこで探すとするか。その竜使い」

インガ「でもあいつ、知らねえやつと話すの好きじゃねえからな…」

ジェシカ「お前がいるだろ」

インガ「はあ?」

エル「従わないなら、従わせるだけだ」

ジュダル「甘いので、つれるよ?」

シリウス「………つれるのか?」

ジュダル「超楽勝だった」


 【安価下1】
 1 じゃあ、スイーツフェスでヨダカをゲットしよう!てことになった
 2 ヨダカがごねた時のために、極上の甘いものを用意しようってことになった
 3 いや、来ない可能性もあるんだし、素直に船をどうにかしてヴァーゴ王国まで行こうぜ…って


インガ「じゃあ、明日、ヨダカゲット?」

ジェシカ「その方が楽そうだ」

シリウス「では、そうしよう」

ジュダル「どうにかなりそうで良かった…」

エル「…」グビグビ

*「追加のご注文、お待たせしましたー」

 ゴトトッ

シリウス「…折角だ、乾杯でもしておくか?」

ジェシカ「何に乾杯するってんだい?」

ジュダル「うまくいくように?」

エル「…」グビグビ

インガ「何でもいいし、もう飲んでるから乾杯なんか…」

シリウス「…何の偶然か、同じ卓を囲んでいることに。乾杯」スッ

ジェシカ「…乾杯」

ジュダル「かんぱーい」

インガ「…へーへー、かんぱーい!」

エル「…」スッ

 ガチャンッ…


 【安価下1】
 1 そして、スイフェス当日…!
 2 その前にやりたいことがあれば併記

 ※視点変更をしたければ、
  シリウス ジェシカ インガ ジュダル の中から選んで併記してね


シリウス「Zzz」

ジェシカ「ぷはぁっ…」

インガ「っふぅ…」

エル「…」ドンッ

ジェシカ「まーら…いけるんかい…お前ら…」ヒック

インガ「よゆー…」ヘラヘラ

エル「…」

ジェシカ「おぉい、シリウス…ちっ…何だい…もう寝やがって…」

インガ「よっえーww」

エル「…もう、終わりか?」

ジェシカ「まさか…まだまだ、いけるにきまっへんらろ…」

インガ「じょーとー…」

エル「…」

ジュダル(何で…飲み比べ…。暇…退屈…)

ジュダル(………訓練でも、してよっかな…)スクッ

 カランッ…


 【安価下1】
 1 小・火球魔法(1/2)
 2 槍の練習
 3 その他、どんな?


ジュダル「えいっ、えいっ」

 シュボォッ

ジュダル「あ、できた…?」

 シュボォッ

ジュダル「やった、できた…!」

ジュダル「…………こんなに簡単にできるのに、何で今までやらなかったんだろ…」

 シュボォッ
 シュボォッ
 シュボォッ

ジュダル「…」

ジュダル「……でも、もう魔力なくなりそう…」シュン



 【直下 コンマ判定】
 スイフェスだよ!
 1~3 何故かスイフェスをめちゃくちゃにしてやるという犯行声明が届いたらしく、ヨダカが見つかってないのに終わらせるかも…って
 4~6 ものすっごい人混みのせいで、全然見つかりそうにない…うーん
 7~9 ヨダカ発見


 ワイワイ
 ガヤガヤ

ジュダル「…人が多い…」

エル「…」

ジェシカ「…確か、チビなんだろ? 見つかるのかい、こんな人混みで…」

ジュダル「でも見つけなきゃだし…」

ジェシカ「はぁ…めんどくさい…」

エル「…」

ジュダル「あっ、何あれ、おいしそうっ…!」トトトッ

ジェシカ「…ほんとに騎士かよ…」

エル「…」

ジェシカ「で、あんたは何見てんだ?」

エル「………何でもない」

エル(………こんな高級品が、あちこちに…)←甘いものは贅沢品な貧乏脳

 ・
 ・
 ・

シリウス「…見つかりそうか?」

インガ「さあ?」

シリウス「ジェシカ達が見つけてくれればいいが…」

インガ「ヨダカなら、来てると思うんだけどなあ…。チビだかんなあ…」

シリウス「…チビなのか?」

インガ「こんくらい」スッスッ

シリウス「………子どもなのか?」

インガ「ガキだな…」

シリウス「そうか…。ならば、迷子だと言って探してもらおうか?」

インガ「ガキ扱いするとキレるけど」

シリウス「…子どもなのか?」

インガ「違うって」

シリウス「…どういうことだ…?」


 【安価下1】
 1 1番でっかいスイーツがあるところで張る
 2 人気スポットで張る
 3 むしろ不人気のところで張る

 ※現在、一応ジュダル視点ですが、変更したければ併記しておkです
  この5人の中なら


ジュダル「やっぱり、ここかな?」

ジェシカ「何だい、このバカみたいなサイズのは…?」

エル「…」ゴクリ

ジュダル「おいしそう…」ジュルッ

ジェシカ「胃もたれしそうだ…」

エル「…」

ジュダル(でも、アテムに言って王都中の職人集めて作ったケーキの方が大きかったかも…)

ジュダル(あの時のヨダカの顔、すごかったな…)

エル「…」クンクン

ジュダル「…何してるの?」

エル「……甘い…」

ジュダル「おかしだもん」

ジェシカ「ほんとに、この甘ったるい臭いで鼻がどうにかなりそうだ…」

エル「…」クンクンクン

ジェシカ「…ん?」

ジュダル「………食べたいの?」

エル「…食べたくない」

ジュダル「…」

ジェシカ「…」

エル「…」←実は食べたい


 【直下 コンマ判定】
 1~3 さあ、ヨダカの騒ぎ声が聞こえてきましたよ
 4~6 待てどもヨダカは現れない…違うとこか? それとも、来てない…? うーん…
 7~9 巨大スイーツは切り分けて販売されてるんだけど、丸ごと寄越せって金を叩きつけたバカがいるようで…やれやれ、って思ったら?


ジュダル「…飽きた」

ジェシカ「………ほんとに、来るのかい?」

エル「…」

ジュダル「どれくらい待った?」

ジェシカ「………けっこう、経ったはずさ。あんだけデカかったのに、もう半分くらい消えてる」

エル「…」

ジュダル「…ここには、来ないかも…?」

エル「…」

ジェシカ「ったく、めんどくさい…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 そして、スイフェスが終わってしまった…!?
 4~6 騒ぎ声
 7~9 最後の一切れをエルが買っちゃった直後にヨダカが来た


ジュダル「もう売り切れそう…」

ジェシカ「残り…まあ、6人分か」

エル「…」ジィッ

ジュダル「あ、一気に3人分買っちゃった」

ジェシカ「残り3人分…」

エル「…」ジィィッ

ジュダル「…2人、並んでる…」

ジェシカ「で…最後の一切れになったか…」

エル「…」スッ

ジュダル「神父?」

エル「……寄越せ」

*「ありがとうございますー」

エル「…払え」

ジュダル「えー?」

エル「…」

ジュダル「………分かったよ…もう…」

*「はい、どう――」

 ダダダッ

ヨダカ「巨大ケーキ!!!!」バッ

ジュダル「あっ」

ジェシカ「ん?」

*「え? あ…ごめんなさい、今、丁度売り切れちゃって…」

ヨダカ「はあっ!?」

エル「…」

ジュダル「ねえねえ――」

ヨダカ「お前かっ!?」ガシッ

エル「…放せ」

ジュダル「え、ちょっと…」

ヨダカ「俺のケーキぃっ…!!」

ジェシカ「……こいつ…なのか…?」

ヨダカ「ケーキ…グスッ…金…稼ぎまくって…全部、これ…制覇するつもりだったのに…間に合わなかった…ヒック…グスッ…」

ジュダル(泣いた…)

エル「…」

ジェシカ「…」

ジュダル「【安価下1】」

 1 ねえ神父…あげたら?
 2 …ねえ、わたしのこと覚えてる? ちょっとお願いしたんだけど
 3 その他、自由台詞だよ


ジュダル「ねえ神父…あげたら?」

エル「…」

ヨダカ「いらねえよっ…! 自分で買うつもりだったんだよ、バーカ!」

ヨダカ「なのに…そんなのもらったって、うまくねえし…いらねえもん…」

ジェシカ「めんどくさいな、こいつ…」

ヨダカ「グスッ…」スタスタ

ジュダル「あ、行っちゃう…けど、何か声かけづらい…」

ジェシカ「…ガキだな…ありゃ…」

エル「…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 エルがケーキをくれてやるよ、ってしたんだけど幼稚な反抗心でヨダカは拒否って行ってしまった…。めんどくせっ
 4~6 エルがケーキ押しつけたら、無言で受け取ってもぐもぐしはじめたヨダカ
 7~9 姐御の忘れられてた特技:子どもの世話 が発動! ヨダカをなだめすかしてケーキを食べさせて機嫌を直した。さすが姐御ッ!


エル「…待て」ガシッ

ヨダカ「んだよっ…!」グスッ

エル「…やる」

ヨダカ「……いらねえっつーの!」タタタッ

ジュダル「あーあ…」

ジェシカ「…ガキだな、ありゃ…」

エル「…」モソモソ

ジュダル「食べてるし…」

エル(甘い…)

ジェシカ「……あんた、実はずっと食べたかったろう?」

エル「…何のことだ」モグモグ

ジェシカ「しっかし、どうすっか…もう見えなくなったし」

ジュダル「…一旦、インガと合流?」

ジェシカ「そうするか…」


 【安価下1】
 視点チェンジ!
 1 シリウス
 2 ヨダカ
 3 エル
 4 ジェシカ
 5 インガ
 6 ジュダル続行


 ――暗夜王国・海上交易街・とある高い建物の屋上――

 ヒュォォォォ…

ヨダカ「…グスッ…金貯めたのに…」

ヨダカ「あいつが、そっこうで仕事こなしてやったのに、報酬がまだとか言うから…」

ヨダカ「3日かかるのを1日でやってやったのに、何だよ…バーカ…」

 ブツブツ
 ブツブツ…

ヨダカ「…はぁぁ…」コテンッ

ヨダカ「全部、制覇して食べまくるつもりだったのに…」ムスッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ムカついたから、スイフェスのためにしこたま稼ぎまくった金で豪遊することにした
 4~6 インガがきたよ
 7~9 ふと、あまーいにおいがただよってきた。ふらふらと引き寄せられていった


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 不満たらたらでいたら、インガがやって来て、スイフェスで売られてたスイーツをいっぱい渡された。感激したヨダカ
 奇数 何だかやるせないから、モニカを誘って特別に手の込んだスイーツを作ろうと決めたヨダカだった…さて、どうなるんでしょうね
 ※0は偶数扱いなんよ


ヨダカ「…はぁぁ…」

ヨダカ「……甘いの食べたい…」ボソ

ヨダカ「モニカと一緒に作るか…」

ヨダカ「…どこにいるんだろ、あいつ…」

 ビュォォォォッ
 フワッ…

ヨダカ「とりあえず、行くか」

ヨダカ「色々、材料揃えなきゃだし…!」

 ヒュォォォッ


 【安価下1】
 1 モニカ視点 
 2 エル視点
 3 ヨダカ視点続行
 4 エル視点
 5 姐御視点
 6 インガ視点
 7 ジュダル視点



 ――???――

モニカ「…ねえ、ベテル」

ベテル「まだダメ」

モニカ「…どうして? もういいじゃん…。ベテルだって、好きにしていいって…」

ベテル「モニカがあんなに考えなしのことをするなんて、思ってなかったんだ」

モニカ「でもっ、ベテルが来てくれなくてもちゃんと…」

ベテル「マスケットを手放して?」

モニカ「それは…もう、忘れないし、手放さないし、取られてもすぐ取り返すから」

ベテル「もうちょっと大人しくしててよ、モニカ。…ちょっとだけ。すぐに、準備は済むから」

モニカ「ちぇっ…」

ベテル「…いいコだね」ナデ

モニカ「つーん」プイッ

ベテル「ふふっ…」

モニカ「何で笑うの?」

ベテル「モニカは素直で、分かりやすくてかわいいなって」

モニカ「……ベテルきらい」

ベテル「何したら、許してくれる?」

モニカ「好きにさせて」

ベテル「…そこか」

モニカ「お願い」

ベテル「………分かった…」

ベテル「でも、そうだな…。逃げることを、いつも優先させること。欲をかいたらダメ。約束できる?」

モニカ「うん」

ベテル「…じゃあ、好きにしていいよ」

モニカ「やった!」


 【安価下1】
 1 それじゃ、ちょっくら暗夜王国民の駆除行ってくるねー
 2 ベテルに、ついでにおつかいを頼まれた。おつかい…?
 3 その他、何しようか?


ベテル「それで、何するの?」

モニカ「新聞ある?」

ベテル「…」スクッ

 スタスタ…
 バタムッ

 ガチャッ
 スタスタ

ベテル「はい」つ新聞

モニカ「ありがと。何かあるのかな?」

ベテル「…人食いが出たらしいよ?」

モニカ「魔物でしょ?」

ベテル「人間だって」

モニカ「…人間?」

ベテル「新聞に載ってた」

モニカ「…」ガサガサ

モニカ「あった…。えっと…」

モニカ「…」ジィッ

ベテル「…」

モニカ「……ふうん…何で、人食べるんだろう?」

ベテル「さあ?」

モニカ「…お腹減ったとか?」

ベテル「もしくは宗教的な理由」

モニカ「ヘンタイの線もある?」

ベテル「少ないけど、いないこともない」

モニカ「嫌いだからとか」

ベテル「理由は分からないよ、直接、聞いてみなきゃ」

モニカ「……もしも、復讐とかだったら、ベテル…いる?」

ベテル「……僕の目に適うなら」

モニカ「……仲間が増えたら、嬉しい?」

ベテル「そうだね…。気が置けない仲間といるのは楽しいし、増えてくれたら嬉しいと思う」

モニカ「…じゃあ、探してくる」

ベテル「僕のために?」

モニカ「【安価下1】」

 1 ううん、面白そうだから
 2 調子に乗りすぎ!
 3 うん
 4 その他、自由台詞


モニカ「うん。それに、わたしも嬉しい」

ベテル「…ふふっ、ありがとう、モニカ」ナデナデ

モニカ「えへへへ…」

ベテル「行ってらっしゃい」

モニカ「行ってきまーす」

 トトトッ…

ベテル「…」

ベテル「……かわいそうに…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 しっかし、食われた死体なんて、もうないし、続報もないし、見つからんのう
 4~6 見つからないなー、ってしてたらヨダカとばったり。お菓子作るぞ、って。ものすごーく、作りたそうにしてる
 7~9 少ない手がかりから、どんどん、人食いのいそうな場所を絞り込んでモニカちゃん


 ――暗夜王国・某所――

モニカ(多分…こっちの方なんだろうけど、見つかりそうな痕跡だけはけっこう綺麗に消してる…)

モニカ(頭がいいのかな…?)

モニカ(でも、わたしの方が上かも…)

モニカ(…………まあ…そろそろ、絞り込むの難しくなってる割に、絞り込んだ範囲が広いけど…)

モニカ(方角的には、こっちに来てそうなんだけど…うーん…)

 ビュォォォォッ
 シュタッ

モニカ「…?」クルッ

 ガシッ

ヨダカ「モニカ見っけた!!」

モニカ「ヨダカっ…? ヨダカ、久しぶりー! どうしたの?」

ヨダカ「お菓子作るぞ、お菓子! ケーキな!?」

モニカ「何で?」

ヨダカ「何でもっ!」

モニカ「でも、今、ちょっと…」

ヨダカ「作るんだよぉっ!!」

モニカ「えー? んー…でもなあ…嫌じゃないけど、タイミングが…」


 【安価下1】
 1 ごめんね、また今度って
 2 涙目の怒り顔のヨダカを見てたら断れないよねー
 3 その他、どうしよ?


ヨダカ「ケーキ!!」ジワァッ

モニカ「…うーん…じゃあ、わたしのお手伝いしてくれる?」

ヨダカ「はあ?」

モニカ「その後なら、一緒にケーキ作れるけど…」

ヨダカ「だるい…」

モニカ「じゃあダメー」

ヨダカ「うっ…分かったよ…」

モニカ「ほんと? ヨダカ、大好きっ」ギュッ

ヨダカ「ひっつくなよ!」

モニカ「でね、今、人食いを探してるの」

ヨダカ「人食い?」

モニカ「うん、人を食べる人」

ヨダカ「へー…人間でも人間食うんだ」

モニカ「時々、変な人がね」

ヨダカ「で、それ探してどうすんだよ?」

モニカ「それはそれで、いいの」

ヨダカ「ふうん…」

モニカ「とりあえず、あっちに行ったかなって風には絞り込んだけど、まだまだで困ってたの」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ヨダカと知恵を出し合ったけど、特定には至らず…
 4~6 ヨダカと知恵を出し合って、もうちょい絞り込んだ
 7~9 ヨダカと一緒に知恵を出して捜索して、どんどん絞り込んでまっせ


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 見つけてもうたでぇ…
 奇数 捜されていたモニカ…ガチ魔法使いって、便利だけど敵だと厄介
 ※0は偶数なんよ~


 ――暗夜王国・某所の山中――

 ガササッ

モニカ「ヨダカ、そっち…!」

 タタタッ

ヨダカ「捕まえるんだよな!?」

モニカ「とりあえず!」

 ガササッ

ヨダカ「風縛…!」

 ビュォォォォッ

???「小・爆裂魔法…!」

 カッ
 ドッゴォォォォッ

モニカ「うわっ…!?」

ヨダカ「嘘だろ、おい…!」

 ガササッ

モニカ「あぶなっ…。でも、あの規模の爆裂魔法で、どうやって…?」

ヨダカ「爆裂魔法って、ちょっとだけ空間歪むんだよ! だから、その時に生じた歪みで、俺が縛るのに使った風を乱して逃げたの!」

モニカ「そんなことできるんだ…!」

ヨダカ「あいつ、けっこうやるぞ…!」


 【安価下1】
 1 傷つけることになるけど、錬金弾を撃ち込んで身動きを封じちゃおう、物理的に
 2 罠へはめよう! 作ってる間、ヨダカに追い込んでもらって捕まえる
 3 コンビネーションで一気に捕まえちゃおう!


モニカ「ヨダカ、ちょっと!」チョイチョイ

ヨダカ「何っ?」

 ヒソヒソヒソ…

モニカ「オッケー?」

ヨダカ「ん、分かった。ケーキのためだし…!」ダンッ

モニカ「じゃ、よろしくね」

 タタタッ
 ガサササッ

モニカ(この辺でいいや)

モニカ(今の内に罠を作って…と)


 【安価下1】
 1 落とし穴にしとこう
 2 錬金魔法を用いた罠だよ。任意のタイミングで足を絡め取っちゃうんだよ
 3 その他、どんな罠しかけたい?


 ゴソゴソゴソ…

モニカ「できたっ…」

モニカ「これなら、ハマっちゃえば動けなくなるはず…」

モニカ「そろそろ、ヨダカがこっちに追い込んじゃう…隠れようっと」

 ガサササッ…

<風縛!

<小・爆裂魔法!

 カッ
 ドッゴォォォォッ

 ガササッ
 ダダダッ

モニカ「来たっ…! 錬金魔法、発動!」

 カッ
 グニャアアッ

???「っ――!?」

 ガキィィンッ
 ドサァァッ

ヨダカ「っしゃ!」

モニカ「ヨダカ、ナイスっ!」

 パチンッ

ヨダカ「まーな」ドヤァッ

モニカ「で…この人が、人食い…」


 【直下 コンマ判定】
 まあ、伏せておいたけど誰かは言わずとも分かってると思いますが…
 1~3 ほら、彼、頭脳値はモニカに次ぐくらいで、魔力だけなら主人公勢でも1番ですしおすし?
 4~6 面影はどこへ…時の流れと彼の運命って残酷…
 7~9 どれだけの期間、極限状態にいたんでしょうね…
  0  聖眼を発動された…


ライド「っ…ふぅっ…ふぅーっ…」ガタガタ

ヨダカ「…こいつ?」

モニカ「……だと、思うけど…」

ライド「…っ…はぁ…はぁっ…」

ヨダカ「…捕まえたんだから、早くケーキ作ろう」

モニカ「ちょっと待ってよ」

ヨダカ「そのためにがんばったんだろ!」

モニカ「だから、待ってってば…逃げられちゃうかも知れないじゃん」

ヨダカ「けーえーきー!」

モニカ「んもー…」


 【安価下1】
 1 逃げらんないようにしてから、ケーキ作ろうか
 2 ヨダカにはわめかせといてお話しよう、ライドくんと
 3 とりあえず、そのままライドくんは放置してケーキ作りしちゃう


ヨダカ「金あるんだよ、これをケーキに使わなきゃ俺、もうどうにかなっちゃうんだよ! だから、ケーキ!」

ヨダカ「ケーキ作ろうぜ、ケーキ! ケーキケーキケーキぃーっ!!」

 ギャ-ギャ-

モニカ「ねえ」

ライド「っ…ふぅっ…ふぅっ…」ビクッ

モニカ「……何で、人食べたの? おいしいの?」

ライド「おいしく、なんて…」

モニカ「でも、ここに来るまでに見かけただけで…6人くらい? 食べたでしょ?」

ライド「…こわ…く…ないの…?」

モニカ「何が?」

ライド「……ひ…人を、食べたのに…」

モニカ「…別に怖くないけど。殺しただけでしょ? 死んでる人間に何したって、別にどうでもいいじゃん」

ライド「…」

モニカ「何で食べたの?」

<ケーキー!!!!


 【直下 コンマ判定】
 1~3 人を食べちゃえば、それが自分の肉になってひとりじゃないかもって、思えるんだって。意味不明な自己暗示だそうで
 4~6 飢えて食べちゃって、それが心理的なショックで何故か普通の食べものを受けつけなくなっちゃったんだって
 7~9 飢えと、人と顔を合わせることの恐怖だってさー…


モニカ「お腹減ってたの?」

ライド「それも…あったけど…僕は、どうせ…ひとりぼっちになるから…」

ライド「も…もう…ひとりぼっちは、やだから…食べちゃえば、それが、僕になるから…ひとりじゃないって…」

ライド「そしたら、寂しくないから…ひとりぼっちじゃないって…こんなことしてるのが、自分で怖いけど…それが、ちゃんと…」

モニカ(……意味不明だけど…頭おかしい…?)

ヨダカ「ケーキたべたい…」グスン

ライド「……で、でも…もう…こんなの、おかしい…し、人なんか、食べるのは…人じゃない…」

ライド「きっと、僕は人間なんかじゃない…から…どうでも…」

モニカ(……壊れてる…?)

ヨダカ「ケーキぃ…」クイクイ ←モニカの裾引っ張ってる

モニカ「うーん…」パシッ ←ヨダカ振り払った


 【安価下1】
 1 連れてっちゃおう、ベテルギウスのところに。きっとベテルならどうにかしてくれる!って
 2 何か、ちょっと関わりたくないタイプだからもういいや。ばいばい。ヨダカとケーキ作らなきゃいけないから
 3 その他、どうしよ?


モニカ「……さみしいの?」

ライド「…」

モニカ「…わたしも、ひとりぼっちになってたけど…助けてくれた人がいるの」

ライド「…?」

モニカ「きっと、あなたも助けてくれると思うけど…ひとつだけ、教えて」

ライド「な、にを…」

モニカ「……この国の、人間?」

ライド「…この国…? ここが、どこかも、僕…」

モニカ「暗夜王国」

ライド「…違う…ここじゃない…」

モニカ「じゃあ、一緒に行こ」スッ

ライド「…っ…」

ヨダカ「ケーキ…」

モニカ「ベテルギウス、やさしいんだよ。強いし、何でもできちゃってすごいの」

モニカ「それにね…いっつも助けてくれて、わたし大好きだもん」

ライド「……でも…」

モニカ「…ほら」

ライド「…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 断られたよ
 4~9 ライドくんは、こっち側になっちゃったか…


 ギュッ…

ライド「っ…」バッ

モニカ「何?」

ライド「……ちが…生きた…ひ、人の手なんて…久しぶりに、握って…あったかくて…」

ヨダカ「モニカぁ…ケーキぃ…」クイクイ

モニカ「…早く、ベテルのとこに連れてってあげる」

ヨダカ「ケーキは?」

モニカ「…すぐ戻るから、待ってて」

ヨダカ「」

ライド「…で、でも…僕は…人を、食べて…」

モニカ「いいじゃん、別に…。そんなのどうだって」

ライド「…そん、なの…」

モニカ「…行こ」


 【直下 コンマ判定】
 まだ…ここが、とりあえずの最後なんや…踏ん張るか、おちるか…
 1~3 ベテルに拒否られたよ
 4~9 迎え入れられたライドくん…


 ――???――

ベテル「…」ジィッ

モニカ「ねえ、ベテル、いいでしょ?」

ライド「…」

ベテル(聖眼…聖眼の持ち主か…)

ベテル(この力は、危険だ。…もしも、牙を剥かれたら、モニカもパルミラも、僕でさえ危うくなるかも知れない)

ベテル(いっそのこと、ここで始末を――)

モニカ「ベテル?」

ベテル(いや…モニカがそれじゃあ、ショックを受ける…)

ベテル(今後に一抹の不安を残すとしても、ここで彼を始末するのは控えた方がいい…)

ベテル「……モニカ」

モニカ「うん」

ベテル「…ダメだ」

モニカ「えっ…」

ライド「っ…」

モニカ「何で? だって、ライドも…!」

ベテル「理由は言えないけれど、ダメなんだ。……キミに僕の助けはいらない」

ベテル「モニカがいらぬ希望を抱かせてしまったようだけど、ここを去ってほしい」

モニカ「ベテル…!!」

ベテル「…すぐに。出口は、あっちだ」スッ

ライド「…」トボトボ

モニカ「あっ…ねえ、ちょっと…!」


 【安価下1】
 1 ライドを引き止めてベテルに食ってかかる
 2 ベテルに理由を聞く
 3 ライドを追いかける
 4 黙ってベテルに従う…しぶしぶ。超しぶしぶ


モニカ「待って…!」ガシッ

ライド「っ…でも…」

モニカ「ねえ、ベテル! 納得できないっ!」

ベテル「…納得できなくても、ダメなんだ」

モニカ「それでもっ…!」

ベテル「モニカ…お願いだから、僕の言うことを聞いて」

モニカ「やだ」

ベテル「…」

モニカ「だって…ライドは――」

ベテル「モニカ。これ以上を続けるのなら、ちょっとだけ口をつぐんでもらうことになる。僕はそんなことをしたくない」

モニカ「でもっ…」

ベテル「…続けるの?」


 【安価下1】
 1 だって納得できないもん!
 2 黙る…
 3 理由くらい言ってよ!


モニカ「っ…」

ベテル「…ごめんね、モニカ」ナデ

ベテル「……キミも、モニカのことは許してあげて。悪気はなかった。でも…キミはダメだ」

ライド「…」トボトボ

モニカ「あっ…」

ベテル「…モニカ、ごめんよ」

モニカ「……ベテルきらい…」

ベテル「…それがいい…」

ベテル「嫌な思いをさせちゃったね」


 【安価下1】
 1 モニカ視点続行(菓子作りへ 
 2 エル視点
 3 ヨダカ視点(菓子作りへ
 4 エル視点
 5 姐御視点
 6 インガ視点
 7 ジュダル視点



 シャカシャカシャカシャカ…

モニカ「ばかばかばかばかばか…」

 シャカシャカシャカシャカ…

ヨダカ「すげっ…メレンゲが、こんな…」ワナワナ

モニカ「できたっ」ドンッ

ヨダカ「何このキメ細かさ…こんな、短時間で、こんな…」ワナワナ

モニカ「あーあー…気分悪い…」ムスッ

ヨダカ「モニカ、トッピングどうしたい?」

モニカ「何でもー」

ヨダカ「何だよ、何でもって! もっとケーキ作りにマジメになれよっ!」バンッ

モニカ「だって今そういう気分じゃないんだもんっ!」バンッ

ヨダカ「じゃあ何であんなにすごくメレンゲ作れちゃうんだよっ!?」

モニカ「知らないよ、ヨダカが下手っぴなんでしょ!!」

ヨダカ「そ、そんなことねえしっ…!」

 ワイワイ


 【安価下1】
 1 ヨダカとケーキを大量生産しまくる。意地の張り合いで、どっちがケーキ作り上手かの勝負。より多く作れた方の勝ち
 2 とか何とか言いつつ、完成したケーキを一緒に食べて仲直りしちゃう2人でした。ちゃんちゃん
 3 苛立ちを全部ケーキにぶちこんで、めちゃくちゃ手の込んだものを作った


ヨダカ「ったく…じゃあ、フルーツの用意、俺するから――」

モニカ「わたしやる」

ヨダカ「はあっ?」

モニカ「スポンジやって」チャキッ

ヨダカ「手抜きすんなよ?」

モニカ「しないもん、見てて、すごいから…」

 シャシャシャッ

ヨダカ「おっ…?」

モニカ「こうして、こうやると…」

 シャシャシャッ

ヨダカ「すげっ…何これ、彫刻みたいになった!」

モニカ「じゃじゃーん、これを飾り付けたら綺麗でしょ?」

ヨダカ「…モニカすげえ…」

モニカ「どうせだから、三段重ねくらいにしよ」

ヨダカ「マジで?」

モニカ「やだ?」

ヨダカ「超賛成っ!」グッ

 ・
 ・
 ・

モニカ「ふぅー…」

ヨダカ「できた…やっと…やっとケーキ、食える…」

モニカ「そんなに食べたかったの?」

ヨダカ「うん…」

モニカ「…良かったね、食べれて」

ヨダカ「うん! よっしゃ、モニカ、食おうぜ」

モニカ「どこから食べる?」

ヨダカ「やっぱり、最初はオーソドックスに…」

モニカ「チョコのとこ、チョコのとこからは?」

ヨダカ「いやそれは、最後の方にとっといてさ」

モニカ「いいじゃん、一番がんばったんだし」

ヨダカ「だからだろ! このチョコ細工だけで、何時間かかったか…」

モニカ「それからいくのがいいんじゃん」

ヨダカ「もっと浸りたいんだよ!」

 ワイワイ


 【安価下1】
 視点チェンジ!!
 1 シリウス視点
 2 エル視点
 3 姐御視点
 4 インガ視点
 7 ジュダル視点


 ――暗夜王国・海上交易街・酒場――

ジェシカ「はぁ…」

インガ「もう、どっかに行ったな、絶対…」

シリウス「惜しかったな」

ジュダル「…神父がケーキあげないから」

エル「…関係あるか」グビグビ

インガ「あーあ、ヨダカがいりゃ、楽だったのに」

ジェシカ「いなくなっちまったもんをとやかく言うのはもうなしだ。生産的じゃねえ」グビッ

ジュダル「じゃあ、どうするの?」

インガ「船どうすんだよー?」

シリウス「魔族と、海の上でやり合うことになるのか…」

エル「…」グビグビ

ジェシカ「とにかく、船だ。定期便もないんじゃ、どっかで借りるなりしてヴァーゴ王国まで行けるようにしなきゃならない」

ジェシカ「その上で魔族の船が邪魔だってんなら、それも叩き潰す」

ジェシカ「……片道だけでも、この荒事が想定されることにつきあってくれる船を見つける必要がある」

ジュダル「どうやって?」

ジェシカ「お前はそればっかだな…」

シリウス「船か…デネブが…いや、動けないか、さすがに…」

インガ「脅して奪い取ればいいんじゃね?」

ジェシカ「アホ言うんじゃねえよ」

エル「…」グビグビ

ジェシカ「とは言え、自前の船を持ってる輩なんてな…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 片っ端から、船の所有者に頼んで回るかー、ってなった
 4~6 いっそ、使い捨てる前提でやっすいボロ船でも買うか、って
 7~9 おやおや? 妙案ですか?


シリウス「よほどの金持ちか…商人か?」

ジェシカ「違うな。よほどの金持ちか、金持ちの商人さ」

ジュダル「金持ちの…商人?」

インガ「ないない…」

エル「…」グビグビ

ジュダル「………キングロード…」

ジェシカ「ん?」

ジュダル「…キングロードって、知ってる?」

ジェシカ「大商人だろ? 名前くらい知ってるさ」

ジュダル「女装趣味の」

ジェシカ「は?」

ジュダル「あっ…これ内緒。それに女装はジャンヌだから、女物下着趣味だから、正しいのは」

インガ「ぶふっ…何だそれ、おもしろっ!」

シリウス「…口ぶりから察するに、知り合いなのか?」

ジェシカ「はぁ…一応は騎士か」

ジュダル「借りれるといいけど…でも、どうやって話つけよう…」

ジェシカ「キングロードと、どんな関係だ? 対等か? それとも、上下があるのか?」

ジュダル「……こっちが、上?」

ジェシカ「なら話は早い」

ジェシカ「どっかに、キングロード所有の船だってあるだろ。一筆、手紙でも書いておいて、船の番してる連中には貸した恩があるとか言え」

ジェシカ「そうすりゃ、使い放題さ」

ジュダル「ほんとっ?」

シリウス「……いいのか…?」

インガ「案外、楽だったな。あとは、魔族の船を沈めるだけか」

ジュダル「じゃ、お手紙書く! ……………何て書けばいい…?」

ジェシカ「…あたしが教えてやるから、ペンと便箋用意しな」


 【安価下1】
 1 早速、ヴァーゴへ出航しましょうか
 2 いや、やりたいことがある! って場合は併記してね
   ※誰視点かも一緒に でも、モニカ スピカ ヨダカ ライドはダメよ


 ――海上――

ジュダル「ほんとにやれた!」

ジェシカ「カードがあんなら、さっさと教えりゃあ良かったんだ」

シリウス「かなり強引だったが…」

インガ「海だなー」

エル「…海、か…」

ジェシカ「ヴァーゴまではどれくらいかかるかね」

インガ「知らね」

シリウス「……落ちたら、大変なことになるな…」ボソ

ジュダル「海広い…」

インガ「でさ…魔族の船沈めるっつっても、どうすんだ?」

ジュダル「どうって?」

インガ「…いつも5隻くらいはあるぞ」

ジェシカ「…5隻?」

シリウス「…この船は、到底、戦う用意はしていないようだが…」

エル「…叩き斬る」

ジェシカ「海の上なんだ、船と船の間の足場がないってのにできんのかい?」

エル「…」

インガ「え、ノープラン? マジかよ、お前らバカじゃねえの?」

ジェシカ「じゃあお前は何か考えてるのかい?」

インガ「考えてるはずねえだろ、行き当たりばったりだ」

ジェシカ「…」

ジェシカ「【安価下1】」

 1 …じゃ、それでいくか
 2 よく、それで出てこられたな…
 3 その他、自由台詞


―――――

 本日はここまでです
 ありがとうございました


王子「手抜きなここまでのあらすじ!」

王子「シリウスとジェシカは、リリ奪還が目的。エルは麻薬を流す連中、ジュダルは密輸をしているという連中を潰すのが目的です」

王子「そこへ加わったインガは、バイス王国を奪還するために暗夜王国のアテム国王に嘆願したけど、ジュダルの任務が解決したらと言われます」

王子「そして、この5人が追っているものは偶然にも一致して、一隻の船を追いかけることになりました」

王子「しかし、この船は取り逃がしてしまい、手がかりがなくなっちゃったね、どうしようということでヴァーゴ王国へ向かうことに」

王子「空を移動できるヨダカに協力を仰ごうとしたものの、見事に失敗してしまったので船でヴァーゴ王国に!」

王子「しかし、ヴァーゴ王国の周辺には魔族軍の船があり、これをどうにかしないと入国もままならない模様。果たして、どうなる!?」

王子「そして、モニカは銃のデモンストレーションを行うも、捕まってしまってサリーと再会したが無事に逃げ仰せた」

王子「迎えにきてしまったベテルギウスのせいで騎士団本部はダメージを受けてしまったらしいです」

王子「ベテルギウス一派に仲間が増えれば良い、という理由でモニカはヨダカとともに人食いを追いかけて変わり果てたライドを発見」

王子「しかし、ベテルギウスがライドを入れることを拒否し、再びライドはたったひとりでどこかへと放浪をしていくことに」

王子「さて、今日はスピカが出てくるかな? 最後に出てくる主人公勢はライドくんだと思ってたけど…まあいいか」

王子「海戦ですよ、海戦!!」


 【安価下1】
 1 シリウス操作
 2 エル操作
 3 ジェシカ操作
 4 インガ操作
 5 ジュダル操作

 【採用安価のコンマ判定】
 1~3 めっちゃんこ、キツい様子
 4~6 やべえのやべえの?
 7~9 この主人公達、けっこう無茶苦茶な集まりっすわ


 ――ヴァーゴ王国近海・海上――

<ぶつかるぞぉぉぉ――――――――――――っ!

 ドォォォォォォォォォォォンッ
 グラァァッ

ジュダル「う、わっ…」ヨロッ

ジェシカ「いきなり、体当たりって、何考えてんだ…!」

インガ「ずっとバリアがあって引きこもってるから、憂さ晴らし兼ねて遊んでるんだって」

シリウス「乗り込んでくるようだな」

エル「殲滅する」チャキッ

ジェシカ「船員は奥へ引っ込んで、甲板に顔出すな! 出てきたら死ぬぞ!」

インガ「向こうは5隻か…どうなるんだか」

 シュタッ

ジュダル「うわ、来たっ…!」

ジェシカ「ぶちのめすよっ!」


 【安価下1】
 1 向かってくるのを片っ端から迎撃だよ!
 2 誰かと一緒に戦ったりしちゃえば…さ、いいんじゃね? って考え
   A シリウス
   B エル
   C ジェシカ
   D インガ
 3 その他、どう戦おうか?



ジュダル「そうだ、ねえ、降伏するフリは!?」

エル・ジェシカ・インガ「「「却下!!」」」

 ダンッ

ジュダル「うわあ…」

 ズバァァァッ

ジュダル「何でそうやって、すぐにダメって決めて…」ムスッ

 ダダダッ

魔族A「楽しませろよ、人間どもぉぉぉぉっ!!」バッ

ジュダル「っ――」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 正直、ジュダルは魔族相手だとかーなーり、キツいっすわ
 4~7 魔族つえーよ、つえーよぉぉ…
 8~9 危ないっ、て誰かがフォローに
     8 姐御ですわ
     9 シリウスですわ


 ガッ
 ギィィィィンッ

ジュダル「っ…!?」

 ドォォォンッ

ジュダル(力、強すぎっ…!?)

魔族A「おらぁあああああっ!」

 ブォォォォンッ
 ギィンッ
 ドガァッ

ジュダル「っ…!」

ジュダル(力ずくで、弾き飛ばされちゃ――)

魔族A「まずは、ひとぉぉおおおおおおお―――――――――――――り!!」

 ヒュォォォッ

ジュダル「!?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ぐあーっ…下がってろ、役立たずって…
 4~6 ま、まだ、うん…
 7~9 姐御ーっ!


ジェシカ「頭下げなぁっ!」

ジュダル「!?」バッ

魔族A「何――」

 ブンッ
 ドゴォォォォォォォォォッ

魔族A「おぼろばっ…!」ドゴォォッ

ジュダル「っ…え、あっ…」

ジェシカ「騎士の実力ってのはこんなもんなのかい?」

ジュダル「ち、違うもんっ、こいつらが特別強いからっ…!」

ジェシカ「そうかい、けど足手まといだ」

ジュダル「うっ…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 引っ込んでろってさ…
 4~6 だから姐御が傍から離れんなよって
 7~9 適材適所、らしいです


ジェシカ「足を引っ張られちゃたまんねえから、引っ込んでろ」

ジュダル「でもっ…!」

ジェシカ「命が惜しけりゃなっ!」

 ダダダッ
 ブォォォォンッ
 ドゴォォォォォォッ

ジュダル「っ…」

ジュダル(確かにちょっと、ついてけないけど…でも、引っ込んでろって、そんなの…)

ジュダル(何か、やれることとか…)キョロキョロ

ジュダル(………分かんない…)


 【安価下1】
 1 でも、引っ込んでろなんて言われてそうできないしっ!
   A 油断しないで、全力で戦ってやる!
   B インガが意気揚々と別の敵船に乗り込んでいってる。よし、ついてこう! 守るより攻めた方がいい!
   C その他、どう戦う?
 2 引っ込んでる…
 3 その他、どうしよう?


ジュダル「えっと、えっと…」キョロキョロ

インガ「てめえら、覚悟しやがれ、ハッハー!!」ダンッ

ジュダル「あ、別の船に――そっか、早く、敵の船を沈めちゃえばいいんだし、守るより、攻めた方がいいかも…!」タタタッ

ジュダル「待って、インガ…!」

 タタタッ
 ダンッ

インガ「おっ?」

ジュダル「あれっ、届くかな――あ、ムリっ!?」

 バタバタッ
 ガシッ
 ヒョイッ

インガ「何で来たんだよ?」

ジュダル「はぁーっ…海に落ちるかと思った…焦った…」

インガ「……まあいいけど」ポイッ

 ドサッ

ジュダル「あうっ…」

インガ「お前、分かってんのか? この船、俺とお前だけだぞ?」

 ゾロゾロ…

ジュダル「………あっ…」

インガ「…分かってなかったろ? 分かってなかっただろ?」

ジュダル「………わ、分かってたもんっ!」

魔族B「やっちまえ、たかだか2人だぁあああああ――――――――――――――――っ!!」


 【安価下1】
 1 インガとつかず離れずで、戦う
 2 インガ、協力しよ、協力! ねっ? って
 3 船なんか燃えちゃえー、って
 4 その他、どうしよ?


ジュダル「っ――も、燃えちゃえっ! 小・劫火魔法!」

 シュボォォォッ

ジュダル「小・火球魔法!」

 シュボォォォッ

インガ「お、いいアイデアじゃん」

ジュダル「えっ?」

魔族B「どぉぉぉらああああああああ――――――――――――――――っ!」バッ

インガ「大・閃熱魔法!!」

 シュボォォォォォッ
 ドッゴォォォォォォォォォォォッ

魔族B「ぐおおおおおっ…!?」

インガ「燃やし尽くすぞ!」

ジュダル「う、うんっ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 させるかー、ってきたよ
 4~6 インガが敵を引きつけてる間に、放火しまくるぜ!
 7~9 ある程度、火が回ったところでインガに別の船へ投げ飛ばされた。そして、同じことの繰り返し。インガ強引


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 おやおや?
 奇数 魔族軍の船団長がデバッてきたよ。インガと一緒に倒そう
 ※0は偶数扱いなんやで~


 シュボォォォォォッ
 ゴトッ
 バァァァンッ

ジュダル「熱っ…!」

インガ「よっしゃ、次の船――ん?」

 シュゴォォォォォ…

 カッ
 ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォッ

ジュダル「船が、沈んだ!!」

インガ「今の、島から…? ってことは、スピカかっ?」

<障壁が解けてるぞ!

<攻めろ、攻めろぉっ!!

インガ「どうすっかな、こりゃ…」

ジュダル「何を?」

インガ「いや、一旦、俺らの船戻った方がいいか…? 多分、今の攻撃、スピカが魔法でどうにかしてきたんだろ」

インガ「てことは、魔族の船がドンドン沈められるかも」

ジュダル「【安価下1】」

 1 戻ろう
 2 大丈夫じゃない?


ジュダル「戻ろう」

インガ「だな」

ジュダル「――って、でも、こっちの船、遠い…! ジャンプとかで行けない!」

インガ「任せろ」

 ガシッ

ジュダル「え」

インガ「行くぞー」

ジュダル「ちょっと待って、何するの? ねえ、何するの!?」

インガ「投げるッ!!」

 ブォォォォンッ
 ヒュォォォォォォォッ

ジュダル「や――――――――だ―――――――――――――――――――っ!!!」

 ドサァッ
 ゴロゴロゴロッ…

ジェシカ「ああ? お前っ…今、どっから…」

ジュダル「インガのバカぁ…」

 シュタッ

インガ「よっしゃ、この船のヤツら、殲滅しようぜ」

 シュゴォォォォォッ…

 カッ
 ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォッ

ジェシカ「っ……何なんだい、さっきから、あのとんでもない光線は!」

インガ「スピカだろ」

ジェシカ「姫様か、そりゃ?」

インガ「そーそー」

ジェシカ「間違って、こっちまで撃たれなきゃいいけどな…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 しかし、こっちの船を沈めようと魔族どもが躍起になり始めた
 4~6 3隻くらい謎ビームで魔族の船が沈んだけど、障壁が復活した…。つまり何だ、もう一隻は自力でしくよろということか
 7~9 無事に切り抜けたよー。ヴァーゴ王国に入れたよー


 カッ
 ドッゴォォォォォォォォォッ

シリウス「あと一隻…!」

ジェシカ「こりゃいい」

ジュダル「あれっ…でも、ほら! 何か、バリア復活してる!」

インガ「魔力切れか?」

エル「…まだ残っている」

ジェシカ「ま、手間が省けたと思えばいいさ」

インガ「暴れたりねえしな!」

エル「…骨のあるヤツがいない」

ジュダル「ちぇっ、もうちょっとなのに…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 船団長きたでー
     1 ジュダル&ジェシカで倒すことに
     2 ジュダル&シリウスで倒すことに
     3 ジュダル&インガで倒すことに
 4~6 魔族どもの攻撃がさらに激しくなり始めたよ
 7~9 さあ、足手まといのままで終われないからがんばろう


ジェシカ「正念場だ、この船を守りきってヤツらを殲滅するぞ!」

ジュダル「おー!」

ジェシカ「…引っ込んでな」

ジュダル「やだ」

ジェシカ「そうかい――じゃ、手出しはしねえから死ぬなら、ひとりで死ぬんだな!」

魔族C「おらぁああああっ!」ドドドッ

ジュダル「来たっ…!」

ジュダル(えっと、力がすごくて、まともにはやり合えないから、ええと、ええと…!)


 【安価下1】
 1 柔能く剛を制すのだ!!
 2 カウンターで、火炎突きじゃあいっ!
 3 その他、どうしよ?


ジュダル(やられる前に、やるっ!)

 シュボォォォッ

ジュダル「火炎突きッ!!」

 ズドォォォォォッ
 ギィィィィッ

ジュダル「うわ、何これ、硬いっ…!!」

魔族C「ぬぅぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお――――――――――――――――――――っ!」

 グググッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 効いてないわけじゃないけど、ぶっ飛ばされた
 4~6 効いてないんじゃないけど、魔族って頑丈だから…
 7~9 がんばれジュダル!


 ズボォォッ

魔族C「これしきでぇっ…!」

ジュダル「嘘っ、貫通してて…!?」

 ブォォォンッ
 バッ
 スカッ

魔族C「避けるかぁっ…!」

ジュダル「このっ…!」

 ズボッ

魔族C「抜いたのは悪手だなっ! 人間と同じに考えるなあっ!」

 ドゴォォォッ

ジュダル「あぐぅっ…っ…」

魔族C「さあ死ね、すぐに死ねぇええええええ――――――――――――――――っ!!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 足手まといの汚名返上できず…
 4~6 粘るよ!
 7~9 がんばってよ、ジュダル! お願いだから!


 ズォォォッ…

ジュダル「っ――小・劫火魔法!」

 シュボォォォッ

魔族C「それしき――ぬっ…目の前が…!」

 ドォォォォォォンッ

ジュダル(目くらまし成功っ! 外れてくれたし、ここからっ…!)

ジュダル「でやあっ!」

 ズドォォッ
 ギィィンッ

魔族C「それしきの攻撃で、我が鎧を砕けると思うなっ…!」

ジュダル「違うのにっ、ここじゃなくてっ…こっちぃっ!」

 ズドォォォォォッ

魔族C「ぐぬっ――貴様っ、傷口に…!」

ジュダル「ここから、小・劫火魔法!」

 シュボォォォォッ

魔族C「ぐ、お、おお、おおおおおおおおおお――――――――――――――――――っ!!」

 ドサァッ…

ジュダル「はぁっ…やった、倒せた…!」

 ・
 ・
 ・


 ――ヴァーゴ王国・港――

リナ「インガ様っ…!」バッ

インガ「おっと…何だよ、急に?」

リナ「このような、何の武装もない船でいらっしゃるなんて…後先というのを考えられなかったのですか?」

リナ「わたくし、見てて、とてもヒヤヒヤしていました…。でも、お戻りになられたということは…」

インガ「ん? ああ、ダメだって、まだ」

リナ「えっ…そう、ですか…」シュン

インガ「まあでも、すぐに協力するようにしてやるから」ポンッ

ジュダル「ほんとに、来れちゃった…」

シリウス「ここがヴァーゴ王国か…。暖かいし、良いところだな…」

ジェシカ「おい、インガ。そのちんちくりんは何だい?」

インガ「リナ」

ジェシカ「だから…」

リナ「あっ…え、えと…お初にお目にかかります。バイス王国の、カルカリナと申します。以後、お見知りおきを」ペコリ

リナ「ところで…インガ様、こちらへ戻られたのは一体…?」

インガ「スピカにちょっとな。ここまで来ねえの?」

リナ「王宮で、お忙しくしておられますから…」

ジェシカ「とりあえず、さっさと会うか」


 【安価下1】
 シリウス エル ジェシカ インガ ジュダル で 視点を選んでネ
 ※変更しない場合も「ジュダル」でよろしゅう願います

ライドくんは登場したのに何でライドくん視点こないの?

安価ならシリウス


王子「>>574 条件を満たせればね、ライドくん視点もきますから。待っててくださいね」

―――――

 ――ヴァーゴ王国・王宮・魔法塔――

 バタバタ…
 バタバタ…

スピカ「えーと、こっちの魔法基盤が…あー、やっぱり焼き切れてるっ!!」

スピカ「ここかぁー…ここ、やり直し…。早く済ませなきゃ…ああもう…」

 バタバタ…

リナ「あの…スピカ姫…?」

ジュダル「……何してるの?」

シリウス「……やはり、スピカだったのか…。まさか、一国の姫だったとは…」ボソ

ジェシカ「ここは、何なんだい…。城ってよりかは、まるで魔法使いの…」

インガ「スピカって魔法使いだしな」

ジュダル「姫なのに?」

インガ「変だよな。リナだってせいぜい、剣振り回したり、さらっと人間投げ飛ばすくらいなのに」

リナ「い、インガ様っ…! それはただの自衛であって…!」

スピカ「ああああああっ!! こっちの魔鉱石が、ヒビが入って…あああああ…うわぁぁぁ…」

ジェシカ「て言うか、いつになったらこっちに気づくんだ」


 【安価下1】
 1 手持ちのお宝から、魔鉱石を取り出してスピカに差し出す
 2 ちょんちょん、って肩とか叩いて気づかせる
 3 落ち着くまでどっかで待つか、って。戦闘後だし


シリウス「…」ゴソゴソ

シリウス「あった…よし」

シリウス「スピカ!」

スピカ「っ?」クルッ

 ポイッ

スピカ「うわっ…とととっ…」パシッ

スピカ「………魔鉱石っ!!」パァァッ

シリウス「久しいな」

スピカ「あれ? 知らない人がいっぱいいる…」

リナ「コホンッ…ええと、スピカ姫、インガ様が皆さんを連れていらっしゃって、スピカ姫にご用があるそうですが」

スピカ「あ、やっぱりインガだった。海の上でドンパチやってたから、誰だろうと思って…。用って、何?」

ジェシカ「忙しそうだけど、いいのかい? その作業は」

スピカ「……………あーっと…待って、もらえると…」

スピカ「ここがどうにかなっちゃうと、障壁も不調とか出ちゃうかもで、防衛の要だから…」

シリウス「他に何か、必要なものはあるか? 俺の手持ちの品で、もしも使えるものがあるのなら渡そう」

スピカ「本当っ?」


 【安価下1】
 1 色々と渡して、やっとスピカの作業が完了した
 2 スピカの作業が終わるまで、雑談タイム?
 3 スピカの作業が終わるまで、その他自由行動? 併記してね


*「こちらで少々、お待ちください」

 バタムッ…

ジェシカ「いい部屋じゃないか…」

エル「…」キョロキョロ ←高級すぎる場所に落ち着かない

インガ「腹減ったー、メシー」

ジュダル「あー…このソファーの感じ、懐かしい…」フワッ

シリウス「…ふむ…」クンクン

シリウス「……ん?」クンクン

ジェシカ「どうかしたのか?」

シリウス「………宝の臭いがする…」クンクン

インガ「するんだよなー」クンクン

ジュダル「どんな臭い…?」

シリウス「こっちか…?」

インガ「俺も行く」

ジェシカ「ったく…ここをどこだと思ってんだ、あいつら…」

シリウス「トレジャーハンターたる者、宝とは切っても切れない関係だ」キリッ

インガ「俺だって盗賊だかんな」ニヤリ

ジュダル「………国外だから、パクったりしないけど…窃盗罪」ビシッ

シリウス「…」

インガ「知るか」

シリウス「………確かに、ここはダンジョンとも違うからな…。やめておこう」

インガ「んだよ、行かねえのかよ…」


 【安価下1】
 1 スピカが作業終わらせたってー
 2 雑談する? ※話題とか何かあったら併記してもおkよ
 3 コミュる?
   ※シリウス視点で、誰とコミュりたいかも併記してね
    エル ジェシカ インガ ジュダル から選択可能だよ


インガ「Zzz」

エル「…」グビグビ

ジェシカ「こんな高い酒を、よくそんな勢いで飲めるな…」

エル「知るか。酒は酒だ。味なんか気にしない」

ジェシカ「バカ舌か、貧乏舌か…」

ジュダル「けっこう待つけど…まだなのかな?」

シリウス「しかし、あそこでこの島を――国を守っているのだとすれば、怠ることのできないものだ。時間がかかるのも仕方がない」

 ガチャッ…

スピカ「はぁ…お待たせしました…ごめんなさい」ペコリ

シリウス「いや、かまわない」

スピカ「改めて…ヴァーゴ王国第一王女、スピカ・ヴァーゴです」

スピカ「……皆さんは?」

 ・
 ・
 ・

ジェシカ「――って、わけなんだが」

スピカ「そっか…。移動する足になる船と、追いかけてる船の場所…」

ジュダル「分かったりする? あと船もらえる?」

インガ「船くらいいっぱいあるだろ? くれよ」

スピカ「いっぱいは、ないんだけどね…」

シリウス「いきなり押しかけて、不躾だとは思うが力になってもらえるだろうか?」

スピカ「もちろん。それに、女の子を拉致とか、麻薬だとか、密輸だって他国のことでも他人事じゃないし」

スピカ「ただ…ちょっと、範囲が広すぎちゃうから、何かこう…魔法で捜すにしても依り代みたいのが必要で…」

ジェシカ「依り代?」

スピカ「えっとね…探し物と、縁のあるもの。探し物が例えば…どこかの王様だったら、その王様のつけてた王冠とかは完璧」

スピカ「関係のある品物って感じ」

ジュダル「じゃあ、これは?」つ闇商人のバッジ

ジェシカ「…確かに、そいつが1番いい。唯一って言ってもいい手がかりだな」

スピカ「これ? じゃあ、早速やってみるね。ちょっと準備しなきゃいけないから、待ってて」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 それと思しき場所は3箇所です
 4~6 現在地の特定はできなかったけど、ガマーベ王国っぽいよ
 7~9 地図だと海でしかない場所…。地図に載ってない島でもあるのかな?


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 未知の大陸を旅する流れかな?
 奇数 闇商人のバッジに、トラップがかけられていた!?
 ※0は偶数扱いよ~


スピカ「よーし、やるよ」

ジェシカ「…」

エル「…」

ジュダル「わくわく…」

インガ「どうなるんだ?」ジィィッ

シリウス「…」

 パァァァァッ

スピカ「これで…このバッジと縁のあるところが地図上に浮かび上が――」

 カッ

スピカ「!?」

 ズォォォォォォォォッ

スピカ「あうっ…!?」

ジェシカ「何だっ…!?」

シリウス「呪いの品かっ!」

ジュダル「の、呪い!?」

インガ「マジかよ」

スピカ「うぐっ…ぐぐ…これくらいっ…!」

ジェシカ「おい、バッジから出てる闇が、お前をっ…!」

スピカ「だって、ここで特定しなきゃっ…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 スピカの奮闘虚しく…手がかりなし
 4~6 方角だけ…
 7~9 冒険しよう、冒険。折角のあれだし、未知大陸いっとこうよ。ね


 ズォォォォォッ
 バシィィィッ

スピカ「ぐっ…!」ドサァッ

シリウス「スピカ…!」

 ピシッ…

ジュダル「あ、バッジが…!」

 パリィンッ…

ジェシカ「おいおい…」

インガ「うわー…何か、分かったのか?」

スピカ「うぅぅ…何も…分かんなかった…」

シリウス「それより、体は?」

スピカ「っ…ええっと……何も、変な感じはしない、けど…」

スピカ「ただ単に探知を妨害するだけ…だったのかな…?」

シリウス「そうか…」

ジェシカ「…だが、これで本当に手がかりがなくなったな」

ジュダル「どうする?」

インガ「とりあえず、船。足はいるだろ」

エル「船があっても、行き先がないんじゃ意味がない」

インガ「それでも船は必要になるだろ」

ジュダル「それはそうなんだけど、何か、お先真っ暗…」

ジェシカ「ま、分かりゃあいい程度に考えてたんだ」

シリウス「それはそうだが…厳しくなるな」

スピカ「悔しいなあ…」ボソ

ジュダル「?」

スピカ「………よしっ、決めた。わたしも行く」

シリウス「何っ? だが、この国はどうする?」

スピカ「んー…多分、どうにかなるはず。ここに戻ってくる時、湖畔の都の学術院の人たちも一緒に来たの」

スピカ「それで、魔法学部にいた人たちもいるから…協力してもらえればきっと」

ジェシカ「難民だろう、要するに。大丈夫なのかい?」

スピカ「うん、大丈夫。信じてるから」

インガ「てか…ついて来ることの方が大丈夫かよ?」

ジュダル「でも、魔法使いっていると頼れるし…」

スピカ「そうそう、損はないから。ねっ? それとも…やだ?」

シリウス「【安価下1】」

 1 …巻き込むことになる。それにスピカは、ここにいなければならない者だ。考え直した方がいい
 2 嫌ではないが、危険がつきまとう。……それでいいのか?
 3 俺は人手が増えるなら…まして、魔法使いのスピカが同行してくれるのなら、賛成だ


シリウス「俺は人手が増えるなら…まして、魔法使いのスピカが同行してくれるのなら、賛成だ」

ジェシカ「つっても、守るもんがあるだろうに…」

シリウス「俺が頼んでおいて言うのもなんだが、ジェシカも領地は誰かに任せてきたのだろう?」

ジェシカ「……そうなんだが、規模が違うだろう。一領地と、一国家だ」

ジュダル「でも本人がいいって」

スピカ「大丈夫、大丈夫」

エル「…早死にするぞ」

スピカ「しないよ。……決めてるから」

エル「…」

インガ「いいじゃんか、本人がいいって言ってんなら。決定。船は、船?」

スピカ「ああ、船…えっと…船って人がいるからなあ…。あまり、巻き込みたくないんだけど…船員がね…」

スピカ「何か、あったかなあ…?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 少人数でも操船できるものを手に入れたよ
 4~6 船なんて、必要になったら買って、乗り捨ててでいいんじゃないの? って。さすがはセレブっすわ…
 7~9 魔法のお船? きちゃう?


インガ「何かあるだろ? 出しちゃえよ」

スピカ「いや、そう言われても……………あっ」

シリウス「あるのか?」

スピカ「…………まだ、その…未完成っていうか、調整が色々といるんだけど、作りかけのものがあって」

ジェシカ「作りかけ?」

スピカ「魔法の、船」

ジュダル「魔法の船っ!?」キラキラ

インガ「何だそれ、気になる!!」キラキラ

エル「…」

ジェシカ「……何だい、その胡散臭そうなのは…?」

スピカ「胡散臭くないよ? 魔法で全部を制御する船で、風とかなくっても進めるものだし」

スピカ「ただ、まだ作りかけだから…」

シリウス「それを、完成させるのか?」

スピカ「うん。どれだけ時間かかるか、ちょっと分からないんだけどね。そんな、1年とか2年とか待たせはしないけど…」

ジュダル「でも待つのはちょっと…」

エル「…」

ジェシカ「どうしたもんかね…。便利な船が手に入るのはいいが、ただ待つだけってのも…」


 【安価下1】
 1 人数いるし、一時的に別れて行動するとか?
 2 船の完成を待ちましょう
 3 その他、妙案ある?


ジェシカ「一時的に、人数を割いて別行動でもするかい?」

ジェシカ「効率を考えれば、全員で待っているよりかはいいかも知れない」

シリウス「いや、この場で待とう」

インガ「何で?」

シリウス「別行動はリスクがつきまとう。平等に分けても3人ずつだが、それでどうにかなるような相手ではないはずだ」

シリウス「それならばまとまって行動をした方がいいはずだ」

ジュダル「………確かに…」

エル「…」

インガ「……ま、頭使うのは任せるわ」

スピカ「じゃあ、急いで船を完成させるから。それまでは、待ってて」

スピカ「そうと決まったら、徹夜だ! 目指せ、3徹!」

ジェシカ「………大丈夫なのか、この国…?」

スピカ「えっ、何で…?」

インガ「大丈夫なんじゃねえの、今のとこはどうにかなってるし」

シリウス「だが、姫という立場の人間が3徹を目標と張り切るのはどうもな…」

スピカ「ええええええっ!? ふ、普通だよっ!」

ジュダル「絶対普通じゃない」

スピカ「そんなぁ…」


 【安価下1】
 視点チェンジ!!
 1 モニカ
 2 ヨダカ
 3 ライド


 ――???――

 トボトボ…

ライド「…」

ライド「…」

 ギュゥゥゥッ…
 ギュゥグルルゥゥゥ…

ライド「…」

ライド「お腹が…減った…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 不毛の荒野のド真ん中でございます…ここがどこかも分かってません
 4~6 魔物が襲ってきました
 7~9 空腹のまま歩き続けていたら、小さな村が見えました


 ――??・小さな村――

ライド「……村…」

ライド「…」

 グゥゥゥゥゥ…

ライド「っ…」グッ

ライド「食べ、もの…」

ライド「ひ、と…」

ライド「……っ」

ライド「ダメ…食べちゃ…これ、以上…」

ライド「~っ…」


 【安価下1】
 1 村のはずれで、女の子があそんでいた…。とっても、おいしそうだったから…食べます
 2 素通りする。人と関わっても、すぐにまた悲しいことが訪れてしまうから、それくらいならずっとひとりのままがいい。関わりたくない
 3 どうしてこの人たちは、幸せに暮らしているんだろう。どうして自分はこんなに、つらいんだろう
   A ……にくい
   B ……羨んじゃダメだ…でも、ちょっとだけ何か恵んでもらうくらい…


 トボトボ…

ライド「…」ビクビク

<あら、旦那さん。今日はどうしたの?

<いやあ、女房にケツ蹴っ飛ばされて、たまにゃあ家のことやれってさ

<パパー、おかいもの、サボっちゃダメなんだよ!

<はははっ、ごめんごめん。えっとね…そうだなあ…これとこれ、くれる?

<はいよ、どうぞ

<あ、パパ、わたし持つ! わたし持つ!

<重いぞ?

ライド「…」

ライド(何で…あんなに…)

ライド(家族って…どんな感じなんだろう…)

<持てるもん

<よーし、じゃあお願いな。すっかりお姉ちゃんだな

<そう言えば、2人目がもうすぐなんだって?

<ええ、まあ…

ライド(僕は…ずっと…どうせ、ひとりなのに…)

ライド(何で、僕だけ…)

ライド(……何で…こんなに、嫌な気持ちになるんだろう…)

ライド(あの笑顔を…見てるだけで、どうして僕はこんなに…嫌な気持ちに…)ギュッ

ライド「っ…」


 【安価下1】
 1 こんな気持ち持ってちゃダメだ…って自分に言い聞かせる
 2 棒立ちで見てる
 3 その他、どうしてやろう?


ライド「…」ブンブンッ

ライド(ダメだよ…こんなこと、考えるから…僕はきっと…)

ライド(最初から…ずっとそうだったんだから…僕にああいうのは、無縁なだけで…普通じゃないだけで…)

ライド(普通じゃない、僕が悪いんだから…誰かを憎むなんて、間違ってる…)

ライド(間違ってるんだから…こんな気持ちのままじゃ、ダメ…)

 クイクイッ

ライド「っ…」ビクッ

女の子「おにいちゃん…だあれ?」キョトン

ライド「…」

女の子「目…きれー…」

ライド「っ…」ゾワッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 聖眼のせいで、って急に色んなことが憎くなっちゃって、ライドくんの凶行がはじまりますよ
 4~6 変な目のやつに関わるな、って女の子が遠ざけられて、ひそひそされて、逃げ出したよ
 7~9 グッとこらえたよ。こらえられたよ


女の子「……おにいちゃん…?」

ライド「っ――あ、あああああ、ああああああああああああっ!」

 ガッ

女の子「きゃっ…ぁっ…」

村人A「おい、お前っ…!」

村人B「止めろ、何だ、あいつっ!?」

ライド「見るなっ、見るな見るな見るな、僕をっ…目を、見るなっ…!」

 ギュォォォッ
 カッ
 ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ

ライド「はぁっ…はぁっ…」

ライド「こんな、こんな目っ…こんな目が、あったせいでぇっ…!」

<あいつだっ!

<魔法を使うぞ、気をつけろ!

<お、俺に任せろっ! 毎日、この弓矢で得物を仕留めてるんだ、この距離なら――

ライド「見るなぁっ!!」ギンッ

 ズォォォォォォォォォッ

ライド「極大・劫火――!」

 シュボォォォォォォォォォォォッ
 ドッゴォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオッ

 ・
 ・
 ・

ライド「っ…ふぅっ…ふっ…」

 プスプス…

ライド「……全部…燃えた…」

ライド「炭だ…あはっ…ははっ…はははははっ…」

ライド「………燃えちゃえば…食べないで…済む……」

ライド「っ…ふっ…グスッ…なんで…こんなこと…しか…」ポロポロ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 生き残りがいた…けど、食べた。飢えはしのげた
 4~6 ライドくんのSAN値がいろいろとあかん…
 7~9 飢えと精神的な苦痛と色んな疲れとで、ライドくんは倒れましたとさ…


ライド「やだ…やだやだやだ…」

ライド「もう、嫌だっ……」

ライド「…嫌だ…」

ライド「助けて…助けてよ…誰か…」

ライド「……誰でも、いいから…」

ライド「……ルビー…」

ライド「どうして……約束、してた…のに…」

ライド「うっ…ヒクッ……あああああ…」


 【安価下1】
 視点チェンジです
 1 モニカ
 2 シリウス
 3 スピカ
 4 ヨダカ
 5 エル
 6 ジェシカ
 7 インガ
 8 ジュダル


 【採用安価のコンマ判定】
 1~3 どんどんライドくんがおちていくぅー!
 4~6 こんな眼があるから…って、ライドくんは目をふさいだ…
 7~9 ぶっ倒れたライドくんでしたとさ
  0  聖眼を、潰そうとしたライドくんでしたが、潰れちゃくれませんでしたとさ……


 ――???――

モニカ「…暇…」

パルミラ「まな板ちゃん」

モニカ「…」

パルミラ「…ちょっと、そこの暇、暇、うっさいまな板ちゃん。耳ないの? ついてんでしょ?」

モニカ「…」プイッ

パルミラ「ったく…モニカちゃーん? 拗ねたってかわいくないんだから、ちょっとは顔を向けてくれてもいいんじゃない?」

モニカ「……何? 拗ねてるとかないけど。あと、まな板ちゃんとか誰かを呼んでたけど、他に誰もいないよ? 幻でも見えてんの?」

モニカ「更年期障害?」プププッ

パルミラ「他に誰もいないのに自分のことだって結論に行きつかないなんて、粗末な頭してるわね」

モニカ「粗末なのはどっちか分かってる?」

パルミラ「はいはい…こんな無意味な言い合い、わたしはどうでもいいの」

モニカ「そっちからふっかけたくせに…」ボソ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ベテルギウスを困らせるんじゃねえ、って言われた
 4~6 スカウトに行くからついてこいって。ベテル命令だそうで…
 7~9 暗夜王国に仕掛けておいた爆弾を起爆させるんだって。見たいならついてくれば?って


モニカ「で、何?」

パルミラ「ベテルが人手が欲しいからスカウトしてきて、って」

モニカ「わたしに?」

パルミラ「あんたと、わたしで」

モニカ「何でパルミラと…」

パルミラ「あたしだって同じ気持ちだから、噛みつかないでくれる?」

モニカ「……ベテルが言うなら、行くけど…」

パルミラ「そ、じゃあすぐ行くわよ」

モニカ「スカウトって…何か、宛てがあるの?」

パルミラ「当たり前でしょう」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 新キャラじゃないですよ
 4~9 新キャラでございます
  0  えっ、そいつ?


モニカ「どんな?」

パルミラ「ベテルが言うには、ぼんやりしてるって」

モニカ「ぼんやり?」

パルミラ「だけど、きっと仲間になるなんて言ってたわよ」

モニカ「名前は?」

パルミラ「パラサ――とか言ったかしら?」

モニカ「ふうん…。どんなの?」

パルミラ「会えば分かるでしょ。それと、暗夜王国だけどスカウトだけだから、変なことはするんじゃないわよ」

モニカ「…暗夜王国のやつなの?」

パルミラ「あんただってそうじゃない」

モニカ「そうだけど…」

パルミラ「文句ならベテルに言うことね」

モニカ「……言わない」


 【安価下1】
 姐御編でちょびっと出てきた人ですが…
 1 物腰に反する戦闘狂なんだって
 2 つえー魔法使いなんだってさー
 3 強すぎて、色々と持て余してる人なんだって


 ――暗夜王国・とある港町――

 ザザ----ン…

 クゥクゥ…

モニカ「………どこ?」

パルミラ「さあ? これ、似顔絵」ペラッ

モニカ「…………………ビミョーな絵…誰が描いたの?」

パルミラ「ベテルに決まってるでしょ」

モニカ「ふうん…」クシャッ

 スタスタ

パルミラ「ぼんやりしてるやつ…」キョロキョロ

モニカ「そんなのが、ほんとに役立つの?」

パルミラ「役立つかどうかなら、あんただって似たようなもんでしょ」

モニカ「…役立つもん」

パルミラ「そう思ってればいいじゃない」

モニカ「死ねパルミラ…」

パルミラ「すでに死んでるわよ、あんたと一緒」

モニカ「ふんっ…」

パルミラ「ん? ……あれかしら?」

パラサ「…」キュポンッ

パラサ「…」ゴクゴク

モニカ「…………海見ながら、酒飲んでる…」

パルミラ「たれ目だし…全然、すごそうなのには見えないわね…」

 スタスタ

パラサ「……?」チラッ

パルミラ「ちょっと、いいかしら?」

モニカ「【安価下1】」

 1 何してるの?
 2 魔法使いなの?
 3 その他、自由台詞やで

苗字は?

1


王子「>>628は…安価? 単なる疑問…? どちらにせよ、苗字なんて、あってもなくてもいい具合に扱ってますんで、>>629を採用しますね?」

―――――

モニカ「何してるの?」

パラサ「…海を眺めてたんだ。波のうねりは見てて飽きない…」

パルミラ「………ひよってるわねえ…」

パラサ「キミ達は? ……ナンパでもされてるのかな?」

モニカ「するはずないじゃん」

パルミラ「……まあ、似てるようなものだけど」

パラサ「何の用かな? 退屈してたんだ。話し相手がいてくれるのは歓迎するよ」

パルミラ「そうね…単刀直入に言うわ」

パルミラ「この、しみったれた平和に見えるような景色…どう思うかしら?」

パラサ「…どういう意味だい?」

モニカ「ムカついたりしない?」

パラサ「…」

パルミラ「悪いことをしてるの、わたし達」

モニカ「してない」

パルミラ「あんたは黙ってなさい」

モニカ「…」ムスッ

パルミラ「で、あなたもどう? って誘いにきたんだけれど」

パラサ「悪いこと…。具体的には、どんなことを?」

パルミラ「この娘は、水の都と王都で、勝手に人を殺しまくったわね。何人?」

モニカ「覚えてない」

パルミラ「わたしは…そうね…。大したことしてないけど、これでも魔物使いとしては優秀って自覚してるの」

パルミラ「だから、適当に魔物の魔物の大群で街を襲わせたりかしら?」

パラサ「………そんなにあっけらかんと言われると、どう反応していいものか…」

パルミラ「暇に飽かせてただ海を眺めてるより、自分で色んな波乱を起こした方が退屈しないと思うわよ?」

パラサ「…波乱か…。でも、それに加わっていいことってあるのかな? 見て分かると思うけど、のんびり屋なんだ」

パラサ「だから、こうしてるのも性に合ってるように思ってるんだ。日がな一日、海を眺めて酒を飲んで、寄ってきた猫を撫でて…」

パルミラ「すっとぼけてるんじゃないわよ。そんな隠居ジジイみたいなこと本気で言ってるの?」

パルミラ「自分で何かしない限り、何も起きやしないのよ? あんた、凄腕の魔法使いなんでしょ? 何のために魔法を覚えたのよ?」

パラサ「…」

モニカ「いいじゃん、暇潰しでも。暇な時もあるし…時々、ちょっとあれしてとか、これやってって言われる程度で、他は自由だし」

パルミラ「それとも、この退屈な景色が、あんたを退屈にしてるんなら、あたしが変えるわよ?」

パラサ「変えるって?」

パルミラ「5分あれば、こんな小さい町、どうとでもできるって言ってるの。それでも海を眺めてる? うずくんじゃない?」

パラサ「…面白い、やってみてよ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 波乱っていうのが起きてみないとどう思うかなんて分からないから、ちょっと遊んで、って
 4~6 面白いとか言っちゃう時点でけっこう、アレだよねってことで?
 7~9 ほんとにやっちゃったら、騎士が出てきて…?


パルミラ「…」

パラサ「ほら、早く。魔物を操って、この町をどうにもできるんでしょ? 火の海にでもしてみてよ」

パラサ「そうしたら、楽しくなれるかも知れないから」

モニカ「………楽しくなったら、入るの?」

パラサ「それもいいかも知れない」

パルミラ「………やるまでもないわよ」

パラサ「?」

パルミラ「すでに乗り気じゃない。町ひとつ巻き込んで自分の気を確かめるっての?」

パラサ「ああ…」

パルミラ「要するに、あたし達がやってるのはそういうことよ」

パルミラ「何がどうなろうが、知ったこっちゃない。それぞれにしたいことして、それがたまたま、周囲からは悪いことって言われるだけ」

パルミラ「あんたも、魔法を好き勝手に使って暴れていいのよ。……楽しそうでしょう?」

パラサ「…この国じゃ、騎士がうるさいよ」

モニカ「うるさいから何? 邪魔ならぶっ殺しちゃえばいいのに」

パラサ「はははっ…そっか、それはいい。面白そうだ」

モニカ「じゃあ…」

パラサ「是非とも、入れてもらおうかな。要するに、こういうことをしてればいいんだろう?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 楽しそうにパラサが魔法で近くにいた人間だけを燃やした。コントロールすごいねー、って
 4~6 海上で竜巻を起こして、海水を巻き上げて作った竜を町にぶちこんだ。すごいことできるねー、って
 7~9 あれれ、天候が急に悪くなっちゃったよ? 落雷がとってもいっぱい降ってきたよ? すごいねー…って


パラサ「小・劫火魔法」

パルミラ「小?」

<うあああああああっ!?

<やっ…きゃあああああああっ!!

モニカ「!」クルッ

 シュボォォォォォォッ
 シュボォォォォォォッ

パルミラ「人間、だけ…」

パラサ「ああ、できたできた…。こうやって、考えるだけ考えて、試せなかったことをたくさんしてもいいってことだ」

パラサ「そうだよね?」

モニカ「…そうだけど」

パルミラ「………今の、同時に燃やしたわけ?」

パラサ「視界に入ってるものなら、細かく燃やす場所をコントロールするなんて朝飯前だ」

パルミラ「ただの火力バカってわけでもないのね」

パラサ「火力なんてのは道具さえあれば、ある程度までは誰だって底上げできる」

パラサ「本当に価値があるのは精緻な制御と、魔法の組み合わせだ」

モニカ「そうなの?」

パルミラ「本職がそう言ってるんだからそうじゃないの?」

パラサ「色々と、見せてあげるよ。この町で。そうした方が、僕のことをキミ達がよく知ってくれるだろう?」

パルミラ「………ベテルって、どこでこんなやつを調べてんのかしら」

モニカ「すごい同感…」


 【安価下1】
 視点チェンジ!!
 1 シリウス
 2 スピカ
 3 エル
 4 ジェシカ
 5 インガ
 6 ジュダル


 ――ヴァーゴ王国・港の倉庫――

スピカ「でー、きー、たーっ!!」

スピカ「ふぃぃぃ…達成感…」

ピース「………ほんとに作りやがったな…」

スピカ「ぶいっ」

ピース「…けど、お前が行くこたぁねえだろ。考え直せ」

スピカ「ううん、行く。ピースは、ここにいてね」

ピース「……お役御免か?」

スピカ「ピースが、この国に残ってくれた方が安心できるし…自分の身は自分で守るよ」

ピース「…死ぬんじゃねえぞ」

スピカ「うん」

ピース「折角、俺が拾ってやってきたんだからな、ムダにしたら承知しねえ」

スピカ「素直じゃないんだから…」

ピース「ハッ…勝手に言ってろ」

スピカ「…………よろしくね、色々」

ピース「……ああ」

スピカ「さてっ…船もできたし、どこへ向かうかだね。……皆が、考えておくって言ってたけど、どうなったかな…?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 行き先は、まだ決まってなかった
 4~6 とりあえず…ガマーベ?
 7~9 ある候補地が浮上してたよ


 ――ヴァーゴ王国・王宮――

スピカ「どこ行くか、決まったの?」

ジェシカ「決定じゃないが、とりあえず、この中からって具合だ」

シリウス「どこかが当たりなら良いが…どうなることやら」

ジュダル「当たるといいな…」

インガ「外れたら選んだヤツぶん殴る」

エル「…」グビグビ

ジェシカ「じゃあ、てめえが選びな」

スピカ「喧嘩はダメだよ」

シリウス「スピカの言う通りだ」

インガ「つまんね…」

ジュダル「で、どこにする?」


 【安価下1】
 1 よく知られてない大陸:ガマーベ王国が調査団を派遣していたとか…という情報から、何かあるんじゃないかという疑い
 2 ガマーベ王国本土:追っている船の武装などから考えても、この国が関わっているだろうという推測から
 3 霧の島:濃霧に閉ざされた小さな島。何かに追われる人間や、後ろめたいことのある人間が行き着く島。隠れ蓑として都合がいいのでは、と


スピカ「じゃあ、恨みっこなしで、せーので指差して多数決?」

シリウス「では、そうしよう」

ジュダル「えー? どこにしよう…」

インガ「どこでもいいんだけどな…」

エル「…決めた」

ジェシカ「んじゃ、やるとするか」

スピカ「いくよ? せーのっ」

 ビシッ

スピカ「………大陸」

インガ「行ったことあるやつ、いるのか?」

 シ-----ン

ジェシカ「……当たり前か」

シリウス「未知の大陸だな」

ジュダル「こっそり、何かするには都合いいかも?」

エル「…」

インガ「行ってみりゃあ分かるだろ」

スピカ「そうだね。じゃ、今夜はゆっくり休んで、ついでに色んな準備だね」

ジェシカ「にしても…どんどん、遠くへ行くな」

シリウス「…ハズレでなければいいがな」


 【安価下1】
 1 本日はここまでです。ありがとうございました
 2 出航前に、やりたいことがあれば併記。これをしてから、本日は終わります


シリウス「スピカ、完成した魔法の船とやらを見たいのだが」

ジュダル「あっ、わたしも見たい!」

ジェシカ「それもそうだな…。操船とかの方法もあるなら、あらかじめ知っておいた方がいい」

インガ「俺興味ないからパス」

スピカ「いいよ。じゃ、見せてあげる」

スピカ「あっ……でも、船の名前だけ、決めてないんだ。何かある?」

ジュダル「船の名前?」

シリウス「魔法の船に、名前か…」

スピカ「こう…いい感じのが、あればなー…って」


 【安価下1】
 魔法の船の、お名前は?
 いい具合にお願いしますよ


ジェシカ「船の、名前…」

シリウス「魔法の船…」

ジュダル「んー…」

エル「…」

インガ「何でもいいじゃん」

スピカ「良くないよ。名前がないとかっこうつかないし」

エル「…バーダン・ジュドー」

スピカ「あっ、何か、かっこいい!」

ジュダル「どういう意味?」

エル「…さあな」

ジェシカ「考えなしかい…」

インガ「もうそれでいいじゃん」

スピカ「じゃあ、バーダン・ジュドー号で!」

シリウス「…バーダン・ジュドー号…か」

スピカ「うん、いいかも! じゃ、バーダン・ジュドー号に案内するね!」


 一行は バーダン・ジュドー号 を手に入れた! ▽



―――――

 本日はここまでです
 ありがとうございました


王子「ライドくんはねー、まあ精神的にもうボロボロなわけですよ」

王子「だけども、かろうじてと言うか、刷り込みというか? 良いことと悪いことの区別が頭でついてるんだよね」

王子「でもって、悪いことはしちゃいけないって、ちゃんと思っちゃうからとっても不安定になっちゃうんだね」

王子「しちゃってるから」

王子「これはもう、ライドくん、半端に堕ちても、半端に救われても報われないんじゃないかなあ…?」

王子「あとルビーがもしも、仮に、何かの奇跡で、生きてて再会しちゃったらもう、それこそライドくんはズタズタよ…」

王子「………堕ちようとしても堕ちきれないし、かと言ってもうめちゃくちゃだから自力で這い上がるのも困難だし…どうなることやら」

王子「かわいそうに…。コンマ神めっ!」

王子「と、いうわけで。再開、オーライですか?」


 【安価下1】
 視点
 1 シリウス
 2 スピカ
 3 エル
 4 ジェシカ
 5 インガ
 6 ジュダル

 +

 新大陸のお名前おなしゃす

 ※併記じゃないとNGだよ☆


 ――デルザー大陸・どこかの海岸――

シリウス「それなりに長い航海だったな…。揺れない大地というのはいい…」

ジュダル「もうシケとか関係ないんだ…良かった…」

ジェシカ「しっかし…見事に、見える範囲には何もねえな」

エル「…酒が足りん」

インガ「お前が飲みすぎなんだよ」

エル「お前だ」

スピカ「知らない土地ってわくわくするよね。しかも、ここってわたし達が暮らしてた方じゃ、ほとんど知られてない土地だし」

シリウス「切り拓く楽しみか…。ダンジョン探索に似ているな」

インガ「俺は地上なんてどこも一緒に見えるけどな…よっぽどじゃなきゃ」

ジェシカ「スピカ、バーダン・ジュドー号はどうするんだ? そこに停泊させたままで移動はできないだろう」

スピカ「ふっふっふ…何と、この魔法の船は!」

ジュダル「何っ?」

スピカ「小さくなるのだ」キラリンッ

スピカ「バーダン・ジュドー号、縮小っ!」

 ギュゥゥゥンッ…

スピカ「で、こうして瓶に入れちゃえば…ボトルシップっぽいでしょ? 持ち運びも便利」

ジェシカ「………色々と不思議だが、聞かないでおく」

スピカ「長くなるよ、聞きたい? 気になるでしょ?」

インガ「頭痛くなりそうだからパス」

スピカ「そんなぁ…」

シリウス「とにかく、行こう」

ジェシカ「どこへ?」

シリウス「…」


 【安価下1】
 1 日の射す方へ!!
 2 海岸線沿いに?
 3 てきとーでいいじゃん、何も知らないんだから


ジュダル「じゃあ、日の射す方へ!!」ビシッ

ジェシカ「勝手に天まで昇ってな」

ジュダル「かっこつけたっていいじゃん…」ムスッ

スピカ「じゃあ、適当に?」

シリウス「こういう時は…」キョロキョロ

シリウス「あった」

インガ「何だよ、その枝?」

シリウス「この枝が倒れた方へ向かうとしよう」

ジェシカ「真後ろに倒れたら海だ」

シリウス「それは向こうだ」

ジュダル「ダメじゃん…」

エル「どうでもいいからさっさとしろ」

シリウス「では、やるぞ」

 パッ
 ポトッ

スピカ「……あっち?」

ジェシカ「こんなでいいのか…?」

シリウス「ダメで元々だ」

インガ「そだな」

 スタスタ

スピカ「むぅっ…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 焼け落ちた、町…?
 4~6 おや、町があるようだ
 7~9 おや、お城が見えるぞい?


 ザッザッ…

ジュダル「ん? あっ、何か見える!」

スピカ「どれどれ…」スチャッ

インガ「何それ?」

スピカ「双眼鏡だよ、ただの。………町…かな?」

ジェシカ「人がいるようで何よりだな」

シリウス「そうだな。連中の足取りが掴めればいいが…」

インガ「酒だ、酒だーっ!」ダダダッ

ジュダル「あ、待ってよっ!」タタタッ

エル「…」

ジェシカ「団体行動ってのを知らねえのか、あいつは…」

シリウス「俺達は異邦人だ、問題は起こさないようにしよう」

スピカ「珍しい魔法とかあるのかな…?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 インガと一緒に町を散策してたら、不穏な会話が聞こえてきたよ
 4~6 インガが真っ先に酒場へと駆け込んで、一緒についてったよ。ケンカか、ケンカか?
 7~9 一応、町の入口で待ってたのさ!! HAHAHA!


 ――デルザー大陸・岬の町――

ジュダル「何か、埃っぽい…」

インガ「お、うまそうなトカゲの丸焼き…」

ジュダル「えー、全然おいしそうじゃないじゃん…。黒こげだし」

インガ「焦げてる方がうめえんだよ、苦味が出るだろ」

ジュダル「何それ、信じらんない…」

*「………ここらの人間じゃないな、あんたら?」チラッ

インガ「そうだな。それが?」

*「…」

ジュダル「……何?」

*「あんたらに売るもんはねえ、どっかへ行きな」

インガ「あんだと?」

ジュダル「どうして?」

*「…」

インガ「おい、何か言えよ」

ジュダル「いいよ、もう…行こっ」グイッ

 ズルズル…

インガ「感じ悪いな…何だ、あいつ…?」

 ヒソヒソ…

ジュダル「…?」

<あの人らじゃないの…?

<関わらねえ方がいい…

ジュダル(わたし達…? そんなにインガって見た目悪い?)

インガ「ひそひそひそひそ……ムカつくな…」

<顔合わせるなよ、子ども達も表に出さないようにしろ

<ああ、やだやだ…厄介ごとばかりだ、最近は…

ジュダル(何かあったっぽい…?)


 【安価下1】
 1 まあでも関係ないし、インガがすごく騒ぐから酒場にでも行っとこう。神父がいるから来るでしょ、他のも
 2 とりあえず合流しとこうかな、皆と
 3 その他、自由行動


ジュダル「うるさくしないでよ?」

インガ「酒飲んだら騒ぐもんだろ、ふつー」

ジュダル「もー…」

 カランッ

インガ「酒、うまいとこくれ」

マスター「…」ジィッ

ジュダル「…」

マスター「……どうぞ」コトッ

インガ「ん」グビグビ

インガ「かぁーっ…これこれ…」

ジュダル(何だろ…目立つのかな、かっこ…。確かにちょっと、違う感じだけど)


 【安価下1】
 1 皆をおとなしーく待ってる
 2 マスターに聞き込みだ!
 3 インガとざつだーん


ジュダル「……ねえねえ」

マスター「…」チラッ

ジュダル「えーっと…暇なんだけど、面白いこととかない?」

マスター「……注文は?」

ジュダル「…ジュース」

マスター「…」コトッ

ジュダル「…」ゴクッ

ジュダル「………何かないの?」

マスター「…」


 【直下 コンマ判定】(無自覚誘惑:+2)(警戒心:-1)
 1~3 何も話してくれなかった…ぶーぶー
 4~6 ちょろっと聞き出せた?
 7~9 きけた


マスター「…」

ジュダル「……ねえってば」ムニュッ ←前屈みで谷間がちらちら

マスター「…」

ジュダル「……んもー…」ワシャッ ←髪の毛かきあげフェロモン

マスター「…」ゴクッ

ジュダル「…」

マスター「…………最近、物騒なことが起きてるからだ」

ジュダル「…物騒な、こと?」

マスター「誰がやったか分からないから、よそ者じゃないかって言い合ってる」

ジュダル「……ああ、それで…」

ジュダル「どんなこと起きてるの?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 行方不明になってから、無惨な死体が出てくるんだって
 4~6 通り魔的な
 7~9 空き巣と強盗的な?


マスター「…空き巣」

ジュダル「空き巣? ……人がいない間に…泥棒するやつ?」

インガ「…」ピクッ

マスター「だけど、その空き巣の犯人が、とちって住人のいる時に忍び込んだ」

マスター「中にいたやつは、ぼろぼろにされて…そのまま死んだ」

ジュダル「うわ…」

マスター「それがここんとこ続いてる」

ジュダル「ふうん…」

インガ「おい…」グッ

インガ「てことは…何か、この町にはお宝とかあんのか? なあ、どうなんだ?」

マスター「…」プイッ

インガ「ちっ…愛想ねえな。おかわりっ」ドンッ

マスター「…」スッ

ジュダル「お宝って、においするんじゃないの?」

インガ「こーんな街中じゃ、色々混じり合ってよく分かんねえよ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 自警団とか言うのがいきなり乗り込んできて、捕まえにかかってきた。わお…
 4~6 表が騒がしいからちらっと覗いたら、あろうことか皆が住民に取り囲まれてわいわい罵られたりやじられたり。何したおい
 7~9 皆が酒場にちゃんとやってきたお


 カランッ…

スピカ「あ、いたいた」

ジェシカ「ここは何だか風当たりが強いな…。何もなかったかい?」

ジュダル「特に何も」

シリウス「そうか」

エル「…酒だ」

マスター「…」スッ

インガ「うぇーい、かんぱーい」

 ガチャッ

ジェシカ「どこでも酒盛り始めやがって…」

シリウス「しかし…何故、こんなに警戒されているのか…」

ジェシカ「さあな。排他的な場所なんじゃねえか?」

ジュダル「ん、んんっ…ごほんっ…」チラチラッ

ジェシカ「……何だい?」

ジュダル「【安価下1】」

 1 なんでひそひそされるか、教えてあげよっか?
 2 そっちが来るの遅かったら、一足先にそのこと聞いておいたの。えっへん
 3 物騒なことが起きてるんだって。空き巣と強盗だって。それで、ぼこぼこで死んじゃった人がいるんだって


ジュダル「物騒なことが起きてるんだって。空き巣と強盗だって。それで、ぼこぼこで死んじゃった人がいるんだって」

ジェシカ「ふうん…」

ジュダル「…」ジィッ

ジュダル「…」ソワソワ

ジェシカ「………で、何を期待してる?」

ジュダル「分かってよ」

ジェシカ「…」チラッ

シリウス「…」コクッ

シリウス「偉いな、よくやった」ナデ

ジュダル「えへへへ…」

ジェシカ「…ついでに、ガマーベのことも聞いてれば満点やれたんだがな」

ジュダル「ええー…?」

ジェシカ「だがま、5点くらいはやる」

ジュダル「6点満点?」

ジェシカ「10点だ」

ジュダル「ぶー…」


 【直下 コンマ判定】(お人好し:-3)
 1~3 スピカさんが、そんな物騒なことが起きてるのに素通りするなんてしたくないってさ…
 4~6 スピカがものすごぉーく、気にし始めた
 7~9 しかし、スピカはエルとインガが飲み過ぎやしないかと気遣ってて、この話を聞いていなかった!


スピカ「空き巣と、強盗で死者なんて大変…」

ジェシカ「ん?」

スピカ「放っておけないよ、これ」

シリウス「…」

ジェシカ「……首突っ込むつもりかい? やめといた方がいい、よそ者が口を挟むことじゃない」

スピカ「でも、このまま放置してもっともっと被害者が出ちゃうかも。ここで何かしてあげれば、未来の被害者がいなくなるんだよ」

シリウス「…確かに気がかりではあるが、俺達には別のすべきことがある」

ジェシカ「その通りだ」

スピカ「うっ…それは、そうなんだけど…」

シリウス「…ジェシカ、ガマーベ王国がこの大陸で何かをしているという可能性から、俺達はここへ来たな」

ジェシカ「いきなりどうしたんだい?」

シリウス「それなら、ここでもそういったものを見たり聞いたりしていないか、聞き込んで調査してもいいはずだ」

シリウス「もしかしたら、その空き巣の犯人が何か噛んでいる…という可能性もある」

スピカ「!」

ジェシカ「…」

インガ「話は聞いたぜ…」ヌッ

インガ「要するに宝探しだろ? いいじゃねえか、制限時間は1日か? 2日もくれるか? 犯人取っ捕まえて、何探してたか聞きだしゃいい」

スピカ「……ちょっと、目的が違うんだけど…」

ジュダル「【安価下1】」

 1 宝探し? 何それ楽しそう、やるっ
 2 ついでにこの大陸のこと、調べてればいいじゃん。その間にスピカが何かできればいいんでしょ?
 3 その他、自由台詞


ジュダル「ついでにこの大陸のこと、調べれてばいいじゃん。その間にスピカが何かできればいいんでしょ?」

スピカ「ジュダル…」

ジェシカ「……まあいい…それじゃ、2日でいこう」

ジェシカ「調べものも、お人好しも、それが刻限。いいね?」

スピカ「2日後の夜まで? 3日目の朝の出発に間に合えばオーケー?」

ジェシカ「……2日後の夜までだ。3日目の朝は何の問題もなく出発できる状態になってること」

スピカ「分かった」

インガ「っしゃ、宝探しだ!」

エル「…」グビグビ

シリウス「…やれやれ」

ジェシカ「お前はどうするんだい?」

シリウス「……俺は下手に首を突っ込むと、最後までやりたくなりそうだ…。調べものに回る」

ジェシカ「…難儀だな」

インガ「おうジュダルと神父、お前らは?」

エル「…2日待つというなら、俺は何もしないで待つ」

ジュダル「どうしよっかな…」

ジュダル(調べもの…も、面倒臭そうだし…)

ジュダル(スピカと一緒に空き巣退治って言っても、この国じゃ騎士じゃないし…)


 【安価下1】
 1 シリウス&姐御といっしょ
 2 スピカ&インガといっしょ
 3 …神父といっしょで!


ジュダル「神父と一緒で」

ジェシカ「…」

シリウス「そうか…」

スピカ「じゃ、インガ、早速行こ」

インガ「もう一杯」

スピカ「すぐ行くの、時間ないんだからっ」

インガ「ああもう…」

 バタバタ

ジェシカ「あたしらも、さらっと終わらせてくるか」

シリウス「そうだな…」

 チャリンッ

エル「…おかわり」

マスター「…」スッ

ジュダル(何気にシリウスとジェシカは、自分で飲み食いしてないのにお金置いてった…。あれが大人…!?)

ジュダル「…」チラッ

エル「…」グビグビ

ジュダル「…」

エル「……何だ?」

ジュダル「何でも…」


 【安価下1】
 視点チェンジ
 1 シリウス:姐御と一緒にデルザー大陸について
 2 スピカ:インガと一緒に空き巣探し
 3 エル:ジュダルと一緒に酒場で暇潰し
 4 ジェシカ:シリウスと一緒にデルザー大陸について
 5 インガ:スピカと一緒に空き巣を捜して、宝探し
 6 視点チェンジせず:エルと一緒に酒場で暇潰し


シリウス「道具屋か…」

ジェシカ「ここなら、地図みたいのもあるかも知れないだろ?」

シリウス「いい案だ。地理から得られる情報は多い」

*「…」ジロォッ

ジェシカ「地図はあるかい?」

シリウス「売ってほしいのだが。怪しいものではない」←上裸マッチョ

*「…」

ジェシカ(こいつの怪しいものではないってのは…ジョークの類にしか聞こえないな)

シリウス「…」キリッ

*「…」パサッ

ジェシカ「売ってもらえて助かった。ついでに尋ねたいんだが、あー……図書館みたいのはあるかい?」

*「んなもん、ここにはない」

シリウス「それは残念だな…。では、誰か物知りな人物など…」

*「売るもんは売ったんだ、行ってくんな」

ジェシカ「…そうかい」チャリンッ


 【安価下1】
 1 本屋的なとこ、あるかな?
 2 地図を見て、大陸の地理からあれこれ考える
 3 その他、どうしよ?


 バサッ…

ジェシカ「…」

シリウス「…」

 ジィィィッ

ジェシカ「………現在地は、ここか」

シリウス「そうのようだな。大陸の端か。南と東に広がっているようだ」

ジェシカ「ガマーベが来て、何らかの取引だのをしているんなら港のある場所か?」

シリウス「しかし、ここからではどこも遠いようだ」

ジェシカ「そこまで行くか…もしくは、途中にどっかで寄るか…川を上っていくってことも考えられるか」

シリウス「川か…。随分とすごい川があるようだな」

ジェシカ「川沿いに町が点々とあるようだし…ここを遡って歩いていけば大きな町でもありそうだな」

シリウス「………これは、何だ?」スッ

ジェシカ「………世界、樹…?」

シリウス「…聞いたことは?」

ジェシカ「ないな」

シリウス「……気になるが、どのようなものだろうか…。地図に記される、木…?」

ジェシカ「何か、大事な場所なのかも知れねえな…」

シリウス「とりあえず、しばらく南下して河口から上流の方へと遡りつつ、大きな町を目指すか…」

シリウス「さらにここからどうにか、ガマーベについての手がかりが得られそうな地を絞り込むか…」

ジェシカ「…地図はこのくらいにしておこう」

シリウス「ん?」

ジェシカ「まだ、肝心のガマーベについての聞き込みをしてない」

シリウス「そうだな。……だが、この町の者達はどうも友好的な口を利いてくれそうにない。聞き込みは難しそうだ」

ジェシカ「それでもやるだけ、やるっきゃないさ。そのために2日も時間を取ったんだ」

シリウス「…そうか」

ジェシカ「あと、上を着たらどうだい?」

シリウス「断る」

ジェシカ「………その見た目で、怪しいものじゃないはジョークだ」

シリウス「…」


 【安価下1】
 1 ……………これも、リリのためと思えば…う、上着…くらい…着れ…る…着る…………
 2 筋肉は万国共通の自己紹介だ(キリッ このかっこのまま聞き込む
 3 そうだ、ジュダルがさらっと聞き出していたし、ジュダルに聞き込みを頼んでみよう
 4 その他、どうしよう?


シリウス「ふっ…ジェシカ、俺に服を着ろと言っているのがどれだけ愚かしいか、理解しているのか?」

ジェシカ「あんたの脳みそが残念になってくるよ…」

シリウス「筋肉を一目見れば、それがどんな人間かなど手に取るように分かる!」

シリウス「筋肉派万国共通だ!」ムキッ

ジェシカ「…そうかい…」

シリウス「そうだ」ムキッ

ジェシカ「……手分けしよう」

シリウス「そうだな、効率が良い」

ジェシカ「変な目で見られたくはない」

シリウス「!?」


 【直下 コンマ判定】(警戒心:-1)(上裸男「怪しいものではないが、尋ねたいことがあるんだ」ムキッ:-2)
 1~3 おかしいな、そそくさと逃げられる…
 4~6 警戒心が強いな、まともに会話できない
 7~9 それらしい情報は入らないな…
  0  筋肉は万国共通なりッ!!


シリウス「すまない」

*「…?」チラッ

シリウス「怪しいものではないが、尋ねたいことがあるんだ」ムキッ

*「…」タタタッ

シリウス「…何故逃げる…?」

シリウス「露出が足りないか…? もっと筋肉を見せびらかした方が、警戒心も解けるのだろうか…」

シリウス「…」

シリウス「……いや、それはヘンタイ扱いされるな」

シリウス「…仕方ない」

シリウス「気長に声をかけ続けよう」

 ・
 ・
 ・

シリウス「…どうだった?」

ジェシカ「一応聞くが、そっちは?」

シリウス「さっぱりだった」

ジェシカ「だろうな…」

シリウス「…で、ジェシカは?」

ジェシカ「…」ブンブン

シリウス「そうか…」

ジェシカ「日もじきに暮れる、そろそろ、今夜の寝床を確保するとしよう」


 【安価下1】
 1 確か、あの酒場の二階が宿だったはず。エルとジュダルもいるだろうし、一旦、酒場に戻ろう
 2 スピカとインガはどうしてるかな? ジェシカに宿を任せて、2人に夜だから戻れーって声をかけにいこう
 3 それぞれ、寝場所は確保するよな? 何だかんだ、ジュダル以外は大人だし。てことで、ジェシカと安宿に泊まった。もちろん部屋は別よ!


シリウス「ジェシカ、宿は頼む」

ジェシカ「いいけど、まだ聞き込むつもりかい?」

シリウス「いや、スピカとインガに声をかけてくる」

ジェシカ「分かった。そんじゃ、酒場に集合だ。べろんべろんになる前に戻ってこいよ」

シリウス「ああ」

 スタスタ…

シリウス(さて…空き巣はどうなったか…)

シリウス(無事に捕まってくれれば住民の警戒も解けてくれそうなものだが…)

シリウス(それに…)

 クンクン

シリウス(………何となく、宝の香りがするような…)


 【直下 コンマ判定】(魔法:+2)
 1~3 手がかりなしだったんだってー
 4~6 んー? 見つからないぞ…? どこに行ったんだ?
 7~9 道の向こうが騒がしくなったと思ったら…
  0  トレジャーハンター×盗賊+魔法使いで、お宝捜索やで! 頼もしいメンツやな、職業『だけ』は…


 スタスタ…

シリウス「どこにいるのか…」

<ドドド

シリウス「……?」ピタッ

<…てー…!

シリウス「何だ…?」

<待てよ、こら、てめえっ…!!

 ダダダッ

シリウス「インガ――と、追いかけているのは誰だ…?」

空き巣「どけえっ…!」

インガ「お、いいとこに! そいつ捕まえろ、そいつが宝の…!」

シリウス「なるほど、空き巣の犯人か――」スッ

空き巣「仲間かっ…! クソぉっ…!」


 【安価下1】
 1 雷鐘! 目くらまし&轟音でピヨらせて取っ捕まえる
 2 雷網! びりびりばちばちの、網状の雷を地面に這わせて感電させて動きを止める
 3 マッスルマッスル!


シリウス「逃しはせんっ…! 雷網!」

 バチバチィッ

空き巣「なっ――!」

 バリバリバリィィッ

空き巣「あばばばばばばっ…!」

インガ「こんの、野郎がぁああああああああ――――――――――――――っ!」バッ

シリウス「んっ?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 インガが飛びかかっちゃって、勝手に雷網にハマって、あばばって解除したら空き巣が逃げた!! おい!
 4~6 インガが器用に雷網を飛び越えながら飛び蹴りを空き巣にかました。かわいそーに…と思ったらひそひそひそ…暴力厳禁系?
 7~9 魔法に引っかかるぞー、ってシリウスがちゃんと止めといた


インガ「ぶっ飛びやがれぇっ!」

 ドッゴォォォォォォォォォォォッ

空き巣「ひでぶぅぅっ…!」

 ゴロゴロゴロッ
 ドサァッ…

空き巣「」

インガ「ふぅっ…スッキリした」

シリウス「やりすぎだ…。完全に、気を失っているぞ…」

 ヒソヒソヒソ…

シリウス「…ん?」

 ヒソヒソ…

インガ「おいお前、こら、お宝は何だ? 何を狙ってた? 捜してた?」ガシッ

インガ「いつまでも目ぇ回してんじゃねえ、おら、言えよ、言えっつーの」ブンブンブン

 タタタッ…

スピカ「はぁっ…追いついた…足速いよ、インガ…あ、シリウスも」

シリウス「この者が、空き巣の犯人か? 大したことはなかったな」

スピカ「うん、そうなんだけど――ってインガ!」

インガ「ん?」

スピカ「捕まえられたんだからそれでいいの。そんな乱暴して、またひそひそされてるし…」

シリウス「…また?」

スピカ「ほら、もうっ…やめてって」

インガ「だから、こいつからこの町の宝をだな――!」

スピカ「だーめっ、水牢」

 ズォォォォッ

インガ「がぼっ…おい、こらっ! 出せっ!」バタバタ

スピカ「もう…」

シリウス「………とにかく、一件落着か?」

スピカ「うんっ」


 【安価下1】
 1 空き巣がどうにかなったし、予定してた期日よりも早めに出発やで
   A 南下してから川沿いにいこう
   B ぐーっと東の方にも大きめの町っぽいのがあるし、そこに行こう
 2 ヨダカがお宝、お宝ってさわいでる。……まあ、予定変更で1日くらい宝探しに興じてもいいんじゃない? って
 3 視点チェンジ
   A ヨダカ
   B ライド

もう安価選ばれちゃったから無意味だけど上の安価の2ってヨダカじゃなくてインガだよ…な?
ヨダカ合流したっけ?


 ――デルザー大陸・?――

ライド「…」ヨロヨロ

 コツッ
 ドサァッ…

ライド「っ…ぅ…」ムクッ

ライド(……目が見えないと…すぐに、つまづく…)

ライド(…でも…こんな目を、見られるくらい…なら…)

ライド(こうして、塞いでいた方が…ずっと…)

 ズキッ…

ライド「痛っ…」

ライド(どこがケガしてるかも…分かんない…どこも痛む…)

 ヌルッ…

ライド(……どこから、流れた血だろう…?)


 【直下 コンマ判定】
 1~3 魔物やでぇ~魔法で範囲攻撃して殲滅したら…
 4~6 人…
 7~9 新キャラなんやで~、吉と出るか凶と出るか…吉めな感じに考えちゃいるんだけど


 >>710 インガの間違いでした。ヨダカは合流してませぬ

―――――

ライド「っ…ふぅっ…はぁっ…」

 ヨロヨロ…

?「………きみ」

ライド「っ…!?」ビクッ

?「…目をどうしたの?」

ライド「…」ヨタヨタ

?「ひどい顔だ…かわいそうなことが、たくさんあったように見える」

ライド「っ…」ガタガタ

?「…何に怯えているのか分からないけど、怯えなくてもいいよ」

 ペタッ…

ライド「っ――」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 にんげんこわい、なライドくんは反射的に攻撃しちゃいました
 4~6 顔見知りだろう、って言われて目隠しをとられたら…? 残念、新キャラじゃなくなった
 7~9 エールフ


ライド「来る、な…来ないでぇっ…!」

?「っ――」

 カッ
 ドッゴォォォォォォォォォォッ

ライド「っふぅ…はぁっ…」

 ポンッ

ライド「――!?」

?「どこに、何をしたのかな?」

?「怯えないでいいって言ってるのに」

?「そうそう…【安価下1】って呼んでくれてもいいんだけど、きみはどうしたい?」

?「このまま、出会わなかったことにしたい? それとも…怯えずに済むようになりたい?」

?「それか…そうだな。………苦しまずに済むようになりたい?」


 【安価下1】
 謎のやーつ…の、
 お名前+性別 おなしゃす

メアンダローズ・ディー・ブラックサタン 

ヨール 男


王子「ブラックサタンて…」

王子「………………色々考えてたのが、あれこれになるけど…まあ、安価早かったし、それにしとく?」

王子「それとも…ズラしちゃう? ちょっと、ご相談…」

王子「>>716-717じゃない方、おなしゃす」


 【安価下1】
 1 >>716採用
 2 >>717採用


(メアンダローズ→)メアン「どうしたい?」

ライド「っ…い、みが…分からない…」

メアン「簡単なことだよ…。この出会いはなかったことにして、遠からぬ未来で、きみがひとりで死んでいくことを望むか」

メアン「怯えなくなるようになりたいか…」

メアン「もしくは、もう苦しまないようになりたいか…」

ライド「っ…」

メアン「選ぶのは、きみさ」


 【安価下1】
 1 出会わなかったという方向で
 2 怯えずに済むようになりたい
 3 もう苦しみたくない


ライド「楽に…なれる…の…?」

メアン「今の苦しみから逃れられることは、約束してあげよう」

ライド「…っ…本当に…?」

メアン「約束だ」

ライド「っ……でも…それ――」

メアン「もちろん、きみを手にかけて死なせることで解放することじゃない」

ライド「!」

メアン「…苦しまずに済むように、してあげるよ」

メアン「いや…苦しんでいたことさえ、忘れられるように」

ライド「……どう、やって…?」

メアン「…それは内緒。だけど、眠っていて、いいよ――」

 パァァァッ…

ライド「っ…ぅ……ぁ…」

 バタッ

メアン「…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 メアン「今、全てを忘れられるようにしてあげよう…。目を覚ましたらもう、その苦しみさえ忘れてるはずだよ…」
 4~6 メアン「…聖眼は、これで手に入った…。そのまま、永遠に眠り続けるといい…。夢にひたれば、現実なんてすぐ忘れる」
 7~9 メアン「きみの自我は、もう起きない。用事があるのは、きみの力だけだからね…」


メアン「今、全てを忘れられるようにしてあげよ…。目を覚ましたら、その苦しみさえ忘れてるはずだよ…」

ライド「Zzz」

メアン「悲しいことも、苦しいことも、辛かったことも…」

メアン「何もかもを忘れてくれればいい…。近くで、きみが寂しくないように面倒を見てあげるから」

 ナデナデ…

メアン「…変革のピースは順調に揃ってる…」

メアン「これで、悲願を果たす日が早まった――」ニヤリ



 【安価下1】
 1 シリウス視点
 2 スピカ視点
 3 エル視点
 4 ジェシカ視点
 5 インガ視点
 6 ジュダル視点


 ――デルザー大陸・岬の町・酒場――

エル「…」グビグビグビッ

インガ「…」グビグビグビッ

 ガンッ
 ガンッ

エル「おかわり」

インガ「追加っ!」

ジュダル「………お金、なくなるかも…」

シリウス「…そうだな…」

ジェシカ「いい加減にしろ、お前ら」

エル「…ちっ」

インガ「お宝ぁーっ!! たーかーらーを、前にしてっ、なぁーんでのこのこ引き下がるんだよっ!?」

スピカ「ああもう…いい加減にしなって。もう引き渡しちゃったんだし、いいじゃない」

インガ「1日あんだろ、俺に寄越せっ! 宝だ、宝っ!!」

ジェシカ「んなことしてる時間はねえよ」

インガ「いいだろ、1日くれえっ! それとも何か? 早く移動すれば早く移動するほど、目当てのもんに出会えるってか?」

インガ「んな保証ねえだろが、だったら目先に転がってる価値ある宝をだな――!!」ガンッ

エル「【安価下1】」

 1 耳障りだ、黙れ
 2 1日くらいくれてやれ、うるさくてかなわない
 3 その他、自由台詞


エル「耳障りだ、黙れ」

インガ「ああっ?」ガタッ

エル「嫌なら帰れ」

インガ「帰るわけねえだろ、どうやって帰るってんだよ、バカかお前」

エル「…」ガタッ

スピカ「ケンカ禁止ー!」バッ

ジェシカ「勝手にやらせとけ…」

シリウス「いや、無益な争いだと目に見えているのに止めない理由はない」

ジュダル「…好きだねー」

ジェシカ「だな…」

インガ「つーか、お前、いい身分だよなあ? 一日、酒飲んでたんだろ、ここで?」

インガ「そんな野郎がえらっそーに文句垂れんじゃねえよ」

エル「黙れと言っている」

インガ「黙れるかっつってんだよ」

スピカ「ケンカするなら、お金出さないよ?」

インガ「踏み倒す」

エル「知るか」

シリウス「……やめろ、お前ら」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 仲良くないパーティーだよね…主に一部の野郎どものせいで
 4~6 どうしてもやるんなら、公平に筋肉を使った腕相撲で決着着けろって言われた
     4 ルールをつかれて負けた。認められるか、ってなるよ、そりゃ
     5 テーブル壊れた
     6 勝った
 7~9 水ぶっかけられて頭にきたけど、直後に凍結魔法で物理的に冷やされて、やる気をなくして宿に引き下がった


インガ「やめてやる理由がねえっ!」ガンッ

エル「上等だ…」グッ

スピカ「だーかーらーっ、ダメだってば!」

 バシャアッ

インガ「っ――何すんだよ、スピカっ!?」

エル「お前も、混じるのか?」ギロッ

スピカ「小・凍結魔法」

 ビュォォォォッ
 ガキィィィィンッ

インガ「」ブルッ

エル「~っ…」ブルルッ

スピカ「……冷えた?」ジロッ

インガ「ちっ…やめだ、やめっ…!」

 バンッ

エル「……ふんっ」ガタッ

 スタスタ…

ジュダル「あーあ、行っちゃった」

シリウス「……すぐに突っかかるのは、どうにかした方がいいな…」

ジェシカ「バカに言い聞かすのは骨が折れるよ…かわいいバカなら、まだマシなんだけどねえ?」チラッ

ジュダル「………何でわたし見るの?」キョトン

シリウス「…ジェシカ、お前もそういうのはやめた方がいいかも知れないぞ」

ジェシカ「悪いな、こういう性格なんだ」

スピカ「仲良くしようよ…」


 ――デルザー大陸・岬の町・宿――

 バタムッ…

エル「…」ボスッ

エル「…」

エル「…………くしゅっ」

エル「…」

 ズズッ

エル「…冷えた…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 寝た
 4~6 ジュダルが来て、仲直りすればー、って
 7~9 野郎どもは3人1部屋だから、嫌でもインガと顔を合わせちゃうわけで、ピリピリしてたらシリウスが?


 ガチャッ…

シリウス「…」

エル「…」ギロッ

シリウス「睨まれても、何もしないが」

エル「…」

シリウス「険悪になっても良いことなどないはずだ。……少し、態度を軟化させたらどうだ?」

シリウス「現に、インガはエルとは大酒飲みという共通項もあるし、あいつも全てが悪いヤツではない。少し、短気なだけだ」

エル「…」ゴロッ

シリウス「…はぁ…」

 ガチャッ

インガ「……ちっ」

シリウス「……インガ、その態度はやめた方がいい」

インガ「はあ? どの態度だよ?」

シリウス「その、人に突っかかるような喧嘩腰の姿勢だ」

インガ「やなこった」

シリウス「…」

インガ「寝る…」ゴロンッ

シリウス(どうしたものか…。肩を組んで笑い合えるようになれとまでは言わないが、こうも険悪ではこっちまで気分が悪くなる…)

シリウス「…ふむ…」

インガ「明かり消せ、寝るんだから」

エル「消すな」

インガ「ああ?」

エル「消すな」

インガ「明るくちゃ寝れねえだろ」

エル「消すな」

インガ「理由くらい言ったらどうなんだよ、おい。それとも、暗いと怖くて寝れませんってか?」

エル「…ここで、斬るか」

インガ「やってみろよ」

シリウス「…………やりあいたければ、やればいい。だが、俺も参戦させてもらおう」

インガ「はあ?」

シリウス「そして、武器は…寝具のみだ。食らえっ!」ブンッ

 ボスッ…

エル「…」

インガ「………ぷっ…」

エル「………………………どういう、つもりだ?」

インガ「ぎゃーははははっ! マヌケぇっ! あーはははっ、枕っ…枕なんか顔面に殴られてやがんの!」

シリウス「俺も苛ついた。使っていいのは、この部屋の寝具のみだ。それとも、このルールでは勝ち目がないからやめるか?」


 【安価下1】
 1 第一回! バキバキ☆男だらけの枕投げ大会!
 2 …くだらない、寝る
 3 外で寝る…こんなのと一緒にいたくない


エル「…」スクッ

シリウス「…」スッ ←身構えた

インガ「ぎゃははははっ! だっせー、だっせー、超だっせー、マジうけるっ!」

エル「…」

 スタスタ…
 ガチャッ
 バタムッ

エル「……つきあいきれない…」

エル「外で寝た方がマシだ…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 暗くてやだったけど、寝れた
 4~6 正直すまんかった、ってシリウスが謝りにきた
 7~9 でもちょっとだけ、小さいころに教会で暮らしてた時を思い出した。ひねくれてたからやらなかったけど、枕投げ楽しそうだった…


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 どこからか、綺麗な歌声が聴こえてきた。何となく歩いていった
 奇数 ほら、スピカに水ぶっかけれて冷気浴びせられて、それで外で寝ちゃったから…バカは風邪をひかないのではなく、気づかずかかってる
 ※0は偶数扱いです


 ヒュォォォ…

エル「…」

エル「…明るいところ…」キョロキョロ

 ~♪

エル「……?」ピタッ

エル「……歌…?」

 スタスタ…

エル(……初めて耳にする歌だが…今まで、聴いたことがない…)

エル(聖歌さえ、まともに聴いていた覚えはないが…この歌は、どこか…何か…)

 スタスタ…

エル(町のハズレ…あそこか…誰かいる――)

 ザッ…

ヨダカ「~♪」

 ヒュォォォォッ

エル「…」

ヨダカ「……ん?」チラッ

エル「…」

ヨダカ「…」

エル「…」

ヨダカ「……お前、スイフェスの時のっ…! ラスイチ野郎!!」

エル「【安価下1】」

 1 …今の歌は、何だ?
 2 ………? ←覚えてない
 3 その他、自由台詞


エル「………?」

ヨダカ「…わ…忘れたのかよっ!?」ガシッ

ヨダカ「お前が、お前が俺が食うはずだった、ラスイチの巨大ケーキをぉぉっ!」ユサユサ

エル(ラスイチ…巨大ケーキ…)

エル「…………あれか」

ヨダカ「覚えてろよっ!!」

エル「甘かった」

ヨダカ「……ど、どんな系の?」

エル「…甘かった…」

ヨダカ「色々あるだろ、クリームとか、フルーツとか、どういう甘さだったんだよ」

エル「………甘、かった…」

ヨダカ「お前…もしかして、人間のくせにまともに甘いもんさえ食ってねえの…?」

エル「…それがどうした」

ヨダカ「…………損しまくりじゃん…」

エル「…」

ヨダカ「えーと…」ゴソゴソ

ヨダカ「あった…クッキー、食えよ」つクッキー

エル「…」

ヨダカ「いいよ…食いたかったんだろ、甘いの…。じゃあ許してやるから、ちゃんと感想くらい的確にまとめられるくらいに甘いの食って語彙増やせ」

ヨダカ「じゃなきゃ、俺が食えなかったのが浮かばれねえ!!」

エル(こいつは…バカなのか…?)


 【安価下1】
 1 でもクッキー食べちゃうエルさん(永遠の21歳
 2 それより、今の歌なんだよ
 3 その他、どうしよう?


エル「クッキーなどいらん」パシッ

 ポトッ

ヨダカ「おいっ――!」

 スッ

ヨダカ「バカっ、踏むなんか…!」


 【直下 コンマ判定】(貧乏性:+2)
 1~3 ヨダカと敵対したってええことないのに、何でそんな安価を…
 4~6 踏み…つけようとしたけどもったいなくて、できなかった
 7~9 踏み…つけようとしたけど、甘いものとは縁遠かったエルにはできなくて、いらないって言っちゃったのに惜しくなって食べちゃった


 グシャァッ

ヨダカ「っ…」

エル「ふんっ…」

ヨダカ「……………………おい」

エル「…」

ヨダカ「何だよ、お前…」

ヨダカ「俺の手作りクッキーだぞ…」

 ブワァァァァァァッ

エル「それがどうした」

エル「施しなんか、クッキーなんていうガキ向けのものなんか、いらん」

 ブチッ

ヨダカ「ぶっ殺す――!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 嵐のような猛攻撃。治癒術による自己再生はできるんだけど、魔力依存なんだよね。ヨダカって、エルより魔力量上なわけで…
 4~6 ヨダカってね、肉弾戦もできるし、魔法のアウトレンジ攻撃もできるしで、主人公勢の中の戦闘能力は優秀な方なんよ
 7~9 誰か止めてぇー…


エル「…」チャキッ

ヨダカ「風縛ッ!」

 ビュォォォォォォッ

エル「っ――はあああああっ!」ダンッ

ヨダカ「力ずくで破ったとこで、ムダだっつうの! 風刃、風刃、風刃、風刃、風刃ッ!!」

 ヒュバヒュバヒュバヒュバヒュバァッ
 ズバズバズバァァァァッ

 パァァァッ

エル「ムダなのは、お前だ…!」

 ブゥゥゥンッ

ヨダカ「ちぃっ…!」パシッ

 ギィィィィンッ

ヨダカ「食らえ!」

 ブンッ
 シュルルルルルッ

エル「ガキが…」

 ギィィィンッ

ヨダカ「――極大・烈風魔法!」

エル「!」

 ビュォォォォォォォォッ
 ズッバァァァァァァァァァァッ

エル(風っ――傷は治せても、風が邪魔で身動きが…!)

ヨダカ「お前のそれ、魔法だよな? 魔力がどんだけあるか知らねえけど、俺相手に――魔力量で勝てるとか思ってんじゃねえぞ」

エル「!」

ヨダカ「死ぬまで、てめえを風の中に閉じ込めて切り刻んでやるよぉっ!!」

 ビュォォォォォォォォォォッ


 【安価下1】
 1 刃を延伸して、ヨダカを斬る
 2 全力で風を突破してヨダカに斬りかかりにいく
 3 その他、どうしよ?


エル「だったら…!」

 ギュィンッ…

エル「!?」

エル(水を凍らせて作る刃だから、この強風じゃ、水を留められないで延伸できない…!?)

ヨダカ「何するつもりだよっ! 風刃ッ!」

 ヒュバァァァッ
 ズバァァァァッ

エル「っ――それなら、強攻突破…!」グググッ

 ダァンッ
 ブワァァァァァァァッ


 【直下 コンマ判定】(地味に頭は良い方のヨダカ:-1)
 1~3 行動を読まれてた。衝撃を感知して纏われてた風が爆散する、風纏を付与されたブーメランが直撃した。相性悪いね
 4~6 行動を読まれてた。ブーメランが直撃した
 7~9 やっぱりエルの身体能力はバケモノクラスですわー


 ブワァッ

エル「抜けた――!」

ヨダカ「読んでるっつーの!」

 シュルルルッ

エル「!?」

 ズバァァァァァァッ
 ドサァッ

エル「だがっ…!」

 パァァァァッ

ヨダカ「同じことの繰り返しだっ! 極大・烈風魔法!」

 ビュォォォォォォォォォォッ
 ズバズバズバァァァァァッ

エル「ぐっ…!?」

ヨダカ「再生する時間もやらねえで、即死させてやるよっ!」

 ブゥゥンッ
 シュルルルルルッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 あれ、脳筋自己再生ゴリラが、2敗目…? ヨダカ最強説浮上? いいえ、相性です
 4~6 インガ
 7~9 神父枠では、作中最強ですね、やっぱり


エル「ぐっ…!」

 スパァッ

ヨダカ「クソッ、首の皮1枚――!」

 パシッ

ヨダカ「だったら、もう一丁!」

インガ「――やっぱヨダカじゃんっ!」

ヨダカ「んぁっ?」

インガ「ついでにキィ――――ック!」ダンッ

 ゲシィィッ

エル「っ――!?」

 ドサァッ

インガ「ヨダカ、俺、俺、覚えてる?」

ヨダカ「インガっ? ……………お前、死んだんじゃ…」

インガ「死んでねえし」

ヨダカ「………マジでインガ?」

インガ「何勝手に殺してんだよ」

ヨダカ「………おおっ」

インガ「何してんだよ、こんなとこで」

ヨダカ「殺し合い」

インガ「………神父と?」

ヨダカ「こいつ、俺のクッキー踏みつぶしやがったんだ。だから、絶対ェ、許さねえ」ギロッ

インガ「………これ?」ヒョイッ

ヨダカ「……それ」

 ゴソゴソ…
 パクッ

インガ「…甘っ…」

ヨダカ「それがいいんだろ」

インガ「甘過ぎ…もっとエグ味…」

ヨダカ「ハッ、お前は地上の味をちゃんと分かれっつーの。エグ味と苦味だけじゃねえんだぞ、味覚は」

インガ「つってもさー…」

ヨダカ「うまいだろ、うまいって言えよ!」

インガ「はいはい、うまいうまい」

ヨダカ「うまそうに言え!!」

インガ「うまーい」

ヨダカ「全然ダメ、そんなんじゃダメっ!」

エル(…………何なんだ…)

インガ「っつーか…何で神父は踏みつぶしたんだ?」

ヨダカ「知るか」

エル「…」

エル「【安価下1】」

 1 引っ込んでろ、角野郎…。決着がまだだ
 2 お前にムカついたからだ
 3 その他、自由台詞なんだけど…


エル「引っ込んでろ、角野郎…。決着がまだだ」

インガ「ああ?」

ヨダカ「…もうやめた」プイッ

エル「…何?」

ヨダカ「バッカじゃねーの、お前。インガに水差されて続ける気にはもうならねえよ」

エル「ふざけるな」

ヨダカ「ふざけてねえ」

インガ「こいつバカだから、かまってやらねえ方がいいぞ」

ヨダカ「だな」

エル「っ…!」

ヨダカ「けど許したわけじゃねえからな」

インガ「ヨダカ、酒飲もうぜ、酒」

ヨダカ「そういう気分じゃない」

インガ「じゃあ何だよ」

ヨダカ「んー、甘いの」

インガ「だから、甘いのはさー…」

ヨダカ「お前、分かってねえんだよ! 分からしてやる」

インガ「えー」

エル「~っ…」ギリッ

エル「やってられるか…」


 【安価下1】
 1 ムカついたから、ひとりで行く。ひとりで麻薬のヤツらを見つけてぶちのめす
 2 もうどっかで寝る
 3 宿に戻って寝る


―――――

 本日はここまでです
 ありがとうございました


王子「ライドくんの不運まとめ、どーん!」

 ・奴隷の子として生まれる
 ・聖眼のせいで祀られる
 ・ぼっちになる
 ・拉致られる(1回目
 ・友達ができたけど守るために連れ去られる(拉致2回目?
 ・監禁される
 ・知らない土地で追いかけられながら逃げ回る
 ・故郷に帰れたと思ったら滅びてた
 ・精神的にあぼーんてなって人肉食
 ・仲間に迎え入れてあげるよ、てなったけど拒否られた
 ・もう色々憎くて焼いた
 ・記憶を消された←いまここ

王子「…」

王子「果たして、誰のせいなんでしょうねえ…?」

王子「エルも勝手にひとりで動き始めるしさー、協調性ってのを知らない主人公が多いしさー」

王子「でもまあ…雨降って地固まるを目指して?」

王子「………でも雨の後って地面がぬかるんでぐちょぐちょになっちゃうよねー…」

王子「その状態で構っちゃうと体育の先生、不機嫌になるよねー。サッカー部とかの顧問だと特に」

王子「…」

王子「まあいいや、今日はいつもよりちょい早いけど、やります」


 【安価下1】
 視点選択
 1 シリウス
 2 スピカ
 3 ヨダカ
 4 エル
 5 ジェシカ
 6 インガ
 7 ジュダル


 ――デルザー大陸・荒野――

エル「…」

 スタスタ…

エル「どれだけ歩いても景色が変わらない…」

エル「ずっと乾いた大地か…」

 ヒュォォォ…

エル「…」

エル「この大陸に、本当にいるのか…?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 だだっぴろーい荒野を神父は歩き続ける…特に何もなし!! 広いね、ってことで視点チェンジっすわ
 4~6 旅の民族と出くわしたけど、何か死臭がすごい…
 7~9 河口の町に辿り着いた


 ザッザッ…

エル「……ん」

エル「……建物…町か…」

 ・
 ・
 ・

 ――デルザー大陸・河口の町――

エル(あの町とは違って、ここでは警戒されるようなことはない…か)

エル(…だが、金はない…)

エル「…」

エル「……差し押さえ…」ボソ

エル「………」

エル「…………いや…脅しだな…」


 【安価下1】
 1 聞き込んでみる。ガマーベっぽいのがいないんかー、って
 2 路銀を調達したい…怪我人を問答無用で治して金をむしりとる
 3 素通り…かな。川沿いにどうのこうのって、言ってた気がするから、ここから上流を目指せばいい


エル「…」スタスタ

*「痛っててて…」

エル「…」チラッ

*「クッソ…次会ったら、あんにゃろう…覚えてやがれ…」

エル「…」

 ザッ…

*「……あ?」

エル「どれくらいのケガだ?」

*「見て分かんねえのか、こんくれえだよっ」ペッ

エル「……そうか」

 パァァァァァッ

*「っ――!?」

*「痛みが…それに、傷が治って…」

エル「………金を出せ」

 ガシッ

*「え」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ぐだぐだ言ってうざかったから、ぼこって治さずに去った
 4~6 シケてやがった…
 7~9 様子を見てた新キャラが?


エル「出せ」

*「ふっ…ふざけんじゃねえ、誰が治せなんて言った? ええ?」

*「てめえなんぞ、誰も呼んじゃいね――」

 ガッ

*「がふっ…ぐっ…」

エル「なら、戻してやる」

*「ひっ――」

 ドゴッ
 ドガァッ
 ブンッ
 ドサァッ

*「」

エル「ふんっ…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 結局、路銀調達はできなかった…
 4~6 あきらかに金なんか持ってなさそうなひんそーな身なりの子どもが、抱えた子猫を治してって裾をくいくいしてきた
 7~9 どうにか同じ手口で金を巻き上げることに成功した。路銀の心配はいいやって


エル「金を出せ」

町人「は、はいっ…ど、どうも…」

 チャリンッ

エル「…」

 スタスタ

エル(これだけあれば、しばらくは事足りる…)

エル(この町で一晩泊まるか…先を急ぐか…)

エル(…………あいつらが後から来ても、顔など合わせたくないな…)


 【安価下1】
 1 7、8杯くらい酒を引っ掛けてから行こう。そうしよう
 2 そう言えばガマーベのこと聞き込むの忘れてた。やるだけやって…
   A 手がかりなければさっさと町を去ろう
   B 結果がどうあれ、一晩どっかで泊まろう
 3 その他、どうしよ?


エル(ガマーベや、あの船のことを確かめた方がいいか…?)

エル(何か手がかりがあった方が時間をムダにしない…)

エル(…聞き込んでみるか…)

エル「…」

 スタスタ

エル「…」キョロキョロ

エル(あいつにするか…)

エル「おい、知りたいことがある。答えろ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 見かけたかも知れないぐらいの、ふわっとしてて曖昧な情報は手に入れた
 4~6 見知らぬ一団を南東の方で見たって。川沿いじゃ…ない?
 7~9 見慣れない船が川を通過していった、って。……もしかして、それか?


王子「ファッ!?」

王子「出ねえな、出ねえなとは思ってたけど、ここでかー…」


 【00】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 何がどうなったか、ライドくんやで。バッドエンドコンビ結成なるか…?
 奇数 突然、町が丸ごと結界的なものに閉ざされて外に出れんくなった。魔物の…魔族の仕業? マジで?
 ※0は偶数扱いよ

やけに長かったけどどしたん?

777のラッキーセブンだからいいことにならない?


王子「>>793 悩んでただけですヨ >>795 ないっす」

―――――

エル「…手がかりは、なしか…」

エル「……さっさと行くか」

<おい、大変だっ!

エル「…」スタスタ

<町から出られない!

エル「…」ピクッ

エル(出られない…? どういうことだ…?)

エル(壁があるわけでも、向こうに飢えた魔物がいるわけでもないというのに…)

 ザワザワ

エル(……なのに、どうして、出入り口がこんなに…)

<か、壁だ…壁みたいのがここにあるぞ、見えないが

<叩いても蹴っても、ビクともしねえ…何なんだよ、これ!

エル「…」

エル「どけ…」

 ザッ

エル「壁…」

 ペタッ

エル(確かにあるが…これくらい、殴れば…)

 ギュッ
 ブゥゥゥンッ
 ドゴッ…

エル「っ…」

エル(手応えが…とても壊せそうにない…)

エル「ちっ…」


 【安価下1】
 1 出入り口に陣取って、出られるようになるのを待つか
 2 じゃあ水辺から出ればいいじゃん。川と海に面してる町なんだし
 3 酒でも飲みながら待つか…


エル「だったら、川でも海でも、泳いで出ていくだけだ…」

 スタスタ

エル「こっちも人だかり…」

 ザワザワ

<どうなってんだよ、こりゃっ!?

エル(…何だ…?)

 スタスタ…

エル「……これは…」

エル「………川の途中で…溝…? あそこだけ切り取られたかのような…。海の方もか?」

エル「…底も到底、見えそうに…」

<おい、バカ、やめろっ! 何があるか分かんねえぞ!

エル「!」

 ギィコッ…

<だーいじょうぶだって、ちょっと覗き込んでみるだ――

 バシャアンッ

 ザワッ…

<お、おい、あの黒い溝のとこに落ちたぞ!

<救助だ!

<で、でも見ただろ!? 近づいたら吸い込まれるみてえに…!

エル「…」

エル(こっちもダメか…)


 【直下 コンマ判定】
 1~3 なーんにもエルにはやれることがない…
 4~6 ざわついてる人たちのとこに、町長的なポジの人がやってきた
 7~9 ほほーん、魔族の仕業らしい。てことは、あいつをやっちまえば解決だな


エル(魔法…か?)

エル(だとしたら、何もできないな…)

 ザワザワ…

<皆さん、落ち着いてっ!

エル「…」チラッ

<町長…

町長「皆さん、落ち着いてください。あの溝には近づかないように、何があるか分かりません」

町長「この異変をきっと、外部の誰かが察知して助けに来てくれるはずですから、落ち着いて、互いに助け合いましょう!」

町長「わたしも、手を尽くしてどうにかできるようにします!」

エル「…」

 ザワザワ…

エル(外部の誰か――)

エル「…」グッ

エル(…何で、あいつらの顔が浮かぶ…)


 【安価下1】
 1 シリウス視点
 2 スピカ視点
 3 ヨダカ視点
 4 エル続行
 5 ジェシカ視点
 6 インガ視点
 7 ジュダル視点


 ――デザール大陸・岬の町・宿屋――

ヨダカ「俺の勝ち~♪」

インガ「だぁーっ、クソ! もっかい!」

ヨダカ「何回やったって変わらねえよ」ニヤニヤ

ジュダル「…スイフェスの時の…」

ジェシカ「朝っぱらから、何してんだい?」

インガ「見て分かれよ、カードだ、カード」

スピカ「おはよぉぉー…」グシグシ

ジェシカ「………一国の姫なら、顔くらい洗って降りてきな…」

スピカ「洗った…」

ジェシカ「それでその顔か…」

シリウス「ところで、昨夜からエルの姿が見えないのだが…」

ジェシカ「ったく、朝になったら出るっつってたろうが…」

ジュダル「朝から元気だね…」グシグシ

インガ「神父なら、ふらっと行ったきりだぞ。これでどうだ、ヨダカ」パシッ

ヨダカ「俺の勝ち」パシッ

インガ「うおおおおおっ!?」

スピカ「拗ねちゃったのかな?」

ジェシカ「ほんとに顔と戦闘能力と治癒術以外は残念な神父だな…。魔法で居場所とか分からないのかい?」

スピカ「朝ご飯食べたらやる…」

 ・
 ・
 ・

インガ「これでっ…!」パシッ

ジュダル「勝負!」パシッ

ヨダカ「おらっ」パシッ

インガ「うおおっ!?」

ジュダル「またぁっ!?」

シリウス「……いや、俺の勝ちだな」パシッ

ヨダカ「うっそっ!?」

ジェシカ「………朝っぱらから、こいつらは…。スピカ、神父は?」

スピカ「今、出るとこ……あ、出た――けど……あれ?」

ジェシカ「どしたんだい?」

スピカ「…………町の外、いる…」

ジェシカ「はあっ?」

インガ「いいじゃんか、要するに一緒にいたくねえってことだろ」

ジュダル「また何かしたの?」

インガ「こいつがクッキーやったら踏み砕いたってよ。甘いまんまで味も変わってなかったてのに、ヨダカがキレてドンパチ」

ヨダカ「キレんだろ、普通」

ジェシカ「………ったく、勝手な行動を…」


 【安価下1】
 1 エルを追いかけとくか。河口の町で情報収集もしときたいし
 2 東の町を目指すよ。同じもんを追ってるんなら、その内合流できるでしょ、って


ジュダル「んー…じゃあ、神父追いかける?」

ジェシカ「いや、東の町だ」

ジュダル「はぐれちゃうじゃん」

スピカ「そうだよ」

ジェシカ「その気になれば魔法で居場所は分かるんだ。それに同じもんを追いかけてるんなら、その内合流もするだろ」

シリウス「…」

インガ「どこでもいいから、行き先決めろよ。どうせ宝探しもしねえんだろ」

ヨダカ「つーか、お前ら何してんだ?」

スピカ「まるまる」

インガ「うまうま」

ヨダカ「ふーん」

インガ「お前も来いよ」

ヨダカ「はあ? 何で?」

インガ「だぁーって、こいつらといても息が詰まるし…いいじゃん、なっ?」

ヨダカ「まあ、別に暇は暇だけど…」

インガ「じゃあけってーい!」

ジェシカ(………頭痛の種が増えるのか…)

ジュダル「わたし、東の町に行くの反対!」

ジェシカ「……何でだ?」

ジュダル「だって、神父ひとりになっちゃうじゃん」

ジェシカ「ガキじゃないんだ、ひとりで行ったってことはひとりでどうにかする算段もあるんだろ」

シリウス「しかし…エルはあまり、そういうことを考えずに行動するタイプだと思うぞ」

ジェシカ「……そりゃ、そうかも知れないけどねえ…」

ジュダル「どうしても東の町に行くって言うんなら、わたしはここで神父を追っかけるからバイバイになる」

スピカ「ええっ!? ジュダルだけで、大丈夫?」


 【安価下1】
 1 もう勝手にしろ、って
 2 じゃあ…二手に別れるか
 3 分かったよ、全員で河口の町を目指せばいいんだろ、もう…


ジェシカ「……勝手にしな」

ジュダル「…………むっ…引き止めないの?」

ジェシカ「そんなにガキ扱いされたいのかい?」

ジュダル「…違うもん」

ジェシカ「じゃあいいだろう」

ジュダル「…」

スピカ「………じゃあ、わたしもジュダルと行く」

ジェシカ「はあ?」

シリウス「…悩ましいな」

ジェシカ「あんたもかい?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 シリウスも河口の町へ
 4~6 でもスピカ&ジュダルのみが河口の町へ
 7~9 ヨダカ&インガが河口の町へ


シリウス「…インガ」

インガ「ん?」

シリウス「………スピカとジュダルとともに、河口の町へ行ってはくれないか?」

インガ「何で俺が。つか、神父追いかけるんだろ、ごめんだな」

ヨダカ「だな…」

シリウス「俺がダンジョンに潜って、手に入れた宝をやる」

インガ「……マジか?」

シリウス「ああ、マジだ」

ヨダカ「おい。そういうのは、自力で取らなきゃ意味がないとか、そういう…」

インガ「宝の手に入れ方で価値が変わるわけねえだろ」

シリウス「もっともだな」

インガ「いいぜ、行ってやる」

ヨダカ「………けっ」

ジェシカ「…シリウス、そうなると、あたしとお前の2人旅になるぞ?」

シリウス「ん? ああ…まあ、仕方がない。仲良くやろう」

ジェシカ「…はあ…まあいい、こっちはそっちの居場所なんて掴みようがないんだ。スピカ、合流はいいタイミングで頼むよ」

スピカ「オッケー! タイミングは保証しないけど」

ジェシカ「それは了解してることになってねえ…」

シリウス「さ、行動を開始しよう」

ジュダル「やった、何だかんだで人数こっちのが多い!」グッ


 【安価下1】
 1 何でインガ達を行かせたんだよ、ってシリウスに
 2 あいつら大丈夫か? って
 3 東の町を目指してひた歩くのだ


 ――デザール大陸・荒野――

ジェシカ「にしても…あいつら、大丈夫か?」

シリウス「不安要素としてはこっちも抱えているがな」

ジェシカ「ハッ、最初は2人の予定だったんだ。人数が少ないくらい、何の不安要素にもなりゃしないよ」

シリウス「それもそうか…」

シリウス「だが、これでうまくいくといいな」

ジェシカ「何が?」

シリウス「…同じ目的を持って旅をしていれば、自然と仲間意識は培われる」

シリウス「エルがインガと…それと揉めたというヨダカと、少しでも打ち解けられればと思ってな」

ジェシカ「…あんたも、スピカ並みにお人好しだな」

シリウス「彼女の方が立派だろう。俺はあまり、行動には移さない」

ジェシカ「どの口が言うんだか…」

シリウス「それに」

ジェシカ「?」

シリウス「………どうも、俺以外の男達は角が立つ。その渦中にいると気苦労してしまう」

ジェシカ「…意外に苦労してたんだな」

シリウス「粥を食いたい…」


 【安価下1】
 1 スピカ視点
 2 ヨダカ視点
 3 インガ視点
 4 ジュダル視点


スピカ「………おかしい」

ジュダル「何が?」

ヨダカ「お菓子!?」

インガ「お前、耳だいじょぶか?」

ヨダカ「…」

スピカ「……あの町、だよね、河口の町」

ジュダル「でしょ?」

スピカ「………人が出入り口のとこで、何か叫んでるよね?」

ジュダル「うん。何か言ってる」

スピカ「でも、声が全然聞こえない」

ヨダカ「…口パク大会?」

インガ「おもしろっ、何だそれ」

スピカ「………パントマイムまでしてるし」

ジュダル「壁があるみたいにどんどん叩いてる。……あ、ハンマー持ち出した」

インガ「すげえな、最近のパントマイム」

ヨダカ「楽しそうじゃねえけどな」

スピカ「………おかしいって、これ!」


 【安価下1】
 1 いいから入ろうぜ
 2 スピカがぶつぶつ小難しいことを呟き始めた…退屈だから3人でカード遊びを始めた
 3 その他、どうしよ?


インガ「いいから入ろうぜ」

スピカ「いやでも…」

ヨダカ「甘いの作るぞー」

ジュダル「あ、わたしも食べたい」

ヨダカ「金」

ジュダル「とるの…?」

スピカ「えー、ちょっと、待ってよ…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 インガだけ入って、出れないことに気づいて残り3人は踏みとどまった
 4~6 インガとジュダルだけ
 7~9 ひとりだけ、踏みとどまった
     7 ジュダル
     8 スピカ
     9 ヨダカ
  0  皆で入って、皆で出れなくなった


インガ「ほら、早くしろよっ」

 ガッ

スピカ「わ、待って、引っ張らないでってば…!」

 スッ…

<あああああーっ!!

<まただっ!!

インガ「あ?」

スピカ「あれっ…声が…」

ヨダカ「普通に聞こえるようになった」

ジュダル「……また?」

<この町は今、外から入れても中から出れないんだ!

スピカ「…あっ」

インガ「んな、バカな…」

 ペタッ

インガ「…」

 コンコン

インガ「…おー…」

 ガンッ

インガ「………頑丈そうだな」

ヨダカ「…閉じ込められたってやつ?」

ジュダル「不思議ー」

 ペタペタ

スピカ「………だから待ってってぇ~…」

インガ「しゃあねえじゃん」

ジュダル「とにかく神父探さなきゃ」

インガ「えー?」

ジュダル「じゃあインガ達はガマーベのこと聞いてきてよ」

インガ「ええー?」

ジュダル「どっちか」

スピカ「それか…これ、出るの手伝ってくれる?」

ヨダカ「それもそれでな…」

インガ「だよな…」

ジュダル(わがまま…)


 【安価下1】
 1 ジュダルと一緒にエル探し
 2 聞き込みで
 3 スピカと一緒に結界解除方法模索


ジュダル「何かしてよ」ムスッ

インガ「……んじゃ、聞き込みしてくる…」スタスタ

ヨダカ「じゃー俺も」スタスタ

スピカ「ジュダル、わたし、この閉じ込められてる現象のこと、調べてくるから」

ジュダル「うん…」

ジュダル「…神父、どこだろ?」

 ・
 ・
 ・

 スタスタ

インガ「にしても、不思議だな。結界なんて」

ヨダカ「つっても、結界なんてその気になりゃ、どうにかこうにか解除する方法くらいあるだろ」

インガ「そうなのか?」

ヨダカ「俺は知らねえけど」

インガ「ダメじゃんか」

ヨダカ「るっせーなー…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 あやふや~な情報ゲット
 4~6 怪しいヤツを見た…って
 7~9 けっこう前におっきな船が川をのぼっていった、って


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 有力情報?
 奇数 急に、全身から力が抜け始めた…結界のせい? 閉じ込めるだけの結界じゃなかったっぽいぞ…?
 ※0は偶数扱いよ


インガ「んー…あんま」

ヨダカ「見つかんねえって、そう簡単に」

インガ「だよなぁ…サボるか、どっかで」

ヨダカ「どやされねえように――」

 ズォォォォォッ…

インガ「!」

ヨダカ「何だ…?」

インガ「っ…何か…こう、力が抜け…」

ヨダカ「魔力だ…魔力、抜かれてる…っ…」

 ヨロッ

インガ「つかっ…何か…何かこれ、キツくなってこねえ…?」

ヨダカ「結界のせい…か…?」

 シュゥゥゥゥ…

インガ「っ……ふぅぅ…収まったけど…ふらつく…」

ヨダカ「俺らで、こんくらいのふらつきじゃ…魔力少ないヤツなんて、けっこうヤバくなるな…」

インガ「けっこう?」

ヨダカ「魔力が空っぽなんて、生きものにゃ致命的だろ」

インガ「…ふうん…。けど、吸われるのが収まっても、すぐに回復ってわけにはいかなそうだな…」

ヨダカ「こんな結界作るなんて、どこのどいつだ…?」


 【安価下1】
 1 聞き込みもしたし…
   A スピカんとこにいこう
   B ジュダルはどうなったかな
 2 その辺でヨダカと遊ぶ
 3 視点チェンジ
   A スピカ
   B ヨダカ
   C エル
   D ジュダル
 ※「1A」、「3C」、「3D」選択時、採用安価のコンマが4~0で2人は合流してます


王子「…」

王子「【00】が出てきたけどさ?」

王子「…普通の【0】扱いで、素直にやっとくか…」

王子「それとも、【00】の判定にいくか…」

王子「一応、相談しときます。どっちがいい?」


 【安価下1】
 1 普通に【0】扱いで合流してたってことで
 2 【00】判定いこ?


 【00】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 本日2度目のライドくんチャンス。……コンマ神、そろそろ…ね?
 奇数 結界で魔力吸われて、魔力の少ないジュダルが危篤…町の人も、ちらほら、危篤。エルの治癒術もこれは意味がない
 ※0は偶数扱いなんよ


ジュダル「うぅぅ~……ダメ…貧血…っぽい…」

ジュダル「今の…一体、何…?」ヨロヨロ

ジュダル「神父ぅ~…どこに…」

 コツッ

ジュダル「っ――」

 バサッ…

ジュダル「お、わっ…」

ライド「……だ、いじょうぶ…?」

ジュダル「……ありがと…」

ライド「…じゃ、じゃあ…」グゥゥゥゥゥッ

ジュダル「…………お腹…?」ボソ

ライド「…」ソソソ

ジュダル「あっ…」


 【安価下1】
 1 お腹へってるんなら、何か食べさしてあげるって
 2 行っちゃった…。まあいいや、神父探そう
 3 しまった、クセで何かスッてた! あれ、雑踏に紛れてもういない…盗みは、にいやに叱られるし…返した方が…


王子「間違えちゃった、って場合は早めにその旨をくれれば、気づけるからへこまないでいいよ。こっちも間違えることあるしね…」

―――――

ジュダル「あっ…行っちゃった…」

ジュダル「…」ギュッ

ジュダル「…あれ?」

ジュダル「…………クセで、盗ってた…」

ジュダル「……返さなきゃっ」

ジュダル「ていうか、これって…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 よく分かんないけど…お薬的な丸薬?
 4~6 何かの魔法道具…?
 7~9 ………闇商人の、バッジ…? えっ、何で?


ジュダル「………お薬…的なやつ…?」

ジュダル「…返さなきゃっ」

 タタッ
 ヨロッ…

ジュダル「あ、でも…ダメ…力が…」

ジュダル「うぅぅぅ…何なの、一体…?」

ジュダル「結界…ってやつの、せい…?」

ジュダル「………でも…あの人、全然…ふらふらしてなかった…?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ライドくんが見つからなかった…
 4~6 ライドくんじゃなくて、神父見つけた
 7~9 路地裏で頭を抱えてるライドくん、はっけーん。まさかのライドくんを救うのはジュダル?


ジュダル「確か、こっちの方…」キョロキョロ

 ドンッ…

ジュダル「痛っ……て、あっ」

エル「…?」チラッ

ジュダル「神父!」

エル「…………」プイッ

ジュダル「何で無視するの。起こしてよ」スッ

エル「…」

ジュダル「手くらい引っ張ってよ…さっきの変なので、もうくたくたなんだから…」

 ギュッ
 グッ

ジュダル「立てたー…ふぅぅ…」

エル「…」

ジュダル「神父!」

エル「…」

ジュダル「【安価下1】」

 1 …勝手にいなくなんないでよ、次は
 2 ……………酒臭い…んだけど…
 3 ちょっと人探し中だから、手伝って


ジュダル「…勝手にいなくなんないでよ、次は」

エル「…何のことだ。次もクソもあるか」

ジュダル「意外とあっさりオーケーした…」

エル「そう言う意味じゃない。もう、お前らなんかと――」

ジュダル「ねえねえ、ここ、出られないの知ってた? 神父の馬鹿力でもムリなの?」

エル「っ…」

ジュダル「さっき、変なのあったでしょ? あれでもう、全身の力がきゅぅ~って抜けた感じで、もうへとへとで…」

ジュダル「今ね、スピカがどうにか…ってやってくれてると思うんだけど…」

ジュダル「あと、シリウスとジェシカは別方向行っちゃったから、ここに来たのはわたしとスピカとインガとヨダカなの」

ジュダル「ヨダカのクッキー踏んだってほんと? さすがにそんなのしちゃダメなの、子どもだって分かってるのに…」

エル「…うるさい」

ジュダル「…」

エル「…」

ジュダル「…」

エル「…」

ジュダル「はい、ちょっと黙ったからいいよね? それで今ね、人探してるんだけど見失っちゃって…」

ジュダル「それと、ガマーベのこと、何か分かった? 早く来てたんでしょ?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 エルはまだへそ曲げてる…
 4~6 へそ曲げてるエルだけど、ジュダルには関係ないようです
 7~9 スピカがきたよ


ジュダル「…もしかして、ずっと酒飲んでたの? ………ダメ人間…」ボソ

エル「……手がかりなんか、何もなかった…」

ジュダル「えー?」

エル「…」

ジュダル「……じゃあ、結界、どうにかしてもらわなきゃ…」

ジュダル「スピカどこ行っちゃったのかな…? あ、その前にこれ返さなきゃ…」

エル「ん…?」

ジュダル「……何?」

エル「……薬か?」

ジュダル「……そう見えるけど分かんない。これ返さなきゃって」

エル「…よく見せろ」パシッ

ジュダル「あっ…」

エル「…」ジィッ


 【直下 コンマ判定】
 1~6 ま、見るだけじゃ分かりませんよね
 7~9 おや?


ジュダル「……それ、知ってるの? 何の薬?」

エル「……知らん」

ジュダル「…」

エル「…何だ」

ジュダル「何でもー…」ムスッ


 【安価下1】
 1 ライド探して返そう
 2 一旦、スピカと合流しよう
 3 仲直りしたら? って


ジュダル「一旦、スピカと合流しなきゃ…。どこにいるか、分かる?」

エル「分かるはずがないだろ」

ジュダル「知ってた…」

エル「…」

ジュダル「歩いてみれば分か――」ヨロッ

 パシッ

ジュダル「うわっ…ありがと…」

ジュダル「…ほんとにもう、ダメ…体が…」

エル「…そうか」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 広場で唸り続けてるスピカがいた
 4~6 町長と喋ってるスピカがいた
 7~9 バタバタしてた


 スタスタ…

ジュダル「んーと…あっ、いた」

ジュダル「誰かと喋ってる…」

エル「……町長か」

ジュダル「知ってるの?」

エル「…そう呼ばれていたのを聞いただけだ」

ジュダル「ふうん…」

 スタスタ

ジュダル「スピカ」

スピカ「ん? あっ、ジュダルと…良かったぁ、エルっ!」ギュッ

エル「っ…」

スピカ「心配してたんだよ? ひとりでいなくなって、何か巻き込まれたり…って。案の定、町ごと巻き込まれてたみたいだけど…」

エル「…」

ジュダル「何か分かったの?」

スピカ「あ、うん。今、町長さんに色々と聞いてたの。で、何かね、町の地下に沈んじゃった昔の町があるんだって」

ジュダル「町の下に、町…?」

町長「水没してしまったことがあり、その当時の町の上へ、この町が作られたんです」

スピカ「それで、そこに色んな仕掛けみたいのがある…かもって。だから、そこに行って確かめようと思って」

ジュダル「そしたら、結界がなくなる?」

スピカ「多分。でも…誰かが、この結界をわざと発動させたんなら…その誰かがいるかも知れないから…」

ジュダル「…悪いやつ?」

スピカ「……うん…」

エル「…」

スピカ「……何で、いるんだろうね…悪いこと考える人って…」

ジュダル「…楽しいから?」

スピカ「…ともかく、時間をおいたらまた、さっきの魔力吸収が発動しちゃうから、すぐ行こうと思って」

スピカ「2人とも、一緒に来てくれる?」

エル「…場所だけ教えろ」

スピカ「えっ」

ジュダル「ちょっと、神父…」

エル「俺だけでいい」

町長「町の東にある、古い建物から地下へ…」

 ザッ…

スピカ「あっ…」


 【安価下1】
 1 正直、体がつらたんだけど、スピカと一緒にいくよ
 2 けっこう体がつらたんだから、ヨダカとインガ探して後から行かせるね、って
 3 ヨダカとインガ引っ張って後から行くよ、って


ジュダル「行こ、スピカ」

スピカ「あ、うん…」

町長「どうぞよろしくお願いします」

スピカ「任してっ」

ジュダル(………もう1回、さっきのきたら…大丈夫かな…?)

ジュダル(…………大丈夫ってことにしとこ…っと)

スピカ「ジュダル、こっちこっち」

ジュダル「そっち…東?」

スピカ「あれっ? …あ、反対だった…!」

ジュダル「…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 エルはもういないかー…にしても…ダンジョンですな、まるで
 4~6 エルとも合流した。…ダンジョンですな
 7~9 途中で見っけたヨダカとインガを引きずってダンジョンですよ


 ――デルザー大陸・河口の町・地下ダンジョン――

 ギィィィッ…

スピカ「うわぁ…」

ジュダル「…一応、空気あるんだ…」

スピカ「でも…けっこう、入り組んでそう。水の中、潜ったりもしなきゃかも…」

ジュダル「……神父も、もういないし…」

スピカ「とにかく、2人だけでも行かなきゃ」

ジュダル「うん…」

スピカ「………ちょっと、冷えるね」

ジュダル「うん」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 進んでったら、魔物まで住み着いてやがった…
 4~6 何でこんなとこにおんねん、ライドくん
 7~9 めんどくさい仕掛けが…


 ピチョンッ…
 ピチョンッ…

スピカ「…」

 コポコポッ…

ジュダル「…」

 コポコポコポッ

ジュダル「?」

 ザバァァッ

スピカ「っ――魔物!」

ジュダル「えっ…うわっ…!?」


 【直下 コンマ判定】(魔力吸われた:-2)
 1~3 スピカがいて良かった。でも、ジュダルはちょいと役立てそうにないっすわ…
 4~6 かろうじてがんばれる
 7~9 がんばれ!


魔物「キシャアアアアッ!!」

ジュダル「っ…あっ…」ガラァンッ

スピカ「かがんでっ!」

 ヒュバッ
 ズバァァッ

ジュダル「~っ…」

魔物「キシャァッ!」

スピカ「中・雷撃魔法!」

 バチバチィィッ
 ドゴォォォォンッ

魔物「」バタッ

ジュダル「はぁっ…はぁっ…」

スピカ「大丈夫?」

ジュダル「うん…槍、構えようとしたら、手から落ちちゃった…」

スピカ「……もしかして、ジュダルって、魔力…」

ジュダル「………ない、方…」

スピカ「…さっきので、けっこう、辛いんじゃない?」

ジュダル「だいじょぶだもん…」

スピカ「…」

スピカ「……わたしから、離れないでね」

ジュダル「……うん…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 スピカががんばって進んでく
 4~6 奥の方まで来たけど、誰かおる…
 7~9 エルと合流して、奥まで辿り着いた。もちろん、敵はいます

今章で主人公死んだらどうなるんだっけ?


王子「>>867

王子「んー、まあ…基本的には死なないように…戦闘でも死亡じゃなくて、何度か敗北ってしてるでしょ?」

王子「それでも死んじゃったら、リトライ…」

王子「でも最終盤は状況次第じゃ、犠牲者も考えてます」

王子「でもって…今日は多いなぁ…」


 【00】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 メアンダローズや…強敵だけど、倒せれば有力手がかりやな。ついでにライドくんも…? あわよくば共闘展開で野郎どもも…したい
 奇数 モニカ&パラサ…? こんなとこで何してるん、こいつら…?
 ※0は偶数扱いよ~


 ザッ…

メアン「…」チラッ

スピカ「こんなとこに、人が…」

ジュダル「……じゃあ…あいつが、結界…?」

スピカ「分からないけど…そうだと思う」

メアン「何をしにきたのかな? こんなところまで」

スピカ「あなたが、結果を張って、町の人を閉じ込めて、魔力まで集めてるの?」

メアン「…そうだと言ったら?」

ジュダル「何でそんなことしてるの? 楽しい?」

メアン「手違いで逃げられちゃったネズミちゃんを捕まえるの。この結界は、その鼠捕り」

スピカ「…事情は知らないけど、自分勝手に人を苦しめるなんて許せない…」ギュッ

メアン「邪魔するのなら、相手はする。けれど、命を投げ打つと分かってても挑むつもり?」

スピカ「死んじゃうつもりなんかない…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 あれっ、地味に歯が立ちそうにないぞ…
 4~6 にしても、神父はどこでジュダル達に追い抜かれてたんですかね。間に合ってくれたけど
 7~9 スピカが成長してる…闘技城都市ではいいとこ見せられなかったけど…がんば!


メアン「そう。選んだのは、あなた――」スッ

メアン「昏睡魔法」

スピカ「っ――反射魔法!」

 パァァァッ

メアン「…!」タンッ

スピカ(あっちも、魔法使い――こんな結界、発動させちゃうんなら当然か…)

メアン「極大・雷撃魔法」

スピカ「極大・濁流魔法!」

 バチバチバチィィッ
 ドッゴォォォォォォォォォォォッ

 ザッバァァァァァァァァァッ

ジュダル「っ…すごい、魔法合戦…」

メアン(雷撃魔法を、濁流魔法で放った水で吸収した…ちょっとはやれるのか)

スピカ(搾り取った魔力を、もしも自分のものに転換できてるなら…この人、一筋縄じゃいかない…!)

 ダダダッ

メアン「――!?」

 ブォォォォンッ
 ギャリィィィィッ

エル「得物も持っているのか…!」

 ドゴォォォッ

メアン「くっ…!」ズザァッ

スピカ「エル!」

ジュダル「神父っ……てか、何で、先に行ったのにわたし達の方が、ここに来るの…」

エル「…」チャキッ



 【安価下1】
 1 ジュダル視点継続:ぼけーっと、見てるしかできないっす…
 2 スピカ視点:メアンと戦うんだぜ
 3 ヨダカ視点:一方そのころ魔族どもは?
 4 エル視点:メアンをぶっ飛ばせ
 5 ライド視点:さてさて、どうなっていたんでしょうかね?
 6 インガ視点:で、こいつらは?


 ――――けっこう前

?「………そ…で……」

?「魔法の効きが甘い…聖眼のせいかも知れない」

ライド(……? 声…誰――)

ライド(そうだ……もう…苦しまないで…すむ…って…)

ライド(この…声…確か…メアンダローズ…)

?「だから、記憶を消すのは薬を使うことにした」

?「そして刷り込みをして、忠実な道具に仕立て上げる…悲願は、近づく」

ライド(……記憶を…消す…?)

ライド(…刷り込み……忠実、な…道具――)パチッ

メアン「っ……起きたんだね?」

ライド「…っ…」

メアン「……気分が落ち着くように、薬を用意した。さあ…この薬を飲んで」

ライド(この、薬を飲んだら…記憶が…消える…?)

ライド(……記憶が…消えた…ら…苦しまない……?)

 ブルッ

ライド(違う……記憶が…なくなったって…ボクが…したことは、何も…なかったことに、ならない…)

ライド(忘れちゃっても…忘れたところ、で…僕は、ずっと……)

メアン「…さあ」

ライド「っ…や、やだ…」ヒキッ

メアン「…でもきみは、それを望んでいる」

メアン「これを飲みさえすれば…楽になれるんだ」

ライド「い…嫌だ…」

ライド「【安価下1】」

 1 楽に…なれたって…そんなの、望んでない……
 2 わ…忘れたく、ない……ルビーの顔も…アルエレナの…声も…皆の…思い出…
 3 そん、な…まやかし…なら、いらない…


ライド「わ…忘れたく、ない……ルビーの顔も…アルエレナの…声も…皆の…思い出…」

メアン「………それじゃあ、きみはずっと、そのまま苦しみ続けるのかい?」

ライド「っ…」

メアン「……これを飲めば、すぐに楽になれる」

メアン「…試しに、もう一度だけ、期待をしてみるのかい? それでもいいけれど、どうせ待っているのは絶望だ」

ライド「…」

メアン「さあ、これを持って…好きな時に飲むといい」

メアン「………また、絶望してくるといい」

 スッ

メアン「目隠しも取って、最後に…最後の希望を持って、町でも歩いてくればいい」

メアン「そうすれば思い知る…きみが、本当に幸せになれるには、どうなるのがいいか」

ライド「っ…」

メアン「……苦しかったことも、辛い経験も…忘れてしまえばいいじゃないか」

メアン「幸福が過去にあったのかい?」

メアン「未来にこそ、きみの幸福はきっとあるんだ――」

 ・
 ・
 ・

 ――デルザー大陸・河口の町――

ライド「…」ギュッ

ライド(……この、薬を飲めば…楽に…)

<おい、大変だっ!

<町から出られないっ!

ライド「っ…ま、た…」

ライド(……僕が…ここにいるから…こんな、ことが…? だったら…僕なんか、消えてしまった…方が…)

ライド(でも……死ぬのは…怖い…っ……)

 ・
 ・
 ・

ライド(………怖い…人が…こんなに、いる…。また…誰かを…手に…)

 ドンッ

ライド「っ…」

 バッ

ジュダル「お、わっ――」

ライド「……だ、いじょうぶ…?」

ジュダル「……ありがと…」

ライド「…じゃ、じゃあ…」グゥゥゥゥゥッ

ジュダル「…………お腹…?」ボソ

ライド「…」ソソソ

ライド(ダメだっ…誰かと…仲良くなるなんて…どうせ…別れる…それが、怖くて、食べようと…)

ライド(………でも…本当に…これが…最後のチャンス…だと……したら…)


 【安価下1】
 1 あれ、薬がない…。誰かが飲んだら…大変だから………探す…?
 2 最後の希望…もしも…これで、また…人を食べたくなったら…でも、そうならなかったら、まだ…
 3 お腹が、減った…。ひとりだけ、声をかけて…もしも、恵んでくれたら…その、時は…


ライド「…」グゥゥゥゥッ

ライド(お腹が…)


メアン『…試しに、もう一度だけ、期待をしてみるのかい? それでもいいけれど、どうせ待っているのは絶望だ』


ライド(………最後に……これで、最後…)

ライド「……あ、あの…」

インガ「ん?」

ヨダカ「あんだよ?」

ライド「………ご…ご飯…恵んで…くれません…か…?」

インガ「は?」

ヨダカ「……メシぃ?」

ライド「………っ……」

ライド(これが…最後…これで…最後……」

インガ「…」チラッ

ヨダカ「…」


メアン『…試しに、もう一度だけ、期待をしてみるのかい? それでもいいけれど、どうせ待っているのは絶望だ』


ライド「っ――」ギュッ

ヨダカ「ほらっ」

ライド「……ぇ…」

インガ「…何だよ、乞食のくせに驚いた顔して」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 …………ゲテモノ…?
 4~6 ……ヨダカ作のクッキー
 7~9 ふつーに、ふつーの…サンドウィッチ(13G


ライド「………ほら…って…?」

インガ「今から酒場。来いよ、ついでにカードつき合え、カード」

ヨダカ「お前、酒飲めんの?」

ライド「……えっ…僕は…知らないはず…なのに…」

インガ「はあ? 酒なんか誰と飲んだって一緒だろ。分かってねーな」

ヨダカ「…あっ、そういや、クッキーもあった」ゴソゴソ

ヨダカ「あ………潰れてる…」

インガ「おい、それ、神父が砕いたのと同じような感じじゃね?」

ヨダカ「………そう言えば、ずっとポッケ入れっぱなしだったしな…」

インガ「…んな砕けてるのやろうとしたから踏まれたんじゃねえの?」

ヨダカ「はあっ!? そんなわけっ…」

ヨダカ「……………………ないよな…?」

インガ「絶対そーだ、あーあー、あーあーあーあー、お前に同情してやってたのに、あーあーあーあー」

ヨダカ「う、うっせーな、じゃあいいっつの!」

ライド「ぇ…」

ヨダカ「あ? ………食いたいの?」

ライド「…」コクッ

ヨダカ「……ほら」

 ゴソッ…

ライド「…」パクッ

ライド「……」モグモグ

ライド「………甘い…」

ヨダカ「当たり前だろ」

インガ「甘過ぎなんだよ」

ヨダカ「こんくらいがいいんだよっ!」

ヨダカ「………って、何か、こいつ泣いてる。………泣くほどうまいんだよ!」

インガ「甘すぎてないてんだろ!!」

 ワイワイ

ライド「っ…うっ…うぁ…ぁぁぁ…」ポロポロ



インガ「やっぱ、マズいんだって」

ヨダカ「んなことねえし」

インガ「いや、甘過ぎってマズいだろ」

ヨダカ「だからぁっ!」

<タタタッ

インガ「お、スピカとジュダル」

ヨダカ「んじゃ、あいつらにも同じの食わせて、マズいっつったら、俺の負けにしてやるよ」

インガ「はあ? あいつらじゃ、マズくてもマズいって言わねえだろ」

ヨダカ「じゃあ誰がうまいっつったらいいんだよ」

インガ「……やっぱ神父だろ」

ヨダカ「やだ」

インガ「じゃお前の負け~」

ヨダカ「っ…いいぜ、上等だ。あいつら、神父の居場所知ってっかな? 行くぞ」

インガ「今からかよ…」

ヨダカ「お前が言い出したんだろっ!」

ライド「っ…ぁ…」

 タタタッ

ライド「…」モグ

ライド「……」


 【安価下1】
 1 追いかける
   A ……ま、まだクッキーしかもらってないし…
   B お礼…?
 2 ……答えは、得た?


ライド「……っ」ギュッ

ライド「ま…待って…!」

ライド(…おいしかった、って…言わなきゃ…)

ライド(それに…ご飯…とか、お酒…は…まだ…だけど、カードとか…)

ライド(いっぱい…今度…こそ、これで、最後…!)

ライド「もう、1回…だけ…!」

 タタタッ…


 【安価下1】
 1 スピカ視点
 2 ヨダカ視点
 3 エル視点
 4 インガ視点
 5 ジュダル視点


エル「ずぁああああっ!」

 ズバァァァァァッ

メアン「っ――」

スピカ「水牢、風縛!」

 ザバァァァァァッ
 ビュォォォォォォォッ

メアン「大・爆裂魔法!」

 カッ
 ドッゴォォォォォォォォッ

エル「ちぃっ…」スタッ

スピカ「…強い…」

ジュダル(何も…できない…)

ジュダル(何かして、援護とかできたらいいのに…)


 【直下 コンマ判定】
 1~3 吸い集めた魔力をメアンが利用し始めた。周囲に魔力が満ちて、敵もパワーアップしたけどジュダルが復活でけた
 4~6 ヨダカ&インガが駆けつけたけど、この期に及んでメアンは眼中になくて、エルにクッキーを食わせようと躍起…
 7~9 ヨダカ&インガと…ライドくん!!! さあ、ライドくん、思いの丈をぶちまけろっ! いい流れでいって、お願い…


王子「…今日は…【00】デーか何か?」

王子「…何なの…今日って…」

王子「…………もしや、ヨダカがいるからか…? ヨダカが来てから、急に増えたような…?」

王子「で、でもほら、【00】偶数に強いジュダルパワーも…働いてるっぽいし…?」


 【00】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 絶望で開眼した聖眼が、取り戻した希望で完全制御可能という流れでどうすか? でもってライドくんが悪いことへ決別的なあれこれ?
 奇数 せいぜい、Aの上位くらいで考えてたけど、ブラックサタンたちはSの実力者…かな? おかしいな? 全員でかかっても…
 ※0は偶数扱いやで~


<おらぁっ、神父、いるかぁっ!?

<クッキー食っとけぇええええええ――――――――――――――――っ!!

ジュダル「!?」

スピカ「えっ?」

エル「っ――?」

 スゥゥゥッ

ヨダカ「なーんちゃって、透過魔法だっつの」ニタァッ

エル「!?」

インガ「さすがだぜ、ヨダカ。お前の悪知恵は」

ヨダカ「この距離なら、お前の口に届くっ!」

 ズンッ
 ガボッ…

エル「っ…げほっ…」

ヨダカ「飲み込めっ!」

インガ「おら、食えっ!」

 ガシガシッ

エル「っ…ぅ……」ゴクンッ

ヨダカ「どーだ、うまいよな!?」

インガ「マズいって言え!!」

エル「…………甘い…」

ヨダカ・インガ「「どっちだよっ!!?」」ガシィッ

スピカ「ちょっ…2人とも、何を…何でこんなとこに…」

 ザッ…

ライド「っ……メア、ン…?」

ジュダル「あ、さっきの」

メアン「………………はぁぁ…」

スピカ「……あれ、ライド…?」

ライド「っ…?」

ジュダル「あいつ、鼠捕りとか言って結界張ったやつだよ。知ってた?」

ライド「……え」

メアン「…………ばれちゃあ仕方ない…。そうさ、きみに幸福なんて似合わない。だから、周りで不幸が起きれば薬も飲んでくれると思ったんだ」

ライド「っ……仕組んで…た…の…?」

メアン「必要なのは聖眼だけだ。……きみの体を制御装置に見立てて、操ってしまえれば楽かと思ったけど…摘出した方がもういいかな」

メアン「この町の全ての人間から吸い上げた魔力を使って、一網打尽にする――」

 ズォォォォォォォッ

ジュダル「っ…!?」

スピカ「え、嘘でしょっ…!? そんなの、ヤバすぎ――」

メアン「消え去れ」

ライド「っ――許さ、ない!」ギンッ

 カッ
 シュォォォォォォォォォォッ…

 【直下 コンマ判定】
 1~3 聖眼ライドくん強すぎの巻き…マジチート。不幸の分、超チートな強さでメアンを圧倒どころか瞬殺
 4~6 聖眼ライドくん強すぎぃっ!! 圧倒的
 7~9 聖眼のヤバさに勘づいたメアンに逃げられた…ちぃっ


メアン「っ――消えたっ…!?」

スピカ「魔法が、分散――分解…?」

 ズォォォォォォォォッ

ジュダル「何これ、何起きてるの?」

ライド(目が、よく見える気がする――)ダンッ

 ヒュオッ

メアン「!?」

エル(見えなかっ――)

エル「それより、離れろっ…!」

インガ「るっせー、あんなんより、今はヨダカのクッキーの味だっ!」

ヨダカ「甘い以外で言えっつーの!」

ライド(体に魔力が満ちてる…すごい、熱くて、怖いくらい――)

 ガッ

メアン「!?」

 ドッゴォォォォォォォォォォォッ

ジュダル「何したのっ…投げた? 消えてる?」

スピカ「…魔力をライドが吸収した…? それで、身体能力引き上げてるとか…? でも、それって、どんだけの魔力…?」

メアン「っ――聖眼の力をあれだけ忌み嫌っておいて…!」

ライド「嫌だったけど、嫌がるだけじゃ…何もならないっ! これが、ちゃんと使えれば僕はっ、お前みたいな人に歪められないで済む…!」

メアン「勝手に歪んでおいて、よく言う!」

ライド「それでもっ、もう――終わりにするっ…!」

 ブワァァァァァァッ

メアン(何て、魔力の奔流――)

ライド「極大・爆裂――超重複!!」

 カッカッカッカッカッ…

スピカ「あっ、これ危険…」

 ドッゴォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 崩れるぞー、逃げろぉー。え、ライドくんが動けない? え、ジュダルも体つらたん? えっ?
 4~6 崩れるぞぉー…逃げたー
 7~9 ライドくんがさすがやでぇ~


ライド「はぁっ……はぁっ…」

 ピシィッ…
 ゴゴゴゴゴ…

 パラパラッ…

ジュダル「ね、ねえ…何か…揺れてない…?」

スピカ「…………そりゃ、あんな、とんでもない魔法使っちゃ…」

 ドサァッ…

ライド(体が…動かない…)

ジュダル「……に、逃げなきゃダメ…?」

スピカ「可及的速やかに、ね」

ジュダル「………動くの、つらいぃぃ…」ウルウル

スピカ「ええっ…わ、わたし、そんな体力には――」

 ガシッ

ジュダル「わっ…神父っ?」

エル「……崩れる前に行くんだろ」

インガ「おい、甘い以外の感そ――」

 ガッ

エル「黙れ」

スピカ「そうだ、ライドっ…!」

ライド「…」

スピカ「インガ、ライド、ライドをお願い!」

インガ「はあ? 何で?」

スピカ「いーいーかーらっ! わたしは力ないし、ヨダカじゃ背ぇちっちゃいんだから」

ヨダカ「かわいい背だろ?」キリッ

インガ「チビ」

ヨダカ「ああ?」

 グラァッ
 ドゴォォォォォンッ…

スピカ「急いで、急いでっ! 逃げろーっ!!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 どーにかこーにか
 4~6 ヨダカ有能、スピカがてんぱりすぎ
 7~9 おっ? おっ?


 ドゴォォォォンッ…
 ズズゥンッ…

スピカ「皆入ったよね?」

スピカ「よぉーし……極大・凍結魔法!」

 ビュォォォォォォッ
 ガッキィィィィィィィィィンッ…

ヨダカ「………最初っから、凍らせちまえば良かったのに」

スピカ「そしたら、出口まで塞いじゃうから…。こうすれば、上の町が崩落することもない…だろうし…」

スピカ「後で、ちゃんと柱作るとかして補強はいると思うけど…」

ヨダカ「………つーか、俺の風魔法で全員飛べば早かったな、もっと」

スピカ「えっ…あっ!」

ヨダカ「ま、いいや。さっさとお日様浴びようっと」スタスタ

スピカ「………おーう…」

 ・
 ・
 ・


 ――デザール大陸・河口の町・宿屋――

ジュダル「…神父、ありがと」

エル「…」

 バタムッ…

ジュダル「……どういたしまて、くらい言えばいいのに。べーっ」

ジュダル「…」チラッ

ライド(………聖眼…あの人も…そう言えば、情報屋さんも、言ってた…)

ライド(何なんだろう…この、眼って…)

ジュダル「…」

ジュダル(て言うか…何で、あんなとこに来てたんだろ…?)

ライド「…」

ジュダル「ねえ、わたし、ジュダル。あなたは?」

ライド「……っ……僕は…ライド…」

ジュダル「ライド」

ライド「……………うん」



―――――

 本日はここまでです
 ありがとうございました



王子「いやー、昨日は怒濤の【00】祭りでライドくんが思いの外あっさりと救済されちゃったね」

王子「ジュダルパワー、恐るべし」

王子「これでモニカ以外が揃ったね。別行動中だけど」

王子「モニカは……まあ、仮に主人公勢と合流するにせよ、終盤だろうという感じだから…うん、気長に」

王子「さてさて、そういうわけで本日は何が起きてしまうのか…」

王子「あっ、ちなみにメアンはライドくんが塵も残さず消しちゃったから手がかりはなかったです」

王子「あと聖眼が制御できるようになった、って言ってもオンオフを自分の意思でできるようになって、それとなく扱える感じです」

王子「なので、聖眼発動後は反動で色々とあれこれです。乱用はダメ絶対」

王子「ついでに言っとくと、脱出時にコンマが振るっていればエルとインガとヨダカの和解展開もあったけど、出なかったからまだギスギスです」

王子「て言うか、エルが一方的にね、うん。ツンデレさんだと思ってデレられるようにアシストするなりしてあげるといいかも? 保証しないけど」

王子「じゃ、そういうわけで再開です」


 【安価下1】
 各主人公9人から視点を選んでネ☆


 ――デザール大陸・河口の町・宿屋――

ジュダル「あー……うん、調子戻ってきたかも」

ジュダル「よしっ、復活!」ググッ

ジュダル「…でも半端な時間…。昼下がりか…」

ジュダル「皆、何かしてるのかな…?」


 【安価下1】
 1 誰かとお喋りしにいく
   ※スピカ ヨダカ エル ライド ジェシカ インガ から選択。併記がなければコンマ判定
 2 宿屋のロビーでも覗いてみるか。誰かいるかな?
 3 いや、空いた時間は訓練にあてよう。……何か足引っ張ってる場面が多いし…


ジュダル「そうだ…ライド、何してるんだろ?」

ジュダル「まだ、薬返してなかった…」

ジュダル(ぶっ倒れたまんまかな…? だったら、部屋にいる…?)

 ガチャッ

ジュダル「ライド、いるー?」

ライド「…っ」

ジュダル「いた」

ライド「ぁ……えと……ジュダル」

ジュダル(忘れられかけてた…?)

ジュダル「体は?」

ライド「………良くなったかな、そろそろ…」

ジュダル「ふうん…」


 【安価下1】
 1 丸薬返す
 2 何であんなとこに来たの、って
 3 その他、何かひとつ話題振ってええで~


ジュダル「何で、あんなとこに来たの?」

ライド「え……あの2人、追ってたら…」

ジュダル「インガとヨダカ?」

ライド「……うん」

ジュダル「何で…?」

ライド「……色々、あって」

ジュダル「色々って?」

ライド「…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 教えてくれんかった
 4~6 詳しくは、教えてくれんかった
 7~9 これまでライドくんが経験してきたことを、一部だけ隠されて教えてもらった


ライド「うんと…」

ライド「……嫌なことが、たくさんあって…ずっと、ひとりぼっちになっちゃって、何したって、うまくいかなくて」

ライド「最後に、もう1回だけ…希望を持ってみて…それがうまくいかなかったら、もう…どうなってもいいって思ってた」

ライド「それで…道であの2人に会って、声をかけたら…お菓子くれて」

ジュダル「ヨダカだ…」

ライド「うん…。だけどすぐ、2人が走って行っちゃって…思わず追いかけたら、あそこに」

ジュダル「ふうん…。で、あいつと知り合いだったの?」

ライド「………知り合いってほどじゃないけど、もう、苦しまなくて済むようにしてあげるって言われて、それが全部忘れることだった」

ライド「でも…あの人がやってたことだって、僕に絶望させるためのことで…」

ジュダル「……大変そうだね」

ライド「うん…」

ジュダル「これからライドってどうするの?」

ライド「これから?」

ジュダル「わたし達、明日には行っちゃうと思うけど」

ライド「………僕も…一緒に行ったら、ダメかな…?」

ジュダル「【安価下1】」

 1 いいよ
 2 いいんじゃない?
 3 わたしに言われても、決定権ないし…


ジュダル「いいよ」

ライド「…」

ジュダル「……何?」

ライド「……いや…だって、そんなあっさり…」

ジュダル「だって、ダメって言ったら可哀想じゃん」

ライド「…かわいそう…」

ジュダル「…うん」

ライド「…そっか…」

ジュダル「嬉しくないの?」

ライド「……ううん…嬉しい…。でも…何か、こうやって…普通に人と喋るのが久しぶりで…何だか、気持ちが追いついてこなくて」

ジュダル「ふうん…」


 【安価下1】
 1 退屈だから、どっか外に行こうって連れ出す
 2 スピカがきたよ
 3 ライドくんはとりあえず、安静にしてもらってるとして…エルんとこにでも行くかな


<コンコン

 ガチャッ

スピカ「ライドー」

ジュダル「あ」

ライド「……スピカ、さん…」

スピカ「ジュダルもいたんだ?」

スピカ「調子どう? 顔色は…良くなったよね?」

ライド「大丈夫、だと思います…」

スピカ「それなら良かった。久しぶりだね」

ジュダル「知り合い?」

スピカ「けっこう前に、ちょっと会ったんだ。色々、あれから何あったのかな、って気になってたんだけど…」

ライド「あ…それは…」チラッ

ジュダル「?」

スピカ「あー……」


 【安価下1】
 1 ……お邪魔虫? じゃあ退散しとく
   A エルんとこ行く
   B ヨダカ&インガのとこへ
   C 暇やな…
 2 おかまいなく


ジュダル「……おかまいなく」

スピカ(空気読んでくれたりはしないのか)

ライド「……えっと…どこ、から…?」

スピカ(あ、いいんだ、ライド…)

スピカ「そ、そうだね…。じゃあ、えと…セーブルは?」

ライド「セーブルさんは…城塞都市が、魔族とガマーベ軍に陥落された時、別れちゃって…それきり」

ジュダル「………ん?」

スピカ「どうかした?」

ジュダル「……剣持ってて、強くって、ゲロマズ料理の…人?」

スピカ「!」

ライド「会った、の…?」

ジュダル「1年くらい前だけど、王都で、奴隷商人に捕まってて…逮捕しにいったら、その人に片づけられちゃって」

スピカ「えっ…何してるの、セーブル…」

ジュダル「何か、用事があるとかですぐに行っちゃって」

ライド「…じゃあ…ちゃんと、無事に…。あ、アルエレナはっ? 一緒に女の子、いなかった…?」

ジュダル「え、ううん、ひとりだけ…」

ライド「っ…そっか…」

スピカ「良かった…一応、元気なんだ…」

ジュダル「…」

スピカ「……あと、故郷には…?」

ライド「………行けたけど、もう…」

スピカ「あっ…ご、ごめんね? えと…元気出しては違うか…ええっと…その…ねっ、ほら、あのー」

ライド「…」

ジュダル(出てった方が良かったかも、この空気…)

スピカ「………あ、あのさ、ほら、魔法を吸収したやつ、あれって何だったの? どうやったの?」

ライド「魔法を、吸収――あれ…は、多分、この眼が……」

ジュダル「眼?」

ライド「僕は、よく分かってないけど…聖眼って、呼ぶ人が…」

スピカ「聖眼…」


 【直下 コンマ判定】
 1~7 スピカも知らないって
 8~9 ちらっとだけ、知ってたスピカ
  0  スピカさん有能


スピカ「聖眼って…あの、聖眼かな…?」ボソ

ライド「知ってるんですか…?」

スピカ「何かの文献に、ちょっとだけ載ってたくらいなんだけど…秘宝中の秘宝、だとかって」

ライド「秘宝…?」

ジュダル「宝物…? 眼が?」

スピカ「聖眼を手に入れた者は全てを支配できるとか…そういう、眉唾伝承で、見かけただけ」

ライド「…でも…だから、僕の眼を、メアンは狙って…?」

ジュダル「他には?」

スピカ「それだけ…」

ジュダル「ちぇっ」

ライド「…」

スピカ「ライド?」

ライド「……いえ…何でも…」

ジュダル「考えごと?」

ライド「……僕…この眼が何か、気になってて…調べてみようかな、って」

スピカ「いいと思う。…あんなすごいことができちゃうくらいなんだし。わたしにも、手伝えそうなことがあったら声かけてね」

ライド「…はい」

ジュダル「あ、わたしそういうの苦手だから」

ライド「うん」


 【安価下1】
 1 エルとヨダカの確執的なとこは放置でええのん? ダメなら、まあこれ選んでや
   A ヨダカ視点
   B エル視点
   C インガ視点
 2 そして夜になり、今後の進路について皆で相談です
 3 ライドくん、身なり整えようか? ってことになったからライドが両手に花(ともにCカップのお姫様)でお出かけ
   A スピカ視点で
   B ライド視点で
   C ジュダル視点のままで

今さら気づいたが>>924でデルザー大陸がデザール大陸になってる

安価下


王子「>>947 やっちまってた…すまぬ、すまぬ…横文字弱いです。次から修正してきます」

―――――

 ――デルザー大陸・河口の町・酒場――

 バンッ

インガ「見つけたぜぇ、神父…」ツカツカ

ヨダカ「おい、これ食って甘い以外の感想言え」ツカツカ

エル「…」グビッ

インガ「さあ、食えっ!」バンッ

クッキー『もうおいら、ぐしゃぐしゃなんや…』

エル「…」グビグビ

ヨダカ「無視すんな。食えっ」

 ドンッ

エル「…嫌だ」

ヨダカ「んだとぉ?」

インガ「何でだよ、言え!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 エル「口に合わない」ヨダカ「ああ?」
 4~6 エル「もう食った」インガ「だーから、甘い以外だっつってんだろ!」バンッ
 7~9 エル「そんな粉々のものを食わせようとするお前らの頭はわいてるのか?」


エル「口に合わない」

ヨダカ「ああ?」

インガ「つまり、何か? マズいからもう食いたくねえってか?」

エル「…ああ」

ヨダカ「んだとぉっ!?」

インガ「っしゃああああああああああ―――――――――――――――――――――――――っ!!」グッ

インガ「ほれ見ろ、俺の勝ち~」

ヨダカ「もっかい食え! 食ってから言え!!」

エル「それはただの粉だ」

ヨダカ「粉じゃねえよ!」

クッキー『粉じゃよ』

インガ「だからお前のは甘過ぎなんだっつの」

ヨダカ「るっせえ! あれだ、ええと…あいつ…ライドはこれ食って泣いたんだぞ!?」

インガ「マズかったからだろ」

ヨダカ「ちっげえよ、うますぎたに決まってんだろ!」

エル「黙れ」

ヨダカ「じゃあ食えっ!」

インガ「【安価下1】」

 1 よし、俺の勝ちだからヨダカ、奢れよ。タルごと酒持ってこーい!
 2 マズいもん食わせようとすんなって。なあ、神父? 甘いだけだよな、甘すぎだよな、これ
 3 見苦しいぜ、ヨダカ。負けを認めちまえって


インガ「見苦しいぜ、ヨダカ。負けを認めちまえって」

ヨダカ「ぐぬぬぬ…」

エル「…」グビグビ

ヨダカ「おい神父」

エル「…」グビッ

ヨダカ「今に見てろよ…」

エル「……やるつもりか?」チャキッ

ヨダカ「今に、サイッキョーにうまい菓子作って、意地でもてめえにうまいって言わせてやっからな!!!」

インガ「そっちかよ」

ヨダカ「おかわりください、っててめえのデコを地面にごしごしこすりつけさせてやっから、今に見てろ!」ダダダッ

 バンッ…

インガ「あーあ」

エル「…」

インガ「…」チラッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 それだけだったの巻き…
 4~6 で、インガが勝手にヨダカに勝ったから~って調子に乗ってエルと一方的に乾杯した
 7~9 お? し、神父?


インガ「お前、つまみなしで飲んでんのかよ?」

エル「…」グビ

エル「………おい、酒のおかわりを持ってこい」

*「はーい」

インガ「ついでに俺にも。あとそーだな…ナッツ」

*「かしこまりましたー」

エル「…」ジトッ

インガ「おい、カードやろうぜ、カード。ヨダカには負けるけどお前なら勝てるだろ」

*「おかわりと、ナッツでーす」

 ゴトっ

インガ「きたきたっ! おい、神父、乾杯しようぜ!」スッ

エル「…」

インガ「んだよ、何も減らねえのにケチくせえ顔するなっつーの。ほら、かんぱーい!」

 ガチャンッ

インガ「ングッ…ングッ……ぷはっ…これこれ」

 ポリポリ

インガ「………味しねえな、これ…。まいっか」

エル「…」ポリポリ

インガ「おい! それ俺が注文したんだぞ!」

エル「……カードにつきあってやる代わりだ」

インガ「ああ? んじゃ、負けたらつまみ一品ずつだぞ」

エル「…ふんっ」


 【安価下1】
 さて、6人で今後の進路についてですよ
 1 スピカ視点
 2 ヨダカ視点
 3 エル視点
 4 ライド視点
 5 インガ視点
 6 ジュダル視点


ヨダカ「おらっ」パシッ

インガ「ぐおっ…」

エル「…」ペッ

ジュダル「また負けたー…」

ライド「……多分、これで…」パシッ

スピカ「あ、ライドの勝ち」

ヨダカ「はあっ!?」ガタッ

ジュダル「やっと、甘いの以外の料理がくる…」

ライド「い、いいの…?」

ヨダカ「ルールだろ…」ムスッ

ライド「………じゃあ…ポテト…」

スピカ「すみませーん、ポテトくださーい」

ジュダル「て言うか、いつまでカードやってるの?」

インガ「俺が勝つまで」

スピカ「って、言いながらけっこう時間経つし、そろそろ、明日以降のこと話し合おうね…」

ライド「…目星とかは…?」

スピカ「特に何も…。一応、川沿いに行けば町が点在してるし、ここから追ってる船が入ってるんじゃないかって推測なんだけど…」

インガ「おら、次配るぞ」

ヨダカ「いいカード寄越せよ」

エル「…」グビグビ

ジュダル「でもさ、シリウス達、2人で…こっち6人って偏りすぎじゃない?」

スピカ「まあ、確かに…。あの2人って安定感あるけど、それでも…ってことがあるかも知れないよね…」

ライド(よく知らないから、何も言えない…)

ジュダル「………何人か、あっちと合流する?」

スピカ「そうすると…多分、2人の居場所を特定しなきゃだから、わたしはあっちに行くことになっちゃうね…」


 【安価下1】
 1 別に6人で行動しててええんとちゃうー?って
 2 じゃあ、何人か…シリウス&ジェシカの方に向かう?


ライド「それじゃあ…何人か、別行動にしますか?」

ジュダル「さんせー」

ヨダカ「勝負っ」

インガ「これでぇっ!」パシッ

ヨダカ「また勝った!」パシッ

インガ「うがああああああっ!!」

エル「…」

ライド(話聞いてない…)

ジュダル「誰行く? スピカは、決定?」

スピカ「そうだね。バランス良く、やりたいけど…うーん…」

ライド「…人数を均等にするなら、2人別行動になって、4人がこのまま川沿いってことになる…ね」


 【安価下1】
 シリウス&ジェシカと合流するのは…
 スピカと、誰?
 1 ヨダカ
 2 エル
 3 ライド
 4 インガ
 5 ジュダル
 ※最低1人、最高2人まで選択可


ヨダカ「どうでもいいから、お前らもやれよ」

インガ「そーだそーだ」

エル「…」ペッ

ヨダカ「ざーこ」

エル「…」イラッ

ライド「…クジか何かに、しちゃいますか?」

スピカ「そうだね…」

ジュダル「クジか…。今作るね」

 ゴソゴソ

スピカ「じゃ、引いて引いて」

 スッ…

ライド「…残留」

エル「残留」

ジュダル「あ、わたしも…」

スピカ「て、ことは…」

ヨダカ「合流」

インガ「同じく」

ライド「…スピカさんと、ヨダカと、インガ…」

ジュダル「………うわあ、スピカ大変そう…」

スピカ「えっ!?」

エル「せいせいするな…」

ヨダカ「あ?」

インガ「移動かよ、だりいな…」

スピカ「こっち、3人になっちゃうけど大丈夫?」

ジュダル「うん」

エル「…」グビグビ

スピカ「じゃあ、そういうことで、決定!」


 【安価下1】
 1 夜遅くまで、ヨダカとインガにつきあってカードで遊んだライドくんでした
 2 宿に引き上げだー…
   A 早く休もう
   B あれ、ジュダルがどっか行った?
 3 視点チェンジ
   ※モニカ以外の8人から選択


スピカ「それじゃ、また」

インガ「ヨダカ、飛んでこうぜ」

ヨダカ「何で俺がお前らの足腰のために魔法使わなきゃいけねえんだよ」

ジュダル「ちゃんと迎えにきてよ」

スピカ「うん」

ライド「…」

エル「さっさと行くぞ」

ライド「あ、はい」

ジュダル「じゃーね」

スピカ「こっちも行こっか」

インガ「あの船、空飛べねえの?」

ヨダカ「あ、それ楽でいいな」

スピカ「いや、ムリだから…」

 スタスタ…

ジュダル「…3人か」

ライド「……よ、よろしくお願いします」

エル「…」

 スタスタ…


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ライドくんから、神父さんなんですか?って
 4~6 3人ともお料理がとても上手じゃなかった件について
 7~9 このメンツならエルにストレスはあまりたまらないようです。良かったね、神父


ジュダル「遠いかも知れない…」トボトボ

ライド「…」チラチラ

エル「…」

ライド「…」チラチラ

エル「………何だ?」

ライド「っ……い、いえ…」

エル「…それなら見るな」

ライド「………はい…あの、エルさんは…神父さん、なんですか?」

エル「……粋狂でこんな服を着ているわけではない」

ライド「……じゃあ、本当に…」

エル「…」

ライド「……僕、教会って…利用したことないし、あんまり女神って、信じてないんですけど…」

ライド「…懺悔…みたいなの、って…」

エル「聞かない」

ライド「……そうですか…」

エル「…女神など、いない」

ライド「…神父…なのに…?」

エル「………こうならないと、なくなるものがあっただけだ」

エル「死んだら弔いの決まり文句くらいは言ってやる」

ライド「……決まり…文句…」


 【安価下1】
 視点チェーンジ!
 1 シリウス
 2 ジェシカ

 【採用安価のコンマ判定】
 1~3 面倒なことに巻き込まれてます
 4~6 旅の民族と出会いました
 7~9 おやおや?


 ――デルザー大陸・森の村――

シリウス「………困ったことになったな」

ジェシカ「…主にお前のせいだろう…」

シリウス「不可抗力だ」

ジェシカ「だからって、何であたしらが薬草なんぞを探すはめに…」



 ――ちょっと前

長老「げほ…異国の、方ですか…そうですのう…」

シリウス「もし、どこかで見かけているのなら教えてもらいたい」

長老「そうですな…あれは…しばらく前のことですじゃ…確か…げほげほっ」

孫娘「おじいちゃんっ…」

シリウス「……大丈夫か?」

長老「年を取ると…体が言うことを聞かずに…申し訳ないですのう…。あなたの言っているのが…げほっ、げぇっほ…」

 ベチャッ…

孫娘「お、おじいちゃん…」

長老「だ、大丈夫――」ドサッ

シリウス「!」

 ・
 ・
 ・

シリウス「話を聞くためにも…それに、もし、俺が話を聞きに行ったせいで体調を悪化させてしまったのなら尚更…放ってはおけまい」

ジェシカ「………やれやれ…。まあ、そうなっちまったもんは仕方がないか…。んで、薬草ってのはどこにあるって?」

シリウス「近くの森の中にある…とは言っていたのだが」

ジェシカ「……だが、何だい?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 シリウス「………しばらく前のことらしい。老人が言うには、幼かったころにはよく採れた…と」
 4~6 シリウス「実はこの薬草の根っこは魔物らしく、引っこ抜くと同時に襲いかかってくるということだ」
 7~9 シリウス「貴重なものらしく、見つけづらいとのことだ」


王子「新スレにいきます。そこで、【0】の判定からスタートです」

王子「こちらへどうぞ 【安価・コンマ】ファンタジー世界であれこれ【バトル?育成?13スレ目?】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1443180310/)」

王子「このスレはここまでということで、以下、Q&Aコーナーですよ!」

王子「アシをつけてくれるんであれば、質問と一緒に、アシを選択してくださいね」

王子「ただし、1番早く質問をくれた人が採用したアシだけが、今回はずっとついてくれるからね。質問ごとには変わりません」

王子「質問、待ってまーす」


 サリー マリリー ヒヒイロ スピカ ザニア エル トレバー ミーシャ リナ ドラシロ ゼドファ アテム


質問忘れた

ライドの強さを知りたい

デルザー大陸に国はあるのか?

>>1000でメアン復活できない?

あんなにいいキャラしてたのにあれだけで退場とかもったいない

>>985
懺悔すれば贖罪なしOKってライドらすくないと思った

実力的にしょうがないけどジュダルが足手まといな感じある

ずっとこんな感じなの?

今の暗夜王国の状態について

デルザー大陸の広さについて

一方その頃主人公の仲間達はみたいなオマケが見たい
ドラシロ達とかトレバー君とかラジエミーシャとかシャニとか

メアンは何かしらの団体に所属してるみたいだけど
その中でどの程度の実力?

やっぱ我らの中で最弱系? まあ、そうでもなきゃ歯ごたえなくて全く緊張感なくなるけど


王子「皆の王子様と!」

ザニア「ザニアです、よろしくお願いします」

王子「やだ、マジメ…」

ザニア「…」

 >>976

ザニア「ライドの強さを知りたいとのことです」

王子「はい。えーと…強さランクを表示した方がいい…のかな?」

ザニア「用意してあります」パタッ


 戦闘能力
 SS 王子
 S ベテルギウス ララ イスティハイネ・オルドリン オシリス
 A ヒヒイロ スバル セーブル エル アルクトス シューメーカーレビー レイド アテム
 B+ モニカ サリー シリウス デネブ スピカ ピース ヨダカ シャニ パルミラ ゼノビア
    ジェシカ インガ レギオン ライド ゼドファ ヴォルド メアン(New)
 B ザニア アルエレナ デネブ サファイア
 C ハレー ラジエ リナ ジュダル ドラシロ
 D トレバー ミーシャ
 E ー


王子「まあ…大差ないんだけど、ライドくんは…位置的には、B+だね」

ザニア「しかし、同じランクのメアンを瞬殺ならば、もっと上では?」

王子「聖眼発動時は、Aに食い込むと思うんだけど…そういうのをいちいち表記してると、いっぱいになりすぎちゃうからね」

王子「ライドくんはね、身体値が5で、まあ並…なんだけど、セーブルに剣術も習ったし、追い立てられながらも生き延びたし、経験もそれなり」

王子「でもって、何より魔力が9もあって、火属性魔法と、爆裂魔法まで使えちゃうから火力がすごい高いんだよ」

王子「正直、魔法ぶっぱだけでも大概はどうにかなれそうな具合に。で、頭もキレるから魔法が通用しないって時も、機転が利く…可能性が高い」

ザニア「そう聞くと強いですが、それでもB+なんですね」

王子「Aの壁は厚いからね。でも聖眼解放しちゃえば、それも飛び越えちゃうよ!」

王子「今、エルとジュダルと一緒に行動中だけど、実はかなりバランスがいいしね」

ザニア「肉弾戦では最強クラスのエルと、魔法の火力が高いライド…という具合ですか?」

王子「そうそう。しかも、エルは身体、ライドは頭脳、ジュダルは精神…って具合に弱点を補強しあってるしね」

王子「性格的にもエルとは衝突しそうにはないから」

 >>977

ザニア「デルザー大陸に、国はあるのですか?」

王子「んーと…都市国家、的な感じ…で、考えてるよ。お城があって、城下町があって、それで成り立ってるような具合の」

王子「それで、都市同士で交易したり、周辺の村とか町とかに食料依存してたり…みたいな? だから、大規模なものじゃない…て具合」

ザニア「なるほど」

 >>978

王子「うーん…正直、復活ってあまりしたくないんだよね…。ザニアも死んだままだしさ」

ザニア「どうせ僕は嫌われてますから」

王子「…何とも言えなくなるから…自虐、やめよ?」

ザニア「はい」

王子「まあ、モニカとか、エルとかは一応ね、主人公だったし…ってことでさ。ババア復活も前スレであったけど、基本、復活は…ねえ?」

ザニア「同意を求められても困ります」

王子「いいキャラしてたって言ってもらえるのは嬉しいんだけどね」

ザニア「それに復活しても、割とあっさり倒してしまってますから、再び敵として出てきても…というところがありますね」

王子「うーん…まあ…まあ、うん、そうだね。基本、復活は…こっちとしては嬉しくない>>1000の使い道かなー…っていうことで」

ザニアから見て今のスピカの成長はどうだい

今ヨダカ一人行動な訳だがシャニって何してるの?

>>1000なら実はルビーが生存中

>>1000ならルビーチャンス再び+ルビーは姉御系アクティブパワフルガール

下記の3つのうち、できそうな奴でお願いします

>>1000ならルビー登場

ただし、カニバリズムに目覚めてる。しかも、ライドと違って完全に受け入れているため、毎日自分で適当な人間を殺して、解体して、それで人肉料理を作って美味しく食べている


>>1000なら謎の人物からヘカー・オライオンの死の真相を聞かされたオライオン妹がいた

オライオン妹はヴァーゴ王国を滅ぼすために行動していた


>>1000なら奴隷商人からジュダルを買おうとしたお偉いさんが強さランクAの敵キャラとして登場

ジュダルを自分の女にするため物語に暗躍する

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